JP5826994B2 - 電子制御装置及びプログラム書換システム - Google Patents

電子制御装置及びプログラム書換システム Download PDF

Info

Publication number
JP5826994B2
JP5826994B2 JP2010177081A JP2010177081A JP5826994B2 JP 5826994 B2 JP5826994 B2 JP 5826994B2 JP 2010177081 A JP2010177081 A JP 2010177081A JP 2010177081 A JP2010177081 A JP 2010177081A JP 5826994 B2 JP5826994 B2 JP 5826994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
electronic control
program rewriting
program
maintenance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010177081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012035725A (ja
Inventor
愁 大塚
愁 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2010177081A priority Critical patent/JP5826994B2/ja
Publication of JP2012035725A publication Critical patent/JP2012035725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5826994B2 publication Critical patent/JP5826994B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Stored Programmes (AREA)

Description

本発明は、車両に敷設された通信ネットワークを通じてプログラム書換が行われる電子制御装置、及び、当該電子制御装置を有するプログラム書換システムに関するものである。
乗用車、貨物車等の車両においては、エレクトロニクス化が著しく、例えば、点火時期や燃料噴射、アイドルアップ、リミッターといったエンジンの制御、オートマチックトランスミッションの制御をはじめ、駆動系、制動系、操舵系などの制御、スピードメータ、タコメータなどのメータ表示系の制御など各種制御に複数種類の電子制御装置(Electronic Control Unit;ECU)が用いられている。そして、それらのECUの一部は、ワイヤハーネスの削減や個別に制御されるセンサや電装品のデータを連係させてリアルタイムで精密な制御を行うことなどを目的に、車両に敷設された通信ネットワークに接続されている。この通信ネットワークの通信プロトコルとしては、主にCAN(Controller Area Network)が採用されている。
上述した電子制御装置は、高機能化に伴って制御用のプログラムの複雑化が進み、機能追加等に伴うバージョンアップなどのために、車両に組み込んだ後にプログラム書換が必要になる場合がある。このような場合に、電子制御装置を車両から取り外してプログラム書換を行うと作業工数が非常に多くかかってしまうので、通信ネットワークを利用して、電子制御装置のプログラム書換を行っていた。しかしながら、通信ネットワークには、複数の電子制御装置が接続されており、それぞれが通信プロトコルに従って通信を行っているので、通信ネットワークをプログラム書換のために占有することができず、プログラム書換に非常に時間がかかってしまうという問題があった。そして、このような問題を解決する技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1のプログラム書換システムは、複数の電子制御装置が接続された通信ネットワークと、当該通信ネットワークに接続されたプログラム書換装置と、を備えている。そして、このプログラム書換システムでは、通信ネットワークに接続された複数の電子制御装置のうちプログラム書換対象でない電子制御装置の通信を停止させることにより、プログラム書換対象となる電子制御装置とプログラム書換装置との間でのみ通信ネットワークを介して通信を確立してプログラム書換を行うので、通信ネットワークを占有することができ、プログラム書換を高速に行うことができた。
特開2009−286191号公報
