JP2003258327A - 貴金属薄膜パターンの形成方法 - Google Patents

貴金属薄膜パターンの形成方法

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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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    • C03C2217/40Coatings comprising at least one inhomogeneous layer
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  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】白金などの貴金属薄膜パターンを形成する際
に、得られる貴金属薄膜パターンの側壁の傾斜形状を再
現性よく制御でき、かつレジストから発生するガスの影
響を受けることがなく良質の薄膜が得られ、貴金属薄膜
パターンに異物が付着したり、貴金属薄膜パターンに傷
が付いたり、その収量が低下したりすることがなく、さ
らには下地が過度に削れることがなく、機械的強度が低
下することがない形成法を得ることにある。 【解決手段】基板11上に犠牲膜12を形成し、この上
にマスク層13を形成した後、このマスク層13に所定
のパターンの開口部15を形成し、この開口部に露出し
た犠牲膜12を除去して、開口部15よりも広い空洞部
16を基板上に形成し、ついで基板全面に貴金属薄膜を
堆積したのち、犠牲膜12を溶解、除去し、貴金属薄膜
パターン18を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、白金などの貴金
属の薄膜パターンを形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】白金薄膜抵抗温度センサは、基板上に白
金薄膜を堆積し、これを細線状にパターニングして、こ
れを抵抗体としたもので、白金抵抗体の電気抵抗値の温
度による変化を計測して、温度を測定するものである。
このため、白金薄膜の温度特性は重要な特性であり、こ
の温度特性は、白金薄膜の結晶粒径などの膜質に左右さ
れ、結晶粒径は薄膜生成時の製膜条件に影響される。
【0003】最近、白金抵抗体を酸化膜などで挟み込ん
だ薄いメンブレン構造の温度センサが熱容量が小さく、
応答性が良いものとして注目されるようになった。この
センサは、シリコン基板上に絶縁膜を形成し、この上に
白金抵抗体を形成し、この白金抵抗体を絶縁膜で覆った
後、白金抵抗体下方のシリコン基板を除去して得られる
もので、シリコン基板による熱伝導、熱容量が除外さ
れ、高感度、高応答の温度センサとなる。このメンブレ
ン構造の温度センサでは、メンブレン構造自体に高い機
械的強度が要求されるため、白金薄膜パターンの加工、
仕上げはこれに見合うようなレベルとされる。
【0004】例えば、白金薄膜パターンに汚れや異物が
付着していたり、加工時に下地の酸化膜を過剰に薄くし
たり、荒らしたりしてしまうことは避けねばならない。
また、白金薄膜パターンの側壁が膜表面に対して垂直で
ある場合には、この上に堆積される酸化膜などが段切れ
状態となり、白金薄膜パターンを完全に包み込むことが
できず、隙間が残り、メンブレンの機械的強度が低下す
るため、白金薄膜パターンの側壁を傾斜させた台形の断
面形状をとる必要がある。
【0005】このような白金薄膜パターンの形成方法と
して、次の2種の方法がある。第1の方法は、図6
(a)に示すように、基板1上の全面に絶縁膜7を形成
し、その上に白金薄膜2をスパッタ法などで堆積し、つ
いでこの上にレジストを塗布し露光、現像して必要な部
分にレジストパターン3を残すようにしてパターニング
を行う。残ったレジストパターン3の側壁をテーパー状
とするために150〜200℃に加熱して流動化させ、
ポストベークを行う。
【0006】ついで、図6(b)に示すように、ミリン
グ装置を用いて白金薄膜2をミリングし、白金薄膜2と
