JP2003240162A - 流水部材等の支持装置 - Google Patents

流水部材等の支持装置

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JP2003240162A
JP2003240162A JP2002044226A JP2002044226A JP2003240162A JP 2003240162 A JP2003240162 A JP 2003240162A JP 2002044226 A JP2002044226 A JP 2002044226A JP 2002044226 A JP2002044226 A JP 2002044226A JP 2003240162 A JP2003240162 A JP 2003240162A
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running water
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water member
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Application number
JP2002044226A
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English (en)
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Masateru Takayama
昌照 高山
Masayoshi Takayama
正義 高山
Tomihiko Tamaoka
富彦 玉岡
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TAKAYAMA METAL IND CO Ltd
Takayama Metal Industrial Co Ltd
Original Assignee
TAKAYAMA METAL IND CO Ltd
Takayama Metal Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震等の振動による流水部材の曲損や破損を
有効に抑止することが可能な流水部材等の支持装置を提
供する。 【解決手段】 排水管(流水部材)Pを保持する保持体
30が地震等で上下動する方向に力を受けた際に昇降体
43の上下動で吸収するとともに、同保持体30が排水
管Pの延びる方向に力を受けた際にその揺動を締付けボ
ルト45回りの揺動で吸収するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水管などの流水
部材等の支持装置に関するものであり、特に、地震等に
よっても流水部材等を破損しないように保護し得る支持
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すような排水管(流水部
材)Pの支持装置100が知られている。この支持装置
100は、例えば建屋内で発生した各種の汚水を排出す
るために床下のコンクリート基礎Sに敷設される排水管
Pを固定するためのものであり、細長い矩形状のベース
板101の両側部から立設された一対のねじ軸102に
両側部が外嵌される上下一対のバンド体103を備えて
構成されている。
【0003】各バンド体103は、両側部に設けられた
一対の座金部104と、これら一対の座金部104間に
形成された円弧部105とからなり、各座金部104が
ねじ軸102に外嵌された状態で上下の円弧部105に
よって排水管Pを挟持し得るようになっている。そし
て、排水管Pが上下の円弧部105によって挟持された
状態で、各ねじ軸102に螺着されている上下のナット
106で各座金部104を締結することにより、排水管
Pが支持装置100に固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
前記のような支持装置100にあっては、一対のバンド
体103は、各両端部がそれぞれナット106によって
ねじ軸102に固定されているため、地震等によって支
持装置100が振動すると、この振動がバンド体103
を介して排水管Pに直接伝達され、これによって排水管
Pが曲損したり破損することがあるという問題点が存在
した。
【0005】本発明は、かかる状況に鑑みなされたもの
であり、地震等の振動による流水部材の曲損や破損を有
効に抑止することが可能な流水部材等の支持装置を提供
するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
流水部材を保持する保持体に振動等により上下動する方
向に力が加わった際にその上下動を所定の範囲内で吸収
可能とする上下動吸収体を備えてなることを特徴とする
ものである。
【0007】この発明によれば、地震等による振動によ
って流水部材が保持体を介して上下動する方向に力を受
けた際には、上下動吸収体がその上下動を吸収するた
め、地震等による縦揺れの振動の影響が流水部材に直接
及ぶことはなく、これによって流水部材の曲損や破損が
有効に防止される。
【0008】請求項2記載の発明は、流水部材を保持す
る保持体に振動等により揺動する方向に力が加わった際
にその揺動を所定の範囲内で吸収可能とする揺動吸収体
を備えてなることを特徴とするものである。
【0009】この発明によれば、地震等による振動によ
って流水部材が保持体を介して揺動する方向に力を受け
た際には、揺動吸収体がその揺動を吸収するため、地震
等による横揺れの振動の影響が流水部材に直接及ぶこと
はなく、これによって流水部材の曲損や破損が有効に防
止される。
【0010】請求項3記載の発明は、流水部材を保持す
る保持体に振動等により上下動する方向並びに揺動する
方向に力が加わった際に前記上下動並びに揺動を所定の
範囲内で吸収可能とする上下動吸収体と揺動吸収体とを
備えてなることを特徴とするものである。
【0011】この発明によれば、請求項1および2の発
明の作用効果が同時に得られる。
【0012】請求項1記載の発明の具体的構成として、
前記保持体を支持する少なくとも一本の支柱体が設けら
れ、前記保持体の上端部に外方に向かって鍔軸が突設さ
れ、前記上下動吸収体は、鍔軸が上下動可能に支持され
るべく支柱体に設けられた長孔を備えてなるもの(請求
項4)を挙げることができる。
【0013】この場合において、前記上下動吸収体は、
支柱体に固定され、且つ前記鍔軸を下方に向けて付勢す
る付勢手段の内装された前記長孔を有する箱体を備えて
なる構成(請求項5)を採用してもよい。
【0014】請求項2記載の発明の具体的構成として、
前記保持体を支持する少なくとも一本の支柱体が設けら
れ、前記保持体の上端部に外方に向かって鍔軸が突設さ
れ、前記揺動吸収体は、支柱体に軸心回りに回動自在に
軸支されるように設置された前記鍔軸を備えてなるもの
(請求項6)を挙げることができる。
【0015】請求項3記載の発明の具体的構成として、
前記保持体を支持する少なくとも一本の支柱体が設けら
れ、前記保持体の上端部に外方に向かって鍔軸が突設さ
れ、前記上下動吸収体および揺動吸収体は、鍔軸が上下
動および揺動可能に支持されるべく支柱体に設けられた
長孔を備えてなるもの(請求項7)を採用してもよい。
【0016】請求項4記載の発明において、上下動吸収
体および揺動吸収体は、前記支柱体に装着され、且つ前
記鍔軸を下方に向けて付勢する付勢手段の内装された前
記長孔を有する箱体を備えてなるもの(請求項8)とす
ることができる。
【0017】請求項5または8記載の発明において、付
勢手段としてコイルバネを採用してもよい(請求項
9)。コイルバネの採用で付勢構造が簡単なものにな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る流水部材等
の支持装置の一実施形態を示す分解斜視図であり、図2
はその組立て斜視図である。これらの図に示すように、
支持装置10は、両側部に折曲げ縁部21aを備えたベ
ース板21と、このベース板21に装着される一対の支
柱体50と、これら一対の支柱体50間に挟持される保
持体30と、該保持体30を前記支柱体50に連結する
ための連結部材40とを備えて構成されている。
【0019】支柱体50は、直交するようにベース板2
1に対向状態で立設される一対の支柱本体51と、この
支柱本体51の下部が直角に折り曲げられた状態で形成
した据付座部52とからなっている。支柱本体51およ
び据付座部52の両側部にはこれらの折り曲げ方向に向
けて折り返されて形成した幅方向一対の折曲げ縁部53
が設けられ、これらの折曲げ縁部53によって支柱体5
0が構造的に丈夫になっている。かかる支柱体50は、
幅寸法がベース板21の折曲げ縁部21a間の内寸法よ
り若干短か目に設定され、これによって据付座部52を
折曲げ縁部21a間のベース板21上に載置し得るよう
になっている。
【0020】一方(図1に示す例では右方)の支柱体5
0の据付座部52には折曲げ縁部53と平行に長孔52
aが穿設されているのに対し、ベース板21の右方位置
