JP2002119875A - 衝撃脱ぷ揺動選別装置 - Google Patents

衝撃脱ぷ揺動選別装置

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JP2002119875A
JP2002119875A JP2000313579A JP2000313579A JP2002119875A JP 2002119875 A JP2002119875 A JP 2002119875A JP 2000313579 A JP2000313579 A JP 2000313579A JP 2000313579 A JP2000313579 A JP 2000313579A JP 2002119875 A JP2002119875 A JP 2002119875A
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brown rice
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Soichi Yamamoto
惣一 山本
Akio Saito
昭夫 斎藤
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Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥処理前の籾であっても籾摺り及び選別処
理を確実に実施することができ、処理能力が大きくまた
選別精度も高い衝撃脱ぷ揺動選別装置を得る。 【解決手段】 衝撃脱ぷ揺動選別装置10は、衝撃脱ぷ
機10Aと揺動選別機10Bとによって構成されてい
る。衝撃脱ぷ機10Aは、回転翼18によって籾Mを放
射状に放出し衝撃力によって脱ぷ処理する。揺動選別機
10Bは、揺動選別板74の揺動によって玄米G、混合
米K、籾Mを選別する。圃場から刈り取った直後の高水
分値の籾Mを処理する場合であっても、衝撃脱ぷ機10
Aによって確実に脱ぷ処理でき、また、揺動選別機10
Bによって確実に選別処理できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は供給された籾を脱ぷ
処理し玄米として取り出す衝撃脱ぷ揺動選別装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】圃場から刈り取られた直後の籾は、通常
の場合22〜28%程度の水分値(含水率)である。こ
のような籾は、一般的に、乾燥機によって水分値が15
〜16%程度になるまで乾燥され、その後に籾摺機によ
って籾摺り(脱ぷ処理)されて玄米とされる(なお、市
場取引き玄米は、その水分値が15〜16%とされてい
る)。
【0003】ここで、このような籾を玄米に処理するた
めの処理装置として、供給された籾を脱ぷ処理して玄米
を取り出す籾摺選別装置が知られている。
【0004】このような籾摺選別装置は、供給された籾
を脱ぷ処理する籾摺部と、この籾摺部において脱ぷ処理
された後の籾摺米(玄米及び脱ぷされなかった籾)から
玄米を選別して取り出す選別部と、を有している。(一
例として、特開昭61−15743号公報)。
【0005】前記公報に示された籾摺選別装置では、籾
摺部は、放射状に配置された回転翼を有し供給された籾
を遠心力によって放出し外周ケースに衝突させてその衝
撃力によって脱ぷ処理する衝撃脱ぷ機を備えた構成とさ
れており、また、選別部は、上下複数段に配置された網
材(所謂、網万石)を有し脱ぷ処理された後の籾摺米か
ら異物を取り除きながら脱ぷされなかった籾と玄米とを
順次分離選別する万石選別機を備えた構成とされてい
る。
【0006】このような構成の籾摺選別装置は、安価で
あり、小規模農家に適しているが、反面、処理能力が小
さくまた選別精度も低い欠点がある。
【0007】一方、処理能力が大きくまた選別精度も高
く、大規模農家や大規模施設に好適な籾摺選別装置を既
に本出願人が提案している(一例として、特開2000
−61332号公報)。
【0008】前記公報に示された籾摺選別装置では、籾
摺部には、互いに対向して配置され互いに若干異なる回
転数で回転する一対の籾摺ロール(ゴムロール)を有し
たロール籾摺機を備えた構成とされており、これら一対
の籾摺ロールの間を籾が通過することで、籾が擦られて
脱ぷ処理される(所謂籾摺りがなされる)ようになって
