JP2003096857A - 住宅用排水システム - Google Patents
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Abstract
管内の点検や清掃などの維持管理を容易に行え、しか
も、排水枝管の補修や更新を容易に行え、材料費や施工
費を削減できる住宅用排水システムを提供すること。 【解決手段】建物2内に設置された各排水設備21〜2
5と、建物の外周基礎4の外側地中に埋設された排水桝
6の流入側接続部61との間に排水枝管5が接続され、
この排水枝管5の大部分が床下空間Sに露出配管されて
いる住宅用排水システムにおいて、排水設備22,2
3,24に接続されている3本の排水枝管5Aのそれぞ
れの流出側端部が、1個の流出側受口111と複数の流
入側接続部を備え、建物の床下に設置された点検口付き
管継手10の各流入側受口111,12,12と接続さ
れている住宅用排水システム。
Description
ムに関するものである。
すように、建物2内に設置されたトイレ、洗面所、洗濯
機、浴室、台所などに設けられた各排水設備21,2
2,23,24,25にて発生した排水は、各排水設備
21〜25にそれぞれ接続された排水枝管5を経て建物
2の外側に埋設された各排水桝6に流れ込んだ後、排水
桝6,6間を接続している宅地1内の排水主管3を通じ
て公共桝7に流れ込み、この公共桝7を経て公道下に埋
設された下水本管(図示せず)へ排水されるようになっ
ている。
された排水枝管5は、外周基礎4の内側の防湿コンクリ
ート41に埋設配管されている。また、宅地1内の排水
主管3は建物2の基礎4の外側に埋設配管されており、
この排水主管3の曲がり部や合流部に各種タイプの排水
桝6が設置されるようになっている。なお、一般的には
排水主管3、排水枝管5および排水桝6はいずれも硬質
塩化ビニル樹脂管が使用されている。また、図7におい
て、42は外周基礎4内を区切っている中基礎である。
た図7の排水システムの場合、排水枝管5は防湿コンク
リート41に埋設配管されているため、排水枝管5内の
点検や清掃がやりにくく、また、排水枝管5が破損した
場合、排水枝管5の補修や取り替え作業がきわめて困難
である。
と接続されているので、排水枝管5の本数、つまり、建
物内に設置されている排水設備の数に対応した貫通孔を
外周基礎4の所定位置に設けなければならず、この貫通
孔を設ける作業がたいへんである。しかも、多くの排水
桝6を必要とし、材料費や施工費が高くなる。
ることができ、排水枝管内の点検や清掃などの維持管理
を容易に行え、しかも、排水枝管の補修や更新を容易に
行え、材料費や施工費を削減できる住宅用排水システム
を提供することである。
は、建物内に設置された各排水設備と建物の外周基礎の
外側地中に埋設された排水桝の流入側接続部との間に排
水枝管が接続され、この排水枝管が床下空間に露出配管
されている住宅用排水システムにおいて、前記排水枝管
の接続が、1個の流出側接続部と複数の流入側接続部を
備え、建物の床下に設置された点検口付き管継手を介し
て行われているものである。
の接続が、1個の流出側接続部と複数の流入側接続部を
備え、建物の床下に設置された管継手を介して行われて
いるので、複数の排水設備にて発生した雑排水が各排水
枝管を通じて管継手内に流れ込み、管継手内にて合流し
たのち、管継手の流出側接続部と接続されている排水枝
管を通じて排水桝に流れ込む。このため、建物の外周基
礎に設ける貫通孔は少なくて済む。
この点検口を利用して、排水枝管内の点検や清掃を作業
性よく行える。さらに、排水枝管が床下空間に露出配管
されているので、排水枝管が破損した場合、建物の床下
空間を利用して、排水枝管の補修や取り替えを容易に行
える。
住宅用排水システムにおいて、一端部が外周基礎の外面
に開口するとともに、他端部が外周基礎の内側近傍に位
置している床下の上面に開口するさや管が防湿コンクリ
ートまたは基礎スラブに埋設され、排水枝管がさや管内
に挿通されているものである。
が、各端部が外周基礎の外面および床下の上面にそれぞ
れ開口されて防湿コンクリートまたは基礎スラブに埋設
されているさや管内に挿通されているので、排水枝管の
補修や更新などを容易に行える。また、所定長さの排水
