JP5049873B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
通常、遊技機は、特別図柄の変動表示中に遊技球が始動口に入球すると、所定個数(4個)を上限として変動表示の権利(以下「保留球」という)が留保されるとともに、留保された順に保留球の処理がなされる。そして、保留球の処理が順次なされる点に着眼して演出効果を高めたのが、上記特許文献1に示す遊技機であるが、この遊技機は以下の特徴を有している。
例えば、優先始動口に係る保留球がなく、非優先始動口に係る保留球が4つある場合において、非優先始動口に係る4つの保留球を使った関連演出のコマンドが決定されたとする。このコマンドが確定した場合には、非優先始動口に係る1つ目の保留球から、4つ目の保留球が処理されるまでの間に、一連のストーリーが展開するように、装飾図柄が連続して図柄表示部に表示されることとなる。
このように、2つの始動口を設けた遊技機に関連演出を採用した場合には、演出が中途半端となって演出効果が低下するという問題があった。
上記始動口に遊技球が入球もしくは通過すると、乱数発生手段等により乱数が取得される。そして、この乱数を所定のテーブルに照らし合わせて、大当たりか否か(ハズレ)が判定される。特別図柄とは、この抽選結果すなわち大当たりであるかハズレであるかを遊技者に報知する図柄のことである。
始動口に遊技球が入球もしくは通過すると、大当たりかハズレかの抽選が行われる。この抽選結果は、1回ごとに遊技者に報知しなければならない。そして、この抽選結果の報知が特別図柄の変動表示であるが、特別図柄の変動表示ごとに、何らかの演出がなされる。つまり、1回の特別図柄の変動表示に対して、1回の演出が行われる。関連演出というのは、複数回の特別図柄の変動表示にわたってなされるものであるが、これは、複数回の演出が何らかのかたちで関連づけられて行われることを意味するものである。
したがって、複数回の特別図柄の変動表示時に、同じ演出を行ってもよいし、一連の連続するストーリーが展開されるものであってもよい。いずれにしても本発明の関連演出とは、複数の演出に何らかの関連づけがなされているものを広く含む。
上記入賞ゲートに遊技球が入球もしくは通過すると、乱数発生手段等により乱数が取得される。そして、この乱数を所定のテーブルに照らし合わせて、当たりか否か(ハズレ)が判定される。普通図柄とは、この抽選結果すなわち当たりであるかハズレであるかを遊技者に報知する図柄のことである。
入賞ゲートに遊技球が入球すると、普通図柄の抽選が行われるとともに、この抽選の結果が当たりであった場合には、第2始動口が一定時間開状態に制御され、第2始動口に遊技球が入球可能もしくは閉状態よりも入球機会が多くなる。
つまり、第2始動口は、入賞ゲートに遊技球が入球して行われる抽選の結果、当たりとならない限り、閉状態に制御されており、上記抽選の結果が当たりであった場合に限って、開状態に制御されることとなる。
すなわち、優先処理がなされる第2特別図柄保留記憶手段に留保された複数の変動表示の権利によって関連演出を行った場合には、当該関連演出中に遊技球が始動口に入球したとしても、この関連演出が中断されることはない。一方、非優先処理がなされる第1特別図柄保留記憶手段に留保された変動表示の権利によって関連演出を行った場合には、第2始動口への遊技球の入球によって、当該関連演出が中断されてしまう。
図1は、本発明の遊技機の一例を示す正面図であり、図2は、当該遊技機の部分拡大図である。遊技機1は、遊技盤101を備えている。遊技盤101の下部位置には、発射部(図3における符号292を参照)を備える操作ハンドル113が配置されている。発射部の駆動によって発射された遊技球は、レール102a,102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技領域103内を落下する。遊技領域103には、図示を省略する複数の釘が設けられ、遊技球を各種の方向に向けて落下させるとともに、落下途中の位置には、遊技球の落下方向を変化させる風車や、入球口が配設されている。
入賞ゲート106は、遊技球の通過を検出し、第2始動口120を一定時間だけ開放させる普通図柄の抽選を行うために設けられる。図柄表示部104の側部や下方等には普通入賞口107が配設されている。普通入賞口107に遊技球が入球すると、所定の賞球数(例えば10個)の払い出しが行われる。遊技領域103の最下部には、どの入球口にも入球しなかった遊技球を回収する回収口108が設けられている。
枠部材110の下部位置には、操作ハンドル113が配置されている。操作ハンドル113は、上記の発射部の駆動によって遊技球を発射させる際に、遊技者によって操作される。操作ハンドル113は、上記の枠部材110と同様に、遊技盤101の盤面から遊技者側に突出する形状を有している。
加えて、枠部材110には、演出効果音、または不正を知らしめる音声を出力するスピーカ(図3における符号277を参照)が組み込まれている。このスピーカ277は高音・中音・低音の領域を出力できるタイプのもので、通常演出時は高音・中音・低音をバランス良く出力するが、後述する特別演出時または不正等があった場合には、周りに良く聞こえるように高音領域を高く出力するように制御されている。
