JP2565709B2 - 放射線画像情報記録読取装置 - Google Patents

放射線画像情報記録読取装置

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JP2565709B2
JP2565709B2 JP62094546A JP9454687A JP2565709B2 JP 2565709 B2 JP2565709 B2 JP 2565709B2 JP 62094546 A JP62094546 A JP 62094546A JP 9454687 A JP9454687 A JP 9454687A JP 2565709 B2 JP2565709 B2 JP 2565709B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の分野) 本発明は、蓄積性蛍光体シートに放射線画像情報を蓄
積記録し、次いでこれに励起光を照射し、蓄積記録され
た画像情報に応じて輝尽発光する光を検出して画像情報
を読取り電気信号に変換する放射線画像情報記録読取装
置に関し、さらに詳細には、画像情報の記録に先立っ
て、この画像を透視モニターすることのできる放射線画
像情報記録読取装置に関するものである。
(従来の技術) ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、β線、γ線、
紫外線、電子線等)を照射すると、この放射線のエネル
ギーの一部がその蛍光体中に蓄積され、その後その蛍光
体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネル
ギーに応じて蛍光体が輝尽発光を示す。このような性質
を示す蛍光体を蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)と言う。
この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射
線画像情報を一旦蓄積性蛍光体のシート(以下、蓄積性
蛍光体シートと称する)に記録し、これを励起光で走査
して輝尽発光させ、この輝尽発光光を光電的に読み取っ
て画像信号を得、この画像信号を処理して診断適性の良
い被写体の放射線画像を得る方法が提案されている(例
えば特開昭55−12429号、同55−116340号、同55−16347
2号、同56−11395号、同56−104645号など)。この最終
的な画像はハードコピーとして再生したり、あるいはCR
T上に再生したりすることができる。このような放射線
画像情報記録再生方法においては、蓄積性蛍光体シート
は最終的に画像情報を記録せず、上記のような最終的な
記録媒体に画像を与えるために一時的に画像情報を担持
するものであるから、この蓄積性蛍光体シートは繰り返
し使用するようにしてもよく、またそのように繰返し使
用すれば極めて経済的である。
また、例えばX線撮影車のような移動ステーションに
蓄積性蛍光体シートを使用する放射線画像情報記録読取
装置を装備し、集団検診のために各所へ出張してX線撮
影をするような場合には、蓄積性蛍光体シートを多数車
に積載して行くのは不便であり、また移動車に積載でき
るシートの数には限りがある。従って、蓄積性蛍光体シ
ートを繰返し使用可能なようにして移動車に積載し、こ
れに被写体毎の放射線画像情報を記録し、それを読み出
して得た画像信号を磁気テープ等の記憶容量の大きい記
録媒体に写し、蓄積性蛍光体シート等を循環再使用する
ようにすれば移動車によって多数の被写体の放射線画像
を撮影することができるので実用上極めて有用である。
さらに、この循環再使用により、連続撮影を行なえば、
集団検診において撮影のスピードを上げることもでき、
実用上の効果は極めて大きい。
上記のように蓄積性蛍光体シートを再使用するには、
輝尽発光光が読み取られた後の蓄積性蛍光体シートに残
存する放射線エネルギーを、例えば特開昭56−11392
号、同56−12599号に示されるようにシートに光や熱を
照射することによって放出させて残存放射線画像を消去
し、この蓄積性蛍光体シートを再度放射線画像記録に使
用すればよい。
そこで本出願人は、放射線画像を蓄積記録しうる蓄積
性蛍光体シートを所定の循環通路に沿って搬送する循環
搬送手段と、前記循環通路にあって、前記シートに被写
体を通して放射線を照射することにより、このシート上
に被写体の放射線画像情報を蓄積記録する画像記録部
と、前記循環通路にあって、前記画像記録部において放
射線画像情報を蓄積記録された蓄積性蛍光体シートを走
査する励起光を発する励起光源およびこの励起光により
走査された蓄積性蛍光体シートから発せられた輝尽発光
光を読み取って画像信号を得る光電読取手段からなる画
像読取部と、前記循環通路にあって、前記画像読取部に
おいて画像読取りが行なわれた後の蓄積性蛍光体シート
に画像記録がなされるのに先行してこの蓄積性蛍光体シ
ートに残存する放射線エネルギーを放出させる消去部と
を1つの装置に組み込み、上記蓄積性蛍光体シートを上
記各部間を循環させて繰り返し使用するようにした放射
線画像情報記録読取装置を先に提案した(特開昭59−19
2240号)。このような構造の放射線画像情報記録読取装
置によれば、放射線画像情報の記録、読取りを連続的か
つ能率的に行なうことができる。
また本出願人は、前記画像記録部における撮影のタイ
ミングを撮影者の経験や勘に頼って決定することなく、
常に良好なタイミングを得て所望の画像の撮影を行なう
ことができるように、被写体を介して放射線源と対向し
うる位置に、被写体を通過して入射する斜線を受け、こ
れを可視像用の信号に変化する透視手段を備えてなる装
置を既に提案した(特開昭61−99139号)。かかる装置
においては撮影位置に蓄積性蛍光体シートを搬送するの
に先立って透視手段により画像の透視を行ない、適当な
タイミングで蓄積性蛍光体シートを撮影位置に送ること
により、常に良好なタイミングで撮影を行なうことがで
きる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記放射線画像情報記録読取装置にお