レジストパターン3とのミリング速度の違いを利用し
て、パターン化された白金薄膜2の側壁を傾斜させ、つ
いで図6(c)に示すように、レジストパターン3を灰
化などにより除去したのち 図6(c)に示すように、
パターニングした白金薄膜2を覆って、基板1上に絶縁
膜8を形成し、さらに図6(d)に示すように白金薄膜
2下方の基板1をエッチングで除去するものである。
【0007】しかし、この第1の方法では、ミリングが
高エネルギーのイオンの衝撃による物理的な加工手段で
あるので、ミリング後の硬化したレジストやミリング特
有のスパッタされた側壁堆積物4が残り、これを除去す
ることが困難である。また、ミリングを実施するために
は、基板1をクランプなどで固定する必要があるが、ク
ランプに起因して製品への傷付け、製品収量の低下など
の問題がある。ミリングは基板1の表層をも必然的に削
り取ることになり、条件等によっては図6(c)に示す
ように絶縁膜7が過剰に削れて溝状の凹部5が生じ、こ
れにより機械的強度などの品質が低下する。
【0008】また、白金薄膜パターンの側壁の傾斜の度
合いは、レジストパターンの側壁の傾斜の度合いに左右
されるが、レジストパターンの幅が狭くなると傾斜の度
合いを大きくすることができなくなる。また、レジスト
パターンの側壁の傾斜の度合いを大きくするために、レ
ジストのポストベーク時の温度を高くすると、レジスト
の除去が困難になるなどの不都合がある。
【0009】第2の方法は、図7(a)に示すように、
絶縁膜7を形成した基板1上にレジスト膜3を塗布し、
白金薄膜パターンを形成したい領域のレジスト3を除去
する。この時、レジスト膜3の厚さを十分厚くして、次
工程で堆積させる白金薄膜に段切れが生じるようにした
り、レジストの露光時に焦点をずらして意図的にレジス
トの側壁が厚み方向に下方に広がるようにする。
【0010】ついで、図7(b)のように、白金薄膜2
を全面に堆積する。この時、レジスト膜3上の白金薄膜
2と絶縁膜7上の白金薄膜2とは段切れ状態となる。こ
の後、レジスト膜3を灰化などの手段によりリフトオフ
し、これによりレジスト膜3の上に存在する不要な白金
薄膜2を取り除き、図7(c)に示すように白金薄膜パ
ターン2を形成する方法である。
【0011】しかし、この第2の方法では、得られる白
金薄膜パターンの側壁の傾斜度合いを制御性良く形成す
ることができない。たとえ、レジスト膜3を2層構造に
するなどして、この問題を回避しても、レジストなどの
有機材料を使用する限りにおいては、白金薄膜2の堆積
時にレジスト膜3から水分、未反応成分、分解成分など
が発生し、これが白金薄膜に悪影響を与える。また、白
金薄膜中に不純物があると、結晶成長が不十分になり、
温度特性が悪くなって、良質の白金薄膜2が得られな
い。さらに、レジスト膜3を高温で加熱処理し、予めこ
れら成分を除去しておくことも考えられるが、レジスト
膜3の除去が困難となるなどの欠点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、白金などの貴金属からなる貴金属薄膜パター
ンを形成する際に、得られる貴金属薄膜パターンの側壁
の傾斜度合いを再現性よく制御でき、かつレジストから
発生するガスの影響を受けることがなく良質の薄膜が得
られ、貴金属薄膜パターンに異物が付着したり、貴金属
薄膜パターンに傷が付いたり、その収量が低下したりす
ることがなく、さらには基板下地が過度に削れることが
なく、機械的強度が低下することがない製造方法を得る
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、請求項1の発明は、基板上に金属犠牲膜を形成し、
この上にマスク層を積層した後、このマスク層を所定の
パターンとする開口部を形成し、この開口部に露出した
金属犠牲層をこのマスク層開口部の縁より所定量サイド
エッチされるよう部分的に除去し、ついで基板全面に貴
金属薄膜を堆積したのち、金属犠牲膜を溶解、除去する
貴金属薄膜パターンの形成方法である。
【0014】また、請求項2の発明は、基板が、下基板
とその上に形成された絶縁層からなり、貴金属薄膜下方
