JP2007105393A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技球の転動の飽きを生じさせ難く、稼動量を維持させることが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】 パチンコ遊技機1は、転動可能な相違する遊技領域4a,4bをそれぞれ備えた第1の遊技盤4Aおよび第2の遊技盤4Bがそれぞれの遊技領域4a,4bが前後に重なるように配置され、かつ前側に配置された第1の遊技盤4Aは、後側に配置された第2の遊技盤4Bの遊技領域4bが視認可能な透明構造を有している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の遊技盤を備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機は、パチンコ遊技の興趣を高め、遊技者を飽きさせないようにするため、遊技球の転動可能な遊技領域に役物や表示装置を配置する等して様々な工夫が施された遊技盤を有している。従来のパチンコ遊技機は、遊技盤が遊技機本体に対して着脱可能に構成され、入れ替えが容易に行えるようになっている。例えば、特許文献1には、遊技盤を遊技機本体に位置決めするための位置決めピンと、固定させるための係止ピンとを支持板に一体的に設けることによって、位置決めピンと係止ピンとの取り付け誤差を少なくし、遊技盤を遊技機本体に取付けやすくしたパチンコ遊技機が開示されている。
特開2005−160573号公報
しかし、上記特許文献1記載の遊技機のように、遊技盤を遊技機本体に取付けやすくしたとしても、遊技盤の取替えは遊技盤前側の扉(フロント扉)を開錠しなければ行えないため、遊技店の係員は行えても、遊技者は行えないようになっていた。また、遊技盤は役物や表示装置等によって様々な工夫が施されているものの、遊技釘の配置や遊技釘を案内する案内レールは変わりがなく、遊技領域自体は変化し得ない固定的な構造を有していた。そのため、従来の遊技機は、遊技者が遊技球を転動させながら長らくパチンコ遊技を行っていると、遊技球の転動に飽きてパチンコ遊技をやめてしまいがちであり、遊技機の稼動量が減少しやすいという欠点があった。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、遊技球の転動の飽きを生じさせ難く、稼動量を維持させることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、遊技球が転動可能な相違する遊技領域を備えた第1の遊技盤および第2の遊技盤がそれぞれの遊技領域が前後に重なるように配置され、かつ前側に配置された第1の遊技盤は、後側に配置された第2の遊技盤の遊技領域が視認可能な透明構造を有する遊技機を特徴とする。
この遊技機は第1、第2の遊技盤を有しているので、第1の遊技盤のほかに第2の遊技盤でも遊技球を転動させることができる。しかも、第1、第2の遊技盤は遊技領域が相違しているので、それぞれにおける遊技球の転動が相違したものとなる。そのため、この遊技機は遊技者に対して遊技球の転動の飽きを生じさせ難く、稼動量を維持させることが可能である。また、第1の遊技盤のほかに第2の遊技盤を有していても、第1、第2の遊技盤が前後に重なって配置されるので、遊技機全体の大きさが縦横に広がるようなことはない。また、第1の遊技盤は透明構造を有するので、第2の遊技盤を後ろ側に配置しても、第2の遊技盤の遊技領域を前側から視認することができる。
上記遊技機は、第1の遊技盤の遊技領域で転動させる遊技球を発射させる第1の発射装置と、第2の遊技盤の遊技領域で転動させる遊技球を発射させる第2の発射装置とを更に有するようにすることができる。
この遊技機は、第1、第2の遊技盤だけでなく、そのそれぞれに対して遊技球を発射させる発射装置も異なるので、遊技球の転動による遊技方法を異ならせ、第1、第2の遊技盤を用いた遊技が異なることをより明確に認識させることができる。
また、第1の遊技盤および第2の遊技盤のうちの遊技球を転動させる動作遊技盤を選択するための選択入力操作が行える選択操作手段と、その選択操作手段を用いた選択入力操作によって、動作遊技盤の遊技領域に遊技球が進入するように遊技球の経路を切り替える切替手段とを更に有するようにしてもよい。
こうすると、選択操作手段による選択入力操作によって、遊技者が第1、第2の遊技盤から遊技球を転動させる動作遊技盤を選択することができる。特に、遊技場については、遊技機購入の際に、遊技者に最も気に入られる遊技盤を選定するのが困難であり、遊技者に気に入られないと、購入および設置した遊技機の稼動量が上がらずに損失を被るおそれもあるが、この遊技機の場合は遊技者が選択し得る第1、第2の遊技盤を有し、それらを遊技者が選択可能であるから、そのような損失の発生を抑制することができる。
また、遊技球を発射させる発射装置が第1、第2の遊技盤に共通に用いられるものであっても、選択操作手段を用いた選択入力操作によって、遊技球の経路を切り替えることができ、第1の遊技盤のほかに第2の遊技盤でも遊技球を転動させることが可能となる。
本発明によれば、遊技球の転動の飽きを生じさせ難く、稼動量を維持させることが可能な遊技機が得られる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図1は本発明の第1の実施形態に係るパチンコ遊技機を正面側から示す斜視図、図2は図1に示すパチンコ遊技機の分解斜視図、図3はベースドア内に第1および第2の遊技盤を組み込んだ状態の斜視図である。また、図4はパチンコ遊技機のフロント扉および皿パネルを開いた状態を示す概略斜視図、図5は図1に示すパチンコ遊技機を背面側から示す斜視図、図6は図2に示す第1の遊技盤の正面図、図7は図2に示す第2の遊技盤の正面図、図8は図1に示すパチンコ遊技機の部分断面図である。
