JP3241970B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3241970B2
JP3241970B2 JP18628295A JP18628295A JP3241970B2 JP 3241970 B2 JP3241970 B2 JP 3241970B2 JP 18628295 A JP18628295 A JP 18628295A JP 18628295 A JP18628295 A JP 18628295A JP 3241970 B2 JP3241970 B2 JP 3241970B2
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  • Color Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数個の画像形成ユニ
ットを並置し、各画像形成ユニット上に形成された画像
を転写材搬送ベルトにて搬送される転写材に順次転写し
て複数色の画像を形成可能な画像形成装置に関し、特に
多色電子写真複写機やレーザビームプリンタなどに好適
に具現化し得る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば図9に示すように、感
光体ドラムのような像担持体を備えた画像形成ユニット
を複数個並置し、各像担持体上に形成された画像を転写
材ベルト上に載置し搬送される転写材に順次転写して複
数色の画像を形成する画像形成装置が提案されている。
図9を参照してその構成を簡単に説明する。
【0003】画像形成装置として潜像形成にカールソン
電子写真法を用いたカラーレーザプリンタを例にとる
と、このカラープリンタは、転写紙のごとき転写材9を
搬送する搬送手段たる転写材搬送ベルト7と、前記転写
材搬送ベルト7の移動方向に沿って並設されている4つ
の画像形成ユニットPa、Pb、Pc、Pdと、定着手
段10とを有する。画像形成ユニットPa、Pb、P
c、Pdは、各々感光体ドラム1a、1b、1c、1d
と、これら感光体ドラム1a、1b、1c、1dの周囲
に夫々配設されている帯電手段2a、2b、2c、2d
と、レーザビームスキャナ3a、3b、3c、3dと、
現像手段4a、4b、4c、4dと、転写手段5a、5
b、5c、5dと、クリーニング手段6a、6b、6
c、6dとにて構成されている。
【0004】上述の構成にて、先ず第1の画像形成ユニ
ットPaにおいて、帯電手段2aにて一様帯電された感
光体ドラム上にレーザビームスキャナ3aで露光するこ
とにより感光体ドラム1a上に原稿画像のイエロー成分
色の潜像を形成する。その後、現像手段4aでイエロー
トナーを有する現像剤により潜像を可視画像(トナー
像)とし、このイエロートナー像が転写手段5aにて、
転写材搬送ベルト7上の転写材9に転写される。
【0005】一方、上述したイエロー画像が転写手段5
aによって転写材9に転写されている間に、第2画像形
成ユニットPbではレーザビームスキャナ3bによって
感光体ドラム1b上に原稿画像のマゼンタ成分色の潜像
が形成され、続いて現像手段4bでマゼンタトナーによ
るトナー像が得られる。先の第1画像形成ユニットPa
において転写が終了した転写材9が第2画像形成ユニッ
トPbの転写手段5bに搬入されると、該転写材9上の
所定の位置に前記マゼンタトナー像が転写されることと
なる。
【0006】以下、シアン色、ブラック色についても前
記と同様な方法で画像形成が行なわれ、転写材9上にて
4色のトナー像の重ね合わせが終了すると、前記転写材
9は定着手段10で定着され、転写材9上に多色画像が
得られる。
【0007】転写が終了した各々の感光体ドラム1a、
1b、1c、1dは、クリーニング手段6a、6b、6
c、6dによって夫々残留トナーが除去され、引き続き
行なわれる次の潜像形成に備えることとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した構
成のカラー画像形成装置は、各色の現像剤に対応して個
別に画像形成ユニットPa〜Pdが配設されているの
で、画像形成動作の高速化を図るには適しており、又、
各画像形成ユニットPa〜Pdにて夫々実行される転写
