JP2003258294A - Led素子 - Google Patents

Led素子

Info

Publication number
JP2003258294A
JP2003258294A JP2002055675A JP2002055675A JP2003258294A JP 2003258294 A JP2003258294 A JP 2003258294A JP 2002055675 A JP2002055675 A JP 2002055675A JP 2002055675 A JP2002055675 A JP 2002055675A JP 2003258294 A JP2003258294 A JP 2003258294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type
led element
less
active layer
clad layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002055675A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Kaneko
和昭 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2002055675A priority Critical patent/JP2003258294A/ja
Priority to US10/375,048 priority patent/US6911673B2/en
Publication of JP2003258294A publication Critical patent/JP2003258294A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices with at least one potential-jump barrier or surface barrier specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/02Semiconductor devices with at least one potential-jump barrier or surface barrier specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies
    • H01L33/20Semiconductor devices with at least one potential-jump barrier or surface barrier specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies with a particular shape, e.g. curved or truncated substrate

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な歩留まりで製造できて、光通信用に好
適なLED素子を提供すること。 【解決手段】 P型GaAs基板1上に、P型GaAl
Asクラッド層2と、P型GaAlAs活性層3と、N
型GaAlAsクラッド層4とを順に備え、さらに、平
面において略円形のN側電極5を備える。幅方向両側に
は、N型クラッド層4表面から、P型活性層3、P型ク
ラッド層2、およびP型基板の上部に達するメサエッチ
ングを施している。P型活性層3とN型クラッド層4と
の接合面であるPN接合面は、面積を0.053mm2
以上0.058mm2以下に形成したので、光出力IL
が約20.5μA以上約23.3μA以下になると共
に、応答特性Twが約−3.5ns以上約−3.0ns
以下になる。したがって、通信用のLED素子の良品基
準を容易に満たすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LED(発光ダイ
オード)素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、GaAlAs(ガリウム・ア
ルミニウム・ヒ素)系のLED素子は、以下のようにし
て製造している。まず、基板上に、液相エピタキシャル
成長によってP型GaAlAsクラッド層、P型GaA
lAs活性層、N型GaAlAsクラッド層を成長させ
