JP2003287832A - 放射線画像情報読取装置 - Google Patents

放射線画像情報読取装置

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JP2003287832A
JP2003287832A JP2002092563A JP2002092563A JP2003287832A JP 2003287832 A JP2003287832 A JP 2003287832A JP 2002092563 A JP2002092563 A JP 2002092563A JP 2002092563 A JP2002092563 A JP 2002092563A JP 2003287832 A JP2003287832 A JP 2003287832A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蓄積性蛍光体シートを撮影位置と読み取り位置
とに円滑に移送するとともに、装置全体の小型化と、読
み取り部による高速読み取り処理とを確実に遂行可能に
する。 【解決手段】蓄積性蛍光体シートIPに放射線画像情報
を記録する撮影部12と、前記蓄積性蛍光体シートIP
に記録された放射線画像情報を光電的に読み取る読み取
り部14と、前記読み取り部14を副方向に搬送する搬
送部16と、撮影位置P1と読み取り位置P2とに対
し、前記蓄積性蛍光体シートIPを平行姿勢に維持した
状態で、互いに異なる2方向への直線状軌跡に沿って移
送するシート移送部20とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影位置に配置さ
れた蓄積性蛍光体シートに被写体の放射線画像情報を記
録する撮影部と、読み取り位置に配置された前記蓄積性
蛍光体シートに対し主方向に励起光を照射するととも
に、前記励起光の照射により前記蓄積性蛍光体シートか
ら発せられる輝尽発光光を読み取る読み取り部と、前記
読み取り部を前記主方向に略直交する副方向に搬送する
搬送部とを備えた放射線画像情報読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、放射線(X線、α線、β線、
γ線、電子線、紫外線等)を照射すると、この放射線エ
ネルギの一部が蓄積され、その後、可視光等の励起光を
照射すると、蓄積されたエネルギ強度に応じて輝尽発光
を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体
等の被写体の放射線画像情報を写真感光材料等に再生さ
せ、あるいはCRT等に可視像として出力させるシステ
ムが知られている。
【0003】具体的には、人体等の被写体の放射線画像
情報をシート状の蓄積性蛍光体層を備えた蓄積性蛍光体
シート(画像記録担体)に一旦記録し、この蓄積性蛍光
体シートにレーザ光等の励起光(光ビーム)を照射する
ことにより輝尽発光光を発生させた後、この輝尽発光光
を光電的に読み取って得られた画像信号に基づいて、写
真感光材料等の記録媒体やCRT等の表示装置に被写体
の放射線画像情報を可視像として出力(再生)させる種
々のシステムが採用されている。
【0004】上記のシステムに採用される放射線画像情
報読取装置では、通常、蓄積性蛍光体シートに被写体の
放射線画像情報を記録する撮影部と、前記蓄積性蛍光体
シートに対し主方向に励起光を照射するとともに、前記
励起光の照射により前記蓄積性蛍光体シートから発せら
れる輝尽発光光を読み取る読み取り部と、前記読み取り
部と前記蓄積性蛍光体シートとを、前記主方向に略直交
する副方向に相対的に搬送する搬送部とを備えている。
【0005】この種の放射線画像情報読取装置におい
て、高精度かつ高品質な画像を得るとともに、装置全体
のコンパクト化を図ることを目的として種々の提案がな
されており、例えば、特許第2835622号公報に開
示されている放射線画像読取装置が知られている。
【0006】具体的には、図8に示すように、放射線画
像読取装置1内で放射線画像変換プレート2がフレーム
(図示せず)に固定されており、この放射線画像変換プ
レート2の蛍光体面2aが被写体3に対向している。被
写体3には、X線発生装置4から制御されたX線が投射
され、前記被写体3の放射線画像情報が放射線画像変換
プレート2の蛍光体面2aに蓄積記録される。
