JP2003214892A - 積算走行距離記録改竄防止装置 - Google Patents

積算走行距離記録改竄防止装置

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JP2003214892A
JP2003214892A JP2002015375A JP2002015375A JP2003214892A JP 2003214892 A JP2003214892 A JP 2003214892A JP 2002015375 A JP2002015375 A JP 2002015375A JP 2002015375 A JP2002015375 A JP 2002015375A JP 2003214892 A JP2003214892 A JP 2003214892A
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Michinori Yoshino
通範 芳野
Masashi Yamamoto
昌史 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡易な構成で低コストに積算走行
距離の改竄を防止できる積算走行距離記録改竄防止装置
を提供する。 【解決手段】 電子式パネル外に改竄確認用積算距離記
録部22を設け、改竄確認用積算距離記録部22が電子
式パネル内の積算走行距離記録部13に書き込まれる積
算走行距離を1/n回の割合で書き込み、電子式パネル
の電源オンの際に、制御用マイコン部12が、改竄確認
用積算距離記録部22の積算走行距離に対して積算走行
距離記録部13の積算走行距離が適正な範囲内の距離で
あれば、改竄されていないと判断し、適正な範囲外の距
離であれば、改竄されていると判断して、電子式パネル
の表示器部11に改竄されている旨の表示を行い、また
は電子式パネルの動作を停止するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のオドメ
ーター(積算走行距離計)における記録改竄防止装置に
係り、特に、低価格で確実に積算走行距離記録の改竄を
防止できる積算走行距離記録改竄防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子式オドメーターは、スピード
メーター、タコメーター等と共に電子式パネルに組み込
まれている。従来の電子式パネルについて図4を参照し
て説明する。図4は、従来の電子式パネル及び接続部分
の構成ブロック図である。従来の電子式パネルの構成
は、図4に示すように、スピードメーター、タコメータ
ー、オドメーター等の表示器部11と、CPU(Centra
l Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、
RAM(Random Access Memory)等を備える制御用マイ
コン部12′と、EEPROM(Electrically erasabl
e programmable Read Only Memory)等を備える積算走
行距離記録部13′と、外部接続用インタフェイス部1
4′とを有している。尚、外部接続用インタフェイス部
14′には、ワイヤーハーネス部に取り付けられた外部
接続コネクタ21′が接続されるようになっている。
【0003】次に、従来の電子式パネルの各部を説明す
る。表示器部11は、自動車の速度を表示するスピード
メーターと、エンジンの回転数を表示するタコメーター
と、積算走行距離を表示するオドメーター、その他各種
の事項を表示するメーター等が集められている。
【0004】制御用マイコン部12′は、制御処理を行
うCPUと、処理プログラムを記憶するROMと、必要
なデータを一時的に記憶するRAMと、その他回路等を
備えている。また、制御用マイコン部12′は、外部接
続用インタフェイス部14′から入力されるデータを各
種メーターに出力すると共に、そのデータの内で、タイ
ヤの回転数の情報から走行距離を算出し、積算走行距離
記録部13′に記憶する積算走行距離を読み込み、その
積算走行距離と計算した走行距離とを加算して積算走行
距離記録部13′に上書きして更新処理を行う。また、
制御用マイコン部12′は、電子式パネルの操作スイッ
チから入力された信号を外部接続用インタフェイス1
4′に出力する。
【0005】外部接続用インタフェイス部14′は、外
部接続コネクタ21′から入力されるデータを制御用マ
イコン部12′に出力するためのデータ方式の変換を行
い、制御用マイコン部12′から入力されるデータを外
部接続コネクタ21′に出力するためのデータ方式の変
