JP2003255480A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP2003255480A
JP2003255480A JP2002271420A JP2002271420A JP2003255480A JP 2003255480 A JP2003255480 A JP 2003255480A JP 2002271420 A JP2002271420 A JP 2002271420A JP 2002271420 A JP2002271420 A JP 2002271420A JP 2003255480 A JP2003255480 A JP 2003255480A
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JP
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light source
light
erasing
heat insulating
insulating member
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JP2002271420A
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English (en)
Inventor
Shinji Otokuni
伸次 乙訓
Hirosuke Koishikawa
啓輔 小石川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】消費電力の削減を図るとともに、簡単かつコン
パクトな構成で、光源の温度を有効に維持することを可
能にする。 【解決手段】照明装置60は、装置本体12内に配設さ
れるケーシング62を備える。ケーシング62内には、
光透過性の断熱部材64が配設されるとともに、前記断
熱部材64により複数本の消去用光源66が埋設されて
いる。断熱部材64は、消去用光源66を収容する5つ
の孔部を設けており、この断熱部材64の前面には、紫
外線カットフィルタ74が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源から被照明体
に照明光を照射する照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、放射線(X線、α線、β線、γ
線、電子線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネ
ルギの一部が蓄積され、その後、可視光等の励起光を照
射すると、蓄積されたエネルギ強度に応じて輝尽発光を
示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)が知られている。こ
の蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線画
像情報をシート状の蓄積性蛍光体層を備えてなる蓄積性
蛍光体シートに一旦記録し、この蓄積性蛍光体シートに
レーザ光等の励起光を照射して得られる輝尽発光光を光
電的に読み取って得られた画像信号を写真感光材料等の
記録媒体、CRT等の表示装置に被写体の放射線画像を
可視像として出力させる放射線画像情報記録読取装置が
採用されている。
【0003】この放射線画像情報記録読取装置は、さら
に、放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体シート
に消去光を照射して残存する放射線画像情報を消去し、
前記蓄積性蛍光体シートを新たな放射線画像情報の記録
に供するための消去ユニットを備えている。
【0004】この場合、消去ユニットは、複数の光源を
蓄積性蛍光体シートの形状に合わせて2次元状に配置
し、この光源から出射された消去光を蓄積性蛍光体シー
トに対して一度に照射するように構成すれば、残存する
放射線画像情報の消去作業を効率的に行うことができ
る。
【0005】しかしながら、例えば、温度依存性を有す
る蛍光体を利用した光源の場合、表面温度の変動に伴い
発光量が変動する特性があり、特に低温時における立ち
上がり特性が低下するという問題が指摘されている。
【0006】この問題の解決方法として、例えば、特許
