JP2003047863A - 籾摺機の風選装置 - Google Patents

籾摺機の風選装置

Info

Publication number
JP2003047863A
JP2003047863A JP2001241000A JP2001241000A JP2003047863A JP 2003047863 A JP2003047863 A JP 2003047863A JP 2001241000 A JP2001241000 A JP 2001241000A JP 2001241000 A JP2001241000 A JP 2001241000A JP 2003047863 A JP2003047863 A JP 2003047863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
sorting
paddy
diffusion chamber
air passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001241000A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3711903B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Matsumoto
松本  俊行
Takeharu Seike
丈晴 清家
Eiji Mori
森  英二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2001241000A priority Critical patent/JP3711903B2/ja
Publication of JP2003047863A publication Critical patent/JP2003047863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3711903B2 publication Critical patent/JP3711903B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】インペラ式籾摺機の摺出米の風選精度向上。 【解決手段】インペラ型の籾摺装置16に設けた左右一
対の摺出米供給筒19を、摺出米拡散室20の左右両側
方から中央部に向けて対向するように接続する。また、
選別風路7の終端部に設けている吸引ファン8と摺出米
拡散室20とを、排塵風路27を介して短絡的に連通す
る。この様にすると、対向して移送された穀粒類と圧風
が互いに衝突して勢いが減殺され、また、インペラ羽根
18の圧風、籾殻・塵埃類が摺出米拡散室20から短絡
的に吸引ファン8により除去されるので、インペラの圧
風の影響が少なくなり摺出米の選別性能を高めることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衝撃と摩擦作用
により籾摺りを行うインペラ式籾摺機の風選装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】籾摺機の機枠に設けたインペラ式籾摺装
置により籾摺された摺出米を、籾摺装置の吐出口に接続
した摺出米供給筒を経由して摺出米拡散室に移送し、摺
出米拡散室に移送された摺出米を下方の選別風路に供給
し摺出米を風選する装置は公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなインペラ式
籾摺機にあっては、インペラの圧風を利用して摺出米を
摺出米拡散室に移送するため、摺出米拡散室から選別風
路に摺出米を供給する際に、その摺出米を移送する圧風
が選別風路に吹き出し、風選性能が低下するという不具
合が発生していた。
【0004】また、摺出米は摺出米拡散室内に設けられ
た拡散用の金属製の多孔板と衝突し、このとき騒音を発
生するという欠点があった。そこで、この発明はこのよ
うな不具合を解消しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、請求項1の発明は、インペラ18により脱ぷする