換を行う。
【0006】外部接続コネクタ21′は、ワイヤーハー
ネス部に接続し、ワイヤーハーネス部から入力された各
種データを外部接続用インタフェイス部14′に出力
し、外部接続用インタフェイス14′から入力されたデ
ータをワイヤーハーネス部に出力する。
【0007】尚、ワイヤーハーネス部とは、外部機器、
スイッチ類へ接続するケーブルの束をテーピングして束
ねたものであり、車両の中を神経のように張り巡らされ
たものとなっている。ワイヤーハーネス部は、自動車製
造工程において車両のフレームに初期に配線されるもの
となっており、車両が一旦製造されると、容易にワイヤ
ーハーネス部を取り出すことが不可能となっている。
【0008】次に、従来の積算走行距離の記録方法につ
いて説明する。自動車の車輪(又はタイヤ)の回転数の
情報がワイヤーハーネス部から外部接続コネクタ2
1′、外部接続用インタフェイス部14′を介して制御
用マイコン部12′に入力されると、制御用マイコン部
12′は、予め記憶する車輪の1回転における走行距離
に車輪の回転数を乗算して走行距離を計算する。
【0009】そして、制御用マイコン部12′は、積算
走行距離記録部13′から積算走行距離を読み込み、計
算した走行距離を加算して新たな積算走行距離を求め、
積算走行距離記録部13′に上書きする。
【0010】次に、積算走行距離の改竄方法を説明す
る。改竄業者は、車両から電子式パネルを取り外し、積
算走行距離記録部13′と制御用マイコン部12′を接
続する配線部分に、また、制御用マイコン部12′と積
算走行距離記録部13′とが一体形成されている場合に
は、制御用マイコン部12′と外部接続用インタフェイ
ス部14′を接続する配線部分に、信号線を接触させ、
積算走行距離記録部13′の記録内容を読み取り、その
記録内容を書き換えることで改竄を行っている。
【0011】また、改竄業者の中では、外部接続用イン
タフェイス部14′に接続して積算走行距離記録部1
3′の内容を改竄する装置を開発して利用する者もい
る。尚、積算走行距離記録部13′の内容は暗号化され
ているが、その暗号化が複雑でないため、改竄業者はそ
の内容を解読して改竄を行っている。
【0012】また、車両によっては、電子式パネルの積
算走行距離記録部に積算走行距離を記録すると共に、エ
ンジン制御用のマイコンに設けられた記録部にも積算走
行距離を記録させ、両方の走行距離が不一致の場合は、
電子式パネルが操作不能となって、改竄を防止するもの
があった。
【0013】尚、積算走行距離の改竄防止に関する従来
技術は、平成9年(1997)2月25日公開の特開平
9−53953号「電子式走行距離計、走行距離書込装
置及び走行距離書込方法」(出願人:矢崎総業株式会
社、発明者:柬理英史)がある。
【0014】この発明は、CPUが入力された距離パル
スを基に距離データを演算処理し、不揮発性記憶装置に
積算走行距離データを記憶し、走行距離書込装置が電子
式走行距離計を書込モードにして積算走行距離データを
設定し、電子式走行距離計の走行距離データを読み出
し、積算走行距離データから走行距離データを減算して
加算データを算出し、電子式走行距離計を新規積算走行
距離データに設定するものである。
【0015】つまり、走行距離装置によって積算走行距
離データの再設定を行うもので、加算データの代わりに
減算データを入力しても受け付けないようにプロテクト
して積算走行距離の改竄防止を図るものとなっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動車の電子式パネルでは、積算走行距離記録部1
3′の内容が解読されると、容易に積算走行距離データ
が書き換えられてしまうことになり、容易に改竄されて
しまうという問題点があった。
【0017】また、電子式パネルの積算走行距離記録部
に積算走行距離を記録するだけでなく、エンジン制御用
のマイコンに設けられた記録部にも積算走行距離を記録
させるタイプの車両では、電子式パネルの積算走行距離
記録部とエンジン制御用のマイコンに設けられた記録部
の双方のデータを同時に改竄されてしまい、やはり、改
竄防止が十分ではないという問題点があった。
【0018】また、特開平9−53953号の技術で
は、走行距離装置によって積算走行距離データの再設定
を行うものであるので、走行距離装置がプログラムによ
って動作する制御機能を備える必要があるので、装置が
大掛かりとなり、コスト高となるという問題点があっ
た。
【0019】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、簡易な構成で低コストに積算走行距離の改竄を防止
