以下、本発明の実施形態(「本実施の形態」ともいう。)について図面を参照しながら具体的に説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1を用いて、遊技機Yの構成について説明する。図1は本実施の形態における遊技機Yの正面図の一例である。
遊技機Yは、遊技店の島設備に固定された外枠1と、外枠1に対して回動可能に支持される遊技盤取付枠2Aと、遊技盤取付枠2Aに対して回動可能に支持されるガラス枠2Bと、遊技球が流下する遊技領域3Aが形成された遊技盤3が設けられている。
ガラス枠2Bの上部寄りの略中央部分には、前後方向に開口する開口部(窓部)が形成され、該開口を後方から塞ぐように透明部材(ガラス板やアクリル板など)が取り付けられており、この開口部および透明部材を介して遊技領域3Aを視認可能としている。
ガラス枠2Bの開口部の周囲には、スピーカからなる音声出力装置33と、複数のランプ(LED)を有する枠用照明装置35と、種々の演出に係る決定操作などの操作を行うための入力装置として機能する演出レバー装置39と、後述する払出装置5(図4参照)から払い出された遊技球などの複数の遊技球を貯留するための上皿50と、遊技球を発射させるための操作が可能な発射操作装置4Aとが設けられている。
音声出力装置33は、ガラス枠2Bの上部2箇所に間隔を空けて設けられ、BGM(バックグラウンドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することでサウンド(音楽、音声)による演出を行うようになっている。また、枠用照明装置35は、開口部の周囲に複数設けられ、各ランプ(LED)の光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行う。
演出レバー装置39には、手前方向(遊技者側)への傾倒操作を行うことが可能な演出レバー39Aと、演出レバー39Aに対する傾倒操作を検出する演出レバー検出スイッチ39a(図4参照)と、演出レバー39Aを上下方向に移動させるための演出レバー駆動モータ39b(図4参照)が設けられており、遊技者が遊技機Yへ所定の情報を入力可能となっている。
演出レバー39Aは、通常、非突出状態(通常状態)(図2(a)参照)に制御されている。演出レバー39Aは、非突出状態であると、遊技者が把持することができないことから、傾倒操作が不可能である。そのため、演出レバー39Aが非突出状態であるときには傾倒操作は有効とならない。
そして、演出レバー39Aは、演出制御基板120(図4参照)のサブCPU(図示せず)の制御に基づく演出レバー駆動モータ39bの制御動作によって、非突出状態よりも上方の位置にまで移動(突出)する突出状態(特定状態)(図2(b)参照)に制御される。これにより、遊技者が演出レバー39Aを把持することができるようになり、演出レバー39Aに対する傾倒操作が可能となる。そこで、このように演出レバー39Aが突出状態となると、傾倒操作を有効とするレバー操作有効期間が開始される。
なお、演出レバー39Aは、非突出状態では、上皿50の周囲の表面から先端部のみが僅かに上方へ突出した状態であり、突出状態では、上皿50の周囲の表面から非突出状態よりも数倍(例えば、約7倍〜10倍)上方へ突出した状態である。
レバー操作有効期間において、突出状態に制御されている演出レバー39Aは、遊技者が把持可能となっており、手前方向(遊技者側)に傾倒操作が可能である。このレバー操作有効期間において、突出状態に制御されている演出レバー39Aに対して傾倒操作が行われると、演出レバー39Aは、手前方向に傾倒された状態(傾倒状態)となる(図2(c)参照)。
演出レバー検出スイッチ39aは、演出レバー39Aの手前方向への傾倒操作を検出すると、その傾倒操作を検出した旨の検出信号(レバー操作検出信号)を生成して演出制御基板120(図4参照)に出力する。演出制御基板120のサブCPUは、演出レバー検出スイッチ39aからレバー操作検出信号を入力したことに応じた操作演出(レバー操作演出)を実行可能である。
遊技者が、突出状態に制御されている演出レバー39Aに対して傾倒操作を行った後、演出レバー39Aから手を離すか、演出レバー39Aを傾倒させる前の突出状態に戻すことで、演出レバー39Aは、傾倒状態ではなくなる(図3(a)参照)。すると、演出レバー検出スイッチ39aは、傾倒操作を検知しないため、レバー操作検出信号の生成及び出力をしないようになる。
サブCPUが演出レバー検出スイッチ39aからのレバー操作検出信号を入力しなくなると、サブCPUの制御に基づく演出レバー駆動モータ39bの制御動作によって、突出状態に制御された演出レバー39Aが元の非突出状態の位置にまで移動するように制御される(図3(b)参照)。
上皿50の中央手前側の部分には、選択操作を行うための選択ボタン装置38が設けられている。また、上皿50の右奥側の部分には、種々の演出に係る決定操作を行うための演出ボタン装置37が設けられている。
演出ボタン装置37は、押下操作が可能な演出ボタン37Aと、演出ボタン37Aに対する操作を検出する演出ボタン検出スイッチ37a(図4参照)とが設けられており、遊技者が遊技機Yへ所定の情報を入力可能となっている。
選択ボタン装置38には、押下操作が可能な十字キー38Aと、十字キー38Aに接続されて、十字キー38Aに対する操作を検出するための十字キー検出スイッチ38a(図4参照)が設けられており、遊技者が遊技機Yへ所定の情報を入力可能となっている。
発射操作装置4Aは、ガラス枠2Bに固定された基体(図示なし)と、基体に回動可能に設けられた発射ハンドル40と、発射ハンドル40に遊技者の手が触れていることを検出するタッチセンサ40a(図示なし)と、発射ハンドル40の回動角度によって抵抗値が変化する可変抵抗器からなる発射ボリューム40b(図示なし)などから構成されている。
遊技盤取付枠2Aには、遊技球を遊技領域3Aに向けて発射するための発射装置4B(図4参照)が設けられている。
発射装置4Bは、遊技球を発射するための打出部材(図示なし)を動作させるために駆動する発射用ソレノイド4b(図示なし)を備えており、発射操作装置4Aの操作に応じて、発射用ソレノイド4bが駆動し、遊技球を遊技領域3Aに向けて打ち出す。
遊技盤3の外縁寄りの位置には、湾曲形状の内側レール8Bと、内側レール8Bの外側に位置する湾曲形状の外側レール8Cと、遊技球を遊技領域3Aの中央に向けて誘導する誘導部材8Dが設けられている。
そして、内側レール8Bと外側レール8Cとの間に発射装置4Bにより発射された遊技球を遊技領域3Aの上流部に案内する発射球案内路が形成されている。また、遊技領域3Aの最下流部には、流下してきた遊技球を遊技領域外(遊技盤取付枠2Aの回収部)に導くためのアウト口17が形成されている。
遊技領域3Aの略中央には、所謂センターケースと呼ばれる内部への遊技球の進入を規制する枠状の飾り枠8Aが設けられ、飾り枠8Aの内部に演出空間が形成されている。
遊技領域3Aの下部には、遊技球が常時入賞(入球)可能な複数(本実施の形態では4つ)の一般入賞口10が間隔を空けた状態で設けられており、この一般入賞口10に入賞(入球)した遊技球が一般入賞口検出スイッチ10a(図4参照)によって検出されると、所定個数(例えば、10個)の遊技球が賞球として払い出される。
遊技領域3Aにおける飾り枠8Aの右斜下側(後述する大入賞口15の上方)には、遊技球が通過可能な普図ゲート11が設けられており、この普図ゲート11を通過した遊技球が普図ゲート検出スイッチ11a(図4参照)で検出されると、後述する普通図柄の当たり抽選を行うための当たり判定用乱数カウンタが示す当たり判定用乱数値、普通図柄判定用乱数カウンタが示す普通図柄判定用乱数値及び普図変動パターン判定用乱数カウンタが示す普図変動パターン判定用乱数値が取得される。
遊技領域3Aの下部には、遊技球が常時入賞(入球)可能な第1始動口13が設けられており、この第1始動口13に入賞(入球)した遊技球が第1始動口検出スイッチ13aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば3個)が賞球として払い出される。
また、賞球の払い出しの他に、後述する第1特別図柄の大当たり抽選や特図変動パターン判定処理を行うための大当たり判定用乱数カウンタが示す大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数カウンタが示す特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数カウンタが示すリーチ判定用乱数値及び特図変動パターン判定用乱数カウンタが示す特図変動パターン判定用乱数値が取得される。
なお、以降は、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値及び特図変動パターン判定用乱数値をまとめて「特図判定情報」という。
第1始動口13の直下には、所定条件の成立(普通図柄の当たり抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能もしくは困難な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易な開状態(特別態様)に変換される第2始動口制御装置14Aが設けられている。
第2始動口制御装置14Aには、遊技球が入賞(入球)可能な第2始動口14と、第2始動口14への遊技球の入賞(入球)を検出する第2始動口検出スイッチ14aと、第2始動口14を閉状態と開状態とに変換(可変)する可動部材14cと、可動部材14cを開閉変換するための第2始動口開閉ソレノイド14bとが設けられている。
第2始動口14が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、第2始動口14が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、第2始動口14に入賞(入球)した遊技球が第2始動口検出スイッチ14aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば、3個)が賞球として払い出される。また、賞球の払い出しの他に、後述する第2特別図柄の大当たり抽選や特図変動パターン判定処理を行うための特図判定情報が取得される。
誘導部材8Dの上方であって右側の普図ゲート11の下流には、所定条件の成立(特別図柄の大当たり抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能な開状態(特別態様)に変換される大入賞口制御装置15Aが設けられている。
大入賞口制御装置15Aには、遊技球が入賞(入球)可能な大入賞口15と、大入賞口15への遊技球の入賞(入球)を検出するための大入賞口検出スイッチ15aと、大入賞口15を閉状態と開状態とに変換(可変)する開閉部材15cと、開閉部材15cを開閉変換するための大入賞口開閉ソレノイド15bとが設けられている。
大入賞口15が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、大入賞口15が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、大入賞口15に入賞(入球)した遊技球が大入賞口検出スイッチ15aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば、15個)が賞球として払い出される。