しかしながら、上述したプログラム書換システムでは、プログラム書換対象となる電子制御装置とプログラム書換装置との間でのみ通信ネットワークを介して通信を確立するために、プログラム書換対象でない電子制御装置において、他の電子制御装置に対するプログラム書換開始の指示を受けたときに通信を停止する機能を設ける必要があるので、通信ネットワークに接続される他の電子制御装置が複雑な構成になってしまうという問題があった。
本発明は、上記課題に係る問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、通信ネットワークに接続された他の電子制御装置を複雑な構成にすることなく、当該通信ネットワークを占有して高速なプログラム書換ができる電子制御装置、及び、当該電子制御装置を有するプログラム書換システムを提供することを目的としている。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、図1の基本構成図に示すように、車両に敷設された通信ネットワークにプログラム書換の際に接続されるプログラム書換装置によって該通信ネットワークを通じてプログラム書換が行われる電子制御装置であって、保守用スイッチSWと、前記保守用スイッチへの動作開始操作の入力を検知する操作入力検知手段11aと、前記車両の通常動作用主電源供給線とは別個に設けられた、常時供給され、それのみの供給では通常動不能な保守用電源供給線のみから電源供給を受けていることを検知する電源検知手段11bと、前記電源検知手段11bによって前記保守用電源供給線のみから電源供給を受けていることが検知され、且つ、前記操作入力検知手段11aによって前記動作開始操作の入力が検知されたと、前記電子制御装置の動作状態をプログラム書換可能状態に遷移させる状態遷移手段11cと、を有していることを特徴とする電子制御装置である。
請求項2に記載された発明は、上記目的を達成するために、図1の基本構成図に示すように、車両に敷設された通信ネットワークにプログラム書換の際に接続されるプログラム書換装置によって該通信ネットワークを通じてプログラム書換が行われる電子制御装置であって、保守用スイッチSWと、前記保守用スイッチへの動作開始操作の入力を検知する操作入力検知手段11aと、前記車両の通常動作用主電源供給線とは別個に設けられた、常時供給され、それのみの供給では通常動不能な保守用電源供給線のみから電源供給を受けていることを検知する電源検知手段11bと、前記通信ネットワークを通じて予め定められた認証信号を受信する信号受信手段11dと、前記電源検知手段11bによって前記保守用電源供給線のみから電源供給を受けていることが検知され、且つ、前記操作入力検知手段11aによって前記動作開始操作の入力が検知され、且つ、前記信号受信手段11dによって前記認証信号が受信されたとき、前記電子制御装置の動作状態をプログラム書換可能状態に遷移させる状態遷移手段11cと、を有していることを特徴とする電子制御装置である。
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記保守用スイッチが、前記電子制御装置が有する表示手段に対する操作が入力される表示制御スイッチであることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載された発明において、前記保守用電源供給線のみから電源供給を受けているときに前記プログラム書換が行われることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明は、上記目的を達成するために、車両に敷設された通信ネットワークと、前記通信ネットワークにプログラム書換の際に接続されたプログラム書換装置と、前記プログラム書換装置によって前記通信ネットワークを通じてプログラム書換が行われる1又は複数の電子制御装置と、を有するプログラム書換システムにおいて、前記電子制御装置が、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子制御装置であることを特徴とするプログラム書換システムである。
請求項1に記載された発明によれば、電源検知手段11bによって、車両の主電源供給線とは別個に設けられた保守用電源供給線のみから電源供給を受けていることが検知され、且つ、操作入力検知手段11aによって、保守用スイッチへの動作開始操作の入力が検知されたとき、状態遷移手段11cが、電子制御装置の動作状態をプログラム書換可能状態に遷移させる。
請求項2に記載された発明によれば、電源検知手段11bによって、車両の主電源供給線とは別個に設けられた保守用電源供給線のみから電源供給を受けていることが検知され、且つ、操作入力検知手段11aによって、保守用スイッチへの動作開始操作の入力が検知され、且つ、信号受信手段11dによって、通信ネットワークを通じて予め定められた認証信号が受信されたとき、状態遷移手段11cが、電子制御装置の動作状態をプログラム書換可能状態に遷移させる。
