JP2003247858A - エンコーダを備える画像形成装置およびエンコーダの組立方法 - Google Patents

エンコーダを備える画像形成装置およびエンコーダの組立方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構成でギャップ調整が不要であり、且
つ容易に組み立てられるエンコーダの組立方法や係る組
立方法を用いたエンコーダを備える画像形成装置を提供
すること。 【解決手段】 エンコーダは回転体と一体として回転す
るホイール部と、ホイール部を挟んで回転角を計測する
センサ部とよりなり、センサ部は、回転体の中心軸を支
持する軸受部材の外輪に位置決めされるパネル部材に突
き当て支持され、ホイール部は回転体の中心軸に装着し
た中空軸に取り付けられ、軸受部材の内輪に中空軸の端
部を突き当てることを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等に用いられるエンコーダを備える電子写真
方式の画像形成装置およびエンコーダの組立方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機、プリンタ、FAX等
の電子写真方式の画像形成装置等の感光体や中間転写体
の駆動の計測にはエンコーダが用いられており、例えば
係る画像形成装置において良好な画像を得るための安定
した感光体の回転を実現するためのエンコーダの回転制
御の方法が特開平7−110347号公報等にて、また
取付強度と十分な位置検出精度を確保し、且つエンコー
ダの取り付け構造を簡単とするためのものが特開平7−
260516号公報等にて開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係るエ
ンコーダの組立においては、センサ部とホイール部のギ
ャップ調整や、複雑な組立が製造上のコストアップに繋
がっていた。或いは組立を簡単にするために位置決め用
のハウジングを設けた例もあるが、部品形状が複雑であ
り、且つ位置決めのための精密加工が難しくコストアッ
プに繋がっていた。
【0004】本発明は上記の問題点を解決し、安価な構
成でギャップ調整が不要であり、且つ容易に組み立てら
れるエンコーダの組立方法や係る組立方法を用いたエン
コーダを備える画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、回転体の角
速度を計測するエンコーダを備える画像形成装置におい
て、前記エンコーダは前記回転体と一体として回転する
ホイール部と、前記ホイール部を挟んで回転角を計測す
るセンサ部とよりなり、前記センサ部は、前記回転体の
中心軸を支持する軸受部材の外輪に位置決めされるパネ
ル部材に突き当て支持され、前記ホイール部は前記回転
体の中心軸に装着した中空軸に取り付けられ、前記軸受
部材の内輪に前記中空軸の端部を突き当てることを特徴
とする画像形成装置(第1の発明)によって達成され
る。
【0006】また、上記目的は、回転体の角速度を計測
するエンコーダの組立方法において、前記エンコーダは
前記回転体と一体として回転するホイール部と、前記ホ
イール部を挟んで回転角を計測するセンサ部とよりな
り、前記センサ部は、前記回転体の中心軸を支持する軸
受部材の外輪に位置決めされるパネル部材に突き当て支
持され、前記ホイール部は前記回転体の中心軸に装着し
た中空軸に取り付けられ、前記軸受部材の内輪に前記中
空軸の端部を突き当てることを特徴とするエンコーダの
組立方法(第2の発明)によって達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を説
明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語
の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明
の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを
示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を
限定するものではない。
【0008】本発明に係わるエンコーダを備えた画像形
成装置の一実施の形態の画像形成プロセス及び各機構と
該エンコーダの組立方法とについて、図1ないし図4を
用いて説明する。図1は、本発明に係わるエンコーダを
備えた画像記録装置の一実施の形態を示す電子写真方式
を用いたデジタル複合機の概要断面図であり、図2は、
図1の回転体に設けられるエンコーダの概要構成側断面
図であり、図3は、エンコーダの位置決め方法を示す図
2の背面図であり、図4は、エンコーダのセンサ部の構
造を示す図である。なお、本実施例の画像形成装置はシ
ート材の両面に画像記録を行うことを可能としているが
本発明はかかる構成に拘束されるものではない。
【0009】図1ないし図4によれば、図1に示す画像
記録装置は、デジタル方式を用いた複合機能を有する画
像記録装置であって、装置本体の上部に自動原稿搬送装
置ADFを設けるとともに、画像読取り部A、画像処理
部B(図示省略)、画像形成部C、シート材給送部Dか
ら構成されている。
【0010】自動原稿搬送装置ADFは、装置本体の上
部に設けられ、原稿を一枚ずつ送り出し、原稿の画像読
取位置へと搬送し、画像読取が終わった原稿を排紙する
装置である。
【0011】また画像読取り部Aは、原稿の画像を読み
取り画像データを得る手段であり、装置本体内の上部に