工程の経路を直線状に構成できるので、転写材に厚紙や
透明フィルム等を用いることも可能である。その反面、
前記各画像形成ユニットPa〜Pdにて個別に形成され
る各色毎の可視画像の転写材9に対するレジストレーシ
ョンを如何に良好に行なうかが問題となる。もし、前記
各色毎の可視画像の転写材9に対するレジストレーショ
ンが良好に行なわれずに、転写材9上に転写された4色
の可視画像に位置ズレ(以下、「レジズレ」という)が
生ずると、最終的には複写画像における色ズレや色相の
変化等の不具合となって現われる。
【0009】上述したレジズレは、転写材搬送ベルト7
が直進運動せず、ベルト寄りが生じて図9にて示す駆動
ローラ11、アイドラローラ12、調節ローラ13、1
4等、各ローラ上の規定領域から外れたり蛇行すること
によって発生するものであり、レジズレ発生原因の1つ
となっている。
【0010】従来、上述した構成のカラー画像形成装置
において、前記のごときベルト寄りの発生を防止するた
めの対策として、例えば、 (イ)駆動ローラ11やアイドラローラ12等のローラ
の軸線方向両端部に、フランジを設ける方法。 (ロ)駆動ローラ11やアイドラローラ12等のローラ
の軸線方向中央部の径を、軸線方向両端部の径より大径
に設定し、前記ローラを所謂クラウン形状に成型加工す
る方法。 (ハ)駆動ローラ11やアイドラローラ12等のローラ
の軸線方向一端部にスプロケットを設けるとともに、該
スプロケットの爪部に対応する転写材搬送ベルト7の部
位に、該スプロケットの爪間ピッチと同一幅のパーフォ
レーションを設ける方法。 などが提案されている。
【0011】しかしながら、上記(イ)にて説明した方
法は、単純な構成で済む利点はあるものの移動中の転写
材搬送ベルト7の移動方向側端部をフランジに押し当て
ることによって転写材搬送ベルト7の位置決めを行なう
こととしていたので、転写材搬送ベルト7の移動方向側
端部が常にスラスト力を受けることとなり、転写材搬送
ベルト7の移動方向側端部の変形や破壊が生じやすく、
長期に亘って安定した動作を確保することが困難であ
る。特に有機材料にて形成された転写材搬送ベルト7に
おいては、転写効率を良くするためにもベルトの肉厚は
極力薄い方が好ましく、このように肉厚の薄いベルトを
用いた場合、ベルト端部の強度がないから変形、引き裂
きに弱く、長期の使用には到底耐えられない。
【0012】このような不具合は、前記(イ)に係る方
法と類似の特公昭57ー60347号公報、特公昭56
ー156544号公報等に係る提案においても同様に起
り得る。
【0013】前記(ロ)にて説明した方法は、最も広範
囲に採用されている補正手段であるが、ローラをクラウ
ン形状とすることで無端状の転写材搬送ベルト7を歪ま
せて内部応力差を生じさせることによって転写材搬送ベ
ルト7の片寄りを抑制するようにしているために、十分
な弾性を持った材質のベルトを採用する必要がある。そ
のうえ、ベルトに生ずる歪を利用しつつクリープ歪によ
るベルトの所謂永久変形を防ぐこととしているので、例
えばゴムベルトを使用する場合には、上述のようにゴム
硬度の低い弾性に富んだ材質のものを採用する必要があ
るとともに、その肉厚についても、機械的強度を満足す
るように設定する必要がある。よって、前記(ロ)にて
説明した方法を、転写材搬送ベルト7に用いるには、該
転写材搬送ベルト7の肉厚を大きくしなければならない
ので転写電流を大きく設定しなければならず、やはり適
当ではない。
【0014】前記(ハ)にて説明した方法は、前記
(イ)にて述べた方法と同様に、ベルト部材に強度、特
に引き裂き強度が必要とされ、更にはスプロケットやパ
ーフォレーションのピッチ精度がベルト部材の移動速度
制御の精度に大きく影響することとなるので、高精度な
移動速度制御が必須不可欠な転写材搬送ベルト7に採用
するのは適当でない。
【0015】上記方法(イ)、(ロ)、(ハ)の方法の
欠点を解決するべく、転写材搬送ベルト7の移動方向に
対して軸線方向が直交するように配設されている複数本
のローラのうち、少なくとも1本のローラに関しては、
その回転軸が転写材搬送ベルト7の移動方向に対して任
意の角度がとれるように構成する方法がある。
【0016】この方法は、ベルトの片寄りを検知する手