第1の実施の形態
(遊技機の構成)
図1に示すパチンコ遊技機1は、遊技場(ホール)の所定の設置枠に収容されて設置される外枠2を備えている。外枠2の正面側には、外枠2に対して回動可能に設けられたベースドア(内枠)3が配設され、ベースドア3内には、図2に示す第1の遊技盤4Aおよび第2の遊技盤4Bが組み込まれている。また、外枠2の正面には、フロント扉5が設けられている。フロント扉5は、ベースドア3の正面側に回動可能に設置され、第1の遊技盤4Aの正面を覆っている。
また、パチンコ遊技機1には、プリペイドカードなどが挿入されると、当該プリペイドカードの残高に応じて、遊技球が貸し出されるように構成されたカードユニット84が隣接して併設されている。
フロント扉5は、その中央の略全域にガラス板5aを備え、その内側の第1の遊技盤4Aおよび第2の遊技盤4Bが視認可能となっている。フロント扉5の下部には、カードユニット84のカード返却操作や遊技球の貸し出し(玉貸し)操作等を行う玉貸し操作関連ボタン28aを有する玉貸し操作パネル28が設けられている。また、この玉貸し操作パネル28には、演出内容の決定、選択といった所定の操作を行う決定ボタン20aおよび選択ボタン20b,20cが設けられている。
また、フロント扉5の下側には、外枠2に対して開閉可能な皿パネル6が設置されている。この皿パネル6の正面側には、カードユニット84により貸し出されたときまたは後述する各入賞口に遊技球が入球したときに、球出口6dから払い出される遊技球を受け止める上皿6aと、この上皿6aが満杯になったときに球出口6dの内方で溢れた遊技球を受け止める下皿6bとが配置されている。この下皿6bの右側には第1の発射ハンドル(右発射ハンドル)6cが配置され、下皿6bの左側には第2の発射ハンドル(左発射ハンドル)6eが配置されている。さらに、皿パネル6の背面内側には、図4に示すように、第1の発射モータ6fおよび第2の発射モータ6gと、第1の発射経路6hおよび第2の発射経路6iとが設けられている。
第1、第2の発射ハンドル6c、6eは、上皿6aに受け止められている遊技球をそれぞれ第1、第2の遊技盤4A,4Bに対して発射するために設けられている。また、第1、第2の発射ハンドル6c、6eは、皿パネル6に対して、それぞれ時計回り、反時計回りに回動自在に設けられ、遊技者はそのうちのいずれかを回動操作することによってパチンコ遊技を進めることができる。すなわち、遊技者が第1の発射ハンドル6cを握持して時計回り方向(図4に示す方向a)に回動操作を行うか、または第2の発射ハンドル6eを握持して反時計回り方向(図4に示す方向b)に回動操作を行ったときに、そのそれぞれの回動角度に応じて、第1、第2の発射モータ6f、6gに電力が供給され、遊技球が第1、第2の遊技盤4A,4Bに順次発射される。第1、第2の発射モータ6f、6gは、それぞれ第1、第2の発射ハンドル6c、6eの回動操作によって電力が供給されて駆動し、遊技球を第1、第2の発射経路6h、6iに送り出す。第1、第2の発射経路6h、6iは、それぞれ第1、第2の発射モータ6f、6gと、第1、第2の遊技盤4A、4Bとを接続していて、第1、第2の発射モータ6f、6gから発射された遊技球をそれぞれ第1、第2の遊技盤4A、4Bに到達させ得るように構成されている。
そして、発射された遊技球は、図6および図7に示すように、第1の遊技盤4Aの左側に設けられたガイドレール7Aか、第2の遊技盤4Bの右側に設けられたガイドレール7Bにより案内されて、第1の遊技盤4Aか、第2の遊技盤4Bの上部に移動し、その後、遊技釘8(図8参照)等との衝突によりその進行方向を変えながら第1の遊技盤4Aか、第2の遊技盤4Bの下方に向かって流下する。
第1、第2の遊技盤4A、4Bは、図2および図8に示すように、それぞれ遊技状態において遊技球が流下し、独立して遊技球を転動させ得る領域としての遊技領域4a、4bを有し、かつポリカーボネートなどの合成樹脂等からなる透明板17を挟んでそのそれぞれの遊技領域4a、4bが前後に重なるように配置されて(第1の遊技盤4Aの後側に第2の遊技盤4Bが配置されて)ベースドア3に組み込まれている。また、第1、第2の遊技盤4A、4Bは、ベースドア3から別々に取外せるように独立した構成となっているが、ベースドア3への着脱が一体的に行えるように1つにユニット化されていてもよい。第1、第2の遊技盤4A、4Bは、第1、第2の発射ハンドル6c、6eのうちの回動操作が行われた方に対応する方において遊技球の転動が行われる。この第1、第2の遊技盤4A、4Bのうちの遊技球の転動が行われる方を動作遊技盤という。
さらに、第1の遊技盤4Aは打ち出された遊技球を案内レール7Aにより上部まで時計回り方向に案内したのち転動させるのに対し、第2の遊技盤4Bは打ち出された遊技球を案内レール7Bにより上部まで反時計回り方向に案内したのち転動させるようになっている。遊技領域4a、4bは、遊技球の上部への案内方向を異ならせることによって、遊技球の転動が異なるように形成され、互いに相違したものとなっている。
そして、遊技領域4a、4bには、遊技球の転動に干渉し、その流下方向を変更させる多数の遊技釘8が設けられている(図6,7では、遊技釘8の図示を省略している)。各遊技釘8は、図8に示すように第2の遊技盤4Bにおける後述する透光性基板15Bに一端部が固定される一方、後側の遊技領域4b、透明板17および透光性基板15Aを貫通し、前側の遊技領域4aに他端部が到達する長さを有し、第1、第2の遊技盤4A、4Bにおいて、共通に用いられるようになっている。また、遊技領域4a、4bには、多数の遊技釘8の他、始動入賞口9、普通図柄作動ゲート10、10、大入賞口11、一般入賞口12a,12bおよび装飾部材4cを含む各種の役物(遊技釘8以外の遊技球の転動に干渉する各種のオブジェクト)が設けられ、さらにアウト口14が設けられている。