図3は、遊技機1の制御手段の内部構成を示すブロック図である。制御手段200は、複数の制御基板により構成されている。図示の例では、主制御基板201と、副制御基板202と、賞球制御基板203と、ランプ制御基板206とで構成されている。
この副制御基板202は、主に遊技中における演出の制御をおこなうもので、主制御基板201より送信される演出コマンドに基づき、演出の抽選及び演出処理を実行するCPU202aと、プログラム及び過去の演出パターンを記憶するROM202bと、CPU202aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM202c等を備えている。
なお、このCPU202aは、所定回数変動の過去の演出パターンと比較して、主制御基板201より送信される演出コマンドの範中で連続して同一の演出パターンを発生させないように制御する機能を備えてなるものであってもよい。
ランプ制御基板206は、副制御基板202より送信された演出確定コマンドに基づき演出処理を実行するCPU206aと、各種演出パターンデータを記憶するROM206bと、CPU206aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM206c等を備えて構成される。
図4は、遊技の進行を制御する制御手段200の機能的な構成を概略的に示す機能ブロック図である。
また、ROM201bは、主に第2始動口120への遊技球の入球を契機として機能する手段として、第2特別図柄抽選手段320、第2特別図柄表示制御手段321、第2特別図柄変動制御手段322、第2乱数判定手段323を備えている。
また、ROM201bは、遊技を進行制御する手段として、大当たり遊技制御手段340、確変遊技制御手段341、時短遊技制御手段342、通常遊技制御手段343、事前判定手段330、当該変動判定手段331、演出コマンド送信手段332、演出実行コマンド送信手段333を備えている。
さらに、ROM201bは、入賞ゲート106への遊技球の入球を契機として機能する手段として、普通図柄抽選手段360、普通図柄表示制御手段361、普通図柄変動制御手段362、普通図柄抽選結果判定手段363を備えている。
一方、副制御基板202のROM202bには、演出抽選手段501および演出制御手段502を備えている。
また、副制御基板202のRAM202cには、第1演出データ保留記憶手段510、第2演出データ保留記憶手段511を備えている。
なお、上記第1特別図柄抽選手段300および第2特別図柄抽選手段320によって、本発明の遊技データ抽選手段を構成している。以下に、各手段の構成および機能について説明する。
また、上記確変遊技および時短遊技のように、複数の特別図柄の変動表示にわたって遊技者に有利な遊技価値が付与された状態で行われる遊技を特別遊技という。したがって、1回の特別図柄の変動表示内でより多くの賞球を獲得可能な大当たり遊技は、本実施形態の特別遊技には含まれない。
すなわち、入賞ゲート106を遊技球が通過すると、普通図柄表示器82には、あたかも現在抽選が行われているかのように、ランプが点灯あるいは点滅した表示がなされるとともに、こうした点灯あるいは点滅が所定時間なされた後に、最終的に抽選結果が表示される。これが普通図柄の変動表示であるが、この変動表示の時間は、上記したとおり、遊技状態ごとに予め設定されている。
また、第2始動口120は、上記時短遊技状態において普通図柄が当たりに当選すると、1.2秒間の開動作が4回行われるのに対して、時短遊技状態以外の遊技状態において普通図柄が当たりに当選しても、0.2秒の開動作が1回行われるに過ぎない。
そして、普通図柄の変動表示中に、さらに遊技球が入賞ゲート106を通過した場合には、普通図柄抽選手段360による抽選の権利すなわち普通図柄の変動表示の権利が、普通図柄保留記憶手段403に留保される。この抽選の権利の留保は最大4つであり、普通図柄表示制御手段361によって普通図柄保留表示器92に表示される。
第1始動口105に遊技球が入球したことを第1始動口検出部221が検出すると、当該検出信号が主制御基板201に送信される。当該信号を受信すると、第1特別図柄抽選手段300が、予め用意された乱数値(例えば、0〜600)の中からいずれかの乱数値(本発明の遊技データ)を抽出する。ここで抽出した乱数値には、当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数が含まれている。当たり乱数とは、大当たりか否かを判別するための乱数であり、図柄乱数とは、当たりの種類(長当たり、短当たり)を決定するための乱数である。そして、リーチ乱数とは、リーチ演出(後述する関連演出を含む)をするか否かを決定するための乱数である。
一方、大当たりに当選せずにハズレと判定された場合には、図5(c−1)に示す第1特別図柄リーチ乱数判定テーブルに基づいて、関連演出有り、リーチ演出有り、および、リーチ演出なしのいずれかが判定される。図5(c−1)からも明らかなように、ハズレ時には、リーチ演出が実行されないことが多くなるものの、関連演出、リーチ演出の実行される可能性も残される(いわゆるガセ演出、ガセリーチ演出)。
そして、取得した乱数値が大当たり乱数であると判定されると、図6(b)に基づいて、大当たりの種類が決定されるが、この大当たりの種類の抽選確率が、上記図5(b)に示す乱数テーブルと異なっている。
