JP2003186129A - 放射線画像形成装置 - Google Patents

放射線画像形成装置

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JP2003186129A
JP2003186129A JP2001389214A JP2001389214A JP2003186129A JP 2003186129 A JP2003186129 A JP 2003186129A JP 2001389214 A JP2001389214 A JP 2001389214A JP 2001389214 A JP2001389214 A JP 2001389214A JP 2003186129 A JP2003186129 A JP 2003186129A
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JP
Japan
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erasing
phosphor sheet
stimulable phosphor
erasing light
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JP2001389214A
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English (en)
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Hirosuke Koishikawa
啓輔 小石川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、装置本体内の温度上昇を有効に
低減することができ、前記装置本体の小型化を図ること
を可能にする。 【解決手段】装置本体12内には、蓄積性蛍光体シート
IPに担持されている放射線画像情報を読み取る読み取
り部42が配設される一方、消去部60は、前記装置本
体12の外部にケーシング64を介して配設される消去
用光源66と、前記消去用光源66から発せられる消去
光L0を前記蓄積性蛍光体シートIPに照射する消去光
導出部62とを備え、前記消去光L0は、光伝達部68
を介して前記消去用光源66から前記消去光導出部62
に伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体の放射線画
像情報が記録された蓄積性蛍光体シートに励起光を照射
し、前記蓄積性蛍光体シートから発せられる輝尽発光光
を光電的に読み取る読み取り部と、前記蓄積性蛍光体シ
ートに消去光を照射し、該蓄積性蛍光体シートに残存す
る放射線画像情報を消去する消去部とを備える放射線画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、放射線(X線、α線、β線、γ
線、電子線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネ
ルギの一部が蓄積され、その後、可視光等の励起光を照
射すると、蓄積されたエネルギの強度に応じて輝尽発光
を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)が知られている。
【0003】そこで、上記の蓄積性蛍光体を利用して、
人体等の被写体の放射線画像情報を写真感光材料等に再
生し、あるいはCRT等に可視像として出力させる種々
の放射線画像形成装置が採用されている。
【0004】放射線画像形成装置では、具体的には、人
体等の被写体の放射線画像情報をシート状の蓄積性蛍光
体層を備えた蓄積性蛍光体シート(画像記録担体)に一
旦記録(撮影)し、この蓄積性蛍光体シートにレーザ光
等の励起光(光ビーム)を照射することにより輝尽発光
光を発生させる。次いで、この輝尽発光光を光電的に読
み取って得られた画像信号に基づいて、写真感光材料等
の記録媒体やCRT等の表示装置に被写体の放射線画像
情報を可視像として出力(再生)させている。
【0005】上記の放射線画像形成装置では、励起光の
照射により読み取り処理が施された蓄積性蛍光体シート
に残存する放射線画像情報を消去するために、消去用光
源部が組み込まれている。残存する放射線画像情報を確
実に消去して、蓄積性蛍光体シートを新たな放射線画像
情報の記録に使用するためである。
【0006】この種の放射線画像形成装置として、例え
ば、特開平8−18733号公報に開示された放射線画
像読取装置が知られている。この従来技術では、画像情
報を担持した放射線が入射される位置に輝尽性蛍光体パ