できる積算走行距離記録改竄防止装置を提供することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、積算走行距離記録改竄防止装置
において、積算走行距離を表示する表示手段と、積算走
行距離を記録する積算走行距離記録手段と、走行距離を
算出し、積算走行距離記録手段に記録された積算走行距
離に算出した走行距離を加算して積算走行距離記録手段
に更新した積算走行距離を記録させる制御手段と、制御
手段への信号の入出力を行うインタフェイス部と、イン
タフェイス部に接続するコネクタと、コネクタに接続
し、積算走行距離を記録する改竄確認用積算距離記録手
段とを備え、制御手段が、積算走行距離記録手段に積算
走行距離を記録させると共に、改竄確認用積算距離記録
手段にも積算走行距離を記録させ、定期的に両積算走行
距離を比較し、両者の誤差が特定の範囲内であれば改竄
されなかったと判断し、両者の誤差が特定の範囲外であ
れば改竄されたと判断して改竄を報知するものとしてお
り、簡易な構成で低コストに積算走行距離の改竄を防止
できる。
【0021】本発明は、上記積算走行距離記録改竄防止
装置において、制御手段が、改竄確認用積算距離記録手
段に積算走行距離を記録させるには、積算走行距離記録
手段に積算走行距離を記録させる複数回に1回の割合と
したものであり、改竄確認用積算距離記録手段への記録
回数を少なくすることで、制御手段における処理負荷を
軽減できる。
【0022】本発明は、上記積算走行距離記録改竄防止
装置において、制御手段が、改竄されたと判断した場合
には、表示手段に対して改竄された旨の表示を行うもの
であり、改竄の事実を明確に表示できる。
【0023】本発明は、上記積算走行距離記録改竄防止
装置において、制御手段が、改竄されたと判断した場合
には、表示手段の電源をオフにして以降の動作を不能と
するものであり、改竄に対して動作不能という厳しい対
応をとることができる。
【0024】本発明は、上記積算走行距離記録改竄防止
装置において、改竄を報知する手段として音又は音声を
用いる警告手段を設け、制御手段が、改竄されたと判断
した場合には、警告手段を動作させて音又は音声によっ
て改竄を報知させるものであり、表示手段による表示だ
けでなく、警告手段による音又は音声によって改竄を確
実に報知できる。
【0025】本発明は、上記積算走行距離記録改竄防止
装置において、制御手段が、改竄されたと判断した場合
には、積算走行距離記録手段に記録されている積算走行
距離を改竄確認用積算距離記録手段に記録されている積
算走行距離で強制的に書き換えるものであり、積算走行
距離を改竄してもそれを無効にして適正な積算走行距離
とすることができる。
【0026】本発明は、上記積算走行距離記録改竄防止
装置において、制御手段は、電源オンの際に、積算走行
距離記録手段に記録された積算走行距離と改竄確認用積
算距離記録手段に記録された積算走行距離とを比較し、
積算走行距離が改竄されたか否かのチェックを行うもの
であり、電源オフ時の改竄に対して、電源オン時の改竄
チェックで直ちに対処できる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る積
算走行距離記録改竄防止装置は、電子式パネル外に改竄
確認用積算距離記録部を設け、この改竄確認用積算距離
記録部が電子式パネル内の積算走行距離記録部に書き込
まれる積算走行距離を1/n回の割合で書き込み、電子
式パネルの電源オン(イグニッションキーがオン)の際
に、改竄確認用積算距離記録部の積算走行距離に対して
積算走行距離記録部の積算走行距離が適正な範囲内の距
離であれば、改竄されていないと判断し、適正な範囲外
の距離であれば、改竄されていると判断して、電子式パ
ネルの表示器部に改竄されている旨の表示を行い、また
は電子式パネルの動作を停止するものであり、積算走行
距離の改竄を簡易な構成で、低コストに実現できるもの
である。
【0028】また、本発明の実施の形態に係る積算走行
距離記録改竄防止装置は、改竄確認用積算距離記録部を
電子式パネルから遠いワイヤーハーネス内部に設けて、
当該ワイヤーハーネス部が車体のフレームに配線される
ものであり、車体完成後にワイヤーハーネス部を容易に
解体できないため、改竄確認用積算距離記録部の改竄を
事実上不可能にできるものである。
【0029】尚、請求項における表示手段は表示器部
に、積算走行距離記録手段は積算走行距離記録部に、制
御手段は制御用マイコン部に、インタフェイス部は外部
接続用インタフェイス部に、コネクタは外部接続コネク
タに、改竄確認用積算距離記録手段は改竄確認用積算距