の下基板をエッチングすることを特徴とする請求項1に
記載の貴金属薄膜パターンの形成方法である。請求項3
の発明は、貴金属薄膜の堆積を、基板に対して傾斜した
方向から貴金属粒子が入射するように行う請求項1また
は2に記載の貴金属薄膜パターンの形成方法である。請
求項4の発明は、隣接する貴金属薄膜パターン間にパタ
ーン形成されたマスク層の幅が、3〜40μmである請
求項1ないし3のいずれかに記載の貴金属薄膜パターン
の形成方法である。
【0015】請求項5の発明は、貴金属薄膜パターンの
厚みを1とすると、金属犠牲膜の厚みを0.7〜1.7
とする請求項1ないし4のいずれかに記載の貴金属薄膜
パターンの形成方法である。請求項6の発明は、請求項
1ないし5のいずれかに記載の方法で形成され、その側
壁が傾斜している貴金属薄膜パターンである。本発明に
おいて、貴金属薄膜パターンとは、貴金属薄膜からな
り、所定の形状(パターン)を有するもので、目的とす
る回路、抵抗体等を構成するものを言う。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基づいて、本
発明を詳細に説明する。図1は、本発明の形成方法の一
例を工程順に示したものである。図1中符号11は、基
板を示す。この基板11は、ガラス、石英、セラミッ
ク、シリコンなどからなり、その表面に酸化膜、窒化膜
などの絶縁膜が形成されていても良い。以下、酸化シリ
コン等からなる絶縁膜7を形成したシリコン基板11の
場合について説明する。
【0017】この基板11上に、まず金属犠牲膜12を
スパッタ、蒸着などの手段により堆積する。この犠牲膜
12は、チタン、アルミニウム、クロム、銅などの貴金
属以外の金属からなる層である。ここで犠牲層12をな
す金属は、酸、アルカリによるエッチングまたはプラズ
マエッチングによりサイドエッチング量を制御でき、か
つ酸、アルカリによって効率よく溶解除去できるもの
で、製品そのものや製造ラインを汚染しないものが選択
される。
【0018】この犠牲膜12の厚みは、得ようとする貴
金属薄膜パターンの厚みの0.7〜1.7倍とされ、例
えば貴金属薄膜パターンの厚みが300nmの時は20
0〜500nmとされる。犠牲膜12の厚みが厚すぎる
と、貴金属薄膜の堆積時に薄膜をなす金属粒子が入り込
む距離が長くなり、微細な線幅や間隔のパターニングが
できなくなる。
【0019】逆に、その厚みが薄くすぎると、得られる
貴金属薄膜パターンの側壁を適度に傾斜させることが難
しくなり、犠牲膜12を除去する際の薬剤の浸入が不十
分になり易い。また、マスク層上の貴金属薄膜と、空洞
部内に堆積した貴金属薄膜とが繋がってしまい、リフト
オフが困難となる。
【0020】また、貴金属薄膜パターンの側壁の傾斜角
度をなだらかにする場合には、犠牲膜12の厚みを、貴
金属薄膜パターンの厚みよりも厚くし、1〜1.7倍と
することが好ましい。さらに、貴金属薄膜パターンの側
壁の傾斜角度を急峻にするには、犠牲膜12の厚みを、
貴金属薄膜パターンの厚みよりも薄くし、0.7〜1倍
とすることが好ましい。
【0021】次いで、この犠牲膜12上全面にマスク層
13を堆積する。このマスク層13は、犠牲膜12のエ
ッチングに対して耐性があり、ハードマスクとしての機
能を果たせる材料で形成される。このマスク層13は、
例えばCVD法などによって得られる厚み300〜50
0nmの酸化珪素などの酸化膜、窒化珪素などの窒化
膜、常圧CVD法によるフォスフォシリケートガラス
(PSG)膜、ボロフォスフォシリケートガラス(BP
SG)膜、塗布によるスピンオングラス(SOG)膜、
スパッタ法による絶縁膜、金属膜などである。
【0022】このマスク層13としては、この上に貴金
属薄膜を堆積しても空洞部に張り出した部分が変形しな
いこと、開口加工が容易で、犠牲膜12のサイドエッチ
ングの際に寸法変換差(設計寸法と実際に加工してでき
あがった寸法の差をいう)が大きくならないように、フ
ッ酸などによるエッチング速度あるいはプラズマによる
エッチング速度が十分に低いものがよい。この寸法変換
差が大きいとは、例えば図1(d)において、金属犠牲
