JPH057577A - 放射線画像変換装置 - Google Patents

放射線画像変換装置

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JPH057577A
JPH057577A JP3161915A JP16191591A JPH057577A JP H057577 A JPH057577 A JP H057577A JP 3161915 A JP3161915 A JP 3161915A JP 16191591 A JP16191591 A JP 16191591A JP H057577 A JPH057577 A JP H057577A
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phosphor plate
lead
containing sheet
photostimulable phosphor
sheet
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JP3161915A
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Kenji Ishiwatari
健司 石渡
Shiro Takeda
志郎 武田
Fumihiro Namiki
文博 並木
Takasuke Haraki
貴祐 原木
Hideyuki Hirano
秀幸 平野
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B42/00Obtaining records using waves other than optical waves; Visualisation of such records by using optical means
    • G03B42/02Obtaining records using waves other than optical waves; Visualisation of such records by using optical means using X-rays
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/20Measuring radiation intensity with scintillation detectors
    • G01T1/2012Measuring radiation intensity with scintillation detectors using stimulable phosphors, e.g. stimulable phosphor sheets

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、剛体もしくは可撓性に乏しい輝尽蛍
光体板を用いた放射線画像変換装置に関し、輝尽蛍光体
板を透過した放射線が散乱されて再び該輝尽蛍光体板に
照射されることを防止するとともに装置の小型化、構造
の簡単化を図る。 【構成】含鉛シートと、該含鉛シートを移動させるシー
ト移動機構とを備え、撮影に先立って含鉛シートを輝尽
蛍光体板の背面に移動し読取りに先立って含鉛シートを
輝尽蛍光体板の背面から退避させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剛体もしくは可撓性に
乏しい輝尽蛍光体板を用いた放射線画像変換装置に関
し、詳しくは、撮影に際し散乱放射線を減らす構造を備
えた放射線画像変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、X線フィルム等に放射線画像を記
録してこの放射線画像の記録されたフィルムをそのまま
観察,診断等に供していたそれまでのシステムに代わ
り、シート状もしくはパネル状に形成した輝尽蛍光体に
被写体を透過した放射線を照射して該輝尽蛍光体に放射
線画像を蓄積記録し、その後この放射線画像を光電的に
読み取って画像信号を得、該画像信号に適切な画像処理
を施した後再生画像を得るシステムが利用されてきてい
る。この輝尽蛍光体を用いるシステムの基本的な方式と
しては、米国特許公報第3,859,527号に詳述さ
れている。ここで輝尽蛍光体とは、X線、α線、β線、
γ線等の放射線が照射されるとその放射線のエネルギー
の一部をしばらくの間内部に蓄積し、この間に赤外光、
可視光、紫外光等の励起光が照射されると蓄積されたエ
ネルギーを輝尽発光光として放出する蛍光体をいい、そ
の蛍光体の種類によりエネルギーを蓄積し易い放射線の
種類、輝尽発光光を放出し易い励起光の波長、放出され
る輝尽発光光の波長等はそれぞれ異なっている。
【0003】この輝尽蛍光体を用いたシステムは、この
輝尽蛍光体に照射される放射線のエネルギーと励起光の
照射により放出される輝尽発光光の光量とが広いエネル
ギー範囲に亘って比例することが認められており、また
