JP2003241112A - 撮影機能付双眼鏡 - Google Patents
撮影機能付双眼鏡Info
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Abstract
であって、ビデオ端子、USB端子等の出力接続端子の配
置が工夫された撮影機能付双眼鏡を提供する。 【解決手段】 固体撮像素子から成るカメラを搭載した
撮影機能付双眼鏡において、該カメラで得られた画像デ
ータを外部に出力するための接続端子(36、38)が
撮影機能付双眼鏡のケーシング10の前方壁面側に配置
され、その接続端子にコネクタ40が接続されたとき、
その接続コード42がケーシングの前方壁面から延び、
このため撮影機能付双眼鏡は観察者により安定して保持
される。
Description
るカメラ、所謂デジタルカメラを搭載した撮影機能付双
眼鏡に関する。
観戦や野鳥観察等に利用される。このような場合、観戦
者及び観察者は写真として記録したい場面に屡々遭遇す
るが、しかし双眼鏡をカメラに持ち替える間にシャッタ
チャンスを逃すことは容易に想像し得る。そこで、双眼
鏡で観戦或いは観察中にシャッタチャンスを逃すことな
く直ちに撮影を行えるように、デジタルカメラを搭載し
た撮影機能付双眼鏡が既に提案されている。
自体がファインダ光学系として機能することになり、そ
の撮影機能は勿論デジタルカメラから得られる。要する
に、この種の撮影機能付双眼鏡は通常のデジタルカメラ
のファインダ光学系が一対の観察光学系から成る双眼鏡
に置き換わったものとなる。従って、撮影機能付双眼鏡
にも通常のデジタルカメラと同様な付加的な機能を与え
ることが要望される。例えば、通常のデジタルカメラと
同様に、撮影機能付双眼鏡にもビデオ端子、USB端子等
の出力接続端子や電源入力接続端子を設けることが要望
される。
とにより、デジタルカメラで捉えた被写体像(即ち、双
眼鏡で観察されている観察対象物像)をリアルタイムで
TVモニタ装置で動画として再生することが可能であ
り、また撮影機能付双眼鏡にUSB端子を設けることによ
り、デジタルカメラで捉えた被写体像をリアルタイムで
パーソナルコンピュータに転送することが可能である。
間にわたって保証するためには、AC電源アダプタや大
容量電源パックを使用することが必要となる。この場合
には、撮影機能付双眼鏡には外部電源入力端子を設ける
ことが必要となる。
は種々の操作釦、その底壁面に三脚座、その側壁面には
ビデオ端子、USB端子等の出力接続端子や電源入力端子
を設けることが一般的であるが、しかしそのような配置
形態をそのまま撮影機能付双眼鏡について踏襲すること
はできない。撮影機能付双眼鏡の主機能は双眼鏡として
の機能であり、カメラに比べて手で保持する時間が極め
て長く、保持機能を向上させるべく、5本の指と手のひ
ら全体で双眼鏡の観察光学系の光軸周りを包むように保
持できるようにする必要がある。そのため、双眼鏡の外
装面においては、双眼鏡の幅方向、すなわち、両観察光
学系が並ぶ方向における両端付近の側面部分は、観察者
の手による保持領域として使用される。従って、この側
面部分にビデオ端子やUSB端子等の出力接続端子を設け
てしまうと、端子未使用時においては、観察者が双眼鏡
を保持した際に、端子が指の付け根や手の平に当たっ
て、違和感を与えてしまう虞れがある。また、それら端
子の使用時においては、端子から接続コードが延びた状
態となり、この状態で双眼鏡を保持する場合には、該接
続コードが邪魔になり、撮影機能付双眼鏡の安定した保
持が阻害される。
よい場合は、把持される部分を避けて設けることも可能
であるが、観察領域と撮影領域とのパララックスや携帯
性を考慮して、例えば特開平10-115764号公報に開示さ
れているような双眼鏡のような形式の双眼鏡、即ち、ケ
ーシングを左右方向にスライドさせ、左右の観察光学系
を同一平面内にて平行移動させて眼幅調整を行うタイプ
の双眼鏡(以下フラット型双眼鏡という)を用いた場
