JP2003298753A - インターフォン装置 - Google Patents

インターフォン装置

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JP2003298753A
JP2003298753A JP2002095398A JP2002095398A JP2003298753A JP 2003298753 A JP2003298753 A JP 2003298753A JP 2002095398 A JP2002095398 A JP 2002095398A JP 2002095398 A JP2002095398 A JP 2002095398A JP 2003298753 A JP2003298753 A JP 2003298753A
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JP2002095398A
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Manabu Kawada
学 川田
Hideki Miyahara
秀規 宮原
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Schneider Electric Japan Holdings Ltd
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Digital Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作が簡素であり、かつ来訪者をより容易に
特定できるインターフォン装置を提供する。 【解決手段】 来訪者が、子機2におけるチャイムスイ
ッチ部211の押しボタンスイッチを押すと、それと同
時に、押しボタンスイッチのボタン部内に設けられた指
紋検出装置220が、ボタン部上にある来訪者の指の指
紋を検出する。指紋検出装置220から出力された指紋
データを、時計回路222で発生した時刻データなどと
ともにサーバコンピュータ3に送信する。サーバコンピ
ュータ3では、検出された指紋データを指紋データベー
ス35に予め登録されている指紋データと照合した結
果、一致した指紋データについて指紋データベース35
に併せて登録されている個人データを抽出し、親機1に
送信してディスプレイ117に表示させる。一致してい
ない場合、その指紋データを登録処理部33によって指
紋データベース35に登録して、後の指紋照合に利用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、来訪者の指紋の検
出し、その指紋のデータに基づいて来訪者を特定する機
能を備えたインターフォン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インターフォンとして、構内の連
絡に用いられる事務用や産業用のインターフォンや、住
宅等で来訪者が呼び出していることを知らせる呼び出し
用のインターフォン等、各種のインターフォンが普及し
ている。
【0003】特に、呼び出し用のインターフォンは、来
訪者が建屋外部に設けられた外部装置のチャイムスイッ
チを押すと、建屋内部に設けられた内部装置のスピーカ
がチャイム音を発し、これにより来訪者による呼び出し
が行われる。居住者等の建屋内にいる者が、その呼び出
しに応答すると、外部装置および内部装置のマイクを兼
ねるスピーカを介して来訪者と会話することができる。
【0004】また、ビデオカメラを内蔵したインターフ
ォンでは、来訪者の映像を撮影して、内部装置のディス
プレイで来訪者を確認することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インターフォンでは、来訪者が誰であるかを特定するこ
とが困難な場合がある。例えば、受付の担当者が来訪者
に対応する場合、その担当者が来訪者と面識があれば、
スピーカを介して来訪者と言葉を交わしたり、来訪者の
映像を見たりして、来訪者を特定することが可能である
が、面識がなければ来訪者を特定することはできない。
また、面識の有無に関わらず、来訪者が帽子やサングラ
スを着用している場合などでは、個人の特定が困難な場
合もある。
【0006】個人を特定するための実用化されている手
法としては、例えば、指紋による個人認証がある。この
ような個人認証では、周知の検出方法によって検出した
指紋を予め登録された指紋と照合して、一致した指紋に
ついて登録された個人が特定される。
【0007】インターフォンを用いた入室管理におい
て、そのような個人認証の手法を利用するには、次のよ
うな例が考えられる。この例では、来訪者が、インター
フォンのボタンを押して名乗った上で、指紋の入力を促
す指示にしたがって指紋を入力すると、指紋の照合が行
われた結果、登録された指紋と一致すると入室が許可さ
れる。
【0008】ところが、このような方法では、来訪者に
は、インターフォンのボタン操作と指紋の入力操作の二
つの挙動が要求され、操作の煩わしさを強いている。ま
た、来訪者が指紋を入力することを前提としているた
め、予め指紋を登録した個人を来訪者として想定してい
る。このため、会社の受付や個人宅のような不特定多数
の来訪者の確認を管理する場合に、予め来訪者の指紋を
登録することには限界がある。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、操作が簡素なインターフォン装置を提供す
ることを目的としており、さらには、来訪者をより容易
に特定できるインターフォン装置を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のインターフォン
装置は、操作者が呼び出し操作するための呼出スイッチ
と、操作者による上記呼出スイッチの操作に応じて上記