段を設け、この検知手段からの出力信号に応じて前記ロ
ーラの回転中心軸を移動せしめることによって実施され
ており、弾性の小さい材質を用いたベルトに対して特に
有効であり、ベルトの肉厚の大きさに左右されないとい
う長所を有している。
【0017】しかしながら、本発明者の研究実験の結果
によると、図9に示すように、複数個の感光体を並置
し、各感光体上に形成された画像を転写材搬送ベルト上
に搬送される転写材に順次転写して複数色の画像を形成
する画像形成装置においては、複数の感光体に常に画像
形成しながら転写材に転写しているため、検知手段によ
りベルトの寄りを検知し、ベルトの寄り方向を急激に変
化させた場合には、各色の画像を転写する位置が変化
し、転写材の搬送方向に対して垂直方向に色ずれが生
じ、画像が劣化するといった問題があることが分かっ
た。本発明は斯かる新規な本発明者の知見に基づくもの
である。
【0018】従って、本発明の目的は、転写材搬送ベル
トの寄りの問題を解決し、画像形成ユニットにて形成さ
れた可視画像を転写材に転写する際の画像ズレなどの不
具合を防止し、常に高品質の画像を得ることのできる画
像形成装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
複数個の画像形成ユニットを並置し、各画像形成ユニッ
ト上に形成された画像を転写材搬送ベルトにて搬送され
る転写材に順次転写して複数色の画像を形成することの
できる画像形成装置において、前記転写材搬送ベルト
の、転写材搬送方向に対して垂直方向へのベルトの寄り
を検知するベルト寄り検知手段と、前記検知手段からの
信号に基づいて前記ベルトの寄りを、一定時間ごとに複
数回にわけて制御する制御手段と、を有し、前記制御手
段は、前記ベルトの寄り方向に応じて、前記複数回にお
ける1回あたりの寄り制御量を変えることを特徴とする
画像形成装置である。
【0020】好ましくは、前記ベルト寄り検知手段は、
前記転写材搬送ベルトの端面を検知することでベルトの
寄りを検知し、又、前記ベルト寄り制御手段は、パルス
モータを備え、このパルスモータにて、前記転写材搬送
ベルトを搬送している軸を、ベルトの転写材搬送方向に
変化させる。
【0021】
【実施例】次に、本発明の画像形成装置の実施例を図面
に則して詳しく説明する。
【0022】図4は、本発明の一実施例に係る画像形成
装置を示す。本実施例にて、画像形成装置は、図9にて
説明したカラー画像形成装置と同様のカラーレーザプリ
ンタとされ、同じ機能及び作用をなす部材には同じ参照
番号を付し、詳しい説明は省略する。
【0023】カラーレーザプリンタは、イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックトナーを使用して4色フルカラ
ーの画像形成が可能な画像形成装置であり、イエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックに対応したそれぞれ独立し
て併設される4つの画像形成ユニットPa、Pb、P
c、Pdを有する。
【0024】図5に示すイエロー画像形成ユニットPa
を例にして画像形成プロセスを説明する。イエロー画像
形成ユニットPaは、像担持体としての感光体ドラム1
aを有し、感光体ドラム1aは、1次高圧帯電器及びグ
リッド高圧ユニット2aにより表面を一様帯電される。
一様帯電後、レーザ走査系3aにより感光体ドラム1a
にイエロー色に対応する画像が露光され静電潜像が形成
される。イエロー色画像情報に対応した潜像は、イエロ
ー色トナーを有する現像器4aによりトナー像に現像さ
れ、転写帯電器5aによりトナー像が原稿搬送手段であ
る転写材搬送ベルト7上に搬送された転写紙のような転
写材9に転写される。イエロー感光体ドラム1a上の残
留トナーは、クリーニング器6aにより除去される。な
お、同様な画像形成プロセス動作がマゼンタ、シアン、
ブラック画像形成ユニットPb、Pc、Pdでも行われ
る。
【0025】上記構成のレーザプリンタの両面画像形成
シーケンスを上段カセットから給紙した例を用いて説明
する。
【0026】給紙カセット101a内に積載されている
転写材9は、画像形成スタート信号ONと同時に、第1