ネルを保持する画像記憶部と、前記放射線の入射により
前記画像情報を記憶した前記パネルと相対的に移動し
て、前記パネルに走査励起光を照射する励起光照射手
段、走査励起光により前記パネルが発する輝尽発光光を
光電変換素子に導いて画像信号を得る情報変換手段並び
に走査励起光が入射された前記パネルを露光して前記パ
ネルの残像を消去する消去手段を備えた読み取り消去部
とを有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
技術では、読み取り消去部が装置本体内に配設されてい
る。このため、読み取り消去部を構成する消去手段で
は、装置本体内に収容された複数本の露光ランプが熱源
となっており、前記装置本体内の温度が上昇し易いとい
う問題が指摘されている。特に、処理効率を向上させよ
うとすると、光源として強力な露光ランプが使用される
ことになる。従って、装置本体内の温度上昇を低減させ
るためには、前記装置本体自体を相当に大型化する必要
がある。
【0008】さらに、露光ランプは定期的な交換を必要
とする部品である。しかしながら、消去手段が装置本体
内に組み込まれているため、露光ランプの交換作業が相
当に煩雑で多くの時間を要する作業となり、メンテナン
ス性が低下するという問題がある。
【0009】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、装置本体内の温度上昇を有効に低減するとともに、
メンテナンス性の向上を図り、かつ装置全体の小型化が
容易に遂行可能な放射線画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る放射線画像
形成装置では、蓄積性蛍光体シートに残存する放射線画
像情報を消去する消去部が、読み取り部が収容された装
置本体の外部に配設される消去用光源と、前記消去用光
源から発せられる消去光を、前記装置本体内に配設され
ている前記蓄積性蛍光体シートに照射する消去光導出部
とを備えている。
【0011】このように、熱源である消去用光源が装置
本体の外部に配設されるため、前記装置本体内の温度上
昇が有効に低減される。従って、装置本体内を冷却する
冷却構造が大幅に小型化されるとともに、場合によって
は、前記冷却構造が不要になり、前記装置本体全体の小
型化が容易に遂行可能になる。特に、放射線画像情報の
消去処理工程の向上を図るために、強力な消去用光源が
使用されても、装置本体内の温度上昇が惹起されること
がない。このため、装置本体の小型化および構成の簡素
化を容易に図ることができる。
【0012】さらに、消去用光源が装置本体の外部に配
設されており、前記装置本体とは独立して前記消去用光
源の交換作業が行われる。これにより、メンテナンス性
が有効に向上し、交換作業の軽減を図ることが可能にな
る。
【0013】さらにまた、消去光導出部が、装置本体内
に配設されるとともに、消去用光源から発せられる消去
光を前記消去光導出部に伝達する光伝達部を備えてい
る。このため、装置本体内における消去光導出部の設置
自由度が向上するとともに、消去用光源から前記消去光
導出部に消去光を確実かつ良好に伝達することができ
る。
【0014】また、装置本体の外部には、基板類を含む
電源部が配設されている。この電源部は、特に基板類が
熱源となっており、前記電源部が装置本体の外部に配設
されることによって、前記装置本体内の温度上昇が有効
に削減される。従って、装置本体の小型化が一層容易に
遂行される。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る放射線画像情報読取装置(放射線画像形成装置)
10の概略構成図である。
【0016】放射線画像情報読取装置10は装置本体1
2を備え、この装置本体12の前面(操作面)上部に
は、操作部およびモニタの機能を有するタッチパネル1
4が設けられる。このタッチパネル14の下方には、複
数、例えば、4つのカセッテ18を着脱自在なカセッテ
装填部20a〜20dが設けられる。カセッテ18は、
蓄積性蛍光体シートIPを収容する筐体24と、この筐
体24の開口部26を開閉自在な蓋体28とを有してい
る。カセッテ18には、筐体24に対して蓋体28を閉
蓋状態で固定するロック手段(図示せず)が設けられて
いる。
【0017】カセッテ装填部20a〜20dの内部に
は、前記カセッテ装填部20a〜20dの任意の1つに
対応して配置され、任意のカセッテ18から蓄積性蛍光
体シートIPを取り出す一方、後述する読み取り消去後
の前記蓄積性蛍光体シートIPを前記カセッテ18内に
戻す昇降枚葉部30が装着される。昇降枚葉部30は、