合、厚みが薄くて携帯性に優れる反面、内容積および外
装面における保持面積も小さくなり、このようなフラッ
ト型双眼鏡の場合には、端子配置の自由度が一層狭くな
る。
は、デジタルカメラを搭載した撮影機能付双眼鏡であっ
て、ビデオ端子、USB端子等の出力接続端子の配置が工
夫された撮影機能付双眼鏡を提供することである。
載した撮影機能付双眼鏡であって、外部電源からの給電
時に給電コードの配置が工夫された撮影機能付双眼鏡を
提供することである。
る型撮影機能付双眼鏡は固体撮像素子から成るカメラ、
所謂デジタルカメラを具備し、該カメラで得られる画像
データを外部に出力させるための接続端子が撮影機能付
双眼鏡のケーシングの前方壁面側に配置される。
では、ケーシングは互いに左右方向に相対的に移動可能
な2つのケーシング部分から成り、双眼鏡の右側及び左
側観察光学系は2つのケーシング部分内にそれぞれ設け
られ、右側及び左側観察光学系の光軸間距離即ち眼幅距
離が2つのケーシング部分を左右方向に相対的に移動さ
せることにより調節され、接続端子は2つのケーシング
部分のいずれか一方の前方壁面の外方隅に配置される。
めのビデオ接続端子であってもよいし、或いは静止画像
データを外部に出力するためのUSB接続端子であっても
よい。
鏡は、固体撮像素子から成るカメラ、所謂デジタルカメ
ラを具備し、そのケーシングの一部にバッテリ収容室が
設けられ、このバッテリ収容室がバッテリの交換のため
にケーシングの前方壁面側で開口された開口部を有し、
この開口部が開閉自在の蓋部材によって閉鎖される。
から給電を受けるとき、ダミーバッテリがバッテリ収容
室に充填され、蓋部材には切欠きが形成され、蓋部材が
閉じられたとき、外部電源とダミーバッテリとの間に延
びる給電コードが該切欠きを通してバッテリ収容室から
外部に引き出される。かくして、外部電源から給電を受
けるとき、給電コードはケーシングの前方壁面がら延び
ことになる。
ッテリ収容室には外部電源入力端子が設けられ得る。こ
の場合、蓋部材にはそれが閉じられたときに外部電源入
力端子にアクセスするためのアクセス孔が形成され、外
部電源からの延びる給電コードの先端に設けられたコネ
クタが該アクセス孔を通して外部電源入力端子に接続さ
れる。
では、ケーシングは互いに左右方向に相対的に移動可能
な2つのケーシング部分から成り、双眼鏡の右側及び左
側観察光学系は2つのケーシング部分内にそれぞれ設け
られ、右側及び左側観察光学系の光軸間距離即ち眼幅距
離が2つのケーシング部分を左右方向に相対的に移動さ
せることにより調節され、バッテリ収容室は2つのケー
シング部分のいずれか一方の前方壁面の外端部に配置さ
れる。
機能付双眼鏡は、固体撮像素子から成るカメラ、所謂デ
ジタルカメラを具備し、該フラット型撮影機能付双眼鏡
のケーシングは互いに左右方向に相対的に移動可能な2
つのケーシング部分から成り、双眼鏡の右側及び左側観
察光学系が2つのケーシング部分内にそれぞれ設けら
れ、該右側及び左側観察光学系の光軸間距離即ち眼幅距
離が2つのケーシング部分を左右方向に相対的に移動さ
せることにより調節され、2つのケーシング部分のいず
れか一方の前方壁面の外方隅に接続端子が配置され、そ
の他方のケーシング部分の外方端部にバッテリ収容室が
形成される。
を参照して、本発明によるフラット型撮影機能付双眼鏡
の一実施形態について説明する。
ラット型撮影機能付双眼鏡が平面図として示され、図2
にはその正面図が示される。撮影機能付双眼鏡は略直方
形を呈するケーシング10を具備し、このケーシング1
0はケーシング本体部分即ち右側ケーシング部分10R
と可動ケーシング部分即ち左側ケーシング部分10Lと
から成る。一対の観察光学系、即ち右側観察光学系及び
左側観察光学系はそれぞれ右側及び左側ケーシング部分
10R及び10L内に組み込まれ、一対の観察光学系の
各々は対物レンズ系、正立プリズム系及び接眼レンズ系
から構成される。図1では、右側及び左側観察光学系の
それぞれの接眼レンズ系を収容するレンズ鏡筒が参照符
