JP2571052B2 - 放射線画像情報記録読取装置 - Google Patents

放射線画像情報記録読取装置

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JP2571052B2
JP2571052B2 JP62094545A JP9454587A JP2571052B2 JP 2571052 B2 JP2571052 B2 JP 2571052B2 JP 62094545 A JP62094545 A JP 62094545A JP 9454587 A JP9454587 A JP 9454587A JP 2571052 B2 JP2571052 B2 JP 2571052B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、被写体の透過放射線画像情報を記録した
後、該画像情報を電気的画像信号として読み取る放射線
画像情報記録読取装置、特に詳細には放射線エネルギー
を蓄積する蓄積性蛍光体シートに上記放射線画像情報を
蓄積記録し、そして該シートへの分割撮影が容易に行な
えるようにした放射線画像情報記録読取装置に関するも
のである。
(従来の技術) ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、β線、γ線、
紫外線、電子線等)を照射すると、この放射線のエネル
ギーの一部がその蛍光体中に蓄積され、その後その蛍光
体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネル
ギーに応じて蛍光体が輝尽発光を示す。このような性質
を示す蛍光体を蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)と言う。
この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射
線画像情報を一旦蓄積性蛍光体のシート(以下、蓄積性
蛍光体シートと称する)に記録し、これを励起光で走査
して輝尽発光させ、この輝尽発光光を光電的に読み取っ
て画像信号を得、この画像信号を処理して診断適性の良
い被写体の放射線画像を得る方法が提案されている(例
えば特開昭55−12429号、同55−116340号、同55−16347
2号、同56−11395号、同56−104645号など)。この最終
的な画像はハードコピーとして再生したり、あるいはCR
T上に再生したりすることができる。このような放射線
画像情報記録再生方法においては、蓄積性蛍光体シート
は最終的に画像情報を記録せず、上記のような最終的な
記録媒体に画像を与えるために一時的に画像情報を担持
するものであるから、この蓄積性蛍光体シートは繰り返
し使用するようにしてもよく、またそのように繰返し使
用すれば極めて経済的である。
上記のように蓄積性蛍光体シートを再使用するには、
輝尽発光光が読み取られた後の蓄積性蛍光体シートに残
存する放射線エネルギーを、例えば特開昭56−11392
号、同56−12599号に示されるようにシートに光や熱を
照射することによって放出させて残存放射線画像を消去
し、この蓄積性蛍光体シートを再度放射線画像記録に使
用すればよい。
そこで本出願人は、放射線画像を蓄積記録しうる蓄積
性蛍光体シートを所定の循環通路に沿って搬送する循環
搬送手段と、前記循環通路にあって、前記シートに被写
体を通して放射線を照射することにより、このシート上
に被写体の放射線画像情報を蓄積記録する画像記録部
と、前記循環通路にあって、前記画像記録部において放
射線画像情報を蓄積記録されたシートを走査する励起光
を発する励起光源およびこの励起光により走査されたシ
ートから発せられた輝尽発光光を読み取って画像信号を
得る光電読取手段からなる画像読取部と、前記循環通路
にあって、前記画像読取部において画像読取りが行なわ
れた後のシートに画像記録がなされるのに先行してこの
シートに残存する放射線エネルギーを放出させる消去部
とを1つの装置に組み込み、上記蓄積性蛍光体シートを
上記各部間を循環させて繰り返し使用するようにした放
射線画像情報記録読取装置を先に提案した(特開昭59−
192240号)。このような構造の放射線画像情報記録読取
装置によれば、放射線画像情報の記録、読取りを連続的
に能率的に行なうことができる。
ところで、医療診断においては、例えば人体を正面と
側面から撮影する場合、あるいは造影剤注入前後の撮影
等の粗撮影をする場合のように、同一の被写体を2回異
なった条件、方法で撮影して2枚の画像を比較して観察
したい場合があり、このときは1枚の蓄積性蛍光体シー
トに2つの画像を半分ずつ記録することが望まれる。も
ちろん、上記のような装置では、粗撮影の各画像を別の
シートに記録しても、再生時に1枚の記録媒体あるいは
1つの表示画面上に2つの画像を並べて再生可能である
が、シートの節約(ランニングコストの低減)および処
理時間の短縮の上では、撮影時にも1枚のシートに2つ
の画像を半分ずつ記録する方が好ましい。
また、上記のような粗撮影でなくても、単に1枚のシ
ートを2つあるいは3つ以上の領域に分割して、各領域
に画像を記録できれば、ランニングコストの節約という
点で好ましい。
そこで本出願人は先に、前述のように蓄積性蛍光体シ
ートを循環搬送するタイプの放射線画像情報記録読取装
置において、上述の分割撮影を容易に行なえるようにし
た放射線画像情報記録読取装置を提案した(特開昭61−
98340号)。この放射線画像情報記録読取装置は、先に
述べたような蓄積性蛍光体シートの循環搬送手段と、画
像記録部と、画像読取部と、消去部とを備えてなる放射
線画像情報記録読取装置において、上記画像記録部にあ
る蓄積性蛍光体シートと放射線源との間に、分割撮影時
に該シートへの放射線照射を部分的に阻止するシャッタ
を設けるとともに、このシャッタの移動を制御するシャ
ッタ操作手段を設け、さらに、分割撮影の指令により、
このシャッタ操作手段を作動させてシャッタを遮蔽位置
へ移動させるとともに、画像記録部において蓄積性蛍光
体シートを分割送りするように上記循環搬送手段を制御
する分割撮影操作手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
上記のシャッタは、蓄積性蛍光体シートの少なくとも
一部への放射線照射を阻止する遮蔽位置と、上記シート
