JP2003240596A - 電気式オドメータ装置 - Google Patents

電気式オドメータ装置

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JP2003240596A
JP2003240596A JP2002044557A JP2002044557A JP2003240596A JP 2003240596 A JP2003240596 A JP 2003240596A JP 2002044557 A JP2002044557 A JP 2002044557A JP 2002044557 A JP2002044557 A JP 2002044557A JP 2003240596 A JP2003240596 A JP 2003240596A
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electric
odometer
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Yoshinori Amagasa
天笠  義則
Koji Kaneda
幸二 金田
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メータユニットの交換に際して、交換後のオ
ドメータの表示を簡易かつ迅速に交換直前の積算走行距
離とする電気式オドメータ装置を提供する。 【解決手段】 この電気式オドメータ装置は、積算走行
距離の表示の変更を許容する距離書換モードを持ち、モ
ード切換端子T1に適当な電圧を印加又は接地するなど
して距離書換モードに設定できる。距離書換モードで
は、トリップノブ48の操作や車速入力端子T2に高速
の車速パルスを入力することで積算走行距離の書換を迅
速に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の速度等を
表示するメータ装置に組み込まれて車両の積算走行距離
を表示する電気式オドメータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の速度、走行距離等を表示するメー
タ装置に組み込まれている電気式オドメータは、車速パ
ルスの入力に応じて距離を積算して積算走行距離の表示
を行う。かかる電気式オドメータの積算走行距離を意図
的に変更することは一般に許されていない。更に、電気
式オドメータを含むメータユニットが破損した場合、こ
れを新たなメータユニットと交換する必要があるが、交
換に際しては、交換後の電気式オドメータの積算走行距
離の表示を交換直前の値に一致させる必要がある。例え
ば米国の特定州法では、メータユニットの交換に際して
積算走行距離を変更する改ざんが不正行為として取り締
まりの対象となっている。
【0003】このような事情から、電気式オドメータ
は、表示中の積算走行距離を自在に増減させることがで
きない構造になっており、メータユニットの交換に際し
ては、修理業者が新たなメータユニットにこれまでの走
行距離に対応する車速パルスを強制的に入力して、オド
メータの表示を交換直前の積算走行距離に一致させてい
る。
【0004】また、電気式オドメータを含むメータユニ
ットと車両本体との間のコネクタ部分に、CPUと不揮
発性メモリとを設け、イグニッションスイッチがオンに
切換るごとに、不揮発性メモリに保持されている積算走
行距離のデータをメータユニット側の不揮発性メモリに
転送して積算走行距離の書換を行い、電気式オドメータ
の交換に際して、積算走行距離の改ざん等の不正行為が
発生することを防止する技術が開発されている(特開2
001−158309号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のように
車速パルスを強制的に入力する方法では、元のメータユ
ニットの積算走行距離がある程度大きいと、目的の積算
走行距離に変更するまでに何時間も要することになる。
【0006】一方、後者のようにコネクタ部分にCPU
と不揮発性メモリとを設ける方法では、頻度の高くない
メータ交換のために車両コストの増加を招くことにな
る。更に、メータユニットの仕様を前述のような特殊な
コネクタ部分に適合させる必要があり、部品の汎用化と
いった時代の要請に逆行することにもなる。
【0007】本発明の課題は、メータユニットの交換に
際して、交換後のオドメータの表示を簡易かつ迅速に交
換直前の積算走行距離とすることができると共に、オド
メータの表示距離の改ざんを簡易に防止することができ
る電気式オドメータ装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電気式オ
