JP2003276133A - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JP2003276133A JP2002080143A JP2002080143A JP2003276133A JP 2003276133 A JP2003276133 A JP 2003276133A JP 2002080143 A JP2002080143 A JP 2002080143A JP 2002080143 A JP2002080143 A JP 2002080143A JP 2003276133 A JP2003276133 A JP 2003276133A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンボス加工による凹凸模様を有する上、耐
擦傷性、表面保護層の密着性、及びそれを含めた耐候性
も良好な化粧シートとする。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂の基材シート1上
に、絵柄層2、2液硬化型ウレタン樹脂の接着層3、ポ
リオレフィン系樹脂の透明樹脂層4、2液硬化型ウレタ
ン樹脂のプライマー層7、電子線硬化型樹脂でウレタン
アクリレート系電離放射線硬化性樹脂の表面保護層5が
積層され、更に表面保護層上から凹凸模様6が賦形され
ており、プライマー層のウレタン樹脂の主剤がアクリル
−ウレタンブロック共重合体でそのウレタン部分のイソ
シアネート成分が脂肪族及び/又は脂環式であり、硬化
剤のイソシアネートも脂肪族及び/又は脂環式である構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の外装、内
装、建具、家具、車両内装等の表面装飾等に用いられる
化粧シートに関する。特に、塩化ビニル樹脂シートを使
用しない非塩ビ系の化粧シートとして、エンボス加工に
よる凹凸模様を有する上、表面の耐擦傷性、表面保護層
の密着性も良好な化粧シートに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、化粧シートの基材シートとして
は、塩化ビニル樹脂シートが多用されてきたが、最近で
は地球環境への配慮から、該樹脂シートに替わってポリ
オレフィン系樹脂シート等の非塩ビ系の樹脂シートが使
用される様になってきた。例えば、特開平6−1683
2号公報では、ポリオレフィン系樹脂としてオレフィン
系熱可塑性エラストマーを用いた化粧シートが開示され
ており、オレフィン系熱可塑性エラストマーからなる基
材シートに、絵柄層を印刷形成した後、更にオレフィン
系熱可塑性エラストマーからなる透明樹脂層を積層一体
化すると同時にエンボス加工により凹凸模様を賦形し、
更にその上からウレタン樹脂や電離放射線硬化性樹脂に
よる表面保護層を形成した構成の化粧シート等が開示さ
れている。 【0003】この様に、基材シートやその上の透明樹脂
層にオレフィン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフ
ィン系樹脂を用いれば、確かに塩化ビニル樹脂シート使
用時の場合の様な地球環境問題への懸念は解消する。し
かも、透明樹脂層は熱可塑性樹脂であり、熱圧によるエ
ンボス加工で凹凸模様を賦形するにも適した構成となる
上、表面樹脂層によって耐擦傷性も向上するし、また表
面保護層中にマット剤を添加しておけば、表面の艶調整
もできる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、表面保護層として2液硬化型ウレタン樹脂を用いた
場合には、確かに耐擦傷性は向上するのだが、化粧シー
トを木質板等の基材に貼着して化粧板としたものを多数
枚積み重ねて運搬すると、化粧シート表面が擦られて傷
が発生する問題があり、そこまでの耐擦傷性は得られな
い。 【0005】この様な製品運搬時の表面傷付きの問題
は、2液硬化型ウレタン樹脂等よりは、架橋密度を上げ
られる紫外線硬化型樹脂を表面保護層に採用すれば、解
決する。しかし、紫外線硬化型樹脂は、架橋硬化の為の
紫外線ランプの発熱によって化粧シートが加熱される問
題がある。更に、紫外線で架橋硬化させる為に、化粧シ
ートの耐候性向上の為に表面保護層中へ紫外線吸収剤を
添加できないという別の問題も発生する。その上、紫外
線硬化型樹脂は、硬化反応速度、温度、及び酸素濃度の
硬化時間への関与が深く、加工速度の高速化が難しいと
いった問題もある。 【0006】また、表面保護層の樹脂に電離放射線硬化
性樹脂を用いると、2液硬化型ウレタン樹脂等に比べて
表面保護層の密着性が悪く、その下の透明樹脂層がポリ
オレフィン系樹脂である場合には、該透明樹脂層表面を
コロナ放電処理等の易接着処理を施して密着性を向上さ
せた後に行うのが普通であるが、それでも十分で確実な
密着性は得難い。 【0007】そこで、本発明の課題は、エンボス加工に
よる凹凸模様を有する上、表面の耐擦傷性、表面保護層
の密着性及びそれを含めた耐候性も良好な化粧シートを
提供する事である。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の化粧シートでは、ポリオレフィン系樹脂か
らなる基材シート上に、絵柄層、2液硬化型ウレタン樹
脂の硬化物からなる接着層、ポリオレフィン系樹脂から
なる透明樹脂層、電離放射線硬化性樹脂の硬化物からな
る表面保護層がこの順に積層され、該表面保護層の上か
らエンボス加工による凹凸模様が賦形されてなる化粧シ
ートに於いて、透明樹脂層と表面保護層間に、アクリル
−ウレタンブロック共重合体とイソシアネートとからな
る2液硬化型ウレタン樹脂を硬化してなるプライマー層
を有し、且つ前記アクリル−ウレタンブロック共重合体
のウレタン部分に於けるイソシアネート成分及び前記イ
ソシアネートが、且つ脂肪族イソシアネート及び/又は
脂環式イソシアネートであり、且つ前記表面保護層の電
離放射線硬化性樹脂はウレタンアクリレート系の電子線
硬化型樹脂である構成とした。 【0009】この様な構成とすることで、製品運搬時の