【0007】次いで、放射線画像変換プレート2が撮影
位置P1から読み取り位置P2に移動した後、励起・読
取・消去ユニット5が矢印B方向に移動しながら、前記
放射線画像変換プレート2の蛍光体面2aに励起光Lが
照射される。このため、励起・読取・消去ユニット5に
より蛍光体面2aから放出される輝尽発光光が光電的に
読み取られるとともに、消去ランプによって前記蛍光体
面2aに蓄積記録されている放射線画像の消去が行われ
ている。
【0008】これにより、放射線画像変換プレート2の
放射線曝射側、すなわち、蛍光体面2a側から読み取り
を行うため、高感度、高コントラスト、高鮮鋭性な画像
を記録することができる、としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、放射線画像変換プレート2が、撮影位置
P1と読み取り位置P2との間を矢印A方向に1次元的
に平行移動するため、この放射線画像変換プレート2が
移動する際に励起・読取・消去ユニット5が干渉するお
それがある。
【0010】従って、励起・読取・消去ユニット5の起
動位置または停止位置を、放射線画像変換プレート2の
移動範囲から離間させる必要があり、前記励起・読取・
消去ユニット5の鉛直方向の移動距離Hが、該励起・読
取・消去ユニット5の作業に必要とされる距離以上に長
尺化してしまう。これにより、放射線画像読取装置1全
体が鉛直方向に相当に大型化するという問題が指摘され
ている。
【0011】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、簡単な構成で、蓄積性蛍光体シートを撮影位置と読
み取り位置との間で円滑かつ確実に移動させるととも
に、装置全体の小型化を図ることが可能な放射線画像情
報読取装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る放射線画像
情報読取装置では、蓄積性蛍光体シートが撮影位置に配
置された状態で、被写体の放射線画像情報が記録された
後、前記蓄積性蛍光体シートが読み取り位置に配置され
る。蓄積性蛍光体シートに対し主方向に励起光が照射さ
れるとともに、前記励起光の照射により前記蓄積性蛍光
体シートから発せられる輝尽発光光が読み取られてい
る。
【0013】その際、蓄積性蛍光体シートは、撮影位置
と読み取り位置とに対し、平行姿勢に維持した状態で、
円弧状軌跡または互いに異なる少なくとも2方向への直
線状軌跡に沿って移送されている。具体的には、蓄積性
蛍光体シートが撮影位置と読み取り位置との間で1次元
の移動動作を行う際に、この蓄積性蛍光体シートに干渉
する位置に読み取り部が配置されていても、前記蓄積性
蛍光体シートが2次元の移動動作を行うことにより、該
蓄積性蛍光体シートと読み取り部との干渉を有効に回避
することができる。
【0014】このため、読み取り部は、蓄積性蛍光体シ
ートの記録面に近接して配置されており、この読み取り
部の移動距離が必要最小限の移動距離に設定される。従
って、装置全体の小型化が容易に図られるとともに、読
み取り処理の高速化が遂行可能になる。
【0015】また、シート移送部は、蓄積性蛍光体シー
トを円弧状軌跡または互いに異なる少なくとも2方向へ
の直線状軌跡に沿って移動させるために、単一の駆動源
を設けたカム機構を備えている。これにより、構成が有
効に簡素化して経済的なものとなる。しかも、カム機構
は、単一の駆動源を設けるだけであり、構造の簡素化が
図られるとともに、安価な構成で安定した動作が確実に
得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
放射線画像情報読取装置10の概略構成図である。
【0017】放射線画像情報読取装置10は、撮影位置
P1に配置された蓄積性蛍光体シートIPに人体等の被
写体Hの放射線画像を一旦記録する撮影部12と、読み
取り位置P2に配置された前記蓄積性蛍光体シートIP
に対して主方向(矢印X方向)にレーザ光等の励起光R
oを照射し、放射線の強度に応じて発光する輝尽発光光
Rを光電的に読み取る読み取り部14と、前記読み取り
部14を前記主方向に略直交する副方向(矢印Y方向)
に搬送する搬送部16と、前記読み取り部14に装着さ
れて矢印Y方向に移動するとともに、前記蓄積性蛍光体
シートIPに残存している放射線エネルギを放出させる