呼出スイッチ上の操作者の指紋を検出する指紋検出手段
とを有する呼出装置と、指紋データおよびその指紋デー
タに関連付けられた個人データを予め登録している登録
手段と、上記指紋検出手段によって検出された指紋デー
タを、上記登録手段に登録されている指紋データと照合
し、一致した指紋データについての上記個人データを上
記登録手段から抽出する照合手段とを備えていることを
特徴としている。
【0011】上記の構成では、来訪者が操作者として、
呼出装置の呼出スイッチ、例えば押しボタンスイッチを
押して操作するときに、その押しボタンスイッチを押し
た操作者の指の指紋が、指紋検出手段によって検出され
る。その検出によって得られた指紋データ(検出指紋デ
ータ)は、照合手段によって、予め登録手段に登録され
ている指紋データ(登録指紋データ)と照合される。その
照合の結果、検出指紋データが登録指紋データのうちの
一つと一致したとき、照合手段によって、その登録指紋
データに関連付けられた個人データが登録手段から抽出
される。
【0012】このように、呼出スイッチの操作に応じて
指紋検出手段による指紋検出を行うことにより、呼出ス
イッチの操作が指紋検出の開始指示の操作を兼ねること
ができる。それゆえ、二つの挙動が必要であった従来の
インターフォン装置に比べて操作者の操作挙動を一つに
減らすことができる。
【0013】上記のインターフォン装置においては、上
記照合手段による照合の結果、上記登録手段に予め登録
された指紋と一致しなかった指紋のデータを上記登録手
段に追加登録する登録処理手段を備えていることが好ま
しい。
【0014】この構成では、検出指紋データが登録指紋
データと一致しなければ、その検出指紋データが、登録
処理手段によって登録手段に登録される。これにより、
その検出指紋データの指紋を有する来訪者の該検出指紋
データは、登録手段に登録されるので、その来訪者が再
度の来訪時に検出された指紋データは、上記のようにし
て登録された指紋データと一致する。それゆえ、最初の
来訪時にその来訪者を特定することができれば、照合時
における上記の指紋データの一致により、その来訪者を
再度の来訪時に特定することができる。
【0015】上記のインターフォン装置においては、上
記呼出装置は、操作者による上記呼出スイッチの操作時
の時刻を表す時刻データを発生する時刻発生手段を備
え、上記登録処理手段は、追加登録すべき指紋データに
上記時刻データを付加して登録することが好ましい。こ
のように構成することによって、登録手段に追加登録さ
れる指紋データに時刻データが付加されるので、登録手
段において指紋データを時系列に管理することができ
る。
【0016】上記のインターフォン装置においては、操
作者による呼出スイッチの操作を確認可能な確認手段を
有する受付装置を備え、上記照合手段は、照合の結果を
上記受付装置に通知することが好ましい。このように構
成することによって、照合手段を設けた場所が受付装置
を設置した場所と離間していても、照合の結果が受付装
置に通知されるので、受付装置側で来訪者を受ける者
は、その照合結果に基づいて来訪者を特定することがで
きる。
【0017】上記のインターフォン装置においては、上
記呼出装置は、上記呼出スイッチの操作によって呼び出
し音を発生する呼出音発生手段と、操作者の操作によっ
て上記呼出スイッチから出力されて上記呼出音発生手段
に呼び出し音を発生させるための呼出信号を少なくとも
上記指紋検出手段が指紋を検出する時間遅延させる遅延
手段とを備えていることが好ましい。
【0018】一般のインターフォン装置では、来訪者が
呼出スイッチを操作すると、来訪者を受ける者は、その
呼出スイッチの操作によって鳴るチャイム音などの呼び
出し音で来訪者があることを知る。また、一方で、呼出
装置側でも同様な呼び出し音を鳴らすことで、来訪者
は、呼び出しを行っていることを認識できる。ところ
が、呼出スイッチの操作と同時に呼び出し音が鳴るため
に、指紋検出手段による指紋検出に必要な時間を経過し
ない状態で、来訪者が呼出スイッチから指を離してしま
うと、指紋を完全に検出することができなくなる。
【0019】そこで、上記のように遅延手段を設けるこ
とによって、呼出音発生手段に与える呼出信号を遅延さ
せて、呼出音発生手段による呼び出し音の発生を、指紋
検出手段が指紋を検出時間遅らせることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0021】本実施の形態に係るインターフォン装置
は、図1に示すように、建屋内部または室内に設けられ
る親機1と、建屋外部または室外に設けられる子機2
と、親機1および子機2に接続されるサーバコンピュー
タ3とを備えている。
【0022】呼出装置としての子機2は、チャイムスイ
ッチ部211と、遅延回路212と、チャイム音発生部
213と、増幅回路214と、スピーカ215と、ビデ
オカメラ216と、画像処理部217と、マイク218
と、音声処理部219と、指紋検出装置220と、指紋
処理部221と、時計回路222と、メモリ部223
と、インターフェース部(図中、I/F)224とを有
している。
【0023】チャイムスイッチ部211は、図2に示す
ように、押しボタンスイッチ211aおよび抵抗211
bを有している。抵抗211bは、一端が電源に接続さ
れるとともに、他端が接地されている。モーメンタリ型
の押しボタンスイッチ211aは、その一方の端子が抵
抗211bの接地側の端部に接続されている。このチャ
イムスイッチ部211は、押しボタンスイッチ211a
が押された状態(ON状態)で他端の端子からハイレベ
ルの電圧を出力する一方、押しボタンスイッチ211a
が押されない状態(OFF状態)で他方の端子からロー
レベルの電圧を出力する。
【0024】また、押しボタンスイッチ211aは、図
3(a)および(b)に示すように、操作者が指で押す
