JP2003301492A - 排水用ヘッダーおよびこのヘッダーを使用した排水システム - Google Patents

排水用ヘッダーおよびこのヘッダーを使用した排水システム

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JP2003301492A JP2002279793A JP2002279793A JP2003301492A JP 2003301492 A JP2003301492 A JP 2003301492A JP 2002279793 A JP2002279793 A JP 2002279793A JP 2002279793 A JP2002279793 A JP 2002279793A JP 2003301492 A JP2003301492 A JP 2003301492A
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武司 徳丸
Yasuyuki Omichi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各排水枝管からヘッダー本体内に排水が同時に
流れ込んでも、ヘッダー本体内が満水状態とならず、各
排水設備に設けられているトラップの破水を防止できる
排水用ヘッダーを提供すること。 【解決手段】一端部に受口111を、他端部に差口11
2を有する筒状のヘッダー本体11と、このヘッダー本
体11の側壁から突設された複数の枝管接続部12とか
らなり、ヘッダー本体11の断面形状が卵形状とされ、
かつ、ヘッダー本体11の下部内面の曲率半径R2が上
部内面の曲率半径R1よりも小さくされている排水用ヘ
ッダー10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅用排水システ
ムにおいて用いられる排水用ヘッダーおよびこのヘッダ
ーを使用した排水システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、戸建住宅においては、図18に
示すように、建物2内に設置されたトイレ、洗面所、洗
濯機、浴室、台所などに設けられた各排水設備21,2
2,23,24,25にて発生した排水は、各排水設備
21〜25にそれぞれ接続された排水枝管5を経て建物
2の外側に埋設された各排水桝6に流れ込んだ後、排水
桝6,6間を接続している宅地1内の排水主管3を通じ
て公共桝7に流れ込み、この公共桝7を経て公道下に埋
設された下水本管(図示せず)へ排水されるようになっ
ている。
【0003】この場合、各排水枝管5は建物の床下の防
湿コンクリート41に埋設され、また、宅地1内の排水
主管3は建物2の外周基礎4の外側に埋設されている。
排水主管3の曲がり部や合流部に各種タイプの排水桝6
が設置されている。
【0004】ところで、上記図18の排水システムの場
合、各排水枝管5が防湿コンクリート41に埋設されて
いるので、各排水枝管5内の点検や清掃が困難であり、
また、排水枝管5が破損した場合、その補修や取替え作
業が極めて困難であった。
【0005】また、各排水枝管5がそれぞれ各排水桝6
と接続されているので、排水枝管5の本数、つまり、建
物内に設置されている排水設備の数に対応した貫通孔を
外周基礎4の所定位置に設けなければならず、この貫通
孔を設ける作業がたいへんである。しかも、多くの排水
桝6を必要とし、材料費や施工費も高くなる。
【0006】このような問題点を解消するために、従来
の埋設配管に代えて、各排水枝管を建物の床下に露出配
管する工法が提案されている(例えば、特許文献1参
照。)。また、住戸内のコンクリートスラブと床の間
に、複数個のY字状の合流排水管継ぎ手を回動自在に連
結した排水ヘッダーを配設し、この排水ヘッダーの各分
岐管部に各排水横枝管を接続したマンションなどの集合
住宅における建物内排水管システムが開示されている
(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】特開2001−11927号公報(第1
頁〜第6頁)
【特許文献2】特開2001−303637号公報(第
1頁〜第9頁)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
許文献2にて開示されている排水ヘッダーの場合、分岐
管部の中心軸の高さ位置が管状部の中心軸の高さ位置と
同一であるため、分岐管部を通じて排水横枝管から排水
ヘッダー内に流れ込んだ排水が、下流側に位置している
分岐管部から逆流するという問題があった。
【0009】また、排水ヘッダーを構成している合流排
水管継ぎ手の管状部の断面形状が円形状であるので、複
数の排水横枝管から複数の分岐管部を通じて、同時に排
水が排水ヘッダー内に流れ込んだ場合、排水ヘッダー内
が満水状態となり、その結果、各排水横枝管内も満水状