請求項3に記載された発明によれば、保守用スイッチが、電子制御装置が有する表示手段に対する表示制御操作が入力される表示制御スイッチである。
請求項に記載された発明によれば、プログラム書換システムが有する電子制御装置が、請求項1〜のいずれか一項に記載された電子制御装置である。
請求項1に記載された発明によれば、車両の主電源供給線とは別個に設けられた保守用電源供給線のみから電源供給を受けていることが検知され、且つ、保守用スイッチへの動作開始操作の入力が検知されたときに、電子制御装置の動作状態をプログラム書換可能状態に遷移させるので、車両の主電源が投入されておらず、保守用電源のみ供給されている状態で保守用スイッチを操作することにより、通信ネットワークに接続された他の電子制御装置の電源を落とした状態のまま、保守用電源供給線のみから電源供給を受けてプログラム書換可能状態に遷移させることができ、そのため、プログラム書換対象でない他の電子制御装置において通信を停止するための機能を設けることなく、プログラム書換装置が、当該電子制御装置との間でのみ通信ネットワークを介して通信を確立でき、通信ネットワークを占有して高速なプログラム書換を行うことができる。また、通信ネットワークを占有できるので、プログラム書換専用の通信プロトコルを用いることができ、さらに高速なプログラム書換を行うことができる。
請求項2に記載された発明によれば、車両の主電源供給線とは別個に設けられた保守用電源供給線のみから電源供給を受けていることが検知され、且つ、保守用スイッチへの動作開始操作の入力が検知され、且つ、認証信号が受信されたとき、電子制御装置の動作状態をプログラム書換可能状態に遷移させるので、請求項1の効果に加えて、予め定められた正当な認証信号を受信しなければ、動作状態をプログラム書換状態に遷移させることが無く、そのため、例えば、不正なプログラム書換装置が接続された場合などにおいて、プログラム書換を防ぐことができ、セキュリティを向上させることができる。
請求項3に記載された発明によれば、保守用スイッチが、電子制御装置が有する表示手段に対する表示制御操作が入力される表示制御スイッチであるので、保守用スイッチを新たに設けることなく、予め電子制御装置に設けられている表示制御スイッチを用いることができるので、コストを低減することができる。
請求項に記載された発明によれば、プログラム書換システムが有する電子制御装置が、請求項1〜のいずれか一項に記載された電子制御装置であるので、プログラム書換対象でない他の電子制御装置において通信を停止するための機能を設けることなく、プログラム書換装置が、当該電子制御装置との間でのみ通信ネットワークを介して通信を確立でき、通信ネットワークを占有して高速なプログラム書換を行うことができる。また、通信ネットワークを占有できるので、プログラム書換専用の通信プロトコルを用いることができ、さらに高速なプログラム書換を行うことができる。
本発明の電子制御装置の基本構成を示す図である。 本発明の電子制御装置であるメータECUを有するプログラム書換システムの構成を説明する図である。 図2のメータECUの正面図である。 図2のメータECUの概略構成を示す図である。 図2のメータECUが備えるCPUにおける本発明に係るプログラム書換処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の電子制御装置の一実施形態であるメータECU及びプログラム書換システムを、図2〜図5を参照して説明する。
乗用車、貨物車等の車両には、図2に示すように、当該車両に搭載される電子制御装置(ECU)の通常動作用電源(+IGN)の供給を行うための主電源供給線ML、保守動作用電源(+B)の供給を行うための保守用電源供給線HL、及び、電子制御装置間の通信に用いられる通信ネットワークである通信線N(差動信号CAN_H、CAN_L)が敷設されている。そして、これら主電源供給線ML、保守用電源供給線HL、及び、通信線Nには、メータECU1及びエンジンの制御などを行うための他ECU101が接続されている。また、メータECU1のプログラム書換の際、通信線Nには、プログラム書換装置110が接続される。これら保守用電源供給線HL、通信線N、メータECU1、プログラム書換装置110は、プログラム書換システムを構成している。
メータECU1は、公知であるコンビネーションメータであり、図3に示すように、車両の走行速度及びエンジン回転数を表示する表示部としての複数の指針計器20と、表示手段としての液晶ディスプレイ(LCD)30と、各種警告灯40と、を備えている。そして、メータECU1は、周知であるように、複数の指針計器20とLCD30との間は見返し板8が配置されており、それらを図示しない表ガラスで覆った状態で車両の運転席の前方に配置されている。
複数の指針計器20の各々は、表面に目盛及び数字、文字または記号等の指標が設けられた文字板と、該文字板の前面に配置される指針と、状態情報の計測量に応じて指針を駆動する内機(図示なし)と、を有して構成している。本実施形態の複数の指針計器20は、図3、図4に示すように、速度計(SPEED)20aと回転計(REV)20bとを有している。
