JP2012139251A - 装飾パネル装置及び遊技機 - Google Patents

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泰裕 鏡
Mitsuaki Kusanagi
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Abstract

【課題】光源の照射色を変えることによって、点灯箇所が移動しているように表示することができて、複雑で変化のある表示が可能な装飾パネル装置を提供する。
【解決手段】遊技機(10)の正面側に配置されて遊技者に対向する装飾パネル(310)と、装飾パネル(310)に背面側から複数の色の光を照射可能な光源(320)とを備えた装飾パネル装置(300)において、装飾パネル(310)は、複数の領域を有すると共に各々の領域は光源(320)の照射色のいずれか一の色が配色される表示図柄(330)を備え、表示図柄(330)は、光源(320)の照射色に応じて視認し易い色が変更されるように形成され、光源(320)の照射色を変えることによって、表示図柄(330)の色のうち視認し易い色が変更され、点灯箇所が移動しているように表示可能に形成されていることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

この発明は、点灯箇所が移動しているように表示可能な装飾パネル装置及びこれを備えた遊技機に関する。
従来、この種の装飾パネル装置としては、マジックミラーの内側に光源を配置して、光源の消灯時には、マジックミラーの鏡面により内部が見えないが、光源の点灯時には、内部に配置した図柄や、模様や、抜き型の透光部の形状が見えるようなものがある。例えば、スモーク印刷層の前面にパール印刷層が形成されることにより、光源の消灯時には前方から入射する光によって意匠透光部が視認されずパール印刷層の部分が視認されるが光源の点灯時には意匠透光部が浮かび上がるように表示されるものがある(例えば、特許文献1。)。
特開2008−175584号公報
しかし、上記した従来の技術では、光源の点灯と消灯との2つのパターンのみであって、単調になりやすく、変化に乏しいといった問題点があった。
このような装飾パネル装置は、例えば、スロットマシンや、パチンコ等の遊技機の前面に配置される場合がある。このような装飾パネル装置の場合、光源の点灯と消灯とで表示されるものが変更されることは面白みがあるものの、単に点灯と消灯との2パターンのみでは、長時間使用すると、単調となりやすく、遊技者に飽きられてしまう。
そこで、本発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
本発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装飾パネル装置や、それを用いた遊技機において、光源の照射色を変えることによって、点灯箇所が移動しているように表示することができて、複雑で変化のある表示を可能にしようとするものである。
(請求項1)
請求項1記載の発明に係る装飾パネル装置(300)は、遊技機(10)の正面側に配置されて遊技者に対向する装飾パネル(310)と、装飾パネル(310)に背面側から複数の色の光を照射可能な光源(320)とを備えている。
そして、装飾パネル(310)は、複数の領域を有すると共に各々の領域は光源(320)の照射色のいずれか一の色が配色される表示図柄(330)を備えている。
そして、表示図柄(330)は、光源(320)の照射色に応じて視認し易い色が変更されるように形成されている。
そして、光源(320)の照射色を変えることによって、表示図柄(330)の色のうち視認し易い色が変更され、点灯箇所が移動しているように表示可能に形成されていることを特徴とする。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、表示図柄(330)は、光源(320)の照射色に対応した色が、規則的な順序で並ぶように配色されている。
そして、前記光源(320)は、表示図柄(330)に配色した規則的な色の順序と同一の順序で、照射する色を変えるように形成されていることを特徴とする。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、表示図柄(330)は、放射状に区分けされた領域に、光源(320)の照射色に対応した色が規則的な順序で周方向に並ぶように配色されていることを特徴とする。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1から3までのいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、装飾パネル(310)は、表示図柄(330)の前面側に設けられた暗色化のためのスモーク印刷層(350)と、スモーク印刷層(350)の前面側に設けられるとともに、光源(320)の消灯時には、前方から入射する光の反射によって表示図柄(330)を視認されないようにするパール印刷層(360)とを備えている。
そして、光源(320)の消灯時には表示図柄(330)が視認されずスモーク印刷層(350)の前面のパール印刷層(360)が視認され、光源(320)の点灯時には表示図柄(330)がスモーク印刷層(350)及びパール印刷層(360)を介して視認可能に形成されていることを特徴とする。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1から4までのいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、装飾パネル(310)は、前面側に意匠図柄(370)を形成している。
そして、装飾パネル(310)は意匠図柄(370)を含めて透過表示可能な透光部(380)を形成している。
そして、装飾パネル(310)のうち、意匠図柄(370)以外の部分に表示図柄(330)を形成している。
そして、意匠図柄(370)では光源(320)の照射色が視認され、意匠図柄(370)以外の部分では、表示図柄(330)の色のうち、光源(320)の照射色に応じて視認し易い色が変更され、点灯箇所が移動しているように見えることを特徴とする。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、請求項1から5までのいずれか1項に記載の装飾パネル装置(300)を備えた遊技機である。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1及び6)
請求項1及び6記載の発明によれば、装飾パネルの表示図柄には、区分けされた領域に光源の照射色に対応した色が配色されている。そして、その表示図柄は、光源の照射色に応じて視認しやすい色が変更されるように形成されている。そして、光源の照射色を変えることによって、表示図柄の視認しやすい色も変更され、点灯箇所が、光源の照射色に対応した色に配色されている区分けされた領域を単位として移動しているように表示することができる。これにより、複雑で変化のある表示が可能となる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、光源は、表示図柄に配色した規則的な色の順序と同一の順序で、照射する色を変える。これにより、表示図柄の視認しやすい色が、表示図柄の規則的な順序で並ぶ配色に沿って変更される。結果として、点灯箇所が、表示図柄の規則的な順序で並ぶ配色に沿って、次々に連続的に移動しているように表示することができる。これにより、点灯箇所がスムーズに移動しているように表示することができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果に加えて、光源の照射色を変更すると、この光源の照射色に対応した色が、放射状に区分けされた領域に規則的な順序で周方向に並ぶように表示図柄に配色されているため、視認しやすい領域が、周方向に次々と移動することになる。これにより、光源の点灯箇所が、表示図柄の周方向に回転移動しているように表示させることができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、請求項1から3までのいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、光源の消灯時には、前方から入射する光がパール印刷層の反射によって、表示図柄が視認されずに、パール印刷層が視認される。その際、スモーク印刷層の存在によって、暗色化され、前方から入射する光が表示図柄まで届くのを抑えることができ、表示図柄を前方からより見難くすることができる。
一方、光源の点灯時には、光源の照射光によって表示図柄が明瞭なものとなって、表示図柄を、スモーク印刷層及びパール印刷層を介して(通過して)、前面側から視認することができる。
結果として、光源の消灯時には、パール印刷層を、前面側から視認させることができ、光源の点灯時には、表示図柄を、前面側から視認させることができる。すなわち、光源の消灯及び点灯により、装飾パネルに異なる2つの表示が可能となる。結果として複雑で変化のある表示が可能となる。
(請求項5)
請求項5記載の発明によれば、請求項1から4までのいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、意匠図柄では、光源の照射色が視認され、意匠図柄以外の部分では、光源の照射色を変えることによって、表示図柄の視認しやすい色が変更し、点灯箇所が、光源の照射色に対応した色に配色されている区分けされた領域を単位として移動しているように表示することができる。これにより、複雑で変化のある表示が可能となる。
本発明の第1の実施の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、回転リールのリールテープ上の図柄の配置を示す展開図である。 本発明の第1の実施の形態であって、役の内容を示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態であって、装飾パネル装置の分解図である。 本発明の第1の実施の形態であって、(A)は光源の照射色が赤色の場合の表示図柄の外観正面図、(B)は光源の照射色が紫色の場合の表示図柄の外観正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、光源の消灯時の装飾パネル装置の外観正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、光源の点灯時の装飾パネル装置の外観正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態であって、装飾パネル装置の分解図である。 本発明の第3の実施の形態であって、表示図柄の外観正面図である。 本発明の第4の実施の形態であって、表示図柄の外観正面図である。 本発明の第5の実施の形態であって、表示図柄の外観正面図である。 本発明の第6の実施の形態であって、表示図柄を有する遊技機の一部外観正面図である。 本発明の第7の実施の形態であって、表示図柄を有する遊技機の一部外観正面図である。 本発明の第8の実施の形態であって、表示図柄の外観正面図である。 本発明の第9の実施の形態であって、表示図柄の外観正面図である。 本発明の第10の実施の形態であって、表示図柄の外観正面図である。 本発明の第11の実施の形態であって、表示図柄の外観正面図である。 本発明の第12の実施の形態であって、表示図柄の外観正面図である。
