JP2003302437A - 基板検査方法および基板検査装置 - Google Patents
基板検査方法および基板検査装置Info
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Abstract
トで、しかも短時間で検査し得る基板検査方法を提供す
る。 【解決手段】 検査対象基板Pに形成された複数の導体
パターン21a〜21cについての断線の有無を電気的
に検査する基板検査方法であって、導体パターン21a
〜21cのランド22bにプローブ3a〜3cを接触さ
せると共に導体パターン21a〜21cのランド22a
に向けて真空中で電子線ELを出射し、電子線ELの出
射によって導体パターン21a〜21cを流れる電流を
プローブ3a〜3cを介して測定し、その測定値に基づ
いて導体パターン21a〜21cについての断線の有無
を検査する。
Description
形成された複数の導体パターンについての断線有無を検
査する基板検査方法および基板検査装置に関するもので
ある。
す基板検査装置31が従来から知られている。この基板
検査装置31は、検査対象基板Pに形成された導体パタ
ーン21a,21b・・(以下、区別しないときには
「導体パターン21」ともいう)についての断線の有無
を電気的に検査する検査装置であって、検査用治具2,
34、測定部37、スキャナ部38、表示部9、制御部
40、RAM11およびROM42を備えている。この
場合、検査対象基板Pは、いわゆる「ピッチ変換基板」
であって、その表面Paには、例えば集積回路のリード
が接続されるランド22a,22a・・が非常に微細な
ピッチで形成されると共に、その裏面Pbには、比較的
広いピッチでランド22b,22b・・が形成されてい
る。
ランド22b,22b・・の形成ピッチに応じて平板状
のプローブ保持板2aに植設された複数のプローブ3
a,3b・・(以下、区別しないときには「プローブ
3」ともいう)を備え、上下動機構(図示せず)に取り
付けられた状態で検査対象基板Pの裏面Pb側に配置さ
れる。検査用治具34は、検査対象基板Pにおけるラン
ド22a,22a・・の形成ピッチに応じて平板状のプ
ローブ保持板34aに植設された複数のプローブ35
a,35b・・(以下、区別しないときには「プローブ
35」ともいう)を備え、上下動機構(図示せず)に取
り付けられた状態で検査対象基板Pの表面Pa側に配置
される。測定部37は、制御部40の制御下でプローブ
3,35を介して導体パターン21におけるランド22
a,22b間の抵抗値を測定し、その測定値を測定値デ
ータD12として制御部40に出力する。スキャナ部3
8は、制御部40の制御下で測定部37に対して任意の
プローブ35を切替え接続する。表示部9は、検査対象
基板Pについての検査結果を表示する。制御部40は、
測定部37の測定値に基づいて導体パターン21につい
ての断線の有無を判別すると共に、上下動機構、測定部
37およびスキャナ部38の動作を制御する。RAM1
1は、制御部40の演算結果を一時的に記憶し、ROM
42は、良品基板から予め吸収した検査対象基板Pにつ
いての判別用データD11や制御部40の動作プログラ
ムを記憶する。
板Pの検査に際しては、まず、検査用治具2,34を移
動させることにより、各ランド22a,22a・・に各
プローブ35a,35b・・をそれぞれ接触させると共
に、各ランド22b,22b・・に各プローブ3a,3
b・・をそれぞれ接触させる。次に、制御部40がスキ
ャナ部38を制御することにより、例えばプローブ35
aを測定部37に切替え接続させた後に、測定部37に
対して抵抗値の測定を開始させる。この際に、測定部3
7は、検査信号としての直流電圧または交流電圧を検査
用プローブ35a,3aを介して出力しつつ、その電流
値を測定し、その電圧値および電流値に基づいて、導体
パターン21aにおけるランド22a,22b間の抵抗
値を測定する。続いて、測定部37は、測定した抵抗値
を導体パターン21aについての測定値データD12と
して制御部40に出力する。これに応じて、制御部40
は、測定部37によって出力された測定値データD12
と、ROM42に記憶されている判別用データD11と
を比較することにより、導体パターン21aに断線箇所
が存在するか否かを判別する。この際に、図3に示すよ
うに、ランド22a,22b間に断線箇所が存在すると
きには、測定値データD12に対応する抵抗値が判別用
