JP4509234B2 - 電子カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラやディジタルスチルカメラなどの電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子カメラでは、被写体の光像を撮像して画像を生成する撮像部本体と、生成された画像を表示する表示部本体とを、回動自在に連結したものが開発されている。通常、この電子カメラの撮像部本体には、撮影レンズおよび撮像素子が配置されている。また、表示部本体には、液晶表示器(LCD)が配置されている。
【0003】
この電子カメラを用いることで操作者は、表示部本体に配置されたLCDの表示画面でモニタしながら、撮影部本体に配置された撮影レンズを前方のみならず上方や下方など自由な方向に向けて、被写体を撮像することができる。また、撮像したその場で画像を再生して確認することもできる。
ところで、表示部本体に配置されたLCDは消費電力が高いため、電池の消耗が速く、LCDの表示画面で視認しながらの撮像は、長時間行えないという問題がある。
【0004】
したがって、LCDをオフにした場合でも被写体のモニタが行えるように、電子カメラに光学ファインダを取り付けることが望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、撮像部本体と表示部本体とが回動自在に連結された電子カメラでは、光学ファインダを表示部本体側に取り付けると、撮影レンズの方向と光学ファインダの方向が異なる場合が生じてしまう。この場合には、撮影レンズによる撮影画角を正しく光学ファインダでモニタすることができない。
【0006】
反対に、光学ファインダを撮影部本体側に取り付けると、撮影部本体側の外形が大きくなると共に重量が増加してしまう。この場合には、表示部本体側とのバランスが悪く、卓上に載置しての撮影を安定して行うことができない。最悪、電子カメラが撮像部本体側に倒れて卓上に当たり、ショック動作不良をもたらしかねない。このため、セルフタイマー撮影に際しては三脚が必要となり、不便である。
【0007】
本発明の目的は、撮像部本体側に光学ファインダを配置した場合でも、表示部本体との重量バランスが良く、かつ操作性に優れた電子カメラを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、撮影レンズユニットにより形成された光像を撮像して画像を生成する撮像手段を備えた略直方体状の撮像部本体と、撮像手段により生成された画像を表示する外部表示手段を備えた略直方体状の表示部本体とが、相互に回動自在に連結されてなる電子カメラであって、表示部本体には、レリーズ釦を配置し、かつ、細長いグリップ部を撮像部本体から最も離れた端面の近傍に、該端面の長軸方向に沿って設け、撮像部本体は、光学ファインダユニットと、表示部本体との連結面近傍に配置され光学ファインダユニットよりも重量が重い撮影レンズユニットを有し、その連結面に近い側から撮影レンズユニット、光学ファインダユニットの順に光軸を揃えて配置したものである。
【0009】
したがって、請求項1に記載の発明によれば、被写体が如何なる方向に位置していても、撮像部本体を表示部本体に対して回動させ、撮影レンズユニットを被写体の方に向けて撮影することができる。
このとき、撮像部本体の表示部本体に対する回動角が如何なる角度に設定されても、撮影レンズユニットによる撮影画角を、光学ファインダユニットによって正しくモニタすることができる。
【0010】
さらに、撮像部本体(撮影レンズユニットおよび光学ファインダユニット)の方向に拘わらず、操作者は表示部本体に設けられた細長いグリップ部を握る手の角度を、縦方向に維持しつつ好みに応じて調整することができるので、常に安定した撮影姿勢を保つことができる。
特に、光学ファインダユニットを覗きながらの撮影では、操作者の顔と当該電子カメラとが近接するため、安定した撮影姿勢を保つことで、撮影操作性が向上する。
【0011】
(請求項2)
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子カメラにおいて、光学ファインダユニットおよび撮影レンズユニットを、撮像部本体の表示部本体との連結面の長軸方向に光軸を揃えて配置し、光学ファインダユニットの対物窓が設けられた第1側面から回動の中心軸までの距離と、光学ファインダユニットの接眼窓が設けられた第2側面から中心軸までの距離とを等しくしたものである。
【0012】
