JP2003299766A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
にすることによって、ゲームに意外性を持たせることが
でき、メダル獲得枚数に関してプレイヤーの技量の差が
でにくい遊技機を提供する。 【解決手段】 複数種類の図柄を表示したリールR1、
R2、R3を備えた遊技機1において、リールはリール
帯を有しており、リール帯はベースフィルム、印刷層、
及びハーフミラー層を有しており、印刷層は遊技者側か
ら見たときにハーフミラー層より後方に配置している。
Description
ロットマシンやパチンコ等の遊技機に関する。
コ等の遊技機には、機械式の回転リールを備えるリール
式遊技機とディスプイ上に図柄を変動表示させるビデオ
式遊技機とがある。ビデオ式遊技機は、ROM等に格納
している画像データに基づいて図柄をディスプレイに表
示しているから、表示図柄の大きさや色彩等を自由に可
変表示させることができる。従って、ビデオ式遊技機の
演出効果は多種多様であり、さらには、動きの伴うアニ
メーションを表示することも可能である。
リールと、各リールに対応した3個のリールストップボ
タンと、ゲームを開始するためのスタートレバーとを備
える。遊技者がスタートレバーを押し下げると、全リー
ルが一斉に回転する。遊技者が各リールストップボタン
を押すと、各リールが各々停止する。そして、有効な入
賞ラインに特定の図柄が停止すれば、役が成立して入賞
となる。これにより、プレイヤーは成立した役に応じた
枚数のメダルを獲得することができる。
の内側にランプを配置し、図柄の背面から光を照射する
ものがある。この種のリール式遊技機では、図柄を目立
たせることができるという利点がある。
リール式遊技機では、各リールの図柄は固定されている
から、図柄が巡回的に回転表示されるだけであり、ビデ
オ式遊技機のように図柄の色彩等を変更することはでき
ないという問題があった。従って、ビデオ式遊技機に比
較した場合、表示図柄の大きさや色彩等を自由に可変表
示させることができないため、いきおいゲームが単調に
なるきらいがあったまた、リールストップボタンの操作
に熟練したプレイヤーはいわゆる目押しをすることがで
きるために、リールストップボタンの操作に慣れていな
いプレイヤーより多くのメダルを獲得することが可能と
なり、プレイヤーのスキルの差によって、獲得できるメ
ダル枚数に大差が生じてしまうという問題もあった。
て、図柄の表示を多彩にすることによって、ゲームに意
外性を持たせることができ、メダル獲得枚数に関してプ
レイヤーの技量の差がでにくい遊技機を提供することを
課題とする。
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものではない。
したリールを備えた遊技機において、リール(R1、R
2、R3)はリール帯(24)を有しており、リール帯
はベースフィルム(B)、印刷層(P)、及びハーフミ
ラー層(HM)を有しており、印刷層は遊技者側から見
たときにハーフミラー層より後方に配置していることを
特徴とする遊技機により前記課題を解決する。
ガラスなど平板状透明基材の上に形成する反射材を少な
くして、光が若干透過できるようにしてある鏡のことを
いう。鏡は一般に、透明基材の上に銀やアルミニウムな
どの金属を真空中で蒸着して作製する。この蒸着量を少
なくすることにより、蒸着した金属は透明基材表面に部
分的にまばらに付いているだけのような状態となる。従
って、その間から光が透過できるため、半分は反射する
が残りは反射されずに後方から見えるようになる。従っ
て、請求項1の発明によれば、通常は遊技者側の外光
(ハウジング内のリールを外周側から照明するものを含
む。以下同じ。)が強いためハーフミラーは鏡面(銀
色)に見える。逆にハーフミラー背後の照明を明るくす
ると、ハーフミラーを透過した背後の情景の光を遊技者
側から見ることができる。このように、ハーフミラーと
背後の照明の協働により、リール上に表現される図柄や
背景の形状、色彩に変化を持たせることができる。
各種の印刷手法により形成することができるが、シルク
印刷を利用すると異なる色彩を重ねて印刷することがで
きるので、表現に多様性を持たそうとする場合に利点が
ある。
機において、印刷層は図柄を有しており、ハーフミラー
層は当該図柄の一部と重なっていることを特徴とする。
