JP2003268578A - 耐候性鋼の防食法 - Google Patents

耐候性鋼の防食法

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JP2003268578A
JP2003268578A JP2002072392A JP2002072392A JP2003268578A JP 2003268578 A JP2003268578 A JP 2003268578A JP 2002072392 A JP2002072392 A JP 2002072392A JP 2002072392 A JP2002072392 A JP 2002072392A JP 2003268578 A JP2003268578 A JP 2003268578A
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Yoshinori Nagai
昌憲 永井
Toru Taki
徹 多記
Hironari Tanabe
弘往 田邉
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Dai Nippon Toryo KK
Original Assignee
Dai Nippon Toryo KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐候性鋼の防食方法を提供する。 【解決手段】 耐候性鋼表面に、(1)有機樹脂、
(2)前記有機樹脂固形分100質量部に対して、0.
5〜30質量部の、NiSO4、NiCO3、Ni3(P
42、Ni(NO32、CuO、Cu3(PO42
AlPO4、Al2(MoO43及びCuCO3Cu(O
H)2からなる群から選択される第一の化合物、(3)
前記有機樹脂固形分100質量部に対して、0.5〜2
5質量部の、H3[PW1240]・nH2O、H4[Si
1240]・nH2O、H3[PMo1240]・nH
2O)、Na3[PMo1240]・nH2O、H3[PW
12-xMox40]・nH2O(0<x<12)、H4[S
iMo1240]・nH2O、リン酸、硝酸、モリブデン
酸、タングステン酸及びホウ酸からなる群から選択され
る第二の化合物、及び(4)着色剤、を含有する率が乾
燥膜厚が50〜90μmである着色塗膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性鋼の新規な
塗装方法に関し、更に詳しくは、耐候性鋼の流れ錆(赤
錆)を防止し、腐食に対して安定な保護錆を形成し、環
境に調和した様々な着色の付与を可能にし、更に省工程
で長期耐候性、防錆性を付与する耐候性鋼の防食方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鋼構造物は、そのコストが安いと
いうこともあって、炭素鋼を使用する場合が多い。しか
しながら、炭素鋼は、空気中の水分(降雨、湿気等)
や、酸素が鋼材表面に接触して、短期間で赤錆が発生す
る。この赤錆発生を防止する方法としては、塗料を塗装
する方法が一般的である。この方法は、塗装の塗替を極
力減らすため、耐久性の良好な塗装を施すことが一般的
である。例えば、無機ジンクリッチペイント塗装→エポ
キシ樹脂塗料ミストコート→エポキシ樹脂塗料下塗塗装
(2回)→エポキシ樹脂塗料中塗塗装→ポリウレタン樹
脂塗料上塗塗装は、耐久性15年以上有する代表的な鋼
材の塗装システムである。この塗装システムは、環境と
調和した色彩を付与した美観及び長期の防錆性が維持で
きる長所があるが、一方では、この塗装システムでは、
膜厚が厚く、更に6回塗りが必要なので、完成までに時
間とコストがかかる。そこで、最近では鋼構造物に耐食
性の良い耐候性鋼を使用する場合が増加してきている。
【0003】耐候性鋼は、一般的にP、Cu、Cr、N
i等の元素を添加した低合金鋼である。この鋼材は、屋
外において十数年で腐食に対して保護作用のある錆(以