態となる。つまり、各排水横枝管内の上部に通気層が存
在していないことになる。このため、排水ヘッダー内の
排水が下流側に流れ出ることによってサイフォン現象が
生じて、各排水横枝管と連通されている各排水設備に設
けられているトラップの封水が破られるという問題があ
った。
【0010】本発明の目的は、ヘッダー本体内に流れ込
んだ排水が枝管接続部から逆流せず、排水枝管内の点検
や清掃を容易に行え、床下での排水配管用の合流継手と
して良好な排水用ヘッダーおよびこのヘッダーを使用し
た排水システムを提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、各枝管接続部からヘ
ッダー本体内に排水が同時に流れ込んでも、ヘッダー本
体内が満水状態とならず、つまり、各枝管接続部と接続
されている各排水枝管内も満水状態とならず、その内部
上方に通気層が存在しており、その結果、各枝管接続部
と連通されている各排水設備に設けられているトラップ
の破水を防止することができる排水用ヘッダーおよびこ
のヘッダーを使用した排水システムを提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、建物内の各排水設備と接続されている複数の排水枝
管から流れ込む排水を合流させて、屋外に埋設されてい
る排水管に排水させるための排水用ヘッダーであって、
両端部に接続部を有する筒状のヘッダー本体と、このヘ
ッダー本体の側壁から突設された複数の枝管接続部とか
らなり、前記ヘッダー本体の断面形状が卵形状とされ、
かつ、ヘッダー本体の下部内面の曲率半径が上部内面の
曲率半径よりも小さくされているものである。
【0013】請求項1記載の本発明の排水用ヘッダーに
よれば、両端部に接続部を有する筒状のヘッダー本体
と、このヘッダー本体の側壁から突設された複数の枝管
接続部とからなり、前記ヘッダー本体の断面形状が卵形
状とされ、かつ、ヘッダー本体の下部内面の曲率半径が
上部内面の曲率半径よりも小さくされているので、排水
枝管を通じてヘッダー本体内に流れ込んでくる排水の水
理特性が向上する。
【0014】また、ヘッダー本体の断面形状が卵形状と
されていることで、各枝管接続部からヘッダー本体内に
排水が同時に流れ込んでも、ヘッダー本体内が満水状態
とならない。つまり、各枝管接続部と接続されている各
排水枝管内も満水状態とならず、各枝管接続部と連通し
ている各排水設備に設けられているトラップの破水を防
止できる。
【0015】さらに、たとえば建物の床下に露出配管し
た設置状態において、設置面に対して上向きに開口して
存在している掃除口を点検口として利用することで、接
続される排水枝管内の点検や清掃を作業性よく行える。
【0016】また、建物の床下に露出配管した設置状態
において、上流側に位置しているヘッダー本体の一端部
をたとえば蓋にて着脱自在に閉塞しておくことで、ヘッ
ダー本体の上流側からヘッダー本体の他端部と接続され
ている排水主管内の点検や清掃を作業性よく行える。
【0017】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
排水用ヘッダーにおいて、枝管接続部の断面形状が円形
状とされ、その中心軸がヘッダー本体の上部内面の曲率
半径の中心軸よりも上方に位置しているものである。
【0018】請求項2記載の本発明の排水用ヘッダーに
よれば、枝管接続部の断面形状が円形状とされ、その中
心軸がヘッダー本体の上部内面の曲率半径の中心軸より
も上方に位置しているので、排水枝管を通じてヘッダー
本体内に流れ込んでくる排水の他の枝管接続部側への逆
流防止効果はより向上することになる。
【0019】請求項3記載の本発明は、請求項1または
2記載の排水用ヘッダーにおいて、ヘッダー本体の下部
に、ヘッダー本体の中心軸およびヘッダー本体の断面形
状の長軸に直交するように、設置用の脚部が設けられて
いるものである。
【0020】請求項3記載の本発明の排水用ヘッダーに
よれば、下げ振りや水準器などの芯出し治具を用いるこ
となく、ヘッダー本体の下部に設けられた脚部を利用し
て排水用ヘッダーの芯出しを容易に行える。
【0021】請求項4記載の本発明は、請求項1ないし
3のいずれか一項に記載の排水用ヘッダーにおいて、ヘ
ッダー本体が、一端部に流入側の接続部を有し、他端部
に流出側の接続部を有する断面形状が卵形状とされた筒
状の継手本体と、この継手本体の側壁から突設された枝
管接続部および掃除口とを備えた管継手の複数個が各継
手本体の中心軸方向に接続されてなるものである。
【0022】請求項4記載の本発明の排水用ヘッダーに
よれば、一種類の管継手を複数個組み合わせることで、
枝管接続部の口数の異なった各種タイプの排水用ヘッダ
ーを形成することができる。このため、排水用ヘッダー
を成型するための型費用が安価となる。また、たとえば