第1始動口13へは、遊技領域3Aの左側領域を通った遊技球は入賞(入球)可能となっているが、遊技領域3Aの右側領域を通った遊技球は入賞(入球)不可能となっている。
また、第2始動口14へは、第2始動口14を開状態へと制御する契機となる普図ゲート11が遊技領域3Aの右側領域にしか設けられていないため、遊技領域3Aの右側領域を通った遊技球は入賞(入球)可能となっているが、遊技領域3Aの左側領域を通った遊技球は入賞(入球)不可能または困難となっている。
そのため、後述する時短遊技状態では、遊技領域3Aの右側領域に向けて遊技球を発射(以下、「右打ち」という)させた方が良い。
また、大入賞口15へは、遊技領域3Aの右側領域を通った遊技球は入賞(入球)可能となっているが、遊技領域3Aの左側領域を通った遊技球は入賞(入球)不可能となっている。
すなわち、第1始動口13と、第2始動口14及び大入賞口15とは遊技球を打ち分けることが可能である。
遊技領域3Aの外側の左下方には、第1特別図柄表示器20、第2特別図柄表示器21、普通図柄表示器22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、及び、普通図柄保留表示器25が設けられている。
第1特別図柄表示器20は、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第1特別図柄の大当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
第2特別図柄表示器21は、第2始動口14に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第2特別図柄の大当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
普通図柄表示器22は、普図ゲート11に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる普通図柄の当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
第1特別図柄の大当たり抽選とは、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)したときに特図判定情報を取得し、取得した特図判定情報に基づいて「大当たり図柄」であるか否かを判定することである。
第1特別図柄の大当たり抽選が行われると、第1特別図柄表示器20で第1特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第1特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第1特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
第2特別図柄の大当たり抽選とは、第2始動口14に遊技球が入賞(入球)したときに特図判定情報を取得し、取得した特図判定情報に基づいて「大当たり図柄」であるか否かを判定することである。
第2特別図柄の大当たり抽選が行われると、第2特別図柄表示器21で第2特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第2特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第2特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
第1特別図柄表示器20及び第2特別図柄表示器21は、それぞれ複数のLEDによって構成され、各特別図柄の変動表示において対応する表示器のLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、特別図柄を停止表示する場合には、各大当たり抽選の結果を示す態様(特別図柄の種類を示す態様)で1又は複数のLEDが点灯する。
すなわち、第1特別図柄表示器20及び第2特別図柄表示器21のLEDの点灯態様によって後述する大当たりの種類も判別可能となっている。
本実施の形態において「大当たり」というのは、第1特別図柄の大当たり抽選又は第2特別図柄の大当たり抽選において、大当たり遊技(特別遊技)を実行する権利を獲得したことをいう。「大当たり遊技(特別遊技)」というのは、大入賞口15が所定態様で開放して閉鎖するラウンド遊技を所定回数(例えば、4回や16回)行うことをいう。
各ラウンド遊技における大入賞口15の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても大入賞口15に所定個数の遊技球(例えば、10個)が入賞(入球)すると1回のラウンド遊技が終了する。
つまり、「大当たり遊技(特別遊技)」は、遊技者が賞球を獲得し易い遊技者にとって有利な遊技となっている。
本実施の形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の大当たり遊技(特別遊技)が設けられている。
普通図柄の当たり抽選とは、普図ゲート11を遊技球が通過したときに当たり図柄判定用乱数値を取得し、取得した当たり図柄判定用乱数値と当たり判定値とを比較して「当たり」であるか否かを判定することに該当する。
普通図柄の当たり抽選が行われると、普通図柄表示器22で普通図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す普通図柄の停止表示が行われる。すなわち、普通図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
普通図柄表示器22は、1または複数のLEDによって構成され、普通図柄の変動表示においてLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、普通図柄を停止表示する場合には、当たり抽選の結果を示す態様(普通図柄の種類を示す態様)で1又は複数のLEDが点灯する。
すなわち、普通図柄表示器22のLEDの点灯態様によって後述する当たりの種類も判別可能となっている。
本実施の形態において「当たり」というのは、普通図柄の当たり抽選において、当たり遊技(補助遊技)を実行する権利を獲得したことをいう。「当たり遊技(補助遊技)」というのは、第2始動口14が所定態様で開放して閉鎖することをいう。
当たり遊技(補助遊技)における第2始動口14の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても第2始動口14に所定個数の遊技球(例えば、10個)が入賞(入球)すると当たり遊技(補助遊技)が終了する。
つまり、「当たり遊技(補助遊技)」は、第2特別図柄の変動表示が実行され易い(開始条件が成立し易い)遊技となっている。なお、本実施の形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の当たり遊技(補助遊技)が設けられているが、詳しくは後述する。
第1特別図柄保留表示器23は、複数のLEDによって構成され、第1特別図柄の変動表示を開始できないときに第1始動口13に遊技球が入賞(入球)した場合、保留される第1特別図柄の大当たり抽選(第1特別図柄の変動表示)を行うための権利(以下、「第1保留」という)の個数を表示するためのものであり、第1保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。
本実施の形態では、第1保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくても良いし、多くても良い。
第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点灯する。
また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点滅する。
第2特別図柄保留表示器24は、複数のLEDによって構成され、第2特別図柄の変動表示を開始できないときに第2始動口14に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第2特別図柄の大当たり抽選(第2特別図柄の変動表示)を行うための権利(以下、「第2保留」という)の個数を表示するためのものであり、第2保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。
本実施の形態では、第2保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくても良いし、多くても良い。
第2保留が1つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の左側のLEDが点灯し、第2保留が2つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の2つのLEDが点灯する。
また、第2保留が3つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第2保留が4つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の2つのLEDが点滅する。
以降の説明において、「第1保留の個数」という文言を「第1保留数」と「第2保留の個数」という文言を「第2保留数」と表現する場合がある。
普通図柄保留表示器25は、複数のLEDによって構成され、普通図柄の変動表示を開始できないときに普図ゲート11に遊技球が入賞(入球)した場合に保留される普通図柄の当たり抽選(普通図柄の変動表示)を行うための権利(以下、「普図保留」という)の個数を表示するためのものであり、普図保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。
なお、本実施の形態では、普図保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくても良いし、多くても良い。
普図保留が1つの場合には、普通図柄保留表示器25の左側のLEDが点灯し、普図保留が2つの場合には、普通図柄保留表示器25の2つのLEDが点灯する。また、普図保留が3つの場合には、普通図柄保留表示器25の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、普図保留が4つの場合には、普通図柄保留表示器25の2つのLEDが点滅する。
以降の説明において、「普図保留の個数」という文言を「普図保留数」と表現する場合がある。
また、飾り枠8Aの内部には、液晶表示ディスプレイからなる画像表示装置30が設けられ、飾り枠8Aの上部には、可動演出部材36Aが設けられている。この可動演出部材36Aは、図1に示す元の待機位置から、それよりも下方の演出位置まで移動して停止した後、元の待機位置まで戻る、というように移動(可動)する移動演出を行うことが可能である。
画像表示装置30では、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。演出表示としては、特別図柄の変動表示が行われていない場合に実行される客待ちデモ演出や特別図柄の変動表示が行われている場合に実行される演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示等がある。
