JP7225877B2 - ウォーム減速機および電動アシスト装置 - Google Patents

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本発明は、ウォームとウォームホイールとを備えるウォーム減速機、および、該ウォーム減速機を備える電動アシスト装置に関する。
自動車用のステアリング装置では、運転者がステアリングホイールを操作する(回転させる)と、前記ステアリングホイールの回転は、ステアリングシャフトや中間シャフトにより、ステアリングギヤユニットの入力軸に伝達される。前記入力軸が回転することにより、ステアリングギヤユニットのラック軸が車両の幅方向に変位すると、1対のタイロッドが押し引きされて、操舵輪に舵角が付与される。
特開2005-42913号公報や特開2004-306898号公報には、電動モータを補助動力源として、操舵輪に舵角を付与するために運転者がステアリングホイールを操作するのに要する力を低減する電動パワーステアリング装置が開示されている。電動パワーステアリング装置では、電動モータのトルクを、ウォーム減速機により増大させてから、ステアリングシャフト若しくはステアリングギヤユニットの入力軸など、ステアリングホイールの回転に伴って回転する回転軸、または、ステアリングギヤユニットのラック軸やねじ軸などである直動軸に付与する。
図12は、特開2004-306898号公報に記載されている、ウォーム減速機の構造を示している。ウォーム減速機100は、ハウジング101と、ウォームホイール102と、ウォーム103とを備える。
ハウジング101は、ホイール収容部104と、自身の中心軸がホイール収容部104の中心軸に対しねじれの位置に存在し、かつ、軸方向中間部がホイール収容部104内に開口したウォーム収容部105とを有する。
ウォームホイール102は、外周面にホイール歯106を有し、ホイール収容部104の内側に回転自在に支持された回転軸107の周囲に、該回転軸107と同軸に支持固定されている。
ウォーム103は、軸方向中間部外周面に、ホイール歯106と噛合するウォーム歯108を有する。ウォーム103は、ウォーム歯108を挟んだ軸方向2箇所位置を、1対の玉軸受109a、109bにより、ウォーム収容部105の内側に回転自在に支持されている。1対の玉軸受109a、109bのうち、ウォーム103の先端側(図12の右側)の玉軸受109aの外輪は、ウォーム収容部105の奥端側部分の内側に内嵌固定されたホルダ110に圧入されている。玉軸受109aの内輪は、ウォーム103のうちでウォーム歯108よりも先端側に位置する部分に設けられた大径部111に、合成樹脂製のブッシュ112を介して隙間嵌により外嵌されている。すなわち、玉軸受109aの内輪は、ウォーム103の大径部111に隙間嵌で外嵌されたブッシュ112に、がたつきなく外嵌されている。ウォーム103の基端側(図12の左側)の玉軸受109bの外輪は、ウォーム収容部105の開口部に圧入されており、玉軸受109bの内輪は、ウォーム103の基端部に外嵌されている。ウォーム103の基端部には、電動モータ113の出力軸が、トルクの伝達を可能に接続されている。すなわち、ウォーム103は、電動モータ113により回転駆動可能となっている。
ウォーム減速機100では、ホイール歯106とウォーム歯108との噛合部に、ウォーム減速機100を構成する部品のそれぞれの寸法誤差や組立誤差などに基づいて、不可避のバックラッシュが存在する。このバックラッシュの存在に基づき、ステアリングホイールの回転方向を変える際に、噛合部で耳障りな歯打ち音が発生する場合がある。図示の例では、このような歯打ち音の発生を抑えるために、ウォーム103の先端部を、ウォームホイール102の側に向けて弾性的に付勢している。
すなわち、ウォーム103の基端部はウォーム収容部105に対し、ラジアル隙間を有する玉軸受109bにより、若干の揺動変位を可能に支持されている。ウォーム103の大径部111の外周面と、ブッシュ112の内周面との間には環状隙間が全周にわたって存在する。ウォーム103の先端部にはパッド114が締り嵌めで外嵌され、パッド114とホルダ110との間にねじりコイルばね115が設置されている。ねじりコイルばね115によって、パッド114を、電動モータ113の中心軸とウォームホイール102の中心軸とに直交する第1の方向(図12の上下方向)に関して、ウォームホイール102の側に向けて弾性的に押圧することにより、ウォーム103の先端部を、第1の方向に関して、ウォームホイール102の側に向けて弾性的に押圧している。これにより、ホイール歯106とウォーム歯108との間のバックラッシュが抑えられ、歯打ち音の発生が抑えられる。
特開2005-42913号公報 特開2004-306898号公報
ところで、ウォーム減速機100を構成する部品のそれぞれの寸法誤差や組立誤差を許容できる範囲(寸法公差)を大きく確保するためには、ウォーム103の先端部が、第1の方向に関して変位できる量を大きく確保する必要がある。
また、ウォーム歯とホイール歯との噛合部で発生する歯打ち音の低減や軽量化などのために、ウォームホイールとして、金属製の内側ホイール素子と、外周面にホイール歯を有する合成樹脂製の外側ホイール素子とを結合してなるものを使用することができる。ただし、このようなウォームホイールを使用した場合、吸水や熱などにより、合成樹脂製の外側ホイール素子が膨張し、ウォーム歯とホイール歯との噛合部の摩擦が増大してしまう可能性がある。外側ホイール素子の膨張に基づく、ウォーム歯とホイール歯との噛合部の摩擦の増大を防止する面からも、ウォーム103の先端部が、第1の方向に関して変位できる量を大きく確保する必要がある。