の略全面への放射線の照射を許す待避位置との間を移動
可能に形成され、少なくとも蓄積性蛍光体シートの半分
を覆う大きさを有し、放射線吸収能の高い例えば鉛等の
材料で作られたものである。
このような構成の放射線画像情報記録読取装置によれ
ば、前述の分割撮影を容易に行なうことができる。
(発明が解決しようとする問題点) ところが上記構成の放射線画像情報記録読取装置は、
蓄積性蛍光体シートを循環通路に沿って循環搬送して、
画像記録部、読取部、消去部に順次送るようにしている
ので、大型化しやすいという問題があった。
そこで本発明は、蓄積性蛍光体シートへの分割撮影を
容易に行なうことができ、しかも小型に形成されうる放
射線画像情報記録読取装置を提供することを目的とする
ものである。
(問題点を解決するための手段及び作用) 本発明の放射線画像情報記録読取装置は、蓄積性蛍光
体シートを循環搬送通路に沿って画像記録部、読取部、
消去部に順次送る代わりに、蓄積性蛍光体シートを内蔵
して画像記録、読取、消去機能を備えた小型の記録読取
ユニットを設け、このユニット全体を移動させて分割撮
影を行なうように形成したことを特徴とするものであ
り、具体的には、上述の記録読取ユニットと、このユニ
ットに対して放射線入射側に該ユニットと別体にして設
けられた、被写体を所定の撮影位置にセットするための
撮影台と、上記記録読取ユニットを、被写体を透過した
放射線が照射される撮影位置にある蓄積性蛍光体シート
が略同一面内で縦横方向に移動するように移動させるユ
ニット移動手段と、上記撮影位置に保持された蓄積性蛍
光体シートに関して放射線入射側に設けられ、前述した
ような遮蔽位置と待避位置との間を移動可能に形成され
たシャッタと、外部からの操作によりこのシャッタを上
記2つの位置の間で移動させるシャッタ操作手段と、分
割撮影の指令を受け、上記シャッタ操作手段を作動させ
てシャッタを上記遮蔽位置へ移動させるとともに、上記
ユニット移動手段を作動させて、撮影位置にある蓄積性
蛍光体シートのシャッタによって覆われない部分が順次
変わって該シートの撮影領域が縦横方向の少なくとも一
方において分割されるように記録読取ユニットを移動さ
せる分割撮影操作手段とから構成されたものである。
上記の記録読取ユニットは、 内部に蓄積性蛍光体シートを収納し、このシート上の
画像1画面の記録面積と略等しい縦横寸法に形成された
筐体と、 この筐体内において蓄積性蛍光体シートを、被写体を
透過した放射線が照射される撮影位置に保持して該シー
トに被写体の透過放射線画像情報を蓄積記録させる画像
記録部と、 前記筐体内に配され、放射線画像情報が蓄積記録され
た蓄積性蛍光体シート上に励起光を照射し、この励起光
照射により蓄積性蛍光体シートから発せられた輝尽発光
光を光電的に読み取って画像信号を得る画像読取部と、 同じく前記筐体内に配され、輝尽発光光の読取りがな
された後の蓄積性蛍光体シートに画像記録がなされるの
に先行して、このシート上の残存放射線エネルギーを放
出させる消去部とを備えてなるものである。
(実 施 例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を詳細に説
明する。
第1図は本発明の一実施例による放射線画像情報記録
読取装置を示す概略側面図である。この放射線画像情報
記録読取装置は、被写体11を下方から支持して所定の撮
影位置にセットする被写体載置台(撮影台)13と、X線
管球等の放射線源10から発せられて被写体11を透過した
X線等の放射線12が照射される位置に配される記録読取
ユニット20と、この記録読取ユニット20を被写体載置台
13に沿って水平面内で2次元的に(すなわち図中の矢印
X方向およびそれに直角な方向に)移動させるユニット
移動手段15と、上記記録読取ユニット20と被写体載置台
13との間に配された放射線吸収能の高い鉛製のシャッタ
16と、このシャッタ16を図中の矢印X方向に移動させる
シャッタ操作手段17と、分割撮影コントローラ18とを備
えている。上記ユニット移動手段15は、矢印X方向に延
ばして配された複数のスクリューロッド80と、このスク
リューロッド80を回転させるモータ81と、上記スクリュ
ーロッド80に螺合する雌ネジ部を有して該ロッド80の回
転により矢印X方向に移動するテーブル82と、このテー
ブル82上において矢印X方向と直角な方向(紙面に垂直
な方向)に移動自在に保持されて記録読取ユニット20に
固定されたラック83と、このラック83に噛合させたピニ
オン84と、このピニオン84を回転させてラック83を(す
なわち記録読取ユニット20を)上記の方向に移動させる
モータ85と、モータ81,85の駆動を制御する制御部86と
から構成されている。
まず上記記録読取ユニット20について、その側面形
状、平面形状を示す第2図、第3図を参照して詳しく説
明する。外表面の略全面に蓄積性蛍光体層が形成された
蓄積性蛍光体シートであるエンドレスの記録ベルト1
は、遮光性の筐体5内において、2つのローラ41,42か
らなる第1のローラ部43と、この第1のローラ部43と所
定距離離して配された、2つのローラ44,45からなる第
2のローラ部46に張架されている。ローラ41,42,44は記
録ベルト1の移動に伴って回転する従動ローラであり、
一方ローラ45は、ベルト、チェーン等の動力伝達手段47
によってモータ48の回転軸48aに連結された駆動ローラ
である。この駆動ローラ45が回転されると、記録ベルト
1は第2図中の矢印方向に回転移動する。
一般的な放射線画像の撮影に際しては、シャッチ16は
放射線源10から発せられる放射線12を受けない待避位
置、つまり記録ベルト1の略上側全面に放射線12が照射
されることを許容する位置(第1図の実線表示の位置)
に配される。この状態において被写体載置台13の上に被
写体11が配置された後放射線源10が作動されると、被写
体11を透過した放射線12が記録ベルト1上に照射され、
被写体の放射線画像情報がこの記録ベルト1の蓄積性蛍
光体層に蓄積記録される。なお前記2つのローラ部43,4
6の距離は、上記のようにして記録(撮影)される画像
1画面の長さと略等しくなっている。したがって一回の
撮影により、記録ベルト1の第2図中上側部分全体に放
射線画像情報が蓄積記録される。このように、本例にお
いては上側の2つのローラ41,44の間の部分に、画像記