枝管を用いて各排水設備と排水桝との間の配管接続を行
える。その際、管継手を介して接続される排水枝管を除
いた他の排水枝管の接続個所は2箇所でよく、配管施工
に要する工数が少なくて済む。
住宅用排水システムにおいて、さや管の一端部が、外周
基礎に形成されたボイド孔に支持材を介して固定されて
いるものである。
排水枝管を円滑に導くことができるように、さや管を外
周基礎に対して予め設定された姿勢に固定した状態で床
下の防湿コンクリートまたは基礎スラブを打設すること
ができ、容易に施工することができる。
点検口と2個以上の流入側接続部を備えているものであ
ればよく、その形状や材質などは特に限定されない。た
とえば、端部に流入側および流出側接続部を備えた筒状
の継手本体の側壁に2個以上の分岐筒部を一体に備えた
四方継手あるいはそれ以上の多方継手が望ましい。分岐
筒部の口径は継手本体の口径の1/2〜3/4程度とす
るのがよい。継手本体の流入側および流出側接続部は受
口または差口のいずれでもよい。また、分岐筒部の流入
側接続部は受口または差口のいずれでもよい。
が、あらかじめ分岐筒部を多めに設けておき、その一部
を点検口として用いるようにしてもよい。点検口には着
脱可能にキャップや蓋を装着しておけばよい。また、使
用しない分岐筒部はキャップや蓋にて着脱可能に閉塞し
ておけばよい。さらに、分岐筒部の突出方向は、継手本
体の軸芯に対して直交していても、あるいは傾斜してい
てもよい。管継手の材質は、硬質塩化ビニル樹脂やポリ
エチレン樹脂などの合成樹脂の他、ステンレスなどの金
属製であってもよい。
可撓性を有するものであれば、特にその材質は限定され
ず、たとえば塩化ビニル樹脂製あるいはポリエチレン樹
脂製の波付管や蛇腹ホースなどの可撓性管を挙げること
ができる。
硬質塩化ビニル樹脂やポリエチレンなどの合成樹脂の
他、ステンレスや鉄などを挙げることができる。
ゴム、バックアップリング、止水剤を挙げることができ
る。また、さや管の端部外周面に補強リブを設けて支持
材としてもよい。
を参照して説明する。
施形態を模式的に示す説明図、図2は図1の要部を示す
縦断面図、図3は図1の他の要部を示す説明図である。
に示すように、建物2内に設置された各排水設備21〜
25にそれぞれ上流側一端部が接続された排水枝管5,
5Aと、排水枝管5と排水枝管5Aとを接続している点
検口付きの管継手10と、建物2の外周基礎4に形成さ
れたボイド孔4aの外面側に一端部が開口されるととも
に、他端部が建物2の外周基礎4の内側の床下の上面に
開口された状態で防湿コンクリート41に埋設されたさ
や管8と、このさや管8内に挿通された排水枝管5の他
端部が接続され、建物2の外周基礎4の外側地中に埋設
された4個の排水桝6と、これらの排水桝6と排水主管
3を介して接続された公共桝7とから構成されている。
そして、さや管8の上端開口から建物2の床下空間に立
ち上がり、各排水設備21〜25の流出側接続部に至る
までの排水枝管5,5Aは床下空間Sに露出配管されて
いる。
レ、排水設備22は洗面所、排水設備23は洗濯機、排
水設備24は浴室、排水設備25は台所である。このう
ち、三箇所の排水設備22,23,24は、図1に示す
ように、中基礎42で区切られた同一区分に設置されて
おり、排水設備22,23,24に接続されている3本
の排水枝管5Aのそれぞれの流出側端部は、図3に示す
ように、管継手10の流入側接続部と接続されている。
り、図4に示すように、円筒状の継手本体11と、この
継手本体11の側壁の4箇所から一体に突設された4個
の円筒状の分岐部12とから構成されている。継手本体
11の両端部は受口111とされ、分岐部12はすべて
受口とされている。4個の分岐部12の内、継手本体1
1の上面から斜め45度方向に突設された2個が点検口
を兼ねており、この点検口にはキャップ体(図示せず)
が着脱可能に装着されている。管継手10は建物の床下
にたとえば管支持台を介して設置されている。なお、こ
の管支持台は管継手10が所定の排水勾配を出せるよう
になっている。
およびさや管8は硬質塩化ビニル樹脂製のものである。
また、排水枝管5は、内周面が平滑で、外周面に山部5
1と谷部52が交互に軸心方向に沿って平行に連続して
形成されたポリエチレン樹脂製の波付管である。この場