したがって、請求項2に記載の発明によれば、撮像部本体を表示部本体に対して回動させ、撮影レンズユニットを被写体の方に向けたとき、光学ファインダユニットの接眼窓を設けた第2側面が表示部本体よりも後方に突き出るので、顔の凸部(鼻など)に邪魔されることなく、目を光学ファインダユニットの接眼窓に近づけることができ、覗き易い。
【0013】
(請求項3)
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電子カメラにおいて、当該電子カメラの重心を、表示部本体側に片寄せたものである。
【0014】
したがって、請求項3に記載の発明によれば、撮像部本体を表示部本体に対して回動させ、撮影レンズユニットを被写体の方に向けた状態で、回動の中心軸を水平にして当該電子カメラを卓上に載置する場合でも、表示部本体の下方側面が卓上に接触したままバランス良く正立する。このため、三脚を用いることなく、当該電子カメラを卓上に載置して、セルフタイマー撮影を行うことができる。
【0015】
すなわち、上記した光学ファインダユニットによって撮影画角を正しくモニタしながらの撮影機能と、卓上でのセルフタイマー撮影機能とが両立する。
(請求項4)
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電子カメラにおいて、表示部本体に、電池を収納する電池室を端面側に配置したものである。
【0016】
したがって、請求項4に記載の発明によれば、当該電子カメラを確実に卓上に載置させることができ、さらに安定したセルフタイマー撮影を行うことができ、使い勝手がよい。
(請求項5)
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電子カメラにおいて、表示部本体に、外部機器との接続端子および外部電源端子を配置したものである。
【0017】
したがって、請求項5に記載の発明によれば、当該電子カメラを卓上に載置させたときに、外部機器との接続端子や外部電源端子に所定のケーブルを接続した場合でも、接続されたケーブルの重さが表示部本体側に働くので、バランスを崩して撮像部本体側に倒れることがない。
(請求項6)
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の電子カメラにおいて、外部機器との接続端子のうち、デジタル入出力端子を、表示部本体の端面に配置したものである。
【0018】
したがって、請求項6に記載の発明によれば、当該電子カメラを卓上に載置させたときに、デジタル入出力端子に、電磁波防止用のノイズ防止コアが取り付けられた通信用ケーブルが接続された場合でも、接続された通信用ケーブルの重さが表示部本体の端面側に働くので、バランスを崩して撮像部本体側に倒れることなく安定して正立する。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、撮影レンズユニットにより形成された光像を撮像して画像を生成する撮像手段を備えた略直方体状の撮像部本体と、撮像手段により生成された画像を表示する外部表示手段を備えた略直方体状の表示部本体とが、相互に回動自在に連結されてなる電子カメラであって、表示部本体には、レリーズ釦を配置し、かつ、細長いグリップ部を撮像部本体から最も離れた端面の近傍に、該端面の長軸方向に沿って設け、撮像部本体は、電子閃光ユニットと、表示部本体との連結面近傍に配置され電子閃光ユニットよりも重量が重い撮影レンズユニットを有し、その連結面に近い側から撮影レンズユニット、電子閃光ユニットの順に配置したものである。
したがって、請求項7に記載の発明によれば、被写体が如何なる方向に位置していても、撮像部本体を表示部本体に対して回動させ、撮影レンズユニットを被写体の方に向けて撮影することができる。
このとき、撮像部本体の表示部本体に対する回動角が如何なる角度に設定されても、被写体に対して閃光を正しく配光して撮影することができる。
さらに、撮像部本体(撮影レンズユニットおよび電子閃光ユニット)の方向に拘わらず、操作者は表示部本体に設けられた細長いグリップ部を握る手の角度を、縦方向に維持しつつ好みに応じて調整することができるので、常に安定した撮影姿勢を保つことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図1〜図5を用いて説明する。なお、本実施形態は、請求項1〜請求項7に対応する。