一方、大当たりに当選せずにハズレと判定された場合には、図6(c−1)に示す第1特別図柄リーチ乱数判定テーブルに基づいて、関連演出有り、リーチ演出有り、および、リーチ演出なしのいずれかが判定される。図6(c−1)からも明らかなように、ハズレ時には、リーチ演出が実行されないことが多くなるものの、関連演出、リーチ演出の実行される可能性も残される(いわゆるガセ演出、ガセリーチ演出)。
第1始動口105に遊技球が入球した場合、ハズレ時においては10/251の確率で関連演出が抽選され、大当たり時においては21/251の確率で関連演出が抽選される。これに対して、第2始動口120に遊技球が入球した場合、ハズレ時においては20/251の確率で関連演出が抽選され、大当たり時においては121/251の確率で関連演出が抽選される。
すなわち、図7は、保留順に拘わる記憶領域の一例を示す図であるが、この図からも明らかなように、第1特別図柄保留記憶手段401は、遊技球が第1始動口検出部221に検出されたことに基づいて取得した乱数値(当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数)を、遊技球が検出された順番と対応付けて保留球として記憶する。言い換えれば、第1始動口105に遊技球が入球すると、特別図柄の変動表示の権利が、第1特別図柄保留記憶手段401に、いわゆる保留球として記憶される。そして、当該記憶手段401に留保された保留球は、当該記憶手段401内で、記憶された順に消化、処理がなされる。
そして、上記したように、第1特別図柄保留記憶手段401に保留球が留保されると、第1特別図柄表示制御手段301が、留保されている保留球の数を、第1特別図柄保留表示器88に表示する。
例えば、図8に示すように、第1特別図柄保留記憶手段401の第1記憶領域401a〜第3記憶領域401cに保留球が留保され、第2特別図柄保留記憶手段402の第5記憶領域402aおよび第6記憶領域402bに保留球が留保されているとする。
また、第1始動口105および第2始動口120に対して、遊技球が入球した順番は、図示のとおり、第1始動口105→第2始動口120→第1始動口105→第2始動口120→第1始動口105であったとする。
本実施形態においては、第2始動口120が優先始動口であるため、この場合には、第5記憶領域402aの保留球が優先して処理され、図8(b)に示す矢印の順に保留球が消化されていく。
すなわち、遊技球が第1始動口105あるいは第2始動口120のいずれかに入球すると、既に説明したとおり、大当たりの抽選が行われる。この大当たりの抽選は、通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技価値を付与する特別遊技状態(確変状態、時短状態)にて、遊技の進行を行う権利を獲得できるか否かの抽選である。この抽選結果は、第1特別図柄表示器84または第2特別図柄表示器86において表示されるが、これら表示器84,86において、LEDを点灯あるいは点滅させて、あたかも現在抽選中であるかのような特別図柄の変動表示が所定時間なされる。
なお、ここでは演出役物115,116と図柄表示部104を用いた関連演出について説明したが、関連演出は、演出役物、図柄表示部、スピーカ、ランプのいずれか1つのみで行ってもよいし、これらを適宜組み合わせて用いるものであってもよい。
すると、主制御基板201の図示しない変動検出手段が、特別図柄が変動表示中であるか否かを検出する。
上記ステップS101において、変動中と判定された場合には、第1特別図柄保留記憶手段401もしくは第2特別図柄保留記憶手段402が、第4記憶領域401dもしくは第8記憶領域402dに乱数値が記憶されているかを検出する。具体的には、第1始動口検出部221から入球信号を受信した場合には、第1特別図柄保留記憶手段401における保留球の留保個数が4未満であるかを判断し、第2始動口検出部225から入球信号を受信した場合には、第2特別図柄保留記憶手段402における保留球の留保個数が4未満であるかを判断する。
一方、上記ステップS102において、保留球の留保個数が4未満すなわち保留球を留保すると判断された場合には、第1記憶領域401a〜第4記憶領域401dもしくは第5記憶領域402a〜第8記憶領域402dに保留球(乱数値)が記憶される。
このように、第1特別図柄保留記憶手段401もしくは第2特別図柄保留記憶手段402に乱数値が記憶される場合には、事前判定手段330が、当該乱数値に基づいて、「大当たりであるか」「当たりの種類(確変当たり、通常当たり等)」「リーチの有無」「関連演出の有無」を判定(事前判定)する。つまり、事前判定手段330は、抽出された乱数値から演出に係る遊技データを判定する。
そして、事前判定手段330が「関連演出有り」と判定した場合には、ステップS106において、RAM201cに設けられた関連演出フラグ記憶手段405に、関連演出フラグを記憶させる。ただし、関連演出フラグ記憶手段405にフラグを記憶させるのは、第1特別図柄保留記憶手段401に留保された保留球において、「関連演出有り」と判定された場合のみである。したがって、第2特別図柄保留記憶手段402に留保された保留球において、「関連演出有り」と判定されたとしても、当該フラグが記憶されることはない。なお、この関連演出フラグは、既に説明した普通図柄の変動表示時間を制御する際に機能するものであるが、その詳細については後述することとする。