てエピタキシャルウェハを形成する。このエピタキシャ
ルウェハをエッチングまたはラッピングして所定の厚み
に整え、洗浄・乾燥した後、このウェハの表裏面に、金
またはAlからなる電極材料を各々スパッタする。その
後、このウェハの表面、すなわちN型GaAlAsクラ
ッド層の表面に、レジスト塗布、プレ硬化、マスクパタ
ーンの焼き付け、および現像を施して、所定の形状のマ
スクを形成する。このマスクを配置していない上記電極
材料の部分をエッチング除去して、所定形状の電極を形
成する。その後、上記マスクを有機溶剤で除去し、上記
所定形状にエッチングされた電極をアロイ化する。そし
て、ウェハに形成されたPN接合面、すなわち、上記P
型GaAlAs活性層とN型GaAlAsクラッド層と
の接合面をメサエッチングによって分断する。このメサ
エッチングは、比較的高い信頼性が要求されるLED素
子を製造する場合に実施する。上記メサエッチングは、
以下のようにして行う。すなわち、まず、上記アロイ化
された電極が設けられた側のウェハ表面に、この電極を
エッチングした際に形成したマスクと略同一の方法によ
ってマスクを形成する。そして、そのマスクを設けたウ
ェハをメサエッチャントに浸漬し、PN接合部に達する
までエッチングし、その後、上記マスクを除去する。引
き続き、ウェハテストによって各チップ毎の電気的特性
を測定し、この測定結果が基準外であるチップは不良チ
ップとしてマーキングする。そして、上記ウェハをダイ
シングしてチップ分割して、上記マーキングがされてい
ない良品を収集して、LED素子が完成する。
【0003】このようにして製造したLED素子は、デ
ィスプレイ用や光通信用に用いらる。このようなディス
プレイ用や光通信用などのLED素子の用途が異なる
と、上記ウェハテストにおけるLED素子の電気的特性
の合格基準が異なる。すなわち、ディスプレイ用のLE
D素子は、光出力について、下限の基準のみが設定され
る。一方、光通信用のLED素子は、光出力の上限と下
限との両方の基準が設定される。また、応答特性につい
ても同様に、ディスプレイ用のLED素子では下限の基
準のみが設定される一方、光通信用のLED素子では上
限と下限との両方の基準が設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のLED素子は、光通信用に用いる場合の不合格率が
比較的高くて、歩留まりが悪いという問題がある。これ
は、LED素子の内部発光効率の良否や、ウェハプロセ
スにおける加工のバラツキなどに起因して、光出力と応
答特性とについて、上限と下限の両方の基準を満たし難
いからである。
【0005】そこで、本発明の目的は、良好な歩留まり
で製造できて、光通信用に好適なLED素子を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のLED素子は、半導体基板上に、順に、第
1導電型クラッド層と、活性層と、第2導電型クラッド
層とを備えたLED素子において、上記活性層と第2導
電型クラッド層との接合面積が、0.053mm2以上
0.058mm2以下であることを特徴としている。
【0007】上記構成によれば、上記活性層と第2導電
型クラッド層との接合面積が0.053mm2以上0.
058mm2以下に形成されることによって、光出力と
応答特性との両方が所定の基準を満たすようになる。し
たがって、光通信用に好適なLED素子が、簡易かつ良
好な歩留まりで製造できる。ここで、上記接合面積が
0.053mm2よりも小さいと、光出力が基準の下限
を下回ってしまう。一方、上記接合面積が0.058m
2よりも大きくなると、応答特性が基準の下限を下回
ってしまう。
【0008】1実施形態のLED素子は、上記第2導電
型クラッド層は、厚みが10μm以上22μm以下であ
る。
【0009】上記実施形態によれば、上記第2導電型ク
ラッド層の厚みを10μm以上22μm以下にすること
によって、光出力のバラツキが少なくできる。ここで、
上記第2導電型クラッド層の厚みが10μmよりも小さ
くなると、この第2導電型クラッド層を介して活性層に
向う電流の広がりが少なくなって光出力が低下する。一
方、上記第2導電型クラッド層の厚みが22μmよりも
大きくなると、PN接合部の表面からの深さが深くなる
ので、このLED素子の製造工程において、例えばメサ
エッチによってPN接合部の接合面積を調節することが
できなくなる。
【0010】1実施形態のLED素子は、上記活性層
