JP3762957B2

JP3762957B2 - 積算走行距離変造防止システム及び方法

Info

Publication number: JP3762957B2
Application number: JP2003431512A
Authority: JP
Inventors: 成允高
Original assignee: Hyundai Motor Co
Current assignee: Hyundai Motor Co
Priority date: 2003-08-27
Filing date: 2003-12-25
Publication date: 2006-04-05
Anticipated expiration: 2023-12-25
Also published as: US20050045713A1; JP2005070028A; US6961671B2; KR100494733B1; KR20050022928A; CN1591453A

Description

本発明は、車両の積算走行距離変造操作（タンパリング）を検出、防止するシステム及び方法に関するものである。

車両の走行距離は車両状態の理解の助けになるデータとして、車両が出荷された後に運行中に測定されて積算され、積算された走行距離データ（以下、“積算走行距離データ”とする）は走行距離計によって運転者が認識することができるように表示される。

積算走行距離データは特に中古車両の売買に主要な基準になる。従来の走行距離計は機械式走行距離計が主に用いられたが、変造が容易であるため、外部での変造が難しい電子式に交替している。

しかしながら、電子式走行距離計も積算走行距離データを保存するＥＥＰＲＯＭを交替する方法で積算走行距離データの変造が可能であり、また、走行距離計を含んでいるクラスタの単品交換によって積算走行距離データの変造が可能であるという問題点があった。
特開２０００−２０５８９２号公報

本発明は前記問題点を解決するためのもので、電子式クラスタにおいて積算走行距離を保存するＲＯＭの交換またはクラスタの単品交換による中古車両などの積算走行距離の操作を検出・防止するための、車両の積算走行距離変造防止システム及び方法を提供することにその目的がある。

上記課題を解決するためになされた本発明による積算走行距離操作防止システムは、積算走行距離データを保存する第１保存ユニットを含むクラスタと、第２保存ユニットを含み、車台番号データの入力を受けることができるように構成され、前記入力を受けた車台番号データを前記第２保存ユニットと前記第１保存ユニットに保存し、前記第１保存ユニットから前記積算走行距離データを読み取り、前記第２保存ユニットに保存するように構成される変造防止制御部と、前記変造防止制御部から前記車台番号データと前記積算走行距離データを受信しこれを保存する第３保存ユニットを含むエンジン制御ユニットと、を含み、前記変造防止制御部は、前記第２保存ユニットに保存された車台番号データが前記第１保存ユニットに保存された車台番号データ及び前記第３保存ユニットに保存された車台番号データと一致しない場合に、エラーメッセージを出力するように構成され、前記変造防止制御部は、前記第２保存ユニットに保存されている積算走行距離データが前記第１保存ユニットに保存されている積算走行距離データと一致するかどうかを判断し、両者が一致しない場合には前記第２保存ユニットに保存されている積算走行距離データが前記第１保存ユニットに保存されるようにする、ことを特徴とする。

前記変造防止制御部は前記入力を受けた車台番号データを暗号化する暗号化モジュールをさらに含み、前記暗号化された車台番号データが前記第２保存ユニット、前記第１保存ユニット、及び前記第３保存ユニットの各々に保存されることが好ましい。

前記第１保存ユニット、第２保存ユニット、及び第３保存ユニットの各々はデータの保存及び削除が可能なメモリ素子であることが好ましい。

前記変造防止制御部は前記車台番号データの入力を受けるためのインターフェースをさらに含むことが好ましい。

本発明の実施例による積算走行距離操作防止方法は、入力を受けた車台番号データを変造防止制御部、クラスタ、及びエンジン制御ユニットの各々に保存し、積算走行距離データをセッティングする段階と、始動オンの状態で、前記変造防止制御部に保存されている前記車台番号データが前記クラスタと前記エンジン制御ユニットに各々保存された車台番号データとが一致しない場合に、エラーメッセージを出力する段階と、前記クラスタと前記変造防止制御部から各々読み取られた積算走行距離データが互いに一致する場合に、当該積算走行距離データをクラスタに表示し、一致しない場合に、変造防止制御部の積算走行距離データをクラスタに保存し表示する段階と、を含むことを特徴とする。

前記入力を受けた車台番号データは暗号化され、前記暗号化された車台番号データが前記変造防止制御部、前記クラスタ、及び前記エンジン制御ユニットに保存されることが好ましい。