いては、装置内に蓄積性蛍光体シートの循環通路を設け
るために装置が大型化しやすいという難点がある。この
ため、従来の装置は検診車に搭載したまま用いるか、比
較的大規模な病院の中枢部に据えつけて用いるより他な
く、例えば開業医等が各診察室に設置して用いることは
困難であり、その利用範囲が限定されるという不都合が
あった。
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので
あり、蓄積性蛍光体を繰り返し使用することができ、か
つ前述した透視手段を有する装置において、装置の構成
を簡略化して小型化を図ることのできる放射線画像情報
記録読取装置を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の放射線画像除去記録読取装置は、蓄積性蛍光
体シートを循環搬送通路に沿って画像記録部、読取部、
消去部に順次送る代わりに、蓄積性蛍光体シートを内蔵
して画像記録、読取、消去機能を備えた小型の記録読取
ユニットを設け、さらにこのユニットを、画像記録部に
保持された蓄積性蛍光体シートを被写体を透過した放射
線を受ける撮影位置に配する第1の位置と、この第1の
位置から退却する第2の位置をとり得るように移動させ
るユニット移動手段と、上記記録読取ユニットが前記第
2の位置にある時に被写体を透過した放射線を受け、こ
れを可視像用の信号に変換する透視手段とを備えたこと
を特徴とするものである。
上記の記録読取ユニットは、 内部に蓄積性蛍光体シートを収納し、このシート上の
画像1画面の記録面積と略等しい縦横寸法に形成された
筐体と、 この筐体内において蓄積性蛍光体シートを保持して該
シートに被写体の透過放射線画像情報を蓄積記録させう
る画像記録部と、 前記筐体内に配され、放射線画像情報が蓄積記録され
た蓄積性蛍光体シート上に励起光を照射し、この励起光
照射により蓄積性蛍光体シートから発せられた輝尽発光
光を電気的に読み取って画像信号を得る画像読取部と、 同じく前記筐体内に配され、輝尽発光光の読取りがな
された後の蓄積性蛍光体シートに画像記録がなされるの
に先行して、このシート上の残存放射線エネルギーを放
出させる消去部とを備えてなるものである。
なお、上記透視手段は被写体を透過した放射線を受け
る位置に固定されていてもよいし、少なくとも透視を行
なう時に該放射線を受けるように移動可能となっていて
もよい。
(作用) 上記装置は、蓄積性蛍光体シートの循環搬送手段を備
えた大型の装置本体に代って上記のような小型の記録読
取ユニットを設けたことにより、装置全体をコンパクト
にすることができる。またこのユニットは上記のように
小型であるため、前述した第1の位置と第2の位置とを
とり得るように移動させることが容易であり、かかる移
動を行なうことにより、撮影に先立って前記透視手段を
用いた透視を行なうことができる。
(実 施 例) 以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。
第1図は本発明の一実施例による放射線画像情報記録
読取装置の概略側面図であり、第2図はその正面図であ
る。
本実施例の装置は、後述するように筐体内に画像記録
部、読取部、および消去部を備えた記録読取ユニット1
と、このユニット1を第1図中実線で示す第1の位置
と、第1図中一点鎖線で示す第2の位置をとりうるよう
に矢印A方向に移動させるユニット移動手段70と、イメ
ージインテンシファイア管とTVカメラの組み合わせ等か
ら成る透視部81を備えた透視手段80とからなっている。
本装置はその上面が放射性透過性を有する撮影台14とな
っており、被検者(被写体)5はこの撮影台に載置され
た状態で撮影台14の上方に設けられたX線源等の放射線
源11に対向する。また、上記ユニット移動手段70は、一
例として第2図に示すように装置の外ケース4の両内側
面に設けられたレール71と、ユニットの筐体側面に設け
られこのレール71の突部71aを把持する把持部72とから
なっており、記録読取ユニット1は、手動またはモータ
等の駆動手段により把持部72がレールの突部71aを把持
しつつレール71の延びる方向である上記矢印A方向(第
2図では紙面と垂直方向)に移動せしめられる。なお、
本装置は、放射線源11も含めて装置全体が第1図矢印B
で示すように起倒する機構を有しているのが好ましい。
次に上記記録読取ユニット1の構造について第3図以下
を参照して説明する。
記録読取ユニット1内において、全面に蓄積性蛍光体
層が形成された蓄積性蛍光体シートであるエンドレスの
記録ベルト2は、第3図に示すように筐体7内に収容さ
れ、2つのローラ41,42からなる第1のローラ部40と、
この第1のローラ部40と所定距離だけ離れて配された2
つのローラ51,52からなる第2のローラ部50により懸架
されて図中矢印方向に循環搬送される。この記録読取ユ
ニット1は前記第1の位置において内部の記録ベルト2
が前記被写体5を介して前記放射線源11と対向せしめら
れ、本装置においてはこの第1の位置において記録ベル
ト2を放射線が照射される位置に保持せしめる部分、す
なわち前記ローラ41,51の間に画像記録部10が設定され
る。
前記撮影台14の被写体5を介して放射線源11が作動さ
れると、被写体5の透過放射線画像が記録ベルト2上に
投影され、被写体の放射線画像情報が記録ベルトの蓄積
性蛍光体層に蓄積記録される。また前記2つのローラ部
40,50の距離は、上記画像記録(撮影)により形成され
る一画像の長さと略等しくなっている。従って一回の撮
影により記録ベルトの第3図上側部分全体に上記放射線
画像情報が蓄積記録される。
上記記録ベルト2は、撮影が行なわれている間は撮影
を行なう記録ベルトの一部を放射線源に対向させる所定
の位置に停止せしめられているが、撮影が終了すると図
中矢印方向に回転するローラ41,42,51,52により搬送さ
れ、記録ベルトの撮影の行なわれた部分は筐体7内にお
ける記録ベルト2の下方左側位置に設けられた画像読取
