JPH11207894A - 化粧シート - Google Patents
化粧シートInfo
- Publication number
- JPH11207894A JPH11207894A JP1755798A JP1755798A JPH11207894A JP H11207894 A JPH11207894 A JP H11207894A JP 1755798 A JP1755798 A JP 1755798A JP 1755798 A JP1755798 A JP 1755798A JP H11207894 A JPH11207894 A JP H11207894A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- polypropylene
- decorative sheet
- sheet
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】廃棄・焼却時に有害な塩化水素等の塩素系ガス
の発生がなく、層間密着性及び折り曲げ加工性に優れ、
かつ、耐擦傷性に優れたエコロジー化粧シートを提供す
る。 【解決手段】基材シート上にオレフィン系樹脂からなる
表面シートを積層し、該オレフィン系樹脂層の表面に凹
部を有し、該凹部に着色インキを充填してなる化粧シー
トにおいて、前記基材シートは、高密度ポリエチレンに
ゴム及び無機充填剤を添加した組成物、又はアイソタク
チックポリプロピレンにゴム及び無機充填剤を添加した
組成物からなり、前記オレフィン系樹脂は、アイソタク
チックポリプロピレン及びアタクチックポリプロピレン
の混合系からなる複合立体構造を有するポリプロピレン
系樹脂組成物、又はエチレン・プロピレン・ブテン共重
合体を含有する樹脂であることを特徴とする化粧シー
ト。
の発生がなく、層間密着性及び折り曲げ加工性に優れ、
かつ、耐擦傷性に優れたエコロジー化粧シートを提供す
る。 【解決手段】基材シート上にオレフィン系樹脂からなる
表面シートを積層し、該オレフィン系樹脂層の表面に凹
部を有し、該凹部に着色インキを充填してなる化粧シー
トにおいて、前記基材シートは、高密度ポリエチレンに
ゴム及び無機充填剤を添加した組成物、又はアイソタク
チックポリプロピレンにゴム及び無機充填剤を添加した
組成物からなり、前記オレフィン系樹脂は、アイソタク
チックポリプロピレン及びアタクチックポリプロピレン
の混合系からなる複合立体構造を有するポリプロピレン
系樹脂組成物、又はエチレン・プロピレン・ブテン共重
合体を含有する樹脂であることを特徴とする化粧シー
ト。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具、建具等の建
材や自動車、車両、航空機等の内装の表面装飾材料とし
て有用な化粧シートに関する。
材や自動車、車両、航空機等の内装の表面装飾材料とし
て有用な化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、環境衛生上の問題から塩化ビ
ニル系樹脂からなる建材用化粧シートの代替品として、
特開平6−79830号公報等で、オレフィン系エラス
トラマー樹脂等のオレフィン系樹脂シート上に印刷を施
し、その上に透明オレフィン系樹脂を積層し、エンボス
加工により凹凸を形成し、ワイピング加工によりエンボ
ス凹部に着色インクを充填し、さらにその上からオーバ
ーコート加工(Over print varnish、所謂OP加工)を
施す化粧シートが提案されている。
ニル系樹脂からなる建材用化粧シートの代替品として、
特開平6−79830号公報等で、オレフィン系エラス
トラマー樹脂等のオレフィン系樹脂シート上に印刷を施
し、その上に透明オレフィン系樹脂を積層し、エンボス
加工により凹凸を形成し、ワイピング加工によりエンボ
ス凹部に着色インクを充填し、さらにその上からオーバ
ーコート加工(Over print varnish、所謂OP加工)を
施す化粧シートが提案されている。
【0003】しかしながら、上記した化粧シートは、オ
レフィン系樹脂を使用するため、層間密着性に乏しい。
また、化粧シートを使用する際、折り曲げ加工等を行う
と、不均一な伸び(所謂ネッキング)のために、折り曲
げ部に局部的に応力が集中して白化や亀裂が生じやすい
という問題があった。また、オレフィン系樹脂シート
は、表面の引っ掻き強度が低いため、扉等の表面材等に
用いると擦り傷がつきやすく、その改良が望まれてい
た。
レフィン系樹脂を使用するため、層間密着性に乏しい。
また、化粧シートを使用する際、折り曲げ加工等を行う
と、不均一な伸び(所謂ネッキング)のために、折り曲
げ部に局部的に応力が集中して白化や亀裂が生じやすい
という問題があった。また、オレフィン系樹脂シート
は、表面の引っ掻き強度が低いため、扉等の表面材等に
用いると擦り傷がつきやすく、その改良が望まれてい
た。
【0004】そのための対策として、シート表面にOP
加工を施こすことが提案されているが、OP加工は、通
常、2液硬化型のウレタン樹脂を用いて表面を保護する
ものであり、オレフィン系樹脂シートを用いる場合、通
常の溶剤系のウレタンコート材では、その表面強度をカ
バーしきれない。
加工を施こすことが提案されているが、OP加工は、通
常、2液硬化型のウレタン樹脂を用いて表面を保護する
ものであり、オレフィン系樹脂シートを用いる場合、通
常の溶剤系のウレタンコート材では、その表面強度をカ
バーしきれない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、層
間密着性及び折り曲げ加工性に優れ、かつ、耐擦傷性に
優れた化粧シートを提供することを目的とする。
間密着性及び折り曲げ加工性に優れ、かつ、耐擦傷性に
優れた化粧シートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、基材シート上にオレフィン系樹脂からなる層
を積層し、該オレフィン系樹脂層の表面に凹部を形成
し、該凹部に着色インキを充填した化粧シートにおい
て、前記基材シートは、高密度ポリエチレンにゴム及び
無機充填剤を添加した組成物、又はアイソタクチックポ
リプロピレンにゴム及び無機充填剤を添加した組成物か
らなり、前記オレフィン系樹脂は、アタクチックポリプ
ロピレン及びアイソタクチックポリプロピレンの混合系
からなる複合立体構造を有するポリプロピレン系樹脂組
成物、又はエチレン・プロピレン・ブテン共重合体を含
有する樹脂であることを特徴とする化粧シートを提供す
る。
本発明は、基材シート上にオレフィン系樹脂からなる層
を積層し、該オレフィン系樹脂層の表面に凹部を形成
し、該凹部に着色インキを充填した化粧シートにおい
て、前記基材シートは、高密度ポリエチレンにゴム及び
無機充填剤を添加した組成物、又はアイソタクチックポ
リプロピレンにゴム及び無機充填剤を添加した組成物か
らなり、前記オレフィン系樹脂は、アタクチックポリプ
ロピレン及びアイソタクチックポリプロピレンの混合系
からなる複合立体構造を有するポリプロピレン系樹脂組
成物、又はエチレン・プロピレン・ブテン共重合体を含
有する樹脂であることを特徴とする化粧シートを提供す
る。
【0007】本発明の化粧シートにおいては、前記アタ
クチックポリプロピレン(ソフトセグメント)及びアイ
ソタクチックポリプロピレン(ハードセグメント)の混
合系からなる複合立体構造を有するポリプロピレン系樹
脂組成物は、好ましくは、(A)(イ)マグネシウム、
チタン、ハロゲン原子及び電子供与体を必須成分として
含有する固体触媒成分、(ロ)有機アルミニウム化合
物、及び、(ハ)一般式(I)、
クチックポリプロピレン(ソフトセグメント)及びアイ
ソタクチックポリプロピレン(ハードセグメント)の混
合系からなる複合立体構造を有するポリプロピレン系樹
脂組成物は、好ましくは、(A)(イ)マグネシウム、
チタン、ハロゲン原子及び電子供与体を必須成分として
含有する固体触媒成分、(ロ)有機アルミニウム化合
物、及び、(ハ)一般式(I)、
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R1 は、炭素数1〜20のアルキ
ル基、R2 は炭素数1〜10の炭化水素基、水酸基又は
ニトロ基、mは1〜6の整数、nは、0又は1〜(6−
m)の整数をそれぞれ表す。)
ル基、R2 は炭素数1〜10の炭化水素基、水酸基又は
ニトロ基、mは1〜6の整数、nは、0又は1〜(6−
m)の整数をそれぞれ表す。)
【0010】で表されるアルコキシ基含有芳香族化合物
の組み合わせからなる触媒の存在下、プロピレンを重合
させることにより得られる、数平均分子量(Mn)が2
5,000以上で、かつ重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)との比Mw/Mnが7以下の沸騰ヘプ
タン可溶性ポリプロピレン10〜90重量%と、(B)
メルトインデックスが0.1〜4g/10分の沸騰ヘプ
タン不溶性ポリプロピレン10〜90重量%とから成る
軟質ポリプロピレン組成物である。
の組み合わせからなる触媒の存在下、プロピレンを重合
させることにより得られる、数平均分子量(Mn)が2
5,000以上で、かつ重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)との比Mw/Mnが7以下の沸騰ヘプ
タン可溶性ポリプロピレン10〜90重量%と、(B)
メルトインデックスが0.1〜4g/10分の沸騰ヘプ
タン不溶性ポリプロピレン10〜90重量%とから成る
軟質ポリプロピレン組成物である。
【0011】また、本発明の化粧シートは、より好まし
くは、前記ワイピング加工が施されたオレフィン系樹脂
層上に、さらに、オーバーコート層が形成された化粧シ
ートである。
くは、前記ワイピング加工が施されたオレフィン系樹脂
層上に、さらに、オーバーコート層が形成された化粧シ
ートである。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
化粧シートの基材シート材料は、(1)高密度ポリエチ
レンにゴム及び無機充填材を添加した組成物、又は、
(2)アイソタクチックポリプロピレンにゴム及び無機
充填剤を添加した組成物である。
化粧シートの基材シート材料は、(1)高密度ポリエチ
レンにゴム及び無機充填材を添加した組成物、又は、
(2)アイソタクチックポリプロピレンにゴム及び無機
充填剤を添加した組成物である。
【0013】前記高密度ポリエチレンは、エチレン重合
体であって、比重が0.94〜0.97程度のものが好
ましい。また、前記アイソタクチックポリプロピレン
は、アイソタクチック構造を有し、結晶性が高く、密度
0.92g/cm3 程度、2次転移点160〜170℃
のプロピレン重合体をいう。例えば、プロピレンをチー
グラー・ナッタ触媒を用い、n−ヘプタン中で重合させ
ることにより得ることができる。
体であって、比重が0.94〜0.97程度のものが好
ましい。また、前記アイソタクチックポリプロピレン
は、アイソタクチック構造を有し、結晶性が高く、密度
0.92g/cm3 程度、2次転移点160〜170℃
のプロピレン重合体をいう。例えば、プロピレンをチー
グラー・ナッタ触媒を用い、n−ヘプタン中で重合させ
ることにより得ることができる。
【0014】前記基材シート材料には、高密度ポリエチ
レン及びアイソタクチックポリプロピレンのいずれかの
オレフィン系樹脂をベースポリマーとし、更に、これら
結晶質のオレフィン系樹脂のもつネッキング、難接着性
及び昇温に伴う融点近傍での樹脂の不連続的な軟化等の
欠点を改質し、これらに、柔軟性、耐衝撃性、易接着性
及び温度上昇に伴う樹脂の連続的な軟化特性を付与する
ために、各種ゴム類が添加される。
レン及びアイソタクチックポリプロピレンのいずれかの
オレフィン系樹脂をベースポリマーとし、更に、これら
結晶質のオレフィン系樹脂のもつネッキング、難接着性
及び昇温に伴う融点近傍での樹脂の不連続的な軟化等の
欠点を改質し、これらに、柔軟性、耐衝撃性、易接着性
及び温度上昇に伴う樹脂の連続的な軟化特性を付与する
ために、各種ゴム類が添加される。
【0015】添加するゴム類としては、ジエン系ゴム、
水素添加ジエン系ゴム、オレフィン系エラストマー等が
あるが、中でも、水素添加ジエン系ゴムが好ましい。水
素添加ジエン系ゴムは、ジエン系ゴム分子の二重結合の
少なくとも一部分に水素原子を付加させてなるもので、
本発明においては、高密度ポリエチレン及びアイソタク
チックポリプロピレン等のオレフィン系樹脂の結晶化を
抑え、柔軟性、透明性を向上させる役割を有する。ま
た、一般に、前記オレフィン系樹脂にジエン系ゴムを添
加するとジエン系ゴムの二重結合の為、耐候性、耐熱性
はジエン系ゴム無添加のポリオレフィン系樹脂より低下
するが、本発明では、ジエン系ゴムの二重結合を水素で
飽和させているため、前記高密度ポリエチレン及びアイ
ソタクチックポリプロピレン等のオレフィン系樹脂の耐
候性、耐熱性の低下もなく、良好なものとなる。
水素添加ジエン系ゴム、オレフィン系エラストマー等が
あるが、中でも、水素添加ジエン系ゴムが好ましい。水
素添加ジエン系ゴムは、ジエン系ゴム分子の二重結合の
少なくとも一部分に水素原子を付加させてなるもので、
本発明においては、高密度ポリエチレン及びアイソタク
チックポリプロピレン等のオレフィン系樹脂の結晶化を
抑え、柔軟性、透明性を向上させる役割を有する。ま
た、一般に、前記オレフィン系樹脂にジエン系ゴムを添
加するとジエン系ゴムの二重結合の為、耐候性、耐熱性
はジエン系ゴム無添加のポリオレフィン系樹脂より低下
するが、本発明では、ジエン系ゴムの二重結合を水素で
飽和させているため、前記高密度ポリエチレン及びアイ
ソタクチックポリプロピレン等のオレフィン系樹脂の耐
候性、耐熱性の低下もなく、良好なものとなる。
【0016】ジエン系ゴムとしては、イソプレンゴム、
ブタジエンゴム、ブチルゴム、プロピレン・ブタジエン
ゴム、アクリロニトリル・ブタジエンンゴム、アクリロ
ニトリル・イソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム
等がある。本発明の目的からは、特に、スチレン・ブタ
ジエンゴムが好ましい。
ブタジエンゴム、ブチルゴム、プロピレン・ブタジエン
ゴム、アクリロニトリル・ブタジエンンゴム、アクリロ
ニトリル・イソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム
等がある。本発明の目的からは、特に、スチレン・ブタ
ジエンゴムが好ましい。
【0017】尚、必要に応じて、これらのゴムは適度に
架橋させてもよい。架橋剤としては、硫黄、芳香族有機
過酸化物、脂肪族系有機過酸化物等の公知の物を用いる
ことができる。
架橋させてもよい。架橋剤としては、硫黄、芳香族有機
過酸化物、脂肪族系有機過酸化物等の公知の物を用いる
ことができる。