(第1の実施の形態)
本明細書において、「前面」は、遊技機において遊技を行う際に遊技者が向き合う面をいい、「背面」は、かかる遊技者から見た場合の「前面」の反対側の面であり、また、「左」や「右」等の左右方向も、かかる遊技機の前面の方を向いて位置している者から見た場合の左側や、右側を意味する。
図1に示すように、本実施の形態に係る遊技機としてのスロットマシンは、正面に向かって開口する正面開口部を有する四角箱状の筐体11と、この筐体11の正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉14とを有する。前記前扉14は、正面開口部の上部を開閉自在に塞ぐ上扉3と、正面開口部の下部を開閉自在に塞ぐ下扉4とを備えている。
また、前扉14の上部には、上パネル12aを備え、前扉14の下部には、下パネル12bを備え、前扉14の前面における、上パネル12aと下パネル12bとの間には、前方へ向けて突出する操作部12cを備えている。
前記上扉3には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の上パネル12aが形成されている。そして、この上パネル12aの略中央には、三個の回転リール40の円周に貼付したリールテープ42上の図柄61、いわゆる停止図柄61を見ることができる表示窓13が形成されている。この表示窓13は、3個全ての回転リール40の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄を遊技者に見せるように形成されている。
前記表示窓13の奥には、3個の駆動モータによって図柄表示手段としての回転リール40を回転させるためのリールユニット60が配置されてある。前記回転リール40は、左端側に位置する左リール43と、右端側に位置する右リール45と、この左リール43及び右リール45の間に位置する中リール44とからなる。
そして、遊技機10の前面に実際に描かれているものではないが、後述する有効ラインになり得るラインとして、横方向や、斜め方向等に3個の回転リール40の各3個の所定図柄の停止位置を結んだ5本のライン(L1〜L5)が形成されている。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等を音や光や映像で報知させる報知手段66が形成されてあり、この報知手段66は、上部の左右のスピーカー67と、上パネル12aの上部中央に配置された液晶表示装置68と、上パネル12aの周囲に配置された報知ランプ69と、上パネル12aの正面から向かって右側に配置された装飾パネル装置300とを備えている。なお、この装飾パネル装置300については、後で詳細に説明する。
前記下扉4には、操作部12cの右側に位置して遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口18と、操作部12cの左側に位置して貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるベットスイッチ16と、このベットスイッチ16の左側に位置してクレジットしたメダルを払い出すための精算スイッチ17と、操作部12cの左側に位置してメダルの投入若しくはベットスイッチ16の操作を条件に回転リール40の回転を開始させるための変動表示開始手段31としてのスタートスイッチ30と、操作部12cの略中央に位置して操作により対応する回転リール40の回転を停止させるための変動表示停止手段51としてのストップスイッチ50とを備えている。
具体的には、左リール43に対応する左ストップスイッチ50aと、中リール44に対応する中ストップスイッチ50bと、右リール45に対応する右ストップスイッチ50cとが形成されている。
なお、本遊技機10は、メダル投入口18からメダルを投入すると、最大で50枚のメダルを遊技機10内部に電子的に貯留する(クレジットする)ことが可能に形成されている。そして、この貯留(クレジット)したメダルを、ベットスイッチ16の押下操作によって、遊技開始の条件としてのメダル投入に代えることができる。
前記下扉4の奥には、いわゆるホッパーユニットであって、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができる貯留払い出し手段65と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ6を有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置5とが配置されている。
そして、下扉4の下部には、所定の役の図柄が有効ライン上に表示された場合に、貯留払い出し手段65からメダルが払い出される払い出し口32が形成され、この払い出し口32の下方には、払い出し口32から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状の払い出し皿33が形成されている。
本実施の形態に係る遊技機10は、原則として、ベットスイッチ16操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技開始可能状態となって遊技の開始を可能とし、この遊技開始可能状態におけるスタートスイッチ30の押下操作により、回転リール40の回転を開始させて遊技を開始すると共に、役抽選を行い、各回転リール40に対応するストップスイッチ50の押下タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール40の回転を役抽選の結果に適合するように停止させ、停止時の図柄の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄の組み合わせが有効ライン上に停止表示された場合に、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の特典(利益)を遊技者に付与する等の処理が終了することで1回の遊技が終了するスロットマシンである。
(リールユニット60)
前記リールユニット60は、横並びに設けた3個の回転リール40と、各回転リール40を回転させるためのものであって各回転リール40にそれぞれ対応している駆動モーターとしてのステッピングモーター64と、遊技制御装置21からのパルス信号が入力されることでステッピングモーター64を回転駆動させるためのモータードライバ62と、回転リール40の回転位置を検知するための回転位置検知装置46とを備えている。
回転リール40は、21個の図柄を周囲に均等に配列した筒状のものである。具体的には、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるとともに、複数個(21個)の図柄61が表示されているテープ状のリールテープ42とを備えている。
前記回転位置検知装置46は、回転リール40の回転ドラムから横方向に突出している突出片状のインデックス47と、回転リール40の周囲の支持部材から突出するとともにインデックス47の通過を光センサーの遮断によって検知するためのインデックスセンサ48とを備えている。
そして、駆動モーターによる回転を開始した後、前記インデックス47をインデックスセンサ48により検知してからの回転角度を認識することで、後述する回転位置判断手段161により現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることが可能となる。このインデックスセンサ48は、内部に光センサーを有するとともに、全体形状が、略コ字状であって、一端に発光素子(LED)が配置され、他端に受光素子(フォトトランジスタ)が配置され、そのコ字状の内部を、突出片状のインデックス47が移動することにより、発光素子からの光が遮断され、インデックス47が通過したタイミングを検知可能なものである。
前記モータードライバ62には、遊技制御装置21からの信号としてのパルス信号が入力されることにより、ステッピングモータを回転駆動させるように形成されている。
(制御装置20)
図2に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20が形成されている。前記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAMを備えている。そして、ROMに記憶されたデータやプログラムを、RAMが読み込むことで、動作可能に形成されている。
前記制御装置20の入力段には、上述したベットスイッチ16、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50及び精算スイッチ17が接続され、出力段には、上述した貯留払い出し手段65、リールユニット60及び報知手段66が接続されている。
前記制御装置20は、遊技を進行させて遊技状態を制御する遊技制御装置21(主基板23)と、この遊技制御装置21からの信号を受けて、遊技の演出を行うために演出状態を制御する演出制御装置22(サブ基板24)とを備えている。ここで、遊技制御装置21と演出制御装置22との間における信号の送受信は、遊技制御装置21における役抽選に関するデータ等の内部データの信頼性を担保すべく、一方通行となるように形成されている。すなわち、遊技制御装置21から演出制御装置22に向かってのみ信号が出力され、演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も出力されないように形成されている。
(遊技制御装置21)
前記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30の遊技者による操作により、乱数抽選を行い、ストップスイッチ50の操作により、その抽選の結果を反映させた回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。
前記遊技制御装置21は、遊技制御手段27と、役抽選手段110と、回転制御手段250と、ウェイト制御手段190と、停止制御手段130と、停止図柄判定手段140と、計時手段150と、回転位置判断手段161と、フリーズ制御手段400とを備えている。
なお、本スロットマシンにより行う遊技は、一般的(通常)に行われる通常遊技と、ボーナス遊技と呼ばれて同一の遊技回数を基準として遊技期間で比較した場合に、この通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技とを備えている。この特別遊技は、通常遊技中に予め定めた所定の役の図柄を有効ライン上に表示させたことにより移行すると共に通常遊技よりも単位時間あたりの獲得可能なメダル数が多くなることが可能に形成されている。この特別遊技は、具体的には、所定枚数までのメダルの獲得が可能なBBゲーム(ビッグボーナスゲーム)やRBゲーム(レギュラーボーナスゲーム)を備えている。