建物の床下に露出配管した設置状態において、設置面に
対して上向きに開口して存在している掃除口を点検口と
して利用することで、接続される排水枝管内の点検や清
掃を作業性よく行える。
【0023】請求項5記載の本発明は、請求項1ないし
4のいずれか一項に記載の排水用ヘッダーにおいて、ヘ
ッダー本体の一端部に、一端部に断面形状が卵形状の接
続部を有し、他端部に断面形状が円形状の接続部を有す
る管継手の卵形状の接続部が接続されているものであ
る。
【0024】請求項5記載の本発明の排水用ヘッダーに
よれば、ヘッダー本体の一端部に接続されている管継手
の円形状の接続部を利用して、従来の断面形状が円形状
の排水管との接続を簡単に行える。
【0025】請求項6記載の本発明は、請求項1ないし
5のいずれか一項に記載の排水用ヘッダーにおいて、ヘ
ッダー本体が内部を透視可能な程度に透明となされてい
るものである。
【0026】請求項6記載の本発明の排水用ヘッダーに
よれば、ヘッダー内の排水の流れや詰まりを外部から目
視確認できると共に、ヘッダー本体同士の接続部、流入
側接続部、流出側接続部、枝管接続部などの接続部を着
色した接着剤を使用して接着接続すると、接着状態を目
視で確認でき、漏洩のない配管接続が容易となる。
【0027】請求項7記載の本発明は、建物内の各排水
設備と接続されている複数の排水枝管から流れ込む排水
を排水用ヘッダーにて合流させたのち、この排水用ヘッ
ダーの流出側接続部と接続されている排水枝管を通じ
て、屋外に埋設されている排水管に排水させる排水シス
テムにおいて、前記排水用ヘッダーが、両端部に接続部
を有する筒状で内部を透視可能な程度に透明なヘッダー
本体と、このヘッダー本体の側壁から側方へ突設された
複数の枝管接続部と側壁から上方へ突設された掃除口と
からなり、前記ヘッダー本体の断面形状が卵形状とさ
れ、かつ、ヘッダー本体の下部内面の曲率半径が上部内
面の曲率半径よりも小さくされ、枝管接続部の断面形状
が円形状とされ、その中心軸がヘッダー本体の上部内面
の曲率半径の中心軸よりも上方に位置しているものであ
る。
【0028】請求項7記載の本発明の排水システムによ
れば、排水用ヘッダーとして前記請求項1記載の排水用
ヘッダーを使用するので、前記請求項1〜4と6記載の
本発明と同様の作用と効果、即ち、ヘッダー本体内に流
れ込んでくる排水の水理特性が向上し、トラップの破水
が生じず、排水枝管内や排水主管内の点検や清掃を作業
性よく行える排水システムを構築することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0030】図1は本発明の排水用ヘッダーの第1実施
例を示す斜視図、図2は図1のU−U線での切断断面
図、図3は図1対応の平面図である。
【0031】排水用ヘッダー10は内部を透視可能な程
度に透明な硬質塩化ビニル樹脂製の八方継手タイプのも
のであり、図1に示すように、断面形状が卵形状の筒状
のヘッダー本体11と、このヘッダー本体11の側壁の
4箇所から両側に一体に突設された4個の円筒状の枝管
接続部12と、側壁の2箇所から上方に一体に突設され
た2個の円筒状の掃除口13とから構成されている。
【0032】ここで、筒状のヘッダー本体11とは、断
面形状が卵形状を有するものであって、その形状の代表
的なものは図4に示すように、半径R1の軌道に沿う大
径部11H、半径R2の軌道に沿う小径部11L、半径
R3,R4に沿う移行部11M,11Mとから構成され
ている。ここに、R1,R2,R3,R4はR2<R1
<R3=R4の関係にあり、半径R1,R2の中心はと
もに長軸G上に位置している。つまり、ヘッダー本体1
1の小径部11L内面の曲率半径R2が大径部11H内
面の曲率半径R1よりも小さくなっている。
【0033】そして、一方の枝管接続部12と他方の枝
管接続部12は、ヘッダー本体11の長軸Gを含む仮想
平面に対して、左右対称に設けられている。この場合、
各枝管接続部12の中心軸はヘッダー本体11の上部内
面の曲率半径R1の中心軸よりも約30mm上方に位置
している。この結果、各枝管接続部12の管底の高さ位
置はヘッダー本体11の管底よりも約70mm上方に位
置している。
【0034】ヘッダー本体11の一端部は受口111と
され、他端部は差口112とされている。各枝管接続部
12はすべて接着接続タイプの受口とされている。掃除
口13の開口端は受口とされ、後述のネジ式タイプの蓋
が着脱可能に装着されるようになっている。この場合、
各枝管接続部12の受口の口径は約75mmである。ヘ
ッダー本体11の受口111の口径(長軸G方向)は約
130mmである。
【0035】ヘッダー本体11の下部には2個の板状の
脚部14が一体に設けられている。この脚部14はヘッ
ダー本体11の中心軸およびヘッダー本体11の長軸G
に直交するように設けられている。脚部14の両端には
切欠部141が設けられ、たとえば配管固定具を用いて
