JP2561395Y2 - コンバインにおける走行操作装置 - Google Patents

コンバインにおける走行操作装置

Info

Publication number
JP2561395Y2
JP2561395Y2 JP1251590U JP1251590U JP2561395Y2 JP 2561395 Y2 JP2561395 Y2 JP 2561395Y2 JP 1251590 U JP1251590 U JP 1251590U JP 1251590 U JP1251590 U JP 1251590U JP 2561395 Y2 JP2561395 Y2 JP 2561395Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
transmission
shift
lever
shift lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1251590U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03125947U (ja
Inventor
新治 永島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA filed Critical MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority to JP1251590U priority Critical patent/JP2561395Y2/ja
Publication of JPH03125947U publication Critical patent/JPH03125947U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2561395Y2 publication Critical patent/JP2561395Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、変速レバーを中立位置から前方又は後方へ
傾動操作することにより前進又は後進に変速するコンバ
インにおける走行操作装置に関する。
(ロ) 従来技術 従来、運転部の操作パネルに、中立位置となる中途部
の横溝部で横傾動すると前後進切換となり、上記横溝部
の一側から前方へ向かう縦溝部で傾動すると前進変速と
なり、横溝部の他側から後方へ向かう縦溝部で前後傾動
すると後進変速となる変速レバーを設け、該変速レバー
を主クラッチに中立位置近傍で動力断続動作するように
連繋したコンバインにおける走行操作装置は既に知られ
ている。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 前記既知のコンバインにおける走行操作装置は、運転
部以外で作業を行なっていて機体の位置を変更しようと
する場合、その都度運転部に搭乗して操作レバーを操作
しなければならず、面倒であると共に作業能率が低下し
た。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、機体の運転部に前後・左右に傾動操作し得
る変速レバーを設け、該変速レバーの左右方向への傾動
操作により連動部材を介してミッションケース内に設け
た前後進変速装置を前進位置、中立位置又は後進位置の
順に切り換えるようになすと共に、該変速レバーの前進
位置、又は後進位置における前後方向への傾動操作によ
り連繋機構を介して変速バルブを切り換え、また、その
変速バルブの切り換えによって作動油を給排される油圧
シリンダにより前記前後進変速装置の伝動上手側に設け
た主クラッチの入切りと無段変速装置の増減速を可逆的
に行わせ、そして、増減速された無段変速装置の変速位
置をフィードバック機構により変速バルブにフィードバ
ックさせて、操作レバーによって切り換えられた変速バ
ルブを中立位置に復帰させ、以て、機体の走行速度を当
該変速レバーの前後方向における操作位置に対応する速
度になるように変速するコンバインにおいて、前記変速
バルブを切り換えるバルブアームの一端にピンを立設す
ると共に、該ピンに運転部以外の他の機体部分に装着し
た操作手段に連繋するリンクの長孔部を係合させ、前記
前後進変速装置が変速レバーにより前進位置又は後進位
置に切り換えてある場合において、該操作手段の指令に
基づくの変速バルブの切り換え作動により、変速バルブ
を切り換えて油圧シリンダにより主クラッチを入り状態
になし、且つ、無段変速装置を増速作動させて機体の走
行を可能になす一方、前記変速レバーと変速バルブのバ
