本発明は遊技機に関し、特に所定の始動条件の成立に伴い、遊技者にとって有利となる大当たりの内部抽選を実行する抽選手段を有するパチンコ遊技機,スロットマシン等の遊技機に関する。
特許文献1には、液晶画面の前方にプリズムシートを備えた遊技機について記載されている。この遊技機では、液晶画面の前方に2枚のプリズムシートを断面山形のプリズム列が直交するように配設して、プリズムシートを静止させて光を集光して図柄をくっきりと表示し、あるいは揺動させて図柄をおぼろげに表示するようにしている。
また、特許文献2には、液晶画面の前方に障子形態の扉部材を備えた遊技機について記載されている。この遊技機では、液晶画面に表示される演出映像と同期して、扉部材を開けたり閉めたりするようにしている。
特開2005−160750
特開2005−540
特許文献1に記載された遊技機では、液晶画面の前方に2枚のプリズムシートを断面山形のプリズム列が直交するように配設して、プリズムシートを静止させて光を集光して図柄をくっきりと表示し、あるいは揺動させて図柄をおぼろげに表示するようにしているが、図柄をくっきり見せるかおぼろげに見せるか、という演出だけでは遊技者にそれほど大きな興趣を与えることはできず、まして図柄をおぼろげに見せることで遊技者には不信感を与えてしまうという課題があった。
また、特許文献2に記載された遊技機では、液晶画面に表示される演出映像と同期して、扉部材を開けたり閉めたりするようにしているので、確かに表示演出としては遊技者に興趣を与えるものではあるが、仮に液晶画面に図柄を表示していたとすると、扉部材を閉めることで一旦その図柄が見えない状態になってしまい、遊技者に不信感を与えてしまうことになるという課題があった。
本発明の目的は、上述の点に鑑み、抽選結果を表示する第1表示手段とは別に、遊技者側の正面から直接見ることができない位置に第2表示手段に設け、第2表示手段に表示された内容をプリズム部材を通して見ることができるようにして、遊技者には常に表示されている抽選結果をはっきりと見せながらも、従来にない表示演出を行うことができるようにしたパチンコ遊技機などの遊技機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、請求項1記載の遊技機は、所定の始動条件の成立に伴い、遊技者にとって有利となる大当たりの内部抽選を実行する抽選手段と、前記抽選手段により得られた抽選結果を表示する第1表示手段と、遊技者側の正面から直接見ることができない位置に設けられた第2表示手段と、前記第2表示手段の斜め前方に移動可能なプリズム部材とを備え、前記プリズム部材を前記第2表示手段の斜め前方に移動させることで、前記プリズム部材を通して前記第2表示手段に表示された内容を遊技者側の正面から目視可能にすることを特徴とする。請求項1記載の遊技機によれば、通常抽選結果を表示する第1表示手段とは別に、遊技者側から見て遊技盤や表示装置筐体の裏に隠しておくことで遊技者側の正面から直接見ることができない位置に第2表示手段に設け、遊技の演出に合わせて第2表示手段の斜め前方にプリズム部材を移動することで第2表示手段に表示された内容をプリズム部材を通して見ることができるようにしたので、従来にない演出を実施することが可能になり、遊技者にこれまでにない新しい興趣を与えることができる。
請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記プリズム部材の移動を制御するプリズム制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備え、前記第2表示手段には前記抽選結果が大当たりであることへの期待度を表示可能とし、前記プリズム制御手段は、前記操作手段の操作に応じて前記プリズム部材を移動し、前記プリズム部材を通して前記第2表示手段に表示された期待度の表示を遊技者側の正面から目視可能にすることを特徴とする。請求項2記載の遊技機によれば、第2表示手段に表示された抽選結果が大当たりであることへの期待度を、操作手段の操作によるプリズム部材の移動により遊技者が目視できるので、遊技者のゲームへの参加意識を高めて、遊技者に新しい興趣を与えることができる。
請求項3記載の遊技機は、請求項2記載の遊技機において、前記プリズム制御手段は、通常は遊技者側の正面から見えない位置に前記プリズム部材を隠しておき、前記第1表示手段の表示内容に応じて遊技者側の正面から見える位置に前記プリズム部材を移動させ、遊技者側の正面から見える位置に移動させてから所定時間が経過するまでの間に限り、遊技者による前記操作手段の操作に応じて前記プリズム部材を移動し、前記所定時間が経過すると遊技者側の正面から見えない位置に前記プリズム部材を移動させることを特徴とする。請求項3記載の遊技機によれば、通常はプリズム部材を隠しておき、第1表示手段の表示内容に応じてプリズム部材を見えるようにし、かつ所定時間の間だけ遊技者による移動操作を可能とすることにより、遊技者はチャンスを確実に知ることができ、またそのチャンスがどのような内容のものであるかを自ら探索することができるので、遊技者のゲームへの参加意識を高めて、遊技者に新しい興趣を与えることができる。
請求項4記載の遊技機は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機において、前記第1表示手段と前記第2表示手段とを並べて構成し、前記プリズム部材は前記第1表示手段の前方であって前記第2表示手段との境界側に移動し、前記操作手段により前記第1表示手段の表示範囲内で前記第2表示手段との境界に沿って前記プリズム部材を移動させることを特徴とする。請求項4記載の遊技機によれば、第1表示手段と第2表示手段とを並べて構成することにより、第1表示手段と第2表示手段とを一体化することができる。特に、第1表示手段と第2表示手段とを1つの表示装置で実現することができ、製造コストが低減するという効果がある。
請求項5記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記第1表示手段と前記第2表示手段とを並べて構成し、両表示手段への表示および前記プリズム部材の移動を制御する表示制御手段を備え、前記表示制御手段は、前記第1表示手段の前方であって前記第2表示手段との境界側に前記プリズム部材を移動させたときは、前記プリズム部材を通して前記第2表示手段に表示されている表示内容を目視可能とし、前記プリズム部材を通して見える前記第2表示手段の表示内容と前記プリズム部材によって隠されることなく遊技者側から直接見える前記第1表示手段の表示内容とを組み合わせた表示内容によって、遊技者に前記抽選結果を示すことを特徴とする。請求項5記載の遊技機によれば、プリズム部材を通して見える第2表示手段の表示内容と直接見える第1表示手段の表示内容とを組み合わせた表示内容によって遊技者に抽選結果を示すようにしたので、プリズム部材の移動に応じて遊技者側から見える抽選結果の表示が変化することになり、リーチにならなかった図柄ラインが突然リーチになったり、図柄の動作がほぼ停止して当たることへの期待感が薄れてから大当たりになったりするなど、従来にはない様々な演出を行うことができ、遊技者に新しい興趣を与えることが可能になる。
請求項6記載の遊技機は、請求項5記載の遊技機において、前記第1表示手段には、複数の図柄列により抽選結果が表示され、確定停止した図柄の配列が所定の配列であった場合に大当たりとなるように構成されており、前記表示制御手段は、前記第1表示手段に一旦ある配列で図柄を表示してから前記プリズム部材を前記第1表示手段の前方に移動させ、前記プリズム部材を通して見える前記第2表示手段に表示された図柄と、前記第1表示手段に表示された図柄との配列により前記抽選結果を表示することを特徴とする。請求項6記載の遊技機によれば、第1表示手段に図柄を一旦表示してからプリズム部材を第1表示手段の前方で移動させることにより、遊技者から見てプリズム手段を通して見える当該図柄と第1表示手段の直接見える範囲に表示された図柄との配列によって抽選結果が変化することになり、遊技者に新しい興趣を与えることが可能になる。
