JP2003287163A - チューブ - Google Patents
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Abstract
常変形に耐える性能(耐キンク性)に優れ、さらに柔軟
性にも優れたチューブを提供すること。 【解決手段】 (a)ビニル芳香族化合物からなる重合
体ブロックAを1個以上、および共役ジエンからなる重
合体ブロックBを1個以上有し、ビニル芳香族化合物の
含有量が10〜40重量%であり、かつ共役ジエンから
なるブロックBの炭素−炭素二重結合の70%以上が水
素添加されてなる水添ブロック共重合体のうち、ガラス
転移温度が−45℃未満である水添ブロック共重合体、
(b)ビニル芳香族化合物および共役ジエンからなり、
ビニル芳香族化合物の含有量が10〜40重量%であ
り、かつ共役ジエンの炭素−炭素二重結合の70%以上
が水素添加されてなる水添共重合体のうち、ガラス転移
温度が−45〜30℃である水添共重合体、(c)オレ
フィン系樹脂および(d)ゴム用軟化剤配合の樹脂組成
物からなるチューブ。
Description
を輪や円弧状に曲げた際に生じる挫屈などの異常変形に
耐える性能(以下、耐キンク性と記す)に優れるチュー
ブに関する。
用などに用いられるチューブには柔軟性、耐キンク性に
優れていることが要求されることから、この性質を兼ね
備え素材である軟質塩化ビニルが広く用いられている。
しかしながら、近年、地球環境への関心が高まる中、リ
サイクルが可能な素材、ハロゲン元素を含まない素材、
可塑剤の脳内刺激物質の疑いがない素材が求められ、従
来の軟質ポリ塩化ビニルの使用を止めたいという要求が
ある。
チレン−ジエン系重合体の水添物とオレフィン樹脂およ
びゴム用軟化剤からなる樹脂組成物は、柔軟性に優れた
成形物を与え、しかもリサイクルが可能であり、ハロゲ
ン元素を含まず、可塑剤の脳内刺激物質の疑いがないと
いう特徴を有しており、用いられている。しかしなが
ら、かかる樹脂組成物から得られるチューブは、要求さ
れる耐キンク性において十分満足できるものではなく、
この点において改良の余地が認められる。しかして本発
明は、柔軟性、耐キンク性に優れるチューブを提供する
ことを課題とする。
課題は、(a)ビニル芳香族化合物からなる重合体ブロ
ックAを1個以上、および共役ジエンからなる重合体ブ
ロックBを1個以上有し、ビニル芳香族化合物の含有量
が10〜40重量%であり、かつ共役ジエンからなるブ
ロックBの炭素−炭素二重結合の70%以上が水素添加
されてなる水添ブロック共重合体のうち、ガラス転移温
度が−45℃未満である水添ブロック共重合体、(b)
ビニル芳香族化合物および共役ジエンからなり、ビニル
芳香族化合物の含有量が10〜40重量%であり、かつ
共役ジエンの炭素−炭素二重結合の70%以上が水素添
加されてなる水添共重合体のうち、ガラス転移温度が−
45〜30℃である水添共重合体、(c)オレフィン系
樹脂および(d)ゴム用軟化剤からなり、配合重量比
が、(a)/(b)=10/90〜90/10、(c)
/(a+b+c+d)=10/100〜50/100、
(d)/(a+b)=20/80〜80/20である樹
脂組成物からなるチューブを提供することによって解決
される。
成物を構成する水添ブロック共重合体(a)は、ビニル
芳香族化合物からなる重合体ブロックAを1個以上、お
よび共役ジエンからなる重合体ブロックBを1個以上有
し、ビニル芳香族化合物の含有量が10〜40重量%で
あり、かつ共役ジエンからなるブロックBの炭素−炭素
二重結合の70%以上が水素添加されてなる水添ブロッ
ク共重合体のうち、ガラス転移温度が−45℃未満であ
る水添ブロック共重合体である。
体ブロックAを構成するビニル芳香族化合物としては、
例えば、スチレン、α−メチルスチレン、o−,m−ま
たはp−メチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、
ビニルナフタレン、ビニルアントラセン等が挙げられ