は、厚みが4μm以上6μm以下である。
【0011】上記実施形態によれば、上記活性層は、厚
みが4μm以上6μm以下であり、この活性層の厚みの
範囲では光出力が殆ど変わらないので、所定の光出力の
LED素子が容易に形成される。ここで、活性層の厚み
が4μmよりも小さいと、活性層の厚みの変化に対する
光出力の変化の割合が大きくなって、LED素子の製品
毎における光強度のバラツキが大きくなる。一方、活性
層の厚みが6μmよりも大きいと、光出力が不足してし
まう。
【0012】1実施形態のLED素子は、表面から50
μm以上70μm以下の深さに亘ってメサエッチが施さ
れている。
【0013】上記実施形態によれば、表面から50μm
以上70μm以下の深さに亘ってメサエッチを施してい
るので、PN接合を形成する面が適切な断面積になる。
ここで、上記メサエッチの深さが50μmよりも浅い場
合、PN接合を形成する面の断面積が調節できない。一
方、上記メサエッチの深さが70μmよりも深い場合、
PN接合を形成する面の断面積が小さくなって、適切な
光出力が得られなくなってしまう。
【0014】1実施形態のLED素子は、上記第2導電
型クラッド層側の表面に、平面において略円形をなし、
かつ、直径が180μm以上220μm以下の電極を設
けている。
【0015】上記実施形態によれば、平面において略円
形の電極を設け、この電極の直径を180μm以上22
0μm以下にすることによって、上記LED素子は適切
な光出力が得られる。ここで、上記電極の直径が180
μmよりも小さいと、光出力が過大になって、基準の上
限値を越えてしまう。一方、上記電極の直径が220μ
mよりも大きいと、上記第2導電型クラッド層側の表面
の寸法に近くなるので、上記電極の形成位置が多少ずれ
た場合であっても、その電極の端部が第2導電型クラッ
ド層の表面端部からはみ出す虞があり、このはみ出した
電極端部がPN接合部分に接触して、リーク電流が生じ
るなどの不都合が生じる虞がある。
【0016】1実施形態のLED素子は、上記半導体基
板はP型GaAsからなり、上記第1導電型クラッド層
はP型GaAlAsからなり、上記活性層はP型GaA
lAsからなり、上記第2導電型クラッド層はN型Ga
AlAsからなる。
【0017】上記実施形態によれば、従来より多く用い
られている材料を用いることによって、例えば光通信に
好適なLED素子が、簡易かつ安価に、高い歩留まりで
製造できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
より詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の実施形態のLED素子を
示す図である。このLED素子は、P型GaAs基板1
上に、P型GaAlAsクラッド層2と、P型GaAl
As活性層3と、N型GaAlAsクラッド層4とを順
に備える。上記P型GaAs基板1の下面に図示しない
P側電極が設けられていると共に、上記N型GaAlA
sクラッド層4の表面に平面において略円形のN側電極
5が設けられている。上記LED素子の幅方向両側に
は、上記N型クラッド層4表面から、このN型クラッド
層4、P型活性層3、P型クラッド層2、およびP型基
板の上部に達するメサエッチングが施されて、メサ形状
をなしている。上記P型活性層3とN型クラッド層4と
の接合面であるPN接合面は、面積が0.053mm2
以上0.058mm2以下に形成されている。
【0020】上記LED素子は、以下のようにして製造
する。まず、組成の異なる3つのGaメルトを用いたス
ライドボート法によって、P型GaAs基板1上に、P
型GaAlAsクラッド層2、P型GaAlAs活性層
3、N型GaAlAsクラッド層4を、順次、液相エピ
タキシャル成長させる。具体的には、過冷却度を約50
℃に設定し、Al添加量をGaに対して0.19wt%
以上0.25wt%以下程度にした第1のGaメルトを
P型基板1上に被せ、805℃以上800℃以下の温度
でエピタキシャル成長を開始して、成長時の温度差を5
℃以上10℃以下にする。この時、冷却速度を0.6℃
/min以上1.0℃/min以下にして、P型GaA
lAsクラッド層2を成長する。その後、その第1Ga
メルトをウェハ上から除去する。続いて、第2のGaメ
ルトを被せ、794.8℃以上794.6℃以下の温度
でエピタキシャル成長を開始し、成長時の温度差を0.
4℃以上0.5℃以下にする。この時、冷却速度を0.
