JP2003288623A - 車両用走行距離積算計 - Google Patents

車両用走行距離積算計

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JP2003288623A
JP2003288623A JP2002088790A JP2002088790A JP2003288623A JP 2003288623 A JP2003288623 A JP 2003288623A JP 2002088790 A JP2002088790 A JP 2002088790A JP 2002088790 A JP2002088790 A JP 2002088790A JP 2003288623 A JP2003288623 A JP 2003288623A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行距離積算値を記憶させる不揮発性メモリ
を備えた走行距離積算計において、当該記憶された走行
距離積算値の不正改竄を困難にする。 【解決手段】 車両の走行距離積算値Aを、キーコード
Kにて暗号化してEEPROM60に記憶させる。これ
により、EEPROM60に記憶された走行距離積算値
はキーコードにて暗号化されているので、液晶パネル4
0に表示された走行距離積算値AとEEPROM60の
各アドレスの記憶内容とを見比べても、EEPROM6
0のアドレスのうち何れのアドレスに積算値が記憶され
ているかは、キーコードにより複合しない限り、改竄者
には容易には分からなくできる。よって、EEPROM
60に記憶された走行距離積算値を小さい値に書き換え
て不正に改竄することを困難にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行距離積算値を
記憶する不揮発性メモリを備えた車両用走行距離積算計
に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、この種の走行距離積算計では、総走行距離としての
走行距離積算値をEEPROM等の不揮発性メモリに書
き込み更新して記憶させ、このように記憶された積算値
に基づいて、液晶パネル等の表示手段に積算値を表示さ
せている。
【0003】ところで、上記EEPROMに記憶された
走行距離積算値は、当該車両がどのように使用されてき
たかを把握するために重要なものである。例えば、中古
車市場では、総走行距離が短い自動車に人気があり、こ
のような自動車は高価額で取引されることが多い。この
ため、中古車としての売買にあたりその価額を高くすべ
く、EEPROMに記憶された走行距離積算値を小さい
値に書き換えて不正に改竄するという事態が生じてい
る。
【0004】しかしながら、従来では、走行距離積算値
を単純にそのままEEPROMに記憶させているだけな
ので、表示された走行距離積算値とEEPROMの各ア
ドレスの記憶内容とを見比べれば、EEPROMのアド
レスのうち何れのアドレスに走行距離積算値が記憶され
ているかが容易に分かってしまい、ひいては、上記不正
改竄行為が容易に可能となってしまう。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、走行距離積算値
を記憶させる不揮発性メモリを備えた走行距離積算計に
おいて、当該記憶された走行距離積算値の不正改竄を困
難にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、車両の走行距離積算値
を、キーコードにて暗号化して不揮発性メモリ(60)
に記憶させ、積算値を表示手段(40)に表示させる場
合には、暗号化された積算値をキーコードにて復号し、
この復号された積算値に基づいて表示させることを特徴
としている。
【0007】これにより、不揮発性メモリ(60)に記
憶された走行距離積算値はキーコードにて暗号化されて
いるので、表示手段(40)に表示された走行距離積算
値と不揮発性メモリ(60)の各アドレスの記憶内容と
を見比べても、不揮発性メモリ(60)のアドレスのう
ち何れのアドレスに積算値が記憶されているかは、キー
コードにより複合しない限り、改竄者には容易には分か
らなくできる。よって、不揮発性メモリ(60)に記憶
された走行距離積算値を小さい値に書き換えて不正に改