る。これらの中でも、スチレンおよびα−メチルスチレ
ンが好ましい。ビニル芳香族化合物は、単独で使用して
もよいし、二種類以上を併用してもよい。重合体ブロッ
クAの数平均分子量は特に制限されないが、5,000
〜50,000の範囲内であることが好ましい。また、
水添ブロック共重合体(a)におけるビニル芳香族化合
物重合体の含有量は、10〜40重量%の範囲内にある
ことが必要である。水添ブロック共重合体(a)におけ
るビニル芳香族化合物重合体の含有量が10重量%未満
の場合には、水添ブロック共重合体(a)の機械的強度
が不十分となる。また水添ブロック共重合体(a)にお
けるビニル芳香族化合物重合体の含有量が40重量%を
越えると水添ブロック共重合体(a)の溶融粘度が著し
く高くなり、成形加工上での制約を受ける。
る重合体ブロックBを構成する共役ジエン化合物として
は、例えば、ブタジエン、イソプレン、もしくはイソプ
レン−ブタジエンからなることが好ましく、イソプレン
−ブタジエンを用いる場合の形態としてはランダム、ブ
ロック、テーパードのいずれでも良い。
重結合の水素添加率は70%以上であることが必要であ
る。水素添加率が70%未満の場合、耐熱劣化性に不十
分な場合がある。
ス転移温度は−45℃未満であることが必要である。ガ
ラス転移温度が−45℃以上では、得られるチューブの
低温域での柔軟性が損なわれる。水添ブロック共重合体
(a)のガラス転移温度は−47℃以下であることが好
適であり、さらに好適には−50℃以下である。
記の各種の分子構造を有するものを単独で使用してもよ
いし、また、例えば、トリブロック型のものとジブロッ
ク型のものの混合物などのように異なる分子構造のもの
を2種以上併用してもよい。かかる水添ブロック共重合
体(a)の数平均分子量は、50,000〜500,0
00の範囲内にあることが好ましい。
しては、例えば、次のような公知のアニオン重合法を採
用することができる。すなわち、アルキルリチウム化合
物等を開始剤として不活性有機溶媒中で、ビニル芳香族
化合物、共役ジエン化合物を逐次重合させてブロック共
重合体を形成する。次いで、得られたブロック共重合体
を、公知の方法にしたがって不活性有機溶媒中で水素添
加触媒の存在下に水素添加して、水添ブロック共重合体
(a)を合成することが出来る。水添ブロック共重合体
(a)における重合体ブロックB中の不飽和二重結合量
は、ヨウ素価測定、赤外分光光度計、核磁気共鳴装置等
により求められる。また、数平均分子量はゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー測定などにより求めること
ができ、ガラス転移温度は、示差走査熱量計により求め
ることができる。
本発明の趣旨を損なわない限り、分子鎖中に、または分
子末端に、カルボキシル基、水酸基、酸無水物、アミノ
基、エポキシ基などの官能基を含有してもよい。官能基
を含有させる方法としては例えば無水マレイン酸を押出
機中でラジカル付加反応させる方法や重合後、活性末端
のリチウムにエチレンオキサイドを付加させる方法が代
表的である。
る樹脂組成物を構成する水添ブロック共重合体(b)
は、ビニル芳香族化合物および共役ジエンからなり、ビ
ニル芳香族化合物の含有量が10〜40重量%であり、
かつ共役ジエンの炭素−炭素二重結合の70%以上が水
素添加されてなる水添共重合体のうち、ガラス転移温度
が−45〜30℃である水添共重合体である。ビニル芳
香族化合物と共役ジエン化合物との共重合様式は、ラン
ダム、ブロック、テーパードのいずれでも良い。これら
の中で、特にブロック共重合様式の水添共重合体、すな
わち、水添共重合体(b)がビニル芳香族化合物からな
る重合体ブロックCを1個以上、および共役ジエンから
なる重合体ブロックDを1個以上有し、ビニル芳香族化
合物の含有量が10〜40重量%であり、かつ共役ジエ
ンからなるブロックDの炭素−炭素二重結合の70%以
上が水素添加されてなる水添ブロック共重合体のうち、
