JPH06100784B2 - 放射線画像情報記録読取装置 - Google Patents

放射線画像情報記録読取装置

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JPH06100784B2
JPH06100784B2 JP9455587A JP9455587A JPH06100784B2 JP H06100784 B2 JPH06100784 B2 JP H06100784B2 JP 9455587 A JP9455587 A JP 9455587A JP 9455587 A JP9455587 A JP 9455587A JP H06100784 B2 JPH06100784 B2 JP H06100784B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、被写体の透過放射線画像情報を記録した後、
該画像情報を電気的画像信号として読み取る放射線画像
情報記録読取装置、特に詳細には放射線エネルギーを蓄
積する蓄積性蛍光体シートに上記放射線画像情報を蓄積
記録し、そして該シートへの分割撮影が容易に行なえる
ようにした放射線画像情報記録読取装置に関するもので
ある。
(従来の技術) ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、β線、γ線、紫
外線、電子線等)を照射すると、この放射線のエネルギ
ーの一部がその蛍光体中に蓄積され、その後その蛍光体
に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギ
ーに応じて蛍光体が輝尽発光を示す。このような性質を
示す蛍光体を蓄積性蛍光体(輝尽性発光体)と言う。
この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線
画像情報を一旦蓄積性蛍光体のシート(以下、蓄積性蛍
光体シートと称する)に記録し、これを励起光で走査し
て輝尽発光させ、この輝尽発光光を光電的に読み取って
画像信号を得、この画像信号を処理して診断適性の良い
被写体の放射線画像を得る方法が提案されている(例え
ば特開昭55-12429号、同55-116340号、同55-163472号、
同56-11395号、同56-104645号など)。この最終的な画
像はハードコピーとして再生したり、あるいはCRT上に
再生したりすることができる。このような放射線画像情
報記録再生方法においては、蓄積性蛍光体シートは最終
的に画像情報を記録せず、上記のような最終的な記録媒
体に画像を与えるために一時的に画像情報を担持するも
のであるから、この蓄積性蛍光体シートは繰り返し使用
するようにしてもよく、またそのような繰返し使用すれ
ば極めて経済的である。
上記のように蓄積性蛍光体シートを再使用するには、輝
尽発光光が読み取られた後の蓄積性蛍光体シートに残存
する放射線エネルギーを、例えば特開昭56-11392号、同
56-12599号に示されるようにシートに光や熱を照射する
ことによって放出させて残存放射線画像を消去し、この
蓄積性蛍光体シートを再度放射線画像記録に使用すれば
よい。
そこで本出願人は、放射線画像を蓄積記録しうる蓄積性
蛍光体シートを所定の循環通路に沿って搬送する循環搬
送手段と、前記循環通路にあって、前記シートに被写体
を通して放射線を照射することにより、このシート上に
被写体の放射線画像情報を蓄積記録する画像記録部と、
前記循環通路にあって、前記画像記録部において放射線
画像情報を蓄積記録されたシートを走査する励起光を発
する励起光源およびこの励起光により走査されたシート
から発せられた輝尽発光光を読み取って画像信号を得る
光電取手段からなる画像読取部と、前記循環通路にあっ
て、前記画像読取部において画像読取りが行なわれた後
のシートに画像記録がなされるのに先行してこのシート
に残存する放射線エネルギーを放出させる消去部とを1
つの装置に組み込み、上記蓄積性蛍光体シートを上記各
部間を循環させて繰り返し使用するようにした放射線画
像情報読取装置を先に提案した(特開昭59-192240
号)。このような構造の放射線画像情報記録読取装置に
よれば、放射線画像情報の記録、読取りを連続的に能率
的に行なうことができる。
ところで、医療診断においては、例えば人体を正面と側
面から撮影する場合、あるいは造影剤注入前後の撮影等
の組撮影をする場合のように、同一の被写体を2回異な
った条件、方法で撮影して2枚の画像を比較して観察し
たい場合があり、このときは1枚の蓄積性蛍光体シート
に2つの画像を半分ずつ記録することが望まれる。もち
ろん、上記のような装置では、組撮影の各画像を別のシ
ートに記録しても、再生時に1枚の記録媒体あるいは1
つの表面画面上に2つの画像を並べて再生可能である
が、シートの節約(ランニンコストの低減)および処理
時間の短縮の上では、撮影時にも1枚のシートに2つの
画像を半分ずつ記録する方が好ましい。
また、上記のような組撮影でなくても、単に1枚のシー
トを2つあるいは3つ以上の領域に分割して、各領域に