消去光源部18と、前記撮影位置P1と前記読み取り位
置P2とに対し、前記蓄積性蛍光体シートIPを平行姿
勢に維持した状態で、互いに異なる2方向(2次元的)
への直線状軌跡に沿って移送するシート移送部20とを
備える。
【0018】撮影部12は、放射線Sを発生させる放射
線源21と、被写体Hを所定位置に保持する放射線透過
性の撮影台22とを備えている。撮影台22の後方に
は、フォトタイマ23と、散乱線除去用のグリッド24
とが配置されている。グリッド24のさらに後方には、
蓄積性蛍光体シートIPが所定の撮影位置P1に保持さ
れている。
【0019】図1および図2に示すように、読み取り部
14は、励起系36と、ロッドレンズアレイ38を設け
るCCDラインセンサ(光電変換手段)40とを備え
る。前記励起系36、前記ロッドレンズアレイ38およ
び前記CCDラインセンサ40は、主方向に延在してス
キャナヘッド42に装着される。
【0020】励起系36は、主方向(矢印X方向)に配
列される複数個のレーザダイオード44を備える。レー
ザダイオード44は、励起光出射側が読み取り位置P2
に保持されている蓄積性蛍光体シートIPから離間する
方向に向かって配置されるとともに、前記レーザダイオ
ード44から発せられる発散光状態の励起光は、シリン
ドリカルミラー46で反射されて励起光Roとして蓄積
性蛍光体シートIPに主方向に向かって線状に照射され
る。
【0021】図2に示すように、搬送部16は、矢印Y
方向一端側(例えば、下端側)に配置される回転駆動源
50を備え、この回転駆動源50から矢印X方向に延在
する回転軸52の両端には駆動プーリ54が固定され
る。各駆動プーリ54は、側板55に回転自在に支持さ
れるとともに、前記側板55には、前記駆動プーリ54
から矢印Y方向上方に所定間隔離間して従動プーリ56
が配置される。従動プーリ56と駆動プーリ54とに
は、ベルト58が架け渡される。各ベルト58がスキャ
ナヘッド42の矢印X方向両端に固定されるとともに、
このスキャナヘッド42は、矢印Y方向に延在する一対
のガイドレール59に支持されている。
【0022】図1に示すように、消去光源部18は、ス
キャナヘッド42に固定されるケーシング60を備え、
このケーシング60内には、複数本の光源61が、矢印
X方向に延在しかつ矢印Y方向に配列して収容されてい
る。消去光源部18は、光源61から蓄積性蛍光体シー
トIPに消去光を照射して該蓄積性蛍光体シートIPに
残存している放射線エネルギを放出させるものである。
【0023】シート移送部20は、図3に示すように、
回転駆動源62を備え、この回転駆動源62の両端から
矢印X方向に延在する回転軸64には、駆動プーリ66
と駆動歯車68とが固定される。回転軸64の上方(矢
印Y1方向)には、この回転軸64と平行に従動軸70
が配設され、この従動軸70には、それぞれ一組の従動
プーリ72と駆動歯車74とが、駆動プーリ66と駆動
歯車68とに対応して固定される。駆動プーリ66と従
動プーリ72とにそれぞれ伝達ベルト76が架け渡され
るとともに、前記伝達ベルト76には、テンション付与
ローラ78が位置調整可能に摺接する。
【0024】回転軸64および従動軸70は、固定フレ
ーム80に回転自在に支持されており、駆動歯車68に
下側カム機構82が係合する一方、駆動歯車74に上側
カム機構84が係合する。
【0025】下側カム機構82は、各駆動歯車68に噛
合する扇形状の従動歯車86を備え、この従動歯車86
が固定フレーム80に対し支軸88を支点にして揺動可
能に支持される。従動歯車86には、第1アーム90が
固定されており、この第1アーム90の一端が支軸88
に支持されるとともに、その他端が回転軸92を介して
第2アーム94に係合する。
【0026】第2アーム94は略二等辺三角形状に構成
され、1つの頂点が回転軸92に支持されており、この
回転軸92から離間する方向にアーム部96a、96b
が膨出形成されている。アーム部96aは、蓄積性蛍光
体シートIPの下端側に支持部材98を介して揺動可能
に連結されるとともに、アーム部96bには、ガイドロ
ーラ100が装着される。
【0027】このガイドローラ100は、固定フレーム
80に装着されたカムプレート102に係合する。カム
プレート102には、ガイドローラ100が挿入される
第1ガイド溝104、第2ガイド溝106および第3ガ
イド溝108が連続して形成される。ガイドローラ10