ボタン部21を有している。ボタン部21は、指紋検出
装置220による指紋検出(静電容量方式や光学方式)
を可能にするように、樹脂などによって形成されてい
る。このボタン部21は、操作者が指を置いて押す押圧
部21aと、押圧部21aの外周端部より子機2のケー
ス本体22の内側に伸びる外周部21bとからなってい
る。押圧部21aの内壁面には、指紋検出装置220が
取り付けられている。
【0025】遅延回路212は、チャイムスイッチ部2
11から出力された呼出信号としての、ボタンOFF状
態からON状態へと変化したときの電圧(ON電圧)の
立ち上がりを所定時間遅延させる回路である。遅延回路
212では、押しボタンスイッチ211aがONしてか
ら指紋検出装置220が指紋の検出を完了するまで、チ
ャイム音発生部213がチャイム音を発生しないような
遅延時間が設定されている。
【0026】呼出音発生手段としてのチャイム音発生部
213は、遅延回路212を経たON電圧によって呼び
出し音としてのチャイム音を発生する。このチャイム音
発生部213は、チャイム音の信号を生成する回路を備
えるのみであってもよい。このような構成では、その信
号を増幅回路214およびスピーカ215に出力させれ
ばよい。
【0027】増幅回路214は、親機1の後述するマイ
ク123からの音声信号を増幅する回路である。スピー
カ215は、増幅回路214で増幅された音声信号を音
に変換する変換器である。
【0028】ビデオカメラ216は、来訪者の画像を撮
影してビデオ信号として出力する。画像処理部217
は、ビデオカメラ216からのビデオ信号をデジタルに
変換したり、必要に応じて圧縮などの処理を行う。この
画像処理部217は、チャイムスイッチ部211からの
ON電圧の立ち上がりをトリガーとして、ビデオカメラ
216によって読み取られた来訪者の画像を静止画画像
として取り込んで上記の処理を行う。
【0029】マイク218は、来訪者が発した音声を取
り込んで音声信号を出力する変換器である。音声処理部
219は、マイク218から取り込んだ音声をデジタル
に変換するなどの処理を行う回路である。この音声処理
部219は、上記のON電圧の立ち上がりをトリガーと
して、マイク218からの音声信号を所定時間(例えば
数秒)取り込んで上記の処理を行う。
【0030】指紋検出手段としての指紋検出装置220
は、押しボタンスイッチ211aを押し込んだ来訪者の
指の指紋を指紋のパターンに応じた信号として検出する
装置であって、静電容量方式、光学方式などの周知の方
式で指紋の検出を行う。この指紋検出装置220は、上
記のON電圧の立ち上がりをトリガーとして指紋をスキ
ャンする。
【0031】指紋検出装置220は、前述のように、来
訪者に気付かれずに指紋の検出を行なうように、押しボ
タンスイッチ211aのボタン部21内に設けられてい
る。指紋検出装置220は、少なくとも指紋をスキャン
検出する部分(検出面)のみがボタン部21内に設けら
れておればよい。また、来訪者に気付かれないという目
的からすれば、検出時に読み取り用の光を発するタイプ
の光学方式よりも静電容量方式などの非光学方式が好ま
しい。
【0032】指紋処理部221は、指紋検出装置220
から出力される指紋検出信号をデジタルに変換し、後述
する指紋照合部35での照合に供されるデータを生成す
るために、指紋の特徴点検出などの所要の処理を行な
う。この指紋処理部221は、上記のON電圧の立ち上
がりをトリガーとして、上記の処理を開始する。
【0033】時刻発生手段としての時計回路222は、
年月日および時刻を発生する回路であって、上記のON
電圧の立ち上がり時の年月日および時刻を時刻データと
して出力する。
【0034】メモリ部223は、画像処理部217から
の画像データと、音声処理部219からの音声データ
と、指紋処理部221からの指紋データと、時計回路2
22からの時刻データとをそれぞれ一時的に記憶するメ
モリを有している。このメモリ部223は、上記の全て
のデータの読み込みを完了した後に、上記の各データを
同時に読み出す。
【0035】インターフェース部224は、メモリ部2
23から読み出された各データをサーバコンピュータ3
のインターフェース部31に送信する通信の制御部分で
ある。
【0036】ここで、子機2の外観構成について説明す
る。
【0037】呼出装置としての子機2は、例えば、建屋
外壁や室外の玄関付近に取り付けられる。図4に示すよ
うに、この子機2は、ケース本体22を有しており、こ
のケース本体22に、スピーカ215、ビデオカメラ2
16、マイク218および押しボタンスイッチ211a
(ボタン部21)が取り付けられている。具体的には、
ケース本体22の上部にビデオカメラ216が配されて
おり、その下側にスピーカ215およびマイク218が
配されている。また、スピーカ215のさらに下側に
は、押しボタンスイッチ211aが設けられている。
【0038】続いて、サーバコンピュータ3について説
明する。
【0039】図1に示すように、サーバコンピュータ3
は、インターフェース部(図中、I/F)31と、メモ
リ部32と、登録処理部33と、入力装置34と、指紋
データベース35と、指紋照合部36と、入力装置37
とを有している。
【0040】インターフェース部31は、前述のインタ
ーフェース部223、後述の親機1のインターフェース
部114および指紋入力装置4との間でデータの通信を
行なう通信の制御部分である。
【0041】メモリ部32は、RAMやROMを含んで
おり、検出指紋データと、それに対応する画像データ、
音声データおよび時刻データとを併せて一時的に記憶し
ている。また、メモリ部32は、後述の登録処理プログ
ラムおよび指紋照合プログラムを記憶している。
【0042】登録処理手段としての登録処理部33は、
指紋データベース35に指紋データを登録するための所
定の処理を行なう。この登録処理部33は、サーバコン
