JP2003243656A - 電流検出機能付mos型電界効果トランジスタ - Google Patents

電流検出機能付mos型電界効果トランジスタ

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JP2003243656A JP2002036913A JP2002036913A JP2003243656A JP 2003243656 A JP2003243656 A JP 2003243656A JP 2002036913 A JP2002036913 A JP 2002036913A JP 2002036913 A JP2002036913 A JP 2002036913A JP 2003243656 A JP2003243656 A JP 2003243656A
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
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    • H01L29/7802Vertical DMOS transistors, i.e. VDMOS transistors
    • H01L29/7815Vertical DMOS transistors, i.e. VDMOS transistors with voltage or current sensing structure, e.g. emulator section, overcurrent sensing cell

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOS型電界効果トランジスタの大型化や,
電気的特性の不良化等を回避しながら,検出用単位セル
のトランジスタ容量が大きく,サージ耐量が高い電流検
出機能付きMOS電界トランジスタを提供すること。 【解決手段】 単位セルを複数有してなる電流検出機能
付MOS型電界効果トランジスタ1において,MOS型
トランジスタセルとしては,そのソースが主ソース電極
110と電気的に接続してある少なくとも1個の主単位
セル10と,そのソースが検出用ソース電極210と電
気的に接続してある少なくとも1個の検出用単位セル2
0とがある。主単位セル10及び検出用単位セル20が
形成された半導体基体100において,主単位セル10
と検出用単位セル20とが隣接する隣接隙間領域には,
半導体基体100とは異なる導電型からなる層であっ
て,検出用ソース電極210と導電接続されているバリ
ア層150を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,電流検出機能を備えたMOS型
電界効果トランジスタに関する。
【0002】
【従来技術】一般に,大電力スイッチングや大電力増幅
などに用いられるようなパワートランジスタにおいて,
定格値以上の過電流が流れると,接続されている負荷や
トランジスタ自体が破壊する危険性がある。そこで,こ
のような事態を未然に防止するため,上記パワートラン
ジスタに電流検出機能を付加する場合がある。単一ゲー
ト・マルチソース構造の電流検出機能付MOS型電界効
果トランジスタ(以下,単にMOS型FETという)等
が知られている。
【0003】図9に示すごとく,電流検出機能付MOS
型FET91には,MOS型トランジスタセルとして,
負荷電流にほぼ等しい主電流Ioを流す1個以上の主単
位セル910と,電流検出用の1個以上の検出用単位セ
ル920とが配置されている。そして,各主単位セル9
10及び各検出用単位セル920は,単一のゲート端子
913及びドレイン端子912にそれぞれ電気的に接続
されている。
【0004】ここで,上記主単位セル910及び上記検
出用セル920は,同様の電気的特性を有するように形
成するのが一般的である。また,ソースについては,主
単位セル910と検出用単位セル920とで,その接続
が異なる。各主単位セル910のソースは,主ソース端
子911に並列に接続されており,各検出用単位セル9
20のソースは,検出用ソース端子921に並列に接続
されている。
【0005】ここで,上記MOS型FET91による電
流検出方法について,簡単に説明する。上記主単位セル
910と上記検出用単位セル920とのセル数の比がm
/nであるとすると,主ソース端子911を流れる主電
流Ioと,検出用ソース端子921を流れる検出電流Ie
との比は,理論的には,上記セル数比m/nに一致する
こととなる。
【0006】したがって,検出用ソース端子921を流
