JP2003285764A - ステアリングレバーの支持構造 - Google Patents
ステアリングレバーの支持構造Info
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Abstract
知覚することができ、それにより誤操作の可能性を減少
させ得るステアリングレバーの支持構造。 【解決手段】車両を緩旋回および急旋回操作するステア
リングレバー8が、揺動軸心X周りに揺動自在に取り付
けられ、揺動軸心X周りに巻き付けられた中立用ねじり
バネ29の両遊端部29a,29bが、ステアリングレ
バー8に連結された可動ピン27と固定ピン28とを左
右から挟みつけて、ステアリングレバー8を中立位置N
に復帰させるステアリングレバーの支持構造で、ステア
リングレバー8の揺動操作力を増加させる加重用ねじり
バネ30が、揺動軸心X周りに巻き付けられ、ステアリ
ングレバー8が中立位置Nに位置する状態で、加重用ね
じりバネ30の両遊端部30a,30bが、固定ピン2
8との間にそれぞれ緩旋回用の間隙を有する状態で可動
ピン27を左右から挟みつけている。
Description
緩旋回および急旋回操作するためのステアリングレバー
が、揺動軸心周りに揺動自在に取り付けられ、前記揺動
軸心周りに巻き付けられた中立用ねじりバネの両遊端部
が、前記ステアリングレバーに連結された可動ピンとそ
の可動ピンに並設された固定ピンとを左右から挟みつけ
て、その中立用ねじりバネの弾性復帰力により前記ステ
アリングレバーを中立位置に復帰させるように構成され
ているステアリングレバーの支持構造に関する。
造では、通常、ステアリングレバーを予め定められた設
定量だけ左へ揺動操作すると、車両が左方向へ緩旋回
し、その設定量を超えて更に左へ揺動操作すると、左方
向へ急旋回するように構成され、右方向への旋回につい
ても同様に構成されている。そして、ステアリングレバ
ーにより緩旋回から急旋回へ切り替える際、ステアリン
グレバーの操作力には、その構成上から何らかの変化が
生じるのであるが、従来では、その変化があまり顕著で
はなかった。
とっては、緩旋回から急旋回への切り替えを知覚するの
がむずかしく、緩旋回のつもりで操作したにもかかわら
ず、車両が急旋回することもあり、この点に改良の余地
があった。
したもので、その目的は、緩旋回から急旋回への切り替
えを比較的容易に知覚することができ、それにより誤操
作の可能性を減少させ得るステアリングレバーの支持構
造を提供するところにある。
の特徴構成は、車両を左右方向へ緩旋回および急旋回操
作するためのステアリングレバーが、揺動軸心周りに揺
動自在に取り付けられ、前記揺動軸心周りに巻き付けら
れた中立用ねじりバネの両遊端部が、前記ステアリング
レバーに連結された可動ピンとその可動ピンに並設され
た固定ピンとを左右から挟みつけて、その中立用ねじり
バネの弾性復帰力により前記ステアリングレバーを中立
位置に復帰させるように構成されているステアリングレ
バーの支持構造であって、前記ステアリングレバーの揺
動操作力を増加させるための加重用ねじりバネが、前記
揺動軸心周りに巻き付けられ、前記ステアリングレバー
が中立位置に位置する状態で、前記加重用ねじりバネの
両遊端部が、前記固定ピンとの間にそれぞれ緩旋回用の
間隙を有する状態で前記可動ピンを左右から挟みつけて
いるところにある。
によれば、揺動軸心周りに揺動自在に取り付けられてい
るステアリングレバーの揺動操作力を増加させるための
加重用ねじりバネが、その揺動軸心周りに巻き付けら
れ、ステアリングレバーが中立位置に位置する状態で、
加重用ねじりバネの両遊端部が、固定ピンとの間にそれ
ぞれ緩旋回用の間隙を有する状態で、ステアリングレバ
ーに連結された可動ピンを左右から挟みつけているの
で、ステアリングレバーを揺動操作して車両を左または
右に旋回させる際、緩旋回操作時においては、中立用ね
じりバネの弾性力に抗して揺動操作し、急旋回操作時に
おいては、中立用ねじりバネの弾性力に加えて加重用ね
じりバネの弾性力に抗して揺動操作することになる。し
たがって、作業者にとっては、緩旋回から急旋回への切
り替え時にステアリングレバーの揺動操作が重くなり、
緩旋回から急旋回への切り替えを比較的容易に知覚する