ガラス転移温度が−45〜30℃である水添ブロック共
重合体が好適である。
化合物、さらには重合体ブロックCを構成するビニル芳
香族化合物としては、水添ブロック共重合体(a)と同
様に、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、o−,
m−またはp−メチルスチレン、1,3−ジメチルスチ
レン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン等が挙げ
られる。これらの中でも、スチレンおよびα−メチルス
チレンが好ましい。ビニル芳香族化合物は、単独で使用
してもよいし、二種類以上を併用してもよい。水添共重
合体(b)におけるビニル芳香族化合物の含有量は、1
0〜40重量%の範囲内にあることが必要である。ま
た、重合体ブロックCを形成する場合には重合体ブロッ
クCの数平均分子量は特に制限されないが、2,500
〜20,000の範囲内であることが好ましい。水添共
重合体(b)におけるビニル芳香族化合物の含有量が1
0重量%未満の場合には、水添共重合体(b)の機械的
強度が不十分となる。また水添共重合体(b)における
ビニル芳香族化合物の含有量が40重量%を越えると水
添共重合体(b)の溶融粘度が著しく高くなり、成形加
工上での制約を受ける。
エン化合物さらには重合体ブロックDを構成する共役ジ
エン化合物としては、例えば、ブタジエン、イソプレ
ン、もしくはイソプレン−ブタジエンからなることが好
ましく、イソプレン−ブタジエンを用いる場合の形態と
してはランダム、ブロック、テーパードのいずれでも良
い。
二重結合の水素添加率は70%以上であることが必要で
ある。水素添加率が70%未満の場合、耐熱劣化性に不
十分な場合がある。
度は−45〜30℃であることが必要である。この範囲
にガラス転移温度を持つ水添共重合体を併せ用いること
により、得られる食品搬送用チューブの耐キンク性が改
善されることを見出した。さらに、成形加工性が向上す
ることも見出した。
構造を有するものを単独で使用してもよいし、また、例
えば、トリブロック型のものとジブロック型のものの混
合物などのように異なる分子構造のものを2種以上併用
してもよい。かかる水添共重合体(b)の数平均分子量
は、30,000〜300,000の範囲内にあること
が好ましい。
例えば、次のような公知のアニオン重合法を採用するこ
とができる。共役ジエン化合物の結合様式を通常の1,
4−結合からビニル結合ともいわれる1,2−結合と
3,4−結合に制御する方法が知られている。ビニル結
合量を制御することにより水添共重合体のガラス転移温
度を制御することが知られている。このビニル結合量は
重合の際に共触媒としてルイス塩基を用いることによっ
て制御することができる。かかるルイス塩基としては、
例えば、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類;エチレングリコールジメ
チルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル
等のグリコールエーテル類;トリエチルアミン、N,
N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(TM
EDA)、N−メチルモルホリン等のアミン系化合物な
どが挙げられる。ルイス塩基の使用量は、重合開始剤に
おけるリチウム原子1モル当り0.1〜1000モルと
なる範囲内の量である。すなわち、アルキルリチウム化
合物等を開始剤として不活性有機溶媒中で所定量のルイ
ス塩基を加え、ビニル芳香族化合物、共役ジエン化合物
を逐次重合させてランダム共重合体もしくはブロック共
重合体を形成する。次いで、得られた共重合体を、公知
の方法にしたがって不活性有機溶媒中で水素添加触媒の
存在下に水素添加して、水添共重合体(b)を合成する
ことが出来る。水添共重合体(b)における不飽和二重
結合量は、ヨウ素価測定、赤外分光光度計、核磁気共鳴