膜12をエッチングする際、マスク層13もエッチング
されて開口幅が広がってしまい、マスク層13の開口幅
も広がってしまい、できあがった貴金属薄膜パターン1
8(図1(g))の線幅が設計寸法よりも太くなってし
まうことをいう。
【0023】マスク層13の厚みが厚くなるとその強度
は増すが、斜め方向から空洞部内部への貴金属粒子の堆
積が困難になり、線幅の広い貴金属薄膜パターンと線幅
の狭い貴金属薄膜パターンとの側壁の傾斜および厚さが
相違することになる。
【0024】ついで、図1(b)に示すように、マスク
層13の上に、貴金属薄膜パターンを形成したい領域に
開口を有するレジストパターン14を形成する。このレ
ジストパターン14の形成は、通常のホトリソグラフィ
で行われる。この際、隣接する貴金属薄膜パターンを得
る場合は、それらの平面的な位置の間に形成するマスク
層13の幅(図1(e)中Wで示す)の設定を適切に選
ぶことが必要であり、図1(b)で形成するレジストパ
ターン14のレジストが存在する領域の平面的な寸法を
適切に選ぶ。
【0025】寸法Wは、3〜40μm程度が望ましい。
後工程での犠牲膜12の全体の除去の際に薬剤が十分に
空洞部内に到達する必要があり、工業的には、Wは40
μm程度以下とする必要がある。また、次工程で犠牲膜
12をサイドエッチングする際に、この上のマスク層1
3が流失、除去されないように、Wは3μm程度以上が
必要となる。
【0026】ついで、図1(c)に示すように、レジス
トパターン14をマスクとしてマスク層13をドライエ
ッチングして、開口部15を形成する。ドライエッチン
グには、CHF3+CF4などのガスを用いた反応性イオ
ンエッチングなどが用いられる。
【0027】このドライエッチングの際、エッチング条
件を選べば、開口部15に露出するマスク層13の側壁
を傾斜させることもでき、これによって貴金属薄膜パタ
ーンの側壁の傾斜形状、特に線幅の狭いパターンの厚さ
を微調整することができる。
【0028】ついで、図1(d)に示すように、開口部
15に露出した犠牲膜12をエッチングおよびサイドエ
ッチングして、開口部15よりも広い空洞部16を基板
11の上に形成する。このエッチングは、希フッ化水素
酸、硫酸+過酸化水素などの薬剤によるエッチング、C
F4などのガスによるプラズマエッチングによって行わ
れる。
【0029】ここでの犠牲膜12のサイドエッチング量
は1〜5μmとされる。5%HFをエッチャントとし犠
牲膜12がチタンの場合は、常温で1μm/分の速度で
サイドエッチングが進行する。HFの濃度をさらに希釈
したものを用いれば、サイドエッチング量をより制御し
やすくなる。
【0030】硫酸+過酸化水素からなるエッチャント
は、マスク層13、基板11素地を全く侵さずに、チタ
ンの犠牲膜12のみをサイドエッチングするので、理想
的なエッチャントであるが、その濃度、温度を厳密に制
御しないと、サイドエッチングが進行しすぎて、マスク
層13が流れてしまう危険がある。
【0031】次に、図1(e)に示すように、レジスト
パターン14をプラズマアッシングなどにより除去す
る。このレジストパターン14の除去は、前工程の犠牲
膜12のエッチングの前に行っても良いが、この場合に
は犠牲膜12が酸化し、犠牲膜12のサイドエッチング
の制御が難しくなることがある。
【0032】ついで、貴金属薄膜の堆積前の前洗浄を行
う。これは、基板11上に形成された膜構造を損なわな
いように行う必要がある。例えば、有機剥離剤による処
理に続いてイソプロパノールによる洗浄を行い、ついで
純水ですすいだのち乾燥する方法が採用される。また、
レジストパターン14の除去を犠牲膜12のエッチング
の前に行う場合は、犠牲膜12の希フッ化水素酸による
エッチングがこの前洗浄を兼ねることになり、有利とな
る。
【0033】この後、図1(f)に示すように貴金属薄
膜を全面に堆積し、マスク層13上に貴金属薄膜17
を、空洞部16内に貴金属薄膜パターン18を形成す
る。この貴金属薄膜の堆積は、スパッタ法、蒸着法など
の指向性堆積によって行われる。この際、貴金属薄膜粒
子に基板11への入射角度を基板11に対して垂直とし
ても良いが、図2(a)、(b)に示すように入射角度