0が第1乃至第3ガイド溝104、106および108
に沿って移動することにより、蓄積性蛍光体シートIP
は、例えば、2次元の移動動作を行う。
【0028】ガイドローラ100が、図4に示すよう
に、第1および第2ガイド溝104、106に沿って矢
印110a、110bの方向に移動することにより、蓄
積性蛍光体シートIPは、水平方向から下方向に傾斜す
る矢印α方向に平行移動する。さらに、ガイドローラ1
00が第3ガイド溝108に沿って矢印110c方向に
移動することにより、蓄積性蛍光体シートIPは、略鉛
直下方向に傾斜する矢印β方向に平行移動する。
【0029】ガイドローラ100が第1ガイド溝104
の下端部に配置された状態で、蓄積性蛍光体シートIP
は撮影位置P1に配置される一方、前記ガイドローラ1
00が第3ガイド溝108の下端部に配置された状態
で、前記蓄積性蛍光体シートIPは読み取り位置P2に
配置される。
【0030】上側カム機構84は、上述した下側カム機
構82と同様に構成されており、同一の構成要素には同
一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0031】このように構成される放射線画像情報読取
装置10の動作について、以下に説明する。
【0032】放射線画像情報の記録を行うべく、まず、
図5に示すように、シート移送部20を介して蓄積性蛍
光体シートIPが撮影位置P1に配置される。具体的に
は、下側カム機構82および上側カム機構84を構成す
るカムプレート102の第1ガイド溝104の下端側に
ガイドローラ100が配置されている。
【0033】次いで、図1に示すように、患者が撮影部
12側に移動すると、医師等の操作によって撮影台22
を昇降させる等の記録位置合わせが行われる。さらに、
患者の患部である被写体Hが撮影台22に対応して配置
された状態で、医師等によって放射線源21が駆動され
る。この放射線源21から出力された放射線は、被写体
Hを透過して蓄積性蛍光体シートIPに到達することに
より、前記蓄積性蛍光体シートIPに放射線画像情報が
記録される。
【0034】被写体Hの放射線画像情報が蓄積性蛍光体
シートIPに記録された後、シート移送部20の作用下
に前記蓄積性蛍光体シートIPが撮影位置P1から読み
取り位置P2に移送される。すなわち、図3および図5
に示すように、シート移送部20を構成する回転駆動源
62が駆動され、回転軸64が矢印C方向に回転する。
【0035】この回転軸64には一組の駆動プーリ66
が固定されており、各駆動プーリ66に係合する伝達ベ
ルト76の周回作用下に、前記伝達ベルト76が架け渡
されている従動プーリ72と一体的に従動軸70が矢印
C方向に回転する。回転軸64および従動軸70の両端
には、それぞれ駆動歯車68、74が固定されており、
前記駆動歯車68、74が下側カム機構82および上側
カム機構84を構成する各従動歯車86に噛合してい
る。従って、駆動歯車68、74が矢印C方向に回転す
ると、これに噛合する従動歯車86が支軸88を支点に
して矢印E方向に揺動する。
【0036】この従動歯車86には、第1アーム90が
固定されており、前記第1アーム90は、該従動歯車8
6と同様に、支軸88を支点にして矢印E方向に揺動
し、前記第1アーム90に係合する第2アーム94を移
動させる。第2アーム94は、回転軸92を支点に第1
アーム90に対して揺動可能に装着されるとともに、ア
ーム部96bに設けられたガイドローラ100が、カム
プレート102の第1ガイド溝104に嵌合している。
【0037】このため、第1アーム90が矢印E方向に
揺動すると、第2アーム94はガイドローラ100と第
1ガイド溝104との案内作用下に、アーム部96aに
係合する蓄積性蛍光体シートIPを撮影位置P1から離
間する方向に移動させる。その際、ガイドローラ100
が、第1ガイド溝104から第2ガイド溝106に沿っ
て、図4中、矢印110a、110bに示す方向に移動
する。従って、第2アーム94は、第1アーム90と一
体的に矢印E方向に揺動しながら回転軸92を支点にし
て揺動し、蓄積性蛍光体シートIPを矢印α方向に移動
させる(図6参照)。
【0038】次に、ガイドローラ100が、第2ガイド
溝106と第3ガイド溝108との境界部位に配置され
ることにより、蓄積性蛍光体シートIPは、読み取り部