文献1に開示された低圧放電灯装置が知られている。こ
の特許文献1では、バルブの外周に、このバルブの半周
以下の範囲を覆いかつ管軸方向に沿ってヒータを添設
し、このヒータによりバルブを加熱するとともに、前記
ヒータの外面を保温材で覆っている。
【0007】また、特許文献2に開示された蛍光ランプ
では、バルブの外周を覆って透明カバー部材が設けられ
るとともに、前記バルブの外表面と前記透明カバー部材
の内表面との間に、間隙(3mm〜8mm)が設けられ
ている。
【0008】
【特許文献1】特開平8−17401号公報(図1)
【特許文献2】特開2001−76671号公報(図
1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特許文献1では、バルブの外周にヒータを巻き付けるた
めの領域が必要であり、前記バルブから導出される光量
が低下するという問題が指摘されている。しかも、ヒー
タを駆動するために電力が必要となり、消費電力の削減
を容易に図ることができないという問題がある。
【0010】また、上記の特許文献2では、透明カバー
部材が、バルブの外周面との間に隙間を設けて装着され
ている。これにより、蛍光ランプの管径を小さく設定す
ることができず、汎用性に劣るという問題がある。
【0011】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、消費電力の削減を図ることができるとともに、簡単
かつコンパクトな構成で、光源の温度を有効に維持する
ことが可能な照明装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る照明装置で
は、光源と、該光源を埋設して配設される光透過性の断
熱部材とを備えており、前記断熱部材が、前記光源の放
熱量を削減する機能と、前記光源を保温する機能とを有
している。従って、照明装置が配設される機内の温度が
低下しても、断熱部材の作用下に光源自体の温度を維持
することができる。このため、機内の温度を上昇させる
必要がなく、消費電力の削減を図ることが可能になる。
【0013】また、光源は、管壁温度が使用時の最高温
度域まで上昇するに従って発光量が高くなる発光特性に
設定されている。具体的には、発光特性が、光源のガス
圧および/またはガス混合比に応じて設定されている。
これにより、温調用ファン等が不要になって照明装置全
体の小型化および省エネルギ化が図られる。
【0014】しかも、光源の光量低下を惹起することが
なく、特に低温時の立ち上がり特性の低下を有効に阻止
することができる。さらに、管壁温度が使用時の最高温
度になっても、光量の低下を発生させることがなく、良
好な照明機能を営むことが可能になる。
【0015】さらにまた、断熱部材の照明光照射面側に
は、紫外線カットフィルタが取り付けられている。その
際、紫外線カットフィルタの温度保護機構が不要にな
り、構成の簡素化が容易に図られる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る照明装置を組み込む放射線画像情報読取装置10
の概略構成図である。
【0017】放射線画像情報読取装置10は装置本体1
2を備え、この装置本体12の前面(操作面)上部に
は、操作部およびモニタの機能を有するタッチパネル1
4が設けられる。このタッチパネル14の下方には、複
数、例えば、4つのカセッテ18を着脱自在なカセッテ
装填部20a〜20dが設けられる。カセッテ18は、
蓄積性蛍光体シート(被照明体)IPを収容する筐体2
4と、この筐体24の開口部26を開閉自在な蓋体28
とを有している。カセッテ18には、筐体24に対して
蓋体28を閉蓋状態で固定するロック手段(図示せず)
が設けられている。
【0018】カセッテ装填部20a〜20dの内部に
は、前記カセッテ装填部20a〜20dの任意の1つに
対応して配置し、任意のカセッテ18から蓄積性蛍光体
シートIPを取り出す一方、後述する読み取り消去後の
前記蓄積性蛍光体シートIPを前記カセッテ18内に戻
す昇降枚葉部30が装着される。昇降枚葉部30は、昇
降台32を備え、この昇降台32には、蓋体28が開放
されたカセッテ18内に進入自在な吸着盤34と、この
吸着盤34で吸着保持された蓄積性蛍光体シートIPを
受け取って送り出す搬送ローラ対36とが装着される。
【0019】昇降枚葉部30の下方には、複数組のロー