ルブアームとの連繋機構中に融通弾機を介装し、上記操
作手段又は変速レバーの一方が変速バルブを切り換え作
動する際、前記融通弾機又はリンクの長孔部が他方の変
速レバー又は操作手段の不測な変位を妨げ、互いに独立
して機体の走行操作を可能に構成することにより、運転
部及び運転部以外の適宜の部位で機体の走行操作を行う
ことができるようにする。
(ホ) 作用 変速レバーを、中立位置で、中間に位置させると伝動
が断たれ、左右いずれかに傾動すると前進待機、又は後
進待機となり、上記待機位置から前方又は後方へ傾動す
ると走行装置は前進作動又は後進作動する。
そして、手刈穀稈を脱穀処理する等、他の作業を行な
う場合、運転者は、変速レバーを中立位置の中間部から
例えば前進待機位置に傾動した状態で下車し、一か所に
て所要の作業を行なった後、機体を他の場所に移動させ
る場合は、機体部分に装着した操作手段を操作すると、
変速バルブが切り換わって油圧シリンダに作動油が圧送
されるので、主クラッチが入りになり、また、無段変速
装置が増速作動して機体は前進する。
そして、機体が所望の作業位置に到達したならば、操
作手段の操作を解除すると前記変速バルブが切り換わ
り、主クラッチが切りになって機体は停止する。
また、前述の運転者が運転部に搭乗した状態で変速レ
バーにより前進、又は後進に変速する場合、或いは、運
転者が地上から操作手段を操作して機体を移動させる場
合、他方の操作手段、又は変速レバーは、それぞれ操作
手段側に設けたリンクの長孔部及び変速レバー側に設け
た融通弾機によってその不測な変位が阻止されるから、
仮に他の者が運転部に搭乗していた場合等において、不
測な変速レバーの変位によって障害を被るといったこと
が未然に防止される。
さらに、操作手段による機体の移動は、変速レバーに
よって前後進変速装置が前進位置又は後進位置に切り換
えてある場合においてのみ有効であり、前後進変速装置
が中立位置に操作されている場合は、例え、操作手段を
操作して変速バルブを切り換えても機体は走行すること
がなく、従って、駐車中等に誤って操作手段を操作して
もその場合は機体が不測に発進するといったことがな
い。
(ヘ) 実施例 本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、走行
装置1を有する機台2上の一側寄りに脱穀装置3を搭載
し、他側には前方から順に操作盤4、運転席5及び籾処
理部6を設けてあり、運転席5の下部にエンジンを設
け、前記脱穀装置3の前部には刈取装置と穀稈搬送装置
とからなる前処理装置7を前処理枠により上下傾動可能
に装着し、機台2の前部と前処理枠との間には単動型の
油圧シリンダ6aを介装して前処理装置7を昇降傾動する
ようにしてある。
また、運転ステップ8の脱穀装置3寄りの下部にはミ
ッションケース10を設けてあり、該ミッションケース10
には、後部上方に前記エンジンによりテンションプーリ
ー11付のベルト12により駆動される入力軸13を支承し、
そのすぐ下部には、ベルト式無段変速装置の駆動割プー
リー14が取付けられた駆動軸15を上位とし、ポンプ軸16
を下位として支承し、前部上方寄りに、多板クラッチか
らなる主クラッチ17が付設されている従動割プーリー18
を取付けた従動軸20を支持し、該従動軸20の駆動軸15側
には、歯車21,22を介して従動軸20により駆動される刈
取駆動軸23を支承し、上記従動軸20から斜め後方の前記
駆動軸15の下方に亙って副変速軸25、カウンター軸26、
サイドクラッチ軸27及び左右のクローラー駆動スプロケ
ット28,28が取付けられた車軸30,30を支承してあり、従
動軸20に回転自在に支承した前進歯車33と後進歯車35と
の間にスプライン嵌合させた前後進変速クラッチ36を後
述する主変速レカー71によりシフター37等を介して左右
動するようになし、係る前進歯車33を後進歯車35と前後
進変速クラッチ36によって前後進変速装置を構成する。
また、刈取駆動軸23に遊嵌した筒軸38には前進歯車33と
噛合する歯車39と副変速軸25にスプライン嵌合させた歯
車34に噛合する歯車40とを固定し、上記歯車40には前記
後進歯車35も噛合している。
更に、副変速歯車41は一側から順に小径ギヤ、大径ギ
ヤ、中径ギヤとなっていて副変速軸25に摺動自在にスウ
ラインを嵌合していて、副変速レバー72によりアーム及
びシフター72bを介して切換作動し、カウンター軸26に
は前記副変速歯車41の各大・中・小のギヤが選択的に噛
合する大歯車42、小歯車43、中歯車45を固定し、前記サ
イドクラッチ軸27の中央に回転自在に支承したセンター
ギヤ46は前記小歯車43に噛合していて軸支部両側にクラ