れる検出電流Ieを測定することにより,主電流Ioが検
出できることとなる。具体的には,検出用ソース端子9
21と主ソース端子911とを,抵抗値Reである検出
抵抗930により接続する。そして,該検出抵抗930
の両端に生じる電位差Veから導出される電流Ieに基づ
いて,主電流Ioが検出される。
【0007】しかしながら,実際には,半導体基体内部
において,主単位セル910のソースと,検出用単位セ
ル920のソースとの間で電流リークを生じるため,電
流Ieを精度良く計測することができないという問題が
ある。このような問題に対して,主単位セルと検出用単
位セルとの間には,上記半導体基体の導電型とは異なる
導電型のストッパ層を形成してなるMOS型電界効果ト
ランジスタ(特許第2876694号公報)が提案され
ている。
【0008】上記MOS型電界効果トランジスタにおい
ては,上記のごとく,ストッパ層を配設することによ
り,主単位セルのソースと,検出用単位セルのソースと
の間の内部抵抗が大きく設定される。そうすると,半導
体基体内部での電流のリークが抑制されて,検出用単位
セルのソースを流れる電流のうち,ほとんど全てが検出
抵抗930に流れることとなる。そのため,該検出抵抗
930を流れる検出電流Ieに基づいて,主電流Ioは,
精度良く検出されることとなる。
【0009】
【解決しようとする課題】しかしながら,提案された上
記MOS型電界効果トランジスタにおいては,次のよう
な問題が残されている。すなわち,検出用単位セルは,
MOS型電界効果トランジスタの電気的効率の低下を招
くので,主単位セルに比べて少数に設定してあるのが一
般的である。そのため,検出用ソース端子につながるト
ランジスタ容量は小さくなる傾向にある。
【0010】回路基板等に実装される前の上記MOS型
電界効果トランジスタにおいて,主ソース端子と検出用
ソース端子との間に検出抵抗が接続されてないとき,上
記トランジスタ容量が小さいことが,特に問題となる。
この場合には,検出用ソース端子等に発生した静電気等
により,上記検出用単位セルが破壊する危険性がある。
検出用単位セルのセル面積を拡大したり,セル数を増や
せば,上記トランジスタ容量を大きくすることができる
が,MOS型電界効果トランジスタの大型化を誘発す
る。また,サイズを維持しながら,検出用単位セルのセ
ル数を増やしていくと,主単位セル等他の領域を圧迫す
ることとなり,MOS型電界効果トランジスタの電気的
効率の低下を招来するおそれがある。
【0011】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,大型化及び電気的効率の低下等を回避し
ながら,検出用単位セルのトランジスタ容量が大きく,
サージ耐量が高い電流検出機能付きMOS型電界効果ト
ランジスタを提供しようとするものである。
【0012】
【課題の解決手段】第1の発明は,半導体基体表面にゲ
ート絶縁膜を介して配設されたゲート電極に印加する電
圧に応じて,主ソース電極とドレイン電極との間の電流
を制御するMOS型電界効果トランジスタセルよりなる
主単位セルと,検出用ソース電極とドレイン電極との間
の電流値を検出するためのMOS型電界効果トランジス
タセルよりなる検出用単位セルとを有しており,上記主
単位セルと上記検出用単位セルとの間には,上記半導体
基体の導電型とは異なる導電型からなるバリア層が形成
されており,かつ,該バリア層は上記検出用ソース電極
と導電接続されていることを特徴とするMOS型電界効
果トランジスタにある(請求項1)。
【0013】上記本発明におけるMOS型電界効果トラ
ンジスタは,上記主単位セルと上記検出用単位セルとの
間に,上記半導体基体の導電型とは異なる導電型のバリ
ア層を有している。そして,該バリア層は,上記検出用
ソース電極と電気的に接続してある。そのため,上記バ
リア層と上記半導体基体との接触により,上記検出用単
位セルのソース−ドレイン間に,寄生PN接合ダイオー
ドが形成されることとなる。該寄生PN接合ダイオード
は,そのPN接合部の空乏層容量を有するコンデンサー
として機能し得るものである。そして,該寄生PN接合
ダイオードが,コンデンサーとして作用することによ
り,上記検出用単位セルのトランジスタ容量が大きくな
る。
【0014】このように,上記本発明によれば,検出用
単位セルのセル面積の拡大や,セル数の増加等すること
なく,検出用単位セルのトランジスタ容量を大きくする
ことができる。それ故,MOS型電界効果トランジスタ
の大型化や,電気的効率の低下等を回避しながら,検出
用単位セルのサージ耐量を高めて,壊れにくいMOS型
