JP2003301890A - 減速歯車機構及びこれを用いた電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

減速歯車機構及びこれを用いた電動式パワーステアリング装置

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JP2003301890A
JP2003301890A JP2002103019A JP2002103019A JP2003301890A JP 2003301890 A JP2003301890 A JP 2003301890A JP 2002103019 A JP2002103019 A JP 2002103019A JP 2002103019 A JP2002103019 A JP 2002103019A JP 2003301890 A JP2003301890 A JP 2003301890A
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博之 重村
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雅史 魚田
Yoshihito Shibamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噛合部に加わる摩擦力を低減することができ
るとともに、噛合反力に対する前記回転中心間距離の保
持力を大きくすることができるようにする。 【解決手段】 一端部が転がり軸受6を介してハウジン
グ3に支持されたウォーム1の他端部を支持し、ウォー
ム1をウォームホイール2に向けて押付ける方向への移
動が可能な移動体7と、該移動体7を付勢するコイルバ
ネ9と、前記移動体7の移動を案内する案内孔35とを
備え、該案内孔35と前記移動体7との間に、前記コイ
ルバネ9の付勢力よりも小さい対抗力を前記ウォーム1
に加える抵抗体11又は弾性体25を設け、前記コイル
バネ9を噛合反力によるウォーム1の移動を抑制するこ
とができる付勢力に設定することができるとともに、噛
合部に加える予圧を小さくすることができるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小歯車及び大歯車の
回転中心間距離を調整可能とした減速歯車機構及びこれ
を用いた電動式パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動式パワーステアリング装置が備える
減速歯車機構は、操舵補助用のモータによって回転する
小歯車であるウォーム及び大歯車であるウォームホイー
ルの回転中心間距離を調整可能としたものが知られてい
る。
【0003】このような減速歯車機構は、ウォームの一
端部をハウジング内に回転自在に支持する転がり軸受
と、ウォームの他端部側でウォームをウォームホイール
に向けて付勢するコイルバネとを備え、該コイルバネに
よってウォーム及びウォームホイールの回転中心間距離
を調整し、ウォーム及びウォームホイールの噛合部のバ
ックラッシュ量を少なくして転舵時のバックラッシュに
よる歯打ち音をなくするように構成されている。また、
付勢手段によって噛合部に予圧を加えているため、前記
噛合部の歯が摩耗した場合においてもバックラッシュ量
の増加を抑制することができ、さらに、前記噛合部の歯
打ち音を低減すべく合成樹脂製のウォームホイールが用
いられた場合において、ウォームホイールの膨潤による
駆動トルクの増大を防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コイルバネ
によって噛合部に予圧が加えられるように構成された場
合、ウォームはモータ側に配置された転がり軸受で支持
される支持部を中心としてウォームの全体が傾斜し、こ
の傾斜した状態で前記回転中心間距離が長短となる方向
に揺動することになる。また、ウォーム歯車等は回転中
心線に対しその歯すじが回転方向へ捩じれており、ウォ
ームからウォームホイールへ回転トルクが加わるとき、
換言すればモータの回転によって操舵補助する場合、ウ
ォームがウォームホイールの歯すじに沿ってラジアル方
向へ動くように分力(以下噛合反力と云う)が発生し、
該噛合反力によってコイルバネの撓み量が多くなり、ウ
ォームがモータ側転がり軸受で支持される支持部を中心
として傾斜し、この傾斜した状態で前記噛合反力と前記
コイルバネの付勢力との関係によって前記回転中心間距
離が長短となる方向にウォームが揺動するため、前記コ
イルバネの付勢力が比較的小さい場合、前記噛合反力に
対する前記回転中心間距離の保持力が小さく、噛合反力
によるウォームの動き量が比較的大きくなって噛合部の
バックラッシュ量が多くなり、コイルバネによる歯打ち