画像を記録できれば、ランニングコストの節約という点
で好ましい。
そこで本出願人は先に、前述のように蓄積性蛍光体シー
トを循環搬送するタイプの放射線画像情報記録読取装置
において、上述の分割撮影を容易に行なえるようにした
放射線画像情報記録読取装置を提案した(特開昭61-983
40号)。この放射線画像情報記録読取装置は、先に述べ
たような蓄積性蛍光体シートの循環搬送手段と、画像記
録部と、画像読取部と、消去部とを備えてなる放射線画
像情報記録読取装置において、上記画像記録部にある蓄
積性蛍光体シートと放射線源との間に、分割撮影時に該
シートへの放射線照射を部分的に阻止するシャッタを設
けるとともに、このシャッタの移動を制御するシャッタ
操作手段を設け、さらに、分割撮影の指令により、この
シャッタ操作手段を作動させてシャッタを遮蔽位置へ移
動させるとともに、画像記録部において蓄積性蛍光体シ
ートを分割送りするように上記循環搬送手段を制御する
分割撮影操作手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
上記のシャッタは、蓄積性蛍光体シートの少なくとも一
部への放射線照射を阻止する遮蔽位置と、上記シートの
略全面への放射線の照射を許す待避位置との間を移動可
能に形成され、少なくとも蓄積性蛍光体シートの半分を
覆う大きさを有し、放射線吸収能の高い例えば鉛等の材
料で作られたものである。
このような構成の放射線画像情報記録読取装置によれ
ば、前述の分割撮影を容易に行なうことができる。
(発明が解決しようとする問題点) ところが上記構成の放射線画像情報記録読取装置は、蓄
積性蛍光体シートを循環通路に沿って循環搬送して、画
像記録部、読取部、消去部に順次送るようにしているの
で、大型化しやすいという問題があった。
そこで本発明は、蓄積性蛍光体シートへの分割撮影を容
易に行なうことができ、しかも小型に形成されうる放射
線画像情報記録読取装置を提供することを目的とするも
のである。
(問題点を解決するための手段及び作用) 本発明の放射線画像情報記録読取装置は、蓄積性蛍光体
シートを循環搬送通路に沿って画像記録部、読取部、消
去部に順次送る代わりに、蓄積性蛍光体シートを内蔵し
て画像記録、読取、消去機能を備えた小型の記録読取ユ
ニットを設け、このユニット全体あるいはその中で蓄積
性蛍光体シートを移動させて分割撮影を行なうように形
成したことを特徴とするものであり、具体的には上述の
記録読取ユニットと、被写体を透過した放射線が照射さ
れる撮影位置にある蓄積性蛍光体シートを略同一面内で
移動させる分割撮影用シート移動手段と、上記撮影位置
に保持された蓄積性蛍光体シートに関して放射線入射側
に設けられ、前述したような遮蔽位置と待避位置との間
を移動可能に形成されたシャッタと、外部からの操作に
よりこのシャッタを上記2つの位置の間で移動させるシ
ャッタ操作手段と、分割撮影の指令を受け、上記シャッ
タ操作手段を作動させてシャッタを上記遮蔽位置へ移動
させるとともに、上記分割撮影用シート移動手段を作動
させて、撮影位置にある蓄積性蛍光体シートのシャッタ
によって覆われない部分が順次変わるように該シートを
移動させる分割操作手段とから構成されたものである。
上記の記録読取ユニットは、 前述のような蓄積性蛍光体シートを収納するユニット筺
体の一端部に、後述の遮光カバーを通過させる開口を設
け、 この筺体内に、上記開口を通って筺体外に飛出し可能
で、飛出し時筺体に保持される側の端部にシート通過口
を有する遮光カバーを設け、 画像記録部は、上記筺体から飛び出した遮光カバー内の
撮影位置に配されたシートに、被写体を透過した放射線
を照射するように構成し、 上記画像記録部において放射線画像情報が蓄積記録され
た後の蓄積性蛍光体シートに励起光を照射し、それによ
り該シートから発せられた輝尽発光光を光電読取手段に
より読み取って画像信号を得る画像読取部は、蓄積性蛍
光体シートを上記撮影位置と、上記シート通過口を通っ
て筺体内に進入した位置との間で移動させる副走査手
段、および上記筺体内の前記開口に近い位置において蓄
積性蛍光体シート上に励起光を主走査させる主走査手段
を用いて走査読取りを行なうように形成し、 そして前述のような消去部によつて画像(残像)消去を
行なうようにしたことを特徴とするものである。
一方、分割撮影用シート移動手段としては、記録読取ユ
ニット全体を移動させる手段、あるいはこの記録読取ユ
ニットの中で蓄積性蛍光体シートを移動させる手段のい
ずれか、さらにはこのような2つの手段を組み合わせた
ものを用いることができる。
(作用) 上記のような副走査手段および主走査手段を有する画像
読取部において蓄積性蛍光体シートから放射線画像情報
を読み取る際、このシートは、筺体より飛び出している
遮光カバーから筺体内に進入するか、あるいは筺体内に
戻してから画像読取りを行なう場合は該筺体内から、飛
び出ている遮光カバー内に進入するようになる。つまり
副走査のためのシート移動スペースは、遮光カバーを筺
体外に飛び出させることによって確保されるので、記録
読取ユニットの筺体自体は装置非使用時に遮光カバーお
