JP2535746Y2 - 農用車両における車速制御装置 - Google Patents

農用車両における車速制御装置

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JP2535746Y2
JP2535746Y2 JP5714590U JP5714590U JP2535746Y2 JP 2535746 Y2 JP2535746 Y2 JP 2535746Y2 JP 5714590 U JP5714590 U JP 5714590U JP 5714590 U JP5714590 U JP 5714590U JP 2535746 Y2 JP2535746 Y2 JP 2535746Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、油圧シリンダーにより走行の変速作動をす
るベルト式無段変速装置と、油圧により作動する車両の
操向切換装置、或いは油圧シリンダーによって昇降自在
になした前処理装置を有する農用車両における車速制御
装置に関する。
(ロ)従来技術 従来、無段変速装置と操向切換装置とを有する農用車
両において走行切換装置を作動させると車速が減速する
ようにした車速制御装置は既に知られている。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 前記既知の車両における車速制御装置は、操向用の操
作レバーと走行装置の無段変速装置とをロッド又はワイ
ヤー等を介して連動連結していずれか一方の操向切換装
置を作動させて少なくとも一側の操向装置に対する伝動
を断つとそれに連動して変速装置が減速されるように構
成していたので、部品点数が多くなるとともに組み立て
工数が多くなってコスト高になり、また、ロッド又はワ
イヤーの摩耗等により減速作動が遅れたり、藁屑や泥土
が付着して作動不良になる等の問題点があった。
(ニ)問題点を解決するための手段 本考案は、変速レバーにより変速バルブを操作して油
圧シリンダーを作動させ、この油圧シリンダーによりベ
ルト式無段変速装置を作動させて走行変速を行うと共
に、該ベルト式無段変速装置のフィードバック機構によ
り変速バルブを中立位置側に戻し操作して、変速レバー
の操作位置に対応する所定の速度に走行変速状態を維持
するように構成し、また、車両の操向切換装置に切換手
段として油圧シリンダーを付設するか、或いは、車両に
装着した前処理装置を油圧シリンダーによって昇降自在
になした農用車両において、前記変速バルブが変速レバ
ーとフィードバック機構によって所定の走行変速状態を
維持する際には、ポンプから供給される圧油を当該変速
バルブの弁体が、一方で油圧シリンダーの増速側ポート
に供給し、他方で係る圧油をタンク側ポートに絞りなが
ら逃がして、ベルト式無段変速装置の減速側への付勢力
に対し、油圧シリンダーの増速側への作動力をバランス
させるように構成すると共に、前記ポンプと変速バルブ
との間の油路に、前記切換手段に附随する操向バルブ、
又は、前記前処理装置の昇降バルブ、或いは両方のバル
ブを直列に挿入して、該バルブが中立位置に切換えられ
た際には、当該バルブを介してポンプからの圧油が変速
バルブに供給されて、前記した所定の走行変速状態が維
持されるように構成する一方、前記直列に挿入したバル
ブが中立位置から他の位置へ切換えられた際には、ポン
プからの圧油が絞り弁を介装した迂回油路を経由して変
速バルブに供給されて、前記したベルト式無段変速装置
の減速側への付勢力と油圧シリンダーの増速側への作動
力のバランスが崩れ、当該ベルト式無段変速装置が減速
側に作動するように構成することにより、前述の問題点
を解決した。
(ホ)作用 変速レバーを中立位置から適宜の変速位置に操作する
と、変速バルブは増速側に切換ってポンプから油圧シリ
ンダーに作動油が圧送されるので、ベルト式無段変速装
置は増速作動し、それに追従してベルト式無段変速装置
のフィードバック機構が変速バルブを中立位置側へ順次
戻し操作し、そして、ベルト式無段変速装置の減速側へ