部20に搬送される。なお、上記4つのローラ41,42,51,5
2のうち、ローラ52はモータ53の軸53aにベルト、または
チェーンにより連続されてなる駆動ローラであり、他の
ローラ41,42,51はこのローラ52に従動して回転する従動
ローラとなっている。また第4図に示すようにモータの
軸53aにはロータリーエンコーダ55が取り付けられてお
り、モータの回転を検出して種々の制御を行なうことが
できるようになっている。
上記画像読取部20には、励起光21Aを発するHe−Neレ
ーザ等の励起光源が記録ベルト2の搬送方向と垂直方向
に延びて設けられ、また励起光21Aの光路上には、励起
光21Aを記録ベルト上にその幅方向(第3図の紙面に垂
直な方向)に主走査させる光偏向器である回転多面鏡24
が設けられている。励起光源21から発せられた励起光21
Aは第4図に示すようにミラー群22により光路を変更せ
しめられた後、ビームエキスパンダ,シリンドリカルレ
ンズ等を備えた入射用光学系23を通過して回転多面鏡24
に入射する。回転多面鏡24により反射偏向された励起光
21Aは、第3図に示すようにfθレンズ等からなる走査
用光学系25を通過し、さらに5つのミラー26a,26b,26c,
26d,26eにより光路を変更せしめられた後、前記ローラ4
2の下側周面上にある記録ベルト2に対してくり返し主
走査を行なう。なお前記ミラー26cは励起光21Aを第3図
の紙面と平行な面内においてのみ集束させるシリンドリ
カルミラーであり、上述した光学系においてはこのミラ
ー26cと前記入射用光学系23内のシリンドリカルレンズ
との作用により、回転多面鏡24に軸ぶれ、面倒れ等が生
じても、記録ベルト上において走査線のピッチむらを発
生させることのないものとなっている。上記励起光21A
の主走査と同時に記録ベルト2はローラ41,42,51,52に
より一定速度で第3図矢印方向に搬送させて含走査さ
れ、前記画像記録部10において放射線画像情報が蓄積記
録された部分は、その略全面に亘って励起光21Aが照射
される。
記録ベルト2の励起光照射箇所からは、蓄積記録され
た画像情報に応じて輝尽発光光が生じ、この輝尽発光光
は光電読取手段27により検出される。本装置における光
電読取手段27は主走査方向に主走査線の長さ以上に亘っ
て延びた長尺の光電子増倍管(フォトマルチプライヤ
ー)28と、このフォトマルチプライヤー28の受光面に設
けられ、輝尽発光光のみを選択的に透過させてシート表
面で反射した励起光のフォトマルチプライヤーへの入射
をカットするフィルタ29A、およびこのフィルタ29Aを介
してフォトマルチプライヤー28の入射端面に取り付けら
れ、輝尽発光光のフォトマルチプライヤー28への伝達を
良好に行なう光ガイド29Bからなっており、このうちフ
ォトマルチプライヤー28は、一例として第5図(a)
(b)に示すようにベネシアンブラインド形と称される
電極構造を有するものとなっている。また走査線を挾ん
で光読取手段27と対向する位置には、ミラー29Cが配さ
れ、ミラー29C側に放出された輝尽発光光を効率よく前
記光ガイドの受光面に向けて反射させるようになってい
る。上記フォトマルチプライヤー28は、本体28Aが円筒
形状をしており、受光面28aに対向して本体28Aに沿って
光電陰極28bが設けられており、光電陰極28bの下方に複
数板(本実施例では13枚)のダイノード28cが絶縁部材2
8dを介して重ねられピン28eで固定されて増倍部28fを構
成している。このダイノード28cはそれぞれ一枚の導電
板に多数のコの字状の切り込みが入れられ、折り曲げら
れたブラインド状に形成されている。この増倍部28fの
下方には絶縁部材28dを介してシールド電極28gがピン28
eで固定され、シールド電極28g内に陽極28hが設けられ
ている。これらの電極はそれぞれ本体28A側端に設けら
れた端子群28iの各端子と1対1に対応して電気的に接
続されている。なおシールド電極28gは必ずしも設けら
れなくてもよい。
第6図は上記フォトマルチプライヤー28を駆動し光電
出力を取り出す為の電気回路60を示しており、フォトマ
ルチプライヤー28の各部分に相当する部分は同一符号を
付してある。光電陰極28bには負高圧印加端子60aを介し
て負の高電圧が印加されている。また、負高圧印加端子
60aに印加された負の高電圧はブリーダ抵抗群60bにより
分圧されたダイノード28cにそれぞれ印加されている。
また、シールド電極28gは接地されており、陽極28hは抵
抗60cを介して接地されると共に増幅器60dの一方の端子
に入力されている。増幅器60dの他方の端子は接地され
ており出力端子60eより光電変換された画像情報が電気
信号として取り出される。取り出された画像信号は必要
な画像処理が行なわれた後、CRT等のディスプレイや感
光フィルムに光走査記録を行なう記録装置といった種々
の画像再生装置に送られる。なお、プリント基板等を収
納しており、上記画像処理等の制御を行なう制御回路部
3は一例として第3図に示すように記録ベルト1のルー
プ内に設けられている。
上記画像読取りが終了した記録ベルトの一部は、ロー
ラ部40,50によってさらに搬送され、消去部30に送られ
る。消去部30は函体31と、この函体31の内部に並べられ
た一例として3本の蛍光灯等の消去光源32とからなるも
のである。函体31内の消去光源32は、記録ベルトの蓄積
性蛍光体層の励起波長領域の光を主に発するものであ
り、前記画像読取り後に蛍光体層に残存していた放射線
エネルギーは、記録ベルトが搬送されつつその画像形成
域全体にこのような光が照射されることにより放出され
る。なお、前記撮影台14の下方には放射線を遮蔽する鉛
板6が配されているため、撮影時に放射線源11から発せ
られる放射線が、上述した画像読取部や消去部の内部に
位置する記録ベルトに照射されたり、該放射線が画像読
取部や消去部に悪影響を及ぼすといった不都合は生じな
い。また本装置においては、上記読取り,消去は1つの
画像形成域に対して一定期間平行して行なわれるように
なる。消去部30において消去の終了した記録ベルト部分