昇降台32を備え、この昇降台32には、蓋体28が開
放されたカセッテ18内に進入自在な吸着盤34と、こ
の吸着盤34で吸着保持された蓄積性蛍光体シートIP
を受け取って送り出す搬送ローラ対36とが装着され
る。
【0018】昇降枚葉部30の下方には、複数組のロー
ラ対38を備えた搬送系40が設けられており、前記搬
送系40の下部側には、読み取り部42が配設される。
読み取り部42は、カセッテ18から取り出された蓄積
性蛍光体シートIPを副走査方向(矢印A方向)に搬送
する副走査搬送機構44と、副走査方向に搬送される前
記蓄積性蛍光体シートIPに主走査方向(副走査方向と
略直交する方向)にレーザ光Lを照射する光学系46
と、このレーザ光Lの照射によって蓄積性蛍光体シート
IPから生ずる輝尽発光光を光電的に読み取る集光系4
8とを備えている。
【0019】副走査搬送機構44は、互いに同期して回
転駆動される第1および第2ローラ対50、52を備
え、この第1および第2ローラ対50、52はそれぞれ
開閉自在である。集光系48は、蓄積性蛍光体シートI
P上のレーザ光Lの走査位置に主走査線に沿って配置さ
れる光ガイド54と、この光ガイド54の上部に装着さ
れるフォトマルチプライヤ56とを備える。
【0020】昇降枚葉部30と読み取り部42との間に
は、ローラ対38により構成される鉛直搬送路に沿って
消去部60を構成する消去光導出部62が配置される。
この消去部60は、装置本体12の外部に配設されるケ
ーシング64を備え、このケーシング64内には、例え
ば、蛍光管等の複数本の消去用光源66が収容される。
【0021】消去用光源66から発せられる消去光は、
光伝達部68を介して消去光導出部62に伝達される。
光伝達部68は、光ファイバ、石英ロッドあるいはアク
リル樹脂等で構成されている。ケーシング64内には、
消去用光源66から導出される消去光を光伝達部68の
入射端面に集光させるために、集光光学系69が設けら
れていることが好ましい。
【0022】消去光導出部62は、図2に示すように、
例えば、アクリル板70を備え、このアクリル板70に
は、光伝達部68の端部に連結される入射端面72に対
応する一端面側から、出射端面74に対応する他端面近
傍に延在して、複数のスリット76が形成される。出射
端面74は、鉛直方向に搬送される蓄積性蛍光体シート
IPの記録面に対向しかつ水平方向に延在している。こ
の出射端面74の水平方向の長さHが、蓄積性蛍光体シ
ートIPの主走査方向の幅寸法H1よりも長尺に設定さ
れる。
【0023】図1に示すように、ケーシング64の下方
には、このケーシング64を積層して電源部80が配設
される。この電源部80は、発熱体である基板類(図示
せず)を設けており、装置本体12の外部に配設され
る。電源部80に接続された電源ケーブル(必要に応じ
て信号ケーブルを含む)82は、装置本体12内に延在
して所定の駆動部(アクチュエータやセンサ等)に接続
されている。なお、電源部80は、ケーシング64上に
載置されていてもよく、あるいは前記ケーシング64に
並設されていてもよい。
【0024】このように構成される第1の実施形態に係
る放射線画像情報読取装置10の動作について、以下に
説明する。
【0025】蓄積性蛍光体シートIPには、予め図示し
ない撮影装置により人体等の被写体の撮影画像情報が蓄
積記録されている。そこで、この蓄積性蛍光体シートI
Pを収容するカセッテ18が、放射線画像情報読取装置
10の、例えば、カセッテ装填部20aに沿って装置本
体12の内方に導入される。このカセッテ18は、その
先端部でシャター部材29を押し開いて、該カセッテ1
8の先端側が装置本体12の内部に挿入される。
【0026】同様にして、カセッテ装填部20b〜20
dには、それぞれ蓄積性蛍光体シートIPが収容された
カセッテ18が装填された後、昇降枚葉部30が駆動さ
れ、昇降台32が、例えば、カセッテ装填部20aに対
応して配置される。次いで、カセッテ18内の蓄積性蛍
光体シートIPは、吸着盤34に吸着されて前記カセッ
テ18の開口部26から取り出される。そして、蓄積性
蛍光体シートIPの先端が搬送ローラ対36に挟持され
ると略同時に、吸着盤34による前記蓄積性蛍光体シー
トIPの吸着保持が解除される。
【0027】これにより、蓄積性蛍光体シートIPは、
搬送ローラ対36から搬送系40に受け渡された後、こ
の搬送系40を構成する複数のローラ対38の作用下に
鉛直下方向に向かって搬送される。蓄積性蛍光体シート
IPは、消去部60を構成する消去光導出部62を一旦
通過して読み取り部42に送られる。
【0028】読み取り部42では、図1に示すように、
蓄積性蛍光体シートIPが副走査搬送機構44を構成す