【0018】ゴムの添加量は、高密度ポリエチレン又は
アイソタクチックポリプロピレン100重量部に対し、
10〜60重量部、より好ましくは、10〜30重量部
である。10重量部未満では、ゴム添加による弾性、伸
び率、耐衝撃性等の効果が不足し、Vカット加工、絞り
加工等の折り曲げ加工時に亀裂、割れを生じ易くなる。
一方、60重量部以上の場合には、クリープ変形が起き
やすくなり(耐クリープ性の低下)、また、弾性及び伸
び率が大きくなりすぎ、印刷等の見当合わせが不良とな
り好ましくない。
アイソタクチックポリプロピレン100重量部に対し、
10〜60重量部、より好ましくは、10〜30重量部
である。10重量部未満では、ゴム添加による弾性、伸
び率、耐衝撃性等の効果が不足し、Vカット加工、絞り
加工等の折り曲げ加工時に亀裂、割れを生じ易くなる。
一方、60重量部以上の場合には、クリープ変形が起き
やすくなり(耐クリープ性の低下)、また、弾性及び伸
び率が大きくなりすぎ、印刷等の見当合わせが不良とな
り好ましくない。
【0019】さらに、前記基材シート材料には、易接着
性を付与し、また、エラストマー添加による耐クリープ
性の低下を改善する目的で無機充填材が添加される。無
機充填材として、例えば、炭酸カルシウム、珪酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、シリカ、クレー、タルク、チタン
ホワイト、ホワイトカーボン、リグニン、アスベスト、
雲母、石英粉、スレート粉末、ガラス球、ガラス繊維等
を挙げることができる。
性を付与し、また、エラストマー添加による耐クリープ
性の低下を改善する目的で無機充填材が添加される。無
機充填材として、例えば、炭酸カルシウム、珪酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、シリカ、クレー、タルク、チタン
ホワイト、ホワイトカーボン、リグニン、アスベスト、
雲母、石英粉、スレート粉末、ガラス球、ガラス繊維等
を挙げることができる。
【0020】前記無機充填材の添加量は、高密度ポリエ
チレン又はアイソタクチックポリプロピレン100重量
部に対し、5〜60重量部、より好ましくは10〜30
重量部である。5重量部未満では、耐クリープ変形性及
び易接着性の低下が生じ、60重量部より高いと破断時
伸度及び耐衝撃性の低下が生じる。
チレン又はアイソタクチックポリプロピレン100重量
部に対し、5〜60重量部、より好ましくは10〜30
重量部である。5重量部未満では、耐クリープ変形性及
び易接着性の低下が生じ、60重量部より高いと破断時
伸度及び耐衝撃性の低下が生じる。
【0021】さらに、本発明の化粧シートの基材シート
には、必要に応じて他の発泡剤、難燃剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤等を添加することができる。発泡剤は、プ
ラスチックスの多孔性成形品をつくるために添加される
ものであり、例えば、アゾニトリル化合物、ベンゼンス
ルフォヒドラジン化合物、ジアゾアミド化合物等があ
る。難燃剤は、化粧シートに耐燃性を付与するために添
加されるものであり、例えば、塩化パラフィン、トリク
レジルホスフェート、塩素化油、テトラクロロ無水フタ
ル酸、テトラブロモ無水フタル酸、テトラブロモビスフ
ェノールA、ジブロモプロピルホスフェート、トリ
(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、酸化アン
チモン、含水アルミナ、硼酸バリウム等がある。
には、必要に応じて他の発泡剤、難燃剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤等を添加することができる。発泡剤は、プ
ラスチックスの多孔性成形品をつくるために添加される
ものであり、例えば、アゾニトリル化合物、ベンゼンス
ルフォヒドラジン化合物、ジアゾアミド化合物等があ
る。難燃剤は、化粧シートに耐燃性を付与するために添
加されるものであり、例えば、塩化パラフィン、トリク
レジルホスフェート、塩素化油、テトラクロロ無水フタ
ル酸、テトラブロモ無水フタル酸、テトラブロモビスフ
ェノールA、ジブロモプロピルホスフェート、トリ
(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、酸化アン
チモン、含水アルミナ、硼酸バリウム等がある。
【0022】酸化防止剤としては、化粧シート樹脂の酸
化分解を抑制するために添加されるものであり、例え
ば、アルキルフェノール類、アミン類、キノン類等があ
る。
化分解を抑制するために添加されるものであり、例え
ば、アルキルフェノール類、アミン類、キノン類等があ
る。
【0023】紫外線吸収剤としては、後述の表面シート
に添加するものと同様のものが用いられる。
に添加するものと同様のものが用いられる。
【0024】前記基材シート層の厚さは、50〜500
μm程度であり、延伸シート、未延伸シートのいずれも
使用可能であるが、Vカット加工時の成形適性上は未延
伸のものの方が良好である。
μm程度であり、延伸シート、未延伸シートのいずれも
使用可能であるが、Vカット加工時の成形適性上は未延
伸のものの方が良好である。
【0025】また、前記基材シートの表面には、必要に
応じて、コロナ放電処理、プラズマ処理等の易接着処理
を施すことができる。
応じて、コロナ放電処理、プラズマ処理等の易接着処理
を施すことができる。
【0026】前記基材シートには、所望により装飾処理
が施される。装飾処理には、例えば、顔料添加により基
材シート自体に着色する方法、基材シートに絵柄等の模
様印刷をインキ、塗料等により施す方法、金属薄膜の形
成等がある。
が施される。装飾処理には、例えば、顔料添加により基
材シート自体に着色する方法、基材シートに絵柄等の模
様印刷をインキ、塗料等により施す方法、金属薄膜の形
成等がある。
【0027】前記添加する顔料としては、チタン白、亜
鉛華、弁柄、朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、カ
ーボンブラック等の無機顔料、イソインドリノン、ハン
ザイエローA、キナクリドン、パーマネントレッド4
R、フタロシアニンブルー、インダスレンブルーRS、
アニンリンブラック等の有機顔料(或いは染料を含
む。)、アルミニウム、真鍮等の箔粉からなる金属顔
料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉から
なる真珠光沢(パール)顔料等がある。顔料添加による
着色は、透明着色でも、不透明(隠蔽性)着色でもよ
い。これらは、粉末或いは鱗片状箔片として、添加、分
散せしめられる。着色は透明着色、不透明着色(隠蔽)
のいずれでもよいが、一般的には、被着体を隠蔽するた
めに不透明着色が好ましい。
鉛華、弁柄、朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、カ
ーボンブラック等の無機顔料、イソインドリノン、ハン
ザイエローA、キナクリドン、パーマネントレッド4
R、フタロシアニンブルー、インダスレンブルーRS、
アニンリンブラック等の有機顔料(或いは染料を含
む。)、アルミニウム、真鍮等の箔粉からなる金属顔
料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉から
なる真珠光沢(パール)顔料等がある。顔料添加による
着色は、透明着色でも、不透明(隠蔽性)着色でもよ
い。これらは、粉末或いは鱗片状箔片として、添加、分
散せしめられる。着色は透明着色、不透明着色(隠蔽)
のいずれでもよいが、一般的には、被着体を隠蔽するた
めに不透明着色が好ましい。
【0028】模様印刷としては、グラビア印刷、オフセ
ット印刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転
写印刷等公知の印刷法を用いてインキ(或いは塗料)に
て模様を形成することができる。
ット印刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転
写印刷等公知の印刷法を用いてインキ(或いは塗料)に
て模様を形成することができる。
【0029】模様としては、木目模様、石目模様、布目
模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、或いは全面
ベタ等がある。模様は、化粧シートの表面、裏面、表裏
両面、或いは層間に設けることができる。
模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、或いは全面
ベタ等がある。模様は、化粧シートの表面、裏面、表裏
両面、或いは層間に設けることができる。
【0030】インキ或いは塗料としては、バインダーと
して、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の
塩素化ポリオレフィン、ポリエステル樹脂、ウレタン樹
脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体、セルロース系樹脂等を用いることがで
き、これらの一種又は二種以上を混合して使用する。こ
れに、前記列挙した顔料を添加したものを使用すること
ができる。
して、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の
塩素化ポリオレフィン、ポリエステル樹脂、ウレタン樹
脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体、セルロース系樹脂等を用いることがで
き、これらの一種又は二種以上を混合して使用する。こ
れに、前記列挙した顔料を添加したものを使用すること
ができる。
【0031】基材シートに直接印刷する場合には、バイ
ンダーとして塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ウレタン
樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂等の1種又は2種
以上を混合して用いることができる。さらに、これらに
前記列記した様な公知の顔料を添加したものを用いるこ
とができる。
ンダーとして塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ウレタン
樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂等の1種又は2種
以上を混合して用いることができる。さらに、これらに
前記列記した様な公知の顔料を添加したものを用いるこ
とができる。
【0032】金属薄膜としては、アルミニウム、クロ
ム、金、銀、銅等の金属を用い、真空蒸着、スパッタリ
ング等の方法で成膜する。また、これらの組み合わせで
もよい、金属薄膜は、全面に設けても、部分的にパター
ン状に設けることもできる。
ム、金、銀、銅等の金属を用い、真空蒸着、スパッタリ
ング等の方法で成膜する。また、これらの組み合わせで
もよい、金属薄膜は、全面に設けても、部分的にパター
ン状に設けることもできる。
【0033】本発明の化粧シートにおいて、前記のよう
に必要に応じて装飾処理が施された基材シートの上に
は、アタクチックポリプロピレン及びアイソタクチック
ポリプロピレンの混合系からなる複合立体構造を有する
ポリプロピレンからなる軟質ポリプロピレン系樹脂組成
物、又はエチレン・プロピレン・ブテン共重合体からな
る樹脂層が積層される。これらは、熱可塑性エラストマ
ーとしての性質を持つもの、即ち、オレフィン系熱可塑
性エラストマーである。
に必要に応じて装飾処理が施された基材シートの上に
は、アタクチックポリプロピレン及びアイソタクチック
ポリプロピレンの混合系からなる複合立体構造を有する
ポリプロピレンからなる軟質ポリプロピレン系樹脂組成
物、又はエチレン・プロピレン・ブテン共重合体からな
る樹脂層が積層される。これらは、熱可塑性エラストマ
ーとしての性質を持つもの、即ち、オレフィン系熱可塑
性エラストマーである。
【0034】前記アタクチックポリプロピレン及びアイ
ソタクチックポリプロピレンの混合系からなる複合立体
構造を有するポリプロピレン系樹脂組成物は、好ましく
は、特公平6−23278号公報記載の如き、(A)
(イ)マグネシウム、チタン、ハロゲン原子及び電子供
与体を必須成分として含有する固体触媒成分、(ロ)有
機アルミニウム化合物、及び、(ハ)一般式(I)、
ソタクチックポリプロピレンの混合系からなる複合立体
構造を有するポリプロピレン系樹脂組成物は、好ましく
は、特公平6−23278号公報記載の如き、(A)
(イ)マグネシウム、チタン、ハロゲン原子及び電子供
与体を必須成分として含有する固体触媒成分、(ロ)有
機アルミニウム化合物、及び、(ハ)一般式(I)、
【0035】
【化3】
【0036】(式中、R1 は、炭素数1〜20のアルキ
ル基、R2 は炭素数1〜10の炭化水素基、水酸基又は
ニトロ基、mは1〜6の整数、nは、0又は1〜(6−
m)の整数をそれぞれ表す。)
ル基、R2 は炭素数1〜10の炭化水素基、水酸基又は
ニトロ基、mは1〜6の整数、nは、0又は1〜(6−
m)の整数をそれぞれ表す。)
【0037】で表されるアルコキシ基含有芳香族化合物
の組み合わせからなる触媒の存在下、プロピレンを重合
させることにより得られる、数平均分子量(Mn)が2
5,000以上で、かつ重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が7以下の沸騰
ヘプタン可溶性ポリプロピレンからなるソフトセグメン
ト10〜90重量%と、(B)メルトインデックスが
0.1〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性ポリプロピ
レンからなるハードセグメント10〜90重量%とから
成る軟質ポリプロピレン組成物である。ここで、(A)
成分がアタクチックポリプロピレン、(B)成分がアイ
ソタクチックポリプロピレンに相当する。
の組み合わせからなる触媒の存在下、プロピレンを重合
させることにより得られる、数平均分子量(Mn)が2
5,000以上で、かつ重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が7以下の沸騰
ヘプタン可溶性ポリプロピレンからなるソフトセグメン
ト10〜90重量%と、(B)メルトインデックスが
0.1〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性ポリプロピ
レンからなるハードセグメント10〜90重量%とから
成る軟質ポリプロピレン組成物である。ここで、(A)
成分がアタクチックポリプロピレン、(B)成分がアイ
ソタクチックポリプロピレンに相当する。