14および消去光源部18の上方を通過して、前記読み
取り部14および前記消去光源部18の後方に配置され
る。
【0039】さらに、ガイドローラ100が、第3ガイ
ド溝108に沿って矢印110c(図4参照)方向に移
動すると、第2アーム94に支持されている蓄積性蛍光
体シートIPは、略鉛直下方向(矢印β方向)に移動し
て読み取り位置P2に配置される(図7中、二点鎖線お
よび実線参照)。
【0040】そこで、図1および図2に示すように、読
み取り部14を構成する励起系36が駆動されるととも
に、搬送部16を構成する回転駆動源50が駆動され
る。励起系36では、蓄積性蛍光体シートIPの主方向
(矢印X方向)に配列されている複数のレーザダイオー
ド44が駆動され、前記レーザダイオード44から出力
されてシリンドリカルミラー46で反射された励起光R
oが、蓄積性蛍光体シートIPに矢印X方向に沿って照
射される。
【0041】一方、搬送部16を構成する回転駆動源5
0の駆動作用下に、回転軸52を介して駆動プーリ54
が回転すると、この駆動プーリ54と従動プーリ56と
に架け渡されているベルト58の周回走行作用下に、前
記ベルト58に固着されているスキャナヘッド42が矢
印Y2方向(鉛直上方向)に移動する。このため、放射
線画像情報が蓄積された蓄積性蛍光体シートIPは、励
起光Roによって2次元的に走査され、この蓄積性蛍光
体シートIPが前記放射線画像情報に応じた輝尽発光光
Rを発する。
【0042】この輝尽発光光Rは、ロッドレンズアレイ
38を介してCCDラインセンサ40に入射される。こ
のCCDラインセンサ40に輝尽発光光Rが入射する
と、この輝尽発光光Rが電気信号に変換されて蓄積性蛍
光体シートIPの放射線画像情報が光電的に読み取られ
る。
【0043】次いで、放射線画像情報の読み取りが行わ
れた蓄積性蛍光体シートIPに対して、消去光源部18
を構成する光源61から消去光が照射されるとともに、
前記消去光源部18が搬送部16の作用下に読み取り部
14と一体的に矢印Y1方向(鉛直下方向)に移動す
る。従って、蓄積性蛍光体シートIPの全面に残存する
放射線エネルギの放出が行われ、この蓄積性蛍光体シー
トIPは次の撮影に供されることになる。
【0044】具体的には、図3に示すように、回転駆動
源62が前記とは逆方向に駆動されて、回転軸64が矢
印D方向に回転する。このため、駆動歯車68、74に
噛合する従動歯車86が矢印F方向に揺動し、下側カム
機構82および上側カム機構84の作用下に、蓄積性蛍
光体シートIPは、まず、矢印β方向とは逆方向に平行
移動した後、矢印α方向とは逆方向に平行移動する。こ
れにより、蓄積性蛍光体シートIPは、読み取り位置P
2から撮影位置P1に移送される。
【0045】この場合、本実施形態では、図4に示すよ
うに、蓄積性蛍光体シートIPが、平行姿勢を維持した
状態で、シート移送部20を介して撮影位置P1と読み
取り位置P2との間で2次元の移動動作を行っている。
すなわち、蓄積性蛍光体シートIPは、撮影位置P1か
ら略水平方向後方(矢印α方向の直線状軌跡)に平行移
動した後、略鉛直下方向(矢印β方向の直線状軌跡)に
移動することにより、読み取り位置P2に移送されてい
る。
【0046】このため、読み取り位置P2では、蓄積性
蛍光体シートIPが読み取り部14に可及的に近接して
配置され、前記読み取り部14の読み取りに必要な移動
距離T1が有効に短尺化される。図4に示すように、例
えば、蓄積性蛍光体シートIPを撮影位置P1と読み取
り位置P2との間で、水平方向(矢印Z方向)の1次元
の移動動作を行う際には、読み取り部14による読み取
りに必要な移動距離T2は、移動距離T1に比べて相当
に長尺化してしまう。
【0047】これにより、本実施形態では、蓄積性蛍光
体シートIPを平行姿勢に維持した状態で、2次元の移
動動作により撮影位置P1と読み取り位置P2との間で
移動させることによって、放線画像情報読取装置10全
体の小型化が容易に図られるとともに、読み取り部14
による放射線画像情報の読み取り処理の高速化が遂行可
能になるという効果が得られる。
【0048】しかも、シート移送部20は、単一の回転
駆動源62に連結された下側カム機構82および上側カ
ム機構84を介して蓄積性蛍光体シートIPに2次元の
移動動作を付与している。従って、シート移送部20の
構成が有効に簡素化されて経済的であるとともに、安価