一対の籾摺装置16,16と、籾摺装置から移送された
摺出米を収容する摺出米拡散室20と、摺出米拡散室2
0から落下した摺出米を選別する選別風路7と、選別風
路7内の籾殻等を排出する吸引ファン8と、を設けた籾
摺機において、籾摺装置16,16で籾摺された摺出米
を一対の摺出米供給筒19,19を経由して前記摺出米
拡散室20に移送するにあたり、該摺出米供給筒19,
19の終端部を前記摺出米拡散室20の両側部から中央
部に向けて対向するように連通させたことを特徴とす
る。
【0006】一対のインペラ型の籾摺装置16,16で
籾摺された摺出米は一対の摺出米供給筒19,19によ
り、例えば、左右両側から互いに中央部に対向するよう
に移送供給される。しかして、籾殻を含んだ穀粒及び圧
風が中央部で衝突して拡散し、拡散した摺出米は選別風
路7の中途部に流下し選別風路7で風選される。
【0007】請求項2の発明は、前記選別風路7を前記
摺出米拡散室20の下方に配設し、前記選別風路7の終
端部に設けられている吸引ファン8または選別風路7の
終端部と前記摺出米拡散室20とを、排塵風路27で連
通したことを特徴とする。請求項1の発明に加えて、摺
出米拡散室20は選別風路7の終端部に設けられている
吸引ファン8と、排塵風路27を介して連通しているた
め、出米拡散室20に送られるインペラ18,…による
圧風や籾殻類を短絡的に吸引ファン8に送り機外に排出
する。
【0008】
【発明の効果】請求項1の発明では、籾摺された籾殻の
多く含まれている穀粒類及び圧風が互いに衝突して勢い
が減殺された状態で選別風路7に供給されるので、イン
ペラの圧風の影響を少なくし摺出米の選別性能を高める
ことができ、また、籾殻を含む摺出米同志が衝突するた
め、騒音が小さく、摺出米に傷が付きにくいという効果
がある。
【0009】また、請求項2の発明では、インペラ1
8,…の圧風、籾殻・塵埃類を摺出米拡散室20から短
絡的に吸引ファン8に除去するので、選別風路7への籾
殻・塵埃類の混入が少なく、その分、摺出米の選別負荷
を軽減すると共に、インペラ18,…の圧風が選別風路
7へ流入するのを少なくし、摺出米の選別精度を向上さ
せることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図2に示すこの発明
の実施例の形態について説明する。この籾摺選別機は、
籾摺部1、籾摺部1からの摺出米を風選する摺出米風選
部2、摺出米風選部2での風選後の混合米を揺動選別板
により籾・玄米に分離選別する混合米選別部3、風選後
の混合米を混合米選別部3へ搬送する混合米揚穀機4、
混合米選別部3により選別された玄米を機外に排出する
ための玄米揚穀機5等により構成している。
【0011】摺出米風選部2の摺出米風選箱体6には、
前側から後側に向けて選別風の流れる選別風路7を構成
し、摺出米風選箱体6の後部上方に吸引ファン8を配置
し、選別風路7の終端部を吸引ファン8に接続し、摺出
米風選箱体6の後方には揺動選別箱体9を配置し、この
揺動選別箱体9上に揺動選別板型の混合米選別部3を載
置している。
【0012】摺出米風選箱体6の前側上部に籾ホッパ1
0を配置し、籾ホッパ10の下方には籾拡散室11を配
置している。籾拡散室7には反射板12及び拡散板1
3,…を設けて、籾ホッパ10から流下した穀粒を反射
板12により左右方向に分散し、更に、拡散板13,…
で左右方向に拡散しながら下方の選別風路7の籾選別風
路部7aに供給して籾を風選し、粃や塵埃を除去した精
籾を籾摺部1に供給する構成である。
【0013】次に、籾摺部1について説明する。籾選別
風路部7aの下方には、左右の籾送りホッパ14,14
を左右方向に沿うように配置し、籾送りホッパ14,1
4に左右の籾送りラセン軸15,15を軸架している。
なお、図面は省略したが、この籾送りホッパ14,14
における中央下方の空間部に伝動装置を配置し、この伝
動装置により籾送りラセン軸15,15を駆動する構成
としている。
【0014】前記左右の籾送りラセン軸15,15の両
側方に、インペラ式の籾摺装置16,16を設けてい
る。この籾摺装置16,16は次のように構成してい
る。摺出米風選箱体6の前部左右両側に脱ぷケース1