層とに表された図柄や背景を組み合わせて、背後の照明
のオン・オフによって、多様な表現を実現することがで
きる。
の遊技機において、リール帯は、遊技者側から見たとき
にハーフミラー層より手前側に他の印刷層(P1)を有
していることを特徴とする。
層、及び他の印刷層に表された図柄や背景を組み合わせ
て、背後の照明のオン・オフによって、さらに多様な表
現を実現することができる。
いずれかに記載の遊技機において、他の印刷層は可視光
に対して透光性を有する部分があることを特徴とする。
る図柄と他の印刷層に表示されている図柄とで、違和感
のない組合せ図柄を構成することができる。
かに記載の遊技機において、他の印刷層は図柄を有して
おり、印刷層又は他の印刷層に表されている図柄の輪郭
と、ハーフミラー層の輪郭とが重なる領域を有すること
を特徴とする。
に表されている図柄と、ハーフミラー層の形状とを組み
合わせて、多様な表現を実現することができる。
に記載の遊技機において、ハーフミラー層は前記印刷層
の上に形成されていることを特徴とする。
ィルムがないためにハーフミラーの透過率のコントロー
ル幅を広げることができる。
に記載の遊技機において、ハーフミラー層は可視光に対
して透光性を有するフィルムに形成されていることを特
徴とする。
を作成することができるため、製造工程を短時間にする
ことができる。
機において、透光性を有するフィルムが遊技者から見た
側に配置していることを特徴とする。
ルムを遊技者側に配置することで、ハーフミラー層が外
界に触れないので、扱いやすく、経時変化しにくいもの
とすることができる。
かに記載の遊技機において、遊技機は、複数のリールを
有し、各リールが停止した状態で、各リールを横切る複
数の入賞ライン(L1〜L5)のいずれかに予め定めら
れた図柄の組合せが揃うと役に入賞し、入賞した役に応
じた遊技価値の付与を行うものであって、リール帯が各
リールの少なくとも一つに用いられていることを特徴と
する。
かに記載された特長を持った遊技機を、スロットマシン
として構成することができる。
れかに記載の遊技機遊技機は、各リールを横切る複数の
入賞ラインのいずれかに予め定められた図柄の組合せが
揃うと役に入賞し、入賞した役に応じた遊技価値の付与
を行うためのリールと、該リールの用途以外に使用する
リールとを有し、リール帯が該リールの用途以外に使用
するリールに用いられていることを特徴とする。
かに記載された特徴を持った遊技機を、遊技を盛り上げ
る効果演出、入賞の可能性のある役や特別遊技の開始を
知らしめるための報知等に使用するリールを備えたスロ
ットマシンとして構成することができる。
ずれかに記載の遊技機において、遊技者側から見たとき
にリール帯の後方側に発光源(34、35、36)を有
していることを特徴とする。
置された発光源のオン・オフを制御することにより、遊
技者が識別できる印刷層や、他の印刷層を選択すること
が可能となる。
て、リール帯の前方側にも配置してよい。このようにす
ればリール帯の前後2箇所にある発光源のオン・オフを
制御してさらに多様な表示を行うことができる。
説明する実施の形態から明らかにされる。
に基づき説明する。 <スロットマシンの外観構成>図1は、本発明の一実施
形態であるスロットマシン1の外観を示す斜視図であ
る。スロットマシン1の筐体は、本体2と本体2の前面
に取り付けられたフロントドア3とを備えている。フロ
ントドア3の上段には、所定の情報をプレイヤーに提示
する液晶表示装置9が設けられている。フロントドア3
中段のパネル表示部Dには、縦長長方形の3つの表示窓
4a、4b、4cが設けられている。表示窓4a、4
b、4c上には水平に3本、斜めに2本の入賞ラインL
1〜L5が設けられている。パネル表示部Dの内側に
は、各々の外周面に複数種類の図柄が描かれた3列の左
・中・右リールR1、R2、R3が回転自在に設けられ
ている。表示窓4a、4b、4cは例えばアクリル樹脂
等の透明な材料により形成されている。従って、プレイ
ヤーは、各左・中・右リールR1、R2、R3の図柄
を、表示窓4a、4b、4cを透して観察できる。
り外されて、左リールR1及び中リールR2のみが取り
付けられた状態のリールハウジング20を示す。リール
ハウジング20は図1の表示窓4a、4b、4cの紙面
奥側、すなわち本体2の内部中央やや上寄りに配置され
ている。通常は、3つのリールR1、R2、R3が、共