離記録部に相当している。
【0030】本発明の実施の形態に係る積算走行距離記
録改竄防止装置の構成について図1を参照しながら説明
する。図1は、本発明の実施の形態に係る積算走行距離
記録改竄防止装置の構成ブロック図である。本発明の実
施の形態に係る積算走行距離記録改竄防止装置(本装
置)は、図1に示すように、電子式パネルとして、スピ
ードメーター、タコメーター、オドメーター等の表示器
部11と、CPU(Central Processing Unit )、RO
M(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memo
ry)等を備える制御用マイコン部12と、EEPROM
(Electrically erasable programmable Read Only Mem
ory)等を備える積算走行距離記録部13と、外部接続
用インタフェイス部14とを有し、外部接続用インタフ
ェイス部14には、ワイヤーハーネス部に取り付けられ
た外部接続コネクタ21が接続され、その外部接続コネ
クタ21に改竄確認用積算距離記録部22が接続されて
いる。
【0031】本装置における各部を具体的に説明する。
表示器部11は、自動車の速度を表示するスピードメー
ターと、エンジンの回転数を表示するタコメーターと、
積算走行距離を表示するオドメーター、その他各種の事
項を表示するメーター等が集められている。
【0032】制御用マイコン部12は、制御処理を行う
CPUと、処理プログラムを記憶するROMと、必要な
データを一時的に記憶するRAMと、その他回路等を備
えている。尚、処理プログラムによって為される改竄防
止の処理が本装置の特徴となっている。この処理につい
ては後述する。
【0033】また、制御用マイコン部12は、外部接続
用インタフェイス部14から入力されるデータを各種メ
ーターに出力すると共に、そのデータの内で、タイヤの
回転数の情報から走行距離を算出し、積算走行距離記録
部13に記憶する積算走行距離を読み込み、その積算走
行距離と計算した走行距離とを加算して積算走行距離を
求め、積算走行距離記録部13に上書きして更新処理を
行う。また、制御用マイコン部12は、電子式パネルの
操作スイッチから入力された信号を外部接続用インタフ
ェイス14に出力する。
【0034】また、制御用マイコン部12は、積算走行
距離記録部13に積算走行距離を書き込むn回に1回の
割合で改竄確認用積算距離記録部22にも積算走行距離
を書き込む処理を行う。nは例えば10とし、つまり、
10回に1回の割合で積算走行距離が改竄確認用積算距
離記録部22にも書き込まれる。ここで、積算走行距離
記録部13に記憶されているデータを積算走行距離
(A)とし、改竄確認用積算距離記録部22に記憶され
ているデータを積算走行距離(B)とする。
【0035】また、制御用マイコン部12には、積算走
行距離記録部13に積算走行距離のデータを書き込む回
数をカウントするカウンタが設けられ、特定回数nにな
るとリセットされるようになっている。
【0036】また、制御用マイコン部12は、電子式パ
ネルの電源がオンとなると、つまり、イグニッションキ
ーがオンされると、積算走行距離記録部13に記録され
た積算走行距離(A)と改竄確認用積算距離記録部22
に記録された積算走行距離(B)とを読み出し、両者の
比較を行う。
【0037】そして、制御用マイコン部12は、積算走
行距離(A)≧積算走行距離(B)の関係であって、積
算走行距離(A)と積算走行距離(B)との差が適正な
範囲内の距離であるか否かを判断する。積算走行距離
(A)≧積算走行距離(B)の関係であって、その差が
適正な範囲内であれば、制御用マイコン部12は、積算
走行距離のデータは改竄されていないと判断し、そうで
なければ、積算走行距離のデータは改竄されたと判断す
る。
【0038】そして、制御用マイコン部12は、積算走
行距離のデータは改竄されたと判断した場合、表示器部
11に積算走行距離のデータが改竄された旨の表示を行
うか、または電子式パネルの電源をオフにして以降動作
不能とするものである。
【0039】また、制御用マイコン部12は、音又は音
声をスピーカから発生させる警告手段を備えるように
し、改竄に対して予め設定された音又は音声を出力して
報知を行うようにしてもよい。これにより、表示以外に
音又は音声で改竄を確実に報知できる。
【0040】また、制御用マイコン部12は、積算走行
距離のデータは改竄されたと判断した場合、積算走行距
離記録部13に記録された積算走行距離(A)を改竄確
認用積算距離記録部22に記録された積算走行距離
(B)で強制的に書き換えるようにしてもよい。これに