また、画像表示装置30の表示部300には、左側領域、中央領域、右側領域といった3列の変動表示領域が形成されており、各々の変動表示領域に表示される第1演出図柄TZ1、第2演出図柄TZ2、第3演出図柄TZ3を縦方向(本実施の形態では上から下)にスクロールさせることで演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が行われる。
演出図柄TZ1〜TZ3は、例えば、「1」から「8」までの数字を示す図柄により構成され、第1特別図柄表示器20、第2特別図柄表示器21で実行される特別図柄の変動表示に対応して演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が行われる。
すなわち、特別図柄の変動表示の開始に対応して演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示を開始し、特別図柄の変動表示の停止に対応して演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示を停止するようになっている。
なお、演出図柄TZ1〜TZ3として、数字を示す図柄の他に「A」から「F」といったアルファベットを示す図柄を設けてもよい。
変動演出における演出図柄TZ1〜TZ3の停止表示では、演出図柄TZ1〜TZ3が大当たり抽選の結果を示す所定の態様(ハズレ態様、大当たり態様等)で所定時間停止するようになっている。
大当たり態様(特別結果態様)は、「777」などのように同一の演出図柄TZ1〜TZ3の組み合わせや「357」などのように規則性を持った演出図柄TZ1〜TZ3の組み合わせであり、ハズレ態様はそれ以外の態様である。なお、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示の態様はこれに限られず、左右方向にスクロールするものであっても良いし、その場で回転(自転)するようなものであっても良い。
具体的には、特別図柄の変動表示が開始されてから予め定められた変動時間(特図変動パターンに応じた時間)が経過すると、演出図柄TZ1〜TZ3が当該大当たり抽選の結果を示す所定の態様で所定時間停止表示が行われる。
また、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示においては、大当たり抽選の結果に応じて、背景画像及びキャラクタ画像等の様々な演出画像やムービー等の変動演出が画像表示装置30に表示されることで、遊技者の大当たり当選への期待感を高めるようになっている。
ここで、変動演出を構成する演出には、大当たり当選への期待感を高めるようなリーチ演出が設けられている。
このリーチ演出とは、大当たりを報知する演出図柄TZ1〜TZ3の組合せの一部が仮停止して、他の演出図柄が変動を行うような、遊技者に大当たり当選への期待感を付与する変動態様を意味する。
例えば、大当たりを報知する演出図柄TZ1〜TZ3の組合せ(大当たり結果態様)として「777」の3桁の演出図柄TZ1〜TZ3の組み合わせが設定されている場合に、左側領域と右側領域に2つの第1演出図柄TZ1、第3演出図柄TZ3が「7」で仮停止して、中央領域で残りの第2演出図柄TZ2が変動を行っている態様をいう。
なお、「仮停止」とは、演出図柄TZ1〜TZ3が小さく揺れ動いたり、演出図柄TZ1〜TZ3が小さく変形したりして、遊技者に演出図柄TZ1〜TZ3が停止しているかのようにみせている(完全に停止していない)態様をいう。
また、本実施の形態においては、リーチ演出の種類として、「ノーマルリーチ演出」、「SPリーチ演出」、「SPSPリーチ演出」及び「全回転リーチ演出」の4種類が設定されている。
「ノーマルリーチ演出」とは、当該ノーマルリーチ演出となる以前の背景画像が表示されている状態で、左側領域と右側領域に2つの演出図柄TZ1、TZ3が仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄TZ2が変動するリーチ演出のことである。
「SPリーチ演出」とは、左側領域と右側領域に2つの演出図柄TZ1、TZ3が仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄TZ2が変動したまま、当該SPリーチ演出となる以前の背景画像とは異なる所定時間のムービー(動画、アニメーション等)が流れるリーチ演出のことである。
「SPSPリーチ演出」とは、左側領域と右側領域に2つの演出図柄TZ1、TZ3が仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄TZ2が変動したまま、SPリーチ演出に係るムービーより長い時間(長編)のムービー(動画、アニメーション等)が流れるリーチ演出のことである。
「全回転リーチ演出」とは、大当たりを報知する複数の演出図柄TZ1〜TZ3の組合せが全て揃った状態で低速に変動するリーチ演出である。本実施の形態においては、大当たり抽選において当選したときにのみ実行されるリーチ演出である。
本実施の形態では、リーチ演出に係る大当たり当選期待度としては、ノーマルリーチ演出<SPリーチ演出<SPSPリーチ演出<全回転リーチ演出(大当たり確定)の順で高くなっている。
可動演出部材36Aは、複数のランプ(LED等)を有する盤用照明装置34によって発光することで発光演出を行うことが可能となっており、ソレノイドやモータ等によって構成される盤用駆動装置36によって、上述の移動演出を行うことが可能となっている。
具体的には、画像表示装置30で実行される演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示中に、所定の発光色で発光したり、上方に位置する待機位置から下方に位置する演出位置に移動したりすることで発光演出や移動演出を行うようになっている。
なお、演出ボタン37Aや演出レバー39Aの操作に応じて(契機に)発光演出や移動演出を行うように構成しても良い。
遊技盤取付枠2A及び遊技盤3の裏側には、遊技の進行を統括的に制御する主制御基板110と、主制御基板110からのコマンドに応じて払出装置5の制御を行う払出制御基板130と、主制御基板110からのコマンドに応じて演出の制御を行う演出制御基板120と、各種制御基板110、120、130に対して電源電圧の供給を行う電源基板140が設けられている。
(遊技機Yの電気的構成)
次に、図4を用いて、遊技機Yの電気的構成について説明する。図4は、本実施の形態における遊技機Yの電気的構成を示すブロック図の一例である。
主制御基板110は、遊技の進行(基本動作)を統括的に制御する。主制御基板110は、遊技に関する演算処理を行うことで、遊技の進行に係る各種装置を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを演出制御基板120や払出制御基板130等に送信したりする。
主制御基板110は、メインCPU(図示せず)と、メインROM(図示せず)と、メインRAM(図示せず)とから構成されるワンチップマイコン(図示せず)と、主制御用の入力ポート及び出力ポート(図示せず)とを少なくとも備えている。
メインCPUは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。
主制御基板のメインROMには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブル、プログラム等が多数設けられている。
主制御基板110のメインRAMは、メインCPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。
ここで、主制御基板110と演出制御基板120との通信は、主制御基板110から演出制御基板120への一方向のみにコマンド(データ)を通信可能に構成されており、主制御基板110と払出制御基板130との通信は、双方向にコマンド(データ)を通信可能に構成されている。
主制御基板110の入力ポート(図示なし)には、一般入賞口検出スイッチ10a、普図ゲート検出スイッチ11a、第1始動口検出スイッチ13a、第2始動口検出スイッチ14a、大入賞口検出スイッチ15a及び払出制御基板130等が接続されている。入力ポートを介して、各種検出スイッチからの検出信号等が主制御基板110に入力され、検出信号に応じた制御処理が行われる。
主制御基板110の出力ポート(図示なし)には、第2始動口開閉ソレノイド14b、大入賞口開閉ソレノイド15b、第1特別図柄表示器20、第2特別図柄表示器21、普通図柄表示器22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、及び、普通図柄保留表示器25が接続されている。出力ポートを介して、各種ソレノイドを制御するための駆動制御信号、及び、各種表示器を制御するための表示制御信号等が出力される。
払出制御基板130は、主制御基板110からの払出制御コマンドの受信に基づき遊技球の払い出しを制御するとともに、遊技球の発射を制御する。
払出制御基板130は、遊技球の払い出しに関する演算処理を行うことで、払出装置5を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを主制御基板110や演出制御基板120等に送信したりする。
払出制御基板130の入力ポート(図示なし)には、発射操作装置4Aなどが接続されている。
払出制御基板130では、発射操作装置4Aの設けられているタッチセンサ40aから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル40に触れていることを検出すると、発射装置4Bに設けられている発射用ソレノイド41bへの通電を許容する。
また、発射ボリューム40bからの検出信号によって発射ハンドル40の回動角度が変化したことを検出すると、発射ハンドル40の回動角度に応じた発射強度となるように発射用ソレノイド41bを駆動させて遊技球を発射させるようになっている。
発射用ソレノイド41bは、ロータリーソレノイドから構成され、回動軸に打出部材が直結されており、回動軸が回転することで打出部材が回転して遊技球を打ち出すようになっている。
なお、発射用ソレノイド41bの動作は、水晶発振器(図示なし)の出力周期に基づく周波数から約99.9(回/分)に設定されているため、1分間における遊技球の発射数は約99.9(個/分)となっている。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
払出制御基板130の出力ポート(図示なし)には、払出装置5と、発射装置4Bが接続されている。払出制御基板130では、主制御基板110から払出コマンドを受信すると、所定個数の遊技球を払い出す制御を行うようになっている。
演出制御基板120は、主制御基板110からのコマンドを受けて遊技に関する演出及びデモ演出等の様々な演出を制御する。演出制御基板120は、演出に関する演算処理を行うことで、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ37a、十字キー検出スイッチ38aや演出レバー検出スイッチ39aからの入力信号に応じて、各種の演出を実行させるための制御を行う。