【0038】前記軟質ポリプロピレン組成物は、より好
ましくは、破断伸び(TB )が400%以上、好ましく
は500〜700%、100%伸長後の残留伸び(PS
100)が80%以下、好ましくは50〜75%、及び破
断時応力(MB )と降伏時応力(MY )との比(MB /
MY )が1.0以上、好ましくは1.5〜3.5の範囲
にあることが好ましい。
ましくは、破断伸び(TB )が400%以上、好ましく
は500〜700%、100%伸長後の残留伸び(PS
100)が80%以下、好ましくは50〜75%、及び破
断時応力(MB )と降伏時応力(MY )との比(MB /
MY )が1.0以上、好ましくは1.5〜3.5の範囲
にあることが好ましい。
【0039】上記軟質ポリプロピレン樹脂組成物におい
ては、(A)成分のアタクチックポリプロピレンとし
て、沸騰ヘプタンに可溶性であって、数平均分子量(M
n)が25,000以上、好ましくは30,000〜6
0,000の範囲にあり、かつ、重量平均分子量(M
w)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が7
以下、好ましくは2〜6の範囲にあるものが用いられ
る。このMnが25,000未満のものや(Mw/M
n)が7を越えるものでは、得られる樹脂における該ア
タクチックポリプロピレンの力学特性への寄与効果が十
分に発揮されず、得られる樹脂の破断時応力(MB )と
降伏時応力(MY )との比が1.0未満になったり、1
00%伸長後の残留伸び(PS100 )が80%を越えた
りして、望ましくない。
ては、(A)成分のアタクチックポリプロピレンとし
て、沸騰ヘプタンに可溶性であって、数平均分子量(M
n)が25,000以上、好ましくは30,000〜6
0,000の範囲にあり、かつ、重量平均分子量(M
w)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が7
以下、好ましくは2〜6の範囲にあるものが用いられ
る。このMnが25,000未満のものや(Mw/M
n)が7を越えるものでは、得られる樹脂における該ア
タクチックポリプロピレンの力学特性への寄与効果が十
分に発揮されず、得られる樹脂の破断時応力(MB )と
降伏時応力(MY )との比が1.0未満になったり、1
00%伸長後の残留伸び(PS100 )が80%を越えた
りして、望ましくない。
【0040】上記(A)成分のアタクチックポリプロピ
レンは、プロピレンの単独重合体であってもよいし、プ
ロピレン単位と40重量%以下、好ましくは30重量%
以下の他の炭素数2〜30のα−オレフィン単位とを含
有するプロピレン共重合体であってもよい。また、この
アタクチックポリプロピレンは、1種用いてもよいし、
2種以上組み合わせて用いてもよい。このような(A)
成分のアタクチックポリプロピレンは公知の方法(特開
昭63−243106号公報等)によって製造すること
ができる。
レンは、プロピレンの単独重合体であってもよいし、プ
ロピレン単位と40重量%以下、好ましくは30重量%
以下の他の炭素数2〜30のα−オレフィン単位とを含
有するプロピレン共重合体であってもよい。また、この
アタクチックポリプロピレンは、1種用いてもよいし、
2種以上組み合わせて用いてもよい。このような(A)
成分のアタクチックポリプロピレンは公知の方法(特開
昭63−243106号公報等)によって製造すること
ができる。
【0041】上記軟質ポリプロピレン樹脂組成物におい
ては、(B)成分として、メルトインデックス(MI)
が0.1〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性の結晶性
アイソタクチックポリプロピレンが用いられる。このメ
ルトインデックスが0.1g/10分未満では熔融特性
が低く、シート成形が困難になるし、4g/10分を越
えると機械的強度が不十分となって、Vカット加工が良
好に行えなくなるおそれがある。前記(B)成分のアイ
ソタクチックポリプロピレンは、アイソタクチックの立
体規則性を有するプロピレン単独重合体であってもよい
し、該立体規則性を有するプロピレンと他のα−オレフ
ィンとの共重合体であってもよい。この共重合体に用い
られる他のα−オレフィンとしては、炭素数2〜8のも
の、例えば、エチレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘ
キセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等が好まし
く、中でもエチレン及びブテン−1が好適である。該共
重合体としては、前記他のα−オレフィン単位を通常4
0重量%以下、好ましくは30重量%以下含有するブロ
ック共重合体やランダム共重合体が用いられる。
ては、(B)成分として、メルトインデックス(MI)
が0.1〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性の結晶性
アイソタクチックポリプロピレンが用いられる。このメ
ルトインデックスが0.1g/10分未満では熔融特性
が低く、シート成形が困難になるし、4g/10分を越
えると機械的強度が不十分となって、Vカット加工が良
好に行えなくなるおそれがある。前記(B)成分のアイ
ソタクチックポリプロピレンは、アイソタクチックの立
体規則性を有するプロピレン単独重合体であってもよい
し、該立体規則性を有するプロピレンと他のα−オレフ
ィンとの共重合体であってもよい。この共重合体に用い
られる他のα−オレフィンとしては、炭素数2〜8のも
の、例えば、エチレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘ
キセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等が好まし
く、中でもエチレン及びブテン−1が好適である。該共
重合体としては、前記他のα−オレフィン単位を通常4
0重量%以下、好ましくは30重量%以下含有するブロ
ック共重合体やランダム共重合体が用いられる。
【0042】前記(B)成分のアイソタクチックポリプ
ロピレンの好ましいものとしては、プロピレン単独重合
体、及びエチレン1〜30重量%、好ましくは3〜25
重量%を含有するプロピレンとエチレンとのランダム共
重合体又はブロック共重合体が挙げられる。このような
アイソタクチックポリプロピレンの製造方法には特に制
限はなく、従来結晶性ポリプロピレンの製造に慣用され
ている方法の中から任意の方法を選択して用いることが
できる。
ロピレンの好ましいものとしては、プロピレン単独重合
体、及びエチレン1〜30重量%、好ましくは3〜25
重量%を含有するプロピレンとエチレンとのランダム共
重合体又はブロック共重合体が挙げられる。このような
アイソタクチックポリプロピレンの製造方法には特に制
限はなく、従来結晶性ポリプロピレンの製造に慣用され
ている方法の中から任意の方法を選択して用いることが
できる。
【0043】前記軟質ポリプロピレン樹脂組成物におい
ては、この(B)成分のアイソタクチックポリプロピレ
ンは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよ
い。また、前記(A)成分のアタクチックポリプロピレ
ンと(B)成分のアイソタクチックポリプロピレンの組
成割合は、(A)成分の含有量が10〜90重量%、好
ましくは、25〜80重量%であり、(B)成分の含有
量が90〜10重量%、好ましくは、75〜20重量%
である。該(A)成分の含有量が10重量%未満では、
樹脂の降伏時応力(MY )が大きくなりすぎて、破断時
応力(MB )と降伏応力(MY )との比(MB /MY )
が1.0未満となり、かつ100%伸長後の残留伸び
(PS100 )も80%より大きくなってしまい、本発明
の目的が達せられない。一方、含有量が90重量%を越
えると破断時応力(MB )が小さくなりすぎて、該(M
B /MY )比が1.0未満となり、かつ機械的強度が低
下するおそれがある。また、(B)成分の比率を高くす
ることにより、得られる軟質ポリプロピレンのヤング率
は高くなる。前記(A)成分と(B)成分の特に好まし
い組成割合は、1:1である。このような組成割合のオ
レフィン系樹脂を用いることにより、折り曲げ加工性に
特に優れる化粧シートを得ることができる。
ては、この(B)成分のアイソタクチックポリプロピレ
ンは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよ
い。また、前記(A)成分のアタクチックポリプロピレ
ンと(B)成分のアイソタクチックポリプロピレンの組
成割合は、(A)成分の含有量が10〜90重量%、好
ましくは、25〜80重量%であり、(B)成分の含有
量が90〜10重量%、好ましくは、75〜20重量%
である。該(A)成分の含有量が10重量%未満では、
樹脂の降伏時応力(MY )が大きくなりすぎて、破断時
応力(MB )と降伏応力(MY )との比(MB /MY )
が1.0未満となり、かつ100%伸長後の残留伸び
(PS100 )も80%より大きくなってしまい、本発明
の目的が達せられない。一方、含有量が90重量%を越
えると破断時応力(MB )が小さくなりすぎて、該(M
B /MY )比が1.0未満となり、かつ機械的強度が低
下するおそれがある。また、(B)成分の比率を高くす
ることにより、得られる軟質ポリプロピレンのヤング率
は高くなる。前記(A)成分と(B)成分の特に好まし
い組成割合は、1:1である。このような組成割合のオ
レフィン系樹脂を用いることにより、折り曲げ加工性に
特に優れる化粧シートを得ることができる。
【0044】前記エチレン・プロピレン・ブテン共重合
体からなる熱可塑性樹脂は、プロピレンと他のオレフィ
ン成分としてエチレン及びブテンを用いるランダム共重
合体又はブロック共重合体である。他のα−オレフィン
含有割合は、通常、全単量体中の40重量%以下、より
好ましくは、10重量%以下が好ましい。
体からなる熱可塑性樹脂は、プロピレンと他のオレフィ
ン成分としてエチレン及びブテンを用いるランダム共重
合体又はブロック共重合体である。他のα−オレフィン
含有割合は、通常、全単量体中の40重量%以下、より
好ましくは、10重量%以下が好ましい。
【0045】表面シートとなるエチレン・プロピレン・
ブテン共重合体樹脂は、そのブテンとして、1−ブテ
ン、2−ブテン、イソブチレンの3種の構造異性体のい
ずれも用いることができる。共重合体としては、ランダ
ム共重合体で、非晶質の部分を一部含み、熱可塑性エラ
ストマーとなったものが用いられる。
ブテン共重合体樹脂は、そのブテンとして、1−ブテ
ン、2−ブテン、イソブチレンの3種の構造異性体のい
ずれも用いることができる。共重合体としては、ランダ
ム共重合体で、非晶質の部分を一部含み、熱可塑性エラ
ストマーとなったものが用いられる。
【0046】上記エチレン・プロピレン・ブテン共重合
体の好ましい具体例としては、次の〜が挙げられ
る。
体の好ましい具体例としては、次の〜が挙げられ
る。
【0047】特開平9−111055号公報記載のも
の。これは、エチレン、プロピレン及びブテンの3元共
重合体によるランダム共重合体である。単量体成分の重
量比は、プロピレンが90重量%以上とする。メルトフ
ローレートは、230℃、2.16kgで1〜50g/
10分のものが好適である。そして、このような3元ラ
ンダム共重合体100重量部に対して、燐酸アリールエ
ステル化合物を主成分とする透明造核剤を0.01〜5
0重量部、炭素数12〜22の脂肪酸アミド0.003
〜0.3重量部を熔融混練してなるものである。
の。これは、エチレン、プロピレン及びブテンの3元共
重合体によるランダム共重合体である。単量体成分の重
量比は、プロピレンが90重量%以上とする。メルトフ
ローレートは、230℃、2.16kgで1〜50g/
10分のものが好適である。そして、このような3元ラ
ンダム共重合体100重量部に対して、燐酸アリールエ
ステル化合物を主成分とする透明造核剤を0.01〜5
0重量部、炭素数12〜22の脂肪酸アミド0.003
〜0.3重量部を熔融混練してなるものである。
【0048】特開平5−77371号公報記載のも
の。これは、エチレン、プロピレン、1−ブテンの3元
共重合体であって、プロピレン成分含有率が50重量%
以上の非晶質重合体20〜100重量%に、結晶質ポリ
プロピレンを80〜0重量%を添加してなるものであ
る。
の。これは、エチレン、プロピレン、1−ブテンの3元
共重合体であって、プロピレン成分含有率が50重量%
以上の非晶質重合体20〜100重量%に、結晶質ポリ
プロピレンを80〜0重量%を添加してなるものであ
る。
【0049】特開平7−316358号公報に記載の
もの。これは、エチレン、プロピレン、1−ブテンの3
元共重合体であって、プロピレン及び/又は1−ブテン
含有率が50重量%以上の低結晶質重合体20〜100
重量%に、アイソタクチックポリプロピレン等の結晶性
ポリオレフィンを80〜0重量%混合した組成物100
重量部に対して、N−アシルアミノ酸アミン塩、N−ア
シルアミノ酸エステル等の油ゲル化剤を0.5重量%添
加してなるものである。
もの。これは、エチレン、プロピレン、1−ブテンの3
元共重合体であって、プロピレン及び/又は1−ブテン
含有率が50重量%以上の低結晶質重合体20〜100
重量%に、アイソタクチックポリプロピレン等の結晶性
ポリオレフィンを80〜0重量%混合した組成物100
重量部に対して、N−アシルアミノ酸アミン塩、N−ア
シルアミノ酸エステル等の油ゲル化剤を0.5重量%添
加してなるものである。
【0050】本発明の化粧シートの前記アイソタクチッ
クポリプロピレン及びアタクチックポリプロピレンの混
合系からなる複合立体構造を有するポリプロピレン系樹
脂又は前記エチレン・プロピレン・ブテン共重合体から
なる熱可塑性樹脂には、化粧シートの表面層として求め
られる機能を補強するために、所望により、各種添加
剤、補強材、充填剤、例えば、紫外線吸収剤、光安定
剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤等が添加される。
クポリプロピレン及びアタクチックポリプロピレンの混
合系からなる複合立体構造を有するポリプロピレン系樹
脂又は前記エチレン・プロピレン・ブテン共重合体から
なる熱可塑性樹脂には、化粧シートの表面層として求め
られる機能を補強するために、所望により、各種添加
剤、補強材、充填剤、例えば、紫外線吸収剤、光安定
剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤等が添加される。
【0051】紫外線吸収剤、光安定剤は、樹脂により良
好な耐候性(耐光性)を付与する目的で添加され、その
添加量は、紫外線吸収剤、光安定剤ともに、通常、0.