床下面に設置固定する際に、配管固定具のボルトに装着
されるようになっている。
【0036】上記図1の排水用ヘッダー10は一体成型
されたものであってもよいが、図5〜図8にて示す五方
継手タイプの管継手10Aの2個が接着接続されたもの
であると、枝管接続部12の数の調整が自在となる。
【0037】図5は管継手10Aを示す斜視図、図6は
図5のV−V線での切断断面図、図7は図5のW−W線
での切断断面図、図8は図5対応の平面図である。
【0038】図5に示すように、管継手10Aは五方継
手タイプのものであり、断面形状が卵形状の筒状の継手
本体11Aと、この継手本体11Aの側壁から両側に一
体に突設された2個の円筒状の枝管接続部12と、側壁
から上方に一体に突設された1個の円筒状の掃除口13
とから構成されている。
【0039】上述のとおり、筒状の継手本体11Aは、
断面形状が卵形状を有するものであって、上記図4に示
したように、半径R1の軌道に沿う大径部、半径R2の
軌道に沿う小径部、半径R3,R4に沿う移行部とから
構成されている。そして、R1,R2,R3,R4はR
2<R1<R3=R4の関係にあり、半径R1,R2の
中心は長軸G上に位置している。つまり、継手本体11
Aの小径部の曲率半径が大径部の曲率半径よりも小さく
なっている。
【0040】そして、一方の枝管接続部12と他方の枝
管接続部12は、継手本体11Aの長軸Gを含む仮想平
面に対して、左右対称に設けられている。枝管接続部1
2の中心軸は継手本体11Aの上部内面の曲率半径R1
の中心軸よりも約30mm上方に位置している。この結
果、図7に示すように、枝管接続部12の管底の高さ位
置は継手本体11Aの管底よりも約70mm上方に位置
している。
【0041】継手本体11Aの一端部は受口111とさ
れ、他端部は差口112とされている。各枝管接続部1
2はすべて接着接続タイプの受口とされている。掃除口
13の開口端は受口とされ、後述のネジ式タイプの蓋や
キャップが着脱可能に装着されるようになっている。こ
の場合、各枝管接続部12の受口の口径は約75mmで
ある。継手本体11Aの受口111の口径(長軸G方
向)は約130mmである。受口111および枝管接続
部12のそれぞれの開口端の両側部外面には係止部11
3,121が一体に設けられている。
【0042】継手本体11Aの受口111側の下部には
1個の板状の脚部14が設けられている。この脚部14
は継手本体11Aの中心軸および長軸Gに直交するよう
に設けられている。脚部14の両端には切欠部141が
設けられ、たとえば配管固定具を用いて床下面に設置固
定する際に、配管固定具のボルトに装着されるようにな
っている。
【0043】そして、一方の管継手10Aの差口112
が他方の管継手10Aの受口111に挿入されて接着接
続されることで、図1〜図3にて示す排水用ヘッダー1
0が構成されている。管継手10Aが内部を透視可能な
程度に透明で、着色した接着剤を使用して接着接続する
と、接着状態を目視で確認でき、漏洩のない接続が容易
に行える。
【0044】この場合、継手本体11Aの断面形状が卵
形状であり、しかも、継手本体11Aの下部に存在して
いる板状の脚部14が継手本体11Aの中心軸および長
軸Gに直交するように設けられているので、両管継手1
0A,10Aの位置合わせなどをすることなく、単に2
個の管継手10A,10A同士を接着接続するだけで排
水用ヘッダー10の組立てを行える。
【0045】なお、継手本体11Aの受口111をゴム
輪タイプの受口としてもよい。また、枝管接続部12は
接着タイプの受口に限らず、環状のパッキングを受口内
周に備えた枝管を差し込むだけで水密接続可能なゴム輪
タイプの受口とすると、伸縮可能な接続部とできる。ま
た、差し口タイプの接続部となされ、枝管と合成樹脂製
ソケットで接着接続されたり、ゴム製のソケットを使用
してソケット外周を締付けて水密で、かつ接合部での屈
曲調整可能に接続してもよい。また、一対の枝管接続部
12,12の突出方向は、継手本体11Aに水平で斜め
方向に突設されるか、継手本体11Aの斜め上方に向く
ように突設されていて、継手本体11Aの長軸Gを含む
仮想平面に対して左右対称に設けられていてもよい。さ
らに、枝管接続部12の数は1個以上あればよい。つま
り、端部に流入側および流出側接続部を備えた筒状の継
手本体11Aの側壁に1個以上の枝管接続部12を一体
に備えた三方継手あるいはそれ以上の多方継手であれば
よい。
【0046】そして、枝管接続部12を多めに設けてお
き、その一部を掃除口として用いるようにしてもよい。
そして、掃除口には着脱可能にキャップや蓋を装着して
おけばよい。また、その時点では使用しない枝管接続部
12はキャップや蓋にて着脱可能に閉塞しておけばよ
い。排水用ヘッダー10の材質は、硬質塩化ビニル樹脂
やポリエチレン樹脂などの合成樹脂の他、FRP、ステ
