JP2018011857A - 遊技機 - Google Patents

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Tomoya Momose
智哉 百瀬
天野 貴之
Takayuki Amano
貴之 天野
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Abstract

【課題】遊技機において、遊技の興趣を向上させる。【解決手段】遊技状態制御手段は、第1特別遊技が実行された後に遊技者に有利な特定遊技状態にすることが可能であり、特定遊技状態にしてからの判定において第1特別遊技を実行すると判定された場合に、特定遊技状態を終了するとともに第1特別遊技が実行された後に再度特定遊技状態にすることがあり、特定遊技状態にしてからの判定において、第2特別遊技を実行すると判定された場合、及び、特定遊技状態にしてからの判定の回数が所定回数となった場合、の何れかの場合に、特定遊技状態を終了することがある。【選択図】図8

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来の遊技機では、始動口に遊技球が入賞(入球)することを契機に判定情報を取得し、判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの特別遊技判定が行われる。特別遊技判定が行われると、特別図柄の変動表示が行われてからその特別遊技判定の判定結果を示す特別図柄の停止表示が行われる。特別遊技を実行するとの特別遊技判定の判定結果を示す特別図柄(特定の特別図柄)の停止表示が行われると大当たり遊技が実行される。
このような従来の遊技機の中には、大当たり遊技を実行した後に、特別図柄の変動回数が予め定められた上限回数(例えば100回)に達するまで時短遊技状態を付与するものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2016−87168号公報
しかしながら、このように、付与される時短遊技状態における特別図柄の変動表示の上限回数が決められていると、時短遊技状態中における遊技への興趣が乏しくなるという問題があった。
本発明の目的は、上記の背景を鑑みて、遊技の興趣を向上させることができる遊技機の提供を目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の遊技機は、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの判定を行う判定手段と、前記判定において前記特別遊技を実行すると判定された場合、前記特別遊技が実行された後に遊技者に有利な特定遊技状態にすることが可能な遊技状態制御手段と、を備え、前記特別遊技には、第1特別遊技及び第2特別遊技があり、前記遊技状態制御手段は、前記第1特別遊技が実行された後に前記特定遊技状態にすることが可能であり、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第1特別遊技を実行すると判定された場合に、前記特定遊技状態を終了するとともに前記第1特別遊技が実行された後に再度前記特定遊技状態にすることがあり、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において、前記第2特別遊技を実行すると判定された場合、及び、前記特定遊技状態にしてからの前記判定の回数が所定回数となった場合、の何れかの場合に、前記特定遊技状態を終了することがあることを特徴とする。
上記構成において、前記遊技状態制御手段は、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第2特別遊技を実行すると判定された場合に、前記特定遊技状態を終了する場合と、前記特定遊技状態を継続する場合とがあることを特徴とする。
上記構成において、所定の演出を実行可能な演出実行手段をさらに備え、前記演出実行手段は、前記特定遊技状態が終了する際に、所定の終了演出を実行可能であり、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第2特別遊技を実行すると判定されたことに基づいて前記特定遊技状態が終了する際に実行する前記終了演出と、前記特定遊技状態にしてからの前記判定の回数が前記所定回数となったことに基づいて前記特定遊技状態が終了する際に実行する前記終了演出とで、演出態様を同一にすることを特徴とする。
上記構成において、前記演出実行手段は、所定の演出モードを設定可能であり、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第2特別遊技を実行すると判定されて前記特定遊技状態が終了した場合と、前記特定遊技状態にしてからの前記判定の回数が前記所定回数となって前記特定遊技状態が終了した場合とで、設定する演出モードを異ならせることを特徴とする。
本発明の遊技機によれば、遊技の興趣を向上させることができる。
遊技機の正面図の例を示す図である。 遊技機の部分斜視図である。 遊技機の電気的構成を示すブロック図の例を示す図である。 大当たり判定テーブルの例を示す図である。 図柄決定テーブルの例を示す図である。 非時短遊技状態における特別図柄の変動パターン決定テーブルを示す図である。 時短遊技状態における特別図柄の変動パターン決定テーブルを示す図である。 遊技フローの例を説明するための図である。 時短遊技制御処理を説明するための図である。 「チャンスモード」における演出の例を説明するための図である。 「チャンスモード」における演出の例を説明するための図である。 「チャンスモード」における演出の例を説明するための図である。 「チャンスモード」における演出の例を説明するための図である。 「チャンスモード」における演出の例を説明するための図である。 「チャンスモード」における演出の例を説明するための図である。 「チャンスモード」における演出の例を説明するための図である。 「チャンスモード」における演出の例を説明するための図である。 「チャンスモード」における演出の例を説明するための図である。 「リベンジモード」における演出の例を説明するための図である。 「リベンジモード」における演出の例を説明するための図である。 「リベンジモード」における演出の例を説明するための図である。 「リベンジモード」における演出の例を説明するための図である。 「チャンスモード」における演出の例を説明するための図である。 「チャンスモード」における演出の例を説明するための図である。 「チャンスモード」における演出の例を説明するための図である。 「チャンスモード」における演出の例を説明するための図である。 遊技フローの例を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態(「本実施の形態」ともいう。)について図面を参照しながら具体的に説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1を用いて、遊技機Yの構成について説明する。図1は本実施の形態における遊技機Yの正面図の一例である。
遊技機Yは、遊技店の島設備に固定された外枠1と、外枠1に対して回動可能に支持される遊技盤取付枠2Aと、遊技盤取付枠2Aに対して回動可能に支持されるガラス枠2Bと、遊技球が流下する遊技領域3Aが形成された遊技盤3が設けられている。
ガラス枠2Bの上部寄りの略中央部分には、前後方向に開口する開口部(窓部)が形成され、該開口を後方から塞ぐように透明部材(ガラス板やアクリル板など)が取り付けられており、この開口部および透明部材を介して遊技領域3Aを視認可能としている。
ガラス枠2Bの開口部の周囲には、スピーカからなる音声出力装置33と、複数のランプ(LED)を有する枠用照明装置35と、種々の演出に係る決定操作などの操作を行うための入力装置として機能する演出レバー装置39と、後述する払出装置5(図3参照)から払い出された遊技球などの複数の遊技球を貯留するための上皿50と、遊技球を発射させるための操作が可能な発射操作装置4Aとが設けられている。
音声出力装置33は、ガラス枠2Bの上部2箇所に間隔を空けて設けられ、BGM(バックグラウンドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することでサウンド(音楽、音声)による演出を行うようになっている。また、枠用照明装置35は、開口部の周囲に複数設けられ、各ランプ(LED)の光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行う。
演出レバー装置39には、決定操作などの操作を行うことが可能な演出レバー39Aと、演出レバー39Aに対する操作を検出する演出レバー検出スイッチ39a(図3参照)と、が設けられており、遊技者が遊技機Yへ所定の情報を入力可能となっている。
演出レバー39Aは、遊技者が把持可能となっており、手前方向(遊技者側)に傾倒操作可能に取り付けられており、演出レバー検出スイッチ39aは、演出レバー39Aの手前方向への傾倒操作を検出する。
上皿50の中央手前側の部分には、種々の演出に係る決定操作を行うための演出ボタン装置37と、選択操作を行うための選択ボタン装置38が左右に並んで設けられている。
演出ボタン装置37は、押下操作が可能な演出ボタン37Aと、演出ボタン37Aに対する操作を検出する演出ボタン検出スイッチ37a(図3参照)と、演出ボタン37Aを上下方向に移動させるための演出ボタン駆動モータ37b(図3参照)が設けられており、遊技者が遊技機Yへ所定の情報を入力可能となっている。
演出ボタン装置37は、図2に示すように、演出ボタン37Aを、通常の状態である非突出状態(図2(a)参照)と、演出ボタン駆動モータ37bにより、演出に応じて、非突出状態よりも上方の位置にまで移動(突出)する突出状態(図2(b)参照)と、押下操作を検出する際の状態として、非突出状態よりも下方の位置である押下状態(図2(c)参照)とに変化可能に構成されている。
なお、演出ボタン37Aは、非突出状態では、上皿50の周囲の表面から先端部のみが僅かに上方へ突出した状態であり、突出状態では、上皿50の周囲の表面から非突出状態よりも数倍(例えば、約7倍〜10倍)上方へ突出した状態である。
選択ボタン装置38には、押下操作が可能な十字キー38Aと、十字キー38Aに接続されて、十字キー38Aに対する操作を検出するための十字キー検出スイッチ38a(図3参照)が設けられており、遊技者が遊技機Yへ所定の情報を入力可能となっている。
発射操作装置4Aは、ガラス枠2Bに固定された基体(図示なし)と、基体に回動可能に設けられた発射ハンドル40と、発射ハンドル40に遊技者の手が触れていることを検出するタッチセンサ40a(図示なし)と、発射ハンドル40の回動角度によって抵抗値が変化する可変抵抗器からなる発射ボリューム40b(図示なし)などから構成されている。
遊技盤取付枠2Aには、遊技球を遊技領域3Aに向けて発射するための発射装置4B(図3参照)が設けられている。
発射装置4Bは、遊技球を発射するための打出部材(図示なし)を動作させるために駆動する発射用ソレノイド4b(図示なし)を備えており、発射操作装置4Aの操作に応じて、発射用ソレノイド4bが駆動し、遊技球を遊技領域3Aに向けて打ち出す。
遊技盤3の外縁寄りの位置には、湾曲形状の内側レール8Bと、内側レール8Bの外側に位置する湾曲形状の外側レール8Cと、遊技球を遊技領域3Aの中央に向けて誘導する誘導部材8Dが設けられている。
そして、内側レール8Bと外側レール8Cとの間に発射装置4Bにより発射された遊技球を遊技領域3Aの上流部に案内する発射球案内路が形成されている。また、遊技領域3Aの最下流部には、流下してきた遊技球を遊技領域外(遊技盤取付枠2Aの回収部)に導くためのアウト口17が形成されている。
遊技領域3Aの略中央には、所謂センターケースと呼ばれる内部への遊技球の進入を規制する枠状の飾り枠8Aが設けられ、飾り枠8Aの内部に演出空間が形成されている。
遊技領域3Aの下部には、遊技球が常時入賞(入球)可能な複数(本実施の形態では4つ)の一般入賞口10が間隔を空けた状態で設けられており、この一般入賞口10に入賞(入球)した遊技球が一般入賞口検出スイッチ10a(図3参照)によって検出されると、所定個数(例えば、10個)の遊技球が賞球として払い出される。
遊技領域3Aにおける飾り枠8Aの右斜下側(後述する大入賞口15の上方)には、遊技球が通過可能な普図ゲート11が設けられている。
この普図ゲート11を通過した遊技球が普図ゲート検出スイッチ11a(図3参照)で検出されると、後述する普通図柄の当たり抽選を行うための当たり判定用乱数カウンタが示す当たり判定用乱数値、普通図柄判定用乱数カウンタが示す普通図柄判定用乱数値及び普図変動パターン判定用乱数カウンタが示す普図変動パターン判定用乱数値が取得される。
遊技領域3Aの下部には、遊技球が常時入賞(入球)可能な第1始動口13が設けられている。
この第1始動口13に入賞(入球)した遊技球が第1始動口検出スイッチ13aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば3個)が賞球として払い出される。
また、賞球の払い出しの他に、後述する第1特別図柄の大当たり抽選や特図変動パターン判定処理を行うための大当たり判定用乱数カウンタが示す大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数カウンタが示す特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数カウンタが示すリーチ判定用乱数値及び特図変動パターン判定用乱数カウンタが示す特図変動パターン判定用乱数値が取得される。
なお、以降は、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値及び特図変動パターン判定用乱数値をまとめて「特図判定情報」という。
第1始動口13の直下には、所定条件の成立(普通図柄の当たり抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能もしくは困難な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易な開状態(特別態様)に変換される第2始動口制御装置14Aが設けられている。
第2始動口制御装置14Aには、遊技球が入賞(入球)可能な第2始動口14と、第2始動口14への遊技球の入賞(入球)を検出する第2始動口検出スイッチ14aと、第2始動口14を閉状態と開状態とに変換(可変)する可動部材14cと、可動部材14cを開閉変換するための第2始動口開閉ソレノイド14bとが設けられている。
そして、第2始動口14が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、第2始動口14が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、第2始動口14に入賞(入球)した遊技球が第2始動口検出スイッチ14aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば、3個)が賞球として払い出される。また、賞球の払い出しの他に、後述する第2特別図柄の大当たり抽選や特図変動パターン判定処理を行うための特図判定情報が取得される。
誘導部材8Dの上方であって右側の普図ゲート11の下流には、所定条件の成立(特別図柄の大当たり抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能な開状態(特別態様)に変換される大入賞口制御装置15Aが設けられている。
大入賞口制御装置15Aには、遊技球が入賞(入球)可能な大入賞口15と、大入賞口15への遊技球の入賞(入球)を検出するための大入賞口検出スイッチ15aと、大入賞口15を閉状態と開状態とに変換(可変)する開閉部材15cと、開閉部材15cを開閉変換するための大入賞口開閉ソレノイド15bとが設けられている。
そして、大入賞口15が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、大入賞口15が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、大入賞口15に入賞(入球)した遊技球が大入賞口検出スイッチ15aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば、15個)が賞球として払い出される。
第1始動口13へは、遊技領域3Aの左側領域を通った遊技球は入賞(入球)可能となっているが、遊技領域3Aの右側領域を通った遊技球は入賞(入球)不可能となっている。
また、第2始動口14へは、第2始動口14を開状態へと制御する契機となる普図ゲート11が遊技領域3Aの右側領域にしか設けられていないため、遊技領域3Aの右側領域を通った遊技球は入賞(入球)可能となっているが、遊技領域3Aの左側領域を通った遊技球は入賞(入球)不可能または困難となっている。そのため、後述する時短遊技状態では、遊技領域3Aの右側領域に向けて遊技球を発射(以下、「右打ち」という)させた方が良い。
また、大入賞口15へは、遊技領域3Aの右側領域を通った遊技球は入賞(入球)可能となっているが、遊技領域3Aの左側領域を通った遊技球は入賞(入球)不可能となっている。
すなわち、第1始動口13と、第2始動口14及び大入賞口15とは遊技球を打ち分けることが可能である。
遊技領域3Aの外側の左下方には、第1特別図柄表示器20、第2特別図柄表示器21、普通図柄表示器22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、及び、普通図柄保留表示器25が設けられている。
第1特別図柄表示器20は、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第1特別図柄の大当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
第2特別図柄表示器21は、第2始動口14に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第2特別図柄の大当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
普通図柄表示器22は、普図ゲート11に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる普通図柄の当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
第1特別図柄の大当たり抽選とは、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)したときに特図判定情報を取得し、取得した特図判定情報に基づいて「大当たり図柄」であるか否かを判定することである。
なお、第1特別図柄の大当たり抽選が行われると、第1特別図柄表示器20で第1特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第1特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第1特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
第2特別図柄の大当たり抽選とは、第2始動口14に遊技球が入賞(入球)したときに特図判定情報を取得し、取得した特図判定情報に基づいて「大当たり図柄」であるか否かを判定することである。
なお、第2特別図柄の大当たり抽選が行われると、第2特別図柄表示器21で第2特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第2特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第2特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
第1特別図柄表示器20及び第2特別図柄表示器21は、それぞれ複数のLEDによって構成され、各特別図柄の変動表示において対応する表示器のLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。
そして、特別図柄を停止表示する場合には、各大当たり抽選の結果を示す態様(特別図柄の種類を示す態様)で1又は複数のLEDが点灯する。
すなわち、第1特別図柄表示器20及び第2特別図柄表示器21のLEDの点灯態様によって後述する大当たりの種類も判別可能となっている。
なお、本実施の形態において「大当たり」というのは、第1特別図柄の大当たり抽選又は第2特別図柄の大当たり抽選において、大当たり遊技(特別遊技)を実行する権利を獲得したことをいう。
