JP2002113150A

JP2002113150A - スロットマシン

Info

Publication number: JP2002113150A
Application number: JP2000306038A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Kishi; 哲生岸
Original assignee: Aruze Corp
Current assignee: Universal Entertainment Corp
Priority date: 2000-10-05
Filing date: 2000-10-05
Publication date: 2002-04-16

Abstract

(57)【要約】【課題】スロットマシン本来の遊技性を損なうことな
く、遊技に関する演出表示を楽しむことが可能なスロッ
トマシンを提供する。【解決手段】変動表示手段（リール５ａ〜ｃ）と、該
変動表示手段（リール５ａ〜ｃ）と所定の角度をもって
配設された演出画像を表示するための演出画像表示手段
（液晶表示装置１３）との間に、所定の傾斜角度でハー
フミラー１４を配設する。ハーフミラー１４により、変
動表示手段（リール５ａ〜ｃ）に表示される図柄に対し
て、演出画像表示手段（液晶表示装置１３）に表示され
る演出画像を重ね合わせて表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技に必要な複数
の図柄を変動表示可能なスロットマシンに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のスロットマシンは、開閉可能な前
面扉を有する筐体を備えており、前面扉の前面に表示窓
を設け、表示窓には、筐体の内部に配置した複数のリー
ルの外周表面をそれぞれ臨ませている。

【０００３】このような従来のスロットマシンでは、遊
技メダルを投入することにより遊技の開始条件が整い、
遊技者がスタートスイッチを操作すると、複数のリール
が回転してリールの表面に描かれた複数の図柄が高速で
移動する。そして、遊技者が各リールに対応したストッ
プスイッチを操作すると、各リールの回転が停止し、各
リールの表面に描かれた複数の図柄が停止表示される。

【０００４】ここで、停止表示された図柄の組み合わせ
が所定の組み合わせとなった場合には、賞としての遊技
メダルが払い出される。また、停止表示された図柄の組
み合わせが所定の特別入賞態様となったことを開始条件
として、一般遊技と比較して遊技者にとって有利な特別
遊技を行わせるようになっている。

【０００５】また、従来のスロットマシンには、リール
とは別個に、遊技に関する演出表示を行うための表示部
を備えたものがある。この表示部は、液晶表示装置等に
より構成され、スロットマシンにおける遊技のデモンス
トレーションや、遊技の進行に伴う演出画像等が表示さ
れるようになっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のスロットマシンでは、遊技に関する演出を行う
ための表示部がリールとは別個に設けられているため、
リールと表示部を同時に注視することができなかった。
このため、遊技者がリールに表示される図柄に注目して
いると、表示部において演出表示を行ったとしても、遊
技者に対して何らアピールすることができない場合があ
った。特に、いわゆるリーチ状態では、遊技者がリール
の回転に注目するため、表示部における演出表示を楽し
む余裕がなかった。

【０００７】一方、遊技者が表示部における演出表示に
のみ注目してしまった場合には、適切なタイミングでス
トップスイッチの操作を行うことができない等、スロッ
トマシン本来の遊技を楽しむことができずに、遊技の面
白さが低減してしまうこともあった。

【０００８】本発明は、上述した事情に鑑み提案された
もので、スロットマシン本来の遊技性を損なうことな
く、遊技に関する演出表示を楽しむことが可能なスロッ
トマシンを提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明のスロットマシン
は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備え
ている。

【００１０】すなわち、本発明のスロットマシンは、遊
技に必要な複数の図柄を変動表示するための変動表示手
段と、該変動表示手段における図柄の変動表示を開始さ
せるための開始手段と、前記変動表示手段における図柄
の変動表示を停止させるための停止手段とを備えたスロ
ットマシンにおいて、前記変動表示手段と所定の角度を
もって対向して配設された、演出画像を表示するための
演出画像表示手段と、前記変動表示手段と前記演出画像
表示手段との間に所定の傾斜角度をもって配設されたハ
ーフミラーとを備え、該ハーフミラーにより、前記変動
表示手段に表示される図柄に対して、前記演出画像表示
手段に表示される演出画像を重ね合わせて表示すること
を特徴とするものである。