請求項7記載の遊技機は、請求項5記載の遊技機において、前記第1表示手段には、複数の図柄列により抽選結果が表示され、確定停止した図柄の配列が所定の配列であった場合に大当たりとなるように構成されており、前記表示制御手段は、最後に停止する図柄を停止するよりも前に前記プリズム部材を前記第1表示手段の前方に移動させ、前記プリズム部材を通して見える前記第2表示手段に表示された図柄と、前記第1表示手段に既に停止している図柄とで、大当たりとなる可能性のあるリーチ表示を行うことを特徴とする。請求項7記載の遊技機によれば、最後に停止する図柄を停止するよりも前にプリズム部材を第1表示手段の前方に移動させ、プリズム部材を通して見える第2表示手段に表示された図柄と、第1表示手段に既に停止している図柄とで、大当たりとなる可能性のあるリーチ表示を行うようにしたことにより、リーチにならなかった図柄ラインが突然リーチになるなど、従来にはない演出を行うことができ、遊技者に新しい興趣を与えることが可能になる。
請求項8記載の遊技機は、請求項5ないし7のいずれか1項に記載の遊技機において、前記表示制御手段は、前記プリズム部材を前記第1表示手段の前方に移動させた後に、前記第2表示手段の縁に沿って移動させて、前記プリズム部材を通して見える図柄を変更することを特徴とする。請求項8記載の遊技機によれば、プリズム部材を第1表示手段の前方に移動させた後に、プリズム部材を第1表示手段の縁に沿って移動させるようにしたことにより、第1表示手段に表示された抽選結果がハズレて遊技者の期待感が薄れた後にプリズム部材が移動して遊技者の期待感が再び高まったが、プリズム部材が移動してもなおリーチや大当たりにならなかったと遊技者の期待感が再び薄れたときに、プリズム部材を第1表示手段の縁に沿って移動させてリーチや大当たりとするという演出を行うことができ、遊技者に新しい興趣を与えることが可能になる。
遊技者には常に表示さている内容をはっきりと見せながらも、従来にない表示演出を行うことができるという目的を、抽選結果を表示する第1表示手段,正面から直接見ることができない位置に設けられた第2表示手段,および第2表示手段の斜め前方に移動可能なプリズム部材を設け、プリズム部材を第2表示手段の斜め前方に移動させて、第2表示手段に表示された内容を正面から目視可能とすることにより達成した。
以下、本発明の遊技機の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る遊技機1を示す正面模式図である。本実施例1に係る遊技機1は、パチンコ遊技機であり、台枠に取り付けられた透明ガラス板でなる前面扉2と、台枠の内側に配置されて前面扉2によって覆われる遊技盤3と、遊技盤3の左右の斜め下方(図1で見て)に配設された左右一対のスピーカ4a,4bと、遊技盤3の下方に設けられた玉供給皿5と、玉供給皿5の右方(図1で見て)に設けられた、玉の発射装置110(図11参照)を操作するハンドル6と、玉供給皿5の左方(図1で見て)に設けられた、プリズム部材30(図5(a),(b)参照)を操作する上ボタン7aおよび下ボタン7bとを含んで構成されている。なお、図1中、符号106は、ランプ類(図11参照)を示す。
遊技盤3は、図2に示すように、液晶表示装置等でなる液晶表示部10と、液晶表示部10を遊技盤3に取り付ける表示装置筐体9と、液晶表示部10の左方(図2で見て)に設けられた通過ゲート11と、液晶表示部10の下方に設けられた、いわゆる電動チューリップ(以下、電チューと略記する)である始動入賞装置12と、始動入賞装置12の下方に設けられた大入賞装置13と、大入賞装置13の下方に設けられた玉排出口14と、液晶表示部10の左斜め下(図2で見て)に設けられた普図表示部15と、液晶表示部10の右斜め下(図2で見て)に設けられた特図表示部17とを含んで構成されている。
液晶表示部10は、図3に示すように、表示装置筐体9を通して正面から直接見ることのできる直視可能領域10aと、表示装置筐体9を通して正面から直接見ることができない直視不能領域10bとからなる。直視可能領域10aは、図4(a)に示すように、特図(特別図柄)の抽選結果により決定された3桁のアラビア数字等のキャラクタでなる特図をダミー表示する。また、直視不能領域10bは、図4(b)に示すように、チャンスがどのようなものであるかを知らせるキャラクタや文字などのアイテム(ここでは、星印)を表示する。
プリズム部材30は、図5(a),(b)に示すように、透明樹脂等を成形することにより、下方に延びた垂直腕部31と、垂直腕部31の上端部から右方に延出された円板状のプリズム板部(探索プリズムともいう)32とから構成されている。垂直腕部31の裏面にはモータ20のピニオン21と噛合するラック33が刻設されているとともに、プリズム板部32の裏面にはプリズム面34が形成されている。プリズム部材30は、ラック33がモータ20のピニオン21に噛合されているとともに、一対の補助輪22,23によってラック33がピニオン21に押し当てられて、上下方向に移動可能に配設されている。プリズム部材30は、モータ20の回転によって、ピニオン21およびラック33を介して上下方向に移動する。そして、プリズム部材30は、下端位置では、図4(a)に示すように、表示装置筐体9を通しては見えない非出現(隠蔽)状態にあり、この状態から上方向に移動すると、図4(b)に示すように、液晶表示部10の直視可能領域10aの前方であって、かつ直視不能領域10bの斜め前方に出現する出現状態になる。
プリズム面34には、図6に示すように、垂直面および左斜め約45度の斜面を有する断面山形のプリズム溝が垂直方向に並列的に多数刻設されている。このため、直視可能領域10aの前方であって直視不能領域10bとの境界側にプリズム部材30を出現させると、正面から直接見ることができない直視不能領域10bに表示されたアイテム(図4(b)では星印)を遊技者側の正面から見えるようにすることができる。
プリズム部材30の垂直腕部31は、図7(図4(b)のA−A断面図)に示すように、表示装置筐体9の左の収納部9aに上下動可能に配設されている。プリズム板部32は、上方への移動位置(図4(b)参照)では液晶表示部10の直視可能領域10aの前方に出現し、下方への移動位置(図4(a)参照)では直視可能領域10aの前方から隠蔽されるようになっている。また、プリズム板部32は、液晶表示部10の直視可能領域10aの前方に直視可能領域10aから所定の距離をおいて挿入されており、液晶表示部10の正面から直接見ることができない直視不能領域10bに表示されているアイテムが遊技者から右方にずれて見えるようになっている。なお、アイテムが見える結果、直視可能領域10aの、プリズム板部32の背後となる位置に表示される図柄は正面からは見えなくなるが、液晶表示部10とプリズム部材30との間に間隙があるので、横方向から覗き込めば、直視可能領域10aに表示されている図柄であれば確認することが可能である。
図柄変動開始時にプリズム部材30を使った演出が選択された場合、図柄変動を開始してからモータ20が駆動されて液晶表示部10の直視可能領域10aの前方にプリズム部材30が出現される。遊技者は、その状態から所定の操作時間が経過するまでの間、図8に示す上ボタン7aおよび下ボタン7bを押してプリズム部材30を直視可能領域10aの範囲で上下方向に動かすことができる。プリズム部材30は、上ボタン7aを押すと上方向へ動き、下ボタン7bを押すと下方向へ動く。そして、所定の操作時間が経過すると、上ボタン7aおよび下ボタン7bの操作は無効になり、プリズム部材30は、下端位置に復帰する。