録部4が設定されている。
記録ベルト1は、撮影が行なわれている間は停止して
いるが、撮影が終了すると図示しないコントローラから
ユニット20内の制御回路3に駆動信号が送られ、それに
よりモータ48が駆動して駆動ローラ45が回転され、記録
ベルト1が移動される。こうして、記録ベルト1の画像
記録がなされた部分は、記録ベルト1の下方に設けられ
た画像読取部30に搬送される。なお、モータ48の回転軸
48aにはロータリーエンコーダ39が取り付けられてお
り、記録ベルト1が約半周分回転移動したことをこのロ
ータリーエンコーダ39が検出した時点でモータ48が停止
される。
上記画像読取部30には、励起光21Aを発するHe−Neレ
ーザ等の励起光源21が記録ベルト1の幅方向(第3図の
上下方向)に延びるように設けられ、また励起光21Aを
記録ベルト1上においてその幅方向に主走査させる光偏
向器である回転多面鏡24が設けられている。励起光源21
から発せられた励起光21Aは、第3図に示すミラー群22
によって光路が変えられた後、ビームエキスパンダ,シ
リンドリカルレンズ等からなる入射用光学系23を通過し
て回転多面鏡24に入射する。回転多面鏡24により反射偏
向された励起光21Aは、第2図に示すようにfθレンズ
等からなる走査用光学系25を通過し、さらに5つのミラ
ー26a,26b,26c,26d,26eにより光路が変えられた後、ロ
ーラ42の下側周面上にある記録ベルト1上に入射し、該
ベルト1上を上記のように主走査する。なお上記ミラー
26cは励起光21Aを第2図の紙面と平行な面内においての
み集束させるシリンドリカルミラーであり、上述した光
学系においてはこのミラー26cと前記入射用光学系23内
のシリンドリカルレンズとの作用により、回転多面鏡24
に軸ぶれ、面倒れ等が生じても、記録ベルト1上におい
て走査線のピッチむらが生じないようになっている。励
起光21Aの主走査がなされるとき、記録ベルト1は駆動
ローラ45により一定速度で回転移動される。それにより
励起光21Aの副走査がなされ、放射線画像情報が蓄積記
録された記録ベルト1の部分は、その略全面に亘って励
起光21Aの照射を受ける。
記録ベルト1の励起光照射箇所からは、蓄積記録され
た画像情報に応じた光量の輝尽発光光40が生じ、この輝
尽発光光40は光電読取手段27により検出される。本装置
における光電読取手段27は、主走査方向に主走査線の長
さ以上に亘って延びる受光面を有する長尺のフォトマル
チプライヤー(光電子増倍管)28と、このフォトマルチ
プライヤー28の受光面に設けられ、輝尽発光光40のみを
選択的に透過させてベルト表面で反射した励起光21Aの
フォトマルチプライヤー28への入射をカットするフィル
タ29A、およびこのフィルタ29A上に取り付けられて輝尽
発光光40をフォトマルチプライヤー28へ伝達する光ガイ
ド29Bからなる。また記録ベルト1上の励起光走査線を
光電読取手段27と反対側から臨む位置には、ミラー29C
が配されている。このミラー29Cは、該ミラー側に放出
された輝尽発光光40を効率よく上記光ガイド29Bの光入
射端に向けて反射させる。
上記フォトマルチプライヤー28は、一例として第4
図,第5図に示すようにベネシアンブラインド形と称さ
れる電極構造を有するものであり、本体28Aが円筒形状
をしており、受光面28aに対向するように本体28Aに沿っ
て光電陰極28bが設けられており、その図中下方に複数
枚(本例では13枚)のダイノード28cが絶縁部材28dを介
して重ねられ、ピン28eで固定されて増倍部28fを構成し
ている。このダイノード28cはそれぞれ一枚の導電板に
多数のコの字状の切り込みが入れられ、折り曲げられた
ブラインド状に形成されている。この増倍部28fの図中
下方には絶縁部材28dを介してシールド電極28gがピン28
eで固定され、このシールド電極28g内に陽極28hが設け
られている。これらの電極はそれぞれ本体28Aの側端に
設けられた端子群28iの各端子と1対1に接続されてい
る。なおシールド電極28gは必ずしも設けられなくても
よい。
第6図は上記フォトマルチプライヤー28を駆動して光
電出力を取り出す電気回路を示しており、フォトマルチ
プライヤー28の各部分には、第4,5図中と同じ符号を付
してある。以下、この第6図を参照してフォトマルチプ
ライヤー28の作動について説明する。光電陰極28bには
負高圧印加端子35aを介して負の高圧電圧が印加され
る。こうして負高圧印加端子35aに印加された負の高圧
電圧は、フリーダ抵抗群35bにより分圧されてダイノー
ド28cにそれぞれ印加される。また、シールド電極28gは
接地されており、陽極28hは抵抗35cを介してブリーダ抵
抗群35bに接続されるとともに増幅器35dに接続されてい
る。前記輝尽発光光40の照射を受けて陰極28bから放出
された光電子、陽極28hに向かって流れる際にダイノー
ド28cに当たり、それによりダイオード28cから2次電子
が放出される。このように各ダイノード28cによって光
電子が次々と増倍され、それによって得られた電流が増
幅器35dに入力される。こうして、増幅器35dの出力端子
35eからは、光電変換された画像情報がアナログの電気
信号(読取画像信号)Sとして取り出される。
画像読取りが終了した記録ベルト1の一部は、駆動ロ
ーラ45によってさらに移動され、消去部33に送られる。
消去部33は函体31と、この函体31の内部に並べられた一
例として3本の消去光源32とからなるものである。蛍光
灯等からなる消去光源32は、記録ベルト1の蓄積性蛍光
体層の励起波長領域の光を主に発するものであり、画像
読取り後に蛍光体層に残存していた放射線エネルギー
は、記録ベルト1が移動されつつその画像形成域全体に
このような光が照射されることにより、蛍光体層から放
出される。消去部33において消去の終了した記録ベルト
1の部分は、再び撮影位置に送られて新たな記録を行な
いうる状態となる。
なお消去光源32としては、前述の蛍光灯の他、例えば
特開昭56−11392号に示されるようなタングステンラン
プ、ハロゲンランプ、赤外線ランプ、キセノンフラッシ
ュランプ等が任意に選択使用されうる。また消去部33
は、上記のような多数の消去光源32から構成する他、例
えばLED(Light Emitting Diode)を2次元的に並べ
たパネルやEL(エレクトロ・ルミネッセンス)板等の面
