JP2003291828A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JP2003291828A JP2002380827A JP2002380827A JP2003291828A JP 2003291828 A JP2003291828 A JP 2003291828A JP 2002380827 A JP2002380827 A JP 2002380827A JP 2002380827 A JP2002380827 A JP 2002380827A JP 2003291828 A JP2003291828 A JP 2003291828A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操舵補助用のモータによって回転されるウォ
ームを支持する転がり軸受が1個の場合においても転が
り軸受のスラスト隙間をなくし、モータが駆動されない
操舵領域での操舵負荷を低減することができるようにす
る。 【解決手段】 操舵補助用のモータ5によって回転され
るウォーム6を軸長方向へ移動可能に支持する転がり軸
受9と、該転がり軸受9の内輪9bを軸長方向へ付勢す
る弾性体16と、前記内輪9bの両端とウォーム6との
間に配置され弾性体16による内輪9bの移動を止めた
状態でウォーム6の軸長方向両方への移動を抑制する一
対の弾性体17,18とを備え、前記モータ5が駆動さ
れない操舵領域でウォームホイール7からウォーム6に
伝動された操舵力によりウォーム6を軸長方向へ移動さ
せ、モータ5が駆動されない操舵領域での操舵負荷を低
減するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操舵補助力の発生源
としてモータを用いてなる電動式パワーステアリング装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用の電動式パワーステアリング装置
としては、例えば操舵輪に繋がる入力軸及び該入力軸に
トーションバーを介して同軸的に繋がる出力軸の相対角
変位量によって前記入力軸に加わる操舵トルクを検出
し、検出したトルクに基づいて操舵補助用のモータを駆
動し、該モータの回転力を減速歯車機構を介して舵取機
構に伝動することにより操舵輪の回転に応じた舵取機構
の動作を前記モータの回転により補助し、舵取りのため
の運転者の労力負担を軽減するように構成されている。
【0003】減速歯車機構としては前記モータの駆動軸
に結合されたウォームと、該ウォームに噛合するウォー
ムホイールとを備え、該ウォームホイールが前記出力軸
の途中に嵌合固定されている。
【0004】また、ウォームはその両端部を一対の転が
り軸受で支持し、ウォームの回転性を高めてあるが、転
がり軸受には複数の転動体、内輪及び外輪間にスラスト
隙間があるため、このスラスト隙間をなくする必要があ
る。つまり、転がり軸受のスラスト隙間によってウォー
ムが軸長方向へガタつき、このガタつきによって発生す
る異音が車室の内部に洩れることになり、運転者に不快
感を与えることになるため、前記スラスト隙間をなくす
る必要がある。
【0005】ウォームの一端を支持する一方の転がり軸
受の外輪の一端に当接するねじ環を回転操作することに
より一方の転がり軸受の外輪及び内輪を軸長方向へ相対
移動させ、さらにウォームを介して他方の転がり軸受の
内輪及び外輪を軸長方向へ相対移動させることによりス
ラスト隙間をなくし、ウォームの軸長方向へのガタつき
をなくするようにしてある(例えば、特許文献1。)。
【0006】ところで、以上のように構成された電動式
パワーステアリング装置のウォームは、両端部を支持す
る転がり軸受に対して軸長方向への移動ができないよう
に支持されているため、前記操舵輪が操舵中立位置から
左又は右方向へ操舵されることにより、操舵初期から前
記モータが回転し、操舵補助が行われるように構成され
た場合、車両の高速走行時に操舵角が例えば1°程度に
小さいときにおいても操舵補助が行われることになり、
操舵フィーリングの低下を来すことになる。このため、
一般には操舵角が1°程度に小さいときはモータが駆動
されず、適度の操舵角を超えたときにモータが駆動され
るように構成されている。
【0007】
【特許文献1】特開2002−21943号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
適度の操舵角を超えるまでの間モータが駆動されないよ
うに構成された場合、モータが駆動されない操舵領域、
即ち、操舵中立位置の近傍領域での操舵時、操舵輪の操
舵力が前記入力軸、トーションバー、出力軸、ウォーム
ホイール及びウォームを介してモータの駆動軸に伝動さ
れ、該駆動軸が回転されることになる。この結果、モー
タの駆動軸を回転させるための負荷がウォーム、ウォー
ムホイール、出力軸、トーションバー及び入力軸を介し
て操舵輪に加わり、操舵負荷が大きくなる。
【0009】ところで、モータが駆動されない操舵領域
での操舵負荷を低減するには、例えば特開平11−43
062号公報に記載されているように、モータの駆動軸
に結合されたウォームを軸長方向に離間する2個の転が
り軸受が軸長方向への移動を可能に支持し、この2個の
転がり軸受の内輪と前記ウォームとの間に2個の皿ばね
を設け、各皿ばねの弾性復元力により前記各内輪を外輪
に対して軸長方向へ付勢し、転がり軸受のスラスト隙間
をなくするとともに、ウォームの軸長方向両方への移動
を抑制するように構成することにより達成することが可
能である。
【0010】この構成にあっては、モータが駆動されな
い操舵領域で操舵されることによって操舵輪の操舵力が
ウォームホイールからウォームに伝動されたとき、該ウ
ォームに加わる軸長方向への分力によってウォームが皿
ばねの弾性復元力に打ち勝って軸長方向へ移動し、ウォ
ームの回転角は小さくなり、ウォームからモータの駆動
軸への伝動は緩和される。
【0011】しかしながら、特開平11−43062号
公報に記載されているように構成された場合、転がり軸
受のスラスト隙間をなくするために2個の転がり軸受
と、2個の皿ばねとを必要とし、構造が複雑となる。し