ピュータ3の外部に設けられた指紋入力装置4から入力
された指紋データと、入力装置34から入力された個人
データとを関連付けて指紋データベース35に記憶させ
る。この登録処理部33は、登録処理プログラムによっ
て実現される機能であって、指紋入力装置4による指紋
データの入力および入力装置4による個人データの入力
を所定の手順で行なうことを指紋登録者に促すようなユ
ーザーインターフェースを提供する。また、登録処理部
33は、指紋照合部36において、検出指紋データを指
紋データベース35に蓄えられている登録指紋データと
照合した結果、両指紋データが一致していないことが判
明したときのみ、メモリ部32に一時的に記憶しておい
た、検出指紋データと、その他の上記のデータとを関連
付けて指紋データベース35に追加登録する。
【0043】指紋入力装置4は、前述の指紋検出装置2
20および指紋処理部221とほぼ同等の機能を有する
装置であって、検出した指紋の特徴点をとらえて指紋デ
ータとして出力する。この指紋入力装置4は、指紋デー
タの登録を前提として設けられているので、指紋登録者
の指紋の検出方法は、押しボタンスイッチ211aを用
いて検出する指紋検出装置220と異なって、制限され
ることはない。
【0044】入力装置34は、指紋入力装置4に入力さ
れた指紋データと関連付けて登録すべき個人を特定する
ための個人データ、例えば、氏名、所属(組織の場
合)、顔写真といった各種のデータを入力する装置であ
る。この入力装置34は、氏名、所属等を文字情報とし
て入力するためのキーボードや、顔写真を入力するため
のスキャナといった、入力すべきデータに応じた装置と
して設けられる。
【0045】指紋の登録対象者としては、会社組織で
は、社員だけでなく、社員以外の出入り業者などの関係
者を含めてもよいし、個人宅では、家族だけでなくその
家族に関係する知人などを含めてもよい。
【0046】登録手段としての指紋データベース35
は、予め指紋データを登録しておくデータベースであっ
て、各指紋データの指紋を有する個人を特定するための
個人情報を登録指紋データと対応付けて記憶している。
この指紋データベース35への指紋の登録は、後述の指
紋入力装置4から入力されて、登録処理部32による登
録処理によって行なわれる。
【0047】照合手段としての指紋照合部36は、子機
2から送信されてきた検出指紋データを指紋データベー
ス35に蓄えられている登録指紋データと照合し、検出
指紋データが登録指紋データの一つと一致したときにそ
の登録指紋データに関連する個人データを抽出して親機
1へ出力する一方、検出指紋データが登録指紋データの
全てと一致しないときにそのことを不一致データとして
親機1に送出する。この不一致データには、不一致であ
ると判定された検出指紋データについて、メモリ部32
から読み出された画像データ、音声データおよび時刻デ
ータが含まれる。また、指紋照合部36は、検出指紋デ
ータが登録指紋データと一致したこと、または一致しな
かったことを登録処理部33に通知する。この指紋照合
部36は、指紋照合プログラムによって実現される機能
であって、所定のアルゴリズムにしたがって両指紋デー
タを比較していく。
【0048】さらに続いて、親機1について説明する。
【0049】親機1は、プログラマブル表示器によって
構成されている。プログラマブル表示器は、ドット表示
画面、操作用入力スイッチ、プログラマブルロジックコ
ントローラ(PLC)とのインターフェース、画面上で
の操作入力のような制御のためのプログラムメモリなど
を備えた操作用表示器である。一般に、プログラマブル
表示器は、グラフィック表示を行うので、操作盤、スイ
ッチ、表示灯などの機能を備えることができる他、制御
対象機器の稼働状況や作業指示のような管理のための各
種のモニタ、機器に対する設定値を入力する端末として
の機能を備えている。
【0050】本実施の形態では、上記のような表示機能
を有するプログラマブル表示器をインターフォン装置の
親機1として利用している。この親機1は、会社などに
おいては受付などの入場を監視する部門に配置され、個
人宅においては所望の場所に配置される。
【0051】親機1は、CPU111と、メモリ部11
2と、CFカードドライバ113と、インターフェース
部114と、VRAM115と、グラフィックコントロ
ーラ116と、ディスプレイ117と、タッチパネル1
18と、タッチパネルコントローラ119と、増幅回路
120と、スピーカ121と、画像入力部122と、マ
イク123と、チャイム音発生部124とを有してい
る。
【0052】メモリ部112は、DRAM112a、S
RAM112b、FEPROM(Flash Erasable and Pr
ogrammable ROM)112cなどのメモリを含んでいる。
DRAM112aは、主に、表示制御などの演算処理時
の作業用に用いられる。SRAM112bは、サーバコ
ンピュータ3から送信されてくる、指紋照合部35から
出力された前述の不一致データを記憶する。FEPRO
M112cは、書き替え可能な読み出し専用のフラッシ
ュメモリであり、表示制御システムプログラムおよび表
示画面データをそれぞれ格納するエリアを有している。
【0053】表示制御システムプログラムは、画像表示
制御を行うための基本機能を実現するためのプログラム
である。表示画面データは、パーソナルコンピュータな
どにおいて作画エディタによって作成されて、FEPR
OM112cにダウンロードされている。この表示画面
データに基づいて表示される画面は、指紋データベース
34に指紋が登録されている個人の情報(氏名、所属、
顔写真など)を表示するための領域と、子機2のビデオ
カメラ216からの映像信号を表示する領域と、SRA
M112bに記憶された不一致データを表示する領域、
画面表示の切替などの操作を行なうためのタッチスイッ