メータECU1は、周知のマイクロコンピュータなどで構成されており、図4に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、EEPROM14(Electrically Erasable ROM)と、通信部15と、保守用スイッチとしての表示制御スイッチ41、42、43を有している。
CPU11は、メータECU1全体の制御を司り、ROM12及びEEPROM14に記憶されているプログラムに従った制御を行う。
CPU11は、電源回路11jを介して車両の主電源供給線MLから供給される通常動作用電源(+IGN)によって動作する。車両のイグニッションスイッチSWigが閉路(オン)されると、主電源供給線MLが電源回路11jと接続されて、電源回路11jが、CPU11に対して主電源供給線MLから通常動作用電源(+IGN)を供給開始する。また、これと同時に、CPU11には、インタフェース(I/F)11iを介して主電源供給線MLから通常動作用電源(+IGN)が入力される。
また、CPU11は、電源回路11jを介して車両の保守用電源供給線HLから常時供給される保守動作用電源(+B)によっても動作する。また、CPU11には、電源回路11j及びI/F11iを介して、保守用電源供給線HLから保守動作用電源(+B)が入力される。
また、CPU11には、例えば、押しボタンスイッチやスライドスイッチなどからなる表示制御スイッチ41、42、43が、インタフェース(I/F)11iを介して接続されている。CPU11は、これら表示制御スイッチ41、42、43のいずれか1つに所定の動作開始操作(例えば、スイッチ長押しや、スイッチの開閉状態を切り替える操作など)が入力されたことを検知する。
表示制御スイッチ41、42、43は、例えば、メータECU1内に設けられた、LCD30に表示される総走行距離表示と区間走行距離とを切り替えるトリップノブや、モード設定や時計を進めたり遅らせたりするのに用いられる「+」ボタン、「−」ボタンなどである。これら表示制御スイッチ41、42、43であるトリップノブや各ボタンが操作(即ち、動作開始操作が入力)されると、メータECU1は一定時間動作して、LCD30に、各種情報(例えば、車両の総走行距離(ODD)及び区間走行距離(TRIP)、時計、点検整備情報、シフト状態、警報情報、各種設定情報等)を表示したり、各種設定をしたりする。また、保守用スイッチとして用いられる表示制御スイッチの個数は1個のみでも、3個より多くてもよく、構成に応じて任意である。
CPU11は、I/F11iを介して、車両が単位距離走行する毎に走行パルスを出力する走行センサ(不図示)からの走行パルス信号(速度信号)と、エンジン点火系の一構成要素として構成されるイグニッションコイル(不図示)からのエンジン回転数に比例したパルス信号(エンジン回転数信号)と、が入力される。CPU11は、速度信号が入力されると、その信号が示す走行速度を走行速度情報として取得する。また、CPU11は、エンジン回転数信号が入力されると、その信号が示すエンジン回転数をエンジン回転数情報として取得する。
ROM12は、図1に示す請求項中の操作入力検知手段11a、電源検知手段11b、状態遷移手段11c、信号受信手段11d、プログラム書換制御手段、等の各種手段としてCPU11を機能させるための書換制御プログラム、等を記憶(格納)している。CPU11は、書換制御プログラムを実行することで、上記各種手段等として機能することになる。RAM13は、各種のデータを格納するとともにCPU11の処理作業に必要なエリアを有している。
EEPROM14は、電気的消去/書き換え可能な読み出し専用のメモリであり、CPU11に電気的に接続されている。このEEPROM14には、CPU11を、速度計20a、回転計20b、及び、LCD30に、それぞれ車両速度、エンジン回転数、及び、走行距離を表示するメータ制御手段として機能させるためのメータ制御プログラムが記憶(格納)されている。CPU11は、メータ制御プログラムを実行することで、上記メータ制御手段として機能することになる。また、このメータ制御プログラムは、EEPROM14に格納されていることから明らかなように書換可能である。
通信部15は、車両に敷設されている通信線NにI/F11iを介して通信可能に接続されており、この通信線Nに接続された他ECU101との間で、汎用通信プロトコル(本実施形態においてはCAN)を用いて通信を行う。通信部15は、CPU11から入力される情報を送信先である他ECU101に送信すると共に、他ECU101から受信した情報をCPU11に出力する。また、通信部15は、通信線Nに接続されたプログラム書換装置110との間で、プログラム書換のための通信を行う。このプログラム書換のために用いる通信プロトコルとして、CAN等の汎用通信プロトコルを用いても良いが、例えば、フレームフォーマットはCANのものを流用して通信転送レートを高速化したものや、メータECU1によるデータ受信確認のための応答信号を一部又は全部省略してプログラム書換装置110から連続してデータフレームを送信するものなど、通信を高速化した独自のプログラム書換専用の通信プロトコルを用いても良い。