本実施形態の電子カメラ100は、図1(前方斜め上方から見た外観図)に示されるように、被写体の光像を撮像して画像を生成する撮像部本体10と、生成された画像を表示する表示部本体30とが、回転ジョイント部50を介して連結されたものである。さらに、回転ジョイント部50は、径の異なる2つの筒状部材が回動可能に嵌合されたものである。
【0020】
このため、電子カメラ100の撮像部本体10と表示部本体30とは、回転ジョイント部50の中心軸50aの周りに、相互に回動自在である。ただし、回転ジョイント部50の嵌合部分には、撮像部本体10と表示部本体30との回動角の範囲を制限するストッパーが設けられている(図示省略)。
ここで、撮像部本体10と表示部本体30とは略同形同大の略直方体状である。また、上記した回動の中心軸50aは、撮像部本体10および表示部本体30の中心を通っている。
【0021】
したがって、撮像部本体10と表示部本体30とが回動することなく揃えられた回動角0°の状態(図1)では、撮像部本体10の表示部本体30との連結面10aと、表示部本体30の撮像部本体10との連結面30aとが完全に重なり合い、電子カメラ100全体としての形状が薄型の略直方体状となる。
【0022】
なお、撮像部本体10内の構成要素と表示部本体30内の構成要素とを電気的に接続するための配線は、回転ジョイント部50の筒状部材の中空部に挿通されている。
次に、撮像部本体10に配置された構成要素と表示部本体30に配置された構成要素とについて、個別に説明する。
【0023】
表示部本体30には、図2(後方斜め上方から見た外観図)に示されるように、画像などを表示するLCD表示窓31が後方側面30bに配置されている。さらに、この後方側面30bには、表示釦32と、ズーム釦33とが配置されている。
また、表示部本体30の内部の後方側面30b近傍には、図2中A−A線で切り欠いて矢印方向に見た断面図(図3)に示されるように、LCD41(請求項1および請求項7の「外部表示手段」に対応)が配置されている。
【0024】
このLCD41は、後部側面30bに配置されたLCD表示窓31から外部に露出される。
ここに、LCD41は、撮像部本体10から送出される画像の表示や、撮影された画像の再生の他、電子カメラ100の設定メニューの表示や、電子カメラ100の機能の一覧表示をするものである。
【0025】
このようなLCD41の表示切り換えやオン/オフ操作は、後方側面30bに配置された上記の表示釦32(図2)によって行われる。
また、表示部本体30には、レリーズ釦35が上方側面30dに配置されている。さらに、この上方側面30dには、表示窓36と、設定釦37とが配置されている。
【0026】
ここで、設定釦37は、電子カメラ100の撮影モードを設定あるいは解除するための釦群である。この設定釦37によって設定された電子カメラ100の撮影モードや撮影コマ数などの撮影情報は、表示窓36に表示される。
【0027】
また、表示部本体30の中で撮像部本体10から最も離れた端面30eには、デジタル入出力端子45が配置されている。このデジタル入出力端子45には、外部機器であるコンピュータからの通信用ケーブルが接続される。
さらに、この端面30eの近傍には、端面30eの長軸方向に沿って、細長いグリップ部34(図1)が設けられている。この細長いグリップ部34は、表示部本体30の前方側面30cに突出したものである。
【0028】
なお、この前方側面30cの上部には、ビデオ出力端子46と外部電源端子47とが配置されている。このうちビデオ出力端子46には、外部機器であるテレビからのケーブルが接続される。
さらに、表示部本体30の内部の端面30e側には、図3に示されるように、電池を収納する電池室42が配置されている。また、表示部本体30内には、画像処理にかかわる回路基板43が上記したLCD41に隣接して配置されている。なお、着脱可能なメモリカードの装填室(図示されない)も表示部本体30内に配置される。
【0029】
一方、撮像部本体10には、図2に示されるように、上方側面10b(請求項2の「第1側面」に対応)に、撮影レンズ開口部11とファインダ対物窓12と閃光発光窓13とが、表示部本体30との連結面10a側から順に配置されている。
また、撮像部本体10の下方側面10c(請求項2の「第2側面」に対応)には、ファインダ接眼窓14が、上記したファインダ対物窓12に対向して配置されている。
【0030】
さらに、撮像部本体10の内部には、図2中B−B線で切り欠いて矢印方向に見た断面図(図4)に示されるように、撮影レンズユニット21と光学ファインダユニット22と電子閃光ユニット23とが、表示部本体30との連結面10a側から順に配置されている。