の付勢力と油圧シリンダーの増速側への作動力がバラン
スすると、変速バルブは変速レバーの操作位置に対応す
る所定の速度に走行変速状態を維持する。
また、このような操作中、変速バルブへ供給されるポ
ンプからの圧油は、操向切換手段の油圧シリンダーに附
随する操向バルブ、又は前処理装置を昇降自在になす油
圧シリンダーの昇降バルブ、或いは両方のバルブの絞り
を有しない中立ポートを経て圧送される。
一方、この状態で機体を回行させるべく前処理装置を
操作レバーによって上昇操作するか、また、車両の操向
操作をすると、昇降バルブ、或いは操向バルブが切換わ
り、ポンプからの圧油は、前処理装置の昇降用油圧シリ
ンダー、或いは操向切換装置の油圧シリンダーと、ベル
ト式無段変速装置の油圧シリンダーとに分配されて供給
される。
即ち、ベルト式無段変速装置の変速バルブに対するポ
ンプからの圧油は、昇降バルブ、或いは操向バルブを迂
回した油路から供給されることになり、一方、当該迂回
油路には絞り弁が介装してあるから、変速バルブへの圧
油は絞り弁により減圧されて供給される。すると、前記
したベルト式無段変速装置の減速側への付勢力と油圧シ
リンダーの増速側への作動力のバランス関係が崩れ、油
圧シリンダーは減速側に作動しベルト式無段変速装置が
減速されて、機体回行時の車速は自動的にそれまでの車
速より低速となる。
(ヘ)実施例 本考案の一実施例を図面について説明すると、走行装
置1を有する機台2上の一側寄りに脱穀装置3を搭載
し、他側には前方から順に操作盤4、運転席5及び籾処
理部6を設けてあり、運転席5の下部にエンジンを設
け、前記脱穀装置3の前部には刈取装置と穀稈搬送装置
とからなる前処理装置7を前処理枠により上下傾動可能
に装着し、機台2の前部と前処理枠との間には単動型の
昇降油圧シリンダ6aを介装して前処理装置7を昇降傾動
するようにしてある。
運転ステップ8の脱穀装置3寄りの下部にはミッショ
ンケース10を設けてあり、該ミッションケース10には、
後部上方に前記エンジンによりテンションプーリー11付
のベルトにより駆動される入力軸13を支承し、そのすぐ
下部には、ベルト式無段変速装置の駆動割プーリー14が
取付けられた駆動軸15を上位とし、ポンプ軸16を下位と
して支承し、前部上方寄りに、多板クラッチからなる主
クラッチ17が付設されている従動割プーリー18を取付け
た従動軸20を支持し、該従動軸20の駆動軸15側には、歯
車21,22を介して従動軸20により駆動される刈取駆動軸2
3を支承し、上記従動軸20から斜め後方の前記駆動軸15
の下方に亙って副変速軸25、カウンター軸26、サイドク
ラッチ軸27及び左右のクローラー駆動スプロケット28,2
8が取付けられた車軸30,30を支承してあり、従動軸20に
回転自在に支承した前進歯車33と後進歯車35との間にス
プライン嵌合させた前後進変速クラッチ36を後述する主
変速レバー71によりシフター37等を介して左右動するよ
うになし、刈取駆動軸23に遊嵌した筒軸38には前進歯車
33と噛合する歯車39と副変速軸25にスプライン嵌合させ
た歯車34に噛合する歯車40とを固定し、上記歯車40には
前記後進歯車35も噛合している。
副変速歯車41は一側から順に小径ギヤ、大径ギヤ、中
径ギヤとなっていて副変速軸25に摺動自在にスプライン
嵌合していて副変速レバーによりアーム及びシフター72
bを介して切換作動し、カウンター軸26には前記副変速
歯車41の各大・中・小のギヤが選択的に噛合する大歯車
42、小歯車43、中歯車45を固定し、前記サイドクラッチ
軸27の中央に回転自在に支承したセンターギヤ46は前記
小歯車43に噛合していて軸支部両側にクラッチを有し、
その両側には左右一対のクラッチギヤ48,50を回転は伝
えるが左右には摺動自在に装着してあり、各クラッチギ
ヤ48,50の外側にはサイドブレーキ51,52を装着してあ
り、その上方に油密に支承されていて操向切換装置を構
成するスプール53は、左右一対のフランジ55,56を有
し、下端が上記クラッチギヤ48,50の周溝に遊嵌したシ