を基板に対する垂直方向よりも僅かに傾斜させること
が、得られる貴金属薄膜パターンの壁面を順テーパ状に
傾斜させる(高さとともにパターンの幅が減少する形状
にする)ことができて好ましい。
【0034】貴金属粒子の入射角度を基板11に対して
傾斜させるには、スパッタ装置や蒸着装置のターゲッ
ト、蒸着源と基板11との配置関係などを調整すること
によって簡単に行うことが出来る。
【0035】図3は、マグネトロンスパッタリングにお
けるターゲットと基板の関係を示すものであり、基板1
1となるウエハWfはターゲットTに平行に配置され
る。ターゲットTは通常ウエハWfより大きくマグネッ
トのあるエロージョン領域Eを備える。ターゲットTか
らウエハWfまでの距離を短くすると、ウエハWfに対
してより傾いて入射する粒子が増加する。すなわち、ウ
エハWfとターゲットTとの距離を変えると入射角度分
布も変わる。
【0036】DCマグネトロンスパッタ装置を用いた場
合には、基板への均一な堆積がなされるようにターゲッ
トのエロージョン領域が基板と同程度に広げられている
ので、貴金属粒子の基板への入射方向は、基板に対して
垂直な方向よりもかなり傾斜した方向で行われ、空洞部
16への平均入射角度が大きくなり、図2(b)に示す
ように、得られる貴金属薄膜パターン18の側壁の傾斜
がなだらかになる。一方、図2(a)に示すように、入
射角度を基板に対する垂直方向からあまり傾斜しない方
向とすれば、得られる貴金属薄膜パターン18の側壁の
傾斜は急峻となる。
【0037】蒸着装置を用いる場合には、スパッタ装置
の場合に比べて入射角度をあまり傾斜させることが出来
ないが、蒸着源と基板とのなす角度を自由に変えること
ができるので、結果的に貴金属薄膜パターン18の側壁
の傾斜角度を自由に調整することができる。例えば、入
射角を傾けて2方向以上の方向から蒸着する。また、こ
の堆積に先立って、基板11を加熱して吸着水等を除去
しておくことが好ましく、堆積と同時に加熱して、貴金
属薄膜パターン18の膜質を調整することもできる。
【0038】また、ここでの貴金属薄膜としては、白
金、金などの貴金属の単層膜のみならず、Au/Ni/
Ti、Pt/Ti、Pt/TiOなどの最上層に貴金属
層を有する積層膜であってもよい。これにより、基板1
1上の空洞部16内に目的とする貴金属薄膜パターン1
8が形成される。
【0039】ついで、基板11全体を犠牲膜12用のエ
ッチャントに浸漬し、基板11上の犠牲膜12を溶解
し、マスク層13およびその上に堆積した貴金属薄膜1
7を除去すれば、図1(g)に示すように基板11上の
目的とする位置に目的とするパターン形状の貴金属薄膜
パターン18が得られることになる。
【0040】このエッチャントには、貴金属を侵さない
が一般の金属を溶解する薬剤が用いられ、例えば、硝
酸、塩酸、フッ酸、硫酸などの酸、アンモニア、水酸化
カリウムなどのアルカリ、硫酸+過酸化水素などが用い
られる。ただし、フッ酸やアルカリを用いた場合には、
基板11の下地が酸化膜では、これが多少侵されるの
で、避けることが望ましい。しかし、下地が窒化膜など
ではフッ酸、アルカリには侵されないので使用可能であ
る。
【0041】犠牲膜12がチタンからなるときには、硫
酸+過酸化水素(3:1)溶液を130℃で使用する
と、チタンのみが溶解でき、基板11の下地表面として
よく使用されるシリコン酸化膜を全く浸食しないので好
ましい。この条件では、5分で約5μmのサイドエッチ
ングが行え、温度を150℃にすれば10分で約15μ
mのサイドエッチングが進行する。
【0042】貴金属薄膜パターン18の形状は、犠牲膜
12で持ち上げられたマスク層13の開口パターンで決
まる。貴金属薄膜の不要部分は犠牲膜12のエッチング
によりリフトオフされ、この除去によって下地表面を損
なうことが防止される。
【0043】ついで、図1(h)に示すように、貴金属
薄膜パターン18を覆って絶縁膜19を堆積する。この
絶縁膜19としては、例えば、窒化シリコン膜、酸化シ
リコン膜あるいはこれら膜の積層膜を用いてもよい。た
だし、積層膜の場合は、絶縁膜の構成は貴金属薄膜パタ