設けられている。
【0012】画像形成部Cは、画像読取り部Aで得た画
像データに基づいて所定のプロセススピードで搬送され
ているシート材上に画像形成を行う。本実施の形態の画
像形成部Cは、電子写真プロセスを用いて画像を形成す
るものである。
【0013】画像形成部Cでは、画像形成ユニットとし
て像形成体である感光体ドラム10の外周に、帯電手段
である帯電器11、現像手段である現像器13、転写手
段である転写器14a、分離手段である分離器14b、
クリーニング手段であるクリーニング装置18が各々動
作順に配置されている。感光体ドラム10は、光導電性
化合物をドラム基体上に塗布形成したもので、例えば有
機感光体(OPC)が使用され、図示の時計方向に駆動
回転される。
【0014】回転する感光体ドラム10へは帯電器11
による一様帯電がなされた後、露光光学系12により画
像処理部Bのメモリより呼び出された画像信号に基づい
た像露光(画像書込)が行われる。レーザー書込系を用
いた画像書込手段である露光光学系12は図示しないレ
ーザーダイオードを発光光源とし、画像情報に基づきレ
ーザービーム光が変調され、回転するポリゴンミラー1
2a、fθレンズ(符号なし)、シリンドリカルレンズ
(符号なし)を経て反射ミラー12bにより光路が曲げ
られ主走査がなされるもので、感光体ドラム10上の所
定位置において像露光(画像書込)が行われ、感光体ド
ラム10の回転(副走査)によって潜像が形成される。
本実施例では文字部に対して露光を行い反転潜像を形成
する。
【0015】感光体ドラム10上の反転潜像は現像器1
3によって反転現像が行われ、感光体ドラム10の感光
層面にトナー像による可視画像が形成される。
【0016】シート材給送部Dでは、画像形成ユニット
の下方に異なるサイズの記録紙Pが収納されたシート材
収納手段である給紙カセット41a〜41cを有する給
紙ユニット4A、4B、4Cが設けられていて、記録紙
Pが何れかの給紙カセット41a〜41cより、送り出
しローラ42a〜42c、捌きローラ43a〜43cに
より送り出され、中間搬送ローラ44a〜44c、案内
ローラ45を経て搬送部40の入口側のレジストローラ
46へと搬送される。
【0017】上記それぞれの方法により給紙される記録
紙Pは、レジストローラ46によってシート材の傾きと
偏りの修正を行い一時停止された後、感光体ドラム10
上のトナー像と同期が取られてレジストローラ46から
再給紙が行われ、転写前ローラ47を経て転写器14a
の転写域へと搬送される。
【0018】感光体ドラム10上のトナー像は転写域に
おいて、転写器14aによって記録紙P上に転写され、
次いで分離器14bによって除電されて感光体ドラム1
0面より分離され、搬送ベルト14cにより定着装置1
7に搬送される。
【0019】定着装置17は定着ローラ17aと加圧ロ
ーラ17bとを有しており、記録紙Pを定着ローラ17
aと加圧ローラ17bとの間を通過させることにより、
加熱、加圧によってトナー像が記録紙P上に溶融、固着
される。
【0020】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
た転写残トナーは、クリーニング手段であるクリーニン
グ装置18によりクリーニングされる。
【0021】片面のトナー像の定着を終えた記録紙Pは
以下に述べる両面画像形成或いは片面画像形成のモード
選択にしたがって、他面にもトナー画像を形成する両面
画像、或いは片面画像の状態で排紙トレイ19上に排出
される。
【0022】不図示の表示パネルにおいて両面画像形成
モードが選択されたときは、上述した表面の画像定着を
終えた記録紙Pは、反転切替部材52を有する反転搬送
路50、スイッチバック経路50a、第2反転搬送路5
0bから構成されるADU機構の、反転搬送路50に沿
って下降し、スイッチバック経路50aに一旦搬入され
たのち搬出されて表面と裏面との反転が行われ第2反転
搬送路50bを通って、前述した案内ローラ45によっ
て搬送部40に沿って再給紙され、シート材の傾きと偏
りの補正を行うレジストローラ46によって記録紙Pは
一時停止を行ったのち再給紙が行われ、感光体ドラム1
0上に再度形成された裏面画像のトナー像が転写器14
aの転写域において記録紙Pの裏面に転写されたのち分
離搬送され、定着がなされて排紙トレイ19上に排出さ
れる。
【0023】また、表示パネルにおいて片面画像形成モ
ードが選択されたときは、表面画像の定着を終えた記録
紙Pはそのまま直進して排紙トレイ19上に排出され、
或いは反転切替部材52によって上下面の反転を行った
のち排紙トレイ19上に排出される。
【0024】なお上記において、像形成体上に形成した
トナー像をベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)に
転写した後、中間転写ベルト上のトナー像を転写材に再
転写するような構成の画像形成部としてもよい。
【0025】上記画像形成装置において、像形成体やベ
ルト状の中間転写体が回転体として用いられる。図に示
すように、回転体としての、例えば感光体ドラム10の
回転中心には、後述するように、回転体の角速度を計測
するエンコーダECaが設けられる。
【0026】図2に示すように、エンコーダECaは回
転体としての感光体ドラム10と一体として回転するホ
イール部であるエンコーダホイールEFaと、該エンコ
ーダホイールEFaを挟んで回転角を計測するセンサ部
である角速度検出センサTSaとにより構成される。
【0027】エンコーダホイールEFaは、厚みが0.