始動入賞口9は、第1の遊技盤4Aを左右に仕切る中心線上であって、中央よりもやや下側に配置されている。始動入賞口9は、始動入賞口9の有する始動領域を遊技球が通過したことを条件として、遊技状態を遊技者にとって有利な特定遊技状態に移行させるか否かを判定するために用いられる大当り判定用乱数値、後述の大当り図柄を決めるための大当り図柄決定用乱数値が抽出される入賞口となっている。また、始動入賞口9は、遊技球が入球(入賞)すると、所定数(例えば、4個)の遊技球が賞球として払い出されるトリガの入賞口となっている。なお、抽出された大当り判定用乱数値は4つまで保留可能となっており、その保留されている大当り判定用乱数値の数が後述する特別図柄保留ランプR1〜R4により報知される。
普通図柄作動ゲート10、10は、第1の遊技盤4Aを左右に仕切る中心線の左右両側であって、始動入賞口9よりも上側に配置されている。普通図柄作動ゲート10、10は、遊技球が通過可能であり、遊技球が通過したことを条件として普通図柄当り判定用乱数値を抽出するトリガの通過ゲートとなっている。この普通図柄当り判定用乱数値の抽出により、遊技状態が普通図柄当り遊技状態となったときに、始動入賞口9に具備されている一対の羽根(普通電動役物、チューリップ)9aが所定秒数開閉し、遊技球が始動入賞口9に入賞しやすくなる。
大入賞口11は、第1の遊技盤4Aを左右に仕切る中心線上における始動入賞口9の下側に配置されている。大入賞口11は、いわゆるアタッカー式の開閉装置であって、図示しないシャッタを有し、そのシャッタに遊技球が入球(入賞)したときに所定数の遊技球(例えば15個)が賞球として払出されるトリガの入賞口となっている。
そして、シャッタは、軸を介して後述する大入賞口ソレノイド11Lにより、前後方向に開閉するようになっている。通常、シャッタは閉鎖しているが、抽出された大当り判定用乱数値を用いた大当り抽選で当選し、遊技状態が大当りに移行すると、前方に開放し、その後に閉鎖する。大入賞口11は、このシャッタの開放により遊技球の入賞容易状態となり、シャッタの閉鎖で入賞困難状態になる。
一般入賞口12a,12bは、始動入賞口9の側方に配置されている。一般入賞口12a,12bは、遊技球が入球(入賞)すると、所定数の遊技球(例えば10個)が賞球として払出されるトリガの入賞口となっている。
アウト口14は遊技領域4aの下端部に配置されている。このアウト口14は、始動入賞口9、大入賞口11、一般入賞口12a,12bなどの何れにも入球しなかった遊技球を受け入れるものである。
そして、第2の遊技盤4Bの遊技領域4bにも、遊技領域4aと同様に、始動入賞口9、普通図柄作動ゲート10、10、大入賞口11、一般入賞口12a,12bおよび装飾部材4dを含む各種の役物と、アウト口14が設けられている。これらは、いずれも、第1の遊技盤4Aの遊技領域4aにおける各種の役物およびアウト口14と前後に重なる位置に配置されている。また、始動入賞口9、普通図柄作動ゲート10、10、大入賞口11、一般入賞口12a,12bおよびアウト口14は、第1の遊技盤4Aの遊技領域4aにおけるそれらと、背面側の球排出路が共通になっている。すなわち、例えば、一般入賞口12aについては、図8に示すように背面側に球排出路13が設けられ、この球排出路13は、第1の遊技盤4Aの透光性基板15Aから、透明板17および遊技領域4bを貫通し、第2の遊技盤4Bの透光性基板15Bまで緩やかに下り方向に傾斜しながら連通する第1、第2の遊技盤4A、4B共通の排出路となっている。始動入賞口9、大入賞口11およびアウト口14についても同様の排出路が設けられている。
さらに、第1、第2の遊技盤4A、4Bは、それぞれ透光性を有する透光性基板15A、15Bを有している。この透光性基板15A、15Bは、例えばポリカーボネートなどの合成樹脂あるいはその他の透明な部材(透光性部材)で形成された透明部を有している。ここで、「透明な部材」とは、光透過率が100%またはその部材を通して対象を視認可能な程度に光透過率が高いものをいう。本実施形態の遊技領域4a、4bはその大半が透明遊技領域となった透明構造を有している。
そして、第1の遊技盤4Aを構成する透光性基板15Aは遊技釘8が貫通しているのに対し、第2の遊技盤4Bを構成する透光性基板15Bは、遊技釘8が少なくともその先端部を埋設されて固定されている。透光性基板15Aと、フロント扉5のガラス板5aにより形成された領域が遊技領域4aとなり、透明板17と、透光性基板15Bとにより形成された領域が遊技領域4bとなっている。
さらに、第2の遊技盤4Bを構成する透光性基板15Bの背面側には、図2および図8に示すように、各種の画像を表示する大画面の表示領域16aを備えた液晶表示装置16が配置されている。液晶表示装置16に表示された画像は、2枚の透光性基板15A、15Bおよび透明板17における略中央の遊技釘8が設けられていない部分と、その周辺の遊技釘8が設けられている部分を通して、遊技者がパチンコ遊技機1の正面側から視認できるようになっている。
液晶表示装置16は、図6、図7に示すように、表示領域16aの略中央において、それぞれ1桁の数字で表される右装飾図柄DR、中装飾図柄DC、および左装飾図柄DLを有する3列表示の装飾図柄(飾り図柄)Dや、キャラクタ等の可変表示を行い、そのほか、装飾図柄Dの背景として表示される背景画像や、キャラクタ画像も表示する。なお、「可変表示」とは、変動可能に表示される概念であり、たとえば、実際に変動して表示される「変動表示」、実際に停止して表示される「停止表示」等を可能とするものである。また、これらの他に、単に特別図柄が出現するように仮に停止表示される「出現表示」、特別図柄ゲームの結果として特別図柄が表示される「導出表示」等を可能とするものである。