7,17を配置して、脱ぷケース17,17内にインペ
ラ18,…を回転自在に軸架し、左右の籾送りホッパ1
4,14の底部に軸架した籾送りラセン軸15,15の
両端部に、インペラ18,…の軸部を伝動連結してい
る。脱ぷケース17,17の放出口に摺出米供給筒1
9,19を取り付けて、脱ぷ米を摺出米供給筒19,1
9を介して摺出米風選部2に移送供給するように構成し
ている。
【0015】摺出米風選箱体6における籾拡散室11の
後方には摺出米拡散室20を設け、摺出米拡散室20に
は籾摺装置16,16の摺出米供給筒19,19の終端
部を連通している。左右の摺出米供給筒19,19を摺
出米拡散室20に対して左右両側から中央部に向けて対
向するように連通し、摺出米を左右両側から内側に向か
って供給し、籾殻を含んだ穀粒を中央部で衝突して拡散
し、拡散した摺出米は選別風路7の中途部7bに流下供
給されるように構成している。
【0016】しかして、脱ぷされた籾殻の多く含まれて
いる穀粒を互いに衝突させて勢いを減殺し、騒音の発生
を少なくし穀粒の損傷を防止しながら、摺出米拡散室2
0の左右方向全幅に摺出米が拡散される。なお、摺出米
拡散室20には籾拡散室11と同様に、摺出米反射板
(図示省略)、摺出米拡散板(図示省略)を設けて、更
に摺出米を拡散するように構成してもよい。
【0017】また、選別風路7の中途部7b下方には摺
出米流下口21を、選別風路7の終端部下方には、摺出
米受樋22を設け、選別された混合米は摺出米流下口2
1から摺出米受樋22に落下供給され、摺出米ラセン2
2aにより混合米揚穀機4に移送供給される。また、選
別風路7の終端部には粃受口23を設け、粃受口23に
選別された粃は粃取出筒24を経て機外に取り出され
る。
【0018】次に、籾摺部1、選別風路7、籾選別風路
部7aび摺出米風選部2の作用について説明する。籾ホ
ッパ10に籾を供給し、籾供給調節弁25を開調節して
籾を籾拡散室11に流下供給する。すると、籾拡散室1
1に流下した籾は反射板12に当たって左右方向に分散
し、更に、拡散板13,…により左右方向に均等に拡散
されながら下方の選別風路7の籾選別風路部7aに供給
され、後方に向けて流れる選別風により風選され、軽い
塵埃や粃は終端側に流れ、重い籾は左右の籾送りホッパ
14,14に落下選別される。
【0019】左右の籾送りホッパ14,14に流下した
選別後の籾は、左右籾送りラセン軸15,15のラセン
により左右両側に搬送されて、脱ぷケース17、17に
供給される。次いで、インペラ18,…により籾は掬い
取られて、インペラ18,…上を外周側に流動し、外周
屈折部で急激に方向変換しながら脱ぷケース17,17
のライニングに衝突し、その大半が脱ぷされる。
【0020】脱ぷされた摺出米は左右の摺出米供給筒1
9,19内を上昇旋回しながら摺出米拡散室20に供給
される。摺出米の供給に際しては、左右の摺出米供給筒
19,19を摺出米拡散室20に対して左右両側から中
央に向けて対向するように連通しているので、籾殻を含
んだ穀粒が中央部で衝突して拡散され、拡散した摺出米
は選別風路7の中途部7bに流下供給される。このと
き、籾殻を多く含む穀粒類が互いに衝突して、勢いが減
殺されるため、拡散のために、直接、拡散板に当てる従
来の構成と比較して、騒音が低くなると同時に、穀粒の
損傷が防止される。
【0021】選別風路7に供給された摺出米は次ぎに風
選される。即ち、重い摺出米は選別風路7の中途部7a
へ流れて、摺出米流下口21に選別落下して、摺出米受
樋22に取り出され、摺出米ラセン22aにより混合米
揚穀機4に送られ、揺動選別板型の混合米選別部3に送
られる。
【0022】また、比較的重い粃は終端側に流れて粃受
口23に落下選別され、粃取出筒24を経て機外に取り
出される。また、軽い塵埃類は終端側に流れ、吸引ファ
ン8、排塵筒26を経て機外に排出される。次に、図3
に基づき選別風路7の調節弁の構成について説明する。
摺出米拡散室20の後部と選別風路7の終端部との間
を、排塵風路27により連通し、排塵風路27の終端部
に風力調節弁28を設けている。
【0023】しかして、摺出米拡散室20に送られるイ