ドメータ装置は、メータユニットの積算距離表示部に表
示される積算走行距離の表示の変更を許容する距離書換
モードの設定を行うモード設定手段と、積算距離表示部
の表示について距離合わせを行う表示距離変更手段とを
備えることを特徴とする。
【0009】この請求項1記載の電気式オドメータ装置
によれば、距離書換モードに設定された場合に、表示さ
れている積算走行距離が所定値以下の積算距離表示部を
有する新メータユニットを車両に組み込んだメータ交換
後は、距離書換モードに設定することで、調節手段の操
作に応じて表示距離変更手段により積算距離表示部の表
示について距離合わせを行うことができる。従って、交
換後のメータユニットの積算距離表示部の表示を簡易か
つ迅速に交換直前の積算走行距離とすることができる。
この際、メータユニットと車両本体との間に特殊なコネ
クタを設ける必要がなく、汎用性の高いメータユニット
を組み込んだ安価な電気式オドメータ装置を提供するこ
とができる。
【0010】また、請求項2記載の電気式オドメータ装
置は、メータユニットが所定の信号を検出した場合に、
距離書換モードの設定を行うことを特徴とする。この請
求項2記載の電気式オドメータ装置によれば、メータユ
ニットが所定の信号を検出するという特別条件下での
み、距離書換モードの設定を行うことができる。
【0011】また、請求項3記載の電気式オドメータ装
置は、モード設定手段が、所定の端子に所定の電圧が印
加又は接地されるとともに、更に異なる補助スイッチの
操作が行われた場合に、距離書換モードの設定を行うこ
とを特徴とする。この請求項3記載の電気式オドメータ
装置によれば、更に制限された条件下でのみ距離書換モ
ードの設定が可能になるので、誤操作を確実に防止でき
る。
【0012】また、請求項4記載の電気式オドメータ装
置は、モード設定手段が、ドアの開閉に対応して切換る
ドアスイッチ及びイグニッションスイッチの少なくとも
一方のオンオフが複数回繰返された場合に、距離書換モ
ードの設定を行うことを特徴とする。この請求項4記載
の電気式オドメータ装置によれば、既存のドアスイッチ
やイグニッションスイッチの複数回操作を利用して距離
書換モードの設定が可能になるので、モード変換のため
の特別な端子等を必要とせず、簡易な構成の電気式オド
メータ装置によって誤操作を確実に防止しつつ積算走行
距離の距離合わせ、即ち、表示装置の適正化を図ること
ができる。
【0013】また、請求項5記載の電気式オドメータ装
置は、モード設定手段が、車速入力端子に所定以上の車
速が入力された場合に、距離書換モードの設定を行うこ
とを特徴とする。この請求項5記載の電気式オドメータ
装置によれば、既存の車速信号を利用して距離書換モー
ドの設定が可能になるので、モード変換のための特別な
端子等を必要とせず、簡易な構成の電気式オドメータ装
置によって誤操作を確実に防止しつつ積算走行距離の距
離合わせを行うことができる。
【0014】また、請求項6記載の電気式オドメータ装
置は、距離書換モードにおいて、積算距離表示部の表示
が点滅することを特徴とする。この請求項6記載の電気
式オドメータ装置によれば、メータユニットの交換を行
う作業者等は、電気式オドメータ装置が距離書換モード
に設定されているか否かを視覚的に簡易に確認すること
ができる。
【0015】また、請求項7記載の電気式オドメータ装
置は、表示距離変更手段が、メータユニットに設けた走
行距離表示部の表示をリセットするトリップノブである
ことを特徴とする。この請求項7記載の電気式オドメー
タ装置によれば、簡易な構成によって積算走行距離を目
標値に設定することができる。
【0016】また、請求項8記載の電気式オドメータ装
置は、積算距離表示部の表示の変更履歴がある場合に
は、積算距離表示部の表示についての距離合わせを禁止
する表示変更禁止手段を更に備えることを特徴とする。
この請求項8記載の電気式オドメータ装置によれば、積
算距離表示部の表示の改ざんを更に確実に防止すること
ができる。
【0017】また、請求項9記載の電気式オドメータ装
置は、表示距離変更手段が、車速入力端子に所定以上の
車速が入力された場合に、積算距離表示部に表示された
積算走行距離を高速で増加させることを特徴とする。こ
の請求項9記載の電気式オドメータ装置によれば、簡易
な構成によって積算走行距離を目標値付近まで迅速に増
加させることができる。
【0018】また、請求項10記載の電気式オドメータ
装置は、メータユニットに保持された積算走行距離が所
定値以下であるか否かを判定する判定手段を更に備える
ことを特徴とする。この請求項10記載の電気式オドメ