「大当たり遊技(特別遊技)」というのは、大入賞口15が所定態様で開放して閉鎖するラウンド遊技を所定回数(例えば、16回)行うことをいう。
なお、各ラウンド遊技における大入賞口15の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても大入賞口15に所定個数の遊技球(例えば、10個)が入賞(入球)すると1回のラウンド遊技が終了する。
つまり、「大当たり遊技(特別遊技)」は、遊技者が賞球を獲得し易い遊技者にとって有利な遊技となっている。なお、本実施の形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の大当たり遊技(特別遊技)が設けられているが、詳しくは後述する。
普通図柄の当たり抽選とは、普図ゲート11を遊技球が通過したときに当たり図柄判定用乱数値を取得し、取得した当たり図柄判定用乱数値と当たり判定値とを比較して「当たり」であるか否かを判定することに該当する。
なお、普通図柄の当たり抽選が行われると、普通図柄表示器22で普通図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す普通図柄の停止表示が行われる。すなわち、普通図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
普通図柄表示器22は、1または複数のLEDによって構成され、普通図柄の変動表示においてLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、普通図柄を停止表示する場合には、当たり抽選の結果を示す態様(普通図柄の種類を示す態様)で1又は複数のLEDが点灯する。すなわち、普通図柄表示器22のLEDの点灯態様によって後述する当たりの種類も判別可能となっている。
本実施の形態において「当たり」というのは、普通図柄の当たり抽選において、当たり遊技(補助遊技)を実行する権利を獲得したことをいう。「当たり遊技(補助遊技)」というのは、第2始動口14が所定態様で開放して閉鎖することをいう。
当たり遊技(補助遊技)における第2始動口14の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても第2始動口14に所定個数の遊技球(例えば、10個)が入賞(入球)すると当たり遊技(補助遊技)が終了する。
つまり、「当たり遊技(補助遊技)」は、第2特別図柄の変動表示が実行され易い(開始条件が成立し易い)遊技となっている。なお、本実施の形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の当たり遊技(補助遊技)が設けられているが、詳しくは後述する。
第1特別図柄保留表示器23は、複数のLEDによって構成され、第1特別図柄の変動表示を開始できないときに第1始動口13に遊技球が入賞(入球)した場合、保留される第1特別図柄の大当たり抽選(第1特別図柄の変動表示)を行うための権利(以下、「第1保留」という)の個数を表示するためのものであり、第1保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。
なお、本実施の形態では、第1保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくても良いし、多くても良い。
第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点滅する。
第2特別図柄保留表示器24は、複数のLEDによって構成され、第2特別図柄の変動表示を開始できないときに第2始動口14に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第2特別図柄の大当たり抽選(第2特別図柄の変動表示)を行うための権利(以下、「第2保留」という)の個数を表示するためのものであり、第2保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。
本実施の形態では、第2保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくても良いし、多くても良い。
第2保留が1つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の左側のLEDが点灯し、第2保留が2つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の2つのLEDが点灯する。
また、第2保留が3つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第2保留が4つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の2つのLEDが点滅する。
なお、以降の説明において、「第1保留の個数」という文言を「第1保留数」と「第2保留の個数」という文言を「第2保留数」と表現する場合がある。
普通図柄保留表示器25は、複数のLEDによって構成され、普通図柄の変動表示を開始できないときに普図ゲート11に遊技球が入賞(入球)した場合に保留される普通図柄の当たり抽選(普通図柄の変動表示)を行うための権利(以下、「普図保留」という)の個数を表示するためのものであり、普図保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。
本実施の形態では、普図保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくても良いし、多くても良い。
普図保留が1つの場合には、普通図柄保留表示器25の左側のLEDが点灯し、普図保留が2つの場合には、普通図柄保留表示器25の2つのLEDが点灯する。
また、普図保留が3つの場合には、普通図柄保留表示器25の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、普図保留が4つの場合には、普通図柄保留表示器25の2つのLEDが点滅する。
以降の説明においては、「普図保留の個数」という文言を「普図保留数」と表現する場合がある。
飾り枠8Aの内部には、液晶表示ディスプレイからなる画像表示装置30が設けられ、飾り枠8Aの上部には、可動演出部材36Aが設けられている。
画像表示装置30では、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。演出表示としては、特別図柄の変動表示が行われていない場合に実行される客待ちデモ演出や特別図柄の変動表示が行われている場合に実行される演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示等がある。
また、画像表示装置30の表示部300には、左側領域、中央領域、右側領域といった3列の変動表示領域が形成されている。
各々の変動表示領域に表示される第1演出図柄TZ1、第2演出図柄TZ2、第3演出図柄TZ3を縦方向(本実施の形態では上から下)にスクロールさせることで演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が行われる。
演出図柄TZ1〜TZ3は、例えば、「1」から「8」までの数字を示す図柄により構成され、第1特別図柄表示器20、第2特別図柄表示器21で実行される特別図柄の変動表示に対応して演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が行われる。
すなわち、特別図柄の変動表示の開始に対応して演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示を開始し、特別図柄の変動表示の停止に対応して演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示を停止するようになっている。なお、演出図柄TZ1〜TZ3として、数字を示す図柄の他に「A」から「F」といったアルファベットを示す図柄を設けてもよい。
変動演出における演出図柄TZ1〜TZ3の停止表示では、演出図柄TZ1〜TZ3が大当たり抽選の結果を示す所定の態様(ハズレ態様、大当たり態様等)で所定時間停止するようになっている。
大当たり態様(特別結果態様)は、「777」などのように同一の演出図柄TZ1〜TZ3の組み合わせや「357」などのように規則性を持った演出図柄TZ1〜TZ3の組み合わせであり、ハズレ態様はそれ以外の態様である。
なお、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示の態様はこれに限られず、左右方向にスクロールするものであっても良いし、その場で回転(自転)するようなものであっても良い。
具体的には、特別図柄の変動表示が開始されてから予め定められた変動時間(特図変動パターンに応じた時間)が経過すると、演出図柄TZ1〜TZ3が当該大当たり抽選の結果を示す所定の態様で所定時間停止表示が行われる。
演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示においては、大当たり抽選の結果に応じて、背景画像及びキャラクタ画像等の様々な演出画像やムービー等の変動演出が画像表示装置30に表示されることで、遊技者の大当たり当選への期待感を高めるようになっている。
ここで、変動演出を構成する演出には、大当たり当選への期待感を高めるようなリーチ演出が設けられている。このリーチ演出とは、大当たりを報知する演出図柄TZ1〜TZ3の組合せの一部が仮停止して、他の演出図柄が変動を行うような、遊技者に大当たり当選への期待感を付与する変動態様を意味する。
例えば、大当たりを報知する演出図柄TZ1〜TZ3の組合せ(大当たり結果態様)として「777」の3桁の演出図柄TZ1〜TZ3の組み合わせが設定されている場合に、左側領域と右側領域に2つの第1演出図柄TZ1、第3演出図柄TZ3が「7」で仮停止して、中央領域で残りの第2演出図柄TZ2が変動を行っている態様をいう。
なお、「仮停止」とは、演出図柄TZ1〜TZ3が小さく揺れ動いたり、演出図柄TZ1〜TZ3が小さく変形したりして、遊技者に演出図柄TZ1〜TZ3が停止しているかのようにみせている(完全に停止していない)態様をいう。
また、本実施の形態においては、リーチ演出の種類として、「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチ」等が設定されている。
「ノーマルリーチ」とは、当該ノーマルリーチとなる以前の背景画像が表示されている状態で、左側領域と右側領域に2つの演出図柄TZ1、TZ3が仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄TZ2が変動するリーチ演出のことである。
「スーパーリーチ」とは、左側領域と右側領域に2つの演出図柄TZ1、TZ3が仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄TZ2が変動したまま、当該スーパーリーチとなる以前の背景画像とは異なる所定時間のムービー(動画、アニメーション等)が流れるリーチ演出のことである。
本実施の形態では、リーチ演出に係る大当たり当選期待度としては、ノーマルリーチ<スーパーリーチの順で高くなっている。
可動演出部材36Aは、複数のランプ(LED等)を有する盤用照明装置34によって発光することで発光演出を行うことが可能となっており、ソレノイドやモータ等によって構成される盤用駆動装置36によって上下方向に移動(可動)することで移動演出を行うことが可能となっている。
具体的には、画像表示装置30で実行される演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示中に、所定の発光色で発光したり、上方に位置する待機位置から下方に位置する演出位置に移動したりすることで発光演出や移動演出を行うようになっている。
なお、演出ボタン37Aや演出レバー39Aの操作に応じて(契機に)発光演出や移動演出を行うように構成しても良い。
遊技盤取付枠2A及び遊技盤3の裏側には、遊技の進行を統括的に制御する主制御基板110と、主制御基板110からのコマンドに応じて払出装置5の制御を行う払出制御基板130と、主制御基板110からのコマンドに応じて演出の制御を行う演出制御基板120と、各種制御基板110、120、130に対して電源電圧の供給を行う電源基板140が設けられている。
(遊技機Yの電気的構成)
次に、図3を用いて、遊技機Yの電気的構成について説明する。図3は、本実施の形態における遊技機Yの電気的構成を示すブロック図の一例である。
主制御基板110は、遊技の進行(基本動作)を統括的に制御する。主制御基板110は、遊技に関する演算処理を行うことで、遊技の進行に係る各種装置を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを演出制御基板120や払出制御基板130等に送信したりする。
主制御基板110は、メインCPU(図示せず)と、メインROM(図示せず)と、メインRAM(図示せず)とから構成されるワンチップマイコン(図示せず)と、主制御用の入力ポート及び出力ポート(図示せず)とを少なくとも備えている。
メインCPUは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。
主制御基板のメインROMには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブル(例えば後述する図4〜7等のテーブル)が記憶されている。なお、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
主制御基板110のメインRAMは、メインCPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。
例えば、メインRAMには、特図特電処理データ記憶領域、普図普電処理データ記憶領域、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、停止普図データ記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、第1特別図柄乱数値記憶領域、第2特別図柄乱数値記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入球数(C)記憶領域、始動開放回数カウンタ、遊技状態記憶領域(高確率遊技フラグ記憶領域と時短遊技フラグ記憶領域)、高確率遊技回数(X)カウンタ、時短残り回数(Ct)カウンタ、小当たり残り回数(Ck)カウンタ、遊技状態バッファ、停止特図データ記憶領域、停止普図データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、始動開放タイマカウンタ、始動閉鎖タイマカウンタ、始動インターバルタイマカウンタ等、各種のタイマカウンタ、賞球カウンタ等が設けられている。
なお、これらの記憶領域は、一例に過ぎず、メインRAMには、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
ここで、主制御基板110と演出制御基板120との通信は、主制御基板110から演出制御基板120への一方向のみにコマンド(データ)を通信可能に構成されており、主制御基板110と払出制御基板130との通信は、双方向にコマンド(データ)を通信可能に構成されている。
主制御基板110の入力ポート(図示なし)には、一般入賞口検出スイッチ10a、普図ゲート検出スイッチ11a、第1始動口検出スイッチ13a、第2始動口検出スイッチ14a、大入賞口検出スイッチ15a及び払出制御基板130等が接続されている。
入力ポートを介して、各種検出スイッチからの検出信号等が主制御基板110に入力され、検出信号に応じた制御処理が行われる。
主制御基板110の出力ポート(図示なし)には、第2始動口開閉ソレノイド14b、大入賞口開閉ソレノイド15b、第1特別図柄表示器20、第2特別図柄表示器21、普通図柄表示器22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、及び、普通図柄保留表示器25が接続されている。
出力ポートを介して、各種ソレノイドを制御するための駆動制御信号、及び、各種表示器を制御するための表示制御信号等が出力される。
払出制御基板130は、主制御基板110からの払出制御コマンドの受信に基づき遊技球の払い出しを制御するとともに、遊技球の発射を制御する。
払出制御基板130は、遊技球の払い出しに関する演算処理を行うことで、払出装置5を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを主制御基板110や演出制御基板120等に送信したりする。
払出制御基板130の入力ポート(図示なし)には、発射操作装置4A等が接続されている。
払出制御基板130では、発射操作装置4Aの設けられているタッチセンサ40aから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル40に触れていることを検出すると、発射装置4Bに設けられている発射用ソレノイド41bへの通電を許容し、発射ボリューム40bからの検出信号によって発射ハンドル40の回動角度が変化したことを検出すると、発射ハンドル40の回動角度に応じた発射強度となるように発射用ソレノイド41bを駆動させて遊技球を発射させるようになっている。
発射用ソレノイド41bは、ロータリーソレノイドから構成され、回動軸に打出部材が直結されており、回動軸が回転することで打出部材が回転して遊技球を打ち出すようになっている。
なお、発射用ソレノイド41bの動作は、水晶発振器(図示なし)の出力周期に基づく周波数から約99.9(回/分)に設定されているため、1分間における遊技球の発射数は約99.9(個/分)となっている。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
払出制御基板130の出力ポート(図示なし)には、払出装置5と、発射装置4Bが接続されている。
払出制御基板130では、主制御基板110から払出コマンドを受信すると、所定個数の遊技球を払い出す制御を行うようになっている。
演出制御基板120は、主制御基板110からのコマンドを受けて遊技に関する演出及びデモ演出等の様々な演出を制御する。演出制御基板120は、演出に関する演算処理を行うことで、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ37a、十字キー検出スイッチ38aや演出レバー検出スイッチ39aからの入力信号に応じて、各種の演出を実行させるための制御を行う。
演出制御基板120は、サブCPU(図示せず)と、サブROM(図示せず)と、サブRAM(図示せず)とを備えている。サブCPUは、受信したコマンドまたは入力信号に基づいて、サブROMに格納されたプログラムを読み出してサブRAMを用いて演算処理を行うとともに、その演算処理に基づいて、各種の演出を実行するための処理を行う。
演出制御基板120の入力ポート(図示なし)には、演出ボタン検出スイッチ37a、十字キー検出スイッチ38aや演出レバー検出スイッチ39aなどが接続されている。
演出制御基板120では、演出ボタン検出スイッチ37aから演出ボタン37Aが操作されたことを示す演出ボタン検出信号が入力されたり、十字キー検出スイッチ38aから十字キー38Aが操作されたことを示す十字キー検出信号が入力されたり、演出レバー検出スイッチ39aから演出レバー39Aが操作されたことを示す演出レバー検出信号が入力されたりすると、検出信号に応じた演出を実行するための処理を行う。
演出制御基板120の出力ポート(図示なし)には、画像表示装置30、音声出力装置33、盤用照明装置34、枠用照明装置35、盤用駆動装置36や演出ボタン駆動モータ37bなどが接続されている。
演出制御基板120では、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ37a、十字キー検出スイッチ38aや演出レバー検出スイッチ39aからの入力信号に応じて、画像表示装置30に、背景画像、演出図柄画像、キャラクタ画像やアイコン画像等の各種画像を表示させるための制御を行う。
また、演出制御基板120では、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ37a、十字キー検出スイッチ38aや演出レバー検出スイッチ39aからの入力信号に応じて、音声出力装置33に、音声データや楽曲データ(BGM、SE)等を出力させるための制御を行う。
また、演出制御基板120では、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ37a、十字キー検出スイッチ38aや演出レバー検出スイッチ39aからの入力信号に応じて、盤用照明装置34や枠用照明装置35の各種LEDの点灯制御を行うことで発光演出等を実行するための制御を行う。