演出制御基板120は、サブCPU(図示せず)と、サブROM(図示せず)と、サブRAM(図示せず)とを備えている。サブCPUは、受信したコマンドまたは入力信号に基づいて、サブROMに格納されたプログラムを読み出し、サブRAMを用いて演算処理を行うとともに、その演算処理に基づいて、各種の演出を実行するための処理を行う。
演出制御基板120の入力ポート(図示なし)には、演出ボタン検出スイッチ37a、十字キー検出スイッチ38a、演出レバー検出スイッチ39a等が接続されている。
演出制御基板120では、演出ボタン検出スイッチ37aから演出ボタン37Aが操作されたことを示す演出ボタン操作検出信号が入力されたり、十字キー検出スイッチ38aから十字キー38Aが操作されたことを示す十字キー操作検出信号が入力されたり、演出レバー検出スイッチ39aから演出レバー39Aが操作されたことを示す演出レバー操作検出信号が入力されたりすると、操作検出信号に応じた演出を実行するための処理を行う。
演出制御基板120の出力ポート(図示なし)には、画像表示装置30、音声出力装置33、盤用照明装置34、枠用照明装置35、盤用駆動装置36、演出レバー駆動モータ39b等が接続されている。演出制御基板120では、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ37a、十字キー検出スイッチ38aや演出レバー検出スイッチ39aからの入力信号に応じて、画像表示装置30に、背景画像、演出図柄画像、キャラクタ画像やアイコン画像等の各種画像を表示させるための制御を行う。
また、演出制御基板120では、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ37a、十字キー検出スイッチ38aや演出レバー検出スイッチ39aからの入力信号に応じて、音声出力装置33に、音声データや楽曲データ(BGM、SE)等を出力させるための制御を行う。
また、演出制御基板120では、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ37a、十字キー検出スイッチ38aや演出レバー検出スイッチ39aからの入力信号に応じて、盤用照明装置34や枠用照明装置35の各種LEDの点灯制御を行うことで発光演出等を実行するための制御を行う。
また、演出制御基板120では、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ37a、十字キー検出スイッチ38aや演出レバー検出スイッチ39aからの入力信号に応じて、盤用駆動装置36や演出レバー駆動モータ39bのモータやソレノイドといった駆動源の駆動制御を行うことで移動演出等実行するための制御を行う。
電源基板140は、遊技機Y(主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130や各種電子部品)に電源電圧を供給する。電源基板140には、電断(停電)が発生したか否かを検出するとともに、電断(停電)の発生に基づき電断検出信号を主制御基板110に出力する電断検出回路と、電断(停電)時に主制御基板110や払出制御基板130に対してバックアップ電源を供給するためのバックアップ電源回路を備える。
電源基板140は、遊技機Yに供給される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検出信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検出信号がハイレベルになると、主制御基板110は動作可能状態となり、電断検出信号がローレベルになると、主制御基板110は動作停止状態になる。
また、電源基板140は、遊技機への通電時に蓄電するコンデンサを備えており、電断(停電)が発生するとコンデンサに蓄えられていたバックアップ用の電源電圧を主制御基板110や払出制御基板130に対して供給する。
これにより、電断(停電)時においても遊技の制御状態が保持されることとなり、電断(停電)からの復旧後に遊技の制御状態を電断(停電)発生前の状態に復旧させることができる。なお、演出制御基板120にバックアップ電源を供給するようにしてもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。
本実施の形態においては、特別図柄の大当たり抽選に関する状態として「低確率遊技状態」と「高確率遊技状態」とを有し、第2始動口14が有する可動部材14cに関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。この大当たり抽選に関する状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)と可動部材14cに関する状態(非時短遊技状態、時短遊技状態)とは、それぞれの状態を関連させることもでき、独立させることもできる。つまり、
(1)「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合(第1特定遊技状態)と、
(2)「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合(通常遊技状態)と、
(3)「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合(第2特定遊技状態)と、
(4)「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合(第3特定遊技状態)と、を設けることが可能になる。
なお、電源投入後の遊技機Yの初期の遊技状態は、「通常遊技状態」に設定されている。
本実施の形態において「低確率遊技状態」というのは、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入賞(入球)したことを条件として行われる特別図柄の大当たり抽選において、大当たりの当選確率が、例えば、1/319と低く設定された遊技状態をいう。
これに対して「高確率遊技状態」というのは、低確率遊技状態と比べて大当たりの当選確率が高く(例えば、1/31.9)設定された遊技状態をいう。したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、大当たりに当選しやすいこととなる。なお、低確率遊技状態から高確率遊技状態に変更するのは、後述する大当たり遊技を終了した後である。
本実施の形態では、高確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「確変大当たり」といい、低確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「通常大当たり」という。
本実施の形態において「非時短遊技状態」というのは、普図ゲート11を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「時短遊技状態」よりも長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口14の開放時間が短く設定され易い遊技状態をいう。
例えば、普図ゲート11を遊技球が通過すると、普通図柄の当たり抽選が行われて、普通図柄表示器22において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから、例えば、30秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、第2始動口14が、例えば、0.2秒間、開放態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、普図ゲート11を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口14の開放時間が、例えば、2.6秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。
さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄の当たり抽選において当たりに当選する確率が、例えば、1/128と低く設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄抽選において当たりに当選する確率が、例えば、127/128と高く設定される。
したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、普図ゲート11を遊技球が通過すると、第2始動口14が開放態様に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者は遊技球を消費せずに遊技を有利に進行することが可能となる。
実施の形態において、「時短遊技状態」は、「非時短遊技状態」と比べて、普通図柄の変動時間、第2始動口14の開放時間および普通図柄抽選の当選確率が有利になるよう設定されている。しかしながら、「時短遊技状態」は、普通図柄の変動時間、第2始動口14の開放時間および普通図柄抽選の当選確率のいずれか1つのみが有利になるように設定されていてもよい。
(大当たりの種類)
次に、大当たりの種類について説明する。
本実施の形態においては、第1始動口13への遊技球の入賞に基づく、大当たり抽選において当選し得る大当たりの種類として、「第1大当たり」、「第2大当たり」及び「第3大当たり」を有し、第2始動口14への遊技球の入賞に基づく、大当たり抽選において当選し得る大当たりの種類として、「第1大当たり」及び「第2大当たり」を有している。
「第1大当たり」とは、開閉部材15cを作動させて、大入賞口15を、1ラウンド遊技から16ラウンド遊技まで1つのラウンド遊技あたり29.5秒まで開放させる第1大当たり遊技を実行すると共に、第1大当たり遊技の終了後に、遊技状態を、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が10000回行われるまでの間、第2特定遊技状態に設定する大当たりである。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口15に入賞すると、1つのラウンド遊技が終了することになる。そして、16ラウンド遊技が終了すると、第1大当たり遊技が終了することになる。
なお、第2特定遊技状態は、特別図柄の変動表示が10000回行われるまでではあるが、第2特定遊技状態(高確率遊技状態)では10000回の大当たり抽選が行われるまでに大当たり当選する確率が極めて高いため、実質的には次回の大当たり抽選に当選するまで第2特定遊技状態が継続するともいえる。
「第2大当たり」とは、開閉部材15cを作動させて、大入賞口15を、1ラウンド遊技から4ラウンド遊技まで1つのラウンド遊技あたり29.5秒まで開放させる第2大当たり遊技を実行すると共に、第2大当たり遊技の終了後に、遊技状態を、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が100回行われるまでの間、第1特定遊技状態に設定する大当たりである。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口15に入賞すると、1つのラウンド遊技が終了することになる。そして、4ラウンド遊技が終了すると、第2大当たり遊技が終了することになる。