【００１１】この場合、前記演出画像表示手段に表示さ
れる演出画像は、前記変動表示手段に変動表示される図
柄の動きに関連した一連のアニメーション画像とするこ
とが可能である。また、前記ハーフミラーを偏光ビーム
スプリッタにより構成することが可能である。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態に係るスロットマシンを説明する。＜スロット
マシン＞図１は、本発明の実施形態に係るスロットマシ
ンの概略構成を示す正面図である。また、図２は、スロ
ットマシン内に設けた液晶表示装置およびハーフミラー
の斜視図である。

【００１３】本発明の実施形態に係るスロットマシン１
は、図１に示すように、前面に開閉可能な前面扉２を有
する筐体３を備えている。前面扉２には、その前面のほ
ぼ中央より上部に、横並びに３個の表示窓４ａ〜ｃを設
け、各表示窓４ａ〜ｃには、筐体３の内部に配置した３
個のリール５ａ〜ｃの外周表面がそれぞれ臨んでいる。

【００１４】また、表示窓４ａ〜ｃの下方には、クレジ
ットされた範囲内で遊技に供する遊技メダルを所定枚数
ずつ投入するためのベットスイッチ６と、遊技に供する
遊技メダルを投入するためのメダル投入口７を設けてい
る。

【００１５】また、ベットスイッチ６等の下方に位置す
る前面扉２の前面には、遊技者が獲得した遊技メダルを
クレジットするか払い出すかを切り替えるためのＣ／Ｐ
スイッチ８と、遊技メダルの投入を条件としてリール５
ａ〜ｃの回転を一斉に開始させるためのスタートスイッ
チ９と、リール５ａ〜ｃの回転を個別に停止させるため
のストップスイッチ１０ａ〜ｃを設けている。

【００１６】さらに、前面扉２の下部には、賞として払
い出された遊技メダルを受け入れるためのメダル受皿１
１を設け、メダル受皿１１に臨むようにして、メダル払
出口１２を設けている。

【００１７】上記した各リール５ａ〜ｃはそれぞれステ
ッピングモータ（図示せず）により回転駆動され、その
外周表面には、複数種類の図柄が所定間隔で表示され
た、透光性を有するリールテープを貼り付けている。図
柄の種類は、例えば、「７」、「ＢＡＲ」、「スイ
カ」、「チェリー」、「プラム」等であり、各リール５
ａ〜ｃ毎にそれぞれ２１個の図柄が表示されている。な
お、図柄の種類および各リール５ａ〜ｃに表示する図柄
の個数は、適宜変更して実施することができる。例え
ば、図柄の種類は、上述したものの他に「ベル」、「オ
レンジ」、「人物」、「動物」、「魚」、「ＪＡＣ」等
を使用することができ、さらに各図柄毎に複数種類の彩
色を施して図柄を区別するようにしてもよい。

【００１８】＜液晶表示装置＞筐体３の内部には、リー
ル５ａ〜ｃの下側前方に位置するようにして、表示部を
上方に向けた液晶表示装置１３が配設されている。この
液晶表示装置１３は、演出画像表示手段として機能する
装置で、リール５ａ〜ｃの回転および停止動作に合わせ
て演出画像を表示するようになっている。

【００１９】なお、演出画像表示手段は液晶表示装置１
３に限られず、演出画像を表示できればどのような装置
であってもよく、例えば、ＥＬ表示装置、プラズマ表示
装置、ＣＲＴ表示装置等の他の表示装置を用いることも
可能である。また、液晶表示装置１３の位置は、リール
５ａ〜ｃと所定の角度をもって対向して配置されていれ
ばよく、リール５ａ〜ｃの下側前方には限られず、リー
ル５ａ〜ｃの上側前方等の適宜位置とすることができ
る。

【００２０】＜ハーフミラー＞リール５ａ〜ｃと液晶表
示装置１３との間には、図２に示すように、ハーフミラ
ー１４がスロットマシン１の前方に向かって斜め約４５
度に傾いて配設されている。このハーフミラー１４は、
その透過率が約５０％となっており、リール５ａ〜ｃに
表示される図柄の前方に、液晶表示装置１３に表示され
る演出画像を重ね合わせることができる。なお、ハーフ
ミラー１４の透過率および傾斜角度は、適宜変更して実
施することができる。