竄することを困難にできる。
【0008】また、本発明では、走行距離積算値を表示
手段(40)に表示させる場合には、暗号化された積算
値をキーコードにて復号し、この復号された積算値に基
づいて表示させるので、走行距離積算値を表示するとい
った走行距離積算計の本来の機能を損なうことなく本発
明を実現できる。
【0009】なお、キーコードに関し、請求項2に記載
の発明のように不揮発性メモリ(60)に予めキーコー
ドを記憶させておいてもよいし、請求項3に記載の発明
のように車両に搭載されたキーコード発生手段(20
0)によりキーコードを発生させるようにしてもよい。
【0010】また、請求項4に記載の発明では、車両の
走行距離積算値を、当該積算値に関連付けられるキーコ
ードと合わせて不揮発性メモリ(60)に記憶させ、更
新された走行距離積算値の不揮発性メモリ(60)への
記憶は、関連付けに用いた積算値とキーコードとが一致
する場合に限り許可されることを特徴としている。
【0011】これにより、キーコードを知らない不正改
竄行為者には、不揮発性メモリ(60)に記憶された走
行距離積算値を書き換えることができなくなるので、不
揮発性メモリ(60)に記憶された走行距離積算値を小
さい値に書き換えて不正に改竄することを困難にでき
る。
【0012】また、請求項5に記載の発明のように、キ
ーコードを、車両毎に異なるコードに設定すれば、仮
に、キーコードが改竄者に知られてしまった場合であっ
ても、複数の車両において上記改竄が為されてしまう危
険性を回避できる。
【0013】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図に
基づいて説明する。
【0015】(第1実施形態)本実施形態では、本発明
に係る走行距離積算計が乗用車用計器に適用された一実
施形態である。そして、図1は当該計器の正面図であ
り、この計器は、コンビネーションメータとして、当該
乗用車のインストルメントパネルに配設されている。
【0016】当該計器は、スピードメータS、タコメー
タT、シフトインジケータI及び電子式走行距離積算計
Dを備えている。スピードメータSは、目盛り盤10及
び指針20により、当該乗用車の車速を指示するもの
で、目盛り盤10は、環状の見返し板30の底壁31の
開口部31aにその裏面側から併設されている。
【0017】走行距離積算計Dは、表示手段としての液
晶パネル40を備えており、この液晶パネル40は、目
盛り盤10の開口部11にその裏面側から併設されてい
る。当該液晶パネル40は、当該乗用車の走行距離の積
算値を総走行距離としてデジタル表示する。
【0018】図2は走行距離積算計Dのブロック図であ
り、当該走行距離積算計Dは、マイクロコンピュータ5
0、EEPROM60及び駆動回路70を備えている。
マイクロコンピュータ17は、CPU、ROM等から構
成されており、当該乗用車のイグニッションスイッチI
Gの操作のもと、予めROMに記憶されたコンピュータ
プログラムに基づいて実行を開始する。また、マイクロ
コンピュータ50は、当該乗用車に搭載のバッテリBa
から直接給電されて作動状態に維持される。
【0019】また、車速センサSvは、スピードメータ
Sの車速センサを利用しており、この車速センサSv
は、当該乗用車の車速を検出する。
【0020】EEPROM60は、書き換え可能な不揮
発性メモリの一つであり、このEEPROM60は、マ
イクロコンピュータ50による制御を受けて、当該乗用
車の走行距離の積算値を書き込み更新する。因みに、本
実施形態では、0km〜999,999kmまでの値を
書き込み可能に設定している。
【0021】以上のように構成した本実施形態におい
て、マイクロコンピュータ50は、バッテリBaから直
接給電を受けて作動状態にあり、図3および図4のフロ
ーチャートに従い、コンピュータプログラムを実行す
る。そして、イグニッションスイッチIGが未だオンさ
れていない状態では、ステップS10にてNOとの判定
を繰り返している。
【0022】そして、イグニッションスイッチIGがオ
ンされると、後に詳述するステップS20〜S50の処
理を行い、読み出された走行距離積算値Aを表示データ
として表示処理して駆動回路70に出力し、駆動回路7
0による表示駆動のもと、液晶パネル40に読み出され
た走行距離積算値Aが表示される。