02℃/min以上0.04℃/min以下にして、P
型GaAlAs活性層3を成長させる。その後、第2G
aメルトをウェハ上から除去する。続いて、第3のGa
メルトをウェハに被せ、794.4℃以上794.1以
下の温度にてエピタキシャル成長を開始し、成長時の温
度差を80℃以上100℃以下とした。この時の冷却速
度を0.6℃以上1.0℃以下にして、N型GaAlA
sクラッド層4を成長させる。その後、第3Gaメルト
をウェハ上から除去する。上記第1乃至第3Gaメルト
を用いてエピタキシャル成長を行う際、上記ウェハを回
転させることによって、そのウェハ表面に接触する雰囲
気を一定に保つようにする。
【0021】以上のようにして、P型GaAs基板1上
に、厚みが10μm以上40μm以下でAl混晶比が
0.65のP型GaAlAクラッド層2と、厚みが4μ
m以上6μm以下のP型GaAlAs活性層3と、厚み
が10μm以上22μm以下のN型GaAlAsクラッ
ド層4とを形成する。上記N型GaAlAsクラッド層
4の層厚が22μm以上である場合、このクラッド層4
の所定の厚みに対応する部分をエッチング除去して、厚
みを制御すればよい。
【0022】このようにエピタキシャル成長して形成し
たウェハの上記N型GaAlAsクラッド層4の表面
に、従来と同様にエッチング技術を用いて、直径が18
0μm以上220μm以下の略円形の電極5を形成す
る。続いて、上記電極5を形成した側のウェハの表面
に、フォトレジストを用いて所定形状のマスクを形成す
る。そして、このマスクを設けたウェハをメサエッチャ
ントに浸漬し、上記P型活性層3とN型クラッド層4と
の接合部であるPN接合部に達するまでエッチングす
る。このエッチングは、ウェハ表面から50μm以上7
0μm以下の深さに達するように施されるのが好まし
い。これによって、上記PN接合部を確実にチップ毎に
分断することができる。この後、上記マスクを除去し、
ウェハテストによってチップ毎の電気的特性を夫々測定
し、この電気的特性の測定結果を、予め定められた基準
と比較する。この基準から測定結果が外れたチップは、
不良チップとしてマーキングする。このウェハテストの
後、ウェハをダイシングしてチップ分割して、上記マー
キングされたチップ以外のチップを収集して、本実施形
態のLED素子が完成する。
【0023】図2は、本実施形態のLED素子のPN接
合の面積を変えた際に、そのLED素子の光出力ILと
応答特性Twとが変わる様子を示した図である。図2に
おいて、横軸はPN接合の面積(mm2)であり、左側
の縦軸は光出力IL(μA)であり、右側の縦軸は応答
特性Tw(ns)である。ここで、上記応答特性Tw
は、LED素子にパルス型の入力波形の電流が印加され
た場合の光出力の応答波形において、立ち上がり遅延時
間TPLHから立下り遅延時間TPHLを差し引いた値
である。上記立ち上がり遅延時間TPLHは、図3に示
すように、LED素子に印加される電流値が増加する
際、電流が最大値の50%に達した時間から、この印加
電流の増加に伴って光出力値が最大値の50%に達した
時間までにかかる時間の差である。また、上記立下り遅
延時間TPHLは、LED素子に印加された電流値が減
少する際、電流が最大値の50%に達した時間から、こ
の印加電流の減少に伴って光出力値が最大値の50%に
達した時間までにかかる時間の差である。このLED素
子を光通信用に用いる場合、上記立ち上がり遅延時間T
PLHと立下り遅延時間TPHLとの差が0に近づく、
つまり、応答特性Twが0に近づくのが好ましい。この
応答特性Twは、PN接合面積の減少に伴って減少す
る。
【0024】上記PN接合面積の減少に伴う応答特性T
wの減少は、LED素子の容量が関係している。上記P
N接合面積が減少すると、LED素子の容量もまた減少
する。これによって、パルス電流印加時のLED素子の
電荷チャージ時間が短縮され、その結果、上記立ち上が
り遅延時間TPLHが短縮される。一方、立下り遅延時
間TPHLは、元来、立ち上がり遅延時間TPLHより
も十分に小さくて、PN接合面積の減少に対する短縮の
効果は、立ち上がり遅延時間TPLHにおけるよりも遥
かに小さい。したがって、PN接合面積が減少しても、
立下り遅延時間TPHLは殆ど短縮されない。すなわ
ち、上記PN接合面積の減少に伴う応答特性Twの減少
は、主に、立ち上がり遅延時間TPLHの短縮によって
達成される。
【0025】下記の表1は、互いに異なる複数のPN接
合面積について、LED素子の立ち上がり遅延時間TP
LH、立下り遅延時間TPHL、および応答特性Tw、
ならびに、容量、光出力をまとめた表である。
【0026】
【表1】
【0027】ここで、オーディオ用光伝送の光源として
上記LED素子を用いる場合、応答特性Twは−3.6
ns以上5.0ns以下であるのが望ましい。この応答
特性Twを得るために必要なPN接合面積は、表1およ
び図2から、0.058mm 2以下であることが分か
る。
【0028】一方、上記PN接合面積が減少すると、発
光領域が小さくなって、LED素子の光出力が低下す
る。オーディオ用光伝送の光源として上記LED素子を
用いる場合、光出力は20μA以上26μA以下である
のが望ましい。この光出力を得るために必要なPN接合
面積は、表1および図2から、0.053mm2以上で
あることが分かる。