フター57,58の上端の折曲部は、前記スプール53のフラ
ンジ55,56の内側に対向しており、該スプール53の両端
が挿入されている油室60,61は油圧回路図に示す如く操
向バルブ62を介してポンプ63に接続してある。
また、前記操作盤4には球体64により前後左右に傾動
するように支持された1本の操作レバー59を設けてあ
り、上記操向バルブ62と、前述の前処理装置7の昇降油
圧シリンダ6aの昇降バルブ65とをユニットAとして一体
に結合すると共に操向バルブ62は球体64の一側部に、昇
降バルブ65は後部(又は前部)に位置するようにして、
前記操作盤4の骨格部材である左右の支柱を連結した横
桟と一体なブラケットに取付け、それらのラム62a,65a
をそれぞれ操作レバー59に連動連結してある。
而して、前記駆動割プーリー14に付設されていてその
V溝幅を拡縮するカムはミッションケース10と一体な固
定カム74aと回動及び摺動可能な可動カム74bとで構成さ
れており、該可動カム74bに連結した油圧シリンダー73
はポンプ63に付設した変速バルブ75に接続されている。
第6図は上記変速バルブ75とモノレバー方式の前記操
向バルブ62と昇降バルブ65との油圧回路を示すものであ
って、操向バルブ62と昇降バルブ65の中立位置とが共に
中立状態であるとポンプ63に通ずるように油路76により
直列に接続すると共に昇降バルブ65をそれが優先される
ように操向バルブ62よりもポンプ63側に位置させ、両バ
ルブ62,65の給油油路77,78には、例えばφ1.4mmの絞り
弁81,82を介装し、それらのバルブ62,65を迂回した油路
80にはφ0.6mmの絞り弁83を介装して流量を制限してい
る。
ベルト式無段変速装置の操作系を第5図について説明
すると、主変速レバー71の前後回動支軸71aの両側に
は、開口部が中立状態で対向する一対のアーム87a,87b
を軸支してあり、それらのボスから前後に突出したアー
ム88,89は支軸90のアーム91,92にロッド93,94により連
動連結され、上記支軸90の端部のアーム95は中間軸96の
アーム97にロッド97aにより連結し、中間軸96には揺動
アーム96aを固定し、中間歯車を兼ねた遊動歯車96bは回
動自在に支持してあり、揺動アーム96aの先端に回動自
在に軸支した歯車98にはフックロッド99を固定してあ
り、このフックロッド99の先端を回動軸100に固定した
プレート101の長孔102に遊嵌し、回動軸100の一端はミ
ッションケース10外へ突出しており、この突出部に固定
したアーム103はポンプ63に付設した変速バルブ75のバ
ルブアーム104にロッド104aと受ピン103aと該受ピン103
aの左右に圧接される一対の圧縮スプリングからなる融
通弾機103b,103bを介して連動連結してある。S1は脱穀
装置3のフィードチエン側の側壁等に設けた手扱時に使
用するスイッチ、Sはソレノイド、S−1はロッド、10
4bはU型アーム、104bはピンである。
また、前記無段変速装置の固定カム74aに嵌合すると
共に可動カム74bとの重合部を覆う筒体105の一側には歯
車105aを刻設してあり、軸106の一端に固定した歯車107
を上記歯車105aに噛合させ、他端に固定されていてミッ
ションケース10内にある中間歯車108は前記遊動歯車96b
に噛合している。更に、前記筒体105の外周に溶接した
連結板105bは、前記油圧シリンダー73のロッドの下端に
ピン73aで連結すると共に可動カム74bに固定したアーム
74cと一体な受ピン74dに当接するようになっている。
更に、前記主変速レバー71の前後回動支軸71aを上部
に固定したL字アーム109は支点軸109aにより左右回動
可能に支持されており、その側端部は、前記前後進変速
クラッチ36のシフター37を作動させるアーム110にロッ
ド111により連動連結されているので、主変速レバー71
を中立位置となる横溝部の中間に位置させた状態では、
上記前後進変速クラッチ36は中立位置にあり、左右方向
に傾動すると前後進の切換が行なわれ、この状態では前