1〜5重量%程度である。一般には、紫外線吸収剤と光
安定剤とを併用することが好ましい。
好な耐候性(耐光性)を付与する目的で添加され、その
添加量は、紫外線吸収剤、光安定剤ともに、通常、0.
1〜5重量%程度である。一般には、紫外線吸収剤と光
安定剤とを併用することが好ましい。
【0052】紫外線吸収剤は、化粧シートの耐候性の向
上を図る目的添加される。該紫外線吸収剤としては、公
知のものの中から、ポリオレフィンの劣化を引き起こす
280〜450nm領域の紫外線を吸収しうるものを任
意に選択することができる。
上を図る目的添加される。該紫外線吸収剤としては、公
知のものの中から、ポリオレフィンの劣化を引き起こす
280〜450nm領域の紫外線を吸収しうるものを任
意に選択することができる。
【0053】前記紫外線吸収剤としては、例えば、ベン
ゾフェノン系、サリチレート系、ベンゾトリアゾール
系、アクリロニトリル系等の各紫外線吸収剤を挙げるこ
とができる。例えば、分子中にOH基を有する有機系の
化合物を使用することができ、2−(2’−ヒドロキシ
−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−3’−tert−アミル−5’−イソブチルフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−3’−イソブチル−5’−メチルフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロ
キシ−3’−イソブチル−5’−プロピルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール等の2’−ヒドロキシフ
ェニル−5−クロロベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
類、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−ter
t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’
−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール等の2’−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤類等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2、2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ
ベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキ
シ−4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン系紫外
線吸収剤類、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等の
2−ヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤類等のベ
ンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリチル酸フェニル、4
−tert−ブチルフェニルサリチレート等のサリチル
酸エステル系紫外線吸収剤が用いられる。
ゾフェノン系、サリチレート系、ベンゾトリアゾール
系、アクリロニトリル系等の各紫外線吸収剤を挙げるこ
とができる。例えば、分子中にOH基を有する有機系の
化合物を使用することができ、2−(2’−ヒドロキシ
−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−3’−tert−アミル−5’−イソブチルフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−3’−イソブチル−5’−メチルフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロ
キシ−3’−イソブチル−5’−プロピルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール等の2’−ヒドロキシフ
ェニル−5−クロロベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
類、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−ter
t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’
−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール等の2’−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤類等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2、2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ
ベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキ
シ−4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン系紫外
線吸収剤類、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等の
2−ヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤類等のベ
ンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリチル酸フェニル、4
−tert−ブチルフェニルサリチレート等のサリチル
酸エステル系紫外線吸収剤が用いられる。
【0054】その他、ベンゾトリアゾール骨格にアクリ
ロイル基又はメタクリロイル基を導入した反応型紫外線
吸収剤等、又は、粒径0.2μm以下の酸化亜鉛、酸化
セリウム、酸化チタン等の無機物を用いることができ
る。これらの内、吸収波長と着色性の問題を考慮してベ
ンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が特に好ましい。
ロイル基又はメタクリロイル基を導入した反応型紫外線
吸収剤等、又は、粒径0.2μm以下の酸化亜鉛、酸化
セリウム、酸化チタン等の無機物を用いることができ
る。これらの内、吸収波長と着色性の問題を考慮してベ
ンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が特に好ましい。
【0055】光安定剤としては、ビス−(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート等の
ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤、ピペリジン系ラジ
カル捕捉剤等のラジカル捕捉剤を用いることができる。
また、難燃剤は、基材シートの場合同様のものを用いる
ことができる。
6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート等の
ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤、ピペリジン系ラジ
カル捕捉剤等のラジカル捕捉剤を用いることができる。
また、難燃剤は、基材シートの場合同様のものを用いる
ことができる。
【0056】本発明の化粧シートにおいては、前記基材
シートと前記オレフィン系樹脂層とは、ドライラミネー
ト法、ウェットラミネート法等により直接ラミネートす
ることもできるが、層間密着性を向上させるために基材
シートとオレフィン系樹脂層との間に接着剤層を設ける
こともできる。
シートと前記オレフィン系樹脂層とは、ドライラミネー
ト法、ウェットラミネート法等により直接ラミネートす
ることもできるが、層間密着性を向上させるために基材
シートとオレフィン系樹脂層との間に接着剤層を設ける
こともできる。
【0057】該接着剤層の接着剤の樹脂系としては、フ
ェノール系樹脂、フラン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ
系樹脂、若しくは、その他の熱硬化性樹脂に、必要に応
じて、イソシアネート、アミン等の架橋剤、メチルエチ
ルケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、ア
ザビスイソブチロニトリル等の重合開始剤、ナフテン酸
コバルト、ジメチルアニリン等の重合促進剤等を添加す
ることができる。
ェノール系樹脂、フラン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ
系樹脂、若しくは、その他の熱硬化性樹脂に、必要に応
じて、イソシアネート、アミン等の架橋剤、メチルエチ
ルケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、ア
ザビスイソブチロニトリル等の重合開始剤、ナフテン酸
コバルト、ジメチルアニリン等の重合促進剤等を添加す
ることができる。
【0058】これらのうち、耐熱性を改良する意味で、
ポリウレタンをベースに、イソシアネート基を付与した
タイプの接着剤、すなわち、非結晶のポリエステルポリ
オールに、過剰のポリイソシアネートを反応させ、末端
がイソシアネート基となっているプレポリマーを主成分
とするものが好ましい。
ポリウレタンをベースに、イソシアネート基を付与した
タイプの接着剤、すなわち、非結晶のポリエステルポリ
オールに、過剰のポリイソシアネートを反応させ、末端
がイソシアネート基となっているプレポリマーを主成分
とするものが好ましい。
【0059】前記ウレタン樹脂接着剤は、例えば、ポリ
オールを主剤とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)
とするウレタン樹脂を主成分とするものがある。
オールを主剤とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)
とするウレタン樹脂を主成分とするものがある。
【0060】ポリオールとしては、分子中に2個以上の
水酸基を有するもので、例えば、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、
ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポ
リカーボネートポリオール等が用いられる。また、イソ
シアネートとしては、分子中に2個以上のイソシアネー
ト基を有する多価イソシネートが用いられる。
水酸基を有するもので、例えば、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、
ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポ
リカーボネートポリオール等が用いられる。また、イソ
シアネートとしては、分子中に2個以上のイソシアネー
ト基を有する多価イソシネートが用いられる。
【0061】例えば、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメ
タンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート類、或
いはヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水
素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族
(乃至は脂環族)イソシアネートが用いられる。或い
は、上記各種イソシアネートの付加体又は多量体を用い
る事もできる。例えば、トリレンジイソシアネートの付
加体、トリレンジイソシアネートの3量体等がある。
ト、キシレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメ
タンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート類、或
いはヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水
素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族
(乃至は脂環族)イソシアネートが用いられる。或い
は、上記各種イソシアネートの付加体又は多量体を用い
る事もできる。例えば、トリレンジイソシアネートの付
加体、トリレンジイソシアネートの3量体等がある。
【0062】なお、必要に応じ、接着面に、コロナ放電
処理、プラズマ処理、脱脂処理、表面粗面化処理などの
公知の易接着処理を施すこともできる。
処理、プラズマ処理、脱脂処理、表面粗面化処理などの
公知の易接着処理を施すこともできる。
【0063】本発明においては、前記基材シート上に、
基材シートと装飾層間の密着性を向上させる為に、易接
着層(プライマー層或いはアンカー層ともいう。)を設
けることができる。易接着層としては、アクリル樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、
ウレタン樹脂、塩素化ポリオレフィン、塩素化ポリエチ
レン等が使用されるが、これらの内、特に、ウレタン樹
脂の使用が好ましい。
基材シートと装飾層間の密着性を向上させる為に、易接
着層(プライマー層或いはアンカー層ともいう。)を設
けることができる。易接着層としては、アクリル樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、
ウレタン樹脂、塩素化ポリオレフィン、塩素化ポリエチ
レン等が使用されるが、これらの内、特に、ウレタン樹
脂の使用が好ましい。
【0064】アクリル樹脂としては、ポリ(メタ)アク
リル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ
(メタ)アクリル酸プロピル、ポリ(メタ)アクリル酸
ブチル、(メタ)アクリル酸メチル・(メタ)アクリル
酸ブチル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重
合体等の(メタ)アクリル酸エステルを含む単独又は共
重合体からなるアクリル樹脂等が用いられる。なお、こ
こで、(メタ)アクリルとは、アクリル又はメタアクリ
ルを意味する。
リル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ
(メタ)アクリル酸プロピル、ポリ(メタ)アクリル酸
ブチル、(メタ)アクリル酸メチル・(メタ)アクリル
酸ブチル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重
合体等の(メタ)アクリル酸エステルを含む単独又は共
重合体からなるアクリル樹脂等が用いられる。なお、こ
こで、(メタ)アクリルとは、アクリル又はメタアクリ
ルを意味する。
【0065】前記ウレタン樹脂は、前記と同様のポリオ