【0031】
これら撮影レンズユニット21,光学ファインダユニット22,電子閃光ユニット23は何れも柱状であり、その光軸が表示部本体30との連結面10aの長軸方向に揃えられている。
したがって、撮影レンズユニット21は、対物側の撮影レンズが上方側面10bの撮影レンズ開口部11から外部に露出される。光学ファインダユニット22は、対物側が上方側面10bのファインダ対物窓12から、接眼側が下方側面10cのファインダ接眼窓14から外部に露出される。電子閃光ユニット23は、対物側が上方側面10bの閃光発光窓13から外部に露出される。
【0032】
さらに、撮像部本体10の内部(図4)には、撮影レンズユニット21の像空間側に撮像素子24(請求項1および請求項7の「撮像手段」に対応)が配置されている。
ここで、撮影レンズユニット21は、被写体の光像を撮像素子24上に形成する複数の撮影レンズと、これら複数の撮影レンズ各々の位置を適宜変更する制御機構とで構成されている。撮影レンズの位置の変更によって、被写体の光像を拡大または縮小することができる。なお、撮影レンズ位置の変更は、上述した表示部本体30のズーム釦33(図2)からの指示に応じて行われる。
【0033】
なお、光学ファインダユニット22は、操作者に撮影可能な範囲を示すものである。電子閃光ユニット23は、上方側面10bに配置された閃光発光窓13から外部の所定範囲へ閃光を出射するものである。
上記のように構成された電子カメラ100は、撮影時、図5に示されるように、撮像部本体10と表示部本体30とが所定角度だけ回動され、撮像部本体10の上方側面10bに配置された撮影レンズ開口部11,ファインダ対物窓12,閃光発光窓13が被写体の方に向けられる。
【0034】
以上説明したように、本実施形態の電子カメラ100では、撮像部本体10と表示部本体30とが回転ジョイント部50を介して回動自在に連結されているため、被写体が如何なる方向に位置していても、撮像部本体10を表示部本体30に対して回動させ、撮影レンズ開口部11(撮影レンズユニット21)を被写体の方に向けて撮影することができる。
【0035】
さらに、回動する撮像部本体10において、撮影レンズユニット21に並べて光学ファインダユニット22が配置されているので、撮像部本体10の表示部本体30に対する回動角が如何なる角度に設定されても、撮影レンズユニット21による撮影画角を、光学ファインダユニット22によって正しくモニタしつつ撮影することができる。
【0036】
また、回動する撮像部本体10において、撮影レンズユニット21に並べて電子閃光ユニット23が配置されているので、撮像部本体10の表示部本体30に対する回動角が如何なる角度に設定されても、閃光を正しく配光して撮影することができる。
さらに、本実施形態の電子カメラ100では、表示部本体30に細長いグリップ部34が設けられているので、撮像部本体10(撮影レンズユニット21,光学ファインダユニット22)の方向に拘わらず、操作者は表示部本体30に設けられた細長いグリップ部34を握る手の角度を、縦方向に維持しつつ好みに応じて調整することができ、常に安定した撮影姿勢を保つことができる。
【0037】
特に、光学ファインダユニット22を覗きながらの撮影では、操作者の顔と当該電子カメラ100とが近接するため、安定した撮影姿勢を保つことで、撮影操作性が向上する。
また、本実施形態の電子カメラ100では、回動の中心軸50aが撮像部本体10の中心を通っているため、図5に示されるように、ファインダ対物窓12が設けられた上方側面10bから中心軸50aまでの距離L1と、ファインダ接眼窓14が設けられた下方側面10cから中心軸50aまでの距離L2とが等しくなる。
【0038】
したがって、撮像部本体10を表示部本体30に対して回動させ、撮影レンズユニット21を被写体の方に向けたとき(図5の状態)、ファインダ接眼窓14を設けた下方側面10cが表示部本体30よりも後方に突き出ることになる。よって、操作者は、顔の凸部(鼻など)に邪魔されることなく、目をファインダ接眼窓14に近づけることができ、覗き易い。
【0039】
さらに、回動された撮像部本体10の、表示部本体30よりも前に突き出した上方側面10b側と後ろに突き出した下方側面10c側とで、モーメントがほぼつり合うため、撮像部本体10の表示部本体30に対する回動状態がバランス良く安定し、設定した撮像部本体10の回動角が固定される。