る第1および第2ローラ対50、52の作用下に矢印A
方向に副走査搬送されながら、この蓄積性蛍光体シート
IPの記録面側に光学系46からレーザ光Lが主走査さ
れる。これにより、蓄積性蛍光体シートIPに蓄積記録
されていた放射線画像情報が、集光系48により光電的
に読み取られることになる。
【0029】読み取り処理後の蓄積性蛍光体シートIP
は、副走査方向とは反対方向(矢印B方向)に搬送さ
れ、搬送系40を介して鉛直上方向に向かって移動し、
消去光導出部62に送られる。消去部60では、ケーシ
ング64内に収容されている複数本の消去用光源66が
点灯され、この消去用光源66から導出される消去光L
0が光伝達部68の入射側端部に集光する。
【0030】消去光L0は、図2に示すように、光伝達
部68を介して消去光導出部62を構成するアクリル板
70の入射端面72に導入される。さらに、消去光L0
は、アクリル板70の出射端面74から蓄積性蛍光体シ
ートIPの記録面に幅方向(水平方向)に沿って照射さ
れる。その際、蓄積性蛍光体シートIPは、搬送系40
の作用下に鉛直上方向に搬送されており、前記蓄積性蛍
光体シートIPの全画像領域にわたって消去光L0が照
射されて、前記蓄積性蛍光体シートIPに残存する放射
線画像情報の消去が行われる。
【0031】この場合、第1の実施形態では、消去部6
0が、ケーシング64に収容されて装置本体12の外部
に配設される複数本の消去用光源66と、前記装置本体
12内に配設されて蓄積性蛍光体シートIPに消去光L
0を照射する消去光導出部62と、前記消去用光源66
から発せられる消去光L0を前記消去光導出部62に伝
達する光伝達部68とを備えている。
【0032】このように、熱源である消去用光源66
が、装置本体12の外部に配設されるため、この装置本
体12内の温度上昇を有効に低減することができる。こ
れにより、装置本体12内に配置される冷却構造(図示
せず)を大幅に小型し得るとともに、場合によっては、
前記冷却構造が不要になり、該装置本体12全体の小型
化が図られる。
【0033】特に、放射線画像情報の消去処理工程の向
上を図るために、強力な消去用光源66が使用されて
も、装置本体12内の温度上昇が惹起されることはな
い。従って、放射線画像情報読取装置10全体の小型化
および構成の簡素化が容易に図られるという効果が得ら
れる。
【0034】さらに、消去用光源66は、装置本体12
の外部にケーシング64を介して配設されている。この
ため、消去用光源66の交換を行う際には、装置本体1
2の開閉作業等が不要になり、ケーシング64を開閉さ
せるたけで、前記消去用光源66を交換することができ
る。これにより、メンテナンス性が有効に向上し、消去
用光源66の交換作業の軽減を図ることが可能になる。
【0035】さらにまた、装置本体12の外部には、基
板類(図示せず)を含む電源部80が配設されている。
このため、特に、熱源となる基板類が装置本体12の外
部に配設されることによって、前記装置本体12内の温
度上昇が有効に削減され、該装置本体12の小型化が一
層容易に遂行されるという利点が得られる。
【0036】図3は、本発明の第2の実施形態に係る放
射線画像情報読取装置84を構成する消去部86の概略
斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る放射線
画像情報読取装置10と同一の構成要素には同一の参照
符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下
に説明する第3の実施形態においても、同様である。
【0037】消去部86は、ケーシング87に収容され
て装置本体12の外部に配設される、例えば、キセノン
ランプやハロゲンランプ等の単一の消去用光源88と、
前記消去用光源88から発せられる消去光L0を蓄積性
蛍光体シートIPに照射する消去光導出部62とを備え
ており、該消去用光源88から発せられる消去光L0を
前記消去光導出部62に伝達する光伝達部68を設けて
いる。
【0038】このように構成される第2の実施形態で
は、消去用光源88が点灯されると、この消去用光源8
8から導出される消去光L0が光伝達部68の入射側端
部に集光する。消去光L0は、光伝達部68を介して消
去光導出部62を構成するアクリル板70の入射端面7
2に導入され、蓄積性蛍光体シートIPに照射される。
【0039】これにより、第2の実施形態では、消去用
光源88および電源部80が装置本体12の外部に配設
されるため、この装置本体12内の温度上昇を有効に阻
止することができ、前記装置本体12の小型化を容易に
図ることが可能になる等、第1の実施形態と同様の効果