特開2004-306898号公報に記載の構造では、ウォーム103の大径部111の外周面と、ブッシュ112の内周面との間に隙間が全周にわたって存在する。したがって、ウォーム103の先端部が、第1の方向に関して変位できる量を大きく確保するために、前記隙間のうち、第1の方向に関する間隔を大きくすると、第1の方向と直角な方向(図12の表裏方向)に関する間隔も大きくなってしまう。このため、ステアリングホイールの回転方向を変える際に、ウォーム103の先端部が、ねじりコイルばね115による押圧方向と直角な方向(図12の表裏方向)に変位してしまう可能性がある。
本発明は、上述のような事情に鑑み、ウォームの先端部に、ウォームホイールに近づく方向の弾力を付与する手段を備えるウォーム減速機において、ウォームの先端部が付勢方向と直角な方向に変位するのを抑えることができる構造を実現することを目的としている。
本発明のウォーム減速機は、ハウジングと、ウォームホイールと、ウォームと、転がり軸受と、ガイド部材と、弾性保持機構とを備える。
前記ウォームホイールは、前記ハウジングに回転自在に支持されて、外周面にホイール歯を有する。
前記ウォームは、前記ハウジングに回転自在に支持されて、外周面に、前記ホイール歯と噛合するウォーム歯を有する。
前記転がり軸受は、前記ウォームの先端部に外嵌された内輪と、該内輪の周囲に該内輪と同軸に配置された外輪とを有する。
前記ガイド部材は、前記外輪を内嵌するとともに、前記ハウジングの内側に、前記ウォームホイールに対する遠近動を可能に配置されている。
前記弾性保持機構は、弾性を有する金属板を曲げ成形してなるものとであって、1対の弾性片を有する。
前記1対の弾性片のそれぞれは、前記ウォームの中心軸と前記付勢部材による付勢方向とにより画成される仮想平面と平行に配置された径方向内側面を、前記ガイド部材の外周面に当接させた平板部と、周方向に関して前記平板部の両側に配置され、かつ、径方向外側面を、前記ハウジングの内周面に押し付けた1対の被支持部とを有する。
前記弾性保持機構を、前記1対の弾性片のそれぞれの周方向両端部のうち、前記ウォームホイールに近い側の端部同士を接続する接続部をさらに有するものとすることができる。
この場合、前記1対の弾性片のそれぞれの周方向両端部のうち、前記ウォームホイールから遠い側の端部を、自由端とすることが好ましい。
前記ハウジングを、ハウジング側係合部を有するものとし、前記ガイド部材を、前記ハウジング側係合部と、直接、または、前記弾性保持機構の一部を介して係合することにより、前記ガイド部材の周方向に関する変位を阻止するガイド側係合部をさらに有するものとすることができる。
前記1対の弾性片のそれぞれの前記1対の被支持部のうち、前記ウォームホイールから遠い側の被支持部である遠位側被支持部を、前記平板部のうち、前記ウォームホイールから遠い側の端部から部分円筒状に延出するものとし、前記ガイド部材を、外周面のうち、前記ウォームホイールから遠い側の端部に、周方向両側に隣接する部分よりも外接円直径が小さい非接触部を有し、かつ、外周面のうち、前記非接触部の周方向両側部分に、1対の遠位側部分円筒面部を有するものとすることができる。この場合、前記ウォームと前記ウォームホイールとの間でトルクを伝達する際に、前記ウォーム歯と前記ホイール歯との噛合部から前記ウォームに加わる噛み合い反力に基づいて、該ウォームが前記ウォームホイールから離れる方向に変位した場合に、前記ガイド部材の外周面のうち、前記1対の遠位側部分円筒面部を、前記遠位側被支持部の径方向内側面と当接させる。
この場合、前記遠位側被支持部の曲率と、前記遠位側円筒面部の曲率とを互いに異ならせることができる。
前記ガイド部材を、外周面のうち、前記付勢部材による付勢方向と平行でかつ前記ウォームの中心軸を含む仮想平面を挟んで対称で、かつ、径方向に関して互いに反対側となる2箇所に、先端部を、前記1対の弾性片のそれぞれの前記平板部の径方向内側面に当接させた、1対の第1凸部を有するものとすることができる。
前記ガイド部材を、外周面のうち、前記ウォームホイールの中心軸に直交するとともに、前記ウォームの中心軸を含む仮想平面を挟んで対称で、かつ、周方向に関して、前記遠位側部分円筒面部よりも前記ウォームホイールに近い側の2箇所位置に、径方向外方に突出した1対の第2凸部を有するものとすることができる。この場合、前記ウォームと前記ウォームホイールとの間でトルクを伝達する際に、前記ウォーム歯と前記ホイール歯との噛合部から前記ウォームに加わる噛み合い反力に基づいて、該ウォームが前記ウォームホイールから離れる方向に変位した場合に、前記1対の第2凸部の径方向外側面を、前記ハウジングの内周面と直接当接または近接対向させる。
前記付勢部材を、前記ハウジングと前記ガイド部材との間に配置されたねじりコイルばねとすることができる。あるいは、前記付勢部材を、前記ハウジングと前記ガイド部材との間に配置された板ばねとすることができる。
本発明の電動パワーステアリング装置は、電動モータと、前記電動モータのトルクを増大して、ステアリングホイールの回転に伴って回転する回転軸またはステアリングギヤユニットを構成する直動軸に付与するウォーム減速機とを備える。