よび蓄積性蛍光体シートを収納できるだけの大きさに形
成されればよく、最小限、ほぼ上記シート1枚を収納で
きる程度の大きさまで小型化されうる。
(実施例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を詳細に説明
する。
第1図は本発明の第1実施例による放射線画像情報記録
読取装置を示す概略側面図である。この放射線画像情報
記録読取装置は、被写体11を下方から支持する被写体載
置台13と、X線管球等の放射線源10から発せられて被写
体11を透過したX線等の放射線12が照射される位置に配
される記録読取ユニット20と、この記録読取ユニット20
を被写体載置台13に沿って水平面内で2次元的に(すな
わち図中の矢印X方向およびそれに直角な方向に)移動
させるユニット移動手段15と、上記記録読取ユニット20
と被写体載置台13との間に配された放射線吸収能の高い
鉛製のシャッタ16と、このシャッタ16を図中の矢印X方
向に移動させるシャッタ操作手段17と、分割撮影コント
ローラ18とを備えている。上記ユニット移動手段15は、
矢印X方向に延ばして配された複数のスクリューロッド
80と、このスクリューロッド80を回転させるモータ81
と、上記スクリューロッド80に螺合する雌ネジ部を有し
て該ロッド80の回転により矢印X方向に移動するテーブ
ル82と、このテーブル82上において矢印X方向と直角な
方向(紙面に垂直な方向)に移動自在に保持されて記録
読取ユニット20に固定されたラック83と、このラック83
に噛合されたピニオン84と、このピニオン84を回転させ
てラック83を(すなわち記録読取ユニット20を)上記の
方向に移動させるモータ85と、モータ81,85の駆動を制
御する制御部86とから構成されている。
まず上記記録読取ユニット20について、その全体形状、
側面形状を示す第2図、第3図を参照して詳しく説明す
る。図示されるように遮光性の筺体25内には、板状の支
持体22A上に前述のような蓄積性蛍光体の層22Bが形成さ
れてなる蓄積性蛍光体シート22が配されている。このシ
ート22においては、支持体22Aが蛍光体層22Bよりも大き
く形成され、支持体22Aの蛍光体層周囲部分は保持部22
a、22b、22c、22dとされている。また本実施例において
上記シート22は、蛍光体層22Bが支持体22Aの下側に位置
するように配される。該シート22は、保持部22b、22dが
レール23に滑動自在に支持されることにより、筺体25内
に保持される。この筺体25の縦横寸法は、蓄積性蛍光体
シート22の縦横寸法よりもやや大きい程度とされてい
る。
第3図に示されるように、筺体25の図中右側の端部には
開口25aが設けられ、該筺体25内に収納された遮光カバ
ー26は、この開口25aを通って筺体25外に飛出し可能と
なっている。なお本実施例においては把手21をつかみ、
手操作で遮光カバー26を筺体25から飛び出させるように
しているが、この遮光カバー26は、駆動装置によつて移
動されて筺体25外に飛び出るようにしてもよい。上記遮
光カバー26の一端部、すなわち該遮光カバー26が筺体25
から飛び出したときこの筺体25に保持される側の端部に
は、シート通過口26aが設けられている。したがって遮
光カバー26の内部は、このシート通過口26aを介して筺
体25内と連通するようになっている。なお遮光カバー26
が筺体25内に収められたとき、蓄積性蛍光体シート22は
この遮光カバー26内に位置する。
被写体載置台13の上方に配されたX線管球等の放射線源
10は、遮光カバー26が筺体25から引き出された使用時状
態において、該遮光カバー26に対向する(第3図参
照)。なお筺体25および遮光カバー26の上面32以外の部
分は、例えば鉛板等の放射線吸収材料で裏打ちする等し
て、撮影用放射線以外の環境放射線等によって蓄積性蛍
光体シート22がカブリを起こすことがないようにされて
いる。
通常の放射線撮影時、被写体(被検者)11は、被写体載
置台13上で例えば仰向けに配される。そして蓄積性蛍光
体シート22は、後に詳述する駆動ローラ58の回転により
搬送されて、遮光カバー26内に全面的に入り込んだ撮影
位置にセットされる(第3図図示の状態)。またシャッ
タ16は放射線源10から発せられる放射線12を受けない待
避位置、つまり遮光カバー26内の蓄積性蛍光体シート22
の略全面に放射線12が照射されることを許容する位置
(第1図の実線表示の位置)に配される。この状態で放
射線源10が作動されると、被写体11を透過した放射線12
が蓄積性蛍光体シート22に照射され、該シート22に(詳
しくは、このシート22の下面側に形成された蓄積性蛍光
体層22Bに)被写体11の放射線画像情報が蓄積記録され
る。なお遮光カバー26内において蓄積性蛍光体シート22
は、前記筺体25のレール23とほぼ一線に揃うレール27に
よって保持される。このように本実施例においては、撮
影位置に蓄積性蛍光体シート22を保持するレール27と、
放射線を透過させる遮光カバー上面32とから画像記録部
40が構成されている。