ことができ、それにより誤操作の可能性が減少されると
ともに、構造的にも、ステアリングレバーを中立位置に
復帰させる中立用ねじりバネと協働する可動ピンや固定
ピンをそのまま使用することができるので、殊更複雑化
することもなく、簡単な構成で顕著な効果を得ることが
できる。
記ステアリングレバーが中立位置に位置する状態で、前
記加重用ねじりバネの両遊端部が、その弾性復帰力によ
り前記可動ピンを弾性的に挟みつけているところにあ
る。
によれば、ステアリングレバーが中立位置に位置する状
態で、加重用ねじりバネの両遊端部が、その弾性復帰力
により可動ピンを弾性的に挟みつけているので、ステア
リングレバーの揺動操作は、緩旋回から急旋回への切り
替え時の瞬間において急速かつ顕著に重くなる。したが
って、作業者にとっては、緩旋回から急旋回への切り替
えをより一層確実に知覚することができ、誤操作の可能
性もより確実に減少される。
の支持構造につき、その実施の形態を図面に基づいて説
明する。このようなステアリングレバーは、例えば、コ
ンバインなどの農作業機を旋回操作する際に使用するも
ので、コンバインであれば、図1に示すように、左右一
対のクローラ式走行装置1a,1bにより走行する車両
としての走行機体2を備え、走行機体2の前部には、刈
取搬送部3がリフトシリンダ4により上下昇降自在に設
けられ、走行機体2上には、図外のエンジンをはじめと
して脱穀装置5や穀粒タンク6などが搭載されて、穀粒
タンク6の前方に位置する搭乗運転部7には、ステアリ
ングレバー8などの多数のレバー類が配設されている。
脱穀装置4の左横外側には、フィードチェーン9が配設
されていて、刈取搬送部3によって刈り取られた刈取穀
稈を走行機体2の後方側に挟持搬送しながら、脱穀装置
5により脱穀処理するように構成されている。
それぞれ別々に駆動可能に構成され、図2に示すよう
に、左クローラ式走行装置1aの駆動軸10aには左駆
動ギヤ11aが、右クローラ式走行装置1bの駆動軸1
0bには右駆動ギヤ11bが固着されて、各駆動ギヤ1
1a,11bが、サイドクラッチブレーキ機構12a,
12bを介して回転支軸13に連動連結可能に構成さ
れ、その回転支軸13と一体回転するセンタギヤ14
が、図外の主変速装置や副変速装置などを介してエンジ
ンにより回転駆動されるように構成されている。左右の
サイドクラッチブレーキ機構12a,12bは、各駆動
ギヤ11a,11bと回転支軸13との間で動力の伝達
を断続するクラッチ15a,15bと、そのクラッチ1
5a,15bを切った状態で、各駆動ギヤ11a,11
bに制動力を付与する多板式の摩擦ブレーキ16a,1
6bにより構成されている。
圧式の左ピストンにより、右クラッチ15bと右ブレー
キ16bは油圧式の右ピストンにより操作可能に構成さ
れ、図3に示すように、その左ピストン17aと右ピス
トン17bは、操向バルブ18を介して油圧ポンプ19
に接続されている。操向バルブ18は、左右のピストン
17a,17bから排油する中立位置Nと、左ピストン
17aに圧油を供給する左操向位置Lと、右ピストン1
7bに圧油を供給する右操向位置Rとの3つの操作位置
に切り換え可能な3位置切り換え式のバルブで構成さ
れ、その操向バルブ18の出力側には、左ピストン17
aのピストン室に連通する左操作油路20aと、右ピス
トン17bのピストン室に連通する右操作油路20bと
が接続され、操向バルブ18の入力側と油圧ポンプ19
とが給油路21で接続されている。
ン17bのピストン室には、両ピストン室からの圧油を
タンクに排出する排油路22が接続され、その排油路2
2には、排油路22の流動抵抗を変更して左右ピストン
17a,17bの作動ストロークを調節する可変リリー
フバルブ23が介装されている。すなわち、可変リリー
フバルブ23を緩旋回用の低圧リリーフ状態に操作する
と、操向バルブ18を左操向位置Lまたは右操向位置R
に操作しても、各ピストン17a,17bの作動ストロ
ークは小さく、そのため、各クラッチ15a,15bが
切り状態に維持され、かつ、各ブレーキ16a,16b
も切り状態に維持されて走行機体2が緩旋回するよう
に、また、急旋回用の高圧リリーフ状態に操作すると、
操向バルブ18を左操向位置Lまたは右操向位置Rに操
作した場合、各ピストン17a,17bの作動ストロー