【0023】然る後、当該乗用車が走行状態におかれる
と、ステップS60において、当該乗用車の走行距離
が、車速センサSvの検出出力に応じて積算処理され、
この積算値AがステップS70において表示データとし
て処理(即ち、表示処理)されて出力される。このた
め、液晶パネル40は、駆動回路70による表示駆動の
もと、現段階での走行距離積算値を表示する。
【0024】また、ステップS70での処理後、ステッ
プS80において、走行距離積算値AのEEPROM6
0に対する書き込み更新処理が、図4のフローチャート
に従って実行される。因みに、本実施形態では、走行距
離積算値の上限値を999,999kmとしている。
【0025】次に図4に示すステップS81において、
予めマイクロコンピュータ50のROM等に記憶された
キーコードKを読み出す。なお、このキーコードKは、
車両毎に異なるコードに設定されており、例えば、車両
の製造年月日、車両フレームナンバー、車両盗難防止装
置に用いられているキーナンバーその他の車両個別情報
等を用いて好適である。
【0026】次に、ステップS82において、ステップ
S60にて算出された積算値AをステップS81にて読
み出されたキーコードKにて暗号化する。具体的な一例
として、暗号化された積算値をA’とすると、A’=K
×Aとなるように、積算値AをA’に暗号化することが
挙げられる。
【0027】次に、ステップS83において、暗号化さ
れた積算値A’をEEPROM60に書き込んで更新す
る。ここで、当該積算値A’を単純にそのままEEPR
OM60に書き込むのではなく、特定の変換のもとに書
き込まれている。例えば、データ保持領域を4バイトと
した場合、1バイト目は00Hからの加算、2バイト目
はffHからの減算、3バイト目は00Hからの加算、
4バイト目はffHからの減算として書き込まれてい
る。
【0028】そして、ステップS83における書き込み
処理が終了してステップS80の処理が終了した現段階
にて、イグニッションスイッチIGがオンのままであれ
ば、ステップS100でのNOとの判定後、各ステップ
S60〜S90を循環する処理が繰り返される。これに
より、液晶パネル40の表示内容が繰り返し更新される
とともにEEPROM60への書き込み値が繰り返し更
新される。
【0029】然る後、イグニッションスイッチIGがオ
フされると、コンピュータプログラムはステップS10
に戻る。このようなイグニッションスイッチIGのオフ
に伴い、EEPROM60への書き込み内容は、当該イ
グニッションスイッチIGのオフ直前の書き込み値がそ
れぞれ当該イグニッションスイッチIGのオフ後も記憶
維持される。
【0030】そして、ステップS10にてイグニッショ
ンスイッチIGがオンされると、ステップS20におい
て、EEPROM60に書き込まれたデータに対し、ス
テップS83における変換と逆の変換を行うことによ
り、暗号化された積算値A’を読み出す。
【0031】次に、ステップS30においてROMから
キーコードKを読み出し、ステップS40において、暗
号化された積算値A’がキーコードKにて復号可能か否
かを判定する。なお、具体的な復号方法として、本実施
形態では、積算値A’をキーコードKで割り算した結果
を走行距離積算値Aとして復号する。
【0032】そして、上記割り算結果に余りが生じた場
合には、ステップS40にて復号不可と判定し、ステッ
プS45にてエラーメッセージを液晶パネル40に表示
させ、ステップS10に戻る。
【0033】一方、余りが生じなかった場合には、ステ
ップS50に進み、復号された積算値Aを、上述のよう
に表示データとして表示処理して駆動回路70に出力
し、液晶パネル40に走行距離積算値Aが表示される。
【0034】以上により、本実施形態によれば、走行距
離積算値Aを、キーコードKにて暗号化してEEPRO
M60に記憶させるので、液晶パネル40表示された走
行距離積算値とEEPROM60の各アドレスの記憶内
容とを見比べても、EEPROM60のアドレスのうち
何れのアドレスに積算値が記憶されているかは、キーコ
ードKにより複合しない限り、改竄者には容易には分か
らなくできる。よって、EEPROM60に記憶された
走行距離積算値を小さい値に書き換えて不正に改竄する
ことを困難にできる。
【0035】なお、本実施形態では、積算値Aを液晶パ