なお遮光カバー26内において、蓄積性蛍光体シート22の
上方側に、被写体11からの散乱放射線を吸収するグリッ
ドや、このグリッドに加えてそれを往復移動させる手段
も備えたいわゆるブッキー装置が設けられてもよい。
筺体25内の下部には、画像読取部50が設けられている。
この画像読取部50は、レーザ光源51、このレーザ光源51
から射出された励起光としてのレーザ光52を反射するミ
ラー53、レーザ光52のビーム径を所定値に設定するビー
ムエキスパンダ54、レーザ光52を後述する光偏向器56の
鏡面上に光偏向器56の回転軸に垂直な方向の軸線を結ぶ
ように入射させるシリンドリカルレンズ55、上記レーザ
光52を反射偏向する回転多面鏡等の光偏向器56、偏向さ
れたレーザ光52を反射してシート22上(詳しくは前記蓄
積性蛍光体層22B上)において1次元的に走査させる長
尺のミラー57、蓄積性蛍光体シート22を挟む1対のニッ
プローラからなり、定速で回転される副走査手段とての
駆動ローラ58、レーザ光52による蓄積性蛍光体シート22
上の走査線(主走査手段)に沿って受光面が延びるよう
に配された、光電読取手段としての長尺光電子増倍管
(フォトマルチプライヤー)59、およびこの長尺光電子
増倍管59に沿って配された長尺の集光用反射ミラー60を
有している。また光偏向器56とミラー57との間には、f
・θレンズ61とシリンドリカルレンズ62とが配され、そ
れによりレーザ光52は、蓄積性蛍光体シート22上のいず
れの位置においても一定のビーム径に集束するようにな
っている。
前述のようにして蓄積性蛍光体シート22に被写体11の放
射線画像情報が蓄積記録された後、駆動ローラ58が回転
されることにより該シート22は、遮光カバー26内から筺
体25側に定速で移動される(第4図図示の状態)。なお
放射線画像情報記録がなされるとき、上記駆動ローラ58
は蓄積性蛍光体シート22の一端の保持部22aを挟持して
おり、したがって画像記録後駆動ローラ58が回転されれ
ば、蓄積性蛍光体シート22は直ちに上記のように搬送さ
れうる。シート22が搬送されるとともに、前記レーザ光
源51と光偏向器56が作動され、レーザ光53が該シート22
上を走査する。この蓄積性蛍光体シート22の、レーザ光
52の照射を受けた箇所からは、該シート22に蓄積記録さ
れていた放射線画像情報を担う輝尽発光光63が発せられ
る。この輝尽発光光63は直接、あるいは集光用反射ミラ
ー60において反射して、効率良く長尺光電子増倍管59に
よって検出される。上記のようにしてレーザ光52の主走
査がなされるとともに、蓄積性蛍光体シート22が前述の
ように移動されて副走査がなされ、したがって該シート
22からは2次元的に前記輝尽発光光63(すなわち放射線
画像情報)が読み取られる。長尺光電子倍増管59が出力
する読取画像信号は読取回路64において増幅、デジタル
化さらには画像処理等の処理を受ける。こうして得られ
たデジタルの読取画像信号Dは、第1図図示の画像再生
装置90に送られて、上記放射線画像情報の再生に供せら
れる。この画像再生装置90は、CRT等のディスプレイ手
段でもよいし、感光フィルムに光走査記録を行なう記録
装置であってもよいし、あるいはそのために画像信号を
一旦光ディスク、磁気ティスク等の画像ファイルに記憶
させる装置に置き換えられてもよい。また上記画像信号
は電波により、医療スタッフや機材が揃った遠隔地に送
り、そこで放射線画像の再生、診断に供せられるように
してもよい。
ここで本装置においては、副走査のために蓄積性蛍光体
シート22を駆動ローラ58によって移動させたとき、該シ
ート22は第4図に示すように、シート通過口26aを通っ
て遮光カバー26内から筺体25内に進入する。そしてレー
ザ光52は筺体25の開口25aに近い位置においてシート22
上を走査するようになっており、画像読取りが終了した
時点で蓄積性蛍光体シート22は、筺体25内に位置するよ
うになる。したがって筺体25は、シート22の副走査のた
めのスペースを確保する必要なく、前述のように該シー
ト22よりも若干大きいサイズに形成されればよいことに
なる。
以上説明のようにして画像読取りが終了したとき、蓄積
性蛍光体シート22はその保持部22cが駆動ローラ58に挟
持され、レール23によって支持された状態となる。この
状態にある蓄積性蛍光体シート22の下方には、消去部70
が設けられている。この消去部70は一例として、シート
22に下側から対向する面状の消去光源71から構成されて
いる。この消去光源71は例えばLEDパネル、EL(エレク
トロ・ルミネッセンス)板等からなり、シート22の蓄積
性蛍光体の励起波長領域の光を主に発するものであり、
シート22からの画像読取りが終了すると点灯される。画
像読取り後に蓄積性蛍光体シート22に残存していた放射
線エネルギーは、シート22に(詳しくは蓄積性蛍光体層
22Bに)上記のような光が照射されることにより該シー
ト22から放出される。
このようにして筺体25内には、再び放射線画像情報の記
録が可能な程度まで画像(残像)消去がなされた蓄積性