電界効果トランジスタを実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】上記本発明における好ましい形態
について説明する。上記バリア層は,上記ゲート絶縁膜
を介して,上記ゲート電極の少なくとも一部と対峙して
いることが好ましい(請求項2)。この場合には,上記
検出用ソース電極と上記ゲート電極とを,その隙間にあ
る上記ゲート絶縁膜を介して対峙させることにより,上
記検出用単位セルのゲート−ソース間に,寄生コンデン
サを形成することができる。そして,該寄生コンデンサ
の容量により,上記検出用単位セルのトランジスタ容量
が,さらに大きなものとなる。
【0016】また,上記検出用ソース電極は,上記半導
体基体上に形成してあると共に外部配線を接続するため
のセンスパッド部を有しており,該センスパッド部に対
峙する領域の少なくとも一部を含むように,上記バリア
層が形成されていることが好ましい(請求項3)。
【0017】この場合には,上記センスパッドを配置す
るエリアを有効に活用して,無駄なく,上記バリア層の
面積を拡大することができる。そのため,上記MOS型
電界効果トランジスタの大型化や,電気的効率の低下等
を回避しながら,上記検出用単位セルのトランジスタ容
量を,さらに大きくすることができる。
【0018】また,上記センスパッドには,通常,配線
用ワイヤがボンディングされる。そのため,その大きさ
は,上記検出用単位セルのセルサイズと比べて,非常に
大きいものである。それ故,上記センスパッド下には,
上記検出用単位セルのセルサイズと比べて十分に大きい
バリア層を配設することができる。したがって,上記検
出用単位セルのトランジスタ容量を,さらに大きくする
ことができる。
【0019】
【実施例】(実施例1)本発明の実施例にかかる電流検
出機能付きのNチャネルMOS型電界効果トランジスタ
(以下,単にMOS型FETという)について,図1〜
図8を用いて説明する。本例のMOS型FET1は,図
4に示すごとく,主単位セル10と検出用単位セル20
とを有するものである。
【0020】上記主単位セル10は,半導体基体100
表面にゲート絶縁膜121を介して配設されたゲート電
極120に印加する電圧に応じて,主ソース電極110
とドレイン電極103との間の電流を制御するMOS型
電界効果トランジスタセルよりなるものである。そし
て,上記検出用単位セル20は,半導体基体100表面
にゲート絶縁膜121を介して配設されたゲート電極1
20に印加する電圧に応じて,検出用ソース電極210
とドレイン電極103との間の電流値を検出するための
MOS型電界効果トランジスタセルよりなるものであ
る。
【0021】ここで,上記主単位セル10と上記検出用
単位セル20との間には,上記半導体基体100の導電
型とは異なる導電型からなるバリア層150が形成され
ており,かつ,該バリア層150は上記検出用ソース電
極210と導電接続されている。以下,この内容につい
て,詳しく説明する。
【0022】本例のMOS型FET1は,図1に示すご
く,回路構成を有するものである。上記MOS型FET
1は,主電流Ioを流す10000個の主単位セル10
と,検出電流Ieが流れる10個の検出用単位セル20
とを有している。そして,主単位セル10と検出用単位
セル20とは,ゲート及びドレインが単一化されてい
る。そして,全てのMOS型トランジスタセルのゲート
及びドレインは,それぞれゲート端子13及びドレイン
端子12に,並列に接続されている。
【0023】一方,検出用単位セル20のソースについ
ては,主単位セル10のソースから独立したものとして
ある。そして,各主単位セル10のソースは,主ソース
端子11に電気的に接続され,各検出用単位セル20の
ソースは,検出用ソース端子21に電気的に接続されて
いる。
【0024】また,上記MOS型FET1は,図2に示
すごとく,半導体基体100上に,主単位セル10と検
出用単位セル20とを有していると共に,配線用ワイヤ
等を接続するためワイヤボンディング用のパッドを有し
ている。ソースパッド2は,図1に示すごとく,上記主
ソース端子11として機能するパッドである。センスパ
ッド3は,上記検出用ソース端子21として機能するパ
ッドである。そして,ゲートパッド4及び図示しないド
レインパッドは,それぞれ,ゲート端子13及びドレイ
ン端子12として機能するパッドである。なお,上記セ
ンスパッド3は,ワイヤを接続するスペースを確保する
ため,およそ500μm角程度の大きなものとしてあ
る。およそ10μm角程度である各MOS型トランジス