下「保護錆」という)を形成し、以後防錆処理作業を不
要とする、いわゆるメンテナンスフリーになるといった
特性を有している。この腐食に対する保護作用は、いわ
ゆる錆をもって錆を制すものであって、保護錆は、結晶
水を多量に含む無定形オキシ水酸化鉄が主体であり、こ
れが緻密で密着性の良い保護錆の形成に寄与するものと
考えられている。既設鋼構造物の塗替え時期になると、
通常鋼材表面には多くの赤錆が発生しており、そのよう
な表面に塗料を塗り替え塗装しても塗膜にふくれや剥離
が生じ、鋼材を長期間錆から保護できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、耐候性
鋼の鋼材を無処理のままで使用すると、保護錆が形成さ
れるまでの期間中に、赤錆や黄錆等の浮き錆や流れ錆を
生じてしまい、外見的に好ましくないばかりでなく、周
囲環境の汚染原因にもなるなど問題となっている。ま
た、従来例において、耐候性鋼の表面に保護錆を得るた
めの塗装による表面処理法があるが、それでも保護錆が
形成されるまでに数年間の長い期間を要し、この間に塗
膜自体の白化、ふくれ、剥離といった問題点を引き起こ
している。また、発生した錆を目立たなくするため、色
調は錆色に統一されており、炭素鋼への塗装のように環
境と調和した様々な色彩を付与する配慮が全くなされて
いなかった。赤錆や、黄錆の発生が著しくなった既設の
耐候性鋼は、そのまま放置し、保護錆が形成されるまで
放置するか、又は補修する場合、通常、錆を完全に落と
した後、有機ジンクリッチペイント→エポキシ樹脂塗料
下塗→エポキシ樹脂塗料中塗→上塗塗料と4〜5回塗装
するのが一般的であったが、塗装工程が多く、時間とコ
ストがかかる問題点を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、耐候性鋼表面に保護
錆を形成して、防錆性を長期維持し、更に、耐候性の良
好な樹脂と着色剤を含む着色塗膜を形成することによ
り、耐候性を長期間維持し、更に任意の着色を可能にし
た、省工程の耐候性鋼の防食方法を完成したものであ
る。
【0006】即ち、本発明は、耐候性鋼表面に、以下の
成分、(1)有機樹脂、(2)前記有機樹脂固形分10
0質量部に対して、0.5〜30質量部の、NiS
4、NiCO3、Ni3(PO42、Ni(NO32
CuO、Cu3(PO42、AlPO4、Al2(Mo
43及びCuCO3Cu(OH)2からなる群から選択
される第一の化合物、(3)前記有機樹脂固形分100
質量部に対して、0.5〜25質量部の、H3[PW12
40]・nH2O、H4[SiW1240]・nH2O、H3
[PMo1240]・nH2O、Na3[PMo1240]・
nH2O、H3[PW12-xMox40]・nH2O(0<x
<12)、H4[SiMo1240]・nH2O、リン酸、
硝酸、モリブデン酸、タングステン酸及びホウ酸からな
る群から選択される第二の化合物、及び(4)前記有機
樹脂固形分100質量部に対して、2〜40質量部の着
色剤、を含有し、促進耐候性試験サンシャインウェザー
メーター照射300時間後の光沢保持率が80%以上
で、かつ25℃での水蒸気透過度が3〜100g/m2
/day/50μmであるとともに、乾燥膜厚が50〜
90μmである着色塗膜を形成することを特徴とする耐
候性鋼の防食法に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に用いる耐候性鋼は、SPA材、SMA材
と言われ、JIS G3141に規定されているもので
あり、錆等が付着している場合は、前処理としてブラス
トや、酸洗を行なったものが望ましいが、浮き錆のみ除
去したものも良い。次に、本発明の着色塗膜を形成する
のに使用される着色塗料について説明する。本発明で使
用する着色塗料は、省工程のため1コートフィニッシュ
タイプが望ましく、しかも腐食に対して安定な保護錆が
早期に形成し、更に長期の防錆性及び耐候性を有し、そ