には長孔52aに対応するように二つの貫通孔21cが
穿設されている。これらの貫通孔21c間の外寸法は、
長孔52aの長手方向の内寸法より短く寸法設定されて
いる。また、他方の支柱体50の据付座部52には、二
つの嵌挿孔52bが穿設されているとともに、ベース板
21の左方位置には、嵌挿孔52bに対応するように貫
通孔21cが穿設されている。
【0021】そして、一方(右方)の支柱体50は、2
本のアンカーボルト23が長孔52aを介して二つの貫
通孔21cに挿通された後にコンクリート基礎Sにねじ
込まれて締結されることによりベース板21に固定され
るとともに、他方(左方)の支柱体50は、2本のアン
カーボルト23がそれぞれ二つの嵌挿孔52bおよび貫
通孔21cに挿通された状態でコンクリート基礎Sにね
じ込まれて締結されることにより、一対の支柱体50が
それぞれベース板21に固定されるようになっている。
【0022】特に右方の支柱体50については、アンカ
ーボルト23を緩めることにより、据付座部52が長孔
52aのアンカーボルト23との非干渉範囲内において
ベース板21の長手方向に正逆移動し得るようになって
おり、これによって排水管Pの径寸法に応じて一対の支
柱本体51間の間隔寸法を調節し得るようになってい
る。
【0023】前記各支柱本体51には、保持体30の上
下方向に延びる異形長孔54がそれぞれ穿設されてい
る。この異形長孔54は、円孔55の複数個が一部を重
ね合せながら上下方向に連設されることによって形成さ
れている。そして、互いに隣接した円孔55の重なり合
っている部分には、幅寸法が円孔55の直径寸法より小
さな狭小隙間55aが形成されている。かかる異形長孔
54は、後述する装着ボルト60を挿通させるためのも
のである。
【0024】前記保持体30は、弾性を有する金属製の
薄い平板を中央部で湾曲させることによって形成され、
半円状の保持体本体31と、この保持体本体31の上側
縁部から上方に向けて延設された一対の延設部32とか
らなっている。各延設部32の上部位置には、後述する
締付けボルト45を挿通するための挿通孔33が穿設さ
れている。
【0025】前記連結部材40は、本発明に係る上下動
吸収体を構成するものであり、保持体30と支柱本体5
1との間に介設され、保持体30を所定範囲で上下動し
得るように支持するものである。図3は、連結部材40
の一実施形態を示す図であり、(イ)は、分解斜視図、
(ロ)は、組立て斜視図である。
【0026】まず、図3の(イ)に示すように、連結部
材40は、装着された状態(図2)での対向面に開口4
1aを有する縦長の直方体状の箱体41と、該箱体41
の開口41aを塞ぐ蓋体42と、箱体41に昇降可能に
内装される昇降体(上下動吸収体)43と、箱体41内
に装着されて昇降体43を下方に向けて付勢するコイル
スプリング44と、前記昇降体43に固定される締付け
ボルト(鍔軸)45とを備えて構成されている。
【0027】前記箱体41は、開口41aと反対側の奥
壁41bが上下に延設されることによって形成された上
下一対の耳部41cを有している。これらの耳部41c
には、後述する装着ボルト60を挿通するための装着孔
41dがそれぞれ穿設され、これらの装着孔41dに装
着ボルト60を挿通した上で当該装着ボルト60を前記
異形長孔54に嵌入してナット64で締結することによ
り箱体41が支柱本体51に固定されるようになってい
る。
【0028】前記蓋体42は、箱体41の開口41aを
閉止し得る大きさに寸法設定された矩形状の平板によっ
て形成されている。蓋体42の幅方向の中央位置には、
昇降体43の昇降を案内するガイド長孔42aが穿設さ
れているとともに、前記奥壁41bにも蓋体42のガイ
ド長孔42aに対応した同一形状のガイド長孔41eが
穿設されている。かかる蓋体42は、開口41aを塞い
だ状態で四隅部がそれぞれ箱体41の四隅部にねじ止め
されることにより箱体41に固定されるようになってい
る。
【0029】前記昇降体43は、金属製のブロックによ
って形成され、直方体状の昇降体本体43aと、該昇降
体本体43aの表裏に突設された一対の被ガイド突起4
3bと、昇降体本体43aの上面から上方に向けて突設
された円柱状の下部バネ受け突起43cとからなってい
る。昇降体本体43aは、箱体41内で昇降可能に嵌挿
され得るように寸法設定されている。被ガイド突起43
bは、蓋体42に対面したものが当該蓋体42のガイド
長孔42aに摺接状態で嵌挿されるように寸法設定され
ているとともに、奥壁41bに対面したものが当該奥壁
41bのガイド長孔41eに摺接状態で嵌挿されるよう
に寸法設定されている。