が得られる。
【0040】図4は、本発明の第3の実施形態に係る放
射線画像情報読取装置90を構成する消去部92の概略
斜視説明図である。
【0041】消去部92は、ケーシング87に収容され
て装置本体12の外部に配設される複数本の消去用光源
88と、前記消去用光源88から発せられる消去光L0
を蓄積性蛍光体シートIPに照射する消去光導出部94
とを備えており、該消去用光源88から発せられる消去
光L0を前記消去光導出部94に伝達する光伝達部68
を設けている。
【0042】消去光導出部94は、光伝達部68が入射
側端部に接続されるとともに、水平方向に沿って長尺な
拡散部材96を備える。この拡散部材96には、光伝達
部68の端部に近接してレンズ98が設けられており、
前記拡散部材96の内面には、白色拡散面100が形成
される。拡散部材96は、蓄積性蛍光体シートIPに対
向して前記蓄積性蛍光体シートIPの記録面に消去光L
0を照射するための出射端面102を備えている。
【0043】このように構成される第3の実施形態で
は、消去用光源88が点灯されると、消去光L0が光伝
達部68を介して装置本体12内に導入され、この光伝
達部68が接続される消去光導出部94に送られる。こ
の消去光導出部94では、拡散部材96の入射側端部に
設けられているレンズ98を介して内部に消去光L0が
導入される。さらに、消去光L0は、白色拡散面100
で拡散された後、出射端面102から蓄積性蛍光体シー
トIPの記録面に水平方向(主走査方向)に沿って照射
される。
【0044】その際、蓄積性蛍光体シートIPは、搬送
系40の作用下に鉛直上方向に搬送されており、この蓄
積性蛍光体シートIPの全画像領域にわたって消去光L
0が照射される。このため、蓄積性蛍光体シートIPに
残存する放射線画像情報の消去が行われる。
【0045】これにより、第3の実施形態では、消去用
光源88および電源部80が装置本体12の外部に配設
されるため、この装置本体12内の温度上昇を有効に阻
止することができ、前記装置本体12の小型化を容易に
図ることが可能になる等、第1および第2の実施形態と
同様の効果が得られる。なお、第3の実施形態では、ハ
ロゲンランプ等の単一の消去用光源88を備えている
が、これに限定されるものではなく、前記消去用光源8
8に代替して、例えば、蛍光管等の複数本の消去用光源
66を使用してもよい。
【0046】図5は、本発明の第4の実施形態に係る放
射線画像情報記録読取装置(放射線画像形成装置)11
0の概略構成図である。
【0047】放射線画像情報記録読取装置110は、人
体等の被写体118の放射線画像を蓄積性蛍光体シート
IPに一旦記録する放射線記録部112と、前記蓄積性
蛍光体シートIPに励起光としてレーザ光Lを照射し、
放射線の強度に応じて発光する輝尽発光光Rを光電的に
読み取る読み取り部114と、装置本体115の外部に
配設され、該蓄積性蛍光体シートIPに残存している放
射線エネルギを放出させる消去部116とを備えてい
る。
【0048】放射線記録部112は、放射線Sを発生さ
せる放射線源120と、被写体118を所定位置に保持
する放射線透過性の撮影台122とを備えている。撮影
台122の後方には、フォトタイマ123と、散乱線除
去用のグリッド124とが配置されており、前記グリッ
ド124のさらに後方には、蓄積性蛍光体シートIPが
所定の撮影位置に保持されている。
【0049】読み取り部114は、蓄積性蛍光体シート
IPに担持された放射線画像情報を光電的に読み取るス
キャナユニット126と、前記スキャナユニット126
を副走査方向である鉛直方向(矢印Y方向)に移動させ
る副走査系128とを備えている。
【0050】スキャナユニット126は、主走査方向
(矢印Y方向とは略直交する方向)に配列される複数個
のレーザダイオード130と、集光レンズアレイ132
を設けるCCDラインセンサ(光電変換手段)134と
を備え、前記レーザダイオード130、前記集光レンズ
アレイ132および前記CCDラインセンサ134が、
主走査方向に延在してスキャナヘッド136に装着され
る。
【0051】レーザダイオード130は、励起光出射側
が蓄積性蛍光体シートIPから離間する方向に向かって
配置されるとともに、前記レーザダイオード130から
発せられる発散光状態の励起光は、シリンドリカルミラ
ー138で反射されて励起光L1として蓄積性蛍光体シ
ートIPに対し主走査方向に向かって線状に照射され
る。
【0052】副走査系128は、矢印Y方向一端(上
端)側に配置される回転駆動源140を備え、この回転
駆動源140から延在する回転軸142の両端には、駆
動プーリ144が固定される。各駆動プーリ144から