記油圧シリンダー73は縮小して駆動割プーリー14の溝幅
が最大になって非伝動状態になっており、このような切
換状態から前方、又は後方へ傾動するとアーム95が下降
(増速)回動し、歯車98は揺動アーム96aと共に下降回
動しながら回動し、それと一体なフックロッド99がプレ
ート101を下降回動させ、それにより変速バルブ75を開
き、ポンプ63からの作動油が油圧シリンダー73に送ら
れ、該油圧シリンダー73は伸長しながら連結板105bで受
ピン74dを押し下げるので、前記連結板105b及び可動カ
ム74bが回動して増速される。この可動カム74bが回動す
ると、それと一体な筒体105の歯車105aが回動し、それ
に噛合している歯車107,及びミションケース10内の中間
歯車108,遊動歯車96bを介して歯車98が回動し、それと
一体なフックロッド99が上昇回動する方向に回転させる
ので、アーム103が図において時計方向に回動すること
になり、変速バルブ75は順次閉じ作動し、所定の増速変
速作動が完了する。逆に主変速レバー71を中立位置に向
けて傾動すると各部が前述とは逆の作動を行なって油圧
シリンダ73が縮小し減速される。
146は制御ピン、148は制御アーム、149はチェック弁
であって、無段変速ホールド圧に相当するスプリング15
0を付設してサイドクラッチ、サイドブレーキ及び前処
理装置昇降等の作動時に速度ダウンを少なくしている。
次に、サイドクラッチ及びサイドブレーキの操作系に
ついて説明すると、ブレーキペタル112に連結した操作
ロッド113の先端側は前記筒体105と一体な受金114にピ
ンで止着されたパイプ115に遊嵌され、油圧シリンダー7
3が縮小した状態で上記パイプ115の端部は、操作ロッド
113の受ナット113aに当接しており、中途部は側面視で
逆へ字状をなすリンク116にピン116aで連結してあり、
主変速レバー71を所望の変速位置から中立位置へ戻す
時、中立位置の手前側でパイプ115が操作ロッド113に固
定された受ナット113aを第1図において右側へ移動さ
せ、上記リンク116の中間の従動軸20に嵌合している部
分には、前記主クラッチ17を断続するカム117を付設し
てあり、下端はサイドクラッチ軸27の一端と対応する部
位に支承したブレーキ軸118と一体なブレーキアーム119
にブレーキロッド121にて連結してあり、ブレーキ軸118
に取付けたブレーキシュー122とサイドブレーキ52とに
はボールクラッチ123を介装してある。
従って、ブレーキペタル112を踏み込むと、先ず主ク
ラッチ17が切れて伝動が断たれると共にリンク116が第
1図において時計方向に回動するので、その下端がブレ
ーキロッド121を介してブレーキアーム119を押して順次
回動させ、それによりボールクラッチ123を介してサイ
ドブレーキ52が作動するのでサイドクラッチ軸27は停止
し、その時他側のクラッチギヤ48も入りになっているの
で、左右のクローラーは同時に停止する。
なお、127は対をなすシフター軸120,120の端部にそれ
ぞれ固定されているアームの先端に突設したピンであっ
て、操作盤4に左右一対のサイドクラッチレバーを設け
た場合、それらのレバーをリンクを介して連結する。
次に主要な作用を第8図について説明すると、変速レ
バー71を中立位置にセットすると、ロータリーバルブか
らなる変速バルブ75の弁体は減速側へ12.7°(の位
置)だけ偏角しているので、Bポートが開き、油圧シリ
ンダー73の摺動杆は、縮小側端部にリリーフバルブ129
が設定された油圧(例えば75kg/cm2)で圧接されてニュ
ートラル保持となっており、この状態で走行変速レバー
71をV1〜V9等の適宜の変速位置、例えばV9・の位置に
傾動すると、弁体はAポートを開となし、油圧シリンダ
ー73は伸長してベルト式無段変速装置は増速作動し、そ
れに追従してフィードバック機構がバルブアーム104を
前述の中立位置側に戻し、変速が完了する。その時、弁
体は増速側へ3°だけ傾斜した姿勢で停止するので、作
動油は一方でAポートを約15kg/cm2で加圧して従動割プ