状光源から構成されてもよい。また、記録読取ユニット
20内には放射線12を遮蔽する鉛板2が配されており、撮
影時に発せられた放射線12が上述した画像読取部30や消
去部33にある記録ベルト1に照射されたり、該放射線12
が画像読取部30や消去部33に悪影響を及ぼすことが防止
される。
前述した増幅器(ログアンプ)35dの出力信号(読取
画像信号)Sは第1図に示すように記録読取ユニット20
から出力され、A/D変換器70によってデジタル化され
る。こうして得られた、被写体11の透過放射線画像情報
を示すデジタルの読取画像信号Dは、例えば階調処理、
周波数処理等を行なう画像処理装置71を通して画像再生
装置72に送られる。この画像再生装置72は例えばCRT、
光走査記録装置等からなるものであり、画像信号Dが担
持する画像、すなわち記録シート1に蓄積記録されてい
た被写体11の透過放射線画像を画面に表示したり、ある
いはハードコピーとして再生する。
次に、分割撮影について説明する。前述したコントロ
ーラ18の操作ボタン18Aを押して分割撮影が指示される
と、このコントローラ18からユニット移動手段15,シャ
ッタ操作手段17にそれぞれ作動制御信号S1,S2が送られ
る。シャッタ操作手段17はこの作動制御信号S2を受ける
と、シャッタ16を第1図において右方に突出させ、その
中央部が放射線源10に正対する遮蔽位置(第1図の2点
鎖線表示位置)に配置する。第7図に示すようにシャッ
タ16は、その中央部に四角い開口16Aを有しており、こ
の開口16Aは、ユニット20内でローラ部43,46間に張架さ
れた記録ベルト1の上側部分の面積の約1/4に形成され
ている。一方ユニット移動手段15の制御部86は、上記作
動制御信号S1を受けるとモータ81,85を駆動させ、まず
記録読取ユニット20を、記録ベルト1の上側部分の約1/
4の部分が上記開口16Aに対向する位置(第7図図示の位
置)に移動させる。この状態で前述のようにして放射線
源10が作動されると、シャッタ16の開口16Aを通過した
放射線12のみが記録ベルト1に照射され、該ベルト1の
上側部分の4分割領域1A(第8図参照)に、被写体11の
放射線画像が分割撮影される。
次に例えばコントローラ18の別の操作ボタン18Bが押
されると、ユニット移動手段15は記録読取ユニット20を
第7図中の左方向に移動させ、記録ベルト1の別の4分
割領域1B(第8図参照)が上記開口16Aに対向する状態
にする。この状態下で放射線源10が作動されると、上述
の場合と同様にして、被写体11の放射線画像が上記領域
1Bに分割撮影される。
以下、同様にして記録読取ユニット20の移動および放
射線源10の作動が繰り返されることにより、記録ベルト
1の上側部分の4分割領域1C,1D(第8図参照)に分割
撮影がなされうる。なお勿論ながら、4つの4分割領域
1A〜1Dを全部使用せず、そのうちの3つ以下の領域を用
いて撮影を行なっても構わない。また記録読取ユニット
20の移動は、上記のように操作ボタン18Bを手動操作す
ることによって行なう他、例えば放射線源10の作動を検
出した信号をコントローラ18に入力して、1撮影終了毎
に順次自動的になされるようにしてもよい。
以上の分割撮影が終了したことを示す信号が例えば手
動操作によってコントローラ18に入力されると、該コン
トローラ18に制御されてユニット移動手段15およびシャ
ッタ操作手段17が作動し、記録読取ユニット20はその中
央部が放射線源10に正対する位置に戻され、一方シャッ
タ16は前述した待避位置に戻される。そして分割撮影が
なされた記録ベルト1の部分は、先に述べた通常撮影の
場合と同様にして画像読取部30に送られ、そこでこの分
割撮影による放射線画像情報が読み取られる。読み取ら
れた放射線画像は、第1図図示の画像再生装置72におい
て、分割撮影フォーマットと同じフォーマットで表示あ
るいは再生記録される。
以上4分割撮影が行なえるように形成された実施例に
ついて説明したが、本発明の放射線画像情報記録読取装
置はその他、2分割、3分割撮影等を行なうように構成
することも勿論可能である。例えば2分割撮影を行なわ
せる場合、シャッタは前述のような開口16Aを備える必
要は無く、記録ベルト1の上側部分の約1/2の領域を覆
う遮蔽位置と、上記上側部分から完全に待避した位置と
の間で移動可能に形成すればよい。
以上述べた記録読取ユニット20においては、放射線画
像1画面(通常撮影のもの)の長さと略等しい間隔に配
置した2組のローラ部43,46の間に記録ベルト1を張架
して、その上方側で画像記録(撮影)、下方側で画像読
取りを行なうようにしているので、該ユニット20は、画
像1画面の記録面積よりもやや大きい程度の縦横寸法の
小さな筐体5内に、すべての機構を納めてなるものとな
っている。このような構成の記録読取ユニット20を用い
ていることにより、放射線画像情報記録読取装置全体も
小型、軽量に形成されうる。なお記録読取ユニット20の
記録ベルト1の上方側に、被写体11からの散乱放射線を
吸収するグリッドや、このグリッドに加えてそれを往復
移動させる手段も備えたいわゆるブッキー装置が設けら
れてもよい。
上述のように記録読取ユニット20は、画像1画面の記
録面積よりもやや大きい程度の小さな筐体5内にまとめ
られているが、このような小さな記録読取ユニットとし
て、その他のものが用いられてもよい。以下、本発明装
置に用いられうる小型の記録読取ユニットのその他の例
について説明する。まず第9図に示される記録読取ユニ
ット100について説明する。この記録読取ユニット100の
筐体111の上部の画像記録部101には、蓄積性蛍光体シー
ト102が水平な状態にして固定されている。筐体111は、
この蓄積性蛍光体シート102よりもやや大きい程度に形
成されている。蓄積性蛍光体シート102は、放射線透過
性の基板102Aの上に蓄積性蛍光体層102Bが形成されてな
るものである。
上記シート102の下方には、画像読取部120と消去部13
0を近接させて共にボックス103内に一体的に収納してな
る読取消去部104が設けられている。この読取消去部104
は、第9図(a)に実線で示す右端位置(第1の位置)
から、第9図(b)に実線で示す左端位置(第2の位
置)までの間を、シート102に対向しつつ往復移動可能
となっている。本例においては上記第1の位置から第2
の位置までの移動路を往路、前記第2の位置から第1の