耐擦傷性も十分確保される上、その為の表面保護層の密
着性と、その耐候性(耐候密着性)も良好な化粧シート
となる。それは、プライマー層の2液硬化型ウレタン樹
脂の主剤がアクリル−ウレタンブロック共重合体で、表
面保護層の樹脂がウレタンアクリレート系の電離放射線
硬化性樹脂である為に、これらの両層の密着性が良くな
るからである。しかも、プライマー層のアクリル−ウレ
タンブロック共重合体はそのイソシアネート成分が脂肪
族や脂環式であり、且つその硬化剤のイソシアネートも
脂肪族や脂環式である為に、これらイソシアネートその
ものが耐加水分解性、耐熱性等にも優れたものである等
の為にプライマー層自体の耐候性が向上し、プライマー
層による密着性の耐候性も良くなるからである。また、
表面保護層を形成後に表面保護層上からエンボス加工で
凹凸模様を賦形時に、表面保護層が剥離する様な密着性
不足も起きない。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の化粧シートについ
て、図面を参照しながら実施の形態を説明する。 【0011】〔概要〕先ず、図1は本発明の化粧シート
の一形態を示す断面図である。図1に示す化粧シートS
は、基本的には、ポリオレフィン系樹脂からなる基材シ
ート1の上に、絵柄層2、2液硬化型ウレタン樹脂の硬
化物からなる接着層3、ポリオレフィン系樹脂からなる
透明樹脂層4、電離放射線硬化性樹脂の硬化物からなる
表面保護層5が、順次積層され、該表面保護層5の上か
ら、エンボス加工による凹凸模様6が賦形された構成で
あるが、更に、上記透明樹脂層5と表面保護層6との間
にはプライマー層7を設けた構成である。しかもこの上
記プライマー層7は、アクリル−ウレタンブロック共重
合体の主剤とイソシアネートの硬化剤とからなる2液硬
化型ウレタン樹脂を硬化してなる層として構成する。さ
らにまた、前記主剤であるアクリル−ウレタンブロック
共重合体は、そのウレタン部分に於けるイソシアネート
成分を、脂肪族イソシアネート、脂環式イソシアネー
ト、或いはこれら両イソシアネートとする。一方、前記
硬化剤であるイソシアネートにも、脂肪族イソシアネー
ト、脂環式イソシアネート、或いはこれら両イソシアネ
ートを用いる。そして、前記前記表面保護層の電離放射
線硬化性樹脂には、ウレタンアクリレート系の電子線硬
化型樹脂を用いた構成としてある。以上の如き構成によ
って、表面保護層表面からのエンボス加工による凹凸模
様を有する化粧シートにて、表面の耐擦傷性、表面保護
層の密着性及びそれを含めた耐候性が良好な化粧シート
となる。 【0012】〔基材シート〕基材シート1はポリオレフ
ィン系樹脂で構成する。基材シートは用途に応じて、隠
蔽性又は透明とする。一般的には、基材シート1は着色
隠蔽性としたポリオレフィン系樹脂で構成することが多
い。基材シートを着色隠蔽性とするのは、被着体色を隠
蔽し化粧シートの意匠表現の邪魔にならない様にした
り、絵柄層に対する基調色を演出したりする為である。
もちろん、被着体色の隠蔽が不要ならば、基材シートは
透明でも良い。基材シートを透明とする場合としては、
例えば木質の被着体の板目等を活かす等、被着体の(表
面模様を含む)色を下地として活かす場合等である。な
お、透明とは無着色透明の他に、着色透明、半透明等で
ある。なお、着色や隠蔽性とする為の着色剤としては、
公知の着色剤を使用できる。例えば、チタン白、カーボ
ンブラック、弁柄、黄鉛、群青等の無機顔料、アニリン
ブラック、キナクリドン、イソインドリノン、フタロシ
アニンブルー等の有機顔料等の着色剤を用いる。これら
着色剤は1種又は2種以上混合して用いられる。 【0013】基材シートに用いるポリオレフィン系樹脂
としては、ポリエチレン(低密度、中密度、又は高密
度)、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテ
ン共重合体等の高結晶質の非エラストマーポリオレフィ
ン系樹脂、或いは各種のオレフィン系熱可塑性エラスト
マーが用いられる。オレフィン系熱可塑性エラストマー
としては、例えば下記のものが使用できる。 【0014】(1)特公平6−23278号公報記載
の、(A)ソフトセグメントとして、数平均分子量Mnが
25,000以上、且つ、質量平均分子量Mwと数平均
分子量Mnとの比Mw/Mn≦7の沸騰ヘプタンに可溶
なアタクチックポリプロピレン10〜90質量%と、
(B)ハードセグメントとして、メルトインデックスが
0.1〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性のアイソタ
クチックポリプロピレン90〜10質量%、との混合物
からなる軟質ポリプロピレン。 【0015】この種のオレフィン系熱可塑性エラストマ
ーの中でも、所謂「ネッキング」を生じ難く、加熱、加
圧により各種形状に成形したりエンボス加工する際に適
性良好なものとしては、アイソタクチックポリプロピレ
ンとアタクチックポリプロピレンとの混合割合が、アタ
クチックポリプロピレンの質量比で5質量%以上50質
量%以下のものである。アタクチックポリプロピレンの
質量比を5質量%以上とすることにより、エンボス加工
したり、三次元形状、乃至凹凸形状の物品表面形状に成
形する際のネッキングによる不均一なシートの変形、及
びその結果としての皺、絵柄の歪み等の欠点を解消する
事ができる。特にアタクチックポリプロピレンの質量比
が20質量%以上の場合が良好である。一方、アタクチ
ックポリプロピレンの質量比が増加し過ぎると、シート
自体が変形し易くなり、シートを印刷機に通したときに
シートが変形し、絵柄が歪んだり、多色刷りの場合に見
当が合わなくなる等の不良が発生し易くなる。また、成
形時にも破れ易くなる為に好ましくない。アタクチック
ポリプロピレンの質量比の上限としては、輪転グラビア
印刷等の通常の輪転印刷機を用いて絵柄層を印刷し、ま
た、シートのエンボス加工、真空成形、Vカット加工、
射出成形同時ラミネート等を採用する場合は50質量%
以下、より好ましくは40質量%以下である。 【0016】(2)エチレン−プロピレン−ブテン共重