かも、ウォームの軸長方向両方への移動を抑制するため
の皿ばねが転がり軸受のスラスト隙間をなくする機能を
兼ねているため、皿ばねの弾性復元力を比較的高く設定
する必要があり、それだけモータが駆動されない操舵領
域での操舵負荷の低減効果が低下する。
【0012】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、操舵補助用のモータによって回転されるウォー
ムを支持する転がり軸受が1個の場合においても転がり
軸受のスラスト隙間をなくし、モータが駆動されない操
舵領域での操舵負荷を低減することができる電動式パワ
ーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る電動式パ
ワーステアリング装置は、操舵補助用のモータによって
回転され、軸受手段により軸長方向への移動を可能に支
持されたウォームと、該ウォームに噛合し舵取機構に繋
がるウォームホイールとを備え、前記モータの回転によ
って操舵補助するようにした電動式パワーステアリング
装置において、前記軸受手段は前記ウォームの一端がそ
の内輪に挿入される転がり軸受を有しており、該転がり
軸受の内輪及び外輪の軸長方向相対移動を拘束する拘束
手段と、前記ウォームの軸長方向両方への移動を抑制す
る弾性体とを有することを特徴とする。
【0014】第1発明にあっては、拘束手段が内輪及び
外輪の軸長方向相対移動を拘束しているため、転がり軸
受のスラスト隙間をなくすることができる。また、拘束
手段とは別にウォームの軸長方向への移動を抑制する弾
性体を有するため、弾性体による移動抑制力の設定の自
由度を増すことができ、車種に対応して設計し易い。
【0015】第2発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、操舵補助用のモータによって回転されるウォー
ムと、該ウォームを軸長方向へ移動可能に支持する軸受
手段と、前記ウォームに噛合し舵取機構に繋がるウォー
ムホイールとを備え、前記モータの回転によって操舵補
助するようにした電動式パワーステアリング装置におい
て、前記軸受手段は前記ウォームの一端がその内輪に挿
入される転がり軸受を有しており、前記内輪を軸長方向
へ付勢する付勢手段と、該付勢手段による前記内輪の移
動を止めた状態で前記ウォームの軸長方向両方への移動
を抑制する弾性体とを有することを特徴とする。
【0016】第2発明にあっては、付勢手段が内輪を軸
長方向へ付勢しているため、転がり軸受のスラスト隙間
をなくすることができる。また、ウォームの軸長方向両
方への移動を抑制する弾性体が、前記付勢手段による前
記内輪の移動を止めた状態でウォームの軸長方向への移
動を抑制しているため、ウォームを支持する転がり軸受
のスラスト隙間をなくし、さらに、弾性体の弾性復元力
を前記付勢手段と関係なく設定することができ、モータ
が駆動されない操舵領域での操舵負荷を低減することが
できる。しかも、操舵中立位置から左右方向への一定の
操舵角に対する弾性体の撓み量を等しくすることがで
き、操舵フィーリングを良好にできる。
【0017】第3発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、前記軸受手段は前記ウォームの他端が挿入され
るすべり軸受を有することを特徴とする。
【0018】第3発明にあっては、転がり軸受のスラス
ト隙間をなくし、モータが駆動されない操舵領域での操
舵負荷を低減することができるにも拘らず、2個の転が
り軸受を用いた場合に比べて軸受手段のコスト、ひいて
は電動式パワーステアリング装置のコストを低減でき、
また、ウォーム支持部分の小形化及び軽量化を図ること
ができる。
【0019】第4発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、前記弾性体は環部材と前記ウォームとに接して
設けられていることを特徴とする。
【0020】第4発明にあっては、転がり軸受の位置に
影響されることなく、弾性体を配置することができ、設
計の自由度を増すこができ、ユーザの要望に対応し易
い。
【0021】第5発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、前記環部材は前記内輪であることを特徴とす
る。
【0022】第5発明にあっては、ウォームの一端を支
持する1個の転がり軸受の内輪によって弾性体の位置を
維持することができるため、より一層構造を簡単にで
き、より一層コストを低減できる。
【0023】第6発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、前記弾性体は前記すべり軸受の両端部及び/又
はすべり軸受を支持する環部材の両端部に位置させるよ
うに前記ウォーム、すべり軸受及び環部材の何れかに保
持されていることを特徴とする。
【0024】第6発明にあっては、ウォームの他端を支
持する1個のすべり軸受によって弾性体の位置を維持す
ることができるため、より一層構造を簡単にでき、より
一層コストを低減できる。
【0025】第7発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、前記ウォームは前記転がり軸受での支持部を中
心として傾き可能としてあり、該ウォームを前記ウォー
ムホイールに向けて押付ける押付手段を備えていること
を特徴とする。
【0026】第7発明にあっては、押付手段によってウ
ォームをウォームホイールに向けて押付けることによ
り、ウォームとウォームホイールとの回転中心間距離を
調整することができ、ウォーム及びウォームホイールの
噛合部のバックラッシュ量を少なくすることができる。
【0027】第8発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、操舵補助用のモータによって回転され、支持部
材に軸受手段を介して軸長方向へ移動可能に支持された
ウォームと、該ウォームに噛合し舵取機構に繋がるウォ
ームホイールとを備え、前記モータの回転によって操舵
補助するようにした電動式パワーステアリング装置にお
いて、前記軸受手段は前記ウォームの一端部がその内輪