より、改竄データを適正な積算走行距離に戻すことがで
きる。
【0041】外部接続用インタフェイス部14は、外部
接続コネクタ21から入力されるデータを制御用マイコ
ン部12に出力するためのデータ方式の変換を行い、制
御用マイコン部12から入力されるデータを外部接続コ
ネクタ21に出力するためのデータ方式の変換を行う。
【0042】外部接続コネクタ21は、ワイヤーハーネ
ス部に接続し、ワイヤーハーネス部から入力された各種
データを外部接続用インタフェイス部14に出力し、外
部接続用インタフェイス14から入力されたデータをワ
イヤーハーネス部に出力する。
【0043】また、外部接続コネクタ21は、外部接続
用インタフェイス部14から更新用の積算走行距離デー
タを入力して改竄確認用積算距離記録部22へ出力し、
改竄確認用積算距離記録部22から記録する積算走行距
離のデータを入力して外部接続用インタフェイス部14
に出力する。
【0044】改竄確認用積算距離記録部22は、外部接
続コネクタ21にケーブルにて接続し、積算走行距離記
録部13に書き込まれる積算走行距離が1/n回の割合
で書き込まれる。また、改竄確認用積算距離記録部22
は、EEPROMで構成してもよく、他の記憶装置を用
いても構わない。
【0045】尚、制御用マイコン部12の性能が向上し
たなら、改竄確認用積算距離記録部22への積算走行距
離のデータの書き込みは暗号化して行い、読み出しは復
号化して行うようにしてもよい。
【0046】次に、改竄確認用積算距離記録部22の設
置場所について図2を用いて説明する。図2は、本発明
の実施の形態に係る積算走行距離記録改竄防止装置にお
ける改竄確認用積算距離記録部の設置場所を示す説明図
である。改竄確認用積算距離記録部22は、図2に示す
ように、ワイヤーハーネス部内に隠蔽して設けられてい
る。
【0047】尚、ワイヤーハーネス部は、配線を束ねて
テーピングしており、その内部に改竄確認用積算距離記
録部22を設ける。改竄確認用積算距離記録部22の位
置は、外部接続コネクタ21からできるだけ遠い位置が
望ましい。できれば、車体完成後にワイヤーハーネス部
を解体できない箇所に改竄確認用積算距離記録部22を
埋め込むようにした方が、改竄が事実上不可能になるの
で、都合がよい。
【0048】上記例では、改竄確認用積算距離記録部2
2をワイヤーハーネス部内に隠蔽して設けているが、ワ
イヤーハーネス部内に設けることなく、電子式パネルか
ら離れた別の場所に設けるようにしても構わない。
【0049】次に、本装置の動作について図3を用いて
説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る積算走行
距離記録改竄防止装置における制御用マイコン部での処
理フローを示すフローチャートである。電子式パネルの
電源がオンすると、制御用マイコン部12は、改竄確認
用積算距離記録部22の内容を読み出す処理を開始し、
内容を読み出せるか否かの判定を行い(S1)、内容を
読み出せなければ(Noの場合)、表示器部11にエラ
ー表示(S2)を行わせる。このエラー表示は積算走行
距離のデータが改竄された可能性があることを示すもの
である。
【0050】また、内容を読み出せた場合(Yesの場
合)、制御用マイコン部12は、改竄確認用積算距離記
録部22の内容と積算走行距離記録部13の内容と比較
する照合処理を行う(S3)。この照合処理によって、
積算走行距離記録部13の積算走行距離(A)≧改竄確
認用積算距離記録部22の積算走行距離(B)の関係で
あって、その差が適正な範囲内であれば(Yesの場
合)、処理S6に進む。
【0051】また、上記関係ではなく、また、その差が
適正な範囲外であれば(Noの場合)、表示器部11に
改竄表示を行う(S5)。この改竄表示と共に警告手段
から音又は音声による改竄報知を行うようにしてもよ
い。更に、制御用マイコン部12は、積算走行距離記録
部13の積算走行距離(A)を改竄確認用積算距離記録
部22の積算走行距離(B)で強制的に書き換えるよう
にしてもよい。
【0052】上記関係ではなく、またその差が適正な範
囲内であれば(Yesの場合)、距離の算出処理を行う
(S6)。走行距離は、検出したタイヤの回転数とタイ
ヤ1回転で進む距離とを掛け合わせて算出し、積算走行
距離は、積算走行距離記録部13から積算走行距離を読
み出し、算出した走行距離を加算して算出する。算出さ
れた積算走行距離は、更新用データとして積算走行距離
記録部13に書き込む処理を行う(S7)。
【0053】次に、制御用マイコン部12は、積算走行
距離記録部13への書き込みが10回目であるかどうか