合体樹脂からなる熱可塑性エラストマー。ここで、その
ブテンとして、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン
の3種の構造異性体のいずれも用いることができる。共
重合体としては、ランダム共重合体で、非晶質の部分を
一部含む上記エチレン−プロピレン−ブテン共重合体の
好ましい具体例としては次の(i)〜(iii)が挙げられる。 (i) 特開平9−111055号公報記載のもの。これ
は、エチレン、プロピレン及びブテンの三元共重合体に
よるランダム共重合体である。単量体成分の質量比はプ
ロピレンが90質量%以上とする。メルトフローレート
は、230℃、2.16kgで1〜50g/10分のも
のが好適である。そして、このような三元ランダム共重
合体100質量部に対して、燐酸アリールエステル化合
物を主成分とする透明造核剤を0.01〜50質量部、
炭素数12〜22の脂肪酸アミド0.003〜0.3質
量部を熔融混練してなるものである。 (ii)特開平5−77371号公報記載のもの。これは、
エチレン、プロピレン、1−ブテンの三元共重合体であ
って、プロピレン成分含有率が50質量%以上の非晶質
重合体20〜100質量%に、結晶質ポリプロピレンを
80〜0質量%添加してなるものである。 (iii) 特開平7−316358号公報記載のもの。これ
は、エチレン、プロピレン、1−ブテンの三元共重合体
であって、プロピレン及び/又は1−ブテンの含有率が
50質量%以上の低結晶質重合体20〜100質量%に
対して、アイソタクチックポリプロピレン等の結晶質ポ
リオレフィン80〜0質量%を混合した組成物に対し
て、N−アシルアミノ酸アミン塩、N−アシルアミノ酸
エステル等の油ゲル化剤を0.5質量%添加してなるも
のである。 【0017】なお、エチレン−プロピレン−ブテン共重
合体樹脂は、単独で用いても良いし、上記(i) 〜(iii)
に必要に応じ更に他のポリオレフィン系樹脂を混合して
用いても良い。 【0018】(3)特公昭53−21021号公報記載
の如き、(A) ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチ
ルペンテン等のオレフィン重合体(結晶性高分子)をハ
ードセグメントとし、これに(B) 部分架橋したエチレン
−プロピレン共重合体ゴム、不飽和エチレン−プロピレ
ン−非共役ジエン三元共重合体ゴム等のモノオレフィン
共重合体ゴムをソフトセグメントとし、これらを均一に
配合し混合してなるオレフィン系エラストマー。なお、
モノオレフィンゴム/オレフィン重合体=50/50〜
90/10(質量比)の割合で混合する。 【0019】(4)特公昭53−34210号公報等に
記載の如き、(B) 未架橋モノオレフィン共重合体ゴム
(ソフトセグメント)と、(A) オレフィン系共重合体
(結晶性、ハードセグメント)と硬化剤とを混合し、加
熱し剪断応力を加えつつ動的に部分架橋させてなるオレ
フィン系エラストマー。なお、(B) モノオレフィンゴム
/(A) オレフィン系共重合体=60/40〜80/20
(質量比)である。 【0020】(5)特公昭56−15741号公報等に
記載の如き、(A) アイソタクチックポリプロピレン、プ
ロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1
共重合体等のペルオキシドと混合・加熱すると分子量を
減じ、流動性を増すペルオキシド分解型オレフィン重合
体(ハードセグメント)と、(B) エチレン−プロピレン
共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三
元共重合体ゴム等のペルオキシドと混合・加熱すること
により、架橋して流動性が減じるペルオキシド架橋型モ
ノオレフィン共重合体ゴム(ソフトセグメント)、(C)
ポリイソブチレン、ブチルゴム等のペルオキシドと混合
・加熱しても架橋せず、流動性が不変の、ペルオキシド
非架橋型炭化水素ゴム(ソフトセグメント兼流動性改質
成分)、及び(D) パラフィン系、ナフテン系、芳香族系
等の鉱物油系軟化剤、とを混合し、有機ペルオキシドの
存在下で動的に熱処理してなるオレフィン系エラストマ
ー。なお、(A) が90〜40質量部、(B) が10〜60
質量部で、(A) +(B) =100質量部として、これに、
(C) 及び/又は(D) が5〜100質量部の配合比とな
る。 【0021】(6)特開平2−139232号公報に記
載の如き、エチレン−スチレン−ブチレン共重合体から
なるオレフィン系熱可塑性エラストマー。 【0022】(7)極性基としてヒドロキシル基又は/
及びカルボキシル基を持たせた、上記(1)から(6)
のオレフィン系熱可塑性エラストマー。例えば、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体等のグラフト重合でヒド
ロキシル基を、また、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸等の共重合体でカルボキシル基を導入したオレフィン
系熱可塑性エラストマーを用いる。極性基がこの様に例
えばヒドロキシル基とカルボキシル基の場合、どちらか
一方、又は両方を併用してもよい。また、極性基として
は、カルボニル基等でも良い。これら極性基は、絵柄
層、接着層等の他の層と密着性を向上させる作用を持
つ。 【0023】なお、上記ポリオレフィン系樹脂は単独使
用でも良いが、2種以上混合使用しても良い。また、異
なるポリオレフィン系樹脂の層からなる2層、3層等の
複層構成であっても良い。また、基材シート中には、必
要に応じ、充填剤、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、光安定
剤(紫外線吸収剤、ラジカル捕捉剤)等の公知の各種の
添加剤を添加する。 【0024】基材シートは、通常、上記の如きポリオレ
フィン系樹脂を、カレンダー法、インフレーション法、
Tダイ押出法等の公知の成膜方法によってシート(フィ
ルム)化した樹脂シートとして用意される。なお、基材