ラ対38を備えた搬送系40が設けられており、前記搬
送系40の下部側には、読み取り部42が配設される。
読み取り部42は、カセッテ18から取り出された蓄積
性蛍光体シートIPを副走査方向(矢印A方向)に搬送
する副走査搬送機構44と、副走査方向に搬送される前
記蓄積性蛍光体シートIPに主走査方向(副走査方向と
略直交する方向)にレーザ光Lを照射する光学系46
と、このレーザ光Lの照射によって蓄積性蛍光体シート
IPから生ずる輝尽発光光を光電的に読み取る集光系4
8とを備えている。
【0020】副走査搬送機構44は、互いに同期して回
転駆動される第1および第2ローラ対50、52を備
え、この第1および第2ローラ対50、52はそれぞれ
開閉自在である。集光系48は、蓄積性蛍光体シートI
P上のレーザ光Lの走査位置に主走査線に沿って配置さ
れる光ガイド54と、この光ガイド54の上部に装着さ
れるフォトマルチプライヤ56とを備える。
【0021】昇降枚葉部30と読み取り部42との間に
は、ローラ対38により構成される鉛直搬送路に沿って
照明装置60が配置される。この照明装置60は、装置
本体12内に配設されるケーシング62を備える。ケー
シング62内には、光透過性の断熱部材64が配設され
るとともに、前記断熱部材64により複数本の消去用光
源66が埋設されている。
【0022】断熱部材64は、透明なシリコーンゴム、
例えば、信越シリコーン社製の高透明二液型RTVゴム
(商品名:KE−1603)を使用する。図2に示すよ
うに、断熱部材64は、立方体状(ブロック状)に構成
されており、消去用光源66の軸方向(矢印C方向)に
沿って水平方向に貫通し、あるいは、前記軸方向に所定
の長さまで延在し、かつ鉛直方向(矢印D方向)に所定
の間隔ずつ離間して、複数、例えば、5つの孔部68a
〜68eが形成される。
【0023】断熱部材64には、照明光導出面である前
面70から孔部68a〜68eまで切り欠いてスリット
72a〜72eが設けられる。孔部68a〜68eに
は、それぞれ消去用光源66が挿入されるとともに、ス
リット72a〜72eを開閉させることにより、前記消
去用光源66を容易に着脱可能である。断熱部材64の
前面70には、紫外線カットフィルタ74が取り付けら
れている。
【0024】この紫外線カットフィルタ74は、UV光
より短い波長成分を除去する特性を備えているため、残
留放射線画像の消去時には、蓄積性蛍光体シートIP上
に新たな放射線エネルギが蓄積されることを防止して、
照明装置60の消去効率を向上させることができる。紫
外線カットフィルタ74としては、鉛含有アクリルや鉛
ガラス等の重元素含有フィルタが使用される。
【0025】消去用光源66としては、温度に依存して
発光量が変動する光源、たとえば、冷陰極蛍光管等が使
用される。消去用光源66は、内部ガスの圧力、内部ガ
スの混合比、あるいは、その両方を変化させると、前記
消去用光源66の表面温度(管壁温度)と発光量との関
係が変化することが知られている。なお、内部ガスとし
ては、アルゴンガス(以下、Arガスと記す)やネオン
ガス(以下、Neガスと記す)等を挙げることができ
る。
【0026】図3は、消去用光源66の内部ガスの圧力
を変化させた場合の表面温度と発光量との関係を表すグ
ラフである。波形G1は、内部ガス圧を0.75[P
a](100[Torr])に設定した場合の発光特
性、波形G2は、内部ガス圧を0.60[Pa](80
[Torr])に設定した場合の発光特性、波形G3
は、内部ガス圧を0.45[Pa](60[Tor
r])に設定した場合の発光特性をそれぞれ示す。図3
から諒解されるように、消去用光源66は、内部ガス圧
を下げていくと、最大の発光量Tが得られる表面温度が
上昇する特性を有している。
【0027】そこで、消去用光源66の内部ガス圧を調
整し、表面温度が使用時の最高温度域まで上昇するに従
って発光量が高くなる発光特性に設定する。すなわち、
消去用光源66の表面温度が使用時の最高温度域、例え
ば、温度θ3で最大の発光量Tとなる波形G3の発光特
性が得られるものを選択し、前記消去用光源66に使用
する。
【0028】一方、図4は、消去用光源66の内部のA
rガスとNeガスの混合比を変化させた場合の表面温度
と発光量との関係を表すグラフである。
【0029】波形G4は、内部ガス混合比をNe:Ar