そして、遊技領域4a、4bには、装飾図柄Dよりも上側に、図柄表示部16bと、特別図柄保留ランプR1〜R4および普通図柄保留ランプr1〜r4が視認されるように配置されている。
図柄表示部16b、特別図柄保留ランプR1〜R4および普通図柄保留ランプr1〜r4は、透光性基板15Bの裏側に設けられ、パチンコ遊技機1の正面側から透光性基板15A、15Bを通して視認され、第1の遊技盤4Aを動作遊技盤とする場合、第2の遊技盤4Bを動作遊技盤とする場合の双方について共通に用いられるようになっている。
図柄表示部16bは、左側の2つの特別図柄保留ランプR1,R2と右側の2つの特別図柄保留ランプR3,R4との間に設けられ、特別図柄Jおよび普通図柄Nを7セグメント表示により可変表示する。特別図柄保留ランプR1〜R4は、始動記憶数に応じた点灯表示を行い、保留球数を報知する。普通図柄保留ランプr1〜r4は、図柄表示部16bと表示領域16aの間に設けられている。なお、図柄表示部16b、特別図柄保留ランプR1〜R4および普通図柄保留ランプr1〜r4は、後述する主制御回路30に接続されている。
パチンコ遊技機1の場合、特別図柄Jとしては、「F」、「H」、「−」の3種類の図柄が表示され、「F」は確変大当り図柄、「H」は通常大当り図柄、「−」ははずれ図柄である。そして、特別図柄Jの可変表示結果が特定表示態様としての「F」または「H」になったときに遊技状態が大当り(この場合の大当りは、大当り終了後の遊技状態が確変遊技状態となる確変大当りである)に移行する。
装飾図柄Dは、特別図柄Jに対応しており、特別図柄Jが「F」、「H」のときは3桁数字のゾロ目(大当り対応図柄)の停止表示、「−」のときはゾロ目でない3桁の数字列(はずれ対応図柄)の停止表示になる。
普通図柄Nは、遊技球の普通図柄作動ゲート10の通過により抽出された普通図柄当り判定用乱数値に基づく普通図柄当り判定の判定結果に応じて表示され、普通図柄当り判定で当りと判定されると、普通図柄Nが当り表示となり、始動入賞口9の羽根9aが所定秒数間開放される。この普通図柄Nは、特別図柄Jの表示位置の側方に配置されたLEDランプの色によって表示される。
さらに、パチンコ遊技機1は、図2に示すように、液晶表示装置16の上方に、所定の態様で音声を出力する報知手段としてのスピーカ18L,18Rと、図1に示すように、所定の態様で点灯・消灯して報知する報知手段としての装飾ランプ19L,19Rを有している。さらにまた、パチンコ遊技機1は、上述したカードユニット84により貸し出された遊技球および始動入賞口9、大入賞口11、一般入賞口12a,12bにより賞球として払出された遊技球を上皿6aに払い出す払出装置81(図9参照)等を具備している。
また、パチンコ遊技機1は、図5に示すように、背面側に主制御回路30を備える主制御基板21と、副制御回路40を備える副制御基板22とを有し、遊技球の払出・発射を制御する払出・発射制御回路80を備える払出・発射制御基板23、電源を供給する電源供給ユニット24、電源スイッチ25およびバックアップクリアスイッチ26がそれぞれ配置されている。
図9は、図1〜図8に示すパチンコ遊技機1の内部の構成を中心に示すブロック構成図である。パチンコ遊技機1は、上述した主制御回路30、副制御回路40、払出・発射制御回路80、電源供給ユニット24を中心に複数の構成要素を有し、電源供給ユニット24から主制御回路30、副制御回路40および払出・発射制御回路80に電力供給がなされている。
主制御回路30は、メインCPU(Central Processing Unit)31、メインROM(Read Only Memory)32およびメインRAM(Random Access Memory)33を有し、他に初期リセット回路34とコマンド出力ポート35を有している。
メインCPU31は、後述するカウントスイッチ11CSなどから遊技球の検出信号を入力する一方、メインROM32に記憶されている制御プログラムにしたがい作動して、パチンコ遊技機1における大当り抽選や、賞球排出といったパチンコ遊技機1全体の動作制御を司り、コマンド出力ポート35を介して副制御回路40に各種のコマンドを送信する。
メインROM32には、メインCPU31が実行する制御プログラムと、恒久的なデータが記憶されている。メインRAM33はメインCPU31が作動する際に用いるデータやプログラムが一時的に記憶されるようになっている。初期リセット回路34は、リセット信号をメインCPU31に定期的に出力する。このリセット信号により、メインCPU31は制御プログラムの先頭から処理を実行する。
また、主制御回路30には、カウントスイッチ11CSをはじめとする各スイッチ等が接続されている。カウントスイッチ11CSは、第1、第2の遊技盤4A、4Bのそれぞれにおける大入賞口11に入賞した遊技球の個数を計測し、計測結果を示す検出信号を主制御回路30に出力する。
一般入賞口スイッチ12Sは、第1、第2の遊技盤4A、4Bのそれぞれにおける一般入賞口12a,12bに入賞した遊技球の検出信号を主制御回路30に出力する。作動ゲートスイッチ10Sは、第1、第2の遊技盤4A、4Bのそれぞれにおける普通図柄作動ゲート10を通過する遊技球の検出信号を主制御回路30に出力する。始動入賞口スイッチ9Sは第1、第2の遊技盤4A、4Bのそれぞれにおける始動入賞口9に入賞した遊技球の検出信号を主制御回路30に出力する。