「第3大当たり」とは、開閉部材15cを作動させて、大入賞口15を、1ラウンド遊技から4ラウンド遊技まで1つのラウンド遊技あたり29.5秒まで開放させる第3大当たり遊技を実行すると共に、第2大当たり遊技の終了後に、遊技状態を、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が10000回行われるまでの間、第2特定遊技状態に設定する大当たりである。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口15に入賞すると、1つのラウンド遊技が終了することになる。そして、4ラウンド遊技が終了すると、第3大当たり遊技が終了することになる。
「第2大当たり」と「第3大当たり」は、ラウンド遊技の回数は同じ4回であるが、大当たり遊技の終了後に設定される遊技状態が異なっている。
なお、大当たり遊技後に設定される特定遊技状態(第1特定遊技状態、第2特定遊技状態など)の変動表示回数(本実施の形態では、上述の100回や10000回)のことを、「高確率遊技回数」や「時短回数」と表現する場合がある。
なお、本実施の形態では、大当たりの種類を3種類としているが、3種類に限られず、3種類よりも少なくても良いし、多くても良い。また、開閉部材15cの開放時間を何れの大当たり(第1大当たり〜第3大当たり)であっても29.5秒としているが、開放時間は29.5秒ではなくても良いし、ラウンド遊技によって異なる開放時間としても良い。
(当たりの種類)
次に、当たりの種類について説明する。
本実施の形態においては、普図ゲート11への遊技球の通過に基づく、当たり抽選において当選し得る当たりの種類として、「第1当たり」及び「第2当たり」を有し、当たり抽選が実行される際の遊技状態が非時短遊技状態であれば、「第1当たり」となり、当たり抽選が実行される際の遊技状態が時短遊技状態であれば、「第2当たり」となる。
「第1当たり」とは、可動部材14cを作動させて、第2始動口14を、0.2秒まで1回開放させる第1当たり遊技を実行する当たりである。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が第2始動口14に入賞すると、第1当たり遊技が終了することになる。なお、大当たり遊技とは違い、当たり遊技の終了後は、遊技状態が変更(設定)されることはない。
「第2当たり」とは可動部材14cを作動させて、第2始動口14を、2.6秒まで開放させ、1.5秒まで閉鎖させ、再び2.6秒まで開放させる第2当たり遊技を実行する当たりである。つまり、可動部材14cを2回開放させる当たり遊技である。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が第2始動口14に入賞すると、1回の開放が終了することになる。そして、2回の開放が終了すると、第2当たり遊技が終了するとこなる。なお、大当たり遊技とは違い、当たり遊技の終了後は、遊技状態が変更(設定)されることはない。
このように、「時短遊技状態」では、第2始動口14に遊技球が入賞し易くなっており、「非時短遊技状態」よりも、遊技者は遊技球を消費せずに遊技を有利に進行することが可能となっている。
(主制御基板の作用)
次に、主制御基板110の作用について説明する。
まず、遊技球が第1始動口に入賞(入球)すると、主制御基板110は、所定個数の遊技球(例えば3個)を賞球として払い出させるための情報を払出制御基板130に送信する。
次に、主制御基板110は、保留している第1保留数が4(上限値)より小さいか否かを判定する。主制御基板110は、第1保留数が4より小さいと判定した場合、第1保留数を「1」加算して更新する。
また、主制御基板110は、第1特別図柄保留表示器23に表示する第1保留数を更新するために、現在の第1保留数を示す表示制御信号を第1特別図柄保留表示器23に出力する。なお、第1保留数が4より小さくない、すなわち、4であると判定した場合、以下に説明する処理を行わずに、当該入賞に対する処理を終了する。
そして、主制御基板110は、特図判定情報を取得し、特図判定情報に基づいて事前判定を行う。この事前判定とは、今回取得した第1始動口13の特図判定情報に基づいて後述する変動パターンを第1始動入賞情報として事前に決定することである。そして、決定した第1始動入賞情報(第1始動口入賞指定コマンド)を演出制御基板120に送信する。
なお、演出制御基板120は、第1始動入賞情報(第1始動口入賞指定コマンド)を受信すると、第1始動入賞情報(第1始動口入賞指定コマンド)を解析し、当該第1始動入賞情報(第1始動口入賞指定コマンド)に対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される変動表示において先読み演出を実行することができる。
そして、主制御基板110は、上述の取得した特図判定情報を第1特別図柄保留記憶領域に記憶する。
主制御基板110は、特図判定情報の記憶の後、記憶した特図判定情報に基づく第1特別図柄の変動表示を開始できるようになると、大当たり判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか否かの大当たり判定を行う。
主制御基板110は、上記大当たり判定において「大当たり」と判定された場合には、特別図柄判定用乱数値に基づいて、大当たりの種類が対応付けられた大当たり図柄を決定する。また、上記大当たり判定において「ハズレ」と判定された場合には、ハズレ図柄を決定する。
次に、主制御基板110は、後述する変動パターン決定テーブルを参照し、特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、特別図柄の変動時間等が対応付けられた特別図柄の変動パターンを決定する。
そして、主制御基板110は、決定した変動パターンに基づく特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための表示制御信号を第1特別図柄表示器20に出力する。これにより、第1特別図柄表示器20による特別図柄の変動表示が行われる。
また、主制御基板110は、決定した特別図柄の変動パターンに対応する情報(変動パターン指定コマンド)を演出制御基板120に送信する。
なお、演出制御基板120は、変動パターンに対応する情報(変動パターン指定コマンド)を受信すると、変動パターンに対応する情報(変動パターン指定コマンド)に基づいて変動演出パターンを決定し、決定した変動演出パターンに応じた変動演出(演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示を含む)を行う。
主制御基板110は、特別図柄の変動表示が行われている間、当該変動表示に係る特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。
主制御基板110は、変動時間が経過したと判定した場合、決定された特別図柄を第1特別図柄表示器20に停止表示させる。これにより、遊技者に大当たり抽選の抽選結果が報知されることとなる。ここで、主制御基板110は、停止表示された特別図柄が「大当たり図柄」であるか、「ハズレ図柄」であるかを判定する。
主制御基板110は、停止された特別図柄が「ハズレ図柄」である場合には、当該入賞に対する処理を終了する一方、停止表示された特別図柄が「大当たり図柄」である場合には、大当たり図柄の種類に応じた大当たり遊技を実行する。
主制御基板110は、大当たり遊技が終了すると、当該大当たり図柄の種類(大当たりの種類)に応じた遊技状態及び当該遊技状態において実行可能な特別図柄の変動表示の回数を設定する。
以上のように、主制御基板110が作用し、本実施の形態の遊技が進行する。
なお、第2始動口に入賞(入球)した場合も略同様な処理を行うので、説明は省略する。
(変動パターン決定テーブル)
図5を用いて、変動パターン決定テーブルについて説明する。変動パターン決定テーブルとは、特別図柄の変動パターンを決定する際に参照するテーブルであり、大当たり抽選の結果毎に設けられている。
各変動パターン決定テーブルには、複数の変動パターンが特図変動パターン判定値(特図変動パターン判定用乱数の判定値)に対応付けられており、図5に示す所定の選択率となるように割り振られている。変動パターンには、特別図柄の変動時間、及び、変動演出の演出内容が関連付けられている。
ここで、変動パターン決定テーブルの演出内容の欄に記載の「非リーチ演出」とは、リーチ状態とならずに終了する変動演出のことである。
また、変動パターン決定テーブルの演出内容の欄に記載の「ノーマルリーチ演出→SPリーチ演出」とは、リーチ状態となった後に、ノーマルリーチ演出が行われ、その後、所定のタイミングでSPリーチ演出に発展する変動演出のことである。
また、変動パターン決定テーブルの演出内容の欄に記載の「ノーマルリーチ演出→SPリーチ演出→SPSPリーチ演出」とは、リーチ状態となった後に、ノーマルリーチ演出が行われ、その後、所定のタイミングでSPリーチ演出に発展し、さらに、その後の所定のタイミングでSPSPリーチ演出に発展する変動演出のことである。
また、変動パターン決定テーブルの演出内容の欄に記載の「ノーマルリーチ演出→SPSPリーチ演出」とは、リーチ状態となった後に、ノーマルリーチ演出が行われ、その後、所定のタイミングでSPSPリーチ演出に発展する変動演出のことである。
大当たり抽選結果が「ハズレ図柄」である場合は、変動パターン1(非リーチ)が40%の選択率で選択され、変動パターン2(ノーマルリーチ1)が25%の選択率で選択され、変動パターン3(SPリーチ1)が20%の選択率で選択され、変動パターン4(SPSPリーチ1)が10%の選択率で選択され、変動パターン5(SPSPリーチ2)が5%の選択率で選択される。
大当たり抽選結果が「大当たり図柄」である場合は、変動パターン6(ノーマルリーチ1)が5%の選択率で選択され、変動パターン7(SPリーチ1)が25%の選択率で選択され、変動パターン8(SPSPリーチ1)が40%の選択率で選択され、変動パターン9(SPSPリーチ2)が25%の選択率で選択され、変動パターン10(全回転リーチ1)が5%の選択率で選択される。
図5の変動パターン決定テーブルに示す選択率となっていることから、変動パターンに係る大当たり当選期待度としては、(非リーチ<)ノーマルリーチ1<SPリーチ1<SPSPリーチ1<SPSPリーチ2<全回転リーチ1の順で高くなっている。
なお、非リーチは、大当たり抽選結果がハズレである場合にしか選択されないようになっており、全回転リーチ1は、大当たり抽選結果が大当たりである場合にしか選択されないようになっている。
次に、図6を用いて、遊技機Yにおける操作演出制御処理について説明する。
ステップS101−1において、演出制御基板120のサブCPUは、現在実行中の変動演出において、演出レバー39Aが突出状態に制御されているか否かを判断する。サブCPUは、演出レバー39Aが突出状態に制御されていると判断した場合にはステップS101−2に処理を進め、突出状態に制御されていない(非突出状態である)と判断した場合にはステップS101−8に処理を進める。