給紙ローラソレノイド(不図示)がONし、カセット1
01a内の転写材9の給紙動作が開始される。カセット
101a内より給紙された転写材9は、搬送ローラ10
2、103により搬送され、第1レジストローラ104
に転写材9の先端が突き当たった状態にて、所定のルー
プを形成して一時停止する。
【0027】一方、画像形成スタート信号ONと同時に
プラテン100上のオリジナル原稿がCCD105にて
読み取られ、読み取った画像信号は画像処理部106に
送られる。画像処理部106の画像メモリ内に読み込ま
れた画像データがレーザ走査可能状態になった後、第1
レジストローラ104の駆動が開始される。この駆動に
より、転写材9は、画像形成のため、転写材搬送ベルト
7上の所定位置に吸着・搬送される。
【0028】上述した如く転写材9上に各色の画像が転
写されるが、この時、メモリ内に蓄えられた原稿の画像
情報は、転写材9が、イエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラック各画像形成ユニットPa、Pb、Pc、Pdを通
過する各々のタイミングにて、この転写材9上に重ね転
写されるように、各色感光体ドラム1a、1b、1c、
1d上に書き込まれる。4つの画像形成ユニットPa、
Pb、Pc、Pdを順次通過し、転写画像を多重転写さ
れた転写材9は、その後、定着前搬送ベルト107で定
着手段10に搬送され、トナー像を定着される。
【0029】一方、両面コピー時には、画像形成スター
ト信号ONと同時に、再給紙ピックアップソレノイド
(不図示)がONし、両面画像の形成に備えて再給紙ロ
ーラ110が上昇する。また、紙搬送経路偏向板ソレノ
イド(不図示)をONし、第1紙偏向板111が動作し
て、両面画像形成時のための紙搬送経路を形成する。同
時に、中間トレイ部112にある紙ストッパ板ソレノイ
ドSL(不図示)がONし、中間トレイ内紙ストッパ板
(不図示)が動作される。
【0030】上述のようにして第1面目の定着動作が終
了すると、転写材9は、前述した第1紙偏向板111に
より、両面経路へと搬送され、搬送ローラ113へと送
られる。
【0031】転写材9が、スイッチバック部(紙反転
部)114に設けられた紙反転検知センサ115を通過
すると、正逆転ローラ116が逆転する。これにより転
写材9はスイッチバックを行い、第2搬送部へと送られ
る。参照番号117、118は紙サイズ別偏向板を示し
ており、転写材9のサイズに応じて紙偏向板ソレノイド
SL7、SL8(不図示)を駆動することにより、中間
トレイ112内に搬送される転写材9の搬送経路を変更
する。
【0032】1枚目の転写材9が中間トレイ内に搬送さ
れてきた際には、一旦再給紙ピックアップソレノイド
(不図示)をOFFして、回転中の再給紙ローラ110
を転写材9上に下降させる。これによって搬送されてき
た転写材9を紙ストッパ板(不図示)に突き当てる。
【0033】これら一連の動作によって、第1面目の画
像形成を終了した転写材は、中間トレイ112内に順次
積載されていき、第2面目の画像形成に備え、待機して
いる。
【0034】この状態においては、再給紙ローラ110
はトレイ112内に積載されている転写材9上に下降し
ている。この状態で、第2面画像形成スタート信号が発
信されると、第2面目の画像形成動作が開始される。す
なわち、再給紙クラッチ(不図示)がONされ、再給紙
ローラ110が回転し、トレイ112内の転写材9を、
上から1枚再給紙する。1枚目の転写材9が給紙され始
めると、再給紙ローラ110は上昇する。そして、1枚
目の転写材9の給紙が終了すると、回転中の第2給紙ロ
ーラ110を所定のタイミングにて下降させ、次の転写
材(2枚目)を給紙する。再給紙ローラ110は、この
上下の動作を繰り返して行う。
【0035】再給紙された転写材9は、搬送ローラ10
3により搬送され、第1レジストローラ104に先端が
突き当たり、所定のループを形成し、一時停止した後、
第1面の画像形成時と同様に、所定のタイミングにて、
転写材搬送ベルト7上に固定し、搬送され、第1〜第4
画像形成ユニットPa、Pb、Pc、Pdを通過し、第
2面画像を形成した後、第2面画像の定着を終了する。
【0036】一方、第2面目の画像形成が開始される