始動口ソレノイド9Lは第1、第2の遊技盤4A、4Bのうちの動作遊技盤の始動入賞口9に設けられた一対の羽根9a,9aを開閉させ、大入賞口ソレノイド11Lは動作遊技盤の大入賞口11のシャッタを開閉させる。バックアップクリアスイッチ26は、電断時等におけるバックアップデータを操作者の操作に応じてクリアする。
パチンコ遊技機1では、第1、第2の遊技盤4A、4Bのうちの動作遊技盤における遊技球の入賞により、始動入賞口スイッチ9Sが検出信号を出力したときに乱数抽出および抽出した乱数を用いた抽選処理を行わせ、その抽選結果に基づき、主制御回路30から副制御回路40に図柄コマンドを出力して、副制御回路40に液晶表示装置16に表示される装飾図柄Dが決定されている。
メインCPU31は、大当りとなったときに動作遊技盤における大入賞口ソレノイド11Lに駆動信号を出力することによって、動作遊技盤に備えられた大入賞口11を開放させる。また、大入賞口11を開放させると、所定数(例えば10個)の遊技球の入賞または所定時間(例えば30秒)の経過を条件として、その大入賞口11を閉鎖させる。
副制御回路40は、主制御回路30からコマンドを入力し、その入力したコマンドにしたがい、液晶表示装置16を用いた装飾図柄Dの可変表示や、大当り遊技の演出(大当り演出)、リーチ演出といった各種の演出制御を行う。また、副制御回路40は、液晶表示装置16の表示を制御する表示制御手段を構成し、液晶表示装置16に画像を表示させる。さらに、副制御回路40は、スピーカ18L、18Rを用いた音声出力による演出や装飾ランプ19L、19Rを用いた点滅表示による演出を行うのに必要な制御も行う。
副制御回路40は、サブCPU41を中心に構成され、サブROM42と、サブRAM43およびコマンド入力ポート48を有し、画像制御回路50と、音声制御回路60、およびランプ制御回路70を有している。
サブCPU41は、主制御回路30から入力したコマンドにしたがいサブROM42に記憶されているプログラムに沿った処理を実行し、画像制御回路50、音声制御回路60およびランプ制御回路70を作動させる一方、選択ボタン20b,20c、決定ボタン20aからの信号にしたがい処理を実行する。サブROM42にはサブCPU41が実行するプログラムと恒久的なデータが記憶されている。また、サブRAM43はサブCPU41が作動する際に用いるデータやプログラムが記憶されている。
サブCPU41は、主制御回路30から出力される図柄コマンドに応じた特別図柄Jを液晶表示装置16に表示させるなどして、各種コマンドに応じた処理を行う。サブCPU41は、例えば、主制御回路30から受信した図柄コマンドに応じた装飾図柄Dを決定する図柄決定手段としての機能を有している。
画像制御回路50は、VDP(Video Display Processor)51と、D/Aコンバータ52と、初期リセット回路53と、画像データROM(画像記憶手段)54a,54bとを有している。VDP51は、サブCPU41で決定された液晶表示装置16に表示させる内容に応じた画像を形成し、その形成された画像をD/Aコンバータ52に出力する。D/Aコンバータ52はVDP51から出力される画像データをD/A変換して、変換により得られたアナログ信号を液晶表示装置16に出力し、画像を表示させる。初期リセット回路53はサブCPU41からのリセット命令を受けて、VDP51を初期状態に戻す処理を実行する。画像データROM54aには、装飾図柄D、キャラクタを示す画像のデータと、特別図柄Jの背景として表示される背景画像の画像データが記憶され、画像データROM54bには、各種画像データを液晶表示装置16に表示させるための画像データが記憶されている。
音声制御回路60は、音源IC61と、アンプ(AMP)62と、音声データROM63とを有している。音源IC61は、サブCPU41からの指示にしたがい、音声データROM63に記憶されている音声データを用いて音声信号を生成する。アンプ(AMP)62は、音源IC61により生成された音声信号を適切なレベルに増幅し、増幅した音声信号をスピーカ18L、18Rに供給して音声を出力させる。音声データROM63はリーチ演出、大当り演出などの各種演出に用いられる音楽、音声、効果音などのデータ(音声データ)を記憶している。
ランプ制御回路70は、装飾ランプ19L、19Rの点滅パターンを示す装飾データを記憶した装飾データROM71と、サブCPU41からの指示にしたがい、装飾データROM71に記憶されている装飾データを用いて装飾ランプ19L、19Rを点滅させるドライブ回路72とを有している。
払出・発射制御回路80は、主制御回路30の制御にしたがい払出装置81を作動させ、第1、第2の遊技盤4A,4Bのうち、動作遊技盤の大入賞口11に遊技球が入賞した際に、所定数の遊技球を賞球として払い出させる。また、払出・発射制御回路80は、第1の発射装置82Aまたは第2の発射装置82Bを作動させて、第1、第2の遊技盤4A,4B上の遊技領域4a、4bに向けて遊技球を発射させる。第1の発射装置82Aおよび第2の発射装置82Bは、それぞれ上述した第1、第2の発射ハンドル6c、6eと、第1、第2の発射モータ6f、6gとによって構成されている。なお、払出・発射制御回路80は、第1、第2の発射ハンドル6c、6eのいずれか一方の回動操作が行われたときは、第1、第2の発射装置82A、82Bのうちの回動操作に応じた方を作動させて遊技球を発射させるに対し、発射ハンドル6c、6eの回動操作が同時に行われているときは、第1、第2の発射装置82A、82Bを作動させないように制御しているが、第1、第2の発射装置82A、82Bを作動させるように制御してもよい。
(パチンコ遊技機の動作内容)