データD11の上限値を超える値となる。したがって、
制御部40は、導体パターン21aに断線箇所が存在す
ると判別して、その旨を表示部9に表示させる。この
後、制御部40は、スキャナ部38に対して測定部37
に接続するプローブ35を順次切り替えさせつつ、測定
部37に対してランド22a,22b間の抵抗値を順次
測定させることにより、各導体パターン21b,21c
・・についての断線の有無を検査する。これにより、検
査対象基板Pの良否が判別される。
検査装置31には、以下の問題点がある。すなわち、従
来の基板検査装置31では、ランド22a,22a・
・,22b,22b・・にプローブ35a,35b・
・,3a,3b・・を接触させた状態でスキャナ部38
によって任意のプローブ35を測定部37に切替え接続
することにより、各導体パターン21,21・・につい
てのランド22a,22b間の抵抗値を順次測定してい
る。この場合、検査対象基板Pのランド22a,22a
・・は、前述したように非常に微細なピッチで形成され
ている。したがって、隣り合うプローブ35,35同士
を接触させずに、ランド22a,22a・・に対して個
別的に接触可能にプローブ35a,35b・・を植設す
るのが困難のため、検査用治具34が非常に高価となっ
ている。このため、この高価な検査用治具34を使用す
ることに起因して基板検査装置31のコストが高騰して
いる。この場合、数多くの種類の検査対象基板Pを検査
するためには、その各検査対象基板Pの種類に適合する
検査用治具34を製作する必要があるため、検査対象基
板Pの検査コスト(ランニングコスト)が高騰している
という問題点がある。また、検査対象基板Pのさらなる
ファインピッチ化に伴い、ランド22a,22a・・に
対して個別的に接触可能にプローブ35a,35b・・
を植設するのが事実上不可能となる場合もあるという問
題点も存在する。
ーブ35を接続すると共に、このプローブ35を例えば
X−Y−Z移動機構によって検査対象の導体パターン2
1における各ランド22aに順次接続させることで、高
価な検査用治具34を用いることなくランド22a,2
2b間の抵抗値を測定することができる。しかし、この
検査方法では、1つの導体パターン21についての抵抗
値の測定が完了する都度、X−Y−Z移動機構によっ
て、プローブ35を上動させ、かつ検査対象の導体パタ
ーン21(ランド22a)上に移動させた後にプローブ
35を下動させてランド22aに接触させるという煩雑
な移動処理を行わなくてはならないため、すべての導体
パターン21,21・・についての断線の有無を検査す
るのに長時間を要するという問題点がある。
ものであり、導体パターンについての断線の有無を低コ
ストで、しかも短時間で検査し得る基板検査方法および
基板検査装置を提供することを主目的とする。
求項1記載の基板検査方法は、検査対象の基板に形成さ
れた複数の導体パターンについての断線の有無を電気的
に検査する基板検査方法であって、前記導体パターンの
一端部に検査用プローブを接触させると共に当該導体パ
ターンの他端部に向けて真空中で電子線を出射し、当該
電子線の出射によって前記導体パターンを流れる電流を
前記検査用プローブを介して測定し、その測定値に基づ
いて前記導体パターンについての断線の有無を検査す
る。
記載の基板検査方法において、前記検査用プローブを複
数使用して、前記複数の導体パターンにおける前記各一
端部に前記各検査用プローブをそれぞれ接触させた状態
で検査対象の前記導体パターンにおける前記他端部に向
けて前記電子線を出射して当該各導体パターンに流れる
電流を測定する。
の基板に形成された複数の導体パターンにおける各一端
部に接触可能な検査用プローブと、前記導体パターンの
他端部に向けて電子線を出射する電子線出射部と、前記
電子線の出射によって前記導体パターンを流れる電流を
測定する測定部と、前記導体パターンの断線の有無を判
別するための判別用データを記憶する記憶部と、前記測
定部による測定値および前記記憶部に記憶されている前
記判別用データに基づいて前記導体パターンの断線の有
無を判別する判別部と、前記電子線出射部、前記測定部
および前記判別部を制御する制御部と、少なくとも前記
検査用プローブ、前記電子線出射部および前記基板を収
容する真空容器とを備え、前記制御部は、前記真空容器
内で前記基板における前記導体パターンの前記一端部に
前記検査用プローブが接触している状態において前記電
子線出射部に対して当該導体パターンの前記他端部に向