位置までの移動路を復路とする。また読取消去部104を
往復移動させる移動手段140は一例として、読取消去部1
04の移動方向に延びたスクリューロッド141、このスク
リューロッド141に螺合した支持部142、スクリューロッ
ド141に固定された歯車143、この歯車143と噛合した歯
車144、この歯車144を正逆両方向に回転させるモータ14
5からなり、モータ145により歯車143,144を介してスク
リューロッド141を回転させ、支持部142を螺進退させて
読取消去部104を往復移動させる。
この記録読取ユニット100を用いる場合も、前述の場
合と同様、放射線源から発せられて被写体を透過した放
射線が蓄積性蛍光体シート102に照射される。それによ
り該シート102の蛍光体層102Bに放射線画像情報が蓄積
記録される。また分割撮影も、前述の実施例におけるの
と同様にして行なわれる。
画像読取部120は、半導体レーザ等の励起光源121、こ
の励起光源121から発せられた励起光121Aの光路に設け
られた集光レンズ122、該集光レンズ122を通過した励起
光121Aを第9図の紙面に対し垂直な方向に偏向してシー
ト102上を主走査させる光偏向器である回転多面鏡123お
よび励起光121Aの光路を変えるミラー124a,124b,124cか
らなる励起光走査手段を有し、この励起光走査手段によ
り励起光121Aは蓄積性蛍光体シート102上を繰り返し主
走査する。一方、これとともに読取消去部104が前記移
動手段140により一定速度で第9図の左方向に移動され
ることにより、励起光121Aの副走査がなされ、シート10
2はその略全面に亘って励起光121Aの照射を受ける。シ
ート102の励起光照射箇所からは、蓄積記録された画像
情報に応じた輝尽発光光40が発せられ、この輝尽発光光
40は画像読取部120の光電読取手段27によって検出され
る。
本装置における光電読取手段27は、第2,3図に示した
記録読取ユニット20におけるものと同様に形成され、長
尺のフォトマルチプライヤー28と、フィルタ29Aと、光
ガイド29Bと、輝尽発光光40を光ガイド29Bの受光面側に
反射させるミラー29Cとからなる。この光電読取手段27
によって画像情報の読取りが終了すると、読取消去部10
4は前記第2の位置から第1の位置へと、図中右方向に
移動される。消去部130は励起光主走査方向に延びた蛍
光灯等の消去光源131と、この消去光源131から発せられ
る光のうち下方に向かう光をシート表面側に反射させる
反射板132とを備えている。また本実施例においては消
去光源131は常時点灯されるので、画像記録および読取
りを行なう際には第9図(a)に示すように消去光源13
1上にあって消去光を遮光し、消去を行なう間のみ第9
図(b)に示すようにフォトマルチプライヤー28上に退
却して消去光源131を露出させる移動シャッタ133が設け
られている。なお、消去光源131を消去時にのみ点灯さ
せ、それ以外の時は消すようにした場合には、移動シャ
ッタ133は特に設けなくてよい。消去光源131は読取消去
部104が前述のように移動するのにつれて、シート102の
全面を照射する。消去光源131は蛍光体層102Bの励起波
長領域の光を主に発するものであり、画像読取り後に蓄
積性蛍光体シート102に残存していた放射線エネルギー
は、シート102にこのような光が照射されることにより
該シート102から放出される。消去の終了した蓄積性蛍
光体シート102は新たな記録がなされうる状態となり、
読取消去部104は第1の位置に戻される。
このように本記録読取ユニット100においては、1枚
の蓄積性蛍光体シート102を固定保持するとともに、一
体化された読取消去部104を往復動させて画像読取りと
消去を行なうことにより、ユニットの長さはシート1枚
分近くまで小さくされている。
なお上記の記録読取ユニット100においては、励起光1
21Aを走査させるとともに、輝尽発光光40をフォトマル
チプライヤー28によって検出するようにしているが、例
えば特願昭62−21957号に示されるように、励起光を蓄
積性蛍光体シート102に対して線状に照射するととも
に、輝尽発光光40をラインセンサによって検出するよう
にしても構わない。これは先に説明した第2,3図図示の
記録読取ユニット20、および以下に説明する記録読取ユ
ニットにおいても同様である。
次に第10図を参照して、本発明装置に用いられうるさ
らに別の記録読取ユニットについて説明する。この第10
図の記録読取ユニット200の筐体229内には、第1巻取り
軸222と、第2巻取り軸223とが互いに間隔をおいて平行
に配置されている。両巻取り軸222,223の間隔は、後述
する蓄積性蛍光体シート226上の記録画像1画面の長さ
よりもやや長い程度とされている。これらの巻取り軸22
2、223はそれぞれシート送り手段としてのモータ224、2
25により各々図中反時計方向、時計方向に回転されるよ
うになっている。第1巻取り軸222には、前述したよう
に放射線画像情報を蓄積記録しうる蓄積性蛍光体シート
226の一端側が巻回されている。この蓄積性蛍光体シー
ト226は可撓性の支持体を用いて長尺の帯状に形成され
ており、その他端は上記第2巻取り軸223に保持され、
この他端側から該第2巻取り軸223に巻き取られるよう
になっている。また蓄積性蛍光体シート226は、両巻取
り軸222,223間のローラ227,228の間に張架されるように
なっている。なおここで、蓄積性蛍光体シート226は、
前述したように上側から照射される放射線が良好に透過
する可撓性支持体が図中上側に、そして該支持体上に担
持された蓄積性蛍光体層が下側に位置するように配され
ている。この記録読取ユニット200を用いる場合も、被
写体の放射線画像記録(撮影)は、分割撮影も含めて、
先に説明した記録読取ユニット20,100を用いる場合と同
様にして行なわれる。つまりこの例では、両ローラ227,
228の間の部分に、画像記録部280が設定されている。
前記第2巻取り軸223に近い位置において蓄積性蛍光
体シート226の下側には、画像読取部250が設けられてい
る。この画像読取部250は、半導体レーザ等の励起光源2
51、この励起光源251から射出された励起光252を反射偏
向する光偏向器である回転多面鏡253、偏向された励起
光252を反射してシート226上(詳しくは前記蓄積性蛍光