の上希望に合致した任意の着色ができるものである。
【0008】従って、本発明で使用する着色塗料は、有
機樹脂、特定の第一及び第二の化合物、着色剤、及び必
要に応じて配合される有機樹脂用の硬化剤や、硬化促進
剤、更に、シランカップリング剤や、無公害防錆顔料、
溶媒、中和剤、更には、分散剤や、紫外線吸収剤、抗菌
剤などの各種添加剤から構成される。着色塗料の形態
は、溶剤系や水系、無溶剤系を問わない。着色塗料を構
成する結合剤である有機樹脂は、早期保護錆を形成する
ためには、形成される着色塗膜の水蒸気透過度が、3〜
100g/m2/day/50μmの範囲に入ることが
必要である。水蒸気透過度が3g/m2/day/50
μm未満の場合、塗膜下に浸透する水分量が極端に少な
く、保護錆の形成に寄与しない。一方、水蒸気透過度が
100g/m2/day/50μmを超える場合、逆に
塗膜下に過剰の水分が浸透して、保護錆が形成されず、
塗膜ふくれや、錆発生の原因となる。本願明細書で言及
する水蒸気透過度は、JIS K7129に規定された
手法で測定された水蒸気透過度である。即ち、単位面積
/単位時間/膜厚当たりの単離塗膜表面から裏面に透過
する水蒸気の量を感湿センサーで感知計算するものであ
る。
【0009】一般的に水蒸気透過度と防食性には相関が
あり、水蒸気透過度の数値が大きいと言うことは、塗膜
による遮断性が悪い(防食性が悪い)と言うことである
が、本発明のように早期に保護錆を形成するためには、
一定の範囲内で水蒸気を透過させることが必要である。
着色塗料を構成する結合剤である有機樹脂は、耐候性の
良好な樹脂を使用することが必要である。即ち、得られ
る着色塗膜の促進耐候性試験サンシャインウェザーメー
ター照射300時間後の光沢保持率が80%以上、好ま
しくは、90%以上(例えば、最大、95%が適当であ
る)維持する樹脂である。光沢保持率が80%未満であ
ると、着色塗膜に白化やフクレ、剥離等が生じやすくな
るので好ましくない。促進耐候性試験サンシャインウェ
ザーメーターは、JIS K5400で規定されるサン
シャインカーボンアーク灯式の実際の屋外暴露と相関の
ある促進耐候性試験機であり、光沢保持率は、IS K
5400で規定される60度鏡面光沢度から下記の式で
計算された、光沢の残存の程度をいう。
【0010】光沢保持率=(サンシャインウェザーメー
ター照射300時間後の光沢)×100/初期光沢
(%) このような耐候性の良好な有機樹脂の具体例としては、
フッ素樹脂や、クリル樹脂、ポリエステル樹脂、又は湿
気硬化型ウレタン樹脂、若しくは、これら樹脂に必要に
応じて硬化剤や、硬化促進剤を併用したものである。有
機樹脂は、前述の光沢保持率を有する着色塗膜を形成す
るものであれば、従来から常温硬化型塗料に通常使用さ
れている公知の有機樹脂が特に制限なく利用可能であ
る。具体的には、フッ素樹脂は、例えば、フルオロオレ
フィンに基づく含フッ素共重合体に、水酸基や、カルボ
ン酸基、アミノ基、シリル基等の硬化反応性部位を含有
させた樹脂であり、該樹脂は、例えば、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等に代
表されるポリイソシアネート硬化剤や、ジブチルスズジ
ラウレートや、テトラプロピルチタネート、オクチル酸
コバルト等に代表される硬化促進剤を必要に応じて併用
して使用される。
【0011】このような樹脂としては、例えば、特開昭
57−34107号や、特開昭63−196644号、
特開平1−247448号、特開平2−75611号、
特開平3−231906号、特開平11−71546号
等の各公報に記載されている。アクリル樹脂は、従来か
ら通常使用されているアクリル系単量体混合物からなる
共重合体に、水酸基や、カルボン酸基、アミノ基、エポ
キシ基又はシリル基等の硬化反応性部位を配合したアク
リル樹脂であり、前述の硬化剤や硬化促進剤を必要に応
じて併用して使用される。
