JP2003244403A - 原稿サイズ検出方法及び画像読取装置 - Google Patents

原稿サイズ検出方法及び画像読取装置

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JP2003244403A
JP2003244403A JP2002037424A JP2002037424A JP2003244403A JP 2003244403 A JP2003244403 A JP 2003244403A JP 2002037424 A JP2002037424 A JP 2002037424A JP 2002037424 A JP2002037424 A JP 2002037424A JP 2003244403 A JP2003244403 A JP 2003244403A
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JP2002037424A
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Yukito Nishio
幸人 西尾
Yoshihiko Kunoki
佳彦 久軒
Yoshitaka Yamanaka
義隆 山中
Hideyuki Ko
英幸 廣
Ryuichi Nakajima
竜一 中島
Norifumi Sugimura
憲史 杉村
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作者に不快感を与えることなく、また、原
稿の地模様に左右されることなく、確実に原稿サイズを
検出可能な画像読取装置を提供する。 【解決手段】 原稿Dの画像情報を読み取る読取スキャ
ナ12を用いて、原稿Dの副走査方向及び主走査方向の
各サイズを検出する。読取スキャナ12は、読取位置P
を挟んで副走査方向上流側に第1の光源ランプ13を、
下流側に第2の光源ランプ14をそれぞれ備えている。
プレスキャン時、Y方向に移動する往路では、第1の光
源ランプ13のみを点灯させて、原稿Dの後端に発源す
る影Q1を読み取る一方、Yとは逆方向に移動する復路
では、第2の光源ランプ14のみを点灯させ、原稿Dの
始端に発源する影を読み取る。読み取った原稿Dの始端
と後端の各影の情報を元に、原稿Dのサイズを検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿サイズを検出
する画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像読取装置における原稿サイズの検出
手法として、例えば特開2000−66712号公報に
は、以下のような方法が記載されている。
【0003】これによれば、原稿の主走査方向のサイズ
は、原稿カバーの閉操作時に、画像読取用の光源を点灯
させることで、主走査方向の濃度変化を検出し、該濃度
変化にしたがって原稿端を検出することで検出する。一
方、副走査方向のサイズは、プレスキャンを実施し、原
稿で遮蔽された背景パターンの画像情報から検出する。
背景パターンは、原稿カバーに設けられているものであ
るが、非画像形成領域である原稿端に位置するように形
成されているので、画像情報として読み取られることは
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された原稿サイズの検出方法には、以下のよう
な不具合が存在する。
【0005】1)主走査方向のサイズ検出において、ま
だ、原稿カバーが完全に閉じられていない状態で光源を
点灯させるので、漏れだす光にて操作者に不快感を与え
かねない。
【0006】2)副走査方向のサイズ検出は、背景パタ
ーンの画像情報を元にしているので、原稿の下地部分が
背景パターンと似通った地模様を有していると、原稿の
エッジを検出することが困難となって、サイズを検出で
きなくなる。
【0007】本発明は、上記の課題に鑑みなされたもの
であって、その目的は、操作者に不快感を与えることな
く、また、原稿の地模様に左右されることなく、確実に
原稿サイズを検出可能な原稿サイズの検出方法、 及び
画像読取装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の原稿サイズ検出
方法は、上記の課題を解決するために、原稿台上に載置
されると共に、原稿を覆う原稿覆い手段にて覆われた原
稿に光を照射し、その反射光より原稿の画像情報を読み
取る読取手段を用いて原稿のサイズを検出する原稿サイ
ズ検出方法であって、読取手段にて原稿のエッジに発現
する影を読み取り、この影を元に原稿の主走査方向及び
副走査方向の各サイズを検出することを特徴としてい
る。
【0009】なお、上記読取手段の読取素子としては、
CCD(Charge Coupled Device)素子や、CIS(Cont
act Image Sensor)素子を挙げることができる。
【0010】原稿台に載置され、原稿覆い手段にて覆わ
れた原稿のエッジには、原稿自体の持つ厚みや原稿のエ
ッジの原稿台からの浮き上がりで、読取手段による光照
射を受けると、影が発現する。本発明は、この影を読取
手段にて読み取り、この影の情報を元に原稿のサイズを
検出しようというものである。該影は、原稿覆い手段に
投影されるものであるが、原稿と原稿覆い手段とは密接
しているため、ほぼ原稿の外形そのものとなる。したが
って、この影より原稿サイズを正確に検出することがで
きる。このようなサイズを検出するための原稿の影の読
み取りは、原稿の画像情報を読み取る前の予備走査にて
行う。
【0011】このような方法によるサイズ検出では、原
稿覆い手段が完全に締まり切らない状態で光源がオンさ
れ、漏れ出す光にて不快感をおぼえたり、また、原稿の
地模様にサイズの検出精度が左右されたりするようなこ
とが一切ない。
【0012】本発明の画像読取装置は、上記課題を解決