シートは、延伸シート、未延伸シートのいずれでも使用
可能であるが、Vカット加工等の成形適性は未延伸シー
トの方が良好である。また、使用する基材シートの厚み
は用途等によるが、20〜300μm程度である。 【0025】また、基材シートと他層との接着面には、
必要に応じ、従来公知の各種易接着処理を施しても良
い。例えば、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処
理等の表面処理、或いは、プライマー層形成等である。
なお、プライマー層は、2液硬化型ウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂等からなる公知のプライマー剤を用途に応じて
選択し、ロールコート等の公知の塗工法で形成すれば良
い。 【0026】〔絵柄層〕絵柄層2は、絵柄による意匠表
現の為のインキ層である。絵柄層2は基材シート1に対
して形成すれば良い。絵柄層の形成は、印刷法或いは塗
工法等の公知の形成方法で良く、例えば、グラビア印
刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷、活版印
刷、フレキソ印刷、静電印刷、インクジェット印刷、転
写印刷等の公知の印刷法で形成できる。また、絵柄層の
柄が全面ベタの場合には、ロールコート等の公知の塗工
法で形成することもできる。 【0027】なお、絵柄層の絵柄は、用途に応じて、例
えば、木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、
煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、
記号、各種抽象模様、或いは全面ベタ等、或いはこれら
の組合わせ等が用いられる。なお、絵柄層は、木目模様
等の模様を表現する柄パターン層と、全面ベタ層との組
み合わせでも使用される。全面ベタ層は、通常、隠蔽
層、着色層、着色隠蔽層等として使用される。 【0028】なお、絵柄層形成に用いるインキ(或い
は)塗料としては、バインダーの樹脂として、例えば、
ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、酢酸
ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロ
ース系樹脂、或いは、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリ
プロピレン等の塩素化ポリオレフィン樹脂等を、1種又
2種以上混合して用いる。但し、非塩ビ系の化粧シート
としては、塩素化ポリオレフィン樹脂等のハロゲン含有
樹脂は使用しない方が好ましい。 【0029】これらのなかでも、好ましい樹脂の一つ
に、ウレタン樹脂が挙げられる。本発明の化粧シートで
は、基材シートと透明樹脂層にポリオレフィン系樹脂を
使用しているが、このポリオレフィン系樹脂への密着性
を得やすいからである。上記ウレタン樹脂としては、熱
可塑性ウレタン樹脂、2液硬化型ウレタン樹脂等を使用
できる。2液硬化型ウレタン樹脂としては、例えば、後
述する接着剤で列記する如き樹脂等を使用できる。一
方、熱可塑性樹脂ウレタン樹脂は、2価のポリオール
(ジオール)と2価のポリイソシアネート(ジイソシア
ネート)を用いて、ウレタン結合を生成させて得られる
線状高分子であり、ブタンジオール等の低分子ジオー
ル、エチレンジアミン等のジアミン等の鎖伸長剤も適宜
用いる。 【0030】なお、前記インキの着色剤としては、公知
の着色剤、例えば、チタン白、亜鉛華、弁柄、朱、群
青、コバルトブルー、チタン黄、黄鉛、カーボンブラッ
ク等の無機顔料、イソインドリノンイエロー、ハンザイ
エローA、キナクリドンレッド、パーマネントレッド4
R、フタロシアニンブルー、インダスレンブルーRS、
アニリンブラック等の有機顔料(或いは染料も含む)、
アルミニウム、真鍮、等の金属粉末からなる金属顔料、
二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉からなる
真珠光沢(パール)顔料、蛍光顔料等が、1種又は2種
以上混合して用いられる。 【0031】〔接着層〕接着層3には、2液硬化型ウレ
タン樹脂を用いる。接着層3に、2液硬化型ウレタン樹
脂を用いる事で透明樹脂層を密着良く積層できる。接着
層3は、2液硬化型ウレタン樹脂の塗液を、基材シート
に絵柄層を形成して得た印刷シートの、絵柄層側の面に
対して塗工して形成することができる。この接着層3を
形成後、接着層面上にポリオレフィン系樹脂の透明樹脂
層を溶融押出塗工或いは樹脂シートのドライラミネーシ
ョン法で接着・積層させる。そして、最終的に接着層は
硬化させて、2液硬化型ウレタン樹脂の硬化物の層とな
る。 【0032】上記2液硬化型ウレタン樹脂は、ポリオー
ルを主剤としイソシアネートを硬化剤(硬化剤)とする
ウレタン樹脂であるが、ポリオールとしては、例えばポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ア
クリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエー
テルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリウ
レタンポリオール等が用いられる。また、イソシアネー
トは、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、キ
シレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネー
ト、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート等の
芳香族イソシアネート、或いは、1,6−ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフ
ェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(乃至は脂環