なお、プリズム部材30およびその移動機構の構造は、図4〜図7に例示したものに限定されるものではなく、種々の構造のものを採用することが可能である。
図2に戻ると、通過ゲート11は、賞球がないゲートであり、通過ゲート11に玉を通過させると、例えば127/128の確率で普図の抽選が行われ、当選したならば、電チューである始動入賞装置12が可動羽根12a,12aの開閉動作を行う。
始動入賞装置12は、開口部に一対の可動羽根12a,12aを有する、いわゆる電チューと呼ばれる可変入賞装置でなる。始動入賞装置12は、通過ゲート11ヘの玉の通過が検知されて、例えば127/128の確率で普図の抽選が行われ、当選したならば、可動羽根12a,12aを開放する。可動羽根12a,12aの1回の開放時間は、通常時には、例えば0.5秒、確変時および時短時には、例えば1.8秒×3回である。なお、可動羽根12a,12aの閉鎖時にも、遊技盤3の、可動羽根12a,12a間の上位位置に植設された釘19,19の間を通って玉の入賞が可能となっている。始動入賞装置12に玉が入賞すると、始動入賞検知処理(図13参照)が開始されるようになっている。
大入賞装置13は、いわゆるアタッカーと呼ばれる可変入賞装置であり、開口部と蓋部材とから構成され、蓋部材が移動することにより開口部の閉鎖状態と開放状態とを呈する。
普図表示部15は、図9に示すように、1つの普図変動LED(Light Emitting Diode)16と、2つの普図保留LEDp1,p2とから構成されている。普図変動LED16は、主回路120(図11参照)から直接制御されて、普図の変動を表示する。詳しくは、普図の変動動作を開始すると、普図変動LED16は、緑色と橙色とを切り換えながら点滅し、所定の変動時間の経過後、当たりのときは緑色で点灯し、ハズレのときは橙色で点灯する。普図保留LEDp1,p2は、主回路120から直接制御されて、普図の抽選結果の保留数を表示する。詳しくは、普図の抽選結果の保留および読出が発生する毎に、普図保留LEDp1,p2は、下記の表1に基づいて橙色に点灯あるいは点滅する。
特図表示部17は、図10(a)に示すように、いわゆる7セグメントの数字表示器18と、2つの特図保留LEDq1,q2とから構成されている。特図表示部17の図柄変動のタイミングは、液晶表示部10の特図の図柄変動の変動開始および変動停止のタイミングと一致する。数字表示器18は、主回路120から直接制御されて、7セグメントを点滅することで、変動動作中であることを示す。所定の変動時間の経過後、数字表示器18は、特図の抽選結果を表示する。すなわち、ハズレのときは、図10(b)に示すように、真ん中の横棒のみを表示し、当たりのときは、図10(c)に示すように、数字を表示する。特図保留LEDq1,q2は、主回路120から直接制御されて、特図の抽選結果の保留数を表示する。詳しくは、特図の抽選結果の保留および読出が発生する毎に、特図保留LEDq1,q2は、下記の表2に基づいて橙色に点灯あるいは点滅する。
図11を参照すると、遊技機1は、主制御基板100と、液晶表示部10を制御する表示制御基板101と、スピーカ4a,4bを含むアンプ/スピーカ104を制御する音声制御基板103と、ランプ類106を制御するランプ制御基板105と、払出装置108を制御する払出制御基板107と、発射装置110を制御する発射制御基板109と、通過ゲート11に併設されたゲート通過検出器111と、始動入賞装置12に併設された始動入賞検出器112と、大入賞装置13に併設された大入賞検出器113と、プリズム部材30を駆動するモータ20と、電チューである始動入賞装置12の可動羽根12a,12aを開閉する電チューソレノイド115と、大入賞装置13を開閉する大入賞ソレノイド116と、各基板に所定電圧を供給する電源回路部117と、上ボタン7aおよび下ボタン7bとを含んで構成されている。
主制御基板100は、主回路120を搭載しており、主回路120は、CPU(Central Processing Unit)121,プログラム格納用のROM(Read Only Memory)122,ワークエリアや各種カウンタ等が割り当てられるRAM(Random Access Memory)123,I/O(Input/Output)124等を備える。
なお、その他の各基板も、個別にCPUやメモリを備える構成が一般的であるが、図11では省略している。
表示制御基板101は、主回路120より入力される表示制御信号に応じて、液晶表示部10に画像を表示させるための処理を実行する。音声制御基板103は、入力される音声制御信号に応じてスピーカ4a,4bを含むアンプ/スピーカ104より音声を出力させる。ランプ制御基板105は、入力されるランプ制御信号に応じてランプ類106の点灯/消灯を制御する。払出制御基板107は、入力される賞球払出信号に応じて払出装置108を制御する。これにより、遊技者に対して所定数の賞球が払い出される。発射制御基板109は、遊技者がハンドル6を操作することに応じて、該ハンドル6に対応して設けられた発射装置110を作動させる。ハンドル6の操作量に応じて、玉の打出し強さ(玉の飛距離)を調節することが可能となっている。
図12は、本実施例1に係る遊技機1における始動入賞検知処理を示すフローチャートである。始動入賞検知処理では、主回路120は、電チューである始動入賞装置12からの玉の入賞検出信号が入力されたタイミングに応じて、特図の内部抽選を行い、特図の抽選結果を最大特図保留数4を上限として、RAM123上の特図用保留記憶領域(図示せず)に記憶して保留する。
図13は、本実施例1に係る遊技機1における特図保留読出処理を示すフローチャートである。特図保留読出処理では、主回路120は、RAM123上の特図用保留記憶領域から最古の特図の抽選結果を読み出し、特図変動処理(図14参照)を開始する。
図14は、本実施例1に係る遊技機1における特図変動処理を示すフローチャートである。特図変動処理では、主回路120は、特図の抽選結果が当たりであるかどうかを判定し、特図表示部17,およびプリズム部材30を含めた液晶表示部10での特図の変動開始,表示演出,変動停止等の一連の処理を行う。
図15は、本実施例1に係る遊技機1におけるプリズム部材動作処理を示すフローチャートである。プリズム部材動作処理では、主回路120は、モータ20を駆動して、プリズム部材30の移動を制御するとともに、上ボタン7a,7bの操作があれば、プリズム部材30の移動を制御する。
図16は、本実施例1に係る遊技機1における大当たり処理を示すフローチャートである。大当たり処理では、主回路120は、大入賞装置13を開放し、1ラウンドの入賞可能玉数10の玉が入賞するか1ラウンドの最大開放時間25秒が経過するかのいずれかが成立すると、大入賞装置13を閉鎖する処理を1ラウンドとして、最大ラウンド数15まで実行する処理を行う。
次に、このように構成された実施例1に係る遊技機1の動作について、図1ないし図17を参照しながら説明する。
遊技機1への電源投入後、玉供給皿5に準備された玉は、ハンドル6を含んで構成される発射装置110によって遊技盤3に向けて発射される。遊技盤3に達した玉は、遊技盤3の盤面上を流下する。
遊技盤3の盤面上を流下する玉が通過ゲート11を通過すると、これをゲート通過検出器111が検出して、通過検出信号が主回路120に送信される。