ッチを有し、その両側には左右一対のクラッチギヤ48,5
0を回転は伝えるが左右には摺動自在に装着してあり、
各クラッチギヤ48,50の外側にはサイドブレーキ51,52を
装着してあり、その上方に油密に支承されていて操向切
換装置を構成するスプール53は、左右一対のフランジ5
5,56を有し、下端が上記クラッチギヤ48,50の周溝に遊
嵌したシフター57,58の上端の折曲部は、前記スプール5
3のフランジ55,56の内側に対向しており、該スプール53
の両端が挿入されている油室60,61は油圧回路図に示す
如く操向バルブ62を介してポンプ63に接続してある。
そして、前述のベルト式無段変速機構以下の各伝動軸
中、駆動軸15、従動軸20及び車軸30は第1図に示す如く
側面視で逆三角形状に配設されており、刈取駆動軸23は
上方の駆動軸15と従動軸20との間に配設し、増減速機構
を構成する副変速軸25、カウンター軸26及びサイドクラ
ッチ軸27は、従動軸20と車軸30との間に配列されてい
る。このように構成することによりベルト式無段変速装
置がミッションケース10の高さ内に位置することとな
り、第1図に示す如く無段変速装置の駆動割プーリー14
と従動割プーリー18とを運転ステップ8の下方へ侵入さ
せた状態でミッションケース10を配設することができ、
その側方に前処理装置7等の他の作業機を配設する場
合、該作業機を運転ステップ8に接近させることができ
るか、又は充分に余裕のある状態で配設することができ
る。
また、前記操作盤4には球体64により異方向に傾動す
るように支持された1本の操作レバー59を設けてあり、
上記操向バルブ62と、前述の前処理装置7の油圧シリン
ダ6aの昇降バルブ65とをユニットAとして一体に結合す
ると共に操向バルブ62は球体64の一側部に、昇降バルブ
65は後部(又は前部)に位置するようにして、前記操作
盤4の骨格部材である左右の支柱を連結した横桟に固定
されているブラケット4cに取付け、それらのラム62a,65
aをそれぞれ操作レバー59に連動連結し、昇降バルブ65
のラム65aの上端部側面には突起65bを固定してあり、操
作盤4に回動自在に支持したロック軸67は、外端に握り
部68を有し内端部外周を三日月状に切欠して突起65bが
下降するのを許容するようになし、切欠してない外周面
を下降ストッパー69とし、その外側に逆L字状の上昇ス
トッパー70を固定してある。
而して、前記駆動割プーリー14に付設されていてその
V溝幅を拡縮するカムはミッションケース10と一体な固
定カム74aと回動及び摺動可能な可動カム74bとで構成さ
れており、該可動カム74bに連結した油圧シリンダ73は
ポンプ63に付設した変速バルブ75に接続されている。
第6図は上記変速バルブ75と前記操向バルブ62と昇降
バルブ65との油圧回路を示すものであって、操向バルブ
62と昇降バルブ65の中立位置をそれらが共に中立状態で
あるとポンプ63に通ずるように油路76により直列に接続
すると共に昇降バルブ65をそれが優先されるように操向
バルブ62よりもポンプ63側に位置させ、両バルブ62,65
の給油油路77,78及びそれらのバルブ62,65を迂回した油
路80には絞り弁81,82,83を介装して流入量を制限するの
で各油圧作動部を同時に操作することができ、昇降バル
ブ65の戻り油路84にも絞り弁85を介装して前処理装置7
の自重により縮小作動する単動型の油圧シリンダ6aから
の作動油流出速度を制限し、変速バルブ75への作動油は
油路86により給油される。
ベルト式無段変速装置の操作系を第5図について説明
すると、主変速レバー71の前後回動支軸71aの両側に
は、開口部が中立状態で対向する一対のアーム87a,87b
を軸支してあり、それらのボスから前後に突出したアー
ム88,89は連繋機構を構成する支軸90のアーム91,92にロ
ッド93,94により連動連結され、上記支軸90の端部のア
ーム95は中間軸96のアーム97にロッド97aにより連結
し、中間軸96には揺動アーム96aを固定し、中間歯車を
兼ねた遊動歯車96bは回動自在に支持してあり、揺動ア
ーム96aの先端に回動自在に軸支した歯車98にはフック
ロッド99を固定してあり、このフックロッド99の先端を
回動軸100に固定したプレート101の長孔102に遊嵌し、
回動軸100の一端はミッションケース10外へ突出してお
り、この突出部に固定したアーム103はポンプ63に付設
した変速バルブ75のバルブアーム104にロッド104aと受
ピン103aと該受ピン103aの左右に圧接される一対の圧縮
スプリングからなる融通弾機103b,103bを介して連動連
結してある。また、前記無段変速装置の固定カム74aに