ンペラ18,…による圧風や籾殻類を排塵風路27を経
由して選別風路7の終端部から吸引ファン8に吸引除去
できる。インペラ18,…の圧風、籾殻・塵埃類を選別
風路7の終端側に吸引除去するので、選別風路7の始端
側における摺出米の選別負荷を軽減すると共に、インペ
ラ18,…の圧風が選別風路7へ流入するのを少なく
し、摺出米の選別精度を向上させることができる。
【0024】なお、インペラ18,…の回転数に応じて
風力調節弁28を調節して排塵風路27の風力を調節し
たり、また、作業終了時には排塵風路27の風力を弱く
調節することにより、精籾や玄米粒の飛散を防止でき
る。 また、排塵風路27の終端部を吸引ファン8に通
気管等により直接連通してもよい。
【0025】揺動選別板型の混合米選別部3は、多段の
揺動選別板29,…、揺動選別板29,…を前後方向斜
め上下に往復揺動させる揺動装置(図示省略)、混合米
ホッパ30、混合米ホッパ30から揺動選別板29,…
に穀粒を供給する分配供給装置31、混合米と玄米を分
離する玄米仕切板32、籾と混合米を分離する籾仕切板
33など、により構成されている。
【0026】しかして、摺出米受樋22の混合米が混合
米揚穀機4,混合米ホッパ30,分配供給装置31を経
由して揺動選別板29,…に供給されると、混合米は粒
形の大小,比重の大小,摩擦係数の大小等の関係により
選別される。比重の重い小形の玄米は揺上側に偏流分布
し、玄米に比較して大形で比重の軽い籾は、揺下側に偏
流分布し、その中間部には分離されない籾・玄米の混合
米が偏流分布し選別される。これらの選別穀粒は、揺動
選別板29,…の排出側に設けられている玄米仕切板3
2及び籾仕切板33で仕切られて取り出される。
【0027】取り出された玄米は、玄米取出樋34,玄
米流路35,玄米揚穀機5を経て機外に取り出され、混
合米は混合米取出樋36,混合米流路37,摺出米受樋
22,混合米揚穀機4,混合米ホッパ30,分配供給装
置31を経て、揺動選別板29,…に再度供給されて再
選別される。また、籾は籾流路38を経て籾ホッパ10
に還元されて籾摺される。
【0028】次に、図4に基づき揺動選別板29,…の
他の実施例について説明する。この揺動選別板29は異
なる凹部あるいは突起を組み合わせたものであって、揺
動選別板29の供給側29a端部から中途部まで、即
ち、揺下側29dに偏流分布する選別籾が例えば50ミ
リメートルの所定幅と狭くなる範囲までを第1選別流域
39とし、その第1選別流域39の凹部の形状を、図4
(4)に示すように、玄米粒が揺上方向に2粒入る大き
さとしている。第1選別流域39の排出側に接続して第
2選別流域40及び第3選別流域41を構成し、第2選
別流域40及び第3選別流域41の盤面には、図4
(2)、図4(3)に示すように、玄米粒が揺上方向に
1粒入る大きさの凹部を無数に設けている。そして、こ
の凹部の端部の揺下側29dには穀粒を揺上側29cに
押送する揺寄せ面kを構成している。
【0029】なお、盤面に凹部に代えて無数の突起を構
成するものにあっては、突起を千鳥足状に配置し、突起
間に玄米粒が1粒嵌まり込んだり2粒嵌まり込むように
構成する。揺動選別板29の揺下側29d側板42に
は、第1選別流域39の側板42部分には切欠き部を設
けないが、第2選別流域40及び第3選別流域41の側
板42には切欠き部を構成している。この切欠き部を構
成するにあたり、第2選別流域40の揺下側29d側板
42には、盤面から籾粒の1粒分の高さを残し、2段目
以上の積み重なった籾粒が流出することのできる高さの
第2切欠き部43を設け、第3選別流域41の揺下側2
9d側板42には、盤面に積み重なった複数段の籾粒が
流出することのできる高さの第3切欠き部44を構成し
ている。なお、これらの切欠き部43,44から流出し
た穀粒は排出ボックス49に流入し、まとめて排出口4
9aから取り出される。
【0030】しかして、供給側29aにおける揺下側2
9dに設けられている供給口45から混合米を供給する
と、揺動選別板29は斜め上下の往復揺動をしているの
で、揺上運動時の凹部による揺上側への穀粒の移送、及
び、揺下運動時の揺下側29dへの穀粒の流動、並び
に、排出側への傾斜による流動により選別される。玄米