通過検知処理では、主回路120は、ゲート通過検出器111からの通過検出信号により通過ゲート11の玉の通過を検知しており、通過ゲート11を玉が通過したことが検知されると、普図用乱数カウンタ(図示せず)から値を抽出し、普図の抽選結果の保留数が最大普図保留数4であるかどうかを判定する。普図の抽選結果の保留数が最大普図保留数4であれば、主回路120は、通過検知処理を終了する。すなわち、最大普図保留数4を越える普図の抽選結果は保留することなしに破棄される。普図の抽選結果の保留数が最大普図保留数4でなければ、主回路120は、RAM123上の普図用保留記憶領域(図示せず)に普図の抽選結果を記憶して保留し、普図表示部15の普図保留LEDp1,p2を普図の抽選結果の保留数に応じて点灯あるいは点滅して、通過検知処理を終了する。
次に、普図保留読出処理では、主回路120は、RAM123上の普図用保留記憶領域に普図の抽選結果の保留があるかどうかを判定し、RAM123上の普図用保留記憶領域に普図の抽選結果の保留がなければ、普図保留読出処理を終了する。RAM123上の普図用保留記憶領域に普図の抽選結果の保留があれば、主回路120は、普図表示部15において先の普図の変動表示中であるかどうかを判定する。先の普図の変動表示中であれば、主回路120は、普図保留読出処理を終了する。先の普図の変動表示中でなければ、主回路120は、電チューである始動入賞装置12が開放中であるかどうかを判定する。電チューである始動入賞装置12が開放中であれば、主回路120は、普図保留読出処理を終了する。電チューである始動入賞装置12が開放中でなければ、主回路120は、RAM123上の普図用保留記憶領域に保留されている最古の普図の抽選結果を読み出し、普図表示部15の普図保留LEDp1,p2を普図の抽選結果の保留数に応じて点灯あるいは点滅して、普図変動処理を開始する。
普図変動処理では、主回路120は、普図保留読出処理で読み出した普図の抽選結果を所定の普図用判定値と照合して当たり/ハズレの判定を行う。なお、普図の当たり確率は、例えば127/128である。次に、主回路120は、確変中または時短中かそうでないかに応じて普図の変動時間を決定する。確変中または時短中であれば、例えば1秒、確変中でも時短中でもなければ、例えば30秒と変動時間を決定する。続いて、主回路120は、普図表示部15の普図変動LED16で普図の変動を開始する。次に、主回路120は、判定結果がハズレであれば、普図表示部15の普図変動LED16を橙色で点灯し、普図変動処理を終了する。判定結果が当たりであれば、主回路120は、普図表示部15の普図変動LED16を緑色で点灯し、電チューソレノイド115を励磁することにより、電チューである始動入賞装置12を開放する。普図当選時の始動入賞装置12の開放時間は、通常時には、1.8秒、確変時および時短時には、例えば1.8秒×3回である。次に、主回路120は、確変中または時短中であるかどうかを判定し、確変中または時短中であれば、1.8秒経過するのを待機した後、電チューソレノイド115を非励磁とすることにより、電チューである始動入賞装置12を閉鎖し、この操作を2回繰り返した後、普図変動処理を終了する。一方、確変中または時短中でなければ、主回路120は、0.5秒が経過するのを待機した後、電チューである始動入賞装置12を閉鎖し、普図変動処理を終了する。
可動羽根12a,12aの開放中あるいは閉鎖中を問わずに、始動入賞装置12に玉が入賞すると、始動入賞検出器112が、これを検出して、入賞検出信号を主回路120に送信する。
始動入賞検知処理では、主回路120は、始動入賞検出器112からの入賞検出信号により始動入賞装置12での玉の通過を検知しており(図12のS101)、玉の通過が検知されない場合には(図12のS101:NO)、玉が通過するまで待機する。
始動入賞装置12での玉の通過が検知されると(図12のS101:YES)、主回路120は、乱数カウンタ(図示せず)より値を抽出して特図の内部抽選を行う(図12のS102)。
次に、主回路120は、RAM123上の特図用保留記憶領域に保留されている特図の抽選結果の保留数が最大特図保留数4であるかどうかを判定する(図12のS103)。特図の抽選結果の保留数が最大特図保留数4であれば(図12のS103:YES)、主回路120は、払出制御基板107を介して払出装置108に所定数の賞球の払出を指示して(図12のS110)、始動入賞検知処理を終了する。すなわち、最大特図保留数4を越える特図の抽選結果は保留することなしに破棄される。
特図の抽選結果の保留数が最大特図保留数4でなければ(図12のS103:NO)、主回路120は、RAM123上の特図用保留記憶領域に特図の抽選結果を記憶して保留する(図12のS104)。また、主回路120は、特図表示部17の特図保留LEDq1,q2を特図の抽選結果の保留数に応じて点灯あるいは点滅する。次に、主回路120は、払出制御基板107を介して払出装置108に所定数の賞球の払出を指示して(図12のS105)、始動入賞検知処理を終了する。
次に、特図保留読出処理では、主回路120は、RAM123上の特図用保留記憶領域に特図の抽選結果の保留があるかどうかを判定し(図13のS201)、RAM123上の特図用保留記憶領域に特図の抽選結果の保留がなければ(図13のS201:NO)、特図保留読出処理を終了する。
RAM123上の特図用保留記憶領域に特図の抽選結果の保留があれば(図13のS201:YES)、主回路120は、特図表示部17および液晶表示部10の直視可能領域10aにおいて先の特図の変動表示中であるかどうかを判定する(図13のS202)。先の特図の変動表示中であれば(図13のS202:YES)、主回路120は、特図保留読出処理を終了する。
先の特図の変動表示中でなければ(図13のS202:NO)、主回路120は、大当たりフラグがONであるかどうかに基づいて大当たり中であるかどうかを判定する(図13のS203)。大当たり中であれば(図13のS203:YES)、主回路120は、大当たりフラグがOFFになるまで待機する(図13のS205)。
大当たりフラグがOFFになると(図13のS203:NO)、主回路120は、RAM123上の特図用保留記憶領域から最古の特図の抽選結果を読み出し(図13のS204)、特図変動処理(図14参照)を開始する(図13のS205)。
特図変動処理では、主回路120は、特図保留読出処理で読み出された特図の抽選結果を、通常時であるか確変時であるかに応じて所定の通常時用判定値または確変時用判定値と照合して当たり/ハズレの判定を行う(図14のS301)。液晶表示部10の大当たり図柄は、確変図柄が、例えば「111」,「333」,「555」,「777」のゾロ目、普通図柄が、例えば「222」,「444」,「666」のゾロ目である。また、特図の大当たり確率は、通常時には、例えば1/350、確変時には、例えば1/35である。
次に、主回路120は、当たり/ハズレの判定結果に基づいて特図の変動時間,演出パターン,停止図柄等を決定する(図14のS302)。特に、プリズム部材30の出現演出の有無も決定する。
続いて、主回路120は、特図表示部17および液晶表示部10の直視可能領域10aにおける特図の図柄変動,ならびに特図の変動タイマ(図示せず)のカウントを開始する(図14のS303)。
次に、主回路120は、プリズム部材30の出現演出があるかどうかを判定し(図14のS304)、プリズム部材30の出現演出がなければ(図14のS304:NO)、ステップS308に制御を移す。プリズム部材30の出現演出があれば(図14のS304:YES)、主回路120は、プリズム部材30の出現を指示するとともに、プリズム部材30の遊技者による操作を可能とする所定の時間(操作時間)をカウントする操作タイマ(図示せず)のカウントを開始する(図14のS305)。
次に、主回路120は、操作タイマに基づいて操作時間が経過したかどうかを判定し(図14のS306)、操作時間が経過していなければ(図14のS306:NO)、操作時間が経過するまで待機する。