式)イソシアネートが用いられる。或いはまた、イソシ
アネートとしては、上記各種イソシアネートの付加体又
は多量体、例えば、トリレンジイソシアネートの付加
体、トリレンジイソシアネート3量体(trimer)
等も用いられる。なお、耐候性の点では、イソシアネー
トには、脂肪族乃至は脂環式イソシアネートが好まし
い。 【0033】〔透明樹脂層〕透明樹脂層4は、透明なポ
リオレフィン系樹脂で構成する。透明性は、下側の絵柄
層を表側から透視可能とする為である。従って、透明と
は無着色透明の他に、着色透明、半透明でも良い。な
お、透明着色とするには、前述絵柄層で述べた如き公知
の着色剤を使用することができる。また、この透明樹脂
層4に用いるポリオレフィン系樹脂としては、前述基材
シートで列記した如き各種ポリオレフィン系樹脂を使用
することができる。従って、ポリオレフィン系樹脂に関
する更なる説明は省略する。化粧シート表面の表面保護
層は電離放射線硬化性樹脂の硬化物層とするが、その下
側の透明樹脂層をポリオレフィン系樹脂という熱可塑性
樹脂で構成することで、(また表面保護層の樹脂も後述
する如く特定樹脂で構成することで)表面保護層の上か
らのエンボス加工によって透明樹脂層がエンボスで変形
を受けて、化粧シート表面に形状的に良好な凹凸模様を
賦形する事が可能となる。 【0034】なお、透明樹脂層には、必要に応じ、着色
剤の他、充填剤、難燃剤、滑剤、酸化防剤、光安定剤
(紫外線吸収剤、ラジカル捕捉剤)等の各種の添加剤を
添加することができる。特に耐候性を良くする為には、
光安定剤の添加が好ましい。 【0035】なお、上記紫外線吸収剤としては、ベンゾ
トリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸エステ
ル系等の有機物の紫外線吸収剤の他に、粒径0.2μm
以下の微粒子状の酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化チタン
等の無機物を用いることができる。また上記ラジカル捕
捉剤としては、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジニル)セバケート等のヒンダードアミン
系ラジカル捕捉剤、ピペリジン系ラジカル捕捉剤等のラ
ジカル捕捉剤を用いることができる。 【0036】なお、透明樹脂層の形成は、予めカレンダ
ー法、インフレーション法、Tダイ押出法等の公知の成
膜方法によって、シート(フィルム)化した樹脂シート
を、基材シートに絵柄層を形成して得た印刷シートに対
して、ドライラミネーション、或いは熱融着によって積
層する事で形成できる。或いは、透明樹脂層とする樹脂
を、基材シートに絵柄層を形成した得た印刷シートに対
して、溶融押出塗工法(EC法)によって成膜と同時に
形成しても良い。また、透明樹脂層の厚みは、用途等に
よるが、通常は20〜300μm程度である。 【0037】なお、透明樹脂層として樹脂シートを用い
る場合、その樹脂シートは、延伸シート、未延伸シート
のいずれでも使用可能であるが、Vカット加工等の成形
適性は未延伸シートの方が良好である。また、樹脂シー
トとして用いる場合、その他層との接着面には、必要に
応じ、従来公知の各種易接着処理を施しても良い。例え
ば、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理等の表
面処理等である。 【0038】〔プライマー層〕プライマー層7は、電離
放射線硬化性樹脂の硬化物からなる表面保護層5を透明
樹脂層4に密着良く積層する為の層である。本発明で
は、このプライマー層7に2液硬化型ウレタン樹脂を用
いるが、その樹脂として特定の樹脂を用いることで、表
面保護層と透明樹脂層との密着性が良く、しかもその密
着性の耐候性も良く経時的に低下しない強固な密着性が
得られる。また、これと同時に、表面保護層を形成した
後でその表面保護層の上からエンボス加工を行っても、
表面保護層が剥離する様な密着性不足も起きない。 【0039】プライマー層7に用いる2液硬化型ウレタ
ン樹脂として、本発明では、アクリル−ウレタンブロッ
ク共重合体を主剤とし、イソシアネートを硬化剤とする
2液硬化型ウレタン樹脂を用いる。しかも、上記主剤と
するアクリル−ウレタンブロック共重合体については、
そのウレタン部分に於けるイソシアネート成分が脂肪族
イソシアネート及び/又は脂環式イソシアネートである
重合体を用いる。また、上記硬化剤とするイソシアネー
トも、脂肪族イソシアネート及び/又は脂環式イソシア
ネートを用いる。 【0040】主剤にアクリル−ウレタンブロック共重合
体という、アクリル部分とウレタン部分との両ブロック
を含む重合体を用いることで、ウレタンアクリレート系
の電子線硬化型の電離放射線硬化性樹脂の硬化物による
表面保護層とプライマー層との密着性が良くなるのであ
る。また、そのウレタン部分に使用されるイソシアネー
ト成分については、脂肪族や脂環式のイソシアネートを
用い、なお且つ主剤に対する硬化剤のイソシアネートに
ついても脂肪族や脂環式のイソシアネートを用いること
で、これらイソシアネートそのものが耐加水分解性、耐
熱性等にも優れたものである等の為にプライマー層自体
の耐候性が向上し、プライマー層による透明樹脂層と表
面保護層との密着性向上効果の耐候性も得られ、経時的
な密着性の低下を防げる事になる。よって、表面保護層
に、2液硬化型ウレタン樹脂等に比べて、より耐擦傷性
が優れているが密着性確保が難しい電離放射線硬化性樹
脂を用いていても、表面保護層の密着性を確保でき、し
かもその耐候性も良好となるのである。 【0041】ところで、上記アクリル−ウレタンブロッ
ク共重合体とは、アクリル系単量体の重合反応によって
得られる、アクリル単量体の連鎖部分(アクリル成分)
(A)を有し、なお且つ、アクリル単量体の連鎖(或い
は他の単量体との共重合による連鎖)を一部含んでいて
も良いが、少なくともアクリル単量体の連鎖(或いは他
の単量体との共重合による連鎖)以外の連鎖部分を含む
ヒドロキシル基含有化合物(B)と、該ヒドロキシル基