さらに、本実施形態の電子カメラ100では、図3に示されるように、表示部本体30内で最も重い電池室42が撮像部本体10から最も離れた端面30e側に配置され、かつ、撮像部本体10内で最も重い撮影レンズユニット21が連結面10a側に配置されている。
【0040】
このため、撮像部本体10に光学ファインダユニット22と電子閃光ユニット23とを配置した場合でも、電子カメラ100の重心は、表示部本体30側に片寄せられる。
ここで、撮像部本体10を表示部本体30に対して回動させ、撮影レンズユニット21を被写体の方に向けた状態(図5)で、回動の中心軸50aを水平にして電子カメラ100を卓上に載置する場合には、表示部本体30の下方側面30fを卓の上面に接触させることになる。
【0041】
このため、表示部本体30に対して所定角度だけ回動されている撮像部本体10は、卓の上面から高さHだけ上方に浮いた状態となる。
しかし、電子カメラ100の重心は、上記のように表示部本体30側に片寄せられているため、卓上に載置された電子カメラ100が撮像部本体10側に倒れることはない。表示部本体30の下方側面30fが卓上に接触したままバランス良く正立する。
【0042】
このため、三脚を用いることなく、当該電子カメラ100を卓上に載置して、安定したセルフタイマー撮影を行うことができ、使い勝手がよい。
すなわち、電子カメラ100では、上記した光学ファインダユニット22によって撮影画角を正しくモニタしながらの撮影機能と、卓上でのセルフタイマー撮影機能とが両立する。
【0043】
さらに、表示部本体30内で最も重い電池室42(図3)が、撮像部本体10から最も離れた端面30e側、すなわち、表示部本体30に設けられた細長いグリップ部34の内部に配置されているので、操作者は安定して電子カメラ100を構えることができる。携帯使用時の操作性が向上する。
また、本実施形態の電子カメラ100では、図4に示されるように、外部機器との接続端子(デジタル入出力端子45,ビデオ出力端子46)および外部電源端子47が表示部本体30に配置されているので、当該電子カメラ100を卓上に載置させたときに、上記端子45〜47に所定のケーブルを接続した場合でも、接続されたケーブルの重さが表示部本体30側に働くので、バランスを崩して撮像部本体10側に倒れることがない。
【0044】
なお、特にデジタル入出力端子45は、表示部本体30の端面30eに配置されているので、このデジタル入出力端子45に、電磁波防止用のノイズ防止コアが取り付けられた通信用ケーブルが接続された場合でも、接続された通信用ケーブルの重さが表示部本体30の端面30e側に働くので、バランスを崩して撮像部本体10側に倒れることなく安定してして正立する。
【0045】
また、ビデオ出力端子46および外部電源端子47は、図5に示されるように、表示部本体30の前方側面30cの上部に配置されているので、ビデオ出力端子46にテレビからのケーブルが接続された場合または外部電源端子47に電源ケーブルが接続された場合でも、これらのケーブルに手が触れることなく、電子カメラ100のグリップ部34を手に持って撮影や画像鑑賞などの操作を行うことができる。
【0046】
また、本実施形態の電子カメラ100では、撮像部本体10内において撮影レンズユニット21,光学ファインダユニット22,電子閃光ユニット23が光軸を表示部本体30との連結面10aの長軸方向に揃えて配置されている(図3,図4)ので、撮像部本体10の形状を薄型の略直方体状とすることできる(図1,図2)。したがって、電子カメラ100全体の形状も薄型とすることができる。電子カメラ100自体がコンパクトに収納され、携帯し易くなる。
【0047】
なお、ファインダ接眼窓14から被写体の確認を行って撮影するときには、表示釦32(図2)の操作によってLCD41(図3)の電源をオフにしておくことができ、電池を節約することができる。撮影した画像は、表示釦32の操作によってLCD41の電源をオンにすることで、LCD表示窓31に表示させることができる。
【0048】
また、閃光発光窓13が撮影レンズ開口部11からファインダ対物窓12の幅だけ離れて配置されているので、人物や動物を撮影した場合にそれが赤目となる確率を抑えることができる。
さらに、電子閃光ユニット23が光学ファインダユニット22を挟んで隔離されているので、電子閃光ユニット23から発生する電磁波の一部が、画像信号の伝送路に雑音として混入し、画像に悪影響を与える可能性が回避される。
【0049】
