JP2003305373A - 籾摺機の移動機構 - Google Patents

籾摺機の移動機構

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JP2003305373A
JP2003305373A JP2002113556A JP2002113556A JP2003305373A JP 2003305373 A JP2003305373 A JP 2003305373A JP 2002113556 A JP2002113556 A JP 2002113556A JP 2002113556 A JP2002113556 A JP 2002113556A JP 2003305373 A JP2003305373 A JP 2003305373A
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lever
plate
rice
impact
floor surface
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JP2002113556A
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English (en)
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Soichi Yamamoto
惣一 山本
Yukio Endo
幸夫 遠藤
Bunya Ishiyama
文弥 石山
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Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造簡単かつ低コストにできると共に操作性
を向上できる。 【解決手段】 衝撃脱ぷ揺動選別装置10では、操作部
126を操作してレバー116を下方へ回動させること
で、車輪124が床面114に接触してテコの原理によ
り衝撃脱ぷ揺動選別装置10が床面114から離間され
る。このため、衝撃脱ぷ揺動選別装置10全体を床面1
14から離間させた状態で車輪124を回転させること
で、衝撃脱ぷ揺動選別装置10を移動させることができ
る。ここで、この移動機構では、車輪124の他に必要
なものが基本的にはレバー116のみであり、しかも、
レバー116は衝撃脱ぷ揺動選別装置10に回動可能に
支持させるだけでよい。このため、構造を簡単にできる
と共に、低コストにできる。さらに、衝撃脱ぷ揺動選別
装置10を床面114から離間させるためには、レバー
116を下方へ回動させるのみでよいため、操作性を向
上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、籾を脱ぷ処理して
玄米とする籾摺機を移動させる籾摺機の移動機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】籾摺選別装置は、例えば籾摺部及び選別
部を備えており、籾摺部では籾が脱ぷ処理されると共
に、選別部では、籾摺部において脱ぷ処理された後の籾
摺米(玄米及び脱ぷされなかった籾)から玄米が選別さ
れて取り出される。また、籾摺選別装置は、床面に載置
されている。
【0003】ところで、籾摺選別装置を移動させる移動
機構としては、ジャッキ式移動機構がある。このジャッ
キ式移動機構は、例えば特開平10−192723号公
報に示されるようなL字杵を有しており、L字杵の中央
は籾摺選別装置の底部に回動自在に支持されている。L
字杵の一端には車輪が回転自在に支持されており、L字
杵の他端には柱状の螺合柱が回転自在に支持されてい
る。螺合柱には円軸状の回転軸の基端が螺合されてお
り、回転軸は軸方向への移動が阻止されている。回転軸
の先端にはL字棒状の回転ハンドルの基端が固定されて
おり、回転ハンドルの基端側は回転軸に垂直とされると
共に回転ハンドルの先端側は回転軸に平行とされてい
る。
【0004】ここで、回転ハンドルが基端を中心に回転
されることで、回転軸が回転されて回転軸への螺合柱の
螺合位置が変更される。このため、L字杵が中央を中心
に回動されることで、車輪が床面に接触して籾摺選別装
置が床面から離間される。これにより、籾摺選別装置を
押したり引いたりして車輪を回転させることで、籾摺選
別装置を移動させることができる構成である。
【0005】しかしながら、このようなジャッキ式移動
機構では、車輪の他にL字杵、螺合柱、回転軸及び回転
ハンドルが必要であるのみならず、これらの部品をそれ