ステップS101−2において、サブCPUは、演出レバー39Aに対する傾倒操作が有効となるレバー操作有効期間であるか否かを判断する。サブCPUは、レバー操作有効期間であると判断した場合にはステップS101−3に処理を進め、レバー操作有効期間でないと判断した場合にはステップS101−5に処理を進める。
ステップS101−3において、サブCPUは、レバー操作有効期間において、演出レバー検出スイッチ39aからのレバー操作検出信号を入力したことで演出レバー39Aに対して傾倒操作がされたか、演出レバー検出スイッチ39aからのレバー操作検出信号を入力しないことで演出レバー39Aに対して傾倒操作がされていないかを判断する。
サブCPUは、レバー操作有効期間において、演出レバー検出スイッチ39aからのレバー操作検出信号を入力したことで演出レバー39Aに対して傾倒操作がされたと判断した場合にはステップS101−4に処理を進め、演出レバー検出スイッチ39aからのレバー操作検出信号を入力しないことで演出レバー39Aに対して傾倒操作がされていないと判断した場合には当該操作演出制御処理を終了する。
ステップS101−4において、サブCPUは、演出レバー検出スイッチ39aからレバー操作検出信号を入力したことに応じてレバー操作演出を実行し、その後、当該操作演出制御処理を終了する。
レバー操作演出は、大当たり抽選の結果が「大当たり」である場合には、可動演出部材36Aが、図1に示す元の待機位置から、それよりも下方の演出位置まで移動して停止し、再び元の待機位置まで戻る、といった移動演出を行う。また、可動演出部材36Aが演出位置にあるときには盤用照明装置34の複数のランプによって発光される発光演出も行われる。このような演出により、大当たり抽選の結果が「大当たり」に決定されていることが遊技者に示唆される。
一方、レバー操作演出は、大当たり抽選の結果が「ハズレ」である場合には、可動演出部材36Aが図1に示す元の待機位置において僅かに揺れ動く、といった振動演出を行う。これにより、大当たり抽選の結果が「ハズレ」に決定されていることが遊技者に示唆される。
すなわち、このような可動演出部材36Aを用いたレバー操作演出は、遊技者に対し、大当たり抽選結果が決定されたことを示唆する、所謂「決め演出」である。
ステップS101−5において、サブCPUは、現在実行中の変動演出におけるレバー操作演出が実行された後であるか否かを判断する。
サブCPUは、現在実行中の変動演出におけるレバー操作演出が実行された後であると判断した場合にはステップS101−6に処理を進め、現在実行中の変動演出におけるレバー操作演出が実行された後でないと判断した場合には当該操作演出制御処理を終了する。
ステップS101−6において、サブCPUは、レバー操作演出の終了後に、演出レバー検出スイッチ39aからのレバー操作検出信号を入力したことで演出レバー39Aに対する傾倒操作がされているか、演出レバー検出スイッチ39aからのレバー操作検出信号を入力しないことで演出レバー39Aに対して傾倒操作がされていないかを判断する。
サブCPUは、演出レバー検出スイッチ39aからのレバー操作検出信号を入力したことで演出レバー39Aに対して傾倒操作がされていると判断した場合にはステップS101−7に処理を進め、演出レバー検出スイッチ39aからのレバー操作検出信号を入力しないことで演出レバー39Aに対して傾倒操作がされていないと判断した場合には当該操作演出制御処理を終了する。
このように、レバー操作演出が終了しているにも拘わらず演出レバー39Aに対して傾倒操作がされていることから、ステップS101−7において、サブCPUは、遊技者に演出レバー39Aに対する傾倒操作を終了させるように促す操作終了促進報知(終了報知演出)を実行し、その後、当該操作演出制御処理を終了する。
この操作終了促進報知の実行は、遊技者が演出レバー39Aに対する傾倒操作を終了させることで、演出レバー39Aが傾倒状態から、傾倒状態となる前の突出状態(特定状態)となると終了される。
なお、操作終了促進報知は、例えば、遊技者が演出レバー39Aに対する傾倒操作を終了させた後も所定時間(例えば3秒間)継続して実行されてもよい。
或いは、操作終了促進報知は、例えば、演出レバー39Aが元の非突出状態(通常状態)に戻るまで継続して実行されてもよい。この場合、例えば、遊技者が演出レバー39Aを傾倒状態と突出状態とに繰り返し状態変化させるように操作すると、その操作の間にはこの操作終了促進報知が実行されることになる。
なお、この操作終了促進報知は、例えば画像表示装置30の表示部300に、「レバーを戻して下さい!!」との文字画像を表示する、といった演出である。または、例えばこの文字画像の代わりに、或いは、この文字画像とともに「レバーを戻して下さい!!」との音声を音声出力装置33から出力してもよい。
ステップS101−8において、サブCPUは、演出ボタン37Aに対する押下操作が有効となるボタン操作有効期間であるか否かを判断する。サブCPUは、ボタン操作有効期間であると判断した場合にはステップS101−9に処理を進め、ボタン操作有効期間でないと判断した場合には当該操作演出制御処理を終了する。
ステップS101−9において、サブCPUは、ボタン操作有効期間において、操作ボタン検出スイッチ37aからの演出ボタン操作検出信号を入力したことで演出ボタン37Aに対して押下操作がされたか、操作ボタン検出スイッチ37aからの演出ボタン操作検出信号を入力しないことで演出ボタン37Aに対して押下操作がされていないかを判断する。
サブCPUは、ボタン操作有効期間において、操作ボタン検出スイッチ37aからの演出ボタン操作検出信号を入力したことで演出ボタン37Aに対して押下操作がされたと判断した場合にはステップS101−10に処理を進め、操作ボタン検出スイッチ37aからの演出ボタン操作検出信号を入力しないことで演出ボタン37Aに対して押下操作がされていないと判断した場合には当該操作演出制御処理を終了する。
ステップS101−10において、サブCPUは、演出ボタン検出スイッチ37aから演出ボタン操作検出信号を入力したことに応じてボタン操作演出を実行し、その後、当該操作演出制御処理を終了する。
このボタン操作演出は、例えば、枠用照明装置35の各種LEDが点灯する演出であり、その点灯した色によって大当たり抽選の結果が「大当たり」である可能性を示唆する、所謂「予告演出」である。
枠用照明装置35は、LEDにより、例えば、赤色と青色の何れかに点灯可能である。大当たり抽選結果が、「ハズレ」である場合には、枠用照明装置35が70%の割合で青色に点灯し、30%の割合で赤色に点灯する。一方、大当たり抽選結果が、「大当たり」である場合には、枠用照明装置35が70%の割合で赤色に点灯し、30%の割合で青色に点灯する。
次に、図7を用いて、遊技機Yにおける変動演出の例を説明する。
図7は、変動演出の例を説明するためのタイミングチャートである。この図7に示す変動演出は、遊技機Yにおいて、大当たり抽選結果が「大当たり」である場合に実行され得る、変動パターン7(SPリーチ1)(図5参照)に基づく変動演出である。この変動演出は、「ノーマルリーチ演出」の後に「SPリーチ演出」を実行するものである。
タイミングT1において、サブCPUは、変動演出の実行を開始する。変動演出が開始されると、画像表示装置30の表示部300において、演出図柄TZ1〜TZ3がそれぞれ変動表示する演出が行われる。
タイミングT2において、サブCPUは、「ノーマルリーチ演出」の実行を開始する。この「ノーマルリーチ演出」は、変動表示している演出図柄TZ1〜TZ3のうちの演出図柄TZ1、TZ3が仮停止してリーチ状態となることで開始される。
この「ノーマルリーチ演出」が開始するタイミングT2において、サブCPUは、演出ボタン37Aに対する押下操作が有効となるボタン操作有効期間を開始させるように制御する(図7における(6))。このボタン操作有効期間は、ボタン操作有効期間中における演出ボタン37Aに対する押下操作の有無に関わらず、後の「SPリーチ演出」におけるタイミングT6まで継続される。
なお、本実施の形態のボタン操作有効期間では、演出ボタン37Aに対する押下操作を促す操作促進報知は行われないが、これに限定されない。例えば、演出ボタン37AにLEDが搭載されており、ボタン操作有効期間でないときには演出ボタン37AはLEDが点灯しないが、ボタン操作有効期間中には、演出ボタン37AのLEDが所定の色(例えば赤色)に点灯して、遊技者に演出ボタン37Aに対する押下操作を促すように報知してもよい。
タイミングT3において、サブCPUは、「SPリーチ演出」の実行を開始する。この「SPリーチ演出」では、画像表示装置30の表示部300において、主人公のキャラクタが敵のキャラクタと戦うといった内容の演出画像が表示される。
ボタン操作有効期間中のタイミングT4において、遊技者が演出ボタン37Aに対して押下操作を行うと、サブCPUは、操作ボタン検出スイッチ37aからの演出ボタン操作検出信号を入力し(図7における(7))、この入力に応じたボタン操作演出を実行する(図7における(8))。このボタン操作演出では、枠用照明装置35の各種LEDが赤色または青色に点灯する演出がタイミングT4からタイミングT5まで実行される。
そして、この図7に示す例(図5の「SPリーチ1」)の「SPリーチ演出」においては、大当たり抽選の結果が決定されたことを遊技者に示唆する「決め演出」が実行される。
この図7に示す例の「決め演出」では、大当たり抽選の結果が「大当たり」であることにより、可動演出部材36Aが元の待機位置から、それよりも下方の演出位置まで移動して停止し、再び元の待機位置に戻る、といった移動演出が行われる。このような移動演出により、大当たり抽選の結果が「大当たり」に決定していることが遊技者に示唆される。
なお、「決め演出」は、「非リーチ演出」のみを実行する変動演出(図5の「非リーチ」)においては実行されない。
また、「決め演出」は、「ノーマルリーチ演出」のみを実行する変動演出(図5の「ノーマルリーチ1」)においても実行されない。
また、「決め演出」は、「ノーマルリーチ演出」と「SPリーチ演出」とをこの順に実行する変動演出(図5の「SPリーチ1」)においては「SPリーチ演出」中に実行される。
また、「決め演出」は、「ノーマルリーチ演出」と「SPリーチ演出」と「SPSPリーチ演出」とをこの順に実行する変動演出(図5の「SPSPリーチ1」)においては、「SPリーチ演出」中には実行されず「SPSPリーチ演出」中に実行される。
また、「決め演出」は、「ノーマルリーチ演出」と「SPSPリーチ演出」とをこの順に実行する変動演出(図5の「SPSPリーチ2」)においては「SPSPリーチ演出」中に実行される。
この図7に示す例の「SPリーチ演出」において、「決め演出」が開始されると、タイミングT6において、サブCPUは、演出レバー駆動モータ39bを制御して、演出レバー39Aを突出状態にする制御を開始する(図7における(1))。
このタイミングT6において、サブCPUは、演出レバー39Aに対する傾倒操作が有効となるレバー操作有効期間を開始する(図7における(2))。これに伴い、タイミングT6では、ボタン操作有効期間が終了される。
レバー操作有効期間の開始後のタイミングT7において、遊技者が演出レバー39Aに対して傾倒操作を行うと、サブCPUは、演出レバー検出スイッチ39aからの演出レバー操作検出信号を入力し(図7における(3))、この入力に応じたレバー操作演出を実行する(図7における(4))。