に圧入され、その外輪が前記支持部材に移動可能に内嵌
された転がり軸受を有しており、前記ウォームを軸長方
向一方へ押付け、ウォームの軸長方向他方への移動を抑
制する第1弾性体と、ウォームの軸長方向一方への移動
を抑制する第2弾性体とを有することを特徴とする。
【0028】第8発明にあっては、第1弾性体がウォー
ムを軸長方向一方へ押付けているため、転がり軸受のス
ラスト隙間をなくすることができる。また、第1弾性体
がウォームの軸長方向他方への移動を抑制し、第2弾性
体がウォームの軸長方向一方への移動を抑制しているた
め、モータが駆動されない操舵領域での操舵負荷を低減
することができる。しかも、転がり軸受の内輪がウォー
ムの一端部に圧入され、外輪が支持部材に移動可能に内
嵌されているため、ウォームが内輪に移動可能に挿入さ
れているものに比べてウォームの回転性を良好にでき
る。また、ウォームを支持する転がり軸受を1つにで
き、モータが駆動されない操舵領域で1つの転がり軸受
をウォームとともに移動させるように構成することがで
きるため、2個の転がり軸受を用いる必要がある場合に
比べて軸受手段のコスト、ひいては電動式パワーステア
リング装置のコストを低減でき、また、ウォーム支持部
分の小形化及び軽量化を図ることができる。
【0029】第9発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、操舵補助用のモータによって回転され、支持部
材に軸受手段を介して軸長方向への移動を可能に支持さ
れたウォームと、該ウォームに噛合し舵取機構に繋がる
ウォームホイールとを備え、前記モータの回転によって
操舵補助するようにした電動式パワーステアリング装置
において、前記軸受手段は前記ウォームの一端部がその
内輪に圧入され、その外輪が前記支持部材に移動可能に
内嵌された転がり軸受を有しており、該転がり軸受の内
輪及び外輪の相対移動を拘束する拘束手段と、前記外輪
の両端部に配置され、前記転がり軸受を介してウォーム
の軸長方向両方への移動を抑制する弾性体とを有するこ
とを特徴とする。
【0030】第9発明にあっては、拘束手段が内輪及び
外輪の相対移動を拘束しているため、転がり軸受のスラ
スト隙間をなくすることができる。また、拘束手段とは
別にウォームの軸長方向両方への移動を抑制する弾性体
を有するため、弾性体による移動抑制力の設定の自由度
を増すことができ、車種に対応して設計し易い。しか
も、転がり軸受の内輪がウォームの一端部に圧入され、
外輪が支持部材に移動可能に内嵌されているため、ウォ
ームが内輪に移動可能に挿入されているものに比べてウ
ォームの回転性を良好にできる。また、ウォームを支持
する転がり軸受を1つにでき、モータが駆動されない操
舵領域で1つの転がり軸受をウォームとともに移動させ
るように構成することができるため、2個の転がり軸受
を用いる必要がある場合に比べて軸受手段のコスト、ひ
いては電動式パワーステアリング装置のコストを低減で
き、また、ウォーム支持部分の小形化及び軽量化を図る
ことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。 実施の形態1 図1は本発明に係る電動式パワーステアリング装置の実
施の形態1の構成を示す断面図である。電動式パワース
テアリング装置は、上端が舵取りのための操舵輪Aに繋
がり、下端に筒部1aを有する入力軸1と、前記筒部1
a内に挿入されてその上端が前記入力軸1の筒部1aに
同軸的に連結され、前記操舵輪Aに加わる操舵トルクの
作用によって捩れるトーションバー2と、下端が前記ト
ーションバー2の下端に同軸的に連結される出力軸3
と、前記トーションバー2の捩れに応じた入力軸1及び
出力軸3の相対回転変位量によって前記操舵輪Aに加わ
る操舵トルクを検出するトルクセンサ4と、該トルクセ
ンサ4が検出したトルクに基づいて駆動される操舵補助
用のモータ5と、該モータ5の回転に連動し、該回転を
減速して出力軸3に伝動するウォーム6及びウォームホ
イール7を有する減速歯車機構Bと、前記トルクセンサ
4及び前記減速歯車機構Bが収容されるハウジング8と
を備えている。
【0032】このハウジング8は、前記トルクセンサ4
を収容する第1の収容部8aと、該収容部8aに連な
り、前記ウォームホイール7を収容する第2の収容部8
bと、該収容部8bに連なり、前記ウォーム6を収容す
る第3の収容部8cとを備えている。
【0033】図2は実施の形態1の減速歯車機構部分の
構成を示す断面図、図3は実施の形態1の要部の構成を
示す拡大断面図である。第3の収容部8cはウォーム6
の軸長方向に長くなっており、その長手方向一端が開放
され、他端が閉鎖されている。第3の収容部8cの一端
には転がり軸受9が嵌合される嵌合孔81と、該嵌合孔
81の一端に連なるねじ孔82と、該ねじ孔82に連な
るモータ取付部83と、前記嵌合孔81の他端に連なり
前記転がり軸受9の移動を規制する規制部84とが設け
られている。そして、前記嵌合孔81に前記転がり軸受
9の外輪9aが嵌合され、該外輪9aの一端に当接する
ねじ環10が前記ねじ孔82に螺着され、前記外輪9a
の他端を前記規制部84に押付けている。また、前記モ
ータ取付部83には前記モータ5が取付けられている。
【0034】また、第3の収容部8cの他端には前記ウ
ォーム6の他端に設けられた軸部6cが挿入される凹孔
85及び該凹孔85の内面に臨み、ウォーム6のラジア
ル方向に向けて穿設された円柱形の案内孔86を有する
案内部材87が一体に設けられており、該案内孔86に
すべり軸受11を有する移動が可能な押付体12と、該
押付体12を一方向へ付勢する付勢手段としての弾性体
13とが収容されており、さらに、案内孔86の外部へ
の開口縁側に前記弾性体13を介して前記押付体12を
移動操作するための操作体14が螺着されている。
【0035】減速歯車機構Bは、前記モータ5の駆動軸
50に筒形の軸継手15を介して結合されるウォーム6
と、前記出力軸3の途中に嵌合固定され、舵取機構に繋
がるウォームホイール7との噛合により前記駆動軸50
の回転を減速して出力軸3に伝動し、該出力軸3からユ
ニバーサルジョイントを経て例えばラックピニオン式の
舵取機構(図示せず)へ伝達するようにしている。