ぞれ所定の状態に組み付ける必要がある。このため、構
造的に複雑であると共に、高コストであるという問題が
あった。
【0006】さらに、籾摺選別装置を床面から離間させ
るためには、回転ハンドルを多数回回転させる必要があ
るため、面倒であり、操作性が悪いという問題もあっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、構造簡単かつ低コストにできると共に、操作性を
向上できる籾摺機の移動機構を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の籾摺機
の移動機構は、籾摺機に支持部において回動可能に支持
されると共に操作部が設けられ、前記操作部が操作され
ることで回動されるレバーと、前記レバーに回転可能に
設けられると共に、前記支持部との距離が前記操作部と
の距離よりも小さくされ、前記操作部が操作されて前記
レバーが一方向へ回動されることで床面に接触して前記
籾摺機が床面から離間される車輪と、を備えている。
【0009】請求項1に記載の籾摺機の移動機構では、
籾摺機にレバーが支持部において回動可能に支持されて
おり、レバーには操作部が設けられている。さらに、レ
バーには車輪が回転可能に設けられており、レバーの支
持部と車輪との距離がレバーの操作部と車輪との距離よ
りも小さくされている。
【0010】これにより、レバーの操作部が操作されて
レバーが一方向へ回動されることで、車輪が床面に接触
して、テコの原理により籾摺機が床面から離間される。
このため、車輪を回転させることで、籾摺機を移動させ
ることができる。
【0011】ここで、請求項1に記載の籾摺機の移動機
構では、車輪の他に必要なものが基本的にはレバーのみ
であり、しかも、レバーは籾摺機に回動可能に支持させ
るだけでよい。このため、構造を簡単にできると共に、
低コストにできる。
【0012】さらに、籾摺機を床面から離間させるため
には、レバーを一方向へ回動させるのみでよいため、操
作性を向上できる。
【0013】請求項2に記載の籾摺機の移動機構は、請
求項1に記載の籾摺機の移動機構において、前記籾摺機
が床面から離間された際に前記レバーの他方向への回動
を阻止する阻止部材を備えた、ことを特徴としている。
【0014】請求項2に記載の籾摺機の移動機構では、
籾摺機が床面から離間された際に、阻止部材がレバーの
他方向への回動を阻止するため、レバーの回動位置を自
力で維持しなくても籾摺機全体が床面に接触することが
ない。このため、籾摺機を容易に移動させることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】図5には、本発明における籾摺機
が適用されて構成された実施の形態に係る衝撃脱ぷ揺動
選別装置10の全体構成が断面図にて示されており、図
6には、この衝撃脱ぷ揺動選別装置10の全体構成が平
面図にて示されている。
【0016】衝撃脱ぷ揺動選別装置10は、供給された
籾Mを脱ぷ処理して玄米Gとして取り出すためのもので
あり、全体として衝撃脱ぷ部10Aと揺動選別部10B
とによって構成されている。
【0017】衝撃脱ぷ部10Aには、上面に開口する籾
供給ホッパ12が設けられており、籾Mが投入されるよ
うになっている。この籾供給ホッパ12は、開口部が矩
形で底部に至るに従い徐々に狭くなるテーパ形状となっ
ている。籾供給ホッパ12の最底部には、矩形状の供給
口14が設けられ、籾Mはこの供給口14から順次衝撃
脱ぷ部10Aの内部へと流入する。
【0018】また、籾供給ホッパ12の供給口14は、
衝撃脱ぷ部10Aを構成する外周ケース16の中心部に
連結されている。この外周ケース16内には、複数の回
転翼18(一種のブロア)が放射状に設けられており、
高速で回転する。前記供給口14から外周ケース16内
の中心部に流入した籾Mは、この回転翼18によって遠
心力を付与され放射状に放出されるようになっている。
外周ケース16の内周にはライニング板20が設けられ
ている。このため、回転翼18によって遠心力を付与さ
れ放射状に放出された籾Mは、ライニング板20に衝突
しその際の衝撃力によって脱ぷ処理(所謂、籾摺り)さ
れる構成となっている。なお、以下は、ライニング板2
0に衝突し脱ぷ処理された籾Mを籾摺米Sという。この
籾摺米Sは、脱ぷされた多量の玄米Gと、脱ぷしきれな
かった少量の籾Mと、籾殻Nとが混在している。
【0019】外周ケース16からは上方へむけて案内筒
22が立設されており、その先端部は風選室30に連結
されている。このため、籾摺米Sは、案内筒22を経て