ンレスや鋳物などの金属製であってもよい。合成樹脂製
の場合には、内部を透視可能な程度に透明となされてい
るのが好ましい。
【0047】図9は本発明の排水用ヘッダーの第2実施
例を示す斜視図、図10は図9対応の平面図、図11は
図9のX−X線での切断断面図である。
【0048】この第2実施例の排水用ヘッダー10は、
上記図5〜図8にて示した管継手10Aの3個が接着接
続されたものである。排水用ヘッダー10は、図9に示
すように、断面形状が卵形状の筒状のヘッダー本体11
と、このヘッダー本体11の側壁の6箇所から両側に一
体に突設された6個の円筒状の枝管接続部12と、側壁
の3箇所から上方に一体に突設された2個の円筒状の掃
除口13とから構成されている。
【0049】この場合、排水用ヘッダー10は6個の枝
管接続部12を備えているので、たとえば建物の増改築
を行って、建物内の排水設備が増設された際に、余って
いる枝管接続部12を利用して、増設された新規排水設
備と排水用ヘッダー10との間を排水枝管にて配管する
ことができる。また、排水用ヘッダー10の流入側の受
口111に、管頂を一致させた枝管接続部12を備えた
円形管と卵形管との変換継手を取付けて、流入側に枝管
接続部12を設けてもよい。
【0050】つぎに、図1の本発明の排水用ヘッダー1
0を使用した排水システムについて説明する。図12は
図1の排水用ヘッダー10を使用した排水システムを模
式的に示す説明図、図13は図12の部分平面図、図1
4は図13のY−Y線での切断断面図、図15は図13
のZ−Z線での切断断面図、図16は図12の要部の一
部を断面で示す平面図、図17は図12の他の要部の一
部を断面で示す拡大側面図である。
【0051】住宅排水システムは、図12および図17
に示すように、建物2内に設置された各排水設備21〜
25にそれぞれ上流側の一端部が接続された排水枝管
5,5Aと、排水枝管5と3本の排水枝管5Aとを接続
している排水用ヘッダー10と、建物2の外周基礎4に
形成されたボイド孔4aの外面側に一端部が開口される
とともに、他端部が建物2の外周基礎4の内側の床下の
上面に開口された状態で防湿コンクリート41に埋設さ
れたさや管8と、このさや管8内に挿通された排水枝管
5の他端部が接続され、建物2の外周基礎4の外側地中
に埋設された4個の排水桝6と、これらの排水桝6と排
水主管3を介して接続された公共桝7とから構成されて
いる。そして、さや管8の上端開口から建物2の床下空
間に立ち上がり、各排水設備21〜25の流出側接続部
に至るまでの排水枝管5,5Aは床下空間Sに露出配管
されている。
【0052】この場合、排水設備21はトイレ、排水設
備22は洗面所、排水設備23は洗濯機、排水設備24
は浴室、排水設備25は台所である。このうち、三箇所
の排水設備22,23,24は、図12に示すように、
中基礎42で区切られた同一区分に設置されており、排
水設備22,23,24に接続されている3本の排水枝
管5Aのそれぞれの流出側端部は、図13に示すよう
に、排水用ヘッダー10の3個の各枝管接続部12と接
続されている。排水用ヘッダー10が内部を透視可能な
程度に透明に形成されていると、各枝管接続部12も内
部を透視可能であるから、この枝管接続部12に排水枝
管5Aを挿入接着する場合、着色した接着剤を使用する
と、枝管接続部12と排水枝管5Aとの接着剤による接
合状態を目視で確認でき、漏洩のない接続を行うことが
できる。尚、3本の排水枝管5Aの中には、排水設備か
らの排水量が少なく、枝管接続部12の口径より小口径
の排水枝管5Aが使用される場合がある。この場合に
は、枝管接続部12に小口径管接続用の受口を有する同
芯または偏芯のブッシュを使用して接続すればよい。
【0053】排水枝管5Aが接続されない1個の枝管接
続部12は、図15に示すように、キャップ12aが水
密状に装着されて閉塞されている。その際、キャップ1
2aの鍔部に設けられている2個の係止爪(図示せず)
が、枝管接続部12の両側部外面に設けられている係止
部121と重ね合わされ、両者に設けられている係止孔
にボルトを挿通してナットを締めつけて係止されてい
る。同様に、排水用ヘッダー10の受口111は、キャ
ップ11aが水密状に装着されて閉塞されている。その
際、キャップ11aの鍔部に設けられている2個の係止
爪(図示せず)が受口111の両側部外面に設けられて
いる係止部113と重ね合わされ、両者に設けられてい
る係止孔にボルトを挿通してナットを締めつけて係止さ
れている。この事により、ヘッダー本体内に内圧がかか
っても止水性を確保できると共に、脱着の繰り返しが容
易となる。また、キャップ12aには、枝管接続部12
と接合する部分に回り止め用の突起が設けられ、枝管接
続部12にキャップ12aの回り止め用突起と嵌まり合
う接合部が設けられていて、キャップ12aの装着され
る方向が規制されるようになっていると、断面円形のキ