【0036】ウォーム6は前記出力軸3の軸芯と交叉す
るように配置されており、複数条の歯を有する歯部6a
の両端に軸部6b,6cが設けられている。一端の軸部
6bは前記転がり軸受9の内輪9bに軸方向への移動を
可能に挿入され、転がり軸受9を介して前記嵌合孔81
に回転可能に支持されている。他端の軸部6cは前記凹
孔85から前記すべり軸受11に挿入され、該すべり軸
受11を介して前記押付体12に回転可能に支持されて
いる。
【0037】一端の軸部6bを支持する転がり軸受9の
内輪9bは、該内輪9bの一端と前記軸継手15との間
に設けられた付勢手段としての弾性体16によって軸長
方向左方へ付勢され、内輪9b及び外輪9aの間の隙
間、即ち、転がり軸受9のスラスト隙間をなくしてあ
る。尚、前記外輪9aと内輪9bとの間には複数の転動
体9cが介在されている。また、前記弾性体16による
付勢力は、転動体9cを介して外輪9aに加わり、内輪
9bの軸長方向への移動が止められる。
【0038】このように転がり軸受9とすべり軸受11
とに軸方向移動可能に支持されたウォーム6の一端側で
は、ウォーム6と前記転がり軸受9の内輪9bの両端と
の間には、前記弾性体16と離間した位置に配置され前
記弾性体16による前記内輪9bの移動を止めた状態で
前記ウォーム6の軸長方向両方への移動を抑制する2個
の弾性体17,18が設けられている。
【0039】この弾性体17,18は例えば合成ゴム製
のOリングからなり、前記ウォーム6の外周面に保持さ
れている。この弾性体17,18の保持は、前記歯部6
aの一端に凹設された環状の保持溝19と、前記軸部6
bの途中に設けられた環状溝に嵌合固定された保持環2
0とに保持されており、前記内輪9bの両端に接触する
(図3参照)。詳述すると、転がり軸受9が弾性体16
によりハウジング8に固定された状態において、弾性体
17,18が弾性体16の付勢力を受けない(付勢力を
受けないので全く撓んでいない)状態となるようにして
ウォーム6に対して組み込まれる。そして、ウォーム6
が前記内輪9bに対して軸長方向一方及び他方へ移動す
ることを抑制している。尚、付勢手段としての弾性体1
6は、移動抑制用の弾性体17,18の弾性復元力より
も高い弾性復元力とし、モータ5が駆動されない操舵領
域で前記操舵輪Aが操舵されるとき、前記ウォームホイ
ール7からウォーム6に加わる回転力の分力によって前
記内輪9bが軸長方向へ移動しないようにしてある。
【0040】また、すべり軸受11を介して前記軸部6
cを支持する前記押付体12は円柱形に形成されてお
り、その軸長方向の中間位置、換言すれば前記案内孔8
6に沿って移動する移動方向の途中に前記移動方向と直
交するように貫通された嵌合孔12aに前記すべり軸受
11が嵌合固定されている。
【0041】また、押付体12と前記操作体14との間
に介在された前記弾性体13はコイルバネからなり、前
記押付体12をウォーム6のウォームホイール7との噛
合部に予圧を加えるべく前記移動方向へ付勢している。
また、前記押付体12と前記操作体14との間で、前記
弾性体13の周りには例えば合成ゴム製の環状の弾性板
21が介在されており、前記操作体14の回転操作によ
って弾性体13が所定寸法だけ撓んだ後、操作体14の
端面が弾性板21の他面と接触し、弾性板21が弾性体
13とともに撓むようにしてある。
【0042】以上のように構成された電動式パワーステ
アリング装置は、モータ5の駆動軸50に軸継手15を
介して結合されたウォーム6の一端を転がり軸受9によ
り、また、他端をすべり軸受11により夫々軸長方向へ
移動可能に支持している。しかし、前記転がり軸受9の
内輪9bと前記軸継手15との間に弾性体16を設けて
前記内輪9bを軸長方向左方へ付勢し、前記転がり軸受
9のスラスト隙間をなくしてあるため、ウォーム6の軸
長方向へのガタつきをなくすることができる。なお、内
輪9bを付勢する弾性体16は、ウォーム6及びモータ
5の駆動軸50と一体に回転する軸継手15と前記内輪
9bとの間に設けてあるため、弾性体16によるウォー
ム6の回転負荷をなくし、ウォーム6の回転性を高める
ことができる。
【0043】しかも、スラスト隙間をなくした転がり軸
受9の内輪9bとウォーム6との間に、前記弾性体16
による前記内輪9bの移動を止めた状態で、換言すれば
前記弾性体16と離間した位置で弾性体16の付勢力を
受けないようにしてウォーム6の軸長方向両方への移動
を抑制する弾性体17,18が設けられているため、モ
ータ5が駆動されない操舵領域、即ち、車両の高速走行
時の操舵角が例えば1°程度に小さい操舵領域で操舵さ
れることにより、操舵輪Aの操舵力が前記入力軸1、ト
ーションバー2、出力軸3及びウォームホイール7を介
してウォーム6に伝達されたとき、該ウォーム6に加わ
る軸長方向への分力によってウォーム6は前記弾性体1
7又は18の弾性復元力に打ち勝って軸長方向一方、又
は他方へ移動し、ウォーム6の回転角が小さくなり、ウ
ォーム6からモータ5の駆動軸50への伝動を緩和する
ことができ、モータ5が駆動されない操舵領域での操舵
負荷を低減することができる。また、前記転がり軸受9
のスラスト隙間をなくするための弾性体16の弾性復元
力がウォーム6に加わらないため、操舵中立位置から左
右方向への一定の操舵角に対する弾性体17,18の撓
み量を等しくすることができ、操舵フィーリングを良好
にできる。
【0044】また、ウォーム6の軸長方向両方への移動
を抑制する弾性体17,18は、内輪9bを付勢する弾
性体16と離間した位置にあって該弾性体16による内
輪9bの移動を止めた状態で設けられているため、弾性
体16と関係なく弾性体17,18の弾性復元力を設
定、換言すれば前記スラスト隙間をなくするために必要
な弾性復元力よりも大幅に小さい弾性復元力に設定する
ことができ、モータ5が駆動されない操舵領域での操舵
負荷をより一層低減することができる。
【0045】また、ウォーム6の他端は弾性体13によ
って付勢された押付体12にすべり軸受11を介して支
持されているため、弾性体13がウォーム6をウォーム
ホイール7に向けて付勢し、ウォーム6とウォームホイ
ール7との回転中心間距離を調整することができ、ウォ