けて前記電子線を出射させると共に、前記測定部に対し
て前記電流を測定させ、前記判別部に対して前記測定部
による測定値と前記記憶部に記憶されている前記判別用
データとに基づいて前記導体パターンの断線の有無を判
別させることによって当該基板を検査する。
記載の基板検査装置において、前記複数の導体パターン
における前記各一端部にそれぞれ接触可能な複数の前記
検査用プローブが植設された検査用治具を備えている。
記載の基板検査装置において、前記複数の検査用プロー
ブのうちの検査対象の前記導体パターンに接触している
検査用プローブを前記測定部に切替え接続するスキャナ
部を備え、前記制御部は、前記スキャナ部に対していず
れかの前記検査用プローブを前記測定部に切替え接続さ
せると共に、前記電子線出射部に対して前記測定部に接
続されている前記検査用プローブが接触している前記導
体パターンの前記他端部に向けて前記電子線を出射さ
せ、かつ前記測定部に対して前記電流値を測定させる。
明に係る基板検査方法および基板検査装置の好適な発明
の実施の形態について説明する。なお、従来の基板検査
装置31と同一の構成要素、および検査対象の検査対象
基板Pについては、同一の符号を付して重複した説明を
省略する。
図面を参照して説明する。
方法に従って検査対象基板Pの良否を電気的に検査する
検査装置であって、図1に示すように、検査用治具2、
X−Y−Z移動機構4、電子線出射部5、真空チャンバ
6、測定部7、スキャナ部8、表示部9、制御部10、
RAM11およびROM12を備えている。検査用治具
2は、図2に示すように、本発明における検査用プロー
ブに相当するプローブ3a,3b・・が検査対象基板P
におけるランド22b,22b・・(本発明における導
体パターンの一端部)の形成ピッチに応じてプローブ保
持板2aに植設されて構成されている。この場合、この
検査用治具2は、接触対象であるランド22b,22b
・・の形成ピッチが比較的広いため、従来の基板検査装
置31における検査用治具34とは異なり、比較的安価
に製造することができる。この検査用治具2は、図示し
ない上下動機構に取り付けられた状態で検査対象基板P
の裏面Pb側に配置される。X−Y−Z移動機構(以
下、「移動機構」ともいう)4は、制御部10の制御下
で検査対象の導体パターン21におけるランド22aの
上方に電子線出射部5を移動させる。電子線出射部5
は、制御部10の制御下で電子線EL(一例として加速
電圧15kV程度の電子線)を検査対象基板Pのランド
22a,22a・・(本発明における導体パターンの他
端部)に向けて出射する。
器に相当し、その内部空間Sに、検査用治具2用の上下
動機構、検査用治具2、移動機構4、電子線出射部5お
よび検査対象基板Pを収容可能な大きさに形成されると
共に、図外の真空ポンプによって真空引きされること
で、検査対象基板Pの周囲を真空状態に維持する。測定
部7は、電子線出射部5によって電子線ELが出射され
た際に導体パターン21を流れる電流(吸収電流)をプ
ローブ3を介して測定すると共に、測定した電流値を測
定値データD2として制御部10に出力する。スキャナ
部8は、制御部10の制御下でプローブ3a,3b・・
のうちの任意のプローブ3を測定部7に切替え接続す
る。表示部9は、検査対象基板Pについての検査の進行
状況や、制御部10の判別結果などを表示する。制御部
10は、本発明における判別部および制御部の双方の機
能を備え、測定部7によって出力された測定値データD
2に基づいて導体パターン21に断線箇所が存在するか
否かを判別すると共に、上下動機構、移動機構4、電子
線出射部5、測定部7およびスキャナ部8に対する制御
と、表示部9に対する表示制御とを実行する。RAM1
1は、制御部10の演算結果を一時的に記憶し、ROM
12は、良品基板から予め吸収した検査対象基板Pにつ
いての判別用データD1または予め固定的に規定した基
準電流値範囲(共に本発明における判別用データに相当
する)や、制御部10の動作プログラムを記憶する。
板Pの検査方法について、図面を参照して説明する。
板Pを真空チャンバ6内の所定の検査位置に設置した後
に、真空ポンプによって真空引きすることにより、真空
チャンバ6の内部空間Sを真空状態にする。次に、制御
部10が、上下動機構を制御して検査用治具2を検査対
象基板Pに向けて上動させることにより、図2に示すよ
うに、各導体パターン21a,21b・・の各ランド2
2b,22b・・にプローブ3a,3b・・をそれぞれ