ャップ12aの枝管接続部12への装着の向きをヘッダ
ー本体11の内面形状に合うように決めることができ、
排水管路の内面を円滑な面として、汚水の流れを滞留を
防止できる。また、2個の掃除口13は、図14に示す
ように、ネジ式タイプの蓋13aが着脱可能に装着され
て閉塞されている。
【0054】また、排水用ヘッダー10と排水枝管5は
変換継手Fを介して接続されている。この変換継手F
は、図13および図14に示すように、一端部に断面形
状が卵形状の受口F1を有し、他端部に断面形状が円形
状の差口F2を有し、受口F1と差口F2とは管底を一
致するようにして、その間を連結する傾斜移行部F3と
なされている。そして、変換継手Fの受口F1が排水用
ヘッダー10の差口112と接着接続され、一方、変換
継手Fの差口F2が排水枝管5の受口と接着接続されて
いる。
【0055】そして、排水用ヘッダー10は建物の床下
に、ヘッダー本体11の下部に存在している2個の脚部
14の切欠部141を利用して配管固定具のボルトに固
定されている。配管固定具は、板状の支持金具に2本の
固定ボルトが立設されたものを使用するのがよい。支持
金具を床コンクリートにボルト止めし、固定ボルトに装
着した2個のナット間に脚部14を挟持して、高さや勾
配を調整して固定できる。
【0056】上記実施例の場合、排水桝6、排水主管3
およびさや管8は硬質塩化ビニル樹脂製のものである。
また、排水枝管5は、図16に示すように、内周面が平
滑で、外周面に山部51と谷部52が交互に軸心方向に
沿って平行に連続して形成されたポリエチレン樹脂製の
波付管である。この場合、山部51が高密度ポリエチレ
ン樹脂からなり、谷部52が低密度ポリエチレン樹脂か
らなっている。排水枝管5Aは従来の硬質塩化ビニル樹
脂製のものである。
【0057】3本の排水枝管5の流出側の端部内周に
は、図16に示すように、接続用ソケット5aの差口5
1aが嵌合され、接続用ソケット5aの受口52a外周
と、排水枝管5の端部外周との間に跨がって、固定リン
グ5bがたとえば射出成形されて抜け止め状態で嵌合固
着されている。この場合、接続用ソケット5aは硬質塩
化ビニル樹脂製のものであり、固定リング5bはポリエ
チレン樹脂製のものである。3本の排水枝管5の流入側
の端部内周にも上記と同様にして接続用ソケット5aが
嵌合固着され、この接続用ソケット5aが変換継手Fの
差口F2と接着接続されている(図13および14を参
照)。
【0058】そして、図17に示すように、さや管8を
通して屋外に延設された3本の排水枝管5の各流出側端
部の受口52aはそれぞれ短管32、90度エルボ継手
31、短管32および90度エルボ継手31を介して各
排水桝6の流入側受け口61に接続されている。そし
て、排水桝6の流出側受け口62に排水主管3の一端部
が接続され、この排水主管3の他端部が排水桝6あるい
は公共桝7の流入側接続部と接続されている。さらに、
排水桝6の上端受口63には短管64の下端部が接続さ
れ、この短管64の上端開口に掃除口用の蓋体65が着
脱自在に装着されている。なお、短管32、90度エル
ボ継手31、短管64は硬質塩化ビニル樹脂製のもので
ある。
【0059】したがって、排水設備21,25からの排
水は、排水枝管5、90度エルボ継手31、短管32お
よび90度エルボ継手31を経て各排水桝6に流れ込
み、この各排水桝6に流れ込んだ排水は、排水桝6,6
間を接続している宅地1内の排水主管3を通じて公共桝
7に流れ込み、この公共桝7を経て公道下に埋設された
下水本管へ排水される。
【0060】また、排水設備22,23および24から
の排水は各排水枝管5Aを経て排水用ヘッダー10に流
れ込み、この排水用ヘッダー10に流れ込んで合流した
排水は、排水用ヘッダー10の流出側差口112と排水
桝6の流入側受口61との間を接続している排水枝管5
を通じて排水桝6に流れ込む。そして、この排水桝6に
流れ込んだ排水は、排水桝6,6間を接続している宅地
1内の排水主管3を通じて公共桝7に流れ込み、この公
共桝7を経て公道下に埋設された下水本管へ排水され
る。
【0061】この場合、排水用ヘッダー10を構成して
いるヘッダー本体11は、図4に示したように、断面形
状が卵形状を有するものであり、しかも、枝管接続部1
2の管底の高さ位置がヘッダー本体11の管底よりも約
70mm上方に位置しているので、たとえば排水設備2
2,23および24からの排水が各排水枝管5Aを経て
同時に排水用ヘッダー10に流れ込んでも、排水用ヘッ
ダー10内が満水状態となる可能性は全くない。このた
め、各排水設備22,23,24に設けられているトラ
ップの破水は生じない。また、各排水枝管5Aより流れ
込んだ排水が他の排水枝管5Aに逆流することもない。
【0062】また、3本の排水枝管5の流出側端部がさ
や管8内を挿通して排水桝6に接続されており、しか