矢印Y方向に所定の間隔だけ離間して従動プーリ146
が配置され、前記従動プーリ146と前記駆動プーリ1
44とにベルト148が架け渡される。ベルト148に
スキャナヘッド136が固定されるとともに、このスキ
ャナヘッド136は、矢印Y方向に延在する一対のガイ
ドレール149に支持されている。
【0053】消去部116は、装置本体115の外部に
配設される複数本の消去用光源150と、前記消去用光
源150から発せられる消去光L0を前記装置本体11
5内に配設されている蓄積性蛍光体シートIPに照射す
る消去光導出部152とを備える。消去用光源150
は、蓄積性蛍光体シートIPの幅方向(矢印X方向)以
上の長さを有し、前記蓄積性蛍光体シートIPの長さ方
向(矢印Y方向)に所定間隔ずつ離間して配設され、該
蓄積性蛍光体シートIPの全画像領域に消去光が照射さ
れるように構成されている。
【0054】消去用光源150は、図5および図6に示
すように、装置本体115に着脱可能なケーシング15
4に保持される。ケーシング154は、アルミニウム等
の金属製の反射板を構成している。
【0055】消去光導出部152は、装置本体115に
取り付けられるとともに、複数個の消去用光源150に
対向して配置されるアクリルフィルタまたは熱カットガ
ラス等により構成されている。消去光導出部152は、
蓄積性蛍光体シートIPの寸法と同等以上に設定されて
いる。装置本体115の外部には、図示しない基板類を
含む電源部156が配設されている。
【0056】このように構成される第4の実施形態に係
る放射線画像情報記録読取装置110の動作について、
以下に説明する。
【0057】まず、被写体118の放射線画像情報の記
録を行うべく、患者が放射線記録部112に移動する
と、医師等の操作によって撮影台122を昇降させる等
の記録位置合わせが行われる。次いで、患者の患部であ
る被写体118が撮影台122に配置された状態で、医
師等によって放射線源120が駆動される。この放射線
源120から出力された放射線は、被写体118を透過
して蓄積性蛍光体シートIPに到達することにより、前
記蓄積性蛍光体シートIPに被写体118の放射線画像
情報が記録される。
【0058】被写体118の放射線画像情報が蓄積性蛍
光体シートIPに記録された後、読み取り部114を構
成するレーザダイオード130が駆動されるとともに、
副走査系128を構成する回転駆動源140が駆動され
る。蓄積性蛍光体シートIPの主走査方向に配列されて
いるレーザダイオード130から出力されシリンドリカ
ルミラー138で反射された励起光L1が、蓄積性蛍光
体シートIPに対し主走査方向に沿って照射される。
【0059】一方、副走査系128を構成する回転駆動
源140の駆動作用下に、回転軸142を介して駆動プ
ーリ144が回転すると、この駆動プーリ144と従動
プーリ146とに架け渡されているベルト148の周回
走行作用下に、前記ベルト148に固着されているスキ
ャナヘッド136が矢印Y方向(副走査方向)に移動す
る。このため、放射線画像情報が蓄積された蓄積性蛍光
体シートIPは、励起光L1によって2次元的に走査さ
れ、この蓄積性蛍光体シートIPが前記放射線画像情報
に応じた輝尽発光光Rを発する。
【0060】この輝尽発光光Rは、集光レンズアレイ1
32を介してCCDラインセンサ134に入射される。
このCCDラインセンサ134では、輝尽発光光Rが入
射すると、この輝尽発光光Rが電気信号に変換されて蓄
積性蛍光体シートIPの放射線画像情報が光電的に読み
取られる。
【0061】次いで、消去部116を構成する消去用光
源150が点灯され、前記消去用光源150から消去光
L0が導出される。この消去光L0は、アクリルフィル
タあるいは熱カットガラス等により構成されている消去
光導出部152を透過して装置本体115内に配置され
ている蓄積性蛍光体シートIPに照射される。その際、
蓄積性蛍光体シートIPの全画像領域にわたって消去光
L0が照射され、この蓄積性蛍光体シートIPに残存す
る放射線画像情報の消去が行われる。そして、この蓄積
性蛍光体シートIPは、次の撮影に供されることにな
る。
【0062】この場合、第4の実施形態では、装置本体
115の外部にケーシング154を介して複数本の消去
用光源150が配設されており、この消去用光源150
から導出される消去光L0は、消去光導出部152を透
過して前記装置本体115内に配置されている蓄積性蛍
光体シートIPの全画像領域に照射される。従って、熱
源である消去用光源150が装置本体115の外部に配
設されるため、この装置本体115内の温度上昇を有効
に低減することができる。
【0063】これにより、第4の実施形態では、装置本