風選室30へ案内される。
【0020】風選室30には、複数の網板24及び隔壁
26によって風選路34、36が設けられている。これ
により、風選室30へ案内された籾摺米Sは、その中に
混入した籾殻N、及び粃T(未熟粒であり、殻ばかりで
実の殆どない籾)が衝撃脱ぷ部10Aの回転翼18と同
軸上に併設された籾殻排出ブロワ(風選室30内の下方
にあり、図示されていない)の吸引力によって吸い取ら
れるようになっている。吸い取られた籾殻Nは籾殻排出
ブロワの籾殻排出樋42を介して外部に排出される構成
である。
【0021】また、粃Tは、籾殻Nよりも重いため、一
方の風選路34からは吸い取られず(上りきらず)、他
方の風選路36において若干吸い上げられると、この吸
い上げに耐えられずに落下して、装置外へ排出される構
成である。
【0022】以上の構成の風選室30の側方には、一番
粒樋48が設けられている。この一番粒樋48は、風選
室30の網板37部分に連通しており、風選室30を通
過し籾殻N及び粃Tが除去された籾摺米Sが案内される
ようになっている。なお、以下は、風選室30を通過し
籾殻N及び粃Tが除去された籾摺米Sを混合米Kとい
う。すなわち、この混合米Kには、多量の玄米Gと少量
の籾Mとが混在している。
【0023】一番粒樋48の下方(衝撃脱ぷ部10Aの
側方)には揺動選別部10Bが配置されており、一番粒
樋48を通過した混合米Kは揺動選別部10Bへと案内
されるようになっている。
【0024】揺動選別部10Bの一側(図5紙面左側)
には、分配樋72が設けられている。この分配樋72
は、それぞれ所定の隙間をおいて積層配置された複数枚
の揺動選別板74にそれぞれ連通しており、一番粒樋4
8からの混合米Kを各揺動選別板74にそれぞれ均等に
分配供給することができるようになっている。
【0025】揺動選別板74は、その1つの角部(図5
の右側かつ奥側)を支点として、当該角部の対角線上の
角部の高さ位置が前記支点の角部よりも低くなるように
調整され、三次元的に傾斜している。すなわち、図5に
おいて、揺動選別板74の右側が高く左側が低く傾斜し
ており、かつ、紙面奥側が高く紙面手前側が低く傾斜し
ている。そして、この揺動選別板74の表面全体には、
右側面が起立し左側面が緩傾斜した断面略三角形状の無
数の突起76がエンボス加工によって形成されている。
【0026】以上の構成の分配樋72及び複数枚の揺動
選別板74から成る揺動選別部10B(その本体部分)
は、図示を省略したメインモータの駆動力が伝達されて
作動し、回転駆動力がクランク機構(カム機構)によっ
て往復駆動力に変換されて図5の左右方向に揺動(振
動)するようになっている。揺動選別板74上に供給さ
れた混合米Kは、この揺動選別板74の左右の揺動(振
動)によって、玄米Gと、籾M(脱ぷ処理されなかった
もの)と、これらが混在する混合米Kとに選別される構
成である。
【0027】すなわち、比重が大きい玄米Gは、混合米
K層の下方に沈んで前記突起76により押し出されるよ
うにして揺動選別板74の右側へと順次移行し、比重が
小さい籾Mは、混合米K層の上方に浮いて層の表面上を
滑り落ちるようにして揺動選別板74の左側へと順次移
行することになる。この移行度合いの差によって、揺動
選別板74上において、図5の右側の領域に玄米G、中
央の領域に混合米K、左側の領域に籾Mが集中し、もっ
て選別(分離)されるようになっている。この現象は、
揺動選別板74の奥側(供給側)から手前側に自然に流
下しつつ徐々にはっきりと現れてくる。しかして、揺動
選別板74上の玄米Gと混合米Kと籾M(以下、混合米
等という)は、各段の揺動選別板74の手前側から下方
に落下するようになっている。
【0028】また、揺動選別板74の落下側端部(図5
の紙面手前側端部)には、固定仕切板78と、移動仕切
板80とが配設されている。
【0029】固定仕切板78は、前述の如く揺動選別板
74によって選別(分離)された籾Mと混合米Kとの境
界付近に位置しており、この固定仕切板78よりも図5
の左側には籾Mが落下し、固定仕切板78よりも図5の
右側には混合米Kが落下するようになっている。一方、
移動仕切板80は、前述の如く揺動選別板74によって
選別(分離)された籾Mと混合米Kとの境界付近に位置
しており、この移動仕切板80よりも図5の左側には混
合米Kが落下し、移動仕切板80よりも図5の右側には
玄米Gが落下するようになっている。
【0030】また、これらの固定仕切板78及び移動仕
切板80の下方には、揺動排出樋82が設けられてお
り、さらに、この揺動排出樋82には、籾戻し口84、