ーム6及びウォームホイール7の噛合部のバックラッシ
ュ量を低減できる。
【0046】実施の形態2 図4は実施の形態2の減速歯車機構部分の構成を示す断
面図である。この実施の形態2の電動式パワーステアリ
ング装置は、ウォーム6とウォームホイール7との回転
中心間距離を調整するための前記押付体12、弾性体1
3及び操作体14をなくし、前記ハウジング8の収容部
8cに嵌合孔88を設け、該嵌合孔88にすべり軸受2
2を嵌合固定し、該すべり軸受22に前記ウォーム6の
軸部6cを挿入支持したものである。
【0047】この実施の形態2においても、ウォーム6
の一端を支持する転がり軸受9、該転がり軸受9の内輪
9bを付勢する弾性体16、ウォーム6の軸長方向両方
への移動を抑制する弾性体17,18は実施の形態1と
同様に設けられている。
【0048】その他の構成及び作用は実施の形態1と同
様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、
その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0049】実施の形態3 図5は実施の形態3の減速歯車機構部分の構成を示す断
面図である。この実施の形態3の電動式パワーステアリ
ング装置は、実施の形態1、2のようにウォーム6の一
端を支持する転がり軸受9の内輪9bとウォーム6との
間に前記弾性体17,18を設ける代わりに、ウォーム
6の他端の軸部6cを支持する前記すべり軸受22の両
端と前記軸部6cとの間に、ウォーム6の軸長方向両方
への移動を抑制する前記弾性体17,18を設けたもの
である。
【0050】この実施の形態3において、前記ハウジン
グ8の収容部8cの他端はすべり軸受22が嵌合された
前記嵌合孔88を有し、ハウジング8と一体に形成され
た環部材89と、該環部材89に連なり前記嵌合孔88
よりも大径で外部に開放された凹所80とを備えてお
り、前記すべり軸受22に前記軸部6cが軸長方向へ移
動可能に挿入されている。また、前記凹所80には蓋体
23が取外し可能に取付けられている。
【0051】ウォーム6の一端の軸部6bは前記転がり
軸受9の内輪9bに挿入支持され、内輪9bと前記軸継
手15との間にはコイルバネからなる前記弾性体16が
設けられており、また、軸部6bの途中には前記内輪9
bの軸長方向への移動を規制する止め輪24が設けられ
ている。他端の軸部6cは軸長方向の途中に止め輪25
が設けられている。
【0052】また、合成ゴム製のOリングからなる前記
弾性体17,18は前記軸部6cに保持されている。こ
の弾性体17,18の保持は、軸部6cに軸長方向への
移動を可能に嵌合され前記すべり軸受22の両端と向き
合う2つの保持環26,27に保持されており、該保持
環26,27が前記すべり軸受22の両端又は前記環部
材89の両端と接触し、弾性体17,18が前記歯部6
aの他端と前記止め輪25とに接触することによりウォ
ーム6が前記すべり軸受22に対して軸長方向一方及び
他方へ移動することを抑制し、ウォーム6に軸長方向へ
の力が加わったとき、保持環26,27を介して弾性体
17,18が撓むようにしてある。尚、保持環26,2
7は弾性体17,18よりも摩擦係数が低くすべり性が
高い合成樹脂等の材料からなり、弾性体17,18との
接触抵抗によって保持環26,27がウォーム6と一体
に回転するとき、該保持環26,27とすべり軸受22
及び環部材89との接触抵抗を小さくし、ウォーム6の
回転性を高めている。
【0053】また、前記すべり軸受22は前記環部材8
9の軸長方向長さとほぼ等しい長さとしてあり、該すべ
り軸受22の両端及び環部材89の両端に前記保持環2
6,27を接触させることにより弾性体17,18をす
べり軸受22及び環部材89の両端部に位置させてある
が、その他、前記すべり軸受22と環部材89との軸長
方向長さが異なり、すべり軸受22の長さが環部材89
の長さよりも長い場合は、すべり軸受22の両端に前記
保持環26,27を接触させ、弾性体17,18をすべ
り軸受22の両端部に位置させるのであり、また、環部
材89の長さがすべり軸受22の長さよりも長い場合
は、環部材89の両端に前記保持環26,27を接触さ
せ、弾性体17,18を環部材89の両端部に位置させ
る。
【0054】実施の形態3にあっては、ウォーム6の軸
長方向両方への移動を抑制する弾性体17,18を、転
がり軸受9及び該転がり軸受9の内輪9bを付勢する弾
性体16に影響されることなく配置することができるた
め、減速歯車機構B部分が小形化された場合においても
容易に対応することができる。
【0055】その他の構成及び作用は実施の形態1、2
と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付
し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0056】尚、以上説明した実施の形態2、3ではウ
ォーム6の一端を転がり軸受9で支持し、他端をすべり
軸受11又は22で支持したが、その他、ウォーム6の
両端を転がり軸受によって軸長方向へ移動可能に支持し
てもよい。この場合、ウォーム6の一端側は実施の形態
1と同様に構成し、他端側は図示していないが転がり軸
受の内輪と前記ハウジング8又はウォーム6の軸長方向
への移動を規制された規制部材との間に前記内輪を軸長
方向へ付勢するコイルバネ等の付勢手段を設け、転がり
軸受のスラスト隙間をなくする。尚、前記規制部材とし
ては図示していないが例えば前記ウォーム6の回転中心
を貫通して前記モータ5の駆動軸50に結合される回転
軸と、該回転軸の先端に設けられたフランジ部とを有す
る回転体を用い、前記フランジと前記内輪9bとの間に
前記付勢手段を設けてもよい。この回転体を有する構成
とすることにより前記付勢手段をウォームと一体的に回
転させることができるため、付勢手段と規制部材との相
対回転抵抗を低減でき、ウォーム6に回転負荷を加える
ことなく両側の転がり軸受のスラスト隙間をなくするこ
とができる。
【0057】また、以上説明した実施の形態1、2、3
では、ウォームに弾性体17,18を保持したが、その
他、この弾性体17,18は前記内輪9bの両端、前記