【0030】したがって、昇降体43は、箱体41に内
装された状態で開口41aが蓋体42によって閉止され
ることにより、各被ガイド突起43bが対面したガイド
長孔41a,42aに嵌挿され、各被ガイド突起43b
が各ガイド長孔41a,42aに案内されつつ昇降し得
るようになる。
【0031】前記下部バネ受け突起43cは、コイルス
プリング44の下端部を係止するためのものである。こ
れに対し、箱体41の天板には、上方で下部バネ受け突
起43cに対向して下方に向けて突設された、コイルス
プリング44の上端部を係止する上部バネ受け突起41
fが設けられ、コイルスプリング44は、箱体41内で
これら上下のバネ受け突起41f,43cに圧縮状態で
係止されることにより、昇降体43を下方に向けて付勢
するようになっている。
【0032】そして、昇降体43には、蓋体42側の被
ガイド突起43bの位置にネジ孔43dが螺設されてい
るとともに、このネジ孔43dに締付けボルト45が螺
着され溶接等によって固定されるようにしている。
【0033】締付けボルト45は、保持体30を支持す
るためのものであり、挿通孔33に挿通された上で延設
部32を挟持するように当該締付けボルト45に螺着さ
れた一対のナット46を締結することにより、保持体3
0が締付けボルト45に支持されるようになっている。
本実施形態においては、発明に係る揺動吸収体は、締付
けボルト45回りに揺動可能に軸支された保持体30そ
のものによって構成されている(すなわち保持体30は
排水管Pを保持する機能と揺動吸収体としての機能とを
兼用している)。
【0034】このような連結部材40は、装着ボルト6
0を介して支柱本体51に固定される。装着ボルト60
は、図3に示すように、周面に雄ねじの螺設されたボル
ト本体61と、このボルト本体61の基端に形成された
頭部62と、ボルト本体61の先端部に形成された扁平
部63とからなっている。
【0035】前記ボルト本体61は、支柱本体51の円
孔55の径寸法より僅かに小さく寸法設定され、これに
よって円孔55に挿通し得るようになっている。前記扁
平部63は、ボルト本体61の周面が反対側から互いに
平行になるように平たく切削加工されることによって形
成されている。このような扁平部63は、切削面間の厚
み寸法が隣接した円孔55間の狭小隙間55aの隙間寸
法より僅かに小さく寸法設定され、これによって狭小隙
間55aを通過し得るようになっている。
【0036】このような装着ボルト60は、折曲げ縁部
53の切削面が異形長孔54の延びる方向と平行になる
ように方向設定された状態で保持体30の延設部32に
裏面側から挿脱自在に貫通されている。このような装着
ボルト60が装着孔41dに挿通された連結部材40
は、ボルト本体61が所望の円孔55に挿通されること
により支柱本体51に装着されるようになっている。
【0037】そして、連結部材40の高さ位置を変更す
るに際しては、扁平部63を異形長孔54に位置させた
状態で当該扁平部63に狭小隙間55aを通過させ、所
望の高さ位置が選択された状態でボルト本体61を異形
長孔54に嵌入し、ナット64をボルト本体61に螺着
して締結することにより、連結部材40は設定された高
さ位置が固定される。
【0038】図4は、排水管Pを保持した保持体30の
高さ位置調節の手順を説明するための正面視の説明図で
あり、(イ)は、排水管Pの保持された保持体30が連
結部材40を介して一対の支柱体50間に装着されつつ
ある状態、(ロ)は、保持体30が連結部材40を介し
て一対の支柱体50間に装着された状態をそれぞれ示し
ている。なお、図4において、は正面図であり、は
のA線矢視図であってに示す図寸法より若干拡大し
て示している。また、(ロ)−では装着ボルト60は
異形長孔54の位置での断面を示している。
【0039】保持体30を支持装置10に支持させるに
際しては、まず、装着ボルト60を異形長孔54に嵌挿
してボルト本体61をいずれかの円孔55に位置させ、
連結部材40を仮の高さ位置で支柱本体51に装着す
る。ついで各装着ボルト60の扁平部63にナット64
を螺着する。このとき、扁平部63の根本部分には、支
柱本体51の厚み分だけナット64が被らないようにす
る。
【0040】引き続き、予めナット46が根本部分にま
で螺着された各締付けボルト45に、排水管Pを保持し
た保持体30の各挿通孔33をそれぞれ外嵌し、さらに
各締付けボルト45の先端部にナット46を螺着する。
これによって排水管Pは、保持体30および連結部材4
0を介して一対の支柱本体51間に支持された状態にな
る。
【0041】この状態でナット64が支柱本体51の外