また、CPU11にはモータドライバ16とLCDドライバ17が電気的に接続されている。そして、モータドライバ16には、速度計20a、回転計20bの2つの指針計器20が電気的に接続されている。モータドライバ16は、CPU11の制御により各計器2の内機(モータ)を駆動させる。これにより、各指針計器20は、モータドライバ16を介して入力された駆動信号により、指針を駆動信号に応じた指示位置まで回動させ、文字板の指標と協働して車両速度情報及びエンジン回転数情報を表示する。
LCDドライバ17には、LCD30が電気的に接続されており、CPU11の制御によりLCD30を駆動させる。LCD30は、CPU11からの要求に応じた各種情報を表示することが可能な構成となっている。そして、本実施形態において、LCDドライバ17は、CPU11から要求された各種情報(例えば、車両の総走行距離(ODD)及び区間走行距離(TRIP)、時計、点検整備情報、シフト状態、警報情報、各種設定情報等)などを、LCD30に表示させる。
プログラム書換装置110は、周知のパーソナルコンピュータ等で構成されており、通信線Nに接続可能な外部インタフェースを備えていると共に、通信線Nを通じて、上記メータECU1との間で予め定められた通信プロトコルを用いて、メータECU1のEEPROM14に格納されたメータ制御プログラムの書換を行う。
以下、上述したメータECU1が備えるCPU11における本発明に係る処理(プログラム書換処理)の一例を、図5のフローチャートを参照して説明する。
あらかじめ、通信線Nには、プログラム書換装置110が接続されており、車両のイグニッションスイッチSWigは開路(オフ)されている。そして、車両に搭載されたメータECU1において、保守用電源供給線HLから保守動作用電源(+B)が供給されると、CPU11が動作を開始する。そして、CPU11は、所定の初期化処理を実行したのち、ステップS100に進む。
ステップS100では、メータECU1が保守動作用電源(+B)のみ供給されているか否か、即ち、保守用電源供給線HLのみから電源供給を受けているか否かを判定する。具体的には、I/F11iを介して保守動作用電源(+B)が入力されており、且つ、通常動作用電源(+IGN)が入力されていなければ、保守動作用電源(+B)のみ供給を受けているものと判定して、ステップS110に進む(S100でY)。これ以外の場合は、通常動作用電源(+IGN)の供給を受けているものとして、メータ制御状態に遷移して、本フローチャートの処理を抜けて、EEPROM14に格納されたメータ制御プログラムを実行するメータ制御処理に進む(S100でN)。
ステップS110では、表示制御スイッチ41、42、43のいずれかに動作開始操作が入力されたか否かを検知し、動作開始操作が入力されたことを検知したとき、ステップS120に進み(S110でY)、動作開始操作が入力されたことを検知しなかったとき、ステップS100に戻る(S110でN)。
ステップS120では、メータ起動表示を行う。具体的には、車両の走行距離(総走行距離又は区間走行距離)などの各種情報を表示するように、LCDドライバ17を介してLCD30に制御信号を出力する。そして、ステップS130に進む。
ステップS130では、メータECU1が動作を開始してから所定の時間内(例えば、30秒)に、通信線Nを通じてプログラム書換装置110から予め定められた認証信号としての書換要求信号を受信したか否かを判定する。所定の時間内に正当な書換要求信号を受信していれば、正当なプログラム書換装置110からプログラム書換開始の要求があったものとして、ステップS140に進み(S130でY)、所定の時間内に書換要求信号を受信していない、又は、所定の時間内に書換要求信号を受信したものの不正な書換要求信号だった、ときには、プログラム書換装置110が接続されていない、又は、不正なプログラム書換装置110からプログラム書換開始の要求があったものとして、LCD30の表示を消去する制御信号を出力するとともに、以降の処理を停止して、本フローチャートを終了する(S130でN)。
ステップS140では、動作状態をプログラム書換可能状態に遷移する。そして、ステップS150に進む。