このレバー操作演出では、可動演出部材36Aが元の待機位置から、それよりも下方の演出位置まで移動して停止した後に元の待機位置に戻る、といった移動演出がタイミングTからタイミングT8まで実行される。このような移動演出により、大当たり抽選の結果が「大当たり」に決定されたことが遊技者に示唆される。
この図7に示す例では、遊技者による演出レバー39Aに対する傾倒操作が、レバー操作演出が終了しても継続して行われている(図7における(3))。そこで、レバー操作演出が終了したタイミングT8よりも後のタイミングT9において、サブCPUは、遊技者に演出レバー39Aに対する傾倒操作を終了させるように促す演出(操作終了促進報知)を実行する(図7における(5))。
この操作終了促進報知が行われることで、タイミングT10において、遊技者による演出レバー39Aに対する傾倒操作が終了されると(図7における(3))、サブCPUは、演出レバー検出スイッチ39aからの演出レバー操作検出信号の入力が停止されたことに基づいて、演出レバー39Aに対する傾倒操作を終了させるように促す操作終了促進報知の実行を終了する。
その後、タイミングT11において、サブCPUは、演出レバー駆動モータ39bを制御して、突出状態の演出レバー39Aを元の非突出状態とする制御を行う。
そして、タイミングT12において、一連の変動演出が終了される。
このように、遊技機Yは、遊技者が操作可能な特定操作手段として、演出レバー39Aを備えている。演出制御基板120のサブCPUは、レバー操作有効期間(第1操作可能期間)において演出レバー39Aが傾倒操作されることに応じてレバー操作演出(特定操作演出)を実行可能である。
そして、サブCPUは、レバー操作演出が実行された後に演出レバー39Aが操作されている場合には、演出レバー39Aに関する演出を実行可能としている。
また、遊技機Yは、遊技者が操作可能な所定操作手段として、演出ボタン37Aを備えている。サブCPUは、ボタン操作有効期間(所定操作可能期間)において演出ボタン37Aが押下操作されることに応じてボタン操作演出(所定操作演出)を実行可能である。
そして、サブCPUは、演出レバー39Aに対して傾倒操作が行われているときには演出ボタン37Aを有効としないようにしている。
また、サブCPUは、演出レバー検出スイッチ39aからのレバー操作検出信号を入力することで演出レバー39Aが傾倒操作されていると判定する第1判定と、演出ボタン検出スイッチ37aからのボタン操作検出信号を入力することで演出ボタン37Aが押下操作されていると判定する第2判定とを行う。サブCPUは、この第1判定を行っているときには第2判定を行わないようにしている。
遊技機Yは、演出レバー検出スイッチ39aによって演出レバー39Aに対する傾倒操作を検出している。サブCPUは、レバー操作有効期間において、演出レバー検出スイッチ39aが演出レバー39Aに対する傾倒操作を検出することに基づいてレバー操作検出信号を入力すると、レバー操作演出を実行する。
そして、サブCPUは、レバー操作演出が実行された後においても、演出レバー検出スイッチ39aからレバー操作検出信号が入力されている場合には、演出レバー39Aに対する傾倒操作を終了させるように促す操作終了促進報知を実行可能としている。
このレバー操作有効期間においては、サブCPUは、演出レバー駆動モータ39bを制御して、演出レバー39Aを非突出状態(通常状態)とはことなる突出状態(特定状態)に制御可能としている。
そして、サブCPUは、突出状態に制御されている演出レバー39Aに対する傾倒操作が検出されることに応じてレバー操作演出を実行可能としている。
このサブCPUは、レバー操作演出が実行された後において、突出状態に制御されている演出レバーに対する傾倒操作が検出されている場合に操作終了促進報知を実行可能としている。
サブCPUは、傾倒状態に制御されている演出レバー39Aに対する傾倒操作が検出された後、その傾倒操作が検出されなくなることでレバー操作検出信号を入力しなくなってから、駆動モータ39bを制御して、突出状態に制御された演出レバー39Aを非突出状態に戻すようにしている。
(演出の例)
図8〜図14を用いて、本実施の形態において実行される変動演出の演出例として、図7を用いて説明した変動パターン7(SPリーチ1)(図5参照)に基づく変動演出の演出について説明する。
変動演出が開始されると、図8(a)に示すように、画像表示装置30の表示部300において、演出図柄TZ1〜TZ3がそれぞれ変動表示するようになる。
なお、図8(a)に示すように、このようなリーチ発生前において、演出レバー39Aは非突出状態であり、レバー操作有効期間は設定されていない。また、演出ボタン37Aのボタン操作有効期間も設定されていない。
続いて、図8(b)に示すように、画像表示装置30の表示部300において、変動表示していた演出図柄TZ1〜TZ3のうちの演出図柄TZ1、TZ3が仮停止してリーチ状態となり、「ノーマルリーチ演出」が開始される。
また、この「ノーマルリーチ演出」の開始と同時に、演出ボタン37Aに対する押下操作が有効となるボタン操作有効期間が開始される。このボタン操作有効期間は、後に演出レバー39Aが突出状態となると終了する。なお、上述のように、このボタン操作有効期間においては、演出ボタン37Aに対する押下操作を促す操作促進報知は行われない。
この「ノーマルリーチ演出」では、図9(a)に示すように、画像表示装置30の表示部300において、演出図柄TZ2として、「SPリーチ演出」に発展する可能性があることを示唆する「SP」の文字画像を含む図柄が、左右の演出図柄TZ1、TZ3(「2」からなる図柄)と並ぶ位置まで低速で降下してくる。
そして、図9(b)に示すように、画像表示装置30の表示部300において、「SP」の文字画像を含む演出図柄TZ2が、左右の演出図柄TZ1、TZ3(「2」からなる図柄)と並ぶ位置で停止(仮停止)する。これにより、遊技者に対して「ノーマルリーチ演出」から「SPリーチ演出」に発展することが示唆される。
そして、この「ノーマルリーチ演出」が終了して「SPリーチ演出」が開始すると、図10(a)に示すように、画像表示装置30の表示部300の左上方において、仮停止していた演出図柄TZ2が再び変動表示されるようになる。また、画像表示装置30の表示部300の中央において、「SPリーチ」との文字画像が大きく表示される。これにより、遊技者に対し、「SPリーチ演出」が開始したことが示唆される。
続いて、図10(b)に示すように、画像表示装置30の表示部300において、主人公のキャラクタC1と敵のキャラクタC2との戦いが開始される、といった内容の演出画像が表示される。
続いて、図11(a)に示すように、画像表示装置30の表示部300において、主人公のキャラクタC1が敵のキャラクタC2と剣を用いて戦い合う、といった内容の演出画像が表示される。
この図11(a)に示すように、遊技者が演出ボタン37Aを押下操作すると、その押下操作に基づくボタン操作演出として、枠用照明装置35の各種LEDが点灯するようになる。この図11(a)の例では、大当たり抽選の結果が「大当たり」であることから、上述のように、70%の割合で枠用照明装置35が赤色に点灯する。
続いて、演出レバー39Aが突出することを遊技者に事前に報知するために、図11(b)に示すように、画像表示装置30の表示部300の中央において「レバー出現!!」との文字画像を含む演出画像が表示される。
そして、この「SPリーチ演出」において「決め演出」が開始されると、図12(a)に示すように、画像表示装置30の表示部300において、「レバーを引け!」との文字画像と、突出状態の演出レバー39Aの画像と、タイマーゲージの画像とを表示する操作促進報知を行う。そして、これに伴い、非突出状態であった演出レバー39Aが突出状態に制御されるようになる。
このように演出レバー39Aが突出状態となると、演出レバー39Aに対する傾倒操作が有効となる(レバー操作有効期間が開始される)。この演出レバー39Aが突出状態に制御されると同時に、演出ボタン37Aに対する押下操作は無効となる(ボタン操作有効期間が終了する)。
そして、このレバー操作有効期間において、図12(b)に示すように、遊技者が演出レバー39Aに対して傾倒操作を行うとする。すると、その傾倒操作に応じたレバー操作演出として、可動演出部材36Aが元の待機位置から、それよりも下方の演出位置まで移動して停止し、再び元の待機位置まで戻る、といった移動演出が実行される。なお、可動演出部材36Aは、演出位置にあるときには盤用照明装置34の複数のランプによって発光する発光演出も行われる。
このような、レバー操作演出により、大当たり抽選結果が「大当たり」に決定されていることが遊技者に示唆される。
図13(a)に示すように、このレバー操作演出が終了すると、画像表示装置30の表示部300において、主人公のキャラクタC1が敵のキャラクタC2を倒した旨の演出画像が表示されるとともに、演出図柄TZ2が、左右の演出図柄TZ1、TZ3(「2」からなる図柄)と同じ数字の図柄(「2」からなる図柄)で停止する。
これにより、遊技者に対し、大当たり抽選結果が「大当たり」であることを示唆している。
この演出例では、図13(a)に示すように、レバー操作演出が終了しているにも拘わらず、演出レバー39Aに対して傾倒操作が継続して行われている。このため、画像表示装置30の表示部300に、「レバーを戻して下さい!!」との文字画像を表示する、といった操作終了促進報知が実行される。
そして、図13(b)に示すように、遊技者が、この操作終了促進報知に従い、演出レバー39Aに対する傾倒操作を終了することで、演出レバー39Aが傾倒状態から、傾倒状態となる前の突出状態に戻ると、画像表示装置30の表示部300において、「レバーを戻して下さい!!」との文字画像が消去されることで、操作終了促進報知の実行が終了する。
なお、本実施の形態では、このような操作終了促進報知に代えて、演出レバー39Aに関する別の演出を実行するようにしてもよい。実行する演出は、演出レバー39Aに関する演出であれば何れの演出であってもよい。
例えば、図12(b)に示す可動演出部材36Aによる移動演出を実行した後(「A」に進む)、図14(a)に示すように、レバー操作演出が終了しているにも拘わらず、演出レバー39Aに対して傾倒操作が継続して行われているとする。
この場合、演出制御基板120のサブCPUは、画像表示装置30の表示部300に、演出レバー39Aが傾倒状態にあることを示す演出画像を表示するように制御してもよい。これにより、レバー操作演出が終了しているにも拘わらず、演出レバー39Aに対して傾倒操作が行われていることを遊技者に気付かせることができる。
そして、遊技者が、このような演出レバー39Aの演出画像によって演出レバー39Aが傾倒状態にあることに気付くことで、図14(b)に示すように、演出レバー39Aに対する傾倒操作を終了させるとする。
この場合、演出レバー39Aが傾倒状態から、傾倒状態となる前の突出状態に戻ると、画像表示装置30の表示部300において、演出レバー39Aの演出画像が消去されることで、演出レバー39Aに関する演出の実行が終了する。
また、演出レバー39Aに関する演出としては、例えば、大当たり抽選の結果が「大当たり」である場合の「決め演出」としてのレバー操作演出の終了後に、演出レバー39Aに対して傾倒操作が行われていた場合に、上述の「操作終了促進報知」に代えて、大当たり遊技のラウンド遊技の回数、大当たり遊技後の遊技状態等、当選した大当たりに関する情報を報知する演出であってもよい。
