JP2005040732A - 籾摺装置の揺動選別板固定構造 - Google Patents

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惣一 山本
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Abstract

【課題】 混合米を選別するための揺動選別板の組み付け取り外しが容易でその作業性が向上し、且つ、装置枠体の剛性を確保することができる籾摺装置の揺動選別板固定構造を得る。
【解決手段】 籾摺装置の揺動選別板74は、枠体11のガイドレール75によって抜き差し自在に保持されており、後端壁74Bの左右方向(幅方向)両端部に設けられた一対の嵌合部74Cが枠体11の左右の側壁11Aの外側面に嵌合する。これにより、揺動選別板74が枠体11に固定されると共に枠体11の後端部が補強される。また、枠体11の後端部に設けられた選別板カバー77は、所謂パッチン止め79によって枠体11に係止されている。このため、パッチン止め79を手動操作して選別板カバー77を取り外せば、揺動選別板74を極めて容易に組み付け及び取り外しすることができ、大幅に作業性が向上する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、供給された籾を脱ぷ処理して玄米として取り出す籾摺装置の揺動選別板固定構造に関する。
供給された籾を脱ぷ処理して玄米を取り出す籾摺装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示されている籾摺装置では、供給された籾を脱ぷ処理する籾摺部と、この籾摺部において脱ぷ処理された後の籾摺米(玄米及び脱ぷ処理されなかった籾)から玄米を選別して取り出す選別部と、を有している。
籾摺部には、一対の籾摺ロール(ゴムロール)が対向して配置されており、互いに若干異なる回転数で回転する。これら一対の籾摺ロールの間を籾が通過することで、籾が擦られて脱ぷ処理される(所謂籾摺りがなされる)ようになっている。一方、選別部には枠体が三次元的に傾斜して設けられており、この枠体の内部には複数枚の揺動選別板が保持されている。この揺動選別板の表面には、断面略三角状の無数の突起が形成されており、選別処理時には、揺動選別板が枠体とともに左右に揺動(振動)するようになっている。そして、籾摺部において脱ぷ処理された後の籾摺米(玄米及び脱ぷされなかった籾)は、選別部において揺動選別板上に供給され、揺動選別板の左右の揺動(振動)によって、玄米と、籾と、これらが混在する混合米とに選別されるようになっている。さらに、前記籾摺米から選別された玄米は装置外へ取り出され、脱ぷされなかった籾は再び籾摺部へ返送され、両者が混在する混合米は再び揺動選別板上に供給される構成となっている。
ところで、この特許文献1に開示されている籾摺装置においては、上述した複数枚の揺動選別板は、それぞれの後端部が枠体の後端面を構成する着脱自在な選別板カバーによって被覆されており、それぞれの幅方向端縁部が枠体の前後方向に沿って設けられたガイドレールに挟持されて抜き差し自在に保持されている。このため、選別板カバーを取り外すことで、各揺動選別板を枠体から引き抜いて取り外すことができる。そして、これら枠体、各揺動選別板および選別板カバーは、多数のビスによって一体に固定されるようになっており、これにより、枠体の剛性が確保され、選別処理時に枠体が左右に揺動している状態においても、枠体が捩れることを防止するようになっている。
一方、各揺動選別板には糠などが付着するため、定期的に取り外して清掃する必要がある。しかしながら、上述した如き各揺動選別板および選別板カバーを多数のビスによって枠体に固定する構成の場合には、各揺動選別板を取り外すために、工具を用いて多数のビスを取り外す必要があり、揺動選別板の組み付け取り外し作業が煩雑になるという問題があった。
特許第3337643号公報