チを有する領域などを含んでいる。
【0054】CPU111は、前述のFEPROM22
cに格納された表示制御システムプログラムを実行する
ことによって、プログラマブル表示器2の各部の動作を
制御して、後述する来訪者確認のための画面ディスプレ
イ117に表示させる。また、CPU111は、サーバ
コンピュータ3との間の通信を制御する。
【0055】CFカードドライバ113は、メモリカー
ドとしてのCFカード5に対してデータの書き込みおよ
び読み出しを行う装置である。メモリカードとしては、
他種の記録媒体であってもよいが、小型であり、かつ大
記憶容量を有するCFカード5が好適である。このCF
カードドライバ113は、指紋データベース34に登録
されていなかった検出指紋データとそれに関連する各デ
ータとをサーバコンピュータ3から送信されてきた順に
SRAM112bと同様に記憶する。親機1において
は、CFカード5が、検出指紋データなどをバックアッ
プする記憶媒体として用いられる。
【0056】インターフェース部114は、サーバコン
ピュータ3との間でデータのやり取りを行う通信の制御
部分である。
【0057】VRAM115は、ディスプレイ117の
表示面117aに表示される画面のイメージを一時的に
保持するメモリであり、FEPROM112cから読み
出された画面のイメージを水平方向に表示される順にド
ットデータとして格納している。
【0058】ディスプレイ117は、液晶パネルやEL
パネルのような平板型表示素子によって構成されてい
る。グラフィックコントローラ116は、VRAM11
5に展開された画面のイメージを、ディスプレイ117
に描画するドライバソフトウェアである。タッチパネル
118は、ディスプレイ117の表示面117a上でタ
ッチ位置(入力位置)を入力するために設けられてお
り、アナログ抵抗膜式タッチパネルなどが好適である。
タッチパネルコントローラ119は、タッチパネル11
8の出力電圧を入力位置情報に変換してCPU111に
出力する。
【0059】増幅回路120は、子機2のマイク218
からの音声信号を増幅するとともに、親機1内で発生し
た音声データがアナログに変換された音声信号を増幅す
る回路である。来訪者による押しボタンスイッチ211
aの操作を確認可能な確認手段としてのスピーカ121
は、増幅回路120によって増幅された音声信号を出力
する。
【0060】同じく確認手段としての画像入力部122
は、子機2のビデオカメラ216からの映像信号をリア
ルタイムに取り込むビデオキャプチャ回路であって、取
り込んだ画像をデジタル化するA/D変換器やデジタル
の映像データに所定の処理を施す処理回路などを含んで
いる。
【0061】マイク123は、親機1側での音声入力手
段として用いられ、子機2の増幅回路214に音声信号
を出力する。
【0062】上記の確認手段としてのチャイム音発生部
124は、前述のチャイム音発生部213と同様、子機
2のチャイムスイッチ部211の出力電圧に基づいてチ
ャイム音を発生する。
【0063】ここで、上記のように構成されるインター
フォン装置の動作について説明する。
【0064】まず、来訪者が子機2のチャイムスイッチ
部211のボタン部21を押すと、押しボタンスイッチ
211aがONし、押しボタンスイッチ211aの出力
電圧がローレベルからハイレベルに変化する。
【0065】すると、この出力電圧の変化により、親機
1におけるチャイム音発生部124がチャイム音を発生
する。また、ビデオカメラ216で撮影された来訪者の
映像は、映像信号として親機1の画像入力部122によ
って取り込まれ、所定の画像処理を施された後、ディス
プレイ117の表示部117aに表示された画面上の所
定の領域にリアルタイムで表示される。さらに、マイク
218で取り込まれた音声は、音声信号として親機1に
入力されると、増幅回路120で増幅されて、スピーカ
121によって再生される。これにより、親機1側の監
視者は、チャイム音で来訪者があったことを報知され、
来訪者の映像をディスプレイ117に表示された画面上
で確認することができる。また、親機1のマイク123
によって取り込まれた音声は、子機2の増幅回路214
で増幅されてスピーカ215によって再生される。した
がって、監視者は、マイク123およびスピーカ121
を通じて来訪者と会話することができる。
【0066】一方、上記の出力電圧の変化をトリガーと
して、ビデオカメラ216から出力されるビデオ信号が
画像処理部217に取り込まれるとともに、マイク21
8からの音声信号が音声処理部219に取り込まれる。
また、このとき、指紋検出装置220が、ボタン部21
の押圧部21a上の来訪者の指の指紋のスキャンを開始
するとともに、指紋処理部221が、指紋検出装置22
0からの指紋検出信号の処理を開始する。さらに、この
とき、時計回路222からボタン部21が押された時刻
の時刻データが出力される。
【0067】画像処理部217からの画像データ、音声
処理部219からの音声データ、指紋処理部221から
の指紋データおよび時計回路222からの指紋データ
は、一時的にメモリ部223に記憶された後、同時に読
み出され、インターフェース部224からサーバコンピ
ュータ3へ送信される。
【0068】また、チャイムスイッチ部221からの出
力電圧の変化は、遅延回路212によって所定時間遅延
されてチャイム音発生部213に入力される。チャイム
音発生部213は、入力された電圧によってチャイム音
を発生する。ボタン部21の操作からチャイム音発生ま
での間に指紋検出装置220による指紋の検出が完了す
る。
【0069】子機2から送信されてきた各データは、サ
ーバコンピュータ3においてインターフェース部31で
受信されて、一旦メモリ部32に記憶される。メモリ部
32に記憶された各データのうち、検出指紋データは、
読み出されて、指紋照合部36によって、指紋データベ
ース35に登録された登録指紋データと一つずつ比較さ