粒は揺上側29cに偏流分布し、玄米に比較して大形で
比重の軽い籾は、籾分布線46より揺下側29dに偏流
分布し、その中間部には分離されない籾・玄米の混合米
が偏流分布しつつ選別される。
【0031】そして、偏流分布している籾粒は、第2選
別流域40では、図4(2)に示すように、沈下してい
る玄米粒は1粒づつ凹部に嵌まり込んで揺上側29cに
揺上げられ、また、上層に浮上した籾粒は最下層の1層
を除き第2切欠き部43から揺下側29dに排出され
る。従って、玄米の排出を防止しながら籾粒を排出す
る。
【0032】次いで、偏流分布している籾粒は、第3選
別流域41では、図4(3)に示すように、沈下してい
る玄米粒は1粒づつ凹部に嵌まり込んで揺上側29cに
揺上げられ、また、盤面に接しながら流動している籾粒
は第3切欠き部44から揺下側29dに排出される。な
お、第3選別流域41では第2選別流域40よりも玄米
粒の揺上側29cへの揺上げ選別が進んで玄米粒が少量
になっているので、第3切欠き部44からの玄米粒の排
出を防止できる。
【0033】このように、排出側29bの第2選別流域
40及び第3選別流域41では上層に浮上した籾粒を第
2切欠き部43及び第3切欠き部44から揺下側29d
に排出し籾粒を極力少なくするので、下層に沈下した玄
米粒を凹部で多く捕捉して揺上側29cに揺上げ、玄米
粒の回収効率を高め、玄米粒の機内循環を少なくし玄米
粒の損傷を少なくすることができる。
【0034】また、図5に示すように、揺下側29dの
側板42には、調節板47を設けて、調節ボルト48に
より上下調節する構成としてもよい。このように、第2
・第3切欠き部43,44の高さを調節することによ
り、品種や水分値により穀粒の偏流分布状態の変化にも
対応でき選別能率を高めることができる。
【0035】次に、図6に基づき玄米揚穀機5の他の実
施例について説明する。玄米揚穀機5の投出ボックス5
0を水平方向に伸縮自在に構成するものである。玄米揚
穀機5の揚穀ケース5aの上部に、投出ボックス50を
穀粒の投出方向に、長孔50aとボルト・ナット50b
により調節自在に取り付けている。投出ボックス50の
底板を、前・後底板51,52に分割し、前底板51を
揚穀ケース5aの上端部にヒンジ53を介して枢支連結
し、後底板52を投出ボックス50の底部にヒンジ53
を介して枢支連結し、前・後底板51,52を重合連結
し、投出ボックス50の側壁に長穴50cにより上下移
動可能に設けたガイドピン54により支持する構成であ
る。
【0036】このように、玄米揚穀機5の揚穀ケース5
aに対して、投出ボックス50を水平方向に伸縮調節す
ることにより、排出ホース61の穀粒選別機(図示省
略)の受け部への接続を容易にし、取出玄米を円滑に供
給することができる。また、投出ボックス50と玄米揚
穀機5上部とに間隙を設け、投出ボックス50の長孔5
0aの端部がヒンジ53を中心とする円周上に位置する
ように長穴50aを形成し、投出ボックス50を玄米揚
穀機5に取り付けると、投出ボックス50をθだけ、上
方に向けて傾斜することができ、穀粒選別機受け部への
排出ホース61の接続調節を容易にすることができる。
【0037】次に、図7に示す実施例について説明す
る。揺動選別板型の混合米選別部3の混合米流路37と
第一の脱ぷケース17との間を、第1流路55を介して
連通し、第1流路55の中途部に混合米ボックス56を
接続し、混合米ボックス56の底部にはロータリバルブ
57を設けて、送られた穀粒をロータリバルブ57によ
り摺出米受樋22に繰り出す構成である。また、第1流
路55の中途部には粃ホッパ58を接続し、粃受樋23
に選別された粃を粃ラセン59により粃ホッパ58に供
給するように構成している。
【0038】また、混合米選別部3の籾流路36と第二
の脱ぷケース17’との間を第2流路60を介して連通
している。しかして、混合米選別部3の混合米流路37
に取り出された混合米は、インペラ18,…の吸引風に
より吸引されて混合米ボックス56に流入し、混合米は
ロータリバルブ57で繰り出されて摺出米受樋22に供
給される。また、摺出米風選部2で選別された粃は、粃
受樋23、粃ホッパ58を経て第1流路55に供給さ