嵌合すると共に可動カムと74bの重合部を覆う筒体105の
一側には無段変速装置のフィードバック機構を構成する
歯車105aを刻設してあり、軸106の一端に固定した歯車1
07を上記歯車105aに噛合させ、他端に固定されていてミ
ッションケース10内にある中間歯車108は前記遊動歯車9
6bに噛合している。更に、前記筒体105の外周に溶接し
た連結板105は、前記油圧シリンダ73のロッドの下端に
ピン73aで連結すると共に可動カム74bに固定したアーム
74cと一体な受ピン74dに当接するようになっている。
次に地上にて操作する変速操作装置について説明する
と、前記ポンプ63に付設されている変速バルブ75のバル
ブアーム104を第5図(a)に示す如くロッド104aと反
対側へ延出させるとともに延出端部にピン104bを突設
し、このピン104bに遊嵌した細長いU字状のリンク104c
には、ソレノイドSのプランジャS−1を連結し、上記
リンク104cはアーム104が中立姿勢になった状態でピン1
04bが図示のように長孔部の中間に臨むように融通機構
を構成し、前記ソレノイドSの回路に挿入した人為操作
具となる押し釦型のスイッチS1は脱穀装置3のフィード
チエン131の始端近傍の下部等、適宜の手作業位置に装
着してあり、更に、前記変速レバー71と変速バルブ75の
連繋機構中に介装した融通弾機103bは、リンク104cがバ
ルブアーム104を回動させた時、ロッド104aが作動しな
いようにする。
第5図(b)は手作業時に機体を移動させる装置の他
の実施例を示すもので、このリンク104dには融通機構を
構成する長孔を穿設してあり、バルブアーム104の延出
部に突設したピン104bを中立状態で長孔の中間に位置す
るように遊嵌し、該リンク104dの一端に戻しスプリング
104eを、他端に中立状態では前記融通弾機103bより強い
釣合いバネ104fを付設し、この釣合いバネ104fを前記脱
穀装置3のフィードチエン3aの始端側下部に人為操作具
として付設した作業部変速レバー71bにワイヤー71cにて
連動連結し、該作業変速レバー71bは操作パネルのガイ
ド溝に挿通してある。なお、バルブアーム104のポンプ6
3側の連結構成は前述の実施例と同様に構成されている
ので説明を省略する。
また、前記主変速レバー71の前後回動支軸71aを上部
に固定したL字アーム109は支点軸109aにより左右回動
可能に支持されており、その側端部は、前記前後進変速
クラッチ36のシフター37を作動させる連動部材を構成す
るアーム110にロツド111を介して連動連結されているの
で、主変速レバー71を中立位置となる横溝部の中間に位
置させた状態では、上記前後進変速クラッチ36は中立位
置にあり、左右方向に傾動すると前後進の切換が行なわ
れ、この状態では前記油圧シリンダ73は縮小して駆動割
プーリー14の溝幅が最大になって、また、主クラッチ17
が切りとなる非伝動状態になっており、このような切換
状態から前方、又は後方へ傾動するとアーム95が下降
(増速)回動し、歯車98は揺動アーム96aと共に下降回
動しながら回動し、それと一体なフックロッド99がプレ
ート101を下降回動させ、それにより変速バルブ75を開
き、ポンプ63からの作動油が油圧シリンダ73に送られ、
該油圧シリンダ73は伸長しながら連結板105bで受ピン74
dを押し下げるので、前記連結板105b及び可動カム74bが
回動して増速される。この可動カム74bが回動すると、
それと一体な筒体105の歯車105aが回動し、それに噛合
している歯車107,及びミッションケース10内の中間歯車
108,遊動歯車96bを介して歯車98が回動し、それと一体
なフックロッド99が上昇回動する方向に回転させるの
で、アーム103が図において時計方向に回動することと
なり、変速バルブ75は順次閉じ作動し、所定の増速変速
作動が完了する。逆に主変速レバー71を中立位置に向け
て傾動すると各部が前述とは逆の作動を行なって油圧シ
リンダ73が縮小し減速される。その際、可動カム74bの
回動角はミッションケース10内にて軸支されている歯車
108,96b,98,フックロッド99及びプレート101等により変
速バルブ75にフィードバックされるので、正確に伝達さ
れると共にフィードバック機構に泥土や藁屑その他のも
のが付着することがない。前記フックロッド99は中立位
置でプレート101に穿設してある長孔102の軸心側端部に
位置しているので、機械的作動伝達方式では部材の連結
部に多少のがたを必然的に有するが、フックロッド99が
歯車98と共に等速回転しても、中立位置近傍ではプレー
ト101の回転速度が速く、変速バルブ75を中立位置近傍