5mm程度で、外径が42mm程度のステンレス板から
なり、外周面に近接した位置に、幅0.1mmの放射状
のスリット孔SHaを600個程度等間隔に設けたもの
である。
【0028】角速度検出センサTSaとしては、エンコ
ーダホイールEFaが挿入されるための断面がコの字状
で、幅が1.7mm程度の溝部(符号なし)が設けら
れ、図4に示すように、例えば発光ダイオードを用いた
発光素子WS1と投影レンズLaとからなる発光器PD
1に対向して、集光レンズLbと受光素子WS2とから
なる受光器PD2を配設したものを用い、エンコーダホ
イールEFaのスリット孔SHaの通過時に作動状態と
される発光器PD1と受光器PD2とにより、受光素子
WS2にて検知される電流のパルス値から、使用される
回転体(本実施の形態においては感光体ドラム10)の
角速度を計測する。また角速度検出センサTSaには、
角速度検出センサTSaを位置決めするための位置決め
ボスBSaを設ける。
【0029】軸受部材としてのベアリングB1は、中心
軸PJaに嵌入された状態で、一方の面を中心軸PJa
に嵌め込まれるEリングERにて内輪Bbが保持され
る。またベアリングB1の外輪Baは、EリングERの
面と同面に設けられるベアリングホルダBH1により支
持される。ベアリングB1の外輪Baに設けられる鍔部
Tbと突き当てるようにベアリングB1に嵌入され、ベ
アリングB1を位置決めする取付板PLaに、ベアリン
グホルダBH1が例えばネジ止め等にて固定される。ベ
アリングB1の固定は、ベアリングB1に鍔部Tbを設
けず、不図示の固定板に取付板PLaを、例えばネジ止
めにて固定してベアリングB1を位置決めすることも可
能である。
【0030】パネル部材としてのエンコーダパネルEP
aは、例えばネジ止め等により取付板PLaと一体的と
され、ベアリングB1の外輪Baの外周面に位置決めさ
れる。またエンコーダパネルEPaにはエンコーダEC
aの角速度検出センサTSaを位置決めするための切欠
部KFa(図3参照)を設ける。
【0031】例えば接着剤等にてエンコーダホイールE
Faが取り付けられた中空軸PKaは、感光体ドラム1
0の中心軸PJaに挿入され、エンコーダホイールEF
a側の端部TnをベアリングB1の内輪Bbの側端部に
突き当てた状態でネジNbにより固定される。
【0032】角速度検出センサTSaは、感光体ドラム
10の中心軸PJaを支持するベアリングB1の外輪B
aの外周面に位置決めされるエンコーダパネルEPaに
突き当てて取り付けられる。またエンコーダホイールE
Faは、上述したように、感光体ドラム10の中心軸P
Jaに装着した中空軸PKaに取り付けられ、ベアリン
グB1の内輪Bbの側端部に中空軸PKaの端部Tnを
突き当てて取り付けられる。
【0033】エンコーダパネルEPaへの角速度検出セ
ンサTSaの取り付けに当たっては図3に示すように、
角速度検出センサTSaに設けられる位置決めボスBS
aを中空軸PKaのラジアル方向からスライドさせて挿
入し、図3に一点鎖線で示すように、位置決めボスBS
aをエンコーダパネルEPaの切欠部KFaの先端部迄
突き当て、角速度検出センサTSaを、その左右の小判
孔H1を通して、図2に示す止めネジNaによりエンコ
ーダパネルEPaにネジ止めし、エンコーダECaのセ
ンサ部である角速度検出センサTSaとホイール部であ
るエンコーダホイールEFaとの間隔をL1として位置
決めする。この際、前述した厚さ0.5mm程度のエン
コーダホイールEFaが、角速度検出センサTSaに設
けられる断面がコの字状で、幅が1.7mm程度の幅狭
の溝部(符号なし)に接触することなく、間隔L1を5
mmとし±0.2mmの精度として容易に挿入される。
【0034】
【発明の効果】請求項1または2によれば、安価な構成
でギャップ調整が不要であり、且つ容易に組み立てられ
るエンコーダを備える画像形成装置の提供が可能とな
る。
【0035】請求項3または4によれば、安価な構成で
ギャップ調整が不要であり、且つ容易に組み立てられる