本発明は、上記事実を考慮し、混合米を選別するための揺動選別板の組み付け取り外しが容易でその作業性が向上し、且つ、装置枠体の剛性を確保することができる籾摺装置の揺動選別板固定構造を得ることを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明に係る籾摺装置の揺動選別板固定構造は、供給された籾を脱ぷ処理して玄米として取り出す籾摺装置に適用され、装置枠体の一端面を構成する着脱自在なカバー部材に一端部を被覆されると共に前記カバー部材を取り外すことで前記枠体の前記一端側から抜き差し可能とされ、前記枠体と共に揺動することによって脱ぷ処理後の混合米から玄米を選別する揺動選別板を前記枠体に固定するための籾摺装置の揺動選別板固定構造であって、前記揺動選別板の前記一端部に設けられ、前記揺動選別板が前記枠体に差し込まれた状態で前記枠体の前記一端部と嵌合して前記揺動選別板を前記枠体に固定すると共に前記枠体の前記一端部を補強する嵌合部と、前記カバー部材を前記枠体の前記一端部に係止すると共に手動操作により前記係止を解除可能な係止手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項1記載の籾摺装置の揺動選別板固定構造では、揺動選別板は、供給された籾を脱ぷ処理して玄米として取り出す籾摺装置に適用され、装置枠体の一端面を構成する着脱自在なカバー部材に一端部を被覆されると共に、カバー部材を取り外すことで枠体の一端側から抜き差し可能とされている。そして、この揺動選別板は、枠体と共に揺動することによって脱ぷ処理後の混合米から玄米を選別する。
ここで、揺動選別板を枠体から取り外す際には、係止手段を手動操作すれば、カバー部材の係止を解除でき、カバー部材を枠体の一端部から取り外すことができる。そして、揺動選別板を枠体から引き抜くことで、揺動選別板を枠体から取り外すことができる。
一方、揺動選別板を枠体に組み付ける際には、揺動選別板を枠体に差し込めば、嵌合部が枠体の一端部と嵌合して揺動選別板が枠体に固定され、さらに、この嵌合部によって枠体の一端部が補強される。そして、カバー部材を枠体の一端部に取り付け、係止手段を手動操作すれば、カバー部材を枠体の一端部に係止することができる。
したがって、本籾摺装置の揺動選別板固定構造では、従来の如く揺動選別板及びカバー部材を多数のビス等の締結具を用いて枠体に固定していた場合に比べて、揺動選別板の組み付け取り外しが容易になり、その作業性が向上する。しかも、揺動選別板の嵌合部が枠体の一端部に嵌合することによって枠体の一端部が補強されるため、枠体の剛性を確保することができる。
請求項2記載の籾摺装置の揺動選別板固定構造では、請求項1記載の籾摺装置の揺動選別板固定構造において、前記嵌合部は、前記枠体の前記一端部における外側面に嵌合する、ことを特徴としている。
請求項2記載の籾摺装置の揺動選別板固定構造では、揺動選別板の嵌合部は、枠体の一端部における外側面に嵌合するため、揺動選別板の一端部と嵌合部との間に枠体の一端部を挟持して固定することができる。また、揺動選別板が枠体に正確に固定されたか否かを目視にて容易に確認することができる。さらに、揺動選別板の一端部と嵌合部との接続部分などを、枠体の一端部における端縁などに当接させる構成とすれば、この当接部分がストッパーとして機能するため、揺動選別板を枠体に正確に位置決めして固定することができる。
請求項3記載の籾摺装置の揺動選別板固定構造では、請求項2記載の籾摺装置の揺動選別板固定構造において、前記カバー部材は、前記嵌合部に外側から嵌合する側壁を有する、ことを特徴としている。
請求項3記載の籾摺装置の揺動選別板固定構造では、枠体の一端部における外側面に嵌合した嵌合部のさらに外側に、カバー部材の側壁が嵌合する。したがって、枠体の一端部は、揺動選別板の嵌合部による補強のみならず、このカバー部材の側壁によっても補強されるため、枠体の剛性を一層高めることができる。
以上説明したように、本発明の籾摺装置の揺動選別板固定構造によれば、混合米を選別するための揺動選別板の組み付け取り外しが容易で作業性が向上し、且つ、装置枠体の剛性を確保することができる