なお、上述の実施の形態では、レバー操作有効期間でないときの「通常状態」が「非突出状態」であり、レバー操作有効期間における「特定状態」が「突出状態」である演出レバー39Aを備える演出レバー装置39について説明した。
しかしながら、遊技機Yが備える演出レバー装置は、このようなものに限定されない。演出レバー装置が備える演出レバーは、他の形状であってもよい。
また、「通常状態」、「特定状態」は、何れも上述の状態でなくてもよい。
また、演出レバーを備える演出レバー装置の形状及び設置位置は、上述の位置に限定されず、何れの形状であってもよく、設置位置は、遊技者が操作可能な位置であれば別の位置であってもよい。
例えば、遊技機Yの上部に、引出操作が可能な演出レバーが設置されてもよい。この場合、演出レバーは、そのレバー操作有効期間でないときにおいて、「通常状態」として、遊技機Yの上部における、2つの音声出力装置33とその間の枠用照明装置35付近に位置する「非降下状態」である。
この演出レバーは、サブCPUの制御に基づく演出レバー駆動モータ39bの制御動作により「特定状態」として、「非降下状態」よりも下方の位置にまで移動(下降)する「下降状態」に制御される。これにより、遊技者が演出レバーを把持し易くなる。演出レバーが「下降状態」となると、この演出レバーを手前方向に遊技者側に引き出す操作(引出操作)が有効となるレバー操作有効期間が開始する。
このレバー操作有効期間において、遊技者が下降状態に制御された演出レバーに対して引出操作を行うと、サブCPUは、その引出操作に応じた操作演出(レバー操作演出)を実行可能である。
遊技者が、下降状態に制御されている演出レバー39Aに対して引出操作を行った後、演出レバー39Aから手を離すか、演出レバー39Aを引き出す前の下降状態に戻すことで、演出レバーは、引出状態ではなくなる。すると、演出レバー検出スイッチ39aは、引出操作を検知しないため、レバー操作検出信号の生成及び出力をしないようになる。
サブCPUが演出レバー検出スイッチ39aからのレバー操作検出信号を入力しなくなると、サブCPUの制御に基づく演出レバー駆動モータ39bの制御動作によって、下降状態に制御された演出レバー39Aが元の非下降状態の位置にまで移動するように制御される。
また、上述の実施の形態では、演出レバー39Aと演出ボタン37Aとが別々に設置されている例について説明した。しかしながら、操作手段の構成は、これに限定されず、例えば、演出レバー39Aと演出ボタン37Aとが一体となった構成であってもよい。
例えば、演出レバー39Aの上部先端に演出ボタン37Aが設置されている構成であってもよい。この場合においても、演出レバー39Aが非突出状態であるときには、所定の期間においてボタン操作有効期間が設定されて演出ボタン37Aに対する押下操作が有効となり、演出レバー39Aが突出状態であるときには、ボタン操作有効期間が設定されず演出ボタン37Aに対する押下操作が有効とならないように制御される。
また、上述の実施の形態では、遊技者が演出ボタン37Aを押下操作すると、その押下操作に基づくボタン操作演出として、枠用照明装置35の各種LEDが赤色及び青色の何れかに点灯することで、大当たり抽選の結果が「大当たり」である可能性を示唆する「予告演出」の例について説明した。しかしながら、演出ボタン37Aを用いたボタン操作演出による「予告演出」の例は、これに限定されない。
例えば、演出ボタン37Aを用いたボタン操作演出による「予告演出」は、ボタン操作有効期間において、遊技者が演出ボタン37Aに対して所定回数(例えば5回)以上押下操作すると、枠用照明装置35が点灯する際の色が変化するような演出であってもよい。
このような「予告演出」では、例えば、演出ボタン37Aに対する押下操作の回数が所定回数(例えば5回)未満であるときには枠用照明装置35は、青色に点灯するとする。
そして、演出ボタン37Aに対する押下操作の回数が所定回数(例えば5回)以上となったとき、大当たり抽選結果が、「ハズレ」である場合には、70%の割合で青色から赤色には変化せず、30%の割合で青色から赤色に変化するようにしてもよい。
また、演出ボタン37Aに対する押下操作の回数が所定回数(例えば5回)以上となったとき、大当たり抽選結果が、「大当たり」である場合には、30%の割合で青色から赤色には変化せず、70%の割合で青色から赤色に変化するようにしてもよい。
また、演出ボタン37Aを用いたボタン操作演出による「予告演出」は、例えば、ボタン操作有効期間において、遊技者が演出ボタン37Aを押下操作することによって、ボタン操作演出に固有のキャラクタの演出画像が画像表示装置30の表示部300に表示されるような演出であってもよい。
この場合、大当たり抽選結果が、「ハズレ」である場合には、70%の割合で「キャラクタA1」の演出画像が表示され、30%の割合でこの「キャラクタA1」とは異なる「キャラクタA2」の演出画像が表示されてもよい。
また、大当たり抽選結果が、「大当たり」である場合には、70%の割合で「キャラクタA2」の演出画像が表示され、30%の割合で「キャラクタA1」の演出画像が表示されてもよい。
また、上述の実施の形態では、演出レバー39Aの傾倒操作に基づくレバー操作演出を「決め演出」に適用する例について説明した。しかしながら、演出レバー39Aの傾倒操作に基づくレバー操作演出は、他の演出に適用してもよい。
例えば、「ノーマルリーチ演出」中に、演出レバー39Aの傾倒操作が有効となるレバー操作有効期間が設定され、そのレバー操作有効期間中に演出レバー39Aが傾倒操作されることに応じて、大当たり抽選の結果が「大当たり」である可能性を示唆する「予告演出」に、上述の演出レバー39Aの傾倒操作に基づくレバー操作演出を適用してもよい。
例えば「ノーマルリーチ演出」中に、この「予告演出」におけるレバー操作有効期間が設定されるとする。この「ノーマルリーチ演出」では、上述の演出ボタン37Aの押下操作に基づいて枠用照明装置35の各種LEDが点灯する「予告演出」のボタン操作有効期間が設定されている。
この場合、先ず、演出ボタン37Aのボタン操作有効期間が開始する。その後、演出レバー39Aが突出状態となると、このボタン操作有効期間は終了する。
そして、レバー操作有効期間が開始され、突出状態の演出レバー39Aに対して傾倒操作が行われることによってレバー操作演出が行われる。その後、遊技者が演出レバー39Aから手を離すか、演出レバー39Aを傾倒させる前の突出状態に戻すことにより、演出レバー39Aは、傾倒状態ではない突出状態となり、その後、非突出状態に戻る。
このようにして、演出レバー39Aが非突出状態となった後に、再び演出ボタン37Aによる「予告演出」のボタン操作有効期間が開始される。
また、上述の実施の形態では、操作手段として、演出レバー39Aと演出ボタン37Aとを設ける例について説明したが、これに限定されず、他の操作手段を設けるようにしてもよい。例えば、演出ボタン37Aに代えて、「他の演出レバー」を設けるようにしてもよい。
「他の演出レバー」は、上述のような突出状態に制御されず、例えば、単に傾倒操作が可能な演出レバーであってもよい。
この場合、演出レバー39Aが非突出状態であるときの所定の操作有効期間において、「他の演出レバー」に対する傾倒操作が有効となり、演出レバー39Aが突出状態であるときには、「他の演出レバー」に対する押下操作が有効とならないように制御される。
<上記実施の形態に記載された他の発明等について>
以下、上記本実施の形態に記載された他の発明等について記載する。
従来の遊技機(例えば、特開2013−233453号公報に記載の遊技機)では、操作手段に基づく操作演出が実行されてしまうと、その後も操作手段に対する操作が継続して行われていたとしても、その継続して行われる操作に基づいては、何ら演出を実行しなかった。
上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、遊技者が操作可能な特定操作手段(演出レバー39A)と、前記特定操作手段を用いて所定の演出を実行可能な演出実行手段(演出制御基板120のサブCPU)と、を備え、前記演出実行手段は、前記特定操作手段が操作されることに応じて特定操作演出を実行可能であり、前記特定操作演出が実行された後において前記特定操作手段が操作されている場合に、前記特定操作手段に関する演出を実行可能とする。
上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、遊技者が操作可能な所定操作手段(演出ボタン37A)をさらに備え、前記演出実行手段は、前記所定操作手段が操作されることに応じて所定操作演出を実行可能であり、前記特定操作手段が操作されているときには前記所定操作演出を実行しない。
上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、前記特定操作手段が操作されていると判定する第1判定(演出レバー検出スイッチ39aからのレバー操作検出信号を入力)と、前記所定操作手段が操作されていると判定する第2判定(演出ボタン検出スイッチ37aからのボタン操作検出信号を入力)とを行う判定手段をさらに備え、前記判定手段は、前記第1判定を行っているときには前記第2判定を行わない。
上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、遊技者が操作可能な操作手段(演出レバー39A)と、前記操作手段に対する操作を検出する検出手段と、前記操作手段に対する操作が検出されることに応じて所定の操作演出を実行する操作演出実行手段と、前記所定の操作演出が実行された後において前記操作手段に対する操作が検出されている場合に、前記操作手段に対する操作の終了を促す終了促進報知(「レバーを戻して下さい!!」の文字画像の表示)を実行可能とする報知手段とを備える。
上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、前記操作手段を通常状態(演出レバー39Aが非突出状態)とは異なる特定状態(演出レバー39Aが突出状態)に制御可能な状態制御手段を備え、前記操作演出実行手段は、前記特定状態に制御されている前記操作手段に対して操作が検出されることに応じて操作演出を実行可能とし、前記報知手段は、前記所定の操作演出が実行された後において前記特定状態に制御されている前記操作手段に対する操作が検出されている場合に、前記終了促進報知を実行可能とする。
上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、前記状態制御手段は、前記特定状態に制御されている前記操作手段に対する操作が検知された後、該操作が検出されなくなってから、前記特定状態に制御された前記操作手段を前記通常状態に戻す。
本実施の形態では、遊技機Yをこれらの構成にしたことで、操作手段を用いて実行する演出の質を向上させることができるようになっている。
なお、本発明の遊技機は、パチンコ遊技機に限られるものではなく、回胴式遊技機(いわゆるスロットマシン)にも用いることもできる。さらには、じやん球遊技機、アレンジボール遊技機に用いることもできる。
また、今回開示された本実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。