と、前述した第1紙偏向板ソレノイド(不図示)はOF
Fされているため、第2面目の画像形成を終了し、定着
を終えた転写材9は、排紙ローラへと導かれ、排紙トレ
イ上へと排出し、積載される。最終転写材排出後、一連
の動作をすべて終了する。
【0037】次に、本発明に従った転写材搬送ベルト寄
り検知及びベルトの寄り制御について説明する。
【0038】図1は、本発明の転写材搬送ベルト7の回
りの構成を示した図である。本実施例にて、転写材搬送
ベルト7は、転写材出口側端部に配置した駆動ローラ1
1と、転写材入口側端部に配置したアイドラローラ12
との間に巻回され、調節ローラ13によって引張力が調
節自在とされる。前記アイドラローラ12から駆動ロー
ラ11に到る区間に転写材入口側から順に画像形成ユニ
ットPa、Pb、Pc、Pdが並設されている。
【0039】本実施例において、転写材搬送ベルト7を
構成する材料としては、伸びが少なく、駆動ローラ11
の回転制御が効率良く伝達され且つ転写プロセスにおけ
る転写コロナ電流に大きな影響を及ぼさない構造のもの
が採用される。
【0040】前記駆動ローラ11は、図4に図示するよ
うに、駆動モータMからの回転力がその回転軸に伝達さ
れ、転写材搬送ベルト7を所定方向に駆動する。従っ
て、駆動ローラ11の外周面には、転写材搬送ベルト7
に摩擦による搬送力を付与するために摩擦係数の高いゴ
ム材料にて被覆されているのが好ましい。
【0041】一方、調節ローラ13は、既に前記内容か
ら明らかなように、前記転写材搬送ベルト7のテンショ
ナとしての機能を有しており、ローラ13の両端部がば
ね(図示しない)によって支持されて一定圧力を前記転
写材搬送ベルト7に付与している。
【0042】本実施例にて、アイドラローラ12は、図
2をも参照すると理解されるように、その一方の軸端は
回転軸線Oの回りに揺動自在とされる軸受15に回転自
在に担持され、他方軸端は、軸受16に回転自在に担持
されている。この軸受16はパルスモータPMにて水平
方向、即ち、ベルト7の転写材搬送方向(矢印A方向)
に駆動される。
【0043】更に説明すると、パルスモータPMは、ベ
ルト7の寄りを制御するための制御手段であって、パル
スモータPMの軸17の先端には、軸受16を介してア
イドラローラ12の軸端904が接続されている。ここ
で、パルスモータPMを駆動することによりパルスモー
タ軸17の長さが変化すると、アイドラローラ12は、
一方の軸端の回転軸線Oを中心として他方軸端が矢印B
方向に揺動することとなる。転写材搬送ベルト7の搬送
軸、即ち、アイドラローラ12の軸線の傾きが変化する
と、ベルト7の搬送方向を変化させることが可能とな
る。
【0044】更に、本実施例によれば、ベルト7の寄り
を検知するべくベルト7の端面を検知する検知手段、即
ち、センサ901と902が、ベルト7の端面に隣接し
て配置される。ここで、装置手前側に配置してあるセン
サをベルト前端検知センサ901、装置後側に配置して
あるセンサをベルト後端検知センサ902と呼ぶことと
する。
【0045】図3にベルト前端及び後端検知センサ90
1、902を詳細に示す。両検知センサ901、902
は同じ構造とされ、アクチュエータ905とフォトイン
タラプタ906とを有する。アクチュエータ905は、
中心Oaの回りに回転自在に担持された支持軸905a
と、この支持軸905aに取付けられ、ベルトの端面に
隣接した位置へと延在し、ベルトの端面にて作動される
作動片905bと、前記支持軸905aに一体に取付け
られ、作動片905bがベルトの端面にて作動されるこ
とにより、作動片905bと一体に運動する光遮蔽板9
05cとを有する。
【0046】本実施例において、転写材搬送ベルト7が
例えば複写機装置の手前側の片端に寄ってくると、ベル
ト7の端部によりベルト前端検知センサ901のアクチ
ュエータ905の作動片905bが押される。この作動
片905bが押されることにより光遮蔽板905cがフ
ォトインタラプタ906へと進入し、ベルトの寄りを検
知する。転写材搬送ベルト7が複写機装置の後側へと寄
った場合には、同様にベルト後端検知センサ902が作
動して、ベルトの寄りを検知する。
【0047】本発明に従ったベルト寄り制御アルゴリズ