【００２１】また、演出画像表示手段を液晶表示装置１
３により構成する場合には、この液晶表示装置１３から
の出力光が偏光とされていることから、ハーフミラー１
４として、液晶表示装置１３からの可視光線をほぼ１０
０％反射可能なＰＢＳ（偏光ビームスプリッタ）を使用
することが好ましい。このようにＰＢＳをハーフミラー
１４として使用することにより、液晶表示装置１３から
の光線が上方へ透過しないので、液晶表示装置１３から
の光線を効率よく利用することができるとともに、上方
へ透過した光線を遮蔽するための遮蔽板等を設ける必要
がなくなる。

【００２２】この場合、ハーフミラー１４は、ＰＢＳフ
ィルムをガラス板の表面に貼り付けることにより構成す
ることができる。また、ＰＢＳの透過率は、リール５ａ
〜ｃからの可視光線と液晶表示装置１３からの可視光線
を合成した際の両者の明るさを比較して、ちょうどよい
組み合わせに設定する。

【００２３】また、ハーフミラー１４としてＰＢＳを使
用する場合には、リール５ａ〜ｃの前面側に、リール５
ａ〜ｃからの可視光線をＰＢＳにおいてほぼ１００％透
過させるための偏光板を取り付けることが好ましい。

【００２４】＜演出画像表示＞次に、図３〜１１に基づ
いて、演出画像表示の具体例を説明する。図３，６，９
は、リール５ａ〜ｃに表示される図柄の説明図、図４，
７，１０は、液晶表示装置１３に表示される演出画像の
説明図、図５，８，１１は、ハーフミラー１４により合
成された図柄および演出画像の説明図である。

【００２５】遊技開始の条件が整いスタートスイッチ９
が操作されると、各リール５ａ〜ｃが一斉に回転を開始
する。そして、ストップスイッチ１０ａ〜ｃが操作され
ると、対応する各リール５ａ〜ｃの回転が停止する。以
下、左側のリール５ａ、中央のリール５ｂ、右側のリー
ル５ｃの順に各リール５ａ〜ｃの停止操作が行われた場
合における演出画像表示を説明する。なお、図３〜図１
１は、各リール５ａ〜ｃに停止表示される図柄の組み合
わせが、いわゆるリーチ状態から「大当たり」の組み合
わせとなるように、各リール５ａ〜ｃが停止した場合を
示している。

【００２６】左側のリール５ａを停止させるためのスト
ップスイッチ１０ａが操作されると、左側のリール５ａ
が停止して縦並びに３個の図柄が表示される（図３）。
図３に示す例では、縦並びの中央に図柄「７」が停止表
示されている。このとき、液晶表示装置１３には、パン
チを繰り出しているボクサーが表示されるとともに、パ
ンチを繰り出した手の先に衝撃を表す光の輪が表示され
る（図４）。

【００２７】ここで、リール５ａ〜ｃからの光線はハー
フミラー１４を透過し、液晶表示装置１３からの光線は
ハーフミラー１４により前方に向かって反射される。こ
のため遊技者には、ボクサーのパンチが当たった図柄
「７」（縦並びに３個表示される図柄のうちの中央の図
柄）に衝撃が走ったように見える（図５）。

【００２８】続いて中央のリール５ｂを停止させるため
のストップスイッチ１０ｂが操作されると、中央のリー
ル５ｂが停止して縦並びに３個の図柄が表示される（図
６）。図６に示す例では、縦並びの中央に図柄「７」が
停止表示されている。このように、左側および中央のリ
ール５ａ，ｂが停止すると、液晶表示装置１３には、ボ
クサーのパンチが当たった図柄「７」「７」の位置に、
当該図柄を囲む光の輪が表示されるとともに、ボクサー
が最後の図柄である右側の図柄に立ち向かう姿が表示さ
れる（図７）。このため、遊技者には、停止した図柄
「７」「７」が光り輝くとともに、ボクサーが最後の図
柄を狙っているように見える（図８）。