するために、原稿台上に載置されると共に、原稿を覆う
原稿覆い手段にて覆われた原稿の画像情報を、原稿台の
下面を副走査方向に移動しながら、原稿に光を照射し、
その反射光を複数の読取素子が主走査方向に並設されて
なる読取素子部にて受光することで読み取る読取手段を
備えた画像読取装置において、上記読取手段にて原稿の
画像情報を読み取るよりも前に予備走査を行い、上記読
取手段にて原稿のエッジに発現する影を読み取らせる読
取制御手段と、上記読取手段にて読み取られた影を元に
原稿の主走査方向及び副走査方向の各サイズを認識する
サイズ認識手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】これによれば、読取制御手段が読取手段を
制御し、原稿の画像情報を読み取るよりも前に予備走査
を行って原稿のエッジに発現する影を読み取らせ、サイ
ズ認識手段が、読み取られた影を元に原稿の主走査方向
及び副走査方向の各サイズを認識するようになってい
る。
【0014】原稿サイズの検出方法として既に述べたよ
うに、原稿のエッジに発現した影は、原稿覆い手段に形
成されるものであるが、原稿と原稿覆い手段とは密接し
ているため、ほぼ原稿の外形そのものとなり、この影の
情報に基づいて、正確な原稿サイズを検出することがで
きる。そして、この場合、原稿覆い手段が完全に締まり
切らない状態で光源がオンされ、漏れ出す光にて不快感
をおぼえたり、また、原稿の地模様にサイズの検出精度
が左右されたりすることがない。
【0015】また、上記した本発明の画像読取装置は、
さらに、上記読取手段が、読取素子部における読取位置
を挟んで副走査方向下流側と上流側の2方向より光を照
射可能に設けられ、かつ、予備走査時、上記読取手段に
おける光の照射を、原稿の副走査方向の両エッジに影が
発現し易いように制御する照射制御手段が備えられてい
ることを特徴とすることもできる。
【0016】原稿のエッジに発現する影を読み取って原
稿のサイズを検出するにおいて、影を読み取ることが重
要であるが、原稿の厚みや浮き上がりにて発現する影を
読み取るには、読取手段として高性能なものが要求され
る。そこで、ここでは、積極的に影を発現し得る構成を
提案する。
【0017】原稿の主走査方向の両エッジに発現する影
を積極的に大きくしたりすることは、読取素子が主走査
方向に配列され、読取素子部の長手方向に沿うように光
源が設けられている関係上困難であるが、これに比し
て、原稿の副走査方向の両エッジ、つまり、副走査方向
下流側のエッジである原稿始端と、副走査方向上流側の
エッジである原稿後端とに発現する影は、読取手段にお
ける光の照射方向を制御することで、積極的に大きく発
現させることが可能である。
【0018】このことに着目し、本構成では、読取手段
が、読取素子部における読取位置を挟んで副走査方向下
流側と上流側の2方向より光を照射可能に設けられてお
り、照射制御手段が、上記読取手段における光の照射を
原稿の副走査方向の両エッジに影が発現し易いように制
御するようになっている。したがって、原稿の副走査方
向の両エッジに影を積極的に発現させ、これら2つの影
を精度よく検出することが可能となる。原稿の副走査方
向のサイズは、原稿の副走査方向の両エッジに発現した
該2つの影の離間距離より求めることができ、また、原
稿の主走査方向のサイズは、原稿の副走査方向の両エッ
ジに発現した該2つの影の何れか一方の影の主走査方向
の長さより求めることができる。
【0019】このように、上記構成を採用することで、
原稿サイズの検出に用いる原稿の影を効果的に発現させ
ることが可能となり、原稿のエッジに発現する影を元
に、容易に原稿のサイズを検出することが可能となる。
【0020】上記照射制御手段における制御例として
は、例えば、予備走査時、副走査方向下流側か上流側の
いずれか一方向のみから光が照射され、かつ、照射方向
が往路と復路とで切り換わるように制御する例を挙げる
ことができる。
【0021】副走査方向下流側か上流側のいずれか一方
向のみから光が原稿に照射されることで、原稿の副走査
方向のどちらか一方のエッジに影が発現し易くなる。こ
れを、往路における走査と復路における走査とで切り換
えて行うことで、原稿の副走査方向上流側端(つまり後
端)、原稿の副走査方向下流側端(原稿の始端)の双方
の端部に発現する影を読み取ることができる。
【0022】また、上記照射制御手段におけるその他の
制御例として、予備走査時、往路もしくは復路のいずれ
か一方で、照射方向が交互に切り変わるように制御する
例を挙げることができる。
【0023】上述したように、副走査方向下流側か上流
側のいずれか一方向のみから光が原稿に照射されること
で、原稿の副走査方向のどちらか一方のエッジに影が発
現し易くなる。ここでは、往路あるいは復路のいずれか
一方でのみ、照射方向を交互に切り換えるので、往路あ
るいは複路のいずれか一方の走査で、原稿の副走査方向
上流側端(つまり後端)、原稿の副走査方向下流側端
(原稿の始端)の双方の端部に発現する影を読み取るこ
とができる。
【0024】また、上記した本発明の画像読取装置は、
さらに、上記読取手段は、読取素子部における読取位置
を挟んで副走査方向下流側と上流側とに光源を備えてい
ることを特徴とすることもできる。
【0025】これにより、読取素子部における読取位置
を挟んで副走査方向下流側と上流側との2方向より光を
照射可能であって、かつ、交互に照射方向を切り換え得
る構成の読取手段を容易に提供することができる。
【0026】また、上記した本発明の画像読取装置は、
さらに、上記照射制御手段は、原稿の画像情報の読み取
り時には、原稿の副走査方向の両エッジに影が発現され
難いように、上記読取手段における光の照射方向を制御
することを特徴とすることもできる。
【0027】これによれば、原稿の画像情報の読み取り
時、照射制御手段が、読取手段における光の照射方向を
原稿の副走査方向の両エッジに影が発現され難いように