合、山部51が高密度ポリエチレン樹脂からなり、谷部
52が低密度ポリエチレン樹脂からなっている。なお、
排水枝管5Aも排水枝管5と同一のポリエチレン樹脂製
の波付管である。
は、図6に示すように、接続用ソケット5aの差口51
aが嵌合され、接続用ソケット5aの受口52a外周
と、排水枝管5の端部外周との間に跨がって、固定リン
グ5bがたとえば射出成形されて抜け止め状態で嵌合固
着されている。この場合、接続用ソケット5aは硬質塩
化ビニル樹脂製のものであり、固定リング5bはポリエ
チレン樹脂製のものである。3本の排水枝管5の流入側
の端部内周にも上記と同様にして接続用ソケット5aが
嵌合固着されている。
は、図6と同様に、接続用ソケット5aの差口51aが
嵌合され、接続用ソケット5aの受口52a外周と、排
水枝管5の端部外周との間に跨がって、固定リング5b
が抜け止め状態で嵌合固着されている。一方、3本の排
水枝管5Aの流出側の端部内周にも、同様にして、接続
用ソケットaの差口51aが嵌合され、固定リング5b
にて抜け止め状態で嵌合固着されているが、この場合、
管継手10の流入側接続部と接続される接続用ソケット
5aの端部は受口に代えて差口とされている。
や管8を通して屋外に延設された3本の排水枝管5の各
流出側端部の受口52aはそれぞれ短管32、90度エ
ルボ継手31、短管32および90度エルボ継手31を
介して各排水桝6の流入側受け口61に接続されてい
る。そして、排水桝6の流出側受け口62に排水主管3
の一端部が接続され、この排水主管3の他端部が排水桝
6あるいは公共桝7の流入側接続部と接続されている。
さらに、排水桝6の上端受口63には短管64の下端部
が接続され、この短管64の上端開口に掃除口用の蓋体
65が着脱自在に装着されている。なお、短管32、9
0度エルボ継手31、短管64は硬質塩化ビニル樹脂製
のものである。
水は、排水枝管5、90度エルボ継手31、短管32お
よび90度エルボ継手31を経て各排水桝6に流れ込
み、この各排水桝6に流れ込んだ排水は、排水桝6,6
間を接続している宅地1内の排水主管3を通じて公共桝
7に流れ込み、この公共桝7を経て公道下に埋設された
下水本管へ排水される。
の排水は各排水枝管5Aを経て管継手10に流れ込み、
この管継手10に流れ込んで合流した排水は、管継手1
0の流出側受口111と排水桝6の流入側受口61との
間を接続している排水枝管5を通じて排水桝6に流れ込
む。そして、この排水桝6に流れ込んだ排水は、排水桝
6,6間を接続している宅地1内の排水主管3を通じて
公共桝7に流れ込み、この公共桝7を経て公道下に埋設
された下水本管へ排水される。
がさや管8内を挿通して排水桝6に接続されており、し
かも、さや管8の上端開口から建物2の床下空間に立ち
上がり、各排水設備21〜25の流出側接続部に至るま
での排水枝管5は床下空間Sに露出配管されているの
で、排水枝管5内の点検や清掃、あるいは排水枝管5の
補修や取り替えを容易に行うことができる。
をその内部に円滑に延設することができるように、外周
基礎4のボイド孔4aに予め設定された姿勢で固定され
て防湿コンクリート41に埋設されている。具体的に
は、図2に示すように、外周基礎4のボイド孔4aは、
さや管8の外径よりも大きく、さや管8をボイド孔4a
に差し込むだけでは、さや管8は回転して一定の姿勢に
保つことが困難である。このため、防湿コンクリート4
1の打設に先立って、外周基礎4のボイド孔4aに、た
とえば水膨張ゴムなどの支持材9を介して、さや管の一
端部を設定された姿勢に固定しておくのがよい。
かじめ設定姿勢で簡単確実に固定することができるの
で、打設した防湿コンクリート41が硬化するまでの
間、さや管8を外周基礎4に設定された姿勢に保持して
おく必要がなく、そのまま防湿コンクリート41を打設
すればよく、施工性が向上する。このようにして、防湿
コンクリート41に設定された姿勢で埋設されたさや管
8に、各排水設備21〜25に接続された排水枝管5を
円滑に導くことができる。
として、継手本体11の側壁から分岐部12が斜めに突
設したものを用いたが、図5に示すように、継手本体1
1の側壁から真横および真上に分岐部12を突設したも
のを用いてもよい。また、分岐部12は少なくとも2個