【0029】したがって、上記LED素子は、PN接合
の面積を0.053mm2以上0.058mm2以下にす
ることによって、そのLED素子の光出力と応答特性
を、合格基準を満たすようにできる。つまり、PN接合
の面積を適切に制御することによって、通信用に好適な
LED素子が、簡易に良好な歩留まりで製造できる。
【0030】また、ここにおいて、上記N型GaAlA
sクラッド層4は、厚みが10μm以22μm以下であ
るので、このN型GaAlAsクラッド層4を介して活
性層3に向う電流の広がりを適切にして、光出力を適切
な値にできる。また、上記PN接合の表面からの深さを
適切な深さにできるので、LED素子の製造時において
エッチングによってPN接合を確実に分断し、これによ
って、PN接合のチップ毎の面積を適切な値にできる。
【0031】また、上記P型GaAlAs活性層3の厚
みを4μm以上6μm以下にしているので、このLED
素子の光出力を安定して所定値にできる。
【0032】図4は、上記P型GaAlAs活性層3の
厚みを変えた場合のLED素子の光出力ILの変化を示
した図である。図4において、横軸はP型GaAlAs
活性層3の厚み(μm)であり、縦軸はLED素子の光
出力IL(μA)である。図4から分かるように、P型
GaAlAs活性層3の厚みが4μm以上6μm以下で
は、LED素子の光出力ILが殆ど変化することなく、
約20μAである。したがって、上記P型GaAlAs
活性層3の厚みを4μm以上6μm以下にすることによ
って、LED素子の光出力ILを安定して約20μAに
できて、光出力のバラツキを少なくできる。その結果、
厚みを高精度に管理することなく比較的簡易にP型Ga
AlAs活性層3を形成することができて、所定の光出
力の基準を満たして光通信に好適なLED素子を、高い
歩留まりで製造できる。
【0033】上記実施形態において、半導体基板上に、
順に、P型クラッド層、活性層、およびN型クラッド層
を設けたが、上記クラッド層の導電型は、上記活性層を
挟んで逆であってもよい。すなわち、上記活性層よりも
半導体基板に近い側のクラッド層をN型にして、上記活
性層よりも半導体基板に遠い側のクラッド層をP型にし
てもよい。
【0034】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明のLE
D素子によれば、半導体基板上に、順に、第1導電型ク
ラッド層と、活性層と、第2導電型クラッド層とを備え
たLED素子において、上記活性層と第2導電型クラッ
ド層との接合面積が、0.053mm2以上0.058
mm2以下であるので、LED素子の光出力と応答特性
との両方が所定の基準を満たすようにできる。したがっ
て、光通信用に好適なLED素子が、良好な歩留まりで
製造できる。
【0035】1実施形態のLED素子によれば、上記第
2導電型クラッド層は、厚みが10μm以上22μm以
下であるので、光出力のバラツキが少なくできる。
【0036】1実施形態のLED素子によれば、上記活
性層は、厚みが4μm以上6μm以下であり、この活性
層の厚みの範囲では光出力が殆ど変わらないので、所定
の光出力のLED素子が容易に形成できる。
【0037】1実施形態のLED素子によれば、表面か
ら50μm以上70μm以下の深さに亘ってメサエッチ
が施されているので、PN接合を形成する面が適切な断
面積になって、適切な光出力のLEDが形成できる。
【0038】1実施形態のLED素子によれば、上記第
2導電型クラッド層側の表面に、平面において略円形を
なし、かつ、直径が180μm以上220μm以下の電
極を設けているので、適切な光出力のLED素子が形成
できる。
【0039】1実施形態のLED素子によれば、上記半
導体基板はP型GaAsからなり、上記第1導電型クラ
ッド層はP型GaAlAsからなり、上記活性層はP型
GaAlAsからなり、上記第2導電型クラッド層はN
型GaAlAsからなるので、光通信に好適なLED素
子が、簡易かつ安価に、高い歩留まりで製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のLED素子を示す図であ
る。
【図2】 図1のLED素子のPN接合の面積を変えた
際に、そのLED素子の光出力ILと応答特性Twとが
変わる様子を示した図である。
【図3】 LED素子に印加される電流の入力波形と、
その場合の光出力の応答波形とを示した図である。
【図4】 図1のLED素子のP型GaAlAs活性層
3の厚みを変えた際に、そのLED素子の光出力ILが
変化する様子を示した図である。
【符号の説明】
1 P型GaAs基板 2 P型GaAlAsクラッド層 3 P型GaAlAs活性層 4 N型GaAlAsクラッド層4 5 N側電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、順に、第1導電型クラ
    ッド層と、活性層と、第2導電型クラッド層とを備えた
    LED素子において、 上記活性層と第2導電型クラッド層との接合面積が、
    0.053mm2以上0.058mm2以下であることを
    特徴とするLED素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のLED素子において、 上記第2導電型クラッド層は、厚みが10μm以上22