プリズム部材動作処理では、主回路120は、プリズム部材30の出現指示があるかどうかを判定し(図15のS401)、プリズム部材30の出現指示がなければ(図15のS401:NO)、出現指示があるまで待機する。
プリズム部材30の出現指示があれば(図15のS401:YES)、主回路120は、モータ20を駆動しピニオン21およびラック32を介してプリズム部材30を上方向に移動させ、プリズム板部32を液晶表示部10の直視可能領域10aの左下隅部の前方に出現させる(図15のS402)。詳しくは、図柄変動演出などに合わせてモータ20を所定の方向に回転させ、ピニオン21およびラック32を介してプリズム部材30を上方向に移動させることにより、プリズム板部32を直視可能領域10aの左下隅部の前方に出現させる(図4(a)参照)。
次に、主回路120は、プリズム部材30の収納指示があるかどうかを判定し(図15のS403)、収納指示がなければ(図15のS403:NO)、上ボタン7aの操作があるかどうかを判定する(図15のS404)。上ボタン7aの操作があれば(図15のS404:YES)、主回路120は、モータ20を駆動してプリズム部材30を所定距離だけ上方向に移動し(図15のS405)、ステップS403に制御を戻す。
上ボタン7aの操作がなければ(図15のS404:NO)、主回路120は、下ボタン7bの操作があるかどうかを判定する(図15のS406)。下ボタン7bの操作があれば(図15のS406:YES)、主回路120は、モータ20を駆動してプリズム部材30を所定距離だけ下方向に移動し(図15のS407)、ステップS403に制御を戻す。
特図変動処理では、操作時間が経過すると(図14のS306:YES)、主回路120は、プリズム部材30の収納を指示する(図14のS307)。
プリズム部材動作処理では、プリズム部材30の収納指示があると(図15のS403:YES)、主回路120は、モータ20を所定方向に回転してプリズム部材30を下方に移動させ、液晶表示部10の直視可能領域10aの外となる下端位置まで復動させ(図15のS408)、プリズム部材動作処理を終了する。
特図変動処理では、主回路120は、特図の変動タイマに基づいて特図の変動時間が経過したかどうかを判定し(図14のS308)、特図の変動時間が経過していなければ(図14のS308:NO)、特図の変動時間が経過するまで待機する。
特図の変動時間が経過すると(図14のS308:YES)、主回路120は、特図表示部17および液晶表示部10の直視可能領域10aでの特図の変動を停止する(図14のS309)。当たりのときは、主回路120は、特図表示部17および液晶表示部10の直視可能領域10aに当たり図柄を表示し、ハズレのときは、特図表示部17および液晶表示部10の直視可能領域10aにハズレ図柄を表示する。
次に、主回路120は、停止図柄が当たりであるかどうかを判定し(図14のS310)、停止図柄が当たりであれば(図14のS310:YES)、大当たりフラグをONして(図14のS311)、特図変動処理を終了する。停止図柄が当たりでなければ(図14のS310:NO)、主回路120は、ステップS311をスキップして、特図変動処理を終了する。
次に、大当たり処理では、主回路120は、大当たりフラグがONであるかどうかを判定し(図16のS501)、大当たりフラグがONでなければ(図16のS501:NO)、大当たり処理を終了する。
大当たりフラグがONであれば(図16のS501:YES)、主回路120は、1回の大当たりで大入賞装置13を最大ラウンド数15まで開放させるために、ラウンド数が最大ラウンド数15でないかどうかを判定する(図16のS502)。
ラウンド数が最大ラウンド数15でなければ(図16のS502:YES)、主回路120は、ラウンド数に1を加算し(図16のS503)、大入賞ソレノイド115を励磁することにより、大入賞装置13を開放する(図16のS506)。これにより、大入賞装置13への玉の入賞が可能になる。
大入賞装置13へ1ラウンドの入賞可能玉数10の玉が入賞するか(図16のS505:YES)、大入賞装置13が開放してから1ラウンドの最大開放時間25秒が経過するか(図16のS506:YES)のいずれかが満たされると、主回路120は、大入賞ソレノイド115を非励磁とすることにより、大入賞装置13を閉鎖し(図16のS507)、大当たり処理を終了する。これにより、大入賞装置13への玉の入賞ができなくなる。
この後、大当たりフラグがまだONであるため(図16のS501:YES)、主回路120は、大入賞装置13の開閉(S501〜S507)を繰り返す。
そして、ラウンド数が最大ラウンド数15になると(図16のS502:NO)、主回路120は、ラウンド数を初期値0にリセットして(図16のS508)、大当たりフラグをOFFにし(図16のS509)、大当たり処理を終了する。
大当たり処理の終了後、確変図柄の大当たりであったときは、確変状態(通常よりも大当たりの当選確率が高い状態)になり、この確変状態は次の大当たりに当選するまで継続する。普通図柄の大当たりであったときは、時短状態(普図の変動時間が短くなり、電チューである始動入賞装置12の開放時間が長くなる状態)になり、特図の変動動作が、例えば100回行われると時短状態は終了する。
図17に示す実施例1に係る遊技機1における図柄変動中の演出例では、図柄停止状態(図17(a)参照)から図柄変動が開始されると(図17(b)参照)、チャンス表示がなされる(図17(c)参照)。遊技者は、このチャンス表示を見ることにより、遊技機1に何らかのチャンス(大当たり,突然確変等)が発生したことを事前に知ることができる。そして、液晶表示部10の直視可能領域10aの左下隅部からプリズム板部32が出現するとともに、チャンスがどのようなものであるかを知らせるアイテム(ここでは、星印)が液晶表示部10の直視不能領域10bに表示される(図17(d)参照)。プリズム板部32は出現してはいるが、直視可能領域10aの左下隅部の前方に位置しており、直視不能領域10bの上端部寄りに表示されているアイテムを、遊技者はプリズム板部32を通して見ることはできない。そこで、遊技者は、上ボタン7aを押すことにより、プリズム板部32を上方向に移動する(図17(e)参照)。プリズム板部32がアイテムに対応する、液晶表示部10の直視可能領域10aの左上隅部寄りまで到達すると、遊技者は、プリズム板部32を通してアイテムを見ることができるので、チャンスがどのようなチャンスであるのかを知ることができ、大当たりの期待度がアップする(図17(f)参照)。なお、プリズム板部32がアイテムに対応する位置よりさらに上方向に移動してしまった場合には、遊技者は、下ボタン7bを押すことにより、プリズム板部32を下方向に戻すことができる。そして、所定の操作時間が経過すると、プリズム板部32が自動的に下端位置に復動し、液晶表示部10の直視可能領域10aの前方からは退避して、遊技者側の正面からは見えなくなる(図17(g)参照)。この後、液晶表示部10の直視可能領域10aにおいて左図柄が停止し(図17(h)参照)、右図柄が停止し(図17(i)参照)、「3」待ちのリーチ状態なる。そして、中図柄が「3」で停止すると(図17(j)参照)、「333」のゾロ目で「大当たり!」となる(図17(k)参照)。
実施例1によれば、液晶表示部10の正面から直接見ることができない直視不能領域10bの斜め前方でプリズム部材30を移動させることにより、液晶表示部10の正面から直接見ることができない直視不能領域10bで表示されているアイテムをプリズム部材30を通して見ることができるようになり、アイテムを表示演出と絡めることで、遊技者に新しい興趣を与えることができる。
