JPH10293504A

JPH10293504A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH10293504A
Application number: JP9115239A
Authority: JP
Inventors: Emi Kita; 恵美北; Toshiya Yabei; 俊哉矢部井; Hideyo Watanabe; 英世渡辺; Toshio Shimazaki; 俊男島崎
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1997-04-17
Filing date: 1997-04-17
Publication date: 1998-11-04

Abstract

(57)【要約】【課題】画像が傾いた状態で転写材上に複写されること
を防止でき且つ転写材への画像の印字位置を揃えて高品
質な転写画像を得ることができる画像形成装置の提供を
目的としている。【解決手段】本発明の画像形成装置は、原稿画像に対応
した静電潜像がその表面に形成される像担持体１１１
と、像担持体１１１の表面に形成された静電潜像にトナ
ーを供給して静電潜像を可視化することにより、像担持
体１１１上にトナー像を形成する現像手段１１３と、像
担持体１１１上のトナー像を転写材１１４へ転写する転
写手段１１７と、転写材１１４を所定のタイミングで転
写手段１１７へ送り出す搬送手段１１５と、転写材１１
４が搬送手段１１５によって転写手段１１７へ送られる
前に、転写材１１４の傾き状態を検出する検出手段１２
２と、検出手段１２２によって検出された転写材１１４
の傾き状態に合わせて像担持体１１１に対する静電潜像
の形成位置を変化させて、転写材１１４への転写画像の
位置合わせを行なう手段とを具備することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ＦＡＸ、
プリンタ等の画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、画像形成装置は、原稿画像に対
応するトナー像を担持しつつ回動される感光体と、この
感光体の周囲の所定位置で感光体のトナー像をコピー用
紙等の転写材に転写する転写部とを有している。この場
合、給紙部から給紙手段によって繰り出される転写材
は、レジストローラによってその搬送方向に対する斜め
送り（スキュー）状態が補正されるとともに画像転写の
タイミング（転写部に対する転写材の送りタイミング）
がとられて、転写部へと搬送される。

【０００３】画像転写のタイミングをとる場合、例えば
光センサが使用される。この場合、レジストローラと転
写部との間に光センサが配設され、この光センサによっ
て転写材の先端が検出されると、レジストローラによる
転写材の送りが一旦停止され、その後、感光体上への画
像形成開始時点から所定時間が経過して再びレジストロ
ーラが駆動されて転写材が転写部に送られることによ
り、転写材と感光体上のトナー像との位置合わせが行な
われる（画像転写のタイミングがとられる）。

【０００４】特に、特開平２ー２７６７４５号公報で
は、前記給紙手段によって繰り出された転写材の光特性
を判別する光特性判別手段と、その判別結果に応じてレ
ジストローラを再駆動するタイミングを修正する修正手
段とが設けられ、転写材の光特性を検出してレジストロ
ーラの駆動タイミングを修正することで、転写材の光特
性に関係なく転写材上に画像を高精度に位置合わせして
形成できるようにしている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前述したように、転写
材は、レジストローラによってその搬送方向に対する傾
き（スキュー）が補正されるが、それでもなお、搬送方
向に対して傾いた状態で転写部に搬送されることがあ
り、その場合には、転写材上に画像が傾いた状態で複写
（転写）されることとなる。これは、前記特開平２ー２
７６７４５号公報においても同様である。

【０００６】また、複写される各原稿の書き出し位置が
それぞれ異なっている場合には、画像転写のタイミング
が常時一定であると、転写材への画像の印字位置（書き
出し位置）も各々異なってくる。したがって、製本する
際に頁間で印字位置がばらついたり、両面複写時に表裏
面の印字位置が異なるといった事態が起きる。これは、
前記特開平２ー２７６７４５号公報においても同様であ
る。

【０００７】このように、画像が傾いた状態で転写材上
に複写されたり、表裏面の印字位置が異なったり、ある
いは、頁間で印字位置がばらつくと、非常に読みにく
く、また、見た目も良くない。

【０００８】本発明はこのような事情に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、画像が傾いた
状態で転写材上に複写されることを防止でき且つ転写材
への画像の印字位置を揃えて高品質な転写画像を得るこ
とができる画像形成装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項１に記載の発明は、原稿画像に対応した静電
潜像がその表面に形成される像担持体と、像担持体の表
面に形成された静電潜像にトナーを供給して静電潜像を
可視化することにより、像担持体上にトナー像を形成す
る現像手段と、像担持体上のトナー像を転写材へ転写す
る転写手段と、転写材を所定のタイミングで転写手段へ
送り出す搬送手段と、転写材が搬送手段によって転写手
段へ送られる前に、転写材の傾き状態を検出する検出手
段と、前記検出手段によって検出された転写材の傾き状
態に合わせて像担持体に対する静電潜像の形成位置を変
化させて、転写材への転写画像の位置合わせを行なう手
段とを具備することを特徴とする。

【００１０】この請求項１に記載の発明によれば、検出
手段によって転写材の傾き状態が検出され、転写材の傾
き状態に合わせて像担持体に対する静電潜像の形成位置
が変化されることにより、転写材への転写画像の位置合
わせが行なわれる。したがって、画像が傾いた状態で転
写材上に複写されることが防止される。