接触させる。次いで、制御部10は、移動機構4を制御
することにより、例えば導体パターン21aにおけるラ
ンド22aの上方に電子線出射部5を移動させる。続い
て、制御部10は、スキャナ部8に対して、導体パター
ン21aのランド22bに接触しているプローブ3(こ
の場合、プローブ3a)を測定部7に切替え接続させた
後に、電子線出射部5に対してランド22aに向けて電
子線ELを出射させ、かつ測定部7に対して電流値を測
定させる。この場合、同図に示すように、導体パターン
21aに断線箇所が存在しないときには、ランド22a
に向けて電子線ELを出射した際に、ランド22a,2
2b間を電子線ELに基づく吸収電流が流れる。したが
って、測定部7は、プローブ3aを介してこの吸収電流
を測定した後に、その電流値を測定値データD2として
制御部10に出力する。これに応じて、制御部10は、
ROM12から判別用データD1を読み出すと共に、読
み出した判別用データD1と、測定部7によって出力さ
れた測定値データD2とを比較することにより、導体パ
ターン21aに断線箇所が存在するか否かを判別する。
この際に、測定値データD2に対応する電流値が判別用
データD1に対する許容範囲(例えば予め吸収した基準
電流値に対して±10%の範囲)内の値となるため、制
御部10は、導体パターン21aに断線箇所が存在しな
いと判別して、その旨を表示部9に表示させる。この場
合、測定値データD2に対応する電流値と、上記の固定
的に規定した基準電流値範囲とを比較して断線箇所の存
在有無を判別してもよい。
ることにより、導体パターン21bにおけるランド22
aの上方に電子線出射部5を位置させる。この場合、基
板検査装置1による検査対象基板Pの検査に際しては、
上記したように検査対象基板Pの表面Paに対して電子
線出射部5を非接触状態で配置して電子線ELを出射さ
せるため、導体パターン21aに続いて導体パターン2
1bについて検査する際に検査対象基板Pの表面Paに
沿って電子線出射部5を水平方向に移動させるだけでよ
い。このため、接触型の検査用プローブを複数のランド
22a,22a・・に順次接触させる検査方式と比較し
て、電子線出射部5を短時間で検査対象(いずれかのラ
ンド22a)の上方に移動させることができる。次い
で、制御部10は、スキャナ部8に対して、プローブ3
bを測定部7に切替え接続させた後に、電子線出射部5
に対して電子線ELを出射させ、かつ測定部7に対して
電流値を測定させる。これにより、測定部7によって導
体パターン21bについての測定値データD2が出力さ
れる。続いて、制御部10は、判別用データD1と測定
値データD2とを比較することにより、導体パターン2
1bに断線箇所が存在するか否かを判別して、その判別
結果を表示部9に表示させる。
導体パターン21cにおけるランド22aの上方に電子
線出射部5を位置させ、スキャナ部8に対して、プロー
ブ3cを測定部7に切替え接続させた後に、電子線出射
部5に対して電子線ELを出射させ、かつ測定部7に対
して電流値を測定させる。この場合、同図に示すよう
に、導体パターン21cに断線箇所が存在するときに
は、ランド22aに向けて電子線ELを出射した際に、
ランド22a,22b間を吸収電流が殆ど流れないた
め、測定部7によって測定値(測定値データD2に対応
する値)が判別用データD1の下限値を下回ることにな
る。したがって、制御部10は、導体パターン21cに
断線箇所が存在すると判別して、その判別結果を表示部
9に表示させる。この後、制御部10は、上記した導体
パターン21a〜21cについての検査方法と同様にし
て、他の導体パターン21,21・・についても電子線
ELを出射させて吸収電流を測定させることにより、測
定部7によって順次出力される測定値データD2,D2
・・に基づいて、各導体パターン21,21・・に断線
箇所が存在するか否かを検査する。また、すべての導体
パターン21,21・・についての検査が完了したとき
には、制御部10は、その検査対象基板Pの良否を判別
して判別結果を表示部9に表示させ、検査を終了する。
ば、制御部10が真空チャンバ6内で検査対象基板Pに
おける各導体パターン21のランド22bに各プローブ
3を接触させた状態で電子線出射部5に対してランド2
2aに向けて電子線ELを出射させると共に、測定部7
に対して吸収電流を測定させ、その測定値(測定値デー
タD2)とROM12から読み出した判別用データD1