すべり軸受22の両端及び前記環部材89の両端の何れ
かに保持してもよい。
【0058】また、前記弾性体17,18の間に配置し
て弾性体17,18とともにウォーム6の軸長方向両方
への移動を抑制する環部材は、前記転がり軸受9の内輪
9b、又は、すべり軸受22を含む環部材89である構
成としたが、その他、前記内輪9b及び環部材89と別
の位置に、前記ウォーム6の軸部が挿入される貫通孔を
有する環部材を設けた構成としてもよいし、また、実施
の形態1における押付体12を環部材としてもよい。こ
の押付体12が環部材である場合、押付体12における
嵌合孔12aの両端部と前記軸部6cとの間に弾性体1
7,18を設ける。
【0059】実施の形態4 図6は実施の形態4の減速歯車機構部分の構成を示す断
面図である。この実施の形態4の電動式パワーステアリ
ング装置は、実施の形態1〜3のようにウォーム6の軸
部6bを内輪9bに移動可能に挿入する代わりに、内輪
9bを軸部6bに圧入し、外輪9aを嵌合孔81に軸長
方向へ移動可能に内嵌するとともに、ウォーム6の軸部
6b端面と駆動軸50の端面との間に介装されてウォー
ム6を反モータ側へ押付け、ウォーム6のモータ5側へ
の移動を抑制する第1弾性体28と、ウォーム6の反モ
ータ側への移動を抑制する第2弾性体29とを設けたも
のである。
【0060】この実施の形態4において、ウォーム6は
軸部6bを転がり軸受9により支持し、軸部6cをすべ
り軸受22により支持してある。軸部6bは軸継手15
に軸長方向への移動を可能にセレーション嵌合してあ
る。さらに、軸部6bの途中には歯部6aの端面との間
で内輪9bのウォーム6に対する軸長方向への移動を規
制するC形リング等の規制環30が着脱可能に取付けら
れている。また、軸部6bの端面には軸長方向へ窪んだ
凹所61が設けられている。この凹所61には駆動軸5
0の端面にその一端が当接してウォーム6を反モータ側
へ押付ける例えばコイルバネからなる第1弾性体28が
収容されている。
【0061】この第1弾性体28は操舵中立位置のウォ
ーム6に、内輪9b及び外輪9a間の隙間、即ち、転が
り軸受9のスラスト隙間をなくするだけの押付力を加え
ている。従って、第1弾性体28は僅かに撓んでおり、
この撓み状態で第2弾性体29との弾性復元力がほぼバ
ランスし、ウォーム6のモータ5側への移動を抑制して
いる。
【0062】転がり軸受9の外輪9aと嵌合孔81に連
なる規制部84との間には例えば合成ゴム製のOリン
グ、皿ばねからなる環状の第2弾性体29を介してあ
る。この第2弾性体29はウォーム6が操舵中立位置に
ある場合に非撓み状態であり、ウォーム6の反モータ側
への移動を抑制している。
【0063】また、嵌合孔81の周面には環状溝81a
を設け、該環状溝81aに外輪の周面に接触するOリン
グからなる弾性環31が設けられており、該弾性環31
が転がり軸受9のラジアル方向への移動を規制してい
る。
【0064】実施の形態4にあっては、ウォーム6を支
持する転がり軸受9が1つであり、この転がり軸受9の
スラスト隙間を第1弾性体28によりなくしてあるた
め、ウォーム6の軸長方向へのガタつきをなくすること
ができる。この場合においても、第1弾性体28は軸部
6b及び駆動軸50の端面間に設けてあるため、第1弾
性体28によるウォーム6の回転負荷をなくすることが
でき、ウォーム6の回転性を高めることができる。さら
に、転がり軸受9は内輪9bが外輪9aとの間でウォー
ム6とともに回転するため、ウォーム6が内輪9bに対
して回転する場合に比べてウォーム6の回転性をより一
層高めることができる。
【0065】そして、モータ5が駆動されない操舵領
域、即ち、車両の高速走行時の操舵角が例えば1°程度
に小さい操舵領域で操舵されることにより、ウォーム6
が軸長方向一方(反モータ側)へ移動する場合、第2弾
性体29が撓み、ウォーム6の反モータ側への移動を抑
制することができ、また、ウォーム6が軸長方向他方
(モータ側)へ移動する場合、該ウォーム6とともに転
がり軸受9が移動し、第1弾性体28が撓み、ウォーム
6の反モータ側への移動を抑制することができる。しか
も、ウォーム6を支持する転がり軸受9が1個であり、
モータ5が駆動されない操舵領域で1個の転がり軸受9
をウォーム6とともに移動させる構成であるため、2個
の転がり軸受を用いた場合に比べて軸受手段のコスト、
ひいては電動式パワーステアリング装置のコストを低減
でき、また、ウォーム支持部分の小形化及び軽量化を図
ることができ、さらに、ウォームの組込作業性を向上で
きる。その他の構成及び作用は実施の形態1、2と同様
であるため、同様の部品については同じ符号を付し、そ
の詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0066】実施の形態5 図7は実施の形態5の減速歯車機構部分の構成を示す断
面図である。この実施の形態5の電動式パワーステアリ
ング装置は、実施の形態4のすべり軸受22に代えて、
実施の形態1と同様、前記回転中心間距離を調整するこ
とができるように軸部6cを支持する押付体12、該押
付体12を付勢する付勢手段としての弾性体13、該弾
性体13を介して押付体12を移動操作するための操作
体14とを備える構成としたものである。その他の構成
及び作用は実施の形態1、2、4と同様であるため、同
様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及
び作用効果の説明を省略する。
【0067】実施の形態6 図8は実施の形態6の減速歯車機構部分の構成を示す断
面図である。この実施の形態6の電動式パワーステアリ
ング装置は、実施の形態1〜3のようにウォーム6の軸
部6bを内輪9bに移動可能に挿入する代わりに、実施
の形態4のように内輪9bを軸部6bに圧入し、外輪9
aを嵌合孔81に軸長方向へ移動可能に内嵌するととも
に、ウォーム6の軸部6b端面と駆動軸50の端面との
間に介されて転がり軸受9の内輪9b及び外輪9aの相
対移動を拘束する拘束手段としてのコイルバネ32と、
外輪9aの両端部に配置され、転がり軸受9を介してウ
ォーム6の軸長方向両方への移動を抑制する2つの弾性