混合米排出口86及び玄米排出口88が設けられてい
る。このため、固定仕切板78によって選別(分離)さ
れた籾Mは、籾戻し口84へ案内され、また、固定仕切
板78と移動仕切板80によって選別(分離)された混
合米Kは、混合米排出口86へ案内され、移動仕切板8
0によって選別(分離)された玄米Gは、玄米排出口8
8へ案内される構成である。
【0031】籾戻し口84の側近には籾戻し樋90が設
けられており、籾戻し口84へ案内された籾Mは籾戻し
樋90へ落下するようになっている。また、この籾戻し
樋90は、前述した衝撃脱ぷ部10Aの籾供給ホッパ1
2の供給口14に連通されている。したがって、籾戻し
口84から籾戻し樋90へ落下した籾Mは、衝撃脱ぷ部
10Aの回転翼18の吸引力によって吸い取られて、再
び衝撃脱ぷ部10Aに直接返送されることになる。すな
わち、籾戻し口84から落下するのは、揺動選別部10
Bによって選別され再度衝撃脱ぷ部10Aによって籾摺
りが必要な籾Mであり、このため揺動選別部10Bから
の籾Mが送り込まれるようになっている。
【0032】一方、混合米排出口86は、混合米戻しス
ロワ52に連結されている。混合米戻しスロワ52は、
前述した衝撃脱ぷ部10Aの風選室30の網板37部分
(風選室30の上部でもよい)に連通している。すなわ
ち、混合米排出口86から落下する混合米Kは、再度選
別が必要なものであり、このため揺動選別部10Bの分
配樋72へ混合米Kが送り込まれるようになっている。
これにより、前記混合米排出口86から排出された混合
米Kは、再び揺動選別部10Bでの選別が実行されるこ
とになる。
【0033】また一方、玄米排出口88には、玄米排出
シャッター106が設けられている。玄米排出シャッタ
ー106は、玄米排出モータ(図示省略)の駆動力によ
って開閉する。本実施の形態に係る衝撃脱ぷ揺動選別装
置10では、装置の運転開始直後から所定時間(すなわ
ち、準備時間)は、揺動選別部10Bによる選別が完全
に行われず、揺動選別板74の図5の右端においても混
合米Kが存在することがある。このため、前記準備時間
中は、玄米排出口88を玄米排シャッター106によっ
て閉じておき、全て混合米排出口86へ案内するように
している。準備時間が経過した後には、自動的に玄米排
出シャッター106が開放され、玄米Gは玄米排出口8
8から排出される構成である。
【0034】この玄米排出口88は、玄米排出スロワ1
08に連結されている。このため、玄米排出口88から
排出された玄米Gは、玄米排出スロワ108によって撥
ね出されて、玄米取出樋110から外部に取り出される
ようになっている。
【0035】またここで、図1には、衝撃脱ぷ揺動選別
装置10の外観が背面図にて示されており、図2には、
衝撃脱ぷ揺動選別装置10の外観が正面図にて示されて
いる。さらに、図3には、衝撃脱ぷ揺動選別装置10の
外観が右側面図にて示されている。
【0036】図1乃至図3に示す如く、衝撃脱ぷ揺動選
別装置10の底部には複数(本実施の形態では4つ)の
載置足112が設けられており、衝撃脱ぷ揺動選別装置
10は複数の載置足112において床面114に載置
(設置または固定)されている。
【0037】衝撃脱ぷ揺動選別装置10は、レバー11
6を備えており、レバー116は支持部としての円軸状
の支持軸118を有している。支持軸118は衝撃脱ぷ
揺動選別装置10の底部に前後方向に沿って回転自在に
支持されており、レバー116は支持軸118を中心と
して回動自在とされている。
【0038】支持軸118の後端には、長尺板状の操作
板120の基端(下端)が固定されており、操作板12
0は、支持軸118に対し垂直とされると共に、衝撃脱
ぷ揺動選別装置10の後方に配置されている。操作板1
20の基端近傍には、下方に突出する突出部122が形
成されており、突出部122には後側において車輪12
4が回転自在に支持されている。操作板120の先端
(上端)には操作部126が設けられており、操作部1
26は操作板120に対し後方へ垂直に屈曲されてい
る。
【0039】支持軸118の前端には、操作板120よ
りも短尺の板状とされた連動板128の基端(下端)が
固定されており、連動板128は、支持軸118に対し
垂直かつ操作板120に平行とされると共に、衝撃脱ぷ
揺動選別装置10の前方に配置されている。連動板12
8の先端(上端)には、操作板120と同様の突出部1
22が形成されており、この突出部122は下方に突出
している。この突出部122には前側において操作板1
20と同様の車輪124が回転自在に支持されており、
この車輪124は操作板120の車輪124と前後方向