特に本発明の電動パワーステアリング装置は、前記ウォーム減速機を、本発明のウォーム減速機としている。
上述のような本発明のウォーム減速機および電動パワーステアリング装置によれば、ウォームホイールの回転方向を変える際に、ウォームの先端部が付勢部材による付勢方向と直角な方向に変位するのを抑えることができる。
図1は、本発明の実施の形態の第1例にかかる電動アシスト装置を組み込んだ、コラムアシスト型の電動パワーステアリング装置を示す部分切断側面図である。 図2は、図1のA-A断面図である。 図3は、本発明の実施の形態の第1例について、付勢機構を取り出して示す斜視図である。 図4は、本発明の実施の形態の第1例について、付勢機構を取り出して示す分解斜視図である。 図5は、図2のB-B断面図である。 図6は、図2のC-C断面図である。 図7は、本発明の実施の形態の第2例を示す、要部拡大断面図である。 図8は、本発明の実施の形態の第2例について、付勢機構を取り出して示す斜視図である。 図9は、本発明の実施の形態の第2例について、付勢機構を取り出して示す分解斜視図である。 図10は、本発明の電動アシスト装置を組み込み可能な、ラックアシスト型の電動パワーステアリング装置の1例を示す、部分切断側面図である。 図11は、本発明の電動アシスト装置を組み込み可能な、ピニオンアシスト型の電動パワーステアリング装置の1例を示す、部分切断側面図である。 図12は、ウォーム減速機の従来構造の1例を示す断面図である。
[実施の形態の第1例]
図1~図6は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例は、本発明の電動アシスト装置を、コラムアシスト型の電動パワーステアリング装置に適用した例である。図1に示すように、電動パワーステアリング装置1では、ステアリングホイール2の回転が、ステアリングギヤユニット3の入力軸4に伝達され、該入力軸4の回転に伴って、1対のタイロッド5が押し引きされると、操舵輪に舵角が付与される。ステアリングホイール2は、ステアリングシャフト6の後端部に支持固定されており、ステアリングシャフト6は、ステアリングコラム7の内側に回転自在に支持されている。ステアリングシャフト6の前端部は、自在継手8aを介して中間シャフト9の後端部に接続され、中間シャフト9の前端部は、別の自在継手8bを介して、入力軸4に接続されている。
電動パワーステアリング装置1は、運転者がステアリングホイール2を操作するのに要する力を低減すべく、ステアリングシャフト6に補助動力を付与する電動アシスト装置10を備える。電動アシスト装置10は、電動モータ11と、ウォーム減速機12を備える。すなわち、電動アシスト装置10は、電動モータ11の出力軸13の回転トルクを、ウォーム減速機12により増大させつつ、ステアリングシャフト6に付与する。
ウォーム減速機12は、ハウジング14と、ウォームホイール15と、ウォーム16と、支持軸受17と、ガイド部材18と、付勢部材19と、弾性保持機構20とを備える。
ハウジング14は、ホイール収容部21と、該ホイール収容部21の中心軸に対しねじれの位置にある中心軸を有するウォーム収容部22とを備える。本例では、ハウジング14は、ステアリングコラム7の前端部に、ホイール収容部21の中心軸とステアリングコラム7の中心軸とが同軸となるように支持固定されている。
ウォーム収容部22は、筒状で、軸方向両側が開口するとともに、軸方向中間部がホイール収容部21内に開口している。ウォーム収容部22の軸方向片側(図2の右側)の開口部は、ハウジング14に結合固定された電動モータ11により塞がれており、ウォーム収容部22の軸方向他側(図2の左側)の開口部は、蓋体23により塞がれている。ウォーム収容部22は、軸方向片側部分の内周面に、円筒面である円筒面部24を有するとともに、該円筒面部24の軸方向他側の端部に、軸方向片側を向いた段差部25を有する。また、ウォーム収容部22は、軸方向他側部分の内周面に、ガイド保持部26を有し、該ガイド保持部26のうち、ホイール収容部21側の端部(図5および図6の下端部)に、径方向外方に凹んだハウジング側係合部27を有する。なお、ガイド保持部26は、ハウジング側係合部27が存在する部分を除き、円筒面により構成されている。
ウォームホイール15は、外周面に、はすば歯車であるホイール歯28を有する。ウォームホイール15は、ホイール収容部21の内側に回転自在に支持されたステアリングシャフト6の前端部の周囲に、該ステアリングシャフト6と一体に回転するように支持固定されている。なお、本例のウォームホイール15は、金属製で円輪板状の内側ホイール素子29の周囲に、外周面にホイール歯28を有する合成樹脂製の外側ホイール素子30を結合固定してなる。
ウォーム16は、軸方向中間部外周面に、ウォームホイール15のホイール歯28と噛合する、ねじ状のウォーム歯31を有する。ウォーム16は、ウォーム収容部22の内側に回転自在に支持されるとともに、基端部(図2の右端部)を、電動モータ11の出力軸13に、トルク伝達継手32を介して、トルクの伝達を可能に接続している。
トルク伝達継手32は、電動モータ11の出力軸13の先端部(図2の左端部)に外嵌固定された駆動側伝達部材33と、ウォーム16の基端部に外嵌固定された被駆動側伝達部材34と、それぞれがゴムのごときエラストマーなどの弾性材製である1対の弾性部材35と、合成樹脂製または金属材料製のカップリング36とを備える。