ール(多価アルコール)を主剤とし、イソシアネートを
架橋剤(硬化剤)とするウレタン樹脂である。これらの
内、イソシアネートとしてヘキサメチレンジイソシアネ
ート(HMDI)を、ポリオールとしてアクリルポリオ
ールを使用する2液硬化型のウレタン樹脂を使用する
と、耐候密着性がよいので特に好ましい。
ール(多価アルコール)を主剤とし、イソシアネートを
架橋剤(硬化剤)とするウレタン樹脂である。これらの
内、イソシアネートとしてヘキサメチレンジイソシアネ
ート(HMDI)を、ポリオールとしてアクリルポリオ
ールを使用する2液硬化型のウレタン樹脂を使用する
と、耐候密着性がよいので特に好ましい。
【0066】本発明の化粧シートにおいては、前記プラ
イマー層の上に、さらにベタインキ層を設けることがで
きる。該ベタインキ層中には、酸化チタンやカーボンを
添加することができ、これらの含有量を多くすることに
より紫外線をカットして、下層の劣化を防止することが
できる。前記ベタインキ層は、下地の色を調整するため
に全面に隠蔽層として設けるもので、シートの色をいか
したい場合にはメジュームに透明インキで着色を施し、
シートと色調の差の大きい色の装飾を施したい場合には
白インキで着色するのが好ましい。
イマー層の上に、さらにベタインキ層を設けることがで
きる。該ベタインキ層中には、酸化チタンやカーボンを
添加することができ、これらの含有量を多くすることに
より紫外線をカットして、下層の劣化を防止することが
できる。前記ベタインキ層は、下地の色を調整するため
に全面に隠蔽層として設けるもので、シートの色をいか
したい場合にはメジュームに透明インキで着色を施し、
シートと色調の差の大きい色の装飾を施したい場合には
白インキで着色するのが好ましい。
【0067】本発明の化粧シートの最表面は、凹部を有
し、該凹部に着色インキが充填されてなる。前記凹部の
形成方法としては、好ましくは、エンボス加工による。
エンボス加工は、化粧シートに木材表面等所望のテクス
チァーを付与するために行われる。例えば、エンボス加
工は、加熱ドラム上でアクリル系樹脂を加熱軟化させ、
更に赤外線輻射ヒーターで160〜180℃に加熱し、
所望の形の凹凸模様を設けたエンボス板で加圧、賦形
し、冷却固定して形成するもので、公知の枚葉或いは輪
転式のエンボス機が用いられる。凹凸模様としては、木
目導管溝等が用いられる。
し、該凹部に着色インキが充填されてなる。前記凹部の
形成方法としては、好ましくは、エンボス加工による。
エンボス加工は、化粧シートに木材表面等所望のテクス
チァーを付与するために行われる。例えば、エンボス加
工は、加熱ドラム上でアクリル系樹脂を加熱軟化させ、
更に赤外線輻射ヒーターで160〜180℃に加熱し、
所望の形の凹凸模様を設けたエンボス板で加圧、賦形
し、冷却固定して形成するもので、公知の枚葉或いは輪
転式のエンボス機が用いられる。凹凸模様としては、木
目導管溝等が用いられる。
【0068】前記凹部に着色インキの充填は、好ましく
は、ワイピング加工による。ワイピング加工は、特公昭
58−14312号公報等により公知の方法であり、エ
ンボス加工で設けた凹部に着色インキを塗工したのち、
ドクターブレードで表面を掻きながら、エンボス凹部の
みに着色インキを充填するものである。ワイピング加工
に用いられる着色インキ(ワイピングインキ)として
は、顔料ないしインキが用いられる。例えば、セラッ
ク、コーパル、ダンマル、ロジン、ロジンエステル等の
天然樹脂又はその変成樹脂類、ニトロセルロース、アセ
チルセルロース、エチルセルロース、ベンジルセルロー
ス等のセルロース誘導体類、フェノール樹脂、尿素樹
脂、フタル酸系樹脂、マレイン酸系樹脂、メラミン系樹
脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチ
ラール、エポキシ系樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ウレタン樹脂、その他の合
成樹脂、その他の塩素化ゴム、合成ゴム等をバインダー
の構成材料とすることができる。これらのうち、2液硬
化型ウレタン樹脂、メラミン樹脂及びエポキシ樹脂の使
用が特に好ましい。
は、ワイピング加工による。ワイピング加工は、特公昭
58−14312号公報等により公知の方法であり、エ
ンボス加工で設けた凹部に着色インキを塗工したのち、
ドクターブレードで表面を掻きながら、エンボス凹部の
みに着色インキを充填するものである。ワイピング加工
に用いられる着色インキ(ワイピングインキ)として
は、顔料ないしインキが用いられる。例えば、セラッ
ク、コーパル、ダンマル、ロジン、ロジンエステル等の
天然樹脂又はその変成樹脂類、ニトロセルロース、アセ
チルセルロース、エチルセルロース、ベンジルセルロー
ス等のセルロース誘導体類、フェノール樹脂、尿素樹
脂、フタル酸系樹脂、マレイン酸系樹脂、メラミン系樹
脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチ
ラール、エポキシ系樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ウレタン樹脂、その他の合
成樹脂、その他の塩素化ゴム、合成ゴム等をバインダー
の構成材料とすることができる。これらのうち、2液硬
化型ウレタン樹脂、メラミン樹脂及びエポキシ樹脂の使
用が特に好ましい。
【0069】前記ワイピングインキとして用いられる塗
料若しくはインキは、前記バインダー中に、カーボンブ
ラック、弁柄等の着色剤、沈降性硫酸バリウム等の体質
顔料、可塑剤等を添加して製造することができる。ま
た、ワイピングインキとして、上記の塗料若しくはイン
キ中に紫外線硬化剤等を混入し、紫外線による硬化シス
テムを有する塗料あるいはインキを用いることもでき
る。
料若しくはインキは、前記バインダー中に、カーボンブ
ラック、弁柄等の着色剤、沈降性硫酸バリウム等の体質
顔料、可塑剤等を添加して製造することができる。ま
た、ワイピングインキとして、上記の塗料若しくはイン
キ中に紫外線硬化剤等を混入し、紫外線による硬化シス
テムを有する塗料あるいはインキを用いることもでき
る。
【0070】このワイピングインキを、ロールコートあ
るいはナイフコートにてシート表面のエンボス凹部に塗
工した後、ドクターブレードあるいはワイピングペーパ
ー等で掻きとることにより、エンボス凹部にのみワイピ
ングインキを残すようにして充填する。ここで、凹部に
のみワイピングインキが残るようにするためには、イン
キ組成物の粘度、ロールの回転数、ドクターの角度、厚
み、コートスピード等を調整する必要がある。
るいはナイフコートにてシート表面のエンボス凹部に塗
工した後、ドクターブレードあるいはワイピングペーパ
ー等で掻きとることにより、エンボス凹部にのみワイピ
ングインキを残すようにして充填する。ここで、凹部に
のみワイピングインキが残るようにするためには、イン
キ組成物の粘度、ロールの回転数、ドクターの角度、厚
み、コートスピード等を調整する必要がある。
【0071】本発明の化粧シートの最表面には、さらに
好ましくは、オーバーコート層が形成される(Over pai
nt Varnish。略して、OP加工)。OP加工は、化粧シ
ート表面の傷のつきやすさをカバーし、耐擦傷性を向上
させたり、表面の光沢(艶)を調整したり、或いは、オ
レフィン系樹脂からなる表面シート中からの紫外線吸収
剤のブリード(滲出)を防止するために設けられる。
好ましくは、オーバーコート層が形成される(Over pai
nt Varnish。略して、OP加工)。OP加工は、化粧シ
ート表面の傷のつきやすさをカバーし、耐擦傷性を向上
させたり、表面の光沢(艶)を調整したり、或いは、オ
レフィン系樹脂からなる表面シート中からの紫外線吸収
剤のブリード(滲出)を防止するために設けられる。
【0072】前記OP加工に用いられる樹脂としては、
バインダーとして、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリ
ルフタレート樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン−尿素共縮合
樹脂、珪素樹脂、ポリシロキサン樹脂等の熱硬化性樹脂
や電離放射線硬化樹脂を挙げることができる。これらの
うち、1液硬化型ウレタン樹脂、2液硬化型のウレタン
樹脂及び電離放射線硬化樹脂の使用が特に好ましい。
バインダーとして、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリ
ルフタレート樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン−尿素共縮合
樹脂、珪素樹脂、ポリシロキサン樹脂等の熱硬化性樹脂
や電離放射線硬化樹脂を挙げることができる。これらの
うち、1液硬化型ウレタン樹脂、2液硬化型のウレタン
樹脂及び電離放射線硬化樹脂の使用が特に好ましい。
【0073】1液硬化型ウレタン樹脂としては、分子中
(特に両末端)にイソシアネート基を計2個以上有する
プレポリマーからなる湿気硬化型のものが用いられる。
プレポリマーの骨格としては、ポリカーボネート、ポリ
ウレタン等の構造のものが用いられる。
(特に両末端)にイソシアネート基を計2個以上有する
プレポリマーからなる湿気硬化型のものが用いられる。
プレポリマーの骨格としては、ポリカーボネート、ポリ
ウレタン等の構造のものが用いられる。
【0074】2液硬化型のウレタン樹脂は、前記の接着
剤のところで列記したものと同様のポリオールを主剤と
し、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)とするウレタン
樹脂である。これらの中でも、イソシアネートとして、
脂肪族乃至は脂環族イソシアネートを用いた無黄変形の
ものが耐候性の点で好ましい。
剤のところで列記したものと同様のポリオールを主剤と
し、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)とするウレタン
樹脂である。これらの中でも、イソシアネートとして、
脂肪族乃至は脂環族イソシアネートを用いた無黄変形の
ものが耐候性の点で好ましい。
【0075】特に、表面シートに添加する紫外線吸収剤
として、前記の如き、分子中に水酸基を有するベンゾト
リアゾール系、ベンゾフェノン系等の有機系のものを選
び、OPとして、2液硬化型ウレタン樹脂、1液硬化型
ウレタン樹脂等の分子中にイソシアネート基を有する樹
脂を選ぶと、表面シート中から経時的にブリードして失
われる紫外線吸収剤をOP層でトラップし、ブリードを
防止することができ、表面シートの耐候性をより向上す
ることができて有効である。これは、紫外線吸収剤の水
酸基とOP中の遊離のイソシアネート基とがウレタン結
合形成するためと考えられる。
として、前記の如き、分子中に水酸基を有するベンゾト
リアゾール系、ベンゾフェノン系等の有機系のものを選
び、OPとして、2液硬化型ウレタン樹脂、1液硬化型
ウレタン樹脂等の分子中にイソシアネート基を有する樹
脂を選ぶと、表面シート中から経時的にブリードして失
われる紫外線吸収剤をOP層でトラップし、ブリードを
防止することができ、表面シートの耐候性をより向上す
ることができて有効である。これは、紫外線吸収剤の水
酸基とOP中の遊離のイソシアネート基とがウレタン結
合形成するためと考えられる。
【0076】電離放射線硬化樹脂は、具体的には、分子
中に重合不飽和結合又はカチオン重合性官能基を有する
プレポリマー(所謂オリゴマーも包含する。)及び/又
はモノマーを適宜混合した電離放射線により硬化可能な
組成物が好ましく用いられる。ここで、電離放射線と
は、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは
架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通
常、紫外線又は電子線が用いられる。電離放射線樹脂を
用いる場合には、化粧シート表面の意匠性を損なうこと
なく、表面に耐擦傷性をもたせ、かつ、Vカット加工や
ラッピング加工等を行ってもクラックの生じることのな
い化粧シートを得ることができる。
中に重合不飽和結合又はカチオン重合性官能基を有する
プレポリマー(所謂オリゴマーも包含する。)及び/又
はモノマーを適宜混合した電離放射線により硬化可能な
組成物が好ましく用いられる。ここで、電離放射線と
は、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは
架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通
常、紫外線又は電子線が用いられる。電離放射線樹脂を
用いる場合には、化粧シート表面の意匠性を損なうこと
なく、表面に耐擦傷性をもたせ、かつ、Vカット加工や
ラッピング加工等を行ってもクラックの生じることのな
い化粧シートを得ることができる。
【0077】硬質塗膜を形成する電離放射線硬化性樹脂
は、具体的には、分子中に、(メタ)アクリロイル基、
(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽
和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基又はチオー
ル基を2個以上有する単量体、又はプレポリマーからな
る。これら単量体又はプレポリマーは、単体で用いる
か、あるいは複数種混合して用いることができる。な
お、例えば、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイ
ル基又はメタアクリロイル基の意味で用いている。
は、具体的には、分子中に、(メタ)アクリロイル基、
(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽
和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基又はチオー
ル基を2個以上有する単量体、又はプレポリマーからな
る。これら単量体又はプレポリマーは、単体で用いる
か、あるいは複数種混合して用いることができる。な
お、例えば、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイ
ル基又はメタアクリロイル基の意味で用いている。
【0078】ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリ
マーの例としては、ポリエステル(メタ)アクリレー
ト、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)
アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリア
ジン(メタ)アクリレート、シリコン(メタ)アクリレ
ート等が使用できる。分子量としては、通常、250〜
100,000程度のものが用いられる。
マーの例としては、ポリエステル(メタ)アクリレー
ト、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)
アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリア
ジン(メタ)アクリレート、シリコン(メタ)アクリレ