励起光の光量によりこの比率を代えることができ、した
がって、放射線露光量の変動に影響されない放射線画像
を得ることができる。また人体のX線画像を得るシステ
ムにおいてはX線撮影における人体の被爆線量を低減化
することもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記輝尽蛍光体がパネ
ル状に形成された、剛体もしくは十分な可撓性のない輝
尽蛍光体板を備えた撮影記録部と、放射線画像が蓄積記
録された後の輝尽蛍光体板に励起光を照射して該輝尽蛍
光体板から放出された輝尽発光光を受光することにより
画像信号を得る読取ユニットとを備えた放射線画像変換
装置において、上記輝尽蛍光体板にX線等の放射線を照
射した際に、その照射された放射線の一部が輝尽蛍光体
板を透過し装置内部で散乱されて再度輝尽蛍光体板に入
射し、これにより輝尽蛍光体板に蓄積記録された放射線
画像の鮮鋭度が低下し、この放射線画像を読み取って得
た画像信号に基づいて再生した可視画像が不鮮明なもの
となってしまうという問題がある。
【0005】この問題を解決する方法の一つとして、X
線フィルムを用いた従来の装置と同様に、輝尽蛍光体板
の裏面側に剛体の鉛板を備え、輝尽蛍光体板を透過した
放射線をこの鉛板に吸収させてそれ以上放射線が装置の
内部に入り込まないようにすることが考えられる。X線
フィルムを用いた従来の装置の場合は撮影終了後X線フ
ィルムを取出して現像処理を行うため上記のように鉛板
を配置しても問題とはならないが、輝尽蛍光体板を用い
た場合は、撮影終了後、輝尽蛍光体板と読取ユニットと
を互いに近接させた状態に配置して輝尽蛍光体板に蓄積
記録された放射線画像の読取りを行なう必要があり、こ
のため輝尽蛍光体板の裏面側に鉛板を配置すると読取り
を行なう際に輝尽蛍光体板と読取ユニットとを近接した
状態におくことが困難となり、装置の小型化、装置の構
造の簡単化に対し重大な障害となる。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、輝尽蛍光体板
を透過した放射線が散乱されて再び該輝尽蛍光体板に照
射されることを防止するとともに、装置の小型化、構造
の簡単化を図った放射線画像変換装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の放射線画像変換装置は、放射線画像を蓄積記
録する輝尽蛍光体板を備えた撮影記録部と、この輝尽蛍
光体板に放射線画像が蓄積記録された後に該輝尽蛍光体
板に励起光を照射し該輝尽蛍光体板から放出された輝尽
発光光を受光して上記放射線画像を担持する画像信号を
得る読取ユニットとを備えた放射線画像変換装置に関
し、放射線を吸収する可撓性を有する含鉛シートとこの
含鉛シートを移動させるシート移動機構とを備えたもの
である。
【0008】ここで上記含鉛シートは、上記シート移動
機構により、上記輝尽蛍光体板に放射線画像が蓄積記録
される撮影に先立って上記輝尽蛍光体板の背面に移動さ
れ、上記画像信号を得る読取りに先立って輝尽蛍光体板
の背面から退避される。尚上記シート移動機構は、含鉛
シートを輝尽蛍光体板の背面とそこから退避した位置と
の間を移動できるように構成されていればよく、その具
体的な移動方式が制限されるものではない。例えば上記
含鉛シートを巻取るように構成してもよく、また巻取ら
ずに他の邪魔にならない位置に移動させるように構成し
てもよい。
【0009】また、本発明においては輝尽蛍光体板と読
取ユニットとの配置関係についても特に限定されるもの
ではないが、例えば読取ユニットは、輝尽蛍光体板の背
面側から励起光を照射するとともに輝尽蛍光体板の背面
側に放出される輝尽発光光を読取るように輝尽蛍光体板
の背面側に備えられる。
【0010】
【作用】本発明の放射線画像変換装置は、可撓性の含鉛
シートと、この含鉛シートを輝尽蛍光体板の背面とそこ
から退避した位置との間で移動させるシート移動機構と
を備え、撮影時には輝尽蛍光体板の背面に含鉛シートを
配置するようにしたため、輝尽蛍光体板を透過した放射
線はこの含鉛シートに吸収され、したがって散乱放射線
が輝尽蛍光体板に入射して放射線画像の鮮鋭度を低下さ
せてしまうことが防止される。またこの含鉛シートは読
取りに先だって退避されるため、輝尽蛍光体板と読取ユ
ニットとが容易に互いに近接した状態とされ、したがっ
てこの含鉛シートが読取りの支障とならずに済むことと
なる。このように可撓性を有する含鉛シートを移動させ
るようにしたため、X線フィルムにX線画像を記録する
従来のシステムで採用されていた剛体の鉛板をそのまま
輝尽蛍光体板を用いた装置に適用した場合と比べ鉛板
(含鉛シート)の移動が簡単となり、装置の小型化、構
造の簡単化が実現されることとなる。
【0011】ここで含鉛シートは可撓性を有しているた
めこれを巻き取ることにより輝尽蛍光体板の背面から退
避させるように構成してもよく、このように構成した場
合は含鉛シートを退避させておくスペースが僅かで済