ータ装置によれば、判定手段が、メータユニットに保持
された積算走行距離が所定値以下であるか否かを判定す
るので、表示されている積算走行距離が上述の所定値以
上の積算距離表示部を有する交換前の旧メータユニット
では、積算距離表示部の表示についての距離合わせがで
きない。従って、積算距離表示部の表示の改ざんを簡易
に防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して、こ
の発明の実施の形態に係る電気式オドメータ装置を説明
する。
【0020】図1は、この実施の形態の電気式オドメー
タ装置を組み込んだ車両の構成を概念的に説明する図で
ある。この車両は、エンジン等の走行装置を組み込んだ
車両本体2と、車両本体2のインストルメントパネルに
組み込まれるメータユニット4とを備えている。
【0021】ここで、車両本体2は、不図示の車体、エ
ンジン、車輪等の基本要素の他に、車両の動作状態を制
御する電子制御装置(以下、ECUという。)22と、
エンジン点火装置用のスイッチであるイグニッションス
イッチ24と、車体に設けたドアの開閉を検知するドア
スイッチ25と、車軸等に設けられて車速パルス等を検
出する車速センサ26と、メータユニット4との間で電
気信号を受け渡すためのコネクタ27とを備えている。
また、メータユニット4は、演算処理装置等からなる制
御処理装置42と、この制御処理装置42から出力され
た情報を恒常的に記憶する不揮発メモリ44と、制御処
理装置42からの出力に基づいて車両の積算走行距離を
表示するオドメータ表示部46と、同様に走行距離を表
示するトリップメータ表示部47と、トリップメータ表
示部47の表示距離をリセットするためのトリップノブ
48と、車両本体2との間で電気信号を受け渡すための
コネクタ49と、電気式オドメータ装置の動作モードを
切換るためのモード設定手段であるモード切換端子T1
と、メータユニット4に直接車速パルスを入力するため
の車速入力端子T2とを備えている。
【0022】車両本体2において、ECU22は、イグ
ニッションスイッチ24のオンオフを検出して、車両を
構成する走行用電気系を動作させたり、走行用電気系の
動作を停止させたりする。この際、メータユニット4に
もイグニッション信号が出力される。また、ECU22
は、ドアスイッチのオンオフを検出して、メータユニッ
ト4に警告用の開閉信号を出力する。また、ECU22
は、車速センサ26から受けた車速パルスを制御処理装
置42に転送する。
【0023】イグニッションスイッチ24は、エンジン
の点火装置を動作させて車両の走行を可能にし、エンジ
ン始動に際してはセルモータを回転させる。また、ドア
スイッチ25は、車体(不図示)に装着されて、ドアの
開閉を検知するとともに、検知結果である開閉信号をE
CU22に出力する。
【0024】車速センサ26は、車軸の回転速度に関す
る情報を電気的に検出するものであり、その検出結果を
速度信号としてECU22に出力する。また、コネクタ
27は、メータユニット4に設けた制御処理装置42と
の間の通信を可能にするためのもので、コネクタ49に
設けた複数の接続ピンにそれぞれ接続される複数の接続
ピンを備えている。
【0025】なお、ここでは、イグニッションスイッチ
24、ドアスイッチ25、車速センサ26等車両本体2
で検出された信号はECU22を介してメータユニット
4に転送されているが、検出された信号を直接メータユ
ニット4が取り込んでもよい。
【0026】メータユニット4において、制御処理装置
42は、ECU22からの制御信号に基づいてオドメー
タ表示部46やトリップメータ表示部47に適当な距離
表示を行わせる。
【0027】不揮発メモリ44は、制御処理装置42か
らの制御に基づいて、オドメータ表示部46に表示すべ
き積算走行距離、トリップメータ表示部47に表示すべ
きリセット可能な走行距離等を記憶することができる。
この不揮発メモリ44は、積算走行距離の書換が行われ
たか否か等の他の情報も記憶することもできる。
【0028】オドメータ表示部46は、例えば、液晶表
示装置等からなり、制御処理装置42からの制御に基づ
いて不揮発メモリ44に更新しつつ記憶されている積算
走行距離を表示する。また、トリップメータ表示部47
も、液晶表示装置等からなり、制御処理装置42からの
制御に基づいて、不揮発メモリ44に更新しつつ記憶さ
れている走行距離を表示する。
【0029】トリップノブ48は、トリップメータ表示
部47に表示された走行距離をリセットする目的で設け
られている。即ち、トリップノブ48からオン状態に対
応するリセット信号を受け取った制御処理装置42は、
トリップメータ表示部47の表示距離をゼロにリセット