また、撮影レンズ開口部11は撮像部本体10の中で最も連結面10a側に配置されているので、閃光発光窓13やファインダ対物窓12と比べて撮影レンズ開口部11が操作者の指によって覆われる可能性は少ない。したがって、撮影レンズ開口部11への指の接触による汚れや、指で覆うことによる撮影のミスを回避できる。
【0050】
さらに、表示部本体30において、レリーズ釦35は、操作者がグリップ部34を握って電子カメラ100を構えたときに、人差し指を緩く曲げた状態で自然に届く位置に配置されているので、ファインダ接眼窓14を覗いているときでもレリーズ釦35を確実に操作できる。
また、ズーム釦33は、操作者がグリップ部34を握って電子カメラ100を構えたときに、親指が自然に届く位置に配置されているので、ファインダ接眼窓14を覗いているときでもズーム釦33を確実に操作できる。
【0051】
さらに、撮影時に使用することのない設定釦37は、操作者がグリップ部34を握って電子カメラ100を構えたときに、何れの指も自然には届かない位置に配置されているので、撮影途中に手指が不用意に触れて、電子カメラ100の撮影モードが変更されてしまうというミスを防ぐことができる。
また、表示窓16についても、操作者がグリップ部34を握って電子カメラ100を構えたときに、何れの指も自然には届かない位置に配置されているので、指が接触することはなく指紋などの汚れを防ぐことができる。
【0052】
なお、表示部本体30に対する撮像部本体10の回動角を所望の角度に安定させるための機構を、回転ジョイント部50の嵌合部分に設けることで、撮像部本体10の回動角を固定し、手ぶれによる撮影ミスを確実に防ぐことができる。
また、上述した実施形態では、ディジタルスチルカメラを例に説明を行ったが、本発明はビデオカメラにも適用でき、その場合には、レリーズ釦35に代えて、撮影の開始や終了の操作を行う撮像釦を配置し、ズーム釦については、ズームアップ、ズームバック、ニュートラル等の切り替え釦として利用するとよい。
【0053】
【発明の効果】
上記したように、請求項1および請求項2に記載の発明によれば、任意の方向に位置する被写体に撮影レンズユニットを向けて撮影を行うに当たって、撮影レンズユニットによる撮影画角を、光学ファインダユニットによって正しくモニタすることができる。このとき、表示部本体の撮像部本体から最も離れた端面の近傍にグリップ部が設けられ、また、撮像部本体は表示部本体との連結面に近い側から撮影レンズユニット、光学ファインダユニットの順に設けられることで、重量物である撮影レンズユニットが表示部本体側に片寄せられているため、撮像部本体(撮影レンズユニットおよび光学ファインダユニット)の方向に拘わらず常に安定した撮影姿勢を保つことができるので、携帯使用時での撮影操作性が向上する。
【0054】
また、請求項3および請求項4に記載の発明によれば、撮像部本体に光学ファインダユニットを配置した場合でも、当該電子カメラを確実に卓上に載置させることができる。このため、三脚を用いることなく、安定したセルフタイマー撮影を行うことができ、利便性が向上する。
さらに、請求項5および請求項6に記載の発明によれば、撮像部本体に光学ファインダユニットを配置した場合でも、外部機器との接続端子や外部電源端子に接続されたケーブルの重さによってバランスを崩すことなく、安定して卓上に載置させることができる。このため、卓上使用時での操作性が向上する。
また、請求項7に記載の発明によれば、任意の方向に位置する被写体に撮影レンズユニットを向けて撮影を行うに当たって、撮像部本体が如何なる方向に向けられても、被写体に対して閃光を正しく配光して撮影することができる。このとき、表示部本体の撮像部本体から最も離れた端面の近傍にグリップ部が設けられ、また、撮像部本体は表示部本体との連結面に近い側から撮影レンズユニット、電子閃光ユニットの順に設けられることで、重量物である撮影レンズユニットが表示部本体側に片寄せられているため、撮像部本体(撮影レンズユニットおよび電子閃光ユニット)の方向に拘わらず常に安定した撮影姿勢を保つことができるので、携帯使用時での撮影操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子カメラ100を前方斜め上方から見た外観図である。
【図2】電子カメラ100を後方斜め上方から見た外観図である。
【図3】電子カメラ100を図2中A−A線で切り欠いて矢印方向に見た断面図である。
【図4】電子カメラ100を図2中B−B線で切り欠いて矢印方向に見た断面図である。
【図5】電子カメラ100の撮影時の状態を示す外観図である。
【符号の説明】
10 撮像部本体
10a 連結面
10b 上方側面