み、したがって一層小型の装置を構成することができ
る。また、輝尽蛍光体板の背面側に読取ユニットを備え
該輝尽蛍光体板の背面側から読取りを行なうようにした
場合は、輝尽蛍光体板は固定もしくは簡単な平行移動等
を行なうだけで読取りを行なうことができ、機構の一層
の簡単化、装置の一層の小型化に寄与することとなる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は、本発明の一実施例であるX線画像
変換装置を含む、人体のX線画像を得るシステム全体を
略示した図である。X線発生装置1とX線画像変換装置
2との間の、該X線画像変換装置2の撮影記録部21の
前面に被写体3が配置される。この状態でX線発生装置
1からX線4が放射され、被写体3を透過したX線が撮
影記録部21に備えられた輝尽蛍光体板22に照射さ
れ、これにより該輝尽蛍光体板22に被写体3のX線画
像が蓄積記録される。
【0013】またこのX線画像変換装置2内には読取ユ
ニット40が備えられており、上記撮影の後輝尽蛍光体
板22が励起光としてのレーザ光41により走査され、
各走査点から放出された輝尽発光光が光電的に読取られ
A/D変換されてディジタルの画像信号Sが生成され
る。この画像信号Sは画像処理装置5に入力されて周波
数強調処理等の各種画像処理が施され、その後CRT画
像ディスプレイ装置等の画像表示装置6に入力されてこ
の画像信号に基づく可視画像が再生表示される。
【0014】図2は、本発明の一実施例に係るX線画像
変換装置の内部の概略構成を表わした斜視図である。こ
のX線画像変換装置2の撮影記録部21には輝尽蛍光体
板22を固定する固定板24が備えられており、この固
定板24は、モータ25により駆動されスライド26に
ガイドされて、撮影時には図に示すA方向に移動され、
読取時には矢印B方向にワイヤ31に隣接した位置まで
移動される。
【0015】図3は輝尽蛍光体板22の移動機構の拡大
斜視図である。図2に示すモータ25のシャフト27に
は雄ネジが形成されており、また輝尽蛍光体板22を固
定する固定板24をさらに固定する固定台28には、ス
ライド26の長溝26a(図2参照)内をスライドする
突条28aが設けられるとともに、雌ネジが形成されモ
ータ25のシャフト27と螺合する孔28bが形成され
ており、モータ25が回転する方向に応じて固定台28
が矢印Aもしくは矢印B方向に移動される。
【0016】図2に戻りこのX線画像変換装置2につい
てさらに説明する。このX線画像変換装置2には、モー
タ32によりベルト33を介して駆動されるローラ34
に巻き取られた状態と輝尽蛍光体板22の背面側に引き
延ばされた状態との間を移動する含鉛シート35が備え
られている。この含鉛シート35はX線を吸収する鉛を
十分に含んだ可撓性のシートであり、この含鉛シート3
5の上端面はローラ34に取り付けられた図示しないワ
イヤに接続され、下端面はワイヤ31の一端に接続され
ている。このワイヤ31の他端はモータ36により駆動
されるワイヤ巻取ローラ37に取り付けられている。
【0017】また、このワイヤ31のすぐ後方には読取
ユニット40が備えられている。この読取ユニット40
はそのハウジング41に、スライド棒42が挿入される
孔とモータ43のシャフトに接続された雄ネジの設けら
れたシャフト44と螺合する雌ネジ孔が設けられてお
り、モータ43の回転により上下方向(矢印C−D方
向)に移動される。
【0018】またこの読取ユニット40内には、載置台
45の上に載置されたレーザ光源46、回転多面鏡4
7、fθレンズ48等から構成される、輝尽蛍光体板上
22をレーザ光で図に示す矢印X方向に繰り返し走査す
るための走査光学系と、反射ミラー49、多数の光ファ
イバからなる集光体50、光電子増倍管51等から構成
される、上記レーザ光による走査により輝尽蛍光体板2
2から放出された輝尽蛍光光を受光して電気信号に変換
する受光光学系が備えられている。またこの読取ユニッ
ト40内には、読取終了後に輝尽蛍光体板22に残存し
ているX線エネルギーを放出させて該輝尽蛍光体板22
を再使用可能な状態にするための消去用ランプ52も備
えられている。
【0019】次に、上記のように構成されたX線画像変
換装置2の作動について説明する。先ずモータ25の回
転により輝尽蛍光体板22が矢印A方向に移動され、ま
たモータ37の回転により含鉛シート35が輝尽蛍光体
板22の背面に展開された状態とされる。また読取ユニ
ット40は、輝尽蛍光体板22の最上部が走査されるよ
うに、モータ43の回転により矢印C方向に移動した状
態にあるものとする。このような状態において、図1に
示すようにしてX線撮影が行なわれる。
【0020】このX線撮影が終了すると、モータ25の
回転により輝尽蛍光体板22が矢印B方向に移動される
とともに、モータ32の回転により含鉛シート35がロ
ーラ34に巻き取られ、以下の読取りが開始される。レ
ーザ光源46から射出された図示しないレーザ光は回転