また、演出制御基板120では、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ37a、十字キー検出スイッチ38aや演出レバー検出スイッチ39aからの入力信号に応じて、盤用駆動装置36や演出ボタン駆動モータ37bのモータやソレノイドといった駆動源の駆動制御を行うことで移動演出等実行するための制御を行う。
電源基板140は、遊技機Y(主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130や各種電子部品)に電源電圧を供給する。
電源基板140には、電断(停電)が発生したか否かを検出するとともに、電断(停電)の発生に基づき電断検出信号を主制御基板110に出力する電断検出回路と、電断(停電)時に主制御基板110や払出制御基板130に対してバックアップ電源を供給するためのバックアップ電源回路を備える。
電源基板140は、遊技機Yに供給される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検出信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検出信号がハイレベルになると、主制御基板110は動作可能状態となり、電断検出信号がローレベルになると、主制御基板110は動作停止状態になる。
また、電源基板140は、遊技機への通電時に蓄電するコンデンサを備えており、電断(停電)が発生するとコンデンサに蓄えられていたバックアップ用の電源電圧を主制御基板110や払出制御基板130に対して供給する。
これにより、電断(停電)時においても遊技の制御状態が保持されることとなり、電断(停電)からの復旧後に遊技の制御状態を電断(停電)発生前の状態に復旧させることができる。なお、演出制御基板120にバックアップ電源を供給するようにしてもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。
本実施の形態においては、特別図柄の大当たり抽選に関する状態として「低確率遊技状態」と「高確率遊技状態」とを有し、第2始動口14が有する可動部材14cに関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。
この大当たり抽選に関する状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)と可動部材14cに関する状態(非時短遊技状態、時短遊技状態)とは、それぞれの状態を関連させることもでき、独立させることもできる。
つまり、
(1)「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合(第1特定遊技状態)と、
(2)「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合(通常遊技状態)と、
(3)「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合(第2特定遊技状態)と、
(4)「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合(第3特定遊技状態)と、を設けることが可能になる。
なお、電源投入後の遊技機Yの初期の遊技状態は、「通常遊技状態」に設定されている。
本実施の形態において「低確率遊技状態」というのは、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入賞(入球)したことを条件として行われる特別図柄の大当たり抽選において、大当たりの当選確率が、1/300と低く設定された遊技状態をいう。
これに対して「高確率遊技状態」というのは、低確率遊技状態と比べて大当たりの当選確率が高く(1/40)設定された遊技状態をいう。したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、大当たりに当選しやすいこととなる。なお、低確率遊技状態から高確率遊技状態に変更するのは、後述する大当たり遊技を終了した後である。
本実施の形態では、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)への移行の契機となる大当たりを「確変大当たり」といい、「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)への移行の契機となる大当たりを「時短付大当たり」という。
本実施の形態において「非時短遊技状態」というのは、普図ゲート11を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「時短遊技状態」よりも長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口14の開放時間が短く設定され易い遊技状態をいう。
例えば、普図ゲート11を遊技球が通過すると、普通図柄の当たり抽選が行われて、普通図柄表示器22において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから、例えば、30秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、第2始動口14が、例えば、0.2秒間、開放態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、普図ゲート11を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口14の開放時間が、例えば、2.6秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。
さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄の当たり抽選において当たりに当選する確率が、例えば、1/128と低く設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄抽選において当たりに当選する確率が、例えば、127/128と高く設定される。
したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、普図ゲート11を遊技球が通過すると、第2始動口14が開放態様に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者は遊技球を消費せずに遊技を有利に進行することが可能となる。
なお、実施の形態において、「時短遊技状態」は、「非時短遊技状態」と比べて、普通図柄の変動時間、第2始動口14の開放時間および普通図柄抽選の当選確率が有利になるよう設定されている。
しかしながら、「時短遊技状態」は、普通図柄の変動時間、第2始動口14の開放時間および普通図柄抽選の当選確率のいずれか1つのみが有利になるように設定されていてもよい。
(大当たりの種類)
次に、大当たりの種類について説明する。
本実施の形態においては、第1始動口13への遊技球の入賞に基づく、大当たり抽選において当選し得る大当たりの種類として、「確変大当たり」及び「時短付大当たり」を有し、第2始動口14への遊技球の入賞に基づく、大当たり抽選において当選し得る大当たりの種類として、「確変大当たり」及び「時短付大当たり」を有している。
「確変大当たり」とは、開閉部材15cを作動させて、大入賞口15を、1ラウンド遊技から16ラウンド遊技まで1つのラウンド遊技あたり29.5秒まで開放させる確変大当たり遊技を実行すると共に、確変大当たり遊技の終了後に、遊技状態を、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が100回行われるまでの間、第2特定遊技状態に設定する大当たりである。
開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口15に入賞すると、1つのラウンド遊技が終了することになる。そして、16ラウンド遊技が終了すると、確変大当たり遊技が終了することになる。
第2特定遊技状態(「高確率遊技状態」且つ「時短遊技状態」)では100回の大当たり抽選が行われるまでに大当たり当選する確率が極めて高い状態となる。
「時短付大当たり」とは、開閉部材15cを作動させて、大入賞口15を、1ラウンド遊技から16ラウンド遊技まで1つのラウンド遊技あたり29.5秒まで開放させる時短付大当たり遊技を実行すると共に、時短付大当たり遊技の終了後に、遊技状態を、小当たりに10回当選するまで継続して第1特定遊技状態に設定する大当たりである。
開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口15に入賞すると、1つのラウンド遊技が終了することになる。そして、16ラウンド遊技が終了すると、時短付大当たり遊技が終了することになる。
なお、本実施の形態において、「確変大当たり遊技」及び「時短付大当たり遊技」の何れの大当たり遊技であっても、大当たり遊技中の遊技状態としては、「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」が設定される。
時短付大当たり遊技の終了後に設定される第1特定遊技状態は、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が100回に達することでも終了される。すなわち、第1特定遊技状態であるときに大当たりに当選せず、小当たりに10回当選していない場合、第1特定遊技状態は、第1特定遊技状態における100回目の特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が終了まで継続する。そして、この100回目の特別図柄の変動表示が終了すると、第1特定遊技状態は終了する。
このように、遊技機Yは、主制御基板110のメインCPUが、特定遊技状態(第1特定遊技状態、第2特定遊技状態)において、大当たり判定の判定回数(特別図柄の変動表示の実行可能回数)が100回に達することを契機に特定遊技状態を終了させている。すなわち、遊技機Yは、所謂「ST機」として機能している。
また、本実施の形態では、大当たり遊技後に設定される特定遊技状態(第1特定遊技状態、第2特定遊技状態など)の変動表示回数(本実施の形態では、上述の100回)のことを、「高確率遊技回数」や「時短回数」と表現する場合がある。
なお、本実施の形態では、大当たりの種類を2種類としているが、2種類に限られず、2種類よりも少なくてもよいし、多くてもよい。また、開閉部材15cの開放時間を何れの大当たり(「確変大当たり」、「時短付大当たり」)であっても29.5秒としているが、開放時間は29.5秒ではなくても良いし、ラウンド遊技によって異なる開放時間としても良い。
(普図ゲート11への遊技球の通過に基づく当たりの種類)
次に、普図ゲート11への遊技球の通過に基づく当たりの種類について説明する。
本実施の形態においては、普図ゲート11への遊技球の通過に基づく、当たり抽選において当選し得る当たりの種類として、「第1当たり」及び「第2当たり」を有し、当たり抽選が実行される際の遊技状態が非時短遊技状態であれば、「第1当たり」となり、当たり抽選が実行される際の遊技状態が時短遊技状態であれば、「第2当たり」となる。
「第1当たり」とは、可動部材14cを作動させて、第2始動口14を、0.2秒まで1回開放させる第1当たり遊技を実行する当たりである。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が第2始動口14に入賞すると、第1当たり遊技が終了することになる。なお、大当たり遊技とは違い、当たり遊技の終了後は、遊技状態が変更(設定)されることはない。
「第2当たり」とは可動部材14cを作動させて、第2始動口14を、2.6秒まで開放させ、1.5秒まで閉鎖させ、再び2.6秒まで開放させる第2当たり遊技を実行する当たりである。つまり、可動部材14cを2回開放させる当たり遊技である。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が第2始動口14に入賞すると、1回の開放が終了することになる。そして、2回の開放が終了すると、第2当たり遊技が終了するとこなる。なお、大当たり遊技とは違い、当たり遊技の終了後は、遊技状態が変更(設定)されることはない。
このように、「時短遊技状態」では、第2始動口14に遊技球が入賞し易くなっており、「非時短遊技状態」よりも、遊技者は遊技球を消費せずに遊技を有利に進行することが可能となっている。
(主制御基板の作用)
次に、主制御基板110の作用について説明する。
まず、遊技球が第1始動口に入賞(入球)すると、主制御基板110(のメインCPU)は、所定個数の遊技球(例えば3個)を賞球として払い出させるための情報を払出制御基板130に送信する。
次に、主制御基板110は、保留している第1保留数が4(上限値)より小さいか否かを判定する。主制御基板110は、第1保留数が4より小さいと判定した場合、第1保留数を「1」加算して更新する。
また、主制御基板110は、第1特別図柄保留表示器23に表示する第1保留数を更新するために、現在の第1保留数を示す表示制御信号を第1特別図柄保留表示器23に出力する。
なお、第1保留数が4より小さくない、すなわち、4であると判定した場合、以下に説明する処理を行わずに、当該入賞に対する処理を終了する。
そして、主制御基板110は、特図判定情報を取得し、特図判定情報に基づいて事前判定を行う。この事前判定とは、今回取得した第1始動口13の特図判定情報に基づいて後述する変動パターンを第1始動入賞情報として事前に決定することである。
そして、決定した第1始動入賞情報(第1始動口入賞指定コマンド)を演出制御基板120に送信する。
演出制御基板120(のサブCPU)は、第1始動入賞情報(第1始動口入賞指定コマンド)を受信すると、第1始動入賞情報(第1始動口入賞指定コマンド)を解析し、当該第1始動入賞情報(第1始動口入賞指定コマンド)に対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される変動表示において先読み演出を実行することができる。
そして、主制御基板110は、上述の取得した特図判定情報を第1特別図柄保留記憶領域に記憶する。
主制御基板110は、特図判定情報の記憶の後、記憶した特図判定情報に基づく第1特別図柄の変動表示を開始できるようになると、大当たり判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか否かの大当たり判定を行う。
主制御基板110は、上記大当たり判定において「大当たり」と判定された場合には、特別図柄判定用乱数値に基づいて、大当たりの種類が対応付けられた大当たり図柄を決定する。
また、上記大当たり判定において「ハズレ」と判定された場合には、ハズレ図柄を決定する。
次に、主制御基板110は、後述する変動パターン決定テーブルを参照し、特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、特別図柄の変動時間等が対応付けられた特別図柄の変動パターンを決定する。
そして、主制御基板110は、決定した変動パターンに基づく特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための表示制御信号を第1特別図柄表示器20に出力する。これにより、第1特別図柄表示器20による特別図柄の変動表示が行われる。
また、主制御基板110は、決定した特別図柄の変動パターンに対応する情報(変動パターン指定コマンド)を演出制御基板120に送信する。
なお、演出制御基板120は、変動パターンに対応する情報(変動パターン指定コマンド)を受信すると、変動パターンに対応する情報(変動パターン指定コマンド)に基づいて変動演出パターンを決定し、決定した変動演出パターンに応じた変動演出(演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示を含む)を行う。
主制御基板110は、特別図柄の変動表示が行われている間、当該変動表示に係る特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。
主制御基板110は、変動時間が経過したと判定した場合、決定された特別図柄を第1特別図柄表示器20に停止表示させる。これにより、遊技者に大当たり抽選の抽選結果が報知されることとなる。ここで、主制御基板110は、停止表示された特別図柄が「大当たり図柄」であるか、「ハズレ図柄」であるかを判定する。
主制御基板110は、停止された特別図柄が「ハズレ図柄」である場合には、当該入賞に対する処理を終了する一方、停止表示された特別図柄が「大当たり図柄」である場合には、大当たり図柄の種類に応じた大当たり遊技を実行する。
主制御基板110は、大当たり遊技が終了すると、当該大当たり図柄の種類(大当たりの種類)に応じた遊技状態及び当該遊技状態において実行可能な特別図柄の変動表示の回数を設定する。
以上のように、主制御基板110が作用し、本実施の形態の遊技が進行する。
なお、第2始動口に入賞(入球)した場合も略同様な処理を行うので、説明は省略する。
次に、図4〜図7を参照して、主制御基板110のメインROM(図示せず)に記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
(大当たり判定テーブル)
図4(a)は、第1始動口14への遊技球の入球を契機とする大当たり抽選の大当たり判定テーブルである。また、図4(b)は、第2始動口15への遊技球の入球を契機とする大当たり抽選の大当たり判定テーブルである。図4(a)と図4(b)とのテーブルでは、小当たりの当選確率が相違しているが、大当たり確率は同一である。
図4(a)、図4(b)に示すように大当たり判定テーブルには、確率遊技状態、特別図柄判定用乱数値と、大当たり抽選の抽選結果とが対応付けられている。
メインCPUは、図4(a)、図4(b)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルを参照し、現在の確率遊技状態と取得された特別図柄判定用乱数値に基づいて、「大当たり」か「小当たり」か「ハズレ」かを判定する。
例えば、図4(a)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルによれば、低確率遊技状態であるときには、「7」、「8」という2個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。一方、高確率遊技状態であるときには、「7」〜「21」の15個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。
また、図4(a)に示す第1特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルによれば、低確率遊技状態であっても高確率遊技状態であっても、特別図柄判定用乱数値が「50」、「100」、「150」の3個の特別図柄判定用乱数値であった場合に「小当たり」と判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
特別図柄判定用乱数値の乱数範囲は、0〜599である。図4(a)、(b)に示すように、第1特別図柄表示装置及び第2特別図柄表示装置の何れにおいても、低確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は1/300であり、高確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は1/40である。
第1特別図柄表示装置では、小当たりと判定される確率は、低確率遊技状態であっても高確率遊技状態であっても1/200である。一方、第2特別図柄表示装置では、小当たりと判定される確率は、低確率遊技状態であっても高確率遊技状態であっても1/20である。
(図柄決定テーブル)
図5は、大当たり抽選の抽選結果に対応する特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブルを示す図である。
図5(a)は、ハズレのときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照される図柄決定テーブルである。また、図5(b)は、大当たりのときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照される図柄決定テーブルである。また、図5(c)は、小当たりのときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照される図柄決定テーブルである。
図5(a)に示すように、ハズレにおける図柄決定テーブルには、特別図柄表示装置の種別(遊技球が入賞した始動口の種別)と、特別図柄(停止特図データ)とが対応付けられている。