号12R及び12Lで示され、図2には右側及び左側観
察光学系のそれぞれの対物レンズ系が参照符号14R及
び14Lで示される。
4L)はその該当ケーシング部分(10R、10L)に
対して固定位置に保持されるが、その正立プリズム系及
び接眼レンズ系は該対物レンズ系に対して光軸に沿って
移動自在とされ、これにより一対の観察光学系の合焦
(フォーカシング)が行われる。要するに、一対の観察
光学系の合焦時、一対のレンズ鏡筒12R及び12Lは
それぞれ右側及び左側ケーシング部分10R及び10L
に対して前後方向に移動させられる。
側及び左側という用語は一対の観察光学系の接眼レンズ
系側に観察者が対した際の右側及び左側という意味で使
用され、また前方側及び後方側という用語は一対の観察
光学系の対物側及び接眼側という意味で使用される。
側及び左側ケーシング部分10R及び10Lの分割ライ
ンを示し、右側及び左側ケーシング部分10R及び10
Lは図3に示すように分割ラインDLを境にして左右方
向に相対的に移動可能とされる。上述したように、右側
観察光学系及び左側観察光学系はそれぞれ右側及び左側
ケーシング部分10R及び10L内に組み込まれている
ので、右側及び左側ケーシング部分10R及び10Lが
左右方向に相対的に移動させられると、それに伴って、
一対の観察光学系の光軸間距離、即ち眼幅距離が変化さ
せられる。要するに、右側及び左側ケーシング部分10
R及び10Lの相対移動により、双眼鏡の眼幅が調整さ
れることになる。
ング部分10Lの上壁面には略半月状凹部15が形成さ
れ、この略半月状凹部15には左側ケーシング部分10
Lを右側ケーシング部分10Rから引き出す際に指を引
っかけることができるので、右側ケーシング部分10R
からの左側ケーシング部分10Lの引出しについては確
実にかつ容易に行うことができる。
ング部分10Rには撮影光学系が組み込まれ、図2及び
図3では、その撮影光学系が参照符号16で示される。
撮影光学系16は図示されないレンズ鏡筒内に設置さ
れ、このレンズ鏡筒は右側及び左側観察光学系の間に配
置されるように右側ケーシング部分10R内に組み込ま
れる。また、右側ケーシング部分には図示されない固体
撮像素子例えば固体撮像素子例えばCCD(charge-coup
led device)撮像素子も組み込まれ、このCCD撮像素
子は撮影光学系16のレンズ鏡筒の後方側の所定の固定
位置に配置される。
がOSで示され、また右側及び左側観察光学系のそれぞ
れの光軸が参照符号OR及びOLで示される。勿論、右
側及び左側観察光学系の光軸OR及びOLは互いに平行
であり、しかも撮影光学系16の光軸OSとも平行であ
る。図2及び図3に示すように、右側及び左側観察光学
系の光軸OR及びOLは撮影光学系16の光軸OSに平
行な平面Pを決定し、右側及び左側観察光学系は該平面
Pに対して平行に移動することによりその光軸間距離即
ち眼幅の調節がなされる。
本体部分10Rの上壁面にはLCD(liquid crystal di
splay)表示器18が設けられ、このLCD表示器18は
平坦な矩形状を呈する。LCD表示器18はその一方の
対向側辺が撮影光学系16の光軸に対して直角となるよ
うに配置され、しかもその前方側縁辺に沿う回動軸20
のまわりで回動自在とされる。LCD表示器18は通常
は図1ないし図3に示すような閉鎖位置に置かれ、この
ときLCD表示器18の液晶表示画面は右側ケーシング
部分10Rの上壁面上に伏せられるのでその液晶表示画
面を見ることはできない。しかしながら、LCD表示器
18を回動軸20回りで回動させて図4に示すように起
き上がらせると、LCD表示器18の液晶表示画面が一
対の観察光学系の接眼側から観察され得るようになって
いる。
輪22が設けられ、この転輪22の一部は図4に最もよ
く図示するように右側ケーシング部分の上壁面から露出
させられる。転輪22は右側ケーシング部分10R内で
回転自在に支持された転輪軸筒(図示されない)の周囲
に形成され、この転輪軸筒が転輪22と共に回転させら