トルク伝達継手32は、電動モータ11の出力軸13とウォーム16との間で伝達されるトルクが比較的小さいときには、出力軸13の回転トルクを、駆動側伝達部材33から一方(図2の右側)の弾性部材35を介してカップリング36に伝達し、さらに、該カップリング36の回転トルクを、他方(図2の左側)の弾性部材35を介して被駆動側伝達部材34に伝達する。これに対し、電動モータ11の出力軸13とウォーム16との間で伝達されるトルクが大きいときには、1対の弾性部材35が周方向に弾性的に押しつぶされるため、トルク伝達継手32は、出力軸13の回転トルクを、駆動側伝達部材33からカップリング36に直接伝達し、さらに、該カップリング36の回転トルクを被駆動側伝達部材34に直接伝達する。
なお、トルク伝達継手32の具体的な構造については、従来から知られている各種構造を採用することができる。いずれにしても、本例では、電動モータ11の出力軸13の先端部と、ウォーム16の基端部とをトルク伝達継手32を介してトルクの伝達を可能に接続することにより、電動モータ11の出力軸13とウォーム16とのトルク伝達部での歯打ち音の発生を防止するとともに、出力軸13に対するウォーム16の揺動を可能としている。ただし、電動モータ11の出力軸13とウォーム16との間のトルクの伝達、および、出力軸13に対するウォーム16の揺動を可能にできる限り、電動モータ11の出力軸13の先端部と、ウォーム16の基端部との接続方法は特に限定されず、スプライン係合などにより接続することもできる。
ウォーム16は、被駆動側伝達部材34が外嵌固定された基端部と、ウォーム歯31が備えられた軸方向中間部との間部分に、基端部側から順に、嵌合筒部37と、径方向外方に突出した鍔部38とを備える。ウォーム16は、嵌合筒部37を、ウォーム収容部22の円筒面部24に対して、玉軸受39により回転自在に支持している。玉軸受39は、外輪40と、内輪41と、複数個の玉42とを備える。
外輪40は、ウォーム収容部22の円筒面部24に隙間嵌で内嵌されており、段差部25と、円筒面部24に係止された止め輪43との間で軸方向両側から挟持されている。換言すれば、外輪40は、軸方向他側面を、段差部25に突き当てるとともに、軸方向片側面を、止め輪43に突き当てている。ただし、外輪40を、ウォーム収容部22の円筒面部24に締り嵌めで内嵌することもできる。
内輪41は、ウォーム16の嵌合筒部37にがたつきなく外嵌されており、鍔部38の軸方向他側面と、ウォーム16の基端部に外嵌固定された被駆動側伝達部材34の軸方向片側面との間で軸方向両側から挟持されている。換言すれば、内輪41は、軸方向片側面を、被駆動側伝達部材34の軸方向他側面に突き当てるとともに、軸方向他側面を、鍔部38の軸方向片側面に突き当てている。
複数個の玉42は、外輪40の内周面に備えられた外輪軌道と、内輪41の外周面に備えられた内輪軌道との間に、転動自在に配置されている。
玉軸受39は、外輪40および内輪41と、玉42との間にラジアル隙間を有する。したがって、ウォーム16の嵌合筒部37は、ウォーム収容部22の円筒面部24に対して、回転および揺動変位を可能に支持されている。
さらに、ウォーム16は、先端部に、基端側に隣接する部分よりも外径が小さい小径筒部44を有する。ウォーム16は、小径筒部44を、ウォーム収容部22のガイド保持部26に対して、支持軸受17およびガイド部材18により、回転を自在に、かつ、ウォームホイール15に対する遠近動を可能に支持している。
支持軸受17は、小径筒部44に外嵌固定された内輪45と、該内輪45の周囲に、該内輪45と同軸に配置された外輪46と、内輪45の外周面に備えられた内輪軌道と外輪46の内周面に備えられた外輪軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体47とを備える。なお、本例では、支持軸受17として、転動体47が玉である玉軸受を使用しているが、ラジアルころ軸受やラジアルニードル軸受を使用することもできる。
ガイド部材18は、筒状部48と、該筒状部48の軸方向他側面から軸方向他側に向けて突出する、略U字形の突出部49とを備える。なお、ガイド部材18は、十分な強度および剛性を有する、合成樹脂製または金属製とすることが好ましい。
筒状部48は、内周面に、支持軸受17の外輪46を内嵌保持する軸受保持部50を有する。また、筒状部48は、軸方向中間部外周面のうち、後述する付勢部材19によるガイド部材18の付勢方向(図2~図6の上下方向)と平行でかつウォーム16の中心軸を含む仮想平面αを挟んで対称で、径方向に関して互いに反対側となる2箇所位置に、ウォームホイール15の中心軸に直交する、1対のガイド側平坦面部51を有するとともに、外周面のうち、ウォームホイール15から遠い側の端部(図5および図6の上端部)に、仮想平面αと直交する平坦面状の非接触部52を有する。ただし、本例のように、付勢部材19として、コイルばねを使用する場合には、非接触部52を省略することもできる。また、筒状部48は、1対のガイド側平坦面部51のうち、周方向に関してウォームホイール15から遠い側の端部と、非接触部52の端部とを接続する遠位側部分円筒面部53を有するとともに、1対のガイド側平坦面部51のうち、周方向に関してウォームホイール15に近い側の端部同士を接続する近位側部分円筒面部54を有する。筒状部48は、近位側部分円筒面部54のうち、ウォームホイール15に近い側の端部(図5および図6の下端部)に、径方向外方に突出したガイド側係合部55を有する。