クが大きくなって、各クラッチ15a,15bが切り状
態に維持され、かつ、各ブレーキ16a,16bが入り
状態に維持されて走行機体2が急旋回するように構成さ
れている。
バルブ18を操作して、走行機体2を緩旋回および急旋
回操作するのが、図4および図5に詳しく示すステアリ
ングレバー8で、図5に示すように、揺動軸心としての
前後方向軸心Xの周りで左右方向に揺動自在に構成さ
れ、かつ、図4に示すように、横方向軸心Yの周りで前
後方向に揺動自在に構成されている。具体的には、固定
枠24に対して前後方向に位置する支軸25が前後方向
軸心X周りに回動自在に支持され、その支軸25の前部
に連設の支軸金具26に対して、ステアリングレバー8
が、横方向軸心Y周りに揺動自在に支持されて十字揺動
自在に構成されている。支持金具26の後面には、支軸
25の下方に位置し、かつ、支軸25と平行な可動ピン
27が突設され、さらに、その可動ピン27の下方に
は、固定枠24に固定された固定ピン28が、支軸25
や可動ピン27と平行になるように並設されていて、ス
テアリングレバー8が中立位置Nに位置する状態で、支
軸25、可動ピン27、ならびに、固定ピン28が、上
下方向に並列するように構成されている。
29が巻き付けられ、その中立用ねじりバネ29の両遊
端部29a,29bが、可動ピン27と固定ピン28と
を左右両側から弾性的に挟みつけるように構成され、中
立用ねじりバネ29の弾性復帰力によって、ステアリン
グレバー8を中立位置Nに弾性復帰させるように構成さ
れている。支軸25の先端側には、中立用ねじりバネ2
9とは別の加重用ねじりバネ30が巻き付けられ、加重
用ねじりバネ30に関しては、図6の(イ)に示すよう
に、ステアリングレバー8が中立位置Nに位置する状態
で、その両遊端部30a,30bが、可動ピン27のみ
を左右両側からその弾性復帰力によって弾性的に挟みつ
けながら、固定ピン28に対しては、それぞれ緩旋回用
の間隙Sを有するように構成され、支軸金具26に連動
連結のプッシュプル式ケーブル31が、操向バルブ18
と可変リリーフバルブ23に連動連結されている。
座った状態で、ステアリングレバー8を中立位置Nから
左側へ揺動操作すると、中立位置Nから左緩旋回位置L
1の間においては、可変リリーフバルブ23が低圧リリ
ーフ状態に操作され、上述したように左クラッチ15a
が切り状態となり、左ブレーキ16aも切り状態となっ
て、走行機体2が左側へ緩旋回するように構成されてい
る。その際、ステアリングレバー8の揺動に伴って可動
ピン27も前後方向軸心Xの周りに揺動し、中立用ねじ
りバネ29を弾性変形させ、かつ、図6の(イ)におい
て矢印で示すように、加重用ねじりバネ30を右側へ回
動させる。しかし、加重用ねじりバネ30の左遊端部3
0aは、緩旋回用の隙間S内に位置して固定ピン28に
当接しないため、ステアリングレバー8の左側への揺動
操作は、ほとんど中立用ねじりバネ29の弾性力に打ち
勝つだけの小さな操作力で済む。
間においては、可変リリーフバルブ23が高圧リリーフ
状態に操作され、左クラッチ15aが切り状態のままで
左ブレーキ16aが入り状態となって、走行機体2が左
側へ急旋回することになり、その左緩旋回位置L1から
左急旋回位置L2への切り替わり時に、図6の(ロ)に
示すように、加重用ねじりバネ30の左遊端部30aが
固定ピン28に当接し、その後、図6の(ハ)に示すよ
うに、加重用ねじりバネ30を弾性変形させることにな
る。加重用ねじりバネ30は、ステアリングレバー8が
中立位置Nに位置する状態で、その両遊端部30a,3
0bが可動ピン27を弾性復帰力によって弾性的に挟み
つけるように構成されているので、換言すると、中立位
置Nにおいてすでに弾性復帰力が付与されているので、
加重用ねじりバネ30の左遊端部30aが固定ピンに当
接した後においては、中立用ねじりバネ29の弾性力に
加えて、加重用ねじりバネ30の弾性力に打ち勝つだで
の大きさ操作力を必要として揺動操作力が顕著に増加さ
れ、したがって、作業者は左緩旋回から左急旋回への切
り替わりを容易に知ることができる。このステアリング
レバー8のレバーストロークとレバー荷重の関係を示し
たのが図7で、この図からも左緩旋回位置L1のストロ
ーク前後において、レバー荷重が顕著に変化することが