事前判定手段330によって、取得した各乱数値に基づく事前判定が行われたら、演出コマンド送信手段332が当該事前判定結果に基づく演出コマンドを副制御基板202に送信する。
なお、本実施形態における演出コマンドは、「大当たりであるか」「当たりの種類(確変当たり、通常当たり等)」「リーチの有無」「関連演出の有無」等の識別情報のことであるが、少なくとも「関連演出の有無」についての情報を有していればよい。
なお、第1特別図柄保留記憶手段401の第1記憶領域401a〜第4記憶領域401dと、第1演出データ記憶手段510の第1記憶領域510a〜第4記憶領域510dとが対応する。また、第2特別図柄保留記憶手段402の第5記憶領域402a〜第8記憶領域402dと、第2演出データ記憶手段511の第5記憶領域511a〜第8記憶領域511dとが対応する。そして、変動表示が開始されて、第1記憶領域401aもしくは第5記憶領域402aに留保された保留球が消化されると、各記憶領域に記憶された乱数値もしくは演出コマンドが、どちらも1つ前の記憶領域にシフトする。
副制御基板202が演出コマンドを受信すると、演出制御手段502は、当該演出コマンドに付された識別信号を参照して、いずれの記憶領域にコマンドを記憶するかを確認する。
次に、演出制御手段502は、当該演出コマンドが、関連演出を行うコマンドであるか否かを判定する。
上記ステップS202において、関連演出を行うコマンドであると判定した場合には、演出制御手段502が、関連演出フラグを演出コマンドに付加する。このとき、関連演出フラグは、「1」〜「4」までのいずれかが付されるが、これは、当該演出コマンドが、演出データ保留記憶手段における何番目の領域に記憶されるかによって決定される。例えば、第1記憶領域510a、第5記憶領域511aに演出コマンドが記憶される場合には、関連演出フラグ「1」が付される。同様に、第2記憶領域510b、第6記憶領域511bに演出コマンドが記憶される場合にはフラグ「2」が、第3記憶領域510c、第7記憶領域511cに演出コマンドが記憶される場合にはフラグ「3」が、第4記憶領域510d、第8記憶領域511dに演出コマンドが記憶される場合にはフラグ「4」が付される。
次に、演出制御手段502は、当該演出コマンドに付されたフラグが「1」であるか否かを判定する。言い換えれば、同一の演出データ記憶手段510,511内において、当該演出コマンドよりも前に、大当たり以外の保留球があるか否かを判定する。
上記ステップS204において、当該演出コマンドに付されたフラグが「1」以外、すなわち「2」〜「4」であった場合、つまり、同一の演出データ記憶手段510,511内において、当該演出コマンドよりも前に、ハズレ用の演出コマンドがある場合には、当該他の演出コマンドにフラグ「1」〜「3」を付する。例えば、第7記憶領域511cに関連演出フラグを付する場合には、当該演出コマンドにはフラグ「3」が付される。この場合、演出制御手段502は、同一の演出データ記憶手段511内において、当該演出コマンドよりも前に処理がなされる第5記憶領域511aに記憶された演出コマンドに新たにフラグ「1」を付し、第6記憶領域511bに記憶された演出コマンドに新たにフラグ「2」を付する。
上記のようにして、各演出コマンドに関連演出フラグが付されたら、当該演出コマンドを所定の記憶領域に記憶する。
また、上記ステップS202において、「関連演出なし」と判定された場合には、上記ステップS203〜ステップS205の処理が不要であるため、当該演出コマンドがそのまま所定の記憶領域に記憶される。
さらに、上記ステップS204において、受信した演出コマンドに付された関連演出フラグが「1」である場合にも、上記ステップS205の処理が不要であるため、当該演出コマンドのみが所定の記憶領域に記憶される。
次に、第1特別図柄保留記憶手段401もしくは第2特別図柄保留記憶手段402に留保された保留球を処理する際の、特別図柄の変動開始処理について図13に基づいて説明する。
CPU201aは、まず、遊技状態記憶手段404に記憶された遊技状態が確変遊技状態か否かを判定する。
上記ステップS301において、確変遊技状態ではない(通常遊技状態、時短遊技状態)と判定された場合には、第5記憶領域402aに乱数値(保留球)が記憶されているか、すなわち、第2特別図柄保留記憶手段402の保留球が1以上であるか否かを判断する。
上記ステップS302において、第5記憶領域402aに保留球が記憶されていれば、すなわち保留球が0でなければ(ステップS302におけるYES)、当該第5記憶領域402aに記憶された乱数値を図示しない処理領域にシフトするとともに、第5記憶領域402b〜第8記憶領域402dに記憶された乱数値を1つ前の記憶領域にシフトさせる。なお、第5記憶領域402aのみに乱数値が記憶されている場合(第6記憶領域402b〜第8記憶領域402dが空き領域の場合)には、第5記憶領域402aに記憶されている乱数値を処理領域に記憶させる処理のみが行われる。
上記ステップS301およびステップS302の処理を経てステップS304に到達する場合は、通常遊技状態(時短遊技状態)であって、しかも第5記憶領域402aに保留球が留保されている場合である。したがって、この場合には、第2特別図柄通常時当たり判定用テーブル(第2通常時判定テーブルという)を参照して、当該変動判定手段331が、処理領域にシフトされた乱数の判定処理を行う。