次に、パチンコ遊技機1の動作内容について説明する。上述したとおり、遊技者が第1の発射ハンドル6cの回動操作を行うと、第1の発射ハンドル6cの回動角度に応じた電力が第1の発射装置82Aの第1の発射モータ6fに供給され、第1の発射モータ6fによって遊技球が発射される。発射された遊技球は、第1の発射経路6hを通って第1の遊技盤4Aに到達し、案内レール7Aに沿って時計回り方向に動いて第1の遊技盤4Aの上部に移動した後、遊技盤4Aの遊技領域4a内を遊技釘8や各種の役物に動きを干渉されて転動しながら下方に向かって流下する。この第1の遊技盤4Aにおける遊技球の転動は、ガラス板5aを通じて正面から視認可能であるから、遊技者は、第1の遊技盤4Aにおける遊技球の転動を目視しながら、パチンコ遊技を進めることができる。
また、遊技者が第1の発射ハンドル6cの回動操作を行う代わりに第2の発射ハンドル6eの回動操作を行うと、今度は第2の発射ハンドル6eの回動角度に応じた電力が第2の発射装置82Bの第2の発射モータ6gに供給され、第2の発射モータ6gによって遊技球が発射される。発射された遊技球は、第2の発射経路6iを通って第2の遊技盤4Bに到達し、案内レール7Bに沿って反時計回り方向に動いて第2の遊技盤4Bの上部に移動した後、第2の遊技盤4Bの遊技領域4b内を遊技釘8や各種の役物に動きを干渉されて転動しながら下方に向かって流下する。
この場合の遊技球の転動は、第1の遊技盤4Aの後ろ側に配置された第2の遊技盤4Bによって行われる。しかしながら、第1の遊技盤4Aが透明構造を有しているので、遊技領域4bをフロント扉5の前側から第1の遊技盤4Aを通じて視認可能であり、したがって、第2の遊技盤4Bによる遊技球の転動も、第1の遊技盤4Aにおける遊技球の転動と同様に、ガラス板5aを通じて正面から視認可能である。そのため、遊技者は、第2の遊技盤4Bを動作遊技盤とする場合も、遊技球の転動を目視しながらパチンコ遊技を進めることができる。このように、パチンコ遊技機1は、第1の遊技盤4Aのほかに第2の遊技盤4Bを有しているから、第1の遊技盤4Aのほか、第2の遊技盤4Bでも遊技球を転動させてパチンコ遊技を行える。
そして、第1、第2の遊技盤4A、4Bは、共通する遊技釘8が配置され、しかも、双方の役物が前後に重なるように配置されている。しかしながら、第1の遊技盤4Aでは、遊技球が案内レール7Aに沿って時計回りに案内された後、転動を開始するのに対し、第2の遊技盤4Bでは、遊技球が案内レール7Bに沿って反時計回りに案内された後、転動を開始するため、第1、第2の遊技盤4A、4Bのそれぞれにおける遊技球の転動は互いに異なったものとなる。
そのため、遊技者が例えば第1の発射ハンドル6cの回動操作を行い、第1の遊技盤4Aを動作遊技盤とするパチンコ遊技を行っていて、第1の遊技盤4Aにおける遊技球の転動に飽きてしまったとしても、第1の発射ハンドル6cの回動操作をやめて第2の発射ハンドル6eの回動操作を行うことによって、遊技球が第2の遊技盤4Bに向けて発射され、第2の遊技盤4Bによる異なった遊技球の転動を見ながらパチンコ遊技を進めることができる。そのため、パチンコ遊技機1は、遊技球の転動の飽きを生じさせ難く、稼動量を維持させることが可能である。
しかも、パチンコ遊技機1は、第1、第2の遊技盤4A、4Bという2つの遊技盤を有していても、第1、第2の遊技盤4A、4Bが前後に重なって配置されているので、遊技機全体の大きさが縦横に広がるようなことはない。
さらに、パチンコ遊技機1は、第1、第2の遊技盤4A、4Bだけでなく、そのそれぞれに対して遊技球を発射させて遊技球を転動させる発射装置も第1、第2の発射装置82A、82Bとして別々に設けられ、異なったものが用いられるようになっている。そのため、遊技球の転動による遊技方法を異ならせ、第1の遊技盤4Aと、第2の遊技盤4Bを用いた遊技が異なることをより明確に認識させることができるようになっている。
(制御処理の動作手順)
次に、主制御回路30によるパチンコ遊技機1の制御処理の手順について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。図10はパチンコ遊技機1において、電源を投入したあとに主制御回路30により繰返し実行されるメイン制御処理の動作手順を示すフローチャート(メインフローチャート)である。なお、図10では、ステップをSと略記している。
図10に示すように、パチンコ遊技機1は、電源投入に伴い主制御回路30のメインCPU31がメイン制御処理を開始し、ステップ1〜4までの各ステップを順次実行して、初期設定処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理および乱数更新処理を順次実行する。以後、このステップ2〜4を電源が投入されている間、順次実行する繰返ルーチンに進む。なお、このメイン制御処理には、主として、メイン制御処理で用いられる乱数を更新するため、割込許可フラグの設定を条件に後述するシステムタイマ割込み処理が定期的(例えば2msごと)に割込んで実行される。このシステムタイマ割込処理のコマンド出力処理により、図柄コマンド、変動パターンコマンド等の各種コマンドが主制御回路30から副制御回路40に出力される。
そして、ステップ2の特別図柄制御処理では、特別図柄制御状態フラグに応じたステップを実行し、遊技球が始動入賞口9へ入賞したときに抽出された大当り判定用乱数値を用いた大当り判定、判定結果に対応した特別図柄の決定、大入賞口の開閉等の特別図柄ゲームの進行に関する制御を行う。
また、ステップ3の普通図柄制御処理では、普通図柄制御状態フラグの読出し、そのフラグに応じて普通図柄の可変表示時間、停止表示された普通図柄の態様の監視、始動入賞口9の羽根9aの開閉など、普通図柄に関する制御を行う。
さらに、ステップ4の乱数更新処理では、はずれ図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値、演出条件選択用乱数値などを所定の演算方法により更新する乱数更新処理を行う。そして、ステップ4が終了するとステップ2に戻り繰返しルーチンが繰り返し行われる。