音の低減効果が乏しくなる。また、前記コイルバネの付
勢力が比較的大きい場合、前記噛合部に加わる摩擦力が
増大し、ウォーム及びウォームホイールの耐久性が悪く
なるとともに、モータによる駆動負荷が増大し、改善策
が要望されていた。
【0005】本発明は斯る事情に鑑みてなされたもので
あり、主たる目的は、噛合部に加わる摩擦力を低減する
ことができるとともに、噛合反力に対する前記回転中心
間距離の保持力を大きくすることができる減速歯車機
構、電動式パワーステアリング装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る減速歯車
機構は、静止部材に軸受を介してその一端部が支持され
る小歯車と、該小歯車に噛合する大歯車と、前記小歯車
の他端部側で小歯車を大歯車に向けて付勢する付勢手段
とを備えた減速歯車機構において、前記付勢手段の付勢
力よりも小さい対抗力を前記小歯車に加える対抗手段を
備えることを特徴とする。
【0007】第4発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、請求項1乃至3の何れかに記載された減速歯車
機構と、前記小歯車に連結された操舵補助用のモータ
と、該モータの回転に伴う前記大歯車の回転力を舵取機
構に伝動する伝動手段とを備えていることを特徴とす
る。
【0008】第1発明及び第4発明にあっては、付勢手
段が小歯車を付勢するとき、前記対抗手段により、小歯
車には前記付勢力よりも小さい対抗力が加わっているた
め、付勢力から対抗力を差し引いた比較的小さい押付力
で小歯車を大歯車に向けて押付けることができ、噛合部
に加わる摩擦力を低減することができる。しかも、対抗
力よりも大きい付勢力は前記噛合反力による小歯車の移
動を抑制することができる大きさに設定することができ
るため、噛合反力に対する前記回転中心間距離の保持力
を大きくすることができ、噛合反力による小歯車の移動
を抑制することができ、この移動による異音の発生を抑
制することができる。
【0009】第2発明に係る減速歯車機構は、前記小歯
車の他端部を支持し、前記付勢力によって移動する移動
体を備えており、前記対抗手段は前記移動体の移動に抵
抗を加える抵抗体であることを特徴とする。第2発明に
あっては、移動体の周りに抵抗体を設けることができる
ため、対抗手段を有する割に構造を簡単にできる。
【0010】第3発明に係る減速歯車機構は、前記対抗
手段は前記小歯車に対して前記付勢手段と反対側に設け
られた弾性体であることを特徴とする。第3発明にあっ
ては、付勢手段及び対抗手段の力関係を容易に設定する
ことができ、しかも、付勢手段とは別にコイルバネ等の
弾性体を設けることにより簡単に構成することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。 実施の形態1 図1は本発明に係る減速歯車機構の実施の形態1の構成
を示す断面図である。
【0012】この減速歯車機構Aは、両端に軸部1a,
1bを有するウォーム1と、該ウォーム1に噛合するウ
ォームホイール2と、該ウォーム1及びウォームホイー
ル2を回転自在に支持したハウジング3とを備えてお
り、ウォーム1の一方の軸部1aに連結されるモータ4
の回転を減速してウォームホイール2に伝動するように
構成されている。
【0013】ウォームホイール2は、前記ウォーム1に
噛合する複数の歯を有する合成樹脂製の環状歯体2a
と、該環状歯体2aの内側に嵌合された金属製の芯体2
bとを備え、該芯体2bの中心部に穿設された貫通孔2
cに伝動軸5が嵌合固定されている。ウォーム1は前記
伝動軸5の軸芯と交叉するように配置されている。
【0014】ハウジング3は、前記ウォーム1を収容
し、該ウォーム1の軸部1a,1bを、転がり軸受6及
び円柱形の移動体7を介して回転自在に支持した第1収
容部3aと、前記ウォームホイール2を収容し、該ウォ
ームホイール2を前記伝動軸5及び該伝動軸5に嵌合さ
れた2つの転がり軸受(後記する)を介して支持した第
2収容部3bとを有する。
【0015】第1収容部3aはウォーム1の軸長方向に
長くなっており、その長手方向一端には前記転がり軸受
6を介して前記軸部1aを支持する支持孔31及び該支
持孔31に連なるねじ孔32及びモータ取付部33が設
けられており、前記ねじ孔32に前記転がり軸受6を固
定するためのねじ環8が螺着されている。また、前記モ
ータ取付部33に円筒部を有する前記モータ4が取付け
られている。
【0016】また、第1収容部3aの他端には、前記ウ
ォーム1の他端に設けられた軸部1bが挿入される凹孔
34及び該凹孔34の内面に臨み、前記軸部1bのラジ
アル方向に向けて穿設、換言すればウォーム1をウォー
ムホイール2に向けて押付ける方向に穿設された円柱形