通の軸心を持つ位置にリールハウジング20内に配列さ
れ、各リールはそれぞれに取り付けられたステッピング
モータにより、回転及び停止される(図2においては中
リールR2を駆動する中リール用ステッピングモータS
2のみ示されている。)。
ここでは左リールR1を例にとって説明する。左リール
R1は、リール駆動用ステッピングモータからの駆動力
を受け入れるハブ部21と、ハブ部21から外方に放射
状に広がる四つのスポーク部22と、スポーク部22の
先端に取り付けられ、円筒形の形状を有する円筒部23
と、円筒部23のさらに外周面を包み込むように設けら
れたリール帯24とを備えている。リール帯24は、円
筒部23の外周面に接着剤又は両面テープ等を利用して
固定されている。リール帯24の詳細については後に説
明する。
トを示す図である。左リールR1の表示窓4aに対応す
る部分には、左リール用照明ユニット30が配置されて
いる。左リール用照明ユニット30は壁によって仕切ら
れた上段・中段・下段シェード31、32、および33
を備える。各上段・中段・下段シェード31、32、お
よび33は、白色光を発光する白色冷陰極管34、3
5、および36とを備えている。また、図4(b)にも
示すように、遊技者から見たときにリール帯24の遊技
者側にも白色光を発光する白色冷陰極管44、及び45
が配置されている。白色冷陰極管44、及び45は、好
ましくは表示窓4a〜4cの上下方向であって、遊技者
側からは直接見ることができない位置に配置されること
が望ましい。なお、発光源としては、これらの冷陰極管
に限定されるものではなく、例えば白色冷陰極管34、
35、および36に代えて、電球(ランプ)や発光ダイ
オード(LED)などを適宜使用することができる。こ
の場合の発光ダイオードとして、白色単体のタイプや
R、G、B(赤、緑、青)の3色を同時点灯するタイプ
とがあり、本発明においてはいずれのタイプも使用する
ことができる。また、リール帯前方側の白色冷陰極管4
4、及び45に代えて、蛍光灯、電球(ランプ)等を適
宜使用することもできる。これらの冷陰極管等のオン・
オフを制御することによって、多様な図柄の表示を行う
ことが可能となる。これについても後に詳述する。さら
に、左リールR1の一部には、遮光片37がリール本体
から突出して設けられており、左リールR1が回転する
とフォトカプラ38を横切るように構成されている。こ
れにより、リールの一回転ごとに図柄の位置情報がリセ
ットされて、リールの回転の進行に伴う位置情報のずれ
の発生が防止される。なお、中リールR2および右リー
ルR3の構造およびその周辺構成は、図3及び4を用い
て説明した左リールR1の構造およびその周辺構成と同
様である。
>図5は、リール帯24のリール径方向に平行な平面に
よって切断された断面を模式的に示す図である。(a)
は従来のリール帯の断面を、(b)〜(h)は、本発明
の特徴的部分であるハーフミラー層を備えたリール帯の
断面を示している。図においては、便宜上各層の厚さは
均等に表されているが、実際には例えばベースフィルム
層Bの厚さは200μm前後、ハーフミラー層HMの厚
さは6μm前後であって、異なる厚さを有している。
(a)〜(h)の各図において、図面左側がリール外周
側、図面右側がリール内周側を示している。従って、各
リール帯の当該部分が、表示窓4a、4b、4cの位置
にある場合、図面左側が遊技者側に面し、図面右側が照
明ユニット30等に面している。
リカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)などの透明樹脂や、
これらの透明樹脂中に顔料や染料を添加して光半透過性
にした樹脂が使用されている。印刷層Pは、ベースフィ
ルム層B上にオフセット印刷やシルク印刷などにより形
成される。ハーフミラー層HMは、ベースフィルムB上
にアルミニウム等金属の蒸着膜を形成することにより、
あるいは転写により形成される。また、ハーフミラー層
HMを形成後、ハーフミラー層HMの上に印刷層Pを形
成することも可能である。さらにベースフィルムB上に
印刷層Pを形成後、その上にハーフミラー層HMを形成
しても良い。
は、遊技者側にベースフィルム層Bが、内周側には印刷
層Pが配置されている。印刷層Pに印刷されている図柄
及び背景の部分は、背後からの光の一部が透過できるよ
う色透明の性質が付与されている(以降の印刷層及び他