面側に当接するまで左右の装着ボルト60を対向方向に
向けて移動させることにより各装着ボルト60は、図4
の(イ)−に示すように、頭部62が互いに対向した
方向に突出し、これによって装着ボルト60の扁平部6
3が、図4の(イ)−に示すように、異形長孔54に
位置することになる。
【0042】そしてこの状態においては、扁平部63
は、異形長孔54に位置していることにより、狭小隙間
55aを通過することができるため、装着ボルト60を
昇降させることによって保持体30の高さ位置を調節す
ることができる。そして、保持体30の高さレベルが設
定された状態で、各ナット64を所定の工具を用いて締
結することにより、図4の(ロ)−に示すように、ボ
ルト本体61が円孔55に嵌入され、これによって各連
結部材40は、それぞれ支柱本体51に固定される。
【0043】引き続き一本の締付けボルト45当り二個
のナット46をそれぞれ締結操作して締付けボルト45
の先端側でこれら一対のナット46により保持体30の
延設部32を締結挟持することによって、排水管Pは、
保持体30および一対の連結部材40を介して一対の支
柱体50間に支持された状態になる。
【0044】そして、排水管Pが支柱体50に支持され
た状態では、排水管Pは、弾性変形した延設部32によ
って上側面が覆われ、これによって確実な外れ止めが施
され、保持体30および連結部材40を介した支柱体5
0による排水管Pの支持が確実なものになる。
【0045】図5は、本発明の作用を説明するための説
明図であり、(イ)は、上下動吸収体としての連結部材
40の作用を示す図、(ロ)は、揺動吸収体としての締
付けボルト45の作用を示す図である。
【0046】まず、連結部材40は、図5の(イ)に示
すように、昇降体43がコイルスプリング44により下
方に向けて押圧されガイド長孔42aの最下位に位置し
た状態で昇降体43に締付けボルト45を介して保持体
30に保持された排水管Pが支持されるようになってい
る。したがって、普段は安定した状態で排水管Pが保持
体30、締付けボルト45および連結部材40を介して
支柱体50に支持された状態になる。
【0047】そして、例えば地震等によってコンクリー
ト基礎Sが縦方向に振動する、いわゆる縦揺れが起こる
と、この縦揺れの振動は、ベース板21、支柱体50、
連結部材40、締付けボルト45および保持体30を介
して排水管Pに伝達されるが、保持体30を支持する締
付けボルト45は、連結部材40の箱体41に内装され
たコイルスプリング44によって昇降体43を介して下
方に付勢されているため、前記振動は、図3の(イ)に
二点鎖線で示すように、コイルスプリング44が圧縮さ
れることによって吸収される。
【0048】したがって、地震等による振動はコイルス
プリング44の伸縮で減衰し、排水管Pに直接伝達され
ることがないため、排水管Pが曲損したり破損するよう
な不都合を有効に防止することができる。
【0049】つぎに、図5の(ロ)に示すように、保持
体30は、支柱体50と一体の連結部材40の昇降体4
3に固定された締付けボルト45に軸心回りに回動自在
に軸支されているため、地震等によって支持装置10が
排水管Pの延びる方向に振動する、いわゆる横揺れが生
じた場合、この横揺れ振動は、図5の(ロ)に二点鎖線
で示すように、排水管Pを支持している保持体30の締
付けボルト45回りの正逆相対回動によって吸収される
ため、排水管Pの延びる方向への横揺れによって排水管
Pが曲損したり破損するような不都合を有効に防止する
ことができる。
【0050】さらに、保持体30は、弾性変形が可能な
金属製の薄板によって形成され、排水管Pは、かかる保
持体30に包まれて一対の締付けボルト45に吊持され
ているため、地震等によりコンクリート基礎Sが排水管
Pの軸心に直交する方向に振動する横揺れが生じた際に
は、保持体30の排水管Pに直交する方向への弾性変形
でこの横揺れが吸収され、排水管Pに直交する方向への
横揺れによって排水管Pが曲損したり破損するような不
都合を有効に防止することができる。
【0051】そして、地震等による横揺れ振動に対して
は、排水管Pの延びる方向およびそれに直交する方向の
双方について当該振動が吸収されるため、結局排水管P
は、全方位に向かう横揺れ振動に対応することが可能に
なり、横揺れによる排水管Pの曲損や破損をより確実に
防止することができる。
【0052】本発明は、前記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0053】(1)上記の実施形態においては、連結部