また、実施例1によれば、プリズム部材30と液晶表示部10の直視可能領域10aとの間に隙間ができるので、遊技者が覗き込めば、液晶表示部10の直視可能領域10aに表示されている内容を遊技者は常に確認することができる。
さらに、実施例1によれば、プリズム部材30を移動操作して、遊技者が自分でチャンスを表すアイテムを探すというこれまでにない興趣を与えることができる。
図18は、本発明の実施例2に係る遊技機1を示す正面模式図である。図1に示した実施例1に係る遊技機1の正面模式図とは、上ボタン7a,下ボタン7bが設けられていない点だけが異なっている。
図19は、本発明の実施例2に係る遊技機1における遊技盤3を示す正面模式図である。図2に示した実施例1に係る遊技機1における遊技盤3の正面模式図とは、同様に構成されている。
液晶表示部10は、図20(a),(b)に示すように、表示装置筐体9を通して正面から直接見ることのできる直視可能領域10aと、表示装置筐体9を通して正面から直接見ることができない左右一対の直視不能領域10b,10bとからなる。液晶表示部10の直視可能領域10aは、図20(a)に示すように、特図(特別図柄)の抽選結果により決定された3桁のアラビア数字等のキャラクタでなる特図をダミー表示する。また、液晶表示部10の直視不能領域10bは、特図(特別図柄)の抽選結果により決定された各1桁のアラビア数字等のキャラクタでなる図柄を表示する。
プリズム部材30a,30bは、図21に示すように、左方または右方に延びた水平腕部31a,31bと、水平腕部31a,31bの右端位置または左端位置から下方に延出されたプリズム板部32a,32bとから構成されている。水平腕部31a,31bの裏面にはモータ20a,20bのピニオン20a,20baと噛合するラック33a,33bが刻設されているとともに、プリズム板部32a,32bの裏面にはプリズム面34a,34bが形成されている。プリズム部材30a,30bは、モータ20a,20bの回転方向によって左右方向に移動する。なお、図21は、左のプリズム部材30aおよびモータ20aを図示しており、右のプリズム部材30bおよびモータ20bは、図21とは左右が反対になる。
プリズム部材30a,30bは、図22(図20(a)のA−A線断面図)に示すように、水平腕部31a,31bの、ピニオン21a,21bが噛合する位置とは反対側には補助輪35a,35bが当接されており、プリズム部材30a,30bの左右方向への移動がぶれないように補助されている。プリズム部材30a,30bは、左端位置および右端位置に移動したときには表示装置筐体9の左右の収納部9aおよび9bに収納され、プリズム板部32a,32bは、遊技者側の正面から見えない位置に退避される。このため、液晶表示部10の左の直視不能領域10bに左奥図柄「3」、直視可能領域10aに左図柄「4」,中図柄「5」,右図柄「6」、右の直視不能領域10bに右奥図柄「7」がそれぞれ表示されていると仮定すると、図22に示すプリズム部材30a,30bの隠蔽時には、遊技者側の正面から見て直視可能領域10aに表示されている「456」の図柄配列が直接見えることになる。
一方、プリズム部材30a,30bは、図23(図20(a)のA−A線断面図)に示すように、表示装置筐体9の左右の収納部9aおよび9b内から液晶表示部10の直視可能領域10aの前方に出現した位置では、プリズム板部32a,32bのプリズム面34a,34bによって、左奥図柄および右奥図柄を、遊技者側の正面から見て左図柄および右図柄の位置にずらして見せるように作用する。このため、液晶表示部10の左の直視不能領域10bに左奥図柄「3」、直視可能領域10aに左図柄「4」,中図柄「5」,右図柄「6」、右の直視不能領域10bに右奥図柄「7」がそれぞれ表示されていると仮定すると、図23に示すプリズム部材30a,30bの出現時には、遊技者側の正面から見て「357」の図柄配列が見えることになる。
なお、プリズム部材30a,30bおよびその移動機構の構造は、図21〜図23に例示したものに限定されるものではなく、種々の構造のものを採用することが可能である。
図24は、実施例2に係る遊技機1の回路ブロック図である。実施例2に係る遊技機1の回路系は、図11に示した実施例1に係る遊技機1の回路系に対して、上ボタン7a,7bが主回路120に接続されていない点,およびモータ20a,20bが主回路120ではなく表示制御基板101に接続されている点のみが異なっている。
図25は、本実施例2に係る遊技機1における特図変動処理を示すフローチャートである。特図変動処理では、主回路120は、特図表示部17,およびプリズム部材30a,30bを含めた液晶表示部10での特図の変動開始,表示演出,変動停止等の一連の処理を行う。
図26は、本実施例2に係る遊技機1におけるプリズム部材動作処理を示すフローチャートである。プリズム部材動作処理では、表示制御基板101は、主回路120からプリズム部材30a,30bの動作パターンを読み込んで、モータ20a,20bを駆動することにより、プリズム部材30a,30bの移動を制御する。なお、モータ20a,20bが表示制御基板101に接続されている関係上、プリズム部材動作処理の主体は、主回路120ではなく、表示制御基板101となっている。
なお、その他の特に言及しない部分については、図1ないし図17に示した実施例1に係る遊技機1と同様に構成され、かつ同様に動作するので、対応する部分には同一符号を付して、それらの詳しい説明を割愛する。
次に、このように構成された実施例2に係る遊技機1の動作について、図18ないし図27を参照しながら、実施例1に係る遊技機1との相違点を中心に説明する。
特図変動処理では、主回路120は、特図保留読出処理で読み出された特図の抽選結果を、通常時であるか確変時であるかに応じて所定の通常時用判定値または確変時用判定値と照合して当たり/ハズレの判定を行う(図25のS601)。
次に、主回路120は、当たり/ハズレの判定結果に基づいて特図の変動時間,演出パターン,停止図柄等を決定する(図25のS602)。特に、プリズム部材30a,30bの動作演出の有無,およびプリズム部材30a,30bの動作パターンも決定する。
続いて、主回路120は、特図表示部17および液晶表示部10における特図の図柄変動,ならびに特図の変動タイマ(図示せず)のカウントを開始する(図25のS603)。
次に、主回路120は、プリズム部材30a,30bの動作演出があるかどうかを判定し(図25のS604)、プリズム部材30a,30bの動作演出があれば(図25のS604:YES)、プリズム部材30a,30bの動作パターンを表示制御基板101に指示し(図25のS605)、プリズム部材30a,30bの動作演出がなければ(図25のS604:NO)、ステップS605をスキップする。
続いて、主回路120は、特図の変動タイマに基づいて変動時間が経過したかどうかを判定し(図25のS606)、変動時間が経過していなければ(図25のS606:NO)、変動時間が経過するまで待機する。
プリズム部材動作処理では、表示制御基板101は、主回路120からのプリズム部材30a,30bの動作パターンの指示があるかどうかを判定し(図26のS701)、プリズム部材30a,30bの動作パターンの指示がなければ(図26のS701:NO)、直ちにプリズム部材動作処理を終了する。