体層上)において1次元的に走査させる長尺のミラー25
9、蓄積性蛍光体シート226を挟むニップローラからなり
定速で回転される副走査手段としての駆動ローラ228、
励起光252による蓄積性蛍光体シート226上の走査線(主
走査線)に沿って受光面が延びるように配された長尺フ
ォトマルチプライヤー254、およびこの長尺フォトマル
チプライヤー254に沿って配された長尺の集光用反射ミ
ラー255から構成されている。なお本例においては、ボ
ックス型と称される電極構造のフォトマルチプライヤー
254が使用されているが、勿論第4,5図に示したタイプの
ものが使用されてもよい。前述のようにして蓄積性蛍光
体シート226に被写体の放射線画像が蓄積記録された
後、駆動ローラ228が回転されることにより該シート226
は図中右方に定速で搬送される。このとき第2巻取り軸
223が回転されて蓄積性蛍光体シート226は該軸223に巻
き取られる。また第1巻取り軸222側には公知の手段に
より適度の負荷が与えられ、それにより蓄積性蛍光体シ
ート226は常に緊張した状態を維持する。シート226が搬
送されるとともに、前記励起光源251と回転多面鏡253が
作動され、励起光252が該シート226上を主走査する。こ
の蓄積性蛍光体シート226の、励起光252の照射を受けた
箇所からは、該シート226に蓄積記録された放射線画像
情報を担う輝尽発光光40が発せられる。この輝尽発光光
40の直接、あるいは集光用反射ミラー255において反射
して、効率良くフォトマルチプライヤー254によって検
出される。上記のようにして励起光252の主走査がなさ
れるとともに、蓄積性蛍光体シート226が前述のように
搬送されて副走査がなされ、したがって該シート226か
らは2次元的に前記輝尽発光光40が読み取られる。
以上説明のようにして画像読取りが終了した蓄積性蛍
光体シート226の部分は第2巻取り軸223に巻回され、そ
こに貯えられる。それとともに第1巻取り軸222に巻回
されていた蓄積性蛍光体シート226の別の部分がローラ2
27,228間に張架されるようになるので、この部分の蓄積
性蛍光体シート226に、前述と同様にして新たな放射線
画像情報を記録することができる。このようにして蓄積
性蛍光体シート226の略全長を利用して放射線画像情報
記録がなされ、第1巻取り軸222に巻回して貯えられて
いたシート226がすべて第2巻取り軸223側に送り出され
てしまうと、モータ224が駆動され、第1巻取り軸222が
図中反時計方向に回転される。それにより、第2巻取り
軸223に巻回されていた画像読取り終了後の蓄積性蛍光
体シート226は、すべて第1巻取り軸222側に戻される
が、この際ローラ227,228の間に配された消去部260を蓄
積性蛍光体シート226が通過し、該シート226は画像(残
像)消去を受ける。この消去部260は一例として、張架
されたシート226の下方に配された複数の消去光源261か
ら構成されている。これらの消去光源261は例えば蛍光
灯等からなり、シート226の蓄積性蛍光体の励起波長領
域の光を主に発するものであり、該シート226が第1巻
取り軸222側に戻される際に点灯される。前記画像読取
り後に蓄積性蛍光体シート226に残存していた放射線エ
ネルギーは、シート226に上記のような光が照射される
ことにより該シート226から放出される。なお上記消去
光は遮光板262,263によって遮られ、画像読取部250の長
尺フォトマルチプライヤー254に入射することはない。
もちろん、画像読取りが終了した後長尺フォトマルチプ
ライヤー254がオフとされる場合には遮光板262,263は不
要である。
このようにして第1巻取り軸222には、再び放射線画
像情報の記録が可能な程度まで画像(残像)消去がなさ
れた蓄積性蛍光体シート226が貯えられるので、このシ
ート226を用いて前述の画像記録(撮影)および読取り
を繰り返すことが可能となる。
なお本実施例においては、第1巻取り軸222と画像記
録部280との間において、いわゆる2次消去を行なう2
次消去光源270が設けられている。この2次消去光源270
は、消去部260の消去光源261と同様の光源からなるもの
であり、蓄積性蛍光体シート226が放射線画像情報記録
のために第1巻取り軸222から送り出される際、該シー
ト226に消去光を照射する。蓄積性蛍光体シート226が消
去部260において画像(残像)消去を受けた後、長期間
使用されないで第1巻取り軸222に貯えられていた場合
等には、該シート226に、その蛍光体に不純物として含
まれる226Ra等の放射性元素や、環境放射線による放射
線エネルギー(蓄積記録情報に対するノイズとなる成分
である)が蓄積されることがあるが、上記のように画像
記録の直前に2次消去光源270から該シート226に消去光
を照射することにより、この放射線エネルギーも放出さ
れる。なお上記2次消去光は、遮光板271,272によって
遮られて、画像読取り前の蓄積性蛍光体シート226に照
射されないようになっている。
上記例では、蓄積性蛍光体シート226を第1巻取り軸2
22から第2巻取り軸223に巻き上げる間に画像記録(撮
影)と読取りとを交互に行なうようにしているが、まず
画像記録のみを行ない、次いで第2巻取り軸223から第
1巻取り軸222に蓄積性蛍光体シート226を巻き戻す際に
画像読取りと消去を行なうようにしてもよい。
次に第11,12および13図を参照して、本発明装置に用
いられる記録読取ユニットのさらに別の例について説明
する。この記録読取ユニット300の筺体325内には、一例
として板状の透明な支持体322A上に前述のような蓄積性
蛍光体の層322Bが形成されてなる蓄積性蛍光体シート32
2が配されている。このシート322においては、支持体32
2Aが蛍光体層322Bよりも大きく形成され、支持体322Aの
蛍光体層周囲部分は保持部322a,322b,322c,322dとされ
ている。また本実施例において上記シート322は、蛍光
体層322Bが支持体322Aの下側に位置するように配されて
いる。該シート322は、保持部322b,322dがレール323に
滑動自在に支持されて、筐体325内に保持される。すな
わち、このレール323を含む筐体325の上部は、放射線画
像記録(撮影)時に蓄積性蛍光体シート322を保持する
画像記録部332とされている。筐体325の縦横寸法は、蓄