図1には、本発明の実施の形態に係る籾摺装置10の全体構成が断面図にて示されており、図2にはこの籾摺装置10の全体構成が平面図にて示されている。
籾摺装置10は、供給された籾Mを脱ぷ処理して玄米Gとして取り出すためのものであり、全体として衝撃脱ぷ機10Aと揺動選別機10Bとによって構成されている。
衝撃脱ぷ機10Aは、機体13を備えている。機体13の装置前面側(図1の紙面手前側)には、上面に開口する籾供給ホッパ12が設けられており、籾Mが投入されるようになっている。この籾供給ホッパ12は、開口部が矩形で底部に至るに従い徐々に狭くなるテーパ形状となっている。籾供給ホッパ12の最底部には、矩形状の供給口14が設けられ、籾Mはこの供給口14から順次衝撃脱ぷ機10Aの内部へと流入する。
また、籾供給ホッパ12の供給口14は、衝撃脱ぷ機10Aを構成する外周ケース16の中心部に連結されている。この外周ケース16内には、複数の回転翼18(一種のブロア)が放射状に設けられており、高速で回転する。前記供給口14から外周ケース16内の中心部に流入した籾Mは、この回転翼18によって遠心力を付与され放射状に放出されるようになっている。外周ケース16の内周にはライニング板20が設けられている。このため、回転翼18によって遠心力を付与され放射状に放出された籾Mは、ライニング板20に衝突しその際の衝撃力によって脱ぷ処理(所謂、籾摺り)される構成となっている。なお、以下は、ライニング板20に衝突し脱ぷ処理された籾Mを籾摺米Sという。この籾摺米Sは、脱ぷされた多量の玄米Gと、脱ぷしきれなかった少量の籾Mと、籾殻Nとが混在している。
外周ケース16からは上方へむけて案内筒22が立設されており、その先端部は風選室30に連結されている。このため、籾摺米Sは案内筒22を経て風選室30へ案内される。
風選室30には、複数の網板24及び隔壁26によって風選路34、36が設けられている。これにより、風選室30へ案内された籾摺米Sは、その中に混入した籾殻N、及び粃T(未熟粒であり、殻ばかりで実の殆どない籾)が衝撃脱ぷ機10Aの回転翼と同軸上に併設された籾殻排出ブロア(風選室30内の下方にあり、図示されていない)の吸引力によって吸い取られるようになっている。吸い取られた籾殻Nは籾殻排出ブロアの籾殻排出樋42を介して外部に排出される構成である。
また、粃Tは、籾殻Nよりも重いため、一方の風選路34からは吸い取られず(上りきらず)、他方の風選路36において若干吸い上げられると、この吸い上げに耐えられずに落下して、装置外へ排出される構成である。
以上の構成の風選室30の側方には、一番粒樋48が設けられている。この一番粒樋48は、風選室30の網板37部分に連通しており、風選室30を通過し籾殻N及び粃Tが除去された籾摺米Sが案内されるようになっている。なお、以下は、風選室30を通過し籾殻N及び粃Tが除去された籾摺米Sを混合米Kという。すなわち、この混合米Kには、多量の玄米Gと少量の籾Mとが混在している。
一番粒樋48の下方(衝撃脱ぷ機10Aの側方)には揺動選別機10Bが配置されており、一番粒樋48を通過した混合米Kは揺動選別機10Bへと案内されるようになっている。
揺動選別機10Bは、機体15を備えている。機体15の装置後方側(図1の紙面奥側)には、裏カバー17が着脱自在に設けられており、この裏カバー17によって揺動選別機10Bの装置後方側が被覆されている。また、機体15の内部には枠体11が設けられており、この枠体11の一側(図1の紙面左側)には、分配樋72が配置されている。この分配樋72は、枠体11内にそれぞれ所定の隙間をおいて積層配置された複数枚(本実施の形態では、4枚)の揺動選別板74にそれぞれ連通しており、一番粒樋48からの混合米Kを各揺動選別板74にそれぞれ均等に分配供給することができるようになっている。