する。なお、トリップノブ48は、電気式オドメータ装
置が距離書換モードにあるとき、オドメータ表示部46
に表示されている積算走行距離の表示を変更する表示距
離変更手段として利用される。
【0030】コネクタ49は、車両本体2に設けたEC
U22との間の通信を可能にするためのもので、コネク
タ27に設けた複数の接続ピンにそれぞれ接続される複
数の接続ピンを備えている。
【0031】モード切換端子T1は、所定の電圧を印加
又は接地することにより、電気式オドメータ装置を通常
の積算表示モードから距離書換モードへ切換たり、逆に
距離書換モードから積算表示モードに切換るための端子
である。なお、積算表示モードでは、オドメータ表示部
46に積算走行距離が表示され、距離書換モードでは、
オドメータ表示部46に積算走行距離の書換用表示が行
われる。
【0032】車速入力端子T2は、車両の速度信号を外
部から制御処理装置42に入力するためのものであり、
この端子に車速パルスを入力することで、オドメータ表
示部46の積算走行距離や、トリップメータ表示部47
の走行距離を増加させることができる。なお、この車速
入力端子T2に、車両に想定される上限速度(例えば3
00km/h)を超える速度に対応する車速パルスを入
力することで、電気式オドメータ装置を通常の積算表示
モードから距離書換モードへ切換ることができる。ま
た、車速入力端子T2に高速の車速パルスを入力するこ
とで距離書換モードに切換られた場合、オドメータ表示
部46に表示される積算走行距離を高速(例えば通常の
100倍の増加率)で増加させることもできる。
【0033】図2は、メータユニット4の外観を説明す
る図である。このメータユニット4には、エンジンの回
転速度を表示するタコメータ6と、車両のスピード、即
ち、車速を表示するスピードメータ8とが組み込まれて
いる。タコメータ6やスピードメータ8は、図1の制御
処理装置42からの制御信号に基づいて動作する。メー
タユニット4の右隅には、積算走行距離を表示するオド
メータ表示部46と、走行距離を表示するトリップメー
タ表示部47とが上下に並んで配置されている。これら
の表示部46、47の隣には、トリップメータ表示部4
7の表示距離をリセットするためのトリップノブ48が
配置されている。
【0034】図3及び図4は、図1の車両に組み込まれ
た電気式オドメータ装置の積算距離の書換処理を説明す
るフローチャートである。
【0035】まず、メータユニット4に設けた制御処理
装置42は、イグニッションスイッチ24のオンによっ
て動作を開始した直後に、電気式オドメータ装置を通常
の積算表示モードから距離書換モードに切換る操作が行
われたか否かを判断する(ステップS1)。例えば、メ
ータユニットを交換した作業者が新たなメータユニット
4に設けたモード切換端子T1に適当な電圧(例えば1
2V)を印加したり、このモード切換端子T1を接地し
た場合、制御処理装置42では、距離書換モードへの切
換が要求されているものと判断する。この際、更にイグ
ニッションスイッチ24のオン前からトリップノブ48
を押していることを条件として、距離書換モードに設定
する操作が行われたと判断することもできる。この場
合、トリップノブ48を補助スイッチとして機能させる
ことになる。このように、複数の操作の組み合わせでモ
ードの変更を行うことにより、誤操作をより確実に防止
することができる。
【0036】ステップS1で、距離書換モードへの切換
操作がなかったものと判断された場合、この処理を終了
し、距離書換モードへの切換操作があったと判断された
場合、制御処理装置42は、モード設定手段として動作
し、次のステップS2に進む。
【0037】ステップS2で、制御処理装置42は、距
離書換モードの設定が行われたことを作業者に通知すべ
く、オドメータ表示部46の積算走行距離の表示(6ケ
タ表示の全て)を点滅させる。なお、積算走行距離の表
示を点滅させる代わりに、オドメータ表示部46内に別
途設けたランプ(不図示)をブリンク表示させることも
できる。
【0038】次に、制御処理装置42は、オドメータ表
示部46に表示されている積算走行距離を不揮発メモリ
44から読み出す(ステップS3)。次に、制御処理装
置42は、不揮発メモリ44から読み出した積算走行距
離が予め定めた基準値(例えば100km)よりも大き
いか否かを判断する(ステップS4)。即ち、メータユ
ニット4内で積算走行距離が十分に小さい実質的な未使
用状態の範囲を超えているか否かの自己判定が行われ
る。
【0039】ステップS4で、新たなメータユニット4
に記憶されている積算走行距離が基準値よりも大きいと
判断された場合、この処理を終了し、積算走行距離が基
