JP2003274583A - 回転形モータのステータコア構造およびステータの製造方法 - Google Patents

回転形モータのステータコア構造およびステータの製造方法

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JP2003274583A
JP2003274583A JP2002068631A JP2002068631A JP2003274583A JP 2003274583 A JP2003274583 A JP 2003274583A JP 2002068631 A JP2002068631 A JP 2002068631A JP 2002068631 A JP2002068631 A JP 2002068631A JP 2003274583 A JP2003274583 A JP 2003274583A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転形モータのステータに方向性電磁鋼板を適
用する際に、磁石の作る磁束の流れと方向性電磁鋼板の
磁化容易軸とを全て一致させ、回転力を向上させること
ができ、また、ヨークとティースの連結部の耐久性を向
上させることのできる回転形モータのステータコア構造
およびステータの製造方法を提供する。 【解決手段】薄肉連結部62,63により相互に結合さ
れたヨーク5とティース6を有するコアブロック4を円
筒状に複数個配列した回転形モータのステータコアにお
いて、ティース6は鋭角形状のテーパ部61を有し、ヨ
ーク5はティース6のテーパ部61の先端部の位置で第
1ヨーク部51と第2ヨーク部52とに分割され、ティ
ース6のテーパ部61の付根に位置する薄肉連結部6
2、63で結合してある。第1、第2ヨーク部51、5
2は、ティース6と接合するヨークテーパ部9と、両ヨ
ーク部51、52を互いに接合する直線部53を有して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にサーボモータ
などに用いられると共に、分割されたコアブロックを連
続して連結してなる回転形モータのステータコア構造お
よびステータの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーボモータなどに用いられると
共に、分割されたコアブロックを連続して連結してなる
回転形モータのステータコア構造は、図5、図6のよう
になっている(例えば、特開2000−232740号
公報)。図5は従来技術の回転形モータの断面図、図6
は図5のステータコアの1コアブロック分を示したもの
であって、(a)はコアブロックを構成するヨークとテ
ィースを展開した断面図、(b)は薄肉連結部を支点と
してヨークとティースを接合した断面図である。図5に
おいて、11はステータ、13はスロット、14はコア
ブロック、21、22は永久磁石である。ステータ11
は、積層された方向性電磁鋼板を用いて複数分割された
コアブロック14を周方向に連続して複数個連結したも
ので構成される。また、当該コアブロック14の先端に
形成された磁極(ティース)には集中巻により巻線(不
図示)を高密度に巻回すると共に、スロット13の内部
に樹脂モールド(不図示)を充填して当該巻線を固着す
るようにしてある。永久磁石21、22は、ステータ1
1の内径面と所望のギャップ(磁気的空隙)を介して対
向配置しており、隣り合う磁石同士は異極となってい
る。図6(a)において、コアブロック14はヨーク1
5とティース16より構成されている。該ヨーク15
は、第1ヨーク部151および第2ヨーク部152によ
り構成されている。第1ヨーク部151および第2ヨー
ク部152には、ティース16の根元側に設けたテーパ
部161と接合するためのヨークテーパ部153,15
4がそれぞれ設けられている。そして、第1ヨーク部1
51および第2ヨーク部152は、ティース16のテー
パ部161部の先端部に位置する薄肉連結部162によ
り結合されている。この場合、コアブロック14を構成
する方向性電磁鋼板は、第1ヨーク部151、第2ヨー
ク部152とティース16を、図5中に矢印で示すごと
く永久磁石21、22が作る磁束の流れる方向(それぞ
れの部位の長手方向)と方向性電磁鋼板の磁化容易軸方
向が一致する方向で一体型にて打ち抜きした後、積層し
て構成されている。
【0003】次に、コアブロックの組立工程について説
明する。図6(b)は、図6(a)において、コアブロ
ック14はヨークテーパ部153、154がティース1
6のテーパ部161と接合するように、第1ヨーク部1
51、第2ヨーク部152およびティース16を薄肉連
結部162を支点として折り曲げて、1コアブロックを
完成させる。この場合、コアブロック14の磁化容易軸
方向は、ヨーク15では第1ヨーク部151および第2
ヨーク部152それぞれX方向となり、ティース16で
はY方向となっている。
【0004】永久磁石21の作る磁束Φは、図5中に点
線で示す様に、永久磁石21からステータ11のティー
ス16、ヨーク15へと流れ、該永久磁石21と隣接す
る永久磁石22に戻ってくる。回転形モータは、この永
久磁石21、22の作る磁束Φと図5中には記載してい
ないがスロット13の中に巻回された巻線(不図示)に
流れる電流により回転力を得ており、永久磁石21、2
2の作る磁束が強いほど大きな回転力となる。従来技術
では、図5に示すように、永久磁石21,22の作る磁
束Φの方向とティース16およびヨーク15の磁化容易
軸方向がティース16のテーパ部161の部位を除き一
致している。従来技術で示した方向性電磁鋼板の磁化容
易軸方向の飽和磁束密度は2T程度である。今回、従来
技術では示していないが、従来技術で示した構成のコア
ブロック14を無方向性電磁鋼板で構成したとすると、
その飽和磁束密度は1.6T程度であることから、磁束
は約25%大きく設定することができ、回転力もおおよ
そ25%向上することとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術の
回転形モータのステータ構造では、ティース16のテー
パ部161において、図5に示す様に永久磁石21、2
2の作る磁束Φが該ティース16の磁化容易軸方向とな
るY軸方向には流れず、磁化困難軸方向となるX軸方向
に流れることになる。そのため、永久磁石21から始ま
りティース16、ヨーク15と流れる磁路において、著
しい飽和を生じることになる。一般に、コアを構成する
鉄心は、磁束が飽和するとその透磁率は大幅に低減し、
等価的にギャップが増大したことになり、永久磁石2
1、22の作る磁束は小さくなる。そのため、回転形モ
ータのステータ構造に方向性電磁鋼板を適用する効果は
減少してしまうという問題があった。また、鉄心が飽和
することにより、磁束の飽和した部位では鉄損も増大し
てしまう。通常、鉄損は磁束密度の2乗に比例するが、
鉄心が飽和するとこの限りにあらず、異常な鉄損を生じ
る。そのため、回転形モータのステータ構造に方向性電
磁鋼板を適用することにより回転力は増加するものの、
損失も増加する問題があった。また、従来技術で示した
構成では、ヨーク15とティース16との接合は面接合
となり、そこには薄肉連結部の外には何ら機械的な締結
機構はない。ヨーク15とティース16とは回転中に常
に外力が加わり、振動等を生じる。そのため、長年の使
用においては、破損を生じる恐れがある。本発明は、上
記課題を解決するためになされたものであり、回転形モ
ータのステータ構造に方向性電磁鋼板を適用する際に、
磁石の作る磁束の流れと方向性電磁鋼板の磁化容易軸と
を全て一致させることができると共に、回転力を向上さ
せ、また、ヨークとティースの連結部の耐久性を向上さ
せることのできる回転形モータのステータコア構造およ
びステータの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、方向性電磁鋼板を積層し
て形成されると共に、薄肉連結部により相互に結合され
たヨークとティースとより構成されるコアブロックを備
え、前記コアブロックを円筒状に複数個配列して構成さ
れる回転形モータのステータコア構造において、前記テ
ィースは鋭角形状のテーパ部を有しており、前記ヨーク
は前記ティースのテーパ部の先端部の位置で第1ヨーク
部と第2ヨーク部とに分割されると共に、前記ティース
のテーパ部の付根に位置する前記薄肉連結部で結合して
あり、前記第1ヨーク部と前記第2ヨーク部は、前記テ
ィースと接合する面となるヨークテーパ部と、当該第1
ヨーク部と第2ヨーク部が互いに接合する面となる直線
部を有したものである。
【0007】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
回転形モータのステータコア構造において、前記ヨーク
テーパ部と前記直線部が接する位置には、当該位置を中
心に、前記ヨークテーパ部と前記直線部の何れか一方に
係合突起を設け、他方に前記係合突起と係合する係合溝
を設けたものである。
【0008】請求項3記載の本発明は、ステータの製造
方法に関するもので、方向性電磁鋼板を積層して形成さ
れると共に、薄肉連結部により相互に結合された第1ヨ
ーク部、第2ヨーク部およびティースとより構成される
コアブロックに対して、前記第1ヨーク部と前記第2ヨ
ーク部を前記ティースのテーパ部の付根に位置する前記
薄肉連結部を支点に前記ティース側に折り曲げ、前記第
1ヨーク部のヨークテーパ部と前記第2ヨーク部のヨー
クテーパ部を前記ティースのテーパ部に接合させ、且
つ、前記第1ヨーク部と前記第2ヨーク部の直線部を接
合させ、前記ヨークおよび前記ティースを接合した後の
コアブロックのティースに集中巻により巻線を巻回し、
巻線を巻回してなるコアブロックを円筒状に複数個配列
し、方向性電磁鋼板の磁化容易軸方向と一致する磁束の
方向を有するようにステータを形成するようにしたもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
いて説明する。図1は本発明の第1の実施例であって、
(a)は回転形モータの断面図、(b)は巻線を装着し
たコアブロックの断面図である。図2は図1のステータ
コアの1コアブロック分を示したものであって、(a)
はコアブロックを構成するヨークとティースを展開した
断面図、(b)は薄肉連結部を支点としてヨークとティ
ースを接合した断面図である。
【0010】図1において、1はステータ、3はスロッ
ト、4はコアブロックである。本発明のステータ構造
は、方向性電磁鋼板を積層して形成されると共に、薄肉
連結部により相互に結合されたヨークとティースとより
構成されるコアブロックを備えて、コアブロックを円筒
状に複数個配列して構成される点は、従来技術と同じで
ある。なお、永久磁石21の作る磁束Φは、図1中に点
線で示す様に、永久磁石21からステータ1へと流れ、
また該永久磁石21と隣接する永久磁石22に戻ってく
るようになっている。
【0011】本発明の特徴は以下のとおりである。すな
わち、図2(a)において、ステータ1のコアブロック
4を構成するティース6は鋭角形状のテーパ部61を有
しており、また、ヨーク5はティース6のテーパ部61
の先端部の位置で第1ヨーク部51と第2ヨーク部52
とに分割されると共に、ティース6のテーパ部61の付
根に位置する薄肉連結部62、63で結合してある点で
ある。さらに、第1ヨーク部51と第2ヨーク部52
は、ティース6と接合する面となるヨークテーパ部9
と、第1ヨーク部51と第2ヨーク部52が互いに接合
する面となる直線部53を有している。
【0012】次に組立工程について説明する。第1ヨー
ク部51、第2ヨーク部52およびティース6からなる
コアブロック4は、方向性電磁鋼板を図2(a)に示す
形状になるように、図2(a)中に矢印で示す永久磁石
21、22の作る磁束の流れる方向(それぞれの部位の
長手方向)と方向性電磁鋼板の磁化容易軸方向が一致す
る方向で一体型にて打ち抜きした後、積層して構成され
ている。そして、図2(a)および(b)に示すよう
に、方向性電磁鋼板を積層して形成されて、薄肉連結部
により相互に結合された第1ヨーク部、第2ヨーク部お
よびティースとより構成されるコアブロック4に対し
て、第1ヨーク部51、第2ヨーク部52およびティー
ス6を、ティース6のテーパ部61の付根に位置する薄
肉連結部62を支点として、第1ヨーク部51および第
2ヨーク部52のヨークテーパ部9がティース6のテー
パ部61と接合するように折り曲げ、また、第1ヨーク
部51と第2ヨーク部52の直線部53同士を接合する
ように折り曲げる。なお、ここで、図2(b)に示すコ
アブロック4において、磁化容易軸方向はヨーク5では
第1ヨーク部51および第2ヨーク部52共にX方向と
なり、ティース6ではY方向となっている。そして、ヨ
ークおよびティースを接合した後のコアブロック4に対
して、コアブロック4のティース6に図1(b)に示す
ごとく集中巻により巻線8を高密度に巻回し、ティース
6間のスロット3内に装着された巻線8を樹脂モールド
(不図示)により固着する。それから、巻線8を高密度
に巻回してなる1コアブロックを円筒状に複数個配列
し、ステータを形成する方向性電磁鋼板の磁化容易軸方
向と一致する磁束の方向を有するようにステータを形成
する。
【0013】永久磁石2の作る磁束Φは、図1中に点線
で示す様に、永久磁石21からステータ1のティース
6、ヨーク5へと流れ、該ヨーク5では第1ヨーク部5
1と第2ヨーク部52の直線部53が接合する部位を磁
束が流れ、該永久磁石21と隣接する永久磁石22に戻
ってくる。回転形モータは、この永久磁石21、22の
作る磁束とスロット3の中に巻回された巻線8に流れる
電流により回転力を得ており、永久磁石21、22の作
る磁束が強いほど大きな回転力となる。
【0014】本実施例では、永久磁石21の作る磁束Φ
の方向とティース6およびヨーク5の磁化容易軸方向が
全て一致している。特に、ヨーク5において磁束Φは第
1ヨーク部51と第2ヨーク部52の直線部53が接合
する部位を磁束が流れる。本実施例で示した方向性電磁
鋼板の磁化容易軸方向の飽和磁束密度は2T程度であ
る。今回、本実施例では示していないが、本実施例で示
した構成のコアブロック4を無方向性電磁鋼板で構成し
たとすると、その飽和磁束密度は1.6T程度であるこ
とから、磁束は約25%大きく設定することができ、回
転力も25%向上することとなる。
【0015】第1の実施例は、ステータ1のコアブロッ
ク4を構成するティース6を、鋭角形状のテーパ部61
を有し、また、ヨーク5はティース6のテーパ部61の
先端部の位置で第1ヨーク部51と第2ヨーク部52と
に分割されると共に、ティース6のテーパ部61の付根
に位置する薄肉連結部62、63で結合する構成、さら
に、第1ヨーク部51と第2ヨーク部52は、ティース
6と接合する面となるヨークテーパ部9と、第1ヨーク
部51と第2ヨーク部52が互いに接合する面となる直
線部53を有する構成にしたので、鉄心内を流れる永久
磁石の作る磁束Φの向きと磁化容易軸方向とを全く一致
させることができる。そのため、方向性電磁鋼板の磁化
容易軸方向のみに磁石の作る磁束を流すことができ、エ
ネルギー積の高い磁石の適用もしくは磁石の体積を増や
す等の設計を行うことで、磁気装荷を高め、回転力を大
きくすることができる。
【0016】また、ステータ1のコア内で、磁化容易軸
に磁石の作る磁束の流れが直交する部位が無くなること
により、局所的な磁気飽和は無くなる。そのため、鉄損
の発生を抑制することができる。
【0017】また、本実施例は、第1ヨーク部51と第
2ヨーク部52を、薄肉連結部62、63を支点として
折り曲げ、ティース6のテーパ部61および第1ヨーク
部51と第2ヨーク部52のヨークテーパ部9を接合さ
せ、且つ、第1ヨーク部51と第2ヨーク部52の直線
部53を接合させコアブロック4を構成することによ
り、該コアブロック4をヨークとティースとに分けて製
作すること無く、1枚の方向性電磁鋼板を打抜くことで
製作でき、加工工数を短縮することができる。
【0018】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図3は本発明の第2の実施例を示す回転形モータ
の断面図である。図4は図3のステータコアの1コアブ
ロック分を示したものであって、(a)はコアブロック
を構成するヨークとティースを展開した断面図、(b)
は薄肉連結部を支点としてヨークとティースを接合した
断面図である。なお、第2の実施例の構成要素が第1の
構成要素と同じものについてh説明を省略し、異なる点
のみ説明する。
【0019】第2の実施例が第1の実施例と異なる点
は、ヨークテーパ部9と直線部53が接する位置には、
当該位置を中心にヨークテーパ部9と直線部53の何れ
か一方に係合突起64を設け、他方に係合突起64と係
合する係合溝54を設けた点である。なお、基本的な組
立方法、動作については第1の実施例と同じなのでその
説明を省略する。
【0020】第2の実施例は、ヨーク5に係合溝54
を、ティース6に係合突起64を設けて、係合溝54と
係合突起64とを機械的に嵌合する構成にしたので、ヨ
ーク5とティース6の連結部を強固に締結することが可
能となり、回転中に発生する振動に対して十分な強度を
維持し、耐久性の向上を図ることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本実施例の第1の
実施例によれば、ステータのコアブロックを構成するテ
ィースは鋭角形状のテーパ部を有し、また、ヨークはテ
ィースのテーパ部の先端部の位置で第1ヨーク部と第2
ヨーク部に分割されると共に、ティースのテーパ部の付
根に位置する薄肉連結部で結合する構成、さらに、第1
ヨーク部と第2ヨーク部は、ティースと接合する面とな
るヨークテーパ部と、第1ヨーク部と第2ヨーク部が互
いに接合する面となる直線部を有する構成にしたため、
鉄心内を流れる永久磁石の作る磁束Φの向きと磁化容易
軸方向とを全く一致させることができる。そのため、方
向性電磁鋼板の磁化容易軸方向のみに磁石の作る磁束を
流すことができ、エネルギー積の高い磁石の適用もしく
は磁石の体積を増やす等の設計を行うことで、磁気装荷
を高め、回転力を大きくすることができる。
【0022】また、ステータのコア内で、磁化容易軸に
磁石の作る磁束の流れが直交する部位が無くなることに
より、局所的な磁気飽和は無くなる。そのため、鉄損の
発生を抑制することができる。
【0023】また、本実施例は、第1ヨーク部と第2ヨ
ーク部を、薄肉連結部を支点として折り曲げ、ティース
のテーパ部および第1ヨーク部と第2ヨーク部のヨーク
テーパ部を接合させ、且つ、第1ヨーク部と第2ヨーク
部の直線部を接合させコアブロックを構成したため、該
コアブロックをヨークとティースとに分けて製作するこ
と無く、1枚の方向性電磁鋼板を打抜くことで製作で
き、加工工数を短縮することができる。
【0024】本実施例の第2の実施例によれば、ヨーク
テーパ部と直線部が接する位置には、当該位置を中心に
ヨークテーパ部と直線部の何れか一方に係合突起を設
け、他方に係合突起と係合する係合溝を設けたため、係
合溝と係合突起とを機械的に嵌合する構成にしたので、
ヨークとティースの連結部を強固に締結することが可能
となり、回転中に発生する振動に対して十分な強度を維
持し、耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であって、(a)は回転
形モータの断面図、(b)は巻線を装着したコアブロッ
クの断面図である。
【図2】図1のステータコアの1コアブロック分を示し
たものであって、(a)はコアブロックを構成するヨー
クとティースを展開した断面図、(b)は薄肉連結部を
支点としてヨークとティースを接合した断面図である。
本発明の第1の実施例を示す回転形モータの断面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例を示す回転形モータの断
面図である。
【図4】図3のステータコアの1コアブロック分を示し
たものであって、(a)はコアブロックを構成するヨー
クとティースを展開した断面図、(b)は薄肉連結部を
支点としてヨークとティースを接合した断面図である。
【図5】従来技術の回転形モータの断面図である。
【図6】図5のステータコアの1コアブロック分を示し
たものであって、(a)はコアブロックを構成するヨー
クとティースを展開した断面図、(b)は薄肉連結部を
支点としてヨークとティースを接合した断面図である。
【符号の説明】
1 ステータ、 21、22 永久磁石、 3 スロット、 4 コアブロック、 5 ヨーク、 51 第1ヨーク部、 52 第2ヨーク部、 53 直線部、 54 係合溝、 6 ティース、 61 テーパ部、 62、63 薄肉連結部、 64 係合突起、 8 巻線、 9 ヨークテーパ部、 Φ 磁束

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】方向性電磁鋼板を積層して形成されると共
    に、薄肉連結部により相互に結合されたヨークとティー
    スとより構成されるコアブロックを備え、前記コアブロ
    ックを円筒状に複数個配列して構成される回転形モータ
    のステータコア構造において、 前記ティースは鋭角形状のテーパ部を有しており、 前記ヨークは前記ティースのテーパ部の先端部の位置で
    第1ヨーク部と第2ヨーク部とに分割されると共に、前
    記ティースのテーパ部の付根に位置する前記薄肉連結部
    で結合してあり、 前記第1ヨーク部と前記第2ヨーク部は、前記ティース
    と接合する面となるヨークテーパ部と、当該第1ヨーク
    部と第2ヨーク部が互いに接合する面となる直線部を有
    していることを特徴とする回転形モータのステータコア
    構造。
  2. 【請求項2】 前記ヨークテーパ部と前記直線部が接す
    る位置には、当該位置を中心に、前記ヨークテーパ部と
    前記直線部の何れか一方に係合突起を設け、他方に前記
    係合突起と係合する係合溝を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の回転形モータのステータコア構造。
  3. 【請求項3】 方向性電磁鋼板を積層して形成されると
    共に、薄肉連結部により相互に結合された第1ヨーク
    部、第2ヨーク部およびティースとより構成されるコア
    ブロックに対して、 前記第1ヨーク部と前記第2ヨーク部を前記ティースの
    テーパ部の付根に位置する前記薄肉連結部を支点に前記
    ティース側に折り曲げ、 前記第1ヨーク部のヨークテーパ部と前記第2ヨーク部
    のヨークテーパ部を前記ティースのテーパ部に接合さ
    せ、且つ、前記第1ヨーク部と前記第2ヨーク部の直線
    部を接合させ、 前記ヨークおよび前記ティースを接合した後のコアブロ
    ックのティースに集中巻により巻線を巻回し、 巻線を巻回してなるコアブロックを円筒状に複数個配列
    し、方向性電磁鋼板の磁化容易軸方向と一致する磁束の
    方向を有するようにステータを形成することを特徴とす
    るステータの製造方法。
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