の印刷層において同じ。)。「色透明」とは、所定波長
域の光が透過する性質をいう。所定波長域は可視光の波
長領域を主にいい、印刷層に印刷されている図柄の色が
透過する。かかる構造において、照明ユニットの白色冷
陰極管が点灯されていない状態では、外光が透明又は半
透明のベースフィルムBを透過して、印刷層Pに印刷さ
れた図柄に至って反射される。反射光は再びベースフィ
ルムBを透過して遊技者側に至り、遊技者は図柄を認識
することができる。一方、照明ユニットの白色冷陰極管
がひとたび点灯されると、白色冷陰極管から発生された
光は、印刷層Pに印刷された図柄、及びベースフィルム
層Bを透過して遊技者側に至る。外光の明るさに照明ユ
ニット側の明るさが勝るので、照明ユニットの前面側に
ある図柄は他の部分より一層目立って遊技者側から認識
される。しかし、いずれの場合にも遊技者から認識され
る図柄は印刷層Pに印刷された図柄そのものであり、白
色冷陰極管のオン・オフによる効果は、照明ユニット前
面に位置する図柄を浮き立たせて見せる程度にとどまる
ものである。従って、図柄の色を変化させたり、図柄の
形そのものを変えて見せたりするようなことはできな
い。
ースフィルム層B)−(ハーフミラー層HM)−(印刷
層P)の順に層が配置されている。また図5(c)に示
される構造では、(ハーフミラー層HM)−(ベースフ
ィルム層B)−(印刷層P)の順に層が配置されてい
る。さらに、図5(d)の構造では、遊技者側から(ハ
ーフミラー層HM)−(印刷層P)−(ベースフィルム
層B)の順に層が配置されている。いずれの場合にも、
遊技者から見て、印刷層Pの手前側にハーフミラー層H
Mが配置されている。従って、白色冷陰極管がオフの状
態では、プレイヤーはハーフミラー層HMに反射される
外光を見ることになり、ハーフミラーは銀色に見える。
また、ハーフミラー層HMが形成されていない部分で
は、印刷層Pに描かれた図柄を直接見ることができる。
そのため、リール帯全面にハーフミラー層HMが形成さ
れている場合、遊技者は印刷層Pに描かれた図柄を全く
見ることができない。またリール帯の一部にハーフミラ
ー層HMが形成されている場合は、遊技者はハーフミラ
ー層HMの銀色部分とその奥側にある印刷層Pに描かれ
た図柄を部分的に見ることができる。これに対して、白
色冷陰極管がオンの状態とされると、白色冷陰極管から
発せられた光は印刷層P経由でハーフミラー層HMを透
過して遊技者側にいたる。従って遊技者は印刷層Pに印
刷された図柄の全てを認識することができる。また特に
図5(d)の構造では、ハーフミラー層HM用のフィル
ム層がないので、ハーフミラーの透過率のコントロール
幅を広げることができる。
の印刷層P1)−(ハーフミラー層HM)−(ベースフ
ィルム層B)−(主印刷層P2)の順に層が配置されて
いる。また図5(f)に示される構造では、(他の印刷
層P1)−(ベースフィルム層B)−(ハーフミラー層
HM)−(主印刷層P2)の順に層が配置されている。
さらに図5(g)に示される構造では、(ベースフィル
ム層B)−(他の印刷層P1)−(ハーフミラー層H
M)−(主印刷層P2)の順に層が配置されている。こ
れら(e)〜(g)のいずれの層構造の場合にも、遊技
者から見てハーフミラー層HMの手前側と奥側に他の印
刷層P1、印刷層P2が配置されている。従って、白色
冷陰極管がオフの状態では、遊技者はハーフミラー層H
M上に印刷された図柄と、図柄が印刷されていない部分
ではハーフミラーに反射される外光(銀色)とを同時に
見ることになる。これに対して、白色冷陰極管がオンの
状態とされると、白色冷陰極管から発せられた光は主印
刷層P2、ハーフミラー層HM、及び他の印刷層P1を
透過して遊技者側に至るので、遊技者は他の印刷層P1
に印刷された図柄と主印刷層P2に印刷された図柄とが
重ねられた状態で両者の図柄を同時に認識することがで
きる。図5(h)の構造においては、ハーフミラー層H
Mが別の透光性フィルムTF上に形成されており、その
透光性フィルムTFとともに印刷層Pに接着層ADによ
り貼り付けられているものである。このような構成をと
ることによって、透光性フィルムTFを遊技者側に配置
することができ、ハーフミラー層HMが直接外界にふれ
ることがないので、扱いやすく、かつ経時変化しにくく
なるという利点がある。
は、ハーフミラー層と印刷層とによって、どのように図
柄の表示が行われるかについて図面を参照しつつさらに