ート等が使用できる。分子量としては、通常、250〜
100,000程度のものが用いられる。
【0079】カチオン重合性官能基を有するプレポリマ
ーの例としては、ビスフェノール型のエポキシ樹脂、ノ
ボラック型エポキシ樹脂等のエポキシ系樹脂、脂肪族系
ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル系樹脂等のプ
レポリマーがある。
ーの例としては、ビスフェノール型のエポキシ樹脂、ノ
ボラック型エポキシ樹脂等のエポキシ系樹脂、脂肪族系
ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル系樹脂等のプ
レポリマーがある。
【0080】ラジカル重合性不飽和基を有する単官能単
量体の例としては、(メタ)アクリレート化合物の単官
能単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノ
キシエチル(メタ)アクリレート等がある。
量体の例としては、(メタ)アクリレート化合物の単官
能単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノ
キシエチル(メタ)アクリレート等がある。
【0081】ラジカル重合性不飽和基を有する多官能単
量体の例としては、ジエチレングリコール(メタ)アク
リレート、プロピレングリコール(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパン(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)
アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)
アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラチオグリ
コレート等がある。
量体の例としては、ジエチレングリコール(メタ)アク
リレート、プロピレングリコール(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパン(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)
アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)
アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラチオグリ
コレート等がある。
【0082】チオール基を有する単量体の例としては、
トリメチロールプロパントリチオグリコレート、ジペン
タエリスリトールテトラチオグリコレート等がある。
トリメチロールプロパントリチオグリコレート、ジペン
タエリスリトールテトラチオグリコレート等がある。
【0083】紫外線又は可視光線にて硬化させる場合に
は、電離放射線硬化樹脂中に光重合開始剤を添加する。
ラジカル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合は、光重
合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン
類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチル
エーテル等を単独又は混合して用いることができる。ま
た、カチオン重合性官能基を有する樹脂系の場合は、光
重合開始剤として、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スル
ホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタセロン化合
物、ベンゾインスルホン酸エステル等を単独又は混合物
として用いることができる。これらの光重合開始剤の添
加量としては、該電離放射線硬化性樹脂100重量%に
対して、0.1〜10重量%程度が好ましい。
は、電離放射線硬化樹脂中に光重合開始剤を添加する。
ラジカル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合は、光重
合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン
類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチル
エーテル等を単独又は混合して用いることができる。ま
た、カチオン重合性官能基を有する樹脂系の場合は、光
重合開始剤として、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スル
ホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタセロン化合
物、ベンゾインスルホン酸エステル等を単独又は混合物
として用いることができる。これらの光重合開始剤の添
加量としては、該電離放射線硬化性樹脂100重量%に
対して、0.1〜10重量%程度が好ましい。
【0084】紫外線源としては、超高圧水銀燈、高圧水
銀燈、低圧水銀燈、カーボンアーク燈、ブラックライト
蛍光燈、メタルハライドランプ等の光源が使用できる。
紫外線の波長としては、通常、1900〜300Åの波
長域が主に用いられる。電子線源としては、コックロフ
トワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁
コア変圧器型、或いは、直線型、ダイナミトロン型、高
周波型等の各種電子線加速器を用い、100〜100K
eV、好ましくは、100〜300KeVのエネルギー
をもつ電子を照射するものを使用することができる。
銀燈、低圧水銀燈、カーボンアーク燈、ブラックライト
蛍光燈、メタルハライドランプ等の光源が使用できる。
紫外線の波長としては、通常、1900〜300Åの波
長域が主に用いられる。電子線源としては、コックロフ
トワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁
コア変圧器型、或いは、直線型、ダイナミトロン型、高
周波型等の各種電子線加速器を用い、100〜100K
eV、好ましくは、100〜300KeVのエネルギー
をもつ電子を照射するものを使用することができる。
【0085】上記電離放射線硬化性樹脂には、さらに必
要に応じて、各種添加剤を添加することができる。これ
らの添加剤としては、例えば、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、セルロース
系樹脂等の熱可塑性樹脂、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、シリカ、アルミナ等の微粉末からなる体質顔料(充
填剤)、染料、顔料等の着色剤がある。
要に応じて、各種添加剤を添加することができる。これ
らの添加剤としては、例えば、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、セルロース
系樹脂等の熱可塑性樹脂、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、シリカ、アルミナ等の微粉末からなる体質顔料(充
填剤)、染料、顔料等の着色剤がある。
【0086】本発明の化粧シートにおいて、前記OP加
工に用いられる樹脂には、その表面保護機能を強化すべ
く、種々の添加剤を添加することが好ましい。該添加剤
としては、減摩剤、紫外線吸収剤及び艶消し剤等を挙げ
ることができる。
工に用いられる樹脂には、その表面保護機能を強化すべ
く、種々の添加剤を添加することが好ましい。該添加剤
としては、減摩剤、紫外線吸収剤及び艶消し剤等を挙げ
ることができる。
【0087】減摩剤は、化粧シート表面の摩擦係数を減
少させる目的で添加されるものであり、例えば、シリ
カ、アルミナ、ダイヤモンド、ジルコニア、合成樹脂ビ
ーズ等を挙げることができる。これらの内、特に球状の
α−アルミナが、減摩効果、コーティング適性に優れて
おり好ましい。α−アルミナの粒径は、通常、1〜10
0μm、好ましくは、1〜10μmである。α−アルミ
ナの粒径が1μm未満の場合には、十分な減摩効果が期
待できない。一方、100μmより大きくなると、OP
塗料の塗工適性が低下する。
少させる目的で添加されるものであり、例えば、シリ
カ、アルミナ、ダイヤモンド、ジルコニア、合成樹脂ビ
ーズ等を挙げることができる。これらの内、特に球状の
α−アルミナが、減摩効果、コーティング適性に優れて
おり好ましい。α−アルミナの粒径は、通常、1〜10
0μm、好ましくは、1〜10μmである。α−アルミ
ナの粒径が1μm未満の場合には、十分な減摩効果が期
待できない。一方、100μmより大きくなると、OP
塗料の塗工適性が低下する。
【0088】減摩剤の添加量は、通常、前記OP加工に
用いられる樹脂100重量部に対し、5〜30重量部が
好ましい。5重量部未満だと十分な減摩効果が期待でき
ず、30重量部を越えると塗工適性が低下する。
用いられる樹脂100重量部に対し、5〜30重量部が
好ましい。5重量部未満だと十分な減摩効果が期待でき
ず、30重量部を越えると塗工適性が低下する。
【0089】かかる減摩剤を前記OP加工に用いられる
樹脂に含有させることにより、化粧シートに一段と優れ
た耐クラック性をもたせることができる。また、減摩剤
はVカット加工やラッピング加工等に支障のないよう
に、透明であるのが好ましい。
樹脂に含有させることにより、化粧シートに一段と優れ
た耐クラック性をもたせることができる。また、減摩剤
はVカット加工やラッピング加工等に支障のないよう
に、透明であるのが好ましい。
【0090】アタクチックポリプロピレン及びアイソタ
クチックポリプロピレンの混合系からなる複合立体構造
を有するポリプロピレン系樹脂、又はエチレン・プロピ
レン・ブテン・3元共重合体を含有する樹脂シートは、
表面の引っ掻き強度が低いため、扉等の表面材等に用い
ると擦り傷がつきやすい。減摩剤は、化粧シート表面の
摩擦係数を減少させる効果を有するため、耐擦傷性に優
れた化粧シートを得ることができる。
クチックポリプロピレンの混合系からなる複合立体構造
を有するポリプロピレン系樹脂、又はエチレン・プロピ
レン・ブテン・3元共重合体を含有する樹脂シートは、
表面の引っ掻き強度が低いため、扉等の表面材等に用い
ると擦り傷がつきやすい。減摩剤は、化粧シート表面の
摩擦係数を減少させる効果を有するため、耐擦傷性に優
れた化粧シートを得ることができる。
【0091】紫外線吸収剤としては、前記の表面シート
に添加するものとして列記したものと同様のものを用い
ることができる。
に添加するものとして列記したものと同様のものを用い
ることができる。
【0092】表面を艶消にする場合には、艶消し(光拡
散)剤を添加する。艶消し剤としては、炭酸カルシウ
ム、シリカ、アルミナ、硫酸バリウム、ウレタン樹脂ビ
ーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ等の粒径1〜30μ
m程度の微粒子が有効である。前記オーバーコート層の
膜厚は1〜100μm程度が好ましい。
散)剤を添加する。艶消し剤としては、炭酸カルシウ
ム、シリカ、アルミナ、硫酸バリウム、ウレタン樹脂ビ
ーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ等の粒径1〜30μ
m程度の微粒子が有効である。前記オーバーコート層の
膜厚は1〜100μm程度が好ましい。
【0093】本発明の化粧シートは、例えば、図2に示
すように、他の被着体11に積層することもできる。そ
の場合に、化粧シート12自体では被着体11と接着し
ない場合は、適当な易接着層及び接着剤層10を介して
積層する。被着体に化粧シート12自体が、熱融着等に
より接着可能な場合は、接着剤層は省略することができ
る。
すように、他の被着体11に積層することもできる。そ
の場合に、化粧シート12自体では被着体11と接着し
ない場合は、適当な易接着層及び接着剤層10を介して
積層する。被着体に化粧シート12自体が、熱融着等に
より接着可能な場合は、接着剤層は省略することができ
る。
【0094】被着体としては各種素材の平板、曲面板等
の板剤、シートあるいはフィルム等の各種形状の物品が
対象となる。板材あるいはシート(フィルム)のいずれ
にも用いられる素材としては、木材単板、木材合板、パ
ーチックルボード、中密度繊維板(MDF)等の木材
板、木質繊維板等の木質板、鉄、アルミニウム等の金
属、アクリル樹脂、ポリカーボネート、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、エチレンビニルアセテート、ポリエス
テル、ポリスチレン、ポリオレフィン、ABS、フェノ
ール樹脂、ポリ塩化ビニル、セルロース系樹脂、ゴム等
の樹脂、専ら板材、或いは立体形状物品として用いられ
る素材としては、ガラス、陶磁器等のセラミックス、A
LC(発泡軽量コンクリート)等のセメント、珪酸カル
シウム、石膏等の非セメント窯業系材料、専らシート又
はフィルムとして用いられる素材としては、上質紙、和
紙等の紙、炭素、石綿、チタン酸カリウム、ガラス、合
成樹脂等の繊維からなる不織布、織布等がある。
の板剤、シートあるいはフィルム等の各種形状の物品が
対象となる。板材あるいはシート(フィルム)のいずれ
にも用いられる素材としては、木材単板、木材合板、パ
ーチックルボード、中密度繊維板(MDF)等の木材
板、木質繊維板等の木質板、鉄、アルミニウム等の金
属、アクリル樹脂、ポリカーボネート、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、エチレンビニルアセテート、ポリエス
テル、ポリスチレン、ポリオレフィン、ABS、フェノ
ール樹脂、ポリ塩化ビニル、セルロース系樹脂、ゴム等
の樹脂、専ら板材、或いは立体形状物品として用いられ
る素材としては、ガラス、陶磁器等のセラミックス、A
LC(発泡軽量コンクリート)等のセメント、珪酸カル
シウム、石膏等の非セメント窯業系材料、専らシート又
はフィルムとして用いられる素材としては、上質紙、和
紙等の紙、炭素、石綿、チタン酸カリウム、ガラス、合
成樹脂等の繊維からなる不織布、織布等がある。
【0095】これら各種被着体への積層方法としては、
例えば、接着剤層を間に介して板状基材に加圧ローラ
ーで加圧して積層する方法、特公昭50−19132
号公報、特公昭43−27488号公報等に記載される
様に、化粧シートを謝す津成形の雌雄両金型間に挿入し
て、両金型を閉じ、雄型のゲートから熔融樹脂を射出充
填して後、冷却して樹脂成形品の成形と同時にその表面
に化粧シートを接着積層する、いわゆる射出成形同時ラ
ミネート方法、特公昭56−45768号公報、特公
昭60−58014号公報等に記載されるように、成形
品の表面に化粧シートを間に接着剤層を介して対向ない
しは載置し、成形品側からの真空吸引による圧力差によ
り化粧シートを成形品表面に積層する、いわゆる真空プ
レス積層方法、特公昭61−5895号公報、特公平
3−2666号公報等に記載されるように、円柱、多角
柱等の柱状基材の長軸方向に、化粧シートを間に接着剤
層を介して供給しつつ、複数の向きの異なるローラーに
より、柱状体を構成する複数の側面に順次化粧シートを