ーリー18のスプリング圧に対抗し、他方で係る圧油をタ
ンク側のポートTに絞りながら逃がすので油圧シリンダ
ー73はバランスしてその位置に保持される。
変速レバー71を中立位置へ傾動操作すると、Bポート
が開いて油圧シリンダー73が縮小し順次減速され、弁体
はフィードバック機構により前述のニュートラル保持位
置に復帰する。その間に油圧シリンダー73は、操作ロッ
ド113、リンク116及びロッド116a及びアーム52aを介し
てサイドブレーキ52を制動させ、その時、他方のクラッ
チギヤ48が入りとなっているので、ブレーキ作動状態を
油圧シリンダー73により保持し続けられ、変速バルブ75
のリークにより車両が発進することがない。
而して、走行中、即ち、前記弁体が変速位置を保持し
ている状態で、機体を回行させるべく、操作レバー59を
左右いずれか一方に傾動操作すると、操向バルブ62が中
立状態からいずれか一方へ切換わってクラッチギヤ48
(50)が切れ、それに続いてサイドブレーキ51(52)が
作動する。
一方、操向バルブ62が中立位置にある状態では、作動
油が操向バルブ62の中立位置(絞り弁なし)を通って変
速バルブ75に圧送されていたところ、操向バルブ62が切
換わると、迂回油路80を通過するようになり、その際、
絞り弁83によって絞られるので、変速バルブ75への油圧
が低下し、それにより油圧シリンダー73のAポート側の
作動油がスプリングによりタンク側ポートTに一部流出
するので油圧シリンダー73が縮小し、ベルト式無段変速
装置が油圧シリンダー73に供給される油圧と前記スプリ
ング圧(スプリング18aが伸長するとその分だけ圧が低
下する)とが平衡するまで減速作動することとなり、機
体を低速度で旋回させることができる。
更に、機体を回行させる時、又は路上走行時等に前処
理装置7を昇降させる場合、前記操作レバー59を後方へ
傾動すると昇降バルブ5のラム65aが押し下げられ、ポ
ンプ63からの作動油が昇降油圧シリンダ7aに圧送されて
前処理装置7が上昇し、前方へ傾動すると、前記ラム65
aが引き上げられて昇降シリンダー7a内の作動油が前処
理装置7の自重によりタンクへ圧出され、前処理装置7
は下降する。なお、操作レバー59から手を離すと復帰ス
プリング等により中立位置に復帰する。
このように前処理装置を上昇させる時、又は上昇させ
た状態では、油圧シリンダー73に圧送される作動油は、
絞り弁を有する迂回油路を通るので、サイドクラッチや
サイドブレーキを作動させた時と同様に走行速度が減速
される。
第7図はサイドクラッチレバーにより操向操作する仕
様の油圧回路を示すものであって、その際、昇降バルブ
65のUP中、油圧シリンダーのAポートに通ずるポートに
は絞り弁83(例えば0.6mm)を介装してあるので、前処
理装置7を上昇させるか、乃至上昇させた状態では走行
速度が減速される。
また、いずれの実施例においても、サイドクラッチを
入りにするか又は前処理装置7を下降させると、油圧シ
リンダー73に圧送される作動油の圧がポンプ63寄りに介
装したリリーフバルブによって設定された油圧に上昇
し、車速は主変速レバー71により設定された速度まで増
速される。
(ト)考案の効果 本考案は前述のように構成するので、走行中、即ち、
変速レバーを中立位置から変速位置にセットした状態
で、機体を回行させるべく前処理装置を上昇させるか、
又は操向操作すると、ポンプからの圧油が昇降シリンダ
ー、又は操向用の油圧シリンダーに供給され、また、変
速用の油圧シリンダーには、絞り弁を有する迂回油路を
経由して低圧で圧油が供給されることとなり、それによ
り変速用の油圧シリンダーはベルト無段変速装置の減速
側への付勢力により減速作動し、車速はそれまでより低
速となるので安全かつ的確な機体回行操作を行なうこと
ができる。
しかも、従来のように操作レバーと、変速操作系とを
ロッド等により連動連繋する構成を省略することが可能
となり、また、単一のポンプにより変速用の油圧シリン
ダーと、前処理昇降用の油圧シリンダー、又は操向用の
油圧シリンダー、或いは両油圧シリンダーとを各別に、