準値よりも小さいと判断された場合、次のステップS5
に進む。積算走行距離が基準値よりも大きい場合に処理
を終了するのは、古いメータユニット4を誤ってインス
トルメンタルパネルに再度装着してしまうことを防止す
るためである。これにより、古いメータユニット4の積
算走行距離の改ざんを防止することにもなる。
【0040】ステップS5で、制御処理装置42は、メ
ータユニット4の積算走行距離について書換が行われた
履歴があるか否かを判断する。即ち、以前、距離書換モ
ードへの切換操作があり、かつ、この距離書換モードに
おいてオドメータ表示部46に表示されている積算走行
距離の表示が修正され、不揮発メモリ44が書換られた
か否かが判断される。例えば、不揮発メモリ44に設け
た特定の記憶領域を利用してフラグを立てることで、距
離書換モードで積算走行距離の表示が修正されたか否か
を記録することができる。
【0041】ステップS5で、積算走行距離の書換履歴
があると判断された場合、表示変更禁止手段として動作
する制御処理装置42は、書換を防止すべくこの処理を
終了する。一方、積算走行距離の書換履歴がないと判断
された場合、次のステップS6に進む。このように積算
走行距離の書換履歴を判断することで、新しく装着した
メータユニット4の積算走行距離の書換が1回に限り許
容されるので、積算走行距離の改ざんを確実に防止する
ことができる。
【0042】ステップS6で、制御処理装置42は、表
示距離変更手段として、積算走行距離の距離合わせ、即
ち、積算走行距離の書換を許容する。例えば、表示距離
変更手段であるトリップノブ48の押下時間の調節によ
り、オドメータ表示部46に表示されている積算走行距
離を変更する。例えばトリップノブ48を長時間連続し
て押し下げることにより、オドメータ表示部46の積算
走行距離における変更対象のケタを漸次選択してこのケ
タの数値をブリンク表示させる。次に、トリップノブ4
8を短時間で繰返して押し下げることにより、ブリンク
表示中のケタの数値(0〜9)を徐々に循環的に変更す
る。
【0043】次に、制御処理装置42は、積算走行距離
の全ケタの設定が終了したか否かを判断する(ステップ
S7)。例えば、オドメータ表示部46に表示されてい
る積算走行距離の6ケタの数値の全ての入力が終了した
段階で、積算走行距離の設定が終了したものと判断され
る。或いは、トリップノブ48を離して一定の時間(例
えば1分)が経過すると、オドメータ表示部46に表示
中の積算走行距離の全ケタの設定が終了したものと判断
される。
【0044】ステップS7で、積算走行距離の全ケタの
設定が終了していないと判断された場合、ステップS6
に戻って積算走行距離の距離合わせの許容が維持され、
積算走行距離の全ケタの設定が終了したと判断された場
合、積算走行距離の暫定的な変更が確定して次のステッ
プS8に進む。以上により、例えば6ケタ表示の積算走
行距離を作業者が意図する任意の距離に変更することが
できる。
【0045】ステップS8で、制御処理装置42は、積
算走行距離の暫定的な変更が変更前の積算走行距離より
も減少しているか否かを判断する。つまり、オドメータ
表示部46に表示されている目標の積算走行距離が、不
揮発メモリ44から読み出した変更前の積算走行距離よ
りも小さくなっているか否かが判断される。
【0046】ステップS8で、積算走行距離が減少して
いると判断された場合、オドメータ表示部46に表示さ
れている積算走行距離を不揮発メモリ44から読み出し
た元の積算走行距離に戻し(ステップS9)、積算走行
距離が減少していないと判断された場合、次のステップ
S10に進む。これにより、積算走行距離を減少させる
ような不正な書換を防止することができる。
【0047】ステップS10で、制御処理装置42は、
オドメータ表示部46の積算走行距離の表示(6ケタ表
示の全て)を点滅させる。これにより、作業者は、積算
走行距離の変更が確定したことを確認することができ
る。また、作業者は、電気式オドメータ装置がまだ距離
書換モードにあることを確認できるので、モード切換端
子T1の戻し忘れを防止してオドメータ表示部46の表
示の適正を図ることができる。
【0048】次に、制御処理装置42は、電気式オドメ
ータ装置を距離書換モードから通常の積算表示モードに
戻す解除操作が行われたか否かを判断する(ステップS
11)。例えば、作業者がメータユニット4に設けたモ
ード切換端子T1への電圧の印加を中止したり、このモ
ード切換端子T1をフロート状態とした場合、制御処理
装置42では、距離書換モードの解除が要求されている
ものと判断する。
【0049】ステップS11で、通常の積算表示モード
に戻す解除操作が行われていないと判断された場合、ス