【００１１】また、請求項２に記載の発明は、請求項１
に記載の発明において、前記検出手段がラインセンサを
有していることを特徴とする。

【００１２】この請求項２に記載の発明によれば、例え
ば、転写材の先端をラインセンサによって検出し、転写
材上における印字位置（書き出し位置）が原稿の書き出
し位置によらず常に一定となるように、転写材の送りタ
イミングを調整すれば、原稿の書き出し位置が異なって
いる場合であっても、画像転写のタイミングを変化させ
て印字位置を揃えることができる。したがって、製本す
る際の頁間の印字位置のばらつきを抑えることができ、
また、両面複写時に転写材の表面と裏面とで画像位置を
揃えることができる。つまり、非常に読易い、見た目の
良好な高品質な転写画像を得ることができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の一実施形態について説明する。

【００１４】図１は、本実施形態に係る画像形成装置と
しての複写機１００を示している。図示のように、複写
機１００は、画像形成部Ａと給紙ユニットＢとから構成
されている。画像形成部Ａは、コンタクトガラス１０１
上に載置された原稿１０２に光を照射してその反射光
（画像情報）を読取る読取り部１０３と、読取り部１０
３で読み取られた画像情報に基づいてレーザビームを出
力する書き込み部１０４と、レーザビームを所定方向に
導くミラー１０５〜１０９と、レーザビームが照射され
てその表面に画像情報に対応する静電潜像が形成される
感光体ドラム１１１とを有している。

【００１５】感光体ドラム１１１の周囲には、感光体ド
ラム１１１の表面を帯電処理する帯電チャージャー１１
２と、帯電処理後の感光体ドラム１１１に対して画像情
報に対応するレーザビームを照射して感光体ドラム１１
１の表面に静電潜像を形成する前記ミラー１０９と、感
光体ドラム１１１の表面に形成された静電潜像にトナー
を供給して静電潜像を可視化することにより感光体ドラ
ム１１１上にトナー像を形成する現像器１１３と、感光
体ドラム１１１上のトナー像をコピー用紙等の転写材１
１４に転写する転写器１１７と、転写処理終了後に感光
体ドラム１１１を次の複写処理に備えてクリーニングす
るクリーニング部１２０とが設けられている。なお、ミ
ラー１０９はその駆動軸１２５を中心に回動可能であ
り、また、駆動軸１２５はその軸方向に移動可能または
図面に垂直な平面内で回転可能となっている。

【００１６】また、画像形成部Ａは、給紙ユニット部Ｂ
から給紙された転写材１１４を所定のタイミングで送り
出すレジストローラ１１５と、転写器１１７とレジスト
ローラ１１５との間に設けられレジストローラ１１５か
ら送り出される転写材１１４のスキューを検出するスキ
ュー検出装置１１６と、転写器１１７で転写材１１４に
転写されたトナー像を定着させるための定着器１１８
と、定着処理が施された転写材１１４を受ける排紙トレ
イ１１９とを有している。

【００１７】図２および図３はスキュー検出装置１１６
を示している。なお、図３は、後述する回転ローラ１２
３を取り除いた状態でスキュー検出装置１１６を上から
見た平面図である。

【００１８】図２に示すように、スキュー検出装置１１
６は、ラインセンサ１２２と、回転ローラ１２３と、ガ
イド板１２１とを有している。この場合、ラインセンサ
１２２は、転写材１１４の搬送方向に対して直交するよ
うに延びる読取り部１２４（図３参照）を有し、搬送方
向に対する転写材１１４の傾き状態（スキュー）および
転写材１１４の先端位置を検出する。また、回転ローラ
１２３は、ラインセンサ１２２と対向して位置し、転写
材１１４をラインセンサ１２２との間で挟圧しつつ送り
出す。また、ガイド板１２１は、レジストローラ１１５
から送り出される転写材１１４をラインセンサ１２２に
向けて案内する。なお、ラインセンサ１２２の読取り部
１２４で得られた情報はＣＰＵ１３０に送られ、ＣＰＵ
１３０はその情報に基づいてミラー１０９の駆動軸１２
５もしくはミラー１０９を駆動させることができるよう
になっている。