なお、ハズレにおいても複数の特別図柄が決定可能なように、ハズレ図柄用乱数値を備え、複数の特別図柄とハズレ図柄用乱数値とを対応付けて構成してもよい。
また、図5(b)に示すように、大当たりにおける図柄決定テーブルには、特別図柄表示装置の種別(遊技球が入賞した始動口の種別)と、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときに取得される大当たり図柄用乱数値と、特別図柄(停止特図データ)とが対応付けられている。
図5(c)に示すように、小当たりにおける図柄決定テーブルについても、特別図柄表示装置の種別(遊技球が入賞した始動口の種別)と、特別図柄(停止特図データ)とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図5に示す図柄決定テーブルを参照し、特別図柄表示装置の種別と、大当たり図柄用乱数値等とに基づいて、特別図柄の種類(停止特図データ)を決定する。
そして、特別図柄の変動開始時には、決定した特別図柄の種類(停止特図データ)に基づいて、特別図柄の情報としての演出図柄指定コマンドを決定する。ここで、演出図柄指定コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、実行される制御コマンドの内容を示す1バイトのDATAデータとから構成される。このことは、後述する変動パターン指定コマンド等についても同様である。
特別図柄の種類(停止特図データ)によって、大当たり遊技終了後の遊技状態及び大当たり遊技の種類が決定されることから、特別図柄の種類が大当たり遊技終了後の遊技状態と大当たり遊技の種類を決定するものといえる。
このため、図5(b)に示す特別図柄には、大当たり遊技の種類に対応する説明を補足的に記載している。
(特別図柄の変動パターン決定テーブル)
図6及び図7は、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブルを示す図である。
図6は、非時短遊技状態(「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)、または、「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(第3特定遊技状態))で選択される変動パターン決定テーブルである。また、図7は、時短遊技状態(「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)、または、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態))で選択される変動パターン決定テーブルである。
図6及び図7に示す変動パターン決定テーブルには、特別図柄表示装置(始動口の種別)と、大当たり抽選の抽選結果と、特別図柄(停止特図データ)と、リーチ判定用乱数値と、特別図柄の保留球数(U1またはU2)と、特図変動用乱数値と、特別図柄の変動パターンと、特別図柄の変動時間とが対応付けられている。
「特別図柄の変動パターン」とは、少なくとも、大当たりの判定結果及び特別図柄の変動時間を定めるものといえる。
また、大当たりのときには、必ずリーチを行うように構成しているため、大当たりのときにはリーチ判定用乱数値は参照されないように構成されている。なお、リーチ判定用乱数値は、乱数範囲が97(0〜96)に設定されており、特図変動用乱数値は、乱数範囲が100(0〜99)に設定されている。
また、例えば図6に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルでは、特別図柄の保留球数(U1またはU2)に応じて、特別図柄の平均変動時間が設定されており、変動パターン1(通常変動)の変動時間T1よりも、変動パターン2(短縮変動)の変動時間T2の方が短くなるように設定されている。
メインCPUは、遊技状態に応じた特別図柄の変動パターン決定テーブルを参照し、特別図柄表示装置(始動口の種別)、大当たり抽選の抽選結果、停止する特別図柄、特別図柄保留球数(U1またはU2)、リーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンと特別図柄の変動時間を決定する。
なお、特別図柄の保留球数としては最大球数の「4」が記憶されることはあるものの、特別図柄の変動パターンは、特別図柄の保留球数から1を減算した後に決定されるものであることから、保留球数として「4」は参照されないことになる。
そして、決定した特別図柄の変動パターンに基づいて、特別図柄の変動パターン指定コマンドが生成され、演出制御基板120に特別図柄の変動パターンの情報が送信される。
ここで、特別図柄の変動パターン指定コマンドは、コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成されている。
図6、図7に示すように、MODEデータが「E6H」、「E8H」であるときには第1始動口14に遊技球が入賞したことに対応する第1特別図柄表示装置20の特別図柄の変動パターン指定コマンドを示し、MODEデータが「E7H」、「E9H」であるときには、第2始動口15に遊技球が入賞したことに対応する第2特別図柄表示装置21の特別図柄の変動パターン指定コマンドを示している。
また、演出制御基板120では、特別図柄の変動パターン(変動パターン指定コマンド)に基づいて、演出図柄等の演出内容が決定される。図6、図7に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルの最右欄には、参考として演出図柄等の演出内容を記載している。
ここで、演出内容として、「通常変動」、「ショート変動」とは、演出図柄TZ1〜TZ3がバラバラに高速で変動して、リーチとならずに停止することを意味しており、通常変動とショート変動とは、ショート変動が通常変動に比べて短い変動時間で終了する点で相違している。
また、「リーチ」とは、大当たりを報知する演出図柄TZ1〜TZ3の組合せの一部が仮停止して、他の演出図柄TZ1〜TZ3が変動を行うような、遊技者に大当たりの期待感を付与する変動態様を意味する。
例えば、大当たりを報知する演出図柄TZ1〜TZ3の組合せとして「777」の3桁の演出図柄TZ1〜TZ3の組み合わせが設定されている場合に、2つの演出図柄TZ1、TZ3が「7」で仮停止して、残りの演出図柄TZ2が変動を行っている態様をいう。なお、「仮停止」とは、演出図柄TZ1、TZ3が小さく揺れ動くようにして遊技者に演出図柄TZ1〜TZ3が停止しているかのようにみせている態様をいう。
「ノーマルリーチ」は、非時短遊技状態(通常遊技状態または第3特定遊技状態)における変動演出で実行されるリーチの1つであり、2つの演出図柄TZ1、TZ3が仮停止し、残り1つの演出図柄TZ2が変動する大当たりの期待度が低いリーチを意味している。なお、本実施の形態においては、「ノーマルリーチ」によって大当たりしないものの、「ノーマルリーチ」によって大当たりするように構成してもよい。
「スーパーリーチ」は、非時短遊技状態(通常遊技状態または第3特定遊技状態)における変動演出で実行されるリーチの1つであり、「ノーマルリーチ」よりも大当たりの期待度が高いリーチを意味している。
例えば、仮停止していない演出図柄が特殊な変動を行い、キャラクタ等の画像が表示される態様をいう。
「スーパーリーチ1(確変大当たり)」は、確変大当たりに当選した際の変動演出で実行される「スーパーリーチ」である。
「スーパーリーチ2(時短付大当たり)」は、時短付大当たりに当選した際の変動演出で実行される「スーパーリーチ」である。
「スーパーリーチ3(小当たり)」は、小当たり確に当選した際の変動演出で実行される「スーパーリーチ」である。
「スーパーリーチ1(ハズレ)」は、大当たりの判定結果がハズレである際に実行するものであり、「スーパーリーチ1(確変大当たり)」に相当する演出内容の「スーパーリーチ」である。
「スーパーリーチ2(ハズレ)」は、大当たりの判定結果がハズレである際に実行するものであり、「スーパーリーチ2(時短付大当たり)」に相当する演出内容の「スーパーリーチ」である。
「スーパーリーチ3(ハズレ)」は、大当たりの判定結果がハズレである際に実行するものであり、「スーパーリーチ3(小当たり)」に相当する演出内容の「スーパーリーチ」である。
「ロング変動」、「ショート変動」は、演出図柄TZ1〜TZ3がバラバラに高速で変動して、リーチとならずに停止することを意味しており、ロング変動とショート変動とは、ショート変動がロング変動に比べて短い変動時間で終了する点で相違している。
「特別演出」とは、時短遊技状態(第1特定遊技状態または第2特定遊技状態)で設定される演出モードである「チャンスモード」における各変動演出であり、「チャンスモード」に特有なキャラクタが登場する「特別リーチ」を含む。
なお、この「特別演出」の演出例についての詳細は、後述する。
「特別演出1(確変大当たり)」は、確変大当たりに当選した際の変動演出で実行される「特別演出」である。
「特別演出2(時短付大当たり)」は、時短付大当たりに当選した際の変動演出で実行される「特別演出」である。
「特別演出3(小当たり)」は、小当たり確に当選した際の変動演出で実行される「特別演出」である。
「特別演出1(ハズレ)」は、大当たりの判定結果がハズレである際に実行するものであり、「特別演出1(確変大当たり)」に相当する演出内容の「特別演出」である。
「特別演出2(ハズレ)」は、大当たりの判定結果がハズレである際に実行するものであり、「特別演出2(時短付大当たり)」に相当する演出内容の「特別演出」である。
「特別演出3(ハズレ)」は、大当たりの判定結果がハズレである際に実行するものであり、「特別演出3(小当たり)」に相当する演出内容の「特別演出」である。
(遊技フロー)
次に、図8を用いて、遊技機Yによる基本的な遊技フローについて説明する。
なお、本実施の形態において説明する遊技フローにおいては、主制御基板110のメインCPUが遊技状態の設定を含む遊技の進行を制御し、演出制御基板120のサブCPUが、メインCPUの制御に基づいて、演出モードの設定を含む演出の制御を実行する。
「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)では、演出モードとして「街モード」が設定される。この「街モード」は、例えば、主人公のキャラクタが宝物を探しに街を歩いていくといったシーンからなる演出が実行される。
この「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)での「街モード」において、第1始動口13または第2始動口14への遊技球の入賞に基づいて確変大当たりに当選すると(図8における(1))、この通常遊技状態における「街モード」は終了し、確変大当たり遊技が実行される。
確変大当たり遊技が終了すると(図8における(2))、遊技状態が「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)に設定されるとともに、演出モードが「チャンスモード」に設定される。
なお、「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)の「街モード」において、第1始動口13または第2始動口14への遊技球の入賞に基づいて小当たりに当選すると(図8における(22))、小当たり遊技が実行される。小当たり遊技が終了しても(図8における(23))、遊技状態は変更されず、「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)のままである。
「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)で設定される「チャンスモード」においては、例えば主人公のキャラクタが敵のキャラクタと剣を用いて戦い合うようなリーチの演出が実行される。
この「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)の「チャンスモード」において、第1始動口13または第2始動口14への遊技球の入賞に基づいて小当たりに当選すると(図8における(3))、小当たり遊技が実行される。小当たり遊技が終了しても(図8における(4))、遊技状態は変更されず、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)のままである。
そして、この「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)の「チャンスモード」において、このような小当たりの当選回数(すなわち、小当たり遊技の実行回数)が10回となり、その10回目の小当たり遊技の実行が終了すると(図8における(5))、この「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)の「チャンスモード」は終了する。そして、遊技状態として「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(第3特定遊技状態)が設定されるとともに、演出モードとして「リベンジモード」が設定される。
この「リベンジモード」は、各変動演出が、大当たりの当選に対するリベンジの機会を遊技者に与えるような内容の「リベンジチャンス」からなる演出モードである。
この「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(第3特定遊技状態)の「リベンジモード」において、第1始動口13または第2始動口14への遊技球の入賞に基づいて小当たりに当選すると(図8における(12))、小当たり遊技が実行される。小当たり遊技が終了しても(図8における(13))、遊技状態は変更されず、第3特定遊技状態のままである。
この「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(第3特定遊技状態)の「リベンジモード」は、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)で設定される「チャンスモード」の開始からの特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示の実行が100回終了することで終了する(図8における(18))。そして、遊技状態が「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)に設定されるとともに、演出モードが「街モード」に設定される。
「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)の「チャンスモード」において確変大当たり及び時短付大当たりの何れにも当選することなく、または、小当たりに10回当選することなく、この「チャンスモード」の開始から特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示の実行が100回終了した場合には(図8における(11))、この第2特定遊技状態における「チャンスモード」は終了し、遊技状態が「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)に設定されるとともに、演出モードが「街モード」に設定される。
一方、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)の「チャンスモード」において確変大当たりに当選した場合には(図8における(9))、この第2特定遊技状態における「チャンスモード」は終了し、確変大当たり遊技が実行された後に(図8における(2))、再び「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)の「チャンスモード」に設定される。
また、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)の「チャンスモード」において時短付大当たりに当選した場合には(図8における(10))、この第2特定遊技状態における「チャンスモード」は終了し、時短付大当たり遊技が実行された後に(図8における(15))、「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「チャンスモード」に設定される。
「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(第3特定遊技状態)の「リベンジモード」において確変大当たりに当選した場合には(図8における(28))、この第3特定遊技状態における「リベンジモード」は終了し、確変大当たり遊技が実行された後に(図8における(2))、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)の「チャンスモード」に設定される。
また、「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(第3特定遊技状態)の「リベンジモード」において時短付大当たりに当選した場合には(図8における(7))、この第3特定遊技状態における「リベンジモード」は終了し、時短付大当たり遊技が実行された後に(図8における(16))、「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「チャンスモード」が設定される。
「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)である「街モード」において、第1始動口13または第2始動口14への遊技球の入賞に基づいて時短付大当たりに当選すると(図8における(14))、この通常遊技状態の「街モード」は終了し、時短付大当たり遊技が実行される。時短付大当たり遊技が終了すると(図8における(16))、遊技状態が「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)に設定されるとともに、演出モードが「チャンスモード」に設定される。
この「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)で設定される「チャンスモード」は、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2通常遊技状態)で設定される「チャンスモード」と同一の演出モードであり、上述したように、例えば主人公のキャラクタが敵のキャラクタと剣を用いて戦い合うようなリーチの演出が実行される。
なお、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)で設定される「チャンスモード」では、「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)で設定される「チャンスモード」よりも高い割合で、「高確率遊技状態」の可能性があることを遊技者に示唆する「高確率示唆演出」を実行するようにしてもよい。
この「高確率示唆演出」は、例えば、「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)で設定される「チャンスモード」よりも「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)で設定される「チャンスモード」の方が高い割合で、「チャンスモード」における「高確率示唆演出」に固有のキャラクタの画像が表示される演出である。
「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「チャンスモード」において時短付大当たりに当選した場合には(図8における(15))、この第1特定遊技状態の「チャンスモード」は終了し、時短付大当たり遊技が実行された後に(図8における(16)、再び、この第1特定遊技状態の「チャンスモード」が設定される。
「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「チャンスモード」において確変大当たりに当選した場合には(図8における(6))、この第1特定遊技状態の「チャンスモード」は終了し、確変大当たり遊技が実行された後に(図8における(2))、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)の「チャンスモード」が設定される。
「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「チャンスモード」において、第1始動口13または第2始動口14への遊技球の入賞に基づいて小当たりに当選すると(図8における(19))、小当たり遊技が実行される。小当たり遊技が終了しても(図8における(20))、遊技状態は変更されず、「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)のままである。