テップS10に戻ってオドメータ表示部46の点滅表示
を継続する。一方、通常の積算表示モードに戻す解除操
作が行われたと判断された場合、制御処理装置42は、
オドメータ表示部46の点滅表示を終了し、オドメータ
表示部46に表示される積算走行距離を車速センサ26
からの車速パルスに基づいて増加させる積算表示モード
とする。この場合、オドメータ表示部46に表示される
積算走行距離は、不揮発メモリ44に更新しつつ保存さ
れる。
【0050】この実施の形態の電気式オドメータ装置に
よれば、モード切換端子T1に適当な電圧を印加するな
どして距離書換モードに設定された場合には、制御処理
装置42が、メータユニット4に保持された積算走行距
離が100km以下であるか否かを判定する。このた
め、交換前の積算走行距離の大きな旧メータユニットで
は、オドメータ表示部46の距離合わせができず、積算
走行距離の改ざんを簡易に防止することができる。一
方、オドメータ表示部46に表示されている積算走行距
離が100km以下の新メータユニット4を車両に組み
込んだメータ交換後は、トリップノブ48の操作に応じ
てオドメータ表示部46の距離合わせを行うことができ
る。
【0051】なお、上述の実施の形態においては、ステ
ップS6でトリップノブ48の押下時間の調節によって
オドメータ表示部46に表示されている積算走行距離を
変更しているが、車速入力端子T2に入力する車速パル
スを異常な速度(例えば300km/h)に対応するも
のとすることで、オドメータ表示部46を時短モードで
動作させることができる。この場合、オドメータ表示部
46に表示される積算走行距離を高速で増加させること
ができる。即ち、例えば、通常の100倍の増加率で、
(例えば100km以上のケタのみ)増加させることが
できる。オドメータ表示部46に表示した積算走行距離
が目標値に近づいた場合、車速入力端子T2に入力する
車速パルスを停止させれば、時短モードが解除され、オ
ドメータ表示部46に表示される積算走行距離を、トリ
ップノブ48の操作により増加させる微調整が可能にな
る。また、トリップノブ48による積算走行距離の変更
は、押下時間の調節以外にトリップノブ48を左右に回
転することで調節してもよい。
【0052】また、この車速入力端子T2に上記のよう
な異常速度に対応する車速パルスを入力することで、電
気式オドメータ装置を通常の積算表示モードから距離書
換モードへ切換るようにしてもよい。このように距離書
換モードに切換られた場合、距離合わせのため、オドメ
ータ表示部46に表示される積算走行距離を高速(例え
ば通常の100倍の増加率)で増加させる。
【0053】また、上述の実施の形態では、モード切換
端子T1に適当な電圧を印加した場合に、距離書換モー
ドの設定を行うが(ステップS2等)が、トリップノブ
48を押したままの状態でイグニッションスイッチ24
のオンオフを例えば3回繰返した場合や、トリップノブ
48を押した状態でドアを例えば3回開閉した場合に、
距離書換モードの設定を行うこととしてもよい。即ち、
メータユニット4で検出できる信号の組み合わせが、通
常の運転では生じ得ない意図的なものである場合には、
距離書換モードの設定が要求されていると判断させるこ
とができる。
【0054】また、上述の実施の形態では、モード切換
端子T1への電圧の印加を中止するなど、作業者によっ
て既定の解除操作が行われた場合に、距離書換モードか
ら通常の積算表示モードに戻しているが(図4のステッ
プS11)、作業者が既定の解除操作を行わない場合で
あっても通常の積算表示モードに戻すことができる。例
えば、距離書換モードのまま車両を実際に走行させた場
合、積算表示モードに強制的に戻す。これにより、距離
書換モードを保持したままで距離を積算させない不正を
防止することができる。
【0055】
【発明の効果】本発明に係る電気式オドメータ装置によ
れば、積算距離表示部の表示の改ざんを簡易に防止する
ことができる。一方、新メータユニットを車両に組み込
んだメータ交換後は、距離書換モードに設定すること
で、積算距離表示部の表示を簡易かつ迅速に交換直前の
積算走行距離とすることができる。この際、メータユニ
ットと車両本体との間に特殊なコネクタを設ける必要が
なく、汎用性の高いメータユニットを組み込んだ安価な
電気式オドメータ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の電気式オドメータ装置を組み込ん
だ車両の構造を説明するブロック図である。
【図2】メータユニットの外観を説明する図である。
【図3】図1の車両に組み込まれた電気式オドメータ装
置の積算走行距離書換処理を説明するフローチャートで