において互いに対向している。
【0040】ここで、操作部126が操作されること
で、レバー116(操作板120及び連動板128)
が、前後方向に垂直な垂直面を回動面として、上方(他
方向)及び下方(一方向)へ回動可能とされている。ま
た、支持軸118と一対の車輪124との距離は、操作
部126と一対の車輪124との距離よりも、小さくさ
れている。
【0041】これにより、操作部126を操作してレバ
ー116(操作板120及び連動板128)を下方へ回
動させることで、一対の車輪124が床面114に接触
して、テコの原理により衝撃脱ぷ揺動選別装置10(載
置足112)を床面114から離間させる(浮き上がら
せる)ことができる。また、衝撃脱ぷ揺動選別装置10
が床面114から離間された際には、一対の車輪124
の右側(一側)と左側(他側)とにおける衝撃脱ぷ揺動
選別装置10の重量が等しくされた構成とされている。
【0042】衝撃脱ぷ揺動選別装置10の後面には、上
掛止具130(第2阻止部材)の上側が固定されている
(図4参照)。上掛止具130の下側は断面U字状の上
掛止突起132とされており、上掛止突起132は衝撃
脱ぷ揺動選別装置10の後面から後方へ突出している。
上掛止突起132の下面板前端には立板134が立設さ
れており、立板134と衝撃脱ぷ揺動選別装置10の後
面との間には間隙136が形成されている。
【0043】ここで、操作部126の操作によって、操
作板120を前方へ弾性変形させた状態で上方へ回動さ
せて間隙136を通過させると共に操作板120を復元
力により後方へ移動させて立板134を乗り越えさせる
ことで、操作板120が上掛止突起132内に収容され
ている。このため、上掛止突起132の下面板及び立板
134によって操作板120が上掛止突起132内から
脱落することが阻止されて、レバー116(操作板12
0及び連動板128)が下方へ回動されることが阻止さ
れている。
【0044】さらに、操作板120が上掛止突起132
内に収容されることで、一対の車輪124が床面114
から離間された状態が維持されている。また、操作部1
26の操作によって、上掛止突起132内の操作板12
0を上方へ回動させた状態で前方へ弾性変形させて立板
134を乗り越えさせると共に操作板120を前方へ弾
性変形させた状態を維持しつつ下方へ回動させて間隙1
36を通過させることで、操作板120の上掛止突起1
32内への収容を解除可能である。
【0045】衝撃脱ぷ揺動選別装置10の後面には、上
掛止具130の下方において阻止部材としての下掛止具
138の上側が固定されている(図4参照)。下掛止具
138の下側は断面L字状の下掛止突起140とされて
おり、下掛止突起140は衝撃脱ぷ揺動選別装置10の
後面から後方へ突出している。
【0046】ここで、操作部126の操作によって、下
掛止突起140内への収容が解除された操作板120を
下方へ回動させて下掛止突起140の前面板を通過させ
ると共に操作板120を前方へ弾性変形させて当該前面
板を乗り越えさせることで、操作板120を下掛止突起
140内に収容可能とされている。操作板120が下掛
止突起140内に収容された際には、下掛止突起140
の上面板及び前面板によって操作板120が下掛止突起
140内から脱落することが阻止されて、レバー116
(操作板120及び連動板128)が上方へ回動される
ことが阻止される。
【0047】さらに、操作板120が下掛止突起140
内に収容される際には、一対の車輪124が床面114
に接触して衝撃脱ぷ揺動選別装置10が床面114から
離間され、かつ、操作板120が下掛止突起140内に
収容されることで、衝撃脱ぷ揺動選別装置10が床面1
14から離間された状態が維持される。また、操作部1
26の操作によって、下掛止突起140内の操作板12
0を下方へ回動させた状態で復元力により下掛止突起1
40の前面板を乗り越えさせると共に操作板120を上
方へ回動させて当該前面板を通過させることで、操作板
120の下掛止突起140内への収容を解除可能とされ
ている。
【0048】衝撃脱ぷ揺動選別装置10の左側面には、
U字棒状の把手142が突出して設けられており、把手
142を把持する等して衝撃脱ぷ揺動選別装置10全体
(全ての載置足112)を床面114から離間させた状
態で、衝撃脱ぷ揺動選別装置10を特に左右方向に押し
たり引いたりして一対の車輪124を回転させること
で、衝撃脱ぷ揺動選別装置10を移動させることができ
る構成である。
【0049】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0050】上記構成の衝撃脱ぷ揺動選別装置10で