筒状部48は、ガイド側平坦面部51から突出し、部分円筒面状の先端面を有する第1凸部56を有するとともに、外周面のうち、ガイド側平坦面部51が存在する軸方向中間部を挟んだ軸方向両端部の仮想平面αを挟んで対称となる2箇所位置に、1対ずつの第2凸部57を有する。なお、第2凸部57の周方向位置は、遠位側部分円筒面部53よりもウォームホイール15に近い側であって、かつ、第1凸部56の周方向中央位置よりもウォームホイール15から遠い側に少し外れた部分である。第2凸部57の先端面(径方向外側面)は、ホイール歯28とウォーム歯31との噛合部からウォーム16に噛み合い反力が加わっていない状態で、ハウジング14のガイド保持部26に近接対向するとともに、該ガイド保持部26の曲率半径とほぼ同じ曲率半径を有する部分円筒面である。すなわち、ホイール歯28とウォーム歯31との噛合部からウォーム16に噛み合い反力が加わっていない状態で、第2凸部57の先端面と、ハウジング14のガイド保持部26との間には、隙間が存在する。
突出部49は、筒状部48の軸方向他側面の径方向内側部分のうちで、ウォームホイール15から遠い側の半部から軸方向他側に向けて突出しており、軸方向他側から見て略U字形の端面形状を有する。すなわち、突出部49は、筒状部48の軸方向他側面の径方向内側部分のうちで、ウォームホイール15から遠い側の端部から軸方向他側に向けて突出した部分円筒部58と、該部分円筒部58の周方向両端部からウォームホイール15に近い側に向けて延出し、かつ、互いに平行に配置された1対の側壁部59とを備える。側壁部59のそれぞれは、互いに反対側の外側面に、互いに近づく方向に凹んだ係止凹部61を有する。
ガイド部材18は、ガイド側係合部55を、後述する弾性保持機構20の接続部62を介して、ハウジング側係合部27に係合することにより、周方向に関する変位を規制した状態で、ガイド保持部26の内側に配置されている。さらに、付勢部材19により、ガイド部材18に、ウォームホイール15の中心軸と電動モータ11の出力軸13の中心軸とに直交する第1の方向(図5および図6の上下方向)に関して、ウォームホイール15側に向かう方向の弾力を付与するとともに、弾性保持機構20により、ガイド部材18が、第1の方向に直角な第2の方向に関してがたつくのを防止している。
本例の付勢部材19は、金属線を曲げ成形してなるねじりコイルばねであって、コイル部63と、該コイル部63の両端部から径方向内方に折れ曲がった1対の腕部60とを備える。付勢部材19は、コイル部63に、ガイド部材18の突出部49を挿通し、1対の腕部60を係止凹部61に引っ掛けるとともに、コイル部63の外周面のうち、ウォームホイール15から遠い側の端部を、ガイド保持部26に押し付けている。これにより、ガイド部材18に、第1の方向に関して、ウォームホイール15側(図5および図6の下方)に向かう方向の弾力を付与している。
弾性保持機構20は、弾性を有する金属板を曲げ成形してなる板ばね製であって、1対の弾性片64と、該1対の弾性片64のそれぞれの周方向両端部のうち、ウォームホイール15に近い側の端部同士を接続する接続部62とを備える。なお、1対の弾性片64のそれぞれの周方向両端部のうち、ウォームホイール15から遠い側の端部は、いずれの部分とも接続していない自由端となっている。
弾性片64のそれぞれは、ウォームホイール15の中心軸に直交するように配置された平板部65と、該平板部65の両端部から周方向に延出した部分円筒状の1対の被支持部66a、66bとを有する。弾性片64のそれぞれは、被支持部66a、66bの径方向外側面を、ガイド保持部26に押し付けることにより、平板部65のそれぞれが、第2の方向に関して互いに離れる方向に変位することを阻止されている。具体的には、弾性保持機構20を、1対の弾性片64のうち、ウォームホイール15から遠い側の端部同士の間隔を弾性的に縮めた状態で、ガイド保持部26の内側に配置することにより、弾性保持機構20の弾性復元力によって、被支持部66a、66bの径方向外側面を、ガイド保持部26に押し付ける。なお、本例では、被支持部66a、66bのうち、ウォームホイール15から遠い側の被支持部(遠位側被支持部)66aの曲率を、該被支持部66aの径方向内側面に対向する、ガイド部材18の遠位側部分円筒面部53の曲率よりも小さくしている。
また、弾性片64のそれぞれは、平板部65の径方向内側面を、ガイド部材18の第1凸部56の先端部に当接させている。換言すれば、ガイド部材18を、1対の弾性片64のそれぞれを構成する平板部65の径方向内側面同士の間で、第2の方向に関して両側から弾性的に挟持している。これにより、ガイド部材18が、第2の方向にがたつくことを防止している。
接続部62は、軸方向から見て略U字形に湾曲している。本例では、接続部62を、ガイド保持部26のハウジング側係合部27の内側に配置するとともに、接続部62の内側に、ガイド部材18のガイド側係合部55を配置している。要するに、ガイド部材18のガイド側係合部55を、接続部62を介して、ガイド保持部26のハウジング側係合部27に係合させている。これにより、ガイド部材18および弾性保持機構20が、ガイド保持部26の内側で、周方向に変位するのを阻止している。なお、ハウジング側係合部27の内面と接続部62の径方向外側面との間には、隙間が存在している。これにより、弾性保持機構20の寸法誤差を吸収可能としている。また、本例では、接続部62の径方向内側面とガイド側係合部55の径方向外側面との間にも、隙間が存在している。このため、弾性保持機構20とガイド部材18との間で摩擦抵抗が発生するのを防止できるとともに、弾性保持機構20やガイド部材18の寸法誤差を吸収することができる。ただし、接続部62の径方向内側面とガイド側係合部55の径方向外側面とを、隙間なく当接させることもできる。