は、再び画像記録部10に搬送されて新たな記録を行なう
ことの可能な状態となる。
記録読取ユニットを用いた画像情報の記録、読取、お
よび消去は上述したように行なわれるが、本装置におい
ては上記画像情報の記録(撮影)を行なうタイミングを
正しく決定するために前述した透視手段80が設けられて
いる。前記記録読取ユニット1は、撮影が行なわれる前
には放射線の照射範囲外の位置である前記第2の位置に
退却せしめられており、この状態で被写体5の画像情報
の透視が行なわれる。すなわち、被写体5が第1図に示
すように撮影台に載置されると、記録読取ユニット1は
上記第2の位置に移動せしめられ、放射線源11からは被
写体5に放射線が照射される。被写体5を通過した放射
線は撮影台14を通過して前記透視部81に入射するため、
透視部81において被写体5の放射線画像情報が可視像用
の信号に変えられる。この信号はライン83を介してCRT
等の受像装置82に伝えられ、この受像装置82上に上記放
射線画像情報が可視像として再生される。この受像装置
に再生されたモニター像を見ながら、本装置の操作者は
所望の時点で撮影を行なう。撮影に際しては一旦放射線
源11からの放射線の照射を止め、記録読取ユニット1を
前記第1の位置に移動させる。この第1の位置におい
て、記録読取ユニット1内の記録ベルト2には前述した
ように撮影が行なわれ、続いて読取り、消去が行なわれ
る。なお、読取り、消去については必ずしも第1の位置
にあるユニット内で行なわれる必要はなく、第1の位置
から第2の位置にユニットを搬送しつつ行なってもよい
し第2の位置において行なってもよい。
このように本実施例の記録読取ユニット1は、2つの
ローラ部の間隔を一画面の長さと同等にし、記録ベルト
の第2図上方に画像記録部を、下方に画像記録部および
消去部を配したことにより、装置全体の横方向の長さを
一画面の長さ近くまで縮小することができ、このような
記録読取ユニットは簡単な構造のユニット移動手段によ
り前述した2つの位置の間を移動させることが十分可能
となる。従って本装置においては、装置の構造を簡略化
して装置の小型化を図ることができるとともに、記録読
取ユニットの移動により、透視手段による画像情報のモ
ニターを行ない撮影を行なうタイミングを勘や経験に依
らず正しく決定することができる。また、特に上述した
装置においては、励起光は記録ベルトを搬送するローラ
の周面上において主走査を行なうため、装置位置におけ
る記録ベルトの搬送は極めて安定し、高精度な走査を行
なうことができる。
なお、蓄積性蛍光体層は必ずしも記録ベルトの全面に
設けられていなくてもよく、記録ベルトの一部に1画面
分あるいは2画面分の蛍光体層が形成されていてもよ
い。またローラ部のローラはそれぞれ1つもしくは3以
上であってもよい。また、前記撮影台を取り換え可能と
し、放射線低吸収カーボンや銅板等からなるものを適宜
用いることができるようにしてもよく、また記録ベルト
と被写体の間に、被写体からの産卵放射線を吸収するグ
リッドや、このグリッドに加えてそれを往復移動させる
手段も備えたいわゆるブッキー装置が取り外し可能に設
けられていてもよい。さらに透視部81は、記録読取ユニ
ットが第1の位置にあるときは第2図に図示の様に被写
体に対して記録読取ユニットを挟む位置にあり、記録読
取ユニットが第2の位置に退却している間は撮影台に近
接する位置まで上昇させてもよく、この様に構成すれ
ば、透視部81を被写体により近接させて透視できるので
透視画像の画質を向上させることができる。また透視部
81は、透視時にのみ放射線源と対向する位置にあり、そ
れ以外の時はその側方に移動させておくようにしてもよ
い。
また上述した記録読取ユニット1は、画像1画面の記
録面積よりもやや大きい程度の小さな筐体7内にまとめ
られているが、このような小さな記録読取ユニットとし
て、その他のものが用いられてもよい。以下、本発明装
置に用いられうる小型の記録読取ユニットのその他の例
について説明する。まず第7図に示される記録読取ユニ
ット101について説明する。筐体107の上部の画像記録部
110には、蓄積性蛍光体シート102が撮影台114と平行な
状態にして固定されている。筐体107は、この蓄積性蛍
光体シート102よりもやや大きい程度に形成されてい
る。蓄積性蛍光体シート102は、放射線透過性の基板102
Aの上に蓄積性蛍光体層102Bが形成されてなるものであ
る。
上記シート102の下方には、画像読取部120と消去部13
0を近接させて共にボックス108内に一体的に収納してな
る読取消去部109が設けられている。この読取消去部109
は、第7図(a)に実線で示す右端位置(第1の位置)
から、第7図(b)に実線で示す左端位置(第2の位
置)までの間を、シート102に対向しつつ往復移動可能
となっている。本例においては上記第1の位置から第2
の位置までの移動路を往路、前記第2の位置から第1の
位置までの移動路を復路とする。また読取消去部109を
往復移動させる移動手段170は一例として、読取消去部1
09の移動方向に延びたスクリューロッド171、このスク
リューロッド171に螺合した支持部172、スクリューロッ
ド171に固定された歯車173、この歯車173と噛合した歯
車174、この歯車174を正逆両方向に回転させるモータ17
5からなり、モータ175により歯車173,174を介してスク
リューロッド171を回転させ、支持部172を螺進退させて
読取消去部109を往復移動させる。
この記録読取ユニット101は、第1図の装置におい
て、記録読取ユニット1に変えて用いられうる。その場
合も、前述の場合と同様、放射線源11から発せられて被
写体5を透過した放射線が蓄積性蛍光体シート102に照
射される。それにより該シート102の蛍光体層102Bに放
射線画像情報が蓄積記録される。
画像読取部120は、半導体レーザ等の励起光源121、こ
の励起光源121から発せられた励起光121Aの光路に設け
られた集光レンズ122、該集光レンズ122を通過した励起
光121Aを第7図の紙面に対し垂直な方向に偏向してシー