の孔からなる案内部35が設けられており、該案内部3
5に前記軸部1bが回転自在に嵌合される前記移動体7
と、該移動体7を前記押付ける方向へ付勢するコイルバ
ネ9からなる付勢手段と、前記移動体7を移動操作する
ための操作体10とが収容されている。
【0017】図2は移動体の構成を示す側面図である。
移動体7はその長手方向の途中、換言すれば前記案内部
35に沿って移動する移動方向の途中に環状凹部71
と、該環状凹部71を貫通し、前記移動方向と直交する
ように穿設された嵌合孔72からなる支持部とが設けら
れており、また、長手方向の一端には円形の凹部73が
設けられている。
【0018】図3は抵抗体の構成を示す斜視図である。
環状凹部71には前記コイルバネ9の付勢力よりも小さ
い対抗力を前記移動体7及びウォーム1に加える対抗手
段としての抵抗体11が嵌合保持されており、また、前
記嵌合孔72にはすべり軸受12を介して前記軸部1b
が嵌合支持されており、さらに、前記凹部73には前記
操作体10の端面と接触して前記移動体7をウォーム1
のウォームホイール2との噛合部に予圧を加えるべく前
記移動方向へ付勢するための前記コイルバネ9が収容さ
れている。
【0019】抵抗体11は細幅の巻回部11aと、該巻
回部11aの幅方向両側に突設された複数の湾曲片11
bとを有する金属板、換言すれば板ばねからなり、巻回
部11aを円形に巻回することにより前記環状凹部71
に保持し、湾曲片11bを撓ませつつ該湾曲片11bの
凸部を前記案内部35の周面に接触させ、この接触によ
る接触抵抗が前記対抗力となるようにしてある。尚、湾
曲片11bは前記案内部35の周面との接触によって撓
みが可能としてあり、また、巻回部11aの長手方向両
端間に前記嵌合孔72が臨むようにしてある。
【0020】操作体10は周面にねじを有し、該ねじ部
が前記案内部35に螺合されている。また、前記コイル
バネ9と反対側端に工具が嵌合される回転操作部10a
を有している。
【0021】このように構成された減速歯車機構Aは、
例えば電動式パワーステアリング装置に使用される。図
4は本発明に係る電動式パワーステアリング装置の構成
を示す断面図である。
【0022】電動式パワーステアリング装置は、上端が
舵取りのための操舵輪13に繋がり、下端に筒部14a
を有する入力軸14と、前記筒部14a内に挿入されて
その上端が前記入力軸14の筒部14aに同軸的に連結
され、前記操舵輪13に加わる操舵トルクの作用によっ
て捩れるトーションバー15と、下端が前記トーション
バー15の下端に同軸的に連結される出力軸16と、前
記トーションバー15の捩れに応じた入力軸14及び出
力軸16の相対回転変位量によって前記操舵輪13に加
わる操舵トルクを検出するトルクセンサ17と、該トル
クセンサ17が検出したトルク、車速、操舵角度等に基
づいて駆動される操舵補助用の前記モータ4と、該モー
タ4の回転に連動し、該回転を減速して出力軸16に伝
動する前記減速歯車機構Aとを備え、該減速歯車機構A
のハウジング3がブラケット(不図示)を介して車体に
取付けられる。
【0023】ハウジング3には前記トルクセンサ17を
収容した筒形のハウジング18が連結されており、該ハ
ウジング18内と前記ハウジング3内とに嵌合支持され
た2つの転がり軸受19,20及び該転がり軸受19,
20に嵌合された前記出力軸16を介して前記ウォーム
ホイール2がハウジング3内に配置されている。尚、出
力軸16が前記伝動軸5を構成している。
【0024】減速歯車機構Aは、ウォーム1の軸部1a
が前記モータ4の駆動軸4aに繋がっており、また、ウ
ォームホイール2が前記出力軸16の途中に嵌合固定さ
れており、これらウォーム1及びウォームホイール2の
噛合により前記駆動軸4aの回転を減速して出力軸16
に伝動し、該出力軸16からユニバーサルジョイントを
経て例えばラックピニオン式の舵取機構(図示せず)へ
伝動するようにしている。尚、出力軸16及びユニバー
サルジョイントが、ウォームホイール2の回転力を舵取
機構に伝動する伝動手段を構成している。
【0025】以上のように構成された電動式パワーステ
アリング装置は、操作体10の回転操作によりコイルバ
ネ9を介して移動体7及び該移動体7にすべり軸受12
を介して支持されたウォーム1をラジアル方向へ移動さ
せ、該ウォーム1をウォームホイール2の歯面に接触さ
せ、前記回転中心間距離を調整することにより、ウォー
ム1及びウォームホイール2の噛合部のバックラッシュ
量をなくする。この場合、移動体7と操作体10との間
に介在されたコイルバネ9がウォーム1をウォームホイ
ール2に向けて付勢し、該ウォーム1のウォームホイー
ル2との噛合部に予圧を加えるが、移動体7にはコイル
バネ9の付勢力よりも小さい所定の対抗力が前記抵抗体