制御するので、積極的に影が発現され易い状態のままで
画像情報の読み取りを行う構成に比して、画像情報の読
み取り精度の向上が図れる。
【0028】例えば、2方向より光照射が可能な構成と
しては、2方向それぞれに光源を配置し、照射方向に応
じて点灯する光源を切り換える構成が考えられるが、こ
のような構成の場合、原稿の画像情報の読み取りにおい
ては、光源を双方とも点灯し、影が出にくい状態とする
ことで、照度も上がり、画像情報を精度よく読み取るこ
とが可能となる。
【0029】また、上記した本発明の画像読取装置は、
さらに、上記読取手段が、読取素子部における読取位置
を挟んで副走査方向下流側あるいは上流側のいずれか一
方にのみ光源を有し、該光源の光照射方向が、位置可変
に設けられた反射部材にて決定される構成であり、上記
照射制御手段は、上記反射部材の位置を変えることで、
光の照射方向を切り換えることを特徴とすることもでき
る。
【0030】上述したように、2方向より光照射が可能
な構成としては、2方向それぞれに光源を配置し、照射
方向に応じて点灯する光源を切り換える構成が、最も容
易に想到し得るものであるが、このような構成を採用す
ることで、光源を2つ設けることなく、照射方向を切り
換えることが可能となる。
【0031】また、上記した本発明の画像読取装置は、
さらに、上記反射部材の位置の切り換えは、読取手段の
往路移動及び復路移動の際に発生する装置本体側との機
械的摩擦力を含む力を駆動源としていることを特徴とす
ることもできる。
【0032】これによれば、読取手段の往路移動及び復
路移動の際に発生する装置本体側との機械的摩擦力を含
む力を駆動源として、反射部材の位置を切り換えるの
で、新たな駆動源を必要とせず、コストの上昇を効果的
に抑えることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明に係る実
施の一形態を、図1〜図6に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
【0034】まず、本実施の形態に係る画像読取装置の
構成を、図1及び図2を用いて説明する。
【0035】画像読取装置は、図1、図2に示すよう
に、原稿台10と、原稿カバー(原稿覆い手段)11
と、読取スキャナ(読取手段)12とを備えている。
【0036】原稿台10は、プラテンガラス等の透明ガ
ラス体によって構成され、原稿Dが載置される。原稿カ
バー11は、原稿台10に対して開閉自在に設けられ、
原稿台10に載置された原稿Dを覆う。読取スキャナ1
2は、原稿台10上に載置され、原稿カバー11にて覆
われた状態の原稿Dの画像情報を読み取る。
【0037】読取スキャナ12は、一対のガイド軸21
・21に沿って、原稿台10の下面を矢印Yにて示す副
走査方向、及びその逆方向に移動可能に設けられてい
る。詳細には、一対のガイド軸21・21に沿って移動
可能なキャリッジ20を有しており、該キャリッジ20
内部に、第1及び第2の2つの光源ランプ13・14、
第1〜第3の3枚のミラー15〜17、レンズ18、及
びCCDユニット(読取素子部)19が搭載されてい
る。キャリッジ20は、操作部24が設けられた副走査
方向上流側の原稿台10の始端側をホームポジションと
して往復移動する。
【0038】キャリッジ20に搭載された第1及び第2
の2つの光源ランプ13・14は、原稿台10上に載置
された原稿Dに対し、光を照射する光源である。これら
2つの光源ランプ13・14は、図中Pにて示す原稿D
の反射光を取り込む位置、つまり読取位置Pを挟んで、
副走査方向の上流側と下流側とに分かれて配置されてお
り、第1の光源ランプ13が上流側に、第2の光源ラン
プ14が下流側に配されている。
【0039】そして、詳細については後述するが、これ
ら第1及び第2の光源ランプ13・14は、原稿Dのサ
イズを検出するためのプレスキャン(予備走査)時は、
原稿Dの副走査方向の両エッジである原稿Dの始端と後
端とに影が発現し易いように点灯が制御される一方、原
稿Dの画像情報を読み取る本スキャン時は、反対に影が
出現しないように点灯が制御される。
【0040】原稿Dからの反射光は、第1〜第3の3枚
のミラー15〜17にて、レンズ18及びCCDユニッ
ト19方向に配向され、レンズ18にてCCDユニット
19の受光面に結像される。CCDユニット19は、複
数の読取素子であるCCD素子(不図示)が、矢印Yに
て示す副走査方向と直交する矢印Xにて示す主走査方向
にライン状に配されたものである。
【0041】CCDユニット19は、受光量に応じた受
光信号を、本画像読取装置に備えられた図示しないCP
U(Central Processing Unit)に出力する。該CPU
は、得られた画像情報を画像解析する画像処理機能を有
すると共に、本画像読取装置における制御中枢としての
機能も付加されている。そして、本実施の形態において
は、本発明の読取制御手段、照射制御手段、サイズ認定
手段としての機能を有している。
【0042】次に、上記構成を有する本画像読取装置の
動作について説明する。
【0043】本画像読取装置では、原稿台10上に原稿
Dが載置され、原稿カバー11が閉じられた後、原稿画
像の読み取りが指示されると、原稿画像を読み取る本ス
キャンの前にプレスキャンを行って、原稿Dのサイズを
検出し、その後、検出した原稿サイズに応じた本スキャ
ンを実施する。
【0044】ここで、原稿Dのサイズは、原稿台10上
に載置された原稿Dのエッジに発現する影を読み取り、
読み取った影を元に検出することで行う。原稿台10に
載置され、原稿カバー11にて覆われた原稿Dのエッジ
には、原稿D自体の持つ厚みや原稿Dのエッジの原稿台
からの浮き上がりで、光源ランプ13・14による光照
射を受けると、影が発現する。該影は、原稿カバー11
に投影されるものであるが、原稿Dと原稿カバー11と
は密接しているため、ほぼ原稿Dの外形そのものとな