タセルと比べて,非常に大きい。
【0025】上記MOS型FET1においては,センス
パッド3の周辺,すなわち図2の点線Aで指示する部分
に,検出用単位セル20を配置してある。この点線Aで
囲まれた部分は,図3のごとく,拡大して表される。な
お,図3においては,半導体基体100の表面における
バリア層150,検出用単位セル20及び主単位セル1
0の配置を実線で示すと共に,センスパッド3が配置さ
れる位置を破線で示してある。
【0026】センスパッド3の近傍に検出用単位セル2
0を配置すると共に,該検出用単位セルを取り囲むよう
に,バリア層150が配置されている。このようにし
て,主単位セル10のソースと検出用単位セル20のソ
ースとの間における,半導体基体100の内部抵抗値
を,十分に大きなものとしてある。そして,上記バリア
層150は,センスパッド3領域を含む大きなエリアを
占有し,検出用単位セルのセル面積と比較して,面積が
大きいものである。
【0027】次に,図4に示すごとく,B−B断面の断
面構造を示しながら,本例のNチャネルMOS型FET
1を説明する。該MOS型FET1を構成するMOS型
トランジスタセルは,n基板101上に,エピタキシ
ャル成長によるnエピタキシャル層102を積層して
作製した半導体基体100上に形成したものである。こ
こでは,n型基板101を,主単位セル10及び検出
用単位セル20に共通のドレインとしている。そして,
型基板101の表面であって,上記nエピタキシ
ャル層102が積層されていない側には,ドレイン電極
103が導電接合されている。そして,該ドレイン電極
103は,ドレイン端子12として機能する。
【0028】上記,nエピタキシャル層102の表面
には,イオン注入した硼素を拡散させて形成したP型チ
ャネル領域140及びバリア層150が形成されてい
る。ここで,P型チャネル領域140は,主単位セル1
0及び検出用単位セル20を構成するものである。この
P型チャネル領域140は,図4に示すごとく,2重拡
散により,深いP型層141と浅いP型層142とを組
み合わせて形成したものである。
【0029】また,バリア層150は,P型からなる層
であって,主単位セル10と検出用単位セル20との間
に形成されている。該バリア層150は,図3,図4に
示すごとく,上記センスパッド3に対峙する領域を含む
ように形成してある。このように,センスパッド3に覆
われた領域を活用すれば,MOS型FET1を構成する
MOS型トランジスタセルを圧迫することなく,バリア
層150の面積を広くすることができる。
【0030】そして,各P型チャネル領域140には,
型ソース領域160を形成してある。該n型ソー
ス領域160は,フォトリソグラフィーによるシリコン
酸化膜のマスクを利用して,半導体基体100上の所定
の位置にヒ素をイオン注入して形成したものである。該
型ソース領域160が,主単位セル10又は検出用
単位セル20のソースとして作用する。
【0031】さらに,半導体基体100の表面,かつ,
P型チャネル領域140の外縁付近であって,n型ソ
ース領域160とnエピタキシャル層102とにより
挟まれた領域は,ゲート酸化膜121を介して,ゲート
電極120と対峙している。該ゲート電極120は,C
VD法により堆積させた多結晶シリコンに,ヒ素をイオ
ン注入して導電性を与えたものである。そして,ゲート
酸化膜121及びゲート電極120は,さらにPSG
(Phospho Silicate Glass)からなる絶縁膜122によ
り被覆してある。そして,すべてのゲート電極120
は,図示しないコンタクトホールを介して,Al−Si
からなる配線により,図2に示すごとく,ゲート端子1
3として機能するゲートパッド4に並列に接続されてい
る。
【0032】そしてさらに,図4に示すごとく,半導体
基体100の表面であって,ゲート電極120を被覆す
る絶縁膜122を配置していない部分に,最終的に主ソ
ース電極110及び検出用ソース電極210となるAl
−Siを蒸着して,P型チャネル領域140内に形成し
たn型ソース領域160に電気的に接続されると共
に,ゲート電極120とは絶縁された電極を形成する。
その後,フォトリソグラフィーによりパターンニングし
て,主単位セル10のn型ソース領域160と電気的
に接続された主ソース電極110と,検出用単位セル2
0のn型ソース領域160と電気的に接続された検出
用ソース電極210とに分割する。
【0033】ここで,本例のMOS型FET1において
は,上記バリア層150の一部が,上記ゲート電極12
0を被覆する絶縁膜122から露出するようにしてあ