多面鏡47により反射偏向されfθレンズ48を経由し
た後輝尽蛍光体板22上に照射され、これにより、レー
ザ光により輝尽蛍光体板22がX方向に繰り返し主走査
される。またこの繰り返し主走査される間にモータ43
の駆動により読取ユニット40が矢印D方向に下降し、
輝尽蛍光体板22が矢印Y方向に副走査される。
【0021】輝尽蛍光体板22上の各走査点からはその
点に蓄積記録されたX線エネルギー量に応じた光量の輝
尽蛍光光が放出され、この輝尽蛍光光が直接もしくは反
射ミラー49で反射されて集光体50に入射し、該集光
体50に導かれて光電子増倍管51に入射し、この光電
子増倍管51により光電変換され、これによりアナログ
の画像信号が得られる。このアナログの画像信号は図示
しない対数増幅器で対数的に増幅された後A/D変換器
でディジタルの画像信号に変換され、画像処理装置5
(図1参照)に送信される。
【0022】以上のようにして輝尽蛍光体板22の最下
部まで走査され、これによりX線画像の読取が完了する
と、次に消去用ランプ52が点灯されるとともにモータ
43が反転して読取ユニット22が矢印C方向に最上部
まで上昇し、これにより輝尽蛍光体板22に残存してい
るX線エネルギーが放出され、輝尽蛍光体板22が再使
用可能な状態に再生される。
【0023】以上の作動を繰り返すことにより、繰り返
し撮影、読取りが行なわれる。ここで輝尽蛍光体板22
の背面に含鉛シート35を展開させた状態でX線撮影を
行なうようにしたため、この輝尽蛍光体板22を透過し
たX線は含鉛シート35に吸収され、例えば読取ユニッ
ト40等で散乱されて再度輝尽蛍光体板22に入射する
ことが防止され、したがって後方散乱線の影響の少ない
鮮鋭度の高いX線画像が輝尽蛍光体板22に蓄積記録さ
れることとなる。
【0024】また、この含鉛シート35は読取り時には
ローラ34に巻き取られるため、この含鉛シート35が
読取りの邪魔になることはなく、輝尽蛍光体板22を矢
印B方向に平行移動するだけで読取りを行なうことがで
きることとなる。このように含鉛シート35を輝尽蛍光
体板22の背面とこの背面から退避した位置(上記実施
例ではローラ34の位置)との間を移動させる構成とし
たことにより、例えば剛体の鉛板を輝尽蛍光体板22の
背面に配置し、読取りのためにこの鉛板もしくは輝尽蛍
光体板22を移動するように構成した場合と比べ、移動
機構を簡単化することができ、装置全体を小型化するこ
とができる。
【0025】尚、上記実施例では含鉛シート35をロー
ラ34に巻き取ることとしたが、含鉛シート35を巻き
取ることに代え、含鉛シート35が展開された状態のま
ま該含鉛シート35を例えば装置全体のハウジング内部
の上壁もしくは後壁等に沿って退避されるように構成し
てもよい。図4は本発明の第二の実施例の主要部を表わ
した斜視図である。
【0026】輝尽蛍光体板101の背面に含鉛シート1
02が備えられており、この含鉛シート102はモータ
103の回転により、ガイドレール104にガイドされ
て矢印E−Fの方向に移動する。図5(A)、(B)
は、それぞれこの移動機構の拡大斜視図、および図5
(A)のZ−Z’に沿う断面図である。
【0027】含鉛シート102の上縁部及び下縁部には
すべり止め加工が施された送り部102aが備えられて
いる。またモータ103には表面にすべり止め加工の施
されたローラ105が取り付けられており、ガイドレー
ル104の一部が切り欠かれた窓部104aにおいてロ
ーラ105と含鉛シート102の送り部102aが当接
している。またこのローラ105の送り部102aを挟
んだ裏側には当接ガイド板106が備えられており、こ
れにより含鉛シート102の送り部102aがローラ1
05と当接ガイド板106とで挟持されることとなる。
またガイドレール104内には図5(B)に示すように
含鉛シート102の端面と接する自由回転ローラ107
が備えられており、これにより含鉛シート102の移動
による摩擦抵抗が減少されている。
【0028】含鉛シート102は以上のようにしてモー
タ103により駆動され、ガイドレール104にガイド
されながら、撮影に先立って輝尽蛍光体板101の背面
に移動され、読取りに先立ってこの背面から退避した位
置に移動される。以上含鉛シートの移動機構の例を示し
たが、本発明にいうシート移動機構は、上記例示したも
のに限られるものでなく種々に構成されるものであるこ
とは言うまでもない。また、輝尽蛍光体板については図
2、図3に前後方向に移動する構造を示したが、輝尽蛍
光体板は固定したままとする構造でもよく、また移動さ
せる場合も上記移動方式に限られるものではない。ま
た、図2に示した実施例は輝尽蛍光体板22の背面から
読取りを行なう構造であり、装置の構造の簡単化を図り
装置全体をできるだけ小型化する観点からはこの輝尽蛍
光体板22の背面から読取る方式が好ましいが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば読取ユニット