加圧接着して積層してゆく、所謂ラッピング加工方法、
実公大15−31122号公報、特開昭48−479
72号公報等に記載される様に、先ず化粧シートを板状
基材に接着剤層を介して積層し、次いで、板状基材の化
粧シートとは反対側の面に、化粧シートと板状基材との
界面に到達する、断面がV字状、又はU字状溝を切削
し、次いで、該溝内に接着剤を塗布した上で該溝を折り
曲げ箱体又は柱状体を成形する、所謂Vカット又はUカ
ット加工法等がある。
例えば、接着剤層を間に介して板状基材に加圧ローラ
ーで加圧して積層する方法、特公昭50−19132
号公報、特公昭43−27488号公報等に記載される
様に、化粧シートを謝す津成形の雌雄両金型間に挿入し
て、両金型を閉じ、雄型のゲートから熔融樹脂を射出充
填して後、冷却して樹脂成形品の成形と同時にその表面
に化粧シートを接着積層する、いわゆる射出成形同時ラ
ミネート方法、特公昭56−45768号公報、特公
昭60−58014号公報等に記載されるように、成形
品の表面に化粧シートを間に接着剤層を介して対向ない
しは載置し、成形品側からの真空吸引による圧力差によ
り化粧シートを成形品表面に積層する、いわゆる真空プ
レス積層方法、特公昭61−5895号公報、特公平
3−2666号公報等に記載されるように、円柱、多角
柱等の柱状基材の長軸方向に、化粧シートを間に接着剤
層を介して供給しつつ、複数の向きの異なるローラーに
より、柱状体を構成する複数の側面に順次化粧シートを
加圧接着して積層してゆく、所謂ラッピング加工方法、
実公大15−31122号公報、特開昭48−479
72号公報等に記載される様に、先ず化粧シートを板状
基材に接着剤層を介して積層し、次いで、板状基材の化
粧シートとは反対側の面に、化粧シートと板状基材との
界面に到達する、断面がV字状、又はU字状溝を切削
し、次いで、該溝内に接着剤を塗布した上で該溝を折り
曲げ箱体又は柱状体を成形する、所謂Vカット又はUカ
ット加工法等がある。
【0096】本発明の化粧シートは、各種被着体に積層
し、所定の成形加工等を施して、各種用途に用いること
ができる。例えば、壁、天井、床等建築物の内装、窓
枠、扉、手すり等の建具の表面化粧、家具又は弱電・O
A機器のキャビネットの表面化粧、自動車、電車等の車
輛内装、航空機内装、窓ガラスの化粧等がある。
し、所定の成形加工等を施して、各種用途に用いること
ができる。例えば、壁、天井、床等建築物の内装、窓
枠、扉、手すり等の建具の表面化粧、家具又は弱電・O
A機器のキャビネットの表面化粧、自動車、電車等の車
輛内装、航空機内装、窓ガラスの化粧等がある。
【0097】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態によ
り、本発明の化粧シートを更に詳細に説明する。なお、
以下に示すのは、本発明の化粧シートの一実施態様であ
り、本発明の化粧シートは、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で、適宜設計変更することができる。
り、本発明の化粧シートを更に詳細に説明する。なお、
以下に示すのは、本発明の化粧シートの一実施態様であ
り、本発明の化粧シートは、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で、適宜設計変更することができる。
【0098】第1実施形態 図1(A)に、本発明の化粧シートの第1実施形態の断
面図を示す。図1(A)において、1は、着色顔料2を
含有する高密度ポリエチレンに、ゴム及び無機充填剤を
添加した組成物、又はアイソタクチックポリプロピレン
に、ゴム及び無機充填剤を添加した組成物からなる基材
シート、3は、アタクチックポリプロピレン及びアイソ
タクチックポリプロピレンの混合系からなる複合立体構
造を有するポリプロピレン系樹脂組成物、又はエチレン
・プロピレン・ブテン共重合体を含有する樹脂であり、
4はプライマー層、5は装飾処理層をそれぞれ示す。
面図を示す。図1(A)において、1は、着色顔料2を
含有する高密度ポリエチレンに、ゴム及び無機充填剤を
添加した組成物、又はアイソタクチックポリプロピレン
に、ゴム及び無機充填剤を添加した組成物からなる基材
シート、3は、アタクチックポリプロピレン及びアイソ
タクチックポリプロピレンの混合系からなる複合立体構
造を有するポリプロピレン系樹脂組成物、又はエチレン
・プロピレン・ブテン共重合体を含有する樹脂であり、
4はプライマー層、5は装飾処理層をそれぞれ示す。
【0099】本実施形態の化粧シートは、前記特定の樹
脂からなる基材シート上に、前記特定のポリプロピレン
系樹脂又はエチレン・プロピレン・ブテン・3元共重合
体を含有する樹脂を積層した構造を有する。従って、層
間密着性及び折り曲げ加工性に優れた化粧シートとなっ
ている。
脂からなる基材シート上に、前記特定のポリプロピレン
系樹脂又はエチレン・プロピレン・ブテン・3元共重合
体を含有する樹脂を積層した構造を有する。従って、層
間密着性及び折り曲げ加工性に優れた化粧シートとなっ
ている。
【0100】第2実施形態 図1(B)に、本発明の化粧シートの第2実施形態の断
面図を示す。図1(B)において、1は、高密度ポリエ
チレンに、ゴム及び無機充填剤を添加した組成物、又は
アイソタクチックポリプロピレンに、ゴム及び無機充填
剤を添加した組成物からなる基材シート、3は、着色顔
料2を含有するアタクチックポリプロピレン及びアイソ
タクチックポリプロピレンの混合系からなる複合立体構
造を有するポリプロピレン系樹脂組成物、又はエチレン
・プロピレン・ブテン・3元共重合体を含有する樹脂で
あり、5は装飾処理層、6は、ワイピング加工によりエ
ンボス凹部に充填された着色インキをそれぞれ示す。
面図を示す。図1(B)において、1は、高密度ポリエ
チレンに、ゴム及び無機充填剤を添加した組成物、又は
アイソタクチックポリプロピレンに、ゴム及び無機充填
剤を添加した組成物からなる基材シート、3は、着色顔
料2を含有するアタクチックポリプロピレン及びアイソ
タクチックポリプロピレンの混合系からなる複合立体構
造を有するポリプロピレン系樹脂組成物、又はエチレン
・プロピレン・ブテン・3元共重合体を含有する樹脂で
あり、5は装飾処理層、6は、ワイピング加工によりエ
ンボス凹部に充填された着色インキをそれぞれ示す。
【0101】本実施形態の化粧シートは、前記特定の樹
脂からなる基材シート上に、前記特定のポリプロピレン
系樹脂又はエチレン・プロピレン・ブテン共重合体を含
有する樹脂を積層した構造を有する。従って、層間密着
性及び折り曲げ加工性に優れた化粧シートとなってい
る。また、ワイピング加工が表面に施されているので、
特に意匠効果に優れた所望の模様を有する化粧シートで
ある。
脂からなる基材シート上に、前記特定のポリプロピレン
系樹脂又はエチレン・プロピレン・ブテン共重合体を含
有する樹脂を積層した構造を有する。従って、層間密着
性及び折り曲げ加工性に優れた化粧シートとなってい
る。また、ワイピング加工が表面に施されているので、
特に意匠効果に優れた所望の模様を有する化粧シートで
ある。
【0102】第3実施形態 図1(C)に、本発明の化粧シートの第3実施形態の断
面図を示す。図1(C)において、1は、着色顔料2を
含有する高密度ポリエチレンに、ゴム及び無機充填剤を
添加した組成物、又はアイソタクチックポリプロピレン
に、ゴム及び無機充填剤を添加した組成物からなる基材
シート、3は、アタクチックポリプロピレン及びアイソ
タクチックポリプロピレンの混合系からなる複合立体構
造を有するポリプロピレン系樹脂組成物、又はエチレン
・プロピレン・ブテン共重合体を含有する樹脂であり、
5は装飾処理層、6は、エンボス加工により施された凹
凸模様をそれぞれ示す。
面図を示す。図1(C)において、1は、着色顔料2を
含有する高密度ポリエチレンに、ゴム及び無機充填剤を
添加した組成物、又はアイソタクチックポリプロピレン
に、ゴム及び無機充填剤を添加した組成物からなる基材
シート、3は、アタクチックポリプロピレン及びアイソ
タクチックポリプロピレンの混合系からなる複合立体構
造を有するポリプロピレン系樹脂組成物、又はエチレン
・プロピレン・ブテン共重合体を含有する樹脂であり、
5は装飾処理層、6は、エンボス加工により施された凹
凸模様をそれぞれ示す。
【0103】本実施形態の化粧シートは、前記特定の樹
脂からなる基材シート上に、前記特定のポリプロピレン
系樹脂組成物又はエチレン・プロピレン・ブテン・3元
共重合体を含有する樹脂を積層した構造を有する。従っ
て、層間密着性及び折り曲げ加工性に優れた化粧シート
となっている。また、エンボス加工が表面に施されてい
るので、特に意匠効果に優れた所望の模様を有する化粧
シートである。
脂からなる基材シート上に、前記特定のポリプロピレン
系樹脂組成物又はエチレン・プロピレン・ブテン・3元
共重合体を含有する樹脂を積層した構造を有する。従っ
て、層間密着性及び折り曲げ加工性に優れた化粧シート
となっている。また、エンボス加工が表面に施されてい
るので、特に意匠効果に優れた所望の模様を有する化粧
シートである。
【0104】第4実施形態 図1(D)に、本発明の化粧シートの第4実施形態の断
面図を示す。図1(D)において、1は、着色顔料2を
含有する高密度ポリエチレンに、ゴム及び無機充填剤を
添加した組成物、又はアイソタクチックポリプロピレン
に、ゴム及び無機充填剤を添加した組成物からなる基材
シート、3は、アタクチックポリプロピレン及びアイソ
タクチックポリプロピレンの混合系からなる複合立体構
造を有するポリプロピレン系樹脂組成物、又はエチレン
・プロピレン・ブテン共重合体を含有する樹脂であり、
5は装飾処理層、6は、ワイピング加工によりエンボス
凹部に充填された着色インキ,8はプライマー層、9は
オーバコート層をそれぞれ示す。
面図を示す。図1(D)において、1は、着色顔料2を
含有する高密度ポリエチレンに、ゴム及び無機充填剤を
添加した組成物、又はアイソタクチックポリプロピレン
に、ゴム及び無機充填剤を添加した組成物からなる基材
シート、3は、アタクチックポリプロピレン及びアイソ
タクチックポリプロピレンの混合系からなる複合立体構
造を有するポリプロピレン系樹脂組成物、又はエチレン
・プロピレン・ブテン共重合体を含有する樹脂であり、
5は装飾処理層、6は、ワイピング加工によりエンボス
凹部に充填された着色インキ,8はプライマー層、9は
オーバコート層をそれぞれ示す。
【0105】本実施形態の化粧シートは、前記特定の樹
脂からなる基材シート上に、前記特定のポリプロピレン
系樹脂又はエチレン・プロピレン・ブテン共重合体を含
有する樹脂を積層した構造を有する。従って、層間密着
性及び折り曲げ加工性に優れた化粧シートとなってい
る。また、ワイピング加工が表面に施されているので、
特に意匠効果に優れた化粧シートである。さらに、本実
施形態の化粧シートは、その表面にオーバーコート層を
有するので、耐擦傷性に優れた化粧シートとなってい
る。特に、該オーバーコート層を電離放射線硬化樹脂と
し、α−アルミナの球状微粒子等の減摩剤を含有させた
場合には、特に耐擦傷性に優れた化粧シートを得ること
ができる。
脂からなる基材シート上に、前記特定のポリプロピレン
系樹脂又はエチレン・プロピレン・ブテン共重合体を含
有する樹脂を積層した構造を有する。従って、層間密着
性及び折り曲げ加工性に優れた化粧シートとなってい
る。また、ワイピング加工が表面に施されているので、
特に意匠効果に優れた化粧シートである。さらに、本実
施形態の化粧シートは、その表面にオーバーコート層を
有するので、耐擦傷性に優れた化粧シートとなってい
る。特に、該オーバーコート層を電離放射線硬化樹脂と
し、α−アルミナの球状微粒子等の減摩剤を含有させた
場合には、特に耐擦傷性に優れた化粧シートを得ること
ができる。
【0106】
【実施例】実施例1 図3の如く、先ず、チタン白、カーボンブラック及び黄
鉛の混合系からなる着色顔料13を5重量部、アイソタ
クチックポリプロピレン60重量部に、スチレン−ブタ
ジエンゴム30重量部、及び炭酸カルシウム10重量部
を添加した組成物からなる基材シート(厚さ100μ
m)12に、2液硬化型ウレタン樹脂(ポリエステルポ
リオールとトリレンジイソシアネートかなる)からなる
プライマー層14を形成した。次に、該プライマー層1
4上に、バインダーがヘキサメチレンジイソシアネート
を8重量%添加した2液硬化型ウレタン樹脂(アクリル
ポリオールとヘキサメチレンジイソシアネートからな
る)からなり、顔料を含むベタインキ層15を形成し、
該ベタインキ層上に、ベタインキ層に使用したのと同様
のバインダーと弁柄の顔料からなるインキにより木目柄
の絵柄印刷層(装飾処理層)18を形成した。
鉛の混合系からなる着色顔料13を5重量部、アイソタ
クチックポリプロピレン60重量部に、スチレン−ブタ
ジエンゴム30重量部、及び炭酸カルシウム10重量部
を添加した組成物からなる基材シート(厚さ100μ
m)12に、2液硬化型ウレタン樹脂(ポリエステルポ
リオールとトリレンジイソシアネートかなる)からなる
プライマー層14を形成した。次に、該プライマー層1
4上に、バインダーがヘキサメチレンジイソシアネート
を8重量%添加した2液硬化型ウレタン樹脂(アクリル
ポリオールとヘキサメチレンジイソシアネートからな
る)からなり、顔料を含むベタインキ層15を形成し、
該ベタインキ層上に、ベタインキ層に使用したのと同様
のバインダーと弁柄の顔料からなるインキにより木目柄
の絵柄印刷層(装飾処理層)18を形成した。
【0107】次いで、全面に2液硬化型ウレタン樹脂
(アクリルポリオールとヘキサメチレンジイソシアネー
トからなる)からなる接着剤を15g/m2 (乾燥時)
塗工して接着剤層16を形成した。さらに、該接着剤層
16上に、アタクチックポリプロピレン及びアイソタク
チックポリプロピレンの混合系からなる複合立体構造を
有するポリプロピレン系樹脂組成物に、分子中に水酸基
を有するベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5重量
%とヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤を0.5重量%
含有させたポリプロピレン樹脂組成物からなるシート1
7をラミネートした。ラミネートは、通常のラミネータ
ーを用い、同時に前記シート17の表面側にはエンボス
ロールにより、木目導管の凹凸模様のエンボス加工を施
した。
(アクリルポリオールとヘキサメチレンジイソシアネー
トからなる)からなる接着剤を15g/m2 (乾燥時)
塗工して接着剤層16を形成した。さらに、該接着剤層
16上に、アタクチックポリプロピレン及びアイソタク
チックポリプロピレンの混合系からなる複合立体構造を
有するポリプロピレン系樹脂組成物に、分子中に水酸基
を有するベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5重量
%とヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤を0.5重量%
含有させたポリプロピレン樹脂組成物からなるシート1
7をラミネートした。ラミネートは、通常のラミネータ
ーを用い、同時に前記シート17の表面側にはエンボス
ロールにより、木目導管の凹凸模様のエンボス加工を施
した。
【0108】次いで、シート表面に、2液硬化型ウレタ