【００１９】次に、上記構成の複写機１００の動作の一
形態について説明する。

【００２０】給紙ユニット部Ｂから給紙された転写材１
１４は、レジストローラ１１５によって所定のタイミン
グで送り出され、ガイド板１２１の案内によりラインセ
ンサ１２２と回転ローラ１２３との間を通って、転写器
１１７へと搬送される。この搬送過程において、スキュ
ー検出装置１１６では、図３に示すように、転写材１１
４がラインセンサ１２２の上を通過する際（転写される
前）に、転写材１１４の送り方向（搬送方向）の数箇所
で、ラインセンサ１２２の読取り部１２４の端から転写
材１１４の側端までの距離Ｌ₁〜Ｌ_nが測定される。この
測定結果は電気信号としてＣＰＵ１３０に送られ、ＣＰ
Ｕ１３０はこの測定結果に基づいて搬送方向に対する転
写材１１４の傾き状態（スキュー）を演算する。そし
て、ＣＰＵ１３０は、この演算結果に基づいて、例えば
ミラー１０９の駆動軸１２５を動作させたりミラー１０
９の傾き角を変化させるなどして、転写材１１４の傾き
状態に合わせて感光体ドラム１１１上に対する静電潜像
の形成位置を変化させる。これによって、転写材１１４
の傾き状態に合わせて静電潜像が感光体ドラム１１１に
例えば傾いた状態で形成される（傾き画像が形成され
る）。したがって、転写器１１７では、傾いた状態の転
写材１１４に、転写材１１４の傾き状態と整合する傾き
画像が転写され、結果的に、転写材１１４に画像が傾く
ことなく高精度に位置合わせされて形成される。

【００２１】また、複写される各原稿の書き出し位置が
それぞれ異なっている場合には、画像転写のタイミング
が常時一定であると、転写材１１４への画像の印字位置
（書き出し位置）も各々異なってくる。したがって、本
実施形態では、転写材１１４の先端がラインセンサ１２
２によって検出され、転写材１１４上における印字位置
（書き出し位置）が原稿の書き出し位置によらず常に一
定となるように、転写材１１４の送りタイミングが例え
ばＣＰＵ１３０により調整される。

【００２２】なお、本実施形態では、ミラー１０９の駆
動軸１２５もしくはミラー１０９が駆動されて画像が転
写材１１４に高精度に位置合わせされたが、他のミラー
１０５〜１０８を駆動させることにより、同様な作用効
果を奏するようにしても良い。

【００２３】以上説明したように、本実施形態の複写機
１００は、スキュー検出装置１１６によって転写材１１
４のスキューを検出し、転写材１１４の傾き状態に合わ
せて感光体ドラム１１１上に対する静電潜像の形成位置
を変化させることにより、転写材１１４への転写画像の
位置合わせを行なうようにしている。したがって、画像
が傾いた状態で転写材１１４上に複写されることを防止
できる。無論、本実施形態の複写機１００においても、
転写材１４４は、レジストローラ１１５によってその搬
送方向に対する傾き（スキュー）が補正されるが、それ
でもなお、転写材１４４が搬送方向に対して傾いた状態
で転写器１１７に搬送される場合に、スキュー検出装置
１１６による効果が発揮される。すなわち、本実施形態
の複写機１００は、レジストローラ１１５による傾き補
正（機械的な補正）だけに頼らず、転写材１１４の傾き
をスキュー検出装置１１６によって積極的に検知し、そ
れに合わせて静電潜像の形成位置を修正（光学的な補
正）しているため、画像が傾いた状態で転写材１１４上
に複写されることを確実に防止できる。

【００２４】また、本実施形態の複写機１００は、転写
材１１４の先端をラインセンサ１２２によって検出し、
転写材１１４上における印字位置（書き出し位置）が原
稿の書き出し位置によらず常に一定となるように、転写
材１１４の送りタイミングを調整するようにしている。
したがって、原稿の書き出し位置が異なっている場合で
あっても、画像転写のタイミングを変化させて印字位置
を揃えることができる。その結果、製本する際の頁間の
印字位置のばらつきを抑えることができ、また、両面複
写時に転写材の表面と裏面とで画像位置を揃えることが
できる。つまり、非常に読易い、見た目の良好な高品質
な転写画像を得ることができる。

【００２５】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できるこ
とは言うまでもない。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
発明によれば、画像が傾いた状態で転写材上に複写され
ることが防止される。

【００２７】また、請求項２に記載の発明によれば、製
本する際の頁間の印字位置のばらつきを抑えることがで
き、また、両面複写時に転写材の表面と裏面とで画像位
置を揃えることができる。すなわち、非常に読易い、見
た目の良好な高品質な転写画像を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略
図である。

【図２】図１の画像形成装置に設けられたスキュー検出
装置の構成図である。

【図３】回転ローラを取り除いた状態で図２のスキュー
検出装置を上から見た平面図である。

【符号の説明】

１００画像形成装置１１１感光体ドラム（像担持体）１１３現像器１１４転写材１１５レジストローラ（搬送手段）１１７転写器１２２ラインセンサ（検出手段）１３０ＣＰＵ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者島崎俊男東京都大田区中馬込１丁目３番６号株式会社リコー内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】原稿画像に対応した静電潜像がその表面
に形成される像担持体と、像担持体の表面に形成された静電潜像にトナーを供給し
て静電潜像を可視化することにより、像担持体上にトナ
ー像を形成する現像手段と、像担持体上のトナー像を転写材へ転写する転写手段と、転写材を所定のタイミングで転写手段へ送り出す搬送手
段と、転写材が搬送手段によって転写手段へ送られる前に、転
写材の傾き状態を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された転写材の傾き状態に合
わせて像担持体に対する静電潜像の形成位置を変化させ
て、転写材への転写画像の位置合わせを行なう手段と、を具備することを特徴とする画像形成装置。
【請求項２】前記検出手段はラインセンサを有してい
ることを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。