=90:10に設定した場合の発光特性、波形G5は、
内部ガス混合比をNe:Ar=95:5に設定した場合
の発光特性、波形G6は、内部ガス混合比をNe:Ar
=97:3に設定した場合の発光特性をそれぞれ示す。
図4から諒解されるように、消去用光源66は、Neガ
スに対するArガスの混合比を下げていくと、最大の発
光量Tが得られる表面温度が上昇する特性を有してい
る。
【0030】そこで、消去用光源66の内部ガス圧を調
整する代わりに、内部ガス混合比を調整し、温度θ3で
波形G6の発光特性が得られるものを選択し、前記消去
用光源66に使用してもよい。
【0031】なお、消去用光源66としては、内部ガス
圧および内部ガス混合比の両方を調整することにより、
温度θ3において波形G3、あるいは、波形G6の発光
特性が得られるものを選択してもよい。
【0032】このように構成される第1の実施形態に係
る放射線画像情報読取装置10の動作について、以下に
説明する。
【0033】蓄積性蛍光体シートIPには、予め図示し
ない撮影装置により人体等の被写体の放射線画像情報が
蓄積記録されている。そこで、この蓄積性蛍光体シート
IPを収容するカセッテ18が、放射線画像情報読取装
置10の、例えば、カセッテ装填部20aに沿って装置
本体12の内方に導入される。このカセッテ18は、そ
の先端部でシャター部材29を押し開いて、該カセッテ
18の先端側が装置本体12の内部に挿入される。
【0034】同様にして、カセッテ装填部20b〜20
dには、それぞれ蓄積性蛍光体シートIPが収容された
カセッテ18が装填された後、昇降枚葉部30が駆動さ
れ、昇降台32が、例えば、カセッテ装填部20aに対
応して配置される。次いで、カセッテ18内の蓄積性蛍
光体シートIPは、吸着盤34に吸着されて前記カセッ
テ18の開口部26から取り出される。そして、蓄積性
蛍光体シートIPの先端が搬送ローラ対36に挟持され
ると略同時に、吸着盤34による前記蓄積性蛍光体シー
トIPの吸着保持が解除される。
【0035】これにより、蓄積性蛍光体シートIPは、
搬送ローラ対36から搬送系40に受け渡された後、こ
の搬送系40を構成する複数のローラ対38の作用下に
鉛直下方向に向かって搬送される。蓄積性蛍光体シート
IPは、照明装置60を一旦通過して読み取り部42に
送られる。
【0036】読み取り部42では、蓄積性蛍光体シート
IPが副走査搬送機構44を構成する第1および第2ロ
ーラ対50、52の作用下に矢印A方向に副走査搬送さ
れながら、この蓄積性蛍光体シートIPの記録面側に光
学系46からレーザ光Lが主走査される。これにより、
蓄積性蛍光体シートIPに蓄積記録されていた放射線画
像情報が、集光系48により光電的に読み取られること
になる。
【0037】読み取り処理後の蓄積性蛍光体シートIP
は、副走査方向とは反対方向(矢印B方向)に搬送さ
れ、搬送系40を介して鉛直上方向に向かって移動し、
照明装置60に送られる。照明装置60では、ケーシン
グ62内に収容されている複数本の消去用光源66が点
灯され、この消去用光源66から導出される消去光L0
が、断熱部材64から紫外線カットフィルタ74を介し
て蓄積性蛍光体シートIPに幅方向(水平方向)に沿っ
て照射される。
【0038】その際、蓄積性蛍光体シートIPは、搬送
系40の作用下に鉛直上方向に搬送されている。このた
め、蓄積性蛍光体シートIPの全画像領域にわたって消
去光L0が照射されて、前記蓄積性蛍光体シートIPに
残存する放射線画像情報の消去が行われる。
【0039】放射線画像情報が消去された蓄積性蛍光体
シートIPは、搬送系40から昇降枚葉部30に受け渡
された後、空のカセッテ18が装填されている、例え
ば、カセッテ装填部20aに対応して配置される。そし
て、蓄積性蛍光体シートIPがこのカセッテ18内に収
容されると、前記カセッテ18がカセッテ装填部20a
から取り出され、次なる放射線画像情報の撮影に使用さ
れる。
【0040】この場合、第1の実施形態では、照明装置
60が、複数本の消去用光源66と、前記消去用光源6
6を埋設して配設される光透過性の断熱部材64とを備
えている。この断熱部材64は、孔部68a〜68eに
それぞれ消去用光源66を収容してケーシング62内に
配置されており、前記断熱部材64が、前記消去用光源
66の放熱量を削減する機能と、該消去用光源66を保