る。そのため,バリア層150の表面にも検出用ソース
電極210となるAl−Siが蒸着され,バリア層15
0は検出用ソース電極210と電気的に接続されること
となる。
【0034】このように,上記主ソース電極110と上
記検出用ソース電極210とが電気的に導通した構造を
得ることにより,図5に示す検出用単位セル20のソー
ス−ドレイン間の寄生PN接合ダイオード215を大き
く形成することができる。また,上記センスパッド3に
対峙する領域を含むように形成してあるバリア層150
の面積は,検出用単位セル20の面積に比べて,非常に
大きいものである。
【0035】それ故,上記寄生PN接合ダイオード21
5のPN接合部の空乏層容量は,非常に大きなものとな
る。そして,該寄生PN接合ダイオード215が,大き
な空乏層容量を有するコンデンサとして作用する。
【0036】また,上記主ソース電極110及び上記検
出用ソース電極210は,さらに,ソース絶縁層119
によって被覆してある。そして,主ソース電極110及
び検出用ソース電極210の表面のうち,ソース絶縁層
119に被覆されずに外部に露出する露出面が,図2に
示すごとく,上記ソースパッド2及び上記センスパッド
3をなしている。
【0037】上記MOS型FET1を用いて,主電流I
oを検出するに当たっては,図2,図6に示すごとく,
ソースパッド2とセンスパッド3とを,抵抗値Reの検
出抵抗30により電気的に接続する。そして,検出抵抗
30の両端に生じる電位差Veを用いて,全ての検出用
単位セル20を流れる電流の総和である電流Ieが,Ve
/Reとして検出されることとなる。
【0038】また,図4に示すごとく,検出用単位セル
20のn型ソース領域160と,主単位セル10のn
型ソース領域160との間には,バリア層150が配
置されている。そのため,その間の半導体基体100の
内部抵抗は,検出抵抗30の抵抗値Reと比べて,非常
に大きいものとなっている。
【0039】そのため,検出用単位セル20のn型ソ
ース領域160と,主単位セル10のn型ソース領域
160との間における電流リークが有効に抑制されるこ
ととなる。したがって,本例のMOS型FET1によれ
ば,上記電流Ieを,精度良く測定することができる。
また,上記寄生PN接合ダイオード215には,逆バイ
アスが印加されることとなる。そのため,検出用ソース
端子を流れる電流Ieが,影響を受けるおそれは少な
い。
【0040】一方,主単位セル10と検出用単位セル2
0とは,その電気的特性が略同一であり,そのセル数比
は,本例では1000である。そこで,主単位セル10
の主ソース端子11を流れる主電流Ioとして,電流Ie
のおよそ1,000倍に当たる電流値が検出されること
となる。
【0041】以上のごとく,本例によるMOS型FET
1によれば,主単位セル10と検出用単位セル20との
間に,P型からなるバリア層150を有している。その
ため,半導体基体100内部における電流リーク等が抑
制され,精度良く主電流Ioを検出することができる。
【0042】さらに,上記バリア層150は,検出用単
位セル20の検出用ソース電極160と導電接続してあ
ると共に,上記センスパッド3に対峙する領域を含む大
面積のものである。したがって,検出用単位セル20の
ソース−ドレイン間には,大容量の寄生PN接合ダイオ
ード215が形成されることとなる。そのため,検出用
単位セル20のトランジスタ容量を,格段に大きくする
ことができる。それ故,本例のMOS型FET1は,静
電気等のサージ電圧等により破壊するおそれが少ないも
のとなる。
【0043】また,本例のMOS型FET1において
は,上記バリア層150を,センスパッド3に覆われた
領域に配置してある。そのため,半導体基体100上の
限られたスペースを何ら犠牲にすることなく,大容量の
寄生PN接合ダイオード215を形成することができ
る。その結果,大型化,電気的効率の低下等を招くこと
なく,MOS型FET1のサージ耐量を高めることがで
きる。
【0044】(実施例2)本例は,図7に示すごとく,
実施例1における検出用単位セル20において,ソース
−ドレイン間に寄生PN接合ダイオード215を形成し
たことに加えて,ソース−ゲート間に寄生コンデンサを
形成させた例である。具体的には,本例においては,実
施例1におけるMOS型FET1を基にして,ゲート電
極120を,半導体基体100表面と平行な面内におい
て,上記バリア層150の方向に延長してある。そし
て,図7に示すごとく,ゲート電極120の一部が,上
記バリア層150と対峙するように配置した例である。