本例の電動アシスト装置10では、ウォーム16の先端部に備えられた小径筒部44を、ウォーム収容部22のガイド保持部26に対して、支持軸受17およびガイド部材18を介して、回転を自在に、かつ、ウォームホイール15に対する遠近動を可能に支持している。また、ガイド部材18を、付勢部材19により、第1の方向に関して、ウォームホイール15側に向けて弾性的に付勢しているため、ウォーム歯31とホイール歯28との間のバックラッシュを抑えることができる。
さらに本例の電動アシスト装置10では、弾性保持機構20を構成する1対の弾性片64の平板部65により、ガイド部材18を、付勢部材19による付勢方向と直角な第2の方向に関して両側から弾性的に挟持している。このため、運転者がステアリングホイール2を操作することに基づいて、ステアリングシャフト6に支持固定されたウォームホイール15の回転方向が変わった場合でも、ウォーム16の先端部が、付勢部材19による付勢方向と直角な方向に変位するのを抑えることができる。
なお、電動モータ11に通電することにより、ウォーム16からウォームホイール15にトルクを伝達すると、ホイール歯28とウォーム歯31との噛合部からウォーム16に噛み合い反力が加わる。この噛み合い反力には、第1の方向に関する成分だけでなく、第1の方向と直角な第2の方向に関する成分も含まれる。噛み合い反力のうち、第2の方向に関する成分の向きは、ウォーム16が一方に回転する場合と、同じく他方に回転する場合とで、互いに逆方向となる。すなわち、ウォーム16とウォームホイール15との間でトルクを伝達する際には、図5に示すように、ウォーム16の回転方向に応じて、ウォーム16の先端部に、噛み合い反力FまたはFが加わる。
ウォーム16とウォームホイール15との間でトルクを伝達する際に、ウォーム16に加わる噛み合い反力FまたはFのうち、第1の方向に関する成分が、付勢部材19による弾性的な付勢力よりも大きくなると、ウォーム16の先端部は、第1の方向に関してウォームホイール15から離れる方向に変位する。本例では、ウォーム16の先端部がウォームホイール15から離れる方向に変位すると、ガイド部材18の外周面のうち、遠位側部分円筒面部53が、弾性保持機構20を構成する被支持部66a、66bのうち、ウォームホイール15から遠い側の被支持部66aを介して、ハウジング14のガイド保持部26と当接する。要するに、本例によれば、ガイド部材18の外周面とガイド保持部26との当接部を、噛み合い反力FまたはFの方向に位置させることができて、該噛み合い反力FまたはFを、ハウジング14により、効率良く支承することができる。
また、本例では、ウォームホイール15から遠い側の被支持部66aの曲率を、遠位側部分円筒面部53の曲率よりも小さくしている。このため、噛み合い反力FまたはF(のうち、第1の方向に関する成分)の大きさが増大するほど、遠位側部分円筒面部53と被支持部66aの径方向内側面との当接位置が、周方向に関してウォームホイール15から遠い側に移動するとともに、第1凸部56の先端部と平板部65の径方向内側面との当接位置が、第1の方向に関してウォームホイール15から遠い側に移動する。すなわち、第1凸部56の先端部と平板部65の径方向内側面との当接位置が、ガイド保持部26と被支持部66aの径方向外側面との当接部に近い側に移動する。この結果、弾性保持機構20の平板部65のうち、第1凸部56の先端部と当接する部分のばね定数を大きくすることができて、ウォーム16の先端部が、第2の方向に変位することをより効果的に抑えることができる。なお、ウォームホイール15から遠い側の被支持部66aの曲率を、遠位側部分円筒面部53の曲率よりも大きくした場合でも、噛み合い反力FまたはFが作用することにより、第1凸部56の先端部と平板部65の径方向内側面との当接位置が移動する。このため、ウォームホイール15から遠い側の被支持部66aの曲率を、遠位側部分円筒面部53の曲率よりも小さくした場合と同様に、弾性保持機構20を構成する板ばねのばね定数を大きくすることができて、ウォーム16の先端部が、第2の方向に変位することをより効果的に抑えることができる。
また、ウォーム16の先端部が、第2の方向に関して変位しようとすることにより、ガイド部材18の第1凸部56の先端部が、弾性保持機構20の平板部65を押圧すると、弾性保持機構20のうち、ウォームホイール15から遠い側の被支持部66aが径方向内側に向けて変形しようとする。ウォーム16とウォームホイール15との間でトルクを伝達する際には、噛み合い反力FまたはFに基づいて、ガイド部材18の遠位側部分円筒面部53により、ウォームホイール15から遠い側の被支持部66aがガイド保持部26に向けて抑え付けられる。この面からも、ウォーム16の先端部が、第2の方向に変位することを抑えることができる。