ネル40に表示させる場合には、暗号化された積算値
A’をキーコードKにて復号し、この復号された積算値
Aに基づいて表示させるので、走行距離積算値Aを表示
するといった走行距離積算計Dの本来の機能を損なうこ
となく本実施形態を実現できることは勿論である。
【0036】また、本実施形態では、キーコードKを車
両毎に異なるコードに設定しているので、仮に、キーコ
ードKが改竄者に知られてしまった場合であっても、複
数の車両において上記改竄が為されてしまう危険性を回
避できる。
【0037】(第2実施形態)上記第1実施形態では、
キーコードKはマイクロコンピュータ50のROMに予
め記憶されていたが、本実施形態では、車両にキーコー
ド発生手段としてのECUを備えており、このキーコー
ド発生ECUにより各車両毎に異なったキーコードKを
発生させている。そして、発生されたキーコードKに
て、図3のステップS40における複合およびステップ
S82における暗号化を行っている。
【0038】図5は、本実施形態に係る各種車載電子制
御装置(以下、ECUと呼ぶ)100、200、30
0、400を示すブロック図である。そして、ECU1
00は、図2に示すマイクロコンピュータ50、EEP
ROM60、駆動回路70等から構成されるメータ用E
CUであり、ECU200は上述のキーコード発生EC
Uである。また、ECU300は、車両に搭載されたナ
ビゲーション装置の作動を制御するナビ用ECUであ
り、走行距離積算値AECU400は、車両用空調装置
の作動を制御するエアコン用ECUである。
【0039】そして、これらのECU100〜400は
車内LAN等により相互に通信可能になっており、キー
コード発生ECU200からは各ECU100、30
0、400にキーコードKを送信する。そして、上述し
たように、メータ用ECU100では受信したキーコー
ドKにてステップS40における複合およびステップS
82における暗号化を行う。
【0040】ここで、ナビ用ECU300は、メータ用
ECU100にて算出された走行距離積算値Aに基づい
て実行される制御手段を備えている。そして、ナビ用E
CU300は、メータ用ECU100にて暗号化された
積算値A’を受信し、キーコード発生ECU200から
送信されたキーコードにて受信した積算値A’を複合す
る。そして、複合された積算値Aに基づいて上記制御手
段を実行する。
【0041】以上により、本実施形態によれば、走行距
離積算値Aを、キーコードKにて暗号化してEEPRO
M60に記憶させるので、上記第1実施形態と同様の効
果を発揮することができる。
【0042】また、本実施形態によれば、メータ用EC
U100においては勿論のこと他のECU300、40
0においても暗号化された積算値A’を受信し、キーコ
ードKにて複合するようにしているので、暗号化されて
いない積算値Aが、他のECU300、400等から不
正改竄者により知られてしまうことを防止できる。ま
た、各ECU100〜400間においても、暗号化され
た積算値A’を通信するようにしているので、暗号化さ
れていない積算値Aが、他のECU300、400等か
ら不正改竄者により知られてしまうことを防止できる。
【0043】なお、上記ECU100〜400のうち少
なくともメータ用ECU100およびキーコード発生E
CU200を備える車両であれば、本発明の実施を実現
できる。
【0044】(第3実施形態)本実施形態は上記第1実
施形態と同様のハード構成である。そして、上記第1お
よび第2実施形態では、走行距離積算値Aを、キーコー
ドKにて暗号化してEEPROM60に記憶させていた
のに対し、本実施形態では、走行距離積算値A0を、当
該積算値A0に関連付けられるキーコードK0と合わせ
て不揮発性メモリとしてのEEPROM60に記憶させ
ている。そして、更新された走行距離積算値A1のEE
PROM60への記憶は、関連付けに用いた積算値A0
とキーコードK0とが一致する場合に限り許可させてい
る。
【0045】具体的には、マイクロコンピュータ50
は、図6および図7のフローチャートに従い、コンピュ
ータプログラムを実行する。そして、イグニッションス
イッチIGが未だオンされていない状態では、ステップ
S10にてNOとの判定を繰り返している。
【0046】そして、イグニッションスイッチIGがオ