れる。
【0070】このような比較による照合の結果、検出指
紋データが登録指紋データの一つと一致すると、指紋照
合部36によって、その登録指紋データに関する個人情
報が指紋データベース35から読み出され、インターフ
ェース部31を介して親機1に送信される。また、検出
指紋データが登録指紋データと一致したことが、例えば
“1”の信号として登録処理部33と通知されると、登
録処理部33は、その検出指紋データと、それに関連す
る各データとの指紋データベース35への登録を行なわ
ないが、時刻データのみを指紋データベース35に登録
しておいてもよい。これにより、その来訪者の来訪履歴
を作成することができる。
【0071】サーバコンピュータ3から送信されてきた
個人情報のデータは、インターフェース部114で受信
された後、一旦メモリ部112のDRAM112cに記
憶された後、ディスプレイ117の表示部117aに表
示された画面上で示される。これにより、受付などにい
る監視者は、来訪者を特定することができる。
【0072】一方、指紋照合部36による上記の照合の
結果、検出指紋データが登録指紋データの全てと一致し
なかった場合、そのことが、指紋照合部36から例えば
“0”の信号として登録処理部33に通知される。する
と、検出指紋データに関連する画像データ、音声データ
および時刻データは、登録処理部33によって、対応す
る検出指紋データとともにメモリ部32から読み出され
て指紋データベース35に発生時刻順に登録される。ま
た、このとき、メモリ部32から読み出された画像デー
タ、音声データおよび時刻データと、不一致の事実を示
すデータとを含む前述の不一致データが、指紋照合部3
6からインターフェース部31を介して親機1に送信さ
れる。
【0073】サーバコンピュータ3から送信されてきた
不一致データは、インターフェース部114で受信され
た後、メモリ部112のSRAM112bに順次記憶さ
れる。また、不一致を示すデータに基づいて、「この来
訪者の指紋データは登録されていません」といったメッ
セージがディスプレイ117の表示部117aに表示さ
れた画面上に示される。これにより、受付などにいる監
視者は、来訪者が指紋を登録した者でないことを確認す
ることができる。また、不一致データがメモリ部112
に記憶されることで、親機1側で、来訪者の履歴を確認
することができる。
【0074】また、指紋照合部36による不一致の検出
後に指紋データベース35に登録された検出指紋データ
は、後の来訪者についての検出指紋データと照合するた
めの登録指紋データとして用いられる。また、このと
き、その来訪者を特定できれば、その情報(氏名、所属
など)を個人データとして指紋データベース35に登録
しておけばよい。
【0075】その後の照合において、指紋照合部36
は、まず、予め登録されている登録指紋データと検出指
紋データとの比較を行なった後、続いて、不一致の検出
指紋データによる登録指紋データと検出指紋データとの
比較を行なう。指紋照合部36は、これにより、検出指
紋データが登録指紋データの一つと一致したことを検出
したときに、その登録指紋データが予め登録された指紋
データであるか、検出指紋データに基づく指紋データで
あるかを判別する。そして、指紋照合部36は、登録指
紋データが検出指紋データに基づく指紋データであると
判別した場合、その登録指紋データとしての検出指紋デ
ータが検出された時刻の時刻データを上記の個人データ
(登録されている場合のみ)指紋データベース35から
読み出して、親機1に送信する。
【0076】なお、このとき、2回目の来訪時の時刻デ
ータを1回目の来訪時の時刻データとともに指紋データ
ベース35に登録しておいてもよい。これにより、同一
の来訪者の来訪履歴を作成することができる。
【0077】親機1では、上記の時刻データに基づい
て、メモリ部112のSRAM112bに記憶された画
像データおよび音声データが読み出される。すると、そ
の時刻データの時刻と画像データの画像とがディスプレ
イ117に表示された画面上に示されるとともに、音声
データの音声が増幅回路120で増幅されてスピーカ1
21によって再生される。これにより、親機1側では、
来訪者が、予め指紋登録されていないが、上記の時刻に
来訪した者であることを確認することができる。また、
メモリ部112に時刻データとそれに対応する画像デー
タおよび音声データとを記憶しない場合、サーバコンピ
ュータ3の指紋照合部36によって、それらを親機1に
送信するようにすれば、上記の場合と同様に、来訪者の
情報を画面上に表示することができる。
【0078】以上のように、本実施の形態のインターフ
ォン装置は、子機2において、押しボタンスイッチ21
1aのボタン部21内に指紋検出装置220を設けてい
るので、来訪者がボタン部21を押したと同時に指紋検
出装置220による来訪者による指紋検出が開始する。
これにより、インターフォン装置のボタン操作と指紋入
力の操作とを一つの挙動で行うことができる。しかも、
押しボタンスイッチ211a(ボタン部21)が指紋検
出部を兼ねているので、予め指紋を登録していない来訪
者については、気付かれずに指紋を検出することがで
き、また、予め指紋を登録している来訪者については、
そのことを知らせていなければ、同様に気付かれずに指
紋を検出することができる。
【0079】上記のインターフォン装置では、子機2で
検出された検出指紋データを指紋データベース35に予
め登録された登録指紋データと照合した結果をサーバコ
ンピュータ3から親機1に通知している。これにより、
親機1側の監視者は、その通知結果に基づいて、来訪者
が、指紋を登録した特定の個人であるか、あるいは指紋
を登録していない者であるかを容易に確認することがで
きる。
【0080】また、指紋を登録していない来訪者が子機
2でボタン操作を行った場合、その指紋が検出され、指