さらに本例のガイド部材18は、筒状部48の外周面のうち、ガイド側平坦面部51が存在する軸方向中間部を挟んだ軸方向両端部の仮想平面αを挟んで対称となる2箇所位置に、1対ずつの第2凸部57を有する。そして、第2凸部57の周方向位置を、遠位側部分円筒面部53よりもウォームホイール15に近い側であって、かつ、第1凸部56の周方向中央位置よりもウォームホイール15から遠い側に少し外れた部分としている。したがって、ウォーム16の先端部がウォームホイール15から離れる方向に変位して、ガイド部材18の遠位側部分円筒面部53が、弾性保持機構20のうち、ウォームホイール15から遠い側の被支持部66aを介して、ハウジング14のガイド保持部26と当接すると、第2凸部57がガイド保持部26に直接当接または近接対向する。このため、ウォーム16の先端部が、第2の方向に変位するのをより確実に抑えることができる。
なお、本例では、弾性保持機構20として、1対の弾性片64を、接続部62により接続したものを使用しているが、ガイド部材を、付勢部材による付勢方向と直角な方向に関して両側から挟持できる限り、その他の構造を採用することもできる。すなわち、弾性保持機構を、互いに別体に構成され、かつ、それぞれが平板部を有する1対の弾性片から構成することもできる。この場合、1対の弾性片を、それぞれの平板部を、付勢部材による付勢方向に配置した状態で、それぞれの被支持部をハウジングの内周面に押し付けることにより、ハウジングの内側に支持するとともに、ガイド部材のガイド側係合部を、ハウジング側係合部に直接係合させる。また、それぞれの弾性片が、ハウジングの内側で、周方向に変位することを防止するストッパ機構を備えることが好ましい。
また、本例では、弾性片64のそれぞれは、平板部65と、該平板部65の両端部から周方向に延出した部分円筒状の1対の被支持部66a、66bとを備え、被支持部66a、66bの径方向外側面を、ガイド保持部26に押し付けることにより、平板部65のそれぞれが、第2の方向に関して互いに離れる方向に変位することを阻止している。ただし、弾性片のそれぞれを、平板部と、該平板部の両端部から略直角または鋭角に折れ曲がった1対の折れ曲がり部とを備えるものとし、前記平板部と前記折れ曲がり部との接続部をガイド保持部に押し付けることにより、前記平板部のそれぞれが互いに離れる方向に変位するのを阻止する構造とすることもできる。すなわち、前記接続部を前記ガイド保持部に押し付けるとともに、前記折れ曲がり部の径方向外側面と前記ガイド保持部との間に隙間を備えるようにすることができる。この場合には、前記接続部が、被支持部に相当する。
[実施の形態の第2例]
図7~図9は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の電動アシスト装置10aでは、ガイド部材18aをウォームホイール15に近づく方向に弾性的に付勢する付勢部材19aとして、弾性を有する金属板を略U字形に曲げ成形してなる板ばねを使用している。また、ガイド部材18aは、実施の形態の第1例にかかるガイド部材18の突出部49を省略した如き構造、すなわち筒状部48のみからなる構造を有する。本例では、付勢部材19aを、ガイド部材18の外周面のうち、ウォームホイール15から遠い側の端部に備えられた平坦面状の非接触部52と、ハウジング14のガイド保持部26との間に弾性的に圧縮した状態で挟持している。これにより、ガイド部材18aに、ウォームホイール15に近づく方向の弾力を付与している。その他の部分の構成および作用効果は、実施の形態の第1例と同様である。
なお、本発明の電動アシスト装置は、コラムアシスト型の電動パワーステアリング装置に限らず、各種構造の電動パワーステアリング装置に組み込むことができる。
具体的には、例えば、図10に示すようなラックアシスト型の電動パワーステアリング装置1aでは、ステアリングギヤユニット3の入力軸4から車両の幅方向に外れた部分に、ウォームホイール15を外嵌固定した回転軸67を配置し、該回転軸67の先端部に備えられたピニオン歯を、ステアリングギヤユニット3を構成するラック68の歯部に噛合させる。
また、図11に示すようなピニオンアシスト型の電動パワーステアリング装置1bでは、ステアリングギヤユニット3aの入力軸4aに、ウォーム減速機12のウォームホイール15を支持固定する。
また、本発明のウォーム減速機は、電動アシスト装置に限らず、各種機械装置に組み込むことができる。
1、1a、1b 電動パワーステアリング装置
2 ステアリングホイール
3、3a ステアリングギヤユニット
4、4a 入力軸
5 タイロッド
6 ステアリングシャフト
7 ステアリングコラム
8a、8b 自在継手
9 中間シャフト
10、10a 電動アシスト装置
11 電動モータ
12 ウォーム減速機
13 出力軸
14 ハウジング
15 ウォームホイール
16 ウォーム
17 支持軸受
18 ガイド部材
19、19a 付勢部材
20 弾性保持機構
21 ホイール収容部
22 ウォーム収容部
23 蓋体
24 円筒面部
25 段差部
26 ガイド保持部
27 ハウジング側係合部
28 ホイール歯
29 内側ホイール素子
30 外側ホイール素子
31 ウォーム歯
32 トルク伝達継手
33 駆動側伝達部材
34 被駆動側伝達部材
35 弾性部材
36 カップリング
37 嵌合筒部
38 鍔部
39 玉軸受
40 外輪
41 内輪
42 玉
43 止め輪
44 小径筒部
45 内輪
46 外輪
47 転動体
48 筒状部
49 突出部
50 軸受保持部
51 ガイド側平坦面部
52 非接触部
53 遠位側部分円筒面部
54 近位側部分円筒面部
55 ガイド側係合部
56 第1凸部
57 第2凸部
58 部分円筒部
59 側壁部
60 腕部
61 係止凹部
62 接続部
63 コイル部
64 弾性片