温する機能とを有している。
【0041】従って、装置本体12内の温度が低下して
いても、断熱部材64の作用下に消去用光源66自体の
温度を維持することができる。このため、装置本体12
内の温度を上昇させる必要がなく、消費電力の削減を図
ることが可能になる。しかも、紫外線カットフィルタ7
4の温度保護機構が不要になり、構成の簡素化が図られ
る。
【0042】さらに、消去用光源66として、温度に依
存して発光量が変動する冷陰極蛍光管等が使用されてい
ても、断熱部材64の作用下に光量の低下を惹起するこ
とがない。これにより、特に、低温時の立ち上がり特性
の低下を有効に阻止することができ、放射線画像情報の
読み取り消去処理が迅速に開始されるという効果が得ら
れる。
【0043】さらにまた、消去用光源66は、表面温度
が使用時の最高温度域まで上昇するに従って発光量が高
くなる発光特性に設定されている。このため、温調用フ
ァンが不用になって、照明装置60全体の小型化および
省エネルギ化が図られるとともに、表面温度が高温にな
っても、光量の低下を惹起することがない。これによ
り、簡単かつコンパクトな構成で、蓄積性蛍光体シート
IPに残存する放射線画像情報の消去処理が効率的かつ
確実に遂行されるという利点がある。
【0044】なお、照明装置60を構成するいずれかの
消去用光源66を交換する際には、紫外線カットフィル
タ74を断熱部材64の前面70から分離させた後、例
えば、スリット72aを開放して孔部68aに収容され
ている前記消去用光源66を取り出す。
【0045】次いで、新たな消去用光源66が開放され
ているスリット72aから孔部68aに挿入された後、
前面70に紫外線カットフィルタ74が取り付けられる
とともに、断熱部材64がケーシング62に収容され
る。これにより、消去用光源66の交換作業が迅速かつ
簡単に遂行される。なお、スリット72a〜72eを形
成することなく、各消去用光源66を孔部68a〜68
eから矢印C方向に着脱可能に構成してもよい。
【0046】図5は、本発明の第2の実施形態に係る照
明装置80を組み込む放射線画像情報読取装置82の概
略構成図であり、図6は、前記照明装置80の概略斜視
説明図である。なお、第1の実施形態に係る放射線画像
情報読取装置10と同一の構成要素には同一の参照符号
を付して、その詳細な説明は省略する。
【0047】照明装置80は、消去ユニット84と、前
記消去ユニット84から発せられる消去光L0を蓄積性
蛍光体シートIPに照射する消去光導出部86と、該消
去ユニット84から発せられる消去光L0を前記消去光
導出部86に伝達する光伝達部88とを備える。
【0048】消去ユニット84は、消去用光源66を埋
設する断熱部材64と、前記断熱部材64の前面70に
取り付けられる紫外線カットフィルタ74とを備えると
ともに、前記消去用光源66から発せられる消去光L0
を光伝達部88の入射側端面に導入するために、集光光
学系90を設けている。
【0049】消去光導出部86は、図6に示すように、
光伝達部88の出射側端面に接続されるとともに、水平
方向に沿って長尺な拡散部材92を備える。この拡散部
材92には、光伝達部88の端部に近接してレンズ94
が設けられており、前記拡散部材92の内面には、白色
拡散面96が形成される。拡散部材92は、蓄積性蛍光
体シートIPに対向して前記蓄積性蛍光体シートIPに
消去光L0を照射するための出射側端面98を備えてい
る。
【0050】このように構成される第2の実施形態で
は、消去用光源66が点灯されると、消去光L0が光伝
達部88を介して消去光導出部86に送られる。この消
去光導出部86では、拡散部材92の入射側端面に設け
られているレンズ94を介して内部に消去光L0が導入
される。さらに、消去光L0は、白色拡散面96で拡散
された後、出射側端面98から蓄積性蛍光体シートIP
に水平方向(主走査方向)に沿って照射される。
【0051】その際、蓄積性蛍光体シートIPは、搬送
系40の作用下に鉛直上方向に搬送されており、この蓄
積性蛍光体シートIPの全画像領域にわたって消去光L
0が照射される。このため蓄積性蛍光体シートIPに残
存する放射線画像情報の消去が行われる。
【0052】このように、第2の実施形態では、消去用
光源66を収容する消去ユニット84と、蓄積性蛍光体
シートIPに対向する消去光導出部86と、該消去ユニ