は、衝撃脱ぷ部10Aの籾供給ホッパ12に籾Mが投入
され装置の運転が開始されると、籾Mは順次衝撃脱ぷ部
10Aの外周ケース16内の中心部に流入し、回転翼1
8によって遠心力を付与され放射状に放出される。放出
された籾Mは、ライニング板20に衝突しその際の衝撃
力によって脱ぷ処理(所謂、籾摺り)がなされる。脱ぷ
処理された籾摺米Sは、順次風選室30へ流入し、この
中に混入した籾殻N及び粃T等が衝撃脱ぷ部10Aの回
転翼18と同軸上に併設された籾殻排出ブロワの吸引力
によって吸い取られる。この籾殻Nは籾殻排出ブロワの
籾殻排出樋42を介して外部に排出され、また粃Tも装
置外へ排出される。
【0051】一方、風選室30を通過し籾殻N及び粃T
等が除去された混合米Kは、一番粒樋48を介して揺動
選別部10Bへと案内される。
【0052】揺動選別部10Bでは、混合米Kが、分配
樋72から各揺動選別板74にそれぞれ均等に分配供給
される。各揺動選別板74上に供給された混合米Kは、
この揺動選別板74の左右の揺動(振動)によって、玄
米Gと、籾Mと、これらが混在する混合米Kとに選別さ
れる。
【0053】さらに、固定仕切板78によって選別(分
離)された籾Mは、籾戻し口84へ案内され、この籾戻
し口84から籾戻し樋90を介して再び衝撃脱ぷ部10
Aに直接返送される。また、固定仕切板78と移動仕切
板80によって選別(分離)された混合米Kは、混合米
排出口86から排出され、混合米戻しスロワ52によっ
て衝撃脱ぷ部10Aの風選室30の網板37部分に返送
される。この結果、この混合米Kは、再度揺動選別部1
0Bの分配樋72へと送られ、再び揺動選別部10Bで
の選別が実行される。
【0054】一方、移動仕切板80によって選別(分
離)された玄米Gは、玄米排出口88から排出され、玄
米排出スロワ108によって撥ね出されて玄米取出樋1
10から外部に取り出される。
【0055】ところで、衝撃脱ぷ揺動選別装置10は、
床面114に載置されている。また、衝撃脱ぷ揺動選別
装置10の底部にはレバー116の支持軸118が回転
自在に支持されてレバー116が回動自在とされてお
り、レバー116は支持軸118に固定された操作板1
20及び連動板128を有して、操作板120には操作
部126が設けられている。さらに、レバー116の操
作板120と連動板128とには車輪124が回転自在
に設けられており、レバー116の支持軸118と一対
の車輪124との距離がレバー116の操作部126と
一対の車輪124との距離よりも小さくされている。
【0056】これにより、レバー116の操作部126
が操作されてレバー116が下方へ回動されることで、
一対の車輪124が床面114に接触して、テコの原理
により衝撃脱ぷ揺動選別装置10が床面114から離間
される。このため、把手142を把持する等して衝撃脱
ぷ揺動選別装置10全体を床面114から離間させた状
態で、衝撃脱ぷ揺動選別装置10を押したり引いたりし
て一対の車輪124を回転させることで、衝撃脱ぷ揺動
選別装置10を移動させることができる。
【0057】ここで、この衝撃脱ぷ揺動選別装置10の
移動機構では、車輪124の他に必要なものが基本的に
はレバー116のみであり、しかも、レバー116は衝
撃脱ぷ揺動選別装置10に回動可能に支持させるだけで
よい。このため、この衝撃脱ぷ揺動選別装置10の移動
機構では、構造を簡単にできると共に、低コストにでき
る。
【0058】さらに、衝撃脱ぷ揺動選別装置10を床面
114から離間させるためには、レバー116を下方へ
回動させるのみでよいため、操作性を向上できる。
【0059】また、レバー116の操作部126をレバ
ー116の回動面(前後方向に垂直な垂直面)に対し垂
直としたため、レバー116の操作部126の操作を容
易に足で行うことができ、衝撃脱ぷ揺動選別装置10を
床面114から容易に離間させることができる。
【0060】さらに、衝撃脱ぷ揺動選別装置10が床面
114から離間された際に、一対の車輪124の右側と
左側とにおける衝撃脱ぷ揺動選別装置10の重量が等し
くされているため、衝撃脱ぷ揺動選別装置10を移動さ
せる際における衝撃脱ぷ揺動選別装置10の床面114
への接触を容易に抑制でき、衝撃脱ぷ揺動選別装置10
を左右どちらからでも容易に(楽に)移動させることが
できる。
【0061】また、衝撃脱ぷ揺動選別装置10が床面1
14から離間された際に、操作板120が下掛止具13
8の下掛止突起140内に収容されることで、レバー1
16の上方への回動が阻止されるため、レバー116の