    μm以下であることを特徴とするLED素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のLED素子に
    おいて、 上記活性層は、厚みが4μm以上6μm以下であること
    を特徴とするLED素子。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    LED素子において、 表面から50μm以上70μm以下の深さに亘ってメサ
    エッチが施されていることを特徴とするLED素子。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    LED素子において、 上記第2導電型クラッド層側の表面に、平面において略
    円形をなし、かつ、直径が180μm以上220μm以
    下の電極を設けたことを特徴とするLED素子。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
    LED素子において、 上記半導体基板はP型GaAsからなり、上記第1導電
    型クラッド層はP型GaAlAsからなり、上記活性層
    はP型GaAlAsからなり、上記第2導電型クラッド
    層はN型GaAlAsからなることを特徴とするLED
    素子。
JP2002055675A 2002-03-01 2002-03-01 Led素子 Pending JP2003258294A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002055675A JP2003258294A (ja) 2002-03-01 2002-03-01 Led素子
US10/375,048 US6911673B2 (en) 2002-03-01 2003-02-28 Light emitting diode device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002055675A JP2003258294A (ja) 2002-03-01 2002-03-01 Led素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003258294A true JP2003258294A (ja) 2003-09-12

Family

ID=27800049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002055675A Pending JP2003258294A (ja) 2002-03-01 2002-03-01 Led素子

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6911673B2 (ja)
JP (1) JP2003258294A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012073993A1 (ja) * 2010-12-02 2012-06-07 昭和電工株式会社 発光ダイオード、発光ダイオードランプ及び照明装置
JP2015167245A (ja) * 2015-04-30 2015-09-24 昭和電工株式会社 発光ダイオード、発光ダイオードランプ及び照明装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006216912A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Hitachi Cable Ltd 発光ダイオード用エピタキシャルウェハ
US10033156B2 (en) 2016-07-13 2018-07-24 University Of Central Florida Research Foundation, Inc. Low resistance vertical cavity light source with PNPN blocking
US10483719B2 (en) 2016-07-13 2019-11-19 University Of Central Florida Research Foundation, Inc. Semiconductor devices with depleted heterojunction current blocking regions

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5214306A (en) * 1991-01-29 1993-05-25 Sanyo Electric Co., Ltd. Light emitting diode
JPH08228023A (ja) 1995-02-21 1996-09-03 Sharp Corp GaP系半導体発光素子
US5861636A (en) * 1995-04-11 1999-01-19 Nec Corporation Surface emitting visible light emiting diode having ring-shaped electrode
JP3210840B2 (ja) 1995-07-21 2001-09-25 シャープ株式会社 半導体液相エピタキシャル装置