れると、一対のレンズ鏡筒12R及び12Lが前後方向
に移動させられ、これにより一対の観察光学系の合焦が
行われる。即ち、一対の観察光学系の合焦のために、転
輪軸筒にはその回転運動を一対のレンズ鏡筒12R及び
12Lの前後方向の直線運動に変換する運動変換機構が
組み込まれる。
は撮影光学系16のレンズ鏡筒が収容支持され、該転輪
軸筒が回転させられると、レンズ鏡筒が撮影光学系16
の光軸に沿って移動させられるようになっている。即
ち、CCD撮像素子に対する撮影光学系16の合焦(フ
ォーカシング)のために、転輪軸筒とレンズ鏡筒との間
には該転輪軸筒の回転運動をレンズ鏡筒の前後方向の直
線運動に変換する運動変換機構が組み込まれる。
転させて一対の観察光学系について合焦が得られたと
き、CCD撮像素子に対する撮影光学系16の合焦も得
られるようになっている。なお、LCD表示器18が図
1ないし図3に示すような閉鎖位置に置かれたき、転輪
22はLCD表示器18によって覆われて隠されるよう
になっている。
上壁面には種々のスイッチ釦、即ちレリーズスイッチ釦
24、被写体表示スイッチ釦26、メニュー表示スイッ
チ釦28及びクロススイッチ釦30が設けられ、これら
スイッチ釦はLCD表示器18が閉鎖位置に置かれたと
きその右側領域を占めるように配置されている。また、
電源スイッチ釦はケーシング10の適当な箇所、例えば
右側ケーシング部分10Rの底壁面に設けられる。勿
論、電源スイッチ釦は電源スイッチに組み合わされ、電
源スイッチがオフ状態のとき、レリーズスイッチ釦24
の操作は無効とされ、電源スイッチがオンされて始めて
有効となる。
にはそれぞれスイッチが組み合わされ、これらスイッチ
はケーシング本体部分即ち右側ケーシング部分10R内
に適宜設けられた制御回路基板に接続される。制御回路
基板にはマイクロコンピュータが搭載され、マイクロコ
ンピュータは各スイッチ釦(24、26、28、30)
に組み合わされたスイッチがオンされたか否かを監視
し、そのスイッチがオンされると、所定の動作を実行す
るようになっている。
チと組み合わされ、レリーズスイッチがオンされると、
一連の撮影動作が後述するような態様で実行させられ
る。
18の液晶表示画面に被写体像を動画として表示させる
か否かを選択する切替スイッチと組み合わされる。電源
スイッチのオン直後では、LCD表示器18の液晶表示
画面は何も表示されていない無表示状態とされる。被写
体表示スイッチ釦26が押下されてその切替スイッチが
オンされると、撮影光学系16を通してCCD撮像素子
によって捉えられた被写体像がLCD表示器18の液晶
表示画面には動画として表示される。被写体表示スイッ
チ釦26が再び押下されてその切替スイッチがオンさせ
られると、LCD表示器18の液晶表示画面は無表示状
態に戻る。
器18の液晶表示画面にメニュー選択画面を表示させる
か否かを選択する切替スイッチと組み合わせられる。電
源スイッチのオン直後では、LCD表示器18の液晶表
示画面は何も表示されていない無表示状態とされる。メ
ニュー表示スイッチ釦28が押下されてその切替スイッ
チがオンされると、LCD表示器18の液晶表示画面に
は種々の設定項目を含むメニュー選択画面が表示され
る。このときクロススイッチ釦30を適宜操作すること
により、設定項目が選択されて確定される。メニュー表
示スイッチ釦28が再び押下されると、LCD表示器1
8の液晶表示画面は無表示状態に戻る。
ッチ26が押下されると、CCD撮像素子の受光面に結
像された被写体像は一フレーム分の画像データに光電変
換され、その一フレーム分の画像信号は所定の時間間隔
で順次読み出されて適宜画像処理された後に一フレーム
分のデジタル画像データに変換される。次いで、一フレ
ーム分の画像データは制御回路基板上のフレームメモリ
に一旦書き込まれ、そのフレームメモリからデジタルビ
デオ信号として読み出される。続いて、デジタルビデオ
信号はアナログビデオ信号に変換された後に適宜画像処
理されてLCD表示器18に送られ、これによりLCD