【0012】ポリエステル樹脂は、従来から通常使用さ
れているオイルフリーポリエステル樹脂及びアルキド樹
脂のいずれをも包含するものであり、フタル酸やコハク
酸、トリメリット酸等の多塩基酸成分とエチレングリコ
ールやプロピレングリコール、トリメチロールプロパン
等のポリオール成分を縮合重合させて得られる樹脂、も
しくは、その油変性樹脂であり、該樹脂は前述の硬化剤
や硬化促進剤を必要に応じて併用して使用される。湿気
硬化型ウレタン樹脂は、水酸基を有するフッ素樹脂やア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、キシレン樹脂等のポリ
オール樹脂と過剰量のポリイソシアネートとの混合物、
もしくは両者の反応物であり、遊離のイソシアネート基
を有し、空気中の水分と反応してウレア結合や、ビュレ
ット結合などを形成し、高分子化して硬化する樹脂であ
る。
【0013】また、本発明においては、水蒸気透過度や
光沢保持率の範囲から逸脱しない程度に、これら有機樹
脂とともに、得られる塗膜の密着性を向上する目的に、
ビスフェノール骨格を有するエポキシ樹脂を併用しても
良い。該エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型
や、ビスフェノールF型、ビスフェノールAD型等のエ
ポキシ樹脂、あるいは、ウレタン変性や塩基性窒素化合
物変性、多塩基酸化合物変性、ゴム変性等の変性エポキ
シ樹脂が代表的なものとして挙げられる。エポキシ樹脂
は、前述の有機樹脂100質量部に対して、例えば、4
0質量部以下、好ましくは、5〜30質量部配合するの
が適当である。なお、エポキシ樹脂の配合量が40質量
部越えると、得られる塗膜の耐候性が悪くなり易い。
【0014】本発明で使用される着色塗料に配合され
る、NiSO4、NiCO3、Ni3(PO42、Ni
(NO32、CuO、Cu3(PO42、AlPO4、A
2(MoO43及びCuCO3Cu(OH)2からなる
群から選択される第一の化合物は、生成する錆を緻密化
し、錆層のバリアー性を高める作用を通じて、鋼材の耐
候性及び耐食性を高める効果を有する。特にNiS
4、NiCO3、Ni3(PO42、及びNi(NO3
2は、飛来塩分粒子量の多い海岸地帯で緻密な錆を形成
するのに有効である。第一の化合物は、有機樹脂固形分
100質量部に対して、0.5〜30質量部、好ましく
は、8〜25質量部の量で使用できる。0.5質量部未
満の場合、上記記述の効果がなく、一方、30質量部を
超えると、塗料安定性に問題が生ずる。
【0015】本発明で使用される着色塗料に配合され
る、リンタングステン酸(H3[PW1 240]・nH
2O)、珪タングステン酸(H4[SiW1240]・nH
2O)、リンモリブデン酸(H3[PMo1240]・nH
2O)、リンモリブデン酸ナトリウム(Na3[PMo12
40]・nH2O)、リンタングストモリブデン酸(H3
[PW12-xMox40]・nH2O、0<x<12)、珪
モリブデン酸(H4[SiMo1240]・nH2O)、リ
ン酸、硝酸、モリブデン酸、タングステン酸及びホウ酸
からなる群から選択される第二の化合物は、鋼材界面に
到達し、そこでの腐食反応で生成したFe2+をFe3+
酸化する。Fe2+は、鋼材の耐候性や、耐食性を低下さ
せる有害な錆となるFe34の形成に関与し、一方、F
3+は、鋼材の耐候性や、耐食性を向上させる安定錆と
なるα−FeOOHの形成に関与する。従って、安定錆
の早期形成を図るには、腐食反応によって生成したFe
2+を可及的速やかにFe3+に酸化させることが重要であ
り、上記第二の化合物は、この酸化を促進する。
【0016】第二の化合物は、生成した錆層にカチオン
選択性を付与するので、錆安定化に有害な塩素イオンを
鋼材界面に浸透させないことにも有効である。このよう
な作用効果は、有機樹脂固形分100質量部に対して、
0.5〜25質量部、好ましくは、3〜21質量部の量
で配合するのが適当である。配合量が0.5質量部未満