ここで、「役」とは、図4に示すように、原則として図柄の組み合わせにより構成されるもので、予め定めた図柄の組み合わせを意味するものであって、例えば、左、中、右の回転リール40の停止図柄が、それぞれ「赤7」「赤7」「赤7」のように、通常、回転リールに表示される図柄を、3つ揃えた形が基本形となる。但し、チェリーのように、3つ揃わなくとも、例えば、左リール43のように特定の回転リールにチェリー図柄が停止して、残りの2つの回転リール40にはいずれの図柄でもよい役もある。なお、役の構成は、遊技機10の前面側(図示せず)に表示されている。
そして、前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊技に関する制御を行う。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を制御するものである。
以下、遊技機10における通常遊技について説明する。通常遊技では、1回の遊技につき、メダルを3枚投入することが必要であって、3枚投入だけしか有効にならない。3枚のメダルを投入すると、遊技開始可能状態となり、5本のライン(L1〜L5)が有効になる。そして、有効になったラインを、「有効ライン」と称する。
ここで、役には、有効ライン上に所定の図柄の組み合わせが停止表示されることにより、メダルが払い出される小役と、有効ライン上に所定の図柄の組み合わせが停止表示されることにより、メダルの払い出しはないがメダルを新たに投入することなく前回の遊技と同じ条件で再度遊技を行うことができる再遊技役と、有効ライン上に所定の図柄の組み合わせが停止表示されることにより、メダルの払い出しはないが特別遊技へ移行するボーナス役とがある。
具体的には、小役には、プラム役と、ベル役と、チェリー役と、有利遊技移行役と、いわゆる3択役(3択青7役、3択白7役、3択赤7役)とがある。例えば、プラム役、ベル役、及びチェリー役のうちプラム役は、「プラム」「プラム」「プラム」の図柄の組み合わせにより構成され、また、例えば、チェリー役は、「チェリー」「ANY」「ANY」(「ANY」は、いずれの図柄であってもよいことを意味する。)の図柄の組み合わせにより構成される。そして、役を構成する図柄の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止表示されることにより、当該役に応じた所定枚数のメダルが払い出される。例えば、「ベル」「ベル」「ベル」の図柄の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止表示されることにより、ベル役に応じた所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出される。
また、有利遊技移行役は、後述する役抽選手段110による役抽選により当該役に当選することで、後述する有利遊技へ移行することが決定されるとともに、有効ライン上に所定の図柄の組み合わせが停止表示されることにより、メダルが払い出されるものである。有利遊技移行役は、図4に示すように、「赤7」「リプレイ」「リプレイ」の図柄の組み合わせにより構成される。なお、有利遊技移行役は、BBゲーム中においてのみ抽選される役である。
また、再遊技役は、図4に示すように、「リプレイ」「リプレイ」「リプレイ」の図柄の組み合わせにより構成される。そして、いずれかの有効ライン上にこの図柄の組み合わせが停止表示されることにより、次の遊技は、いわゆる「再遊技」の遊技状態となる。この再遊技になると、メダルを新たに投入することなく前回の遊技と同じ条件(前回のメダル投入枚数を維持した状態)で遊技を行うことができる。
また、図4に示すように、ボーナス役には、BB役と、RB役とがある。BB役は、「赤7」「赤7」「赤7」の図柄の組み合わせにより構成される。そして、有効ライン上にこの図柄の組み合わせが停止表示されることにより、BBゲームへ移行する。また、RB役は、「BAR」「BAR」「BAR」の図柄の組み合わせにより構成される。そして、有効ライン上にこの図柄の組み合わせが停止表示されることにより、RBゲームへ移行する。
なお、本実施の形態では、ボーナス役は、メダルの払い出しを行うことなく、特別遊技へ移行するようになっているが、所定枚数(例えば15枚)のメダルを払い出した後に、特別遊技へ移行するように設定してもよい。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技とは、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技をいい、特別遊技制御手段80は、特別遊技を制御するものである。
特別遊技としては、BBゲームと、RBゲームとがある。BBゲームとは、所定の役の当選確率が通常遊技よりも高い遊技を複数回実行可能な遊技であって、所定枚数(例えば369枚以上)のメダルの払い出しにより終了する遊技である。また、RBゲームとは、BBゲームと同じく、所定の役の当選確率が通常遊技よりも高い遊技を複数回実行可能な遊技であって、BBゲームよりも少ない所定枚数(例えば99枚以上)のメダルの払い出しにより終了する遊技である。
また、本実施の形態では、特別遊技制御手段80は、特別遊技(BBゲーム及びRBゲーム)中のメダルの払い出し枚数をカウントする払出枚数カウンタを有している。
具体的には、通常遊技において、役抽選によりBB役に当選すると、いずれかの有効ライン上に、BB役を構成する「赤7」「赤7」「赤7」の図柄の組み合わせが当選した役に応じて揃い得るようになり、「赤7」「赤7」「赤7」の図柄の組み合わせが揃い、停止表示されると、BBゲームへ移行する。
BBゲームへ移行すると、役抽選で所定の役に当選する確率が通常遊技中よりも高くなるとともに、2枚のメダルの投入により遊技が開始可能となり、有効ラインが中段ラインL2のみとなる。そして、有効ライン上に、当選した役を構成する図柄の組み合わせが停止表示されると、当該役に応じた所定枚数のメダルが払い出されるとともに、払出枚数カウンタにより払い出されたメダルの枚数がカウントされる。
そして、BBゲーム中のメダルの累計払い出し枚数が所定枚数(例えば369枚以上)に達すると、BBゲームは終了して、通常遊技または後述する有利遊技へ移行する。
また、通常遊技において、役抽選によりRB役に当選すると、いずれかの有効ライン上に、RB役を構成する「BAR」「BAR」「BAR」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「BAR」「BAR」「BAR」の図柄の組み合わせが揃い、停止表示されると、RBゲームへ移行する。
RBゲームへ移行すると、BBゲームと同様の遊技が行われる。そして、有効ライン上に、当選した役を構成する図柄の組み合わせが停止表示されると、当該役に応じた所定枚数のメダルが払い出されるとともに、払出枚数カウンタにより払い出されたメダルの枚数がカウントされる。
そして、RBゲーム中のメダルの累計払い出し枚数が所定枚数(例えば99枚以上)に達すると、RBゲームは終了して、通常遊技へ移行する。
なお、本実施の形態では、特別遊技(BBゲーム及びRBゲーム)は、所定枚数のメダルの払い出しにより終了するものであるが、特別遊技の終了条件としては他の条件(例えば遊技回数や入賞回数)を設定することもできる。
また、払出枚数カウンタによるカウントは、カウントアップによる方法でもカウントダウンによる方法でもよい。
(役抽選手段110)
役抽選手段110は、スタートスイッチ30の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行うものである。この役抽選手段110による役抽選で、いずれかの役に当選すると、当選した役に対応する当選フラグが成立する。役抽選手段110は、乱数発生手段と、乱数抽出手段と、役抽選テーブルと、判定手段とを備えている。
乱数発生手段は、役抽選用の乱数を、所定の範囲内(例えば、10進数で0〜65535)で発生させるものである。また、乱数抽出手段は、乱数発生手段が発生させた乱数を、所定の契機(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、乱数発生手段は、カウンタ回路などによって構成されるため、乱数発生手段が発生させる数値は、厳密には乱数ではない。ただ、スタートスイッチ30が操作されるタイミングは、ランダムであると考えられるため、乱数抽出手段が抽出する数値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。
また、役抽選テーブルは、乱数発生手段が発生させる範囲内の各乱数について、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかをあらかじめ定めたものである。本実施の形態では、役抽選テーブルには、通常遊技および後述する有利遊技において用いられる一般役抽選テーブルと、BBゲームおよびRBゲームにおいて用いられる特別役抽選テーブルとがある。それらの抽選テーブルには、当選の領域と、ハズレの領域とが設定されている。
また、判定手段は、乱数抽出手段が抽出した乱数と、役抽選テーブルとを照合して、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの判定を行うものである。具体的には、判定手段は、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの判定を行う際に、その時点における遊技状態に対応する役抽選テーブルを適宜用いて、当該判定を行うものとなっている。
ここで、当選フラグには、役抽選手段110による抽選の結果が、小役の当選である場合に成立する小役当選フラグ(プラム役当選フラグ、ベル役当選フラグ、チェリー役当選フラグ、3択青7役当選フラグ、3択白7役当選フラグ、3択赤7役当選フラグ、及び有利遊技移行役当選フラグ)と、役抽選手段110による抽選の結果が、再遊技役の当選である場合に成立する再遊技役当選フラグと、役抽選手段110による抽選の結果が、ボーナス役の当選である場合に成立するボーナス役当選フラグ(BB役当選フラグ及びRB役当選フラグ)とがある。
そして、小役当選フラグ、及び再遊技役当選フラグは、成立した遊技においてのみ有効となるものの、ボーナス役当選フラグは、次の遊技へ持ち越すことができるものとなっている。そして、小役当選フラグ、再遊技役当選フラグ、ボーナス役当選フラグは、当選した小役、再遊技役、又はボーナス役を構成する図柄の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止表示されることにより、停止表示した図柄に対応する役が消去されるものとなっている。
なお、当選の領域としては、1つの役にのみ当選する単独当選領域の他に、複数の役に同時に当選する重複当選領域を設定することもできる。(なお、かかる重複当選領域を設定するような場合には、役抽選手段110による役抽選で重複当選領域に当選すると、当選した重複当選領域に含まれる複数の役それぞれに対応する当選フラグが成立する。
(回転制御手段250)