とに基づいて導体パターン21の断線の有無を判別する
ことにより、各検査対象基板Pにおけるランド22a,
22a・・の形成ピッチに適合させて数多くの検査用プ
ローブを植設した高価な検査用治具34を不要にできる
ため、従来の基板検査装置31と比較して、基板検査装
置1の製造コストを十分に低減することができる結果、
検査対象基板Pについての検査コストを十分に低減する
ことができる。この場合、移動機構4による電子線出射
部5の移動量に関する設定を変更するだけで各種ピッチ
で形成されたランド22a,22a・・に向けて電子線
ELを個別的に出射することができるため、例えば、検
査対象基板Pのファインピッチ化に伴い、ランド22
a,22a・・の形成ピッチがさらに狭くなったとして
も、その検査対象基板P毎に検査用治具34を製作する
必要がないため、導体パターン21についての断線有無
を低ランニングコストで検査することができる。
パターン21a,21b・・におけるランド22b,2
2b・・にそれぞれ接触可能にプローブ3a,3b・・
を植設した検査用治具2を備えたことにより、例えば1
本のプローブ3をランド22b,22b・・に対して順
次接触させて吸収電流を測定する検査方法とは異なり、
プローブ3を移動させる必要がなくなるため、複数の導
体パターン21,21・・についての断線有無を短時間
で検査することができる。さらに、この基板検査装置1
によれば、制御部10がスキャナ部8に対していずれか
のプローブ3を測定部7に切替え接続させると共に、電
子線出射部5に対して測定部7に接続させたプローブ3
が接触させられている導体パターン21のランド22a
に向けて電子線ELを出射させて測定部7に対して吸収
電流を測定させることにより、電子線ELを出射した導
体パターン21のみについての吸収電流を測定すること
ができるため、導体パターン21についての断線の有無
を高精度で検査することができる。
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、スキャナ部8によって任意のプローブ3
を測定部7に切替え接続させた状態で電子線ELの出射
時における吸収電流を測定させる基板検査装置1を例に
挙げて説明したが、本発明における基板検査装置の構成
はこれに限定されず、すべてのプローブ3a,3b・・
を測定部7に接続した状態で電子線ELの出射時におけ
る吸収電流を測定させる構成を採用することもできる。
この構成によれば、スキャナ部8を不要とし、かつプロ
ーブ3の切替え接続に要する時間だけ検査時間を短縮す
ることができるため、さらに低コストで、しかも短時間
で検査対象基板Pを検査することができる。また、この
構成によれば、各プローブ3を流れる各電流を検出する
ことにより、導体パターン21,21同士の短絡を検査
することもできる。
Paにランド22a,22a・・が形成されると共に、
その裏面Pbにランド22b,22b・・が形成された
検査対象基板Pを検査対象として導体パターン21,2
1・・についての断線の有無を検査する例について説明
したが、本発明に係る基板検査方法および基板検査装置
の検査対象はこれに限定されず、例えば、その一面にお
ける中央部にランド22a,22aが形成されると共
に、その一面上に各ランド22a,22a・・にそれぞ
れ接続された各ランド22b,22b・・が形成された
パッケージ基板などを検査対象基板として各導体パター
ンについての断線の有無を検査することができる。
方法によれば、導体パターンの一端部に検査用プローブ
を接触させると共に導体パターンの他端部に向けて真空
中で電子線を出射し、電子線の出射によって導体パター
ンを流れる電流を検査用プローブを介して測定し、その
測定値に基づいて導体パターンについての断線の有無を
検査することにより、各検査対象基板の導体パターンに
おける他端部の形成ピッチに適合させて数多くの検査用
プローブを植設した高価な検査用治具を不要にできるた
め、従来の基板検査装置と比較して、基板検査装置の製
造コストを低減することができる結果、検査対象基板に
ついての検査コストを十分に低減することができる。こ
の場合、電子線を出射する電子線出射部の移動量に関す
る設定を検査対象基板に応じて変更するだけで各種ピッ
チで複数の導体パターンが形成された検査対象基板につ
いて検査することができるため、導体パターンの形成ピ
ッチがさらに狭くなったとしても、その検査対象基板毎
に高価な検査用治具を製作する必要がないため、導体パ