パチンコ遊技機1では、このようなメイン制御処理が行われることによって、パチンコ遊技が進められるようになっている。なお、副制御回路40では、主制御回路30からコマンドを受信することによって、図柄の表示制御、音声制御およびランプ制御などを行う副制御処理が行われている。
第2の実施の形態
(遊技機の構成)
次に、第2の実施の形態に係るパチンコ遊技機100について説明する。図12はパチンコ遊技機100を正面側から示す斜視図、図13はパチンコ遊技機100の内部の構成を中心に示すブロック構成図、図14は図12に示すパチンコ遊技機の内部に設けられた切替装置および遊技球の経路を模式的に示す斜視図である。
パチンコ遊技機100は、第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機1と比較して、第2の発射装置82B(第2の発射ハンドル6e、第2の発射モータ6g)および第2の発射経路6iを有していない点と、選択操作ボタン20dを有する点とで相違し、さらに、図14に示すように、第1の発射経路6hの途中から分岐した誘導経路6jと、その分岐点に設けられた切替装置101を有する点で相違している。その他の点で、パチンコ遊技機100と、パチンコ遊技機1とは共通する構成を有している。以下では、パチンコ遊技機100をパチンコ遊技機1と比較したときの相違点について説明し、共通点については説明を省略ないし簡略化する。
選択操作ボタン20dは図12に示すように玉貸し操作パネル28に設けられている。この選択操作ボタン20dは、指を触れるなどして押下操作が行え、その押下操作によって、第1、第2の遊技盤4A,4Bのいずれか一方を選択して動作遊技盤とすることができ、選択入力操作が行える選択操作手段としての機能を有している。そして、選択操作ボタン20dによる押下操作が行われると、その押下操作が行われたことを示すデータ(選択操作データ)が副制御回路40に入力され、副制御回路40の制御によって切替装置101が作動するようになっている。
誘導経路6jは、第1の発射経路6hの中間部分と、第2の遊技盤4Bのガイドレール7Bとを接続している。誘導経路6jは第1の発射経路6hから分岐したのち、第2の遊技盤4Bに向かって皿パネル6の内側に回りこみ、図14に示すようにループ状に周回して第2の遊技盤4Bのガイドレール7Bに接続されている。
第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機1の場合、上述のとおり、遊技球は第1の発射モータ6fによって発射されると第1の発射経路6hを通って第1の遊技盤4Aに到達し、第1の発射モータ6fによる付勢力を保ちながらガイドレール7Aにより案内されて時計回り方向に動き、遊技領域4aの上部に移動する。一方、第2の遊技盤4Bによって、遊技球を転動させるときはガイドレール7Bに遊技球を到達させる必要があるが、パチンコ遊技機100は第2の発射ハンドル6e、第2の発射モータ6gおよび第2の発射経路6iを有していないため、この場合は第1の遊技盤4Aと共通する第1の発射モータ6fによって遊技球を発射し、しかもその発射された遊技球をガイドレール7Aとは反対側に配置されたガイドレール7Bに到達させて反時計回り方向に案内しなければならない。
つまり、第1の発射モータ6fによって発射された遊技球をガイドレール7Aとは反対の右方向に導いた上で、発射されたときの付勢力を保ちながら反時計回り方向に案内する必要があるため、パチンコ遊技機100では、誘導経路6jを第2の遊技盤4Bに向かって皿パネル6の内側に回りこみ、図14に示すようにループ状に周回させて設けたものである。このようにして、誘導経路6jを設けると、遊技球が誘導経路6jに沿って周回する過程で遠心力を付与されるので、付勢力を保ちながら右方向に導き、反時計回り方向に案内することができる。ただし、誘導経路6jは湾曲させるなどすることでループ状にした場合と同等の機能を実現できる場合には、ループ状に周回させる形状でなくてもよい。
切替装置101は、本発明における切替手段であって、図14に示すような所定範囲で回動可能な羽根部材を有している。この切替装置101は、副制御回路40の制御により羽根部材を動かし、第1の発射経路6hと誘導経路6jとの間で、いずれか一方を開放、他方を閉鎖するように作動して遊技球の経路を切り替える。
以上の構成を有するパチンコ遊技機100では、遊技者はパチンコ遊技を開始するときまたは遊技中に必要によって選択操作ボタン20dに指等を触れて押下操作を行える。すると、その押下操作に応じた選択操作データが副制御回路40に入力される。副制御回路40では、サブCPU41が選択操作データを入力したときに切替装置101を作動させて第1の発射経路6hと誘導経路6jのうち、開放していたほうを閉鎖し、閉鎖していたほうを開放する。
ここで、例えば、選択操作ボタン20dの押下操作が行われる前、第1の発射経路6hが開放され、誘導経路6jが閉鎖されていたとすると、遊技者が第1の発射ハンドル6cを回動操作していることによって、遊技球が第1の遊技盤4Aに向けて発射され、パチンコ遊技が第1の遊技盤4Aによって行われている。ところが、選択操作ボタン20dの押下操作が行われると、選択操作データが副制御回路40に入力されるので、サブCPU41が切替装置101を作動させる。この場合は、図14に示すように、切替装置101によって第1の発射経路6hが閉鎖されて誘導経路6jが開放される。すると、発射された遊技球は第1の発射経路6hから誘導経路6jに案内された後、誘導経路6jを通ってガイドレール7Bに到達し、反時計回り方向に案内される。この場合は、第2の遊技盤4Bを用いてパチンコ遊技が行われることとなる。パチンコ遊技機100では、選択操作ボタン20dの押下操作によって、遊技球の経路を切替え、第1、第2の遊技盤4A,4Bのいずれか一方を選択して動作遊技盤とすることができる。