いる。また、選別部は、三次元的に傾斜して配置された
複数枚の揺動選別板を有した揺動選別機を備えた構成と
されており、これら複数枚の揺動選別板が左右に揺動
(振動)することによって、玄米と、籾と、これらが混
在する混合米とに選別されるようになっている。さら
に、前記籾摺米から選別された玄米は装置外へ取り出さ
れ、脱ぷされなかった籾は再び籾摺部へ返送され、両者
が混在する混合米は再び揺動選別板上に供給される構成
となっている。
【0009】なお、この揺動選別板による籾摺米の選別
技術(揺動式選別装置)は、既に本出願人が提案してい
る(特公平2−4349号公報)。
【0010】ところで、近年においては、例えば一般的
な農家の個別の都合により、「圃場から刈り取った直後
の籾をそのまま籾摺機によって籾摺り(脱ぷ処理)し、
その後に玄米を水分値が15〜16%程度になるまで乾
燥させる方式」を採用したいという要望が多くなってき
ている。
【0011】しかしながら、このように刈り取った籾を
そのまま籾摺り(脱ぷ処理)しその後に玄米を水分値が
15〜16%程度になるまで乾燥させる方式を採用する
と、従来の籾摺選別装置では以下の如き様々な問題があ
った。
【0012】すなわち、ロール籾摺機と揺動選別機を備
えた構成の籾摺選別装置では、未だ乾燥されていない籾
を一対の籾摺ロール(ゴムロール)によって籾摺り(脱
ぷ処理)しようとしても、ロール周速度差による籾殻の
割れが起き難くなり(籾が擦られ難くなり)、極めて脱
ぷ率が悪く、最悪の場合には脱ぷ処理が殆どできなくな
ってしまう。
【0013】一方、衝撃脱ぷ機と万石選別機を備えた構
成の籾摺選別装置では、同様に未だ乾燥されていない籾
を籾摺り(脱ぷ処理)し玄米を選別しようとしても、網
材(網万石)上での籾や玄米の滑りが悪くなり、極めて
選別性能が悪く、最悪の場合には選別処理が殆どできな
くなってしまう。
【0014】また、ロール籾摺機と万石選別機を備えた
構成の籾摺選別装置においても、前述と同様の問題が重
複して生じることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情を考
慮し、乾燥処理前の籾であっても籾摺り及び選別処理を
確実に実施することができ、処理能力が大きくまた選別
精度も高い衝撃脱ぷ揺動選別装置を得ることが目的であ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の衝
撃脱ぷ揺動選別装置は、放射状に配置された回転翼を有
し供給された籾を遠心力によって放出し部材への衝撃力
によって脱ぷ処理する衝撃脱ぷ機と、複数枚の揺動選別
板を有し前記脱ぷ処理された後の籾摺米を前記揺動選別
板が揺動することによって玄米と籾とに選別して前記玄
米を外部に取り出し前記籾を排出する揺動選別機と、を
備えたことを特徴としている。
【0017】請求項1記載の衝撃脱ぷ揺動選別装置で
は、衝撃脱ぷ機に供給された籾は、遠心力によって放出
されて部材に衝突し、この際の衝撃力によって脱ぷ処理
される。脱ぷ処理された後の籾摺米(玄米及び脱ぷされ
なかった籾)は、揺動選別機の揺動選別板上に供給さ
れ、この揺動選別板が左右に揺動(振動)することによ
って、玄米と、籾と、これらが混在する混合米とに選別
される。さらに、前記籾摺米から選別された玄米は装置
外へ取り出され、脱ぷされなかった籾は再び衝撃脱ぷ機
へ返送され、両者が混在する混合米は再び揺動選別板上
に供給される。
【0018】ここで、この衝撃脱ぷ揺動選別装置では、
籾摺のための手段として、供給された籾を遠心力によっ
て放出し部材への衝撃力によって脱ぷ処理する衝撃脱ぷ
機を採用しており、また、選別のための手段として、揺
動選別板によって玄米と籾とに選別して玄米を外部に取
り出す揺動選別機を採用している。
【0019】したがって、例えば仮に刈り取った籾をそ
のまま籾摺りしその後に玄米を所定水分値まで乾燥させ
る方式を採用しても、衝撃脱ぷ機によって籾摺り(脱ぷ
処理)する構成であるため籾が高水分値であってもその
影響は無く、また、揺動選別機の揺動選別板の揺動(振
動)によって選別する構成であるため玄米が高水分値で
あってもその影響は無く、籾摺り及び選別処理を確実に
実施することができる。
【0020】このように、請求項1記載の衝撃脱ぷ揺動
選別装置では、乾燥処理前の籾であっても(換言すれ
ば、籾や玄米の水分値に拘わらず)籾摺り処理及び選別
処理を確実に実施することができ、処理能力が大きくま