る。したがって、この影より原稿サイズを正確に検出す
ることができる。
【0045】このような方法によるサイズ検出では、原
稿カバー11に締まり切らない状態で光源ランプ13・
14が点灯され、漏れ出す光にて不快感をおぼえたり、
また、原稿Dの地模様にサイズの検出精度が左右された
りするようなことが一切ない。
【0046】ところで、原稿Dの主走査方向の両エッジ
に発現する影を積極的に大きくしたりすることは、CC
D素子が主走査方向に配列され、CCDユニット19の
長手方向に沿うように光源が設けられている関係上困難
である。これに比して、原稿Dの副走査方向の両エッ
ジ、つまり、副走査方向下流側のエッジである原稿始端
と、副走査方向上流側のエッジである原稿後端とに発現
する影は、読取スキャナ12における光の照射方向を制
御することで、積極的に大きく発現させることが可能で
ある。
【0047】そこで、ここでは、原稿Dのエッジに発現
する影を読み取って原稿Dのサイズを検出するにおい
て、積極的に影を発現させるために、原稿Dのエッジに
影が明瞭に現れ易いように、プレスキャン時、点灯する
光源ランプは第1及び第2の光源ランプ13・14のい
ずれか一方とし、かつ、往路と復路とで、点灯させる光
源ランプを切り換えるようになっている。
【0048】これにより、原稿Dの副走査方向の両エッ
ジに影を積極的に発現させ、これら2つの影を精度よく
検出することが可能となる。原稿Dの副走査方向のサイ
ズは、原稿Dの副走査方向の両エッジに発現した該2つ
の影の離間距離より求めることができる。また、原稿D
の主走査方向のサイズは、原稿Dの副走査方向の両エッ
ジに発現した該2つの影の何れか一方の影の主走査方向
の長さより求めることができる。
【0049】図3(a)(b)に、本画像読取装置にお
けるプレスキャン時の往路(矢印Yにて示す副走査方向
に移動)の動作状態を示す。
【0050】往路では、読取位置Pより上流側に位置す
る第1の光源ランプ13のみが点灯され、下流側に位置
する第2の光源ランプ14は点灯されない。このような
点灯状態で、原稿台10のホームポジション側の端から
その反対側の端まで、キャリッジ20が副走査方向に移
動して、読取スキャナ12による読み取り走査が行われ
る。このような点灯状態では、同図(a)に示すよう
に、原稿Dの始端には影は発現し難く、同図(b)に示
すように、原稿Dの後端に影Q1が発現し易くなる。発
現した影Q1はCCDユニット19に読み取られる。
【0051】一方、図4(a)(b)に、本画像読取装
置におけるプレスキャン時の復路(副走査方向とは逆の
矢印Y’にて示す方向に移動)の動作状態を示す。
【0052】復路では、往路とは逆に、読取位置Pより
下流側に位置する第2の光源ランプ14のみが点灯さ
れ、上流側に位置する第1の光源ランプ13は点灯され
ない。このような点灯状態で、原稿台10のホームポジ
ション側とは反対側の端からホームポジション側の端ま
で、矢印Y’にて示す方向に移動して、読取スキャナ1
2による読み取り走査が行われる。このような点灯状態
では、同図(a)に示すように、原稿Dの後端には影は
発現し難く、同図(b)に示すように、原稿Dの始端に
影Q2が発現し易くなる。発現した影Q2はCCDユニ
ット19に読み取られる。
【0053】上記CPUは、このようにして読み取った
影Q1・Q2の情報を含む画像情報を画像解析し、2つ
の影Q1・Q2の位置関係より、原稿Dの副走査方向の
サイズを検出し、また、2つの影Q1・Q2の各主走査
方向の長さより、原稿Dの主走査方向のサイズを検出す
る。
【0054】このようにして、プレスキャンが行われて
原稿サイズが検出されると、その後引き続いて、原稿D
の画像情報を読み取る本スキャンが実施される。このと
き、上記CPUは、本スキャン時、原稿Dの影が出にく
いように、第1及び第2の光源ランプ13・14の両方
を点灯させる。
【0055】図5のフローチャートに基づいて、プレス
キャンにて原稿Dのサイズを検出する手順を詳細に説明
する。
【0056】プレスキャンが開始されると、キャリッジ
20がホームポジション側より副走査方向に移動を開始
する(S1)。このとき、第1の光源ランプ13のみが
点灯される(S2)。また、キャリッジ20を移動させ
るスキャナモータは正転駆動される(S3)。
【0057】読取スキャナ12は、キャリッジ20を副
走査方向に移動しながら、原稿台10のホームポジショ
ン側の端から1ラインずつ読み取り走査して、画像を取
り込んで行く(S4)。このような画像の取り込みを、
S5にて、原稿台10のホームポジション側の端とは逆
の後端を検出するまで行う。
【0058】S5にて、原稿台10の後端であることが
検出されると、次に、原稿の始端と後端の両エッジを判
定する必要があるかどうかを判断する(S6)。
【0059】例えば、本画像読取装置が、原稿Dを原稿
台10のホームポジション側の端部の角を基準に載置す
る左端基準のマシーンの場合、S6においてはNOと判
断される。これは、左端基準のマシーンでは、原稿Dの
始端の位置が決められているので、始端に発生する影を
検出して、始端の位置を求める必要がないためである。
【0060】S6においてNOと判断されると、スキャ
ナモータは逆転駆動され(S12)、読取スキャナ12
は、画像の読み取りを行うことなく、キャリッジ20は
副走査方向とは逆の方向Y’に移動される。そして、S
13にてホームポジションにまで復帰したことが検出さ
れると、プレスキャンを終了する(S13)。
【0061】一方、例えば、本画像読取装置が、原稿D
を原稿台10の中央を基準に載置するセンター基準のマ
シーンの場合、S6においてはYESと判断される。こ
れは、センター基準のマシーンでは、原稿Dの始端の位
置は決められていないためである。
【0062】S6において、原稿Dの始端と後端の両エ
ッジを判定する必要があると判断すると、点灯させる光
源ランプが切り換えられ、第2の光源ランプ14のみが