具体的に説明する。以下の説明及び図面においては、手
前側がリール外周側(遊技者側)、奥側がリール内周側
(照明ユニット側)であるとする。
所定の図柄(例えば「赤7」)が表示されている。この
印刷層Pの図柄形状と同一又はそれより僅かに大きい形
状のハーフミラー層HMを、印刷層Pの所定図柄の上面
に貼り付ける。このような構成においては、白色冷陰極
管がオフの状態では、所定図柄として遊技者はハーフミ
ラー層HMを見ることとなるので、銀色の所定図柄(例
えば「銀7」)が認識される。一方白色冷陰極管がオン
の状態とされると、白色冷陰極管から発せられた光は、
色透明な印刷層Pの所定図柄部分、及びハーフミラー層
HMを透過して遊技者側に至る。従って遊技者は所定図
柄を印刷層Pに表されている色(例えば赤)で認識す
る。このように、印刷層Pの図柄の上に図柄の形状と同
一に形成したハーフミラー層を配置すれば、白色冷陰極
管のオン・オフにより、図柄の色を変化させることがで
きる。
面全体がハーフミラー層HMに覆われている。このよう
な構成においては、白色冷陰極管がオフの状態では、リ
ールの全面がハーフミラー層HMに覆われているので、
遊技者からは、無地銀色の面のみ認識され、図柄は見え
ない。一方白色冷陰極管がオンの状態とされると、白色
冷陰極管から発せられた光は、色透明な印刷層Pの所定
図柄部分(例えば「赤7」)、及びハーフミラー層HM
を透過して遊技者側に至る。従って遊技者は所定図柄を
印刷層Pに表されている色(例えば赤)で認識すること
ができる。このように、印刷層P上に全面ハーフミラー
層HMを配置すれば、白色冷陰極管のオン・オフによ
り、印刷層Pの図柄を、見えたり見えなくなったりさせ
ることができる。
所定の図柄(例えば「赤7」)が表示されている。この
印刷層Pの図柄形状と同一又はそれより僅かに小さい形
状にくり抜き部40を設けたハーフミラーHMを、くり
抜き部40を印刷層Pの位置に重なるようにして印刷層
Pの全面に貼り付ける。このような構成においては、白
色冷陰極管がオフの状態では、遊技者はハーフミラー層
HMのくり抜き部40から所定図柄を見ることとなるの
で、所定図柄(例えば「赤7」)はそのまま認識され、
所定図柄の周り(背景)はハーフミラーMHの銀色とし
て認識される。一方白色冷陰極管がオンの状態とされる
と、白色冷陰極管から発せられた光は、色透明な印刷層
Pの所定図柄以外の背景部分、及びハーフミラー層HM
を透過して遊技者側に至る。従って遊技者は印刷層Pに
表されている背景色(例えば白)で認識することができ
る。また所定図柄の部分についてはハーフミラーHMが
くり抜かれているので白色例陰極管の点等消灯にかかわ
らず印刷層に表された形状及び色にて常に遊技者に認識
される。このように、印刷層Pの上に印刷層Pの図柄の
形状と同一にくり抜き部40形成したハーフミラー層H
Mを全面に配置すれば、白色冷陰極管のオン・オフによ
り、図柄の背景の色を変化させることができる。
は所定図柄(例えば「赤7」)が表示されている。印刷
層P2の全面がハーフミラー層HMに覆われており、ハ
ーフミラー層HMのさらに上面には他の印刷層P1とし
て所定図柄とは異なる第2の図柄(例えば「プラム」)
がやや薄めに印刷されている。このような構成において
は、白色冷陰極管がオフの状態では、遊技者はハーフミ
ラー層HM及びその上面に設けられた他の印刷層P1を
見ることとなるので、銀色の背景上に第2の図柄(例え
ば「プラム」)を認識する。一方白色冷陰極管がオンの
状態とされると、白色冷陰極管から発せられた光は、色
透明の印刷層P2、及びハーフミラー層HM、さらに一
部は他の印刷層P1を透過して遊技者側に至る。従って
遊技者は印刷層P2の所定図柄(例えば「赤7」)と、
背景(例えば白地)に重なるように他の印刷層P1図柄
(例えば「プラム」)を認識する。このように、印刷層
P2の上側全面にハーフミラー層HMを配置し、さらに
ハーフミラー層HMの上面に他の印刷層P1を配置すれ
ば、白色冷陰極管のオン・オフにより、他の印刷層P1
に表示された図柄のみ表示させたり、印刷層P2に表示
された図柄と他の印刷層P1に表示された図柄とを重ね
て表示させたりすることができる。
は照明ユニット30の二つのシェード31、32(図4
参照)にまたがるようにひとつの演出図柄が表示されて
いる。印刷層Pの上面全面にハーフミラー層HMが配置