ここで、各揺動選別板74は、枠体11に設けられたガイドレール75によって保持されている。枠体11は、図1において、右側が高く左側が低く傾斜し、かつ、紙面奥側が高く手前側が低く傾斜するように調整されており、三次元的に傾斜している。このため、各揺動選別板74も、図1において、右側が高く左側が低く傾斜し、かつ、紙面奥側が高く手前側が低く傾斜した状態で枠体11に保持されている。
また、図3に示す如く、ガイドレール75は枠体11の装置前後方向に沿ってそれぞれ設けられており、揺動選別板74の本体部74Aの幅方向両端縁を挟持してこれを保持している。この場合、枠体11の装置後面側は開放されており、このため、揺動選別板74は枠体11の装置後面側からガイドレール75に沿って抜き差しすることができる構成となっている。
なお、揺動選別板74の本体部74Aの表面全体には、右側面が起立し左側面が緩傾斜した断面略三角形状の無数の突起76がエンボス加工によって形成されている。また、本体部74Aの下面には、均平板81が垂下して取り付けられている。この均平板81は、揺動選別板74上に供給された混合米Kの層厚を平らにならす役目と、揺動選別板74を補強する役目を有している。
さらに、各揺動選別板74の本体部74Aの後端には、後端壁74Bが設けられている。この後端壁74Bの左右方向両端部は、それぞれ装置前方側へ略直角に延設されて一対の嵌合部74Cが形成されている。
図4に示す如く、一対の嵌合部74Cの対向する内面の間隔L1は、枠体11の左右の側壁11Aにおける各外側面の間隔L2と略同じ寸法に設定されている。このため、各揺動選別板74が枠体11に差し込まれた状態では、一対の嵌合部74Cが枠体11の左右の側壁11Aの各外側面に嵌合するようになっている。換言すれば、揺動選別板74の一対の嵌合部74Cと本体部74Aの後端部における左右方向両端縁との間に、枠体11の左右の側壁11Aが挟持された状態となる。これにより、各揺動選別板74が枠体11に固定されると共に、この一対の嵌合部74Cによって枠体11の後端部が補強される構成である。
なお、各揺動選別板74が枠体11に差し込まれて固定された状態では、揺動選別板74の後端壁74Bの左右方向端部(後端壁74Bと嵌合部74Cとの接続部分)が、枠体11の左右の側壁11Aにおける各後端縁に当接することで、揺動選別板74が枠体11に正確に位置決めされるようになっている。
一方、枠体11の後端部には、カバー部材としての選別板カバー77が着脱自在に設けられている。この選別板カバー77は、底壁77Aと、左右の側壁77B及び上下の側壁77Cとを有して底浅な皿状に形成されている。この選別板カバー77は、図4に示す如く、左右の側壁77Bの対向する内面の間隔L3が、揺動選別板74の一対の嵌合部74Cにおける各外側面の間隔L4と略同じ寸法に設定されている。このため、選別板カバー77が枠体11の後端部に取り付けられた状態(図5図示状態)では、揺動選別板74の一対の嵌合部74Cの外側に、選別板カバー77の左右の側壁77Bが嵌合するようになっている。これにより、一対の嵌合部74Cによって補強された枠体11の後端部が、選別板カバー77の左右の側壁77Bによって、さらに補強される構成である。
なお、図示はしないが、選別板カバー77の上下の側壁77Cにおける対向する内面の間隔は、枠体11の上壁11B及び下壁11Cにおける各外側面の間隔と略同じ寸法に設定されている。このため、選別板カバー77が枠体11の後端部に取り付けられた状態では、選別板カバー77の上下の側壁77Cは、枠体11の上壁11B及び下壁11Cと嵌合するようになっており、この選別板カバー77の上下の側壁77Cによっても枠体11の後端部が補強される構成である。
さらに、この選別板カバー77は、係止手段としての所謂パッチン止め79によって枠体11の後端部に固定される構成である。選別板カバー77の上下の側壁77Cには、パッチン止め79の把持部79Aがそれぞれ所定数(本実施の形態では、選別板カバー77の上側の側壁77Cに2個、下側の側壁77Cに2個の合計4個)、回転可能に取り付けられており、この把持部79Aに対応して、枠体11の上壁11B及び下壁11Cには、それぞれ所定数(本実施の形態では、枠体11の上壁11Bに2個、下壁11Cに2個の合計4個)のフック79Bが固定されている。把持部79Aには、フック79Bに係合する略コ字形の係止部79Cが回転可能に支持されており、この係止部79Cをフック79Bに係合させた状態で、把持部79Aをフック79Bとは反対側へ回転操作することによって、選別板カバー77を枠体11に係止できる構成である(図5図示状態)。