ある。
【図4】図1の車両に組み込まれた電気式オドメータ装
置の積算走行距離書換処理を説明するフローチャートで
ある。
【符号の説明】
2…車両本体、4…メータユニット、6…タコメータ、
8…スピードメータ、22…ECU、24…イグニッシ
ョンスイッチ、25…ドアスイッチ、26…車速セン
サ、27…コネクタ、42…制御処理装置、44…不揮
発メモリ、46…オドメータ表示部、47…トリップメ
ータ表示部、48…トリップノブ、49…コネクタ、T
1…モード切換端子、T2…車速入力端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F024 AA02 AB03 AB05 AC03 AC07 AD03 AF03 2F041 EA01 EA08 3D044 BA03 BA13 BA17 BA27 BB01 BD01 BD13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メータユニットの積算距離表示部に表示
    される積算走行距離の表示の変更を許容する距離書換モ
    ードの設定を行うモード設定手段と、 前記積算距離表示部の表示について距離合わせを行う表
    示距離変更手段とを備えることを特徴とする電気式オド
    メータ装置。
  2. 【請求項2】 前記モード設定手段は、前記メータユニ
    ットが所定の信号を検出した場合に、前記距離書換モー
    ドの設定を行うことを特徴とする請求項1記載の電気式
    オドメータ装置。
  3. 【請求項3】 前記モード設定手段は、所定の端子に所
    定の電圧が印加又は接地されるとともに、更に異なる補
    助スイッチの操作が行われた場合に、前記距離書換モー
    ドの設定を行うことを特徴とする請求項2記載の電気式
    オドメータ装置。
  4. 【請求項4】 前記モード設定手段は、ドアの開閉に対
    応して切換るドアスイッチ及びイグニッションスイッチ
    の少なくとも一方のオンオフが複数回繰返された場合
    に、前記距離書換モードの設定を行うことを特徴とする
    請求項1記載の電気式オドメータ装置。
  5. 【請求項5】 前記モード設定手段は、車速入力端子に
    所定以上の車速が入力された場合に、前記距離書換モー
    ドの設定を行うことを特徴とする請求項1記載の電気式
    オドメータ装置。
  6. 【請求項6】 前記距離書換モードにおいて、前記積算
    距離表示部の表示が点滅することを特徴とする請求項1
    〜請求項5の何れか一項に記載の電気式オドメータ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記表示距離変更手段は、前記メータユ
    ニットに設けた走行距離表示部の表示をリセットするト
    リップノブであることを特徴とする請求項1〜請求項6
    の何れか一項に記載の電気式オドメータ装置。
  8. 【請求項8】 前記積算距離表示部の表示の変更履歴が
    ある場合には、前記積算距離表示部の表示についての距
    離合わせを禁止する表示変更禁止手段を更に備えること
    を特徴とする請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の
    電気式オドメータ装置。
  9. 【請求項9】 前記表示距離変更手段は、前記車速入力
    端子に所定以上の車速が入力された場合に、前記積算距
    離表示部に表示された積算走行距離を高速で増加させる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか一項に記
    載の電気式オドメータ装置。
  10. 【請求項10】 前記メータユニットに保持された積算
    走行距離が所定値以下であるか否かを判定する判定手段
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜請求項9の何
    れか一項に記載の電気式オドメータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3020701A1 (fr) * 2014-05-05 2015-11-06 Jean Francois Laurent Module de mesure de distance a interpolation predictive du signal destine a equiper un vehicule

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