また、同時に作動させることが可能となりコストダウン
を図ることができると共に、連繋部材等の摩耗による操
作性能の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案を車両の一例としてコンバインに適用し
た例を示すものであって、第1図はミッションの一部を
破断した側面図、第2図(a)は同上後部と前部の展開
断面図、同図(b)はブレーキ装置の断面図、第3図は
同上上部の縦断面図、第4図は同上左側面図、第5図は
変速操作系の分解斜視図、第6図(a)はモノレバー方
式の油圧回路図、同図(b)はチェック弁の断面図、第
7図はサイドクラッチレバー方式の油圧回路図、第8図
(a)は制御バルブの操作パターン図、同図(b)は同
上油圧図、第9図は操作盤の側面図、第10図は無段変速
用油圧シリンダーの断面図、第11図はコンバインの右側
面図、第12図は同上後部を省略した左側面図である。 1……走行装置、2……機台、4……操作盤、7……前
処理装置、7a……油圧シリンダー、14……駆動割プーリ
ー、18……従動割プーリー、53……スプール(油圧シリ
ンダー)、62……操向バルブ、63……ポンプ、65……昇
降バルブ、71……変速レバー、73……油圧シリンダー、
75……変速バルブ、76……油路、80……迂回油路、83…
…絞り弁、96b……遊動歯車、98……歯車、105a……歯

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速レバー(71)により変速バルブ(75)
    を操作して油圧シリンダー(73)を作動させ、この油圧
    シリンダーによりベルト式無段変速装置(14),(18)
    を作動させて走行変速を行うと共に、該ベルト式無段変
    速装置のフィードバック機構(105a),…(98)により
    変速バルブ(75)を中立位置側に戻し操作して、変速レ
    バー(71)の操作位置に対応する所定の速度に走行変速
    状態を維持するように構成し、また、車両の操向切換装
    置に切換手段として油圧シリンダー(53)を付設する
    か、或いは、車両に装着した前処理装置(7)を油圧シ
    リンダー(7a)によって昇降自在になした農用車両にお
    いて、前記変速バルブ(75)が変速レバー(71)とフィ
    ードバック機構によって所定の走行変速状態を維持する
    際には、ポンプ(63)から供給される圧油を当該変速バ
    ルブ(75)の弁体が、一方で油圧シリンダー(73)の増
    速側ポート(A)に供給し、他方で係る圧油をタンク側
    ポート(T)に絞りながら逃がして、ベルト式無段変速
    装置の減速側への付勢力に対し、油圧シリンダー(73)
    の増速側への作動力をバランスさせるように構成すると
    共に、前記ポンプと変速バルブ(75)との間の油路(7
    6)に、前記切換手段に附随する操向バルブ(62)、又
    は、前記前処理装置の昇降バルブ(65)、或いは両方の
    バルブ(62),(65)を直列に挿入して、該バルブ(6
    2),(65)が中立位置に切換えられた際には、当該バ
    ルブ(62),(65)を介してポンプからの圧油が変速バ
    ルブ(75)に供給されて、前記した所定の走行変速状態
    が維持されるように構成する一方、前記直列に挿入した
    バルブ(62),(65)が中立位置から他の位置へ切換え
    られた際には、ポンプからの圧油が絞り弁(83)を介装
    した迂回油路(80)を経由して変速バルブ(75)に供給
    されて、前記したベルト式無段変速装置の減速側への付
    勢力と油圧シリンダーの増速側への作動力のバランスが
    崩れ、当該ベルト式無段変速装置が減速側に作動するよ
    うに構成してあることを特徴とする農用車両における車
    速制御装置。
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