回動位置を自力で維持しなくても衝撃脱ぷ揺動選別装置
10全体(全ての載置足112)が床面114に接触す
ることがない。このため、衝撃脱ぷ揺動選別装置10を
一層容易に移動させることができる。
【0062】さらにまた、一対の車輪124が床面11
4から離間された際に、操作板120が上掛止具130
の上掛止突起132内に収容されることで、レバー11
6の下方への回動が阻止されるため、一対の車輪124
が床面114に不要に接触することを防止できる。
【0063】なお、本実施の形態では、レバー116に
車輪124を一対設けた構成としたが、レバーに車輪を
1つまたは3つ以上設けた構成としてもよい。
【0064】さらに、本実施の形態では、レバー116
の操作部126をレバー116の回動面に垂直とした構
成としたが、レバーの操作部はレバーの回動面に対し非
平行であればよく、また、レバーの操作部をレバーの回
動面に平行とした構成としてもよい。
【0065】また、本実施の形態では、レバー116の
支持軸118(支持部)よりも先端側(上端側)に車輪
124及び操作部126を設けた構成としたが、レバー
の支持部よりも基端側に車輪を設けると共にレバーの支
持部よりも先端側に操作部を設けた構成としてもよい。
この場合、レバーを上方(一方向)へ回動させることで
車輪が床面に接触する一方、レバーを下方(他方向)へ
回動させることで車輪が床面から離間する。
【0066】
【発明の効果】請求項1に記載の籾摺機の移動機構で
は、車輪の他に必要なものが基本的にはレバーのみであ
り、しかも、レバーは籾摺機に回動可能に支持させるだ
けでよいため、構造を簡単にできると共に、低コストに
できる。さらに、籾摺機を床面から離間させるために
は、レバーを一方向へ回動させるのみでよいため、操作
性を向上できる。
【0067】請求項2に記載の籾摺機の移動機構では、
籾摺機が床面から離間された際に阻止部材がレバーの他
方向への回動を阻止するため、レバーの回動位置を自力
で維持しなくても籾摺機全体が床面に接触することがな
く、籾摺機を容易に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る衝撃脱ぷ揺動選別装
置の外観を示す背面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る衝撃脱ぷ揺動選別装
置の外観を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る衝撃脱ぷ揺動選別装
置の外観を示す左側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る衝撃脱ぷ揺動選別装
置における上掛止具、下掛止具及びレバーの操作板を示
す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る衝撃脱ぷ揺動選別装
置の全体構成を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る衝撃脱ぷ揺動選別装
置の全体構成を示す平面図である。
【符号の説明】
10 衝撃脱ぷ揺動選別装置(籾摺機) 114 床面 116 レバー 118 支持軸(支持部) 124 車輪 126 操作部 130 上掛止具 138 下掛止具(阻止部材) M 籾 G 玄米
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石山 文弥 山形県天童市大字老野森404番地 株式会 社山本製作所内 Fターム(参考) 4D043 AA02 DA01 GA02 GB15 GB21 GB31 JF03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 籾摺機に支持部において回動可能に支持
    されると共に操作部が設けられ、前記操作部が操作され
    ることで回動されるレバーと、 前記レバーに回転可能に設けられると共に、前記支持部
    との距離が前記操作部との距離よりも小さくされ、前記
    操作部が操作されて前記レバーが一方向へ回動されるこ
    とで床面に接触して前記籾摺機が床面から離間される車
    輪と、 を備えた籾摺機の移動機構。
  2. 【請求項2】 前記籾摺機が床面から離間された際に前
    記レバーの他方向への回動を阻止する阻止部材を備え
    た、ことを特徴とする請求項1記載の籾摺機の移動機
    構。
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