の場合には、上記記述の効果がなく、一方、25質量部
を超えると、塗料安定性に問題が生ずる。本発明におい
ては、得られる着色塗膜と、耐候性鋼素材との密着性を
向上させるために、シランカップリング剤を配合するの
が好ましい。
【0017】本発明で使用される着色塗膜に使用され
る、要望に合致した着色を施すための着色顔料として
は、従来より塗料の分野において使用されている各種の
着色剤を適宜使用することができる。このような着色剤
としては、具体的には、二酸化チタンや、酸化亜鉛等の
白色顔料、カーボンブラック、黒鉛等の黒色顔料、モリ
ブデートオレンジ、パーマネントカーミン、キナクリド
ンレッド等の赤色顔料、キノフタレンイエロー、パーマ
ネントイエロー等の黄色顔料、フタロシアニングリー
ン、フタロシアニンブルー等の緑、青顔料等の通常塗料
用に使用されている各色の顔料が代表的なものとして挙
げられる。更に、体質顔料を併用してもよい。着色顔料
は、その種類によっても異なるが、有機樹脂固形分10
0質量部に対して、2〜40質量部、好ましくは、10
〜30質量部の量で添加するのが適当である。
【0018】シランカップリング剤としては、例えば、
γ−クロロプロピルトリメトキシシランやビニルトリク
ロロシランや、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ
メトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキ
シ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
β−(アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルジメチルエトキシシラン等が代表的なも
のとして挙げられる。
【0019】シランカップリング剤は、有機樹脂固形分
100質量部に対して、例えば、0.1〜8質量部、好
ましくは、1〜5質量部の量で添加することが適当であ
る。0.1質量部未満の場合、素材との密着性が悪くな
り易く、一方、8質量部を越えると、塗料の安定性が低
下する傾向にある。本発明で使用される着色塗料には、
任意に、無公害防錆顔料を配合してもよく、このような
無公害防錆顔料としては、例えば、クロムフリーや、鉛
フリー等の防錆顔料が好適に挙げることができる。この
ような防錆顔料としては、具体的には、アルミニウム粉
末や、亜鉛粉末の他、リン酸アルミニウムやリン酸亜
鉛、亜リン酸亜鉛、亜リン酸カリウム、亜リン酸カルシ
ウム、亜リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛カルシウム、
リン酸亜鉛アルミニウム、トリポリリン酸アルミニウ
ム、シアナミド亜鉛、モリブデン酸亜鉛、リンモリブデ
ン酸亜鉛、リンモリブデン酸アルミニウム、モリブデン
酸カルシウム、ハイドロカルマイト等の防錆顔料が代表
的なものとして挙げられ、これらは一種もしくは二種以
上の混合物として用いることができる。
【0020】防錆顔料は、有機樹脂固形分100質量部
に対して、例えば、1〜80質量部、好ましくは、5〜
60質量部の量で添加するのが良い。1質量部未満で
は、防錆性が不充分となり易く、一方、80質量部を越
えると、塗料の安定性が悪くなる傾向にある。無公害防
錆顔料としては、防錆顔料の他に、有機防錆剤の併用も
可能である。このような有機防錆剤の具体例としては、
鋼材表面を不働態化し、電位を均一にする作用のある導
電性ポリアニリンや、塗膜と鋼材の密着性を強固にする
2−ベンゾチアゾチオコハク酸やジフェニルチオカルバ
ゾン、N,N−ジフェニルエチレンジアミン、S−ジフ
ェニルカルバジド、フェノシアゾリンなどが代表的なも
のとして挙げられる。有機防錆剤は、有機樹脂固形分1
00質量部に対して、例えば、0〜40質量部、好まし
くは、2〜30質量部の量で添加するのが適当である。
【0021】次に耐候性鋼の塗装方法について述べる。