回転制御手段250は、スタートスイッチ30の操作を契機に、3個すべての回転リール40の回転を開始させるとともに、3個すべての回転リール40の回転駆動を制御するものである。具体的には、回転制御手段250は、スタートスイッチ30の操作を契機に、3個すべての回転リール40の回転を開始させて、その回転速度が所定の定常回転速度に達するまで速度を増加させる。そして、回転制御手段250は、回転リール40の回転速度が所定の定常回転速度に達したときには、回転リール40を所定の定常回転速度で定速回転させる定速処理を行う。
また、本実施の形態では、回転リール40を所定の定常回転速度で回転させるための移行処理、いわゆる定常回転処理(速度調整処理)が終了してから、ストップスイッチ50の操作が有効となるように形成されている。
(ウェイト制御手段190)
ウェイト制御手段190は、1回の遊技における遊技時間が、予め定められた所定時間(以下、「ウェイト時間」と称す。)以下とならないように制御するものである。本実施の形態では、ウェイト時間は、4.1秒に設定されている。また、本実施の形態では、ウェイト制御手段190は、計時手段150によりウェイト時間を計時している。具体的には、ウェイト制御手段190は、一の遊技において、回転制御手段250により回転リール40の回転が開始されたことを契機に、計時手段150に計時を開始させる。そして、次の遊技において、回転制御手段250により回転リール40の回転が開始されたことを契機に、計時手段150による計時をリセットして再度計時を開始させる。そして、それ以降の遊技においても同様に、毎遊技、回転制御手段250により回転リール40の回転が開始されたことを契機に、計時手段150による計時をリセットして再度計時を開始させる。
そして、ウェイト制御手段190は、遊技の開始に係るスタートスイッチ30が操作された際における、計時手段150により計時される計時時間が4.1秒以下であった場合には、回転制御手段250による、3個すべての回転リール40の回転を開始させる処理の開始を一旦保留し、計時時間が4.1秒経過した後に、保留した回転制御手段250による当該処理を開始させる。
なお、ウェイト制御手段190は、回転制御手段250により回転リール40の回転が開始されたことを契機に、計時手段に計時を開始させるものであるがこれに限られるものではない。例えば、遊技中の他のいずれかのタイミングから計時手段に計時を開始させるようにしてもよい。
(停止制御手段130)
停止制御手段130は、役抽選手段110の抽選の結果と、各ストップスイッチ50が操作された際における対応する回転リール40の回転位置とに基づいて、各回転リール40の回転を停止させるものである。
具体的には、停止制御手段130は、各ストップスイッチ50が操作された際における対応する回転リール40の回転位置を、回転位置判断手段161が把握した結果から特定すると共に、ストップスイッチ50が操作された時点で、有効ライン上に直ちに停止できる図柄(すなわち、回転リール40の回転位置)を基準として、この図柄から回転方向に予め定められた個数(最大スベリコマ数、例えば4コマ)移動した図柄までの範囲内で、対応する回転リール40を停止させるように形成されている。
そして、停止制御手段130は、役抽選手段110の抽選の結果がいずれかの役に当選の場合には、各回転リール40の回転を停止させるに際し、当選した役を構成する図柄の組み合わせが、いずれかの有効ライン上に極力揃うように、かつ、当選した役以外の役を構成する図柄の組み合わせについては、いずれの有効ライン上にも揃わないように、引き込み制御及び蹴飛ばし制御を行い、一方、役抽選手段110の抽選の結果がハズレの場合には、各回転リール40の回転を停止させるに際し、いずれの有効ライン上にも、いずれの役を構成する図柄の組み合わせも揃わないように、蹴飛ばし制御を行う。
また、本実施の形態では、停止制御手段130は、図柄の停止位置を予め定めた停止テーブルを備え、上記した引き込み制御及び蹴飛ばし制御を、この停止テーブルを用いて行う。
具体的には、停止制御手段130は、1つのフラグ状態ごとに1つの停止テーブルを備えている。ここで、フラグ状態とは、例えばプラム役当選フラグが成立している状態や、ベル役当選フラグが成立している状態などである。
そして、例えば、プラム役当選フラグが成立している状態において用いられる停止テーブルである「プラム役当選テーブル」には、プラム役を構成する図柄の組み合わせが、有効ライン上に優先して揃い得るように、かつ、プラム役以外の役を構成する図柄の組み合わせについては、有効ライン上に揃わないように設定されている。
また、停止制御手段130は、引き込み制御及び蹴飛ばし制御を、所定の図柄を停止させるか否かを判断しながら制御を行うプログラム制御により行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、原則として、単独の当選フラグが別個独立に成立するものであるが、複数の当選フラグを同時に成立(重複当選)させるようにしてもよい。このような場合に、停止制御手段130は、引き込み制御において、当選した複数の図柄のうちいずれの図柄を優先して引き込むかを予め設定している。具体的には、停止制御手段130は、引き込み優先順位を、「再遊技役」>「ボーナス役」>「小役」に設定している。なお、その引き込み優先順位を、「再遊技役」>「小役」>「ボーナス役」の順に設定してもよい。
(停止図柄判定手段140)
停止図柄判定手段140は、すべての回転リール40の回転が停止した際に、いずれかの役を構成する図柄の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止表示されているか否かを判定するものである。
この停止図柄判定手段140により判定が行われると、この判定の結果に基づいた制御が所定の手段により実行される。例えば、停止図柄判定手段140により、いずれかの小役を構成する図柄の組み合わせが有効ライン上に停止表示されていると判定されると、遊技制御手段27は、電子的に貯留(クレジット)した枚数が50枚に達していないときは、その小役の払い出し枚数を電子的に貯留し、50枚に達した後は、貯留払い出し手段65を作動させて所定枚数のメダルを払い出すように制御する。また、例えば、停止図柄判定手段140により、再遊技役を構成する図柄の組み合わせが有効ライン上に停止表示されていると判定されると、遊技制御手段27は、再遊技を実行する制御を行う。
(計時手段150)
計時手段150は、所定時間を計時するためのものであって、本実施の形態を実施するにあたって、種々の時間を計時するものであり、複数のタイマー機構を備えているものである。例えば、1回の遊技制限時間である4.1秒の計時も行うものである。また、その他の種々の時間を、計時或いはカウントするためのものである。その方法は、所定時間までのカウントアップによるものであるが、これに限定されず所定時間からのカウントダウンによるものでもよい。
(回転位置判断手段161(回転位置検出手段160))
回転位置判断手段161は、回転位置検知装置46からのインデックス47がインデックスセンサ48を通過したタイミングと、その時点からのステッピングモーター64へのパルス信号の入力数とに基づいて、各回転リール40の現在の回転位置を把握するためのものである。この回転位置判断手段161と回転位置検知装置46(インデックス47及びインデックスセンサ48)とにより、回転リール40の回転位置を検出する回転位置検出手段160を構成している。これにより、予め定めた基準の位置、例えば、表示窓13の中段位置を中心として、その上下の上段及び下段に現在、通過している図柄を回転中であってもリアルタイムで認識することが可能となるものである。そして、そのデータは、インデックス47がインデックスセンサ48を通過するごとに最新の正確なデータに更新されるように形成されている。
(フリーズ制御手段400)
フリーズ制御手段400は、所定の条件を満たした場合に、所定の時間、遊技の進行を遅延させるものである。なお、このときの「遊技の進行の遅延」は、一般に「フリーズ演出」などと称されるものである。ここで、「所定の条件を満たした場合」というのは、本実施の形態では、第3番目のストップスイッチ50の停止操作、いわゆる第3停止操作を行って、回転リール40が停止した時、BB役当選フラグが成立した状態で、BB役を構成する図柄の組み合わせ(赤7、赤7、赤7)を有効ライン上に停止表示させることができなかった場合であって、且つ、フリーズを発生させるか否かの抽選に当選した場合である。
このフリーズを発生させるか否かの抽選は、役抽選手段110により行われる。役抽選手段110におけるBB役当選フラグの当選領域に、フリーズ発生当選領域と、フリーズ発生ハズレ領域とが設定されており、BB役当選フラグの当選領域であって、フリーズ発生当選領域である場合には、フリーズを発生させるか否かの抽選に当選したことになるものである。もちろん、フリーズを発生させるか否かの抽選手段を別個、設けてもよい。その場合には、その抽選手段には、役抽選手段110と同様に、乱数発生手段と、乱数抽出手段と、抽選テーブルと、判定手段とを備えている。そして、第3停止操作を契機として、乱数抽出手段が、乱数発生手段により発生する乱数を抽出して、抽選テーブルの予め定めたデータに基づいて、抽出した乱数がフリーズを発生させる当選領域に含まれるか否かによって、判定手段がフリーズ演出を発生させることに当選したか否かを判定するようにしてもよい。
なお、このフリーズを発生させるか否かの抽選を行わずに、BB役当選フラグが成立して、BB役の所定の図柄を停止表示させることができなかった場合に常にフリーズ演出を発生させるようにしてもよい。
フリーズ制御手段400は、上記所定の条件を満たしている場合、計時手段150によりタイマーをセットし、所定時間が経過するまで、いずれかの役を構成する図柄の組み合わせが停止表示されたか否かの判定を遅延させる。そして、その後、所定時間経過後に、フリーズ制御手段400は、いずれかの役を構成する図柄の組み合わせが停止表示されたか否かの判定を実施させる。
なお、ここで、フリーズ演出を発生させるタイミングは、上述したものに限定されるものではなく、メダルの投入時、遊技開始可能状態になったとき、スタートスイッチ30の操作時、他のストップスイッチ50の停止操作時、停止表示された図柄の組み合わせに対応する役に応じた処理が終了した時等の種々のタイミングに設定することもできる。
また、フリーズ演出の時間も、予め定めた所定の時間に限定されるものではなく、抽選により時間を変動させるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、フリーズ演出を発生させる条件の一つとして、BB役当選フラグの成立を設定しているが、これに限定されるものではなく、他の当選フラグ成立や、所定の遊技(ボーナスゲーム等の特別遊技や、通常遊技よりも有利となる後述する有利遊技等)への移行決定や、その所定の遊技への移行開始等の他の条件としてもよい。
(有利遊技制御手段220)