上記判定の結果、当該変動において関連演出有りと判定された場合には、ステップS307において、関連演出フラグ記憶手段405に記憶されたフラグが消去される。また、ステップS307において、関連演出フラグ記憶手段405にフラグが記憶されていない場合には、そのままステップS308の処理がなされる。なお、この関連演出フラグ記憶手段405に記憶されるフラグは、普通図柄の変動処理に関係するもので、特別図柄の変動処理には何ら関係がない。
ステップS308では、ステップS305において取得された演出乱数に基づいて演出実行コマンドが決定され、当該演出実行コマンドが演出実行コマンド送信手段333によって副制御基板202に送信される。
一方、上記ステップS301において通常遊技状態と判定され、かつ、ステップS302において第5記憶領域402aに保留球が記憶されていない場合、すなわち、第2特別図柄保留記憶手段402の保留球が0の場合には、第1記憶領域401aに保留球が留保されているか否かが判定される。ここで、第1記憶領域401aに保留球が記憶されていないと判定された場合、つまり、いずれの記憶領域にも保留球がないと判定された場合には処理を終了する。
また、上記ステップS309において、第1記憶領域401aに保留球が留保されていると判定された場合には、上記ステップS303と同様のシフト処理がなされる。
そして、上記ステップS301→ステップS302→ステップS309→ステップS310と処理された場合というのは、通常遊技状態(時短遊技状態)であって、第1特別図柄保留記憶手段401にのみ保留球が留保されている場合である。したがって、この場合には、第1特別図柄通常時当たり判定用テーブル(第1通常時判定テーブルという)が選択され、以後、上記ステップS305〜ステップS308と同様の処理がなされる。
さらに、上記ステップS301において、確変遊技状態と判定された場合には、ステップS312において、第5記憶領域402aに保留球が留保されているか否かを判定する。
上記ステップS312において、第5記憶領域402aに保留球が留保されていると判定された場合、すなわち、確変遊技状態であって、しかも第2特別図柄保留記憶手段402に保留球が留保されている場合には、上記ステップS303と同様にシフト処理がなされる。
そして、上記したように、確変遊技状態であって、しかも第2特別図柄保留記憶手段402に保留球が留保されている場合には、第2特別図柄確変時当たり判定用テーブル(第2確変時判定テーブルという)が選択される。そして、以後、上記ステップS305〜ステップS308と同様の処理がなされる。
一方、上記ステップS301において、確変遊技状態と判定され、かつ、ステップS312において、第5記憶領域402aに保留球が記憶されていない場合、すなわち、第2特別図柄保留記憶手段402の保留球が0の場合には、第1記憶領域401aに保留球が留保されているか否かが判定される。ここで、第1記憶領域401aに保留球が記憶されていないと判定された場合、つまり、いずれの記憶領域にも保留球がないと判定された場合には処理を終了する。
一方、上記ステップS315において、第1記憶領域401aに保留球が留保されていると判定された場合には、上記ステップS303と同様のシフト処理がなされる。
そして、上記ステップS301→ステップS312→ステップS315→ステップS316と処理された場合というのは、確変遊技状態であって、第1特別図柄保留記憶手段401にのみ保留球が留保されている場合である。したがって、この場合には、第1特別図柄確変時当たり判定用テーブル(第1確変時判定テーブルという)が選択され、以後、上記ステップS305〜ステップS308と同様の処理がなされる。
演出制御手段502は、受信した演出実行コマンドに大当たりフラグが付されているか否かを判定する。
演出制御手段502が、大当たりフラグは付されていないと判定した場合、すなわち大当たりに当選していないコマンドと判定した場合には、当該コマンドに対応する第2記憶領域511aもしくは第1記憶領域510aに、関連演出フラグが記憶されているか否かを判定する。つまり、上記したとおり、演出実行コマンドには、当該演出実行コマンドが第5記憶領域402aに記憶されていた保留球に係るのか、第1記憶領域401aに記憶されていた保留球に係るのかが記憶されている。例えば、当該演出実行コマンドが、第5記憶領域402aに記憶された保留球に係る場合には、演出制御手段502が第2演出データ保留記憶手段511の第5記憶領域511aを参照し、当該第5記憶領域511aに記憶された演出コマンドに、関連演出フラグが付されているか否かを判定する。
上記ステップS402において、「関連演出フラグなし」と判定した場合には、演出抽選手段502が、通常時一般テーブルに基づいて演出を決定する。この通常時一般テーブルには、副制御基板202に送信された演出実行コマンドごとに、複数のコマンドが対応付けられている。例えば、主制御基板201において、30秒の「リーチ有り」演出が抽選により決定された場合には、30秒の「リーチ有り」演出に適応する背景パターンやリーチパターン、あるいは登場キャラクター等が決定される。
上記のようにして演出パターンが決定されると、演出制御手段502が、これらの演出パターンのとおりに、図柄表示部104、スピーカ277、ランプ112、役物部254を制御する。