で急速に作動させ、変速完了位置に近付くにつれ回転速
度が遅くなる。
更に、主変速レバー71の基部寄りの側部に制御ピン14
6を突設し、L字アーム109の上部の前後回動支軸71aを
反対側に固定したブラケット147には、制御アーム148の
基部を支点ピン150により上下回動可能に枢支すると共
に弾機151により上昇回動付勢し、該制御アーム148の上
面を前記制御ピン146の回動軌跡、即ち、前後回動支軸7
1aを中心とする円弧状に形成し、その中間部を山形に隆
起させて前後に急傾斜下降面149,149を形成し、その頂
部に前記制御ピン146が係合する凹部148aを設け、該凹
部148aの直下にストッパーピン152を突設し、上記L字
アーム109に穿設した大径の丸孔153にはストッパーピン
152を遊嵌してある。
次にサイドクラッチ及びサイドブレーキの操作系につ
いて説明すると、ブレーキペタル112に連結した操作ロ
ッド113の先端側は前記筒体105と一体な受金114にピン
で止着されたパイプ115に遊嵌され、油圧シリンダ73が
縮小した状態で上記パイプ115の端部は、操作ロッド113
の受ナット113aに当接しており、中途部は側面視で逆ヘ
字状をなすリンク116にピン116aで連結してあり、主変
速レバー71を所望の変速位置から中立位置へ戻す時、中
立位置の手前側でパイプ115が操作ロッド113に固定され
た受ナット113aを第1図において右側へ移動させ、該リ
ンク116の中間の従動軸20に嵌合している部分には、前
記主クラッチ17を断続する117を付設してあり、これに
より主クラッチ17は前記中立位置の手前側で切りとな
る。また、リンク116の他端はミッションケース10の前
面に支点ピン118により枢支されている天秤アーム119の
一端上面に重合している。前記クラッチギヤ48,50を左
右動させるシフター57,58のシフター軸120,120の外端部
には、それぞれ外側上方へ向かう下部アーム121,121を
螺着して止め、それらの外端に枢着した上部アーム122,
122の他端部を全体としてパンタグラフ状になるように
筒体123に枢着し、前記クラッチギヤ48,50に付設してあ
る戻しスプリングより強いコイルスプリング124を上記
筒体123に嵌装し、これに下方から挿入したボルトから
なるセンターロッド125の上端は、前記天秤アーム119の
他端に連結してある。
従って、ブレーキペダル112を踏み込むか、又は主変
速レバー71を所望の変速位置から中立位置へ戻すと、先
ず主クラッチ17が切れて伝動が断たれると共にリンク11
6が第1図において時計方向に回動するので、その外端
が天秤アーム119の一端を押し下げることとなり、これ
によりセンターロッド125が引き上げられ、クラッチギ
ヤ48,50が切れ、更にリンク116が回動すると、サイドブ
レーキ51,52は、制動過程を経て車軸30を停止させる。
また、上記コイルスプリング124はサイドブレーキ51,52
のディスクが摩耗した時それを吸収し、ブレーキ圧を調
整する時ナット126により左右のものを同時に調整する
ことができる。127は起立姿勢にした下部アーム121,121
に突設したピンであって、操作盤4に左右一対のサイド
クラッチレバーを設けた場合、それらのレバーをリンク
を介して連結する。
前述のコンバインにおいて、作業中又は路上走行等に
おいて、ロック軸67を回動して下降ストッパー69及び上
昇ストッパー70をラム65a及びそれに突設されている突
起65bの昇降軌跡外へ退避した非作用姿勢とし、主変速
レバー71を中立位置から左右傾動して前後進変速クラッ
チ36を左右動させると前進又は後進に切換わり、無段変
速装置は主変速レバー71を中立位置から前方へ傾動する
と前進増速、後方へ傾動すると後進増速になる。
その際、主変速レバー71を傾動し始める時、制御ピン
146は凹部148aの両端の凸部を制御アーム148を圧接して
いる弾機151に抗して押し下げながら移動するので大き
な操作力を要し、この状態で前記制御ピン146が急傾斜
下降面149に至ると、弾機151の付勢力と急傾斜下降面14
9とにより急速に移動し、それと一体な主変速レバー71
が一挙にかつ急速に回動し、前述のように無段変速装置
が急速に変速作動し、それに伴って操作ロッド113が移
動して先ずサイドブレーキ51,52の制動を解除し、そし
て、クラッチギヤ48,50を入りに、また、その間に主ク
ラッチ17を入り作動し、クラッチギヤ48,50が入った直
後に主クラッチ17は完全な入り状態になり、主変速レバ
ー71は前記急傾斜下降面149に隣接する1速位置へ移行
し、それに続いて2速、…6速等、所望の変速位置へ傾
動する。このように主変速レバー71を中立位置の近傍で