以上の構成の4枚の揺動選別板74が組み付けられた揺動選別機10B(枠体11)は、図示を省略したメインモータの駆動力が伝達されて作動し、回転駆動力がクランク機構(カム機構)によって往復駆動力に変換されて図1の左右方向に揺動(振動)するようになっている。揺動選別板74上に供給された混合米Kは、この揺動選別板74の左右の揺動(振動)によって、玄米Gと、籾M(脱ぷ処理されなかったもの)と、これらが混在する混合米Kとに選別される構成である。
すなわち、比重が大きい玄米Gは、混合米層の下方に沈んで前記突起76により押し出されるようにして揺動選別板74の右側へと順次移行し、比重が小さい籾Mは、混合米層の上方に浮いて層の表面上を滑り落ちるようにして揺動選別板74の左側へと順次移行することになる。この移行度合いの差によって、揺動選別板74上において、図1の右側の領域に玄米G、中央の領域に混合米K、左側の領域に籾Mが集中し、もって選別(分離)されるようになっている。この現象は、揺動選別板74の奥側(供給側)から手前側に自然に流下しつつ徐々にはっきりと現れてくる。しかして、揺動選別板74上の玄米Gと籾M(以下、混合米等という)は、各段の揺動選別板74の手前側から下方に落下するようになっている。
また、揺動選別板74の落下側端部(図1の紙面手前側端部)には、固定仕切板78と、移動仕切板80とが配設されている。
固定仕切板78は、前述の如く揺動選別板74によって選別(分離)された籾Mと混合米Kとの境界付近に位置しており、この固定仕切板78よりも図1の左側には籾Mが落下し、固定仕切板78よりも図1の右側には混合米Kが落下するようになっている。一方、移動仕切板80は、前述の如く揺動選別板74によって選別(分離)された混合米Kと玄米Gとの境界付近に位置しており、この移動仕切板80よりも図1の左側には混合米Kが落下し、移動仕切板80よりも図1の右側には玄米Gが落下するようになっている。
また、これらの固定仕切板78及び移動仕切板80の下方には、揺動排出樋82が設けられており、さらに、この揺動排出樋82には、籾戻し口84、混合米排出口86及び玄米排出口88が設けられている。このため、固定仕切板78によって選別(分離)された籾Mは、籾戻し口84へ案内され、また、固定仕切板78と移動仕切板80によって選別(分離)された混合米Kは、混合米排出口86へ案内され、移動仕切板80によって選別(分離)された玄米Gは、玄米排出口88へ案内される構成である。
籾戻し口84の側近には籾戻し樋90が設けられており、籾戻し口84へ案内された籾Mは籾戻し樋90へ落下するようになっている。また、この籾戻し樋90は、前述した衝撃脱ぷ機10Aの籾供給ホッパ12の供給口14に連通されている。したがって、籾戻し口84から籾戻し樋90へ落下した籾Mは、衝撃脱ぷ機10Aの回転翼18の吸引力によって吸い取られて、再び衝撃脱ぷ機10Aに直接返送されることになる。すなわち、籾戻し口84から落下するのは、揺動選別機10Bによって選別され再度籾摺りが必要な籾Mであり、このため揺動選別機10Bから衝撃脱ぷ機10Aに籾Mが送り込まれるようになっている。
一方、混合米排出口86は、混合米戻しスロワ52に連結されている。混合米戻しスロワ52は、前述した衝撃脱ぷ機10Aの風選室30の網板37部分に連通している。すなわち、混合米排出口86から落下する混合米Kは、再度選別が必要なものであり、このため揺動選別機10Bの分配樋72へ混合米Kが送り込まれるようになっている。これにより、前記混合米排出口86から排出された混合米Kは、再び揺動選別機10Bでの選別が実行されることになる。