を判定し(S8)、10回目でなければ(Noの場
合)、制御用マイコン部12内に備えるカウンタを「+
1」するインクリメントを行い(S9)、10回目であ
れば(Yesの場合)、改竄確認用積算距離記録部22
に積算走行距離を書き込む処理(S10)を行い、カウ
ンタをリセットして(S11)、処理S6に戻る。
【0054】ここで、改竄確認用積算距離記録部22へ
の書き込みは、積算走行距離記録部13への書き込み1
0回に対して、1回としたが、10回にこだわるもので
はなく、如何なる自然数であってもよい。
【0055】本装置によれば、積算走行距離記録部13
に積算走行距離が書き込まれる際に、n回目であれば、
改竄確認用積算距離記録部22にも積算走行距離を書き
込み、電子式パネルの電源オンの際に、積算走行距離記
録部13のデータと改竄確認用積算距離記録部22のデ
ータを比較し、改竄確認用積算距離記録部22のデータ
に対して積算走行距離記録部13のデータが許容できる
特定範囲内のものであれば、改竄されていないと判断
し、その範囲外であれば改竄されたと判断して、改竄の
場合には、電子式パネルの表示器部11に改竄された旨
を表示し、また電子式パネルの電源をオフにして動作不
能とするものであり、簡易な構成で低コストに改竄防止
を図ることができる効果がある。
【0056】本装置によれば、改竄確認用積算距離記録
部22をワイヤーハーネス部の内部深くに隠蔽すること
により、改竄確認用積算距離記録部22を容易に取り出
すことが不可能となり、改竄を効果的に防止できるもの
である。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、積算走行距離を表示す
る表示手段と、積算走行距離を記録する積算走行距離記
録手段と、走行距離を算出し、積算走行距離記録手段に
記録された積算走行距離に算出した走行距離を加算して
積算走行距離記録手段に更新した積算走行距離を記録さ
せる制御手段と、制御手段への信号の入出力を行うイン
タフェイス部と、インタフェイス部に接続するコネクタ
と、コネクタに接続し、積算走行距離を記録する改竄確
認用積算距離記録手段とを備え、制御手段が、積算走行
距離記録手段に積算走行距離を記録させると共に、改竄
確認用積算距離記録手段にも積算走行距離を記録させ、
定期的に両積算走行距離を比較し、両者の誤差が特定の
範囲内であれば改竄されなかったと判断し、両者の誤差
が特定の範囲外であれば改竄されたと判断して改竄を報
知する積算走行距離記録改竄防止装置としているので、
簡易な構成で低コストに積算走行距離の改竄を防止でき
る効果がある。
【0058】本発明によれば、制御手段が、改竄確認用
積算距離記録手段に積算走行距離を記録させるには、積
算走行距離記録手段に積算走行距離を記録させる複数回
に1回の割合とした上記積算走行距離記録改竄防止装置
としているので、改竄確認用積算距離記録手段への記録
回数を少なくすることで、制御手段における処理負荷を
軽減できる効果がある。
【0059】本発明によれば、制御手段が、改竄された
と判断した場合には、表示手段に対して改竄された旨の
表示を行う上記積算走行距離記録改竄防止装置としてい
るので、改竄の事実を明確に表示できる効果がある。
【0060】本発明によれば、制御手段が、改竄された
と判断した場合には、表示手段の電源をオフにして以降
の動作を不能とする上記積算走行距離記録改竄防止装置
としているので、改竄に対して動作不能という厳しい対
応をとることができるものである。
【0061】本発明によれば、改竄を報知する手段とし
て音又は音声を用いる警告手段を設け、制御手段が、改
竄されたと判断した場合には、警告手段を動作させて音
又は音声によって改竄を報知させる上記積算走行距離記
録改竄防止装置としているので、表示手段による表示だ
けでなく、警告手段による音又は音声によって改竄を確
実に報知できる効果がある。
【0062】本発明によれば、制御手段が、改竄された
と判断した場合には、積算走行距離記録手段に記録され
ている積算走行距離を改竄確認用積算距離記録手段に記
録されている積算走行距離で強制的に書き換える上記積
算走行距離記録改竄防止装置としているので、積算走行
距離を改竄してもそれを無効にして適正な積算走行距離
とすることができる効果がある。
【0063】本発明によれば、制御手段は、電源オンの
際に、積算走行距離記録手段に記録された積算走行距離
と改竄確認用積算距離記録手段に記録された積算走行距
離とを比較し、積算走行距離が改竄されたか否かのチェ
ックを行う上記積算走行距離記録改竄防止装置としてい
るので、電源オフ時の改竄に対して、電源オン時の改竄