ト102上を主走査させる光偏向器である回転多面鏡123お
よび励起光121Aの光路を変えるミラー124a,124b,124cか
らなる励起光走査手段を有し、この励起光走査手段によ
り励起光121Aは蓄積性蛍光体シート102上を繰り返し主
走査する。一方、これとともに読取消去部109が前記移
動手段170により一定速度で第7図の左方向に移動され
ることにより、励起光121Aの副走査がなされ、シート10
2はその略全面に亘って励起光121Aの照射を受ける。シ
ート102の励起光照射箇所からは、蓄積記録された画像
情報に応じた輝尽発光光が発せられ、この輝尽発光光は
画像読取部120の光電読取手段127によって検出される。
本装置における光電読取手段127は、第3図に示した
記録読取ユニット1におけるものと同様に形成され、長
尺のフォトマルチプライヤー128と、フィルタ129Aと、
光ガイド129Bと、輝尽発光光を光ガイド129Bの受光面側
に反射させるミラー129Cとからなる。この光電読取手段
127によって画像情報の読取りが終了すると、読取消去
部109は前記第2の位置から第1の位置へと、図中右方
向に移動させる。消去部130は励起光主走査方向に延び
た蛍光灯等の消去光源131と、この消去光源131から発せ
られる光のうち下方に向かう光をシート表面側に反射さ
せる反射板132とを備えている。また本実施例において
は消去光源131は常時転倒されるので、画像記録および
読取りを行なう際には第7図(a)に示すように消去光
源131上にあって消去光を遮光し、消去を行なう間のみ
第7図(b)に示すようにフォトマルチプライヤー128
上にて退却して消去光源131を露出させる移動シャッタ1
33が設けられている。なお、消去光源131を消去時にの
み点灯させ、それ以外の時は消すようにした場合には、
移動シャッタ133は特に設けなくてよい。消去光源131は
読取消去部109が前述のように移動するのにつれて、シ
ート102の全面を照射する。消去光源131は蛍光体層102B
の励起波長領域の光を主に発するものであり、画像読取
り後に蓄積性蛍光体シート102に残存していた放射線エ
ネルギーは、シート102にこのような光が照射されるこ
とにより該シート102から放出される。消去の終了した
蓄積性蛍光体シート102は新たな記録がなされうる状態
となり、読取消去部109は第1の位置に戻される。
このように本記録読取ユニット101においては、1枚
の蓄積性蛍光体シート109を固定保持するとともに、一
体化された読取消去部104を往復動させて画像読取りと
消去を行なうことにより、ユニットの長さはシート1枚
分近くまで小さくされている。
なお上記の記録読取ユニット101においては、励起光1
21Aを走査させるとともに、輝尽発光光をフォトマルチ
プライヤー128によって検出するようにしているが、例
えば特願昭62−21957号に示されるように、励起光を蓄
積性蛍光体シート102に対して線状に照射するととも
に、輝尽発光光をラインセンサによって検出するように
しても構わない。これは先に説明した第3図図示の記録
読取ユニット1、および以下に説明する記録読取ユニッ
トにおいても同様である。
次に第8図を参照して、本発明装置に用いられうるさ
らに別の記録読取ユニットについて説明する。この第8
図の記録読取ユニット201の筺体207内には、第1巻取り
軸241と、第2巻取軸242とが互いに間隔をおいて平行に
配置されている。両巻取り軸241,242の間隔は、後述す
る蓄積性蛍光体シート202上の記録画像の1画面の長さ
よりもやや長い程度とされている。これらの巻取り軸24
1,242はそれぞれシート送り手段としてのモータ243,244
により各々図中反時計方向、時計方向に回転されるよう
になっている。第1巻取り軸241には、前述したように
放射線画像情報を蓄積記録しうる蓄積性蛍光体シート20
2の一端側が巻回されている。この蓄積性蛍光体シート2
02は可撓性支持体を用いて長尺の帯状に形成されてお
り、その他端は上記第2巻取り軸242に保持され、この
他端側から該第2巻取り軸242に巻き取られるようにな
っている。また蓄積性蛍光体シート202は、両巻取り軸2
41,242間のローラ246,247の間に張架されるようになっ
ている。なおここで、蓄積性蛍光体シート202は放射線
が良好に透過する可撓性支持体が図中上側に、そして該
支持体上に担持された蓄積性蛍光体層が下側に位置する
ように配されている。この記録読取ユニット201を用い
る場合も、被写体の放射線画像記録(撮影)は、先に説
明した記録読取ユニット1,101を用いる場合と同様にし
て行なわれる。つまりこの例では、両ローラ246,247の
間の部分に、画像記録部210が設定されている。
前記第2巻取り軸242に近い位置において蓄積性蛍光
体シート202の下側には、画像読取部220が設けられてい
る。この画像読取部220は、半導体レーザ等の励起光源2
21、この励起光源221から射出された励起光221Aを反射
偏向する光偏向器である回転多面鏡、偏向された励起光
221Aを反射してシート202上(詳しくは前記蓄積性蛍光
体層上)において1次元的に走査させる長尺のミラー22
4、蓄積性蛍光体シート202を挟むニップローラからなり
定速で回転される副走査手段としての駆動ローラ247、
励起光221Aによる蓄積性蛍光体シート202上の走査線
(主走査線)に沿って受光面が延びるように配された長
尺フォトマルチプライヤー227、およびこの長尺フォト
マルチプライヤー227に沿って配された長尺の集光用反
射ミラー229から構成されている。なお本例において
は、ボックス型と称される電極構造のフォトマルチプラ
イヤー227が使用されているが、勿論第3,7図に示したタ
イプのものが使用されてもよい。前述のようにして蓄積
性蛍光体シート202に被写体の放射線画像が蓄積記録さ
れた後、駆動ローラ247が回転されることにより該シー
ト202は図中右方に定速で搬送される。このとき第2巻
取り軸242が回転されて蓄積性蛍光体シート226は該軸24
2に巻き取られる。また第1巻取り軸241側には公知の手