また、上記ステップS401において、大当たりフラグが付されていると判定した場合、すなわち大当たりに当選しているコマンドと判定した場合には、上記と同様に、第5記憶領域511aもしくは第1記憶領域510aに関連演出フラグが付されているか否かを判定する。
上記ステップS406において、「関連演出フラグなし」と判定された場合には、演出抽選手段502が、大当たり時一般テーブルを参照して演出の抽選を行う。上記のようにして演出パターンが決定されると、演出制御手段502が、これらの演出パターンのとおりに、図柄表示部104、スピーカ277、ランプ112、役物部254を制御する。
一方、上記ステップS402において、演出制御手段501が、関連演出フラグありと判定した場合には、演出抽選手段501が通常時関連演出用テーブルに基づいて演出の抽選を行う。
このとき、第5記憶領域511aもしくは第1記憶領域510aには、関連演出フラグとして「1」〜「4」までのフラグが付されており、この関連演出フラグに対応するテーブルがROM202bにそれぞれ設けられている。具体的には、通常時関連演出用テーブルは、第1テーブルから第4テーブルまで4つのテーブルを備えており、演出抽選手段501は、関連演出フラグ「1」が付されている場合には第1テーブルに基づいて演出の抽選を行い、関連演出フラグ「4」が付されている場合には第4テーブルに基づいて演出の抽選を行う。
例えば、第1記憶領域510aに関連演出フラグ「1」が付され、第2記憶領域510bに関連演出フラグ「2」が付され、第3記憶領域510cに関連演出フラグ「3」が付されているとする。この場合、演出抽選手段501は、演出実行コマンドの受信により、ステップS408において、第1テーブルに基づく演出の抽選を行う。そして、当該演出が終了すると、言い換えれば、当該変動が終了すると、記憶領域のシフト処理がなされ、第1記憶領域510aには、第2記憶領域510bに記憶されていた関連演出フラグ「2」が付された演出コマンドが、シフトされて記憶される。したがって、次の変動において、演出抽選手段501は、ステップS408において、第2テーブルに基づく演出の抽選を行う。
なお、上記ステップS406において、大当たりの演出実行コマンドであって、しかも関連演出フラグありと判定された場合には、ステップS409において、大当たり時関連演出用テーブルに基づいて、演出の抽選が行われる。この大当たり時関連演出用テーブルも、上記通常時関連演出用テーブルと同様、第1テーブルから第4テーブルまでの4つのテーブルを備えている。
いずれにしても、関連演出は、連続する複数の変動表示にわたって、関連性を有する演出を行うことによって、遊技者の期待感を徐々に高める効果を備えている。
図15に示すように、入賞ゲート106を遊技球が通過すると、当該遊技球の通過を入賞ゲート検出部222が検出する。
入賞ゲート検出部222が信号を検出すると、当該検出信号が主制御基板201に送信され、普通図柄抽選手段360が乱数値(例えば0〜250)を取得する。
乱数値が取得されると、普通図柄変動制御手段362が、普通図柄が現在変動中であるか否かを判断する。そして、普通図柄が変動中でないと判断した場合には、当該遊技球の通過に基づいて、後述する図16の変動開始処理が即座に行われる。
一方、乱数値が取得されたときに普通図柄が変動中であった場合には、ステップS503において、普通図柄の保留が上限留保個数である4未満であるか否か、すなわち普通図柄の変動表示の権利が留保可能か否かを判定する。
上記ステップS503において、普通図柄の変動表示の権利が留保可能であると判定された場合には、上記ステップS501で取得された乱数値が、普通図柄保留記憶手段403に記憶される。また、上記ステップS503において、保留が上限留保個数である4であった場合には、普通図柄の変動表示の権利が留保されないので、当該入賞ゲート106への遊技球の通過に基づく制御は終了する。
変動開始処理を行う際には、まず、普通図柄変動制御手段362が、遊技状態記憶手段404に記憶された遊技状態が時短遊技状態(時短付き確変遊技状態を含む)であるか、その他の遊技状態であるかを判定する。
上記ステップS601において、時短遊技状態(時短付き確変遊技状態を含む)以外の遊技状態(通常遊技状態、時短なし確変遊技状態)と判定された場合には、普通図柄通常時当たり判定用テーブルが選択される。そして、この普通図柄通常時当たり判定用テーブルに基づいて、普通図柄抽選結果判定手段363が上記取得した乱数値の当たり判定を行う。なお、上記普通図柄通常時当たり判定用テーブルによれば、0〜250の乱数値のうち、例えば0〜24までの乱数値が当たりと判定され、その他の乱数値はハズレと判定される。つまり、普通図柄通常時当たり判定用テーブルによれば、10%程度の確率で乱数値が当たりと判定されることとなる。
上記ステップS603において、当たり判定を行った結果、ハズレと判定された場合には、当該変動処理を終了し、待機状態もしくは次の保留に基づいて変動処理を行うこととなる。
これに対して、上記ステップS603において、当たりと判定された場合には、関連演出フラグ記憶手段405にフラグが記憶されているか否かを判定する。
そして、上記ステップS604において、関連演出フラグが記憶されていないと判定された場合には、ステップS605において通常変動処理が行われる。ここでいう通常変動処理というのは、普通図柄の変動表示が予め設定された時間(10秒)なされる処理である。したがって、普通図柄の当該変動時において、関連演出が行われておらず、しかも、現状では、これから関連演出が行われる予定もない場合には、普通図柄の変動表示が、予め設定された時間(10秒)行われることとなる。