【0045】本例のMOS型FET1においては,ソー
ス−ゲート間が,薄いゲート酸化膜121を介して絶縁
されることとなる。このような状態は,図8に示すごと
く,回路図によって等価的に表現することができる。す
なわち,検出用単位セル20のソース−ゲート間に,寄
生コンデンサ216が形成されることとなる。そして,
該寄生コンデンサ216により,検出用単位セル20の
トランジスター容量を,さらに大きくして,サージ耐量
を高めることができる。
【0046】このように,本例によれば,バリア層15
0とゲート電極120の一部とが,ゲート酸化膜121
を介して,対峙するように配置することにより,検出用
単位セル20のトランジスタ容量をさらに大きくするこ
とができる。したがって,MOS型FETの電気的な特
性の低下や,大型化等を招来することなく,サージ耐量
を,さらに高めることができる。
【0047】なお,その他の構成及び作用効果は,実施
例1と同様である。また,バリア層150と対峙するゲ
ート電極120を,独立して配設することも考えられ
る。この場合には,該ゲート電極と半導体基体100と
の間のすきまを大きくする等により,上記寄生コンデン
サ216の容量を,さらに大きくすることができる可能
性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,MOS型電界効果トランジ
スタ内部の回路構成を示す回路図。
【図2】実施例1における,MOS型電界効果トランジ
スタの集積基板を示す上面図。
【図3】実施例1における,MOS型電界効果トランジ
スタを説明する図2において,点線で囲まれたA領域を
拡大した模式図。
【図4】実施例1における,MOS型電界効果トランジ
スタを説明する図3において,B−B断面の断面構造を
示す断面図。
【図5】実施例1における,MOS型電界効果トランジ
スタ内部の回路構成を示す回路図。
【図6】実施例1における,MOS型電界効果トランジ
スタの主電流Ioを検出するための回路構成を示す回路
図。
【図7】実施例2における,MOS型電界効果トランジ
スタの断面構造を示す断面図。
【図8】実施例2における,MOS型電界効果トランジ
スタ内部の回路構成を示す回路図。
【図9】従来例における,MOS型電界効果トランジス
タの主電流Ioを検出するための回路構成を示す回路
図。
【符号の説明】
1...MOS型電界効果トランジスタ, 10...主単位セル, 11...主ソース端子, 100...半導体基体, 12...ドレイン端子, 120...ゲート電極, 121...ゲート酸化膜, 122...絶縁膜, 13...ゲート端子, 140...P型チャネル領域, 150...バリア層, 160...n型ソース領域, 20...検出用単位セル, 21...検出用ソース端子,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 658A 658F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体表面にゲート絶縁膜を介して
    配設されたゲート電極に印加する電圧に応じて,主ソー
    ス電極とドレイン電極との間の電流を制御するMOS型
    電界効果トランジスタセルよりなる主単位セルと,検出
    用ソース電極とドレイン電極との間の電流値を検出する
    ためのMOS型電界効果トランジスタセルよりなる検出
    用単位セルとを有しており,上記主単位セルと上記検出
    用単位セルとの間には,上記半導体基体の導電型とは異
    なる導電型からなるバリア層が形成されており,かつ,
    該バリア層は上記検出用ソース電極と導電接続されてい
    ることを特徴とするMOS型電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記バリア層は,上
    記ゲート絶縁膜を介して,上記ゲート電極の少なくとも
    一部と対峙していることを特徴とするMOS型電界効果
    トランジスタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記検出用ソ
    ース電極は,上記半導体基体上に形成してあると共に外
    部配線を接続するためのセンスパッド部を有しており,
    該センスパッド部に対峙する領域の少なくとも一部を含
    むように,上記バリア層が形成されていることを特徴と
    するMOS型電界効果トランジスタ。
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