このように、第2の実施の形態に係るパチンコ遊技機100では、第1の発射装置82Aが第1、第2の遊技盤4A,4Bに共通に用いられるものであっても、選択操作ボタン20dを用いた押下操作による選択入力操作が行え、その選択入力操作によって切替装置101を作動させて遊技球の経路を切り替えることができる。このことにより、パチンコ遊技機100も、第1の遊技盤4Aのほかに第2の遊技盤4Bでも遊技球を転動させることが可能となっているから、第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機1と同様の作用効果を奏することとなる。
(変形例)
第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機1では、遊技釘8が第1、第2の遊技盤4A,4Bに共通に用いられるものとなっていたが、遊技釘8は図11に示すように、第1、第2の遊技盤4A,4Bにおいてそれぞれ個別に用いられるように設けてもよい。図11に示す遊技釘8は、第1、第2の遊技盤4A,4Bのそれぞれにおいて、少なくともその先端部を埋設されて固定され、図8に示した遊技釘8よりも短く、遊技領域4a,4b内に納まる長さで形成されている。この場合、第1、第2の遊技盤4A,4Bにおける各遊技釘8は、前後方向に重なり得る位置に配置されていてもよいし、図11に示すように前後方向に重なり得ない位置に配置されていてもよい。後者の場合は、第1、第2の遊技盤4A,4Bにおいて、各遊技釘8の配置が異なり、各遊技釘8の配置の相違によって、遊技球の転動が異なったものとなる。また、後者の場合、第1、第2の遊技盤4A,4Bは、上述のように案内レールをそれぞれ左側、右側に配置するだけでなく、双方ともに左側または右側の同じ側に配置して、遊技球が同じ方向に案内されるようにしてもよい。
なお、上記各実施の形態では、第1、第2の遊技盤4A,4Bのいずれもが透明構造を有しているが、後側に配置される第2の遊技盤4Bについては透明構造を有していなくてもよい。第1の遊技盤4Aは第2の遊技盤4Bの遊技領域4bが視認可能であればよく、透明部分が全体に渡っていてもよし、部分的でもよい。また、第1、第2の遊技盤4A,4Bは透明板17を挟んで配置されているが、透明板17を挟むことなく配置されていてもよい(透明板17を省略してもよい)。
さらに、上記各実施の形態のように、遊技盤を第1、第2の遊技盤4A,4Bによる二重構造とするほか、第2の遊技盤4Bの後側に別の遊技盤を配置して、三重構造、四重構造にしてもよい。
また、切替装置101は、副制御回路40の制御により、遊技球の経路を電気的に切替るが、選択操作ボタン20dの押下操作に連動して機械的に切替を行うようにしてよい。
本発明の第1の実施形態に係るパチンコ遊技機を正面側から示す斜視図である。 図1に示すパチンコ遊技機の分解斜視図である。 ベースドア内に第1および第2の遊技盤を組み込んだ状態の斜視図である。 パチンコ遊技機のフロント扉および皿パネルを開いた状態を示す概略斜視図である。 図1に示すパチンコ遊技機を背面側から示す斜視図である。 図2に示す第1の遊技盤の正面図である。 図2に示す第2の遊技盤の正面図である。 図1に示すパチンコ遊技機の部分断面図である。 図1に示すパチンコ遊技機の内部の構成を中心に示すブロック構成図である。 電源を投入したあとに主制御回路により繰返し実行されるメイン制御処理の手順を示すフローチャートである。 変形例にかかるパチンコ遊技機の部分断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るパチンコ遊技機を正面側から示す斜視図である。 図12に示すパチンコ遊技機の内部の構成を中心に示すブロック構成図である。 図12に示すパチンコ遊技機の内部に設けられた切替装置および遊技球の経路を模式的に示す斜視図である。
符号の説明
1、100…パチンコ遊技機
4A…第1の遊技盤、4B…第2の遊技盤
4a,4b…遊技領域
6c…第1の発射ハンドル
6e…第2の発射ハンドル
6f…第1の発射モータ
6g…第2の発射モータ
16…液晶表示装置(表示装置)
20d…選択操作ボタン、101…切替装置

Claims (3)

  1. 遊技球が転動可能な相違する遊技領域を備えた第1の遊技盤および第2の遊技盤がそれぞれの前記遊技領域が前後に重なるように配置され、かつ前側に配置された前記第1の遊技盤は、後側に配置された前記第2の遊技盤の前記遊技領域が視認可能な透明構造を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1の遊技盤の遊技領域で転動させる遊技球を発射させる第1の発射装置と、前記第2の遊技盤の遊技領域で転動させる遊技球を発射させる第2の発射装置とを更に有することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記第1の遊技盤および前記第2の遊技盤のうちの前記遊技球を転動させる動作遊技盤を選択するための選択入力操作が行える選択操作手段と、
    該選択操作手段を用いた前記選択入力操作によって、前記動作遊技盤の前記遊技領域に前記遊技球が進入するように前記遊技球の経路を切り替える切替手段とを更に有することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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