始動オフの状態で、前記クラスタに保存された積算走行距離データを前記変造防止制御部と前記エンジン制御ユニットに保存する段階をさらに含むことが好ましい。

本発明によると、電子式クラスタに保存されている積算走行距離の変造を容易に見つけることができるため、積算走行距離データの信頼性を高めることができる。

以下、添付した図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。

本発明は積算走行距離データの変造を防止することができるシステム及び方法に関する。

本発明の実施例による積算走行距離変造防止システムは、図１に示されているように、クラスタ１０と変造防止制御部２０を含む。クラスタ１０には第１保存ユニット１２が備えられ、変造防止制御部２０には第２保存ユニット２２が備えられる。

そして、本発明の実施例による積算走行距離変造防止システムは第３保存ユニット３２をさらに含む。

第１、第２、及び第３保存ユニット１２、２２、３２の各々は、車台番号データと積算走行距離データを保存することができるように形成される。

前記クラスタ１０は、周知のように、車両運行に必要な車両速度、燃料残量、及び積算走行距離データなどを表示部１４を通じて運転者が認識することができるように表示する装置である。本実施例ではマイクロコントローラー１６によって制御されるクラスタが利用される。

クラスタ１０の制御回路に第１保存ユニット１２が設けられる。前記第１保存ユニット１２、第２保存ユニット２２、及び第３保存ユニット３２の各々は、データの保存／削除が可能なメモリ素子であり、第１保存ユニット１２には車台番号データと積算走行距離データが保存される。

前記積算走行距離データは車両の走行後に更新されるデータで、従来の車両ではクラスタ１０のＥＥＰＲＯＭに保存される。本発明の実施例では、既存のＥＥＰＰＲＯＭを第１保存ユニット１２にすることもでき、別途の保存／削除が可能なメモリ素子を第１保存ユニット１２にすることもできる。

また、前記エンジン制御ユニット３０はデータを保存することができる第３保存ユニット３２を含む。前記第３保存ユニット３２は別途のメモリ素子にすることもでき、エンジン制御ユニット３０に連結されたメモリ素子にすることもできる。

前記変造防止制御部２０は第１保存ユニット１２及び第３保存ユニット３２とデータ通信可能なシリアル通信回路２４ａ、２４ｂを含む。また、変造防止制御部２０は外部から制御に必要なデータ、つまり、車台番号の入力を受けるための入力インターフェース４０をさらに含む。

変造防止制御部２０はマイクロプロセッサー、メモリ及び関連ハードウェアとソフトウェアを含み、以下で述べる本発明の実施例による積算走行距離変造防止方法の各段階を遂行するようにプログラムされる。

従来、車両のエンジン制御ユニットなどにデータを入力することができるＨｉ−Ｓｃａｎ端末機やコンピュータを利用して入力インターフェース４０を通じてデータを入力することができる。このような目的のために前記入力インターフェース４０はＯＢＤコネクタまたはＲＳ−２３２Ｃ方式のポートを利用して構成され得る。

また、前記車台番号はハッキングを防止するために暗号化される。変造防止制御部２０には外部から入力される車台番号を暗号化するための暗号化モジュール２６が備わる。暗号化モジュール２６によって暗号化された車台番号は第２保存ユニット２２に保存される。また、暗号化モジュール２６によって暗号化された車台番号はシリアル通信回路２４ａ、２４ｂ、３４を通じて第１保存ユニット１２及び第３保存ユニット３２にも各々保存される。

車両の始動がオンされる（ＩＧＯＮ）と、変造防止制御部２０は第１保存ユニット１２及び第３保存ユニット３２に保存されている車台番号を読み取り、読み取られた車台番号と第２保存ユニット２２に保存された車台番号とを比較する。

前記変造防止制御部２０は使用上の安全性を高めるために分離が不可能に装着されることが好ましい。

前記のような本発明の実施例による車両の積算走行距離変造防止システムを利用する積算走行距離変造防止方法を図２乃至４を参照して説明する。

図２を参照すると、車台番号が変造防止制御部２０に入力される（Ｓ２０１）。車両の出荷時またはクラスタやエンジン制御ユニットを交換した後に再登録のために車台番号が入力される。