含有化合物とイソシアネート基含有化合物(C)との反
応(ウレタン反応)で得られるウレタン結合含有部分
(ウレタン成分)(D)も有する化合物である。 【0042】前記ヒドロキシル基含有化合物(B)は、
アクリル系単量体の重合反応を利用して得られる所謂ア
クリルポリオールでも良いのだが(例えば、ポリカーボ
ネートポリオール等)のそれ以外のポリオールを利用す
ることによって、物性調整の自由度が増し、より幅広い
用途に適した重合体とすることができる。 【0043】この様なアクリル−ウレタンブロック共重
合体は、例えば、ポリカーボネートポリオール(B)と
ポリイソシアネート(C)とを反応させて得たポリカー
ボネートポリウレタン(D)と、アクリルポリオール
(A)とを反応させたり、或いは、アクリルポリオール
(A)とポリカーボネートポリオール(B)とポリイソ
シアネート(C)の3化合物を反応させて得られる。 【0044】そして、該アクリル−ウレタンブロック共
重合体のウレタン成分を構成するポリオール成分として
は、ポリカーボネートポリオール、ポリエステルポリオ
ールやポリエーテルポリオール等を用い、またこれに更
にアクリルポリオールを併用しても良い。また、該ウレ
タン成分を構成するイソシアネート成分としては、耐候
性を有するものが好ましい。耐候性を有するイソシアネ
ートとしては、脂環式イソシアネート、脂肪族イソシア
ネートが好ましい。なお、脂環式イソシアネートと脂肪
族イソシアネートとを併用しても良い。脂環式イソシア
ネートとしては、例えば、IPDI(イソホロンジイソ
シアネート)、水素添加MDI(水素添加ジフェニルメ
タンジイソシアネート)等を用いることができる。ま
た、脂肪族イソシアネートとしては、1,6−ヘキサメ
チレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネート等を用いることができる。
なお、これらは、1種又は2種以上使用する。 【0045】また、上記アクリル−ウレタンブロック共
重合体のアクリル成分としては、(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸
プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリ
ル酸オクチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシ−3−フェ
ノキシプロピル等の(メタ)アクリル酸エステルの単量
体からなる重合体、或いはこれら単量体からなるプレポ
リマー等の1種又は2種以上からなるアクリル系単量体
の連鎖部分である。なお、(メタ)アクリル酸とは、ア
クリル酸又はメタクリル酸の意味である。 【0046】なお、プライマー層は、基材シート/絵柄
層/接着層/透明樹脂層と積層した積層シートの透明樹
脂層面に対して、ロールコート等の公知公知の塗工法で
形成すれば良い。その際、プライマー層形成に先だっ
て、形成面、つまり透明樹脂層表面に、必要に応じ適
宜、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理等の表
面易接着処理を行っても良い。 【0047】〔表面保護層〕表面保護層5は、電離放射
線硬化性樹脂の硬化物で構成する。表面保護層の形成
は、電離放射線硬化性樹脂からなる塗液を用いてグラビ
アコート、ロールコート等の公知の塗工法で、上記プラ
イマー層を形成した面上に塗布後、電離放射線を照射し
て該樹脂を硬化させて硬化物とする事で形成する。な
お、表面保護層の厚さは通常1〜10μm程度である。
なお、表面保護層は、下方の絵柄層が透視可能な様に、
透明(無着色透明、着色透明、半透明)である。なお、
表面保護層は、装飾処理の一つとして、艶調整、塗装感
等の意匠性付与の為に利用する事もできる。 【0048】上記電離放射線硬化性樹脂は、電離放射線
により硬化可能な組成物であり、具体的には、分子中に
ラジカル重合性不飽和結合、又はカチオン重合性官能基
を有する、プレポリマー(所謂オリゴマーも包含する)
及び/又はモノマーを適宜混合した電離放射線により硬
化可能な組成物が好ましくは用いられる。これらプレポ
リマー又はモノマーは単体又は複数種を混合して用い
る。なお、硬化反応は、通常、架橋硬化反応となる。 【0049】上記プレポリマー又はモノマーは、具体的
には、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アク
リロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキ
シ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物からな
る。また、ポリエンとポリチオールとの組み合わせによ
るポリエン/チオール系のプレポリマーも好ましくは用
いられる。なお、例えば(メタ)アクリロイル基とは、
アクリロイル基又はメタクリロイル基の意味である。ラ
ジカル重合性不飽和基を有するプレポリマーの例として
は、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メ
タ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メ
ラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アク
リレート、シリコーン(メタ)アクリレート等が使用で
きる。分子量としては、通常250〜100,000程
度のものが用いられる。 【0050】ラジカル重合性不飽和基を有するモノマー
の例としては、単官能モノマーとして、メチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等がある。
また、多官能モノマーとして、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチールプロパントリ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサ
イドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサ(メタ)アクリレート等もある。カチオン重合
性官能基を有するプレポリマーの例としては、ビスフェ
ノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ化合物等
のエポキシ系樹脂、脂肪酸系ビニルエーテル、芳香族系
ビニルエーテル等のビニルエーテル系樹脂のプレポリマ
ーがある。チオールとしては、トリメチロールプロパン
トリチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラチ
オグリコレート等のポリチオールがある。また、ポリエ
ンとしては、ジオールとジイソシアネートによるポリウ
レタンの両端にアリルアルコールを付加したもの等があ
る。 【0051】これらの電離放射線硬化性樹脂のなかで
も、本発明では特にウレタンアクリレート系の電離放射
線硬化性樹脂を用いる。ウレタンアクリレート系の電離
放射線硬化性樹脂は、上記のうち、ラジカル重合性不飽
和基を有するプレポリマーとしてウレタン(メタ)アク
リレートプレポリマーを用い、更に必要に応じて、ラジ
カル重合性不飽和基を有するモノマーとして、単官能モ
ノマーや多官能モノマーを用いた組成物である。 【0052】表面保護層に電離放射線硬化性樹脂を用い
ることで、架橋密度を高くできるので、2液硬化型ウレ
タン樹脂に比べてより優れた耐擦傷性が得られる。その
結果、化粧シートを貼着して得た化粧板を積み重ねて運
搬時でも、化粧シート表面に擦り傷が付き難くなる。し
かも、電離放射線硬化性樹脂としてウレタンアクリレー
ト系の樹脂を採用する事で、表面保護層硬化後に、その
上から熱圧によるエンボス加工によって良好なる凹凸模
様を賦形する事も可能となり、また、プライマー層との
密着性も良好となる。 【0053】なお、電離放射線としては、電離放射線硬
化性樹脂(組成物)中の分子を硬化反応させ得るエネル
ギーを有する電磁波又は荷電粒子が用いられる。通常用
いられるものは、紫外線又は電子線であるが、この他、
可視光線、X線、イオン線等を用いる事も可能である。
紫外線源としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水
銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト、メタルハラ
イドランプ等の光源が使用される。紫外線の波長として
は通常190〜380nmの波長域が主として用いられ
る。電子線源としては、コッククロフトワルトン型、バ
ンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、或
いは、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電
子線加速器を用い、100〜1000keV、好ましく
は、100〜300keVのエネルギーをもつ電子を照
射するものが使用される。 【0054】これら電離放射線のなかでも、電子線を用
いて、電離放射線硬化性樹脂を電子線硬化型樹脂として
使用するのが好ましい。それは、電子線は、紫外線に比
べて、硬化反応速度と温度との関りが少なく、また、シ
ート加熱の影響も少なく、高速硬化で加工速度の向上が
容易であるからである。更に、耐候性向上の為には表面
保護層中に、添加が有利又は不可欠である紫外線吸収剤
を添加しても、硬化には影響せず、紫外線吸収剤を添加
する事もできるという利点が得られるからである。従っ
て、耐候性の点でも有利となる。 【0055】なお、上記電離放射線硬化性樹脂には、更
に必要に応じて適宜、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリ酢酸ビニル、アクリル系樹脂、セルロース系樹
脂等の熱可塑性樹脂を添加することもできる。 【0056】また、上記電離放射線硬化性樹脂には、更
に必要に応じ適宜、公知の各種添加剤を添加する事もで
きる。これらの添加剤としては、炭カルシウム、シリカ
等の艶消し剤、アルミナ、シリカ等の減磨剤、シリコー
ン樹脂、ワックス等の滑剤、紫外線吸収剤、ヒンダード
アミン系ラジカル捕捉剤(HALS)等の光安定剤、着
色剤等である。なお、紫外線吸収剤としては、前述透明
樹脂層で列記様な化合物を用いることができる。 【0057】〔凹凸模様〕凹凸模様6は、熱圧を利用す
る公知のエンボス加工(加熱プレス)によって賦形すれ
ば良い。該凹凸模様は、表面保護層を積層し該層が固化
した後に賦形すると良い。それは、凹凸模様賦形後に表
面保護層を形成すると、凹凸模様の凹凸が鈍るからであ
る。また、凹凸模様賦形後に表面保護層を形成すると、
表面保護層が薄膜の場合に、凹凸模様の凹部に表面保護
層用の塗液を均一に塗工できず、化粧シートの耐汚染性
等が低下する可能性も高くなる。エンボス加工は、熱プ
レス方式の枚葉又は輪転式エンボス機を用いて、表面保
護層形成済みの加熱軟化させた積層シートの表面にエン
ボス版を押圧して賦形する。なお、凹凸模様としては、
木目板導管溝、石板表面凹凸(花崗岩劈開面等)、布表
面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等
である。なお、凹凸模様の凹部内には、公知のワイピン
グ法(特公昭58−14312号公報等参照)によっ
て、着色インキを充填して着色部を形成しても良い。 【0058】〔化粧シートの被着体〕なお、本発明の化
粧シートの用途は特に限定されず、各種被着体の表面に
積層して表面を化粧する用途に用いる。被着体は各種素
材の平板、曲面板等の板材、立体形状物品、シート(或
いはフィルム)等である。例えば、木材単板、木材合
板、パーティクルボード、MDF(中密度繊維板)等の
木質繊維板等の板材や立体形状物品等として用いられる
木質板素材、鉄、アルミニウム等の板材、立体形状物品
或いはシート等として用いられる金属素材、ガラス、陶
磁器等のセラミックス、石膏等の非セメント窯業系材
料、ALC(軽量気泡コンクリート)板等の非陶磁器窯
業系材料等の板材や立体形状物品等として用いられる窯