装置等により求められる。また、数平均分子量は液体ク
ロマトグラフィー測定などにより求めることができ、ガ
ラス転移温度は、示差走査熱量計により求めることがで
きる。
趣旨を損なわない限り、分子鎖中に、または分子末端
に、カルボキシル基、水酸基、酸無水物、アミノ基、エ
ポキシ基などの官能基を含有してもよい。官能基を含有
させる方法としては例えば無水マレイン酸を押出機中で
ラジカル付加反応させる方法や重合後、活性末端のリチ
ウムにエチレンオキサイドを付加させる方法が代表的で
ある。
物を構成するオレフィン系樹脂(c)は、公知のものを
使用することができ、プロピレンの単独重合体の他、プ
ロピレンとエチレン等のα−オレフィンとの共重合体、
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度
ポリエチレン、エチレンとα−オレフィンとの共重合
体、さらにはこれらのオレフィン系樹脂にカルボキシル
基等を付加した変性物も使用可能である。共重合成分を
持つオレフィン系樹脂の形態には、特に制約が無く、ブ
ロック、ランダムのいずれも用いることができる。オレ
フィン系樹脂(c)は上記構造を有するものであればい
かなる製造方法で得られるものであってもよい。オレフ
ィン系樹脂(c)は、上記の中から単独で使用してもよ
いし、二種類以上を併用してもよい。オレフィン系樹脂
を用いることで、得られる成形物の耐キンク性を保持し
たまま、力学的強度が向上する。上記オレフイン系樹脂
のうち、ポリプロピレン系樹脂を用いることが好適であ
る。
物を構成するゴム用軟化剤(d)は、本発明のチューブ
に対して柔軟性および成形性を付与するために必須成分
であり、非芳香族系の鉱物油または非芳香族系の液状も
しくは低分子量の合成軟化剤が適している。具体的には
ゴム用軟化剤のパラフィン系、ナフテン系プロセスオイ
ルが好適に用いられる。
ける各構成物質の配合重量比について説明する。水添ブ
ロック共重合体(a)と水添共重合体(b)は(a)/
(b)=10/90〜90/10(重量比)の範囲にあ
ることが必要である。(a)の配合量がこの範囲よりも
少ない場合は、得られる食品搬送用チューブの−20〜
0℃付近の低温域での柔軟性を欠く場合がある。また、
(a)の配合量がこの範囲よりも多いと、(b)を添加
した効果である耐キンク性の改善効果が見られなくなる
ため不十分である。好適な重量比は(a)/(b)=3
0/70〜70/30である。次に、オレフィン系樹脂
(c)は、(c)/(a+b+c+d)=10/100
〜50/100(重量比)の範囲であることが必要であ
る。(c)の配合量がこの範囲よりも少ない場合には得
られるチューブの力学強度が十分発現しない場合があ
り、また、成形加工性が不十分となる場合がある。一
方、(c)の配合量がこの範囲を超えると、得られるチ
ューブの柔軟性が失われ、急激に耐キンク性が悪化す
る。好適な重量比は、(c)/(a+b+c+d)=1
5/100〜45/100である。最後に、ゴム用軟化
剤(d)の配合量は(d)/(a+b)=20/80〜
80/20(重量比)の範囲にあることが必要である。
(d)の配合量がこの範囲よりも少ない場合は、柔軟性
および成形加工性が不十分となり、また、(d)の配合
量がこの範囲よりも多いとゴム用軟化剤のブリードおよ
び力学的強度の低下が起こる。(d)の配合量の好適範
囲は(d)/(a+b)=25/75〜75/25であ
る。
その性能を損なわない範囲内で滑剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、光安定剤、着色剤、結晶核剤、難燃剤、帯電
防止剤、発泡剤等の公知の各種添加剤を添加することが
できる。また、水添クマロン・インデン樹脂、水添ロジ
ン系樹脂、水添テルペン樹脂、脂環族系水添石油樹脂な
どの水添系樹脂やオレフィンおよびジオレフィン重合体
からなる脂肪族系樹脂などの粘着付与樹脂も添加するこ
とができる。
あれば、必要に応じて充填剤を添加することができる。