急速に傾動させて主クラッチ17を一挙に入り作動させる
ので、急傾斜地にて発進する時、機体が後退することが
ない。また、停止する時、主変速レバー71を制御ピン14
6が急傾斜下降面149に到達する時、抵抗を受けるので運
転者は主変速レバー71を一挙にかつ強い操作力で操作す
るので、半クラッチ状態を避けて一挙にサイドブレーキ
51,52を作動させることができる。
また、操作レバー59を左側に傾動すると、操向バルブ
62がポンプ63からの作動油を左側の油室60に圧送するよ
うに切換わり、それによりスプール53が右側へ摺動し、
その側のフランジ55は中途部が枢支されているシフター
57の上部を右側へ傾動させるので左側のクラッチギヤ48
が切れ、この状態で機体は緩やかに左旋回し、更にシフ
ター57を傾動させるとサイドブレーキ51が作動して機体
は左側へ急旋回する。
機体を右旋回させる場合は操作レバー59を右側に傾動
するとスプール53が上述とは逆方向に摺動するので機体
は右旋回する。
更に、刈取高さを調節する時、機体を回行させる時、
又は路上走行時等に前処理装置7を昇降させる場合、前
記操作レバー59を後方へ傾動すると昇降バル65のラム65
aが押し下げられ、ポンプ63からの作動油が昇降用の油
圧シリンダ6aに圧送されて前処理装置7が上昇し、前方
へ傾動すると、前記ラム64aが引き上げられて油圧シリ
ンダ6a内の作動油が前処理装置7の自重によりタンクへ
圧出され、前処理装置7は下降する。なお、操作レバー
59から手を離すと復帰スプリング等により中立位置に復
帰する。
コンバインの伝動系をい第13図に基づいて説明する
と、128はエンジン、128aは第1送風ファン、128bは揺
動選別体、129は扱胴、130は処理胴、131はフィードチ
エン、132は排藁搬送チエン、133は一番移送螺旋、134
は一番揚穀螺旋、135は二番送風ファン、136は二番移送
螺旋、137は二番還元螺旋、138は吸引排塵ファン、139
はカッター、140は刈刃、141は穀稈引起チエン、142は
ラグ付掻込ベルト、143は掻込輪、144は刈取穀稈を脱穀
装置に搬送供給する株元搬送チエン、145は同上穂側搬
送チエンである。
而して、圃場の枕地等にて手刈りした穀稈を手作業で
脱穀処理する場合、運転者は脱穀装置3を駆動した状態
で手刈穀稈のある場所の近傍で主変速レバー71を中立位
置に戻して機体を停車させるとともに主変速レバー71を
前進待機位置へ傾動した状態で下車し、手刈穀稈を脱穀
装置3のフィードチエン131と挟扼レールの始端に供給
して脱穀処理する。
停車位置の近傍の脱穀処理が完了して次の場所に機体
を移動させる時、運転者は運転部に搭乗することなく、
人為操作具がスイッチS1である場合、それを押すと、ソ
レノイドSに通電されるのでプランジャーS−1がリン
ク104cを融通弾機103bを圧縮しながら引張るので、バル
ブアーム104が図において反時計方向に回動し、変速バ
ルブ75が増速側へ切替わり、油圧シリンダ73が伸長作動
して機体は増速されながら前進する。すると前述のよう
にフィードバック機構が作動してアーム103が時計方向
に回動し、それにより図において右側の融通弾機103bが
圧縮されて前記ソレノイドの電磁力より強くなる(ソレ
ノイドSの電磁力が強い場合はリンク104cとプランジャ
ーS−1との間に釣り合いバネ104fを介装する)ので、
バルブアーム104が戻り回動して中立位置に復帰し所定
の車速になり、目的の場所に到達する直前に、前記スイ
ッチS1をOFFにすると押し出し付勢された前記プランジ
ャーS−1がリンク10cを伴って所定位置へ戻り、それ
によりフィードバック時に圧縮された融通弾機103bは、
バルブアーム104を第5図において左側へ押して時計方
向に回動させるので、変速バルブ75は減速側へ切換わ
り、油圧シリンダ73は縮小作動し、それがフィードバッ
クされてバルブアーム104を中立位置に復帰させるので
機体が停止する。
また、人為操作具が作業部変速レバー71bである場
合、それをガイド溝の一端の切り位置から他方へ傾動す
るとアーム104bがワイヤー71c及び釣合バネ104fを介し
て図において左側へ引張られ、前述と同様に機体は前進
する。その際、フィードバック機構の作動によりロッド
104aが引張作用をなし、それにより右側の融通バネ103b
が圧縮されて釣り合いバネ104fより強くなるのでバルブ
アーム104は中立位置に復帰し、走行装置は作業部変速
レバー71bの係止位置により設定されか速度で走行し、
停車させるべく作業変速レバー71dを一端に戻し傾動す
ると、アーム104dが戻しスプリング104eにより図示の位
置へ戻り、バルブアーム104は圧縮された融通弾機103b