ット84から発せられる消去光L0を前記消去光導出部
86に伝達する光伝達部88とを備えている。このた
め、消去ユニット84を装置本体12内の空きスペース
に配設することができ、前記装置本体12の小型化を容
易に図ることが可能になるという効果が得られる。
【0053】図7は、本発明の第3の実施形態に係る照
明装置100の概略斜視説明図である。なお、第2の実
施形態に係る照明装置80と同一の構成要素には同一の
参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0054】照明装置100は消去ユニット102を備
え、この消去ユニット102は、温度依存性のないラン
プ、例えば、キセノンランプ、ハロゲンランプまたはH
IDランプ等の単一の消去用光源104を収容するケー
シング106を設ける。消去用光源104の前面には、
断熱部材108と、熱カットフィルタ110とが積層さ
れており、前記熱カットフィルタ110に光伝達部88
の端面が接続される。
【0055】このように構成される照明装置100で
は、ハロゲンランプ等の単一の消去用光源104を設け
ることにより、消去ユニット102の構成を簡素化およ
び小型化することができ、前記照明装置100の小型化
が一層確実に遂行されるという効果が得られる。しか
も、温度依存性のないランプを使用することにより、光
量低下を惹起することなく断熱することが可能になる。
【0056】図8は、本発明の第4の実施形態に係る照
明装置120の概略断面説明図である。この照明装置1
20はケーシング122を備え、前記ケーシング122
内には、複数本の消去用光源66が配設される。消去用
光源66の前面側には、光透過性の断熱部材124と紫
外線カットフィルタ126とが取り付けられている。な
お、断熱部材124に代替し、熱カットフィルタを採用
してもよい。
【0057】図9は、本発明の第5の実施形態に係る照
明装置140の概略断面説明図である。この照明装置1
40はケーシング142を備え、前記ケーシング142
内には、複数本の消去用光源66が配設される。消去用
光源66の前面側には、耐熱性フィルタ144が取り付
けられている。この耐熱性フィルタ144は、例えば、
ポリカーボネートで構成されており、(株)三菱エンジ
ニアリングプラスチック製のユーピロン・シート(商
標)が使用される。また、耐熱性フィルタ144として
は、GE社製のLexan 8010 Film(商
標)を用いてもよい。
【0058】このように構成される第5の実施形態で
は、耐熱性フィルタ144を用いることにより、熱カッ
トフィルタ等を使用する必要がなく、部品点数の削減を
図って経済的なものとなるという効果が得られる。すな
わち、消去時間が撮影条件等に起因して異なっており、
例えば、消去時間が50秒もかかる場合には、ケーシン
グ142の壁面温度が120℃を超えて、フィルタ温度
も80℃〜100℃に上昇してしまう。このため、例え
ば、アクリルフィルタでは、軟化点が71℃であって、
熱カットフィルタが必要となってしまう。
【0059】これに対して、耐熱性フィルタ144で
は、130℃以上の耐熱温度を有している。従って、耐
熱性フィルタ144は、ケーシング142内の温度上昇
にも有効に対処することができ、経済性の向上を図ると
ともに、小型化が容易に遂行可能になる。
【0060】ところで、消去に必要な照度に至る時間を
短縮するためには、ケーシング142の壁面温度を、例
えば、60℃以上に保持しておくことが望ましい。実際
上、30℃から必要照度に至るまでに15秒程度の時間
がかかる一方、60℃から必要温度に至るまでの時間
は、0.5秒以下でよく、処理能力が大幅に向上する。
【0061】そこで、消去用光源66を断続的に自己発
熱させることにより、壁面温度を60℃以上に保持する
ことができる。その際、図10に示すように、消去用光
源66の寿命は、点灯時間よりも点灯回数に大きく影響
される。このため、消去用光源66の点灯回数を計測し
て記憶する手段と、計測された点灯回数が所定回数に至
ったときに、前記消去用光源66の交換時期であること
を知らせる手段とを備えることが好ましい。
【0062】さらに、点灯時間を計測して記憶する手段
を備えておき、点灯回数と比較して前記点灯時間が一定
の累積時間以上になったときに、消去用光源66の交換
時期を知らせるように構成してもよい。さらにまた、上