65 平板部
66a、66b 被支持部
67 回転軸
68 ラック
100 ウォーム減速機
101 ハウジング
102 ウォームホイール
103 ウォーム
104 ホイール収容部
105 ウォーム収容部
106 ホイール歯
107 回転軸
108 ウォーム歯
109a、109b 玉軸受
110 ホルダ
111 大径部
112 ブッシュ
113 電動モータ
114 パッド
115 ねじりコイルばね

Claims (11)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに回転自在に支持されて、外周面にホイール歯を有する、ウォームホイールと、
    前記ハウジングに回転自在に支持されて、外周面に、前記ホイール歯と噛合するウォーム歯を有する、ウォームと、
    前記ウォームの先端部に外嵌された内輪、および、該内輪の周囲に、該内輪と同軸に配置された外輪を有する、転がり軸受と、
    前記外輪を内嵌するとともに、前記ハウジングの内側に、前記ウォームホイールに対する遠近動を可能に配置された、ガイド部材と、
    前記ガイド部材を、前記ウォームホイールの側に向けて弾性的に付勢する付勢部材と、
    弾性を有する金属板を曲げ成形してなるものであって、前記ウォームの中心軸と前記付勢部材による付勢方向とにより画成される仮想平面と平行に配置された径方向内側面を、前記ガイド部材の外周面に当接させた平板部、および、周方向に関して前記平板部の両側に配置され、かつ、径方向外側面を、前記ハウジングの内周面に押し付けた1対の被支持部をそれぞれ含む1対の弾性片を有する、弾性保持機構と、
    を備える、ウォーム減速機。
  2. 前記弾性保持機構が、前記1対の弾性片のそれぞれの周方向両端部のうち、前記ウォームホイールに近い側の端部同士を接続する接続部をさらに有する、請求項1に記載のウォーム減速機。
  3. 前記1対の弾性片のそれぞれの周方向両端部のうち、前記ウォームホイールから遠い側の端部が、自由端である、請求項2に記載のウォーム減速機。
  4. 前記ハウジングが、ハウジング側係合部を有しており、
    前記ガイド部材が、前記ハウジング側係合部と、直接、または、前記弾性保持機構の一部を介して係合することにより、前記ガイド部材の周方向に関する変位を阻止するガイド側係合部をさらに有する、請求項1~3のうちのいずれか1項に記載のウォーム減速機。
  5. 前記1対の弾性片のそれぞれの前記1対の被支持部のうち、前記ウォームホイールから遠い側の被支持部である遠位側被支持部が、前記平板部のうち、前記ウォームホイールから遠い側の端部から部分円筒状に延出しており、
    前記ガイド部材が、外周面のうち、前記ウォームホイールから遠い側の端部に、周方向両側に隣接する部分よりも外接円直径が小さい非接触部を有し、かつ、外周面のうち、前記非接触部の周方向両側部分に、1対の遠位側部分円筒面部を有しており、
    前記ウォームと前記ウォームホイールとの間でトルクを伝達する際に、前記ウォーム歯と前記ホイール歯との噛合部から前記ウォームに加わる噛み合い反力に基づいて、該ウォームが前記ウォームホイールから離れる方向に変位した場合に、前記ガイド部材の外周面のうち、前記遠位側部分円筒面部が、前記遠位側被支持部の径方向内側面と当接する、請求項1~4のうちのいずれか1項に記載のウォーム減速機。
  6. 前記遠位側被支持部の曲率と、前記遠位側部分円筒面部の曲率とが互いに異なる、請求項5に記載のウォーム減速機。
  7. 前記ガイド部材が、外周面のうち、前記ウォームホイールの中心軸に直交するとともに、前記ウォームの中心軸を含む仮想平面を挟んで対称で、かつ、径方向に関して互いに反対側となる2箇所に、先端部を、前記1対の弾性片のそれぞれの前記平板部の径方向内側面に当接させた、1対の第1凸部を有する、請求項1~6のうちのいずれか1項に記載のウォーム減速機。
  8. 前記ガイド部材が、外周面のうち、前記付勢部材による付勢方向と平行でかつ前記ウォームの中心軸を含む仮想平面を挟んで対称で、かつ、周方向に関して、前記遠位側部分円筒面部よりも前記ウォームホイールに近い側の2箇所位置に、径方向外方に突出した1対の第2凸部を有しており、
    前記ウォームと前記ウォームホイールとの間でトルクを伝達する際に、前記ウォーム歯と前記ホイール歯との噛合部から前記ウォームに加わる噛み合い反力に基づいて、該ウォームが前記ウォームホイールから離れる方向に変位した場合に、前記1対の第2凸部の径方向外側面が、前記ハウジングの内周面と直接当接または近接対向する、請求項5または6を引用する請求項7に記載のウォーム減速機。
  9. 前記付勢部材が、前記ハウジングと前記ガイド部材との間に配置されたねじりコイルばねである、請求項1~8のいずれか1項に記載のウォーム減速機。
  10. 前記付勢部材が、前記ハウジングと前記ガイド部材との間に配置された板ばねである、請求項1~8のいずれか1項に記載のウォーム減速機。
  11. 電動モータと、
    前記電動モータのトルクを増大して、ステアリングホイールの回転に伴って回転する回転軸またはステアリングギヤユニットを構成する直動軸に付与するウォーム減速機と、
    を備え、
    前記ウォーム減速機が、請求項1~10のうちのいずれか1項に記載のウォーム減速機である、電動アシスト装置。
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