により逆向きに回動して油圧シリンダー75を縮小作動さ
せ、それによるフィードバック作用により前述の実施例
と同様にして中立位置に復帰し、機体は意図する位置で
停止する。
(ト) 考案の効果 本考案は前述のように構成するので、運転者が下車し
て手扱作業等の刈取脱穀作業以外の作業を行なう時、変
速レバー71を前進待機位置又は後進待機位置にシフトし
てから下車して地上作業を行ない、また、次の作業場所
に移動する場合は機体部分に装着した操作手段S1,71bを
操作することにより、機体を円滑に移動させることがで
きる。従って、運転者は運転部に再び搭乗した後、変速
レバー71を操作して機体移動を行うという手間がなく、
それにより従来のような面倒な操縦操作を必要とせず、
機体を容易にかつ高能率に移動させることができる。
また、運転者が運転部に搭乗した状態で変速レバー71
により前進、又は後進に変速する場合、或いは、運転者
が地上から操作手段S1,71bを操作して機体を走行させる
場合の何れでも、他方の操作手段、又は変速レバーは、
それぞれ操作手段側に設けたリンク104c、104dの長孔
部、及び変速レバー側に設けた融通弾機103bによって不
測な移動が阻止されるため、予期せぬ変速レバー等の移
動によって運転者が障害を被るといった弊害を未然に防
止することができる。
さらに、前記操作手段S1,71bによる機体の走行は、前
後進変速装置33,35,36が前進位置又は後進位置に切り換
えてある場合においてのみ有効に機能するから、例え
ば、機体を一時的に駐車させておく際には、前後進変速
装置を変速レバー71によって中立位置に操作しておくこ
とにより、操作手段を誤って操作した場合にも機体が不
測に発進するといったことがなく、きわめて安全に機体
の走行操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであって、第1図
(a)はミッションの一部を破断した側面図、同図
(b)は同上一部の断面図、第2図は同上後部と前部の
展開断面図、第3図は同上上部の縦断面図、第4図は同
上左断面図、第5図(a)は変速操作系の分解斜視図、
同図(b)は他の実施例の斜視図、第6図は油圧回路
図、第7図は操作盤の上部の断面図、第8図(a)は昇
降ロック装置の斜視図、同図(b)は同上正面図、第9
図(a)は同上ロック状態を示す斜視図、同図(b)は
同上正面図、第10図は運転部の平面図、第11図はコンバ
インの右側面図、第12図は同上後部を省略した左側面
図、第13図はコンバインの伝動系統図、第14図(a)は
主変速操作部の平面図、同図(b)は同上側面図であ
る。 1……走行装置、10……ミッションケース、14……駆動
割プーリー、17……主クラッチ、18……従動割プーリ
ー、36……前後進変速クラッチ、71……主変速レバー、
71b……作業部変速レバー(操作手段)、73……油圧シ
リンダ、75……変速バルブ、90……支軸(連繋機構)、
103b……融通弾機、104……バルブアーム、104b……ピ
ン、104c,104d……リンク(融通機構)、105a……歯車
(フィードバック機構)、111……ロッド(連動部
材)、S1……スイッチ(操作手段)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体の運転部に前後・左右に傾動操作し得
    る変速レバー(71)を設け、該変速レバーの左右方向へ
    の傾動操作により連動部材(111)…を介してミッショ
    ンケース(10)内に設けた前後進変速装置(33),(3
    5),(36)を前進位置、中立位置又は後進位置の順に
    切り換えるようになすと共に、該変速レバーの前進位
    置、又は後進位置における前後方向への傾動操作により
    連繋機構(90)…を介して変速バルブ(75)を切り換
    え、また、その変速バルブの切り換えによって作動油を
    給排される油圧シリンダ(73)により前記前後進変速装
    置(33),(35),(36)の伝動上手側に設けた主クラ
    ッチ(17)の入切りと無段変速装置(14),(18)の増
    減速を可逆的に行わせ、そして、増減速された無段変速
    装置の変速位置をフィードバック機構(105a)…により
    変速バルブにフィードバックさせて、操作レバーによっ
    て切り換えられた変速バルブを中立位置に復帰させ、以
    て、機体の走行速度を当該変速レバーの前後方向におけ
    る操作位置に対応する速度になるように変速するコンバ
    インにおいて、前記変速バルブ(75)を切り換えるバル
    ブアーム(104)の一端にピン(104b)を立設すると共