ムについて説明する。図6は、本発明の参考例によるベ
ルト寄り制御でのベルト端の検知と転写材搬送ベルトの
駆動状況を示す。
【0048】本参考例にて、ベルト前端検知センサ90
1がベルト7の前端を検知すると、ベルト前端検知信号
がHiになる。センサ901から前端検知信号が検知さ
れると図示しないCPUは、一定時間(T1)毎にセン
サ901が検知しているかどうか検知し、検知している
場合は、パルスモータPMをCW(時計)方向に画像に
影響がでない時間T2だけ駆動する。同様に、ベルト後
端検知センサ902がベルトの後端を検知すると、ベル
ト後端検知信号がHiになる。後端検知信号が検知され
ると図示しないCPUは、一定時間(T1)毎にセンサ
902が検知しているかどうかを検知し、検知している
場合は、パルスモータPMをCCW(反時計)方向に画
像に影響がでない時間T2だけ駆動する。
【0049】図7は、上記ベルト寄り制御アルゴリズム
のフローチャートである。図示しないCPUは、ベルト
前端検知センサ901がベルト7の前端を検知したかど
うかを判断し(ステップ1101)、ベルト前端検知し
ている場合は、ベルト寄り制御中であるか、即ち、ベル
ト前端検知フラグが1かどうかを判断する(ステップ1
102)。ベルト前端検知フラグが0である場合は、ベ
ルト中央位置から前端検知した時を示し、この状態であ
る場合には、ベルト前端検知フラグを1にする(ステッ
プ1103)。次に、パルスモータPMをPcwパルス
だけCW方向に駆動する(ステップ1104)。その
後、パルスモータPMの駆動を開始した後、T1時間カ
ウンタをクリアする(ステップ1105)。
【0050】上記ステップ1102でベルト前端検知フ
ラグが1である場合は、ベルト前端検知中であることを
示し、ステップ1105でクリアされたカウンタがT1
時間経過したかどうかを判断する(ステップ110
6)。T1時間経過している場合には、ステップ110
4へ進み、パルスモータPMを駆動する。カウンタがT
1時間経過していない場合には、ステップ1101へ戻
る。
【0051】ステップ1101で、ベルト前端検知して
いない場合には、ベルト後端検知センサ902がベルト
7の後端を検知したかどうかを判断し(ステップ110
7)、ベルト後端検知していない場合には、ベルト後端
検知フラグが1かどうか判断する(ステップ110
8)。ベルト後端検知フラグが0である場合は、ベルト
が中央位置から後端を検知した時を示し、この状態であ
る場合には、ベルト後端検知フラグを1にする(ステッ
プ1109)。次に、パルスモータPMをPccwパル
スだけCCW方向に駆動する(ステップ1110)。そ
の後、パルスモータPMの駆動を開始した後、T1時間
カウントクリアする(ステップ1111)。
【0052】ステップ1108でベルト後端検知フラグ
が1である場合は、ベルト後端を検知中であることを示
し、ステップ1111でクリアされたカウンタがT1時
間経過したかどうかを判断する(ステップ1108)。
T1時間経過している場合にはステップ1110に進み
パルスモータPMを駆動する。カウンタがT1時間経過
していない場合にはステップ1101へ戻る。ステップ
1107でベルト後端検知していない場合には、ベルト
が中央にあるため、ベルト前端検知フラグとベルト後端
検知フラグを0クリアする。
【0053】上記時間T1、T2は任意に設定される
が、ベルト搬送速度が8mm/secの場合に、T1=
5000msec、T2=266msecとすることに
よって良好な結果を得ることができた。
【0054】上記参考例では転写材搬送ベルト7の搬送
方向、即ち、ベルトの寄り方向にかかわらず、パルスモ
ータPMの駆動パルス数は同じであった。本発明におい
ては、転写材搬送ベルト7のいずれかの方向への寄り速
度が機械的的要因等により異なるのを考慮して、ベルト
の寄りの前端検知時と、ベルト寄りの後端検知時で駆動
パルスを変えるものである。
【0055】図8は、本実施例におけるベルト寄り制御
でのベルト端の検知と転写材搬送ベルトの駆動状況を示
す。
【0056】本実施例によれば、ベルト前端検知センサ
901がベルト7の前端を検知した場合には、画像に影
響が出ない時間T2だけパルスモータPMをCW方向に