【００２９】したがって、いわゆるリーチとなったこと
を遊技者に対してアピールすることができ、遊技者は
「大当たり」の組み合わせで図柄が停止することへの期
待感を高めることができる。

【００３０】続いて右側のリール５ｃを停止させるため
のストップスイッチ１０ｃが操作されると、右側のリー
ル５ｃが停止して縦並びに３個の図柄が表示される（図
９）。図９に示す例では、縦並びの中央に図柄「７」が
停止表示されている。このとき、液晶表示装置１３に
は、図柄「７」「７」「７」の輪郭に光の縁取りが表示
される。さらに、全てのリール５ａ〜ｃにおいて停止表
示された図柄の組み合わせが「大当たり」の組み合わせ
である「７」「７」「７」となったため、液晶表示装置
１３には、後方に倒れ込むボクサーの姿と「ＢＩＧＣ
ＨＡＮＣＥ」の文字が表示される（図１０）。

【００３１】このため、遊技者には、停止した図柄
「７」「７」「７」が光り輝くとともに、ボクサーが遊
技者との戦いに敗れたように見える（図１１）。したが
って、遊技者がボクサーとの戦いに勝利し、「大当た
り」を勝ち取ったような演出を行うことができ、遊技者
は「大当たり」となった喜びを十分に味わうことができ
る。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のスロット
マシンでは、ハーフミラーにより、変動表示手段に表示
される図柄に対して、演出画像表示手段に表示される演
出画像表示を重ね合わせて表示することができる。した
がって、遊技者は、変動表示手段に表示される図柄と、
演出画像表示手段に表示される演出画像を同時に目視す
ることができるので、スロットマシン本来の遊技性を損
なうことなく、遊技に関する演出を楽しむことができ
る。

【００３３】また、演出画像表示手段に表示される演出
画像を、変動表示手段に変動表示される図柄の動きに関
連した一連のアニメーション画像とすることにより、演
出効果をさらに高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るスロットマシンの概略構成を示す
正面図

【図２】液晶表示装置およびハーフミラーの斜視図

【図３】リールに表示される図柄の説明図

【図４】液晶表示装置に表示される演出画像の説明図

【図５】ハーフミラーにより合成された図柄および演出
画像の説明図

【図６】リールに表示される図柄の説明図

【図７】液晶表示装置に表示される演出画像の説明図

【図８】ハーフミラーにより合成された図柄および演出
画像の説明図

【図９】リールに表示される図柄の説明図

【図１０】液晶表示装置に表示される演出画像の説明図

【図１１】ハーフミラーにより合成された図柄および演
出画像の説明図

【符号の説明】

１スロットマシン２前面扉３筐体４表示窓５リール６ベットスイッチ７メダル投入口８Ｃ／Ｐスイッチ９スタートスイッチ１０ストップスイッチ１１メダル受皿１２メダル払出口１３液晶表示装置１４ハーフミラー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】遊技に必要な複数の図柄を変動表示する
ための変動表示手段と、該変動表示手段における図柄の
変動表示を開始させるための開始手段と、前記変動表示
手段における図柄の変動表示を停止させるための停止手
段とを備えたスロットマシンにおいて、前記変動表示手段と所定の角度をもって対向して配設さ
れた、演出画像を表示するための演出画像表示手段と、前記変動表示手段と前記演出画像表示手段との間に所定
の傾斜角度をもって配設されたハーフミラーとを備え、該ハーフミラーにより、前記変動表示手段に表示される
図柄に対して、前記演出画像表示手段に表示される演出
画像を重ね合わせて表示することを特徴とするスロット
マシン。
【請求項２】前記演出画像表示手段に表示される演出
画像は、前記変動表示手段に変動表示される図柄の動き
に関連した一連のアニメーション画像からなることを特
徴とする請求項１記載のスロットマシン。
【請求項３】前記ハーフミラーは、偏光ビームスプリ
ッタからなることを特徴とする請求項１または２記載の
スロットマシン。