た選別精度も高く維持することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1には本発明の実施の形態に係
る衝撃脱ぷ揺動選別装置10の全体構成が断面図にて示
されており、図2にはこの衝撃脱ぷ揺動選別装置10の
全体構成が平面図にて示されている。
【0022】衝撃脱ぷ揺動選別装置10は、供給された
籾Mを脱ぷ処理して玄米Gとして取り出すためのもので
あり、全体として衝撃脱ぷ機10Aと揺動選別機10B
とによって構成されている。
【0023】衝撃脱ぷ機10Aには、上面に開口する籾
供給ホッパ12が設けられており、籾Mが投入されるよ
うになっている。この籾供給ホッパ12は、開口部が矩
形で底部に至るに従い徐々に狭くなるテーパ形状となっ
ている。籾供給ホッパ12の最底部には、矩形状の供給
口14が設けられ、籾Mはこの供給口14から順次衝撃
脱ぷ機10Aの内部へと流入する。
【0024】また、籾供給ホッパ12の供給口14は、
衝撃脱ぷ機10Aを構成する外周ケース16の中心部に
連結されている。この外周ケース16内には、複数の回
転翼18(一種のブロア)が放射状に設けられており、
高速で回転する。前記供給口14から外周ケース16内
の中心部に流入した籾Mは、この回転翼18によって遠
心力を付与され放射状に放出されるようになっている。
外周ケース16の内周にはライニング板20が設けられ
ている。このため、回転翼18によって遠心力を付与さ
れ放射状に放出された籾Mは、ライニング板20に衝突
しその際の衝撃力によって脱ぷ処理(所謂、籾摺り)さ
れる構成となっている。なお、以下は、ライニング板2
0に衝突し脱ぷ処理された籾Mを籾摺米Sという。この
籾摺米Sは、脱ぷされた多量の玄米Gと、脱ぷしきれな
かった少量の籾Mと、籾殻Nとが混在している。
【0025】外周ケース16からは上方へむけて案内筒
22が立設されており、その先端部は風選室30に連結
されている。このため、籾摺米Sは、案内筒22を経て
風選室30へ案内される。
【0026】風選室30には、複数の網板24及び隔壁
26によって風選路34、36が設けられている。これ
により、風選室30へ案内された籾摺米Sは、その中に
混入した籾殻N、及び粃T(未熟粒であり、殻ばかりで
実の殆どない籾)が衝撃脱ぷ機10Aの回転翼18と同
軸上に併設された籾殻排出ブロワ(風選室30内の下方
にあり、図示されていない)の吸引力によって吸い取ら
れるようになっている。吸い取られた籾殻Nは籾殻排出
ブロワの籾殻排出樋42を介して外部に排出される構成
である。
【0027】また、粃Tは、籾殻Nよりも重いため、一
方の風選路34からは吸い取られず(上りきらず)、他
方の風選路36において若干吸い上げられると、この吸
い上げに耐えられずに落下して、装置外へ排出される構
成である。
【0028】以上の構成の風選室30の側方には、一番
粒樋48が設けられている。この一番粒樋48は、風選
室30の網板37部分に連通しており、風選室30を通
過し籾殻N及び粃Tが除去された籾摺米Sが案内される
ようになっている。なお、以下は、風選室30を通過し
籾殻N及び粃Tが除去された籾摺米Sを混合米Kとい
う。すなわち、この混合米Kには、多量の玄米Gと少量
の籾Mとが混在している。
【0029】一番粒樋48の下方(衝撃脱ぷ機10Aの
側方)には揺動選別機10Bが配置されており、一番粒
樋48を通過した混合米Kは揺動選別機10Bへと案内
されるようになっている。
【0030】揺動選別機10Bの一側(図1紙面左側)
には、分配樋72が設けられている。この分配樋72
は、それぞれ所定の隙間をおいて積層配置された複数枚
の揺動選別板74にそれぞれ連通しており、一番粒樋4
8からの混合米Kを各揺動選別板74にそれぞれ均等に
分配供給することができるようになっている。
【0031】揺動選別板74は、その1つの角部(図1
の右側かつ奥側)を支点として、当該角部の対角線上の
角部の高さ位置が前記支点の角部よりも低くなるように
調整され、三次元的に傾斜している。すなわち、図1に
おいて、揺動選別板74の右側が高く左側が低く傾斜し
ており、かつ、紙面奥側が高く紙面手前側が低く傾斜し
ている。そして、この揺動選別板74の表面全体には、
右側面が起立し左側面が緩傾斜した断面略三角形状の無
数の突起76がエンボス加工によって形成されている。
【0032】以上の構成の分配樋72及び複数枚の揺動