れ、更に第一の脱ぷケース17に吸引されて再度脱ぷさ
れる。また、混合米選別部3で選別された籾粒は籾流路
36から第2流路60に供給され、第二の脱ぷケース1
7’に吸引され、再度脱ぷされる。
【0039】前記のように、インペラ18,…の吸引力
を利用して混合米選別部3及び摺出米風選部2の穀粒を
籾摺部1に還元移送するので、穀粒の移送構成を簡素化
することができ、また、第一の脱ぷケース17には摺出
米風選部2で選別された粃を還元し、第二の脱ぷケース
17’には混合米選別部3で選別された籾粒を還元する
が、いずれも還元量がほぼ同程度であることから、両脱
ぷケース17,17’での脱ぷ処理量が均等化し、耐久
性の均等化を図ることができる。
【0040】次に、図8に基づき揺動選別板型の混合米
選別部3の他の実施例である揺動式多段万石網選別装置
61について説明する。揺動式多段万石網選別装置61
は、フレームに基部枠体62の一端を軸支すると共に、
基部枠体62の他端部を排出角度調節装置63により傾
斜調節可能に支持し、排出角調節モータ64により排出
角度を調節する構成である。基部枠体62の左右のガイ
ドレール65,65には、選別板枠体66をローラー6
7,67を介して移動自在に支持し、選別板枠体66を
揺動駆動装置68により揺動自在に支持し、選別板枠体
66には複数の万石網選別ユニット69,69を搭載し
ている。
【0041】万石網選別ユニット69は、異物除去用の
目の大きい第1網70、籾除去用の目の中程度の第2網
71、混合米除去用の目の小さい第3網72、及び、玄
米分離用の底板73を、上から順次積重ねて構成されて
いる。上下の万石網選別ユニット69,69の第1網7
0には、左側端部に異物を案内する異物ガイド74を設
け、集められた異物を異物シュータ(図示省略)を経て
異物回収箱(図示省略)に回収する構成である。また、
第2網71の下端部に接続した流下板75には、選別さ
れた籾を案内する籾ガイド76を設けて籾を左側に合流
させ、籾流路38を経て籾摺部1に還元供給する。ま
た、第3網72の下端部に接続した流下板78には、選
別された混合米を左右方向中央部に案内する混合米ガイ
ド77を設けて混合米を合流させて、混合米流路37を
経て混合米ホッパ30に還元供給する構成とし、第3網
72の下端部下方には籾混入防止板78を左右にスライ
ド自在に設け、籾混入防止板調節モータ(図示省略)に
より該籾混入防止板78を自動調節したり、あるいは、
手動調節できる構成としている。
【0042】また、底板73には玄米を右側に案内する
玄米ガイド79を設けて玄米を右側に合流させて、玄米
流路35を経て玄米揚穀機5に供給する構成とし、玄米
の取出位置を穀粒の種類により左右方向に区分し、上下
に積重ねた万石網選別ユニット69,69の選別済み穀
粒の取り出しの簡素化を図っている。
【0043】しかして、混合米が万石網選別ユニット6
9の第1網70の上端部に左右均等に供給されて、揺動
しながら選別される。第1網70で除去された異物は第
1網70の下端部から機外に排出され、第2網71によ
り選別された籾は第2網71の下端部から籾流路38を
経て籾摺部1に還元されて再度脱ぷされる。また、第3
網72により選別された混合米は混合米流路37を経て
混合米揚穀機4に供給されて、万石網選別ユニット69
により再選別される。また、底板73により分離選別さ
れた玄米は底板73の下端から玄米流路35を経て玄米
揚穀機5に流下し、機外に取り出される。
【0044】次に、揺動式多段万石網選別装置61の選
別制御装置について説明する。第1網70の所定位置に
標準層厚を検出する層厚検出センサ80を設け、混合米
ホッパ30には弁を開閉調節する供給量調節モータ81
を設け、万石網選別ユニット69の排出角度を検出する
高・低排出角検出スイッチ82,83、及び、排出角度
調節装置63を調節する排出角調節モータ64を設けて
いる。
【0045】選別作業を開始すると、第1網70上を流
下する穀粒層厚を層厚検出センサ80により検出し、標
準層厚より薄い場合には、制御部(図示省略)からの指
令により排出角調節モータ64を調節駆動し、万石網選
別ユニット69の排出角度を緩傾斜に調節し、また、標