材40の箱体41に内装されている昇降体43は、一つ
のコイルスプリング44によって下方に向けてのみ付勢
されるようになされているが、これに代えて、図6に示
すように、昇降体43を上下一対のコイルスプリング4
4によって挟持するようにしてもよい。このようにすれ
ば、昇降体43は、上下のコイルスプリング44の付勢
力のバランスによる中立位置を境に各コイルスプリング
44の伸縮により上下方向に揺動し得るようになるた
め、地震等による縦揺れ振動がこれら一対のコイルスプ
リング44によってより確実に吸収される。
【0054】(2)上記の実施形態においては、支柱体
50は保持体30を挟持し得るように一対で設けられて
いるが、本発明は、支柱体50が一対で設けられること
に限定されるものではなく、一体のみであってもよい。
但し、支柱体50を一体のみとした場合には、保持体3
0は、各種の振動に対応して弾性変形し得る弾力性を確
保した上で、排水管Pを支持し得る程度の剛性を備えた
ものを採用する必要がある。
【0055】(3)上記に実施形態においては、連結部
材40は、上下一対の装着ボルト60によって支柱本体
51に固定されているが、本発明は、連結部材40を一
対の装着ボルト60によって支柱本体51に固定するこ
とに限定されるものではなく、少なくとも上部の装着ボ
ルト60のみによって当該装着ボルト60回りに回動自
在に連結部材40を支柱本体51に装着してもよい。こ
のようにすれば、本発明に係る回転可能体が連結部材4
0によって構成されることになる。
【0056】(4)上記の実施形態においては、連結部
材40内にコイルスプリング44が装着されているが、
本発明は、連結部材40内にコイルスプリング44が設
けられることに限定されるものではなく、特に設けなく
てもよい。そして、連結部材40にコイルスプリング4
4が内装されていない場合には、保持体30は、地震等
の振動要因が発生したとき排水管Pの重量にのみ抗して
上動することになる。
【0057】(5)上記の実施形態においては、流水部
材等として排水管Pが採用されているが、本発明は、流
水部材等が排水管Pであることに限定されるものではな
く、本発明に係る支持装置は、上水道管、工業用水管、
送油管等、各種の流体を移送する各種の配管に適用可能
である。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、流水部材
等の支持装置を、流水部材を保持する保持体が上下動す
る方向に力を受けた際にその上下動を所定の範囲内で可
能とする上下動吸収体を備えて構成したため、地震等に
よる振動によって流水部材が保持体を介して上下動する
方向に力を受けた際には、上下動吸収体がその上下動を
吸収し、これによって流水部材には地震等による縦揺れ
の振動の影響が直接及ぶことはなく、流水部材の曲損や
破損を有効に防止することができる。
【0059】請求項2記載の発明によれば、流水部材等
の支持装置を、流水部材を保持する保持体が揺動する方
向に力を受けた際にその揺動を所定の範囲内で可能とす
る揺動吸収体を備えて構成したため、地震等による振動
によって流水部材が保持体を介して揺動する方向に力を
受けた際には、揺動吸収体がその揺動を吸収し、これに
よって地震等による横揺れの振動の影響が流水部材に直
接及ぶことはなく、流水部材の曲損や破損を有効に防止
することができる。
【0060】請求項3記載の発明によれば、流水部材等
の支持装置を、流水部材を保持する保持体が上下動する
方向に力を受けた際にその上下動を所定の範囲内で可能
とする上下動吸収体と、前記保持体が揺動する方向に力
を受けた際にその揺動を所定の範囲内で可能とする揺動
吸収体とを備えて構成したため、請求項1および2の相
加効果、すなわち地震等による縦揺れ振動および横揺れ
振動の双方の影響が流水部材に直接及ぶことはなく、流
水部材の曲損や破損をより有効に防止し得るという効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流水部材等の支持装置の一実施形
態を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す流水部材等の支持装置の組立て斜視
図である。
【図3】連結部材の一実施形態を示す図であり、(イ)
は、分解斜視図、(ロ)は、組立て斜視図である。
【図4】排水管を保持した保持体の高さ位置調節の手順
を説明するための正面視の説明図であり、(イ)は、排
水管の保持された保持体が連結部材を介して一対の支柱
部材間に装着されつつある状態、(ロ)は、保持体が連
結部材を介して一対の支柱部材間に装着された状態をそ