表示器18の液晶表示画面には被写体像が動画として再
現表示される。勿論、被写体像表示スイッチ26が再び
押下されると、LCD表示器18の液晶表示画面は上述
したように無表示状態に戻る。
ーズスイッチがオンされると、上述のフレームメモリに
書き込まれた一フレーム分の画像データが静止画像デー
タとして読み出されて、制御回路基板上のマイクロコン
ピュータ内のメモリに一旦取り込まれ、そこで適宜画像
処理された後に例えばメモリカードに所定のフォーマッ
トに従って書き込まれる。
ち右側ケーシング部分10Rの底部には拡張部31が設
けられ、この拡張部31内にメモリカードのカードホル
ダ及び制御回路基板等が設けられる。メモリカードはカ
ードホルダに着脱自在に装着され、メモリカードに静止
画像データが適宜書き込まれた後、メモリカードは必要
に応じてカードホルダから取り出され、例えば画像処理
コンピュータのメモリカード用ドライバに装填され、そ
こで各フレーム毎の静止画像データは適宜処理された後
に例えばプリンタによって撮影画像として出力される。
体像を表示するためのビデオ信号が外部に送信されて、
該被写体像が例えば外部TVモニタ装置で表示される。
このようにすると、撮影光学系16で捉えられる被写体
像が一対の観察光学系で観察される観察対象物像として
外部TVモニタ装置に表示され、これにより観察対象物
像が外部TVモニタ装置を通して多数の人によって観察
され得る。
は例えば携帯型パーソナルコンピュータに接続されて、
メモリカードに記録された静止画像データが必要に応じ
て携帯型パーソナルコンピュータに直ちに送信させられ
る。このようにすると、携帯電話を用いて、撮影機能付
双眼鏡で得られた静止画像データをリアルタイムで全世
界に発信することが可能となる。
信号送信用のビデオ接続端子及び静止画像データ送信用
のUBS接続端子が設けられ、これら接続端子はケーシ
ング本体部分即ち右側ケーシング部分10Rの前方壁面
の右側隅に配置される。詳述すると、右側ケーシング部
分10Rの前方壁面の右側隅には回動軸32に枢着され
た開閉自在の接続端子蓋部材34が設けられ、この接続
端子蓋部材34によって覆われた前方壁面領域にビデオ
接続端子及びUSB接続端子が設けられる。図5を参照す
ると、接続端子蓋部材34が開放状態で図示され、同図
ではビデオ接続端子及びUSB接続端子がそれぞれ参照符
号36及び38で示される。
ビデオ接続端子36に接続されると、その接続コード4
2は右側ケーシング部分10Rの前方壁から延びること
となるので、撮影機能付双眼鏡による観察時に右側ケー
シング部分10Rの右方側部を観察者の右手で保持する
とき、該接続コード42の存在が邪魔になるということ
はない。
部分即ち左側ケーシング部分10Lの左側端部にはバッ
テリ収容室が形成され、このバッテリ収容室は左側ケー
シング部分10Lの前方側で開口させられ、この開口は
回動軸44に枢着された開閉自在のバッテリ蓋部材46
によって覆われる。図5を参照すると、バッテリ蓋部材
46は開放状態で図示され、バッテリ収容室には2本の
バッテリBTが充填され、このとき2本のバッテリBT
の極性は互いに反対とされる。
裏側には適当な金属材料から作られた導体板ばね48が
取り付けられ、バッテリ蓋部材46が図1に示すように
閉じられると、導体板ばね48が2本のバッテリBTの
互いに逆極性の電極に接触させられ、その間が導通させ
られる。また、バッテリ蓋部材46が閉じられたとき、
導体板ばね48により2本のバッテリBTはバッテリ収
容室に弾性的に押し込められ、これにより2本のバッテ
リBTの反対側の電極での電気的接続が確実に保証され
る。
AC電源アダプタ或いは大容量電源パックを使用するこ
とが可能である。AC電源アダプタ或いは大容量電源パ
ックが使用されるとき、バッテリ収容室からバッテリB
Tが取り出され、その代わりにダミーバッテリDBが給
電コネクタとして図6に示すようにバッテリ収容室に充
填される。ダミーバッテリDBは2本のバッテリBTを