されている。図示されてはいないがハーフミラー層の上
面にはさらに他の印刷層が設けられており、この部分に
スロットマシンのゲームの進行に必要な所定図柄がすべ
て表示されている。通常は白色冷陰極管34、35は消
灯しておき、他の印刷層に表示される図柄によりゲーム
が進行される。そして必要に応じて白色冷陰極管34、
35の一方あるいは両方を点灯させることにより、印刷
層Pに表示されている演出図柄の上半分、下半分、全体
を適宜遊技者に認識させることができる。このようにす
ればゲームの進行に応じて、適宜遊技者に所定の演出
(例えば所定事項の報知や告知)を提示して、起伏のあ
るゲームを演出することが可能となる。例えば、遊技者
がストップボタン7a、7b、7cのいずれか一つ又は
二つを押込んで、1または2のリールが停止した際に、
この停止したリールにおいて、上記の図柄の所定の表示
を実行して、例えば内部当選している役を遊技者に報知
するようなことが可能となる。
ー層HMの上面に形成されている他の印刷層P1には、
スロットマシン1のゲーム進行に必要な全ての図柄が表
示されている。印刷層P2には、例えば他の印刷層P1
の「赤7」の位置よりリールの回転方向前方に所定量ず
らせて通常の「赤7」の3倍の大きさの「赤7」が表示
されている。通常のゲーム進行時には、白色冷陰極管3
4、35、36は消灯しておき、他の印刷層P1に表示
されている図柄によりゲームが進行される。例えば内部
抽選でビッグボーナス賞が当選し、遊技者がすでにスト
ップボタン7aの操作により第一リールR1において
「赤7」をいずれかの有効ライン上に停止させることが
できたとき、第二リールR2または第三リールR3の白
色例陰極管35、36を点灯させて印刷層P2に表示さ
れた大きな「赤7」を遊技者に見えるようにする。大き
な「赤7」は、通常の「赤7」よりも形状が大きいの
で、回転中もその位置を捉えることが容易である。くわ
えて、回転中の大きな「赤7」の位置は他の印刷層P1
の「赤7」の位置に所定量先行しているので、遊技者が
大きな「赤7」を認識してからストップボタンを押すま
でのタイムラグを保証することができる。このようにす
ることによって、いわゆる目押しが苦手な遊技者であっ
ても、大きな「赤7」を手がかりに他の印刷層P1の
「赤7」を有効ライン上にそろえて「赤7役」を入賞さ
せることが容易なものとなる。
べき所定図柄をゲームの進行中に白色冷陰極管のオン・
オフの切り替えによって変化させることができる。例え
ばリール停止の瞬間にオン・オフが切り替えられると、
図柄そのものが切り替わったり、図柄の色が変わったり
することになり、それによって入賞役が変わる。従っ
て、遊技者にゲームの意外性を感じさせることができ
る。遊技者は、ますますゲームに対する興趣が深まり、
ゲームを堪能することができる。またゲームの進行中、
あるいはゲーム間に役を構成する図柄とは別な図柄を表
示させることもでき、報知等の演出効果を奏することも
できる。さらに、目押しの補助情報を提示したり、リー
ルの回転中に表示される図柄が必ずしもリール停止時の
図柄と一致しないように構成したりすることもできるの
で、いわゆる目押しの技量に熟達した遊技者と、そうで
ない遊技者とのメダル獲得枚数の差を少なくすることも
可能である。
であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して
本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示さ
れた実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲お
よび明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に
反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を
伴う遊技機もまた本発明の技術的範囲に包含されるもの
として理解されなければならない。
側の外光が強いためハーフミラーは鏡面(銀色)に見え
る。逆にハーフミラー背後の照明を明るくすると、ハー
フミラーを透過した背後の情景の光を遊技者側から見る
ことができる。このように、ハーフミラーと背後の照明
の協働により、リール上に表現される図柄や背景の形
状、色彩に変化を持たせることができる。
ミラー層とに表された図柄や背景を組み合わせて、背後