ステップS150では、EEPROM14に格納されたメータ制御プログラムの書換を行う。具体的には、プログラム書換可能状態において、プログラム書換装置110から送られる新たなメータ制御プログラムを順次受信すると、受信した新たなメータ制御プログラムをRAM13上に設けられた一時格納場所に格納する。そして、新たなメータ制御プログラムを全て受信すると、チェックサムなどを用いて受信が正常に行われたかの確認を行う。受信が正常に行われたときは、新たなメータ制御プログラムをEEPROM14に書き込む。そして、EEPROM14に書き込まれた新たなメータ制御プログラムについて、再度チェックサムなどを用いて書き込みが正常に行われたかを確認を行う。そして、書き込みが正常に行われると、プログラム書換が正常終了した旨をプログラム書換装置110に送信し、以降の処理を停止して、本フローチャートの処理を終了する。また、受信が正常に行われなかったとき、又は、書き込みが正常に行われなかったときは、プログラム書換が異常終了した旨をプログラム書換装置110に送信し、以降の処理を停止して、本フローチャートの処理を終了する。
上述したステップS100は、請求項中の電源検知手段に相当し、ステップS110は、請求項中の操作入力検知手段に相当し、ステップS130は、請求項中の信号受信手段に相当し、ステップS140は、請求項中の状態遷移手段に相当する。書換要求信号は、請求項中の認証信号に相当する。
また、上述したプログラム書換処理は一例であって、例えば、ステップS130にて行う書換要求信号を受信するための所定時間を無制限にする構成や、ステップS130を省略して、書換要求信号を受信しなくてもプログラム書換可能状態に遷移する構成など、としてもよい。
上述したメータECU1における本発明に係る動作(作用)の一例について説明する。
メータECU1は、起動後に、保守動作用電源(+B)のみが供給されていることを検知し(S100でY)、且つ、表示制御スイッチ41、42、43のいずれかに動作開始操作が入力されたことを検知した(S110でY)とき、LCD30に、車両の走行距離等の各種情報を表示して(S120)、その表示中にプログラム書換装置110からの書換要求信号の受信を待つ。所定の時間内に、書換要求信号を受信すると(S130でY)、動作状態をプログラム書換可能状態に遷移して(S140)、プログラム書換装置110から送られる新たなメータ制御プログラムへの書換を行う(S150)。そして、プログラム書換が正常に行われたとき、プログラム書換装置110に正常終了した旨を通知して、この通知を受けたプログラム書換装置110は書換が成功したことを表示する。
また、所定の時間内に正当な書換要求信号を受信しなかったときは(S130でN)、LCD30を消去して処理を停止する。また、プログラム書換が正常終了しなかったとき、プログラム書換装置に異常終了した旨を通知して(S150)、この通知を受けたプログラム書換装置110は、書換が失敗したことを表示する。また、メータECU1に保守動作用電源(+B)以外の電源、即ち、通常動作用電源(+IGN)が供給されているときは(S100でN)、車両のイグニッションスイッチSWigがオンされたものとして、プログラム書換可能状態には遷移せず、メータ制御状態に遷移してメータ制御処理を行う。
本実施形態によれば、CPU11によって、車両の主電源供給線MLとは別個に設けられた保守用電源供給線HLのみから電源供給を受けていることが検知され、且つ、表示制御スイッチ41、42、43のいずれかへの動作開始操作の入力が検知され、且つ、プログラム書換装置110からの書換要求信号が受信されたとき、動作状態をプログラム書換可能状態に遷移させる。
以上より、本発明によれば、車両の主電源供給線MLとは別個に設けられた保守用電源供給線HLのみから電源供給を受けていることが検知され、且つ、表示制御スイッチ41、42、43のいずれかへの動作開始操作の入力が検知され、且つ、プログラム書換装置110からの書換要求信号が受信されたとき、動作状態をプログラム書換可能状態に遷移させるので、車両の主電源が投入されておらず、保守用電源のみ供給されている状態で表示制御スイッチ41、42、43を操作することにより、通信線Nに接続された他ECU101の電源を落とした状態のまま、保守用電源供給線HLのみから電源供給を受けてプログラム書換可能状態に遷移させることができ、そのため、他の電子制御装置において通信を停止するための機能を設けることなく、プログラム書換装置110が、当該メータECU1との間でのみ通信線Nを介して通信を確立でき、通信線Nを占有して高速なプログラム書換を行うことができる。また、通信線Nを占有できるので、プログラム書換専用の通信プロトコルを用いることができ、さらに高速なプログラム書換を行うことができる。
また、予め定められた正当な書換要求信号を受信しなければ、動作状態をプログラム書換状態に遷移させることが無く、そのため、例えば、不正なプログラム書換装置が接続された場合などにおいて、プログラム書換を防ぐことができ、セキュリティを向上させることができる。