そして、この「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「チャンスモード」において、このような小当たりの当選回数(すなわち、小当たり遊技の実行回数)が10回となり、その10回目の小当たり遊技の実行が終了すると(図8における(21))、この「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「チャンスモード」は終了する。そして、遊技状態として「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)が設定されるとともに、演出モードとして「リベンジモード」が設定される。
一方、この「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「チャンスモード」での1回目〜99回目の特別図柄の変動表示(特別演出)においては、その特別図柄に係る大当たりの判定結果が小当たりであって、その小当たりが「チャンスモード」での1回目〜9回目に当選した小当たりである場合には、その特別図柄の変動表示(特別演出)が終了しても、「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「チャンスモード」は継続する。
また、この「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「チャンスモード」での1回目〜99回目の特別図柄の変動表示(特別演出)においては、その特別図柄に係る大当たりの判定結果がハズレであると、その特別図柄の変動表示(特別演出)が終了しても、「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「チャンスモード」は継続する。
なお、この「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「チャンスモード」において確変大当たり及び時短付大当たりの何れにも当選することなく、または、小当たりに10回当選することなく、この「チャンスモード」の開始から100回目の特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が終了すると(図8における(17))、この第1特定遊技状態の「チャンスモード」は終了し、遊技状態が「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)に設定されるとともに、演出モードが「街モード」に設定される。
このような第1特定遊技状態及び第2特定遊技状態で設定される「チャンスモード」では、100回目の特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示において、小当たりに当選可能な回数(すなわち、小当たり遊技が実行可能な回数)の残り回数が2回以上あるとしても、この100回目の特別図柄の変動表示が終了することで、「チャンスモード」は終了されてしまう。
「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)の「リベンジモード」において、第1始動口13または第2始動口14への遊技球の入賞に基づいて小当たりに当選すると(図8における(26))、小当たり遊技が実行される。小当たり遊技が終了しても(図8における(27))、遊技状態は変更されず、通常遊技状態のままである。
この「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)の「リベンジモード」は、「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)で設定される「チャンスモード」の開始からの特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示の実行が100回終了することで終了する(図8における(25))。そして、遊技状態が「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)に設定されるとともに、演出モードが「街モード」に設定される。
「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)の「リベンジモード」において確変大当たりに当選した場合には(図8における(28))、この通常遊技状態における「リベンジモード」は終了し、確変大当たり遊技が実行された後に(図8における(2))、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)の「チャンスモード」が設定される。
また、「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)の「リベンジモード」において時短付大当たりに当選した場合には(図8における(24))、この通常遊技状態における「リベンジモード」は終了し、時短付大当たり遊技が実行された後に(図8における(16))、「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「チャンスモード」が設定される。
このように、主制御基板110のメインCPUは、大当たり(確変大当たり、または、時短付大当たり)に当選して大当たり遊技(時短付大当たり遊技、または、時短付大当たり遊技)が実行された後に、時短遊技状態(第2特定遊技状態、または、第1特定遊技状態)にすることが可能である。
そして、主制御基板110のメインCPUは、時短遊技状態(第2特定遊技状態、または、第1特定遊技状態)にしてからの大当たりの判定において、大当たり遊技(確変大当たり遊技、または、時短付大当たり遊技)を実行すると判定した場合には、この時短遊技状態を終了するとともに、大当たり遊技(確変大当たり遊技、または、時短付大当たり遊技)を実行した後、再度、時短遊技状態を設定することがある。
また、主制御基板110のメインCPUは、大当たり遊技(確変大当たり遊技、または、時短付大当たり遊技)後の時短遊技状態(第2特定遊技状態、または、第1特定遊技状態)での大当たりの判定において、小当たり遊技を実行すると判定した場合には、この時短遊技状態を終了する場合と、終了せずに継続する場合とがある。
すなわち、主制御基板110のメインCPUは、大当たり遊技(確変大当たり遊技、または、時短付大当たり遊技)後の時短遊技状態(第2特定遊技状態、または、第1特定遊技状態)において、小当たりの当選回数(すなわち、小当たり遊技の実行回数)が予め定められた10回に達した場合には、この第1特定遊技状態を終了し、小当たりの当選回数が予め定められた10回よりも少ない場合には、この時短遊技状態を終了せずに継続する。
また、主制御基板110のメインCPUは、大当たり遊技(確変大当たり遊技、または、時短付大当たり遊技)後の時短遊技状態(第2特定遊技状態、または、第1特定遊技状態)での大当たりの判定において、ハズレと判定した場合には、この時短遊技状態を終了せずに継続することがある。
すなわち、主制御基板110のメインCPUは、大当たり遊技(確変大当たり遊技、または、時短付大当たり遊技)後の時短遊技状態(第2特定遊技状態、または、第1特定遊技状態)での1回目〜99回目の特別図柄の変動表示においては、その特別図柄に係る大当たりの判定結果がハズレである場合には、その特別図柄の変動表示が終了しても、この時短遊技状態を継続させる。
また、主制御基板110のメインCPUは、大当たり遊技(確変大当たり遊技、または、時短付大当たり遊技)後の時短遊技状態(第2特定遊技状態、または、第1特定遊技状態)において、特別図柄の変動表示の回数が予め定められた100回となった場合には、この時短遊技状態を終了させる。
すなわち、主制御基板110のメインCPUは、大当たり遊技後の大当たり遊技(確変大当たり遊技、または、時短付大当たり遊技)後の時短遊技状態(第2特定遊技状態、または、第1特定遊技状態)において、小当たりの当選回数(すなわち、小当たり遊技の実行回数)が予め定められた10回となった場合、及び、特別図柄の変動表示の回数が予め定められた100回となった場合、の何れかの場合に、この時短遊技状態を終了させるようにしている。
(時短遊技制御処理)
次に、図9を用いて、遊技機Yにおける時短遊技制御処理について説明する。
図9に示すように、ステップS101−1において、主制御基板110のメインCPUは、主制御基板110のメインRAMに設定されている時短フラグがON(=1)に設定されているか否かを判断することにより、現在の遊技状態が時短遊技状態(「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)、または、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態))であるか否かを判断する。
主制御基板110のメインCPUは、時短フラグがONに設定されていることにより、現在の遊技状態が時短遊技状態(「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)、または、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態))であると判断した場合にはステップS101−2に処理を進め、時短フラグがOFF(=0)に設定されていることにより、現在の遊技状態が時短遊技状態でないと判断した場合には本時短遊技制御処理を終了する。
ステップS101−2において、主制御基板110のメインCPUは、時短遊技状態(「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)、または、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態))での今回の特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が終了したか否かを判断し、終了したと判断した場合にはステップS101−3に処理を進め、終了していないと判断した場合には、本時短遊技制御処理を終了する。
ステップS101−3において、主制御基板110のメインCPUは、主制御基板110のメインRAMに予め設定されている時短残り回数カウンタに設定されている、時短遊技状態(「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)、または、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態))における特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示回数(これを「時短回数」ともいう。)の残り回数(これを「時短残り回数Ct」とする。)を1減算する処理を実行する。なお、時短遊技状態(「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)、または、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態))が設定された時点では、時短残り回数Ctは100に設定されている。
ステップS101−4において、主制御基板110のメインCPUは、時短残り回数カウンタに設定されている「時短残り回数Ct」が0である(Ct=0)か否かを判断し、時短残り回数Ct=0であると判断した場合には、ステップS101−9に処理を進め、時短残り回数Ct=0でないと判断した場合には、ステップS101−5に処理を進める。
ステップS101−5において、主制御基板110のメインCPUは、ステップS101−2で終了したと判断した特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示に係る大当たりの判定の判定結果が大当たりであるか否かを判断し、大当たりであると判定した場合にはステップS101−9に処理を進め、大当たりでないと判定した場合にはステップS101−6に処理を進める。
ステップS101−6において、主制御基板110のメインCPUは、ステップS101−2で終了したと判断した特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示に係る大当たりの判定の判定結果が小当たりであるか否かを判断し、小当たりであると判定した場合にはステップS101−7に処理を進め、小当たりでない(ハズレ)と判定した場合には本時短遊技制御処理を終了する。
ステップS101−7において、主制御基板110のメインCPUは、主制御基板110のメインRAMに予め設定されている小当たり残り回数カウンタに設定されている、時短遊技状態(「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)、または、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態))における小当たりに当選可能な回数(すなわち、小当たり遊技が実行可能な回数)の残り回数(これを「小当たり残り回数Ck」とする。)を1減算する処理を実行する。なお、時短遊技状態(「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)、または、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態))が設定された時点では、小当たり残り回数Ckは10に設定されている。
ステップS101−8において、主制御基板110のメインCPUは、「小当たり残り回数Ck」が0である(Ck=0)か否かを判断し、小当たり残り回数Ck=0であると判断した場合には、ステップS101−9に処理を進め、小当たり残り回数Ck=0でないと判断した場合には、本時短遊技制御処理を終了する。
ステップS101−9において、主制御基板110のメインCPUは、メインRAMの時短フラグをクリアさせる処理を行う(すなわちOFF(=0)に設定する)。その後、メインCPUは、本時短遊技制御処理を終了する。
(演出の例)
図10〜図26を用いて、本実施の形態において実行される演出の例として、確変大当たり遊技の終了後に設定される「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)において「チャンスモード」の変動演出(特別演出)を実行する例について述べる。
確変大当たり遊技の終了後に「チャンスモード」が開始されると、図10(a)に示すように、画像表示装置30の表示部300の中央には、「チャンスモード開始!!」といった文字画像が大きく表示される。
次に、画像表示装置30の表示部300では、「チャンスモード」における変動演出である「特別演出」の1回目が実行される。なお、この1回目の「特別演出」は、図7に示す「特別演出3(ハズレ)」の変動演出を行うものである。
この1回目の「特別演出」では、例えば、図10(b)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が開始される。
この変動表示の開始に伴い、「チャンスモード」における特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示の残り回数と、「チャンスモード」における小当たりの当選可能な回数(すなわち、小当たり遊技が実行可能な回数)の残り回数が表示され始める。
「チャンスモード」が開始し、特別図柄が1回目に変動表示を始める際には、特別図柄の変動表示の残り回数は100回であり、小当たりの当選可能な回数の残り回数は10回であり、図10(b)に示すように、画像表示装置30の表示部300の右上部において、その旨が表示される。
なお、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示中、「高確率遊技状態」の可能性があることを遊技者に示唆する「高確率示唆演出」として、例えば、図10(b)に示すように、「チャンスモード」における「高確率示唆演出」に固有のキャラクタD1の画像が表示されるようにしてもよい。
例えば、演出制御基板120のサブCPUは、「チャンスモード」において、小当たりに当選する可能性があることを示唆するリーチ演出を行う「特別演出3(ハズレ)」または「特別演出3(小当たり)」を実行する場合にこの「高確率示唆演出」を実行するか否かを抽選によって決定する。この場合、サブCPUは、上述のように、「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)で設定される「チャンスモード」よりも「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)で設定される「チャンスモード」の方が高い割合で、この「高確率示唆演出」を実行するように決定する。
続いて、図10(c)に示すように、変動表示していた演出図柄TZ1〜TZ3のうちの演出図柄TZ1、TZ3が仮停止してリーチ状態となり、「特別演出」のリーチ演出(特別リーチ)が開始される。
この「特別リーチ」では、図11(a)に示すように、画像表示装置30の表示部300において、主人公のキャラクタC1が敵のキャラクタC2と剣を用いて戦い合う内容の演出画像が表示される。
続いて、図11(b)に示すように、画像表示装置30の表示部300において、主人公のキャラクタC1が敵のキャラクタC2に倒された旨の演出画像が表示されるとともに、演出図柄TZ2が、左右の演出図柄TZ1、TZ3(「6」からなる図柄)とは異なる数字の図柄(「5」からなる図柄)で停止する。
これにより、遊技者に対し、大当たりの判定結果がハズレであるかのように見せている。
続いて、図11(c)に示すように、一端停止した演出図柄TZ2が再び変動するようになる。
すなわち、演出図柄TZ2として、「5」からなる図柄が変動することにより、その後の星印を有する特殊図柄が現れるようになる。この星印を有する特殊図柄は、小当たりに当選している可能性(小当たり遊技が実行される可能性)があることを示唆する図柄である。
続いて、図12(a)に示すように、画像表示装置30の表示部300の中央において、演出図柄TZ2として、「6」からなる図柄と、星印を有する特殊図柄と、「5」からなる図柄とが、右回りに円を描くように動くような煽り演出(図柄示唆演出)が実行される。
このような「6」からなる図柄と、星印を有する特殊図柄と、「5」からなる図柄とが、右回りに円を描くような煽り演出(図柄示唆演出)は、「6」からなる図柄によって大当たりに当選している可能性(すなわち、大当たり遊技が実行される可能性)があることを示唆している。また、星印を有する図柄によって小当たりに当選している可能性(すなわち、小当たり遊技が実行される可能性)があることを示唆している。また、「5」からなる図柄によってハズレである可能性(何れの特別遊技も実行されない可能性)があることを示唆している。
なお、図12(a)に示す煽り演出(図柄示唆演出)に代えて、例えば、画像表示装置30の表示部300の中央において、演出図柄TZ2として、「5」からなる図柄が、星印を有する特殊図柄に変化するような煽り演出(図柄示唆演出)(図示せず)を実行するようにしてもよい。この場合、星印を有する図柄によって小当たりに当選している可能性(小当たり遊技が実行される可能性)があることを示唆している。
その後、図12(b)に示すように、画像表示装置30の表示部300において、主人公のキャラクタC1が敵のキャラクタC2に倒された旨の演出画像が表示されるとともに、演出図柄TZ2が、最終的に、左右の演出図柄TZ1、TZ3(「6」からなる図柄)とは異なる数字の図柄(「5」からなる図柄)で停止する。
これにより、遊技者に対し、大当たりの判定結果がハズレであることを報知する。これで「チャンスモード」における1回目の「特別演出」が終了する。
このように、「チャンスモード」では、ハズレであると判定された場合に実行する「特別演出」で、小当たりに当選している可能性(小当たり遊技が実行される可能性)があることを示唆する示唆演出を実行する。
続いて、「チャンスモード」における特別図柄の2回目の変動表示(特別図柄の変動表示の残り回数が99回)の際の変動演出、すなわち、2回目の「特別演出」が開始される。なお、この2回目の「特別演出」は、図7に示す「特別演出3(小当たり)」の変動演出を行うものである。
図12(c)に示すように、「チャンスモード」における2回目の「特別演出」が開始すると、先の図10(b)と同様に、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が開始される。
また、図12(c)に示すように、「高確率示唆演出」として、「チャンスモード」における「高確率示唆演出」に固有のキャラクタD1の画像が表示される。
続いて、図13(a)に示すように、先の図10(c)と同様に、変動表示していた演出図柄TZ1〜TZ3のうちの演出図柄TZ1、TZ3が仮停止してリーチ状態となり、2回目の「特別演出」のリーチ演出(特別リーチ)が開始される。