の照明のオン・オフによって、多様な表現を実現するこ
とができる。
ミラー層、及び他の印刷層に表された図柄や背景を組み
合わせて、背後の照明のオン・オフによって、さらに多
様な表現を実現することができる。
れている図柄と他の印刷層に表示されている図柄とで、
違和感のない組合せ図柄を構成することができる。
印刷層に表されている図柄と、ハーフミラー層の形状と
を組み合わせて、多様な表現を実現することができる。
用のフィルムがないためにハーフミラーの透過率のコン
トロール幅を広げることができる。
ミラーを作成することができるため、製造工程を短時間
にすることができる。
のフィルムを遊技者側に配置することで、ハーフミラー
層が外界に触れないので、扱いやすく、経時変化しにく
いものとすることができる。
いずれかに記載された特徴を持った遊技機を、スロット
マシンとして構成することができる。
のいずれかに記載された特徴を持った遊技機を、遊技を
盛り上げる効果演出、入賞の可能性のある役や特別遊技
の開始を知らしめるための報知等に使用するリールを備
えたスロットマシンとして構成することができる。請求
項11の発明によれば、リール帯の後方側に配置された
発光源のオン・オフを制御することにより、遊技者が識
別できる印刷層や、他の印刷層を選択することが可能と
なる。
す図である。
す図である。
す図である。
す図である。
示す図である。
示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 複数種類の図柄を表示したリールを備え
た遊技機において、 前記リールはリール帯を有しており、 前記リール帯は、ベースフィルム、印刷層、及びハーフ
ミラー層を有しており、 前記印刷層は、遊技者側から見たときにハーフミラー層
より後方に配置していることを特徴とする遊技機。 - 【請求項2】 前記印刷層は図柄を有しており、 前記ハーフミラー層は当該図柄の一部と重なっているこ
とを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 【請求項3】 前記リール帯は、遊技者側から見たとき
にハーフミラー層より手前側に他の印刷層を有している
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。 - 【請求項4】 前記他の印刷層は可視光に対して透光性
を有する部分があることを特徴とする請求項1、2又は
3のいずれかに記載の遊技機。 - 【請求項5】 前記他の印刷層は図柄を有しており、 前記印刷層又は他の印刷層に表されている図柄の輪郭
と、前記ハーフミラー層の輪郭とが重なる領域を有する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技
機。 - 【請求項6】前記ハーフミラー層は前記印刷層の上に形
成されていることを特徴とする請求項1〜5いずれかに
記載の遊技機。 - 【請求項7】 前記ハーフミラー層は可視光に対して透
光性を有するフィルムに形成されていることを特徴とす
る請求項1〜5いずれかに記載の遊技機。 - 【請求項8】 前記透光性を有するフィルムが遊技者か
ら見た側に配置していることを特徴とする請求項7に記
載の遊技機。 - 【請求項9】 前記遊技機は、複数の前記リールを有
し、前記各リールが停止した状態で、前記各リールを横
切る複数の入賞ラインのいずれかに予め定められた図柄
の組合せが揃うと役に入賞し、入賞した役に応じた遊技
価値の付与を行うものであって、 前記リール帯が前記各リールの少なくとも一つに用いら
れていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記
載の遊技機。 - 【請求項10】 前記遊技機は、各リールを横切る複数
の入賞ラインのいずれかに予め定められた図柄の組合せ
が揃うと役に入賞し、入賞した役に応じた遊技価値の付
与を行うためのリールと、該リールの用途以外に使用す
るリールとを有し、前記リール帯が該リールの用途以外
に使用するリールに用いられていることを特徴とする請
求項1〜9のいずれかに記載の遊技機。 - 【請求項11】遊技者側から見たときにリール帯の後方
側に発光源を有していることを特徴とする請求項1〜1
0のいずれかに記載の遊技機。
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