11により加えられているため、ウォーム1をウォーム
ホイール2に向けて押付ける力、換言すれば前記噛合部
に予圧を加える力は付勢力から対抗力を差し引いた比較
的小さい力となり、噛合部に加わる摩擦力を低減するこ
とができ、ウォーム1及びウォームホイールの耐久性を
高めることができる。
【0026】操舵補助によってウォーム1がウォームホ
イール2の歯すじに沿うようにラジアル方向へ押圧さ
れ、この押圧力、換言すれば上述したラジアル方向への
噛合反力が軸部1bから移動体7に加わった場合、該移
動体7は前記噛合反力によるウォーム1の移動を抑制す
るための付勢力で付勢されているため、噛合反力に対す
る前記回転中心間距離の保持力を大きくすることができ
る。この結果、噛合反力によるウォーム1の移動を抑制
することができ、この移動による異音の発生を抑制する
ことができる。
【0027】尚、実施の形態1において、前記抵抗体1
1は金属板からなる板ばねである他、合成樹脂板からな
る板ばねであってもよいし、また、ゴム製であってもよ
い。また、抵抗体11は移動体7に保持する他、前記案
内部35の周面に保持してもよい。
【0028】実施の形態2 図5は減速歯車機構の実施の形態2の移動体部分の構成
を示す断面図、図6は移動体部分の構成を示す斜視図で
ある。この実施の形態2の減速歯車機構Aは、対抗手段
としての抵抗体11を移動体7に保持する代わりに、円
柱形の移動体7aの移動に抵抗を加える抵抗体21を静
止部材としての前記ハウジング3に設けたものである。
【0029】実施の形態2において、ハウジング3には
前記案内部35の周面から移動体7aの移動方向と直交
する方向へ凹設された凹所36を設け、移動体7aの周
面に接触する円弧形の接触面21aを有する抵抗体21
と、該抵抗体21を移動体7aの周面に向けて押付ける
コイルバネ等の弾性体22とを前記凹所36に設け、こ
の弾性体22が抵抗体21を押付けることにより移動体
7aの移動に抵抗を加えるようにしてある。尚、図5に
おいて、23は前記弾性体22の一端を支持する支持
体、24は止め輪である。
【0030】その他の構成及び作用は実施の形態1と同
様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、
その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0031】実施の形態3 図7は減速歯車機構の実施の形態3の構成を示す断面図
である。この実施の形態3の減速歯車機構Aは、対抗手
段として前記抵抗体11,21を設ける代わりにコイル
バネからなる弾性体25を用い、該弾性体25を前記移
動体7aに対して前記コイルバネ9と反対側に設けたも
のである。
【0032】実施の形態3において、ハウジング3の案
内部35は前記移動体7aに対して前記コイルバネ9と
反対側に受座37を有しており、該受座37と前記移動
体7aとの間に前記弾性体25を介装してある。コイル
バネ9の付勢力と弾性体25の対抗力との差は前記噛合
部に加える予圧と等しくしてある。例えばコイルバネ9
の付勢力が100Nとした場合、弾性体25の対抗力は
95Nとし、付勢力から対抗力を差し引いた力(100
N−95N=5N)を前記噛合部に加える予圧としてあ
る。尚、コイルバネ9及び弾性体25は夫々のばね定数
を変えることにより、移動体7a及びウォーム1の移動
量に対する付勢力及び対抗力の変化量を変えることがで
きる。
【0033】実施の形態3にあっては、移動体7aと操
作体10との間に介在されたコイルバネ9がウォーム1
をウォームホイール2に向けて付勢し、該ウォーム1の
ウォームホイール2との噛合部に予圧を加えるが、移動
体7aにはコイルバネ9の付勢力よりも小さい所定の対
抗力が前記弾性体25によって加えられているため、ウ
ォーム1をウォームホイール2に向けて押付ける力、換
言すれば前記噛合部に予圧を加える力は付勢力から対抗
力を差し引いた比較的小さい力となり、噛合部に加わる
摩擦力を低減することができ、ウォーム1及びウォーム
ホイール2の耐久性を高めることができる。しかも、ラ
ジアル方向への噛合反力が軸部1bから移動体7aに加
わった場合、コイルバネ9が撓むことになるが、このコ
イルバネ9は弾性体25の弾性復元力(対抗力)よりも
大きい弾性復元力(付勢力)に設定されており、コイル
バネ9の撓み量に対する弾性復元力を比較的大きくする
ことができるため、噛合反力に対する前記回転中心間距
離の保持力を大きくすることができ、噛合反力によるウ
ォーム1及び移動体7aの移動を抑制することができ、
この移動体7aの前記操作体10との当接を回避でき、
移動体7aが移動することによる異音の発生をなくする
ことができる。尚、噛合反力によってウォーム1及び移
動体7aが、前記回転中心間距離が長短となる方向に動