駆動させ、ベルトが奥側に寄り、ベルト後端検知センサ
902がベルトの後端を検知した場合には、パルスモー
タPMをCCW方向に画像に影響がでない時間T3だけ
駆動させるものである。
【0057】上記時間T1、T2,T3は任意に設定さ
れるが、ベルト搬送速度が8mm/secの場合に、T
1=5000msec、T2=266msec、T3=
300msecとすることによって良好な結果を得るこ
とができた。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数個
の画像形成ユニットを並置し、各画像形成ユニット上に
形成された画像を転写材搬送ベルトにて搬送される転写
材に順次転写して複数色の画像を形成することのできる
画像形成装置において、転写材搬送ベルトの、転写材搬
送方向に対して垂直方向へのベルトの寄りを検知するベ
ルト寄り検知手段と、検知手段からの信号に基づいてベ
ルトの寄りを、一定時間ごとに複数回にわけて制御する
制御手段と、を有し、制御手段は、ベルトの寄り方向に
応じて、複数回における1回あたりの寄り制御量を変え
る構成とされるので、転写材搬送ベルトのいずれかの方
向への寄り速度が機械的的要因等により異なるのを考慮
して、ベルトの寄り方向に応じて寄り制御量が変えら
れ、画像形成中においてもベルトの寄り方向が急激に変
化せず色ズレによる画像劣化が生じることがなく、常に
高品質の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った転写材搬送ベルトの寄り制御を
説明するための平面図である。
【図2】ベルト寄り制御手段の構成を示す斜視図であ
る。
【図3】ベルト寄り検知手段の構成を示す図1の線III
−III に取った概略断面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す画像形成装置の構成を
説明する断面構成図。
【図5】図4の画像形成装置におけるイエロー画像形成
ユニットの拡大詳細図である。
【図6】ベルト寄り制御の一参考例の制御タイミングを
説明する図である。
【図7】ベルト寄り制御の制御アルゴリズムを説明する
フローチャートである。
【図8】ベルト寄り制御の一実施例の制御タイミングを
説明する図である。
【図9】従来の画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体) 2a〜2d 帯電手段 3a〜3d レーザビームスキャナ 4a〜4d 現像手段 5a〜5d 転写手段 6a〜6d クリーニング手段 7 転写材搬送ベルト 9 転写材 10 定着手段 11 駆動ローラ 13 アイドラローラ 901、902 ベルト寄り検知手段 PM パルスモータ(ベルト寄り制御手
段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の画像形成ユニットを並置し、各
    画像形成ユニット上に形成された画像を転写材搬送ベル
    トにて搬送される転写材に順次転写して複数色の画像を
    形成することのできる画像形成装置において、 前記転写材搬送ベルトの、転写材搬送方向に対して垂直
    方向へのベルトの寄りを検知するベルト寄り検知手段
    と、前記検知手段からの信号に基づいて前記ベルトの寄
    りを、一定時間ごとに複数回にわけて制御する制御手段
    と、を有し、 前記制御手段は、前記ベルトの寄り方向に応じて、前記
    複数回における1回あたりの寄り制御量を変えることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記ベルト寄り検知手段は、前記転写材
    搬送ベルトの端面を検知することでベルトの寄りを検知
    する請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ベルト寄り制御手段は、パルスモー
    タを備え、このパルスモータにて、前記転写材搬送ベル
    トを搬送している軸を、ベルトの転写材搬送方向に変化
    させる請求項1又は2の画像形成装置。
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