有利遊技制御手段220は、有利遊技を制御するものである。本実施の形態に係る有利遊技制御手段220は、有利遊技として、表示装置68に、役抽選手段110の抽選の結果を示唆する情報を表示させることにより、当選した小役を遊技者に対して告知する、という態様の遊技を行う。このような態様の有利遊技は、アシストタイム(AT)などと呼ばれるものである。この有利遊技は、有利遊技移行役に当選することにより、所定遊技回数だけ実施可能となるように形成されている。遊技者は、表示装置68に表示された情報を見て、当選した小役を構成する図柄の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止するようタイミングを図ってストップスイッチ50を操作することにより、告知がない場合と比較して小役を構成する図柄の組み合わせを有効ライン上に停止表示させる機会を増加させることができ、ひいてはより多くの枚数のメダルを獲得することができる。これにより、有利遊技としてのアシストタイム(AT)は、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技となっている。
具体的には、図4に示すように、小役としての3択青7役(青7、プラム、プラム)、3択白7役(白7、プラム、プラム)、3択赤7役(赤7、プラム、プラム)がある。図3に示すように、左リール43において、図柄「青7」と、図柄「白7」と、図柄「赤7」とは、例えば、表示窓13に停止又は引き込み可能な最大引き込み可能範囲が7コマの範囲である場合には、1個しか存在していない。このため、小役としての3択青7役、3択白7役、3択赤7役のうち、いずれかの役が当選している場合には、目押しの技量に優れたものであっても、いずれの役が当選しているか報知されない場合には、その引き込み確率は3分の1となる。それに対して、AT中では、かかる小役としての3択青7役、3択白7役、3択赤7役のうち、いずれの役が当選しているかを特定して遊技者に報知する。これにより、当選した図柄を有効ライン上に停止させることができる可能性が飛躍的に増加して、獲得できるメダル枚数を増加させることができるものである。
(演出データ記憶手段230)
演出データ記憶手段230は、実行する演出の演出データと、演出を実行する確率である実行確率を予め定めた実行確率データとを記憶するものである。演出の実行内容は、表示装置68の表示、演出用ランプ17の点灯・点滅、スピーカからの発音、装飾パネル装置300による演出内容(光源320の点灯時間等)などにより構成されている。
(演出抽選手段410)
演出抽選手段410は、役抽選手段110による役抽選の結果に基づいて、演出を実行するか否かの抽選を行うものである。この演出抽選手段410の抽選は、役抽選手段110と同様に、乱数発生手段と、乱数抽出手段と、抽選テーブルと、判定手段とを備えている。そして、乱数発生手段が発生した乱数から、所定の契機で、乱数抽出手段が乱数を抽出し、その抽出した乱数が、抽選テーブルのデータに基づいて、どの当選領域に含まれるかによって、演出を実行するか否か、どのような種類の演出を実行するか等を判定手段により判定するものである。本実施の形態では、第3停止操作におけるフリーズ演出と連動して、装飾パネル装置300による演出を実行しているため、装飾パネル装置300による演出だけの演出抽選は行っていない。しかし、これに限定されるものではなく、装飾パネル装置300による演出の演出抽選も、演出抽選手段410による抽選によって行うようにして、フリーズ演出を行う場合であっても、この演出抽選に当選した場合だけ演出を実行するように形成してもよい。また、フリーズ演出に連動させることなく、演出抽選手段410による演出抽選の結果に基づいて、装飾パネル装置300による演出を実行するようにしてもよい。
(演出制御手段240)
演出制御手段240は、演出を実行するものである。本実施の形態では、演出制御手段240は、演出データ記憶手段230からの演出データから対応する演出を、演出抽選手段410の演出抽選の結果により、実行可能とするように形成されている。
(装飾パネル装置制御手段390)
装飾パネル装置制御手段390は、装飾パネル装置300の光源の点灯及び消灯のタイミングや、点滅間隔等の制御を行うものである。本実施の形態では、装飾パネル装置300による演出は、フリーズ制御手段400による第3停止操作後のフリーズ演出と連動して発生させるように設定されている。もちろん、装飾パネル装置300による演出は、フリーズ演出と関係なく発生させるようにしてもよいものである。
なお、ここで、装飾パネル装置300による演出は、上述したものに限定されるものではなく、メダルの投入時、遊技開始可能状態になったとき、スタートスイッチ30の操作時、他のストップスイッチ50の停止操作時等の種々のタイミングで発生させるようにしてもよい。また、装飾パネル装置300による演出は、他の当選フラグ成立や、所定の遊技(ボーナスゲーム等の特別遊技や、通常遊技よりも有利となる後述する有利遊技等)への移行決定や、その他の所定の遊技への移行開始等の他の条件を満足することで、発生させるようにしてもよい。
また、その演出の時間も、予め定めた所定の時間に限定されるものではなく、抽選により時間を変動させるようにしてもよい。
(装飾パネル装置300)
装飾パネル装置300は、図1に示すように、遊技機10の前に座った遊技者が、遊技機10を正面から見ると、リールユニット60の右側に位置するものであって、点灯及び点滅等の種々の視覚的効果を与えることができる一種の演出用のランプ装置である。
この装飾パネル装置300は、遊技機10の正面側に配置されて遊技者に対向する装飾パネル310と、装飾パネル310に背面側から複数の色の光を照射可能な光源320とを備えている。
(装飾パネル310)
装飾パネル310は、遊技機10の正面側に配置されて遊技者に対向するものであって、上パネル12aの正面から向かって右側に配置されている「金」の文字を有する円形領域に配置されているものである。
装飾パネル310は、図5に示すように、光源320の前面側に配置されている1枚のシート状のものであり、光源320側から前面側に向かって、順に、複数の領域を有すると共に各領域は光源320の照射色のいずれか一の色が配色されている表示図柄330と、暗色化のためのスモーク印刷層350と、前面側の光を反射可能なパール印刷層360と、「金」の意匠文字を有する意匠図柄370とを備えている。これらの4つの要素が、1枚の樹脂状シートに印刷されているものである。なお、必ずしも印刷することに限定されるものではなく、それぞれを印刷したフィルム状のものを重ねて貼付するようにして形成してもよい。
この装飾パネル310は、全体として、意匠図柄370を含めて透過表示可能な透光部380を形成しているものである。すなわち、装飾パネル310は、全体として、透過表示可能な透光部380として形成されていることにより、背面側にある光源320の光を前面側に照射することができる一種のランプとして機能するものである。
(表示図柄330)
表示図柄330は、図6に示すように、複数の領域を有し、各々の領域は、光源320の照射色のいずれか一の色が配色されているものである。ここで、図6に示す表示図柄330は、見易いように「金」の文字が配置される表示図柄抜け部331を省略した記載となっているが、実際の表示図柄330は、図5に示すように、中央に「金」の文字が配置される表示図柄抜け部331を有しているものであって、「金」の文字が配置される領域には、表示図柄330の配色は施されていないものである。
この表示図柄330は、光源320の照射色に応じて視認し易い色が変更されるように形成されているものである。光源320の照射色を変えることによって、表示図柄330の色のうち視認し易い色、すなわち、光源320の照射色と同一に配色された表示図柄330の領域区分のみが点灯しているように見え、その点灯している色が変更され、点灯箇所が移動しているように表示可能なものである。
具体的に説明すると、表示図柄330は、光源320の照射色に対応した色が、規則的な順序で並ぶように配色されている。すなわち、図6に示すように、表示図柄330は、僅かに螺旋状に曲がった放射状に区分けされた領域に、光源320の照射色に対応した色(図6中のaが赤色、bが紫色、cが青色、dが水色、eが緑色、fが黄色)が規則的な順序で周方向(時計方向)に順に繰り返し並ぶように配色されている。
例えば、光源320が赤色に点灯した場合、図6(A)の網掛け部に示すように、表示図柄330の赤色に配色された領域aの部分が、光源320の照射色である赤色と同一色となり、前面側から視認し易い色の領域となる。そして、次に、光源320が紫色に点灯した場合、図6(B)の網掛け部に示すように、表示図柄330の紫色に配色された領域bの部分が、光源320の照射色である紫色と同一色となり、前面側から視認し易い色の領域となる。このように、光源320の照射色が赤色から紫色に変更されることにより、表示図柄330の視認し易い色の領域部分が、図6(A)の網掛け部である赤色aの領域から、図6(B)の網掛け部である紫色bの領域へ移動することになる。そして、光源320の照射色が、更に、青色、水色、緑色、黄色と変更されることにより、表示図柄330の前面側から視認しやすい領域部分が、図6の配色された区分領域c(青色)、d(水色)、e(緑色)、f(黄色)と移動することになる。そして、光源320が、同様の照射色の変更を繰り返すことにより、前面側から表示図柄330を見た場合、視認し易い色の部分が、光源320の照射色の変更に伴って、周方向(時計方向)に次々と移動して、点灯している箇所が回転移動しているように見えるものである。
この表示図柄330は、後述する前面側の意匠図柄370の縁部371及び中央文字部372(「金」の文字領域)とは重ならないように、中央文字部372(「金」の文字領域)の部分には、図5に示すように、表示図柄330を設けていない抜け部としての表示図柄抜け部331を、設けている。
なお、表示図柄330は、このような放射状のものに限定されるものではなく、種々のデザインが可能なものである。
なお、光源320の照射色と、それに対応する表示図柄330の各領域に配色された色とは、完全に同一であることに限定されるものではない。光源320の照射色と、それに対応する表示図柄330の各領域に配色された色とは、人間の目によって同系統の近似する色として認識される有る程度の色の範囲にある色であればよいものである。そのような近似する色であっても、視覚的には、上述したものと略同様の効果を奏することができる。
(スモーク印刷層350)
スモーク印刷層350は、表示図柄330の前面側に設けられた暗色化のための半透過層としての薄黒い色の印刷層である。このスモーク印刷層350を設けることにより、光源320の消灯時に、表示図柄330の図柄模様が前面側から視認され難くなるものである。
このスモーク印刷層350は、後述する前面側の意匠図柄370の縁部371及び中央文字部372(「金」の文字領域)とは重ならないように、中央文字部372(「金」の文字領域)の部分には、図5に示すように、スモーク印刷層350を設けていない抜け部としてのスモーク抜け部351を、設けている。
(パール印刷層360)
パール印刷層360は、スモーク印刷層350の前面側に設けられるとともに、光源320の消灯時には、前方から入射する光の反射によって表示図柄330を視認されないようにするものである。このパール印刷層360も、スモーク印刷層350と同様に、後述する前面側の意匠図柄370の縁部371及び中央文字部372(「金」の文字領域)とは重ならないように、中央文字部372(「金」の文字領域)の部分には、図5に示すように、パール印刷層360を設けていない抜け部としてのパール抜け部361を、設けている。