エンコーダの組立方法の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるエンコーダを備えた画像記録装
置の一実施の形態を示す電子写真方式を用いたデジタル
複合機の概要断面図である。
【図2】図1の回転体に設けられるエンコーダの概要構
成側断面図である。
【図3】エンコーダの位置決め方法を示す図2の背面図
である。
【図4】エンコーダのセンサ部の構造を示す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 帯電器 12 露光光学系 13 現像器 14a 転写器 A 画像読取り部 ADF 自動原稿搬送装置 B 画像処理部(図示省略) C 画像形成部 D シート材給送部 B1 ベアリング Ba 外輪 Bb 内輪 BSa 位置決めボス ECa エンコーダ EFa エンコーダホイール EPa エンコーダパネル KFa 切欠部 PJa 中心軸 PKa 中空軸 Tn 端部 TSa 角速度検出センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の角速度を計測するエンコーダを
    備える画像形成装置において、 前記エンコーダは前記回転体と一体として回転するホイ
    ール部と、 前記ホイール部を挟んで回転角を計測するセンサ部とよ
    りなり、 前記センサ部は、前記回転体の中心軸を支持する軸受部
    材の外輪に位置決めされるパネル部材に突き当て支持さ
    れ、 前記ホイール部は前記回転体の中心軸に装着した中空軸
    に取り付けられ、前記軸受部材の内輪に前記中空軸の端
    部を突き当てることを特徴とするエンコーダを備える画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記パネル部材に前記センサ部を位置決
    めするための切欠部を設けると共に、前記センサ部に位
    置決めボスを設け、前記位置決めボスを前記中空軸のラ
    ジアル方向からスライドさせて、前記位置決めボスを前
    記切欠部に突き当てて前記エンコーダの前記センサ部と
    前記ホイール部とを位置決めすることを特徴とする請求
    項1に記載のエンコーダを備える画像形成装置。
  3. 【請求項3】 回転体の角速度を計測するエンコーダの
    組立方法において、 前記エンコーダは前記回転体と一体として回転するホイ
    ール部と、 前記ホイール部を挟んで回転角を計測するセンサ部とよ
    りなり、 前記センサ部は、前記回転体の中心軸を支持する軸受部
    材の外輪に位置決めされるパネル部材に突き当て支持さ
    れ、 前記ホイール部は前記回転体の中心軸に装着した中空軸
    に取り付けられ、前記軸受部材の内輪に前記中空軸の端
    部を突き当てることを特徴とするエンコーダの組立方
    法。
  4. 【請求項4】 前記パネル部材に前記センサ部を位置決
    めするための切欠部を設けると共に、前記センサ部に位
    置決めボスを設け、前記位置決めボスを前記中空軸のラ
    ジアル方向からスライドさせて、前記位置決めボスを前
    記切欠部に突き当てて前記エンコーダの前記センサ部と
    前記ホイール部とを位置決めすることを特徴とする請求
    項3に記載のエンコーダの組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008129523A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
CN100480635C (zh) * 2005-03-18 2009-04-22 约翰尼斯海登海恩博士股份有限公司 旋转轴、多圈编码器及旋转轴的制造方法
US7604413B2 (en) * 2004-06-25 2009-10-20 Ntn Corporation Wheel support bearing assembly with built-in load sensor

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