点灯され(S7)、また、スキャナモータが逆転駆動さ
れる(S8)。
【0063】これにより、読取スキャナ12は、キャリ
ッジ20を副走査方向とは逆の方向Y’に移動しなが
ら、原稿台10の後端から1ラインずつ読み取り走査し
て、画像を取り込んで行く(S9)。このような画像の
取り込みを、S10にて、原稿台10のホームポジショ
ン側の端を検出するまで行う。そして、ホームポジショ
ンに復帰した時点で、プレスキャンを終了する(S1
1)。
【0064】原稿Dの両エッジを検出した場合も、片側
のエッジのみを検出した場合も、プレスキャンが終了す
ると、読み取った画像に対して、画像解析を行って、原
稿Dの後端で検出された影Q1より、あるいは始端で検
出された影Q2から、主走査方向の原稿Dのエッジ点を
検出する(S15)。同様に、画像解析を行って、検出
された影Q1より、あるいは始端で検出された影Q2か
ら、副走査方向の原稿Dのエッジ点を検出する(S1
6)。そして、S15,S16にて得られた情報より、
原稿Dのサイズを検出する(S17)。
【0065】S15〜17においては、本画像読取装置
が、原稿Dの始端側の角を、原稿台10のホームポジシ
ョン側の角に合わせる左端基準である場合は、画像解析
を行って、原稿Dの後端で検出された影Q1より、原稿
Dの主走査方向のエッジ点を求め、基準となる角からそ
のエッジ点迄の距離を、原稿Dの主走査方向のサイズと
して検出する。同様に、画像解析を行って、原稿Dの後
端で検出された影Q1より、原稿Dの副走査方向のエッ
ジ点を求め、基準となる角からそのエッジ点迄の距離
を、原稿Dの副走査方向のサイズとして検出する。
【0066】一方、本画像読取装置が、原稿Dの中央
を、原稿台10の中央に合わせるセンター基準である場
合は、画像解析を行って、原稿Dの後端で検出された影
Q1より、原稿Dの主走査方向のエッジ点を求め、基準
となる角からそのエッジ点迄の距離を、原稿Dの主走査
方向のサイズとして検出する。同様に、画像解析を行っ
て、原稿Dの後端で検出された影Q1と、原稿Dの始端
で検出された影Q2とから、原稿Dの副走査方向の両エ
ッジ点を求め、その離間距離を、原稿Dの副走査方向の
サイズとして検出する。
【0067】このように、本画像読取装置では、原稿台
10上に載置された原稿Dのサイズを、原稿Dのエッジ
に発現する影を、画像読み取り用の読取スキャナ12に
て読み取ることで行うようになっているので、漏れ出す
光にて不快感をおぼえたり、また、原稿の地模様にサイ
ズの検出精度が左右されたりすることなく、原稿Dのサ
イズを検出することができる。
【0068】なお、プレスキャン時の往路と復路とで点
灯される光源ランプは、上記では往路で第1の光源ラン
プ13、復路では第2の光源ランプ14としたが、反対
であってもかまわない。つまり、往路で第2の光源ラン
プ14が点灯されて、原稿Dの始端に発生する影を検出
し、復路で、第1の光源ランプ13を点灯して、原稿D
の後端に発生する影を検出するようにしてもよい。
【0069】また、さらには、上記CPUにて、第1及
び第2の光源ランプ13・14の点灯タイミング、CC
Dユニット19の読み取りタイミング、及びキャリッジ
20の移動を担うスキャンモータの駆動タイミングを、
図6に示すように制御してもよい。これによれば、キャ
リッジ20の1ステップ毎に、第1及び第2の光源ラン
プ13・14を交互に各々1回ずつ点灯させ、各光源ラ
ンプ13・14の点灯毎にCCDユニット19が読み取
りを行う。つまり、CCDユニット19は、副走査方向
の同じラインを、発光させる光源ランプを変えて、2回
読み取り走査することとなる。
【0070】このような構成では、プレスキャン時、そ
の往路、あるいは復路の片道の走査で、原稿Dの副走査
方向の両エッジに影を発現させて読み取ることができる
ので、原稿サイズの検出に要するプレスキャン時間の短
縮が可能となる。往路のみで読み取りを行う場合のプレ
スキャンの手順としては、図5のフローチャートにおけ
るS6にてNOと判断して、S12に移行する手順と同
じである。復路のみで読み取りを行う場合は、プレスキ
ャン開始と共に、原稿台10の後端までキャリッジ20
を移動させた後、読み取りを開始すればよい。
【0071】また、読取スキャナ12としては、図1の
構成以外に、図7(a)(b)に示すタイプのもの等も
用いることができる。
【0072】図7(a)に示す読取スキャナ12は、レ
ンズ18とCCDユニット19とが固定で、第1〜第3
の3枚のミラー15〜17が移動するミラー移動方式で
ある。第1及び第2の光源ランプ13・14と第1のミ
ラー15とはキャリッジ20aに搭載されると共に、第
2、第3のミラー16・17とはキャリッジ20bに搭
載され、いずれも副走査方向及びその逆方向に移動可能
となっている。ここで、キャリッジ20bの移動速度
は、原稿DからCCDユニット19までの間の光路長を
一定とするため、キャリッジ20aの移動速度の1/2
に設定されている。
【0073】図7(b)に示す読取スキャナ部20は、
図1で示した構成と同様に、読取素子列が第1及び第2
の光源ランプ13・14と共にキャリッジ20に搭載さ
れて移動する一体方式であるが、これにおいては、読取
素子としてCIS素子が用いられている。原稿Dからの
反射光は、セルフォック(登録商標)レンズ28を用い
て等倍でCISユニット29に結像させるようになって
いる。
【0074】〔実施の形態2〕本発明に係るその他の実
施の形態を、図8〜図10に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、前述の実施の形態
で用いた部材と同一の機能を有する部材には、同一の番
号を付して説明を省略する。
【0075】本実施の形態の画像読取装置は、図8
(a)(b)に示すように、キャリッジ20に搭載され
た光源ランプは、光源ランプ30の1つのみで、この1
つの光源ランプ30の光照射方向を、反射部材である第