紋照合部36による照合の結果、登録処理部33によっ
て、サーバコンピュータ3における指紋データベース3
5に登録される。そして、その来訪者が再び訪れたとき
には、その指紋が登録指紋データと一致するが、その登
録指紋データ(追加登録指紋データ)は時刻データで時
系列に管理されており、検出指紋データから登録された
データとして予め登録されている指紋データ(既登録指
紋データ)と区別される。
【0081】このように、指紋を予め登録していない来
訪者については、指紋データに対応付ける補助的情報と
して、時刻データを最も重要度の高い情報と位置付け、
その他、補助的情報として、音声データをその次に重要
度の高い情報と位置付け、画像データを最も重要度の低
い情報と位置付けている。それゆえ、来訪者の訪問履歴
を容易に時間管理することができる。また、その来訪者
を初回の来訪時で特定することができれば、その情報を
補助的情報として指紋データベース35に登録しておく
ことによって、来訪者の登録情報が充実するので、来訪
者の特定をより容易に行うことができる。
【0082】さらに、そのような来訪者の指紋が最初に
登録されたときに、その指紋データとともに取得した画
像データおよび音声データや監視者による実際の応対な
どの結果に基づいて、その来訪者が再び訪ねてきたとき
の応対の要否のデータも併せて指紋データベース35に
登録しておけば、その来訪者の再度の来訪時に、サーバ
コンピュータ3から指紋照合の結果と併せて通知される
応対要否の情報に基づいて、子機1側の監視者が容易に
その応対の要否を判断することができる。特に、個人宅
においては、セールスや勧誘などの来訪者が度々訪れる
場合に応対したくないことがよくあるが、上記のような
応対の要否の情報を用いれば、来訪者が応対する必要の
ない者であることを容易に判断でき、非常に有用であ
る。
【0083】上記の応対要否のデータを利用すれば、下
記のような変形例を実現することができる。
【0084】例えば、図示はしないが、子機2に簡単な
メッセージを表示できる表示パネルを設けておき、親機
1に上記の応対“要”のデータが通知されると、その表
示パネルに「しばらくお待ちください」といったメッセ
ージを表示させる一方、応対“否”のデータが通知され
ると、その表示パネルに「セールスお断り」といったメ
ッセージを表示させて、監視者による来訪者の応対を補
助することができる。上記のようなメッセージは、例え
ば、メモリ部223に予め記憶させておけばよい。
【0085】あるいは、再度の来訪者に応対する必要が
ない場合、応対“否”のデータに基づいて、チャイム音
発生部124にチャイム音を発生させないようにしても
よい。このような構成では、チャイム音発生部124に
入力される子機2のチャイムスイッチ部211からの出
力電圧を、遅延回路212と同様な遅延回路によって、
応対“否”のデータが親機1に通知されるまでの所定時
間遅延させ、応対“否”のデータが親機1に通知される
と、そのデータに基づいて、チャイム音発生部123へ
の出力電圧の入力を遮断するスイッチをOFFさせる。
これにより、応対“否”の場合には、チャイム音発生部
123がチャイム音を発生しないので、子機1側の監視
者に、来訪者があったことをチャイム音で報知しない。
一方、応対“要”のデータが通知された場合には、上記
のスイッチをONさせておけば、そのままチャイム音発
生部123がチャイム音を発生する。
【0086】なお、上記の応対“否”のデータが付加さ
れた指紋データについては、指紋データベース35にお
いてまとめ、リスト化して管理してもよい。そうすれ
ば、応対“否”の来訪者の一覧を画面表示させたり、ハ
ードコピーさせたりして、容易に確認することができ
る。
【0087】上記のインターフォン装置は、会社の受付
に限らず、個人宅に設置して利用することができるが、
個人宅に限定せずに、住宅地では、ある限られた地域
(例えば町内)において、各個人宅に設置した親機1お
よび子機2ををサーバコンピュータ3とネットワークを
介して接続し、サーバコンピュータ3で集中的にすれ
ば、親機1および子機2を設置した個人宅の住人の指紋
やその地域に関係する第三者の指紋を予め登録しておく
ことにより、地域ぐるみのセキュリティを容易に実現す
ることができる。
【0088】
【発明の効果】以上のように、本発明のインターフォン
装置は操作者が呼び出し操作するための呼出スイッチ
と、操作者による上記呼出スイッチの操作に応じて上記
呼出スイッチ上の操作者の指紋を検出する指紋検出手段
とを有する呼出装置と、指紋データおよびその指紋デー
タに関連付けられた個人データを予め登録している登録
手段と、上記指紋検出手段によって検出された指紋デー
タを、上記登録手段に登録されている指紋データと照合
し、一致した指紋データについての上記個人データを上
記登録手段から抽出する照合手段とを備えていることを
特徴としている。
【0089】このように、呼出スイッチの操作に応じて
指紋検出手段による指紋検出を行うことにより、呼出ス
イッチの操作が指紋検出の開始指示の操作を兼ねさせる
ことができる。それゆえ、二つの挙動が必要であった従
来のインターフォン装置に比べて操作者の操作挙動を一
つに減らすことができる。したがって、インターフォン
装置の操作を簡素化することができるという効果を奏す
る。
【0090】上記のインターフォン装置においては、上
記照合手段による照合の結果、上記登録手段に予め登録
された指紋と一致しなかった指紋のデータを上記登録手
段に追加登録する登録処理手段を備えていることによ
り、検出された指紋データの指紋を有する来訪者の該検
出指紋データが登録手段に登録されるので、その来訪者
が再度の来訪時に検出された指紋データは、上記のよう
にして登録された指紋データと一致する。それゆえ、最
初の来訪時にその来訪者を特定することができれば、照
合時における上記の指紋データの一致により、その来訪