続いて、図13(b)に示すように、先の図11(a)と同様に、「特別リーチ」において、主人公のキャラクタC1が敵のキャラクタC2と剣を用いて戦い合う内容の演出画像が画像表示装置30の表示部300に表示される。
続いて、図13(c)に示すように、先の図11(b)と同様に、画像表示装置30の表示部300において、主人公のキャラクタC1が敵のキャラクタC2に倒された旨の演出画像が表示されるとともに、演出図柄TZ2が、左右の演出図柄TZ1、TZ3(「5」からなる図柄)とは異なる数字の図柄(「2」からなる図柄)で停止する。
これにより、遊技者に対し、大当たりの判定結果がハズレであるかのように見せている。
続いて、図14(a)に示すように、先の図11(c)と同様に、一端停止した演出図柄TZ2が再び変動するようになる。すなわち、演出図柄TZ2として、「2」からなる図柄が変動することにより、その後の星印を有する特殊図柄が出現するようになる。
続いて、図14(b)に示すように、画像表示装置30の表示部300の中央において、演出図柄TZ2として、「5」からなる図柄と、星印を有する特殊図柄と、「2」からなる図柄とが、右回りに円を描くように動くような煽り演出(図柄示唆演出)が実行される。
このような「5」からなる図柄と、星印を有する特殊図柄と、「2」からなる図柄とが、右回りに円を描くような煽り演出(図柄示唆演出)は、「5」からなる図柄によって大当たりに当選している可能性(すなわち、大当たり遊技が実行される可能性)があることを示唆している。また、星印を有する図柄によって小当たりに当選している可能性(小当たり遊技が実行される可能性)があることを示唆している。また、「2」からなる図柄によってハズレである可能性(すなわち、何れの特別遊技も実行されない可能性)があることを示唆している。
なお、図14(a)に示す煽り演出(図柄示唆演出)に代えて、例えば、画像表示装置30の表示部300の中央において、演出図柄TZ2として、「2」からなる図柄が、星印を有する特殊図柄に変化するような煽り演出(図柄示唆演出)(図示せず)を実行するようにしてもよい。この場合、星印を有する図柄によって小当たりに当選している可能性があることを示唆している。
その後、図14(c)に示すように、画像表示装置30の表示部300において、主人公のキャラクタC1と敵のキャラクタC2とが、勝敗の決着が付かずに戦いを止める旨の演出画像が表示されるとともに、演出図柄TZ2が、最終的に、星印を有する特殊図柄で停止する。これにより、遊技者に対し、小当たりに当選したであることを報知する。これで「チャンスモード」における2回目の「特別演出」が終了する。
このように、「チャンスモード」では、小当たりに当選すると判定された場合に実行する「特別演出」で、小当たりに当選している可能性(小当たり遊技が実行される可能性)があることを示唆する示唆演出を実行する。
また、小当たりに当選することによって小当たり遊技が行われるが、その際、画像表示装置30の表示部300では、図14(d)に示すように、小当たりの当選可能な回数の残り回数が10回から9回となった旨を報知する演出画像が表示される。
本例では、その後の78回目の「特別演出」(特別図柄の変動表示の残り回数が23回)が終了するまでに、小当たりの当選回数が9回に達するが、ここでは、その間の演出については説明を省略する。
その後、図15(a)に示すように、79回目の「特別演出」(特別図柄の変動表示の残り回数が22回)が開始した時点では、小当たりの当選可能な回数の残り回数は1回である。
そのため、図15(a)に示すように、特別図柄の変動表示の残り回数が22回であり、小当たりの当選可能な回数の残り回数は1回である旨が、画像表示装置30の表示部300の右上部に表示される。
図15(a)に示すように、「チャンスモード」における79回目の「特別演出」が開始すると、先の図10(b)と同様に、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が開始される。
また、図15(a)に示すように、「高確率示唆演出」として、「チャンスモード」における「高確率示唆演出」に固有のキャラクタD1の画像が表示される。
続いて、図15(b)に示すように、先の図10(c)と同様に、変動表示していた演出図柄TZ1〜TZ3のうちの演出図柄TZ1、TZ3が仮停止してリーチ状態となり、100回目の「特別演出」のリーチ演出(特別リーチ)が開始される。
続いて、図15(c)に示すように、先の図11(a)と同様に、「特別リーチ」において、主人公のキャラクタC1が敵のキャラクタC2と剣を用いて戦い合う内容の演出画像が画像表示装置30の表示部300に表示される。
続いて、図16(a)に示すように、先の図11(b)と同様に、画像表示装置30の表示部300において、主人公のキャラクタC1が敵のキャラクタC2に倒された旨の演出画像が表示されるとともに、演出図柄TZ2が、左右の演出図柄TZ1、TZ3(「3」からなる図柄)とは異なる数字の図柄(「1」からなる図柄)で停止する。
これにより、遊技者に対し、大当たりの判定結果がハズレであるかのように見せている。
この小当たりの当選可能な回数の残り回数が1回であるときに実行する「特別演出」では、小当たりの当選可能な回数の残り回数が1回の状態で小当たりに当選している可能性(すなわち、小当たり遊技が実行される可能性)があることを示唆する演出画像として、「チャンスモード」が終了してしまうことを警告するための演出画像を表示するようにしている。
この小当たりの当選可能な回数の残り回数が1回の状態で小当たりに当選している可能性があることを示唆する演出画像は、例えば図16(b)、(c)、図17(a)に示すような「WARNING!」といった、警告を意味する文字画像を含む演出画像である。しかしながら、このような演出画像に限定されない。
本例では、図16(a)に示すように、演出図柄TZ2が、左右の演出図柄TZ1、TZ3(「3」からなる図柄)とは異なる数字の図柄(「1」からなる図柄)で停止し、遊技者に対し、大当たりの判定結果がハズレであるかのように見せた後に、図16(b)に示すように、画像表示装置30の表示部300の中央部に「WARNING!」という文字画像を含む演出画像を大きく表示する。
続いて、図16(c)に示すように、一端停止した演出図柄TZ2が再び変動し始めると、画像表示装置30の表示部の下部において、「WARNING!」という文字画像のテロップが表示される。
そして、図17(a)に示すような煽り演出(図柄示唆演出)を行っている際にも、このテロップは引き続き表示される。
その後、図17(b)に示すように、画像表示装置30の表示部300において、主人公のキャラクタC1と敵のキャラクタC2とが互いに戦うことを止めるという内容の演出画像が表示されるとともに、変動していた演出図柄TZ2が、星印を有する図柄で停止する。
これにより、遊技者に対し、小当たりに当選したことを報知し、「チャンスモード」における22回目の「特別演出」が終了する。
また、小当たりに当選することによって小当たり遊技が行われるが、その際、画像表示装置30の表示部300では、図17(c)に示すように、小当たりの当選可能な回数の残り回数が1回から0回となった旨を報知する演出画像が表示される。
このように、「チャンスモード」において、小当たりの当選可能な回数の残り回数が1回となった「特別演出」(特別図柄の変動表示)が実行されているときに、図16(b)、(c)、図17(a)に示すように「WARNING!」との文字画像が表示される。このような文字画像の表示により、「チャンスモード」における小当たりの当選回数(すなわち、小当たり遊技の実行回数)が10回に達している可能性があることを示唆している。
本実施の形態では、「チャンスモード」における小当たりの当選回数が10回に達すると、この「チャンスモード」は終了してしまう。
このため、この小当たりの当選可能な回数の残り回数が1回の状態で小当たりに当選している可能性(小当たり遊技が実行される可能性)があることを示唆する演出画像として、「WARNING!」といった、遊技者に対して警告するような内容の文字画像を表示している。
また、図17(a)では、画像表示装置30の表示部300の中央において、演出図柄TZ2として、「3」からなる図柄と、星印を有する特殊図柄と、「1」からなる図柄とが、右回りに円を描くように動くような煽り演出(図柄示唆演出)が実行される。
このような「3」からなる図柄と、星印を有する特殊図柄と、「1」からなる図柄とが、右回りに円を描くような煽り演出(図柄示唆演出)は、「3」からなる図柄によって大当たりに当選している可能性(すなわち、大当たり遊技が実行される可能性)があることを示唆しており、星印を有する図柄によって小当たりに当選している可能性(すなわち、小当たり遊技が実行される可能性)があることを示唆している。また、「1」からなる図柄によってハズレである可能性(すなわち、何れの特別遊技も実行されない可能性)があることを示唆している。
なお、図17(a)に示す煽り演出(図柄示唆演出)に代えて、例えば、画像表示装置30の表示部300の中央において、演出図柄TZ2として、「1」からなる図柄が、星印を有する特殊図柄に変化するような煽り演出(図柄示唆演出)(図示せず)を実行するようにしてもよい。この場合、星印を有する図柄によって小当たりに当選している可能性(小当たり遊技が実行される可能性)があることを示唆している。
このように、時短遊技状態で設定される「チャンスモード」では、小当たりに当選すると判定された場合に実行する「特別演出」で、小当たりに当選している可能性(小当たり遊技が実行される可能性)があることを示唆する示唆演出として、上述の演出図柄TZ2による「煽り演出」(図柄示唆演出)を実行している。
上述のように、この「チャンスモード」において、小当たりの当選可能な回数の残り回数が2回〜10回の「特別演出」では、大当たりの判定結果が小当たりであっても、この「チャンスモード」の時短遊技状態は継続する。
また、「チャンスモード」において、特別図柄の変動表示の残り回数が2回〜100回の「特別演出」において、大当たりの判定結果がハズレである場合も、この「チャンスモード」の時短遊技状態は継続する。
そのため、「チャンスモード」中、小当たりの当選可能な回数の残り回数が2回〜10回の「特別演出」において小当たりに当選しているときと、「チャンスモード」中、特別図柄の変動表示の残り回数が2回〜100回の「特別演出」において、大当たりの判定結果がハズレであるときとで、小当たりの当選の可能性を示唆する示唆演出の演出態様を同一の演出態様としている。
なお、「チャンスモード」中、小当たりの当選可能な回数の残り回数が2回〜10回の「特別演出」において小当たりに当選しているときと、「チャンスモード」中、特別図柄の変動表示の残り回数が2回〜100回の「特別演出」において、大当たりの判定結果がハズレであるときとで、小当たりに当選している可能性(小当たり遊技が実行される可能性)があることを示唆する示唆演出の演出態様の少なくとも一部が同一の演出態様であればよい。
一方、「チャンスモード」において、小当たりの当選可能な回数の残り回数が1回となった「特別演出」(特別図柄の変動表示)が実行されているときには、小当たりに当選している可能性(小当たり遊技が実行される可能性)を示唆する示唆演出として、演出図柄TZ2による「煽り演出」に加えて図16(b)、(c)、図17(a)を用いて説明したような「WARNING!」の文字画像を表示する。
このようにして、「チャンスモード」においては、小当たりの当選可能な回数の残り回数が1回で実行する「特別演出」(特別図柄の変動表示)では、小当たりに当選している可能性(小当たり遊技が実行される可能性)を示唆する示唆演出として、小当たりの当選可能な回数の残り回数が2回〜10回であるときの「特別演出」で実行する示唆演出と演出態様を異ならせるようにしている。
これにより、小当たりの当選可能な回数の残り回数が1回で実行する「特別演出」(特別図柄の変動表示)において、遊技者に「チャンスモード」が終了する可能性があることを示唆している。
このように「チャンスモード」において小当たりに10回当選したことで、特別図柄の変動表示の残り回数が22回であるにも拘わらず、「チャンスモード」は終了される。「チャンスモード」の終了時、図18(a)に示すような終了画面を画像表示装置30の表示部300に表示するといったリザルト演出を行う。
このリザルト演出では、図18(a)に示すように、表示部300の中央部に「チャンスモード」が終了した旨の文字画像(「チャンスモード終了・・・」)が大きく表示された終了画面の右下部に、「チャンスモード」が終了するまでに、払出装置5から払い出された遊技球の数に相当する「獲得ポイント」や「大当たり回数」等の遊技の結果が表示される。
この「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)で設定された「チャンスモード」が終了すると、遊技状態が「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(第3特定遊技状態)に設定されるとともに、演出モードが「リベンジモード」に設定される。
そして、「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(第3特定遊技状態)で設定された「リベンジモード」において、1回目の「リベンジチャンス」における特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が開始すると、図18(b)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が開始される。
なお、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示中、「高確率遊技状態」の可能性があることを遊技者に示唆する「高確率示唆演出」として、例えば、図18(b)に示すように、「リベンジモード」における「高確率示唆演出」に固有のキャラクタF1の画像が表示されてもよい。
例えば、演出制御基板120のサブCPUは、「リベンジモード」において、「スーパーリーチ」を有する変動演出を実行する場合にこの「高確率示唆演出」を実行するか否かを抽選によって決定する。この場合、サブCPUは、上述のように、「低確率遊技状態」かつ「非短遊技状態」(通常遊技状態)で設定される「リベンジモード」よりも「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(第3特定遊技状態)で設定される「リベンジモード」の方が高い割合で、この「高確率示唆演出」を実行するように決定する。
その後、図19(a)に示すように、「リベンジモード」との文字画像が、「リベンジモード」が終了するまで表示され続ける。
そして、この1回目の「リベンジモード」においては、続いて、図19(a)に示すように、変動表示していた演出図柄TZ1〜TZ3のうちの演出図柄TZ1、TZ3が仮停止してリーチ状態となり、「リベンジモード」の「スーパーリーチ」の演出(リベンジリーチ)が開始される。
この「リベンジリーチ」では、図19(b)に示すように、画像表示装置30の表示部300において、主人公のキャラクタC1が、「リベンジモード」に固有の敵のキャラクタC11と剣を用いて戦い合う内容の演出画像が表示される。
続いて、この「リベンジリーチ」では、非突出状態の演出ボタン37Aに対する連打を有効とする操作有効期間が設定される。この操作有効期間中においては、演出ボタン37Aは、非突出状態のままである。
図19(c)に示すように、画像表示装置30の表示部300では、この操作有効期間中に、非突出状態の演出ボタン37Aの画像と、タイマーゲージの画像と、「連打で倒せ!」との文字画像とが表示される。
そして、このこの操作有効期間中に非突出状態の演出ボタン37Aに対し、所定回数(例えば10回)以上の連打がされるか、演出ボタン37Aが押下されずに操作操作有効期間が経過することに基づいて、図20(a)のような大当たりの判定結果を示す画面を表示する。
図20(a)の例では、演出図柄TZ2が演出図柄TZ1、TZ3とは異なる数字「3」で停止表示される。そして、このように停止表示された演出図柄TZ1〜TZ3の上側に、「失敗・・・」との文字表示が表示される。これにより、大当たりの判定結果はハズレであることを報知する。
続いて、「リベンジモード」における2回目の変動演出が開始すると、図20(b)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が開始される。
また、図20(b)に示すように、「高確率示唆演出」として、「リベンジモード」における「高確率示唆演出」に固有のキャラクタF1の画像が表示される。
このようにして、「リベンジモード」における2回目以降の変動演出が実行され、先の「チャンスモード」開始からの特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が100回目のときに行われる変動演出が開始すると、図21(a)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が開始される。
また、図21(a)に示すように、「高確率示唆演出」として、「リベンジモード」における「高確率示唆演出」に固有のキャラクタF1の画像が表示される。
そして、この変動演出においては、続いて、図21(b)に示すように、変動表示していた演出図柄TZ1〜TZ3のうちの演出図柄TZ1、TZ3が仮停止してリーチ状態となり、「リベンジリーチ」が開始される。
この「リベンジリーチ」では、図21(c)に示すように、画像表示装置30の表示部300において、敵のキャラクタC12が表示され、このキャラクタC12を倒すように促す「倒せ!!」との文字画像が表示される。
そして、突出状態の演出ボタン37Aに対する押下操作を有効とする操作有効期間が設定される。この操作有効期間中においては、演出ボタン37Aは、突出状態に設定されている。
図22(a)に示すように、画像表示装置30の表示部300では、この操作有効期間中に、敵のキャラクタC12の画像と、突出状態の演出ボタン37Aの画像と、タイマーゲージの画像と、「押せ!!」との文字画像とが表示される。
そして、このこの操作有効期間中に突出状態の演出ボタン37Aが押下されるか、演出ボタン37Aが押下されずに操作操作有効期間が経過することに基づいて、図22(b)または図22(d)のような大当たりの判定結果を示す画面を表示する。
図22(b)の例では、演出図柄TZ2が演出図柄TZ1、TZ3とは異なる数字「3」で停止表示される。そして、このように停止表示された演出図柄TZ1〜TZ3の上側に、「リベンジ失敗・・・」との文字表示が表示される。
これにより、「リベンジモード」における最後の変動演出においても、大当たりの判定結果がハズレであることが報知され、「リベンジモード」が終了される。
一方、図22(d)の例では、演出図柄TZ2が演出図柄TZ1、TZ3と同じ数字「2」で停止表示される。そして、このように停止表示された演出図柄TZ1〜TZ3の上側に、「リベンジ成功!」との文字表示が表示される。
これにより、「リベンジモード」における最後の変動演出において、大当たりの判定結果が大当たり(例えば時短付大当たり)であることが報知され、「リベンジモード」が終了される。
そして、このように「リベンジモード」における最後の変動演出で大当たりの判定結果がハズレである場合には、図22(b)に示す画面が表示されて「リベンジモード」の終了後、「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)に設定される。これとともに、演出モードが「街モード」に設定され、図22(c)に示すように、「街モード」の変動演出が開始される。
一方、「リベンジモード」における最後の変動演出で大当たりの判定結果が大当たり(例えば時短付大当たり)である場合には、図22(d)に示す画面が表示されて「リベンジモード」の終了後、大当たり遊技(時短付大当たり遊技)が開始され、図22(e)に示すように、表示部300の中央部において「大当たり!」との文字画像を大きく表示するとともに、その下側に「右を狙って下さい!」との文字画像及び右向きの矢印の画像が表示される。
なお、上述したように、「チャンスモード」は、100回目の「特別演出」、すなわち100回目の特別図柄の変動表示が終了することによっても、終了する。(この100回目の「特別演出」においては、「チャンスモード」での特別図柄の変動表示の残り回数は、1回である。)
図14(d)に示す演出が行われた後(図14(d)後「A」に進む)、上述の図15〜図18を用いて説明した場合とは異なり、3回目から99回目までの「特別演出」(特別図柄の変動表示)が実行され、その後、図23に示すように(図14(d)後の「A」から続く)、100回目の「特別演出」が行われるとする。
図23に示す例では、特別図柄の変動表示の残り回数が1回である100回目の「特別演出」が開始する時点で、「チャンスモード」における小当たりの当選可能な回数の残り回数は3回である。