蛍光体シート22が収納されるので、このシート22を用い
て前述の画像記録(撮影)および読取りを繰り返すこと
が可能となる。なお消去光源71としては、前述のLEDパ
ネル等の面状光源の他、例えば特開昭56-11392号に示さ
れるようなタングステンランプ、ハロゲンランプ、赤外
線ランプ、キセノンフラッシュランプ、蛍光灯等が任意
に選択使用されうる。このようなランプ類を消去光源と
して用いる場合、筺体25内に停止した蓄積性蛍光体シー
ト22に全面的に消去光を照射するには、ランプを多数並
べて配置すればよいし、あるいは棒状の光源を駆動ロー
ラ58の近傍に並設し、次回の放射線画像情報記録の前に
筺体25内から遮光カバー26内に搬送される蓄積性蛍光体
シート22に消去光を照射して残像消去を行なうようにし
てもよい。このようにシート22の搬送時に残像消去を行
なう場合には、シート22の支持体22Aを透明部材から形
成しておけば、該シート22の上側から支持体22A越しに
蛍光体層22Bに消去光を照射することもできる。
次に、分割撮影について説明する。前述したコントロー
ラ18の操作ボタン18Aを押して分割撮影が指示される
と、このコントローラ18からユニット移動手段15,シャ
ッタ操作手段17にそれぞれ作動制御信号S1,S2が送られ
る。シャッタ操作手段17はこの作動制御信号S2を受ける
と、シャッタ16を第1図において右方に突出させ、その
中央部が放射線源10に正対する遮蔽位置(第1図の2点
鎖線表示位置)に配置する。第5図に示すようにシャッ
タ16は、その中央部に四角い開口16Aを有しており、こ
の開口16Aは、遮光カバー26内に蓄積性蛍光体シート22
の約1/4の面積に形成されている。一方ユニット移動手
段15の制御部86は、上記作動制御信号S1を受けるとモー
タ81,85を駆動させ、まず記録読取ユニット20を、遮光
カバー26内の蓄積性蛍光体シート22の約1/4の部分が上
記開口16Aに対向する位置(第5図図示の位置)に移動
させる。この状態で前述のようにして放射線源10が作動
されると、シャッタ16の開口16Aを通過した放射線12の
みが蓄積性蛍光体シート22に照射され、該シート22の4
分割領域1A(第6図参照)に、被写体11の放射線画像が
分割撮影される。
次に例えばコントローラ18の別の操作ボタン18Bが押さ
れると、ユニット移動手段15は記録読取ユニット20を第
5図中の左方向に移動させ、蓄積性蛍光体シート22の別
の4分割領域1B(第6図参照)が上記開口16Aに対向す
る状態にする。この状態下で放射線源10が作動される
と、上述の場合と同様にして、被写体11の放射線画像が
上記領域1Bに分割撮影される。
以下、同様にして記録読取ユニット20の移動および放射
線源10の作動が繰り返されることにより、蓄積性蛍光体
シート22の4分割領域1C,1D(第6図参照)に分割撮影
がなされうる。なお勿論ながら、4つの4分割領域1A〜
1Dを全部使用せず、そのうちの3つ以下の領域を用いて
撮影を行なっても構わない。また記録読取ユニット20の
移動は、上記のように操作ボタン18Bを手動操作するこ
とによって行なう他、例えば放射線源10の作動を検出し
た信号をコントローラ18に入力して、1撮影終了毎に順
次自動的になされるようにしてもよい。
以上の分割撮影が終了したことを示す信号が例えば手動
操作によってコントローラ18に入力されると、該コント
ローラ18に制御されてユニット移動手段15およびシャッ
タ操作手段17が作動し、記録読取ユニット20は遮光カバ
ー26の中央部が放射線源10に正対する位置に戻され、一
方シャッタ16は前述した退避位置に戻される。そして分
割撮影がなされた蓄積性蛍光体シート22の部分は、先に
述べた通常撮影の場合と同様にして画像読取部50に送ら
れ、そこでこの分割撮影による放射線画像情報が読み取
られる。読み取られた放射線画像は、第1図図示の画像
再生装置90において、分割撮影フォーマットと同じフォ
ーマットで表示あるいは再生記録される。
以上4分割撮影が行なわれるように形成された実施例に
ついて説明したが、本発明の放射線画像情報記録読取装
置はその他、2分割、3分割撮影等を行なうように構成
することも勿論可能である。例えば2分割撮影を行なわ
せる場合、シャッタは前述のような開口16Aを備える必
要は無く、遮光カバー26内の蓄積性蛍光体シート22の約
1/2の領域を覆う遮蔽位置と、遮光カバー26に対向する
位置から完全に待避した位置との間で移動可能に形成す
ればよい。
また上記実施例では、分割撮影のために記録読取ユニッ
ト20全体を動かすことにより、蓄積性蛍光体シート22を
シャッタ16に対して移動させているが、蓄積性蛍光体シ
ート22の分割領域を第1図の左右方向のみに並ぶように
設定する場合は、駆動ローラ58を利用して蓄積性蛍光体
シート22を遮光カバー26内で移動させるようにしてもよ
い。さらに、前述の4分割撮影等、蓄積性蛍光体シート
22を縦横方向に分割して分割撮影を行なう場合には、第
1図の左右方向へのシート移動を駆動ローラ58によって
行なう一方、この移動と直角な方向へのシート移動は記