1及び第2の反射板31・32で切り換えることで、原
稿Dに対し、読取位置Pを挟んで副走査方向上流側と下
流側の2方向より、光照射を可能とした構成である。
【0076】図8(a)に示す、矢印Yにて示す副走査
方向に移動する往路では、読取位置Pより下流側に位置
する光源ランプ30の光は、第1の反射板31にて、読
取位置Pの下流側より原稿Dに照射される。このような
照射状態で、原稿台10のホームポジション側の端から
その反対側の端まで、キャリッジ20が副走査方向に移
動して、読取スキャナ12による読み取り走査が行われ
る。このような照射状態では、原稿Dの始端に影Q2が
発現し易くなる。
【0077】一方、図8(b)に示す、矢印Y’にて示
す方向に移動する復路では、第1の反射板31の位置が
変化し、読取位置Pより下流側に位置する光源ランプ3
0の光は、第1の反射板31と、第2の反射板32とを
介して、読取位置Pの副走査方向上流側より原稿Dに照
射される。このような照射状態で、原稿台10のホーム
ポジション側の端からその反対側の端まで、キャリッジ
20が副走査方向に移動して、読取スキャナ12による
読み取り走査が行われる。このような照射状態では、原
稿Dの後端に影Q1が発現し易くなる。
【0078】このような1つの光源ランプ30の光照射
方向を切り換える第1の反射板31の駆動を、ここで
は、図9(a)(b)、図10に示すように、キャリッ
ジ20が一対のガイド軸21・21に沿って移動する際
に発生する、機械的摩擦力を駆動源としている。
【0079】第1の反射板31は、光源ランプ30の片
側を覆うように形成された断面U字型の部材で、光源ラ
ンプ30を回転支点Z1としている。図中、38にて示
すものが、ガイド軸21を受けるキャリッジ20の軸受
けである。該軸受け38と同様に、ガイド軸21には、
キャリッジ20の移動に対して、逆方向に摩擦による負
荷を与える部材33が設けられている。そして、この負
荷部材33と第1の反射板31の回転力点Z2とが、バ
ネ34を介して接続されている。回転力点Z2の移動
は、ガイド溝35にて規制されている。
【0080】このような構成では、キャリッジ20が矢
印Yにて示す方向に移動する往路時、負荷部材33は逆
の矢印Y’にて示す方向の力を受けて、第1の反射板3
1の回転力点Z2を矢印Y’にて示す方向に引き寄せよ
うとするため、回転力点Z2は、ガイド溝35の下端に
位置することとなり、結果、第1の反射板31はその開
口部を斜め上方に向ける。
【0081】これに対し、キャリッジ20が矢印Y’に
て示す方向に移動する復路時、負荷部材33は矢印Yに
て示す方向の力を受けて、第1の反射板31の回転力点
Z2を矢印Yにて示す方向に引き寄せようとするため、
回転力点Z2は、ガイド溝35の上端に位置することと
なり、結果、第1の反射板31は、光源ランプ30を支
点に回転し、第2の反射板32にその開口部を向ける。
【0082】このような構成とすることで、反射部材の
位置を切り換えために別途新たな駆動源を必要とせず、
コストの上昇を効果的に抑えることができる。
【0083】なお、このような反射部材を利用して照射
方向を切り換える構成においても、読取スキャナ12の
タイプとしては、図7(a)(b)に示したものを適用
できることは言うまでもない。
【0084】さらに、本発明は上述した各実施の形態に
限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の
変更が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示さ
れた技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態
についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0085】
【発明の効果】本発明の原稿サイズ検出方法は、以上の
ように、原稿台上に載置されると共に、原稿を覆う原稿
覆い手段にて覆われた原稿に光を照射し、その反射光よ
り原稿の画像情報を読み取る読取手段を用いて原稿のサ
イズを検出する原稿サイズ検出方法であって、読取手段
にて原稿のエッジに発現する影を読み取り、この影を元
に原稿の主走査方向及び副走査方向の各サイズを検出す
ることを特徴としている。
【0086】原稿台に載置され、原稿覆い手段にて覆わ
れた原稿のエッジには、原稿自体の持つ厚みや原稿のエ
ッジの原稿台からの浮き上がりで、読取手段による光照
射を受けると、影が発現する。本発明は、この影を読取
手段にて読み取り、この影の情報を元に原稿のサイズを
検出しようというものである。
【0087】これにより、操作者が不快感をおぼえた
り、また、原稿の地模様にサイズの検出精度が左右され
たりするようなことが一切ない原稿サイズの検出方法を
提供できるという効果を奏する。
【0088】本発明の画像読取装置は、以上のように、
原稿台上に載置されると共に、原稿を覆う原稿覆い手段
にて覆われた原稿の画像情報を、原稿台の下面を副走査
方向に移動しながら、原稿に光を照射し、その反射光を
複数の読取素子が主走査方向に並設されてなる読取素子
部にて受光することで読み取る読取手段を備えた画像読
取装置において、上記読取手段にて原稿の画像情報を読
み取るよりも前に予備走査を行い、上記読取手段にて原
稿のエッジに発現する影を読み取らせる読取制御手段
と、上記読取手段にて読み取られた影を元に原稿の主走
査方向及び副走査方向の各サイズを認識するサイズ認識
手段とを備えたことを特徴としている。
【0089】これによれば、読取制御手段が読取手段を
制御し、原稿の画像情報を読み取るよりも前に予備走査
を行って原稿のエッジに発現する影を読み取らせ、サイ
ズ認識手段が、読み取られた影を元に原稿の主走査方向
及び副走査方向の各サイズを認識するようになってい
る。
【0090】これにより、操作者が不快感をおぼえた
り、また、原稿の地模様にサイズの検出精度が左右され