段により適度の負荷が与えられ、それにより蓄積性蛍光
体シート202は常に緊張した状態を維持する。蓄積性蛍
光体シート202が搬送されるとともに、前記励起光源221
と回転多面鏡223が作動され、励起光221Aが該蓄積性蛍
光体シート202上を主走査する。この蓄積性蛍光体シー
ト221の、励起光221Aの照射を受けた箇所からは、該蓄
積性蛍光体シート202に蓄積記録された放射線画像情報
を担う輝尽発光光が発せられる。この輝尽発光光は直
接、あるいは集光用反射ミラー229において反射して、
効率良くフォトマルチプライヤー227によって検出され
る。上記のようにして励起光221Aの主走査がなされると
ともに、蓄積性蛍光体シート202が前述のように搬送さ
れて副走査がなされ、したがって該シート202からは2
次元的に前記輝尽発光光が読み取られる。
以上説明のようにして画像読取りが終了した蓄積性蛍
光体シート202の部分は第2巻取り軸242に巻回され、そ
こに貯えられる。それとともに第1巻取り軸241に巻回
されていた蓄積性蛍光体シート202の別の部分がローラ2
46,247間に張架されるようになるので、この部分の蓄積
性蛍光体シート202に、前述と同様にして新たな放射線
画像情報を記録することができる。このようにして蓄積
性蛍光体シート202の略全長を利用して放射線画像情報
記録がなされ、第1巻取り軸241に巻回して貯えられて
いたシート202がすべて第2巻取り軸242側に送り出され
てしまうと、モータ243が駆動され、第1巻取り軸241が
図中反時計方向に回転される。それにより、第2巻取り
軸242に巻回されていた画像読取り終了後の蓄積性蛍光
体シート202は、すべて第1巻取り軸241側に戻される
が、この際ローラ246,247の間に配された消去部230を蓄
積性蛍光体シート202が通過し、該シート202は画像(残
像)消去を受ける。この消去部230は一例として、張架
されたシート202の下方に配された複数の消去光源231か
ら構成されている。これらの消去光源231は例えば蛍光
灯等からなり、シート202の蓄積性蛍光体の励起波長領
域の光を主に発するものであり、該シート202が第1巻
取り軸241側に戻される際に点灯される。前記画像読取
り後に蓄積性蛍光体シート202に残存していた放射線エ
ネルギーは、蓄積性蛍光体シート202に上記のような光
が照射されることにより該シート202から放出される。
このようにした第1巻取り軸241には、再び放射線画
像情報の記録が可能な程度まで画像(残像)消去がなさ
れた蓄積性蛍光体シート202が貯えられるので、このシ
ート202を用いて前述の画像記録(撮影)および読取り
を繰り返すことが可能となる。
なお本実施例においては、第1巻取り軸241と画像記
録部210との間において、いわゆる2次消去を行なう2
次消光源270が設けられている。この2次消去光源270
は、消去部230の消去光源231と同様の光源からなるもの
であり、蓄積性蛍光体シート202が放射線画像情報記録
のために第1巻取軸241から送り出される際、該シート2
02に消去光を照射する。蓄積性蛍光体シート202が消去
部203において画像(残像)消去を受けた後、長期間使
用されないで第1巻取り軸241に貯えられていた場合等
には、該シート202に、その蛍光体に不純物として含ま
れる226Ra等の放射性元素や、環境放射線による放射線
エネルギー(蓄積記録情報に対するノイズとなる成分で
ある)が蓄積されることがあるが、上記のように画像記
録の直前に2次元消去光源270から該シート202に消去光
を照射することにより、この放射線エネルギーも放出さ
れる。なお上記2次消去光は、遮光板281,282によって
遮られて、画像読取り前の蓄積性蛍光体シート202に照
射されないようになっている。
なお、以上、蓄積性蛍光体シート202に放射線画像情
報が蓄積記録された後、この放射線画像情報が直ちに画
像読取部220において読み取られる場合について説明し
たが、本装置は、画像読取部220における画像読取りを
後回しにして、画像記録(撮影)を多数回次々と行なう
ように使用することもできる。つまりこの場合は、画像
記録がなされた部分の蓄積性蛍光体シート202を一旦す
べて第2巻取り軸242に巻き取ってしまい、一連の画像
記録が終了した後、第2巻取り軸242から第1巻取り軸2
41側にシート202を戻し、その際に画像読取部220におい
て画像読取りを行なえばよい。この場合、消去光源231
が発する消去光は遮光板283,284によって遮られ、画像
読取り前の蓄積性蛍光体ゲート202に照射されることが
防止される。
また、上記装置においては撮影位置にある蓄積性蛍光
体シート202と撮影台214の間に第9図に示すように所定
の大きさの開口208aを有する鉛板等からなる放射線遮蔽
板208を設け、この遮蔽板208により特開昭61−98340号
に開示されている分割撮影を行なうこともできる。すな
わち、遮蔽板208に対して記録読取ユニット内の蓄積性
蛍光体シート202を矢印B方向に分割送りして一画面上
に2つ以上の画像部分を並べて記録してもよいし、記録
読取ユニット全体を第9図に矢印C,C′方向で示す方向
に2次元的に分割移動させて一画面上に例えば4つの画
像部分を並べて記録してもよい。
次に第10および11図を参照して、本発明装置に用いら
れる記録読取ユニットのさらに別の例について説明す
る。この記録読取ユニット301の筺体307内には、一例と
して板状の透明な支持体302A上に前述のような蓄積性蛍
光体の層302Bが形成されてなる蓄積性蛍光体シート302
が配されている。この蓄積性蛍光体シート302において
は、支持体302Aが傾向体層302Bよりも大きく形成され、
支持体302Aの蛍光体層周囲部分は保持部302a,302b,302
c,302dとされている。また本実施例において上記シート
302は、蛍光体層302Bが支持体302Aの下側に位置するよ
うに配されている。該シート302は、保持部302b,302dが
レール311に活動自在に支持されて、筐体307内に保持さ