    に、該ピン(104b)に運転部以外の他の機体部分に装着
    した操作手段(S1),(71b)に連繋するリンク(104
    c),(104d)の長孔部を係合させ、前記前後進変速装
    置(33),(35),(36)が変速レバー(71)により前
    進位置又は後進位置に切り換えてある場合において、該
    操作手段の指令に基づくリンク(104c),(104d)の変
    速バルブの切り換え作動により、変速バルブ(75)を切
    り換えて油圧シリンダ(73)により主クラッチ(17)を
    入り状態になし、且つ、無段変速装置(14),(18)を
    増速作動させて機体の走行を可能になす一方、前記変速
    レバーと変速バルブのバルブアーム(104)との連繋機
    構中に融通弾機(103b)を介装し、上記操作手段又は変
    速レバーの一方が変速バルブを切り換え作動する際、前
    記融通弾機(103b)又はリンク(104c),(104d)の長
    孔部が他方の変速レバー又は操作手段の不測な変位を妨
    げ、互いに独立して機体の走行操作を可能に構成してあ
    ることを特徴とするコンバインにおける走行操作装置。
JP1251590U 1990-02-10 1990-02-10 コンバインにおける走行操作装置 Expired - Lifetime JP2561395Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1251590U JP2561395Y2 (ja) 1990-02-10 1990-02-10 コンバインにおける走行操作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1251590U JP2561395Y2 (ja) 1990-02-10 1990-02-10 コンバインにおける走行操作装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03125947U JPH03125947U (ja) 1991-12-19
JP2561395Y2 true JP2561395Y2 (ja) 1998-01-28

Family

ID=31515991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1251590U Expired - Lifetime JP2561395Y2 (ja) 1990-02-10 1990-02-10 コンバインにおける走行操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2561395Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03125947U (ja) 1991-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5020308A (en) Self-propelled steerable walk behind mower linkage
JP4629881B2 (ja) 乗用型水田作業機
JP2561395Y2 (ja) コンバインにおける走行操作装置
JP2007252347A (ja) コンバインの駆動制御装置
JPH082037Y2 (ja) 車両における変速装置
JP2507743Y2 (ja) 車両における無段変速操作装置
KR100485259B1 (ko) 승용형 작업기
JP2520992Y2 (ja) ベルト式無段変速装置
JP2561398Y2 (ja) コンバインにおける走行操作装置
KR101603347B1 (ko) 예취 수확기
JP4162415B2 (ja) 乗用田植機
JPH082032Y2 (ja) 車両におけるサイドクラッチ操作装置
JP5432871B2 (ja) 作業車
JP4957664B2 (ja) コンバイン
JP3625982B2 (ja) コンバインの刈取制御装置
JP2527907Y2 (ja) 農用車両におけるブレーキ装置
JP2535746Y2 (ja) 農用車両における車速制御装置
JP4474793B2 (ja) 走行装置
JP2535747Y2 (ja) コンバインにおける操向装置
JP4297589B2 (ja) 乗用型田植機
KR101877199B1 (ko) 작업차
JP3541423B2 (ja) 作業機の走行装置
JP2683889B2 (ja) 走行作業車における油圧操作装置
JP4691832B2 (ja) コンバイン
JPH0530511Y2 (ja)