このパール印刷層360は、前面側から入射する光を拡散反射し、このパール印刷層360とスモーク印刷層350とが重ねあわされたことにより、光源320の消灯時には、前面側から入射する光により表示図柄330が視認されずに、パール印刷層360のフラットな銀白色の色調のものが視認される。そして、光源320の点灯時には、光源320の照射色と同一の表示図柄330の領域部分が、視認し易いものとして、浮かび上がったかのように、強調して見えるものである。
結果として、図7に示すように、光源320の消灯時には表示図柄330が視認されずスモーク印刷層350の前面のパール印刷層360が視認され、図8に示すように、光源320の点灯時には表示図柄330がスモーク印刷層350及びパール印刷層360を介して視認可能に形成されているものである。
なお、このパール印刷層は、例えば、マイカ、SiO2、Al2O3等の顔料と、酸化チタン、酸化鉄等の顔料とを含んだインクにより形成され、多重反射と反射光の干渉をもたらすようにしたものである。その結果、パール印刷層360は、真珠のような透明かつ光沢感のある状態に仕上げることができ、透明度が高いので、光源320を点灯したような場合には下地の表示図柄330を透かして見ることができるものである。
(意匠図柄370)
意匠図柄370は、装飾パネル310の前面側に位置するものである。意匠図柄370は、図5、図7及び図8に示すように、円形ドーナツ状の縁部371と、この縁部371の中央に位置する「金」の文字領域である中央文字部372とを備えている。そして、円形ドーナツ状の縁部371の内側であって、中央文字部372が形成されていない部分に、意匠が施されていない意匠抜け部373が形成されているものである。
図5に示すように、装飾パネル310のうち、意匠図柄370以外の部分、すなわち、意匠抜け部373の領域に、パール印刷層360、スモーク印刷層350及び表示図柄330を形成している。すなわち、意匠図柄370の中央文字部372である「金」の文字領域の背面側には、パール抜け部361、スモーク抜け部351及び表示図柄抜け部331を形成することにより、パール印刷層360、スモーク印刷層350及び表示図柄330が印刷されておらず、光源320からの光が直接、意匠図柄370の背面側に照射される。これにより、意匠図柄370を光源320の照射色で明るく照らすことが可能となるように形成されている。
結果として、意匠図柄370では光源320の照射色が直接、視認される。また、同時に、意匠図柄370以外の部分では、図8に示すように、表示図柄330の色のうち、光源320の照射色に応じて視認し易い色が変更され、表示図柄330の配色に沿って、点灯箇所が移動しているように見えるものである。
(光源320)
光源320は、装飾パネル310に背面側から複数の色の光を照射可能なものである。具体的には、光源320は、装飾パネル310の背面側から複数色の光を照射可能なLED322(いわゆる発光ダイオード、Light Emitting Diode)と、このLED322が配設されるとともに、このLED322に種々の制御信号及び電力を供給するための配線が施されている基板321とを備えている。このLED322は、いわゆる3色LEDであり、内部に赤色、緑色、青色の発光部をもち、それらの発光調整により、複数色を発光可能なものである。本実施の形態は、同一機能のLED322が装飾パネル310の背面側に水平方向に横に2つ並べて基板321上に形成されている。このLED322は、1つのLED322により、赤色、紫色、青色、水色、緑色、黄色、白色の7色の光を発光可能なものである。そして、このLED322は、制御により、所定の色を、所定の時間だけ点灯し、次々と点灯する色を変更することができるように形成されている。その点灯時間は、制御により種々、変更することもできる。本実施の形態では、装飾パネル310の発光演出において、LED322の発光色を、所定の間隔で、赤色、紫色、青色、水色、緑色、黄色の順で切り換えることにより、その発光色に対応した演出効果を得ることができるようにしている。なお、点灯時間を変えて、色を切り換えるタイミングの間隔を、異なる間隔に設定したり、その間隔を変動させる等の自由に制御可能なものであって、徐々に遅くしたり、逆に、速くしたりすることも可能に形成されている。各色の点灯時間を一定にして、色を切り換えるタイミングの間隔を一定に保っている場合、表示図柄330の視認しやすい領域の移動速度を一定にすることができる。すなわち視認しやすい領域が回転移動しているように見える回転速度を一定にすることができる。そして、その一定の点灯時間の間隔から間隔を短くする(色を切り換えるタイミングの間隔を短くする)と、表示図柄330の視認し易い領域の上述したような回転速度を速くすることができ、その一定の点灯時間の間隔から間隔を長くする(色を切り換えるタイミングの間隔を長くする)と、表示図柄330の視認し易い領域の上述したような回転速度を遅くすることができる。
また、光源320を発光させる発光色の順番を、上述したように赤色、紫色、青色、水色、緑色、黄色の順で切り換えることにより、表示図柄330において、点灯箇所を図6を正面から見て右回転方向(時計方向)に回転するように見せることができるが、発光させる発光色の順番を、上記と逆に、黄色、緑色、水色、青色、紫色、赤色の順で切り換えることにより、点灯箇所を上記回転方向とは逆方向(図6を正面から見て左回転方向(反時計方向))に回転するように見せることができる。
なお、このLED322の発光色、点灯時間等は、演出制御装置22の装飾パネル装置制御手段390からの信号により制御される。
本実施の形態では、複数色を発光可能な1種類のLED322(同種のLED322を2個)で、構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、単色LEDである赤色LEDと、緑色LEDと、青色LEDとを、それぞれ配置して、3つのLEDのうち1つを消灯し残りを点灯する等の点灯調整をすることにより、異なる複数色を発生させるようにしてもよい。
また、光源320としてLED322を使用せずに、光を発生する発光源の前面に複数色のフィルタを自動交換可能に配置して、異なる色のフィルタを変更することにより、発光色を変化させるようなものでもよい。なお、発光源としては、通常のハロゲンランプ等の白熱電球や、蛍光ランプ、水銀ランプ、キセノンランプ等の放電ランプ等を使用してもよい。この光源320から照射される光の光量は、装飾パネル310を透過して遊技者に視認可能な程度であればよく、光量の大きさ、光源の向きや配置や数等は、特に限定するものではない。
(遊技機10の動作)
以下、図9に示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係る遊技機10の通常遊技の動作の概略を説明する。
図9に示すステップ110において、前回遊技において、再遊技役の図柄が有効ライン上に停止表示されたか否かが判定される。そして、再遊技役の図柄が停止表示されたと判定された場合、ステップ111に進み、停止表示されないと判定された場合、ステップ112に進む。
ステップ112において、所定枚数(具体的には3枚)のメダルが投入されたか否かが判定され、所定枚数のメダルが投入されている場合、次のステップ113に進む。
ステップ113において、遊技を開始することが可能な状態である遊技開始可能状態へ移行する。そして、ステップ114へ進む。
ステップ111において、再遊技を実施するためのメダル投入処理が行われる。具体的には、遊技機10の内部の制御によりクレジット数を減らすことなく、遊技開始の条件としてのメダルが、遊技者が投入することなく、自動的に内部投入されるものである。そして、ステップ114に進む。
ステップ114において、スタートスイッチ30の操作が行われたか否かの判定が行われ、操作が行われたと判定された場合、次のステップ115に進み、操作が行われないと判定された場合、ステップ114の前に戻る。
ステップ115において、役抽選手段110により役抽選処理が行われる。なお、BB役当選フラグが成立した場合には、同時にフリーズ演出を発生させるか否かの抽選も行われるものである。そして、次のステップ116に進む。
ステップ116において、ウェイト制御手段190により、ウェイト時間を計時する計時手段により計時される計時時間が4.1秒以下であるか否かが判断される。ここで、4.1秒以下であると判断されると、ステップ117に進む。一方、4.1秒以下でない、すなわち4.1秒を超えていると判断されると、ステップ118に進む。
ステップ117において、ウェイト制御手段190によりウェイト処理が行われる。そして、次のステップ118に進む。
ステップ118において、回転リール40の回転が開始されて、定常回転への移行処理が行われる。そして、予め定めた所定の回転速度に到達した後、ストップスイッチ50による停止操作の有効化処理が行われる。これにより、ストップスイッチ50の操作が可能な状態となる。そして、次のステップ119に進む。
ステップ119において、ストップスイッチ50が操作されたか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50が操作されたと判定された場合、次のステップ120に進み、操作されていないと判定された場合、ステップ119の前に戻る。
ステップ120において、停止制御手段130により、操作されたストップスイッチ50に対応する回転リール40の停止制御が行われる。そして、次のステップ121に進む。
ステップ121において、遊技制御手段27により、全ての回転リール40の回転が停止したか否かが判断される。ここで、全ての回転リール40の回転が停止したと判断されると、ステップ122に進む。一方、全ての回転リール40の回転が停止していないと判断されると、ステップ119に戻る。
ステップ122において、所定の条件を満たしてフリーズ演出及び装飾パネル装置300による演出を行うか否かが判定される。具体的には、BB役当選フラグが成立し、その当選図柄を有効ライン上に停止させることができなかった場合で、且つフリーズ演出の抽選に当選しているという条件を満たしているか否かによって判定されるものである。それらの条件を満たして上記演出を行うと判定された場合、次のステップ123に進む。一方、所定条件を満たさずに上記演出を行わないと判定された場合、次のステップ126に進む。
ステップ123において、遊技者が第3番目に停止操作した、いわゆる第3停止操作後のフリーズ演出の実行処理が行われる。同時に、装飾パネル装置300において、光源320が点灯すると共に、照射色の変更を開始し、装飾パネル装置300による演出が開始される。そして、次のステップ124に進む。
ステップ124において、計時手段150のタイマーにより所定の時間が経過することでフリーズ演出を終了させるか否かが判定される。そして、所定時間経過し、フリーズ演出を終了させると判定された場合には、次のステップ125に進む。一方、所定時間経過しておらず、フリーズ演出を終了させないと判定した場合には、ステップ124の前に戻る。
ステップ125において、フリーズ演出の終了処理が行われる。そして、装飾パネル装置300による演出終了処理が行われる。そして、次のステップ126に進む。
ステップ126において、停止図柄判定手段140により、いずれかの役を構成する図柄の組み合わせが、いずれかの有効ライン上に停止表示されたか否かが判断される。ここで、停止表示されたと判断されると、ステップ127に進む。一方、停止表示されていないと判断されると、当該処理は終了する。