録読取ユニット20全体を移動させて行なうようにしても
よい。
また前述のように支持体22Aを透明部材から形成すれ
ば、第7図に示す第2実施例におけるように、面状の消
去光源71を、シート22を挟んで画像読取部50とは反対側
に位置することもできる。なおこの第7図において、前
記第1〜4図中の要素と同等の要素には同番号を付して
あり、それらについての説明は省略する。またこの第7
図には記録読取ユニットのみを示してあるが、その他の
機械は、例えば第1図に示されるものを用いればよい
(以下、同様)。
さらに消去光源71は筺体25内に設ける他、第8図に示す
第3実施例におけるように、遮光カバー26内に配置して
もよい。
なお、蓄積性蛍光体シート22が消去部70において画像
(残像)消去を付けた後、長期間使用されないで筺体25
内に貯えられていた場合等には、該シート22に、その蛍
光体に不純物として含まれる226Ra等の放射性元素や、
環境放射線による放射線エネルギー(蓄積記録情報に対
するノイズとなる成分である)が蓄積されることがある
が、画像記録の直前に消去光源71から該シート22に消去
光を照射することにより、この放射線エネルギーも放出
される(いわゆる2次消去)。また前述の面状光源を消
去光源として用いる場合にも、画像読取り終了後蓄積性
蛍光体シート22を筺体25内に戻したとき直ちに画像(残
像)消去を行なわないで、次回の放射線画像情報記録の
直前に消去を行なうようにしてもよい。この場合には、
残像消去と上記2次消去とを一度に実行できる。またこ
の場合、蓄積性蛍光体シート22上に残っていた残像成分
としての放射線エネルギーは、いわゆるフェーディング
によってある程度自然に放出されうるから、残像消去の
ための消去光光量を低減しうるという効果も得られる。
また以上説明した実施例においては、蓄積性蛍光体シー
ト22への放射線曝射側と反対側から画像読取りを行なう
ようにしているが、例えば第9図に示す第4実施例にお
けるように、レーザ光52を蓄積性蛍光体シート22への放
射線曝射側から照射し、そして該シート22はその蛍光体
層が放射線曝射側に位置するように配置することによ
り、放射線曝射側と同じ側から画像読取りを行なうこと
も可能である。また画像記録後蓄積性蛍光体シート22を
一旦高速で筺体25内に戻し、次いで該筺体25内から遮光
カバー26内にシート22を移送させて、その際に画像読取
りを行なうようにしてもよい。この場合には、画像読取
り前の蓄積性蛍光体シート22が、放射線透過性の遮光カ
バー上面32に対向する位置から素早く退出することにな
るので、該シート22が環境放射線等によってカブリを生
じることが防止できる。
ところで、撮影条件の変動による影響をなくし、あるい
は観察読影適性の優れた放射線画像を得るためには、蓄
積性蛍光体シート22に蓄積記録された放射線画像情報の
記録状態、あるいは胸部、腹部などの被写体11の部位、
単純撮影、造影撮影などの撮影方法等によって決定され
る記録パターン(以下、これらを「蓄積記録情報」と総
称する)を観察読影のための可視像の出力に先立って把
握し、この把握した蓄積記録情報に基づいて、読取回路
64における読取ゲイン、収録スケールファクター等の読
取条件、あるいは画像処理条件を決定することができ
る。このように可視像の出力に先立って放射線画像の蓄
積記録情報を把握する方法として、特開昭58-67240号に
開示された方法が知られている。この方法は、観察読影
のための可視像を得る読取り操作(以下、「本読み」と
いう。)の際に照射すべき励起光よりも低いレベルの励
起光を用いて、上記本読みに先立って予め蓄積性蛍光体
シート22に蓄積記録されている放射線画像の蓄積記録情
報を把握するための読取り操作(以下、「先読み」とい
う。)を行ない、放射線画像の蓄積記録の概要を把握
し、本読みを行なうに際して、この先読み情報に基づい
て前記読取ゲインや収録スケールファクター等の読取条
件あるいは画像処理条件を最適に決定するものである。
以上述べた第1〜4実施例装置においても、上記の「先
読み」と「本読み」とを容易に実行することができる。
すなわち、まず最初に遮光カバー26内から筺体25内に蓄
積性蛍光体シート22を送りながら「先読み」を行ない、
その後一旦蓄積性蛍光体シート22を遮光カバー26内に戻
し(このとき消去光源71は点灯させない)、次いで再度
蓄積性蛍光体シート22を遮光カバー26内から筺体25内に
送りながら「本読み」を行なうようにすればよい。また
上記のように一旦蓄積性蛍光体シート22を遮光カバー26
内に戻さず、「先読み」終了後筺体25内から遮光カバー
26内に蓄積性蛍光体シート22を移送し、その際に「本読
み」を行なうようにしてもよい。
また以上説明した各実施例においては、消去光源71が筺
体25内あるいは遮光カバー26内に設置されているが、室
内照明光を消去光源として利用することもできる。第1
0、11および12図は、そのように形成された本発明の第
5、6および7実施例装置の記録読取ユニットを示すも
のである。
第10図の第5実施例においては遮光カバー26の上面が開
放され、この部分に遮光幕75が配されている。この遮光