並べた形態を有し、このためバッテリ収容室内に適合し
た状態で充填されることになる。勿論、ダミーバッテリ
DBの先端にはバッテリ収容室内の給電端子に接触する
ようになった給電端子が設けられ、ダミーバッテリDB
がバッテリ収容室に充填されと、バッテリ収容室内の給
電端子とダミーバッテリDB側の給電端子とが互いに接
続され、これによりAC電源アダプタ或いは大容量電源
パックから撮影機能付双眼鏡への給電が可能となる。
が延び、この給電コード50はAC電源アダプタ或いは
大容量電源パックまで延びる。図5に示すように、バッ
テリ蓋部材46の側縁辺には切欠き52が形成され、バ
ッテリ蓋部材46が図6に示すように閉じられたとき、
給電コード50は該切欠き52を通して外部に引き出さ
れる。かくして、給電コード50は左側ケーシング部分
10Lの前方壁から延びることとなるので、撮影機能付
双眼鏡による観察時に右側ケーシング部分10Lの左方
側部を観察者の右手で保持するとき、該給電コード50
の存在が邪魔になるということはない。
実施形態が示される。なお、図7は図5に対応したもの
であり、図7では、図5に示す構成要素と同様な構成要
素については同じ参照符号が用いられる。
C電源アダプタ或いは大容量電源パックから撮影機能付
双眼鏡へ給電するとき、給電コネクタとしてダミーバッ
テリDBが使用されるが、図7の変形実施形態では、通
常タイプの給電コネクタが使用される。図7に示すよう
に、バッテリ収容室には通常タイプの給電コネクタを接
続するためのソケット54が外部電源入力端子として設
けられ、一方バッテリ蓋部材46には貫通孔56が形成
される。バッテリィー蓋部材46が閉じられたとき、ソ
ケット54と貫通孔56とは互いに整列させられる。即
ち、貫通孔56はソケット54に対するアクセス孔とし
て機能し、上述した通常タイプの給電コネクタはアクセ
ス孔56を通してソケット54に接続され、これにより
AC電源アダプタ或いは大容量電源パックから撮影機能
付双眼鏡への給電が行われる。
分即ち右側ケーシング部分側にビデオ接続端子及びUSB
接続端子が設けられ、可動ケーシング部分即ち左側ケー
シング部分側にバッテリ収容室が形成されているが、右
側ケーシング部分にバッテリ収容室を形成し、左側ケー
シング部分にビデオ接続端子及びUSB接続端子を設けて
もよい。
域と観察領域とのパララックスが最も少なく、また携帯
性の点を考慮して、撮影機能を付加する際の最適な双眼
鏡として、フラット型双眼鏡を用いたが、転輪軸回り或
いは観察光学系の光軸周りに回転させて眼幅調整を行う
構成の双眼鏡にも適用できることは言うまでもない。
による撮影機能付双眼鏡にあっては、そのケーシングの
前方壁面側にビデオ端子、USB端子等の出力接続端子が
配置されるので、該出力接続端子に接続コードが接続さ
れたとき、該接続コードはケーシングの前方壁面側から
延びることになり、かくして観察者がケーシングを保持
するとき、その保持操作が該接続コードによって邪魔さ
れるということはない。また、AC電源アダプタ或いは
大容量電源パック等の外部電源が使用されるとき、その
給電コードはケーシングの前方壁側から延びるようにさ
れるので、観察者がケーシングを保持するとき、その保
持操作が給電コードによって邪魔されるということもな
い。かくして、本発明によれば、撮影機能付双眼鏡から
給電コードや接続コードが延びた状態でも、観察及び撮
影を安定した状態で行うことが可能である。
実施形態を示す平面図である。
図である。
機能付双眼鏡の可動ケーシングをケーシング本体部分を
引き出した状態で示す図である。
図である。
機能付双眼鏡のケーシング本体部分及び可動ケーシング
のそれぞれの正面側の隅に設けられた接続端子蓋部材及
びバッテリ蓋部材を開いた状態で示す図である。
機能付双眼鏡にビデオ接続端子にビデオコネクタを接続
させかつバッテリ収容室にダミーバッテリを充填した状
態で示す図である。