ステップ127において、遊技制御手段27により、停止表示された図柄の組み合わせに対応する役に応じた処理が行われる。例えば、いずれかの小役を構成する図柄の組み合わせが停止表示された場合には、当該役に応じた枚数のメダルの払い出しが行われる。そして、当該処理が終了する。
(作用)
本実施の形態によれば、装飾パネル310の表示図柄330には、僅かに螺旋状であって放射状に区分けされた領域に光源320の照射色に対応した色(図6中のaが赤色、bが紫色、cが青色、dが水色、eが緑色、fが黄色)が配色されている。そして、その表示図柄330は、光源320の照射色(赤色、紫色、青色、水色、緑色、黄色)に応じて視認しやすい色が変更されるように形成されている。そして、光源320の照射色を変えることによって、表示図柄330の視認しやすい色も変更され、点灯箇所が、光源320の照射色に対応した色に配色されている区分けされた領域を単位として移動しているように表示することができる。これにより、複雑で変化のある表示が可能となる。
そして、光源320は、表示図柄330に配色した規則的な色の順序(図6中のaが赤色、bが紫色、cが青色、dが水色、eが緑色、fが黄色の順序)と同一の順序で、照射する色を、赤色、紫色、青色、水色、緑色、黄色の順で変える。これにより、表示図柄330の視認しやすい色が、表示図柄330の規則的な順序で並ぶ配色に沿って変更される。結果として、点灯箇所が、表示図柄330の規則的な順序で並ぶ配色に沿って、次々に連続的に移動しているように表示することができる。これにより、点灯箇所がスムーズに移動しているように表示することができる。そして、各色の点灯時間を短くして、色を切り換えるタイミングの間隔を短くすることにより、点灯箇所の移動速度を速くし、各色の点灯時間を長くして、色を切り換えるタイミングの間隔を長くすることにより、点灯箇所の移動速度を遅くすることができる。また、各色の点灯時間を徐々に短くして、色を切り換えるタイミングの間隔を徐々に短くすることにより、点灯箇所の移動速度を徐々に速くすることができ、また、各色の点灯時間を徐々に長くして、色を切り換えるタイミングの間隔を徐々に長くすることにより、点灯箇所の移動速度を徐々に遅くすることができる。
そして、この光源320の照射色に対応した色が、放射状に区分けされた領域に規則的な順序で周方向(時計方向)に並ぶように表示図柄330に配色されているため、光源320の照射色を変更すると、視認しやすい領域が、周方向に次々と移動することになる。これにより、光源320の点灯箇所が、表示図柄330の周方向に回転移動しているように表示させることができる。結果として、光源320の各色の点灯時間を変化させることにより、その変化に対応して表示図柄330の点灯箇所の回転速度を変更することができる。
そして、光源320の消灯時には、前方から入射する光がパール印刷層360の反射によって、表示図柄330が視認されずに、パール印刷層360が視認される。その際、スモーク印刷層350の存在によって、暗色化され、前方から入射する光が表示図柄330まで届くのを抑えることができ、表示図柄330を前方からより見難くすることができる。
一方、光源320の点灯時には、光源320の照射光によって表示図柄330が明瞭なものとなって、表示図柄330を、スモーク印刷層350及びパール印刷層360を介して(通過して)、前面側から視認することができる。
これにより、光源320の消灯時には、銀白色のパール印刷層360を、前面側から視認させることができ、光源320の点灯時には、表示図柄330を、前面側から視認させることができる。すなわち、光源320の消灯及び点灯により、装飾パネル310に異なる2つの表示が可能となる。したがって、複雑で変化のある表示が可能となる。
更に、意匠図柄370では、光源320の照射色が視認され、意匠図柄370以外の部分では、光源320の照射色を変えることによって、表示図柄330の視認しやすい色が変更し、点灯箇所が、光源320の照射色に対応した色に配色されている区分けされた領域を単位として移動しているように表示することができる。これにより、複雑で変化のある表示が可能となる。
本実施の形態では、光源320の消灯時に見える図柄と、光源320の点灯時に見える図柄の違いによって視覚的な驚きを与えることができるものである。更に、表示図柄330の放射状の領域における点灯箇所が回転するという更なる驚きを遊技者に与えることができる。また、本実施の形態に係る装飾パネル装置300は、光源320のLED322による照射色の変化と、装飾パネル310に印刷されたパール印刷層360、スモーク印刷層350、表示図柄330の点灯及び消灯時の視認性の違いを利用し、新たな特別な機構を追加することなく、点灯箇所が回転しているように遊技者に見せることができる。
本実施の形態では、装飾パネル装置300による演出は、第3停止操作後に所定条件を満たしている場合に発生させているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、BBゲーム中の15枚のメダルの払い出し開始により、装飾パネル装置300による演出を開始し、払い出し終了によりその演出を終了させてもよい。なお、この装飾パネル装置300の演出を終了させる際、光源320の各色の点灯時間を徐々に長くして、色を切り換えるタイミングの間隔を徐々に長くすることにより、表示図柄330の視認しやすい領域の回転速度が徐々に遅くなるようにすることができる。これにより、いきなり装飾パネル装置300の演出が終了するのではなく、余韻をもって終了させることができる。上記の例では、例えば、BBゲーム中の払い出し終了時から、表示図柄330の視認しやすい領域の回転速度を徐々に遅くするようにしてもよい。また、15枚のメダルの払い出しが終了する所定枚数前から、表示図柄330の視認しやすい領域の回転速度を徐々に遅くするようにして、払い出し終了時に演出が終了するようにしてもよい。また、払い出し開始から払い出しが終了するまでの時間を予め計測した時間データに基づいて、払い出し開始から所定時間経過後、表示図柄330の視認しやすい領域の回転速度を徐々に遅くするようにして、払い出し終了時に回転速度が0となるように形成してもよい。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、図5に示すように表示図柄330及びスモーク印刷層350には、表示図柄抜け部331及びスモーク抜け部351が形成されていたが、本実施の形態では、図10に示すように、表示図柄抜け部331及びスモーク抜け部351を有さずに、表示図柄330の裏側に中央文字部372の「金」の文字と同一寸法形状の裏中央文字部374を形成した装飾パネル装置300である。
第1の実施の形態では、表示図柄抜け部331及びスモーク抜け部351を設けることにより、光源320の照射光を直接、前面側の意匠図柄370の中央文字部372に照射することができたが、その代わりに、複雑な形状である表示図柄抜け部331及びスモーク抜け部351を形成しなければならないという煩雑さがあった。本実施の形態では、裏中央文字部374を形成することにより、意匠図柄370の中央文字部372の「金」の領域の遮光性を増加して、光源320からの照射光を届き難くすることで、表示図柄330の模様を光源320の照射光により前面側に見せないようにしているものである。これにより、複雑な形状である表示図柄抜け部331及びスモーク抜け部351を表示図柄330及びスモーク印刷層350に設けなくてもよく、作成手間を軽減することができる。その他の構成及び作用、効果は、第1の実施の形態と同様である。なお、裏中央文字部374は、印刷してもよく、シール状のものを裏側から貼付するようにして形成してもよい。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態では、表示図柄330は、僅かに螺旋状に曲がりながら放射状になるような模様形状の表示図柄330であったが、本実施の形態では、図11に示すように、円の中心を通る複数の直径により分断することで、円の中心から完全に半径方向に放射状に延びるような領域に表示図柄330を形成したものである。そして、その分割された領域に、第1の実施の形態と同様に、aの領域に赤色、bの領域に紫色、cの領域に青色、dの領域に水色、eの領域に緑色、fの領域に黄色を配色したものである。そして、光源320の照射色を第1の実施の形態と同様に変更することにより、視認し易い領域が回転しているように見せることができる。
なお、表示図柄330は、図11のように形成しても良いが、第1の実施の形態のように、前面側の意匠図柄370の中央文字部372の領域には配色を施さない表示図柄抜け部331を設けてもよい。また、分割する領域の数は特に限定されるものではない。その他の構成及び作用、効果は、第1の実施の形態と同様である。
(第4の実施の形態)
本実施の形態では、図12に示すように、表示図柄330を、円の中心を共通にして、直径の異なる複数の円を形成し、中心から外側に向かって、aの領域に赤色、bの領域に紫色、cの領域に青色、dの領域に水色、eの領域に緑色、fの領域に黄色を配色した装飾パネル装置300である。そして、光源320の照射色を第1の実施の形態と同様に変更することにより、視認し易い領域が円の中心から半径方向外側に向かって広がっているように見せることができる。
なお、表示図柄330は、図12のように形成しても良いが、第1の実施の形態のように、前面側の意匠図柄370の中央文字部372の領域には配色を施さない表示図柄抜け部331を設けてもよい。また、分割する領域の数は特に限定されるものではない。その他の構成及び作用、効果は、第1の実施の形態と同様である。
(第5の実施の形態)
本実施の形態は、図13に示すように、表示図柄330を、縦方向の細長い長方形状に区分して、図13を正面から見て、右側から左側の方向に向かって、区分された各領域に、aの領域に赤色、bの領域に紫色、cの領域に青色、dの領域に水色、eの領域に緑色、fの領域に黄色を配色した装飾パネル装置300である。そして、光源320の照射色を第1の実施の形態と同様に変更することにより、視認し易い縦長の帯状の領域が、図13を正面から見て、右側から左側の方向に向かって、移動するように見せることができる。
なお、表示図柄330は、図13のように形成しても良いが、第1の実施の形態のように、前面側の意匠図柄370の中央文字部372の領域には配色を施さない表示図柄抜け部331を設けてもよい。また、分割する領域の数は特に限定されるものではない。その他の構成及び作用、効果は、第1の実施の形態と同様である。
また、本実施の形態では、表示図柄330を、縦方向に細長い長方形状に区分したが、これに限定されることなく、横方向に細長い長方形状に区分して、上方向又は下方向に、視認しやすい領域が移動しているように見せてもよい。
(第6の実施の形態)