業系素材、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチ
レン樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、
ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重
合体)樹脂、フェノール樹脂、塩化ビニル樹脂、セルロ
ース系樹脂、ゴム等の板材、立体形状物品或いはシート
等として用いられる樹脂素材、或いは、専らシートとし
て用いられる上質紙、和紙等の紙、炭素、石綿、ガラ
ス、合成樹脂等の繊維からなる不織布または織布、或い
は、これら2種以上の素材を複合した素材、例えば、板
材や立体形状物品等として用いられる、木粉プラスチッ
ク、紙粉プラスチック、FRP(繊維強化プラスチッ
ク)等の複合(素)材が挙げられる。 【0059】〔化粧シート及びその積層物の用途〕本発
明の化粧シートは各種被着体に積層し、必要に応じ所定
の成形加工等を施して、各種用途に用いられる。例え
ば、壁、床、天井等の建築物の内装材、外壁、屋根、扉
外面、窓枠等の建築物の外装材、箪笥、棚、机等の家具
の表面材、回縁、幅木、扉枠等の造作部材、テレビ受像
機等の電気機器の筐体(キャビネット)、冷蔵庫の扉等
の家電製品の表面材、自動車、電車、船等の乗物内装材
等である。 【0060】 【実施例】以下、本発明の化粧シートを実施例により更
に説明する。 【0061】〔実施例1〕図1に示す如き構成の化粧シ
ートSを、次の様にして作製した。先ず、基材シート1
として、着色剤添加で着色隠蔽性とした茶褐色の厚み6
0μmのポリプロピレン系樹脂フィルムを用意した。そ
して、この基材シートの表裏面をコロナ放電処理を施し
た後、表側とする面に、2液硬化型ウレタン樹脂をバイ
ンダー樹脂とした用いた着色インキをグラビア印刷し
て、木目柄の絵柄層2を形成して印刷シートを作製し
た。 【0062】次に、上記印刷シートの絵柄層2の上に、
2液硬化型ウレタン樹脂からなる塗液を塗工して厚さ2
μmの接着層3を形成した後、その上に更に、エチレン
−プロピレン−ブテン共重合体を用いベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤及びヒンダードアミン系ラジカル捕捉
剤を添加したポリプロピレン系熱可塑性エラストマー
を、Tダイで溶融押出塗工して、厚さ60μmの透明樹
脂層4を形成した。 【0063】次に、透明樹脂層4の上に更に、アクリル
−ウレタンブロック共重合体の主剤とイソシアネートの
硬化剤とからなる2液硬化型ウレタン樹脂の塗液を塗工
して、厚さ2μmのプライマー層7を形成した後、ウレ
タンアクリレート系の電離放射線硬化性樹脂を厚さ5μ
mにグラビアコートで塗布した。次いで、電子線を17
5keV、50kGy(5Mrad)の条件で照射し
て、電離放射線硬化性樹脂の塗膜を架橋硬化させて厚さ
5μmの表面保護層5を形成して積層シートとした。な
お、上記主剤のアクリル−ウレタンブロック共重合体
は、ウレタン部分のイソシアネート成分がイソホロンジ
イソシアネートと水素添加MDIであり、その硬化剤の
イソシアネートにはヘキサメチレンジイソシアネート系
のものを用いた。 【0064】次いで、上記積層シートの表面保護層面側
を、赤外線非接触方式のヒータで加熱して透明樹脂層及
び表面保護層を軟らかくした後、該表面保護層側の面か
ら熱圧によるエンボス加工を行い、木目導管溝模様の凹
凸模様6を賦形して、図1の如き所望の化粧シートSを
得た。得られた化粧シートは、耐擦傷性、表面保護層の
密着性、その密着性も含めた耐候性は、それぞれ良好で
あった。 【0065】 【発明の効果】本発明の化粧シートによれば、エンボス
加工による凹凸模様を有する上、表面の耐擦傷性、表面
保護層の密着性及びそれを含めた耐候性も良好となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の化粧シートの1形態を例示する断面
図。 【符号の説明】 1 基材シート 2 絵柄層 3 接着層 4 透明樹脂層 5 表面保護層 6 凹凸模様 7 プライマー層 S 化粧シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 175/16 C09D 175/16 Fターム(参考) 4F100 AK01C AK03A AK03B AK07 AK25C AK51G AK51J AK75 AL02 AL09 BA03 BA10A BA10C CB02 EJ39 EJ40 GB07 GB08 GB33 GB81 HB00 HB00A HB01 HB09 HB21 JB14C JL00C JN01B 4J038 CG001 DG001 DG191 DG271 KA03

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂からなる基材シー
    ト上に、絵柄層、2液硬化型ウレタン樹脂の硬化物から
    なる接着層、ポリオレフィン系樹脂からなる透明樹脂
    層、電離放射線硬化性樹脂の硬化物からなる表面保護層
    がこの順に積層され、該表面保護層の上からエンボス加
    工による凹凸模様が賦形されてなる化粧シートに於い
    て、 透明樹脂層と表面保護層間に、アクリル−ウレタンブロ
    ック共重合体の主剤とイソシアネートの硬化剤とからな
    る2液硬化型ウレタン樹脂を硬化してなるプライマー層
    を有し、且つ前記主剤のアクリル−ウレタンブロック共
    重合体のウレタン部分に於けるイソシアネート成分が脂
    肪族イソシアネート及び/又は脂環式イソシアネートで
    あり、且つ前記硬化剤のイソシアネートが脂肪族イソシ
    アネート及び/又は脂環式イソシアネートであり、且つ
    前記表面保護層の電離放射線硬化性樹脂がウレタンアク
    リレート系の電子線硬化型樹脂である、化粧シート。
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