ターンについての断線有無を低ランニングコストで検査
することができる。
ば、検査用プローブを複数使用して、複数の導体パター
ンにおける各一端部に各検査用プローブをそれぞれ接触
させた状態で検査対象の導体パターンにおける他端部に
向けて電子線を出射して各導体パターンに流れる電流を
測定することにより、例えば1本のプローブを複数の導
体パターンの各一端部に対して順次接触させて各導体パ
ターンに流れる電流を測定する検査方法とは異なり、検
査用プローブの移動を不要にできるため、複数の導体パ
ターンについての断線の有無を短時間で検査することが
できる。
れば、制御部が、真空容器内で基板における導体パター
ンの一端部に検査用プローブが接触している状態におい
て電子線出射部に対して導体パターンの他端部に向けて
電子線を出射させると共に、測定部に対して電流を測定
させ、判別部に対して測定部による測定値と記憶部に記
憶されている判別用データとに基づいて導体パターンの
断線の有無を判別させることにより、各検査対象基板の
導体パターンにおける他端部の形成ピッチに適合させて
数多くの検査用プローブを植設した高価な検査用治具を
不要にできるため、従来の基板検査装置と比較して、基
板検査装置の製造コストを低減することができる結果、
検査対象基板についての検査コストを十分に低減するこ
とができる。この場合、電子線を出射する電子線出射部
の移動量に関する設定を検査対象基板に応じて変更する
だけで各種ピッチで複数の導体パターンが形成された検
査対象基板について検査することができるため、導体パ
ターンの形成ピッチがさらに狭くなったとしても、その
検査対象基板毎に高価な検査用治具を製作する必要がな
いため、導体パターンについての断線有無を低ランニン
グコストで検査することができる。
ば、複数の導体パターンにおける各一端部にそれぞれ接
触可能な複数の検査用プローブが植設された検査用治具
を備えたことにより、検査用プローブの移動を不要にで
きるため、複数の導体パターンについての断線有無を短
時間で検査することができる。また、各導体パターンを
流れる電流を測定することで、検査対象の導体パターン
と他の導体パターンとの接続検査(絶縁検査)も同時に
行うことができる。
れば、制御部が、スキャナ部に対していずれかの検査用
プローブを測定部に切替え接続させると共に、電子線出
射部に対して測定部に接続されている検査用プローブが
接触している導体パターンの他端部に向けて電子線を出
射させ、かつ測定部に対して電流値を測定させることに
より、電子線を出射した導体パターンのみについての吸
収電流を測定することができるため、断線の有無を高精
度で検査することができる。
成を示すブロック図である。
チャンバ6内の構成を示す側面図である。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 検査対象の基板に形成された複数の導体
パターンについての断線の有無を電気的に検査する基板
検査方法であって、 前記導体パターンの一端部に検査用プローブを接触させ
ると共に当該導体パターンの他端部に向けて真空中で電
子線を出射し、当該電子線の出射によって前記導体パタ
ーンを流れる電流を前記検査用プローブを介して測定
し、その測定値に基づいて前記導体パターンについての
断線の有無を検査する基板検査方法。 - 【請求項2】 前記検査用プローブを複数使用して、前
記複数の導体パターンにおける前記各一端部に前記各検
査用プローブをそれぞれ接触させた状態で検査対象の前
記導体パターンにおける前記他端部に向けて前記電子線
を出射して当該各導体パターンに流れる電流を測定する
請求項1記載の基板検査方法。 - 【請求項3】 検査対象の基板に形成された複数の導体
パターンにおける各一端部に接触可能な検査用プローブ
と、前記導体パターンの他端部に向けて電子線を出射す
る電子線出射部と、前記電子線の出射によって前記導体
パターンを流れる電流を測定する測定部と、前記導体パ
ターンの断線の有無を判別するための判別用データを記
憶する記憶部と、前記測定部による測定値および前記記
憶部に記憶されている前記判別用データに基づいて前記
導体パターンの断線の有無を判別する判別部と、前記電
子線出射部、前記測定部および前記判別部を制御する制
御部と、少なくとも前記検査用プローブ、前記電子線出
射部および前記基板を収容する真空容器とを備え、 前記制御部は、前記真空容器内で前記基板における前記
導体パターンの前記一端部に前記検査用プローブが接触