選別板74から成る揺動選別機10B(その本体部分)
は、図示を省略したメインモータの駆動力が伝達されて
作動し、回転駆動力がクランク機構(カム機構)によっ
て往復駆動力に変換されて図1の左右方向に揺動(振
動)するようになっている。揺動選別板74上に供給さ
れた混合米Kは、この揺動選別板74の左右の揺動(振
動)によって、玄米Gと、籾M(脱ぷ処理なれなかった
もの)と、これらが混在する混合米Kとに選別される構
成である。
【0033】すなわち、比重が大きい玄米Gは、混合米
層の下方に沈んで前記突起76により押し出されるよう
にして揺動選別板74の右側へと順次移行し、比重が小
さい籾Mは、混合米層の上方に浮いて層の表面上を滑り
落ちるようにして揺動選別板74の左側へと順次移行す
ることになる。この移行度合いの差によって、揺動選別
板74上において、図1の右側の領域に玄米G、中央の
領域に混合米K、左側の領域に籾Mが集中し、もって選
別(分離)されるようになっている。この現象は、揺動
選別板74の奥側(供給側)から手前側に自然に流下し
つつ徐々にはっきりと現れてくる。しかして、揺動選別
板74上の玄米Gと混合米Kと籾M(以下、混合米等と
いう)は、各段の揺動選別板74の手前側から下方に落
下するようになっている。
【0034】また、揺動選別板74の落下側端部(図1
の紙面手前側端部)には、固定仕切板78と、移動仕切
板80とが配設されている。
【0035】固定仕切板78は、前述の如く揺動選別板
74によって選別(分離)された籾Mと混合米Kとの境
界付近に位置しており、この固定仕切板78よりも図1
の左側には籾Mが落下し、固定仕切板78よりも図1の
右側には混合米Kが落下するようになっている。一方、
移動仕切板80は、前述の如く揺動選別板74によって
選別(分離)された籾Mと混合米Kとの境界付近に位置
しており、この移動仕切板80よりも図1の左側には混
合米Kが落下し、移動仕切板80よりも図1の右側には
玄米Gが落下するようになっている。
【0036】また、これらの固定仕切板78及び移動仕
切板80の下方には、揺動排出樋82が設けられてお
り、さらに、この揺動排出樋82には、籾戻し口84、
混合米排出口86及び玄米排出口88が設けられてい
る。このため、固定仕切板78によって選別(分離)さ
れた籾Mは、籾戻し口84へ案内され、また、固定仕切
板78と移動仕切板80によって選別(分離)された混
合米Kは、混合米排出口86へ案内され、移動仕切板8
0によって選別(分離)された玄米Gは、玄米排出口8
8へ案内される構成である。
【0037】籾戻し口84の側近には籾戻し樋90が設
けられており、籾戻し口84へ案内された籾Mは籾戻し
樋90へ落下するようになっている。また、この籾戻し
樋90は、前述した衝撃脱ぷ機10Aの籾供給ホッパ1
2の供給口14に連通されている。したがって、籾戻し
口84から籾戻し樋90へ落下した籾Mは、衝撃脱ぷ機
10Aの回転翼18の吸引力によって吸い取られて、再
び衝撃脱ぷ機10Aに直接返送されることになる。すな
わち、籾戻し口84から落下するのは、揺動選別機10
Bによって選別され再度衝撃脱ぷ機10Aによって籾摺
りが必要な籾Mであり、このため揺動選別機10Bから
の籾Mが送り込まれるようになっている。
【0038】一方、混合米排出口86は、混合米戻しス
ロワ52に連結されている。混合米戻しスロワ52は、
前述した衝撃脱ぷ機10Aの風選室30の網板37部分
に連通している。すなわち、混合米排出口86から落下
する混合米Kは、再度選別が必要なものであり、このた
め揺動選別機10Bの分配樋72へ混合米Kが送り込ま
れるようになっている。これにより、前記混合米排出口
86から排出された混合米Kは、再び揺動選別機10B
での選別が実行されることになる。
【0039】また一方、玄米排出口88には、玄米排出
シャッター106が設けられている。玄米排出シャッタ
ー106は、玄米排出モータ(図示省略)の駆動力によ
って開閉する。本実施の形態に係る衝撃脱ぷ揺動選別装
置10では、装置の運転開始直後から所定時間(すなわ
ち、準備時間)は、揺動選別機10Bによる選別が完全
に行われず、揺動選別板74の図1の右端においても混
合米Kが存在することがある。このため、前記準備時間
中は、玄米排出口88を玄米排シャッター106によっ
て閉じておき、全て混合米排出口86へ案内するように