幕75は筺体25内の巻上げ機76によって巻き上げられるよ
うになっており、放射線面像情報記録の前に巻き上げら
れて、遮光カバー26内の蓄積性蛍光体シート22を露出さ
せる。こうして露出されたシート22は、上述の室内照明
光によって残像消去あるいは前記2次消去を受けること
ができる。なお上記遮光幕75は消去が行なわれた後、蓄
積性蛍光体シート22に外光が照射されないように、遮光
カバー26の上面を覆う状態に設定される。
第11図の第6実施例においては、遮光カバー26の上面32
が透明部材から形成され、遮光幕75はこの上面32とシー
ト22との間に配されている。この装置において遮光幕75
は、巻上げ機76によって巻上げ、繰出し自在とされてい
る。
第12図の第7実施例においては、遮光カバー26の上面が
取外し自在とされている。この装置においては、上記上
面32を取り外すことによって遮光カバー26内の蓄積性蛍
光体シート22が露出される。こうして露出されたシート
22は上記の場合と同様に、室内照明光によって残像消去
あるいは前記2次消去を受けることができる。ここで以
上のように室内光を消去光源として利用する場合、室内
光だけで消去を行なうことも可能であるが、消去に長時
間を要するので、小規模な消去光源を装置内に持ち、室
内光とあわせて消去を行なえば短時間で消去が可能にな
る。
なお、先に説明した長尺光電子増倍管59については、例
えば特開昭62-16666号等に詳しい説明がなされている
が、ここで第13,14図を参照して簡単に説明する。第13
図(A),(B)に示す光電子増倍管59は、一般にボッ
クス形と称される電極構造を有するものである。この光
電子増倍管59は、ガラス等により形成され内部が真空と
された本体151内に、長尺の受光面152に対向して光電子
放出を行う光電陰極(光電面)153が設けられ、この光
電陰極153の下方に複数(本例では13個)の四半円筒状
の二次電子放出効果を有する電極(ダイノード)154〜1
66が組み合わされた増倍部167が配設されてなる。この
増倍部167の最下端のダイノード166に対向してシールド
電極168が設けられ、さらにこのシールド電極168内に
は、上記増倍部167で増倍された電子流を集めて信号と
して外部に取り出す陽極169が配されている。これらの
各電極はそれぞれ、受光面152と反対側に設けられた端
子群170の各端子172と1対1に対応して電気的に接続さ
れている。また、前記ダイノード154〜165およびシール
ド電極168は、絶縁体で形成された支持部材171により本
体151内に固定保持されている。なおシールド電極168
は、特に設けられなくてもよい。
第14図は上記光電子増倍管59を駆動し光電出力を取り出
す電気回路180を示している。なおこの第14図において
光電子増倍管59の各部分には、第13図中と同一の符号を
付してある。光電陰極153には負高圧印加端子181を介し
て負の高電圧が印加されている。また、負高圧印加端子
181に印加された負の高電圧はブリーダ抵抗群182により
分圧され、ダイノード154,166にそれぞれ印加されてい
る。また、シールド電極168は接地されており、陽極169
は抵抗183を介して接地されると共に増幅器184の一方の
端子に入力されている。増幅器184の他方の端子は接地
されており、出力端子185より光電変換された画像情報
が電気信号として取り出される。なお長尺光電子増倍管
59としては、以上述べたボックス形電極構造を有するも
のに限らず、その他例えば前記特開昭62-16666号にも示
されるように、ベネシアン・ブラインド形と称される電
極構造を有するもの等が使用されてもよい。
本発明において用いられる光電読取手段は特にこの長尺
電子増倍管59に限られるものではなく、例えば特開昭59
-192240号に示されるように、比較的小さな受光面を有
する光検出器と光ガイドとが光学的に結合されてなるも
の等が使用されてもよい。しかし上述の長尺光電子増倍
管59は、大型の上記光ガイドを用いることによる装置の
大型化、また該光ガイドから輝尽発光光が漏出してしま
うことによる光検出効率の低下、さらには複雑な形状の
光ガイドを形成することによる装置のコスト上昇を一挙
に解消することができるので、特に好適である。またこ
のような長尺光電子増倍管59を用いる場合には、前述の
集光用反射ミラー60と組み合わせて用いる他、例えば特
開昭62-16668号に示されるように積分筒と組み合わせた
り、さらには特開昭62-16669号に示されるように、上記
積分筒と反射光学素子とを組み合わせる等して集光効率
向上を図ることもできる。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り本発明の放射線画像情報記録読
取装置は、画像読取り時蓄積性蛍光体シートと、筺体と
この筺体から飛び出した遮光カバーとの間で励起光副走
査のために移送させる記録読取ユニットを用いているの
で、極めて小型軽量に形成されうる。したがって本発明
装置は、医療診断用の装置を積載するスペースを広く確