6に示す実施形態の変形実施形態を示す図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 固体撮像素子から成るカメラを搭載した
撮影機能付双眼鏡において、前記カメラで得られた画像
データを外部に出力するための接続端子が撮影機能付双
眼鏡のケーシングの前方壁面側に配置されることを特徴
とする撮影機能付双眼鏡。 - 【請求項2】 請求項1に記載の撮影機能付双眼鏡にお
いて、前記接続端子を覆うようになった開閉自在の蓋部
材が前記ケーシングの前方壁面に設けられることを特徴
とする撮影機能付双眼鏡。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の撮影機能付双
眼鏡において、前記ケーシングが互いに左右方向に相対
的に移動可能な2つのケーシング部分から成り、双眼鏡
の右側及び左側観察光学系が前記2つのケーシング部分
内にそれぞれ設けられ、前記右側及び左側観察光学系の
光軸間距離が前記2つのケーシング部分を左右方向に相
対的に移動させることにより調節され、前記接続端子が
前記2つのケーシング部分のいずれか一方の前方壁面の
外方隅に配置されることを特徴とする撮影機能付双眼
鏡。 - 【請求項4】 請求項1から3までのいずれか1項に記
載の撮影機能付双眼鏡において、前記接続端子がビデオ
接続端子であることを特徴とする撮影機能付双眼鏡。 - 【請求項5】 請求項1から3までのいずれか1項に記
載の撮影機能付双眼鏡において、前記接続端子がUSB接
続端子であることを特徴とする撮影機能付双眼鏡。 - 【請求項6】 固体撮像素子から成るカメラを搭載した
撮影機能付双眼鏡において、そのケーシングの一部にバ
ッテリ収容室が設けられ、このバッテリ収容室がバッテ
リの交換のために前記ケーシングの前方壁面側で開口さ
れた開口部を有し、この開口部が開閉自在の蓋部材によ
って閉鎖されることを特徴とする撮影機能付双眼鏡。 - 【請求項7】 請求項6に記載の撮影機能付双眼鏡にお
いて、外部電源から給電を受けるとき、ダミーバッテリ
が前記バッテリ収容室に充填され、前記蓋部材には切欠
きが形成され、前記蓋部材が閉じられたとき、前記外部
電源と前記ダミーバッテリとの間に延びる給電コードが
前記切欠きを通して前記バッテリ収容室から外部に引き
出されることを特徴とする撮影機能付双眼鏡。 - 【請求項8】 請求項6に記載の撮影機能付双眼鏡にお
いて、前記バッテリ収容室には外部電源入力端子が設け
られ、前記蓋部材にはそれが閉じられたときに前記外部
電源入力端子にアクセスするためのアクセス孔が形成さ
れ、外部電源からの延びる給電コードの先端に設けられ
たコネクタが前記アクセス孔を通して前記外部電源入力
端子に接続されることを特徴とする撮影機能付双眼鏡。 - 【請求項9】 請求項6から8までのいずれか1項に記
載の撮影機能付双眼鏡において、前記ケーシングが互い
に左右方向に相対的に移動可能な2つのケーシング部分
から成り、双眼鏡の右側及び左側観察光学系が前記2つ
のケーシング部分内にそれぞれ設けられ、前記右側及び
左側観察光学系の光軸間距離が前記2つのケーシング部
分を左右方向に相対的に移動させることにより調節さ
れ、前記バッテリ収容室が前記ケーシング本体部分及び
可動ケーシング部分のいずれか一方の外方端部に配置さ
れることを特徴とする撮影機能付双眼鏡。 - 【請求項10】 固体撮像素子から成るカメラを搭載し
た撮影機能付双眼鏡であって、そのケーシングが互いに
左右方向に相対的に移動可能な2つのケーシング部分か
ら成り、双眼鏡の右側及び左側観察光学系が前記2つの
ケーシング部分内にそれぞれ設けられ、前記右側及び左
側観察光学系の光軸間距離が前記2つのケーシング部分
を左右方向に相対的に移動させることにより調節され、
前記ケーシング部分のいずれか一方の前方壁面の外方隅
に接続端子が配置され、その他方のケーシング部分の外
方端部にバッテリ収容室が形成されることを特徴とする
撮影機能付双眼鏡。
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