している。準備時間が経過した後には、自動的に玄米排
出シャッター106が開放され、玄米Gは玄米排出口8
8から排出される構成である。
【0040】この玄米排出口88は、玄米排出スロワ1
08に連結されている。このため、玄米排出口88から
排出された玄米Gは、玄米排出スロワ108によって撥
ね出されて、玄米取出樋110から外部に取り出される
ようになっている。
【0041】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0042】上記構成の衝撃脱ぷ揺動選別装置10で
は、衝撃脱ぷ機10Aの籾供給ホッパ12に籾Mが投入
され装置の運転が開始されると、籾Mは順次衝撃脱ぷ機
10Aの外周ケース16内の中心部に流入し、回転翼1
8によって遠心力を付与され放射状に放出される。放出
された籾Mは、ライニング板20に衝突しその際の衝撃
力によって脱ぷ処理(所謂、籾摺り)がなされる。脱ぷ
処理された籾摺米Sは、順次風選室30へ流入し、この
中に混入した籾殻N及び粃T等が衝撃脱ぷ機10Aの回
転翼18と同軸上に併設された籾殻排出ブロワの吸引力
によって吸い取られる。この籾殻Nは籾殻排出ブロワの
籾殻排出樋42を介して外部に排出され、また粃Tも装
置外へ排出される。
【0043】一方、風選室30を通過し籾殻N及び粃T
等が除去された混合米Kは、一番粒樋48を介して揺動
選別機10Bへと案内される。
【0044】揺動選別機10Bでは、混合米Kが、分配
樋72から各揺動選別板74にそれぞれ均等に分配供給
される。各揺動選別板74上に供給された混合米Kは、
この揺動選別板74の左右の揺動(振動)によって、玄
米Gと、籾Mと、これらが混在する混合米Kとに選別さ
れる。
【0045】さらに、固定仕切板78によって選別(分
離)された籾Mは、籾戻し口84へ案内され、この籾戻
し口84から籾戻し樋90を介して再び衝撃脱ぷ機10
Aに直接返送される。また、固定仕切板78と移動仕切
板80によって選別(分離)された混合米Kは、混合米
排出口86から排出され、混合米戻しスロワ52によっ
て衝撃脱ぷ機10Aの風選室30の網板37部分に返送
される。この結果、この混合米Kは、再度揺動選別機1
0Bの分配樋72へと送られ、再び揺動選別機10Bで
の選別が実行される。
【0046】一方、移動仕切板80によって選別(分
離)された玄米Gは、玄米排出口88から排出され、玄
米排出スロワ108によって撥ね出されて玄米取出樋1
10から外部に取り出される。
【0047】ここで、この衝撃脱ぷ揺動選別装置10に
おいては、籾摺のための手段として、供給された籾Mを
遠心力によって放出しライニング板20への衝撃力によ
って脱ぷ処理する衝撃脱ぷ機10Aを採用しており、ま
た、選別のための手段として、揺動選別板74によって
玄米Gと籾Mとに選別して玄米Gを外部に取り出す揺動
選別機10Bを採用している。しかも、衝撃脱ぷ機10
Aの籾供給ホッパ12の供給口14と、揺動選別機10
Bの籾戻し口84と、を籾戻し樋90を介して直接に連
通した状態でこの衝撃脱ぷ機10Aと揺動選別機10B
とを併設し、揺動選別機10Bから排出される籾Mを衝
撃脱ぷ機10Aの回転翼18の吸引力によって衝撃脱ぷ
機10Aへ直接返送する構成としている。
【0048】したがって、従来の如き一対の籾摺ロール
(ゴムロール)を有したロール籾摺機を備えた構成のも
のにおいて選別後の籾Mをロール籾摺機へ返送するため
のスクリューコンベアや籾戻しスロワが不要となり、結
果的に部品点数が削減されて全体としても低コストにな
る。これにより、小規模農家であっても処理能力が大き
くまた選別精度も高い籾摺選別装置を使用(運用)した
いという要求を満足させることができる。
【0049】また特に、この衝撃脱ぷ揺動選別装置10
においては、処理する籾Mが所定の水分値まで乾燥され
ていなくても、籾摺り及び選別処理を確実に実施するこ
とができる。すなわち、例えば仮に刈り取った籾Mを乾
燥することなく(水分値が22〜28%程度ままで)そ
のまま籾摺りしその後に玄米Gを所定水分値まで乾燥さ
せる方式を採用しても、この衝撃脱ぷ揺動選別装置10
では、衝撃脱ぷ機10Aによって籾摺り(脱ぷ処理)す
る構成であるため籾が高水分値であってもその影響は無
く、また、揺動選別機10Bの揺動選別板74の揺動
(振動)によって選別する構成であるため玄米G(脱ぷ
処理された籾摺米S)が高水分値であってもその影響は