ン樹脂及び弁柄とカーボンブラックの顔料からなる着色
ワイピング用インキ19を塗布し、ドクターブレードに
て、エンボス凸部のワイピングインキを掻き取り、エン
ボス凹部のみにワイピングインキ19を充填した。
ン樹脂及び弁柄とカーボンブラックの顔料からなる着色
ワイピング用インキ19を塗布し、ドクターブレードに
て、エンボス凸部のワイピングインキを掻き取り、エン
ボス凹部のみにワイピングインキ19を充填した。
【0109】最後に、表面に、ポリエーテル系ウレタン
アクリレートを主成分とする電離放射線硬化型樹脂10
0重量部に、シリコーン樹脂2重量部及び平均粒径2μ
mの球状α−アルミナを10重量部を含有させた樹脂組
成物からなるオーバーコート層20を厚さ25μmで形
成して、化粧シートを製造した。以上のようにして得ら
れた化粧シートの断面図を図3に示す。
アクリレートを主成分とする電離放射線硬化型樹脂10
0重量部に、シリコーン樹脂2重量部及び平均粒径2μ
mの球状α−アルミナを10重量部を含有させた樹脂組
成物からなるオーバーコート層20を厚さ25μmで形
成して、化粧シートを製造した。以上のようにして得ら
れた化粧シートの断面図を図3に示す。
【0110】実施例2 オーバーコート層として、アクリルポリオール100重
量部とヘキサメチレンジイソシアネート8重量部とから
なる2液硬化型ウレタン樹脂100重量部に、シリコー
ン樹脂2重量部、及び平均粒径2μmの球状α−アルミ
ナを10重量部を含有させた樹脂組成物を用いた以外
は、実施例1と同様にして、図示しない化粧シートを製
造した。
量部とヘキサメチレンジイソシアネート8重量部とから
なる2液硬化型ウレタン樹脂100重量部に、シリコー
ン樹脂2重量部、及び平均粒径2μmの球状α−アルミ
ナを10重量部を含有させた樹脂組成物を用いた以外
は、実施例1と同様にして、図示しない化粧シートを製
造した。
【0111】以上の様にして製造した本発明の化粧シー
トを用いて、以下の化粧シート表面の耐擦傷性試験を行
った。
トを用いて、以下の化粧シート表面の耐擦傷性試験を行
った。
【0112】エンピツ硬度試験 実施例1及び実施例2で得られた化粧シートは、JIS
鉛筆硬度試験にて、ともに2Hであった。
鉛筆硬度試験にて、ともに2Hであった。
【0113】爪スクラッチ試験 人の爪で同条件で10往復こすり、後の表面の外観変化
を目視で評価した。実施例1及び実施例2で得られた化
粧シートは、爪スクラッチ試験で、ともに目立った外観
変化は無く、PVCワイピングシートと同等又はそれ以
上の耐スクラッチ性を有することがわかった。
を目視で評価した。実施例1及び実施例2で得られた化
粧シートは、爪スクラッチ試験で、ともに目立った外観
変化は無く、PVCワイピングシートと同等又はそれ以
上の耐スクラッチ性を有することがわかった。
【0114】JISK6902の耐磨耗性試験 実施例1で製造した化粧シートの樹脂層の厚みが試験前
の半分になる迄の磨耗回数は、JISK6902の耐磨
耗試験で800回であった。また、実施例2のものは、
750回であった。
の半分になる迄の磨耗回数は、JISK6902の耐磨
耗試験で800回であった。また、実施例2のものは、
750回であった。
【0115】以上の試験結果から、実施例1及び実施例
2で得られた化粧シートは、いずれも耐擦傷性に優れて
いることがわかる。また、実施例1で得られた化粧シー
トは、特に耐磨耗性に優れていることがわかる。
2で得られた化粧シートは、いずれも耐擦傷性に優れて
いることがわかる。また、実施例1で得られた化粧シー
トは、特に耐磨耗性に優れていることがわかる。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の化粧シー
トは、前記特定の樹脂からなる基材シート上に、前記特
定のポリプロピレン系樹脂又はエチレン・プロピレン・
ブテン・3元共重合体を含有する樹脂を積層した構造を
有する。従って、層間密着性及び折り曲げ加工性に優れ
た化粧シートである。
トは、前記特定の樹脂からなる基材シート上に、前記特
定のポリプロピレン系樹脂又はエチレン・プロピレン・
ブテン・3元共重合体を含有する樹脂を積層した構造を
有する。従って、層間密着性及び折り曲げ加工性に優れ
た化粧シートである。
【0117】エンボス加工やワイピング加工が表面に施
されている場合には、意匠効果に優れた所望の模様を有
する化粧シートが得られる。
されている場合には、意匠効果に優れた所望の模様を有
する化粧シートが得られる。
【0118】また、表面にオーバーコート層を有する場
合、特に、オーバーコート層に、減摩効果を有する減摩
剤を含有する場合には、耐擦傷性、耐磨耗性に優れた化
粧シートが得られる。
合、特に、オーバーコート層に、減摩効果を有する減摩
剤を含有する場合には、耐擦傷性、耐磨耗性に優れた化
粧シートが得られる。
【0119】さらに、前記特定の樹脂からなる基材シー
ト、前記特定のポリプロピレン系樹脂又はエチレン・プ
ロピレン・ブテン共重合体を含有する樹脂層に、紫外線
吸収剤、ラジカル捕捉剤を含有する場合には、特に、耐
候性(耐光性)に優れた化粧シートが得られる。
ト、前記特定のポリプロピレン系樹脂又はエチレン・プ
ロピレン・ブテン共重合体を含有する樹脂層に、紫外線
吸収剤、ラジカル捕捉剤を含有する場合には、特に、耐
候性(耐光性)に優れた化粧シートが得られる。
【0120】またさらに、本発明の化粧シートは、非塩
化ビニル系の樹脂を主に用いるため、廃棄・焼却時に、
塩化水素等の有害な塩素系ガスが発生して環境を汚染す
ることも少ない、エコロジーシートである。
化ビニル系の樹脂を主に用いるため、廃棄・焼却時に、
塩化水素等の有害な塩素系ガスが発生して環境を汚染す
ることも少ない、エコロジーシートである。
【図1】図1は、本発明の化粧シートの断面図である。
(A)は、第1実施形態の化粧シートの断面図、(B)
は、第2実施形態の化粧シートの断面図、(C)は、第
3実施形態の化粧シートの断面図、(D)は、第4実施
形態の化粧シートの断面図をそれぞれ示す。
(A)は、第1実施形態の化粧シートの断面図、(B)
は、第2実施形態の化粧シートの断面図、(C)は、第
3実施形態の化粧シートの断面図、(D)は、第4実施
形態の化粧シートの断面図をそれぞれ示す。
【図2】図2は、本発明の化粧シートを被着体に接着剤
層を介して積層した図である。
層を介して積層した図である。
【図3】図3は、実施例1で製造した本発明の化粧シー
トの断面図である。
トの断面図である。
1,12…高密度ポリエチレン又はアイソタクチックポ
リプロピレン、ゴム及び無機充填剤からなる基材シー
ト、2,13…着色顔料、3,17…アタクチックポリ
プロピレンとアイソタクチックポリプロピレンの混合系
からなる複合立体構造を有するポリプロピレン系組成物
からなる樹脂シート、4,14…プライマー層、5,1
8…装飾処理層、6…ワイピングインキ、7…エンボス
加工、8,10,16…接着剤層、9,20…オーバー
コート層、11…被着体、15…ベタインキ層
リプロピレン、ゴム及び無機充填剤からなる基材シー
ト、2,13…着色顔料、3,17…アタクチックポリ
プロピレンとアイソタクチックポリプロピレンの混合系
からなる複合立体構造を有するポリプロピレン系組成物
からなる樹脂シート、4,14…プライマー層、5,1
8…装飾処理層、6…ワイピングインキ、7…エンボス
加工、8,10,16…接着剤層、9,20…オーバー
コート層、11…被着体、15…ベタインキ層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08F 210/06 C08F 210/06 C08K 3/00 C08K 3/00 // C08L 21/00 C08L 21/00 23/06 23/06 23/10 23/10
Claims (3)
- 【請求項1】基材シート上にオレフィン系樹脂からなる
表面シートを積層し、該オレフィン系樹脂層の表面に凹
部を有し、該凹部に着色インキを充填してなる化粧シー
トにおいて、 前記基材シートは、高密度ポリエチレンにゴム及び無機
充填剤を添加した組成物、又はアイソタクチックポリプ
ロピレンにゴム及び無機充填剤を添加した組成物からな
り、 前記オレフィン系樹脂は、アタクチックポリプロピレン
及びアイソタクチックポリプロピレンの混合系からなる
複合立体構造を有するポリプロピレン系樹脂組成物、又
はエチレン・プロピレン・ブテン共重合体を含有する樹
脂であることを特徴とする化粧シート。 - 【請求項2】前記アタクチックポリプロピレン及びアイ
ソタクチックポリプロピレンの混合系からなる複合立体
構造を有するポリプロピレン系樹脂組成物は、(A)
(イ)マグネシウム、チタン、ハロゲン原子及び電子供
与体を必須成分として含有する固体触媒成分、(ロ)有
機アルミニウム化合物、及び、(ハ)一般式(I)、 【化1】 (式中、R1 は、炭素数1〜20のアルキル基、R2 は
炭素数1〜10の炭化水素基、水酸基又はニトロ基、m
は1〜6の整数、nは、0又は1〜(6−m)の整数を
それぞれ表す。)で表されるアルコキシ基含有芳香族化
合物の組み合わせからなる触媒の存在下、プロピレンを
重合させることにより得られる、数平均分子量(Mn)
が25,000以上で、かつ重量平均分子量(Mw)と
数平均分子量(Mn)との比Mw/Mnが7以下の沸騰
ヘプタン可溶性ポリプロピレン10〜90重量%と、
(B)メルトインデックスが0.1〜4g/10分の沸
騰ヘプタン不溶性ポリプロピレン10〜90重量%とか
らなる軟質ポリプロピレン組成物である、請求項1記載
の化粧シート。 - 【請求項3】前記オレフィン系樹脂からなる表面シート
上に、さらに、オーバーコート層が形成された請求項1
記載の化粧シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1755798A JPH11207894A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1755798A JPH11207894A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 化粧シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11207894A true JPH11207894A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11947227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1755798A Pending JPH11207894A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 化粧シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11207894A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006281601A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 加飾成形品の製造方法 |
JP2008101453A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-05-01 | Dainippon Printing Co Ltd | 床材用化粧シート |
JP2008274738A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-11-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 床材用化粧シート及びその製造方法 |
JP2013209878A (ja) * | 2006-09-21 | 2013-10-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 床用化粧材の製造方法 |
-
1998
- 1998-01-29 JP JP1755798A patent/JPH11207894A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006281601A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 加飾成形品の製造方法 |
JP2008101453A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-05-01 | Dainippon Printing Co Ltd | 床材用化粧シート |
JP2013209878A (ja) * | 2006-09-21 | 2013-10-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 床用化粧材の製造方法 |
JP2015034462A (ja) * | 2006-09-21 | 2015-02-19 | 大日本印刷株式会社 | 床用化粧材の製造方法 |
JP2008274738A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-11-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 床材用化粧シート及びその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4450845B2 (ja) | 化粧シート | |
JP4240897B2 (ja) | 化粧シート | |
KR101164236B1 (ko) | 장식 시트 | |
KR20080098452A (ko) | 바닥재용 화장 시트 및 이를 이용한 바닥용 화장재 | |
JP4702863B2 (ja) | 建材用化粧シート | |
JP2000103019A (ja) | 化粧シート | |
JP3990795B2 (ja) | 化粧シート | |
JP4073538B2 (ja) | 化粧シート、化粧板及び化粧シートの製造方法 | |
JPH11207894A (ja) | 化粧シート | |
JP2001129937A (ja) | 建材用化粧シート | |
JP3791717B2 (ja) | 化粧シート | |
JP4857455B2 (ja) | 耐候性に優れた化粧材 | |
JP3004928B2 (ja) | 化粧シート | |
JPH11240124A (ja) | 化粧シート | |
JP3093156B2 (ja) | 化粧シート | |
JP4347936B2 (ja) | 化粧シート | |
JP2002144485A (ja) | 化粧シート | |
JP3345681B2 (ja) | 化粧シート | |
JP3846812B2 (ja) | 化粧シート及び該シートを用いた化粧材 | |
JP4108185B2 (ja) | 化粧シート | |
JPH11240123A (ja) | 化粧シートおよびその製造方法 | |
JP4748336B2 (ja) | 化粧シートの製造方法 | |
JP3714753B2 (ja) | 化粧シート | |
JPH11216834A (ja) | 化粧シート | |
JP2002079628A (ja) | 化粧シート |