プリズム部材30a,30bの動作パターンの指示があれば(図26のS701:YES)、表示制御基板101は、プリズム部材30a,30bの動作パターンを主回路120から読み込み(図26のS702)、プリズム部材30a,30bの動作パターンに基づいてモータ20a,20bの回転開始,停止,および回転方向を指示する(図26のS703)。これにより、図柄変動演出などに合わせてモータ20a,20bが所定の方向に回転し、ピニオン21a,21bおよびラック32a,32bを介してプリズム部材30a,30bを左右方向に移動させる。プリズム部材30a,30bは、移動する方向を途中で変更したり、移動するスピードを変えたり、一旦現れたのに戻って引っ込んでしまったり、等の様々な動作パターンによる演出が可能である。また、液晶表示部10の直視可能領域10aで左右の図柄が停止してリーチにならなかったときに、左右の何れかあるいは両方のプリズム部材30a,30bが出現し、リーチとなったり、一旦ハズレ目で停止した後にプリズム部材30a,30bが出現して大当たりになったりする等の演出も可能である。ただし、プリズム部材30a,30bを使って大当たりとなった場合には、プリズム部材30a,30bを出現させたままでは大当たり中の表示が制御しづらいので、プリズム部材30a,30bを隠蔽移動しながら、液晶表示部10の直視可能領域10aで表示中の図柄を大当たり図柄に表示し直した方がよい(図27参照)。
次に、表示制御基板101は、プリズム部材30a,30bの動作パターンに基づいて動作が終了したかどうかを判定し(図26のS704)、プリズム部材30a,30bの動作が終了していなければ(図26のS704:NO)、制御をステップS403に戻して、繰り返す。そして、プリズム部材30a,30bの動作が終了すると(図26のS704:YES)、表示制御基板101は、プリズム部材動作処理を終了する。
特図変動処理では、変動時間が経過すると(図25のS606:YES)、主回路120は、特図表示部17および液晶表示部10の直視可能領域10aでの特図の変動を停止する(図25のS607)。当たりのときは、特図表示部17および液晶表示部10の直視可能領域10aに当たり図柄が表示され、ハズレのときは、特図表示部17および液晶表示部10の直視可能領域10aにハズレ図柄が表示される。ただし、当たり図柄およびハズレ図柄は、後述する図27に示す図柄変動の一例からもわかるように、プリズム部材30a,30bを通して見える図柄と、プリズム部材30a,30bを通さずに直接見える図柄とを組み合わせた図柄の配列によって決定されるものとする。
次に、主回路120は、停止図柄が当たりであるかどうかを判定し(図25のS608)、停止図柄が当たりであれば(図25のS608:YES)、大当たりフラグをONして(図25のS609)、特図変動処理を終了する。停止図柄が当たりでなければ(図25のS608:NO)、主回路120は、ステップS309をスキップして、特図変動処理を終了する。
図27に示す実施例2に係る遊技機1における大当たりになる図柄変動の例では、図柄停止状態(図27(a)参照)から図柄変動が開始されると(図27(b)参照)、まず左図柄が停止し(図27(c)参照)、次に右図柄が停止するが(図27(d)参照)、リーチ状態にはならなかったとする。この状態から中図柄が停止すると(図27(e)参照)、「577」のハズレ目となる。しかし、左側からプリズム部材30aが出現し(図27(f)参照)、プリズム部材30aが左図柄「5」の位置で停止すると(図27(g)参照)、プリズム部材30aを通して左奥図柄「7」が左図柄「5」の位置に見えるようになり、遊技者からの見た目で「7」が3つ並んだゾロ目の状態となる。このため、図柄を消してプリズム部材30aを戻すと(図27(h)参照)、「大当たり!」となる(図27(i)参照)。
また、大当たりになる図柄変動の他の例では、図27(d)のリーチならずの状態から、右側からプリズム部材30bが出現し(図27(j)参照)、プリズム部材30bが右図柄「7」の位置で停止すると(図27(k)参照)、プリズム部材30bを通して右奥図柄「5」が左図柄「7」の位置に見えるようになり、遊技者からの見た目で「5」待ちのリーチが発生する。次に、中図柄が「5」で停止すると(図27(l)参照)、遊技者からの見た目で「5」が3つ並んだゾロ目の状態となる。このため、図柄を消してプリズム部材30bが戻すと(図27(m)参照)、「大当たり!」となる(図27(n)参照)。
さらに、大当たりになる図柄変動の別の例では、図27(d)のリーチならずの状態から、中図柄が停止すると(図27(o)参照)、「537」のハズレ目となる。しかし、左右両側からプリズム部材30a,30bが出現し(図27(p)参照)、プリズム部材30a,30bが左図柄「5」の位置および右図柄「7」の位置で停止すると(図27(q)参照)、プリズム部材30aを通して左奥図柄「3」が左図柄「5」の位置に見えるようになり、かつプリズム部材30bを通して右奥図柄「3」が右図柄「7」の位置に見えるようになり、遊技者からの見た目で「3」が3つ並んだゾロ目の状態となる。このため、図柄を消してプリズム部材30a,30bが戻すと(図27(r)参照)、「大当たり!」となる(図27(s)参照)。
実施例2によれば、図柄変動演出などに合わせてモータ20aおよび/または20bが所定の方向に回転し、ピニオン21aおよび/または21bならびにラック33aおよび/または33bを介してプリズム部材30aおよび/または30bを左右方向に移動させるようにしたことにより、プリズム部材30aおよび/または30bは、移動する方向を途中で変更したり、移動するスピードを変えたり、一旦現れたのに戻って引っ込んでしまったり、等の様々な動作パターンによる演出が可能となる。
また、実施例2によれば、液晶表示部10の直視可能領域10aにおいて、リーチ目が表示されず、「ハズレたな」と思った後に液晶表示部10の直視可能領域10aの外からプリズム部材30aおよび/または30bが出現し、プリズム部材30aおよび/または30bを通して直視可能領域10aの左図柄および/または右図柄を直視不能領域10bの左奥図柄および/または右奥図柄と置き換えて見えるようにするため、特定の数字が3つ並んでいるように見えて大当たりとなる演出も可能となる。
なお、実施例2では、プリズム部材30aおよび/または30bを、液晶表示部10の直視可能領域10aの左右外縁から出現するようにしたが、液晶表示部10の直視可能領域10aの上下外縁から出現するようにしてもよい。このようにすることにより、演出パターンを増やすことができ、遊技者の興趣をより高めることができる。
図28(a),(b)は、本実施例3に係る遊技機1における図柄変動の一例を示す図である。実施例1および実施例2に係る遊技機1では、液晶表示部10の直視可能領域10aに1行3列分の図柄しか表示できないようになっていたのに対して、本実施例3に係る遊技機1では、液晶表示部10の直視可能領域10aに2行3列分の図柄を表示できるようにするとともに、プリズム部材30aおよび/または30bの縦幅も2行(2図柄)分の図柄に相当する幅となっている。
なお、その他の部分は、図1ないし図17に示した実施例1または図18ないし図27に示した実施例2に係る遊技機1に係る遊技機1と同様に構成され、かつ同様に動作するので、それらの詳しい説明を割愛する。
次に、このように構成された実施例3に係る遊技機1の動作について、図28(a),(b)を参照しながら、実施例1および2に係る遊技機1の動作と異なる点だけについて簡単に説明する。
図28(a),(b)に示す実施例3に係る遊技機1における図柄変動の例では、液晶表示部10の直視可能領域10aに表示される左右の図柄が停止してリーチならずの状態から(図28(a)参照)、右側のプリズム部材30bが出現すると(図28(b)参照)、プリズム部材30bを通して右上奥図柄「3」が右上図柄の位置に、右下奥図柄「2」が右下図柄の位置に見えるようになり、遊技者からの見た目で「2」および「3」待ちの2ラインリーチ状態となる。