無く、籾摺り及び選別処理を確実に実施することができ
る。
【0050】ここで、図3には、本実施の形態に係る衝
撃脱ぷ揺動選別装置10に適用した衝撃脱ぷ機10Aと
従来の籾摺選別装置に適用されていたロール籾摺機とに
よる処理能力の差を、本出願人の実験に基づいて、籾M
の水分値及び脱ぷ率の違いに対応させて比較して示して
いる。なお、通常は、籾Mの脱ぷ率は93%以上が良い
とされている。
【0051】この図3にて明らかなように、従来の籾摺
選別装置に適用されていたロール籾摺機では、未だ充分
に乾燥されていない籾M(水分値が28%や22%のも
の)を籾摺り処理しようとしても、極めて脱ぷ率が悪
く、確実に脱ぷ処理ができない。これに対し、本実施の
形態に係る衝撃脱ぷ揺動選別装置10に適用した衝撃脱
ぷ機10Aは、未だ充分に乾燥されていない籾M(水分
値が28%や22%のもの)を籾摺り処理する場合であ
っても、確実に籾摺り処理を行なえることが解る。すな
わち、本実施の形態に係る衝撃脱ぷ揺動選別装置10に
適用した衝撃脱ぷ機10Aは、籾Mの品種及びその水分
値(含水率)に拘わらず、確実に籾摺り処理を行なえ
る。
【0052】このように、本実施の形態に係る衝撃脱ぷ
揺動選別装置10では、乾燥処理前の籾であっても(換
言すれば、籾Mや玄米Gの水分値に拘わらず)籾摺り処
理及び選別処理を確実に実施することができ、処理能力
が大きくまた選別精度も高く維持することができ、しか
も低コストで安価に提供することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る衝撃脱ぷ
揺動選別装置は、乾燥処理前の籾であっても籾摺り及び
選別処理を確実に実施することができ、処理能力が大き
くまた選別精度も高く、しかも安価に提供できるという
優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る衝撃脱ぷ揺動選別装
置の全体構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る衝撃脱ぷ揺動選別装
置の全体構成を示す平面図である。
【図3】本実施の形態に係る衝撃脱ぷ揺動選別装置に適
用した衝撃脱ぷ機と従来の籾摺選別装置に適用されてい
たロール籾摺機とによる処理能力の差を比較して示す比
較図である。
【符号の説明】
10 衝撃脱ぷ揺動選別装置 10A 衝撃脱ぷ部 10B 揺動選別部 12 籾供給ホッパ 14 供給口(籾供給口) 16 外周ケース 18 回転翼 20 ライニング板 30 風選室 52 混合米戻しスロワ 74 揺動選別板 84 籾戻し口(籾排出孔) 86 混合米排出口 88 玄米排出口 90 籾戻し樋 108 玄米排出スロワ M 籾 S 籾摺米 K 混合米 G 玄米 N 籾殻 T 粃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D021 JA09 JB03 KA12 KA18 KB05 LA01 LA05 LA07 LA08 LA11 MA07 MA08 NA03 NA04 4D043 DA01 DM05 DM11 DM14 GA02 GB02 GB05 GB07 GB15 GB21 GB31 GB42 GB43 GB47

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射状に配置された回転翼を有し供給さ
    れた籾を遠心力によって放出し部材への衝撃力によって
    脱ぷ処理する衝撃脱ぷ機と、複数枚の揺動選別板を有し
    前記脱ぷ処理された後の籾摺米を前記揺動選別板が揺動
    することによって玄米と籾とに選別して前記玄米を外部
    に取り出し前記籾を排出する揺動選別機と、を備えたこ
    とを特徴とする衝撃脱ぷ揺動選別装置。
JP2000313579A 2000-08-31 2000-10-13 衝撃脱ぷ揺動選別装置 Pending JP2002119875A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106269019A (zh) * 2015-05-15 2017-01-04 姚元恺 增力水碓

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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