ンされると、ステップS21においてEEPROMに記
憶された積算値Aを読み出し、ステップS50において
読み出された走行距離積算値Aを表示データとして表示
処理して駆動回路70に出力し、駆動回路70による表
示駆動のもと、液晶パネル40に読み出された走行距離
積算値Aが表示される。
【0047】然る後、当該乗用車が走行状態におかれる
と、ステップS60において、当該乗用車の走行距離
が、車速センサSvの検出出力に応じて積算処理され、
この積算値AがステップS70において表示データとし
て処理(即ち、表示処理)されて出力される。このた
め、液晶パネル40は、駆動回路70による表示駆動の
もと、現段階での走行距離積算値を表示する。
【0048】また、ステップS70での処理後、ステッ
プS90において、図7のフローチャートに示す書き込
み更新処理を行う。ここで、本実施形態では、例えば1
0msecの時間間隔で定期的に、走行距離積算値Aを
EEPROM60に記憶更新させるようにしている。
【0049】すなわち、ステップS901において、今
回のタイミングが上記10msecのタイミングでなけ
れば、書き込み更新することなく当該ルーチンS90を
終了し、10msecのタイミングであれば、ステップ
S902に進み、後述するステップS911にてEEP
ROM60に書き込まれたキーコードKを読み出し、マ
イクロコンピュータ50のRAMへ格納する。
【0050】次に、ステップS903において、後述す
るステップS910にてEEPROM60に書き込まれ
た走行距離積算値Aを読み出し、上記RAMへ格納す
る。
【0051】次に、ステップS904において、RAM
に格納した積算値Aを、任意の変換式を用いてコードB
へ変換する。なお、変換式の具体例としては、積算値2
桁分を1バイトの16進数として取り扱うSUMコード
等が挙げられる。このSUMコードによれば、例えば、
積算値Aが123,456kmである場合には、0x1
2+0x34+0x56との演算を行い、この演算結果
0x9CをコードBとする。
【0052】次に、ステップS905において、任意の
値で作成されたコード変換表に基づいてコードBをコー
ドCに変換する。このコード変換表は、例えば乱数表な
どを用いて作成して好適であり、図8は、上記コード変
換表の一例を示す図表である。この変換表によれば例え
ばコードBが0x02である場合には、コードCを0x
ABとする。
【0053】次に、ステップS906において、ステッ
プS902にて読み出されたキーコードKと、ステップ
S905にて変換されたコードCとを比較して、両コー
ドK、Cが異なっていれば、ステップS903にて読み
出された積算値Aが異常であるとして、ステップS90
7において、異常処理を実施する。例えば、液晶パネル
40に、ERROR等の表示を行う。
【0054】一方、ステップS906において両コード
K、Cが一致していれば、ステップS908に進み、積
算値Aから今回積算されて更新書き込みしようとする値
A1(例えば123,457km)に対し、ステップS
904の変換式を用いてコードB1を算出する。そし
て、ステップS909において、コードB1に対し、ス
テップS905の変換表を用いてコードC1を算出す
る。
【0055】次に、ステップS910において、EEP
ROM60に記憶されている積算値Aを積算値A1に更
新書き込みする。その後、ステップS911において、
EEPROM60に記憶されているキーコードKの値
を、コードC1の値に更新書き込みして、ステップS9
0における書き込み更新処理フローを終了する。
【0056】そして、ステップS90が終了した現段階
にて、イグニッションスイッチIGがオンのままであれ
ば、ステップS100でのNOとの判定後、各ステップ
S60、S70、S90、S100を循環する処理が繰
り返される。これにより、液晶パネル40の表示内容が
繰り返し更新されるとともにEEPROM60への書き
込み値が繰り返し更新される。
【0057】然る後、イグニッションスイッチIGがオ
フされると、コンピュータプログラムはステップS10
に戻る。このようなイグニッションスイッチIGのオフ
に伴い、EEPROM60への書き込み内容は、当該イ
グニッションスイッチIGのオフ直前の書き込み値がそ
れぞれ当該イグニッションスイッチIGのオフ後も記憶
維持される。
【0058】以上により、本実施形態によれば、走行距