体33,34とを備える構成としたものである。
【0068】この実施の形態6において、ウォーム6は
軸部6bを転がり軸受9により支持し、軸部6cを押付
体12により前記回転中心間距離を調整することができ
るように支持してある。さらに、軸部6bの端面に設け
られた凹所61にはコイルバネ32が収容されている。
【0069】このコイルバネ32は操舵中立位置のウォ
ーム6に、内輪9b及び外輪9a間の隙間、即ち、転が
り軸受9のスラスト隙間をなくするだけの押付力を加え
ている。従って、コイルバネ32は僅かに撓んでおり、
この撓み状態で2つの弾性体33,34の弾性復元力が
バランスし、ウォーム6の軸長方向両方への移動を抑制
している。
【0070】転がり軸受9の外輪9aと嵌合孔81に連
なる規制部84との間、及び外輪9aと嵌合孔81の近
傍に係止された規制環35との間に例えば合成ゴム製の
環部材からなる弾性体33,34を介してある。各弾性
体33,34はウォーム6が操舵中立位置にある場合に
非撓み状態であり、ウォーム6の軸長方向両方への移動
を抑制している。規制環35はC形リング等からなり、
嵌合孔81の近傍に設けられた環状溝81bに着脱可能
に係止されている。
【0071】実施の形態6にあっては、コイルバネ32
により転がり軸受9のスラスト隙間をなくしてあるた
め、ウォーム6の軸長方向へのガタつきをなくすること
ができる。この場合においても、コイルバネ32は軸部
6b及び駆動軸50の端面間に設けてあるため、コイル
バネ32によるウォーム6の回転負荷をなくすることが
でき、ウォーム6の回転性を高めることができる。さら
に、転がり軸受9は内輪9bが外輪9aとの間でウォー
ム6とともに回転するため、ウォーム6が内輪9bに対
して回転する場合に比べてウォーム6の回転性をより一
層高めることができる。
【0072】そして、モータ5が駆動されない操舵領
域、即ち、車両の高速走行時の操舵角が例えば1°程度
に小さい操舵領域で操舵されることにより、ウォーム6
が軸長方向一方(反モータ側)へ移動する場合、該ウォ
ーム6とともに転がり軸受9が移動し、一方の弾性体3
3が撓み、ウォーム6の反モータ側への移動を抑制する
ことができ、また、ウォーム6が軸長方向他方(モータ
側)へ移動する場合、該ウォーム6とともに転がり軸受
9が移動し、他方の弾性体34が撓み、ウォーム6のモ
ータ側への移動を抑制することができる。しかも、ウォ
ーム6を支持する転がり軸受9が1個であり、モータ5
が駆動されない操舵領域で1個の転がり軸受9をウォー
ム6とともに移動させる構成であるため、2個の転がり
軸受を用いた場合に比べて軸受手段のコスト、ひいては
電動式パワーステアリング装置のコストを低減でき、ま
た、ウォーム支持部分の小形化及び軽量化を図ることが
でき、さらに、ウォームの組込作業性を向上できる。そ
の他の構成及び作用は実施の形態1、2、4と同様であ
るため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳
細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0073】尚、以上説明した実施の形態4〜6にあっ
ては、ウォーム6が軸長方向他方(モータ側)へ移動す
る場合、転がり軸受のスラスト隙間をなくするための第
1弾性体28又はコイルバネ32を撓ませることになる
ため、ウォーム6が軸長方向一方、他方へ移動する場合
の操舵負荷が異なることになるが、この操舵負荷が均等
化されるように第1弾性体及び第2弾性体の弾性復元
力、弾性体の弾性復元力を設定してもよい。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように第1発明によれば、
ウォームを支持する転がり軸受のスラスト隙間をなくす
ることができ、しかも、ウォームの軸長方向への移動を
抑制するための弾性体による移動抑制力の設定の自由度
を増すことができ、車種に対応して設計し易い。
【0075】第2発明によれば、ウォームを支持する転
がり軸受のスラスト隙間をなくすることができ、しか
も、ウォームの軸長方向両方への移動を抑制するための
弾性体の弾性復元力を付勢手段と関係なく設定すること
ができ、モータが駆動されない操舵領域での操舵負荷を
低減することができるとともに、操舵フィーリングを良
好にできる。
【0076】第3発明によれば、2個の転がり軸受を用
いてウォームを支持したものに比べて構造を簡単にで
き、電動式パワーステアリング装置のコストを低減でき
るとともに、ウォーム支持部分の小形化及び軽量化を図
ることができる。
【0077】第4発明によれば、転がり軸受の位置に影
響されることなく、弾性体を配置することができ、設計
の自由度を増すこができる。
【0078】第5発明及び第6発明によれば、より一層
構造を簡単にでき、より一層コストを低減できる。
【0079】第7発明によれば、ウォームとウォームホ
イールとの回転中心間距離を調整することができ、ウォ
ーム及びウォームホイールの噛合部のバックラッシュ量
を少なくすることができる。
【0080】第8発明によれば、ウォームを支持する転
がり軸受のスラスト隙間をなくすることができるととも
に、モータが駆動されない操舵領域での操舵負荷を低減
することができ、しかも、ウォームが内輪に軸長方向移
動可能に挿入されているものに比べてウォームの回転性
を良好にできる。また、ウォームを支持する転がり軸受
を1個にできるため、2個の転がり軸受を用いる必要が
ある場合に比べて軸受手段のコスト、ひいては電動式パ
ワーステアリング装置のコストを低減できるとともに、
ウォーム支持部分の小形化及び軽量化を図ることができ
る。
【0081】第9発明によれば、ウォームを支持する転
がり軸受のスラスト隙間をなくすることができるととも
に、ウォームの軸長方向への移動を抑制するための弾性
体による移動抑制力の設定の自由度を増すことができ、
車種に対応して設計し易いのであり、しかも、ウォーム
が内輪に軸長方向移動可能に挿入されているものに比べ
てウォームの回転性を良好にできる。また、ウォームを
支持する転がり軸受を1個にできるため、2個の転がり
軸受を用いる必要がある場合に比べて軸受手段のコス