チェックで直ちに対処できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る積算走行距離記録改
竄防止装置の構成ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る積算走行距離記録改
竄防止装置における改竄確認用積算走行距離記録部の設
置場所を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る積算走行距離記録改
竄防止装置における制御用マイコン部での処理フローを
示すフローチャートである。
【図4】従来の電子式パネル及び接続部分の構成ブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11…表示器部、 12,12′…制御用マイコン部、
13,13′…積算走行距離記録部、 14,14′
…外部接続用インタフェイス部、 21,21′…外部
接続コネクタ、 22…改竄確認用積算走行距離記録部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F024 AA02 AB01 AB03 AB05 AC03 AD03 AD07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積算走行距離を表示する表示手段と、 積算走行距離を記録する積算走行距離記録手段と、 走行距離を算出し、前記積算走行距離記録手段に記録さ
    れた積算走行距離に前記算出した走行距離を加算して前
    記積算走行距離記録手段に更新した積算走行距離を記録
    させる制御手段と、 前記制御手段への信号の入出力を行うインタフェイス部
    と、 前記インタフェイス部に接続するコネクタと、 前記コネクタに接続し、積算走行距離を記録する改竄確
    認用積算距離記録手段とを備え、 前記制御手段が、前記積算走行距離記録手段に積算走行
    距離を記録させると共に、前記改竄確認用積算距離記録
    手段にも積算走行距離を記録させ、定期的に前記両積算
    走行距離を比較し、両者の誤差が特定の範囲内であれば
    改竄されなかったと判断し、両者の誤差が特定の範囲外
    であれば改竄されたと判断して改竄を報知する手段であ
    ることを特徴とする積算走行距離記録改竄防止装置。
  2. 【請求項2】 制御手段が、改竄確認用積算距離記録手
    段に積算走行距離を記録させるには、積算走行距離記録
    手段に積算走行距離を記録させる複数回に1回の割合と
    したことを特徴とする請求項1記載の積算走行距離記録
    改竄防止装置。
  3. 【請求項3】 制御手段が、改竄されたと判断した場合
    には、表示手段に対して改竄された旨の表示を行うこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の積算走行距離記録改
    竄防止装置。
  4. 【請求項4】 制御手段が、改竄されたと判断した場合
    には、表示手段の電源をオフにして以降の動作を不能と
    することを特徴とする請求項1又は2記載の積算走行距
    離記録改竄防止装置。
  5. 【請求項5】 改竄を報知する手段として音又は音声を
    用いる警告手段を設け、制御手段が、改竄されたと判断
    した場合には、前記警告手段を動作させて音又は音声に
    よって改竄を報知させることを特徴とする請求項1乃至
    4記載の積算走行距離記録改竄防止装置。
  6. 【請求項6】 制御手段が、改竄されたと判断した場合
    には、積算走行距離記録手段に記録されている積算走行
    距離を改竄確認用積算距離記録手段に記録されている積
    算走行距離で強制的に書き換えることを特徴とする請求
    項1乃至5記載の積算走行距離記録改竄防止装置。
  7. 【請求項7】 制御手段は、電源オンの際に、積算走行
    距離記録手段に記録された積算走行距離と改竄確認用積
    算距離記録手段に記録された積算走行距離とを比較し、
    積算走行距離が改竄されたか否かのチェックを行うこと
    を特徴とする請求項1乃至6記載の積算走行距離記録改
    竄防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018509596A (ja) * 2014-03-11 2018-04-05 ケニス・カールステファン・ビニスキ 独立単位あたりの平均回転数を計算する方法

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