上記のように、普通図柄が変動表示を開始して所定時間経過後に停止したタイミングで、CPU201aは、第2始動口開閉ソレノイド120bを制御する信号を送信し、当該信号に基づいて第2始動口120を開状態とする。このとき、第2始動口120は、0.2秒だけ開放された後、再び閉状態に制御される。
一方、上記ステップS604において、関連演出フラグ記憶手段405にフラグが記憶されていると判定された場合、すなわち、関連演出が現在行われているか、もしくは、これから関連演出を行う予定がある場合には、延長変動処理がなされる。ここでいう延長変動処理というのは、普通図柄の変動時間が、予め設定された時間(10秒)よりも長い時間(例えば20秒)なされる処理である。つまり、普通図柄の当該変動時において、関連演出が行われているか、もしくは、これから関連演出を行う予定がある場合には、普通図柄の変動表示が、予め設定された時間よりも長い時間(20秒)行われることとなる。
また、上記ステップS601において、時短遊技状態(時短付き確変遊技状態を含む)と判定された場合には、普通図柄時短時当たり判定用テーブルが選択される。そして、この普通図柄時短時当たり判定用テーブルに基づいて、普通図柄抽選結果判定手段363が上記取得した乱数値の当たり判定を行う。
上記ステップS609において、当たり判定を行った結果、ハズレと判定された場合には、当該変動処理を終了し、待機状態もしくは次の保留に基づいて変動処理を行うこととなる。
これに対して、上記ステップS609において、当たりと判定された場合には、上記ステップS604と同様、関連演出フラグ記憶手段405にフラグが記憶されているか否かを判定する。
そして、上記ステップS610において、関連演出フラグが記憶されていないと判定された場合には、ステップS611において時短変動処理が行われる。ここでいう時短変動処理というのは、普通図柄の変動表示が予め設定された時間(1.5秒)なされる処理である。したがって、遊技状態が時短遊技状態にあって、普通図柄の当該変動時において、関連演出が行われておらず、しかも、現状では、これから関連演出が行われる予定もない場合には、普通図柄の変動表示が、予め設定された時間(1.5秒)行われることとなる。
上記のように、普通図柄が変動表示を開始して所定時間経過後に停止したタイミングで、CPU201aは、第2始動口開閉ソレノイド120bを制御する信号を送信し、当該信号に基づいて第2始動口120を制御する。時短遊技状態においては、第2始動口120が、1.2秒の開動作を4回繰り返す。
一方、上記ステップS610において、関連演出フラグ記憶手段405にフラグが記憶されていると判定された場合、すなわち、関連演出が現在行われているか、もしくは、これから関連演出を行う予定がある場合には、上記と同様の延長変動処理がなされる。
例えば、遊技球が入賞ゲート106を通過しやすく、常に普通図柄の変動表示の権利が上限留保個数まで留保されているとする。この場合、普通図柄の変動表示時間が10秒であれば、1分間に普通図柄の抽選が6回行われるが、普通図柄の変動表示時間が20秒であれば、1分間に普通図柄の抽選が3回しか行われなくなる。このことからも明らかなように、普通図柄の変動表示時間が長くなればなるほど、単位時間当たりの抽選回数が少なくなり、その結果、当選確率を常に一定に保ちながらも、第2始動口120が開放される回数が少なくなる。
具体的に説明すると、10秒、10秒、1分、1分の4回の特別図柄の変動にわたって関連演出が行われるとする。このとき、1回目の特別図柄の変動開始から、4回目の特別図柄の変動開始までの1分20秒の間に、第2始動口120に遊技球が入球してしまうと、関連演出が中断されることとなる。
例えば、副制御基板202の第1演出データ保留記憶手段510の各記憶領域(図11参照)に関連演出フラグ「1」〜「4」を付するのと同様に、主制御基板201の第1特別図柄保留記憶手段401の各記憶領域(図7参照)に関連演出フラグ「1」〜「4」を付する。そして、普通図柄の変動開始処理時に、第1特別図柄保留記憶手段401にフラグが付されている場合(図16のステップS604)に、普通図柄を延長変動処理すればよい。このようにしても、関連演出の開始から終了まで、第2始動口120への遊技球の入球機会を減少させて、関連演出が中断する確率を低減することができる。
84,86 本発明の特別図柄変動表示手段を構成する特別図柄表示器
105 第1始動口
106 入賞ゲート
120 第2始動口
200 制御手段
300 第1特別図柄抽選手段
301 第1特別図柄表示制御手段
302 第1特別図柄変動制御手段
303 第1乱数判定手段
320 第2特別図柄抽選手段
321 第2特別図柄表示制御手段
322 第2特別図柄変動制御手段
323 第2乱数判定手段
330 事前判定手段
331 当該変動判定手段
360 普通図柄抽選手段
361 普通図柄表示制御手段
362 普通図柄変動制御手段
363 普通図柄抽選結果判定手段
401 第1特別図柄保留記憶手段
402 第2特別図柄保留記憶手段
403 普通図柄保留記憶手段
Claims (2)