ブラスト処理した、あるいは全く処理しない耐候性鋼に
対して、上記着色塗料を、ハケや、スプレー、ローラー
等の手段で、乾燥膜厚が、50〜90μm、好ましく
は、60〜80μmとなるように塗装し、自然乾燥もし
くは100℃以下の温度で強制乾燥させて、着色塗膜を
形成する。なお、耐候性鋼表面に浮き錆が発生している
場合には、ワイヤーブラシ等で浮き錆のみを除去し、同
様に、着色塗料を塗装し、乾燥・成膜させる。また、上
記着色塗膜を形成した後、その着色塗膜の上に、得られ
る着色塗膜の耐久性を更に向上させるために、促進耐候
性試験サンシャインウェザーメーター照射300時間後
の光沢保持率が80%以上の塗膜を形成する着色上塗塗
料を塗装することができる。その着色上塗塗料として
は、具体的には、上述したような、フッ素樹脂や、アク
リル樹脂、ポリエステル樹脂、又は湿気硬化型ウレタン
樹脂等を使用することができる。着色上塗塗料は、乾燥
膜厚、例えば、10〜60μm、好ましくは、15〜3
0μmで塗装することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明について、実施例により、更に
詳細に説明する。なお、実施例中、「部」及び「%」
は、質量基準で示す。実施例1〜4及び比較例1〜2 平均表面粗さ30μmの、アルミナブラスト処理を施し
た3×100×300(mm)のJIS G3141に
規定された耐候性鋼(SMA400)の表面に、下記表
1に示した各着色塗料を乾燥膜厚60μmになるよう塗
装し、裏面及び側面をエポキシ樹脂塗料でシールし、7
日間自然乾燥させた。その塗装鋼の評価結果を表2に示
す。実施例1と比較例2については、着色塗料塗膜上
に、更に下記の着色上塗塗料を乾燥膜厚で30μm塗装
後、同様に乾燥させ、シール後、その塗装鋼を評価し
た。
【0023】(実施例1で使用の着色上塗塗料) ・大日本塗料(株)社製 商品名 Vフロン#100H
(フッ素樹脂) 上塗 白 (比較例2で使用の着色上塗塗料) ・ポリビニルブチラール樹脂 100部 ・イソプロピルアルコール 567部 ・二酸化チタン 23部 をそれぞれ混合分散して、着色上塗塗料を得た。
【0024】実施例5〜6及び比較例3 5年間無処理で屋外暴露し、浮き錆を有する3×100
×300(mm)のJIS G3141に規定された耐
候性鋼(SMA400)の表面を、ワイヤーブラシで浮
き錆を軽く除去した後、下記表1に示した各着色塗料を
乾燥膜厚60μmになるよう塗装し、裏面及び側面をエ
ポキシ樹脂塗料でシールし、7日間自然乾燥させた。そ
の塗装鋼の評価結果を表2に示す。
【0025】比較例4 実施例1で使用したものと同一の耐候性鋼(SMA40
0)の表面を、全く塗装しないで評価した結果を表2に
示す。
【0026】
【表1】
【0027】1)フッ素樹脂(旭硝子社製 商品名、ル
ミフロン936、水酸基価=45mgKOH/g、分子
量Mn=7000) 2)アクリル樹脂(水酸基価=80mgKOH/g、分
子量Mn=12000) 3)アクリル樹脂(水酸基価=100mgKOH/g、
分子量Mn=12000) 4)湿気硬化型ポリウレタン(住友バイエルウレタン社
製、スミジュールE21−1) 5)ポリエステル樹脂(大日本インキ株式会社製、商品
名バーノックDE−140−70) 6)ポリビニルブチラール樹脂(ヘキスト社製、商品名
モビタールB60H) 7)エポキシ樹脂(エポキシ当量=450) 8)ヘキサメチレンジイソシアネート 9)ジブチルスズジラウレート(硬化触媒) 10)85%リン酸 11)ポリアミド(アミン価=75mgKOH/g)
【0028】<表2> 評価結果
【0029】12)単位はg/m2/day/50μm 13)サンシャインウェザーメーター300時間後の光
沢保持率(%) 14)田園地域暴露5年後の塗膜外観 15)塩水噴霧試験1000時間 16)1mm碁盤目セロテープ(登録商標)剥離試験
(JIS K5600−5−6) 17)田園地域暴露5年後の塗膜外観(クロスカット