準層厚より厚い場合には、排出角調節モータ64を調節
駆動し、排出角度を急傾斜に調節し、穀粒層厚を標準層
厚に調節する。
【0046】前記標準層厚調節時において、高・低排出
角検出スイッチ82,83により排出角度が所定の急傾
斜、あるいは、緩傾斜であることを検出すると、排出角
度の制御を中止する。また、排出角調節モータ64によ
る調節のみでは、前記標準層厚調節ができないときは、
急傾斜検出時には、供給量増加指令により供給量調節モ
ータ81を調節駆動し混合米の供給量を所定量増加し、
また、緩傾斜検出時には、供給量減少指令により供給量
調節モータ81を調節駆動し混合米の供給量を所定量減
少調節して、標準層厚になるように調節する。
【0047】しかして、排出角度制御により標準層厚へ
の調節が完了すると、自動運転に移行する。自動運転中
には、玄米揚穀機5から取り出す玄米の籾混入率を脱ぷ
率センサ(図示省略)で検出し、所定粒数より籾粒が多
い場合には、籾混入防止板調節モータ78aにより籾混
入防止板78を上側(矢方向)に調節する。
【0048】このように、初めに排出角度調節により素
早く標準設定を行い、次ぎに、供給量調節により微調節
するため、穀粒の品種や水分値が変化しても万石網上の
穀粒の分散を均一に速く行うことができ、その後は第3
網72の籾混入防止板78を上下調節することにより、
玄米への籾混入を防止しながら選別作業をすることがで
きる。
【0049】なお、前記実施例では、層厚検出センサ8
0を第1網70に設ける構成であるが、第2網71、第
3網72に設ける構成としてもよく、また、層厚検出セ
ンサ80に替えて、網上の穀粒の落下位置に標準落下位
置を設定し、この標準位置を基準として前記手順の制御
を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の切断側面図
【図2】要部の正面図
【図3】要部の切断側面図
【図4】(1)要部の斜視図、(2)切断A−A線正面
図、(3)切断B−B線 正面図、切断C−C線正面図
【図5】要部の切断正面図
【図6】(1)要部の切断側面図(収納時)、(2)要
部の切断側面図(引出時)、(3)要部の切断正面図
(回転時)、(4)要部の切断正面図
【図7】要部の模式図
【図8】(1)要部の側面図、(2)混合米選別部斜視
【符号の説明】
1 籾摺部 2 摺出米風選部 3 混合米選別部 4 混合米揚穀機 5 玄米揚穀機 6 摺出米風選箱体 7 選別風路 8 吸引ファン 16 インペラ式の籾摺装置 17 脱ぷケース 18 インペラ 19 摺出米供給筒 20 摺出米拡散室 27 排塵風路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D043 DA01 GA02 GA09 GB10 GB15 GB22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インペラ18により脱ぷする一対の籾
    摺装置16,16と、籾摺装置から移送された摺出米を
    収容する摺出米拡散室20と、摺出米拡散室20から落
    下した摺出米を選別する選別風路7と、選別風路7内の
    籾殻等を排出する吸引ファン8と、を設けた籾摺機にお
    いて、籾摺装置16,16で籾摺された摺出米を一対の
    摺出米供給筒19,19を経由して前記摺出米拡散室2
    0に移送するにあたり、該摺出米供給筒19,19の終
    端部を前記摺出米拡散室20の両側部から中央部に向け
    て対向するように連通させたことを特徴とする籾摺機の
    風選装置。
  2. 【請求項2】 前記選別風路7を前記摺出米拡散室2
    0の下方に配設し、前記選別風路7の終端部に設けられ
    ている吸引ファン8または選別風路7の終端部と前記摺
    出米拡散室20とを、排塵風路27で連通したことを特
    徴とする請求項1記載の籾摺機の風選装置。