実施例3によれば、液晶表示部10の直視可能領域10aに2行3列分の図柄を表示できるようにするとともに、プリズム部材30aおよび/または30bの縦幅も2行分の図柄に相当する幅とするようにしたので、2ラインリーチ等が可能になり、さらに演出の幅を広げることができる。
図29(a)〜(c)は、本実施例4に係る遊技機1における図柄変動の一例を示す図である。実施例1ないし3に係る遊技機1では、プリズム部材30aおよび30bが液晶表示部10の直視可能領域10aの左右方向にしかに移動しないようになっていたが、実施例4に係る遊技機1では、液晶表示部10の直視可能領域10aに2行3列分の図柄を表示できるようにするとともに、プリズム部材30a(および30b)の縦幅を1行分の図柄に相当する幅とし、さらにプリズム部材30a(および30b)を直視可能領域10aの左右方向および上下方向に移動できるようにしている。
なお、その他の部分は、図1ないし図17に示した実施例1,図18ないし図27に示した実施例2,および図28に示した実施例3に係る遊技機1と同様に構成され、かつ同様に動作するので、それらの詳しい説明を割愛する。
次に、このように構成された実施例4に係る遊技機1の動作について、図29(a)および(b)を参照しながら、実施例1ないし3に係る遊技機1の動作と異なる点だけについて簡単に説明する。
実施例4に係る遊技機1における図柄変動の例では、液晶表示部10の直視可能領域10aに表示される左右の図柄が停止して「3」待ちのリーチ状態から(図29(a)参照)、左側のプリズム部材30aが直視可能領域10aの図柄の上行に対応するように左側から出現すると(図29(b)参照)、普通大当たりとなる「2」待ちのリーチ状態に変化する。この状態から、さらに左側のプリズム部材30aが直視可能領域10aの図柄の下行に対応するように移動すると、確変大当たりとなる「3」待ちの2ラインリーチ状態に変化する(図29(c)参照)。
実施例4によれば、液晶表示部10の直視可能領域10aに2行3列分の図柄を表示できるようにするとともに、プリズム部材30aおよび/または30bの縦幅を1行分の図柄に相当する幅とし、さらにプリズム部材30aおよび/または30bを直視可能領域10aの左右方向および上下方向に移動できるようにしたことにより、例えば、プリズム部材30a,30bを出現させてから上下方向に移動する、上部から出現することもあれば下部から出現することもあるような動作をさせることが可能になるので、演出パターンを大幅に増やすことができ、より遊技者の興趣をより高めることができる。
ところで、上記実施例1ないし4に係る遊技機1に関しては、以下のような変形例を考えることができる。
各実施例1ないし4では、液晶表示部10の直視可能領域10aの1行(1図柄)または2行(2図柄)を覆う大きさのプリズム部材30,30a,30bを使用しているが、直視可能領域10aに表示される図柄,および同時にずらして見せたい図柄の数等に応じてプリズム部材30,30a,30bの形状,大きさ等を自由に設計できることはいうまでもない。
また、各実施例1ないし4では、図柄変動は縦スクロールするようになっていたが、もちろん横スクロールにしても問題なく、その際はプリズム部材30,30a,30bを演出に合わせて液晶表示部10の直視可能領域10aの上下外縁から出現するようにすれば、各実施例1ないし4と同様の効果を得られる。
さらに、各実施例1ないし4では、液晶表示部10の直視可能領域10aの前方にプリズム部材30,30a,30bを出現させるようにしたが、表示手段は液晶表示部10に限定されるものではなく、ドット表示やセグメント表示など、どのような表示手段の前方でも実現することが可能である。
加えて、各実施例1ないし4では、通常はプリズム部材30,30a,30bを遊技者から見えない位置に隠蔽しておき、必要に応じて液晶表示部10の直視可能領域10aの前方であって直視不能領域10bとの境界側に出現させるようにしたが、通常はプリズム部材30,30a,30bを液晶表示装部10の直視可能領域10aに接するように配置しておき、必要に応じて前方に移動するようにしてもよい。そうすることで、通常は、直視可能領域10aの一部であって、プリズム部材30,30a,30bによって覆われた部分の表示内容がプリズム部材30,30a,30bを通して見えており(遊技者からは直視可能領域10aに表示された内容が全て見える状態)、プリズム部材30,30a,30bを前方に移動することで、それまでプリズム部材30,30a,30bを通して見えていた表示内容に代えて、直視不能領域10bの表示内容の一部がプリズム部材30,30a,30bを通して見えるようになる。
さらにまた、各実施例1ないし4では、遊技機1としてパチンコ遊技機を例にとって説明したが、遊技機1はスロットマシン等の他の遊技機であっても、本発明が同様に適用できることはいうまでもない。
以上、本発明の実施例を説明したが、これらはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
本発明の実施例1に係る遊技機の正面模式図。
図1中の遊技盤を示す正面模式図。
液晶表示部の直視可能領域および直視不能領域を説明する図。
(a),(b)は液晶表示部の図柄停止時およびプリズム部材出現時の状態を説明する図。
(a),(b)はプリズム部材の正面図および斜視図。
プリズム面の作用を説明する図。
図4(b)のA−A断面図。
図1中の上ボタンおよび下ボタンを説明する図。
図1中の普図表示部を拡大して示す図。
図1中の特図表示部を拡大して示す図。
本実施例1に係る遊技機の回路ブロック図。
本実施例1に係る遊技機における始動入賞検知処理を示すフローチャート。
本実施例1に係る遊技機における特図保留読出処理を示すフローチャート。
本実施例1に係る遊技機における特図変動処理を示すフローチャート。
本実施例1に係る遊技機におけるプリズム部材動作処理を示すフローチャート。
本実施例1に係る遊技機における大当たり処理を示すフローチャート。
(a)〜(k)は液晶表示部での特図の図柄変動の表示遷移例を説明する図。
本発明の実施例2に係る遊技機の正面模式図。
図18中の遊技盤を示す正面模式図。
(a),(b)は図19中の液晶表示部の図柄停止時およびプリズム部材出現時の状態を説明する図。
プリズム部材の斜視図。
プリズム部材隠蔽時のA−A断面図。
プリズム部材出現時のA−A断面図。
本実施例2に係る遊技機の回路ブロック図。
本実施例2に係る遊技機における特図変動処理を示すフローチャート。
本実施例1に係る遊技機におけるプリズム部材動作処理を示すフローチャート。
(a)〜(s)は図18中の液晶表示部での特図の図柄変動の一例を示す図。
(a),(b)は本発明の実施例3に係る遊技機における液晶表示部での特図の図柄変動の一例を示す図。
(a),(b)は本発明の実施例4に係る遊技機における液晶表示部での特図の図柄変動の一例を示す図。
符号の説明
1 遊技機
2 前面扉
3 遊技盤
5 玉供給皿
6 ハンドル
7a 上ボタン(操作手段)
7b 下ボタン(操作手段)
10 液晶表示部
10a 直視可能領域(第1表示手段)
10b 直視不能領域(第2表示手段)
11 通過ゲート
12 始動入賞装置
13 大入賞装置
15 普図表示部
17 特図表示部
20,20a,20b モータ
21,21a,21b ピニオン
30,30a,30b プリズム部材
31 垂直腕部
31a,31b 水平腕部
32,32a,32b プリズム板部
33,33a,33b ラック
34,34a,34b プリズム面
100 主制御基板
101 表示制御基板
107 払出制御基板
108 払出装置
109 発射制御基板
110 発射装置
111 ゲート通過検出器
112 始動入賞検出器
113 大入賞検出器
115 電チューソレノイド
116 大入賞ソレノイド
p1,p2 普図保留LED
q1,q2 特図保留LED