そのため、図23(a)に示すように、100回目の「特別演出」が開始すると、画像表示装置30の表示部300の右上部において、特別図柄の変動表示の残り回数が1回であり、小当たりの当選可能な回数の残り回数が3回である旨の表示がなされる。
続いて、図23(b)に示すように、先の図10(c)と同様に、変動表示していた演出図柄TZ1〜TZ3のうちの演出図柄TZ1、TZ3が仮停止してリーチ状態となり、2回目の「特別演出」のリーチ演出(特別リーチ)が開始される。
続いて、図23(c)に示すように、先の図11(a)と同様に、「特別リーチ」において、主人公のキャラクタC1が敵のキャラクタC2と剣を用いて戦い合う内容の演出画像が画像表示装置30の表示部300に表示される。
続いて、図23(d)に示すように、先の図11(b)と同様に、画像表示装置30の表示部300において、主人公のキャラクタC1が敵のキャラクタC2に倒された旨の演出画像が表示されるとともに、演出図柄TZ2が、左右の演出図柄TZ1、TZ3(「9」からなる図柄)とは異なる数字の図柄(「1」からなる図柄)で停止する。
これにより、遊技者に対し、大当たりの判定結果がハズレであるかのように見せている。
その後、演出ボタン37Aの操作が有効となる操作有効期間が設定される。この操作有効期間中には、演出ボタン37Aが突出状態となる。図24(a)に示すように、画像表示装置30の表示部300では、この操作有効期間中に、「9」、「1」、「9」で停止表示されている演出図柄TZ1〜TZ3の上側に、突出状態の演出ボタン37Aの画像と、タイマーゲージの画像と、「押せ!」との文字画像とが表示される。
そして、この操作有効期間中に突出状態の演出ボタン37Aが押下されるか、または、演出ボタン37Aが押下されずに操作有効期間が経過することに基づいて、停止表示された演出図柄TZ1〜TZ3によって大当たりの判定結果を報知する演出が行われる。
大当たりの判定結果がハズレであれば、図24(b)に示すように、画像表示装置30の表示部300の中央部において、演出図柄TZ1〜TZ3を「9」、「1」、「9」で停止表示する。これにより、遊技者に対し、大当たりの判定結果がハズレであることを報知する。
一方、大当たりの判定結果が大当たり(例えば時短付大当たり)であれば、図24(e)に示すように、画像表示装置30の表示部300の中央部において、演出図柄TZ1〜TZ3を「9」、「9」、「9」で停止表示する。これにより、遊技者に対し、大当たりの判定結果が大当たり(時短付大当たり)であることを報知する。
大当たりの判定結果がハズレである場合において、図24(b)に示す画面を表示後、図24(c)に示すような終了画面を画像表示装置30の表示部300に表示するといったリザルト演出を行う。
一方、大当たりの判定結果が大当たり(例えば時短付大当たり)である場合にはこのようなリザルト演出は行われない。
このリザルト演出では、図24(c)に示すように、表示部300の中央部に「チャンスモード」が終了した旨の文字画像(「チャンスモード終了・・・」)が大きく表示された終了画面の右下部に、「チャンスモード」が終了するまでに遊技者が獲得したポイント及び大当たり回数等の遊技の結果が表示される。
このように、本実施の形態では、小当たりに10回当選することで「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「チャンスモード」を終了する際に実行するリザルト演出(図18(a))と、特別図柄の変動表示が100回行われることでこの「チャンスモード」を終了する際に実行するリザルト演出(図24(c))とで、リザルト演出の演出態様を同一にしている。
そして、この「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)で設定された「チャンスモード」が終了すると、大当たりの判定結果がハズレである場合には、遊技状態が「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)に設定される。これとともに、演出モードが「街モード」に設定され、図24(d)に示すように、「街モード」の変動演出が開始される。
一方、この「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)で設定された「チャンスモード」が終了すると、大当たりの判定結果が大当り(時短付大当たり)である場合には、大当たりである旨が報知され(図24(e))、遊技状態が「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)に設定され、大当たり遊技(時短付大当たり遊技)が開始される。
すると、例えば、図24(f)に示すように、遊技者に「右打ち」を促す文字画像(「右を狙ってね!」)及び右方向の矢印の画像を含む演出画像が、画像表示装置30の表示部300に大きく表示される。
なお、「チャンスモード」において、小当たりの当選可能な回数の残り回数が1回である「特別演出」において、今回の特別図柄の変動表示に係る保留(当該保留)の保留画像の表示態様を別の表示態様に変化させるようにしてもよい。その場合の演出の例について、図25を用いて説明する。
図25(a)〜(c)に示すように、画像表示装置30の表示部300は、保留画像表示領域M11〜M14と、保留画像表示領域M11〜M14と、保留画像表示領域M0とが表示されている。
保留画像表示領域M11〜M14は、第1始動口13への遊技球の入賞がある毎に、その入賞に基づく第1保留に係る保留画像が追加されて表示される領域である。
保留画像は、第1始動口13への遊技球の入賞がある毎に、保留画像表示領域M11、保留画像表示領域M12、保留画像表示領域M13、保留画像表示領域M14の順に追加されていく。
保留画像表示領域M21〜M24は、第2始動口14への遊技球の入賞がある毎に、その入賞に基づく第2保留に係る保留画像が追加されて表示される領域である。
保留画像は、第2始動口14への遊技球の入賞がある毎に、保留画像表示領域M21、保留画像表示領域M22、保留画像表示領域M23、保留画像表示領域M24の順に追加されていく。
保留画像表示領域M0は、今回の特別図柄の変動表示の開始時に、その変動表示に係る保留(第1保留または第2保留)の保留画像が保留画像表示領域M11または保留画像表示領域M21から移動して表示される領域である。
第1始動口13への遊技球の入賞がある毎に、保留画像表示領域M11に表示されていた保留画像が保留画像表示領域M0に移動し、保留画像表示領域M12に表示されていた保留画像が保留画像表示領域M13に移動し、というように、保留画像が1つずつ右側の保留画像表示領域に移動していく。
また、第2始動口14への遊技球の入賞がある毎に、保留画像表示領域M21に表示されていた保留画像が保留画像表示領域M0に移動し、保留画像表示領域M22に表示されていた保留画像が保留画像表示領域M23に移動する、というように、保留画像が1つずつ左側の保留画像表示領域に移動していく。
例えば、図14(d)に示す演出が行われた後、3回目から77回目までの「特別演出」が実行され、その後の図25(a)に示すような78回目の「特別演出」(特別図柄の変動表示の残り回数が23回)において、小当たりの当選可能な回数の残り回数が2回であるとする。
保留画像表示領域M0、保留画像表示領域M11、M12、M21〜M23には、それぞれ保留画像P0、P11、P12、P21〜P23が表示されている。これらの保留画像P0、P11、P12、P21〜P23は、何れも通常の表示態様(これを「通常態様」ともいう。)で表示されている。
この78回目の「特別演出」(特別図柄の変動表示の残り回数が23回、小当たりの当選可能な回数の残り回数が2回)において、図25(a)に示すように、演出図柄TZ2が星印を有する特殊図柄で停止して小当たりに当選したことが報知される。
図25(b)に示すように、小当たり遊技が行われている際には、小当たりの当選可能な回数の残り回数が2回から1回となった旨を報知する演出画像が表示される。
その後、79回目の「特別演出」(特別図柄の変動表示の残り回数が22回、小当たりの当選可能な回数の残り回数が1回)が開始すると、図25(c)に示すように、保留画像表示領域M21に表示されていた保留画像P21が、今回の特別図柄の変動表示に係る保留画像表示領域M0に移動する。そして、保留画像表示領域M0において、所定の割合で、保留画像P21の表示態様を通常態様とは異なる「特殊態様」に変化させる。
ここで、保留画像表示領域M0に表示されている保留画像を通常態様から特殊態様に変化させる割合について述べる。
保留画像表示領域M0に表示されている保留画像に係る保留についての大当たりの判定結果が小当たりである場合には、例えば70%の割合でその保留に係る保留画像を通常態様から特殊態様に変化させる。
また、保留画像表示領域M0に表示されている保留画像に係る保留についての大当たりの判定結果が大当たり(確変大当たりまたは時短付大当たり)である場合には、例えば50%の割合でその保留に係る保留画像を通常態様から特殊態様に変化させる。
また、保留画像表示領域M0に表示されている保留画像に係る保留についての大当たりの判定結果がハズレである場合には、例えば30%の割合でその保留に係る保留画像を通常態様から特殊態様に変化させる。
このように、保留画像表示領域M0に表示されている保留画像を通常態様から特殊態様に変化させる割合は、ハズレ<大当たり<小当たりの順で高くなる。
これにより、遊技者に対し、今回の特別図柄の変動表示では、小当たりの当選可能な回数の残り回数が1回となることから、「チャンスモード」が終了する可能性があることを示唆する。
また、これとは別の例として、例えば図26に示す例が挙げられる。この図26に示す例では、78回目の「特別演出」(特別図柄の変動表示の残り回数が23回、小当たりの当選可能な回数の残り回数が2回)が実行されている。
なお、本実施の形態では、時短遊技状態(「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)、または、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態))の「チャンスモード」においては、第2始動口14への遊技球の入球に基づく保留を優先的に消化していく(所謂「特2優先消化」)。
図26に示す例では、この78回目の「特別演出」が開始すると、小当たりの当選可能な回数の残り回数が2回であることから、次に消化される保留に係る保留画像である保留画像P21を、図26(a)、(b)に示すように、通常態様から特殊態様に変化させるようにしてもよい。
なお、この場合においても、図25を用いて説明した例と同様に、次に消化される保留に係る保留画像を通常態様から特殊態様に変化させる割合は、ハズレ<大当たり<小当たりの順で高くなる。
これにより、遊技者に対し、次の特別図柄の変動表示において「チャンスモード」がする可能性があることを示唆する。
上述の実施の形態は、所謂「1種タイプの遊技機」の遊技機Yに適用した例である。しかしながら、これに限定されず、所謂「1種2種混合タイプの遊技機」に適用することが可能である。
この場合の遊技フローについて、図27を用いて簡単に説明する。なお、この「1種2種混合タイプの遊技機」においては、上述の大入賞口15に相当する第1大入賞口(図示せず)と、内部に特定領域(所謂「V領域」)が設けられた第2大入賞口(図示せず)が設けられている。
この図27の遊技フローが適用される「1種2種混合タイプの遊技機」においては、当たりの種類として、「1種大当たり(時短無)」と、「1種大当たり(時短付)」と、「小当たり」と、「2種大当たり(時短無)」と、「2種大当たり(時短付)」とを有している。
「1種大当たり(時短無)」は、所謂「1種大当たり」に当選し、その後に時短遊技状態が設定されない大当たりである。
「1種大当たり(時短付)」は、所謂「1種大当たり」に当選し、その後に時短遊技状態が設定される大当たりである。
「2種大当たり(時短無)」は、所謂「1種大当たり(時短付)」に当選した後の時短遊技状態において小当たりに当選することで、内部に特定領域(所謂「V領域」)が設けられた第2大入賞口が開放し、遊技球が特定領域を通過することで、小当たりが大当たりに発展することで第1大入賞口が開放する、という大当たりである。
「2種大当たり(時短付)」は、所謂「1種大当たり(時短付)」に当選した後の時短遊技状態において小当たりに当選することで、内部に特定領域が設けられた第2大入賞口が開放し、遊技球が特定領域を通過することで、小当たりが大当たりに発展することで第1大入賞口が開放し、その後に時短遊技状態が設定される、という大当たりである。
図27に示す例では、「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)においては、演出モードとして「街モード」が設定されている。
この「街モード」において、第1始動口13または第2始動口14への遊技球の入賞に基づいて1種大当たり(時短無)に当選すると(図27における(1))、この「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)における「街モード」は終了し、1種大当たり(時短無)遊技が実行される。1種大当たり(時短無)遊技が終了すると(図27における(2))、元の「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)の「街モード」に戻る。
また、「街モード」において、第1始動口13または第2始動口14への遊技球の入賞に基づいて1種大当たり(時短付)に当選すると(図27における(3))、この「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)における「街モード」は終了し、1種大当たり(時短付)遊技が実行される。
1種大当たり(時短付)遊技が終了すると(図27における(4))、遊技状態が「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)に設定されるとともに、演出モードとして「Vチャレンジモード」が設定される。この「Vチャレンジモード」では、小当たりに当選すると、内部に特定領域(所謂「V領域」)が設けられた第2大入賞口(図示せず)が開放する。遊技球が特定領域を通過すると、小当たりが大当たりに発展し、第1大入賞口が開放する。
なお、この「Vチャレンジモード」において「1種大当たり(時短付)」に当選すると、(図27における(6))、1種大当たり(時短付)遊技が実行され、1種大当たり(時短付)遊技の終了後(図27における(4))、再度、この「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「Vチャレンジモード」が設定される。
また、この「Vチャレンジモード」において「1種大当たり(時短無)」に当選すると、(図27における(7))、1種大当たり(時短無)遊技が実行され、1種大当たり(時短無)遊技の終了後(図27における(2))、「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)の「街モード」が設定される。
この「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「Vチャレンジモード」は、特別図柄の変動表示が、予め定められた回数(30回)行われると終了する(図27における(5))。そして、遊技状態が、元の「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)に設定され、演出モードが「街モード」に設定される。
「Vチャレンジモード」において小当たりに当選すると(図23における(8))、小当たり遊技が実行される。この小当たり遊技において、第2大入賞口の内部に設けられた特定領域(所謂「V領域」)を遊技球が通過し、2種大当たり(時短無)に当選すると(図27における(9))、2種大当たり(時短無)遊技が実行される。この2種大当たり(時短無)遊技が終了すると(図27における(10))、遊技状態は「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態))に設定され、演出モードは「街モード」に設定される。
或いは、「Vチャレンジモード」において小当たりに当選し、実行される小当たり遊技において、第2大入賞口の内部に設けられた特定領域を遊技球が通過し、2種大当たり(時短付)に当選すると(図27における(11))、2種大当たり(時短付)遊技が実行される。この2種大当たり(時短付)遊技が終了すると(図27における(12))、遊技状態は「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)に設定され、演出モードは「Vチャレンジモード」に設定される。
なお、「Vチャレンジモード」において小当たりに当選し、実行される小当たり遊技において、特定領域を遊技球が通過せず、小当たり遊技が終了した場合には(図27における(13))、遊技状態は変更されず、「Vチャレンジモード」(「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態))のままである。
但し、「Vチャレンジモード」において、小当たりに当選しても小当たり遊技において特定領域を遊技球が通過しないことが、予め定められた回数(10回)繰り返されると(図27における(14))、遊技状態は「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態))に設定されるとともに、演出モードが「リベンジモード」に設定される。
上述の「街モード」において小当たりに当選すると(図23における(15))、小当たり遊技が実行される。この小当たり遊技において、第2大入賞口の内部に設けられた特定領域(所謂「V領域」)を遊技球が通過し、2種大当たり(時短無)に当選すると(図27における(17))、2種大当たり(時短無)遊技が実行される。この2種大当たり(時短無)遊技が終了すると(図27における(10))、遊技状態は「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態))に設定され、演出モードは「街モード」に設定される。
なお、「街モード」において小当たりに当選し、実行される小当たり遊技において、特定領域を遊技球が通過せず、小当たり遊技が終了した場合には(図27における(16))、遊技状態は変更されず、「街モード」(「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態))のままである。
一方、「リベンジモード」において小当たりに当選すると(図23における(19))、小当たり遊技が実行される。この小当たり遊技において、第2大入賞口の内部に設けられた特定領域(所謂「V領域」)を遊技球が通過し、2種大当たり(時短付)に当選すると(図27における(18))、2種大当たり(時短付)遊技が実行される。この2種大当たり(時短付)遊技が終了すると(図27における(12))、遊技状態は「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態))に設定され、演出モードは「Vチャレンジモード」に設定される。
なお、「リベンジモード」において小当たりに当選し、実行される小当たり遊技において、特定領域を遊技球が通過せず、小当たり遊技が終了した場合には(図27における(20))、遊技状態は変更されず、「リベンジモード」(「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態))のままである。
また、「リベンジモード」において、1種大当たり(時短無)に当選すると(図27における(21))、この「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)の「リベンジモード」は終了し、1種大当たり(時短無)遊技が実行される。1種大当たり(時短無)遊技の終了後(図27における(22))、遊技状態は元の「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態))に設定されるとともに、演出モードが「リベンジモード」に設定される。
また、「リベンジモード」において、1種大当たり(時短付)に当選すると(図27における(23))、この「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)の「リベンジモード」は終了し、1種大当たり(時短付)遊技が実行される。1種大当たり(時短付)遊技の終了後(図27における(4))、「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「Vチャレンジモード」が設定される。