また一方、玄米排出口88には、玄米排出シャッター106が設けられている。玄米排出シャッター106は、玄米排出モータ(図示省略)の駆動力によって開閉する。本実施の形態に係る籾摺装置10では、装置の運転開始直後から所定時間(すなわち、準備時間)は、揺動選別機10Bによる選別が完全に行なわれず、揺動選別板74の図1の右端においても混合米Kが存在することがある。このため、前記準備時間内は、玄米排出口88を玄米排出シャッター106によって閉じておき、全て混合米排出口86へ案内するようにしている。準備時間が経過した後には、自動的に玄米排出シャッター106が開放され、玄米Gは玄米排出口88から排出される構成である。
この玄米排出口88は、玄米排出スロワ108に連結されている。このため、玄米排出口88から排出された玄米Gは、玄米排出スロワ108によって撥ね出されて、玄米取出樋110から外部に取り出されるようになっている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
上記構成の籾摺装置10では、衝撃脱ぷ機10Aの籾供給ホッパ12に籾Mが投入され装置の運転が開始されると、籾Mは順次衝撃脱ぷ機10Aの外周ケース16内の中心部に流入し、回転翼18によって遠心力を付与され放射状に放出される。放出された籾Mは、ライニング板20に衝突しその際の衝撃力によって脱ぷ処理(所謂、籾摺り)がなされる。脱ぷ処理された籾摺米Sは、順次風選室30へ流入し、この中に混入した籾殻N及び粃T等が衝撃脱ぷ機10Aの回転翼18と同軸上に併設された籾殻排出ブロアの吸引力によって吸い取られる。この籾殻Nは籾殻排出ブロアの籾殻排出樋42を介して外部に排出され、また粃Tも装置外へ排出される。
一方、風選室30を通過し籾殻N及び粃T等が除去された混合米Kは、一番粒樋48を介して揺動選別機10Bへと案内される。
揺動選別機10Bでは、混合米Kが、分配樋72から各揺動選別板74にそれぞれ均等に分配供給される。各揺動選別板74上に供給された混合米Kは、この揺動選別板74の左右の揺動(振動)によって、玄米Gと、籾Mと、これらが混在する混合米Kとに選別される。
さらに、固定仕切板78によって選別(分離)された籾Mは、籾戻し口84へ案内され、この籾戻し口84から籾戻し樋90を介して再び衝撃脱ぷ機10Aに直接返送される。また、固定仕切板78と移動仕切板80によって選別(分離)された混合米Kは、混合米排出口86から排出され、混合米戻しスロワ52によって衝撃脱ぷ機10Aの風選室30の網板37部分に返送される。この結果、この混合米Kは、再度揺動選別機10Bの分配樋72へと送られ、再び揺動選別機10Bでの選別が実施される。
一方、移動仕切板80によって選別(分離)された玄米Gは、玄米排出口88から排出され、玄米排出スロワ108によって撥ね出されて玄米取出樋110から外部に取り出される。
ここで、本籾摺装置10においては、揺動選別機10Bの各揺動選別板74を点検や掃除等のために枠体11から取り外す際には、選別板カバー77のパッチン止め79の把持部79Aを枠体11のフック79B側へ回転操作して、係止部79Cとフック79Bとの係合を外すことで、選別板カバー77と枠体11の係止を解除でき、選別板カバー77を枠体11の後端部から取り外すことができる。そして、揺動選別板74を枠体11のガイドレール75に沿って引き抜くことで、揺動選別板74を枠体11から取り外すことができる。
一方、揺動選別板74を枠体11に組み付ける際には、揺動選別板74の本体部74Aの幅方向両端縁を枠体11のガイドレール75に挿入して、揺動選別板74を枠体11内に押し込むことで、揺動選別板74の後端壁74Bの左右方向端部が枠体11の左右の側壁11Aにおける各後端縁に当接し、揺動選別板74の一対の嵌合部74Cが枠体11の左右の側壁11Aと嵌合する。これにより、揺動選別板74が正確に位置決めされて枠体11に固定される。そして、選別板カバー77を枠体11の後端部に取り付け、パッチン止め79の係止部79Cを枠体11のフック79Bに係合させ、把持部79Aをフック79Bとは反対側へ回転操作することで、選別板カバー77を枠体11に係止することができる。