体115の小型化および構成の簡素化を図ることができ
る等、第1乃至第3の実施形態と同様の効果が得られ
る。
【0064】さらに、ケーシング154を装置本体11
5から取り外すだけで、消去用光源150を交換するこ
とができ、前記消去用光源150の交換作業が迅速かつ
容易に遂行可能になる。その際、消去光導出部152が
装置本体115に固着されており、ケーシング154を
前記装置本体115から取り外しても、該装置本体11
5内に塵埃等が進入することがない(図6参照)。
【0065】さらにまた、熱源である基板類(図示せ
ず)を含む電源部156が装置本体115の外部に配設
されており、前記装置本体115内の温度上昇を可及的
に低減し得るという利点がある。
【0066】なお、第4の実施形態では、ケーシング1
54内に蓄積性蛍光体シートIPの長さ(矢印Y方向)
に対応して複数本の消去用光源150を配設している
が、これに限定されるものではない。例えば、1本の消
去用光源150を、図示しない昇降機構の作用下にケー
シング154内で矢印Y方向に移動可能に構成してもよ
い。
【0067】
【発明の効果】本発明に係る放射線画像形成装置では、
熱源である消去用光源が装置本体の外部に配設されるた
め、前記装置本体内の温度上昇が有効に低減され、該装
置本体全体の小型化が容易に遂行可能になる。
【0068】さらに、装置本体とは独立して、消去用光
源の交換作業が行われる。このため、メンテナンス性が
有効に向上し、消去用光源の交換作業の効率化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る放射線画像情報
読取装置の概略構成図である。
【図2】前記放射線画像情報読取装置を構成する消去部
の概略斜視説明図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る放射線画像情報
読取装置を構成する消去部の概略斜視説明図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る放射線画像情報
読取装置を構成する消去部の概略斜視説明図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る放射線画像情報
記録読取装置の概略構成図である。
【図6】図5に示す消去部を構成するケーシングを装置
本体から離脱した際の斜視説明図である。
【符号の説明】
10、84、90…放射線画像情報読取装置 12、115…装置本体 20a〜20d…
カセッテ装填部 30…昇降枚葉部 38…ローラ対 40…搬送系 42、114…読
み取り部 44…副走査搬送機構 46…光学系 48…集光系 60、86、9
2、116…消去部 62、94、152…消去光導出部 64、87、15
4…ケーシング 66、88、150…消去用光源 68…光伝達部 70…アクリル板 72…入射端面 74、102…出射端面 80…電源部 82…電源ケーブル 96…拡散部材 100…白色拡散面 110…放射線画
像情報記録読取装置 112…放射線記録部 122…撮影台 126…スキャナユニット 128…副走査系 IP…蓄積性蛍光体シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体の放射線画像情報が記録された蓄積
    性蛍光体シートに励起光を照射し、前記蓄積性蛍光体シ
    ートから発せられる輝尽発光光を光電的に読み取る読み
    取り部と、前記蓄積性蛍光体シートに消去光を照射し、
    該蓄積性蛍光体シートに残存する放射線画像情報を消去
    する消去部とを備える放射線画像形成装置であって、 前記消去部は、前記読み取り部が収容された装置本体の
    外部に配設される消去用光源と、 前記消去用光源から発せられる消去光を、前記装置本体
    内に配設されている前記蓄積性蛍光体シートに照射する
    消去光導出部と、 を備えることを特徴とする放射線画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、前記消去光
    導出部は、前記装置本体内に配設されるとともに、 前記消去用光源から発せられる消去光を前記消去光導出
    部に伝達する光伝達部を備えることを特徴とする放射線
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の装置において、前
    記装置本体の外部には、基板類を含む電源部が配設され
    ることを特徴とする放射線画像形成装置。
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