理解できる。
操作すると、走行機体2は右旋回となり、中立位置Nか
ら右緩旋回位置R1の間においては、右クラッチ15b
と右ブレーキ16bが切り状態となって右側へ緩旋回
し、右緩旋回位置R1から右急旋回位置R2の間におい
ては、右クラッチ15bが切り状態のままで右ブレーキ
16bが入り状態となって右側へ急旋回するように構成
されている。その際においても、中立位置Nから右緩旋
回位置R1の間では、加重用ねじりバネ30の右遊端部
30bが、緩旋回用の隙間S内に位置して固定ピン28
に当接せず、右緩旋回位置R1から右急旋回位置R2へ
の切り替わり時に当接して、その後、大きさ操作力を必
要とするので、右緩旋回から右急旋回への切り替わりを
容易に知ることができる。
イヤには、ロッド32が固着され、そのロッド32が支
軸金具26に連結されて、ロッド32に外嵌のガイドパ
イプ33にスイッチボックス34が取り付けられ、スイ
ッチボックス34内には、図7に示すように、リミット
スイッチ35が内蔵されている。リミットスイッチ35
の操作部36は、ガイドパイプ33に穿設された開口3
7を介してロッド32に接触するように構成され、ステ
アリングレバー8が中立位置Nに位置する状態で、その
操作部36がロッド32に設けられた周溝38に嵌入す
るように構成されていて、操作部36がロッド32の周
溝38に嵌入した中立位置Nにおいて、自動ステアリン
グが可能となり、操作部36が周溝38から外れた状態
では、ステアリングレバー8による手動ステアリングが
優先されるように構成されている。
持されていて、ステアリングレバー8の下方に連結され
た連結部材40が、その横軸39に外嵌されて横方向軸
心Y周りに揺動自在に構成されて、ステアリングレバー
8を前方へ揺動操作すると、リフトシリンダ4の作動に
より刈取搬送部3が下降し、後方へ揺動操作すると、刈
取搬送部3が上昇するように構成されている。その連結
部材40に穿設された開口41には、支軸金具26から
突設の固定ピン42が挿入されて外側に突出され、連結
金具40から突設の可動ピン43が、横軸39や固定ピ
ン42と平行になるように並設されている。そして、横
軸39には、中立用ねじりバネ44が巻き付けられ、そ
の中立用ねじりバネ44の両遊端部44a,44bが、
固定ピン42と可動ピン43とを両側から弾性的に挟み
つけて、中立用ねじりバネ44の弾性復帰力によって、
ステアリングレバー8を中立位置に弾性復帰させるよう
に構成されている。
位置Nに位置する状態で、加重用ねじりバネ30の両遊
端部30a,30bが可動ピン27を弾性復帰力によっ
て弾性的に挟みつけ、中立位置Nにおいて加重用ねじり
バネ30に予め弾性復帰力が付与された構成を示した
が、中立位置Nにおいて加重用ねじりバネ30に弾性復
帰力を付与せずに実施することもできる。
て農作業用のコンバインを示したが、ハーベスタをはじ
めとして他の各種農作業機は勿論のこと、建設用の各種
作業機などにも適用することができる。
明図
係を示す図
示す断面図
Claims (2)
- 【請求項1】 車両を左右方向へ緩旋回および急旋回操
作するためのステアリングレバーが、揺動軸心周りに揺
動自在に取り付けられ、前記揺動軸心周りに巻き付けら
れた中立用ねじりバネの両遊端部が、前記ステアリング
レバーに連結された可動ピンとその可動ピンに並設され
た固定ピンとを左右から挟みつけて、その中立用ねじり
バネの弾性復帰力により前記ステアリングレバーを中立
位置に復帰させるように構成されているステアリングレ
バーの支持構造であって、 前記ステアリングレバーの揺動操作力を増加させるため
の加重用ねじりバネが、前記揺動軸心周りに巻き付けら
れ、前記ステアリングレバーが中立位置に位置する状態
で、前記加重用ねじりバネの両遊端部が、前記固定ピン
との間にそれぞれ緩旋回用の間隙を有する状態で前記可
動ピンを左右から挟みつけているステアリングレバーの
支持構造。 - 【請求項2】 前記ステアリングレバーが中立位置に位
置する状態で、前記加重用ねじりバネの両遊端部が、そ
の弾性復帰力により前記可動ピンを弾性的に挟みつけて
いる請求項1に記載のステアリングレバーの支持構造。
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