積性蛍光体シート322の縦横寸法よりもやや大きい程度
とされている。そして第12図に示されるように筐体325
の一端部には、蓄積性蛍光体シート322の端面を臨む細
長い開口325aが設けられている。なおこの筐体325は、
画像記録部332に対向する部分を除き、例えば鉛板等の
放射線吸収材料で裏打ちする等して、撮影用放射線以外
の環境放射線等によって蓄積性蛍光体シート322がカブ
リを起こすことがないようにされている。
この記録読取ユニット300を用いる場合も、放射線画
像情報記録(撮影)は、分割撮影も含めて、先に説明し
た記録読取ユニット20,100,200を用いる場合と同様にし
て行なわれ、蓄積性蛍光体シート322は(詳しくは、こ
のシート322の下面側に形成された蓄積性蛍光体層322B
に)被写体の放射線画像情報が蓄積記録される。
筐体325内において蓄積性蛍光体シート322の下側に
は、画像読取部350が設けられている。この画像読取部3
50は、レーザ等の励起光源351、この励起光源351から射
出された励起光352を反射するミラー353、励起光352の
ビーム径を所定値に設定するビームエキスパンダ354、
励起光352を後述する回転多面鏡356の鏡面上に線像を結
ぶように入射させるシリンドリカルレンズ355、上記励
起光352を反射偏向する光偏向器である回転多面鏡356、
偏向された励起光352を反射してシート322の蛍光体層32
2B上において1次元的に走査させる長尺のミラー357、
蓄積性蛍光体シート322を挟む1対のニップローラから
なり定速で回転される副走査手段としての駆動ローラ35
8、励起光352による蓄積性蛍光体シート322上の走査線
(主走査線)に沿って受光面が延びるように配された長
尺フォトマルチプライヤー359、およびこの長尺フォト
マルチプライヤー359に沿って配された長尺の集光用反
射ミラー360を有している。また回転多面鏡356とミラー
357との間には、f・θレンズ361とシリンドリカルレン
ズ362とが配され、それにより励起光352は、蓄積性蛍光
体シート322上のいずれの位置においても一定のビーム
径に集束するようになっている。
前述のようにして蓄積性蛍光体シート322に被写体11
の放射線画像情報が蓄積記録された後、駆動ローラ358
が回転されることにより該シート322は前記開口325a側
に定速で移動される(第13図図示の状態)。なお放射線
画像情報記録がなされるとき、上記駆動ローラ358は蓄
積性蛍光体シート322の一端の保持部322aを挟持してお
り、したがって画像記録後駆動ローラ358が回転されれ
ば、蓄積性蛍光体シート322は直ちに上記のように移動
されうる。シート322が搬送されるとともに、前記励起
光源351と回転多面鏡356が作動され、励起光352が該シ
ート322上を走査する。それにより発せられた輝尽発光
光40は、直接、あるいは集光用反射ミラー360において
反射して、効率良くフォトマルチプライヤー359によっ
て検出される。上記のようにして励起光352の主走査が
なされるとともに、蓄積性蛍光体シート322が前述のよ
うに移動されて副走査がなされ、したがって該シート32
2からは2次元的に輝尽発光光40が読み取られる。
上述のようにこの記録読取ユニット300においては、
副走査のために蓄積性蛍光体シート322を移動させたと
き、該シート322は第13図に示すように、開口325aを通
って筐体352外に突出する。そして励起光352は開口325a
に近い位置においてシート322上を走査するようになっ
ているから、画像読取りが終了した時点では、蓄積性蛍
光体シート322のほぼ大部分が筐体325外に突出するよう
になる。したがって筐体325は、シート322の移動のため
のスペースを確保する必要なく、該シート322よりも若
干大きいサイズに形成されている。
以上説明のようにして画像読取りが終了したとき、蓄
積性蛍光体シート322はその保持部322cが駆動ローラ358
に挟持された状態となる。この状態になると次に駆動ロ
ーラ358は、前述の画像読取りの場合とは逆方向に回転
され、それにより蓄積性蛍光体シート322は筐体325内の
画像記録部322まで戻される。このとき、筐体325内の開
口325aに近い位置に設けられた消去部370を蓄積性蛍光
体シート322が通過し、該シート322は画像(残像)消去
を受ける。この消去部370は、シート322の上側に配され
た消去光源371から構成されている。
このようにして筐体325内には、再び放射線画像情報
の記録が可能な程度まで画像(残像)消去がなされた蓄
積性蛍光体シート322が収納されるので、このシート322
を用いて前述の画像記録(撮影)および読取りを繰り返
すことが可能となる。なお消去部370は、上記のような
消去光源371から構成する他、EL(エレクトロ・ルミネ
ッセンス)板等の面状光源を、画像記録位置の蓄積性蛍
光体シート322に下方、つまり蓄積性蛍光体層322B側か
ら対面するように配置して構成することもできる。この
場合は、シート322の支持体322Aは特に透明部材から形
成する必要はない。このような構成がとられる場合に
は、面状光源を利用して前述の2次消去が簡単に行なえ
る、という効果が得られる。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り、本発明の放射線画像情報記
録読取装置においては、放射線画像1画面の記録面積と
略等しい大きさの筐体内に画像記録部、読取部、消去部
がすべて収められてなる記録読取ユニットを用い、この
ユニット全体を移動させて分割撮影を行なうようにして
いるので、蓄積性蛍光体シートを循環搬送させる従来装
置に比べれば、極めて小型軽量に形成されうる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例装置の概略側面図、 第2図および第3図はそれぞれ、上記実施例装置の記録
読取ユニットの側面図と平面図、 第4図および第5図はそれぞれ、上記記録読取ユニット
に用いられたフォトマルチプライヤーの一部破断斜視図
と側断面図、 第6図は上記フォトマルチプライヤーの電気回路を示す
回路図、 第7図は上記実施例装置のシャッタと記録読取ユニット
の分割撮影時の状態を示す平面図、 第8図は上記実施例装置における蓄積性蛍光体シート上
の分割撮影領域を示す説明図、 第9図は本発明装置に用いられる記録読取ユニットの別