記の点灯回数や点灯時間を各消去用光源66毎に計測し
て記憶可能に構成し、それぞれの消去用光源66を交換
する際にリセットすることもできる。これにより、消去
用光源66を1本ずつ効率的に交換することが可能にな
る。
【0063】
【発明の効果】本発明に係る照明装置では、光源を埋設
して配設される光透過性の断熱部材を備えており、前記
断熱部材が、前記光源の放熱量を削減する機能と、前記
光源を保温する機能とを有している。従って、照明装置
が配設される機内の温度が低下しても、断熱部材の作用
下に光源自体の温度を維持することができる。このた
め、機内の温度を上昇させる必要がなく、消費電力の削
減を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る照明装置を組み
込む放射線画像情報読取装置の概略構成図である。
【図2】前記照明装置の概略斜視説明図である。
【図3】消去用光源の内部ガス圧を変化させた場合の表
面温度と発光量との関係を示すグラフである。
【図4】前記消去用光源の内部ガスの混合比を変化させ
た場合の表面温度と発光量との関係を示すグラフであ
る。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る照明装置を組み
込む放射線画像情報読取装置の概略構成図である。
【図6】前記照明装置の概略斜視説明図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る照明装置の概略
斜視説明図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る照明装置の概略
断面説明図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る照明装置の概略
断面説明図である。
【図10】消去用光源の点滅の有無による点灯時間と劣
化率との関係説明図である。
【符号の説明】
10、82…放射線画像情報読取装置 12…装置本体 18…カセッテ 30…昇降枚葉
部 38…ローラ対 40…搬送系 42…読み取り部 44…副走査搬
送機構 46…光学系 48…集光系 60、80、100、120、140…照明装置 62、106、122、142…ケーシング 64、108、124…断熱部材 66、104…
消去用光源 68a〜68e…孔部 70…前面 72a〜72e…スリット 74、126…
紫外線カットフィルタ 84、102…消去ユニット 86…消去光導
出部 88…光伝達部 90…集光光学
系 92…拡散部材 94…レンズ 110…熱カットフィルタ 144…耐熱性
フィルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被照明体に照明光を照射する光源と、 前記光源を埋設して配設される光透過性の断熱部材と、 を備えることを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の照明装置において、前記光
    源は、管壁温度が使用時の最高温度域まで上昇するに従
    って発光量が高くなる発光特性に設定されることを特徴
    とする照明装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の照明装置において、前記発
    光特性は、前記光源のガス圧および/またはガス混合比
    に応じて設定されることを特徴とする照明装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照
    明装置において、前記断熱部材の照明光照射面側には、
    紫外線カットフィルタが取り付けられることを特徴とす
    る照明装置。
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US8320191B2 (en) 2007-08-30 2012-11-27 Infineon Technologies Ag Memory cell arrangement, method for controlling a memory cell, memory array and electronic device
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