れる。すなわち、このレール311を含む筐体307の上部
は、放射線画像記録(撮影)時に蓄積性蛍光体シート30
2を保持する画像記録部310とされている。筐体307の縦
横寸法は、蓄積性蛍光体シート302の縦横寸法よりもや
や大きい程度とされている。そして第11図(a)に示さ
れるように筐体307の一端部には、蓄積性蛍光体シート3
02の端面を臨む細長い開口307aが設けられている。なお
この筐体307は、画像記録部310に対向する部分を除き、
例えば鉛板等の放射線吸収材料で裏打ちする等して、撮
影用放射線以外の環境放射線等によって蓄積性蛍光体シ
ート302がカブリを起こすことがないようにされてい
る。
この記録読取ユニット301を用いる場合も、放射線画
像情報記録(撮影)は先に説明した記録読取ユニット1,
101,201を用いる場合と同様にして行なわれ、蓄積性蛍
光体シート302に(詳しくは、このシート302の下面側に
形成された蓄積性蛍光体層302Bに)被写体の放射線画像
情報が蓄積記録される。
筐体307内において蓄積性蛍光体シート302の下側に
は、画像読取部320が設けられている。この画像読取部3
20は、レーザ等の励起光源321、この励起光源321から射
出された励起光321Aを反射するミラー324、励起光321A
のビーム径を所定値に設定するビームエキスパンダ32
2、励起光321Aを後述する回転多面鏡323の鏡面上に線像
を結ぶように入射させるシリンドリカルレンズ325、上
記励起光321Aを反射偏向する光偏向器である回転多面鏡
323、偏向された励起光321Aを反射してシート302の蛍光
体層302B上において1次元的に走査させる長尺のミラー
326A、蓄積性蛍光体シート302を挟む1対のニップロー
ラからなり定速で回転される副走査手段としての駆動ロ
ーラ327、励起光321Aによる蓄積性蛍光体シート302上の
走査線(主走査線)に沿って受光面が延びるように配さ
れた長尺フォトマルチプライヤー328、およびこの長尺
フォトマルチプライヤー328に沿って配された長尺の集
光用反射ミラー329を有している。また回転多面鏡323と
ミラー326Aとの間には、f・θレンズ326Bとシリンドリ
カルレンズ326Cとが配され、それにより励起光321Aは、
蓄積性蛍光体シート302上のいずれの位置においても一
定のビーム径に集束するようになっている。
前述のようにして蓄積性蛍光体シート302に被写体の
放射線画像情報が蓄積記録された後、駆動ローラ327が
回転されることにより該シート302は前記開口307a側に
定速で移動される(第11図(b)図示の状態)。なお放
射線画像情報記録がなされるとき、上記駆動ローラ327
は蓄積性蛍光体シート302の一端の保持部302aを挟持し
ており、したがって画像記録後駆動ローラ327が回転さ
れれば、蓄積性蛍光体シート302は直ちに上記のように
移動されうる。蓄積性蛍光体シート302が搬送されると
ともに、前記励起光源321と回転多面鏡323が作動され、
励起光321Aが該シート302上を走査する。それにより発
せられた輝尽発光光は、直接、あるいは集光用反射ミラ
ー329において反射して、効率良くフォトマルチプライ
ヤー328によって検出される。上記とようにして励起光3
21Aの主走査がなされるとともに、蓄積性蛍光体シート3
02が前述のように移動されて副走査がなされ、したがっ
て該シート302からは2次元的に輝尽発光光が読み取ら
れる。
上述のようにこの記録読取ユニット301においては、
福走査のために蓄積性蛍光体シート302を移動させたと
き、該シート302は第11図(b)に示すように、開口307
aを通って筐体307外に突出する。そして励起光321Aは開
口307aに近い位置において蓄積性蛍光体シート302上を
走査するようになっているから、画像読取りが終了した
時点では、蓄積性蛍光体シート302のほぼ大部分が筐体3
07外に突出するようになる。したがって筐体307は、蓄
積性蛍光体シート302の移動のためのスペースを確保す
る必要なく、該シート302よりも若干大きいサイズに形
成されている。
以上の説明のようにして画像読取りが終了したとき、
蓄積性蛍光体シート302はその保持部302cが駆動ローラ3
27に挟持された状態となる。この状態になると次に駆動
ローラ327は、前述の画像読取りの場合とは逆方向に回
転され、それにより蓄積性傾向体シート302は筐体307内
の画像記録部310まで戻される。このとき、筐体307内の
開口307aに近い位置に設けられた消去部330を蓄積性蛍
光体シート302が通過し、該シート302は画像(残像)消
去を受ける。この消去部330は、シート302の上側に配さ
れた消去光源331から構成されている。
このようにして筺体307内には、再び放射線画像情報
の記録が可能な程度まで画像(残像)消去がなされた蓄
積性蛍光体シート302が収納されるので、この蓄積性蛍
光体シート302を用いて前述の画像記録(撮影)および
読取りを繰り返すことが可能となる。なお消去部330
は、上記のような消去光源331から構成する他、EL(エ
レクトロ・ルミネッセンス)板等の面状光源を、画像記
録位置の蓄積性蛍光体シート302に下方、つまり蓄積性
蛍光体層302B側から対面するように配置して構成するこ
ともできる。この場合は、シート302の支持体302Aは特
に透明部材から形成する必要はない。このような構成が
とられる場合には、面状光源を利用して前述の2次消去
が簡単に行なえる、という効果が得られる。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明の放射線画像情報
記録読取装置においては、放射線画像情報1画面の記録
面積と略等しい縦横寸法の筐体内に画像記録部、読取
部、消去部のすべてが収められてなる記録読取ユニット
を用いているので、蓄積性蛍光体シートを循環搬送させ
る従来の装置に比べ装置を軽量化、小型化することがで
きる。また上記の記録読取ユニットは軽量かつ小型であ
るので容易に移動させることができ、この記録読取ユニ