している状態において前記電子線出射部に対して当該導
体パターンの前記他端部に向けて前記電子線を出射させ
ると共に、前記測定部に対して前記電流を測定させ、前
記判別部に対して前記測定部による測定値と前記記憶部
に記憶されている前記判別用データとに基づいて前記導
体パターンの断線の有無を判別させることによって当該
基板を検査する基板検査装置。 - 【請求項4】 前記複数の導体パターンにおける前記各
一端部にそれぞれ接触可能な複数の前記検査用プローブ
が植設された検査用治具を備えている請求項3記載の基
板検査装置。 - 【請求項5】 前記複数の検査用プローブのうちの検査
対象の前記導体パターンに接触している検査用プローブ
を前記測定部に切替え接続するスキャナ部を備え、前記
制御部は、前記スキャナ部に対していずれかの前記検査
用プローブを前記測定部に切替え接続させると共に、前
記電子線出射部に対して前記測定部に接続されている前
記検査用プローブが接触している前記導体パターンの前
記他端部に向けて前記電子線を出射させ、かつ前記測定
部に対して前記電流値を測定させる請求項4記載の基板
検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002107489A JP2003302437A (ja) | 2002-04-10 | 2002-04-10 | 基板検査方法および基板検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002107489A JP2003302437A (ja) | 2002-04-10 | 2002-04-10 | 基板検査方法および基板検査装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003302437A true JP2003302437A (ja) | 2003-10-24 |
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ID=29391498
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002107489A Pending JP2003302437A (ja) | 2002-04-10 | 2002-04-10 | 基板検査方法および基板検査装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003302437A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006071519A (ja) * | 2004-09-03 | 2006-03-16 | Hioki Ee Corp | 回路基板検査方法および回路基板検査装置 |
KR100595137B1 (ko) | 2004-12-31 | 2006-06-30 | 동부일렉트로닉스 주식회사 | Fib 장치를 이용한 반도체 소자의 전기적 특성 검사 방법 |
JP2010038742A (ja) * | 2008-08-06 | 2010-02-18 | Fujikura Ltd | 回路断線検査装置 |
JP2014092541A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-19 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | 非接触式電気検査装置及び電気検査方法 |
JP2015141985A (ja) * | 2014-01-28 | 2015-08-03 | 株式会社東芝 | 検査装置、及び検査方法 |
-
2002
- 2002-04-10 JP JP2002107489A patent/JP2003302437A/ja active Pending
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US10060967B2 (en) | 2014-01-28 | 2018-08-28 | Toshiba Memory Corporation | Testing apparatus and method for testing semiconductor chips |
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