JP2001241000A 2001-08-08 2001-08-08 籾摺機の風選装置 Expired - Fee Related JP3711903B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001241000A JP3711903B2 (ja) 2001-08-08 2001-08-08 籾摺機の風選装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001241000A JP3711903B2 (ja) 2001-08-08 2001-08-08 籾摺機の風選装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003047863A true JP2003047863A (ja) 2003-02-18
JP3711903B2 JP3711903B2 (ja) 2005-11-02

Family

ID=19071525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001241000A Expired - Fee Related JP3711903B2 (ja) 2001-08-08 2001-08-08 籾摺機の風選装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3711903B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013010053A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Iseki & Co Ltd 籾摺選別機
KR102507985B1 (ko) * 2022-09-30 2023-03-09 이석진 정미장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013010053A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Iseki & Co Ltd 籾摺選別機
KR102507985B1 (ko) * 2022-09-30 2023-03-09 이석진 정미장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3711903B2 (ja) 2005-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003047863A (ja) 籾摺機の風選装置
JP3235164B2 (ja) 籾摺選別機の粃米処理装置
JP3575046B2 (ja) 籾摺選別機の選別装置
JP4483122B2 (ja) 籾摺選別機における風量調節装置
JP3293154B2 (ja) 揺動選別籾摺機
JP3804437B2 (ja) 籾摺選別機
JP2003170067A (ja) インペラ羽根型籾摺選別機
JP3536833B2 (ja) 籾摺選別機
JP2021142512A (ja) 籾摺選別機
JPH05277385A (ja) 籾摺選別機の小粒選別装置
JPH07114972B2 (ja) 穀類処理装置
JP3870853B2 (ja) 揺動選別型籾摺選別機
JPH1176944A (ja) 籾摺選別装置の吸塵装置
JPH09136065A (ja) 籾摺選別機の揺動選別装置
JPH05337383A (ja) 籾摺選別機の小粒選別装置
JPH0833848A (ja) 籾摺選別機の選別装置
JPH05309280A (ja) 籾摺選別機の玄米選別装置
JPH09323044A (ja) 籾摺選別機の吸塵装置
JP2004174382A (ja) 籾摺選別機の風選装置
JP2004105966A (ja) 籾摺選別機の選別装置
JPH06226210A (ja) 籾摺選別機等の吸引排塵機
JPH09290168A (ja) 籾摺選別装置
JPH0767465A (ja) 脱穀装置
JPS6128467A (ja) 籾摺選別装置
JPH1028887A (ja) 籾摺選別装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080826

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees