JP2003270341A - 車載レーダの信号処理装置,プログラム - Google Patents

車載レーダの信号処理装置,プログラム

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JP2003270341A JP2002076469A JP2002076469A JP2003270341A JP 2003270341 A JP2003270341 A JP 2003270341A JP 2002076469 A JP2002076469 A JP 2002076469A JP 2002076469 A JP2002076469 A JP 2002076469A JP 2003270341 A JP2003270341 A JP 2003270341A
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power spectrum
vehicle
signal processing
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Hiroaki Kumon
宏明 公文
Yukimasa Tamatsu
玉津  幸政
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演算負荷を軽減でき、しかも十分な検出能力
を得ることが可能な車載レーダの信号処理装置を提供す
る。 【解決手段】 検出済み物標に関する情報から、距離パ
ワースペクトル上で検出されるべき予測ピーク前後の周
波数領域に含まれる周波数BINをピークデータとして
登録し(S210)、自車両が走行する走行ラインを予
測し、その走行ラインに沿ったパワースペクトルを求
め、そのパワースペクトルのピークをピークデータとし
て登録し(S220,S230)、更に、各チャンネル
毎に求められる距離パワースペクトルを平均化し、その
平均化した距離パワースペクトルのピークをピークデー
タとして登録し(S240、S250)、これら登録し
たピークデータ(周波数BIN)についてのみ、方位パ
ワースペクトルを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーダ波の送受信
信号を混合してなるビート信号を処理して、レーダ波を
反射した物標を検出する車載レーダの信号処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、先行車を検知して車間距離を
適切に保つ車間距離制御装置や、車間距離が必要以上に
接近した場合に運転者に報知する車間距離警報装置等に
利用される車載レーダの一つとして、ミリ波帯を使用す
るFMCW方式のレーダ(以下「FMCWレーダ」とい
う)が知られている。
【0003】このFMCWレーダでは、時間に対して周
波数が三角波状に直線的に増減するよう変調されたレー
ダ波を使用し、このレーダ波の送信信号と、物標に反射
したレーダ波(反射波)の受信信号とを混合することに
より得られるビート信号に基づいて、レーダ波を反射し
た物標に関する情報を得るようにされている。
【0004】具体的には、レーダ波の周波数が増加する
上り変調時、及び周波数が減少する下り変調時のそれぞ
れについて、ビート信号に対し高速フーリエ変換(FF
T)に代表される周波数解析処理を施すことにより、ビ
ート信号の各変調時毎のパワースペクトルを求める。そ
して、パワースペクトルから抽出したピークを両変調時
の間で適宜組み合わせて、その組み合わせたピーク(以
下「ピークペア」という)の周波数を、周知の計算式に
当てはめることにより、そのピークペアにて特定される
物標との距離や相対速度を求めている。
【0005】しかし、FMCWレーダでは、図12
(a)に示すように、既に検出されている検出済み先行
車が、路側物のあるところに進入したり、図12(b)
に示すように、他の先行車と併走状態となったりする
と、パワースペクトル上では、図12(c)に示すよう
に、検出済み先行車に基づくピーク(図中一点鎖線で示
す)が、路側物や他の先行車のピークに埋もれてしま
い、これを検出することができない場合があるという問
題があった。なお、図中の点線は、ピークとして抽出す
るか否かを判定するため、別途算出されるしきい値であ
る。
【0006】これに対して、例えばアレイアンテナ等を
使用することにより、レーダ波を複数のアンテナに受信
させ、各アンテナの受信信号間に生じる位相差の情報を
利用して信号処理によるビーム形成(DBF処理)を行
うことにより、埋もれているピーク(物標)を方位方向
に分離して検出する方法が知られている。
【0007】このビーム形成は、具体的には次のように
して行われる。即ち、各アンテナ毎に得られるビート信
号のパワースペクトル(周波数が距離に対応するため、
これを「距離パワースペクトル」とよぶ)から、それぞ
れ同じ周波数の信号成分を抽出し、その抽出した信号成
分についてFFT等の周波数解析処理を行うことにより
パワースペクトル(周波数が方位に対応するため、これ
を「方位パワースペクトル」とよぶ)を求める。そし
て、この方位パワースペクトルを求める処理を、距離パ
ワースペクトルの全領域(全周波数BIN)に渡って実
施し、同じ方位毎に分類することでビームが形成される
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなビ
ーム形成を行うための演算負荷は非常に大きいため、物
標の速やかな検出を確保するには、高速なプロセッサを
用いなければならず装置が高価なものとなってしまうと
いう問題があった。
【0009】なお、特開2001−228239号公報
には、距離パワースペクトルのピークを抽出し、そのピ
ークについてのみ方位パワースペクトルの演算を行うこ
とで演算量を削減する技術が開示されている。しかし、
この場合、距離パワースペクトルにおいて周波数の異な
る他のピークに埋もれているピークは抽出されないた
め、この埋もれたピークの生成源となった物標を検出す
ることができず、十分な検出能力を得ることができない
という問題があった。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するために、
演算負荷を軽減でき、しかも十分な検出能力を得ること
が可能な車載レーダの信号処理装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の発明である請求項1記載の車載レーダの信号処理装置
では、第1演算手段が、ビート信号を周波数解析してチ
ャンネル毎の距離パワースペクトルを求め、予測ポイン
ト設定手段が、距離パワースペクトル(周波数BINが
距離に対応したパワースペクトル)のピーク以外の情報
に基づいて物標の存在が予測される予測ポイント(周波
数BIN)を設定する。すると、第1演算手段での演算
結果に基づき、第2演算手段が、その設定された予測ポ
イントでの方位パワースペクトル(周波数BINが方位
に対応したパワースペクトル)を求める。
【0012】そして、当該信号処理装置は、これら第1
及び第2演算手段での演算結果に基づき、レーダ波を反
射した物標に関する情報を得る。このように、本発明の
車載レーダの信号処理装置では、第1演算手段にて求め
られた距離パワースペクトルの全領域について、方位パ
ワースペクトルを求めるのではなく、物標が存在するこ
とが予測される予測ポイントについてのみ方位パワース
ペクトルを求めているため、物標の検出を行う際の演算
量を低減することができる。
【0013】また、本発明では、第1演算手段での演算
結果である距離パワースペクトル以外の情報に基づいて
予測ポイントが設定されるため、その距離パワースペク
トル上で、周波数の異なる他のピークに埋もれているピ
ークがあったとしても、その埋もれたピークを見逃して
しまうことがなく、高い検出能力を得ることができる。
【0014】なお、予測ポイント設定手段は、例えば請
求項2記載のように、走行ライン推定手段が、自車両が
走行すると予測される走行ラインを推定し、隠れピーク
抽出手段が、この走行ライン推定手段が推定する走行ラ
インに沿ったパワースペクトルを求めて、そのパワース
ペクトルのピークを抽出し、その抽出したピークの周波
数を、予測ポイントとして設定してもよい。
【0015】この場合、走行ライン上にある物標が優先
的に検出されることになり、先行車との車間距離を制御
する装置等に好適に用いることができる。また、この場
合、走行ライン推定手段は、例えば請求項3に記載のよ
うに、車両の操舵角又はヨーレートセンサの出力のうち
少なくとも一方に基づいて走行ラインを推定するように
構成してもよいし、請求項4,5に記載のように、停止
している検出済み物標の配置や、外部から入力される地
図情報と車両の現在位置情報とから特定される車両前方
の道路形状に基づいて走行ラインを推定するように構成
してもよい。
【0016】そして、上述のように、走行ラインに沿っ
たパワースペクトルを求める場合には、請求項6記載の
ように、隠れピーク抽出手段は、走行ライン上の各ポイ
ントにおけるパワーを離散フーリエ変換(DFT)を用
いて求めることが望ましい。即ち、走行ライン上の各ポ
イントのパワーを求める際に、FFTを用いて必要のな
いポイントについてのパワーまで計算してしまうのでは
なく、DFTを用いて必要なポイントについてのパワー
のみ計算するようにすることで、演算量の削減が可能と
なるのである。
【0017】また、予測ポイント設定手段は、請求項7
記載のように、検出済み物標について前回の検出サイク
ルで得られた情報に基づき、その検出済み物標が距離パ
ワースペクトル上で生じさせるべきピークを予測するピ
ーク予測手段を備え、そのピーク予測手段が予測するピ
ークの周波数を含む所定周波数領域内の各周波数を、予
測ポイントとして設定するように構成してもよい。
【0018】この場合、検出済み物標についてのピーク
を優先的に検出でき、新たに発生したピークとの識別を
確実に行うことができる。そして、請求項8記載のよう
に、ピーク予測手段が設定した予測ポイントについて第
2演算手段が求めるパワースペクトル上で、検出済み物
標についてのピークが他の物標のピークに埋もれている
可能性がある場合には、検出済み物標についてのピーク
が検出されたものとして、外挿手段が、ピークの外挿を
行うように構成してもよい。
【0019】なお、ピークが埋もれている可能性がある
か否かの判断は、例えば、ピークの存在が予測される部
分のパワーが予め設定されたしきい値以上の大きさであ
り、且つ近傍によりパワーの大きな部分が存在するよう
な場合が考えられる。また、請求項1乃至請求項8いず
れか記載の車載レーダの信号処理装置を構成する各手段
は、請求項9記載のように、コンピュータを、それらの
手段として機能させるためのプログラムとして構成して
もよい。
【0020】この場合、そのプログラムを、例えば、F
D、MO、DVD、CD−ROM、ハードディスク、メ
モリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に
記録し、その記憶したプログラムを必要に応じてコンピ
ュータシステムにロードして起動することにより用いる
ことができる。この他、ROMやバックアップRAMを
コンピュータ読み取り可能な記録媒体としてプログラム
を記録しておき、このROM或いはバックアップRAM
をコンピュータシステムに組み込んで用いてもよい。ま
た、プログラムは、記録媒体に記憶されたものに限ら
ず、ネットワークを介してロードして起動することによ
り用いてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面と
共に説明する。図1は、本実施形態の車載レーダの全体
構成を表すブロック図である。図1に示すように、本実
施形態の車載レーダ2は、時間に対して周波数が三角波
状に直線的に漸増,漸減するよう変調されたミリ波帯の
高周波信号を生成する発振器10と、発振器10が生成
する高周波信号を増幅する増幅器12と、増幅器12の
出力を送信信号Ssとローカル信号Lとに電力分配する
分配器14と、送信信号Ssに応じたレーダ波を放射す
る送信アンテナ16と、レーダ波を受信するn個の受信
アンテナからなる受信側アンテナ部20とを備えてい
る。
【0022】また、車載レーダ2は、受信側アンテナ部
20を構成するアンテナのいずれかを順次選択し、選択
されたアンテナからの受信信号Srを後段に供給する受
信スイッチ22と、受信スイッチ22から供給される受
信信号Srを増幅する増幅器24と、増幅器24にて増
幅された受信信号Sr及びローカル信号Lを混合してビ
ート信号BTを生成するミキサ26と、ミキサ26が生
成したビート信号BTから不要な信号成分を除去するフ
ィルタ28と、フィルタ28の出力をサンプリングしデ
ジタルデータに変換するA/D変換器30と、自車両が
走行すると予測される走行ラインを推定する走行ライン
推定手段としての走行ライン推定部32と、A/D変換
器30を介して取り込んだビート信号BTのサンプリン
グデータの信号処理を行うことにより、レーダ波を反射
した物標との距離や相対速度、及びその物標が存在する
方位を求める信号処理部34とを備えている。
【0023】このうち、受信側アンテナ部20を構成す
る各アンテナは、そのビーム幅(正面方向に対する利得
の低下が3dB以内の角度範囲)がいずれも送信アンテ
ナ16のビーム幅(本実施形態では車両の進行方向に対
して±10度)全体を含むように設定されている。な
お、各アンテナをそれぞれCH1〜CHnに割り当てる
ものとする。
【0024】また、走行ライン推定部32は、ステアリ
ングセンサからのステアリングの回転角情報(操舵
角)、ヨーレートセンサの出力、ナビゲーション装置か
らの自車両の現在位置情報及びその周囲の地図情報、信
号処理部34からの停止物(検出済み物標のうち停止し
ているもの)の情報を入力し、現在位置情報,地図情
報,停止物情報から特定される道路形状と、ステアリン
グの回転角情報やヨーレートセンサの出力から特定され
る車両状態とに基づいて走行ラインを推定する。
【0025】また、信号処理部34は、CPU,RO
M,RAMからなる周知のマイクロコンピュータを中心
に構成され、更に、A/D変換器30を介して取り込ん
だデータについて、高速フーリエ変換(FFT)処理や
離散フーリエ変換(DFT)処理を実行するための演算
処理装置(例えばDSP)を備えている。そして、信号
処理部34では、A/D変換器30を介して得られたビ
ート信号BTのサンプリングデータに基づいて、物標と
の距離及び相対速度、物標が存在する方位を求める処理
などを実行する。
【0026】このように構成された本実施形態の車載レ
ーダ2では、発振器10が生成し、増幅器12が増幅し
た高周波信号を、分配器14が電力分配することによ
り、送信信号Ss及びローカル信号Lが生成され、この
うち送信信号Ssは、送信アンテナ16を介してレーダ
波として送出される。
【0027】そして、送信アンテナ16から送出され目
標物体に反射して戻ってきたレーダ波(反射波)は、受
信側アンテナ部20を構成する全ての受信アンテナにて
受信されるが、受信スイッチ22によって選択されてい
る受信チャンネルCHi(i=1〜n)の受信信号Sr
のみが増幅器24で増幅されたあとミキサ26へ供給さ
れる。すると、ミキサ26では、この受信信号Srに分
配器14からのローカル信号Lを混合することによりビ
ート信号BTを生成する。このビート信号BTは、フィ
ルタ28にて不要な信号成分が除去された後、A/D変
換器30にてサンプリングされ、信号処理部34に取り
込まれる。
【0028】なお、受信スイッチ22は、レーダ波の一
変調周期の間に、全てのチャンネルCH1〜CHnが2
・Fmax 回(本実施形態ではFmax =256)ずつ選択
されるよう切り替えられ、また、A/D変換器30で
は、この切替タイミングに同期してサンプリングが行わ
れるようにされている。つまり、レーダ波の一変調周期
の間に、各チャンネルCH1〜CHn毎かつレーダ波の
変調周期毎にFmax 個ずつのサンプリングデータが蓄積
されることになる。
【0029】ここで、信号処理部34が、レーダ波の変
調周期毎に繰り返し実行する物標検出処理を、図2に示
すフローチャートに沿って説明する。本処理が起動する
と、まず、チャンネルCH1〜CHnを識別するための
値iを示すカウンタを1にプリセットする(S11
0)。そして、蓄積されているチャンネルCHiについ
てのサンプリングデータを抽出し(S120)、その抽
出したデータにアンチエイリアシング処理を行った後
(S130)、レーダ波の変調周期のうち前半の上り変
調時、及び後半の下り変調時のそれぞれについて、その
間にサンプリングされたデータに対する周波数解析処理
(ここではFFT処理)を実行することにより、チャン
ネルCHiにおけるビート信号のパワースペクトル(以
下「距離パワースペクトル」という)を各変調時毎に求
める(S140)。なお、本実施形態では、距離パワー
スペクトルを0〜166kHzの範囲で求めており、周
波数BINは、1BIN当たり651Hzに相当する。
【0030】その後、カウント値iをインクリメントし
(S150)、そのカウント値iが当該装置が持つチャ
ンネル数nより大きいか否かを判断して(S160)、
カウント値iがチャンネル数n以下であれば、S120
に戻って、未処理のチャンネルCHiについて同様の処
理を実行する。
【0031】一方、カウント値iがチャンネル数nより
大きければ、全てのチャンネルCH1〜CHnについて
距離パワースペクトルを求める処理は終了したものとし
て、これらチャンネル毎かつ各変調時毎に得られた距離
パワースペクトルから、そのパワーがピークとなる信号
成分の周波数を特定するピーク検出処理を実行する(S
170)。
【0032】そして、このピーク検出処理で検出された
ピークを発生させた反射波の到来方向を求めるピーク方
位計算処理を実行し(S180)、更に、ピークが複数
ある場合には、両変調時の間で対になるべきピークを特
定するペアマッチ処理を実行して(S190)、本処理
を終了する。
【0033】これにより、対になったピークペアから、
そのピークペアにて特定される物標についての情報(相
対速度,距離,方位)が得られることになる。なお、本
処理においてS110〜S160が第1演算手段、S1
70が予測ポイント設定手段、S180が第2演算手段
に相当する。
【0034】次にS170にて実行されるピーク検出処
理の詳細を、図3〜図9に示すフローチャートに沿って
説明する。本処理では、図3に示すように、まず、前回
の検出サイクルで検出されているp個の検出済み物標B
j(j=1〜p)に対応するピークを検出する予測ピー
ク検出処理(S210)を実行する。
【0035】この予測ピーク検出処理では、図4に示す
ように、まず、検出済み物標B1〜Bpを識別するため
の値jを示すカウンタを1にプリセットする(S31
0)。そして、検出済み物標Bjに関する情報(相対速
度,距離,方位)を抽出し(S320)、この抽出した
情報に基づいて、その検出済み物標Bjが、今回の検出
サイクルで存在すべき位置と相対速度とを予測し、その
予測した結果に基づき、距離パワースペクトル上で検出
されるべきピークの予測周波数を求める(S330)。
なお、この予測周波数は、相対速度がゼロである場合に
は、両変調部で同じ値になるが、相対速度がゼロではな
い場合、変調時毎に異なった値となるため、各変調時毎
に求める。
【0036】そして、各変調時毎に、その求めた予測周
波数前後のTRACKポイント(例えば9個:本実施形
態では約4.5mの範囲に相当)分の周波数BINをピ
ークデータ(予測ポイント)として登録する(S34
0)。その後、カウント値jをインクリメントし(S3
50)、カウント値jが検出済み物標の総数pより大き
いか否かを判断して(S360)、カウント値jが検出
済み物標の総数p以下であれば、S320に戻って、未
処理の検出済み物標Bjについて同様の処理を実行す
る。
【0037】一方、カウント値jが検出済み物標の総数
pより大きければ、全ての検出済み物標B1〜Bpにつ
いてピークデータを登録する処理は終了したものとし
て、本処理を終了する。この予測ピーク検出処理が終了
すると、次は走行ライン上のパワースペクトルを算出す
る処理を実行する(S220)。
【0038】この処理では、図5に示すように、まず、
距離パワースペクトルの周波数BIN(0〜Fmax −
1)を識別するための値kを示すカウンタを、予め設定
された隠れピーク検出範囲下限値BL(本実施形態では
30)にプリセットする(S410)。そして、全チャ
ンネルCH1〜CHnの各変調周期毎の距離パワースペ
クトルから、それぞれk番目の周波数BINの値をすべ
て抽出すると共に(S420)、走行ライン推定部32
から得られる走行ラインの情報に基づき、その走行ライ
ン上で、k番目の周波数BINに対応する距離だけ現在
位置から離れたポイントは、どの方位(自車両の進行方
向に対する角度)にあるかを特定し(S430)、その
特定した方位におけるパワー値を、S420にて抽出し
た値を用いたDFT処理によって求める(S440)。
【0039】その後、カウント値kをインクリメントし
(S450)、カウント値kが予め設定された隠れピー
ク検出範囲上限値BHより大きいか否かを判断して(S
460)、カウント値kが上限値BH(本実施形態では
150)以下であれば、S420に戻って、未処理の周
波数BINについて同様の処理を実行する。
【0040】一方、カウント値kが上限値BHより大き
ければ、隠れピーク検出範囲内の全ての周波数BINに
ついて、走行ライン上のパワー値を求める処理は終了し
たものとして、本処理を終了する。なお、S430にて
算出された方位が、DFT処理により計算可能な方位の
範囲から外れている(角度が大きい)場合には、その時
点で直ちに本処理を終了するものとする。また、S21
0の処理により、ピークデータとして登録済の周波数B
INについては、処理を行わないものとする。
【0041】このようにして、走行ライン上のパワース
ペクトルが算出されると、次は、その走行ライン上のパ
ワースペクトルについてのピークを検出する処理を実行
する(S230)。この処理では、図6に示すように、
走行ライン上のパワースペクトルの周波数BINを識別
するための値kを示すカウンタを隠れピーク検出範囲下
限値BLにプリセットする(S510)。そして、k番
目の周波数BINの値(パワー)が、パワースペクトル
上で極大かつ予め設定されたしきい値以上であるか否か
を判断し(S520)、肯定された場合のみ、そのk番
目の周波数BINをピークデータ(予測ポイント)とし
て登録する(S530)。
【0042】その後、カウント値kをインクリメントし
(S540)、カウント値kが隠れピーク検出範囲上限
値BHより大きいか否かを判断して(S550)、カウ
ント値kが上限値BH以下であれば、S520に戻っ
て、未処理の周波数BINについて同様の処理を実行す
る。
【0043】一方、カウント値kが上限値BHより大き
ければ、隠れピーク検出範囲内の全ての周波数BINに
ついて処理が終了したものとして、本処理を終了する。
このようにして、走行ライン上のパワースペクトルにつ
いてのピークが全て検出されると、次は、各チャンネル
CH1〜CHnの距離パワースペクトルを平均化する処
理を実行する(S240)。
【0044】この処理では、図7に示すように、距離パ
ワースペクトルの周波数BIN(0〜Fmax −1)を識
別するための値kを示すカウンタを0にリセットする
(S610)。そして、全チャンネルCH1〜CHnの
各変調時毎の距離パワースペクトルから、それぞれk番
目の周波数BINの値(パワー)をすべて抽出し(S6
20)、その平均値(平均パワー)を各変調時毎に算出
して記憶する(S630)。
【0045】その後、カウント値kをインクリメントし
(S640)、カウント値kが周波数BINの総数Fma
x より小さいか否かを判断して(S650)、カウント
値kが周波数BINの総数Fmax より小さければ、S6
20に戻って、未処理の周波数BINについて同様の処
理を実行する。
【0046】一方、カウント値kが周波数BINの総数
Fmax 以上であれば、全ての周波数BINについて処理
が終了したものとして、本処理を終了する。なお、以下
では、S630での算出結果を平均化距離パワースペク
トルとよぶ。このようにして、平均化距離パワースペク
トルが算出されると、次は、その平均化距離パワースペ
クトルについてのピークを検出する処理を実行する(S
250)。なお、S250における処理は、先に説明し
たS230における処理と同様であるため、ここではそ
の説明を省略する。但し、S250の処理では、S21
0〜S230の処理により、ピークデータとして登録済
の周波数BINについては、処理を行わないものとす
る。
【0047】このようにして、合成距離パワースペクト
ルについてのピークが全て検出されると、ピーク検出処
理(S170)を終了する。つまり、ピーク検出処理に
より、検出済み物標B1〜Bpから予測されるピーク、
走行ライン上のパワースペクトルについてのピーク、平
均化距離パワースペクトルについてのピークに対応する
周波数BINが、ピークデータとして抽出されることに
なる。
【0048】次に、先のS180にて実行するピーク方
位計算処理を、図8,9に示すフローチャートに沿って
説明する。本処理では、まず、先のS210にてピーク
データとして登録された予測ピークについての方位検出
処理を実行し(S710)、続けて、先のS230,S
240にて、実際に検出されたピークについての方位検
出処理を実行する(S720)。
【0049】ここで、S710にて実行される予測ピー
クについての方位検出処理では、図9に示すように、ま
ず、検出済み物標B1〜Bpを識別するための値jを示
すカウンタを1にプリセットする(S810)。そし
て、検出済み物標Bjについての情報(相対速度,距
離,方位)を抽出し(S820)、この抽出した情報に
基づいて、その検出済み物標Bjについての予測ピーク
(周波数)、及び予測方位を求める(S830)。
【0050】そして、S170のピーク検出処理にて登
録されたピークデータの中から、各変調時毎に、予測ピ
ーク前後のTRACKポイント分のピークデータを全チ
ャンネルCH1〜CHn分抽出し(S840)、その抽
出したピークデータを用いてFFT処理を実行すること
により、各変調時毎かつ周波数BIN毎の方位方向のパ
ワースペクトル(以下「方位パワースペクトル」とい
う)を求める(S850)。
【0051】このようにして各変調時毎にTRACKポ
イント分の方位パワースペクトルが得られると、これら
の方位パワースペクトルで表される方位分布中に基づ
き、先のS830にて求めた予測方位にピークがあるか
否かを判断し(S860)、そのようなピークがあれ
ば、そのピークが検出された方位を、ピーク方位データ
として登録する(S870)。
【0052】一方、予測方位にピークがなければ、今度
は、その予測方位のピークが路側物や併走車両等に基づ
くピークに埋もれた状態となっている可能性があるか否
かを判断し(S880)、埋もれた状態となっている可
能性がある場合にのみ、検出済み物標Bjについての外
挿許可フラグをセットすると共に、その予測方位をピー
ク方位データとして登録する(S890)。
【0053】そして、S880にて予測方位のピークが
埋もれた状態となっている可能性はないと判断される
か、S890にて外挿許可フラグがセットされるか、S
870にてピーク方位データが登録された後に、カウン
ト値jをインクリメントし(S900)、カウント値j
が検出済み物標の総数pより大きいか否かを判断して
(S910)、カウント値jが検出済み物標の総数p以
下であれば、S820に戻って、未処理の検出済み物標
Bjについて同様の処理を実行する。
【0054】一方、カウント値jが検出済み物標の総数
pより大きければ、全ての検出済み物標B1〜Bpにつ
いて方位を求める処理は終了したものとして、本処理を
終了する。なお、S720にて実行する実際に検出され
たピークについての方位検出処理では、S230,S2
50にて登録されたピークデータのそれぞれについて、
FFT処理により方位パワースペクトルを求め、その方
位パワースペクトル中でのピークを検出し、そのピーク
に対応する方位を、ピーク方位データとして登録する。
【0055】このようにして、各ピークについてのピー
ク方位データが全て求められると、ピーク方位計算処理
(S180)を終了する。そして、S190のペアマッ
チ処理では、S140やS180にて求められた各ピー
クに関する情報等に基づいて、先行車等の物標を表すピ
ークペアを特定する。なお、S210がピーク予測手
段、S220,S230が隠れピーク抽出手段、S88
0,S890が外挿手段に相当する。
【0056】ここで、例えば、図10(a)に示すよう
に、検出済み物標として認識していた先行車が、防音壁
等の路側物が設置されたエリアに進入した場合を想定す
る。この場合、図10(b)に示すように、距離パワー
スペクトル上で、先行車に基づくピークが、路側物に基
づくピークに埋もれてしまうことがある。
【0057】しかし、本実施形態の車載レーダ2では、
先行車についての過去の情報から予測される周波数前後
のTRACKポイント分の範囲について、方位パワース
ペクトルを求めており、この方位パワースペクトル上で
は、図10(c)に示すように、異なる方位にある先行
車と路側物とは別々のピークとして検出される。即ち、
先行車を見失うことなく検出することができる。
【0058】また、例えば、図11(a)に示すよう
に、路側物が延々と続く直線道路において、先行車に追
い付いた場合を想定する。この場合、図10に示した場
合のように、予測ピークを用いて検出することはできな
いが、本実施形態の車載レーダ2では、走行ライン上の
パワースペクトルを求めており、これは、幅を絞ったビ
ーム(ここでは6度)で検出したことに相当する。従っ
て、図11(b)中の実線で示すように、路側物からの
反射の影響のないパワースペクトルが得られ、このパワ
ースペクトル中のピークから先行車の情報を得ることが
できる。なお、図中点線は、路側物からの反射の影響を
受けた各チャンネルCH1〜CHnについての距離パワ
ースペクトルを単純に平均化したものである。
【0059】ところで、本実施形態では、走行ライン上
のパワースペクトルを、隠れピーク検出範囲BL(20
mに相当)〜BH(100mに相当)内でのみ求めてい
る。これは、幅を絞ったビームといっても、遠距離(1
00m以上)では、ビーム内に路側を含んでしまうため
であり、また、近距離(20m以下)では、距離パワー
スペクトルでも路側物の影響を受けておらず、あえてこ
の範囲で求める必要がないためである。但し、例えば道
路がカーブしている場合には、より短い距離であっても
ビーム内に路側を含んでしまう場合があるため、隠れピ
ーク検出範囲の上限値BHは、道路の形状に応じて可変
するように構成してもよい。
【0060】以上説明したように、本実施形態の車載レ
ーダ2においては、物標が存在することが予測されるポ
イント、即ち、検出済み物標Bjについての予測ピーク
に対応する周波数BINの周辺や、走行ライン上のパワ
ースペクトルや距離パワースペクトルにて検出されたピ
ークに対応する周波数BINについてのみ、方位パワー
スペクトルを求めているため、距離パワースペクトルの
全領域(全周波数BIN)について方位パワースペクト
ルを求める従来装置と比較して、物標の検出を行う際の
演算量を低減することができる。
【0061】しかも、本実施形態では、検出済み物標B
jに基づく予測ピーク、走行ライン上のパワースペクト
ルにて検出されたピーク、距離パワースペクトルにて検
出されたピークの順に演算を行っているため、検出すべ
き優先度の高い物標を速やかに検出できる。
【0062】また、本実施形態では、距離パワースペク
トルにて検出されたピークだけでなく、それ以外の情報
を用いて方位パワースペクトルを求める領域を設定して
いるため、距離パワースペクトル上では、他のピークに
埋もれている隠れピークが存在する場合に、これを見逃
してしまうことがなく、高い検出能力を得ることができ
る。
【0063】更に、本実施形態では、予測ピークが方位
パワースペクトル上でも他のピークに埋もれている可能
性がある場合には、ピークが検出されたものとして、ピ
ークを外挿するようにされているので、一時的にピーク
を見失った時にでも、直ちに物標が消失したとされるこ
とがなく、安定した検出結果を得ることができる。
【0064】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は上記実施形態に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態
様にて実施することが可能である。例えば、本実施形態
では、送信側のアンテナを一つと受信側のアンテナを複
数設けたが、送信側のアンテナを複数と受信側のアンテ
ナを一つ設けたり、送信側及び受信側ともにアンテナを
複数設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の車載レーダの全体構成を表すブロ
ック図である。
【図2】 信号処理部が実行する物標検出処理の内容を
表すフローチャートである。
【図3】 ピーク検出処理の概要を表すフローチャート
である。
【図4】 予測ピーク検出処理の詳細を表すフローチャ
ートである。
【図5】 走行ライン上パワースペクトル算出処理の詳
細を表すフローチャートである。
【図6】 走行ライン上パワースペクトルのピーク検出
処理の詳細を表すフローチャートである。
【図7】 距離パワースペクトル平均化処理の詳細を表
すフローチャートである。
【図8】 ピーク方位計算処理の概要を表すフローチャ
ートである。
【図9】 予測ピークについての方位検出処理の詳細を
表すフローチャートである。
【図10】 予測ピークを用いたピーク検出の効果を表
す説明図である。
【図11】 走行ライン上パワースペクトルから検出さ
れるピークを用いたピーク検出の効果を表す説明図であ
る。
【図12】 従来装置の問題点を表す説明図である。
【符号の説明】
2…車載レーダ 10…発振器 12…増
幅器 14…分配器 16…送信アンテナ 20…
受信側アンテナ部 22…受信スイッチ 24…増幅器 26…
ミキサ 28…フィルタ 30…A/D変換器 32…
走行ライン推定部 34…信号処理部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側のアンテナと受信側のアンテナと
    の組み合わせからなるチャンネルを複数有し、該チャン
    ネルを介して送受信されるレーダ波の送信信号と受信信
    号とを混合することで得られるビート信号を処理する車
    載レーダの信号処理装置であって、 前記ビート信号を周波数解析して前記チャンネル毎の距
    離パワースペクトルを求める第1演算手段と、 前記距離パワースペクトルのピーク以外の情報に基づい
    て物標の存在が予測される予測ポイントを設定する予測
    ポイント設定手段と、 前記第1演算手段での演算結果に基づき、前記予測ポイ
    ント設定手段にて設定された予測ポイントでの方位パワ
    ースペクトルを求める第2演算手段と、 を備え、前記第1及び第2演算手段での演算結果に基づ
    き、前記レーダ波を反射した物標に関する情報を得るこ
    とを特徴とする車載レーダの信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記予測ポイント設定手段は、 自車両が走行すると予測される走行ラインを推定する走
    行ライン推定手段と、 該走行ライン推定手段が推定する走行ラインに沿ったパ
    ワースペクトルを求め、該パワースペクトルのピークを
    抽出する隠れピーク抽出手段と、 を備え、該隠れピーク抽出手段が抽出するピークの周波
    数を、前記予測ポイントとして設定することを特徴とす
    る請求項1記載の車載レーダの信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記走行ライン推定手段は、車両の操舵
    角又はヨーレートセンサの出力のうち少なくとも一方に
    基づき前記走行ラインを推定することを特徴とする請求
    項2記載の車載レーダの信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記走行ライン推定手段は、停止してい
    る検出済み物標の配置から特定される車両前方の道路形
    状に基づき前記走行ラインを推定することを特徴とする
    請求項2記載の車載レーダの信号処理装置。
  5. 【請求項5】 前記走行ライン推定手段は、外部から入
    力される地図情報と車両の現在位置情報とから特定され
    る車両前方の道路形状に基づき前記走行ラインを推定す
    ることを特徴とする請求項2記載の車載レーダの信号処
    理装置。
  6. 【請求項6】 前記隠れピーク抽出手段は、前記走行ラ
    イン上の各ポイントにおけるパワーを離散フーリエ変換
    (DFT)を用いて求めることを特徴とする請求項2乃
    至請求項5いずれか記載の車載レーダの信号処理装置。
  7. 【請求項7】 前記予測ポイント設定手段は、 検出済み物標について前回の検出サイクルで得られた情
    報に基づき、該検出済み物標が前記距離パワースペクト
    ル上で生じさせるべきピークを予測するピーク予測手段
    を備え、 該ピーク予測手段が予測するピークの周波数を含む所定
    周波数領域内の各周波数を前記予測ポイントとして設定
    することを特徴とする請求項1乃至請求項6いずれか記
    載の車載レーダの信号処理装置。
  8. 【請求項8】 前記ピーク予測手段が設定した予測ポイ
    ントについて前記第2演算手段が求める方位パワースペ
    クトル上で、前記検出済み物標についてのピークが他の
    物標のピークに埋もれている可能性がある場合は、前記
    検出済み物標についてのピークが検出されたものとして
    ピークの外挿を行う外挿手段を備えることを特徴とする
    請求項7記載の車載レーダの信号処理装置。
  9. 【請求項9】 コンピュータを、請求項1乃至請求項8
    いずれか記載の車載レーダの信号処理装置を構成する各
    手段として機能させるためのプログラム。
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