JP3504079B2 (ja) * 1996-08-31 2004-03-08 株式会社東芝 半導体発光ダイオード素子の製造方法
JPH10101475A (ja) 1996-10-03 1998-04-21 Sharp Corp 液相エピタキシャル成長装置
JPH1112083A (ja) 1997-06-27 1999-01-19 Sharp Corp 化合物半導体製造装置
JP3590724B2 (ja) 1998-08-20 2004-11-17 シャープ株式会社 液相エピタキシャル成長装置および液相エピタキシャル成長方法
JP3896704B2 (ja) 1998-10-07 2007-03-22 松下電器産業株式会社 GaN系化合物半導体発光素子
JP3464952B2 (ja) 1999-10-20 2003-11-10 シャープ株式会社 液相エピタキシャル成長装置
JP3586641B2 (ja) 2000-11-22 2004-11-10 シャープ株式会社 発光ダイオードの製造方法
JP2002231992A (ja) 2001-02-02 2002-08-16 Toshiba Corp 半導体受光素子

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012073993A1 (ja) * 2010-12-02 2012-06-07 昭和電工株式会社 発光ダイオード、発光ダイオードランプ及び照明装置
JP2012119585A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Showa Denko Kk 発光ダイオード、発光ダイオードランプ及び照明装置
US9299885B2 (en) 2010-12-02 2016-03-29 Showa Denko K.K. Light-emitting diode, light-emitting diode lamp, and illumination device
JP2015167245A (ja) * 2015-04-30 2015-09-24 昭和電工株式会社 発光ダイオード、発光ダイオードランプ及び照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6911673B2 (en) 2005-06-28
US20030164504A1 (en) 2003-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI506810B (zh) 發光二極體之製造方法
JP6074005B2 (ja) 窓層及び光指向構造を含む半導体発光装置の製造方法
JP4126749B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US7439091B2 (en) Light-emitting diode and method for manufacturing the same
KR100649769B1 (ko) 반도체 발광 다이오드 및 그 제조 방법
US20160247973A1 (en) Method of light emitting diode sidewall passivation
JP2005108863A (ja) 垂直構造ガリウムナイトライド発光ダイオード及びその製造方法
JP2007201516A (ja) 光放射デバイス
CN102388436B (zh) 发光二极管的制造设备与方法
US4080245A (en) Process for manufacturing a gallium phosphide electroluminescent device
US20130234149A1 (en) Sidewall texturing of light emitting diode structures
JP3855347B2 (ja) 3−5族化合物半導体素子の製造方法
JP2003258294A (ja) Led素子
KR20050000836A (ko) 질화 갈륨계 발광 다이오드 소자의 제조 방법
US20070196951A1 (en) Method of manufacturing high power array type semiconductor laser device
JPH1116852A (ja) 3−5族化合物半導体用電極の製造方法と3−5族化合物半導体素子
JP2023513619A (ja) 金属格子を含むレーザリフトオフ処理システム
JPH0992877A (ja) 半導体発光素子の製造方法
JP3586641B2 (ja) 発光ダイオードの製造方法
KR20070122120A (ko) 수직형 발광 다이오드의 제조방법
JPS58216485A (ja) 半導体レ−ザ素子
US20150108424A1 (en) Method to Remove Sapphire Substrate
JP3353703B2 (ja) エピタキシャルウエーハ及び発光ダイオード
JP2006108259A (ja) 発光ダイオード及びその製造方法
JPS613428A (ja) 半導体基板の切断方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070522