また、メータECU1が有するLCD30に対する操作が入力される表示制御スイッチ41、42、43を、プログラム書換のための保守用スイッチとして用いているので、保守用スイッチを新たに設けることなく、予めメータECU1に設けられている表示制御スイッチ41、42、43を保守用スイッチとして兼用して、コストを低減することができる。
本実施形態では、電子制御装置として、表示手段であるLCD30及び表示制御スイッチ41、42、43を有するメータECU1について説明したものであったが、これに限定されるものではなく、例えば、車両のエンジンの制御等を行う、表示手段及び表示制御スイッチを有しない、他の電子制御装置など、本発明の目的に反しない限り、本発明を適用する電子制御装置の種類(機能)は任意である。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 メータECU(電子制御装置)
11 CPU(操作入力検知手段、電源検知手段、状態遷移手段、信号受信手段)
30 LCD(表示手段)
41、42、43 表示制御スイッチ(保守用スイッチ)
101 他ECU
110 プログラム書換装置
HL 保守用電源供給線
ML 主電源供給線
N 通信線(通信ネットワーク)

Claims (5)

  1. 車両に敷設された通信ネットワークにプログラム書換の際に接続されるプログラム書換装置によって該通信ネットワークを通じてプログラム書換が行われる電子制御装置であって、
    保守用スイッチと、
    前記保守用スイッチへの動作開始操作の入力を検知する操作入力検知手段と、
    前記車両の通常動作用主電源供給線とは別個に設けられた、常時供給され、それのみの供給では通常動不能な保守用電源供給線のみから電源供給を受けていることを検知する電源検知手段と、
    前記電源検知手段によって前記保守用電源供給線のみから電源供給を受けていることが検知され、且つ、前記操作入力検知手段によって前記動作開始操作の入力が検知されたとき、前記電子制御装置の動作状態をプログラム書換可能状態に遷移させる状態遷移手段と、を有している
    ことを特徴とする電子制御装置。
  2. 車両に敷設された通信ネットワークにプログラム書換の際に接続されるプログラム書換装置によって該通信ネットワークを通じてプログラム書換が行われる電子制御装置であって、
    保守用スイッチと、
    前記保守用スイッチへの動作開始操作の入力を検知する操作入力検知手段と、
    前記車両の通常動作用主電源供給線とは別個に設けられた、常時供給され、それのみの供給では通常動不能な保守用電源供給線のみから電源供給を受けていることを検知する電源検知手段と、
    前記通信ネットワークを通じて予め定められた認証信号を受信する信号受信手段と、
    前記電源検知手段によって前記保守用電源供給線のみから電源供給を受けていることが検知され、且つ、前記操作入力検知手段によって前記動作開始操作の入力が検知され、且つ、前記信号受信手段によって前記認証信号が受信されたとき、前記電子制御装置の動作状態をプログラム書換可能状態に遷移させる状態遷移手段と、を有していることを特徴とする電子制御装置。
  3. 前記保守用スイッチが、前記電子制御装置が有する表示手段に対する操作が入力される表示制御スイッチであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子制御装置。
  4. 前記保守用電源供給線のみから電源供給を受けているときに前記プログラム書換が行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  5. 車両に敷設された通信ネットワークと、前記通信ネットワークにプログラム書換の際に接続されたプログラム書換装置と、前記プログラム書換装置によって前記通信ネットワークを通じてプログラム書換が行われる1又は複数の電子制御装置と、を有するプログラム書換システムにおいて、
    前記電子制御装置が、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子制御装置である
    ことを特徴とするプログラム書換システム。
JP2010177081A 2010-08-06 2010-08-06 電子制御装置及びプログラム書換システム Active JP5826994B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010177081A JP5826994B2 (ja) 2010-08-06 2010-08-06 電子制御装置及びプログラム書換システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010177081A JP5826994B2 (ja) 2010-08-06 2010-08-06 電子制御装置及びプログラム書換システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012035725A JP2012035725A (ja) 2012-02-23