変造防止制御部２０は暗号化モジュール２６を利用して入力を受けた車台番号を暗号化して暗号（コード）データを生成する（Ｓ２０３）。

その後、変造防止制御部２０は暗号データをクラスタ１０とエンジン制御ユニット３０に各々伝達する（Ｓ２０５）。

クラスタ１０とエンジン制御ユニット３０は伝達された暗号データを各々第１保存ユニット１２と第３保存ユニット３２に保存する（Ｓ２０７）。

その後、変造防止制御部２０は第２保存ユニット２２に保存された積算走行距離データが“０”であるかどうかを判断する（Ｓ２０９）。

第２保存ユニット２２に保存された積算走行距離データが“０”であると、クラスタ１０の第１保存ユニット１２とエンジン制御ユニット３０の第３保存ユニット３２の積算走行距離データを各々“０”に設定する（Ｓ２１１）。

第２保存ユニット２２に保存された積算走行距離データが“０”ではないと、変造防止制御部２０は第２保存ユニット２２に保存されている積算走行距離データをクラスタ１０とエンジン制御ユニット３０に伝達する（Ｓ２１３）。

伝達された積算走行距離データはクラスタ１０とエンジン制御ユニット３０の第１保存ユニット１２と第３保存ユニット３２に各々保存される（Ｓ２１５）。

図３を参照すると、車両の始動がオンされる（ＩＧＯＮ）と、変造防止制御部２０は第１保存ユニット１２と第３保存ユニット３２に保存されている暗号化された車台番号データを読み取る（Ｓ３０１）。

その後、変造防止制御部２０は、第１保存ユニット１２から読み取られた暗号データ及び第３保存ユニット３２から読み取られた暗号データが第２保存ユニット２２に保存されている暗号データと一致するかどうかを判断する（Ｓ３０５）。

Ｓ３０５段階で、第２保存ユニット２２に保存されている暗号データが第１保存ユニット１２から読み取られた暗号データ及び第３保存ユニット３２から読み取られた暗号データ全てと一致しないと判断されると、変造防止制御部２０はクラスタ１０にエラーメッセージが表示されるように指令し、積算走行距離は表示されないようにする（Ｓ３０７）。

この時、クラスタ／エンジン制御ユニットの車台番号データの再登録が要求される（Ｓ３０９）。

反面、Ｓ３０５段階で、第２保存ユニット２２に保存されている暗号データが第１保存ユニット１２から読み取られた暗号データ及び第３保存ユニット３２から読み取られた暗号データの各々と一致すると判断されると、変造防止制御部２０はクラスタ１０の第１保存ユニット１２に保存されている積算走行距離データを読み取る（Ｓ３１１）。

その後、変造防止制御部２０は第２保存ユニット２２に保存された積算走行距離データとクラスタ１０の第１保存ユニット１２から読み取られた積算走行距離データとが一致するかどうかを判断する（Ｓ３１３）。

Ｓ３１３段階で、二つのデータが互いに一致すると判断されると、変造防止制御部２０はクラスタ１０の表示部を通じて積算走行距離データが表示されるようにクラスタ１０に該当する信号を出力する（Ｓ３１５）。

しかしながら、Ｓ３１３段階で二つのデータが互いに一致しないと判断されると、変造防止制御部２０は第２保存ユニット２２に保存されている積算走行距離データがクラスタ１０の第１保存ユニット１２に保存されるようにし、同時にこの積算走行距離データがクラスタ１０で表示されるようにする命令を出力する（Ｓ３１７）。

前記のようにして積算走行距離データを更新（ｕｐｄａｔｅ）し、クラスタ１０で更新された積算走行距離データを表示するようにする。したがって、クラスタ１０の第１保存ユニット１２ないしクラスタ１０が交換されたりデータが変造される場合にも、正確な積算走行距離データが表示されるようになる。

また、図４に示されているように、本発明の実施例では始動オフ（ＩＧＯＦＦ）の時に積算走行距離データを処理する過程を含む。

始動オフされると、変造防止制御部２０はクラスタ１０の第１保存ユニット１２に保存されている積算走行距離データを読み取る（Ｓ４０１）。この積算走行距離データは始動オフ直前の走行によって新たに更新されたデータである。