者を再度の来訪時に特定することができる。したがっ
て、検出した指紋データを登録することによって、より
容易に来訪者を特定することができるという効果を奏す
る。
【0091】上記のインターフォン装置においては、上
記呼出装置は、操作者による上記呼出スイッチの操作時
の時刻を表す時刻データを発生する時刻発生手段を備
え、上記登録処理手段は、追加登録すべき指紋データに
上記時刻データを付加して登録することにより、登録手
段に追加登録される指紋データに時刻データが付加され
るので、登録手段において指紋データを時系列に管理す
ることができる。
【0092】上記のインターフォン装置においては、操
作者による呼出スイッチの操作を確認可能な確認手段を
有する受付装置を備え、上記照合手段は、照合の結果を
上記受付装置に通知することにより、照合手段を設けた
場所が受付装置を設置した場所と離間していても、照合
の結果が受付装置に通知されるので、受付装置で来訪者
を監視している監視者は、その照合結果に基づいて来訪
者を特定することができる。
【0093】上記のインターフォン装置においては、上
記呼出装置は、上記呼出スイッチの操作によって呼び出
し音を発生する呼出音発生手段と、操作者の操作によっ
て上記呼出スイッチから出力されて上記呼出音発生手段
に呼び出し音を発生させるための呼出信号を少なくとも
上記指紋検出手段が指紋を検出する時間遅延させる遅延
手段とを備えていることにより、呼出音発生手段に与え
る呼出信号を遅延手段によって遅延させて、呼出音発生
手段による呼び出し音の発生を、指紋検出手段が指紋を
検出時間遅らせることができる。したがって、より確実
に指紋を検出されるので、来訪者特定の信頼性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るインターフォン装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記インターフォン装置の子機におけるチャイ
ムスイッチ部の構成を示す回路図である。
【図3】(a)は上記チャイムスイッチ部における押し
ボタンスイッチの一部の構造を示す平面図であり、
(b)は上記押しボタンスイッチの一部の構造を示す断
面図である。
【図4】上記子機の外観構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 親機(受付装置) 2 子機(呼出装置) 21 呼出スイッチ 33 登録処理部(登録処理手段) 35 指紋データベース(登録手段) 36 指紋照合部(照合手段) 121 スピーカ(確認手段) 122 画像入力部(確認手段) 124 チャイム音発生部(確認手段) 213 チャイム音発生部(呼出音発生手段) 212 遅延回路(遅延手段) 220 指紋検出装置(指紋検出手段) 222 時計回路(時刻発生手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/225 H04N 5/225 C 5L096 7/18 7/18 H Fターム(参考) 5B047 AA25 5C022 AA06 AC31 AC41 AC72 5C054 AA02 CD06 CH02 CH09 EA01 EA03 EA05 EH07 FC14 GB15 HA22 5K038 AA06 CC02 DD07 DD15 DD16 DD21 DD23 FF01 GG00 5K101 LL04 MM07 NN01 NN12 NN21 5L096 BA14 FA00 JA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作者が呼び出し操作するための呼出スイ
    ッチと、操作者による上記呼出スイッチの操作に応じ
    て、上記呼出スイッチ上の操作者の指紋を検出する指紋
    検出手段とを有する呼出装置と、 指紋データおよびその指紋データに関連付けられた個人
    データを予め登録している登録手段と、 上記指紋検出手段によって検出された指紋データを、上
    記登録手段に登録されている指紋データと照合し、一致
    した指紋データについての上記個人データを上記登録手
    段から抽出する照合手段とを備えていることを特徴とす
    るインターフォン装置。
  2. 【請求項2】上記照合手段による照合の結果、上記登録
    手段に予め登録された指紋と一致しなかった指紋のデー
    タを上記登録手段に追加登録する登録処理手段を備えて
    いることを特徴とする請求項1に記載のインターフォン
    装置。
  3. 【請求項3】上記呼出装置は、操作者による上記呼出ス
    イッチの操作時の時刻を表す時刻データを発生する時刻
    発生手段を備え、 上記登録処理手段は、追加登録すべき指紋データに上記
    時刻データを付加して登録することを特徴とする請求項
    2に記載のインターフォン装置。
  4. 【請求項4】操作者による呼出スイッチの操作を確認可
    能な確認手段を有する受付装置を備え、 上記照合手段は、照合の結果を上記受付装置に通知する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のインターフ
    ォン装置。
  5. 【請求項5】上記呼出装置は、上記呼出スイッチの操作
    によって呼び出し音を発生する呼出音発生手段と、 操作者の操作によって上記呼出スイッチから出力されて
    上記呼出音発生手段に呼び出し音を発生させるための呼
    出信号を少なくとも上記指紋検出手段が指紋を検出する
    時間遅延させる遅延手段とを備えていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載のインターフォン装置。
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