でかつ安定した移動動作が確実に得られるという利点が
ある。
【0049】なお、本実施形態では、蓄積性蛍光体シー
トIPを、平行姿勢に維持した状態で、互いに異なる2
方向、すなわち、図4中、矢印α方向の直線状軌跡と矢
印β方向の直線状軌跡に沿って移送しているが、これに
限定されるものではない。例えば、蓄積性蛍光体シート
IPを、平行姿勢に維持した状態で、互いに異なる3方
向以上の直線状軌跡、または、円弧状軌跡(2次元の移
動動作)に沿って移送しても、同様の効果を得ることが
できる。
【0050】また、本実施形態では、蓄積性蛍光体シー
トIPを鉛直姿勢に保持してこの蓄積性蛍光体シートI
Pに担持されている放射線画像情報の読み取り処理を行
う縦置きタイプの放射線画像情報読取装置10を用いて
説明したが、例えば、前記蓄積性蛍光体シートIPを水
平姿勢に保持して放射線画像情報の読み取り処理を行う
横置きタイプの装置を用いてもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る放射線画像情報読取装置で
は、蓄積性蛍光体シートが平行姿勢を維持した状態で、
撮影位置と読み取り位置との間で2次元の移動動作を行
うことにより、前記蓄積性蛍光体シートと読み取り部と
の干渉を有効に回避することができる。このため、該読
み取り部の移動距離が必要最小限の値に設定され、装置
全体の小型化が容易に図られるとともに、読み取り処理
の高速化が遂行可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る放射線画像情報読取装
置の概略構成図である。
【図2】前記放射線画像情報読取装置の内部構造の分解
斜視図である。
【図3】前記放射線画像情報読取装置を構成するシート
移送部の斜視説明図である。
【図4】前記シート移送部の側面説明図である。
【図5】前記シート移送部の作用下に蓄積性蛍光体シー
トが撮影位置に配置された状態の説明図である。
【図6】前記シート移送部の作用下に前記蓄積性蛍光体
シートが前記撮影位置から離間する際の動作説明図であ
る。
【図7】前記シート移送部の作用下に前記蓄積性蛍光体
シートが読み取り位置に配置される際の動作説明図であ
る。
【図8】従来技術に係る放射線画像読取装置の概略構成
説明図である。
【符号の説明】
10…放射線画像情報読取装置 12…撮影部 14…読み取り部 16…搬送部 18…消去光源部 20…シート移
送部 21…放射線源 36…励起系 40…CCDラインセンサ 42…スキャナ
ヘッド 50、62…回転駆動源 61…光源 64…回転軸 68、74…駆
動歯車 70…従動軸 82…下側カム
機構 84…上側カム機構 86…従動歯車 90、94…アーム 100…ガイド
ローラ 102…カムプレート 104、10
6、108…ガイド溝 P1…撮影位置 P2…読み取り
位置 IP…蓄積性蛍光体シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影位置に配置された蓄積性蛍光体シート
    に被写体の放射線画像情報を記録する撮影部と、読み取
    り位置に配置された前記蓄積性蛍光体シートに対し主方
    向に励起光を照射するとともに、前記励起光の照射によ
    り前記蓄積性蛍光体シートから発せられる輝尽発光光を
    読み取る読み取り部と、前記読み取り部を前記主方向に
    略直交する副方向に搬送する搬送部とを備えた放射線画
    像情報読取装置であって、 前記撮影位置と前記読み取り位置とに対し、前記蓄積性
    蛍光体シートを平行姿勢に維持した状態で、円弧状軌跡
    または互いに異なる少なくとも2方向への直線状軌跡に
    沿って移送するシート移送部を備えることを特徴とする
    放射線画像情報読取装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の放射線画像情報読取装置に
    おいて、前記シート移送部は、前記蓄積性蛍光体シート
    を円弧状軌跡または互いに異なる少なくとも2方向への
    直線状軌跡に沿って移動させるために、単一の駆動源を
    設けたカム機構を備えることを特徴とする放射線画像情
    報読取装置。
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