たりするようなことなく、原稿のサイズを検出可能な画
像読取装置を提供できるという効果を奏する。
【0091】また、上記した本発明の画像読取装置は、
さらに、上記読取手段が、読取素子部における読取位置
を挟んで副走査方向下流側と上流側の2方向より光を照
射可能に設けられ、かつ、予備走査時、上記読取手段に
おける光の照射を、原稿の副走査方向の両エッジに影が
発現し易いように制御する照射制御手段が備えられてい
ることを特徴とすることもできる。
【0092】これによれば、読取手段が、読取素子部に
おける読取位置を挟んで副走査方向下流側と上流側の2
方向より光を照射可能に設けられており、照射制御手段
が、上記読取手段における光の照射を原稿の副走査方向
の両エッジに影が発現し易いように制御するようになっ
ている。したがって、原稿の副走査方向の両エッジに影
を積極的に発現させ、これら2つの影を精度よく検出す
ることが可能となる。
【0093】これにより、上記構成を採用することで、
原稿サイズの検出に用いる原稿の影を効果的に発現させ
ることが可能となり、原稿のエッジに発現する影を元
に、容易に原稿のサイズを検出することが可能となると
いう効果を併せて奏する。
【0094】上記照射制御手段における制御例として
は、例えば、予備走査時、副走査方向下流側か上流側の
いずれか一方向のみから光が照射され、かつ、照射方向
が往路と復路とで切り換わるように制御することが挙げ
られる。
【0095】副走査方向下流側か上流側のいずれか一方
向のみから光が原稿に照射されることで、原稿の副走査
方向のどちらか一方のエッジに影が発現し易くなる。こ
れを、往路における走査と復路における走査とで切り換
えて行うことで、原稿の副走査方向上流側端(つまり後
端)、原稿の副走査方向下流側端(原稿の始端)の双方
の端部に発現する影を読み取ることができる。
【0096】また、上記照射制御手段におけるその他の
制御例として、予備走査時、往路もしくは復路のいずれ
か一方で、照射方向が交互に切り変わるように制御する
例も考えられる。
【0097】上述したように、副走査方向下流側か上流
側のいずれか一方向のみから光が原稿に照射されること
で、原稿の副走査方向のどちらか一方のエッジに影が発
現し易くなる。ここでは、往路あるいは復路のいずれか
一方でのみ、照射方向を交互に切り換えるので、往路あ
るいは複路のいずれか一方の走査で、原稿の副走査方向
上流側端(つまり後端)、原稿の副走査方向下流側端
(原稿の始端)の双方の端部に発現する影を読み取るこ
とができる。
【0098】また、本発明の画像読取装置は、上記読取
手段が、読取素子部における読取位置を挟んで副走査方
向下流側と上流側とに光源を備えている構成を特徴とす
ることできる。
【0099】これによれば、読取素子部における読取位
置を挟んで副走査方向下流側と上流側との2方向より光
を照射可能であって、かつ、交互に照射方向を切り換え
得る構成の読取手段を容易に提供することができるとい
う効果を併せて奏する。
【0100】また、上記した本発明の画像読取装置は、
さらに、上記照射制御手段が、原稿の画像情報の読み取
り時には、原稿の副走査方向の両エッジに影が発現され
難いように、上記読取手段における光の照射方向を制御
することを特徴とすることもできる。
【0101】これによれば、原稿の画像情報の読み取り
時、照射制御手段が、読取手段における光の照射方向を
原稿の副走査方向の両エッジに影が発現され難いように
制御するので、積極的に影が発現され易い状態のままで
画像情報の読み取りを行う構成に比して、画像情報の読
み取り精度の向上が図れるという効果を併せて奏する。
【0102】例えば、2方向より光照射が可能な構成と
しては、2方向それぞれに光源を配置し、照射方向に応
じて点灯する光源を切り換える構成が考えられるが、こ
のような構成の場合、原稿の画像情報の読み取りにおい
ては、光源を双方とも点灯し、影が出にくい状態とする
ことで、照度も上がり、画像情報を精度よく読み取るこ
とが可能となる。
【0103】また、上記した本発明の画像読取装置は、
さらに、上記読取手段が、読取素子部における読取位置
を挟んで副走査方向下流側あるいは上流側のいずれか一
方にのみ光源を有し、該光源の光照射方向が、位置可変
に設けられた反射部材にて決定される構成であり、上記
照射制御手段は、上記反射部材の位置を変えることで、
光の照射方向を切り換えることを特徴とすることもでき
る。
【0104】上述したように、2方向より光照射が可能
な構成としては、2方向それぞれに光源を配置し、照射
方向に応じて点灯する光源を切り換える構成が、最も容
易に想到し得るものであるが、このような構成を採用す
ることで、光源を2つ設けることなく、照射方向を切り
換えることが可能となるという効果を併せて奏する。
【0105】また、上記した本発明の画像読取装置は、
さらに、上記反射部材の位置の切り換えは、読取手段の
往路移動及び復路移動の際に発生する装置本体側との機
械的摩擦力を含む力を駆動源としていることを特徴とす
ることもできる。
【0106】これによれば、読取手段の往路移動及び復
路移動の際に発生する装置本体側との機械的摩擦力を含
む力を駆動源として、反射部材の位置を切り換えるの
で、新たな駆動源を必要とせず、コストの上昇を効果的
に抑えることができるという効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すもので、画像読取
装置の構成を示す図面である。
【図2】上記画像読取装置の上部の構成を示す斜視図で
ある。
【図3】(a)(b)共に、上記画像読取装置における
プレスキャン時の往路の様子を示す図面である。
【図4】(a)(b)共に、上記画像読取装置における
プレスキャン時の復路の様子を示す図面である。
【図5】上記画像形成装置におけるプレスキャン時の手
順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の他の形態を示すもので、画像読