く場合、前記回転中心間距離が短くなるときのウォーム
1及び移動体7aの動きを弾性体25の弾性復元力によ
って抑制でき、この抑制の繰り返しによりウォーム1及
び移動体7aの振幅速度、振幅量及び振幅回数を低減で
きるため、前記噛合反力によってウォーム1及び移動体
7aが動くときに発生する音を低減できる。
【0034】その他の構成及び作用は実施の形態1,2
と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付
し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0035】尚、以上説明した実施の形態の減速歯車機
構Aは、ウォーム1である小歯車及びウォームホイール
2である大歯車を備えたウォーム歯車である他、ハイポ
イドピニオンである小歯車及びハイポイドホイールであ
る大歯車を備えたハイポイド歯車であってもよいし、ま
た、ベベルギヤであってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した如く第1発明及び第4発明
によれば、付勢力から対抗力を差し引いた比較的小さい
押付力で小歯車を大歯車に向けて押し付けることができ
るため、噛合部に加わる摩擦力を低減することができ、
小歯車及び大歯車の耐久性を高めることができるととも
に、噛合反力に対する前記回転中心間距離の保持力を大
きくすることができ、小歯車の移動による異音の発生を
抑制することができる。
【0037】第2発明によれば、対抗手段の構造を簡単
にできる。第3発明によれば、付勢手段及び対抗手段の
力関係を容易に設定することができるとともに、対抗手
段の構造を簡単に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る減速歯車機構の実施の形態1の構
成を示す断面図である。
【図2】実施の形態1の移動体の構成を示す側面図であ
る。
【図3】実施の形態1の抵抗体の構成を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
構成を示す断面図である。
【図5】実施の形態2の移動体部分の構成を示す断面図
である。
【図6】実施の形態2の移動体部分の構成を示す斜視図
である。
【図7】本発明に係る減速歯車機構の実施の形態3の構
成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ウォーム(小歯車) 2 ウォームホイール(大歯車) 3 ハウジング(静止部材) 4 モータ 6 軸受(転がり軸受) 7,7a 移動体 9 コイルバネ(付勢手段) 11 抵抗体(対抗手段) 16 出力軸(伝動手段) 21 抵抗体(対抗手段) 25 弾性体(対抗手段) A 減速歯車機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 魚田 雅史 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)発明者 柴村 祥仁 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 Fターム(参考) 3D033 CA04 CA22 3J009 DA04 DA11 DA16 EA19 EA23 EA32 EC06 ED14 FA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止部材に軸受を介してその一端部が支
    持される小歯車と、該小歯車に噛合する大歯車と、前記
    小歯車の他端部側で小歯車を大歯車に向けて付勢する付
    勢手段とを備えた減速歯車機構において、前記付勢手段
    の付勢力よりも小さい対抗力を前記小歯車に加える対抗
    手段を備えることを特徴とする減速歯車機構。
  2. 【請求項2】 前記小歯車の他端部を支持し、前記付勢
    力によって移動する移動体を備えており、前記対抗手段
    は前記移動体の移動に抵抗を加える抵抗体である請求項
    1記載の減速歯車機構。
  3. 【請求項3】 前記対抗手段は前記小歯車に対して前記
    付勢手段と反対側に設けられた弾性体である請求項1記
    載の減速歯車機構。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載された減
    速歯車機構と、前記小歯車に連結された操舵補助用のモ
    ータと、該モータの回転に伴う前記大歯車の回転力を舵
    取機構に伝動する伝動手段とを備えていることを特徴と
    する電動式パワーステアリング装置。
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