また、この「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)の「リベンジモード」は、「低確率遊技状態」かつ「短遊技状態」(第1特定遊技状態)で設定される「Vチャレンジモード」の開始からの特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示の実行が30回終了することで終了する(図27における(24))。そして、「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)のまま、演出モードとして「街モード」が設定される。
このように、本実施の形態では、「1種2種混合タイプの遊技機」においても、大当たり遊技後の「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)において、小当たりに予め定められた回数(10回)当選したことに基づいてこの第2特定遊技状態を終了する場合と、特別図柄の変動表示が予め定められた回数(30回)行われることに基づいてこの第2特定遊技状態を終了する場合とがある。
なお、上述の実施の形態では、「チャンスモード」(或いは「Vチャレンジモード」)において、小当たりの当選回数(すなわち、小当たり遊技の実行回数)が10回となり、その10回目の小当たり遊技の実行が終了すると、演出モードとして「リベンジモード」に設定され、その後、10回の特別図柄の変動表示が終了することで「リベンジモード」から「街モード」に移行するようにした。しかしながら、このような例に限定されない。
例えば、「チャンスモード」において、小当たりの当選回数(すなわち、小当たり遊技の実行回数)が10回となり、その10回目の小当たり遊技の実行が終了した時点で、演出モードとして、「街モード」が設定されるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、遊技状態が時短遊技状態(「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)、または、「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態))に設定された際の演出モード(「チャンスモード」または「Vチャレンジモード」)において、小当たりに10回当選することで、この時短遊技状態を終了するとともに、この演出モード(「チャンスモード」または「Vチャレンジモード」)を終了するようにした。しかしながら、この例に限定されない。
例えば、遊技状態が時短遊技状態に設定された際の演出モード(例えば「チャンスモード」、「Vチャレンジモード」)において小当たりに当選する毎に、主制御基板110のメインCPUは、この時短遊技状態を終了するか否かを決定するための抽選を行うようにしてもよい。
この場合、主制御基板110のメインROM(図示せず)には、小当たりにおける図柄決定テーブルとして、図5(c)に示すテーブルに代えて別のテーブルが記憶されている。この別のテーブルは、第1特別図柄表示装置における特別図柄として上述の「特別図柄20(小当たり)」を有するが、第2特別図柄表示装置における特別図柄としては、上述の「特別図柄30(小当たり)」の他に、「特別図柄31(小当たり)」を有している。
ここで、第1特別図柄表示装置における特別図柄である「特別図柄20(小当たり)」は、時短遊技状態における演出モード(「チャンスモード」または「Vチャレンジモード」)において、小当たりに当選可能な回数(すなわち、小当たり遊技が実行可能な回数)の残り回数(小当たり残り回数Ck)がカウントされる小当たりである。
一方、第2特別図柄表示装置における特別図柄では、「特別図柄30(小当たり)」は、時短遊技状態における演出モード(「チャンスモード」または「Vチャレンジモード」)において「小当たり残り回数Ck」がカウントされる小当たりであるが、「特別図柄31(小当たり)」は、時短遊技状態における演出モード(「チャンスモード」または「Vチャレンジモード」)において「小当たり残り回数Ck」がカウントされない小当たりである。
そして、主制御基板110のメインCPUは、第2特別図柄表示装置における特別図柄として、「特別図柄30(小当たり)」及び「特別図柄31(小当たり)」のうちの何れとするかを抽選によって決定する。これにより、時短遊技状態においては、小当たりに当選する毎に、その当選した際の特別図柄の種類によって「小当たり残り回数Ck」が1減算されるか否かが決定される。
或いは別の場合の例として、主制御基板110のメインROM(図示せず)には、小当たりにおける図柄決定テーブルとして、図5(c)に示すテーブルが記憶されており、主制御基板110のメインCPUは、時短遊技状態において、小当たりに当選する毎に、乱数による抽選によって、「小当たり残り回数Ck」を1減算するか否かを決定するようにしてもよい。
何れの場合であっても、主制御基板110のメインCPUは、時短遊技状態において小当たりに当選した場合、抽選結果に基づいて所定の割合で時短遊技状態を終了させる。
これに伴い、演出制御基板120のサブCPUは、上述の実施の形態のように、演出モードを、時短遊技状態から、非時短遊技状態(「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」(通常遊技状態)、または、「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」)の演出モード(「都モード」または「リベンジモード」)に設定する。
また、上述の実施の形態では、時短遊技状態で設定される演出モード(「チャンスモード」または「Vチャレンジモード」)において、第1始動口13または第2始動口14への遊技球の入賞に基づいて小当たりに当選した回数が所定回数(10回)に達することで、この時短遊技状態を終了するとともに、その演出モード(「チャンスモード」または「Vチャレンジモード」)を終了するようにした。しかしながら、この例に限定されない。
例えば、時短遊技状態で設定される「チャンスモード」または「Vチャレンジモード」において、第1始動口13への遊技球の入賞に基づく小当たりの当選回数(すなわち、小当たり遊技の実行回数)のみをカウントし、その当選回数が所定回数(10回)に達することで、この時短遊技状態を終了するとともに、その演出モード(「チャンスモード」または「Vチャレンジモード」)を終了するようにしてもよい。
或いは、例えば、時短遊技状態で設定される演出モード(「チャンスモード」または「Vチャレンジモード」)において、第2始動口14への遊技球の入賞に基づく小当たりの当選回数(すなわち、小当たり遊技の実行回数)のみをカウントし、その当選回数が所定回数(10回)に達することで、この時短遊技状態を終了するとともに、その演出モード(「チャンスモード」または「Vチャレンジモード」)を終了するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、「確変大当たり」に当選するか、「時短付大当たり」に当選するかが特別図柄の種類によって決定される。しかしながら、これに限定されない。
例えば、内部に「確変領域」が設けらた大入賞口を備えた遊技機を本実施の形態に適用するようにしてもよい。この場合、例えば、特別図柄によって「16ラウンド大当たり」が決定されるとする。この「16ラウンド大当たり」に当選した場合、16ラウンド大当たり遊技中の特定のラウンド(例えば8ラウンド目)で大入賞口に入球した遊技球が「確変領域」を通過すれば「確変大当たり」となり、通過しなければ「時短付大当たり」となる。
このような遊技機において、16ラウンド大当たり遊技において遊技球が「確変領域」を通過することによって「確変大当たり」となった場合には、その確変大当たり遊技後に「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第2特定遊技状態)の「チャンスモード」が設定される。
また、16ラウンド大当たり遊技において遊技球が「確変領域」を通過しないことによって「時短付大当たり」となった場合には、その時短付大当たり遊技後に「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」(第1特定遊技状態)の「チャンスモード」が設定される。
<上記実施の形態に記載された他の発明等について>
以下、上記本実施の形態に記載された他の発明等について記載する。
従来の遊技機(例えば、特開2016−87168号公報に記載の遊技機)では、大当たり遊技後に時短が付与される場合において、付与される時短の上限回数が決められていることから、時短中における遊技への興趣が乏しくなっていた。
上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機によれば、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの判定を行う判定手段と、前記判定において前記特別遊技を実行すると判定された場合、前記特別遊技が実行された後に遊技者に有利な特定遊技状態(時短遊技状態)にすることが可能な遊技状態制御手段と、を備え、前記特別遊技には、第1特別遊技(大当たり(確変大当たり、時短付大当たり))及び第2特別遊技(小当たり)があり、前記遊技状態制御手段は、前記第1特別遊技が実行された後に前記特定遊技状態にすることが可能であり、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第1特別遊技を実行すると判定された場合に、前記特定遊技状態を終了するとともに前記第1特別遊技が実行された後に再度前記特定遊技状態にすることがあり、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第2特別遊技を実行すると判定された場合に、前記特定遊技状態を終了することがあり、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第1特別遊技及び前記第2特別遊技の何れも実行しない(ハズレ)と判定された場合に、前記特定遊技状態を継続することがある。
上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機によれば、前記遊技状態制御手段は、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第2特別遊技を実行すると判定された場合に、前記特定遊技状態を終了する場合と、前記特定遊技状態を継続する場合とがある。
上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機によれば、前記遊技状態制御手段は、前記特定遊技状態にしてからの判定において前記第2特別遊技を実行すると判定された場合、前記特定遊技状態を終了するか否かを抽選によって決定する。
上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機によれば、前記遊技状態制御手段は、前記特定遊技状態にしてから、前記第2特別遊技を実行すると判定された回数が所定回数である場合には前記特定遊技状態を終了し、前記第2特別遊技を実行すると判定された回数が前記所定回数よりも少ない場合には前記特定遊技状態を継続する。
また、上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機によれば、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの判定を行う判定手段と、前記判定において前記特別遊技を実行すると判定された場合、前記特別遊技が実行された後に遊技者に有利な特定遊技状態(時短遊技状態)にすることが可能な遊技状態制御手段と、所定の演出を可能な演出実行手段と、を備え、前記特別遊技には、第1特別遊技(大当たり(確変大当たり、時短付大当たり))及び第2特別遊技(小当たり)があり、前記遊技状態制御手段は、前記第1特別遊技が実行された後に前記特定遊技状態にすることが可能であり、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第1特別遊技を実行すると判定された場合に、前記特定遊技状態を終了するとともに前記第1特別遊技が実行された後に再度前記特定遊技状態にすることがあり、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第2特別遊技を実行すると判定された場合に、前記特定遊技状態を終了することがあり、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第1特別遊技及び前記第2特別遊技の何れも実行しないと判定された場合に、前記特定遊技状態を継続することがあり、前記演出実行手段は、前記第2特別遊技が実行される可能性があることを示唆する示唆演出を実行可能であり、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において、前記第2特別遊技を実行すると判定された場合と、前記第1特別遊技及び前記第2特別遊技の何れも実行しない(ハズレ)と判定された場合とに、前記示唆演出を実行する場合がある。
また、上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機によれば、前記演出実行手段は、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第2特別遊技を実行すると判定されて前記特定遊技状態が終了する場合に実行する前記示唆演出と、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第2特別遊技を実行すると判定されて前記特定遊技状態が継続する場合に実行する前記示唆演出とで、演出態様を異ならせる。
また、上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機によれば、前記演出実行手段は、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第2特別遊技を実行すると判定されて前記特定遊技状態が継続する場合に実行する前記示唆演出と、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第1特別遊技及び前記第2特別遊技の何れも実行しないと判定されて前記特定遊技状態が継続する場合に実行する前記示唆演出とで、少なくとも一部の演出態様を同一にする。
また、上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機によれば、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの判定を行う判定手段と、前記判定において前記特別遊技を実行すると判定された場合、前記特別遊技が実行された後に遊技者に有利な特定遊技状態(時短遊技状態)にすることが可能な遊技状態制御手段と、を備え、前記特別遊技には、第1特別遊技(大当たり(確変大当たり、時短付大当たり))及び第2特別遊技(小当たり)があり、前記遊技状態制御手段は、前記第1特別遊技が実行された後に前記特定遊技状態にすることが可能であり、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第1特別遊技を実行すると判定された場合に、前記特定遊技状態を終了するとともに前記第1特別遊技が実行された後に再度前記特定遊技状態にすることがあり、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において、前記第2特別遊技を実行すると判定された場合、及び、前記特定遊技状態にしてからの前記判定の回数が所定回数となった場合、の何れかの場合に、前記特定遊技状態を終了することがある。
また、上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機によれば、所定の演出を実行可能な演出実行手段をさらに備え、前記演出実行手段は、前記特定遊技状態が終了する際に、所定の終了演出を実行可能であり、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第2特別遊技を実行すると判定されたことに基づいて前記特定遊技状態が終了する際に実行する前記終了演出と、前記特定遊技状態にしてからの前記判定の回数が前記所定回数となったことに基づいて前記特定遊技状態が終了する際に実行する前記終了演出とで、演出態様を同一にする。
また、上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機によれば、前記演出実行手段は、所定の演出モードを設定可能であり、前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第2特別遊技を実行すると判定されて前記特定遊技状態が終了した場合と、前記特定遊技状態にしてからの前記判定の回数が前記所定回数となって前記特定遊技状態が終了した場合とで、設定する演出モードを異ならせる。
本実施の形態では、遊技機をこれらの構成にしたことで、遊技の興趣を向上させることができるようになっている。
また、本発明の遊技機は、パチンコ遊技機に限られるものではなく、回胴式遊技機(いわゆるスロットマシン)にも用いることもできる。さらには、じやん球遊技機、アレンジボール遊技機に用いることもできる。
また、今回開示された本実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
Y 遊技機
10 一般入賞口
10a 一般入賞口検出スイッチ
11 普図ゲート
11a 普図ゲート検出スイッチ
13 第1始動口
13a 第1始動口検出スイッチ
14A 第2始動口制御装置
14 第2始動口
14a 第2始動口検出スイッチ
15A 大入賞口制御装置
15 大入賞口
15a 大入賞口検出スイッチ
17 アウト口
30 画像表示装置
33 音声出力装置
34 盤用照明装置
35 枠用照明装置
36 盤用駆動装置
37 演出ボタン装置
38 選択ボタン装置
39 演出レバー装置
110 主制御基板
120 演出制御基板
300 表示部

Claims (4)

  1. 遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの判定を行う判定手段と、
    前記判定において前記特別遊技を実行すると判定された場合、前記特別遊技が実行された後に遊技者に有利な特定遊技状態にすることが可能な遊技状態制御手段と、
    を備え、
    前記特別遊技には、第1特別遊技及び第2特別遊技があり、
    前記遊技状態制御手段は、
    前記第1特別遊技が実行された後に前記特定遊技状態にすることが可能であり、
    前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第1特別遊技を実行すると判定された場合に、前記特定遊技状態を終了するとともに前記第1特別遊技が実行された後に再度前記特定遊技状態にすることがあり、
    前記特定遊技状態にしてからの前記判定において、前記第2特別遊技を実行すると判定された場合、及び、前記特定遊技状態にしてからの前記判定の回数が所定回数となった場合、の何れかの場合に、前記特定遊技状態を終了することがある
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技状態制御手段は、
    前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第2特別遊技を実行すると判定された場合に、前記特定遊技状態を終了する場合と、前記特定遊技状態を継続する場合とがある
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 所定の演出を実行可能な演出実行手段をさらに備え、
    前記演出実行手段は、
    前記特定遊技状態が終了する際に、所定の終了演出を実行可能であり、
    前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第2特別遊技を実行すると判定されたことに基づいて前記特定遊技状態が終了する際に実行する前記終了演出と、前記特定遊技状態にしてからの前記判定の回数が前記所定回数となったことに基づいて前記特定遊技状態が終了する際に実行する前記終了演出とで、演出態様を同一にする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記演出実行手段は、
    所定の演出モードを設定可能であり、
    前記特定遊技状態にしてからの前記判定において前記第2特別遊技を実行すると判定されて前記特定遊技状態が終了した場合と、前記特定遊技状態にしてからの前記判定の回数が前記所定回数となって前記特定遊技状態が終了した場合とで、設定する演出モードを異ならせる
    ことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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