ットの移動により、撮影に先立って透視手段を用いた画
像情報のモニターを行なうことができ、撮影のタイミン
グを操作者の勘や経験によらず常に容易かつ正確に決定
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による放射線画像情報記録読
取装置の概略側面図、 第2図はその正面図、 第3図および第4図は上記装置に用いられる記録読取ユ
ニットの側面図および平面図、 第5図(a),(b)はそれぞれ上記装置に用いられる
フォトマルチプライヤーの一部破断斜視図と側断面図、 第6図は上記フォトマルチプライヤーの電気回路示す電
気回路図、 第7図(a),(b)は本発明装置に用いられる記録読
取ユニットの別の例を示す側面図、 第8図は本発明装置に用いられる記録読取ユニットのさ
らに別の例を示す側面図、 第9図は放射線遮蔽板と蓄積性蛍光体シートを示す斜視
図、 第10図は本発明装置に用いられる記録読取ユニットのさ
らに別の例を示す斜視図、 第11図(a),(b)は、第10図に示す記録読取ユニッ
トの側面図である。 1,101,201,301……記録読取ユニット 2……記録ベルト、5……被検者(被写体) 7,107,207,307……筐体 10,110,210,310……画像記録部 20,120,220,320……画像読取部 30,130,230,330……消去部 80……透視手段、81……透視部 70……ユニット移動手段 102,202,302……蓄積性蛍光体シート

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に蓄積性蛍光体シートを収納し、この
    シート上の画像1画面の記録面積と略等しく縦横寸法に
    形成された筐体、この筐体内において蓄積性蛍光体シー
    トを保持して該シートに被写体の透過放射線画像情報を
    蓄積記録させうる画像記録部、前記筐体内に配され、放
    射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート上に
    励起光を照射し、この励起光照射により前記蓄積性蛍光
    体シートから発せられた輝尽発光光を光電的に読み取っ
    て画像信号を得る画像読取部、および前記筐体内に配さ
    れ、前記輝尽発光光の読取りがなされた後の蓄積性蛍光
    体シートに画像記録がなされるのに先行してこのシート
    上の残存放射線エネルギーを放出させる消去部を備えて
    なる記録読取ユニットと、 該記録読取ユニットを、前記画像記録部に保持された蓄
    積性蛍光体シートを被写体を透過した放射線を受ける撮
    影位置に配する第1の位置と、該第1の位置から退却す
    る第2の位置をとり得るように移動させるユニット移動
    手段と、 前記記録読取ユニットが前記第2の位置にある時に被写
    体を透過した放射線を受け、これを可視像用の信号に変
    換する透視手段とからなる放射線画像情報記録読取装
    置。
  2. 【請求項2】前記記録読取ユニットが前記第1の位置に
    あるときは、前記透視手段が前記被写体に対して前記記
    録読取ユニットを挟む位置にあり、前記記録読取ユニッ
    トが前記第2の位置にあるときは、前記透視手段が前記
    被写体に向けて近接位置に移動せしめられることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の放射線画像情報記録
    読取装置。
  3. 【請求項3】前記蓄積性蛍光体シートがエンドレスベル
    ト状に形成され、 このエンドレスベルト状の蓄積性蛍光体シートが、画像
    1画面の長さと略等しい距離離して配置された2組のロ
    ーラ部間に張架されて前記画像記録部内に保持され、 前記蓄積性蛍光体シートの放射線画像が蓄積記録された
    部分を前記画像記録部から送り出して、該シートの他の
    部分を前記画像記録部に送る際に、この移動により励起
    光を副走査させて前記輝尽発光光の読取りを行なうよう
    に構成されていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の放射線画像情報記録読取装置。
  4. 【請求項4】前記蓄積性蛍光体シートが帯状の可撓性シ
    ートとして形成され、 この蓄積性蛍光体シートの一端、他端がそれぞれ第1,第
    2の巻取り軸に巻回されて、該シートが両軸間の画像記
    録部に張架され、 両軸間で蓄積性蛍光体シートを巻取り移動させることに
    より励起光を副走査させて、前記輝尽発光光の読取りを
    行なうように構成されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項または第2項記載の放射線画像情報記録読
    取装置。
  5. 【請求項5】前記蓄積性蛍光体シートが前記画像記録部
    に固定され、 この蓄積性蛍光体シートの表面に沿って移動する移動体
    に前記画像読取部と、消去部とが搭載され、該移動体の
    移動により励起光を副走査させて前記輝尽発光光の読取
    りを行なうとともに、画像消去を行なうように構成され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項または第
    2項記載の放射線画像情報記録読取装置。
  6. 【請求項6】前記蓄積性蛍光体シートの端面に対向する
    筐体の一端部に、該シートを通過させる開口が設けら
    れ、 前記蓄積性蛍光体シートを、前記画像記録部から前記開
    口を通して筐体外に突出するように移動させることによ
    り、励起光を副走査させて前記輝尽発光光の読取りを行
    なうように構成されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項または第2項記載の放射線画像情報記録読取
    装置。
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