あればよい。
や排水桝6はポリエチレン樹脂製のものであってもよ
い。その際、接続方式としては、ゴム輪方式、融着方
式、溶着方式などを採用すればよい。
基礎としたが、この布基礎に代えてベタ基礎とすること
も可能であり、その際、防湿コンクリート41が基礎ス
ラブに対応することになる。
22,23,24と管継手10との間を接続する排水枝
管5Aとして、ポリエチレン樹脂製の波付管を用いた
が、硬質塩化ビニル樹脂管を用いることも可能である。
さらに、管継手10を透明な硬質塩化ビニル樹脂製のも
のとすることで、この管継手の外から内部の点検などを
行える。
は、複数の排水設備に接続されている排水枝管のそれぞ
れの流出側端部が、1個の流出側接続部と複数の流入側
接続部を備えた管継手の各流入側接続部と接続されてい
るので、つまり、複数の排水設備にて発生した雑排水が
各排水枝管を通じて管継手内に流れ込み、管継手内にて
合流したのち、管継手の流出側接続部と接続されている
排水枝管を通じて排水桝に流れ込む。このため、建物の
外周基礎に設ける貫通孔は少なくて済む。
この点検口を利用して、排水枝管内の点検や清掃を作業
性よく行える。さらに、排水枝管の大部分が床下空間に
露出配管されているので、排水枝管が破損しても、建物
の床下空間を利用して、排水枝管の補修や取り替えを容
易に行える。
管が、各端部が外周基礎の外面および床下の上面にそれ
ぞれ開口されて防湿コンクリートまたは基礎スラブに埋
設されているさや管内に挿通されているので、排水枝管
の保守や補修、更新などを容易に行える。また、所定長
さの排水枝管を用いて各排水設備と排水桝との間の配管
接続を行える。その際、管継手を介して接続される排水
枝管を除いた他の排水枝管の接続個所は2箇所でよく、
配管施工に要する工数が少なくて済む。
に排水枝管を円滑に導くことができるように、さや管を
外周基礎に対して予め設定された姿勢に固定した状態で
床下の防湿コンクリートまたは基礎スラブを打設するこ
とができ、容易に施工することができる。
式的に示す説明図である。
図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】建物内に設置された各排水設備と建物の外
周基礎の外側地中に埋設された排水桝の流入側接続部と
の間に排水枝管が接続され、この排水枝管が床下空間に
露出配管されている住宅用排水システムにおいて、 前記排水枝管の接続が、1個の流出側接続部と複数の流
入側接続部を備え、建物の床下に設置された点検口付き
管継手を介して行われていることを特徴とする住宅用排
水システム。 - 【請求項2】一端部が外周基礎の外面に開口するととも
に、他端部が外周基礎の内側近傍に位置している床下の
上面に開口するさや管が防湿コンクリートまたは基礎ス
ラブに埋設され、排水枝管がさや管内に挿通されている
請求項1記載の住宅用排水システム。 - 【請求項3】さや管の一端部が外周基礎に形成されたボ
イド孔に支持材を介して固定されている請求項2記載の
住宅用排水システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001289370A JP4751549B2 (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | 住宅用排水システム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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ID=19111870
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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- 2001-09-21 JP JP2001289370A patent/JP4751549B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP4751549B2 (ja) | 2011-08-17 |
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