部) ○:流れ錆殆ど無し △:薄い流れ錆が若干
ある ×:濃い流れ錆が目立つ ××:流れ錆が著し
く、塗膜が見えない 18)田園地域暴露5年後の塗膜下錆の状況(塗膜剥離
後) ○:緻密で均一な錆 △:若干孔食が見られ
る ×:層状の錆、或いは錆無し ××:浮き錆が多く取
れやすい
【0030】本発明の方法によれば、早期に保護錆が形
成され、防錆性及び耐候性を長期間保持し、更に任意の
着色を可能にした、省工程の耐候性鋼の防食が可能とな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田邉 弘往 栃木県那須郡西那須野町朝日町8−15 Fターム(参考) 4F100 AA04B AB03A AB20B AK01B AK17B AK25B AK41B AK51B AK53 AL05B BA02 BA07 CA13B GB07 JB02 JD04B JL09A JN21B YY00B 4J038 CD091 CG001 DD001 DG001 HA246 HA296 HA321 HA376 HA416 JC30 KA05 KA08 NA03 PC02 4K062 AA01 BA01 BA03 BA08 BA10 BA14 BC11 BC13 BC15 CA02 CA05 FA12 GA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐候性鋼表面に、以下の成分、(1)有
    機樹脂、(2)前記有機樹脂固形分100質量部に対し
    て、0.5〜30質量部の、NiSO4、NiCO3、N
    3(PO42、Ni(NO32、CuO、Cu3(PO
    42、AlPO4、Al2(MoO43及びCuCO3
    u(OH)2からなる群から選択される第一の化合物、
    (3)前記有機樹脂固形分100質量部に対して、0.
    5〜25質量部の、H3[PW1240]・nH2O、H4
    [SiW1240]・nH2O、H3[PMo1240]・n
    2O、Na3[PMo1240]・nH2O、H3[PW
    12-xMox40]・nH2O(0<x<12)、H4[S
    iMo1240]・nH2O、リン酸、硝酸、モリブデン
    酸、タングステン酸及びホウ酸からなる群から選択され
    る第二の化合物、及び(4)前記有機樹脂固形分100
    質量部に対して、2〜40質量部の着色剤、を含有し、
    促進耐候性試験サンシャインウェザーメーター照射30
    0時間後の光沢保持率が80%以上で、かつ25℃での
    水蒸気透過度が3〜100g/m2/day/50μm
    であるとともに、乾燥膜厚が50〜90μmである着色
    塗膜を形成することを特徴とする耐候性鋼の防食法。
  2. 【請求項2】 前記有機樹脂が、フッ素樹脂、アクリル
    樹脂、ポリエステル樹脂、又は湿気硬化型ウレタン樹脂
    である請求項1記載の防食法。
  3. 【請求項3】 前記塗料が、シランカップリング剤を更
    に含有する請求項1又は2に記載の防食法。
  4. 【請求項4】 前記塗料が、無公害防錆顔料を更に含有
    する請求項1〜3のいずれかに記載の防食法。
  5. 【請求項5】 前記耐候性鋼が、浮き錆のみ除去した錆
    が存在する耐候性鋼である請求項1〜4のいずれかに記
    載の防食法。
  6. 【請求項6】 前記着色塗膜の上に、促進耐候性試験サ
    ンシャインウェザーメーター照射300時間後の光沢保
    持率が80%以上の着色上塗塗膜を更に形成する請求項
    1に記載の防食法。
  7. 【請求項7】 前記着色上塗塗膜が、フッ素樹脂、アク
    リル樹脂、ポリエステル樹脂、又は湿気硬化型ウレタン
    樹脂を含有する請求項6記載の防食法。
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