保し難い移動車、船舶等においても容易に積載可能であ
り、従来放射線撮影が不可能であった場所において通常
の放射線撮影および分割撮影を可能にして、医療診断技
術の向上に大きく寄与するものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例による放射線画像情報記録
読取装置を示す概略側面図、 第2図は上記実施例装置の記録読取ユニットを示す斜視
図、 第3図および第4図はそれぞれ、上記記録読取ユニット
の画像記録時、画像読取り時の状態を示す側断面図、 第5図は上記実施例装置のシャッタと記録読取ユニット
の分割撮影時の状態を示す平面図、 第6図は上記実施例装置における蓄積性蛍光体シート上
の分割撮影領域を示す説明図、 第7、8、9、10、11および12図はそれぞれ、本発明の
第2、3、4、5、6、および7実施例の記録読取ユニ
ットを示す側断面図、 第13図(A)は本発明装置に用いられる長尺光電子増倍
管を示す斜視図、 第13図(B)はそのI−I線断面図、 第14図は上記光電子増倍管の駆動回路を示す回路図であ
る。 10……放射線源、11……被写体 12……放射線、13……被写体載置台 15……ユニット移動手段、16……シャッタ 17……シャッタ操作手段、18……コントローラ 20……記録読取ユニット、22……蓄積性蛍光体シート 25……筺体、25a……筺体の開口 26……遮光カバー 26a……遮光カバーのシート通過口 30……放射線源収納部、32……筺体上面 40……画像記録部、50……画像読取部 51……レーザ光源、52……レーザ光 53、57、60……ミラー、55、61、62……レンズ 56……光偏向器、58……駆動ローラ 59……光電子増倍管、63……輝尽発光光 64……読取回路、70……消去部 71……消去光源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射線画像情報を蓄積記録しうる蓄積性蛍
    光体シートを収納し、一端部に開口が設けられた筺体、
    この筺体内に、前記開口を通って筺体外に飛出し可能に
    収納され、飛出し時前記筺体に保持される側の端部にシ
    ート通過口が設けられた遮光カバー、前記筺体から飛び
    出した遮光カバー内の撮影位置に配されたシートに、被
    写体を透過した放射線を照射することにより、このシー
    ト上に該放射線画像情報を蓄積記録する画像記録部、前
    記シートを前記撮影位置と、前記シート通過口を通って
    筺体内に進入した位置との間で移動させる副走査手段並
    びに前記筺体内の前記開口に近い位置において前記シー
    ト上に励起光を主走査させる主走査手段を含み、前記放
    射線画像情報が蓄積記録された後の前記シートに励起光
    を照射し、この励起光照射により該シートから発せられ
    た輝尽発光光を光電読取手段により読み取って画像信号
    を得る画像読取部、およびこの画像読取部において画像
    読取りが行なわれた後のシートに画像記録がなされるの
    に先行して、このシートに残存する放射線エネルギーを
    放出させる消去部を備えてなる記録読取ユニットと、 前記撮影位置に保持された前記シートに関して放射線入
    射側に設けられ、該シートの少なくとも一部を覆う大き
    さを有し、このシートの一部への放射線照射を阻止する
    遮蔽位置と、このシートの1画像記録領域の略全面への
    放射線照射を許す待避位置との間を移動可能にされたシ
    ャッタと、 外部からの操作により、前記シャッタを前記遮蔽位置と
    前記待避位置との間で移動させるシャッタ操作手段と、 前記撮影位置にある蓄積性蛍光体シートを、略同一平面
    内で移動させる分割撮影用シート移動手段と、 分割撮影の指令により、前記シャッタ操作手段を作動さ
    せて前記シャッタを前記遮蔽位置へ移動させるととも
    に、前記分割撮影用シート移動手段を作動させて、撮影
    位置にある前記シートのシャッタによって覆われない部
    分が順次変わるように該シートを移動させる分割撮影操
    作手段とからなる放射線画像情報記録読取装置。
  2. 【請求項2】前記蓄積性蛍光体シートとして支持体上に
    蓄積性蛍光体層が形成されたものを用い、該シートを前
    記遮光カバー内において、前記支持体側から放射線が照
    射されるように配し、前記画像読取部において前記蛍光
    体層側から前記シートに励起光を照射するように形成さ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    放射線画像情報記録読取装置。
  3. 【請求項3】前記分割撮影用シート移動手段が、前記記
    録読取ユニット全体を移動させるものであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項または第2項記載の放射線
    画像情報記録読取装置。
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