ーン18の上下で対称となるようにする。また、貴金属
薄膜パターン18に接する絶縁膜7は、酸化シリコン膜
が望ましい。
【0044】図4は、基板11がシリコン基板1の上に
酸化シリコン膜7を形成したものである場合、貴金属薄
膜パターン18下方のシリコン基板1をエッチングで除
去した状態の一例を示す。貴金属薄膜パターン18は上
下の絶縁膜7、19に挟まれた保持されている。
【0045】図5は、このような方法で形成された温度
センサの一例の平面構造を示すものである。基板11は
シリコン基板1上に酸化シリコン膜7を形成したもので
あるが、点線で示した窓領域Vはシリコン基板1が除去
されている。白金抵抗体18は、窓領域Vの中央部で酸
化シリコン膜7上に形成され、数μm程度の幅を有す
る。リードLは、例えば幅50〜100μm程度の白金
抵抗体18と同一層で形成された白金薄膜であり、白金
抵抗体18の両端に電気的に接続されている。
【0046】そして、白金抵抗体18、リードLを覆っ
て酸化シリコン膜19が形成され、リード端部上に開口
が形成される。酸化シリコン膜19上に開口を介してリ
ードLと接続されたパッドPが形成されている。
【0047】このような貴金属薄膜パターンの形成方法
では、貴金属薄膜パターン18の側壁の傾斜角度を自由
に、再現性よく制御することができる。また、貴金属薄
膜を堆積するときにはレジストなどの有機質成分が基板
11上に存在しておらず、堆積した貴金属薄膜が有機質
成分に起因するガス等によって汚染されることがなく、
堆積が高真空中ないし不活性ガスの減圧雰囲気中で行わ
れるので良好な膜質の貴金属薄膜パターン18が得られ
る。
【0048】また、得られる貴金属薄膜パターン18に
は異物が付着したり、傷が付いたりすることがない。さ
らに、基板11が工程中において損傷を受けることがな
く、その機械的強度が低下したり、収量が減少したりす
ることもない。また、すべての工程が、半導体製造ライ
ンの標準的な設備で実施できるので、特別の設備等を必
要としない。
【0049】以下、具体例を示す。シリコン製基板の表
面の酸化シリコン膜上に、スパッタ法により厚み300
nmのチタンの犠牲膜を堆積した。この犠牲膜の上にプ
ラズマCVD法で窒化珪素からなる厚み300nmのマ
スク層を堆積し、さらにこの上にポジ型ホトレジスト膜
の塗布、露光、現像により、開口幅1500nmの線状
のレジストパターンを形成した。
【0050】ついで、このレジストパターンをマスクと
して、窒化珪素からなるマスク層をCF4+CHF3ガス
を使用したプラズマエッチングによりエッチングして、
開口幅1500nmの線状の開口部を形成した。この
後、開口部に露出したチタンの犠牲膜を硫酸+過酸化水
素水溶液でエッチングおよびサイドエッチングして、幅
3500nmの線状の空洞部を基板の酸化シリコン膜上
に形成した。
【0051】つぎに、レジストパターンをプラズマアッ
シング(灰化)して、除去した。この後、基板を洗浄、
乾燥したのち、基板全体に白金薄膜を堆積した。この堆
積は、直流マグネトロンスパッタ装置を使用して行わ
れ、白金粒子の基板に対する入射角度を基板の垂直方向
に対して45度が中心となるように基板とターゲットと
の間隔等を設定した。堆積厚みは約300nmとした。
【0052】ついで、基板全体を硫酸+過酸化水素水溶
液のエッチング液に浸漬し、130℃で10分間処理
し、チタンからなる犠牲膜を溶解し、これによって犠牲
膜上のマスク層と白金薄膜をリフトオフして、基板上に
上部の線幅1200nm、下部の線幅1600nm、厚
み300nm、側壁の傾斜角度約45度の線状の白金薄
膜パターンが得られた。
【0053】このようにして得られた白金薄膜パターン
は、その側壁、表面には異物の付着がなく、基板の下地
の酸化膜の浸食もなかった。また、膜質も良好であり、
これを白金抵抗体として、白金抵抗温度センサとしたと
ころ、良好な温度特性が得られた。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の貴金属薄
膜パターンの形成法によれば、貴金属薄膜パターンの側
壁の傾斜角度を自由に、再現性よく制御することができ