- 特別図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより以後の遊技状態を表示する特別図柄変動表示手段と、
遊技球の入球を契機に前記特別図柄変動表示手段による特別図柄の変動表示を開始させる権利を発生させる第1始動口および第2始動口と、
普通図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を停止させる普通図柄変動表示手段と、
遊技球の入球を契機に前記普通図柄変動表示手段による普通図柄の変動表示を開始させる権利を発生させる入賞ゲートと、
遊技の進行を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記入賞ゲートへの遊技球の入球を契機に、前記第2始動口を遊技球の入球が不可能もしくは困難な閉状態と、遊技球の入球が可能もしくは前記閉状態よりも入球機会が多い開状態とのいずれに制御するかを決定する普通図柄の抽選を行う普通図柄抽選手段と、
前記両始動口への遊技球の入球を契機に遊技データを抽選により取得する遊技データ抽選手段と、
前記特別図柄変動表示手段により特別図柄が変動表示されているときに遊技球が前記第1始動口に入球したことによって取得された前記遊技データを記憶して、当該入球を契機とする特別図柄の変動表示の権利を留保する第1特別図柄保留記憶手段と、
前記特別図柄変動表示手段により特別図柄が変動表示されているときに遊技球が前記第2始動口に入球したことによって取得された前記遊技データを記憶して、当該入球を契機とする特別図柄の変動表示の権利を留保する第2特別図柄保留記憶手段と、
前記第1特別図柄保留記憶手段および前記第2特別図柄保留記憶手段に前記遊技データが記憶されたとき、当該遊技データに基づく特別図柄の変動表示の開始前に、当該遊技データを判定する事前判定手段と、を備えた遊技機であって、
前記遊技データには、前記第1特別図柄保留記憶手段に留保された複数の特別図柄の変動表示の権利にわたって、もしくは前記第2特別図柄保留記憶手段に留保された複数の特別図柄の変動表示の権利にわたって関連性を有する関連演出を実行するための遊技データが含まれてなり、
前記制御手段は、
前記第1特別図柄保留記憶手段と第2特別図柄保留記憶手段との双方に前記変動表示の権利が留保されたとき、前記第2特別図柄保留記憶手段に記憶された変動表示の権利を優先して処理するとともに、前記関連演出に係る遊技データが前記第1特別図柄保留記憶手段に記憶されたことを、前記事前判定手段が判定したとき、前記普通図柄変動表示手段の変動表示時間を前記所定時間よりも長くすることを特徴とする遊技機。 - 特別図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより以後の遊技状態を表示する特別図柄変動表示手段と、
遊技球の入球を契機に前記特別図柄変動表示手段による特別図柄の変動表示を開始させる権利を発生させる第1始動口および第2始動口と、
普通図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を停止させる普通図柄変動表示手段と、
遊技球の入球を契機に前記普通図柄変動表示手段による普通図柄の変動表示を開始させる権利を発生させる入賞ゲートと、
遊技の進行を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記入賞ゲートへの遊技球の入球を契機に、前記第2始動口を遊技球の入球が不可能もしくは困難な閉状態と、遊技球の入球が可能もしくは前記閉状態よりも入球機会が多い開状態とのいずれに制御するかを決定する普通図柄の抽選を行う普通図柄抽選手段と、
前記両始動口への遊技球の入球を契機に遊技データを抽選により取得する遊技データ抽選手段と、
前記特別図柄変動表示手段により特別図柄が変動表示されているときに遊技球が前記第1始動口に入球したことによって取得された前記遊技データを記憶して、当該入球を契機とする特別図柄の変動表示の権利を留保する第1特別図柄保留記憶手段と、
前記特別図柄変動表示手段により特別図柄が変動表示されているときに遊技球が前記第2始動口に入球したことによって取得された前記遊技データを記憶して、当該入球を契機とする特別図柄の変動表示の権利を留保する第2特別図柄保留記憶手段と、
前記第1特別図柄保留記憶手段および前記第2特別図柄保留記憶手段に前記遊技データが記憶されたとき、当該遊技データに基づく特別図柄の変動表示の開始前に、当該遊技データを判定する事前判定手段と、を備えた遊技機であって、
前記遊技データには、前記第1特別図柄保留記憶手段に留保された複数の特別図柄の変動表示の権利にわたって、もしくは前記第2特別図柄保留記憶手段に留保された複数の特別図柄の変動表示の権利にわたって関連性を有する関連演出を実行するための遊技データが含まれてなり、
前記制御手段は、
前記第1特別図柄保留記憶手段と第2特別図柄保留記憶手段との双方に前記変動表示の権利が留保されたとき、前記第2特別図柄保留記憶手段に記憶された変動表示の権利を優先して処理するとともに、前記第1特別図柄保留記憶手段に留保された複数の特別図柄の変動表示の権利にわたって関連演出が開始したとき、前記普通図柄変動表示手段の変動表示時間を前記所定時間よりも長くすることを特徴とする遊技機。
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