を上方に退避させた状態で輝尽蛍光体板を背面側に倒
し、読取ユニットから下方に向けてレーザ光を射出して
該レーザ光により輝尽発光体板の表面側を走査し、輝尽
蛍光体板の表面側に放出される輝尽発光光を受光するよ
うにしてもよい。またこのときに上記走査により輝尽蛍
光体板の裏面側に放出された輝尽発光光も集光されるよ
うに輝尽蛍光体板が倒れた下側にミラーを配置しておく
と、よりS/N比の高い光電変換を行なうことができる
こととなる。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の放
射線画像変換装置は、含鉛シートと該含鉛シートを移動
させるシート移動機構とを備え、上記含鉛シートを、撮
影に先立って輝尽蛍光体板の背面に移動し、読取りに先
立って輝尽蛍光体板の背面から退避させるようにしたた
め、輝尽蛍光体板を透過した放射線が散乱されて再び輝
尽蛍光体板に照射されることが防止され、これにより鮮
鋭度の高い放射線画像を得ることができる。また剛体の
鉛板を輝尽蛍光体板の背面側に配置した場合と比べると
この鉛板を退避させるよりも含鉛シートを退避させる方
が移動機構が簡単化され、またこれにより装置を小型化
することができることとなる。
【0030】また含鉛シートを輝尽蛍光体板の背面から
退避させる際に該含鉛シートを巻取るように構成する
と、含鉛シートを退避させておくスペースが少なくて済
み、より小型の装置を構成することができる。さらに輝
尽蛍光体の背面側に読取ユニットを備え、該輝尽蛍光体
板の背面から読取りを行なうように構成すると、輝尽蛍
光体板は固定もしくは簡単な平行移動等を行なうだけで
読取りを行なうことができ、構造の一層の簡単化、装置
の一層の小型化に寄与することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】人体のX線画像を得るシステムの略図である。
【図2】X線画像変換装置内部の概略構成図である。
【図3】輝尽蛍光体板の移動機構の拡大斜視図である。
【図4】本発明の第二の実施例の主要部の斜視図であ
る。
【図5】本発明の第二の実施例に係るシート移動機構の
拡大斜視図と断面図である。
【符号の説明】
1 X線発生装置 2 X線画像変換装置 3 被写体 4 X線 5 画像処理装置 6 画像表示装置 21 撮影記録部 22 輝尽蛍光体板 25,32,43 モータ 35 含鉛シート 40 読取ユニット 101 輝尽蛍光体板 102 含鉛シート 103 モータ 104 ガイドレール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 42/02 B 9119−2K G21K 4/00 L 8805−2G (72)発明者 原木 貴祐 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 平野 秀幸 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像が蓄積記録される輝尽蛍光体
    板を備えた撮影記録部と、放射線画像が蓄積記録された
    前記輝尽蛍光体板に励起光を照射し該輝尽蛍光体板から
    放出された輝尽発光光を受光して前記放射線画像を担持
    する画像信号を得る読取ユニットとを備えた放射線画像
    変換装置において、 前記輝尽蛍光体板を透過した放射線を吸収する可撓性を
    有する含鉛シートと、該含鉛シートを、前記輝尽蛍光体
    板に放射線画像を蓄積記録する撮影に先立って該輝尽蛍
    光体板の背面に移動するとともに前記画像信号を得る読
    取りに先立って前記背面から退避させるシート移動機構
    とを備えたことを特徴とする放射線画像変換装置。
  2. 【請求項2】 前記シート移動機構が、前記含鉛シート
    を巻取ることにより該含鉛シートを前記輝尽蛍光体板の
    背面から退避させる巻取ローラを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の放射線画像変換装置。
  3. 【請求項3】 前記読取ユニットが、前記輝尽蛍光体板
    の背面に配置された前記含鉛シートのさらに背面に配置
    され、前記輝尽蛍光体板の背面側から該輝尽蛍光体板に
    励起光を照射するとともに該輝尽蛍光体板の背面側に放
    出された輝尽発光光を受光するものであることを特徴と
    する請求項1又は2記載の放射線画像変換装置。
JP3161915A 1991-07-02 1991-07-02 放射線画像変換装置 Withdrawn JPH057577A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3161915A JPH057577A (ja) 1991-07-02 1991-07-02 放射線画像変換装置
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