る。また、貴金属薄膜を堆積するときにはレジストなど
の有機質成分が基板上に存在しておらず、堆積した貴金
属薄膜が有機質成分に起因するガス等によって汚染され
ることがなく、堆積が高真空中で行われるので良好な膜
質の貴金属薄膜パターンが得られる。
【0055】また、得られる貴金属薄膜パターンには異
物が付着したり、傷が付いたりすることがない。さら
に、基板が工程中において損傷を受けることがなく、そ
の機械的強度が低下したり、収量が減少したりすること
もない。また、すべての工程が、半導体製造ラインの標
準的な設備で実施できるので、特別の設備等を必要とし
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の貴金属薄膜パターンの形成方法の一例
を工程順に示す概略構成図である。
【図2】貴金属薄膜粒子の基板への入射角度と得られる
貴金属薄膜パターンの側壁の傾斜角度との関係を示す概
略構成図である。
【図3】マグネトロンスパッタリングにおけるターゲッ
トと基板との配置関係を示す概略構成図である。
【図4】本発明の形成方法で得られたセンサの概略断面
図である。
【図5】本発明の形成方法で得られたセンサの概略平面
図である。
【図6】従来の貴金属薄膜パターンの形成方法の一例を
工程順に示す概略構成図である。
【図7】従来の貴金属薄膜パターンの形成方法の一例を
工程順に示す概略構成図である。
【符号の説明】
7…絶縁膜、11…基板、12…犠牲膜、13…マスク
層、14…レジストパターン、15…開口部、16…空
洞部、18…貴金属薄膜パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K029 AA06 AA24 BA03 BA05 BA07 BA08 BA13 BA17 BB02 BB03 BD00 EA01 GA00 HA05 4M104 BB07 BB09 BB14 GG19 GG20 5F033 HH07 HH13 HH18 MM19 PP15 PP19 PP21 QQ09 QQ12 QQ19 QQ28 QQ33 QQ42 QQ43 QQ44 QQ91 RR04 VV09 WW01 WW02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に金属犠牲膜を形成し、この上にマ
    スク層を積層した後、このマスク層に所定のパターンの
    開口部を形成し、この開口部に露出した金属犠牲層をこ
    のマスク層の開口部の縁より所定量サイドエッチされる
    よう部分的に除去し、ついで基板全面に貴金属薄膜を堆
    積したのち、金属犠牲膜を溶解、除去することを特徴と
    する貴金属薄膜パターンの形成方法。
  2. 【請求項2】基板が、下基板とその上に形成された絶縁
    層からなり、貴金属薄膜下方の下基板をエッチングする
    ことを特徴とする請求項1に記載の貴金属薄膜パターン
    の形成方法。
  3. 【請求項3】貴金属薄膜の堆積を、基板に対して傾斜し
    た方向から貴金属粒子が入射するように行うことを特徴
    とする請求項1または2に記載の貴金属薄膜パターンの
    形成方法。
  4. 【請求項4】隣接する貴金属薄膜パターン間にパターン
    形成されたマスク層の幅が、3〜40μmであることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の貴金属
    薄膜パターンの形成方法。
  5. 【請求項5】貴金属薄膜パターンの厚みを1とすると、
    金属犠牲膜の厚みを0.7〜1.7とすることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれかに記載の貴金属薄膜パ
    ターンの形成方法。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載の方法
    で形成され、その側壁が傾斜していることを特徴とする
    貴金属薄膜パターン。
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