取装置の読取スキャナ各部における動作タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図7】(a)(b)は共に、本発明の実施の形態の画
像読取装置に搭載可能な読取スキャナの構成を示す図面
である。
【図8】(a)(b)は共に、本発明の実施のさらに他
の形態を示すもので、画像読取装置のプレスキャン時の
様子を示す図面である。
【図9】(a)(b)は共に、図8の画像読取装置にお
ける読取スキャナの構成を示す図面である。
【図10】図9(b)のA−A線矢示断面図である。
【符号の説明】
10 原稿台 11 原稿カバー(原稿覆い手段) 12 読取スキャナ(読取手段) 13 第1の光源ランプ(光源) 14 第2の光源ランプ(光源) 19 CCDユニット(読取素子部) 20 キャリッジ 30 光源ランプ(光源) 31 第1の反射板(反射部材) 32 第2の反射板 33 負荷部材 D 原稿
フロントページの続き (72)発明者 山中 義隆 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 廣 英幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 中島 竜一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 杉村 憲史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H108 AA01 FA22 FA32 JA15 5B047 BA02 BB02 BB09 BC05 BC09 BC12 CB22 5C072 AA01 CA02 CA09 CA12 DA02 DA04 EA05 LA07 MA02 RA02 RA04 UA20 WA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿台上に載置されると共に、原稿を覆う
    原稿覆い手段にて覆われた原稿に光を照射し、その反射
    光より原稿の画像情報を読み取る読取手段を用いて原稿
    のサイズを検出する原稿サイズ検出方法であって、 読取手段にて原稿のエッジに発現する影を読み取り、こ
    の影を元に原稿の主走査方向及び副走査方向の各サイズ
    を検出することを特徴とする原稿サイズ検出方法。
  2. 【請求項2】原稿台上に載置されると共に、原稿を覆う
    原稿覆い手段にて覆われた原稿の画像情報を、原稿台の
    下面を副走査方向に移動しながら、原稿に光を照射し、
    その反射光を複数の読取素子が主走査方向に並設されて
    なる読取素子部にて受光することで読み取る読取手段を
    備えた画像読取装置において、 上記読取手段にて原稿の画像情報を読み取るよりも前に
    予備走査を行い、上記読取手段にて原稿のエッジに発現
    する影を読み取らせる読取制御手段と、 上記読取手段にて読み取られた影を元に原稿の主走査方
    向及び副走査方向の各サイズを認識するサイズ認識手段
    とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】上記読取手段が、読取素子部における読取
    位置を挟んで副走査方向下流側と上流側の2方向より光
    を照射可能に設けられ、かつ、 予備走査時、上記読取手段における光の照射を、原稿の
    副走査方向の両エッジに影が発現し易いように制御する
    照射制御手段が備えられていることを特徴とする請求項
    2に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】上記照射制御手段は、予備走査時、副走査
    方向下流側か上流側のいずれか一方向のみから光が照射
    され、かつ、照射方向が往路と復路とで切り換わるよう
    に制御することを特徴とする請求項3に記載の画像読取
    装置。
  5. 【請求項5】上記照射制御手段は、予備走査時、往路も
    しくは復路のいずれか一方で、照射方向が交互に切り変
    わるように制御することを特徴とする請求項3に記載の
    画像読取装置。
  6. 【請求項6】上記読取手段は、読取素子部における読取
    位置を挟んで副走査方向下流側と上流側とに光源を備え
    ていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載
    の画像読取装置。
  7. 【請求項7】上記照射制御手段は、原稿の画像情報の読
    み取り時には、原稿の副走査方向の両エッジに影が発現
    され難いように、上記読取手段における光の照射方向を
    制御することを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記
    載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】上記読取手段が、読取素子部における読取
    位置を挟んで副走査方向下流側あるいは上流側のいずれ
    か一方にのみ光源を有し、該光源の光照射方向が、位置
    可変に設けられた反射部材にて決定される構成であり、 上記照射制御手段は、上記反射部材の位置を変えること
    で、光の照射方向を切り換えることを特徴とする請求項
    3、4に記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】上記反射部材の位置の切り換えは、読取手
    段の往路移動及び復路移動の際に発生する装置本体側と
    の機械的摩擦力を含む力を駆動源としていることを特徴
    とする請求項8に記載の画像読取装置。
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