JP5826994B2 true JP5826994B2 (ja) 2015-12-02

Family

ID=45848216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010177081A Active JP5826994B2 (ja) 2010-08-06 2010-08-06 電子制御装置及びプログラム書換システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5826994B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6380795B2 (ja) * 2014-10-15 2018-08-29 日本精機株式会社 車両用表示装置
DE102017107277B4 (de) * 2017-04-05 2024-06-13 Hanon Systems Verfahren zur Aktualisierung einer Steuersoftware in einem Hochvolt-Steuergerät
JP2019175347A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 株式会社オートネットワーク技術研究所 処理装置及び処理方法
JP7221604B2 (ja) * 2018-07-27 2023-02-14 株式会社デンソーテン 制御システムおよび制御システムの制御方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3972429B2 (ja) * 1997-11-07 2007-09-05 日産自動車株式会社 車両制御用メモリ書き換え装置
JP2010167997A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Honda Motor Co Ltd 車両のための書き換えシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012035725A (ja) 2012-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3762957B2 (ja) 積算走行距離変造防止システム及び方法
US7382234B2 (en) Display unit
CN103369163B (zh) 车载机及其控制方法和远程操作系统
JP5826994B2 (ja) 電子制御装置及びプログラム書換システム
EP2753486B1 (en) Image displaying speedometer
WO2006070511A1 (ja) 車両情報表示装置及び車両情報表示方法
JP2002046505A (ja) 車両用表示装置
JP2005309424A (ja) 車両用ディスプレイユニット
JP5083121B2 (ja) 車両用表示装置
JP6181949B2 (ja) 表示装置
JP2007203764A (ja) 車両用表示装置
JP2009051437A (ja) 車両用表示装置
JP5705555B2 (ja) エコドライブ学習支援装置及びエコドライブ学習支援方法
JP5619411B2 (ja) 車室内二酸化炭素濃度警報装置
JP5562622B2 (ja) 車両用マルチ表示装置
JP4508092B2 (ja) 車両用表示装置
KR20010009236A (ko) 차량 정보 표시 장치
US20080191853A1 (en) Pulse Generating Device, and Vehicle Display Apparatus Having the Device
JP2000168398A (ja) 車両用表示装置
JP5606765B2 (ja) 車両用表示装置
JP2009137464A (ja) 車両用表示装置
JP2014133442A (ja) 車両用表示装置
JP2014095998A (ja) 表示装置
JP5481924B2 (ja) 計測値表示装置
JP2009018642A (ja) 車両用表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130716

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150623

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5826994

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250