も、さや管8の上端開口から建物2の床下空間に立ち上
がり、各排水設備21〜25の流出側接続部に至るまで
の排水枝管5は床下空間Sに露出配管されているので、
排水枝管5内の点検や清掃、あるいは排水枝管5の補修
や取り替えを容易に行うことができる。
【0063】そして、さや管9は、3本の各排水枝管5
をその内部に円滑に延設することができるように、外周
基礎4のボイド孔4aに予め設定された姿勢で固定され
て防湿コンクリート41に埋設されている。具体的に
は、図17に示すように、外周基礎4のボイド孔4a
は、さや管8の外径よりも大きく、さや管8をボイド孔
4aに差し込むだけでは、さや管8は回転して一定の姿
勢に保つことが困難である。このため、防湿コンクリー
ト41の打設に先立って、外周基礎4のボイド孔4a
に、たとえば水膨張ゴムなどの支持材9を介して、さや
管の一端部を設定された姿勢に固定しておくのがよい。
【0064】上記実施例では、排水用ヘッダー10は五
方継手タイプの管継手10Aの2個を接続して組み合わ
せたものとしたが、一体成型されたものであってもよ
い。その際、排水用ヘッダー10の流出側接続部となる
部分をあらかじめ円形状としておくことによって、上記
の変換継手Fが不要となり、しかも、施工現場での排水
用ヘッダー10と変換継手Fの接続作業が不要となる。
【0065】また、排水枝管5を円形状のものに代えて
卵形状のものとしてもよい。このようにすることで、変
換継手Fを用いずに、排水用ヘッダー10と排水枝管5
の接続を行える。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の本発明においては、両端
部に接続部を有する筒状のヘッダー本体と、このヘッダ
ー本体の側壁から突設された複数の枝管接続部とからな
り、前記ヘッダー本体の断面形状が卵形状とされ、か
つ、ヘッダー本体の下部内面の曲率半径が上部内面の曲
率半径よりも小さくされているので、排水枝管を通じて
ヘッダー本体内に流れ込んでくる排水の水理特性が向上
する。
【0067】また、ヘッダー本体の断面形状が卵形状と
されていることで、各枝管接続部からヘッダー本体内に
排水が同時に流れ込んでも、ヘッダー本体内が満水状態
とならない。つまり、各枝管接続部と接続されている各
排水枝管内も満水状態とならず、各枝管接続部と連通し
ている各排水設備に設けられているトラップの破水を防
止できる。
【0068】さらに、たとえば建物の床下に露出配管し
た設置状態において、設置面に対して上向きに開口して
存在している掃除口を点検口として利用することで、接
続される排水枝管内の点検や清掃を作業性よく行える。
【0069】また、建物の床下に露出配管した設置状態
において、上流側に位置しているヘッダー本体の一端部
をたとえば蓋にて着脱自在に閉塞しておくことで、ヘッ
ダー本体の上流側からヘッダー本体の他端部と接続され
ている排水主管内の点検や清掃を作業性よく行える。
【0070】請求項2記載の本発明においては、枝管接
続部の断面形状が円形状とされ、その中心軸がヘッダー
本体の上部内面の曲率半径の中心軸よりも上方に位置し
ているので、排水枝管を通じてヘッダー本体内に流れ込
んでくる排水の他の枝管接続部側への逆流防止効果はよ
り向上することになる。
【0071】請求項3記載の本発明においては、下げ振
りや水準器などの芯出し治具を用いることなく、ヘッダ
ー本体の下部に設けられた脚部を利用して排水用ヘッダ
ーの芯出しを容易に行える。
【0072】請求項4記載の本発明においては、一種類
の管継手を複数個組み合わせることで、枝管接続部の口
数の異なった各種タイプの排水用ヘッダーを形成するこ
とができる。このため、排水用ヘッダーを成型するため
の型費用が安価となる。また、たとえば建物の床下に露
出配管した設置状態において、設置面に対して上向きに
開口して存在している掃除口を点検口として利用するこ
とで、接続される排水枝管内の点検や清掃を作業性よく
行える。
【0073】請求項5記載の本発明においては、ヘッダ
ー本体の一端部に接続されている管継手の円形状の接続
部を利用して、従来の断面形状が円形状の排水管との接
続を簡単に行える。
【0074】請求項6記載の本発明においては、ヘッダ
ー内の排水の流れを外部から目視確認できると共に、ヘ
ッダー本体同士の接続部、流入側接続部、流出側接続
部、枝管接続部などの接続部を着色した接着剤を使用し
て接着接続すると、接着状態を目視で確認でき、漏洩の
ない配管接続が容易となる。
【0075】請求項7記載の本発明の排水システムにお
いては、排水用ヘッダーとして前記請求項1記載の排水
用ヘッダーを使用するので、前記請求項1〜4と6記載
の本発明と同様の作用と効果、即ち、ヘッダー本体内に
流れ込んでくる排水の水理特性が向上し、トラップの破
水が生じず、排水枝管内や排水主管内の点検や清掃を作