の例を示す立面図、 第10図は本発明装置に用いられる記録読取ユニットのさ
らに別の例を示す立面図、 第11図は本発明装置に用いられる記録読取ユニットのさ
らに別の例を示す概略斜視図、 第12図と第13図はそれぞれ、第11図の記録読取ユニット
の画像記録時、画像読取時の状態を示す一部破断立面図
である。 1,102,226,322……蓄積性蛍光体シート 4,101,280,332……画像記録部 5,111,229,325……筐体 10……放射線源、11……被写体 12……放射線、13……被写体載置台 15……ユニット移動手段、16……シャッタ 17……シャッタ操作手段、18……コントローラ 20,100,200,300……記録読取ユニット 21,121,251,351……励起光源 21A,121A,252,352……励起光 24,123,253,356……回転多面鏡 28,254,359……フォトマルチプライヤー 30,120,250,350……画像読取部 32,131,261,371……消去光源 33,130,260,370……消去部 40……輝尽発光光、43,46……ローラ部 45,228,358……駆動ローラ 48,145,224,225……モータ S……読取画像信号、S1,S2……作動制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−98340(JP,A) 特開 昭58−66934(JP,A) 実開 昭51−129463(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に蓄積性蛍光体シートを収納し、この
    シート上の画像1画面の記録面積と略等しい縦横寸法に
    形成された筐体、この筐体内において蓄積性蛍光体シー
    トを、被写体を透過した放射線が照射される撮影位置に
    保持して該シートに前記被写体の透過放射線画像情報を
    蓄積記録させる画像記録部、前記筐体内に配され、放射
    線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート上に励
    起光を照射し、この励起光照射により前記蓄積性蛍光体
    シートから発せられた輝尽発光光を光電的に読み取って
    画像信号を得る画像読取部、および前記筐体内に配さ
    れ、前記輝尽発光光の読取りがなされた後の蓄積性蛍光
    体シートに画像記録がなされるのに先行してこのシート
    上の残存放射線エネルギーを放出させる消去部を備えて
    なる記録読取ユニットと、 この記録読取ユニットに対して放射線入射側に該ユニッ
    トと別体にして設けられた、前記被写体を所定の撮影位
    置にセットするための撮影台と、 前記撮影位置に保持された前記シートに関して放射線入
    射側に設けられ、該シートの少なくとも一部を覆う大き
    さを有し、このシートの一部への放射線照射を阻止する
    遮蔽位置と、このシートの1画像記録領域の略全面への
    放射線照射を許す待避位置との間を移動可能にされたシ
    ャッタと、 外部からの操作により、前記シャッタを前記遮蔽位置と
    前記待避位置との間で移動させるシャッタ操作手段と、 前記記録読取ユニットを、前記撮影位置にある蓄積性蛍
    光体シートが略同一平面内で縦横方向に移動するように
    移動させるユニット移動手段と、 分割撮影の指令により、前記シャッタ操作手段を作動さ
    せて前記シャッタを前記遮蔽位置へ移動させるととも
    に、前記ユニット移動手段を作動させて、撮影位置にあ
    る前記シートのシャッタによって覆われない部分が順次
    変わって該シートの撮影領域が縦横方向の少なくとも一
    方において分割されるように記録読取ユニットを移動さ
    せる分割撮影操作手段とからなる放射線画像情報記録読
    取装置。
  2. 【請求項2】前記蓄積性蛍光体シートがエンドレスベル
    ト状に形成され、 このエンドレスベルト状の蓄積性蛍光体シートが、画像
    1画面の長さと略等しい距離離して配置された2組のロ
    ーラ部間に張架されて前記撮影位置に保持され、 前記蓄積性蛍光体シートの放射線画像が蓄積記録された
    部分を前記撮影位置から送り出して、該シートの他の部
    分を前記撮影位置に送る際に、この移動により励起光を
    副走査させて前記輝尽発光光の読取りを行なうように構
    成されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の放射線画像情報記録読取装置。
  3. 【請求項3】前記蓄積性蛍光体シートが前記撮影位置に
    固定され、 この蓄積性蛍光体シートの表面に沿って移動する移動体
    に前記画像読取部と、消去部とが搭載され、該移動体の
    移動により励起光を副走査させて前記輝尽発光光の読取
    りを行なうとともに、画像消去を行なうように構成され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の放
    射線画像情報記録読取装置。
  4. 【請求項4】前記蓄積性蛍光体シートが帯状の可撓性シ
    ートとして形成され、 この蓄積性蛍光体シートの一端、他端がそれぞれ第1,第
    2の巻取り軸に巻回されて、該シートが両軸間の撮影位
    置に張架され、 両軸間で蓄積性蛍光体シートを巻取り移動させることに
    より励起光を副走査させて、前記輝尽発光光の読取りを
    行なうように構成されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の放射線画像情報記録読取装置。
  5. 【請求項5】前記蓄積性蛍光体シートの端面に対向する
    筐体の一端部に、該シートを通過させる開口が設けら
    れ、 前記蓄積性蛍光体シートを、前記画像記録部から前記開
    口を通して筐体外に突出するように移動させることによ
    り、励起光を副走査させて前記輝尽発光光の読取りを行
    なうように構成されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の放射線画像情報記録読取装置。
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