ト、ひいては電動式パワーステアリング装置のコストを
低減できるとともに、ウォーム支持部分の小形化及び軽
量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
実施の形態1の構成を示す断面図である。
【図2】実施の形態1の減速歯車機構部分の構成を示す
断面図である。
【図3】実施の形態1の要部の構成を示す拡大断面図で
ある。
【図4】実施の形態2の減速歯車機構部分の構成を示す
断面図である。
【図5】実施の形態3の減速歯車機構部分の構成を示す
断面図である。
【図6】実施の形態4の減速歯車機構部分の構成を示す
断面図である。
【図7】実施の形態5の減速歯車機構部分の構成を示す
断面図である。
【図8】実施の形態6の減速歯車機構部分の構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
5 モータ 6 ウォーム 7 ウォームホイール 9 転がり軸受(軸受手段) 9a 外輪 9b 内輪(環部材) 11,22 すべり軸受 12 押付体 16 弾性体(付勢手段,拘束手段) 17,18 弾性体 28 第1弾性体(拘束手段) 29 第2弾性体 32 コイルバネ(拘束手段) 33,34 弾性体 89 環部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 重村 博之 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 Fターム(参考) 3D033 CA02 CA04 CA05 CA16 CA21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵補助用のモータによって回転され、
    軸受手段により軸長方向への移動を可能に支持されたウ
    ォームと、該ウォームに噛合し舵取機構に繋がるウォー
    ムホイールとを備え、前記モータの回転によって操舵補
    助するようにした電動式パワーステアリング装置におい
    て、前記軸受手段は前記ウォームの一端がその内輪に挿
    入される転がり軸受を有しており、該転がり軸受の内輪
    及び外輪の軸長方向相対移動を拘束する拘束手段と、前
    記ウォームの軸長方向両方への移動を抑制する弾性体と
    を有することを特徴とする電動式パワーステアリング装
    置。
  2. 【請求項2】 操舵補助用のモータによって回転される
    ウォームと、該ウォームを軸長方向へ移動可能に支持す
    る軸受手段と、前記ウォームに噛合し舵取機構に繋がる
    ウォームホイールとを備え、前記モータの回転によって
    操舵補助するようにした電動式パワーステアリング装置
    において、前記軸受手段は前記ウォームの一端がその内
    輪に挿入される転がり軸受を有しており、前記内輪を軸
    長方向へ付勢する付勢手段と、該付勢手段による前記内
    輪の移動を止めた状態で前記ウォームの軸長方向両方へ
    の移動を抑制する弾性体とを有することを特徴とする電
    動式パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記軸受手段は前記ウォームの他端が挿
    入されるすべり軸受を有する請求項2記載の電動式パワ
    ーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性体は環部材と前記ウォームとに
    接して設けられている請求項2又は3記載の電動式パワ
    ーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 前記環部材は前記内輪である請求項4記
    載の電動式パワーステアリング装置。
  6. 【請求項6】 前記弾性体は前記すべり軸受の両端部及
    び/又はすべり軸受を支持する環部材の両端部に位置さ
    せるように前記ウォーム、すべり軸受及び環部材の何れ
    かに保持されている請求項4記載の電動式パワーステア
    リング装置。
  7. 【請求項7】 前記ウォームは前記転がり軸受での支持
    部を中心として傾き可能としてあり、該ウォームを前記
    ウォームホイールに向けて押付ける押付手段を備えてい
    る請求項2乃至6の何れかに記載の電動式パワーステア
    リング装置。
  8. 【請求項8】 操舵補助用のモータによって回転され、
    支持部材に軸受手段を介して軸長方向への移動を可能に
    支持されたウォームと、該ウォームに噛合し舵取機構に
    繋がるウォームホイールとを備え、前記モータの回転に
    よって操舵補助するようにした電動式パワーステアリン
    グ装置において、前記軸受手段は前記ウォームの一端部
    がその内輪に圧入され、その外輪が前記支持部材に移動
    可能に内嵌された転がり軸受を有しており、前記ウォー
    ムを軸長方向一方へ押付け、ウォームの軸長方向他方へ
    の移動を抑制する第1弾性体と、ウォームの軸長方向一
    方への移動を抑制する第2弾性体とを有することを特徴
    とする電動式パワーステアリング装置。
  9. 【請求項9】 操舵補助用のモータによって回転され、
    支持部材に軸受手段を介して軸長方向への移動を可能に
    支持されたウォームと、該ウォームに噛合し舵取機構に
    繋がるウォームホイールとを備え、前記モータの回転に
    よって操舵補助するようにした電動式パワーステアリン
    グ装置において、前記軸受手段は前記ウォームの一端部
    がその内輪に圧入され、その外輪が前記支持部材に移動
    可能に内嵌された転がり軸受を有しており、該転がり軸
    受の内輪及び外輪の相対移動を拘束する拘束手段と、前
    記外輪の両端部に配置され、前記転がり軸受を介してウ
    ォームの軸長方向両方への移動を抑制する弾性体とを有
    することを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
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