離積算値Aを、当該積算値Aに関連付けられるキーコー
ドCと合わせてEEPROM60に記憶させ、更新され
た走行距離積算値A1のEEPROM60への記憶は、
関連付けに用いた積算値AとキーコードCとが一致する
場合に限り許可されることとなる。よって、キーコード
を知らない不正改竄行為者には、EEPROM60に記
憶された走行距離積算値を書き換えることができなくな
るので、EEPROM60に記憶された走行距離積算値
を小さい値に書き換えて不正に改竄することを困難にで
きる。
【0059】(他の実施形態)上記第2実施形態では、
ステップS901の判定のもとに、定期的に、走行距離
積算値AをEEPROM60に記憶更新させるようにし
ているが、本発明の実施にあたり、不定期に記憶更新さ
せるようにしてもよいことは勿論である。
【0060】また、上記第1実施形態では、キーコード
Kを車両毎に異なるコードに設定しているが、本発明の
実施にあたり、全車両共通のキーコードKを用いるよう
にしてもよい。また、本発明の実施にあたり、上記第2
実施形態のステップS904における変換式およびステ
ップS905におけるコード変換表は、車両毎に異なる
変換式およびコード変換表を用いるようにしてもよい
し、全車両共通にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行距離積算計を乗用車用計器に適用
した第1実施形態を示す、乗用車用計器の正面図であ
る。
【図2】図1に示す走行距離積算計のブロック図であ
る。
【図3】図2に示すマイクロコンピュータの作動を示す
フローチャートである。
【図4】図3に示す書き込み更新処理ステップの詳細フ
ローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態に係る、走行距離積算計
のブロック図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る、マイクロコンピ
ュータの作動を示すフローチャートである。
【図7】図6に示す書き込み更新処理ステップの詳細フ
ローチャートである。
【図8】図7のフローチャートで用いるコード変換表の
一例を示す図表である。
【符号の説明】
40…液晶パネル(表示手段)、60…EEPROM
(不揮発性メモリ)。
フロントページの続き (72)発明者 高木 宏和 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3D044 BA17 BA19 BA27 BB01 BD01 BD13 3E038 AA04 BA20 BB07 CA07 CB05 DA01 DB02 HA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行距離積算値を、キーコードに
    て暗号化して不揮発性メモリ(60)に記憶させ、 前記積算値を表示手段(40)に表示させる場合には、
    前記暗号化された積算値を前記キーコードにて復号し、
    この復号された積算値に基づいて表示させることを特徴
    とする車両用走行距離積算計。
  2. 【請求項2】 前記キーコードを、前記不揮発性メモリ
    (60)に予め記憶させておくことを特徴とする請求項
    1に記載の車両用走行距離積算計。
  3. 【請求項3】 前記キーコードを、車両に搭載されたキ
    ーコード発生手段(200)により発生させることを特
    徴とする請求項1に記載の車両用走行距離積算計。
  4. 【請求項4】 車両の走行距離積算値を、当該積算値に
    関連付けられるキーコードと合わせて不揮発性メモリ
    (60)に記憶させ、 更新された走行距離積算値の前記不揮発性メモリ(6
    0)への記憶は、前記関連付けに用いた積算値と前記キ
    ーコードとが一致する場合に限り許可されることを特徴
    とする車両用走行距離積算計。
  5. 【請求項5】 前記キーコードは、車両毎に異なるコー
    ドに設定されていることを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれか1つに記載の車両用走行距離積算計。
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