10c 下方側面
11 撮影レンズ開口部
12 ファインダ対物窓
13 閃光発光窓
14 ファインダ接眼窓
21 撮影レンズユニット
22 光学ファインダユニット
23 電子閃光ユニット
24 撮像素子
30 表示部本体
30a 連結面
30b 後方側面
30c 前方側面
30d 上方側面
30e 端面
30f 下方側面
31 LCD表示窓
32 表示釦
33 ズーム釦
34 グリップ部
35 レリーズ釦
36 表示窓
37 設定釦
41 LCD
42 電池室
43 回路基板
45 デジタル入出力端子
46 ビデオ出力端子
47 外部電源端子
50 回転ジョイント部
50a 中心軸
100 電子カメラ
Claims (7)
- 撮影レンズユニットにより形成された光像を撮像して画像を生成する撮像手段を備えた略直方体状の撮像部本体と、前記撮像手段により生成された画像を表示する外部表示手段を備えた略直方体状の表示部本体とが、相互に回動自在に連結されてなる電子カメラであって、
前記表示部本体には、レリーズ釦が配置され、かつ、細長いグリップ部が前記撮像部本体から最も離れた端面の近傍に、該端面の長軸方向に沿って設けられ、
前記撮像部本体は、光学ファインダユニットと、前記表示部本体との連結面近傍に配置され前記光学ファインダユニットよりも重量が重い前記撮影レンズユニットを有し、前記連結面に近い側から前記撮影レンズユニット、前記光学ファインダユニットの順に光軸を揃えて配置されている
ことを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
前記撮像部本体に配置された前記光学ファインダユニットおよび前記撮影レンズユニットは、前記連結面の長軸方向に前記光軸が揃えられ、
前記光学ファインダユニットの対物窓が設けられた第1側面から前記回動の中心軸までの距離と、前記光学ファインダユニットの接眼窓が設けられた第2側面から前記中心軸までの距離とが等しい
ことを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1または請求項2に記載の電子カメラにおいて、
当該電子カメラの重心は、前記表示部本体側に片寄せられている
ことを特徴とする電子カメラ。 - 請求項3に記載の電子カメラにおいて、
前記表示部本体には、電池を収納する電池室が前記端面側に配置されている
ことを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電子カメラにおいて、
前記表示部本体には、外部機器との接続端子および外部電源端子が配置されている
ことを特徴とする電子カメラ。 - 請求項5に記載の電子カメラにおいて、
前記外部機器との接続端子のうち、デジタル入出力端子は、前記表示部本体の前記端面に配置されている
ことを特徴とする電子カメラ。 - 撮影レンズユニットにより形成された光像を撮像して画像を生成する撮像手段を備えた略直方体状の撮像部本体と、前記撮像手段により生成された画像を表示する外部表示手段を備えた略直方体状の表示部本体とが、相互に回動自在に連結されてなる電子カメラであって、
前記表示部本体には、レリーズ釦が配置され、かつ、細長いグリップ部が前記撮像部本体から最も離れた端面の近傍に、該端面の長軸方向に沿って設けられ、
前記撮像部本体は、電子閃光ユニットと、前記表示部本体との連結面近傍に配置され前記電子閃光ユニットよりも重量が重い前記撮影レンズユニットを有し、前記連結面に近い側から前記撮影レンズユニット、前記電子閃光ユニットの順に配置されている
ことを特徴とする電子カメラ。
Priority Applications (3)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05949698A JP4509234B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 電子カメラ |
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Family Applications (1)
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- 1998-03-11 JP JP05949698A patent/JP4509234B2/ja not_active Expired - Lifetime
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