したがって、本籾摺装置10においては、従来の如く揺動選別板74及び選別板カバー77を、多数のビス等の締結具を用いて枠体11に固定していた場合に比べて、揺動選別板74の組み付け取り外し作業を容易かつ迅速に行なうことができる。
しかも、揺動選別板74の一対の嵌合部74Cが枠体11の左右の側壁11Aに嵌合することで枠体11の後端部が補強され、さらに、この揺動選別板74の嵌合部74Cの外側に、選別板カバー77の左右の側壁77Bが嵌合することで、この左右の側壁77Bによっても、枠体11の後端部が補強される。またさらに、枠体11の上壁11B及び下壁11Cに、選別板カバー77の上下の側壁77Cが嵌合することで、この上下の側壁77Cによっても、枠体11の後端部が補強される。これにより、枠体11の剛性が充分に確保され、枠体11(揺動選別機10B)が左右に揺動(振動)している状態においても、枠体11が捩れることが防止される。
このように、本実施の形態に係る籾摺装置10の揺動選別板74の固定構造では、揺動選別板74の組み付け取り外しが容易でその作業性が向上し、且つ、枠体11の剛性を確保することができる。
なお、上記実施の形態においては、籾摺装置10を衝撃脱ぷ式として説明したが、これに限らず、本籾摺装置の揺動選別板固定構造は、一対の籾摺ロールによる摩擦式の籾摺装置の揺動選別機にも適用することもできる。
また、上記実施の形態においては、揺動選別板74の嵌合部74Cが、枠体11の左右の側壁11Aにおける各外側面と嵌合する構成としたが、これに限らず、揺動選別板74の嵌合部の形状を適宜設定変更して、この嵌合部を枠体11の左右の側壁11Aにおける各内側面と嵌合させる構成としてもよい。
本実施の形態に係る籾摺装置の全体構成を示す断面図である。 本実施の形態に係る籾摺装置の全体構成を示す平面図である。 本実施の形態に係る籾摺装置の揺動選別板及び周辺部品の構成を示す斜視図である。 本実施の形態に係る籾摺装置の揺動選別板及び周辺部品の構成を示す平面図である。 本実施の形態に係る籾摺装置の揺動選別板及び周辺部品の構成を示す斜視図である。
符号の説明
10 籾摺装置
10A 衝撃脱ぷ部
10B 揺動選別部
11 枠体(装置枠体)
11A 左右の側壁
11B 上壁
11C 底壁
74 揺動選別板
74A 本体部
74B 後端壁
74C 嵌合部
77 選別板カバー(カバー部材)
77A 底壁
77B 左右の側壁(側壁)
77C 上下の側壁
79 係止手段
79A 把持部
79B フック
79C 係止部
M 籾
S 籾摺米
K 混合米
G 玄米
N 籾殻
T 粃

Claims (3)

  1. 供給された籾を脱ぷ処理して玄米として取り出す籾摺装置に適用され、装置枠体の一端面を構成する着脱自在なカバー部材に一端部を被覆されると共に前記カバー部材を取り外すことで前記枠体の前記一端側から抜き差し可能とされ、前記枠体と共に揺動することによって脱ぷ処理後の混合米から玄米を選別する揺動選別板を前記枠体に固定するための籾摺装置の揺動選別板固定構造であって、
    前記揺動選別板の前記一端部に設けられ、前記揺動選別板が前記枠体に差し込まれた状態で前記枠体の前記一端部と嵌合して前記揺動選別板を前記枠体に固定すると共に前記枠体の前記一端部を補強する嵌合部と、
    前記カバー部材を前記枠体の前記一端部に係止すると共に手動操作により前記係止を解除可能な係止手段と、
    を備えたことを特徴とする籾摺装置の揺動選別板固定構造。
  2. 前記嵌合部は、前記枠体の前記一端部における外側面に嵌合する、ことを特徴とする請求項1記載の籾摺装置の揺動選別板固定構造。
  3. 前記カバー部材は、前記嵌合部に外側から嵌合する側壁を有する、ことを特徴とする請求項2記載の籾摺装置の揺動選別板固定構造。
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