そして、変造防止制御部２０は読み取られた積算走行距離データを第２保存ユニット２２に保存する（Ｓ４０３）。

これと同時に、変造防止制御部２０は読み取られた積算走行距離データがエンジン制御ユニット３０の第３保存ユニット３２に伝達されるようにする（Ｓ４０５）。

そして、変造防止制御部２０は伝えられた積算走行距離データが第３保存ユニット３２に保存されるようにする信号をエンジン制御ユニット３０に出力する（Ｓ４０７）。

以上で本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の実施例から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって容易に変更され均等であると認められる範囲の全ての変更及び／または修正を含む。

本発明の実施例による車両の積算走行距離変造防止システムのブロック図である。本発明の実施例による積算走行距離変造防止方法において、車台番号データを入力する過程を示すフローチャートである。本発明の実施例による積算走行距離変造防止方法において、始動オンの状態におけるデータ処理を示すフローチャートである。本発明の実施例による積算走行距離変造防止方法において、積算走行距離データの更新過程を示すフローチャートである。

符号の説明

１０クラスタ
１２第１保存ユニット
１４表示部
１６マイクロコントローラー
２０変造防止制御部
２２第２保存ユニット
２４ａシリアル通信回路
２４ｂシリアル通信回路
２６暗号化モジュール
３０エンジン制御ユニット
３２第３保存ユニット
３４シリアル通信回路
４０入力インターフェース

Claims

積算走行距離データを保存する第１保存ユニットを含むクラスタと、
第２保存ユニットを含み、車台番号データの入力を受けることができるように構成され、前記入力を受けた車台番号データを前記第２保存ユニットと前記第１保存ユニットに保存し、前記第１保存ユニットから前記積算走行距離データを読み取り、前記第２保存ユニットに保存するように構成される変造防止制御部と、
前記変造防止制御部から前記車台番号データと前記積算走行距離データを受信しこれを保存する第３保存ユニットを含むエンジン制御ユニットと、
を含み、
前記変造防止制御部は、前記第２保存ユニットに保存された車台番号データが前記第１保存ユニットに保存された車台番号データ及び前記第３保存ユニットに保存された車台番号データと一致しない場合に、エラーメッセージを出力するように構成され、
前記変造防止制御部は、前記第２保存ユニットに保存されている積算走行距離データが前記第１保存ユニットに保存されている積算走行距離データと一致するかどうかを判断し、両者が一致しない場合には前記第２保存ユニットに保存されている積算走行距離データが前記第１保存ユニットに保存されるようにする、
ことを特徴とする積算走行距離操作防止システム。
前記変造防止制御部は前記入力を受けた車台番号データを暗号化する暗号化モジュールをさらに含み、前記暗号化された車台番号データが前記第２保存ユニット、前記第１保存ユニット、及び前記第３保存ユニットの各々に保存されることを特徴とする請求項１に記載の積算走行距離操作防止システム。
前記第１保存ユニット、第２保存ユニット、及び第３保存ユニットの各々はデータの保存及び削除が可能なメモリ素子であることを特徴とする請求項１に記載の積算走行距離操作防止システム。
前記変造防止制御部は前記車台番号データの入力を受けるためのインターフェースをさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の積算走行距離操作防止システム。
入力を受けた車台番号データを変造防止制御部、クラスタ、及びエンジン制御ユニットの各々に保存し、積算走行距離データをセッティングする段階と、
始動オンの状態で、前記変造防止制御部に保存されている前記車台番号データが前記クラスタと前記エンジン制御ユニットに各々保存された車台番号データとが一致しない場合に、エラーメッセージを出力する段階と、
前記クラスタと前記変造防止制御部から各々読み取られた積算走行距離データが互いに一致する場合に、当該積算走行距離データをクラスタに表示し、一致しない場合に、変造防止制御部の積算走行距離データをクラスタに保存し表示する段階と、
を含むことを特徴とする積算走行距離操作防止方法。
前記入力を受けた車台番号データは暗号化され、前記暗号化された車台番号データが前記変造防止制御部、前記クラスタ、及び前記エンジン制御ユニットに保存されることを特徴とする請求項５に記載の積算走行距離操作防止方法。
始動オフの状態で、前記クラスタに保存された積算走行距離データを前記変造防止制御部と前記エンジン制御ユニットに保存する段階をさらに含むことを特徴とする請求項５に記載の積算走行距離操作防止方法。