れぞれ示している。なお、図4において、は正面図で
あり、はのA線矢視図であってに示す図寸法より
若干拡大して示している。
【図5】本発明の作用を説明するための説明図であり、
(イ)は、上下動吸収体としての連結部材の作用を示す
図、(ロ)は、揺動吸収体としての締付けボルトの作用
を示す図である。
【図6】連結部材の他の実施形態を示す斜視図である。
【図7】従来の支持装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 支持装置 21 ベース板 21a 折曲げ縁部 21c 貫通孔 23 アンカーボルト 30 保持体 31 保持体本体 32 延設部 33 挿通孔 40 連結部材 41 箱体 41a 開口 41b 奥壁 41c 耳部 41d 装着孔 41e ガイド長孔 41f 突起 42 蓋体 42a ガイド長孔 43 昇降体 43a 該昇降体本体 43b 被ガイド突起 43c 突起 43d ネジ孔 44 コイルスプリング 45 ボルト(鍔軸) 46 ナット 50 支柱体 51 支柱本体 52 据付座部 52a 長孔 52b 嵌挿孔 53 折曲げ縁部 54 異形長孔 54 前記異形長孔 55 円孔 55a 狭小隙間 60 装着ボルト 61 ボルト本体 62 頭部 63 扁平部 64 ナット S コンクリート基礎 P 排水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉岡 富彦 大阪市生野区巽中2丁目2番10号 タカヤ マ金属工業株式会社内 Fターム(参考) 2D061 AA05 AB10 AD03 3H023 AA05 AB04 AB07 AC13 AC45 AC64 AE07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流水部材を保持する保持体に振動等によ
    り上下動する方向に力が加わった際にその上下動を所定
    の範囲内で吸収可能とする上下動吸収体を備えてなるこ
    とを特徴とする流水部材等の支持装置。
  2. 【請求項2】 流水部材を保持する保持体に振動等によ
    り揺動する方向に力が加わった際にその揺動を所定の範
    囲内で吸収可能とする揺動吸収体を備えてなることを特
    徴とする流水部材等の支持装置。
  3. 【請求項3】 流水部材を保持する保持体に振動等によ
    り上下動する方向並びに揺動する方向に力が加わった際
    に前記上下動並びに揺動を所定の範囲内で吸収可能とす
    る上下動吸収体と揺動吸収体とを備えてなることを特徴
    とする流水部材等の支持装置。
  4. 【請求項4】 前記保持体を支持する少なくとも一本の
    支柱体が設けられ、前記保持体の上端部に外方に向かっ
    て鍔軸が突設され、前記上下動吸収体は、鍔軸が上下動
    可能に支持されるべく支柱体に設けられた長孔を備えて
    なることを特徴とする請求項1記載の流水部材等の支持
    装置。
  5. 【請求項5】 前記上下動吸収体は、支柱体に固定さ
    れ、且つ前記鍔軸を下方に向けて付勢する付勢手段の内
    装された前記長孔を有する箱体を備えてなることを特徴
    とする請求項4記載の流水部材等の支持装置。
  6. 【請求項6】 前記保持体を支持する少なくとも一本の
    支柱体が設けられ、前記保持体の上端部に外方に向かっ
    て鍔軸が突設され、前記揺動吸収体は、支柱体に軸心回
    りに回動自在に軸支された前記鍔軸を備えてなることを
    特徴とする請求項2または3記載の流水部材等の支持装
    置。
  7. 【請求項7】 前記保持体を支持する少なくとも一本の
    支柱体が設けられ、前記保持体の上端部に外方に向かっ
    て鍔軸が突設され、前記上下動吸収体および揺動吸収体
    は、鍔軸が上下動および揺動可能に支持されるべく支柱
    体に設けられた長孔を備えてなることを特徴とする請求
    項3記載の流水部材等の支持装置。
  8. 【請求項8】 上下動吸収体および揺動吸収体は、前記
    支柱体に固定され、且つ前記鍔軸を下方に向けて付勢す
    る付勢手段の内装された前記長孔を有する箱体を備えて
    なることを特徴とする請求項7記載の流水部材等の支持
    装置。
  9. 【請求項9】 前記付勢手段は、コイルバネであること
    を特徴とする請求項5または8記載の流水部材等の支持
    装置。
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