本実施の形態は、図14に示すように、第5の実施の形態で使用した表示図柄330を有する装飾パネル装置300を、遊技機10の前面側の右端から左端まで、連続して形成したものである。光源320の照射色を第1の実施の形態と同様に変更することにより、視認し易い縦長の帯状の領域が、図14を正面から見て、遊技機10の右端から左端の方向に向かって、移動するように見せることができる。また、このような遊技機10を島全体に複数台、横方向に並べて、装飾パネル装置300による演出を発生させる契機を、例えば、予め定めた所定時刻になったとき等の並べた複数台で同一のものに設定することにより、視認し易く、点灯しているような光が、島全体において横方向に並んだ複数台の遊技機10で発生させることができる。これにより、視覚的効果の高い演出を発生させることができる。その他の構成及び作用、効果は、第1の実施の形態と同様である。
(第7の実施の形態)
本実施の形態は、図15に示すように、第6の実施の形態で使用した装飾パネル装置300をリールユニット60の周囲を囲むように形成したものである。これにより、リールユニット60の周囲の装飾パネル装置300に沿って、視認し易く、点灯しているような箇所を、リールユニット60の周囲に沿って移動させることができる。その他の構成及び作用、効果は、第1の実施の形態と同様である。
(第8の実施の形態)
本実施の形態は、図16に示すように、長方形状の表示図柄330を、縦及び横に区分して、小長方形を形成し、それぞれの小長方形の領域に、aの領域に赤色、bの領域に紫色、cの領域に青色、dの領域に水色、eの領域に緑色、fの領域に黄色を配色した装飾パネル装置300である。そして、光源320の照射色を第1の実施の形態と同様に変更することにより、視認し易い小長方形を結んだ種々の形状のラインが発生し、そのラインが図16を正面から見て、上方向から下方向に向かって移動するように見せることができる。
なお、表示図柄330は、図16のように形成しても良いが、第1の実施の形態のように、前面側の意匠図柄370の中央文字部372の領域には配色を施さない表示図柄抜け部331を設けてもよい。また、分割する小長方形の数は特に限定されるものではない。その他の構成及び作用、効果は、第1の実施の形態と同様である。
(第9の実施の形態)
本実施の形態は、第8の実施の形態と同様に、図17に示すように、長方形状の表示図柄330を、縦及び横に区分して、小長方形を形成し、それぞれの小長方形の領域に、aの領域に赤色、bの領域に紫色、cの領域に青色、dの領域に水色、eの領域に緑色、fの領域に黄色を配色したものである。そして、縦方向の区分に光源320の照射色が横方向に漏れないような仕切り420を設けている。そして、各仕切り420によって縦方向に長い領域全体に照射色が届くような光源320が1個ずつ、図17の左から順に、光源431、光源432、光源433、光源434の順に配置されているものである。そして、装飾パネル装置制御手段390の予め組み込まれたプログラムによる点灯制御により、光源431のみ点灯させて照射色を赤色、紫色、青色、水色、緑色、黄色の順に変更する。その後、光源431を消灯して、光源432のみ点灯させて、その照射色を赤色、紫色、青色、水色、緑色、黄色の順に変更する。その後、光源432を消灯して、光源433のみ点灯させて、その照射色を赤色、紫色、青色、水色、緑色、黄色の順に変更する。そして、光源433を消灯して、光源434のみ点灯させて、その照射色を赤色、紫色、青色、水色、緑色、黄色の順に変更する。このようにすることで、図17に示すように、視認し易く、点灯しているような領域が、左上から左下へ移動させて、その右隣の列の下から上へ移動し、また、その右隣の列の上から下へ移動するような複雑な移動を可能とするものである。これにより、視覚効果を増すことが可能となる。
なお、表示図柄330は、図17のように形成しても良いが、第1の実施の形態のように、前面側の意匠図柄370の中央文字部372の領域には配色を施さない表示図柄抜け部331を設けてもよい。また、分割する小長方形の数は特に限定されるものではない。その他の構成及び作用、効果は、第1の実施の形態と同様である。
(第10の実施の形態)
本実施の形態は、図18に示すように、装飾パネル装置300の表示図柄330のデザインとして、桜の花びらのそれぞれの領域に、aの領域に赤色、bの領域に紫色、cの領域に青色、dの領域に水色、eの領域に緑色、fの領域に黄色を配色した装飾パネル装置300である。そして、光源320の照射色を第1の実施の形態と同様に変更することにより、視認し易い花びらが、図18を正面から見て、上から下方向に向かって、桜の花びらが落ちていくように見せることができる。
なお、表示図柄330は、図18のように形成しても良いが、第1の実施の形態のように、前面側の意匠図柄370の中央文字部372の領域には配色を施さない表示図柄抜け部331を設けてもよい。また、花びらの数は特に限定されるものではない。その他の構成及び作用、効果は、第1の実施の形態と同様である。
(第11の実施の形態)
本実施の形態は、図19に示すように、装飾パネル装置300の表示図柄330のデザインとして、拳銃から発射された弾の領域に、aの領域に赤色、bの領域に紫色、cの領域に青色、dの領域に水色、eの領域に緑色、fの領域に黄色を配色した装飾パネル装置300である。そして、光源320の照射色を第1の実施の形態と同様に変更することにより、弾が発射されていくように見せることができ、一種のアニメーションの効果を奏することができる。
なお、表示図柄330は、図19のように形成しても良いが、第1の実施の形態のように、前面側の意匠図柄370の中央文字部372の領域には配色を施さない表示図柄抜け部331を設けてもよい。その際、中央文字部372は、弾の領域に重ならない方が好ましい。また、弾の数は特に限定されるものではない。その他の構成及び作用、効果は、第1の実施の形態と同様である。
(第12の実施の形態)
本実施の形態は、図20に示すように、装飾パネル装置300の表示図柄330のデザインとして、所定のキャラクター等に係る人が走っている分解図の足と、手の各領域に、aの領域に赤色、bの領域に紫色、cの領域に青色、dの領域に水色、eの領域に緑色、fの領域に黄色を配色した装飾パネル装置300である。そして、光源320の照射色を第1の実施の形態と同様に変更することにより、手と足の視認し易い領域が、移動するように見えて、手足が動き、走っているように見せることができ、一種のアニメーションの効果を奏することができる。
なお、表示図柄330は、図20のように形成しても良いが、第1の実施の形態のように、前面側の意匠図柄370の中央文字部372の領域には配色を施さない表示図柄抜け部331を設けてもよい。その際、中央文字部372は、手足の領域に重ならない方が好ましい。また、手足の分解図の数は特に限定されるものではない。その他の構成及び作用、効果は、第1の実施の形態と同様である。
(第13の実施の形態)
上述した第1〜第12の実施の形態では、第3停止操作後、所定の場合にフリーズ状態を発生させ、装飾パネル装置300による演出を実施しているが、本実施の形態では、スタートスイッチ30の操作後、所定の場合に所定時間だけフリーズ状態を発生させると共に、そのフリーズ期間中に回転リール40の回転速度を変動させる演出を実施する。そのフリーズ期間中に装飾パネル装置300による演出を実施するものである。具体的には、フリーズ期間中の回転リール40の時間経過に伴う回転速度の変化に対応するように、フリーズ開始からの時間と光源320の点灯時間の間隔(色が切り換わるタイミングの間隔)とのデータが予め記憶されている。そして、そのデータに基づいて、装飾パネル装置300の演出が、フリーズ開始を契機として、回転リール40の回転演出と同時に開始される。これにより、例えば、そのフリーズ期間中、回転リール40の回転速度を予め記憶されたデータに基づいて、低速回転、中速回転、低速回転、高速回転等に種々変化させる。その際、装飾パネル装置300の視認しやすい領域の回転速度を、予め記憶したデータに基づいて、その回転リール40の回転速度の変化に対応するように、点灯時間の間隔を変更することで、同じタイミングで低速回転、中速回転、低速回転、高速回転等に変化させることができるものである。これにより、回転リール40の回転速度と、装飾パネル装置300の視認し易い領域の回転速度とを同期させて回転させることができ、視覚的に効果的な演出を実施することができる。
なお、上述した第1〜第13の実施の形態において、種々の組み合わせの可能な実施の形態については、組み合わせて使用しても良い。
また、上述した第1〜第13の実施の形態では、装飾パネル装置300をスロットマシンに使用しているが、装飾パネル装置300はパチンコ機やその他の遊技機に使用することもできる。
10 遊技機 30 スタートスイッチ
40 回転リール 50 ストップスイッチ
300 装飾パネル装置 310 装飾パネル
320 光源 330 表示図柄
350 スモーク印刷層 360 パール印刷層
370 意匠図柄 380 透光部
390 装飾パネル装置制御手段

Claims (6)

  1. 遊技機の正面側に配置されて遊技者に対向する装飾パネルと、
    装飾パネルに背面側から複数の色の光を照射可能な光源とを備えた装飾パネル装置において、
    装飾パネルは、複数の領域を有すると共に各々の領域は光源の照射色のいずれか一の色が配色される表示図柄を備え、
    表示図柄は、光源の照射色に応じて視認し易い色が変更されるように形成され、
    光源の照射色を変えることによって、表示図柄の色のうち視認し易い色が変更され、点灯箇所が移動しているように表示可能に形成されていることを特徴とする装飾パネル装置。
  2. 表示図柄は、光源の照射色に対応した色が、規則的な順序で並ぶように配色され、
    前記光源は、表示図柄に配色した規則的な色の順序と同一の順序で、照射する色を変えるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の装飾パネル装置。
  3. 表示図柄は、放射状に区分けされた領域に、光源の照射色に対応した色が規則的な順序で周方向に並ぶように配色されていることを特徴とする請求項2に記載の装飾パネル装置。
  4. 装飾パネルは、
    表示図柄の前面側に設けられた暗色化のためのスモーク印刷層と、
    スモーク印刷層の前面側に設けられるとともに、光源の消灯時には、前方から入射する光の反射によって表示図柄を視認されないようにするパール印刷層とを備え、
    光源の消灯時には表示図柄が視認されずスモーク印刷層の前面のパール印刷層が視認され、光源の点灯時には表示図柄がスモーク印刷層及びパール印刷層を介して視認可能に形成されていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の装飾パネル装置。
  5. 装飾パネルは、前面側に意匠図柄を形成し、
    装飾パネルは意匠図柄を含めて透過表示可能な透光部を形成し、
    装飾パネルのうち、意匠図柄以外の部分に表示図柄を形成し、
    意匠図柄では光源の照射色が視認され、
    意匠図柄以外の部分では、表示図柄の色のうち、光源の照射色に応じて視認し易い色が変更され、点灯箇所が移動しているように見えることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の装飾パネル装置。
  6. 請求項1から5までのいずれか1項に記載の装飾パネル装置を備えた遊技機。
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