かかる充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、タル
ク、酸化チタン、シリカ、クレー、硫酸バリウム、炭酸
マグネシウム、ガラス繊維、カーボン繊維等が挙げられ
る。さらに、必要に応じ、ポリスチレン、ポリアルファ
メチルスチレン、ハイインパクトポリスチレン、ABS
等のスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ナ
イロン−6、ナイロン−66、ナイロン−12等のポリ
アミド系樹脂などの熱可塑性樹脂の添加も可能である。
また、本発明のチューブは、所望により、過酸化物等を
用いた通常の架橋方法により架橋して使用することも可
能である。
単軸押出機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサ
ー、ロールなどの混練機を用いて調製することができ
る。
成形し、柔軟性と耐キンク性に優れるチューブを得るこ
とができる。さらに、本発明のチューブに用いる樹脂組
成物は射出成形、ブロー成形、プレス成形、押出成形、
カレンダー成形などの任意の成形法によって、フィル
ム、シート、繊維状成形物など成形することもできる。
に優れる。この特性を活かして、食品搬送用、家電部品
用、産業用および医療用の成形物、例えば、自動販売機
内の飲料搬送チューブ、家電の給排水チューブ、自動車
洗車機チューブ、医療用のチューブなどに用いることが
できる。本発明のチューブの内径、膜厚は、その用途に
より適宜決められるが、内径については1〜30mmが好
適であり、2〜25mmがさらに好適である。また、膜厚
については0.2〜10mmが好適であり、0.5〜7mm
がさらに好適である。
レフィン系樹脂(c)、ゴム用軟化剤(d)を表1に示
す割合で配合し、200℃で溶融混練した後に、180
℃で単軸押出機にて外径8mm、内径6mmのチューブ
を成形した。参考例1として軟質塩化ビニル樹脂で同様
のチューブを成形した。
び参考例1で得られたチューブの柔軟性、耐キンク性評
価を行なった。性能評価の項目を以下に説明する。ま
た、結果を表2に示す。
Aデュロメータ)を指標とした。目標の軟質塩化ビニル
の硬度との比較を行なった。
の最小曲げ半径を測定し、耐キンク性の指標とした。
質塩化ビニル樹脂の成形性、柔軟性、耐キンク性に対し
て、実施例1〜3ではこれらのすべての項目で良好なも
のが得られた。一方、比較例1〜6では成形性、柔軟
性、耐キンク性のすべての項目を満足することはできな
かった。
れ、さらに柔軟性にも優れている。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)ビニル芳香族化合物からなる重合
体ブロックAを1個以上、および共役ジエンからなる重
合体ブロックBを1個以上有し、ビニル芳香族化合物の
含有量が10〜40重量%であり、かつ共役ジエンから
なるブロックBの炭素−炭素二重結合の70%以上が水
素添加されてなる水添ブロック共重合体のうち、ガラス
転移温度が−45℃未満である水添ブロック共重合体、
(b)ビニル芳香族化合物および共役ジエンからなり、
ビニル芳香族化合物の含有量が10〜40重量%であ
り、かつ共役ジエンの炭素−炭素二重結合の70%以上
が水素添加されてなる水添共重合体のうち、ガラス転移
温度が−45〜30℃である水添共重合体、(c)オレ
フィン系樹脂および(d)ゴム用軟化剤からなり、配合
重量比が、(a)/(b)=10/90〜90/10、
(c)/(a+b+c+d)=10/100〜50/1
00、(d)/(a+b)=20/80〜80/20で
ある樹脂組成物からなるチューブ。 - 【請求項2】 (b)がビニル芳香族化合物からなる重
合体ブロックCを1個以上、および共役ジエンからなる
重合体ブロックDを1個以上有する水添ブロック共重合
体である請求項1記載のチューブ。
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