業性よく行える排水システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排水用ヘッダーの第1実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1のU−U線での切断断面図である。
【図3】図1対応の平面図である。
【図4】ヘッダー本体の断面形状を説明する断面図であ
る。
【図5】図1の排水用ヘッダーを構成して管継手を示す
斜視図である。
【図6】図5のV−V線での切断断面図である。
【図7】図5のW−W線での切断断面図である。
【図8】図5対応の平面図である。
【図9】本発明の排水用ヘッダーの第2実施例を示す斜
視図である。
【図10】図9対応の平面図である。
【図11】図9のX−X線での切断断面図である。
【図12】図1の排水用ヘッダー10を使用した排水シ
ステムを模式的に示す説明図である。
【図13】図12の部分平面図である。
【図14】図13のY−Y線での切断断面図である。
【図15】図13のZ−Z線での切断断面図である。
【図16】図12の要部の一部を断面で示す平面図であ
る。
【図17】図12の他の要部の一部を断面で示す拡大側
面図である。
【図18】従来の住宅排水システムを模式的に示す説明
図である。
【符号の説明】
2 建物 21,22,23,24,25 排水設備 3 排水主管 4 外周基礎 5,5A 排水枝管 6 排水桝 61 流入側接続部 7 公共桝 10 排水用ヘッダー 10A 管継手 11 ヘッダー本体 11A 継手本体 111 受口 112 差口 12 枝管接続部 11a,12a キャップ 13 掃除口 13a 蓋 14 脚部 G 長軸 R1,R2,R3,R4 曲率半径 F 変換継手 F1 受口 F2 差口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物内の各排水設備と接続されている複数
    の排水枝管から流れ込む排水を合流させて、屋外に埋設
    されている排水管に排水させるための排水用ヘッダーで
    あって、 両端部に接続部を有する筒状のヘッダー本体と、このヘ
    ッダー本体の側壁から突設された複数の枝管接続部とか
    らなり、前記ヘッダー本体の断面形状が卵形状とされ、
    かつ、ヘッダー本体の下部内面の曲率半径が上部内面の
    曲率半径よりも小さくされていることを特徴とする排水
    用ヘッダー。
  2. 【請求項2】枝管接続部の断面形状が円形状とされ、そ
    の中心軸がヘッダー本体の上部内面の曲率半径の中心軸
    よりも上方に位置している請求項1に記載の排水用ヘッ
    ダー。
  3. 【請求項3】ヘッダー本体の下部に、ヘッダー本体の中
    心軸およびヘッダー本体の断面形状の長軸に直交するよ
    うに、設置用の脚部が設けられている請求項1または2
    に記載の排水用ヘッダー。
  4. 【請求項4】ヘッダー本体が、一端部に流入側の接続部
    を有し、他端部に流出側の接続部を有する断面形状が卵
    形状とされた筒状の継手本体と、この継手本体の側壁か
    ら側方へ突設された枝管接続部および側壁から上方へ突
    設された掃除口とを備えた管継手の複数個が各継手本体
    の中心軸方向に接続されてなるものである請求項1ない
    し3のいずれか一項に記載の排水用ヘッダー。
  5. 【請求項5】ヘッダー本体の一端部に、一端部に断面形
    状が卵形状の接続部を有し、他端部に断面形状が円形状
    の接続部を有する管継手の卵形状の接続部が接続されて
    いる請求項1ないし4のいずれか一項に記載の排水用ヘ
    ッダー。
  6. 【請求項6】ヘッダー本体が内部を透視可能な程度に透
    明となされている請求項1ないし5のいずれか一項に記
    載の排水用ヘッダー。
  7. 【請求項7】建物内の各排水設備と接続されている複数
    の排水枝管から流れ込む排水を排水用ヘッダーにて合流
    させたのち、この排水用ヘッダーの流出側接続部と接続
    されている排水枝管を通じて、屋外に埋設されている排
    水管に排水させる排水システムにおいて、 前記排水用ヘッダーが、両端部に接続部を有する筒状で
    内部を透視可能な程度に透明なヘッダー本体と、このヘ
    ッダー本体の側壁から側方へ突設された複数の枝管接続
    部と側壁から上方へ突設された掃除口とからなり、前記
    ヘッダー本体の断面形状が卵形状とされ、かつ、ヘッダ
    ー本体の下部内面の曲率半径が上部内面の曲率半径より
    も小さくされ、枝管接続部の断面形状が円形状とされ、
    その中心軸がヘッダー本体の上部内面の曲率半径の中心
    軸よりも上方に位置していることを特徴とする排水シス
    テム。
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